JP2003048058A - 表面処理方法及び表面処理装置 - Google Patents

表面処理方法及び表面処理装置

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JP2003048058A
JP2003048058A JP2001233672A JP2001233672A JP2003048058A JP 2003048058 A JP2003048058 A JP 2003048058A JP 2001233672 A JP2001233672 A JP 2001233672A JP 2001233672 A JP2001233672 A JP 2001233672A JP 2003048058 A JP2003048058 A JP 2003048058A
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Seiji Nomura
誠治 野村
Toshiyuki Gendo
俊行 玄道
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの予熱及び温度管理を容易にでき、未充
填欠陥を防止しつつ、ツール寿命を向上する。 【解決手段】水槽11中で50から00℃に維持した温
水12中にワークHのみを浸漬させた状態で摩擦撹拌に
よる表面処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアルミニウ
ム合金鋳物の表面処理方法及び表面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−183316号公報には、
シリンダヘッドのシリンダブロックに対する合わせ面な
どの鋳物の表面処理において、先端のショルダ部に突出
部を設けた回転工具を回転させながら押し込んで、熱に
より非溶融の状態で撹拌する表面処理方法が開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の摩擦撹拌処理
は、大気中で処理を行い、ワークの初期温度は室温とな
っている。そして、摩擦撹拌が可能な温度まで早期にワ
ーク温度を上昇させ、工具にかかる温度上昇に伴う負荷
を軽減するために、ワークを予熱炉内で予熱してから処
理を行っている。ところが、スペース的な問題で予熱炉
を設置できない場合やワークの温度管理が難しいという
問題がある。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その
目的は、ワークの予熱及び温度管理を容易にでき、未充
填欠陥を防止しつつ、ツール寿命を向上できる表面処理
方法及び表面処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の表面処理方法は、回転工
具をワーク表面に回転させつつ挿入し、当該回転工具の
回転で発生する摩擦熱によりワーク表面を溶融させるこ
となく撹拌して改質する表面処理方法であって、媒体を
所定温度に維持し、前記ワークを前記媒体に浸漬し、前
記回転工具によりワーク表面を撹拌して改質する。
【0006】また、好ましくは、前記所定温度は、50
から100℃に設定される。
【0007】また、好ましくは、前記ワーク表面以外
が、前記媒体に浸漬されている。
【0008】本発明の表面処理装置は、回転工具をワー
ク表面に回転させつつ挿入し、当該回転工具の回転で発
生する摩擦熱によりワーク表面を溶融させることなく撹
拌して改質する表面処理装置であって、所定温度に維持
した媒体中に前記ワークを浸漬させるワーク投入手段
と、前記媒体中のワークに対して回転工具によりワーク
表面を撹拌して改質する工具駆動手段とを具備する。
【0009】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1,4の発明
によれば、回転工具をワーク表面に回転させつつ挿入
し、当該回転工具の回転で発生する摩擦熱によりワーク
表面を溶融させることなく撹拌して改質する際に、媒体
を所定温度に維持し、ワークを媒体に浸漬し、回転工具
によりワーク表面を撹拌して改質することにより、ワー
クの予熱及び温度管理を容易にでき、未充填欠陥を防止
しつつ、ツール寿命を向上できる。
【0010】請求項2の発明によれば、所定温度は、5
0から100℃に設定されることにより、温度管理が容
易にできる。
【0011】請求項3の発明によれば、ワーク表面以外
