JP2003049091A - メタリック顔料組成物、塗料組成物、インキ組成物、樹脂組成物、ゴム組成物およびメタリック顔料組成物の製造方法 - Google Patents

メタリック顔料組成物、塗料組成物、インキ組成物、樹脂組成物、ゴム組成物およびメタリック顔料組成物の製造方法

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JP2003049091A JP2001236418A JP2001236418A JP2003049091A JP 2003049091 A JP2003049091 A JP 2003049091A JP 2001236418 A JP2001236418 A JP 2001236418A JP 2001236418 A JP2001236418 A JP 2001236418A JP 2003049091 A JP2003049091 A JP 2003049091A
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Takashi Hoshitani
隆嗣 星谷
Shuichi Sugita
修一 杉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な色彩をもち、同時に優れた光輝性を示
す、メタリック顔料組成物を提供する。 【解決手段】 平均粒径が5〜100μmであり、平均
厚みが0.1〜5.0μmである金属フレークの表面
を、平均厚みが0.0005〜0.02μmである異種
金属の薄膜で被覆したメタリック顔料組成物。ここで、
当該メタリック顔料組成物としては、金属フレークが流
動層を形成した状態でスパッタリングを行うことによ
り、100重量部の金属フレークの表面に、1〜50重
量部の異種金属を被覆したものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタリック顔料組
成物に関する。さらに詳しくは、メタリック顔料組成
物、ならびに当該メタリック顔料組成物を用いた、塗料
組成物、インキ組成物、樹脂組成物、およびゴム組成
物、ならびに当該メタリック顔料組成物の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】メタリック塗料を用いて形成される塗膜
は、塗膜に含まれている鱗片状のメタリック顔料組成物
で外部からの入射光を反射し、キラキラと輝く意匠を示
す。光の反射は、塗膜の各色調と相俟って、意匠性に優
れた独特の外観を呈する。
【0003】このような特徴を活かし、自動車用塗装仕
上げ、プラスチックの塗装仕上げ、印刷インキ、およ
び、樹脂成形体、などのメタリック性意匠には、従来、
主としてアルミニウムフレークを含有するメタリック顔
料組成物が使用されている。
【0004】また、近年、消費者の嗜好の多様化に伴っ
て、赤色、緑色、紫色、などに着色した、多様な色彩を
もつ高光輝性メタリック顔料組成物が望まれている。し
かし、アルミニウムフレークは、本来、無彩色であり、
銀白色光沢を呈する顔料であるため、そのままでは、前
記の消費者の要望を満足させることができない。
【0005】そのため、アルミニウムフレークに代えて
雲母などの無機フレークを含有する顔料も使用されてい
る。この場合、パール調などの特徴ある色調を得ること
ができる。しかし、無機フレークを使用した顔料は、隠
ぺい力に乏しく主顔料としての使用には適当でなく、ま
た、十分な金属光沢感を得ることができないため、前記
の消費者の要望を十分満足させることはできない。
【0006】また、着色されたメタリック仕上げを実現
するため、着色顔料と、アルミニウムフレーク、また
は、パール顔料と、を混合して使用することも行なわれ
ている。しかし、この方法で得られる色調はあくまで着
色顔料とメタリック顔料組成物の中間の意匠を呈するも
のであって、メタリック感の低下は免れない。
【0007】これらの問題点を解決し、消費者の多様な
色彩への要望を満足させるため、数多くの試みがなされ
てきた。たとえば、特開平9−124973号公報に
は、個々のアルミニウムフレークに着色顔料を付着せし
める着色メタリック顔料組成物およびその製造方法が開
示されている。また、特許第2622999号公報、特
許第3026582号公報、特開平3−173318号
公報、特開平7−220625号公報、特開平10−3
5672号公報、特開平9−67527号公報、などに
は、アルミニウムなどの金属フレーク顔料表面にTiな
どの金属酸化物やSi酸化物を被覆した着色メタリック
顔料組成物やその製造方法が開示されている。それぞれ
