JP2003048917A - 未反応モノマーの回収方法および回収装置 - Google Patents

未反応モノマーの回収方法および回収装置

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JP2003048917A
JP2003048917A JP2001240205A JP2001240205A JP2003048917A JP 2003048917 A JP2003048917 A JP 2003048917A JP 2001240205 A JP2001240205 A JP 2001240205A JP 2001240205 A JP2001240205 A JP 2001240205A JP 2003048917 A JP2003048917 A JP 2003048917A
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polymer latex
defoaming agent
unreacted monomer
foam layer
container
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Shinichi Kondo
伸一 近藤
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合体ラテックスの液面から発泡層が生じる
場合に、重合体ラテックスへの消泡剤の多量添加を避
け、未反応モノマーを含むラテックスから未反応モノマ
ーを高効率で回収することができる未反応モノマーの回
収方法を提供すること。 【解決手段】未反応モノマーを含む重合体ラテックスが
貯留された容器に接続された回収ライン内を減圧吸引す
る工程と、前記重合体ラテックスの液面から発生する発
泡層の高さを検知する工程と、発泡層の許容高さに対す
る前記検知された発泡層の高さの割合(発泡層比率)に
応じて変化させた量の消泡剤を供給する工程とを、有す
る未反応モノマーの回収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば合成ゴム
ラテックスなどの重合体ラテックス中に残存する未反応
モノマーを、高効率で回収することができる未反応モノ
マーの回収方法および回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】重合体ラテックスは、取扱い性が良く、
使用上も安全であるため、従来から、塗料、接着剤、紙
塗工及び繊維加工をはじめとする様々な分野で有効に利
用されている。近年では、工業的に製造された合成ラテ
ックスが数多く上市されている。
【0003】合成ラテックスを得るための重合方法とし
て、乳化重合や懸濁重合による直接的製造法、あるいは
塊状重合や溶液重合で得られた重合体を乳化分散して製
造する迂回的製造法が知られている。中でも、乳化重合
法によると、コスト的に有利であるので、工業的に広く
用いられている。
【0004】乳化重合法は、通常、原料モノマーを、水
性媒体、乳化剤(又は分散剤)、及び重合開始剤等とと
もに、重合缶内に仕込み、所定温度に保ちつつ、撹拌し
ながら行われる。
【0005】しかしながら、乳化重合法では、生産性の
観点から95%を超える程度の転化率で重合反応を停止
したり、重合体のゲル化を防止するために80%程度の
転化率で重合反応を停止する場合がある。このため、重
合反応終了後の重合体ラテックス中には、通常、未反応
モノマーが残留している。この未反応モノマーをラテッ
クス中から高効率で回収することは、原料の無駄をなく
す観点(例えば、未反応モノマーを再利用する等)、及
び環境衛生上の観点(例えば、未反応モノマーの異臭を
除去する等)からも好ましい。
【0006】従来、重合体ラテックスから未反応モノマ
ーを回収する方法として、回分式又は連続式で、蒸発缶
内に供給された重合体ラテックスを加熱しつつ、該蒸発
缶に接続された回収ライン内を減圧吸引することによ
り、未反応モノマーを蒸発させて回収する方法が知られ
ている。
【0007】しかしながら、蒸発缶に接続された回収ラ
イン内を所定の減圧度で吸引すると、所定温度に達した
重合体ラテックスの液面から発泡層が発生することがあ
る。この発泡層が蒸発缶上部の回収ラインのノズルにま
で達して該ノズルを閉塞すると、減圧吸引が困難にな
り、ひいては未反応モノマーの回収を行うことができな
くなる。
【0008】そこで、発泡層の発生を防止するために、
通常、重合体ラテックスに消泡剤を添加する。しかし、
消泡剤の添加量が少なすぎると、特に未反応モノマーを
回収し始める回収初期段階における発泡層の発生が抑制
