JP2003047255A - ブラシレスモータの駆動回路 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動回路

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JP2003047255A JP2001226200A JP2001226200A JP2003047255A JP 2003047255 A JP2003047255 A JP 2003047255A JP 2001226200 A JP2001226200 A JP 2001226200A JP 2001226200 A JP2001226200 A JP 2001226200A JP 2003047255 A JP2003047255 A JP 2003047255A
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憲明 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源とグランドとの間に電解コンデンサやツ
ェナーダイオードを付加しなくても、制動時の回生電流
の経路を形成することにより、回生電流の電源ラインへ
の逆流を止め、電源電圧の上昇を回避することができる
ブラシレスモータの駆動回路を得る。 【解決手段】 制動時に、逆転させる方向に駆動電流を
流して制動を行うブラシレスモータの駆動回路。モータ
駆動電流を検知する駆動電流検知手段Rfと、駆動電流
検知手段により検知した駆動電流値を所定の基準電流値
と比較する比較手段19と、制動時に比較手段の比較結
果に応じて、駆動電流出力部30をオンオフ制御する電
流制御スイッチ部22と、駆動コイル端の電圧が電源電
圧より所定レベル以上であるかグランドレベルに対し所
定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路21と
を備え、制動時に、過電圧検出回路21の出力により、
駆動電流出力部30において回生電流経路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
の駆動回路に関するもので、特に、制動時の回生電流経
路を確保することによって回生電流が電源回路に逆流す
るのを回避することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータの駆動回路において、
逆転ブレーキをかけたときの駆動回路の電力損失を抑え
る技術が特開平9−182474号公報に開示されてい
る。この従来技術を、本発明の一実施態様を示す図1を
借りて説明する。図1に示すブラシレスモータの駆動回
路は、駆動コイルが3相構成になっていて、それぞれの
相の駆動コイルに対して通電を切り換えるためのホール
素子からなる3個のセンサ10が配置されている。各セ
ンサ10は図示されないロータマグネットの磁極を検出
し、その出力はホールアンプ12で増幅されてマトリッ
クス回路14に入力される。マトリックス回路14は、
各センサ10の検出出力の位相差から、3相構成の各相
駆動コイル40への通電切り換えタイミング信号を出力
する。この信号はプリドライバ16を経てモータ駆動電
流出力部30に入力される。
【0003】モータ駆動電流出力部30は、3個の電源
側出力トランジスタ31と3個のグランド側出力トラン
ジスタ32とによって3組の出力トランジスタが形成さ
れている。各組トランジスタの接続点には、それぞれ異
なるモータ駆動コイルLu、Lv、Lwが接続されてい
る。上記3個の電源側出力トランジスタ31と3個のグ
ランド側出力トランジスタ32を用いて、モータ駆動コ
イルLu、Lv、Lwにモータ駆動電流を流しかつ通電
を切り換えることによりモータのロータを回転させるよ
うになっている。この回転原理自体は周知のとおりであ
る。
【0004】上記マトリックス回路14には正転/逆転
指令信号が入力されるようになっていて、マトリックス
回路14は、回転方向の指令に応じ、各相駆動コイル4
0への通電切り換えタイミング信号を組み換えて出力す
る。上記駆動電流出力部30のグランド側には駆動電流
検知手段としての低抵抗Rfが接続されていて、駆動電
流に比例した電圧が抵抗Rfの端子間に生ずるようにな
っている。抵抗Rfの端子電圧は比較回路19に入力さ