にその色調には特長があるが、前記の消費者の要望を十
分満足させるには、なお改善の余地がある。
【0008】さらに、金属などの粉末の表面に金属粒子
を被膜として形成させたものも開示されている。特開平
4−354882号公報には、アルミニウム粉末表面に
無電解メッキにより繊細な金属粒子を被膜として形成さ
せたもの、および、その製造方法が開示されている。ま
た、特開平2−153068号公報には金属、セラミッ
ク、または、プラスチックの粉末表面にスパッタリング
により金属被膜を形成させる方法、および、その装置が
開示されている。しかしこれらの方法で作られた金属被
覆粉末は、導電性フィラー、触媒用、装飾用、粉末冶金
用、粒子分散強化複合材、などを目的として開発された
ものであって、用いられた粉末の形状、形成された被膜
の厚さやその均一性など、着色メタリックの顔料として
はおよそふさわしくないものである。
【0009】特開2000−17194公報にも、同じ
くスパッタリングによって異種金属を被覆された扁平状
アルミニウム粉が開示されている。しかし、この方法は
アルミニウム粉末表面にスパッタリングにより導電性に
優れた金属を被覆し、その後そのアルミニウム粉末を塑
性(廷伸)加工することで被覆金属皮膜とともに扁平状
にすることで良好な導電性を示す粉末を得るものであ
る。つまり、EMIシールド性や帯電防止性を備えた塗
料顔料や樹脂成形体のフィラーとして使用されるもので
あり、着色メタリック顔料組成物としては、そのままで
は使用できないものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に基づき、
本発明の課題は、多様な色彩をもち、同時に優れた光輝
性を示す、メタリック顔料組成物を提供することであ
る。
【0011】また、本発明の他の課題は、当該メタリッ
ク顔料組成物を用いた、多様な色彩をもち、同時に優れ
た光輝性を示す、塗料組成物、インキ組成物、樹脂組成
物、ゴム組成物、などの各種製品を提供することであ
る。
【0012】さらに、本発明のもう一つの他の課題は、
当該メタリック顔料組成物を得るための、得られる製品
の品質に優れた、効率的な製造方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を達成するには、金属フレークの表面に異種金属の薄
膜を被覆させ、光の干渉作用を利用すればよいとの着想
を得、鋭意検討を重ねた。その結果、特定の形状の金属
フレークの表面に、特定の平均厚みを持つ異種金属の薄
膜を、スパッタリング法により被覆させることにより、
上記の課題を達成できることを見出し、本発明を完成さ
せた。
【0014】すなわち、本発明のメタリック顔料組成物
は、平均粒径が5〜100μmであり、平均厚みが0.
1〜5.0μmである金属フレークの表面を、平均厚み
が0.0005〜0.02μmである異種金属の薄膜で
被覆することを特徴とする。
【0015】ここで、本発明のメタリック顔料組成物
は、前記の金属フレーク100重量部に対し、異種金属
を1〜50重量部、含むことが好ましい。
【0016】また、本発明のメタリック顔料組成物は、
金属フレークが流動層を形成した状態でスパッタリング
を行うことにより、金属フレークの表面に異種金属を被
覆したものが、好ましい。
【0017】さらに、金属フレークを被覆する前記の異
種金属は、銀、銅、鉄、ニッケル、チタンからなる群か
ら選ばれる1種または2種以上の金属、あるいは、当該
群から選ばれる1種または2種以上の金属を主成分とす
る合金、であることが好ましい。また、前記の金属フレ
ークは、アルミニウムフレークが好ましい。
【0018】そして、本発明は、前記のメタリック顔料
組成物と、バインダと、溶剤と、を含有する、塗料組成
物を含む。さらに、本発明は、前記のメタリック顔料組
成物と、バインダと、溶剤と、を含有する、インキ組成
物を含む。
【0019】また、本発明は、前記のメタリック顔料組
成物と、樹脂と、を含有する樹脂組成物を含む。さら
に、本発明は、前記のメタリック顔料組成物と、ゴム
と、を含有するゴム組成物を含む。
【0020】加えて、本発明は、金属フレークが流動層
を形成した状態でスパッタリングを行うことにより、1
00重量部の金属フレークの表面に、1〜50重量部の
異種金属を被覆することからなる、前記のメタリック顔
料組成物の製造方法を含む。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示して本発明
をより詳細に説明する。
【0022】まず、本発明のメタリック顔料組成物につ
いて説明する。本発明のメタリック顔料組成物は、平均
粒径が5〜100μmであり、平均厚みが0.1〜5.