しきれない。逆に消泡剤の添加量が多すぎると、未反応
モノマー回収後の重合体ラテックスに消泡剤が多量に残
留することによる不具合(たとえば、このような重合体
ラテックスを配合した塗料を塗布した際に、塗布面にハ
ジキが発生し、外観不良を引き起こすなど)が発生す
る。
【0009】発泡層の発生が抑制しきれない場合、発泡
層が蒸発缶上部の回収ラインのノズルに達する前に、回
収ライン上に配置された制御弁を閉じるなどして、未反
応モノマーの回収を中断した後、消泡剤を蒸発缶内へ供
給して発泡層の消失を促進することも行われているが、
それでも回収時間が不当に長くなる傾向にあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、重合
体ラテックスへの消泡剤の多量添加を避け、未反応モノ
マーを含むラテックスから未反応モノマーを高効率で回
収することができる未反応モノマーの回収方法および回
収装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る未反応モノマーの回収方法は、未反応
モノマーを含む重合体ラテックスが貯留された容器に接
続された回収ライン内を減圧吸引する工程と、前記重合
体ラテックスの液面から発生する発泡層の高さを検知す
る工程と、発泡層の許容高さに対する前記検知された発
泡層の高さの割合(発泡層比率)に応じて変化させた量
の消泡剤を供給する工程とを、有する。
【0012】本発明に係る未反応モノマーの回収装置
は、未反応モノマーを含む重合体ラテックスを貯留する
容器と、この容器に接続された回収ライン内を減圧吸引
する吸引手段と、前記容器内に消泡剤を供給する消泡剤
供給手段と、前記容器内への消泡剤の供給量を変化させ
る供給量変化手段と、前記重合体ラテックスの液面から
発生する発泡層の高さを検知する発泡レベル検知手段
と、発泡層の許容高さに対する前記検知された発泡層の
高さの割合(発泡層比率)に応じて変化させた量の消泡
剤を供給するよう前記供給量変化手段に指令信号を送出
する制御手段とを、有する。
【0013】本発明においては、発泡層比率に応じた消
泡剤の供給量の変化は、連続的または多段階的な変化と
することが好ましく、また発泡層比率の増加に対して消
泡剤の供給量を増大させるような変化とすることが好ま
しい。
【0014】本発明に係る回収方法および回収装置にお
いて、前記消泡剤の供給量を変化させる方法としては、
特に限定されず、たとえば、消泡剤の供給速度を変化さ
せる方法が挙げられる。
【0015】消泡剤の供給速度を変化させる方法として
は、たとえば、(1)容器の上部に接続される消泡剤供
給ライン(消泡剤供給手段)内を容器側へ所定圧で吸引
した状態で、該消泡剤供給ライン上に設けられた開度調
節自在な第1制御弁(供給量変化手段)の開度を変化さ
せる方法や、(2)消泡剤供給ライン上に設けられ、該
消泡剤供給ライン内を容器側へ吸引して消泡剤を供給す
る消泡剤供給定量ポンプ(消泡剤供給手段)の吸引能
力、すなわち容器内への消泡剤の供給能力を、該消泡剤
供給定量ポンプのストローク(供給量変化手段)を変化
させるなどして変化させる方法などが挙げられる。中で
も、後者の方法が好ましい。
【0016】(1)の消泡剤供給ライン上に設けられた
第1制御弁の開度を変化させる場合において、発泡層比
率が大きくなるにつれて、前記第1制御弁の開度を増加
させ、発泡層比率が小さくなるにつれて、前記第1制御
弁の開度を減少させるように制御することが好ましい。
消泡剤供給ライン内を容器側へ所定圧で吸引した状態
で、第1制御弁の開度を増加させると、容器内への消泡
剤の供給速度が早くなって消泡剤の供給量が増加し、第
1制御弁の開度を減少させると、容器内への消泡剤の供
給速度が遅くなって消泡剤の供給量が減少する。
【0017】(2)の消泡剤供給ライン上に設けられた
消泡剤供給定量ポンプのストロークを変化させる場合に
おいて、発泡層比率が大きくなるにつれて、前記ストロ
ークを増加させ、発泡層比率が小さくなるにつれて、前
記ストロークを減少させるように制御することが好まし
い。消泡剤供給ライン上に設けられた第1制御弁の開度
を全開にした状態で、消泡剤供給定量ポンプのストロー
クを増加させると、容器内への消泡剤の供給速度が早く
なって消泡剤の供給量が増加し、前記ストロークを減少
させると、容器内への消泡剤の供給速度が遅くなって消
泡剤の供給量が減少する。
【0018】また、消泡剤の供給速度を変化させずに消
泡剤の供給量を変化させる方法としては、比較的過大な
供給速度(たとえば、重合体100重量部に対して、
0.5〜5重量部/時間)に設定した消泡剤供給定量ポ
ンプの供給時間を断続的に変化させる方法が挙げられ