れ、比較回路19では、モータ制御信号CTLと電流リ
ミット値VILMのうちどちらか低い方と抵抗Rfの端
子電圧とが比較され、抵抗Rfの端子電圧が高い場合
は、電流制御スイッチ回路22を動作させて、駆動電流
出力部30電源側またはグランド側の出力トランジスタ
をオフ制御するようになっている。
【0005】次に、上記従来例の動作を説明する。モー
タ回転中にF/R信号を切り換えて回転の向きを切り換
えると、ロータの回転の向きが反転するまで電気的な逆
転ブレーキがかかる。モータの逆転ブレーキ時におい
て、抵抗Rfが駆動電流を検知し、この駆動電流と所定
の電流リミット値とを比較回路19が比較する。逆転方
向の駆動電流が所定の電流リミット値を越えると、スイ
ッチ回路22が動作して、駆動電流出力部30の電源
(ソース)側あるいはグランド(シンク)側の出力トラ
ンジスタがオフ制御される。一定期間経過すると出力ト
ランジスタは再びオン制御され、駆動電流が電流リミッ
ト値を越えると再びオフ制御される。このようにしてモ
ータのブレーキ時に出力トランジスタをPWM制御する
ことにより、駆動電流出力部30の各スイッチ素子が非
飽和状態にならないように制御する。
【0006】これによって非飽和状態のスイッチ素子で
発生していた電力損失が大幅に低減され、逆転ブレーキ
時の駆動回路の発熱を抑制することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のように
逆転ブレーキモードでPWM制御を行うと次のような問
題がある。逆転ブレーキ時は駆動電流が通常より増える
ため電流リミット値に達する時間が短く、出力トランジ
スタがオフ制御されている時間が長くなる。このオフ制
御区間にオン制御されている電源側あるいはグランド側
の出力トランジスタが通電切り換えのためにオフしてし
まうと、駆動電流の回生経路が一瞬絶たれることにな
り、駆動電流は回生経路を求めてモータ電源ラインに逆
流してくる。
【0008】ここで、モータ電源にシンク(吸収)能力
がないと、駆動電流は行き場を失い、瞬間的にモータ駆
動電圧が急上昇して、駆動回路や電源回路を耐圧破壊さ
せることがある。この対策としては、モータ電源とグラ
ンドとの間に電解コンデンサやツェナーダイオードを追
加して、電源側にシンク能力を持たせるのが一般的であ
る。しかし、この対策はコストアップを伴う難点があ
る。
【0009】また、電解コンデンサ対策の場合は、以下
の理由で電源電圧の上昇を十分に抑えきれないという問
題がある。すなわち、逆転ブレーキ時は、PWMのオン
制御時間が極端に短いため、外部からの供給電流をほと
んど必要とせず、逆に上記のような回生電流の逆流が頻
繁に起きているので、電解コンデンサには放電電流より
もはるかに多くの充電電流が流れる。このため、電源電
圧は回生電流が流れるたびに徐々に上昇してしまう。
【0010】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、モータ電源とグランド
との間に電解コンデンサやツェナーダイオードを付加し
なくても、制動時の回生電流の経路を形成することによ
り、回生電流の電源ラインへの逆流を止め、電源電圧の
上昇を回避することができるブラシレスモータの駆動回
路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】回生電流が電源ラインに
逆流するときは必ず、モータ駆動コイルの、任意の2相
の電圧がそれぞれ電源電圧以上とグランドレベル以下に
飛び出している。そこで本発明は、この点に着目し、こ
の状態を過電圧検出回路で検出し、電源電圧以上に飛び
出している相のグランド側出力トランジスタ、または、
グランドレベル以下またはグランドレベルに対し所定レ
ベル以下に飛び出している電源側出力トランジスタを強
制的にオン制御するものである。これにより、モータ駆
動回路内に回生電流の経路が形成されるので、電源ライ
ンへの逆流は止まり、電源電圧の上昇はおさまる。
【0012】請求項1記載の発明は、電源側出力トラン
ジスタとグランド側出力トランジスタとにより複数組の
出力トランジスタが形成されるとともに、各組トランジ
スタの接続点にそれぞれ異なるモータ駆動コイルが接続
され、上記複数組の出力トランジスタを用いて、上記モ
ータ駆動コイルにモータ駆動電流を流してモータを回転
させるようにしたブラシレスモータの駆動回路におい