0μmである金属フレークの表面を、平均厚みが0.0
005〜0.02μmである異種金属からなる薄膜で被
覆することを特徴とする。
【0023】本発明のメタリック顔料組成物の基材とな
る金属フレークは、特に限定されず、一般的にメタリッ
ク顔料組成物に用いられる種類の金属フレークを使用可
能である。具体的には、アルミニウム、亜鉛、スズ、
銅、ブロンズ、ニッケル、チタン、ステンレス、などの
金属フレークが好ましい。
【0024】着色性を考慮すれば、アルミニウム、亜
鉛、スズ、ステンレス、などの金属自体が彩度を持たな
い材料が特に好ましい。なかでも、アルミニウムは加工
性に優れていることからメタリック顔料組成物として広
く使用されており、その形状も幅広く選択できることか
ら、本発明の基材として最も好ましい。
【0025】本発明のメタリック顔料組成物の基材とな
る金属フレークの平均粒径は5〜100μmの範囲にあ
る必要があり、特に10〜40μmの範囲にあることが
好ましい。平均粒径が5μmより小さいと、スパッタリ
ング工程での取り扱いが難しく、粒子は凝集しやすくな
り、平均粒径が100μmを超えると、塗料やインキと
して使用したときに塗膜表面が荒れて、好ましい意匠を
実現できない。
【0026】本発明のメタリック顔料組成物の基材とな
る金属フレークの平均厚みは、0.1〜5.0μmの範
囲にある必要があり、特に0.3〜2.0μmの範囲に
あることが好ましい。平均厚みが0.1μmより小さい
場合は、スパッタリング工程での取り扱いが難しく、粒
子は凝集しやすくなり、平均厚みが5.0μmを超える
と、塗料やインキとして使用したときに塗膜表面が荒れ
て、好ましい意匠を実現できない。
【0027】ここで、金属フレーク顔料の平均粒径は、
レーザー回折法、マイクロメッシュシーブ法、コールタ
ーカウンター法、などの公知の粒度分布測定法により測
定された粒度分布より、体積平均を算出して求められ
る。平均厚みについては、金属フレーク顔料の隠ぺい力
と密度より算出される。
【0028】本発明のメタリック顔料組成物の基材とな
る金属フレークに被覆される異種金属は、特に限定され
ず、基材となる金属フレークに均一な薄膜として被覆す
ることができ、光の干渉作用により独特の意匠を示し得
るものであれば、その種類を問わない。
【0029】具体的には、金、銀、銅、ニッケル、コバ
ルト、チタン、アルミニウム、の他に、真鍮などの銅合
金、ステンレス鋼などの鉄合金、ハステロイなどのニッ
ケル合金、などが、スパッタリング法により被覆可能な
ため、好ましい。これらの金属のなかでも、銀、銅、
鉄、ニッケル、チタン、あるいは、銀、銅、鉄、ニッケ
ル、チタンを主成分とする合金は、アルミニウムフレー
クに被覆した際に、優れた意匠性を示す点で、さらに好
ましい。
【0030】金属フレーク表面を被覆する異種金属の薄
膜の平均厚みは、0.0005〜0.02μmの範囲に
ある必要があり、特に0.001〜0.01μmの範囲
にあることが好ましい。異種金属の薄膜の平均厚みがこ
の範囲にあるときは、メタリック顔料組成物は被覆した
異種金属の色をそのままは示さない。すなわち、入射し
た光が金属フレーク表面および異種金属の薄膜表面で反
射され、これらの反射光同士の干渉作用が発現し、金属
感のある独特の色彩を示す。
【0031】異種金属の薄膜の平均厚みが0.0005
μm未満の場合は、本発明の特色である独特の質感や見
る角度により色相が変化する意匠を実現できない。逆
に、異種金属の薄膜の平均厚みが0.02μmを超える
場合は、被覆された異種金属の薄膜表面が荒れて、やは
り目的の意匠を実現できないばかりか、被覆された異種
金属の色になってしまい異種金属を被覆する意味がなく
なってしまう。さらに、極端な場合は被覆された異種金
属の薄膜の脱落を生じる場合もある。
【0032】金属フレーク表面を被覆する異種金属の量
は、基材である金属フレーク100重量部に対して、1
〜50重量部の範囲にあることが好ましく、特に2〜2
5重量部の範囲にあればさらに好ましい。金属フレーク
表面を被覆する異種金属の量がこの範囲にあるときは、
スパッタリング法により金属フレーク表面に異種金属の
薄膜を形成させた場合、異種金属の薄膜の平均厚みが
0.0005〜0.02μmの範囲に収まることとなる
からである。
【0033】次に、本発明のメタリック顔料組成物の製
造方法について説明する。金属フレークの表面に異種金
属の薄膜を形成させる方法は、PVD法が好ましく、公
知のスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティ
ング法、などが使用可能である。スパッタリング法とし
ては、二極スパッタ方式、マグネトロンスパッタ方式、
高周波スパッタ方式、などが使用可能であり、通常スパ
ッタリング室の雰囲気は、減圧下でプラズマ源となるア
ルゴンガスを導入して実施する。そして、これらのスパ