が、媒体に浸漬されていることにより、ワーク表面の処
理領域が常温まで冷却されないため、ワーク温度の上昇
を抑制することなく、ワーク全体の温度差を低減して残
留応力などの発生を抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】尚、以下に説明する実施の形態は、本発明
の実現手段の一例として表面処理に適用した例を説明し
たものであり、部材同士の突き合せ接合や重ね合わせ接
合など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態
を修正又は変形したものに適用可能である。
【0014】図1は、本発明に係る実施形態の表面処理
方法を実施するための摩擦撹拌装置の概略図である。図
2は、図1の回転工具付近の拡大図である。図3及び図
4は、回転工具の先端部位の詳細図である。
【0015】本実施形態の摩擦撹拌による表面処理は、
被表面処理部材(以下、ワーク)の一例としてアルミニ
ウム合金鋳物を対象としており、特に自動車のシリンダ
ヘッドに形成される隣り合うポート開口部間(弁間部)
やピストン、ブレーキディスク等の熱疲労強度向上を目
的とした表面改質処理に用いられ、大気中でアルミニウ
ム合金鋳物の表面改質領域を摩擦熱により溶融させるこ
となく撹拌させることにより、金属組織の微細化や共晶
シリコン(Si)粒子の均一分散化、鋳造欠陥の減少を
図り、熱疲労(低サイクル疲労)寿命や伸び、耐衝撃性
等の材料特性において従来のリメルト処理以上のものを
得ることができる。
【0016】ここで、溶融しないで撹拌する状態とは、
母材に含有される各成分或いは共晶化合物の中で最も融
点が低いものよりもさらに低い温度下で摩擦熱により金
属を軟化させて撹拌することを意味する。
【0017】図1乃至図3に示すように、摩擦撹拌装置
1は、円柱状軸体の一端部の平面なショルダ部3に、当
該ショルダ部3より小径の外周表面にらせん状溝が形成
された非消耗型突出部2が一体形成又は装着された回転
工具4と、この回転工具4を回転させて突出部2を回転
駆動させつつ、ワークの表面改質領域に対して突出部2
を挿入してショルダ部3でワーク表面を押圧しながら相
対的に移動させる工具駆動手段5と、ワークを位置決め
保持する治具(不図示)を備える。
【0018】工具駆動手段5としては、モータ等により
回転工具4が回転可能で、かつ送りネジ機構やロボット
アーム等により回転工具4を上下左右のあらゆる方向に
移動可能な装置であって、回転工具4の回転数、送り速
度及び押圧力(処理深さ)を可変制御可能なものが用い
られる。他の工具駆動手段5の形態としては、マシニン
グセンタなどのNC工作機械の主軸に回転工具4を回転
可能に軸支すると共に、回転工具4に対してワークを可
動テーブルなどにより相対的に上下方向や左右方向に2
次元又は3次元的に移動させてもよい。 [回転工具の形状]回転工具4の突出部2やショルダ部
3は、アルミニウム合金よりも硬度の高い工具鋼やステ
ンレス鋼などの鋼材から構成され、突出部2の外周部に
は所定ピッチのらせん状溝が形成されている。
【0019】ここで、図3に示すショルダ部3と突出部
2とを有する回転工具4では、摩擦撹拌により塑性流動
させる母材組織をショルダ部3によりワーク内部に押し
込む構造のため、図4に表面改質領域断面を例示するよ
うにワーク表面近傍には必要とされる処理幅L1よりか
なり広い範囲L2に亘って塑性流動が起こってしまう。
また、処理幅が広いとシリンダヘッドのポート開口部間
(弁間部)などの狭い領域を処理する際にポート開口部
の側壁が変形し、図5に示すように仕上げ加工後の弁間
部形状に対して過大な加工取代が必要となり、材料費や
加工費の増加を引き起こしてしまうという不都合もあ
る。
【0020】そこで、図6に示すように、ワークの狭い
部位を処理できるように、回転工具40の少なくともワ
ークに挿入される端部41から反ワーク側に向かって拡
径するテーパ部42を設け、このテーパ部42にらせん
状溝43を形成することが好ましい。
【0021】このらせん状溝43は、工具の回転方向に
対して摩擦撹拌した母材組織をワーク内部に押し込む方
向に形成されている。
【0022】この回転工具40によれば、テーパ部42
のらせん状溝43で塑性流動する母材組織を押し込み、
ショルダ部によるワーク表面近傍の塑性流動が生じない
ため、図7に表面改質領域断面を例示するように処理幅
Lを狭くすることができ、図8に示すように仕上げ加工