て、上記各組トランジスタの接続点における電圧が電源
電圧より所定レベル以上であるかグランドレベルに対し
所定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路を具
備し、電源電圧より所定レベル以上となった上記接続点
に接続されたグランド側出力トランジスタまたはグラン
ドレベルに対し所定レベル以下となった上記接続点に接
続された電源側出力トランジスタを上記過電圧検出回路
の出力によりオンするように構成されていることを特徴
とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、過電圧検出回路は、電源電圧ラインに接続
されている電源側検出トランジスタと、グランドライン
に接続されたグランド側検出トランジスタとを上記モー
タ駆動コイルに対応させて備えており、電源側検出トラ
ンジスタとグランド側検出トランジスタとの接続点が上
記対応するモータ駆動コイルに接続されていることを特
徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、ロータマグネット
の回転位置を検出するセンサを有し、このセンサで検出
された位置信号に基づきモータ駆動コイルへモータ駆動
電流を流してモータを回転駆動するとともに、モータの
制動時には上記モータを逆転させる方向にモータ駆動電
流を流してモータの制動を行うことができるブラシレス
モータの駆動回路において、上記モータ駆動電流を検知
する駆動電流検知手段と、この駆動電流検知手段により
検知した上記モータ駆動電流値を所定の基準電流値と比
較する比較手段と、上記比較手段の比較結果に応じて、
モータ駆動電流出力部をオンオフ制御する電流制御スイ
ッチ部と、上記モータ駆動コイルのコイル端における電
圧が電源電圧より所定レベル以上であるかグランドレベ
ルに対し所定レベル以下であるかを検出する過電圧検出
回路とを備え、上記過電圧検出回路の出力により、モー
タ駆動電流出力部において回生電流経路を形成すること
を特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、モータ駆動コイルは3相に構成され、過電
圧検出回路は、任意の2つの相における一方のモータ駆
動コイルのコイル端における電圧が電源電圧より所定レ
ベル以上であり、かつ、もう一方がグランドレベルに対
し所定レベル以下であることを検出することを特徴とす
る。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、モータ駆動電流出力部は、回生電流用ダイ
オードを有し、このダイオードがモータ駆動電流出力部
における回生電流経路を形成することを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明において、過電圧検出回路の出力により、駆動電流出
力部の電源側出力トランジスタまたはグランド側出力ト
ランジスタの動作を一時的に停止させることを特徴とす
る。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項3記載の発
明において、モータ制動時に、電流制御スイッチが比較
手段の比較結果に応じてモータ駆動電流出力部をオンオ
フ制御し、過電圧検出回路の出力により、モータ駆動電
流出力部において回生電流経路を形成することを特徴と
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるブラシレスモータの駆動回路の実施形態につい
て説明する。まず、図1に示す実施の形態について説明
する。図1に示す実施の形態は、既に説明したように、
駆動コイルが3相構成になっていて、それぞれの相の駆
動コイルに対して通電を切り換えるためのホール素子か
らなる3個のセンサ10が配置されている。各センサ1
0は図示されないロータマグネットの磁極を検出し、そ
の出力はホールアンプ12で増幅されてマトリックス回
路14に入力される。マトリックス回路14は、各セン
サ10の検出出力の位相差から、3相構成の各相駆動コ
イル40への通電切り換えタイミング信号を出力する。
この信号はプリドライバ16を経てモータ駆動電流出力
部30に入力される。
【0020】モータ駆動電流出力部30は、3個のトラ
ンジスタQ1、Q3、Q5からなる電源側出力トランジ