ッタリング法の中でも、金属フレークが流動層を形成し
た状態でスパッタリングを行うことにより、金属フレー
クの表面に異種金属の薄膜を被覆する方法が、最も適し
ている。
【0034】当該スパッタリング法では、プラズマ状態
まで励起された異種金属原子が、金属フレークの表面に
高速で衝突する現象を繰り返すので、異種金属の薄膜形
成時の核発生密度が極めて密になり、少量の異種金属で
金属フレーク表面を均一に被覆することができるので、
性能上優位である。
【0035】また、当該スパッタリング法により、異種
金属を強固に金属フレーク上に被覆することが出来、さ
らに、異種金属の薄膜は、金属平滑面はもちろん、端面
にも均一な被覆層として設けられる。その上、当該スパ
ッタリング法を用いることにより、無電解めっき法、お
よび、真空蒸着法では困難な種々の合金も簡単にコーテ
ィングできる。
【0036】金属フレークが流動層を形成した状態でス
パッタリングを行うには、たとえば、粉末を収容した回
転容器を回転させ、回転容器の内部に流動層を形成し、
この流動層にスパッタリングする装置(特開平2−15
3068号公報)、繰り返される粉末の落下流にスパッ
タリングする装置(特開昭62−250172号公
報)、などが使用可能である。
【0037】具体的には、図1に示すような、日新製鋼
株式会社が開発した粉末スパッタリング装置を好適に使
用可能である。この粉末スパッタリング装置において
は、回転ドラム1を2本のロール2a、2bで支持し、
一方のロール2aをモーター3で回転させる。回転ドラ
ム1の内部には、2個のスパッタリング源4a、4bが
配置されており、投入した金属フレーク5がスパッタリ
ングされる。
【0038】回転ドラム1の上方には外周に加熱コイル
6を備えた減圧処理室7が配置されており、減圧処理室
7の底部はバルブ8を備えた供給管9で回転ドラム1に
接続されている。供給管9のバルブ8より下側の部分
は、Arガス導入管10が内部に挿入された二重管にな
っている。供給管9は、回転ドラム1の側面から内部に
挿入され、先端が回転ドラム1の底部に伸長している。
供給管9のバルブ8より下側に分岐管11が設けられて
おり、分岐管11の先端が流体ジェットミル12に接続
されている。さらに、流体ジェットミル12の出側は、
循環管13を介して減圧処理室7の上部に接続されてい
る。分岐管11、循環管13にはバルブ14、15がそ
れぞれ装着されており、循環管13には固気分離装置1
6が接続されている。
【0039】回転ドラム1内でスパッタリングにより異
種金属で被覆された金属フレーク5は、分岐管11、循
環管13から減圧処理室7に送られ、所定厚み皮膜が形
成されるまでスパッタリング処理に繰り返し供される。
所定の厚みを持つ皮膜が形成された金属フレーク5は、
固気分離装置16で回収される。
【0040】本発明のメタリック顔料組成物は、塗料中
の分散性向上、樹脂との密着性改善、および、変色防止
や耐食性向上のために、ステアリン酸、オレイン酸、な
どの各種脂肪酸や、ベンゾトリアゾール、トリアジンチ
オール、などの各種キレート剤、または、各種カップリ
ング剤で表面を処理してもよい。
【0041】前記のカップリング剤の具体例としては、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−アミ
ノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、チタン系カップリング剤、ジルコニア
系カップリング剤、アルミ系カップリング剤、などが挙
げられる。
【0042】次に、本発明の塗料組成物、および、イン
キ組成物について説明する。本発明の塗料組成物、およ
び、インキ組成物は、本発明のメタリック顔料組成物
と、バインダと、溶剤と、を含有する。
【0043】前記のバインダとしては、特に限定され
ず、一般にメタリック顔料組成物を含む塗料組成物、あ
るいは、インキ組成物に用いられるバインダを、使用可
能である。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、自然乾
燥により硬化するラッカー、2液型ポリウレタン樹脂、
シリコーン樹脂、などが挙げられ、透明な樹脂であれ
ば、さらに好ましい。これらのバインダは、アミノ樹
脂、メチロール化メラミン樹脂、アルキルエーテル化メ
ラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート化合物、な
どの架橋剤と併せて使用することもできる。
【0044】前記の溶剤としては、特に限定されず、一
般にメタリック顔料組成物を含む塗料組成物、あるい
は、インキ組成物に用いられる溶剤を使用可能である。
具体的には、ミネラルスピリット、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、オクタン、などの脂肪族炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン、などの芳香族炭化
