JP2003048887A - フェニルカルボキサミド誘導体およびその製法 - Google Patents
フェニルカルボキサミド誘導体およびその製法Info
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- JP2003048887A JP2003048887A JP2002155742A JP2002155742A JP2003048887A JP 2003048887 A JP2003048887 A JP 2003048887A JP 2002155742 A JP2002155742 A JP 2002155742A JP 2002155742 A JP2002155742 A JP 2002155742A JP 2003048887 A JP2003048887 A JP 2003048887A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れたアポリポ蛋白B(ApoB)分泌抑制
作用および血清脂質低下作用を有し医薬として有用な新
規なフェニルカルボキサミド誘導体およびその製法を提
供するものである。 【解決手段】 一般式[I]: 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基、Yは=CH−または=N−、R2は、式: 【化2】 (式中、mは0〜3の整数、R6は有機基を表す)で示
される基等、R3は水素原子またはハロゲン原子を表
す)で示されるフェニルカルボキサミド誘導体またはそ
の薬理的に許容しうる塩。
作用および血清脂質低下作用を有し医薬として有用な新
規なフェニルカルボキサミド誘導体およびその製法を提
供するものである。 【解決手段】 一般式[I]: 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基、Yは=CH−または=N−、R2は、式: 【化2】 (式中、mは0〜3の整数、R6は有機基を表す)で示
される基等、R3は水素原子またはハロゲン原子を表
す)で示されるフェニルカルボキサミド誘導体またはそ
の薬理的に許容しうる塩。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れたアポリポ蛋白
B(ApoB)分泌抑制作用および血清脂質低下作用を
有し医薬として有用な新規なフェニルカルボキサミド誘
導体およびその製法に関する。
B(ApoB)分泌抑制作用および血清脂質低下作用を
有し医薬として有用な新規なフェニルカルボキサミド誘
導体およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】国際公開特許WO96/40640号に
は、4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カル
ボン酸[2−(チオフェン−2−イル−アセチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イ
ル]−アミド、4’−トリフルオロメチル−ビフェニル
−2−カルボン酸[2−(ピリジン−2−イル−アセチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6
−イル]−アミド等が、また、国際公開特許WO98/
23593号には、4’−トリフルオロメチル−ビフェ
ニル−2−カルボン酸[2−(2−(ピリジン−2−イ
ル)エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−6−イル]−アミド等が、また、国際公開特許W
O00/32582号には、4’−トリフルオロメチル
−ビフェニル−2−カルボン酸[4−(4−(3−シア
ノベンジル)ピペラジン−1−イル)フェニル]等が、
ApoB分泌抑制作用を有し、血清脂質低下剤として用
い得ることが示唆されている。
は、4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カル
ボン酸[2−(チオフェン−2−イル−アセチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イ
ル]−アミド、4’−トリフルオロメチル−ビフェニル
−2−カルボン酸[2−(ピリジン−2−イル−アセチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6
−イル]−アミド等が、また、国際公開特許WO98/
23593号には、4’−トリフルオロメチル−ビフェ
ニル−2−カルボン酸[2−(2−(ピリジン−2−イ
ル)エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−6−イル]−アミド等が、また、国際公開特許W
O00/32582号には、4’−トリフルオロメチル
−ビフェニル−2−カルボン酸[4−(4−(3−シア
ノベンジル)ピペラジン−1−イル)フェニル]等が、
ApoB分泌抑制作用を有し、血清脂質低下剤として用
い得ることが示唆されている。
【0003】しかしながら、これらに記載されたアミド
化合物はいずれも、該アミドのカルボン酸部分に置換ビ
フェニル基を有する化合物であり、本願発明の化合物の
如きカルボン酸部分に含窒素脂肪族複素環−フェニル基
を有する化合物は一切記載されていない。
化合物はいずれも、該アミドのカルボン酸部分に置換ビ
フェニル基を有する化合物であり、本願発明の化合物の
如きカルボン酸部分に含窒素脂肪族複素環−フェニル基
を有する化合物は一切記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れたアポ
リポ蛋白B分泌抑制作用および血清脂質低下作用を有す
る、新規フェニルカルボキサミド誘導体を提供するもの
である。さらに、本発明は、このような新規化合物の製
法をも提供するものである。
リポ蛋白B分泌抑制作用および血清脂質低下作用を有す
る、新規フェニルカルボキサミド誘導体を提供するもの
である。さらに、本発明は、このような新規化合物の製
法をも提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明者等は、鋭意研究の結果、アポリポ蛋白B分泌抑制
作用および血清脂質低下作用を有する新規なフェニルカ
ルボキサミド誘導体を見出して本発明を完成した。
発明者等は、鋭意研究の結果、アポリポ蛋白B分泌抑制
作用および血清脂質低下作用を有する新規なフェニルカ
ルボキサミド誘導体を見出して本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、一般式[I]:
【0007】
【化27】
【0008】(式中、環Aは置換されていてもよい含窒
素脂肪族複素環式基、Yは=CH−または=N−、R2
は(1)式:
素脂肪族複素環式基、Yは=CH−または=N−、R2
は(1)式:
【0009】
【化28】
【0010】(式中、mは0〜3の整数、R6は有機基
を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7は有機基を表す)で示
される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8は置換されていてもよ
い複素環式基を表す)で示される基、R3は水素原子ま
たはハロゲン原子を表す)で示されるフェニルカルボキ
サミド誘導体またはその薬理的に許容しうる塩およびそ
の製法に関する。
を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7は有機基を表す)で示
される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8は置換されていてもよ
い複素環式基を表す)で示される基、R3は水素原子ま
たはハロゲン原子を表す)で示されるフェニルカルボキ
サミド誘導体またはその薬理的に許容しうる塩およびそ
の製法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の目的化合物[I]におけ
る環A上の置換基としては、例えば、(1)アリール低
級アルキル基、(2)アリール基、(3)アリール低級
アルコキシ基、(4)カルボキシル基、(5)アリール
基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル
基、(6)低級アルキル基;低級アルカノイル基;アリ
ール低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル
基;およびアリール低級アルコキシカルボニル基から選
ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、 (7)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、アリール低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびアリール基から選ばれる基を表
す)で示される基、(8)式:
る環A上の置換基としては、例えば、(1)アリール低
級アルキル基、(2)アリール基、(3)アリール低級
アルコキシ基、(4)カルボキシル基、(5)アリール
基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル
基、(6)低級アルキル基;低級アルカノイル基;アリ
ール低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル
基;およびアリール低級アルコキシカルボニル基から選
ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、 (7)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、アリール低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびアリール基から選ばれる基を表
す)で示される基、(8)式:
【0012】
【化29】
【0013】(式中、nは0〜3の整数を表す)で示さ
れる基等が挙げられる。
れる基等が挙げられる。
【0014】環Aは上記置換基から選ばれる同一もしく
は異なる1〜3個の基で置換されていてもよい。
は異なる1〜3個の基で置換されていてもよい。
【0015】環Aにおける含窒素脂肪族複素環式基とし
ては、例えば、1または2個の窒素原子を含有する3〜
8員脂肪族複素環式基等が挙げられる。具体的には、ア
ジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペ
リジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基、アゼパニル
基、ジアゼパニル基等が挙げられる。
ては、例えば、1または2個の窒素原子を含有する3〜
8員脂肪族複素環式基等が挙げられる。具体的には、ア
ジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペ
リジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基、アゼパニル
基、ジアゼパニル基等が挙げられる。
【0016】本発明の目的化合物[I]におけるR6と
しては、(1)式:
しては、(1)式:
【0017】
【化30】
【0018】(式中、mは0〜3の整数、R6が、
(i)低級アルキル基、(ii)低級アルカノイル基、
(iii)低級アルコキシカルボニル基、(iv)低級
アルキル基;保護されていてもよいアミノ基;保護され
ていてもよい水酸基;シアノ基;およびハロゲン原子か
ら選ばれる基で置換されていてもよい含窒素芳香族複素
環式基、(v)アリールスルホニル基、または、(v
i)低級アルキルスルホニル基を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7が、(i)低級アルキ
ル基、(ii)低級アルカノイル基、(iii)低級ア
ルコキシカルボニル基、(iv)低級アルキル基;保護
されていてもよいアミノ基;保護されていてもよい水酸
基;シアノ基;およびハロゲン原子から選ばれる基で置
換されていてもよい含窒素芳香族複素環式基、(v)ア
リールスルホニル基、(vi)低級アルキルスルホニル
基、(vii)芳香族複素環式基置換スルホニル基、ま
たは、(viii)ジ低級アルキルホスホノ基を表す)
で示される基、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8が下記から選ばれる基
で置換されていてもよい含窒素芳香族複素環式基:
(i)低級アルキル基、(ii)保護されていてもよい
アミノ基、(iii)保護されていてもよい水酸基、
(iv)シアノ基、および、(v)ハロゲン原子、を表
す)で示される基等があげられる。
(i)低級アルキル基、(ii)低級アルカノイル基、
(iii)低級アルコキシカルボニル基、(iv)低級
アルキル基;保護されていてもよいアミノ基;保護され
ていてもよい水酸基;シアノ基;およびハロゲン原子か
ら選ばれる基で置換されていてもよい含窒素芳香族複素
環式基、(v)アリールスルホニル基、または、(v
i)低級アルキルスルホニル基を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7が、(i)低級アルキ
ル基、(ii)低級アルカノイル基、(iii)低級ア
ルコキシカルボニル基、(iv)低級アルキル基;保護
されていてもよいアミノ基;保護されていてもよい水酸
基;シアノ基;およびハロゲン原子から選ばれる基で置
換されていてもよい含窒素芳香族複素環式基、(v)ア
リールスルホニル基、(vi)低級アルキルスルホニル
基、(vii)芳香族複素環式基置換スルホニル基、ま
たは、(viii)ジ低級アルキルホスホノ基を表す)
で示される基、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8が下記から選ばれる基
で置換されていてもよい含窒素芳香族複素環式基:
(i)低級アルキル基、(ii)保護されていてもよい
アミノ基、(iii)保護されていてもよい水酸基、
(iv)シアノ基、および、(v)ハロゲン原子、を表
す)で示される基等があげられる。
【0019】R6、R7またはR8における含窒素芳香
族複素環式基としては、例えば、1〜4個の窒素原子を
含有する単環または2環の含窒素芳香族複素環式基等が
挙げられる。具体的には、ピロリル基、オキサゾリル
基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、
ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジ
ニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、
キナゾリニル基、プリニル基、1H−インダゾリル基、
シンノリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、
プテリジニル基等が挙げられる。
族複素環式基としては、例えば、1〜4個の窒素原子を
含有する単環または2環の含窒素芳香族複素環式基等が
挙げられる。具体的には、ピロリル基、オキサゾリル
基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、
ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジ
ニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、
キナゾリニル基、プリニル基、1H−インダゾリル基、
シンノリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、
プテリジニル基等が挙げられる。
【0020】R7における芳香族複素環式基置換スルホ
ニル基の芳香族複素環式基としては、例えば、窒素、酸
素、硫黄から選ばれる同一または異なる1〜4個の異項
原子を含有する単環または2環の芳香族複素環式基が挙
げられる。具体的には、フリル基、チエニル基、ピロリ
ル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル
基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、
テトラゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジ
ニル基、ピリダジニル基、インドリル基、キノリル基、
イソキノリル基、キナゾリニル基、プリニル基、1H−
インダゾリル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、
フタラジニル基、プテリジニル基等が挙げられる。
ニル基の芳香族複素環式基としては、例えば、窒素、酸
素、硫黄から選ばれる同一または異なる1〜4個の異項
原子を含有する単環または2環の芳香族複素環式基が挙
げられる。具体的には、フリル基、チエニル基、ピロリ
ル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル
基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、
テトラゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジ
ニル基、ピリダジニル基、インドリル基、キノリル基、
イソキノリル基、キナゾリニル基、プリニル基、1H−
インダゾリル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、
フタラジニル基、プテリジニル基等が挙げられる。
【0021】環A上の置換基におけるアリール基、R6
またはR7におけるアリールスルホニル基のアリール基
としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アンスリ
ル基、フェナンスリル基等が挙げられる。
またはR7におけるアリールスルホニル基のアリール基
としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アンスリ
ル基、フェナンスリル基等が挙げられる。
【0022】上記本発明の目的化合物[I]が保護され
たアミノ基を有する場合において、当該アミノ基の保護
基としては、例えば、置換されていてもよい低級アルコ
キシカルボニル基、アシル基等が挙げられ、具体的に
は、エトキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、9−フル
オレニルメトキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
ルボニル基、2,2,2−トリクロロエチルオキシカル
ボニル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基等が挙げられる。さらに、ベンジル基、4−
メトキシベンジル基、アリル基等も挙げられる。このう
ち好ましいものとしては、置換されていてもよい低級ア
ルコキシカルボニル基が挙げられ、具体的には、ベンジ
ルオキシカルボニル基及びtert−ブトキシカルボニ
ル基が挙げられる。また、保護されたアミノ基として
は、例えば、保護されるアミノ基とともにフタルイミド
基を形成する場合も含まれる。
たアミノ基を有する場合において、当該アミノ基の保護
基としては、例えば、置換されていてもよい低級アルコ
キシカルボニル基、アシル基等が挙げられ、具体的に
は、エトキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、9−フル
オレニルメトキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
ルボニル基、2,2,2−トリクロロエチルオキシカル
ボニル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基等が挙げられる。さらに、ベンジル基、4−
メトキシベンジル基、アリル基等も挙げられる。このう
ち好ましいものとしては、置換されていてもよい低級ア
ルコキシカルボニル基が挙げられ、具体的には、ベンジ
ルオキシカルボニル基及びtert−ブトキシカルボニ
ル基が挙げられる。また、保護されたアミノ基として
は、例えば、保護されるアミノ基とともにフタルイミド
基を形成する場合も含まれる。
【0023】また、本発明の目的化合物[I]が保護さ
れた水酸基を有する場合において、当該水酸基の保護基
としては、置換されていてもよいアリール低級アルキル
基、アシル基、置換されていてもよい低級アルコキシカ
ルボニル基、トリアルキルシリル基等の慣用の保護基を
挙げることができる。このうち好ましいものとしては、
例えば、ベンジル基、フェネチル基等の如き非置換アリ
ール低級アルキル基、ホルミル基、アセチル基、プロピ
オニル基、マロニル基、アクリロイル基、ベンゾイル基
等のアシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基等の低級アルコキシカルボニル基、トリメチルシ
リル基、トリエチルシリル基、tert−ブチルジメチ
ルシリル基等のトリアルキルシリル基が挙げられる。さ
らに、トリフェニルメチル基、2−シアノエチル基等も
挙げられる。
れた水酸基を有する場合において、当該水酸基の保護基
としては、置換されていてもよいアリール低級アルキル
基、アシル基、置換されていてもよい低級アルコキシカ
ルボニル基、トリアルキルシリル基等の慣用の保護基を
挙げることができる。このうち好ましいものとしては、
例えば、ベンジル基、フェネチル基等の如き非置換アリ
ール低級アルキル基、ホルミル基、アセチル基、プロピ
オニル基、マロニル基、アクリロイル基、ベンゾイル基
等のアシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基等の低級アルコキシカルボニル基、トリメチルシ
リル基、トリエチルシリル基、tert−ブチルジメチ
ルシリル基等のトリアルキルシリル基が挙げられる。さ
らに、トリフェニルメチル基、2−シアノエチル基等も
挙げられる。
【0024】本発明の目的化合物[I]のうち、好まし
い化合物としては、環Aが、式:
い化合物としては、環Aが、式:
【0025】
【化31】
【0026】(式中、R1は、(1)フェニル低級アル
キル基、(2)フェニル基、(3)フェニル低級アルコ
キシ基、(4)フェニル基で置換されていてもよい低級
アルコキシカルボニル基、(5)低級アルキル基;低級
アルカノイル基;フェニル低級アルカノイル基;低級ア
ルコキシカルボニル基;およびフェニル低級アルコキシ
カルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよいア
ミノ基、 (6)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、フェニル低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびフェニル基から選ばれる基を表
す)で示される基、または、(7)式:
キル基、(2)フェニル基、(3)フェニル低級アルコ
キシ基、(4)フェニル基で置換されていてもよい低級
アルコキシカルボニル基、(5)低級アルキル基;低級
アルカノイル基;フェニル低級アルカノイル基;低級ア
ルコキシカルボニル基;およびフェニル低級アルコキシ
カルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよいア
ミノ基、 (6)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、フェニル低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびフェニル基から選ばれる基を表
す)で示される基、または、(7)式:
【0027】
【化32】
【0028】(式中、nが1または2を表す)で示され
る基を表す)で示される基、R2が(1)式:
る基を表す)で示される基、R2が(1)式:
【0029】
【化33】
【0030】(式中、mが1または2、R6が、(i)
低級アルコキシカルボニル基、(ii)低級アルキル
基、アミノ基、またはシアノ基から選ばれる基で置換さ
れていてもよいピリミジニル基、または、(iii)ベ
ンゼンスルホニル基、を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7が、(i)低級アルコキ
シカルボニル基、(ii)低級アルキル基、アミノ基、
およびシアノ基から選ばれる基で置換されていてもよい
ピリミジニル基、(iii)ベンゼンスルホニル基、
(iv)チエニルスルホニル基、または、(v)ジ低級
アルキルホスホノ基、を表す)で示される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qが1または2、R8がピリジル基、ピリミジ
ニル基、ピラジニル基、またはピリダジニル基を表す)
で示される基、である化合物が挙げられる。
低級アルコキシカルボニル基、(ii)低級アルキル
基、アミノ基、またはシアノ基から選ばれる基で置換さ
れていてもよいピリミジニル基、または、(iii)ベ
ンゼンスルホニル基、を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7が、(i)低級アルコキ
シカルボニル基、(ii)低級アルキル基、アミノ基、
およびシアノ基から選ばれる基で置換されていてもよい
ピリミジニル基、(iii)ベンゼンスルホニル基、
(iv)チエニルスルホニル基、または、(v)ジ低級
アルキルホスホノ基、を表す)で示される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qが1または2、R8がピリジル基、ピリミジ
ニル基、ピラジニル基、またはピリダジニル基を表す)
で示される基、である化合物が挙げられる。
【0031】本発明の目的化合物[I]のうち、より好
ましい化合物としては、環Aが、式:
ましい化合物としては、環Aが、式:
【0032】
【化34】
【0033】(式中、R1は、(1)フェニル低級アル
キル基、(2)フェニル基、(3)フェニル低級アルコ
キシ基、(4)フェニル基で置換されていてもよい低級
アルコキシカルボニル基、(5)低級アルキル基;低級
アルカノイル基;フェニル低級アルカノイル基;低級ア
ルコキシカルボニル基;およびフェニル低級アルコキシ
カルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよいア
ミノ基、 (6)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、フェニル低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびフェニル基から選ばれる基を表
す)で示される基、または、(7)式:
キル基、(2)フェニル基、(3)フェニル低級アルコ
キシ基、(4)フェニル基で置換されていてもよい低級
アルコキシカルボニル基、(5)低級アルキル基;低級
アルカノイル基;フェニル低級アルカノイル基;低級ア
ルコキシカルボニル基;およびフェニル低級アルコキシ
カルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよいア
ミノ基、 (6)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、フェニル低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびフェニル基から選ばれる基を表
す)で示される基、または、(7)式:
【0034】
【化35】
【0035】(式中、nが1または2を表す)で示され
る基を表す)で示される基、Yが=CH−、R2が
(1)式:
る基を表す)で示される基、Yが=CH−、R2が
(1)式:
【0036】
【化36】
【0037】(式中、R6が低級アルコキシカルボニル
基、ピリミジニル基、またはベンゼンスルホニル基を表
す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7が低級アルコキシカルボ
ニル基、ピリミジニル基、またはベンゼンスルホニル基
を表す)で示される基、または、(3)式:
基、ピリミジニル基、またはベンゼンスルホニル基を表
す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7が低級アルコキシカルボ
ニル基、ピリミジニル基、またはベンゼンスルホニル基
を表す)で示される基、または、(3)式:
【0038】
【化37】
【0039】(式中、qが1または2を表す)で示され
る基、である化合物が挙げられる。
る基、である化合物が挙げられる。
【0040】本発明の目的化合物[I]のうちより好ま
しい化合物の具体例としては、例えば、R1がN,N−
ジメチルカルバモイル基、N−メチル−N−n−ブチル
カルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、N−ベ
ンジルカルバモイル基、N−メチル−N−(2−(2−
ピリジル)エチル)カルバモイル基、ピロリジノカルボ
ニル基、ピペリジノカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基、ベンジルオキシ基、フェニル基、3−フェニ
ルプロピル基、N−メチル−N−エトキシカルボニルア
ミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基等であり、
R2が(2−ピリミジニル)アミノメチル基、2−(2
−ピリミジニル)アミノエチル基、2−(ベンゼンスル
ホニルアミノ)エチル基、3−(2−ピリミジニル)ア
ミノピロリジノ基、3−(メトキシカルボニルアミノ)
ピロリジノ基、N−(2−(2−ピリジル)エチル)カ
ルバモイル基等であり、R3が水素原子、または塩素原
子である化合物が挙げられる。
しい化合物の具体例としては、例えば、R1がN,N−
ジメチルカルバモイル基、N−メチル−N−n−ブチル
カルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、N−ベ
ンジルカルバモイル基、N−メチル−N−(2−(2−
ピリジル)エチル)カルバモイル基、ピロリジノカルボ
ニル基、ピペリジノカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基、ベンジルオキシ基、フェニル基、3−フェニ
ルプロピル基、N−メチル−N−エトキシカルボニルア
ミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基等であり、
R2が(2−ピリミジニル)アミノメチル基、2−(2
−ピリミジニル)アミノエチル基、2−(ベンゼンスル
ホニルアミノ)エチル基、3−(2−ピリミジニル)ア
ミノピロリジノ基、3−(メトキシカルボニルアミノ)
ピロリジノ基、N−(2−(2−ピリジル)エチル)カ
ルバモイル基等であり、R3が水素原子、または塩素原
子である化合物が挙げられる。
【0041】本発明の目的化合物[I]のうち、特に好
ましい化合物としては、環Aが、式:
ましい化合物としては、環Aが、式:
【0042】
【化38】
【0043】(式中、R1がフェニル低級アルキル基を
表す)で示される基、R2が(1)式:
表す)で示される基、R2が(1)式:
【0044】
【化39】
【0045】(式中、R6が低級アルコキシカルボニル
基、またはピリミジニル基を表す)で示される基、また
は、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7がピリミジニル基、また
はベンゼンスルホニル基を表す)で示される基、R3が
水素原子、である化合物が挙げられる。具体的には、2
−[4−(2−(4−(3−フェニルプロピル)ピペリ
ジン−1−イル)ベンゾイルアミノ)ベンジルアミノ]
ピリミジン,1−[4−(2−(4−(3−フェニルプ
ロピル)ピペリジン−1−イル)ベンゾイルアミノ)フ
ェニル]−3−メトキシカルボニルアミノピロリジン,
またはそれらの薬理的に許容しうる塩が挙げられる。
基、またはピリミジニル基を表す)で示される基、また
は、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7がピリミジニル基、また
はベンゼンスルホニル基を表す)で示される基、R3が
水素原子、である化合物が挙げられる。具体的には、2
−[4−(2−(4−(3−フェニルプロピル)ピペリ
ジン−1−イル)ベンゾイルアミノ)ベンジルアミノ]
ピリミジン,1−[4−(2−(4−(3−フェニルプ
ロピル)ピペリジン−1−イル)ベンゾイルアミノ)フ
ェニル]−3−メトキシカルボニルアミノピロリジン,
またはそれらの薬理的に許容しうる塩が挙げられる。
【0046】本発明の目的化合物[I]は、環A上の置
換基及び/またはR2が不斉原子を有する場合、当該不
斉原子に基づく光学異性体として存在しうるが、本発明
はこれらの光学異性体及びその混合物のいずれをも含む
ものである。
換基及び/またはR2が不斉原子を有する場合、当該不
斉原子に基づく光学異性体として存在しうるが、本発明
はこれらの光学異性体及びその混合物のいずれをも含む
ものである。
【0047】本発明の目的化合物[I]またはその薬理
的に許容しうる塩は、アポリポ蛋白B分泌抑制作用を有
し、優れた血清脂質低下作用を示す。
的に許容しうる塩は、アポリポ蛋白B分泌抑制作用を有
し、優れた血清脂質低下作用を示す。
【0048】従って、本発明の目的化合物[I]または
その薬理的に許容し得る塩は、高脂血症、虚血性心疾
患、アテローム性動脈硬化、冠動脈硬化、高コレステロ
ール血症、高トリグリセリド血症、家族性高脂血症、高
リポ蛋白血症、動脈硬化症、冠動脈硬化症、冠動脈心疾
患、虚血性脳疾患、卒中、循環・微小循環障害、血栓
症、高血糖、糖尿病、急性出血性膵炎、肥満症、脂肪
症、便秘症等の予防・治療への適用が考えられる。さら
に、本発明の目的化合物[I]は低毒性であり、医薬と
して安全性が高いという特長をも有する。
その薬理的に許容し得る塩は、高脂血症、虚血性心疾
患、アテローム性動脈硬化、冠動脈硬化、高コレステロ
ール血症、高トリグリセリド血症、家族性高脂血症、高
リポ蛋白血症、動脈硬化症、冠動脈硬化症、冠動脈心疾
患、虚血性脳疾患、卒中、循環・微小循環障害、血栓
症、高血糖、糖尿病、急性出血性膵炎、肥満症、脂肪
症、便秘症等の予防・治療への適用が考えられる。さら
に、本発明の目的化合物[I]は低毒性であり、医薬と
して安全性が高いという特長をも有する。
【0049】本発明の目的化合物[I]は、遊離の形で
も、また、薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使
用することができる。化合物[I]の薬理的に許容しう
る塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩または
臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シ
ュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、トシル酸塩またはマレイン酸塩の如き有
機酸塩等が挙げられる。また、カルボキシル基等の置換
基を有する場合には塩基との塩(例えばナトリウム塩、
カリウム塩等のアルカリ金属塩またはカルシウム塩の如
きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
も、また、薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使
用することができる。化合物[I]の薬理的に許容しう
る塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩または
臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シ
ュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、トシル酸塩またはマレイン酸塩の如き有
機酸塩等が挙げられる。また、カルボキシル基等の置換
基を有する場合には塩基との塩(例えばナトリウム塩、
カリウム塩等のアルカリ金属塩またはカルシウム塩の如
きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
【0050】本発明の目的化合物[I]またはその塩
は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは
水和物等をいずれも含むものである。
は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは
水和物等をいずれも含むものである。
【0051】本発明の目的化合物[I]またはその薬理
的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与するこ
とができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注
射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることがで
きる。
的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与するこ
とができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注
射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることがで
きる。
【0052】本発明の目的化合物[I]またはその薬理
的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、
体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通
常、1日当り約0.01〜5mg/kg、とりわけ約
0.1〜3mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1
日当り約0.1〜100mg/kg、とりわけ約0.1
〜50mg/kg程度とするのが好ましい。
的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、
体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通
常、1日当り約0.01〜5mg/kg、とりわけ約
0.1〜3mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1
日当り約0.1〜100mg/kg、とりわけ約0.1
〜50mg/kg程度とするのが好ましい。
【0053】<フェニルカルボキサミド誘導体の製法>
本発明によれば、目的化合物[I]は、慣用の方法に従
って、下記[A法]〜[E法]により製造することがで
きるが、これらに限定されるものではない。
本発明によれば、目的化合物[I]は、慣用の方法に従
って、下記[A法]〜[E法]により製造することがで
きるが、これらに限定されるものではない。
【0054】[A法]本発明の目的化合物[I]で示さ
れるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式[1]:
れるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式[1]:
【0055】
【化40】
【0056】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるカルボン酸化合物またはその塩と、一般式
[2]:
で示されるカルボン酸化合物またはその塩と、一般式
[2]:
【0057】
【化41】
【0058】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるアミン化合物またはその塩とを反応させるこ
とにより製造することができる。
で示されるアミン化合物またはその塩とを反応させるこ
とにより製造することができる。
【0059】本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性
化剤の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存
在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼ
ン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン
等が挙げられる。縮合剤としては、例えば、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸
塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、
ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、ジイソプロ
ピルカルボジイミド(DIPCI)、ベンゾトリアゾー
ル−1−イルオキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェート(PyBOP)等が挙げられ
る。活性化剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド
(HOSu)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、
1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOA
t)、ヒドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタ
フルオロフェノール(Pfp−OH)等が挙げられる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0] −7−ウンデセン(DB
U)等が挙げられる。
化剤の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存
在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼ
ン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン
等が挙げられる。縮合剤としては、例えば、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸
塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、
ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、ジイソプロ
ピルカルボジイミド(DIPCI)、ベンゾトリアゾー
ル−1−イルオキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェート(PyBOP)等が挙げられ
る。活性化剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド
(HOSu)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、
1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOA
t)、ヒドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタ
フルオロフェノール(Pfp−OH)等が挙げられる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0] −7−ウンデセン(DB
U)等が挙げられる。
【0060】縮合剤の使用量は、化合物[1]又は
[2]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当量と
することができる。活性化剤の使用量は、化合物[1]