後の弁間部形状に対して最小限度の加工取代で済むこと
になる。 [回転工具の製造方法]従来の回転工具は、工具鋼やス
テンレス鋼からなる素材に対して機械加工により所望の
形状に加工し、それに焼入れ/焼戻し、窒化処理、高周
波焼入れなどの熱処理を施して製作されていたが、ワー
ク表面に回転させながら挿入するためにワーク温度の上
昇による工具寿命の低下が課題とされている。
【0023】そこで、本実施形態では、回転工具製作時
における機械加工後で且つ熱処理前或いは熱処理後に工
具の加工面にショットピーニング加工により微細な凹凸
を形成して摩擦係数を高めている。回転工具は、図5に
示す突出部2とショルダ部3を有する形状でも、図6に
示すテーパ部42を有する形状でも適用できる。
【0024】図9に示した回転工具に機械加工後で且つ
熱処理前にショットピーニングする場合には、工具素材
が硬化していない熱処理前であるので工具の加工面への
凹凸の形成が容易となる。
【0025】ショットのサイズは、回転工具4,40の
らせん状溝2a,43の表面に凹凸が形成できるように
溝ピッチの1/2以下が望ましい。
【0026】また、ショットのサイズが小さいと、凹凸
形成による摩擦係数の増大効果が減少するため、100
μm以上が望ましい。
【0027】尚、熱処理前のショットピーニングでは、
小さいショットを用いて回転工具のらせん状溝全体に凹
凸を形成し、熱処理後に再度、大きいショットを用いて
工具先端角部や突出部2とショルダ部3の付け根部にシ
ョットピーニングを施して曲げ疲労に対する圧縮残留応
力を付与してもよい。
【0028】図10に示した回転工具に機械加工後で且
つ熱処理後にショットピーニングする場合には、工具の
加工面に対する凹凸の形成と同時に、工具先端角部や突
出部とショルダ部の付け根部に圧縮残留応力を付与でき
るため工具寿命の延長に有効となる。
【0029】ショットのサイズは、回転工具4,40の
らせん状溝2a,43の表面に凹凸が形成できるように
溝ピッチの1/2以下が望ましい。
【0030】また、ショットのサイズが小さいと、凹凸
形成による摩擦係数の増大効果が減少するため、100
μm以上が望ましい。ショットの硬さは、熱処理後の工
具硬さ以上とする。 [ワークの適用例]本実施形態では、図11に示すよう
に、被表面処理部材としてJISで規格化されたアルミ
ニウム合金であるAC4Dを一例として用いるが、アル
ミニウム合金のマグネシウム(Mg)含有率として0.
2〜1.5重量%、シリコン(Si)含有率として1〜
24重量%、好ましくは4〜13重量%の範囲で組成比
率を変更可能である。他にAC4B,AC2B、ピスト
ンに用いるAC8A等も利用できる。シリコン含有率の
上限を24%に設定する理由は、それ以上シリコンを増
加しても材料特性や鋳造性が飽和すると共に、撹拌性が
悪化するからである。
【0031】マグネシウムを含有するアルミニウム合金
鋳物は、熱処理によりMg2Siを析出させて強度が高
まる。ところが、リメルト処理のように溶融させて金属
組織を微細化させる場合には、低融点(650℃)のマ
グネシウムが蒸発して含有量が低下することがある。そ
して、マグネシウム含有量が低下すると熱処理を施して
も硬さや強度が低下して所望の材料特性が得られないこ
とになる。
【0032】一方、摩擦撹拌による表面処理では、金属
組織を溶融させないのでマグネシウムが蒸発することも
ないため、アルミニウム合金鋳物は熱処理によりMg2
Siを析出させて強度が高められるのである。
【0033】アルミニウム合金にシリコンを添加するこ
とにより、鋳造性(溶湯の流動性、引け特性、耐熱間割
れ性)は向上するが、共晶シリコンが一種の欠陥として
作用して機械的特性(伸び)が低下する。
【0034】共晶シリコンは硬くて脆く、亀裂発生の起
点や伝播経路となるため伸びが低下する。また、弁間部
のように繰り返し熱応力を受ける部位ではその疲労寿命
が低下する。そして、金属組織ではデンドライトに沿っ
て共晶シリコンが連なった形態を呈しているが、共晶シ
リコンを微細化し、均一に分散させることによって応力
集中による亀裂の発生と、発生した亀裂の伝播を抑制す
ることが可能となる。 [シリンダヘッドの製造方法]次に、本実施形態による
ディーゼルエンジン用シリンダヘッドの製造工程につい
て説明する。
【0035】図12は、本実施形態のディーゼルエンジ
ン用シリンダヘッドの製造工程を説明するフローチャー
トである。
【0036】図12に示すように、ステップS1では中