水素、クロルベンゼン、トリクロルベンゼン、パークロ
ルエチレン、トリクロルエチレン、などのハロゲン化炭
化水素、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコ
ール、n−ブタノール、などのアルコール類、n−プロ
パノン、2−ブタノン、などのケトン類、酢酸エチル、
酢酸プロピル、などのエステル類、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、などのグリコール類およびそ
のエーテルが挙げられる。
【0045】本発明の塗料組成物、および、インキ組成
物に含有される、本発明のメタリック顔料組成物は、バ
インダ(固形分)100重量部当たり、0.1〜40重
量部の割合で配合されることが好ましく、1〜25重量
部の割合であればさらに好ましく、5〜20重量部の割
合が最も好ましい。
【0046】メタリック顔料組成物の配合量が0.1重
量部未満では、塗膜の隠ぺい力および金属光沢性が乏し
い傾向があり、メタリック顔料組成物の配合量が40重
量部を超えると、塗膜の物性や表面平滑性に悪影響を与
える可能性がある。
【0047】また、本発明の塗料組成物、および、イン
キ組成物は、本発明のメタリック顔料組成物以外に着色
顔料を含まなくても多様な色彩をもち、同時に優れた光
輝性を示す塗膜を得ることができるが、他の着色顔料を
共に含有しても良い。その場合は、本発明のメタリック
顔料組成物単独の場合に比べてさらに色調の選択幅が拡
大する。
【0048】また、本発明の塗料組成物、および、イン
キ組成物において、本発明のメタリック顔料組成物以外
に使用可能な着色顔料は、特に限定されず、一般にメタ
リック顔料組成物を含む塗料組成物、あるいは、インキ
組成物に用いられる着色顔料を使用可能である。具体的
には、フタロシアニン、ハロゲン化フタロシアニン、キ
ナクリドン、ジケトピロロピロール、イソインドリノ
ン、アゾメチン金属錯体、インダンスロン、ペリレン、
ペリノン、アントラキノン、ジオキサジン、ベンゾイミ
ダゾロン、縮合アゾ、トリフェニルメタン、キノフタロ
ン、アントラピリミジン、酸化チタン、酸化鉄、亜鉛
華、コバルトブルー、群青、黄鉛、カーボンブラック、
パールマイカ、などが挙げられる。
【0049】また、本発明の塗料組成物、および、イン
キ組成物には、必要に応じ、塗膜の多様な色彩、およ
び、優れた光輝性を損なわない程度において、界面活性
剤、硬化剤、紫外線吸収剤、静電気除去剤、増粘剤、カ
ップリング剤、可塑剤、分散剤、酸化防止剤、艶出し
剤、合成保存剤、潤滑剤、などの各種添加剤を加えるこ
とができる。
【0050】次に、本発明の樹脂組成物、および、ゴム
組成物について説明する。本発明の金属顔料組成物は、
塗料組成物やインキ組成物中で顔料として使用されるの
みならず、たとえば、樹脂組成物、ゴム組成物、その他
の高分子材料、などに練りこんで使用でき、金属の持つ
光輝性と多様な色彩を持つ特徴的な仕上がり感を与える
ことができる。
【0051】本発明の金属顔料組成物を練りこむ樹脂組
成物に用いる樹脂としては、アクリル、ポリエステル、
ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
タジエン、ポリカーボネート、ABS、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、などを使用でき
る。
【0052】本発明の金属顔料組成物を練りこむゴム組
成物に用いるゴムとしては、ブタジエンゴム、スチレン
ブタジエンゴム、エチレンプロピレンコポリマー、ニト
リルブタジエンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フ
ッ素ゴム、アクリルゴム、天然ゴム、熱可塑性エラスト
マー、などを使用できる。
【0053】本発明の樹脂組成物、および、ゴム組成物
には、必要に応じ、溶剤、着色顔料、紫外線吸収剤、増
粘剤、静電気除去剤、分散剤、酸化防止剤、艶出し剤、
界面活性剤、合成保存剤、潤滑剤、可塑剤、硬化剤、フ
ィラー、などを添加することもできる。
【0054】本発明の樹脂組成物、および、ゴム組成物
の成形の方法としては、従来公知の方法が使用でき、押
出し成形法、射出成形法、インフレーション法、その他
の溶融成形法、などを使用することができる。
【0055】本発明の樹脂組成物、および、ゴム組成物
に含有される、本発明のメタリック顔料組成物は、樹脂
あるいはゴム(固形分)100重量部当たり、0.1〜
30重量部の割合で配合されることが好ましく、0.1
〜20重量部の割合であればさらに好ましく、0.1〜
5重量部の割合が最も好ましい。
【0056】メタリック顔料組成物の配合量が0.1重