又は[2]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当
量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[1]
又は[2]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当
量とすることができる。
[2]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当量と
することができる。活性化剤の使用量は、化合物[1]
又は[2]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当
量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[1]
又は[2]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当
量とすることができる。
【0061】本反応は0〜100℃、好ましくは0〜5
0℃で実施することができる。
0℃で実施することができる。
【0062】また、化合物[1]は、いったん酸クロラ
イドまたは混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した
後、塩基の存在下化合物[2]と反応させてもよい。
イドまたは混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した
後、塩基の存在下化合物[2]と反応させてもよい。
【0063】[B法]本発明の目的化合物[I]で示さ
れるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式[3]:
れるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式[3]:
【0064】
【化42】
【0065】(式中、Xはハロゲン原子を表し、他の記
号は前記と同一意味を有する)で示される化合物または
その塩と、一般式[4]:
号は前記と同一意味を有する)で示される化合物または
その塩と、一般式[4]:
【0066】
【化43】
【0067】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とを反応させることにより製造するこ
ともできる。
で示される化合物とを反応させることにより製造するこ
ともできる。
【0068】本反応は、溶媒中、塩基の存在下または非
存在下、活性化剤の存在下または非存在下実施すること
ができる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶
媒であればよく、例えば、メタノール、エタノール、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド、1−メチル−2−ピロリジノン等が挙げられる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸セシウム等の無機塩基等が挙げられる。
活性化剤としては、例えば、ヨウ化銅(I)、銅粉、酢
酸パラジウム等が挙げられる。
存在下、活性化剤の存在下または非存在下実施すること
ができる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶
媒であればよく、例えば、メタノール、エタノール、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド、1−メチル−2−ピロリジノン等が挙げられる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸セシウム等の無機塩基等が挙げられる。
活性化剤としては、例えば、ヨウ化銅(I)、銅粉、酢
酸パラジウム等が挙げられる。
【0069】塩基の使用量は、化合物[3]又は[4]
に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当量とするこ
とができる。活性化剤の使用量は、化合物[3]又は
[4]に対して0.001〜0.5当量、好ましくは
0.05〜0.2当量とすることができる。
に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当量とするこ
とができる。活性化剤の使用量は、化合物[3]又は
[4]に対して0.001〜0.5当量、好ましくは
0.05〜0.2当量とすることができる。
【0070】本反応は0〜150℃、好ましくは0〜8
0℃で実施することができる。
0℃で実施することができる。
【0071】[C法]本発明の目的化合物のうち、一般
式[I]においてR2が、式:
式[I]においてR2が、式:
【0072】
【化44】
【0073】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物、すなわち、一般式[I−a]:
で示される化合物、すなわち、一般式[I−a]:
【0074】
【化45】
【0075】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式
[5]:
で示されるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式
[5]:
【0076】
【化46】
【0077】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、一般式[6]: R6−X2 [6] (式中、X2は脱離基を表し、他の記号は前記と同一意
味を有する)で示される化合物またはその塩とを反応さ
せることにより製造することができる。
で示される化合物またはその塩と、一般式[6]: R6−X2 [6] (式中、X2は脱離基を表し、他の記号は前記と同一意
味を有する)で示される化合物またはその塩とを反応さ
せることにより製造することができる。
【0078】本反応は、溶媒中、塩基の存在下または非
存在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、水、エタ
ノール、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、クロロホ
ルム、塩化メチレンまたはこれらの混合溶媒等が挙げら
れる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム等が挙げられる。
存在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、水、エタ
ノール、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、クロロホ
ルム、塩化メチレンまたはこれらの混合溶媒等が挙げら
れる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム等が挙げられる。
【0079】塩基の使用量は、化合物[5]又は[6]
に対して1〜20当量、好ましくは1〜5当量とするこ
とができる。
に対して1〜20当量、好ましくは1〜5当量とするこ
とができる。
【0080】本反応は−30〜150℃、好ましくは0
〜80℃で実施することができる。
〜80℃で実施することができる。
【0081】なお、脱離基X2としては、ハロゲン原
子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等が挙げら
れる。
子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等が挙げら
れる。
【0082】[D法]また、本発明の目的化合物のう
ち、一般式[I]においてR2が、式: −(CH2)p−NHR7 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物、すなわち、一般式[I−b]:
ち、一般式[I]においてR2が、式: −(CH2)p−NHR7 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物、すなわち、一般式[I−b]:
【0083】
【化47】
【0084】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式
[7]:
で示されるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式
[7]:
【0085】
【化48】
【0086】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、一般式[8]: R7−X2 [8] (式中、X2は脱離基を表し、他の記号は前記と同一意
味を有する)で示される化合物またはその塩とを反応さ
せることにより製造することができる。
で示される化合物またはその塩と、一般式[8]: R7−X2 [8] (式中、X2は脱離基を表し、他の記号は前記と同一意
味を有する)で示される化合物またはその塩とを反応さ
せることにより製造することができる。
【0087】本反応は、溶媒中、塩基の存在下または非
存在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、前記[C
法]の化合物[5]と化合物[6]の反応で用いうる溶
媒として例示したものを、適宜用いることができる。ま
た、塩基としても、例えば、前記[C法]で例示した塩
基を、適宜用いることができる。
存在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、前記[C
法]の化合物[5]と化合物[6]の反応で用いうる溶
媒として例示したものを、適宜用いることができる。ま
た、塩基としても、例えば、前記[C法]で例示した塩
基を、適宜用いることができる。
【0088】塩基の使用量は、化合物[7]又は[8]
に対して1〜20当量、好ましくは1〜10当量とする
ことができる。
に対して1〜20当量、好ましくは1〜10当量とする
ことができる。
【0089】本反応は0〜150℃、好ましくは0〜8
0℃で実施することができる。
0℃で実施することができる。
【0090】[E法]さらに、本発明の目的化合物のう
ち、一般式[I]においてR2が、式: −CONH−(CH2)q−R8 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物、すなわち、一般式[I−c]:
ち、一般式[I]においてR2が、式: −CONH−(CH2)q−R8 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物、すなわち、一般式[I−c]:
【0091】
【化49】
【0092】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式
[9]:
で示されるフェニルカルボキサミド誘導体は、一般式
[9]:
【0093】
【化50】
【0094】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるカルボン酸化合物またはその塩と、一般式
[10]: H2N−(CH2)q−R8 [10] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるア
ミン化合物またはその塩とを反応させることにより製造
することができる。
で示されるカルボン酸化合物またはその塩と、一般式
[10]: H2N−(CH2)q−R8 [10] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるア
ミン化合物またはその塩とを反応させることにより製造
することができる。
【0095】本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性
化剤の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存
在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、前記[A
法]の化合物[1]と化合物[2]の反応で用いうる溶
媒として例示したものを、適宜用いることができる。ま
た、塩基または活性化剤としても、例えば、前記[A
法]で例示した塩基または活性化剤を、適宜用いること
ができる。
化剤の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存
在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、前記[A
法]の化合物[1]と化合物[2]の反応で用いうる溶
媒として例示したものを、適宜用いることができる。ま
た、塩基または活性化剤としても、例えば、前記[A
法]で例示した塩基または活性化剤を、適宜用いること
ができる。
【0096】縮合剤の使用量は、化合物[9]又は[1
0]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当量とす
ることができる。活性化剤の使用量は、化合物[9]又
は[10]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当
量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[9]
又は[10]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2
当量とすることができる。
0]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当量とす
ることができる。活性化剤の使用量は、化合物[9]又
は[10]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2当
量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[9]
又は[10]に対して1〜10当量、好ましくは1〜2
当量とすることができる。
【0097】本反応は0〜100℃、好ましくは0〜5
0℃で実施することができる。
0℃で実施することができる。
【0098】本発明の目的化合物[I]は、上述の如く
して得られる化合物のR1および/またはR2上の置換
基を、さらに所望の他の置換基へ変換することによって
も製造することができる。このような置換基の変換方法
は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよ
いが、例えば(a法)〜(f法)の如く実施することが
できる。
して得られる化合物のR1および/またはR2上の置換
基を、さらに所望の他の置換基へ変換することによって