間体としてのシリンダヘッドをアルミニウム合金から鋳
造する。ステップS2では、鋳物を鋳造型から取り出し
て湯口を削除する。ステップS3では、鋳造型から取り
出した鋳物に砂出しを主目的としたT6熱処理を施す。
ステップS4では、鋳物の粗い鋳肌表面を平滑化する前
加工を施す。ステップS5では、鋳物の弁間部に摩擦撹
拌により表面処理を施す。ステップS6では、鋳物に再
度T6熱処理を施して硬さや強度を増加する。ステップ
S7では、仕上げ寸法に従って仕上げ加工を施す。 [温水中での表面処理]従来の摩擦撹拌処理は、大気中
で処理を行い、ワークの初期温度は室温となっている。
そして、摩擦撹拌が可能な温度まで早期にワーク温度を
上昇させ、工具にかかる温度上昇に伴う負荷を軽減する
ために、ワークを予熱炉内で予熱してから処理を行って
いる。ところが、スペース的な問題で予熱炉を設置でき
ない場合がある。
【0037】そこで、本実施形態では、図13及び図1
4に示すように、水槽11中で所定温度(50から10
0℃)に維持した温水などの媒体12中にワークHの
み、又はワークH及び回転工具4を共に浸漬させた状態
で摩擦撹拌による表面処理を行う。
【0038】図13のワーク表面を温水中に水没させて
処理する場合には、温水12からの熱伝達によりワーク
Hを予熱でき、ワーク温度を一定に保てるため、残留応
力の発生を極力抑えることができるのに対して、予熱炉
で予熱したときには炉から取り出したワークは徐々に温
度が低下してワークの各部の温度差が拡大して残留応力
が発生しやすくなる。また、予熱炉が不要となるために
省スペース化を図ることができる。
【0039】図14のワーク表面を温水中に水没させな
いで処理する場合には、温水12からの熱伝達によりワ
ークHを予熱でき、ワーク温度を一定に保てるため、残
留応力の発生を極力抑えることができるのに対して、予
熱炉で予熱したときには炉から取り出したワークは徐々
に温度が低下してワークの各部の温度差が拡大して残留
応力が発生しやすくなる。
【0040】また、予熱炉が不要となるために省スペー
ス化を図ることができ、特に、温水を用いた場合にはワ
ークの後洗浄が不要となるため加工工程を簡略化でき
る。
【0041】更に、ワーク表面の処理領域が温水に浸漬
されないことから表面が冷却されないため、ワーク温度
の上昇を抑制することなく、ワーク全体の温度差を低減
して残留応力などの発生を抑制することができる。
【0042】上記温水中での表面処理は、温水12中に
ワークHを浸漬させて治具などに位置決め保持するワー
ク投入手段としてのワーク移載装置と、温水12中のワ
ークHに対して回転工具によりワーク表面を撹拌して改
質する工具駆動手段5としてのマシニングセンタなどに
より行う。 [ワークの支持方法]摩擦撹拌による表面処理の場合、
回転工具4のショルダ部3をワーク表面に押し付けなが
ら移動させるために、ショルダ部3の外周縁部に対応し
てワーク表面にバリが発生し、このバリを取り除くバリ
除去加工が必要となる。
【0043】ところが、図15に示すように、除去した
バリがワークHを保持する治具9や可動テーブル10上
に落下して残っていると次のワークのセット時にワーク
Hと治具9や可動テーブル10との間にバリが挟み込ま
れて正確な位置決めが行えなくなり、処理深さが変化し
て未充填欠陥が発生したり、ワークのセット異常による
稼動停止などの悪影響を及ぼす虞がある。
【0044】そこで、本実施形態では、図16に示す治
具9から鉛直上方に突出して設けられる下方に拡径する
テーパピン8或いは段付きピンによりワークHを治具9
から浮かせた状態で位置決め保持する。段付きピンの場
合には段差部にバリが残る可能性があるのでテーパピン
を用いた構成が好ましい。
【0045】また、他のワークの支持方法として、図1
7に示すようにワークHを可動テーブル10から浮かせ
てバリが下方に落下してワークHの保持姿勢に影響を及
ぼさないように、ワーク表面が側方に向くようにワーク
Hを保持したり、図18に示すようにワーク表面を鉛直
下方に向けて、バリが下方に落下してワークHの保持姿
勢に影響を及ぼさないようにワークHを保持してもよ
い。
【0046】更に、回転工具4の進行に伴ってショルダ
部3先端でワーク表面を削っていくためにバリの発生量
が増大するため、表面処理中に発生するバリ自体を減少
させる方法として、図19に示すようにショルダ部3の
外周縁部を面取り或いは曲面形状とし、回転工具4の進
行に伴ってショルダ部3の面取り部3dでワーク表面を