る。たとえば、5秒間の供給指令に対して、20秒間の
供給指令は、供給指令時間より長い単位時間当たりの供
給量で、4倍の供給量となる。消泡剤の供給速度と供給
時間とを並列に制御することも可能である。
【0019】本発明における発泡層の許容高さは、少な
くとも容器に接続された回収ラインのノズル位置、また
はそれより下であって貯留された重合体ラテックスの液
面より上の任意の位置を設定できるが、貯留された重合
体ラテックスの液面から該回収ラインのノズル位置まで
の高さを100としたとき、好ましくは50〜100、
より好ましくは80〜100、特に好ましくは90〜1
00に相当する高さである。
【0020】本発明において、容器内への消泡剤供給ラ
インの出口形状は、特に限定されず、容器内部にまでノ
ズルが突き出た形状であってもよいし、消泡剤が容器内
に噴霧されるような形状を有していてもよい。
【0021】本発明において、消泡剤供給ラインの取り
付け位置は、特に限定されないが、発泡層の許容高さと
して設定した位置より上の位置に取り付けることが好ま
しい。
【0022】本発明において、消泡剤の供給方法は、連
続的であっても、断続的であってもよい。消泡剤は、連
続的に供給する必要はなく、一旦、消泡剤を供給するこ
とによって発泡層の高さが下がるので、消泡剤の供給を
中断し、その後に再び発泡層の高さが上がってきたとき
に消泡剤を供給すればよい。もちろん、少量ずつ連続的
に供給して平衡を保つようにする方法でもよい。
【0023】本発明において、容器は、減圧吸引に耐え
られる程度の強度を持つものであればよく、耐圧容器で
あってもよい。十分な空容積があれば、重合体ラテック
スを製造した重合缶を、重合反応に引き続き、そのまま
未反応モノマー回収のための容器として使用してもよ
い。容器の容量は、容器に貯留する重合体ラテックスの
容量の1.3〜3倍程度であることが好ましく、1.5
〜2.5倍程度であることがより好ましい。
【0024】本発明において、未反応モノマーの回収
は、貯留されている重合体ラテックスを、容器内に設け
られたたとえば撹拌翼などの撹拌手段により撹拌しなが
ら行うことが好ましい。撹拌条件としては、撹拌によっ
て発泡層の成長が促進されない程度の条件を適宜選定す
ればよい。
【0025】本発明において、回収ラインは、可能な限
り容器上面の高い位置に接続されていることが好まし
い。
【0026】本発明において、発泡レベル検知手段は、
発泡層の許容高さの位置より上に設けることが好まし
く、回収ラインのノズル位置より上であることがより好
ましい。
【0027】本発明において、重合体ラテックスの液面
から発生する発泡層の高さを検知する頻度と指令信号を
送出する頻度とは、各々独立に、連続的であってもよい
し、断続的でもよい。断続的に検知し、送出する場合に
は、発泡層比率に応じた量の消泡剤を供給して発泡層比
率を低下させられる程度の時間、たとえば5秒程度以
下、0.1秒程度以上の間隔が好ましい。あまりにこの
間隔が長いと、発泡層の成長に追随できず、発泡層が回
収ラインに到達してしまうからである。
【0028】本発明に係る回収方法では、容器内に貯留
された重合体ラテックスの温度を30〜100℃に調整
する工程をさらに有することが好ましい。
【0029】本発明に係る回収装置では、容器内に貯留
される重合体ラテックスの温度を30〜100℃に調整
する温度調整手段をさらに有することが好ましい。この
温度調整手段としては、たとえば容器の下部に接続され
るスチーム吹き込みライン、熱媒体を供給できるジャケ
ットなどが用いられる。
【0030】本発明方法に適用できる重合体ラテックス
としては、例えば、合成ゴムラテックス、合成樹脂ラテ
ックスが挙げられる。中でも、合成ゴムラテックスに、
特に有益である。
【0031】合成ゴムラテックスとしては、たとえばス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、アクリロニトリル−ブチルアクリレー
ト−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタ
ジエン共重合体、ブタジエン重合体、クロロプレン重合
体などのラテックスが挙げられる。中でも、アクリロニ
トリル−ブチルアクリレート−ブタジエン共重合体に好
適である。
【0032】合成樹脂ラテックスとしては、たとえば、
スチレン重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、メチルメタクリレート重合体、スチレン−メチルア
クリレート共重合体などのラテックスが挙げられる。
【0033】これらの中でも、常圧における沸点が、好
ましくは70℃以上、より好ましくは110℃以上であ
