JP2003047334A - 苗床資材 - Google Patents

苗床資材

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JP2003047334A
JP2003047334A JP2001235301A JP2001235301A JP2003047334A JP 2003047334 A JP2003047334 A JP 2003047334A JP 2001235301 A JP2001235301 A JP 2001235301A JP 2001235301 A JP2001235301 A JP 2001235301A JP 2003047334 A JP2003047334 A JP 2003047334A
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JP
Japan
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water
chaff
seedbed
fermented
old
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JP2001235301A
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English (en)
Inventor
Masaru Nakai
勝 中井
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NITTAKU SANGYO CO Ltd
Original Assignee
NITTAKU SANGYO CO Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発酵もみ殻の苗床資材は、保水力が少なく乾
き易いため、潅水回数が多くなること、水分の横移動が
ないため培地に水分むらが発生しやすいこと、乾くと水
をはじいて保水力が非常に少なくなるという問題があ
る。更に機械適応性が悪く、一般的に普及している「土
詰機」に対応できない。 【解決手段】 発酵もみ殻及び/又は発酵粉砕もみ殻と
粒状化した古紙とを混合した苗床資材を提供する。発酵
処理して堆肥化したもみ殻は、苗床培地として優れた特
徴を備えている。このもみ殻と解繊して造粒した粒状古
紙を組み合わせることにより、苗床に保水力を付与でき
る。適正な混合比率にすることで水分の横移動を発生さ
せ、水分むらに起因する苗の育成むらがなくなる。もみ
殻と古新聞、古雑誌などの古紙を、公害を出さない資源
として再利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、稲苗、野菜苗、
花木苗などを育成する苗床の培地として使用する苗床資
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】稲、野菜等の栽培では、種子を苗床で育
成させて定植(水田、畑地)することが一般的に普及し
ている中で、特に現代では機械対応性の優れた苗床資材
の開発が求められている。
【0003】苗床は、一般的には土によるものが多く、
特に稲苗ではその重量が農家の高齢化等で問題になって
いる。そこで軽量化を目的としたロックウールやパルプ
を原料とした成型マットやもみ殻成型マットなどの苗床
資材が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの従来の
苗床資材は、植物の育成や田植え時の植え付け精度等に
かなり問題がある。また、もみ殻成型マットは、成型の
ために大がかりな機械が必要であり、価格が高くなる。
【0005】そこでこの出願の発明者は、100%もみ
穀を使用した培地で稲苗を作ることを試みた。この培地
は、粉砕したもみ殻を堆肥化(発酵)によって植物が育
ちやすい環境にしたもので、苗を育てる材料としては、
非常に優れている。すなわち、発酵によって種々の微生
物や細菌類が多いため、病原菌が入り込めず、農薬を使
うことなく健苗が作れるので、苗が病気にかかりにく
く、農薬の使用がほとんどいらない。また、通気性が良
く、根の張りがよい。
【0006】更に重量が非常に軽く、土5kgに対して
もみ殻は500gと土の1/10の重さであり、高齢者
でも運搬などの作業が容易である。また、埃の発生も少
なく、きれいな作業環境が確保でき、更に水分を含んで
も土のようにべとつかず、育苗箱やこぼれて床面にこび
り付くこともない。
【0007】発酵もみ殻の苗床資材は、このように数多
くの長所を有するが、次に述べるような欠点も認められ
た。第1の問題は、保水力が少なく乾き易いため、潅水
回数が多くなるということである。また水分の横移動が
ないため、培地に水分むらが発生しやすい。なお、もみ
殻の特性として、始めから水分を十分含んでいるものは
保水力があるが、いったん乾くと水をはじいてしまい、
保水力が非常に少なくなるという問題がある。
【0008】第2の問題は、機械適応性が悪いというこ
とで、機械化する際の作業性が悪く、一般的に普及して
いる「育苗用床土詰機」に対応できないため、手作業で
土詰めを行なうか、特殊な機械の開発が必要となること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、これらの問
題点を解決する手段として、発酵処理して堆肥化したも
