JP3770155B2 - インダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路 - Google Patents

インダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インダクタンスを有するアクチュエータ、具体的には、直流モータ、ボイスコイルモータまたは電磁アクチュエータのうちのいずれかにおける駆動回路に関するもので、特に、逆転時、逆移動時あるいは制動時などに発生する回生電流の経路を確保することによって回生電流が電源回路に逆流するのを回避することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、直流モータを駆動源としたファンモータは、停止時に外部から風が当たると逆回転し、誘導起電圧が発生する。風が強いと高速で逆回転し、誘導起電圧も高くなり、電源回路の電圧が異常に高くなって回路部品に不具合をもたらすことがある。そこで、誘導起電圧が電源回路の電圧を必要以上に持ち上げないように、駆動回路を制御する技術が提案されている。特開2001−037276号公報に記載されている技術はその一つである。図4は上記公報記載の回路を示す。
【0003】
図4において、トランジスタをH形に接続してなるHブリッジ回路14は、電源側出力トランジスタとグランド側出力トランジスタとにより2組の出力トランジスタが形成されていて、各組出力トランジスタの接続点に直流モータMが接続され、上記2組の出力トランジスタを用いて、モータMに駆動電流を流してモータMを駆動するように構成されている。組をなす電源側出力トランジスタの分岐点Pは電源回路12に接続され、組をなすグランド側出力トランジスタの分岐点はグランドに接続されている。電源回路12には、複数のツェナーダイオードD5,D6,D7が直列接続された電源電圧検出回路20が接続され、電源電圧検出回路20で電源電圧を監視するようになっている。モータMが逆転して電源電圧が所定値をオーバーすると、電源電圧検出回路20のツェナーダイオードD5,D6,D7が導通し、コンデンサC2に電流を流し、コンデンサC2の両端電圧を上昇させるように構成されている。
【0004】
コンデンサC2の両端電圧の上昇をトリガーとして、誤差増幅回路22を経てPWM回路24が正転方向のデューティを増加させ、ロジック回路26がHブリッジ回路14の各出力トランジスタをオン、オフ制御して逆回転にブレーキを掛ける。これによってモータMの発電電圧を抑制し、電源電圧を所定値以下に維持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の目的は、Hブリッジ回路14や電源回路12をモータMの誘導起電圧等の過電圧から保護することにある。
しかしながら、電源回路12がオフの状態ではPWM回路24などの制御機能が働かないため、モータMの誘導起電圧を抑制することができない。
また、モータMに通電中に、急激に電源をオフした場合、駆動コイルがモータ電流を維持するために逆起電圧を発生するが、上記従来技術では、電源をオフすると、この逆起電圧も抑えることができなくなる。
すなわち、上記従来技術では、電源がオンしていなければ、モータが発生する過電圧から回路を保護することはできない。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、電源側出力トランジスタとグランド側出力トランジスタとにより2組の出力トランジスタが形成されるとともに、各組出力トランジスタの接続点にインダクタンスを有するアクチュエータが接続され、上記2組の出力トランジスタを用いて、上記インダクタンスに駆動電流を流して上記アクチュエータを駆動するようにしたインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路において、電源がオフしていても、過電圧から回路を保護することを可能にしたインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路を提供することを目的とする。
ここで、インダクタンスを有するアクチュエータとは、直流モータ、ボイスコイルモータまたは電磁アクチュエータを含む。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、電源側出力トランジスタとグランド側出力トランジスタとにより2組の出力トランジスタが形成されるとともに、各組出力トランジスタの接続点にインダクタンスを有するアクチュエータが接続され、上記2組の出力トランジスタを用いて、インダクタンスに駆動電流を流してアクチュエータを駆動するようにしたインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路において、上記2組の出力トランジスタの接続点における電圧が電源電圧より所定レベル以上であるかグランドレベルよりも所定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