量部未満では、金属光沢性が乏しい傾向があり、メタリ
ック顔料組成物の配合量が30重量部を超えると、奥行
きのある高級なメタリック感が得にくくなる傾向があ
る。
【0057】次に、本発明の塗料組成物およびインキ組
成物の塗膜について説明する。本発明の塗料組成物およ
びインキ組成物の塗膜が形成される基材は特に限定され
るものではなく、たとえば、プラスチック基材や金属基
材が用いられる。金属基材の具体例としては、鉄、銅、
アルミニウム、錫、亜鉛など、これらの合金および鋳造
物が挙げられる。
【0058】このような基材の具体例としては、自動
車、自動二輪車などの車体および部品が挙げられる。特
に鋳造、鍛造のアルミニウム系合金製ホイールあるいは
鉄製のホイールは表面が複雑な形状を有し、かつ外観が
重視される部品であるので、本発明の塗料組成物および
インキ組成物はこのような基材に対し特に有用である。
これらの金属基材は、あらかじめ燐酸塩、クロム酸塩な
どで化成処理されることが好ましい。
【0059】本発明の塗料組成物およびインキ組成物の
塗装方法あるいは印刷方法は、特に限定されるものでは
なく、使用する塗料組成物またはインキ組成物の形態お
よび基材の表面形状などを考慮して種々の塗装方法ある
いは印刷方法を用いることができる。たとえば、本発明
の塗料組成物の塗装方法としては、スプレー法、ロール
コーター法、刷毛塗り法、ドクターブレード法、などが
あり、本発明のインキ組成物の印刷方法としては、グラ
ビア印刷、スクリーン印刷、などがある。
【0060】本発明の実施形態により必要なときは、下
地塗膜層、メタリック塗膜層、および、上塗り塗膜層を
順次塗装してもよい。この場合、各塗膜層を塗装し硬化
あるいは乾燥後に次の塗膜層を塗装してもよいし、いわ
ゆるウェットオンウェット塗装により各塗膜層を塗装し
た後、硬化あるいは乾燥させずに次の塗膜層を塗装して
もよい。しかしながら、良好な鏡面様の光輝性をもつ塗
膜を得るためには、下地塗膜層を塗装し硬化あるいは乾
燥後、メタリック塗膜層を塗装することが好ましい。各
塗膜層の塗料組成物の硬化方法は、たとえば熱硬化であ
ってもよいし、常温硬化であってもよい。また、各塗膜
層の塗料組成物の乾燥方法は、たとえば熱風を用いても
よいし、常温における自然乾燥であってもよい。
【0061】この場合、下地塗膜層の厚みは、特に限定
されるものではないが、一般的な実施形態においては、
10〜200μmの範囲であることが好ましい。また、
メタリック塗膜層の厚みは、特に限定されるものではな
いが、一般的な実施形態においては、1〜100μmの
範囲であることが好ましい。上塗り塗膜層の厚みは、特
に限定されるものではないが、一般的な実施形態におい
ては、5〜300μmの範囲であることが好ましい。
【0062】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0063】<実施例1> ≪アルミニウムフレーク調整工程≫容積30Lのボール
ミル内にスチールボール50kgと共に以下の材料をチ
ャージし、回転数60rpm、粉砕時間3.5時間の条
件で湿式粉砕を行った。 アトマイズアルミニウム粉末(平均粒径7μm) 1.5kg オレイン酸 100g ミネラルスピリット 2L ミネラルスピリット16Lを用いてボールミルよりアル
ミニウムフレークを洗い出して、200メッシュの振動
式ふるいで湿式分級をした後、ろ過により固液分離し
た。その後、得られたアルミニウムフレークと同量のア
セトンにてろ過ケーキを洗浄し、800℃のオーブンに
て乾燥して、アルミニウムフレークを製造した。得られ
たアルミニウムフレークの平均粒径は18μm、厚みは
0.54μm、比表面積は2.73m2/gであった。
【0064】≪スパッタリング工程≫特開平2−153
068号公報に開示されている粉末スパッタリング装置
を用いて、前述の方法で製造したアルミニウムフレーク
の表面に銀を被覆した。すなわち内径200mm、軸方
向長さ200mmの回転ドラム内に、前記のアルミニウ
ムフレーク100gを充填し、3.0×10-3Paに減
圧した後、Arガスを15cm3/分の流量で導入しな
がら、ドラム内の雰囲気を一定に保った。その後、投入
電力1.5kW、周波数13.56MHzの条件で銀タ
ーゲットをスパッタリング源としてマグネトロン型スパ
ッタリングを行い、アルミニウムフレークの表面に銀を
被覆した。
【0065】スパッタリングを45分間継続した後、ド
ラム内のメタリック顔料組成物を回収した。回収された
メタリック顔料組成物にはアルミニウムフレーク100
重量部に対し、5重量部の銀が被覆されていた。
【0066】<実施例2>実施例1と同様のプロセスで
製造したアルミニウムフレーク上に、実施例1と同様の
プロセスで銀を10重量部被覆して、メタリック顔料組
成物を得た。
【0067】<実施例3>実施例1と同様のプロセスで
製造したアルミニウムフレーク上に、実施例1と同様の