る未反応モノマーを含有する重合体ラテックスに好適で
ある。
【0034】重合体ラテックスの固形分濃度は、通常、
5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%である。
回収前の重合体ラテックスは、重合反応停止時の転化率
にもよるが、通常、重合体100重量部に対して、未反
応モノマー0.5〜50重量部、好ましくは2〜20重
量部を含む。
【0035】重合体ラテックスを得るための方法として
は、たとえば乳化重合、播種乳化重合、微細懸濁重合お
よび播種微細懸濁重合などが挙げられるが、乳化重合が
代表的である。
【0036】乳化重合法は、例えば、アニオン性界面活
性剤等を乳化剤とし、水性媒体中に乳化分散させた重合
性モノマーのミセルを反応の場とし、さらには重合開始
剤を用いて重合反応を開始させる。一般に乳化重合法で
得られる重合体粒子の粒径は0.05〜1μm程度であ
る。
【0037】乳化剤としては、例えば、オレイン酸ナト
リウム、ロジン酸石けん、ナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム−ホルマリン縮合体、アルキルアリルスルホン酸ナ
トリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等のア
ニオン系界面活性剤が単独で、又はノニオン系界面活性
剤との組み合わせで使用されるのが通常であるが、目的
によっては両性又はカチオン系界面活性剤が使用される
こともある。乳化剤の使用量は、使用するモノマー10
0重量部当たり、通常0.1〜10重量部の範囲で適宜
決定される。
【0038】
【発明の作用および効果】本発明に係る未反応モノマー
の回収装置を用いた回収方法では、容器内に貯留された
重合体ラテックスの液面から発生する発泡層の高さを発
泡レベル検知手段により検知し、発泡層の許容高さに対
する発泡層の高さの割合(発泡層比率)に応じて、供給
量変化手段としての消泡剤供給定量ポンプのストローク
量を制御するなどの種々の方法により変化させた量の消
泡剤を容器内へ供給する。
【0039】すなわち、本発明では、発泡層比率に応じ
て容器内への消泡剤の供給量を制御する。このため、従
来の回収方法と比較して、消泡剤の多量添加を避け、未
反応モノマーを含む重合体ラテックスから未反応モノマ
ーを高効率で回収することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る未反応モノマ
ーの回収方法及びその方法を実施するのに適した未反応
モノマーの回収装置を、図面に示す実施態様に基づき詳
細に説明する。
【0041】図1は本発明の一実施態様に係る未反応モ
ノマー回収装置の概要を示す図、図2は重合体ラテック
スの液面から発生する発泡層の発泡層比率と、蒸発缶内
への消泡剤の供給速度との関係を示すグラフである。
【0042】図1に示すように、本実施形態に係る未反
応モノマー回収装置2は、乳化重合などの方法を行うこ
とにより重合体ラテックスを生成するための重合缶(図
示省略)からラテックス供給ライン(図示省略)を通じ
て重合体ラテックスが送られてくる回分式の蒸発缶(本
発明の容器に相当する)4を有する。
【0043】蒸発缶4の内部には、該蒸発缶4と同芯状
の位置に、たとえばモーターなどの駆動手段(図示省
略)により回転駆動自在な回転軸6が配設してあり、こ
の回転軸6には撹拌翼61が装着してある。
【0044】蒸発缶4の下部には、温度調整手段として
のスチーム吹き込みライン47が接続されており、これ
により、蒸発缶4内にスチームが吹き込まれて重合体ラ
テックス中に混入し、重合体ラテックスを直接、加熱す
ることができるようになっている。
【0045】蒸発缶4の上部には、ラテックスから分離
され蒸発した未反応モノマーを含む蒸気を、次の工程
(たとえば凝縮工程)に送る吸引手段としての蒸気回収
ライン44が接続してある。蒸気回収ライン44には、
第2制御弁44aと、コンデンサ44bと、圧縮機44
cとが設けてある。
【0046】また、蒸発缶4の上部には、発泡レベル検
知手段としての発泡レベル計測計41が設けてあり、本
実施形態では重合体ラテックスの液面から発生する発泡
層の高さを連続的に計測することができるようになって
いる。そして、計測された発泡層の高さは、所定の出力
信号として制御装置5に送出される。本実施形態で用い
る発泡レベル計測計41としては、その計測原理などは
特に限定されず、たとえば、発泡層に向けて電磁波を発
生し、これが発泡層に到達した後、跳ね返って戻ってく
るまでの時間を測定し、この時間から発泡層までの距離
を算出して重合体ラテックスの液面からの発泡層の高さ