も製造することができる。このような置換基の変換方法
は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよ
いが、例えば(a法)〜(f法)の如く実施することが
できる。
【0099】(a法:水酸基のアルキル化)一般式
[I]における環A上の置換基がアリール低級アルコキ
シ基である目的化合物[I]は、環A上の置換基が水酸
基である対応化合物と、アリール低級アルキルハライド
(例えば、臭化ベンジル)とを、塩基(例えば、水素化
ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下反応させることに
より製造することができる。
[I]における環A上の置換基がアリール低級アルコキ
シ基である目的化合物[I]は、環A上の置換基が水酸
基である対応化合物と、アリール低級アルキルハライド
(例えば、臭化ベンジル)とを、塩基(例えば、水素化
ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下反応させることに
より製造することができる。
【0100】(b法:アミノ基のアルキル化)一般式
[I]における環A上の置換基が低級アルキルアミノ基
である目的化合物[I]は、環A上の置換基がアミノ基
である対応化合物[I]と、低級アルキルハライド(例
えば、ヨウ化メチル)とを、塩基(例えば、水素化ナト
リウム、炭酸カリウム)の存在下反応させることにより
製造することができる。
[I]における環A上の置換基が低級アルキルアミノ基
である目的化合物[I]は、環A上の置換基がアミノ基
である対応化合物[I]と、低級アルキルハライド(例
えば、ヨウ化メチル)とを、塩基(例えば、水素化ナト
リウム、炭酸カリウム)の存在下反応させることにより
製造することができる。
【0101】(c法:アミノ基のアルキル化(還元的ア
ミノ化))一般式[I]における環A上の置換基が低級
アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基)である目的化合物[I]は、環A上の置換
基がアミノ基である対応化合物[I]と、低級アルカナ
ール(例えば、ホルムアルデヒド)とを、還元剤(例え
ば、ホウ素化水素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホ
ウ素ナトリウム)の存在下反応させることにより製造す
ることができる。
ミノ化))一般式[I]における環A上の置換基が低級
アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基)である目的化合物[I]は、環A上の置換
基がアミノ基である対応化合物[I]と、低級アルカナ
ール(例えば、ホルムアルデヒド)とを、還元剤(例え
ば、ホウ素化水素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホ
ウ素ナトリウム)の存在下反応させることにより製造す
ることができる。
【0102】(d法:アミノ基のアシル化)一般式
[I]における環A上の置換基が、低級アルカノイル
基;アリール低級アルカノイル基;低級アルコキシカル
ボニル基;およびアリール低級アルコキシカルボニル基
から選ばれる基で置換されたアミノ基である目的化合物
[I]は、環A上の置換基がアミノ基である対応化合物
[I]と、対応するアシル化剤等(例えば、ベンジルオ
キシカルボニルクロリド)とを、塩基(例えば、トリエ
チルアミン、炭酸カリウム)の存在下反応させることに
より製造することができる。
[I]における環A上の置換基が、低級アルカノイル
基;アリール低級アルカノイル基;低級アルコキシカル
ボニル基;およびアリール低級アルコキシカルボニル基
から選ばれる基で置換されたアミノ基である目的化合物
[I]は、環A上の置換基がアミノ基である対応化合物
[I]と、対応するアシル化剤等(例えば、ベンジルオ
キシカルボニルクロリド)とを、塩基(例えば、トリエ
チルアミン、炭酸カリウム)の存在下反応させることに
より製造することができる。
【0103】(e法:カルボキシル基のアミド化)一般
式[I]における環A上の置換基が、式: −CONR4R5 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される
基、または、式:
式[I]における環A上の置換基が、式: −CONR4R5 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される
基、または、式:
【0104】
【化51】
【0105】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される基である目的化合物[I]は、環A上の置換
基がカルボキシル基である対応化合物[I]と、式: HNR4R5 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物、または、式:
で示される基である目的化合物[I]は、環A上の置換
基がカルボキシル基である対応化合物[I]と、式: HNR4R5 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物、または、式:
【0106】
【化52】
【0107】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とを前記[A法]と同様にして反応さ
せることにより製造することができる。
で示される化合物とを前記[A法]と同様にして反応さ
せることにより製造することができる。
【0108】(f法:カルボキシル基のエステル化)一
般式[I]における環A上の置換基がアリール低級アル
コキシ基(例えば、ベンジルオキシカルボニル基)であ
る目的化合物[I]は、環A上の置換基がカルボキシル
基である対応化合物[I]と、対応するアリール低級ア
ルコール(例えば、ベンジルアルコール)とを前記[A
法]と同様にして反応させることにより製造することが
できる。
般式[I]における環A上の置換基がアリール低級アル
コキシ基(例えば、ベンジルオキシカルボニル基)であ
る目的化合物[I]は、環A上の置換基がカルボキシル
基である対応化合物[I]と、対応するアリール低級ア
ルコール(例えば、ベンジルアルコール)とを前記[A
法]と同様にして反応させることにより製造することが
できる。
【0109】上述の[A法]〜[E法]、あるいは(a
法)〜(f法)のごとくして得られる本発明の目的化合
物[I]は、所望により、薬理的に許容しうる塩に変換
することもできる。薬理的に許容しうる塩への変換は、
当業者に知られている慣用の方法に従って行なえばよ
い。
法)〜(f法)のごとくして得られる本発明の目的化合
物[I]は、所望により、薬理的に許容しうる塩に変換
することもできる。薬理的に許容しうる塩への変換は、
当業者に知られている慣用の方法に従って行なえばよ
い。
【0110】<原料化合物の製法>原料化合物[1]
は、例えば、下記の方法に従って製造することができ
る。
は、例えば、下記の方法に従って製造することができ
る。
【0111】
【化53】
【0112】(式中、R9は低級アルキル基またはベン
ジル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する) 化合物[11]と化合物[4]から化合物[12]を製
造する反応は、前記[B法]と同様にして実施すること
ができる。
ジル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する) 化合物[11]と化合物[4]から化合物[12]を製
造する反応は、前記[B法]と同様にして実施すること
ができる。
【0113】化合物[12]から化合物[1]を製造す
る反応は、慣用の加水分解反応条件下(例えば、水酸化
ナトリウム−水)または加水素分解反応条件下(パラジ
ウム/炭素−水素)実施することができる。
る反応は、慣用の加水分解反応条件下(例えば、水酸化
ナトリウム−水)または加水素分解反応条件下(パラジ
ウム/炭素−水素)実施することができる。
【0114】原料化合物[2−a](A法において用い
られる化合物[2]のうち、最終化合物[I−a]の製
造に用いられる原料化合物)および[5]は、例えば、
下記の方法に従って製造することができる。
られる化合物[2]のうち、最終化合物[I−a]の製
造に用いられる原料化合物)および[5]は、例えば、
下記の方法に従って製造することができる。
【0115】
【化54】
【0116】(式中、X1はハロゲン原子、Pはアミノ
基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意味を有す
る) 化合物[13]と化合物[14]から化合物[15]を
製造する反応は、溶媒中、塩基の存在下または非存在下
実施することができる。溶媒としては、反応に悪影響を
及ぼさない溶媒であればよく、例えば、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等が挙げられる。塩基としては、例
えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意味を有す
る) 化合物[13]と化合物[14]から化合物[15]を
製造する反応は、溶媒中、塩基の存在下または非存在下
実施することができる。溶媒としては、反応に悪影響を
及ぼさない溶媒であればよく、例えば、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等が挙げられる。塩基としては、例
えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
【0117】化合物[15]から化合物[16]を製造
する反応は、慣用の還元反応条件下(例えば、パラジウ
ム/炭素−水素、鉄−塩化アンモニウム)実施すること
ができる。
する反応は、慣用の還元反応条件下(例えば、パラジウ
ム/炭素−水素、鉄−塩化アンモニウム)実施すること
ができる。
【0118】化合物[16]と化合物[1]から化合物
[18]を製造する反応は、前記[A法]と同様にして
実施することができる。
[18]を製造する反応は、前記[A法]と同様にして
実施することができる。
【0119】化合物[18]から化合物[5]を製造す
る反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤(例え
ば、トリフルオロ酢酸、塩酸−ジオキサン溶液、ヨウ化
トリメチルシラン、パラジウム/炭素−水素等、以下同
じ)の存在下実施することができる。
る反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤(例え
ば、トリフルオロ酢酸、塩酸−ジオキサン溶液、ヨウ化
トリメチルシラン、パラジウム/炭素−水素等、以下同
じ)の存在下実施することができる。
【0120】化合物[16]から化合物[17]を製造
する反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤の存
在下実施することができる。
する反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤の存
在下実施することができる。
【0121】化合物[17]と化合物[6]から化合物
[2−a]を製造する反応は、前記[C法]と同様にし
て実施することができる。
[2−a]を製造する反応は、前記[C法]と同様にし
て実施することができる。
【0122】アミノ基の保護基Pとしては、メトキシカ
ルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の低級
アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基
等が挙げられる。
ルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の低級
アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基
等が挙げられる。
【0123】原料化合物[2−b](A法において用い
られる化合物[2]のうち、最終化合物[I−b]の製
造に用いられる原料化合物)および[7]は、例えば、
下記の方法に従って製造することができる。
られる化合物[2]のうち、最終化合物[I−b]の製
造に用いられる原料化合物)および[7]は、例えば、
下記の方法に従って製造することができる。
【0124】
【化55】
【0125】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
化合物[19]から化合物[20]を製造する反応は、
慣用の還元剤(例えば、ボラン・ジメチルスルフィド錯
体)の存在下実施することができる。
慣用の還元剤(例えば、ボラン・ジメチルスルフィド錯
体)の存在下実施することができる。
【0126】化合物[20]から化合物[21]を製造
する反応は、慣用のアミノ基の保護剤(例えば、ジte
rt−ブチルジカーボネート)の存在下実施することが
できる。
する反応は、慣用のアミノ基の保護剤(例えば、ジte
rt−ブチルジカーボネート)の存在下実施することが
できる。
【0127】化合物[21]から化合物[22]を製造
する反応は、慣用の還元剤(例えば、パラジウム/炭素
−水素)の存在下実施することができる。
する反応は、慣用の還元剤(例えば、パラジウム/炭素
−水素)の存在下実施することができる。
【0128】化合物[22]と化合物[1]から化合物
[24]を製造する反応は、前記[A法]と同様にして
実施することができる。
[24]を製造する反応は、前記[A法]と同様にして
実施することができる。
【0129】化合物[24]から化合物[7]を製造す
る反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤の存在
下実施することができる。
る反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤の存在
下実施することができる。
【0130】化合物[22]から化合物[23]を製造
する反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤の存
在下実施することができる。
する反応は、慣用の保護されたアミノ基の脱保護剤の存
在下実施することができる。
【0131】化合物[23]と化合物[8]から化合物
[2−b]を製造する反応は、前記[C法]と同様にし
て実施することができる。
[2−b]を製造する反応は、前記[C法]と同様にし
て実施することができる。
【0132】原料化合物[2−c](A法において用い
られる化合物[2]のうち、最終化合物[I−c]の製
造に用いられる原料化合物)および[9]は、例えば、