プロセスで銅を10重量部被覆して、メタリック顔料組
成物を得た。
【0068】<実施例4>実施例1と同様のプロセス
で、出発原料として10μmの水アトマイズ銅粉末を使
用し、粉砕時間を5時間として銅フレークを得た。得ら
れた銅フレークは平均粒径は28μm、厚みは0.67
μm、比表面積は2.05m2/gであった。この銅フ
レーク上に、実施例1と同様のプロセスで金を6重量部
被覆して、メタリック顔料組成物を得た。
【0069】<比較例1>実施例1と同様のプロセスで
製造したアルミニウムフレークを、粉末スパッタリング
装置を用いたスパッタリング工程にかけず、そのままメ
タリック顔料組成物とした。
【0070】<比較例2>実施例1と同様のプロセスで
製造したアルミニウムフレーク上に、実施例1と同様の
プロセスで銀を70重量部被覆して、メタリック顔料組
成物を得た。
【0071】<比較例3>実施例1と同様のプロセス
で、出発原料として平均粒径30μmのアトマイズアル
ミニウム粉末を使用し、粉砕時間を5時間としてアルミ
ニウムフレークを得た。得られたアルミニウムフレーク
の平均粒径は113μm、厚さは1.44μm、比表面
積は1.82m2/gであった。このアルミニウムフレ
ーク上に、実施例1と同様のプロセスで銀を10重量部
被覆して、メタリック顔料組成物を得た。
【0072】<比較例4>実施例1と同様のプロセス
で、出発原料として平均粒径17μmのアトマイズアル
ミニウム粉末を使用し、粉砕時間を0.5時間としてア
ルミニウムフレークを得た。得られたアルミニウムフレ
ークの平均粒径は20μm、厚さは7.0μm、比表面
積は0.70m2/gであった。このアルミニウムフレ
ーク上に、実施例1と同様のプロセスで銀を10重量部
被覆して、メタリック顔料組成物を得た。
【0073】ここで、実施例1〜4、比較例1〜4にお
いて作製した、アルミニウムフレークの平均粒径と平均
厚さ、メタリック顔料組成物の被覆金属の種類と量を、
表1に示す。
【0074】また、実施例1〜4、比較例1〜4で作製
したメタリック顔料の異種金属の薄膜の平均厚み:d
(μm)は、BET法で求めた金属フレークの比表面
積:A(m2/g)、異種金属の比重:ρ(g/c
3)、被覆重量:w(%)を用いて、d=w/(10
0Aρ)の計算式を用いて求めた。結果を表1に示す。
【0075】<性能評価> ≪塗板の作成≫実施例1〜4、比較例1〜4で作製した
メタリック顔料(加熱残分99.8%以上)6.5重量
部を、シンナー(主成分:トルエン)150重量部中に
均一に分散させた。得られた分散液に、アクリディック
A−322(大日本インキ化学工業(株)製、アクリル
系樹脂ワニス、固形分50重量%)80重量部、およ
び、スーパーベッカミンL−117−60(大日本イン
キ化学工業(株)製、メラミン樹脂ワニス、固形分60
重量%)16.7重量部、を配合し、ディスパーで30
分間撹拌し、塗料を調製した。
【0076】前記の塗料をブリキ板上にエアスプレーに
て塗装し、140℃で30分間焼付けして膜厚約15μ
mの塗膜を有する塗板を作成した。
【0077】≪意匠性の評価≫実施例1〜4、比較例1
〜4で作製した塗膜の意匠性を下記の(i)〜(ii
i)の試験に基づいて評価した。評価結果を表1に示
す。
【0078】(i)彩度の測定 変角測色計(X−rite社製「X−rite MA−
68」)によって塗膜を測色して、観測角15度の時の
塗膜の彩度を評価した。彩度が大きいほうが、着色度合
いが大きい。
【0079】(ii)輝度の測定 変角測色計(X−Rite社製「X−Rite MA−
68」)による入射角45度、正反射方向からのオフセ
ット角15度におけるL値によって塗膜の輝度を評価し
た。L値が大きいほうがメタリック感良好である。
【0080】(iii)外観評価 目視にて、塗膜外観の評価を行った。
【0081】
【表1】
【0082】表1に示す結果より、実施例1〜4の塗膜
は、比較例1〜4の塗膜に比べて、彩度および輝度が高
く、金属感のある有彩系の特徴的な外観を示すことがわ
かる。
【0083】今回開示された実施の形態および実施例は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0084】
【発明の効果】上記の実施例で明らかなように、本発明
のメタリック顔料組成物を使用した塗膜は彩度が高く、
金属感のある有彩系の特徴的な外観を示し、意匠性に優
れている。
【0085】また、本発明のメタリック顔料組成物を用
いることにより、多様な色彩をもち、同時に優れた光輝
性を示す、従来にない特徴的な意匠性を有する、塗料組
成物、インキ組成物、樹脂組成物、ゴム組成物、塗膜、
などの各種製品を提供することができ、多様化する消費
者の要望に今まで以上に応えることができるようにな
る。
【0086】さらに、本発明のメタリック顔料組成物の
製造方法は、効率的であり、得られる製品の品質の面で