押し潰していくように構成してもよい。この面取り部3
dは、ショルダ部3のワーク表面に対する押し込み量よ
り大きい方が好ましい。 [表面処理方法]摩擦撹拌による表面処理は、鋳放し状
態のワークに対してワーク表面を平滑化するフライス加
工などの前加工を施した後に行われる(図12参照)。
回転工具は、ワーク表面に対して処理経路に沿って進行
していくのに伴ってショルダ部先端でワークを削ってい
くため、ワーク表面が粗いとバリの発生量が増大し、シ
ョルダ部への負担が増大してワーク寿命を低下させるこ
とになる。このショルダ部への負担は、鋳放し状態のワ
ーク表面を直接処理するときやワークを予熱しないで処
理するときに更に増大する。
【0047】また、鋳放し状態のワークを直接処理する
場合には、鋳肌が粗いため回転工具のワーク表面に対す
る押し込み量が実質的に変化してしまい、ワーク内部に
未充填欠陥が発生しやすくなる。
【0048】そこで、本実施形態では、図20に示すよ
うに、鋳肌を平滑化した前加工後のワークH1に対し
て、突出部2のない先端平面のショルダ部3のみを備え
る予熱用回転工具4Aをワーク表面に接触させつつ先行
して移動させ、この予熱用回転工具4Aに追従するよう
に、ショルダ部3とワーク表面に挿入する突出部2を備
える摩擦撹拌用回転工具4Bを当該ワーク表面に挿入さ
せつつ移動させる。
【0049】この構成では、摩擦撹拌前に予熱用回転工
具4Aによりワーク表面を予熱できるので、未充填欠陥
の防止や回転工具(特に、突出部)の破損を防止でき
る。
【0050】また、図21に示すように、鋳肌未処理の
鋳放し状態のワークH2に対して、突出部2のない先端
平面のショルダ部3のみを備える予熱用回転工具4Aを
ワーク表面を削りながら先行して移動させ、この予熱用
回転工具4Aに追従するように、ショルダ部3とワーク
表面に挿入する突出部2を備える摩擦撹拌用回転工具4
Bを当該ワーク表面に挿入させつつ移動させる。
【0051】この構成では、前加工が不要となってコス
トを低減できると共に、鋳肌面の平滑化と同時に摩擦撹
拌前に予熱用回転工具4Aによりワーク表面を予熱でき
るので、未充填欠陥の防止や回転工具(特に、突出部)
の破損を防止できる。
【0052】尚、上記予熱用及び摩擦撹拌用回転工具4
A,4Bを用いた表面処理は、各回転工具4A,4B又
はワークH1,H2を相対的に移動させて行うが、回転
工具4A,4Bを第1及び第2工具駆動手段としてマシ
ニングセンタなどの主軸に夫々軸支させ、治具に位置決
め保持されたワークを可動テーブルなどで相対的に移動
させることで、方向転換が必要な処理経路であっても連
続して処理できる。
【0053】また、予熱用回転工具4Aは、予熱段階で
摩擦撹拌性を更に良くするために、ショルダ部3の端面
に凹部が形成されていてもよい。更に、予熱用回転工具
4A及び/又は摩擦撹拌用回転工具4Bとして、図6に
示すテーパ部42を持つ回転工具40を適用してもよ
い。 [回転工具の移動軌跡]摩擦撹拌による表面処理では、
処理終了部位に突出部形状が転写された終端穴が残存す
るが、後工程で穴あけ加工を施す部位を終端穴位置とす
れば終端穴が残るのを回避することができる。一方、ワ
ークの処理領域の広さにによっては回転工具の処理経路
を互いにオフセットさせながら往復移動させて同一部位
を2回以上処理する必要がある。
【0054】また、表面処理開始時には回転工具の突出
部をワーク表面に押し込むため、この押し込み回数が多
くなるほど工具のショルダ部と突出部の付け根に大きな
負荷が繰返し加わって突出部が折損するなどの工具寿命
の低下を引き起こしたり、工具を押し込む部位の近傍に
未充填欠陥が発生しやすくなる。
【0055】そこで、本実施形態では、表面処理に伴う
ワークの移動軌跡を連続する一筆書き態様とし、1ワー
ク当たりの回転工具のワーク表面に対する押し込み回数
を1回と大幅に削減し、工具寿命を延長できるようにし
た。
【0056】図22及び図23は、本実施形態の摩擦撹
拌処理を用いた直列多気筒のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッドの表面処理について説明する図である。
【0057】図22に示すように、シリンダヘッド素材
Hは、複数の気筒に対応して一対の吸気ポート開口部1
4と、一対の排気ポート開口部15と、不図示のシリン
ダブロックに締結するため複数のテンションボルト穴2
1とを有する。ここで、吸気ポート開口部14は吸気量
をかせぐためになるべく大きくしたいという要求がある