スタ31と、3個のトランジスタQ2、Q4、Q6から
なるグランド側出力トランジスタ32とによって3組の
出力トランジスタが形成されている。各組トランジスタ
の接続点には、それぞれ異なるモータ駆動コイルLu、
Lv、Lwが接続されている。より具体的には、トラン
ジスタQ1とQ2との接続点にはコイルLuが、トラン
ジスタQ3とQ4との接続点にはコイルLvが、トラン
ジスタQ5とQ6との接続点にはコイルLwが接続され
ている。上記3個の電源側出力トランジスタ31と3個
のグランド側出力トランジスタ32を用いて、モータ駆
動コイルLu、Lv、Lwにモータ駆動電流を流しかつ
通電を切り換えることによりモータのロータを回転させ
るようになっている。
【0021】上記マトリックス回路14には正転/逆転
指令信号F/Rが入力されるようになっていて、マトリ
ックス回路14は、回転方向の指令に応じ、各相駆動コ
イル40への通電切り換えタイミング信号を組み換えて
出力する。上記駆動電流出力部30のグランド側には駆
動電流検知手段としての低抵抗Rfが接続されていて、
駆動電流に比例した電圧が抵抗Rfの端子間に生ずるよ
うになっている。抵抗Rfの端子電圧は比較回路19に
入力され、比較回路19では、モータ制御信号CTLと
電流リミット値VILMのうちどちらか低い方と抵抗R
fの端子電圧とが比較され、抵抗Rfの端子電圧が高い
場合は、電流制御スイッチ回路22を動作させて、駆動
電流出力部30電源側またはグランド側の出力トランジ
スタをオフ制御するようになっている。
【0022】上記各組トランジスタの接続点すなわち各
駆動コイルの接続点の電圧を検出し、その結果に応じて
駆動電流出力部30を構成するトランジスタを強制的に
制御する過電圧検出回路21が設けられていて、これが
従来にない特徴となっている。過電圧検出回路21は、
上記各組トランジスタの接続点すなわち各駆動コイルの
接続点における電圧の飛び出し、すなわち、電源電圧よ
り所定レベル以上であるか、グランドレベル以下である
かを検出し、飛び出している相の電源側出力トランジス
タまたはグランド側出力トランジスタを強制的にオンす
るものである。
【0023】次に、上記実施形態の動作を説明する。図
示しない駆動マグネットの回転位置をホール素子10で
検出し、ホールアンプ12で増幅した信号をマトリック
ス回路14で通電切り換え信号に変換する。この信号を
プリドライバ16で増幅して駆動電流出力部30に供給
し、モータ駆動コイル40に駆動電流を流す。
【0024】一方、比較回路19ではモータ制御信号C
TLと電流リミット値VILMのどちらか低い方がモー
タ駆動電流の流れる抵抗Rfの電圧と比較される。抵抗
Rfの電圧の方が高い場合は電流制御スイッチ回路22
が動作して駆動電流出力部30の電源側あるいはグラン
ド側の出力トランジスタがオフ制御される。これにより
モータ駆動電流は徐々に減少するが、一定期間経過する
と出力トランジスタは再びオン制御されるので、駆動電
流は増加に転じる。この動作を繰り返すことによって出
力トランジスタがPWM制御される。
【0025】正逆転信号F/Rが切り換わると、モータ
はまず逆転ブレーキ状態となり、抵抗Rfには大量の逆
転駆動電流が流れ込み、出力トランジスタのオフ制御時
間が極端に長くなる。このときオン制御されている電源
側あるいはグランド側の出力トランジスタが通電切り換
えのためにオフしてしまうと、駆動電流の回生経路が一
瞬絶たれるので、駆動コイルの、任意の2つの相がそれ
ぞれ電源電圧以上とグランドレベル以下に飛び出して、
回生電流を電源に戻そうとする。
【0026】過電圧検出回路21は上記駆動コイルの上
下飛び出しを検出して、電源電圧以上に飛び出している
相のグランド側出力トランジスタか、またはグランドレ
ベル以下に飛び出している相の電源側出力トランジスタ
を強制的にオン制御する。これにより、電源に戻ろうと
する回生電流を抑制することができる。なお、下側への
飛び出し検出レベルは、上記のようにグランドレベル以
下としてもよいし、グランドレベルに対し所定レベル以
下としてもよい。
【0027】図2に駆動電流出力部30と過電圧検出回
路21の詳細な回路を示す。まず、駆動電流出力部30
の詳細な構成を説明する。前記トランジスタQ1には、
入力側に、プリドライバ16によって制御されかつ二つ
のトランジスタQ21,Q31からなる電流ミラー回路
が接続され、回生電流用ダイオードD1が並列に接続さ