を算出するといった原理の計測計(たとえば、レベルプ
ロRTG−40、トキメック社製)などを用いることが
できる。いずれにしても、発泡層の高さを検出できる計
測計であれば、特に限定されない。
【0047】さらに本実施形態では、蒸発缶4の上部に
は、重合体ラテックスの液面から発生する発泡層に対し
て消泡剤を供給する消泡剤供給手段としての消泡剤供給
ライン42が接続してある。消泡剤供給ライン42に
は、本実施形態では、開度調節自在な第1制御弁42a
と、蒸発缶4内へ消泡剤を供給する消泡剤供給手段とし
ての消泡剤供給定量ポンプ42cとが設けてある。消泡
剤供給定量ポンプ42cは、蒸発缶4内への消泡剤の供
給量を所定の目標値に制御するためのものであり、制御
手段としての制御装置5から送出される出力信号に基づ
き、連続的にそのストローク量(目標値)が変化するよ
うになっている。
【0048】蒸発缶4の周りには、加熱手段としてのジ
ャケット46が装着してあってもよい。このジャケット
46に加熱流体等の熱媒体を通過させることで、蒸発缶
4の内部を加熱することができる。また、蒸発缶4の缶
壁を二重壁とし、この間に熱媒体が通過可能な構造であ
っても良い。
【0049】なお、蒸発缶4の下部には、通常、未反応
モノマーが除去回収された重合体ラテックスを次工程
(たとえば凝固工程)に送るための次工程供給ライン
(図示省略)が接続される。
【0050】以上のような構成の回収装置2の蒸発缶4
内に、重合反応終了後の重合体ラテックス(未反応モノ
マーを含む)を、所定量、投入し、未反応モノマーの除
去回収を行う。
【0051】重合反応終了後の重合体ラテックス(未反
応モノマーを含む)30は、重合缶(図示省略)からラ
テックス供給ライン(図示省略)を通じて蒸発缶4内に
所定量、投入され、該蒸発缶4の底部に貯留される。蒸
発缶4内への重合体ラテックス30の投入量(仕込み
量)は、特に限定されないが、通常、たとえば蒸発缶4
の内容積の半分未満の量とされる。
【0052】モータなどの駆動手段(図示省略)により
回転軸6を駆動させると、蒸発缶4内に貯留された重合
体ラテックス30は、撹拌翼61にて撹拌・混合される
とともに、スチーム吹き込みライン47を通じて蒸発缶
4の下部よりスチームを導入させると、重合体ラテック
ス30は加熱される。蒸発缶4に導入されるスチームの
温度および導入量は、特に限定されないが、重合体ラテ
ックス30の温度が、好ましくは30〜100℃程度、
より好ましくは70〜90℃程度になるように設定す
る。
【0053】そして、蒸気回収ライン44に設けられた
第2制御弁44aを開き、圧縮機44cを作動させて、
蒸気回収ライン44を通じて蒸発缶4内を減圧吸引す
る。このときの減圧度は、蒸発缶4内の圧力(ゲージ
圧)がたとえば−67kPa以下、好ましくは−80k
Pa以下になるように設定される。減圧度を所定値以下
にして吸引することで、重合体ラテックスから蒸発する
未反応モノマーを含む蒸気を効率的に回収することがで
きる。
【0054】蒸発缶4を減圧吸引すると、蒸気回収ライ
ン44を通じて、蒸発缶4内の重合体ラテックス30か
ら未反応モノマーを含む蒸気が吸引され、この蒸気はコ
ンデンサ44bの内部で冷却・凝縮された後に、精製工
程(図示省略)に送られる。
【0055】第2制御弁44aを開いた状態で、蒸気回
収ライン44内の吸引減圧を継続していると、蒸発缶4
内の重合体ラテックス30の液面302から発泡層の発
生が急速に促進されてしまう。特に重合体ラテックス3
0を蒸発缶4内に貯留し、蒸気回収ライン44を通じて
未反応モノマーを回収し始めるスタートアップ時には、
重合体ラテックス30の液面302から発泡層が発生し
やすい。
【0056】そこで、本実施形態では、蒸発缶4の上部
に設けられた発泡レベル計測計41により、重合体ラテ
ックス30の液面302から発生する発泡層の高さを計
測し、そのデータを出力信号として制御装置5に連続的
に送出する。
【0057】制御装置5では、発泡層の許容高さに対す
る、この入力された発泡層の高さの割合(発泡層比率)
に応じて、該発泡層のさらなる発生を抑制して現状の高
さを維持するのに適正な消泡剤の供給速度、あるいは該
発泡層の発生をストップさせ、該発泡層の高さを減少さ
せるのに適正な消泡剤の供給速度が記憶されている。図
2では、発泡層の高さと、蒸発缶4内への消泡剤の供給
速度との関係の一例を示すが、制御装置5では、たとえ
ば線A〜Dの関係を満足するようなデータが記憶され
る。なお、図2において、横軸は重合体ラテックスの液
面から発生する発泡層の高さをパーセンテージで表して
おり、本実施形態では重合体ラテックス30の液面30
2から5〜30cmの高さを0%とし、タンクの上部T
L(タンジェンシャルライン)と、蒸気回収ライン44