ため、隣り合う吸気ポート間は狭くなる。
【0058】本実施形態では、図22に示す第1処理経
路例として、シリンダヘッド素材Hの一端部を始点Sと
してワーク表面に回転工具の突出部を押し込み、この始
点からシリンダヘッド素材Hの長手方向の他端部に向か
って1つの気筒に対して互いに対向する排気ポート開口
部15及び吸気ポート開口部14の対の間を通るように
連続処理してテンションボルト穴21が終点となるよう
に処理経路Qを設定する。
【0059】詳細には、始点Sに最も近い気筒に対応す
る部位に対して、シリンダヘッド素材Hの他端部に向か
って長手方向に1対の吸気ポート開口部14の略中心間
を移動した後、シリンダヘッド素材Hの幅方向に曲折し
て1対の吸気ポート開口部14と排気ポート開口部15
の間をオフセットした経路でオーバラップするように方
向転換させて往復移動させ、その後、シリンダヘッド素
材Hの他端部に向かって長手方向に残りの1対の排気ポ
ート開口部15の略中心間を移動させる。そして、回転
工具をワーク表面から抜かないまま隣接する気筒に対し
て同様の経路で連続して回転工具を移動させ、シリンダ
ヘッド素材Hの他端部に形成されたテンションボルト穴
21を終点として設定する。
【0060】また、図23に示す第2処理経路例とし
て、1つの気筒に対して互いに対向する排気ポート開口
部15及び吸気ポート開口部14の対の間を通るように
シリンダヘッド素材Hの長手方向の一端部から他端部に
向かって連続処理してテンションボルト穴21を終点と
する第1往路パスQ1と、シリンダヘッド素材Hの他端
部で矩形状に方向転換して第1往路パスQ1とは反対方
向にオフセットして並列に排気ポート開口部15及び吸
気ポート開口部14の対の間を通るようにシリンダヘッ
ド素材Hの長手方向の他端部から一端部に向かって連続
処理してテンションボルト穴21を終点とする第1復路
パスQ2と、この第1復路パスQ2の処理後、この第1
復路パスQ2への方向転換位置に隣接する気筒から互い
に対向する一対の排気ポート15と一対の吸気ポート1
4の間を往復しながら順次処理してテンションボルト穴
21を終点とする第2往復パスQ3〜Q6とを経て、シ
リンダヘッド素材Hの表面を回転工具の熱により溶融さ
せることなく撹拌して改質する。
【0061】上記シリンダヘッドの表面処理では、回転
工具の回転数を600〜1000rpm、送り速度を3
00〜500mm/min、突出部長さを5.8mm、
突出部径7±1mm、ショルダ部径15±1mmとし
て、処理深さが6〜6.5mm、第1パスの処理幅が
7.5〜8mm、第2パスの処理幅が15mmになるよ
うに設定するのが好ましい。
【0062】尚、突出部径とショルダ部径とは、2≦シ
ョルダ部/突出部<4として各寸法を設定する。また、
ショルダ部の素材の処理表面に対する押し込み量は、1
mm以下に設定する。更に、回転工具は、ワーク表面に
対して工具の進行方向とは反対にその軸心を1°程度傾
斜させてもよい。 [弁間部の変形防止]上述したように、シリンダヘッド
素材Hの弁間部は、ポート開口部の断面形状差に伴うワ
ーク剛性の差異に起因して、回転工具4の押し込みによ
る母材組織の鉛直方向の塑性変形と、回転モーメントに
よる水平方向の塑性変形とが発生しやすいため、従来は
ポート開口部の変形を考慮して仕上げ工程で削除する加
工取代を余計に作るなどして対処している。
【0063】また、弁間部を往復経路で2回処理する場
合、2回目の復路の処理領域は1回目の往路の処理によ
る摩擦熱が伝導するため温度上昇に伴いヤング率が低下
して変形しやすく、変形量が過剰になると変形した方向
に母材組織の流動が促進されるため、変形した方向とは
反対側に充填される母材組織が減少して処理領域内部に
移動軌跡Qに沿ってトンネル状の未充填欠陥が発生しや
すくなる。
【0064】そこで、本実施形態では、図24及び図2
5に示すように、吸気及び排気ポート開口部14,15
に挿抜可能で先端部になるほど細くなるテーパ可動ピン
17をポート開口部14,15に挿入して、弁間部16
の側壁部の変形を抑えるように構成する。
【0065】テーパ可動ピン17は、先端部になるほど
細くなるテーパ形状とし、ポート開口部から抜けやすい
ように工夫されている。
【0066】尚、上記テーパ可動ピン17では可動機構
を回転工具の工具駆動手段5に近い部位に設るため、複
雑な機構となる。このため、図26及び図27に示すよ
うに、ワークのポート開口部位置に対応させてテーパピ