れている。同様にして、トランジスタQ3には、入力側
に、トランジスタQ23,Q33からなる電流ミラー回
路が接続され、回生電流用ダイオードD3が並列に接続
されている。トランジスタQ5には、入力側に、トラン
ジスタQ25,Q35からなる電流ミラー回路が接続さ
れ、回生電流用ダイオードD5が並列に接続されてい
る。トランジスタQ2には、入力側に、トランジスタQ
22,Q32からなる電流ミラー回路が接続され、回生
電流用ダイオードD2が並列に接続されている。トラン
ジスタQ4には、入力側に、トランジスタQ24,Q3
4からなる電流ミラー回路が接続され、回生電流用ダイ
オードD4が並列に接続されている。トランジスタQ6
には、入力側に、トランジスタQ26,Q36からなる
電流ミラー回路が接続され、回生電流用ダイオードD6
が並列に接続されている。
【0028】上記過電圧検出回路21は、何れかの駆動
コイルの電圧が電源電圧以上に飛び出しているとこれを
検出する電源側3個のトランジスタQ11、Q13、Q
15と、グランド側3個のトランジスタQ12,Q1
4,Q16およびこれらのトランジスタに直列に接続さ
れてダイオードとして機能する3個のトランジスタD1
2、D14、D16と、ベースが上記グランド側3個の
トランジスタQ12,Q14,Q16のベースに接続さ
れ上記電源側3個のトランジスタQ11、Q13、Q1
5のいずれかがオンすることによって電流が流れ電圧V
beを発生するトランジスタQ10とを有してなる。ト
ランジスタQ11とダイオードD12との接続点にU相
の駆動コイルLuが接続され、トランジスタQ13とダ
イオードD13との接続点にV相の駆動コイルLvが接
続され、トランジスタQ15とダイオードD15との接
続点にW相の駆動コイルLwが接続されている。
【0029】次に、図2に示す駆動電流出力部30と過
電圧検出回路21の動作を説明する。この回路は、グラ
ンドレベル以下に飛び出している相の電源側出力トラン
ジスタをオン制御するものである。いま、仮にU相出力
のU点が電源電圧Vco以上に飛び出したとすると、ト
ランジスタQ11がオンしてトランジスタQ10に電流
が流れ、電圧Vbeが発生する。ここで、W相出力のW
点がグランドGND以下に飛び出すとトランジスタQ1
6とダイオードD16とが導通し、トランジスタQ16
にコレクタ電流が流れる。この電流は駆動電流出力部3
0内のトランジスタQ25、Q35からなる電流ミラー
回路に流れ、W相の電源側出力トランジスタQ5にベー
ス電流を供給する。これによりトランジスタQ5が一時
的にオン制御されるので、図2に矢印で示す回生電流経
路、すなわち、Lu→D1→Q5→Lw→Luを経由す
る回生電流経路が確保され、電源に戻ろうとする回生電
流を抑制する。
【0030】次に、図3に示す本発明にかかるブラシレ
スモータの駆動回路に適用可能な過電圧検出回路の別の
例について説明する。この回路は、電源電圧以上に飛び
出している相のグランド側出力トランジスタをオン制御
するものである。図3において、電源側には、3個のト
ランジスタQ51、Q53、Q55およびこれらに直列
に接続されダイオードとして機能するトランジスタD5
1,D53,D55が接続され、グランド側には、3個
のトランジスタQ52、Q54、Q56およびこれらに
直列に接続されダイオードとして機能するトランジスタ
D52,D54,D56が接続されている。さらに、ベ
ースが上記電源側3個のトランジスタQ51,Q53,
Q55のベースに接続され上記グランド側3個のトラン
ジスタQ52、Q54、Q56のいずれかがオンするこ
とによって電流が流れ電圧Vbeを発生するトランジス
タQ40とを有してなる。その他の接続は図2に示す例
と同じである。
【0031】いま、仮にU相出力のU点がグランドGN
D以下に飛び出しているとすると、トランジスタQ52
がオンしてトランジスタQ40に電流が流れ、トランジ
スタQ40に電圧Vbeが発生する。ここでW相出力の
W点が電源電圧Vco以上に飛び出すと、トランジスタ
Q55とダイオードD55が導通し、トランジスタQ5
5にコレクタ電流が流れる。この電流はトランジスタQ
26、Q36からなる電流ミラー回路に流れ、W相のグ
ランド側出力トランジスタQ6にベース電流を供給す
る。これによりトランジスタQ6が一時的にオン制御さ
れるので、回生電流経路が確保され、電源に戻ろうとす