下記の方法に従って製造することができる。
られる化合物[2]のうち、最終化合物[I−c]の製
造に用いられる原料化合物)および[9]は、例えば、
下記の方法に従って製造することができる。
【0133】
【化56】
【0134】(式中、R21は低級アルキル基を表し、
他の記号は前記と同一意味を有する) 化合物[25]と化合物[10]から化合物[26]を
製造する反応は、溶媒の存在下または非存在下、塩基の
存在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチ
レン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。塩基として
は、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等が挙げられる。
他の記号は前記と同一意味を有する) 化合物[25]と化合物[10]から化合物[26]を
製造する反応は、溶媒の存在下または非存在下、塩基の
存在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチ
レン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。塩基として
は、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等が挙げられる。
【0135】化合物[26]から化合物[2−c]を製
造する反応は、慣用の還元剤(例えば、パラジウム/炭
素−水素)の存在下実施することができる。
造する反応は、慣用の還元剤(例えば、パラジウム/炭
素−水素)の存在下実施することができる。
【0136】化合物[25]から化合物[27]を製造
する反応は、低級アルコール(R2 1OH)の存在下実
施することができる。
する反応は、低級アルコール(R2 1OH)の存在下実
施することができる。
【0137】化合物[27]から化合物[28]を製造
する反応は、慣用の還元剤(例えば、パラジウム/炭素
−水素、鉄−塩化アンモニウム)の存在下実施すること
ができる。
する反応は、慣用の還元剤(例えば、パラジウム/炭素
−水素、鉄−塩化アンモニウム)の存在下実施すること
ができる。
【0138】化合物[28]と化合物[1]から化合物
[29]を製造する反応は、前記[A法]と同様にして
実施することができる。
[29]を製造する反応は、前記[A法]と同様にして
実施することができる。
【0139】化合物[29]から化合物[9]を製造す
る反応は、慣用の加水分解反応条件下(例えば、水酸化
ナトリウム−水)で実施することができる。
る反応は、慣用の加水分解反応条件下(例えば、水酸化
ナトリウム−水)で実施することができる。
【0140】原料化合物[3]は、例えば、下記の方法
に従って製造することができる。
に従って製造することができる。
【0141】
【化57】
【0142】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
化合物[30]と化合物[2]から化合物[3]を製造
する反応は、前記[A法]と同様にして実施することが
できる。
する反応は、前記[A法]と同様にして実施することが
できる。
【0143】上記目的化合物[I]、[I−a]、[I
−b]または[I−c]を製造するにあたり、各中間体
化合物は化学反応に示しているものだけでなく、反応に
関与しなければ、その塩またはその反応性誘導体も、適
宜用いることができる。該塩としては、例えば、ナトリ
ウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム
等の金属塩、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等の有機塩基との塩、塩酸、硫酸、硝
酸、臭化水素酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、シュ
ウ酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マロ
ン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、メタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢
酸等の有機酸との塩が挙げられる。
−b]または[I−c]を製造するにあたり、各中間体
化合物は化学反応に示しているものだけでなく、反応に
関与しなければ、その塩またはその反応性誘導体も、適
宜用いることができる。該塩としては、例えば、ナトリ
ウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム
等の金属塩、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等の有機塩基との塩、塩酸、硫酸、硝
酸、臭化水素酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、シュ
ウ酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マロ
ン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、メタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢
酸等の有機酸との塩が挙げられる。
【0144】さらに、本発明の目的化合物および原料化
合物の製造に際し、原料化合物ないし各中間体が官能基
を有する場合、上記で示した以外にも合成化学の常法に
より各官能基に適切な保護基を導入し、また、必要が無
くなればそれらの保護基を適宜除去してもよい。
合物の製造に際し、原料化合物ないし各中間体が官能基
を有する場合、上記で示した以外にも合成化学の常法に
より各官能基に適切な保護基を導入し、また、必要が無
くなればそれらの保護基を適宜除去してもよい。
【0145】なお、本発明において、アルキルとして
は、炭素数1〜16の直鎖状または分岐鎖状のものが挙
げられ、とりわけ炭素数1〜10のものが挙げられる。
低級アルキルまたは低級アルコキシとは、炭素数1〜6
の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられ、とりわけ炭
素数1〜4のものが挙げられる。また、低級アルカノイ
ルとは、炭素数2〜7、とりわけ炭素数2〜5の直鎖状
または分岐鎖状のものが挙げられ、シクロアルキルと
は、炭素数3〜20、とりわけ炭素数3〜12のものが
挙げられる。シクロ低級アルキルとは、炭素数3〜8、
とりわけ炭素数3〜6のものが挙げられる。アルケニル
とは、炭素数2〜16、とりわけ炭素数2〜10の直鎖
状または分岐鎖状のものが挙げられ、低級アルケニルと
は、炭素数2〜8、とりわけ炭素数2〜4のものが挙げ
られる。アルキレンとは、炭素数1〜16、とりわけ炭
素数1〜10の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げら
れ、低級アルキレンとは、炭素数1〜8、とりわけ炭素
数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられる。
さらに、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素ま
たはヨウ素が挙げられる。
は、炭素数1〜16の直鎖状または分岐鎖状のものが挙
げられ、とりわけ炭素数1〜10のものが挙げられる。
低級アルキルまたは低級アルコキシとは、炭素数1〜6
の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられ、とりわけ炭
素数1〜4のものが挙げられる。また、低級アルカノイ
ルとは、炭素数2〜7、とりわけ炭素数2〜5の直鎖状
または分岐鎖状のものが挙げられ、シクロアルキルと
は、炭素数3〜20、とりわけ炭素数3〜12のものが
挙げられる。シクロ低級アルキルとは、炭素数3〜8、
とりわけ炭素数3〜6のものが挙げられる。アルケニル
とは、炭素数2〜16、とりわけ炭素数2〜10の直鎖
状または分岐鎖状のものが挙げられ、低級アルケニルと
は、炭素数2〜8、とりわけ炭素数2〜4のものが挙げ
られる。アルキレンとは、炭素数1〜16、とりわけ炭
素数1〜10の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げら
れ、低級アルキレンとは、炭素数1〜8、とりわけ炭素
数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられる。
さらに、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素ま
たはヨウ素が挙げられる。
【0146】
【実施例】上記例示の各方法で合成される本発明の目的
化合物[I]の具体例(実施例)を下記に示すが、これ
により本発明が限定されるものではない。
化合物[I]の具体例(実施例)を下記に示すが、これ
により本発明が限定されるものではない。
【0147】実施例1
2−(4−アミノベンジルアミノ)ピリミジン(参考例
5で得られる化合物)580mg、2−[4−(3−フ
ェニルプロピル)ピペリジン−1−イル]安息香酸(参
考例4で得られる化合物)984mg、4−ジメチルア
ミノピリジン35mg、および1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール431mgのジメチルホルムアミド(15m
l)溶液に、氷冷下、1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩616mg
を加え、室温で18時間撹拌する。途中14時間後に1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミド・塩酸塩278mgを加える。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を濃アンモニア
水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)で精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテ
ルの混合溶媒で再結晶することにより、2−[4−(2
−(4−(3−フェニルプロピル)ピペリジン−1−イ
ル)ベンゾイルアミノ)ベンジルアミノ]ピリミジン7
79mgを無色結晶として得る。 M.p.137.5−138.5℃。
5で得られる化合物)580mg、2−[4−(3−フ
ェニルプロピル)ピペリジン−1−イル]安息香酸(参
考例4で得られる化合物)984mg、4−ジメチルア
ミノピリジン35mg、および1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール431mgのジメチルホルムアミド(15m
l)溶液に、氷冷下、1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩616mg
を加え、室温で18時間撹拌する。途中14時間後に1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミド・塩酸塩278mgを加える。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を濃アンモニア
水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)で精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテ
ルの混合溶媒で再結晶することにより、2−[4−(2
−(4−(3−フェニルプロピル)ピペリジン−1−イ
ル)ベンゾイルアミノ)ベンジルアミノ]ピリミジン7
79mgを無色結晶として得る。 M.p.137.5−138.5℃。
【0148】実施例2−3
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することによ
り、第1表記載の化合物を得る。
り、第1表記載の化合物を得る。
【0149】
【表1】
【0150】参考例1
2−フルオロ安息香酸58.29gおよび炭酸カリウム
57.42gのジメチルホルムアミド懸濁液(500m
l)に、氷冷下、臭化ベンジル71.16gを滴下す
る。室温で15時間撹拌する。反応液を氷水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残
渣を減圧蒸留することにより、2−フルオロ安息香酸ベ
ンジル86.13gを淡黄色油状物として得る。 B.p.(3mmHg)152−155℃。
57.42gのジメチルホルムアミド懸濁液(500m
l)に、氷冷下、臭化ベンジル71.16gを滴下す
る。室温で15時間撹拌する。反応液を氷水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残
渣を減圧蒸留することにより、2−フルオロ安息香酸ベ
ンジル86.13gを淡黄色油状物として得る。 B.p.(3mmHg)152−155℃。
【0151】参考例2
(1)2−フルオロ安息香酸ベンジル25.75gおよ
びイソニペコチン酸エチル21.98gのジメチルホル
ムアミド(100ml)溶液に、炭酸カリウム23.1
8gを加え、80℃で20時間撹拌する。反応液を氷水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10)で精製
することにより、2−(4−エトキシカルボニルピペリ
ジン−1−イル)安息香酸ベンジル20.41gを淡黄
色油状物として得る。 MS(APCI)m/z;368(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物4.77g、1M水
酸化ナトリウム水溶液(13ml)のエタノール(25
ml)−テトラヒドロフラン(10ml)混合溶液を室
温で5時間撹拌する。反応液に2モル当量のクエン酸水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を炭酸水素
ナトリウム水溶液で抽出し、得られた水層のpHをクエ
ン酸で4−5に調整した後、塩化ナトリウムを加え酢酸
エチルで抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去することにより、2−(4−カルボキシ
ピペリジン−1−イル)安息香酸ベンジル2.59gを
無色油状物として得る。 MS(ESI)m/z;338(M−H),IR(ne
at)cm−1;1704。 (3)上記(2)で得られる化合物1.01g、ジメチ
ルアミン・塩酸塩405mg、トリエチルアミン(0.