ンが突設されたカバー部材18を構成して、可動機構を
回転工具の工具駆動手段5から離して簡単な機構にする
こともできる。
【0067】また、図28及び図29に示すように、鋳
型からワークを鋳抜きするときに、ポート開口部14,
15を形成するための砂中子19を残した状態で表面処
理を施することで、弁間部16の側壁部の変形を抑える
ことができる。
【0068】但し、砂中子19を残した状態では表面処
理時に砂が飛散して処理領域内部に砂が混入する虞があ
るため、図30及び図31に示すポート開口部14,1
5に残された砂中子19をポート開口部14,15に対
して可動機構により着脱可能なカバー部材20で覆った
状態で処理するようにしてもよい。 [表面処理部材の欠陥検査方法]摩擦撹拌による処理領
域に発生する欠陥は、一般に人間の目視観察によって検
出しているが、抜き取りによる破壊(切断)検査が主で
あるため全数を検査することが不可能であり、欠陥の大
きさが小さくなると目視での検出が困難になる。また、
本実施形態のような摩擦撹拌による表面処理の場合、ワ
ーク表面にバリが発生するためにバリに覆われた部分の
欠陥を目視で検出するのは一層困難になる。
【0069】そこで、本実施形態では、未処理組織と処
理組織の導電率の差に基づいて処理領域位置を確認する
と共に、超音波検査によりワークの内部未充填欠陥を検
出する。
【0070】図32及び図33に示すように、摩擦撹拌
による処理領域は他の未処理組織に比べて導電率が高く
なるため、この特性を利用して導電率センサなどをワー
ク表面に接触させつつ自動的に処理領域周辺に移動させ
ることでワークの処理領域周辺の導電率を検出する。
【0071】そして、導電率が所定閾値を超えた部位は
処理領域と見なして、ワークに対して実際に検査した領
域と比較することにより、導電率が所定閾値を超えた部
位と検査領域とが一致したならば処理領域は適正な位置
にあり、不一致ならば処理領域が位置ずれであると判断
する。
【0072】上記導電率の閾値は、図34からアルミニ
ウム合金鋳物のシリンダヘッドでは38.5%IACS
程度に設定される。
【0073】尚、ワークの内部未充填欠陥の有無及び処
理位置は超音波検査により検出でき、処理深さは回転工
具の押し込み量で決まるため処理領域の検査で確認でき
る。
【0074】上記実施形態として項目分けして説明した
回転工具の形状及び製造方法、温水中での表面処理、ワ
ークの支持方法、表面処理方法、回転工具の移動軌跡、
弁間部の変形防止、表面処理部材の欠陥検査方法は、各
々を任意に組み合わせて実施可能であるが、特に、図6
に示すテーパ部42にらせん状溝43を形成してショッ
トピーニングで工具加工面に凹凸を形成した回転工具4
0を用い、図13に示す温水12中で図16に示すテー
パピン8により治具9から上方に離間させてワークHを
支持し、図26及び図27に示すテーパピンが突設され
た可動カバー部材18を吸気及び排気ポート開口部1
4,15に挿入して、図22に示す一筆書き態様の処理
経路Qに沿って予熱したワークを1本の回転工具で処理
することが好ましい態様であり、このように表面処理し
たワークに対して上記導電率による処理領域の検査と超
音波による内部未充填欠陥の検査を行えばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の表面処理方法を実施す
るための摩擦撹拌装置の概略図である。
【図2】図1の回転工具付近の拡大図である。
【図3】突出部及びショルダ部を持つ回転工具の先端形
状の詳細図である。
【図4】図3の先端形状を持つ回転工具による表面改質
領域の断面図である。
【図5】図3の先端形状を持つ回転工具を用いた仕上げ
加工前後の弁間部形状を比較して示す図である。
【図6】テーパ部42を持つ回転工具の先端形状の詳細
図である。
【図7】図6の先端形状を持つ回転工具による表面改質
領域の断面図である。
【図8】図6の先端形状を持つ回転工具を用いた仕上げ
加工前後の弁間部形状を比較して示す図である。
【図9】回転工具に機械加工後で且つ熱処理前にショッ
トピーニングを施す場合の工具の製造工程を説明する図
である。
【図10】回転工具に機械加工後で且つ熱処理後にショ
ットピーニングを施す場合の工具の製造工程を説明する
図である。
【図11】本実施形態のアルミニウム合金の成分比率を
示す図である。
【図12】本実施形態のディーゼルエンジン用シリンダ
ヘッドの製造工程を説明するフローチャートである。
【図13】ワーク表面を温水中に水没させて処理する場