が蒸発缶4の上部と接する部分(ノズル)45までの距
離の半分の高さ(発泡層の許容高さに相当する)を10
0%としている。すなわち本実施形態における発泡層の
許容高さは、重合体ラテックス30の液面302から回
収ライン44のノズル45までの高さを100としたと
き、90〜100の範囲内に相当する高さとしてある。
縦軸は蒸発缶4内への消泡剤の供給速度をパーセンテー
ジで表しており、本実施形態では消泡剤供給定量ポンプ
42cのストロークを0%としたときの消泡剤の供給速
度を0%、100%としたときの消泡剤の供給速度を1
00%としている。
【0058】消泡剤としては、たとえば、エチレングリ
コールジステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソ
ルビタントリオレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノラウレートなどの脂肪酸エステル;トリブチルホス
フェート、ソジウムオクチルホスフェートなどのリン酸
エステル;ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸カリ
ウム、ステアリン酸カルシウムなどの金属せっけん;ジ
メチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどの
シリコーンなどが挙げられる。これらは、1種または2
種以上、混合して使用できる。中でも、脂肪酸エステ
ル、金属せっけんが好ましい。消泡剤は、任意に、水な
どで希釈して、所望濃度の消泡剤有効成分を含む水溶液
または水分散液として使用してもよい。
【0059】消泡剤の最大供給速度は、重合体ラテック
ス固形分100重量部に対して、好ましくは0.01〜
0.1重量部/時間、より好ましくは0.02〜0.0
8重量部/時間の範囲で決定される。
【0060】制御装置5では、発泡レベル計測計41か
ら入力された発泡層の高さ値を基に、発泡層比率に応じ
た、蒸発缶4内への適正な消泡剤の供給速度をリアルタ
イムで判断し、このような供給速度となるような信号を
消泡剤供給定量ポンプ42cに対して連続的に送出す
る。信号を受けた消泡剤供給定量ポンプ42cでは、適
正な供給速度となるストローク量に制御される。なお、
本実施形態では、第1制御弁42aを全開にしている。
【0061】本実施形態では、発泡層の許容高さに対す
る発泡層の高さの割合(発泡層比率)が大きくなるにつ
れて、消泡剤供給定量ポンプ42cのストローク量を増
加させて消泡剤の供給速度を増加させ、発泡層比率が小
さくなるにつれて、消泡剤供給定量ポンプ42cのスト
ローク量を減少させて消泡剤の供給速度を減少させるよ
うに制御することが好ましい。
【0062】本実施形態では、発泡層比率に応じて、蒸
発缶4内への消泡剤の供給速度が適正なものとなるよう
に消泡剤供給定量ポンプ42cのストローク量を連続的
に変化させるので、重合体ラテックスへの消泡剤の多量
添加が避けられ、未反応モノマーを高効率で回収するこ
とができる。
【0063】蒸発缶4により未反応モノマーが除去回収
された重合体ラテックスは、次工程供給ライン(図示省
略)を通じて次工程(たとえば凝固工程)に送られる。
【0064】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0065】たとえば、上述した実施形態において、消
泡剤供給ライン42上に設けられた第1制御弁42aを
供給量変化手段とし、該第1制御弁42aの開度を変化
させることにより、蒸発缶4内への消泡剤の供給速度を
変化させてもよい。
【0066】また、上記実施形態では、蒸発缶4として
回分式を採用しているが、連続式であってもよい。
【0067】さらに、蒸発缶4に供給される重合体ラテ
ックスは、予め回収が容易な未反応モノマー(常圧にお
ける沸点が30℃以下である、たとえば1,3−ブタジ
エンなど)が分離されて回収されているものであっても
よい。
【0068】
【実施例】次に、本発明を、さらに具体的な実施例に基
づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。なお、部および%は、特に断りのない限り重量基準
である。
【0069】実施例1 重合反応器に、乳化剤(オレイン酸カリウム)2部、安
定剤(リン酸カリウム)0.1部および水150部を仕
込み、これに原料モノマー(アクリロニトリル20部、
ブチルアクリレート15部および1,3−ブタジエン3
5部)70部および分子量調整剤(t−ドデシルメルカ
プタン)0.45部を加えて、活性剤(硫酸第一鉄)
0.015部および重合開始剤(パラメンタンハイドロ