7ml)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール40
5mgの塩化メチレン(10ml)溶液に、氷冷下、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミド・塩酸塩764mgを加え、室温で4時間撹
拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、水、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:2)で精製することにより、2−
(4−ジメチルカルバモイルピペリジン−1−イル)安
息香酸ベンジル976mgを無色油状物として得る。 MS(APCI)m/z:367(M+H),IR(n
eat)cm−1:1720,1642。 (4)上記(3)で得られる化合物970mgおよび1
0%パラジウム−炭素100mgのエタノール(10m
l)懸濁液を、水素雰囲気下、室温、常圧で3時間撹拌
する。触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣をn−ヘキサ
ンで粉末化することにより、2−(4−ジメチルカルバ
モイルピペリジン−1−イル)安息香酸595mgを無
色粉末として得る。 MS(APCI)m/z:277(M+H),IR(n
ujol)cm−1:1626。
びイソニペコチン酸エチル21.98gのジメチルホル
ムアミド(100ml)溶液に、炭酸カリウム23.1
8gを加え、80℃で20時間撹拌する。反応液を氷水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10)で精製
することにより、2−(4−エトキシカルボニルピペリ
ジン−1−イル)安息香酸ベンジル20.41gを淡黄
色油状物として得る。 MS(APCI)m/z;368(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物4.77g、1M水
酸化ナトリウム水溶液(13ml)のエタノール(25
ml)−テトラヒドロフラン(10ml)混合溶液を室
温で5時間撹拌する。反応液に2モル当量のクエン酸水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を炭酸水素
ナトリウム水溶液で抽出し、得られた水層のpHをクエ
ン酸で4−5に調整した後、塩化ナトリウムを加え酢酸
エチルで抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去することにより、2−(4−カルボキシ
ピペリジン−1−イル)安息香酸ベンジル2.59gを
無色油状物として得る。 MS(ESI)m/z;338(M−H),IR(ne
at)cm−1;1704。 (3)上記(2)で得られる化合物1.01g、ジメチ
ルアミン・塩酸塩405mg、トリエチルアミン(0.
7ml)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール40
5mgの塩化メチレン(10ml)溶液に、氷冷下、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミド・塩酸塩764mgを加え、室温で4時間撹
拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、水、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:2)で精製することにより、2−
(4−ジメチルカルバモイルピペリジン−1−イル)安
息香酸ベンジル976mgを無色油状物として得る。 MS(APCI)m/z:367(M+H),IR(n
eat)cm−1:1720,1642。 (4)上記(3)で得られる化合物970mgおよび1
0%パラジウム−炭素100mgのエタノール(10m
l)懸濁液を、水素雰囲気下、室温、常圧で3時間撹拌
する。触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣をn−ヘキサ
ンで粉末化することにより、2−(4−ジメチルカルバ
モイルピペリジン−1−イル)安息香酸595mgを無
色粉末として得る。 MS(APCI)m/z:277(M+H),IR(n
ujol)cm−1:1626。
【0152】参考例3
対応原料化合物を参考例2(1)と同様に処理すること
により、第2表記載の化合物を得る。
により、第2表記載の化合物を得る。
【0153】
【表2】
【0154】参考例4
参考例3で得られる化合物を参考例2(4)と同様に処
理することにより、第3表記載の化合物を得る。
理することにより、第3表記載の化合物を得る。
【0155】
【表3】
【0156】参考例5
4−アミノベンジルアミン489mg、2−ブロモピリ
ミジン701mgおよびトリエチルアミン1.7mlの
エタノール(8ml)溶液を、終夜加熱還流する。反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を、水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣を、酢酸エチル−イソプロピルエー
テルの混合溶液で再結晶することにより、2−(4−ア
ミノベンジルアミノ)ピリミジン408mgを無色プリ
ズム晶として得る。M.p.136−139℃。
ミジン701mgおよびトリエチルアミン1.7mlの
エタノール(8ml)溶液を、終夜加熱還流する。反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を、水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣を、酢酸エチル−イソプロピルエー
テルの混合溶液で再結晶することにより、2−(4−ア
ミノベンジルアミノ)ピリミジン408mgを無色プリ
ズム晶として得る。M.p.136−139℃。
【0157】参考例6
(1)p−フルオロニトロベンゼン705mg、3−メ
トキシカルボニルアミノピロリジン・塩酸塩1.44g
およびトリエチルアミン2mlの1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン(10ml)溶液を、100℃で1
時間加熱撹拌する。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出
する。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル
−イソプロピルエーテルの混合溶液で再結晶することに
より、1−(4−ニトロフェニル)−3−メトキシカル
ボニルアミノピロリジン 1.16gを黄色針状晶とし
て得る。 M.p.173−174℃。 (2)上記(1)で得られる化合物1.09gおよび1
0%パラジウム−炭素300mgをテトラヒドロフラン
(25ml)−メタノール(25ml)の混合溶液に懸
濁し、水素雰囲気下、室温、常圧で2時間撹拌する。触
媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣を酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテルの混合溶液で結晶化することにより、1
−(4−アミノフェニル)−3−メトキシカルボニルア
ミノピロリジン903mgを無色プリズム晶として得
る。 M.p.149−151℃。
トキシカルボニルアミノピロリジン・塩酸塩1.44g
およびトリエチルアミン2mlの1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン(10ml)溶液を、100℃で1
時間加熱撹拌する。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出
する。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル
−イソプロピルエーテルの混合溶液で再結晶することに
より、1−(4−ニトロフェニル)−3−メトキシカル
ボニルアミノピロリジン 1.16gを黄色針状晶とし
て得る。 M.p.173−174℃。 (2)上記(1)で得られる化合物1.09gおよび1
0%パラジウム−炭素300mgをテトラヒドロフラン
(25ml)−メタノール(25ml)の混合溶液に懸
濁し、水素雰囲気下、室温、常圧で2時間撹拌する。触
媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣を酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテルの混合溶液で結晶化することにより、1
−(4−アミノフェニル)−3−メトキシカルボニルア
ミノピロリジン903mgを無色プリズム晶として得
る。 M.p.149−151℃。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 3/04 A61P 3/04
3/06 3/06
3/10 3/10
7/02 7/02
9/10 9/10
103 103
43/00 105 43/00 105
(72)発明者 永田 晃一
埼玉県さいたま市田島1丁目18番5号ラン
ドハイツ西浦和202号室
(72)発明者 高野 真由美
東京都葛飾区東金町3丁目41番10号
Fターム(参考) 4C063 AA01 BB09 CC10 CC29 DD03
DD10 EE01
4C086 AA03 AA04 BC21 BC42 GA07
NA14 ZA36 ZA40 ZA45 ZA66
ZA70 ZA72 ZB21 ZC33 ZC35
Claims (13)
- 【請求項1】 一般式[I]: 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基、Yは=CH−または=N−、R2は(1)式: 【化2】 (式中、mは0〜3の整数、R6は有機基を表す)で示
される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7は有機基を表す)で示
される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8は置換されていてもよ
い複素環式基を表す)で示される基、R3は水素原子ま
たはハロゲン原子を表す)で示されるフェニルカルボキ
サミド誘導体またはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項2】 環Aが下記から選ばれる基で置換されて
いてもよい含窒素脂肪族複素環式基: (1)アリール低級アルキル基、(2)アリール基、
(3)アリール低級アルコキシ基、(4)カルボキシル
基、(5)アリール基で置換されていてもよい低級アル
コキシカルボニル基、(6)低級アルキル基;低級アル
カノイル基;アリール低級アルカノイル基;低級アルコ
キシカルボニル基;およびアリール低級アルコキシカル
ボニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ
基、 (7)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、アリール低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびアリール基から選ばれる基を表
す)で示される基、または、(8)式: 【化3】 (式中、nは0〜3の整数を表す)で示される基、R2
が、(1)式: 【化4】 (式中、mは0〜3の整数、R6が、(i)低級アルキ
ル基、(ii)低級アルカノイル基、(iii)低級ア
ルコキシカルボニル基、(iv)低級アルキル基;保護
されていてもよいアミノ基;保護されていてもよい水酸
基;シアノ基;およびハロゲン原子から選ばれる基で置
換されていてもよい含窒素芳香族複素環式基、(v)ア
リールスルホニル基、または、(vi)低級アルキルス
ルホニル基を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7が、(i)低級アルキ
ル基、(ii)低級アルカノイル基、(iii)低級ア
ルコキシカルボニル基、(iv)低級アルキル基;保護
されていてもよいアミノ基;保護されていてもよい水酸
基;シアノ基;およびハロゲン原子から選ばれる基で置
換されていてもよい含窒素芳香族複素環式基、(v)ア
リールスルホニル基、(vi)低級アルキルスルホニル
基、(vii)芳香族複素環式基置換スルホニル基、ま
たは、(viii)ジ低級アルキルホスホノ基を表す)
で示される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8が下記から選ばれる基
で置換されていてもよい含窒素芳香族複素環式基:
(i)低級アルキル基、(ii)保護されていてもよい
アミノ基、(iii)保護されていてもよい水酸基、
(iv)シアノ基、および、(v)ハロゲン原子、を表
す)で示される基、である請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 環Aにおける含窒素脂肪族複素環式基
が、1または2個の窒素原子を含有する3〜8員脂肪族
複素環式基、R6、R7またはR8における含窒素芳香
族複素環式基が、1〜4個の窒素原子を含有する単環ま
たは2環の含窒素芳香族複素環式基、R7における芳香
族複素環式基置換スルホニル基の芳香族複素環式基が、