合の表面処理方法を説明する図である。
【図14】ワーク表面を温水中に水没させないで処理す
る場合の表面処理方法を説明する図である。
【図15】従来のワークの支持方法によりバリを挟み込
んだ状態を示す図である。
【図16】本実施形態のワークの支持方法を示す図であ
る。
【図17】他の実施形態のワークの支持方法を示す図で
ある。
【図18】他の実施形態のワークの支持方法を示す図で
ある。
【図19】ショルダ部を面取りしてバリの発生を抑制す
る回転工具による表面処理方法を示す図である。
【図20】ワーク表面を平滑化する前加工後の予熱用回
転工具及び摩擦撹拌用回転工具を用いた表面処理方法を
示す図である。
【図21】ワーク表面を平滑化する予熱用回転工具及び
摩擦撹拌用回転工具を用いた表面処理方法を示す図であ
る。
【図22】本実施形態の表面処理における処理経路の一
例を示す図である。
【図23】本実施形態の表面処理における処理経路の他
の例を示す図である。
【図24】本実施形態の表面処理を施す際にシリンダヘ
ッドの弁間部の変形を防止するためにポート開口部にテ
ーパ可動ピンを挿入した状態を示す図である。
【図25】図24のI−I断面図である。
【図26】本実施形態の表面処理を施す際にシリンダヘ
ッドの弁間部の変形を防止するためにポート開口部にテ
ーパピンが突設されたカバー部材を挿入した状態を示す
図である。
【図27】図26のII−II断面図である。
【図28】本実施形態の表面処理を施す際にシリンダヘ
ッドの弁間部の変形を防止するためにポート開口部に砂
中子を残した状態を示す図である。
【図29】図28のIII−III断面図である。
【図30】本実施形態の表面処理を施す際にシリンダヘ
ッドの弁間部の変形を防止するためにポート開口部に砂
中子を残してカバー部材を取り付けた状態を示す図であ
る。
【図31】図30のIV−IV断面図である。
【図32】弁間部の処理領域が適正な位置にある場合の
導電率の変化を示す図である。
【図33】処理領域が適正な位置からずれている場合の
導電率の変化を示す図である。
【図34】本実施形態の摩擦撹拌による表面処理が施さ
れた素材と母材との導電率を比較して示す図である。
【符号の説明】
1 摩擦撹拌装置 2 突出部 3 ショルダ部 4、40 回転工具 5 工具駆動手段 14 吸気ポート開口部 15 排気ポート開口部 16 弁間部 H ワーク(シリンダヘッド素材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転工具をワーク表面に回転させつつ挿
    入し、当該回転工具の回転で発生する摩擦熱によりワー
    ク表面を溶融させることなく撹拌して改質する表面処理
    方法であって、 媒体を所定温度に維持し、 前記ワークを前記媒体に浸漬し、 前記回転工具によりワーク表面を撹拌して改質すること
    を特徴とする表面処理方法。
  2. 【請求項2】 前記所定温度は、50から100℃に設
    定されることを特徴とする請求項1に記載の表面処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ワーク表面以外が、前記媒体に浸漬
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表
    面処理方法。
  4. 【請求項4】 回転工具をワーク表面に回転させつつ挿
    入し、当該回転工具の回転で発生する摩擦熱によりワー
    ク表面を溶融させることなく撹拌して改質する表面処理
    装置であって、 所定温度に維持した媒体中に前記ワークを浸漬させるワ
    ーク投入手段と、 前記媒体中のワークに対して回転工具によりワーク表面
    を撹拌して改質する工具駆動手段とを具備することを特
    徴とする表面処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017031471A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 日産自動車株式会社 Al−Si−Mg系アルミニウム合金板、該合金板の製造方法及び合金板を用いた自動車用部品
CN109097538A (zh) * 2018-09-27 2018-12-28 深圳市和胜金属技术有限公司 一种金属表面处理设备

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