も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の金属顔料組成物の製造に好適に使用
可能なスパッタリング装置の1側面を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1 回転ドラム、2a,2b ロール、3 モーター、
4a,4b スパッタリング源、5 金属フレーク、6
加熱コイル、7 減圧処理室、8 バルブ、9 供給
管、10 Arガス導入管、11 分岐管、12 流体
ジェットミル、13 循環管、14,15 バルブ、1
6 固気分離装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 11/00 11/00 201/00 201/00 (72)発明者 星谷 隆嗣 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 杉田 修一 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 (72)発明者 白井 安 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4J002 BD121 BG001 CD001 CF001 CK021 DA076 DA116 FB076 FD096 4J037 AA04 AA05 CA03 CB04 CB09 CB23 DD05 DD10 EE03 EE23 EE44 FF09 4J038 CD091 CG001 DA112 DB001 DD001 DG001 DG102 DG262 DL001 HA066 JA01 JA07 JA16 JA32 JA55 KA03 KA06 KA08 KA20 MA09 MA14 NA01 PB07 PC02 PC08 4J039 AD04 AD09 AE03 AE04 AE05 AE06 AE11 BA06 BC01 BC05 BC07 BC09 BC16 BC20 BD04 BE01 BE12 BE25 CA02 EA33 FA01 FA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が5〜100μmであり、平均
    厚みが0.1〜5.0μmである金属フレークの表面
    を、平均厚みが0.0005〜0.02μmである異種
    金属の薄膜で被覆した、メタリック顔料組成物。
  2. 【請求項2】 金属フレーク100重量部に対し、異種
    金属を1〜50重量部含むことを特徴とする、請求項1
    に記載のメタリック顔料組成物。
  3. 【請求項3】 金属フレークが流動層を形成した状態で
    スパッタリングを行うことにより、金属フレークの表面
    に異種金属を被覆したことを特徴とする、請求項1また
    は請求項2に記載のメタリック顔料組成物。
  4. 【請求項4】 金属フレークを被覆する異種金属が、
    銀、銅、鉄、ニッケル、チタンからなる群から選ばれる
    1種または2種以上の金属、あるいは、当該群から選ば
    れる1種または2種以上の金属を主成分とする合金、で
    ある事を特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
    メタリック顔料組成物。
  5. 【請求項5】 金属フレークがアルミニウムフレークで
    あることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載
    のメタリック顔料組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のメタリ
    ック顔料組成物と、バインダと、溶剤と、を含有する、
    塗料組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載のメタリ
    ック顔料組成物と、バインダと、溶剤と、を含有する、
    インキ組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載のメタリ
    ック顔料組成物と、樹脂と、を含有する、樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかに記載のメタリ
    ック顔料組成物と、ゴムと、を含有する、ゴム組成物。
  10. 【請求項10】 金属フレークが流動層を形成した状態
    でスパッタリングを行うことにより、100重量部の金
    属フレークの表面に、1〜50重量部の異種金属を被覆
    することからなる、請求項1〜5のいずれかに記載のメ
    タリック顔料組成物の製造方法。
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