パーオキサイド)0.05部の存在下に、10℃で乳化
重合を開始した。重合転化率が60%になった時点で、
原料モノマー(アクリロニトリル10部、ブチルアクリ
レート10部および1,3−ブタジエン10部)30部
を添加し、その後、重合転化率が85%になった時点
で、原料モノマー100部に対して重合停止剤(ヒドロ
キシルアミン硫酸塩)0.2部を添加して重合を停止さ
せた。重合停止に続いて、30℃、−67kPa以下の
圧力下で、未反応モノマーたる低沸点モノマーとしての
1,3−ブタジエンを回収し、予め回収が容易な未反応
モノマー(1,3−ブタジエン)を回収した重合体ラテ
ックスを得た。
【0070】得られた固形分濃度24.7%の重合体ラ
テックスを、スチーム吹き込みライン47が下部に接続
された容量200リッターの耐圧回収タンク(蒸発缶4
に相当)に100kg仕込み、回収タンクの下部にスチ
ームを吹き込むことで重合体ラテックスを80℃に昇温
させた。その後も重合体ラテックスが80℃を維持する
ように、スチーム供給のバルブ開度を制御した。
【0071】その後、スチームによるバキュームジェッ
トで予め−90kPa以下に減圧にした蒸気回収ライン
44の第2制御弁44aを開けて、未反応モノマーの回
収を開始した。これとともに、消泡剤供給ライン42の
第1制御弁42aを開けて、デフォマックス520を
0.5%濃度の消泡剤溶液として、重合体ラテックスの
固形分に対して、0〜10%/hrの範囲で供給速度を
変化させて供給した。
【0072】重合体ラテックス30の液面302から5
cmの高さを0%とし、回収タンクの上部TL(タンジ
ェンシャル・ライン)と、蒸気回収ライン44が回収タ
ンクの上部と接する部分までの距離の半分の高さ(発泡
層の許容高さに相当する)を100%とし、発泡レベル
計測計41を用いて発泡層の高さを連続的に測定した。
そして、測定された発泡層の高さ値を連続的に制御装置
5に入力し、消泡剤供給定量ポンプ42cのストローク
量を連続的に制御した。
【0073】制御装置5では、発泡層比率に応じて、図
2に示す線Dの関係を満足するように消泡剤供給定量ポ
ンプ42cのストローク量を制御するような信号を該消
泡剤供給定量ポンプ42cに対して送出するように構成
した。
【0074】このような状態で、重合体ラテックスに含
まれる未反応モノマーとしてのブチルアクリレート(B
A)の濃度(重合体100重量部に対する濃度)が30
00ppmになるまでの時間(モノマー回収時間)を測
定した結果、3.2時間であった。
【0075】なお、重合体ラテックスに含有されるブチ
ルアクリレートの濃度は、次に示すようにして測定し
た。耐圧回収タンクから一部採取した重合体ラテックス
をガスクロマトグラフ分析し、予め作製した検量線に基
づき、重合体ラテックス中のブチルアクリレート量を測
定し、重合体100重量部に対する濃度として求めた。
【0076】実施例2 回収タンクの下部からスチームを吹き込み、重合体ラテ
ックスを70℃に昇温させた以外は、実施例1と同様に
して、未反応モノマーの回収を行った。モノマー回収時
間は3.7時間であった。
【0077】実施例3 回収タンクの下部からスチームを吹き込み、重合体ラテ
ックスを90℃に昇温させた以外は、実施例1と同様に
して、未反応モノマーの回収を行った。モノマー回収時
間は2.3時間であった。
【0078】実施例4 回収タンクの下部からスチームを吹き込み、重合体ラテ
ックスを80℃まで昇温させた後、スチームの吹き込み
を停止し、蒸気回収ライン44の第2制御弁44aを開
いてモノマーの回収を開始した。回収タンク内の重合体
ラテックスが60℃になるまで減圧回収して蒸気回収ラ
イン44の第2制御弁44aを閉めた。このような逐次
回収の操作を3回繰り返した以外は、実施例1と同様に
して未反応モノマーの回収を行った。モノマー回収時間
は4.5時間であった。
【0079】比較例1 実施例1の発泡レベル計測計41に代えて、回収タンク
の上部TLから、蒸気回収ライン44が回収タンクの上
部と接する部分までの距離の半分の高さに発泡検知計を
設置した。また、実施例1の制御装置5に代えて、該発
泡検知計が発泡を検知した場合には、ストローク量を1
00%とした消泡剤供給定量ポンプを作動させ、最大供
給速度で消泡剤を供給し、該発泡検知計が発泡を検知し
なくなると消泡剤供給定量ポンプを停止させて消泡剤の
供給を停止するように、制御する信号を消泡剤供給定量
ポンプに送出するように構成された制御装置を用いた。
なお、該発泡検知計が発泡を検知している間は、蒸気回
収ライン44の第2制御弁44aは閉とした。これら以
外は、実施例1と同様にして、未反応モノマーの回収を
行った。モノマー回収時間は4時間であった。