み殻ないし粉砕もみ殻と粒状化した古紙とを混合した苗
床資材を提供するものである。上述したように発酵処理
して堆肥化したもみ殻は、苗床培地として優れた特徴を
備えている。このもみ殻と粒状古紙を組み合わせること
により、苗床に保水力を付与することができる。すなわ
ち、上述したもみ殻のみからなる育苗培地の欠点が古紙
を解繊して造粒した粒状資材を混合することで解決でき
る。
【0010】もみ殻、特に発酵させて堆肥化したもみ殻
ないし粉砕もみ殻に粒状古紙を混合したときの苗床資材
としての性質の改善点は以下のようになる。吸水力がと
ても大きくなるので、培地の水分を通気性を損なうこと
なく調整でき、乾燥状態で使用しても吸水性が高いた
め、適宜水やりをすることで苗床に必要な水分を保持で
きる。しかも一般的に普及している床土詰め機による育
苗箱への培地詰めが可能になる。
【0011】また、適正な混合比率にすることで水分の
横移動を発生させることができ、水分むらやこれに起因
する苗の育成むらがなくなる。
【0012】そして、もみすりにより生ずるもみ殻と今
や社会的に問題となっている古新聞、古雑誌などの古紙
を、公害を出さない資源として再利用することができ、
資源の循環型社会の要請にも応えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の苗床資材の作り
方を説明する。もみ殻は、もみすり後の副産物として得
られたものをそのまま又はこれを粉砕したものを堆積
し、適当な温度及び湿度を保持して発酵させる。古紙
は、粗破砕して解繊、すなわち紙の繊維を切断しないよ
うにして解きほぐしたものに水を加え、造粒機に入れて
直径1〜5mm程度に造粒後乾操させる。古紙は解繊し
たあと粒状にすることにより、苗床として使用したとき
の通気性と保水力を高めることができる。
【0014】上記の方法により得られた発酵もみ殻と粒
状古紙とを発酵もみ殻100重量部に対して古紙粒30
〜170重量部、最適には発酵もみ殻100重量部に対
して古紙粒80〜120重量部の割合で混合機に投入
し、適宜液状ないし粉末状の肥料を加え、更に好ましく
は親水性を付与する親水剤等の添加物を加えて、均一に
混合した後十分に乾燥させる。
【0015】用法は従来の苗床土と同様で、乾燥状態で
一般的な育苗用床土詰機を用いて育苗箱に詰めることが
できる。一般的にはこの培地の上に種もみを播き、その
上に薄く覆土する。吸水力、保水力、水の横移動なども
十分なため、育苗箱に詰めた後の水やりで育苗培地とし
て要求される保水と通気性を保持できる。そして、もみ
殻培地が有する前述した長所も損なわれることがない。
【0016】
【発明の効果】この発明の苗床資材は、成型品ではなく
もみ殻ないし粉砕もみ殻と粒状化した古紙とを単に混合
したバラ状態のままで使用するため、低コストの生産が
可能になり安価である。
【0017】また重量が極めて軽く、育苗箱に詰めて覆
土したものに苗が育った状態で育苗箱も含めて従来の1
/2程度の重量しかなく、定植時の運搬などの作業負担
及び作業機械に対する負荷を大幅に軽減することができ
る。また乾燥させることで古紙のカビ発生を抑え、資材
の長期保存が可能になる。
【0018】しかも、もみ殻の持つ病原菌抑制作用は、
菌が乾燥しても活動を休止するだけで死滅することはな
く、水分を与えることにより元の働きに戻すことができ
る。
【0019】そしてこの発明の苗床資材は、廃棄物とし
て焼却処理されるか埋立て処理されるもみ殻と古紙とを
材料としており、これらの廃棄物の再利用を図ることが
でき、また最終的にこれらの材料は微生物分解されるの
で、二次的な廃棄物を生じない。また育苗資材としての
土は、採掘が困難になっており、採掘のために山野を掘
削する必要があることから、土に代えてこの発明の育苗
資材を用いることは、環境保護の点からも極めて有用で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発酵させて堆肥化したもみ殻又は粉砕も
    み殻と古紙との混合物を主材とする苗床資材。
  2. 【請求項2】 発酵させて堆肥化したもみ殻又は粉砕も
    み殻と粗破砕して解繊し更に加水して直径約1〜5mm
    に造粒後乾操させた古紙との混合物を主材とする苗床資
    材。
  3. 【請求項3】 もみ殻100重量部に対して乾燥古紙3
    0〜170重量部の混合物に肥料を添加して均一に混合
    し乾燥させて得られる、請求項1又は2記載の苗床資
    材。
JP2001235301A 2001-08-02 2001-08-02 苗床資材 Pending JP2003047334A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107056434A (zh) * 2017-03-28 2017-08-18 云南恩润生物科技发展有限公司 白芨种子直播育苗基质及其制备方法
KR102415430B1 (ko) * 2021-06-30 2022-06-30 주식회사 티엠 산화생분해 촉매 및 발효 왕겨를 포함하고 있는 인조잔디용 충진재
JP7123324B2 (ja) 2019-01-29 2022-08-23 一般社団法人Sofix農業推進機構 新規有機土壌、その製造方法及びそれを用いた植物の栽培方法

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