る回生電流を抑制する。
【0032】図4は、過電圧検出回路の接続変更例を示
す。この接続例は、過電圧検出回路21が駆動コイルの
上下飛び出しを検出したとき、電流制御スイッチ回路2
2の動作を一時的に停止させるものである。すなわち、
電流制御スイッチ回路22は駆動電流出力部30の電源
側あるいはグランド側の出力トランジスタをオフしなく
なり、この出力トランジスタをオンに維持するものであ
る。この場合も駆動回路内に回生電流経路が確保され、
電源に戻ろうとする回生電流が抑制される。
【0033】また、図4に示す接続例の場合、電流制御
スイッチ回路22が電源側出力トランジスタをオンオフ
(PWM)制御するときは、図2に示すタイプの過電圧
検出方式が使われ、逆に、グランド側出力出トランジス
タをオンオフ(PWM)制御するときは、図3に示すタ
イプの過電圧検出方式が使われる。
【0034】なお、図示の実施形態では、オンオフ動作
する素子としてトランジスタが用いられ、説明としても
便宜上「トランジスタ」の文言を用いたが、「トランジ
スタ」の概念の中には、FETや、制御端子に制御信号
を入力することによってオンオフ動作するサイリスタ、
その他の能動素子を含むものとする。
【0035】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
以下に述べるような効果を得ることができる。 (1)コストアップ要因となる電解コンデンサやツェナ
ーダイオードを省略することができる。また、電解コン
デンサやツェナーダイオードを用いるにしても、それら
の容量を小さくすることができる。 (2)電源電圧が上昇しないので、モータ印加電圧の上
限を上げることができ、より大きな回転数とトルクを得
ることができる。 (3)モータが外力によって回転すると駆動コイルに誘
導起電圧が発生し、電源電圧が持ち上げられようとする
が、本発明にかかる駆動回路を備えていることによって
電圧上昇が抑制され、電気部品の耐圧破壊を防止するこ
とができる。 (4)駆動コイルが発生する逆起電圧や誘導起電圧で動
作するので、モータ電源や駆動回路の電源が入っていな
くても、上記のような所期の作用効果を得ることができ
る。
【0036】請求項3〜7記載の発明によれば、モータ
電源ラインに逆流する回生電流を大幅に抑制することが
できるため、逆転ブレーキ時にモータ電源電圧の上昇を
抑制することができ、駆動回路や電源回路を耐圧破壊さ
せることがない。従来の駆動回路によれば、モータ通電
中に電源等が解放された場合も、駆動コイルの端子電圧
が上下に飛び出すことがあるが、この場合は、回生電流
が電源ラインに戻ることができないために瞬間的に高電
圧が発生し、駆動回路を耐圧破壊させることがある。こ
のような想定外の取扱いによる駆動コイル端子電圧の上
昇に対しても請求項3〜7記載の発明にかかる駆動回路
は有効に働くので、製造工程、完成品の運搬工程、組み
込み工程、その他あらゆる場面におけるフェールセーフ
に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるブラシレスモータの駆動回路の
実施形態を示すブロック図である。
【図2】上記実施形態中の駆動電流出力部と過電圧検出
回路の詳細を示す回路図である。
【図3】本発明に適用可能な過電圧検出回路の別の例を
示す回路図である。
【図4】本発明に適用可能な過電圧検出部の変形例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10 センサ 12 ホールアンプ 14 マトリックス回路 16 プリドライバ 19 比較手段としての比較回路 21 過電圧検出回路 22 電流制御スイッチ部 30 駆動電流出力部 31 電源側出力トランジスタ 32 グランド側出力トランジスタ 40 駆動コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 憲明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 齊藤 和彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H007 BB01 BB06 CA01 CB05 DB01 DC05 FA01 GA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源側出力トランジスタとグランド側出