【0080】比較例2 回収タンクの下部からスチームを吹き込み、重合体ラテ
ックスを70℃に昇温させた以外は、比較例1と同様に
して、未反応モノマーの回収を行った。モノマー回収時
間は4.8時間であった。
【0081】比較例3 回収タンクの下部からスチームを吹き込み、重合体ラテ
ックスを90℃に昇温させた以外は、比較例1と同様に
して、未反応モノマーの回収を行った。モノマー回収時
間は3.1時間であった。
【0082】比較例4 回収タンクの下部からスチームを吹き込み、重合体ラテ
ックスを80℃まで昇温させた後、スチームの吹き込み
を停止し、蒸気回収ラインの制御弁を開いてモノマーの
回収を開始した。回収タンク内の重合体ラテックスが6
0℃になるまで減圧回収して蒸気回収ラインの制御弁を
閉めた。このような逐次回収の操作を3回繰り返した以
外は、比較例1と同様にして未反応モノマーの回収を行
った。モノマー回収時間は5.9時間であった。
【0083】結果をまとめて表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】表1に示すように、モノマー回収時間が、
実施例1では比較例1より20%短縮され、実施例2で
は比較例2より23%短縮され、実施例3では比較例3
より26%短縮され、実施例4では比較例4より24%
短縮されることが確認できた。
【0086】なお、モノマー回収の際に供給した消泡剤
の総量は、各実施例は対応する比較例と比較して少な
く、得られた重合体ラテックスは、いずれも、次工程以
降での不具合を発生しないものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施態様に係る未反応モノ
マー回収装置の概要を示す図である。
【図2】 図2は重合体ラテックスの液面から発生する
発泡層の発泡層比率と、蒸発缶内への消泡剤の供給速度
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2… 未反応モノマー回収装置 4… 蒸発缶(容器) 41… 発泡レベル計測計(発泡レベル検知手段) 42… 消泡剤供給ライン(消泡剤供給手段) 42a… 第1制御弁 42c… 消泡剤供給定量ポンプ(消泡剤供給手段) 44… 蒸気回収ライン(吸引手段) 44a… 第2制御弁 44b… コンデンサ 44c… 圧縮機 46… ジャケット 47… スチーム吹き込みライン(温度調整手段) 5… 制御装置(制御手段) 6… 回転軸 61… 撹拌翼

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未反応モノマーを含む重合体ラテックス
    が貯留された容器に接続された回収ライン内を減圧吸引
    する工程と、 前記重合体ラテックスの液面から発生する発泡層の高さ
    を検知する工程と、 発泡層の許容高さに対する前記検知された発泡層の高さ
    の割合(発泡層比率)に応じて変化させた量の消泡剤を
    供給する工程とを、有する未反応モノマーの回収方法。
  2. 【請求項2】 発泡層比率が大きくなるにつれて、消泡
    剤の供給量を増加させる請求項1に記載の未反応モノマ
    ーの回収方法。
  3. 【請求項3】 容器内に貯留された重合体ラテックスの
    温度を30〜100℃に調整する工程をさらに有する請
    求項1または2に記載の未反応モノマーの回収方法。
  4. 【請求項4】 未反応モノマーを含む重合体ラテックス
    を貯留する容器と、 この容器に接続された回収ライン内を減圧吸引する吸引
    手段と、 前記容器内に消泡剤を供給する消泡剤供給手段と、 前記容器内への消泡剤の供給量を変化させる供給量変化
    手段と、 前記重合体ラテックスの液面から発生する発泡層の高さ
    を検知する発泡レベル検知手段と、 発泡層の許容高さに対する前記検知された発泡層の高さ
    の割合(発泡層比率)に応じて変化させた量の消泡剤を
    供給するよう前記供給量変化手段に指令信号を送出する
    制御手段とを、有する未反応モノマーの回収装置。
  5. 【請求項5】 容器内に貯留される重合体ラテックスの
    温度を30〜100℃に調整する温度調整手段をさらに
    有する請求項4に記載の未反応モノマーの回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4043498A4 (en) * 2020-04-24 2023-01-11 LG Chem, Ltd. POST-TREATMENT DEVICE

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