窒素、酸素、硫黄から選ばれる同一または異なる1〜4
個の異項原子を含有する単環または2環の芳香族複素環
式基である請求項2記載の化合物。 - 【請求項4】 環Aにおける含窒素脂肪族複素環式基
が、アジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル
基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基、ア
ゼパニル基、またはジアゼパニル基、R6、R7または
R8における含窒素芳香族複素環式基がピロリル基、オ
キサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イミ
ダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾ
リル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、
ピリダジニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノ
リル基、キナゾリニル基、プリニル基、1H−インダゾ
リル基、シンノリニル基、キノキサリニル基、フタラジ
ニル基、またはプテリジニル基、R7における芳香族複
素環式基置換スルホニル基の芳香族複素環式基がフリル
基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキ
サゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリ
ル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、
ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、イン
ドリル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル
基、プリニル基、1H−インダゾリル基、シンノリニル
基、キノキサリニル基、フタラジニル基、またはプテリ
ジニル基、環A上の置換基におけるアリール基、R6ま
たはR7におけるアリールスルホニル基のアリール基が
フェニル基、ナフチル基、アンスリル基、またはフェナ
ンスリル基である請求項2記載の化合物。 - 【請求項5】 環Aが、式: 【化5】 (式中、R1は、(1)フェニル低級アルキル基、
(2)フェニル基、(3)フェニル低級アルコキシ基、
(4)フェニル基で置換されていてもよい低級アルコキ
シカルボニル基、(5)低級アルキル基;低級アルカノ
イル基;フェニル低級アルカノイル基;低級アルコキシ
カルボニル基;およびフェニル低級アルコキシカルボニ
ル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、 (6)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、フェニル低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびフェニル基から選ばれる基を表
す)で示される基、または、(7)式: 【化6】 (式中、nが1または2を表す)で示される基を表す)
で示される基、R2が(1)式: 【化7】 (式中、mが1または2、R6が、(i)低級アルコキ
シカルボニル基、(ii)低級アルキル基、アミノ基、
またはシアノ基から選ばれる基で置換されていてもよい
ピリミジニル基、または、(iii)ベンゼンスルホニ
ル基、を表す)で示される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7が、(i)低級アルコキ
シカルボニル基、(ii)低級アルキル基、アミノ基、
およびシアノ基から選ばれる基で置換されていてもよい
ピリミジニル基、(iii)ベンゼンスルホニル基、
(iv)チエニルスルホニル基、または、(v)ジ低級
アルキルホスホノ基、を表す)で示される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qが1または2、R8がピリジル基、ピリミジ
ニル基、ピラジニル基、またはピリダジニル基を表す)
で示される基、である請求項4記載の化合物。 - 【請求項6】 環Aが、式: 【化8】 (式中、R1は、(1)フェニル低級アルキル基、
(2)フェニル基、(3)フェニル低級アルコキシ基、
(4)フェニル基で置換されていてもよい低級アルコキ
シカルボニル基、(5)低級アルキル基;低級アルカノ
イル基;フェニル低級アルカノイル基;低級アルコキシ
カルボニル基;およびフェニル低級アルコキシカルボニ
ル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、 (6)式:−CONR4R5 (式中、R4およびR5は同一または異なって水素原
子、アルキル基、フェニル低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基、およびフェニル基から選ばれる基を表
す)で示される基、または、(7)式: 【化9】 (式中、nが1または2を表す)で示される基を表す)
で示される基、Yが=CH−、R2が(1)式: 【化10】 (式中、R6が低級アルコキシカルボニル基、ピリミジ
ニル基、またはベンゼンスルホニル基を表す)で示され
る基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7が低級アルコキシカルボ
ニル基、ピリミジニル基、またはベンゼンスルホニル基
を表す)で示される基、または、(3)式: 【化11】 (式中、qが1または2を表す)で示される基、である
請求項5記載の化合物。 - 【請求項7】 R1がフェニル低級アルキル基、R2が
(1)式: 【化12】 (式中、R6が低級アルコキシカルボニル基、またはピ
リミジニル基を表す)で示される基、または、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pが1または2、R7がピリミジニル基、また
はベンゼンスルホニル基を表す)で示される基、R3が
水素原子、である請求項6記載の化合物。 - 【請求項8】 2−[4−(2−(4−(3−フェニル
プロピル)ピペリジン−1−イル)ベンゾイルアミノ)
ベンジルアミノ]ピリミジン,1−[4−(2−(4−
(3−フェニルプロピル)ピペリジン−1−イル)ベン
ゾイルアミノ)フェニル]−3−メトキシカルボニルア
ミノピロリジン,またはそれらの薬理的に許容しうる
塩。 - 【請求項9】 一般式[1]: 【化13】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基を表す)で示されるカルボン酸化合物またはその
塩と、一般式[2]: 【化14】 (式中、Yは=CH−または=N−、R2は(1)式: 【化15】 (式中、mは0〜3の整数、R6は有機基を表す)で示
される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7は有機基を表す)で示
される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8は置換されていてもよ
い複素環式基を表す)で示される基、R3は水素原子ま
たはハロゲン原子を表す)で示されるアミン化合物また
はその塩とを反応させ、所望により生成物を薬理的に許
容しうる塩とすることを特徴とする、一般式[I]: 【化16】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるフ
ェニルカルボキサミド誘導体またはその薬理的に許容し
得る塩の製法。 - 【請求項10】 一般式[3]: 【化17】 (式中、Xはハロゲン原子、Yは=CH−または=N
−、R2は(1)式: 【化18】 (式中、mは0〜3の整数、R6は有機基を表す)で示
される基、 (2)式:−(CH2)p−NHR7 (式中、pは1〜6の整数、R7は有機基を表す)で示
される基、または、 (3)式:−CONH−(CH2)q−R8 (式中、qは1〜6の整数、R8は置換されていてもよ
い複素環式基を表す)で示される基、R3は水素原子ま
たはハロゲン原子を表す)で示される化合物またはその
塩と、一般式[4]: 【化19】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基を表す)で示される化合物とを反応させ、所望に
より生成物を薬理的に許容しうる塩とすることを特徴と
する、一般式[I]: 【化20】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるフ
ェニルカルボキサミド誘導体またはその薬理的に許容し
得る塩の製法。 - 【請求項11】 一般式[5]: 【化21】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基、Yは=CH−または=N−、mは0〜3の整
数、R3は水素原子またはハロゲン原子を表す)で示さ
れる化合物またはその塩と、一般式[6]: R6−X2 [6] (式中、R6は有機基、X2は脱離基を表す)で示され
る化合物またはその塩とを反応させ、所望により生成物
を薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする、一般
式[I−a]: 【化22】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるフ
ェニルカルボキサミド誘導体またはその薬理的に許容し
得る塩の製法。 - 【請求項12】 一般式[7]: 【化23】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基、Yは=CH−または=N−、pは0〜3の整
数、R3は水素原子またはハロゲン原子を表す)で示さ
れる化合物またはその塩と、一般式[8]: R7−X2 [8] (式中、R7は有機基、X2は脱離基を表す)で示され
る化合物またはその塩とを反応させ、所望により生成物
を薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする、一般
式[I−b]: 【化24】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるフ
ェニルカルボキサミド誘導体またはその薬理的に許容し
得る塩の製法。 - 【請求項13】 一般式[9]: 【化25】 (式中、環Aは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素
環式基、Yは=CH−または=N−、R3は水素原子ま
たはハロゲン原子を表す)で示されるカルボン酸化合物
またはその塩と、一般式[10]: H2N−(CH2)q−R8 [10] (式中、qは1〜6の整数、R8は置換されていてもよ
い複素環式基を表す)で示されるアミン化合物またはそ
の塩とを反応させ、所望により生成物を薬理的に許容し
うる塩とすることを特徴とする、一般式[I−c]: 【化26】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるフ
ェニルカルボキサミド誘導体またはその薬理的に許容し
得る塩の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155742A JP2003048887A (ja) | 2001-06-01 | 2002-05-29 | フェニルカルボキサミド誘導体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001166377 | 2001-06-01 | ||
JP2001-166377 | 2001-06-01 | ||
JP2002155742A JP2003048887A (ja) | 2001-06-01 | 2002-05-29 | フェニルカルボキサミド誘導体およびその製法 |
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JP2003048887A true JP2003048887A (ja) | 2003-02-21 |
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ID=26616188
Family Applications (1)
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JP2002155742A Pending JP2003048887A (ja) | 2001-06-01 | 2002-05-29 | フェニルカルボキサミド誘導体およびその製法 |
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JP (1) | JP2003048887A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015020184A1 (ja) * | 2013-08-09 | 2017-03-02 | 武田薬品工業株式会社 | 芳香環化合物 |
-
2002
- 2002-05-29 JP JP2002155742A patent/JP2003048887A/ja active Pending
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