    力トランジスタとにより複数組の出力トランジスタが形
    成されるとともに、各組トランジスタの接続点にそれぞ
    れ異なるモータ駆動コイルが接続され、上記複数組の出
    力トランジスタを用いて、上記モータ駆動コイルにモー
    タ駆動電流を流してモータを回転させるようにしたブラ
    シレスモータの駆動回路において、 上記各組トランジスタの接続点における電圧が電源電圧
    より所定レベル以上であるかグランドレベルに対し所定
    レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路を具備
    し、 電源電圧より所定レベル以上となった上記接続点に接続
    されたグランド側出力トランジスタまたはグランドレベ
    ルに対し所定レベル以下となった上記接続点に接続され
    た電源側出力トランジスタを上記過電圧検出回路の出力
    によりオンするように構成されていることを特徴とする
    ブラシレスモータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 過電圧検出回路は、電源電圧ラインに接
    続されている電源側検出トランジスタと、グランドライ
    ンに接続されたグランド側検出トランジスタとを上記モ
    ータ駆動コイルに対応させて備えており、電源側検出ト
    ランジスタとグランド側検出トランジスタとの接続点が
    上記対応するモータ駆動コイルに接続されてなる請求項
    1記載のブラシレスモータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 ロータマグネットの回転位置を検出する
    センサを有し、このセンサで検出された位置信号に基づ
    きモータ駆動コイルへモータ駆動電流を流してモータを
    回転駆動するとともに、モータの制動時には上記モータ
    を逆転させる方向にモータ駆動電流を流してモータの制
    動を行うことができるブラシレスモータの駆動回路にお
    いて、 上記モータ駆動電流を検知する駆動電流検知手段と、 この駆動電流検知手段により検知した上記モータ駆動電
    流値を所定の基準電流値と比較する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に応じて、モータ駆動電流出力
    部をオンオフ制御する電流制御スイッチ部と、 上記モータ駆動コイルのコイル端における電圧が電源電
    圧より所定レベル以上であるかグランドレベルに対し所
    定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路とを備
    え、 上記過電圧検出回路の出力により、モータ駆動電流出力
    部において回生電流経路を形成することを特徴とするブ
    ラシレスモータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 モータ駆動コイルは3相に構成され、過
    電圧検出回路は、任意の2つの相における一方のモータ
    駆動コイルのコイル端における電圧が電源電圧より所定
    レベル以上であり、かつ、もう一方がグランドレベルに
    対し所定レベル以下であることを検出する請求項3記載
    のブラシレスモータの駆動回路。
  5. 【請求項5】 モータ駆動電流出力部は、回生電流用ダ
    イオードを有し、このダイオードがモータ駆動電流出力
    部における回生電流経路を形成する請求項3記載のブラ
    シレスモータの駆動回路。
  6. 【請求項6】 過電圧検出回路の出力により、駆動電流
    出力部の電源側出力トランジスタまたはグランド側出力
    トランジスタの動作を一時的に停止させる請求項3記載
    のブラシレスモータの駆動回路。
  7. 【請求項7】 モータ制動時に、電流制御スイッチが比
    較手段の比較結果に応じてモータ駆動電流出力部をオン
    オフ制御し、過電圧検出回路の出力により、モータ駆動
    電流出力部において回生電流経路を形成する請求項3記
    載のブラシレスモータの駆動回路。
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