路を具備し、電源電圧より所定レベル以上となった上記接続点に接続されたグランド側出力トランジスタまたはグランドレベルよりも所定レベル以下となった上記接続点に接続された電源側出力トランジスタを過電圧検出回路の出力によりオンするように構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記過電圧検出回路が、電源ラインに接続されている電源側検出トランジスタと、グランドラインに接続されたグランド側検出トランジスタとを備えており、電源側検出トランジスタとグランド側検出トランジスタとの接続点がインダクタンスの両端に接続されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記インダクタンスを有するアクチュエータが、直流モータ、ボイスコイルモータまたは電磁アクチュエータのうちのいずれかであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、インダクタンスを有するアクチュエータは直流モータであり、2組の出力トランジスタにより上記直流モータの正逆転回路が形成され、この正逆転回路は回生電流経路を構成する回生電流用ダイオードを含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかるインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路の実施形態について説明する。
まず、図1に示す実施の形態について説明する。図1において、符号32は駆動電流出力部を示している。駆動電流出力部32は、一組のトランジスタQ1,Q3からなる電源側出力トランジスタと、別の一組のトランジスタQ2,Q4からなるグランド側出力トランジスタとによって2組の出力トランジスタが形成されている。トランジスタはいずれもNPNタイプで、トランジスタQ1,Q2が直列に接続され、トランジスタQ3,Q4が直列に接続されている。各組出力トランジスタの接続点、具体的には、出力トランジスタQ1,Q2の接続点Aと、出力トランジスタQ3,Q4の接続点Bに、インダクタンスを有するアクチュエータが接続されている。この実施形態では、アクチュエータとは直流モータ33であり、インダクタンスとは直流モータ33の駆動コイルである。
【0011】
上記電源側出力トランジスタQ1,Q3のコレクタは電源に接続され、電源電圧Vcoがかけられている。グランド側出力トランジスタQ2,Q4のエミッタはグランドGNDに接続されている。駆動電流出力部32は、正逆転コントローラ31からの正逆転指令に基づき、上記2組の出力トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4を用い、これら出力トランジスタを選択的に制御することにより、直流モータ33に正転方向または逆転方向の駆動電流を流し、直流モータ33を正逆転駆動するように構成されている。
【0012】
直流モータ33の両端子は過電圧検出回路34に接続されている。過電圧検出回路34は、直流モータ33の端子間電圧、換言すれば、上記2組の出力トランジスタの接続点A,B間における電圧が、電源電圧Vcoより所定レベル以上であるかグランドレベルよりも所定レベル以下であるかを検出する。上記接続点A,B間の電圧が電源電圧Vcoより所定レベル以上であり、かつ、グランドレベルよりも所定レベル以下であれば、これを過電圧検出回路34が検出し、駆動電流出力部32のいずれかのトランジスタをオン制御するようになっている。より具体的には、電源電圧Vcoより所定レベル以上となった上記接続点AまたはBに接続されたグランド側出力トランジスタQ2またはQ4を過電圧検出回路34の出力によりオンし、あるいは、グランドレベルよりも所定レベル以下となった上記接続点AまたはBに接続された電源側出力トランジスタQ1またはQ3を過電圧検出回路34の出力によりオンするように構成されている。
【0013】
次に、上記実施形態の動作を説明する。正転の場合は、正逆転コントローラ31からの正転指令により、駆動電流出力部32の例えば出力トランジスタQ1,Q4をオン制御して直流モータ33に矢印IM1方向すなわちA点からB点に向かう駆動電流を流す。逆転の場合は、正逆転コントローラ31からの逆転指令により、駆動電流出力部32の例えば出力トランジスタQ3,Q2をオン制御して直流モータ33に矢印IM2方向すなわちB点からA点に向かう駆動電流を流す。
【0014】
過電圧検出回路34は、直流モータ33の駆動コイルに発生する誘導起電圧や逆起電圧の上下飛び出し、すなわち、電源電圧Vco以上に飛び出していることと、グランドGND以下に飛び出していることを検出する。そして、端子A、Bのうち、電源電圧Vco以上に飛び出している端子のグランド側出力トランジスタか、または、グランドGND以下に飛び出している端子の電源側出力トランジスタを強制的にオン制御する。これによって直流モータ33が発生する誘導起電圧や逆起電圧を短絡する電流経路が形成されるため、駆動電流出力部32等にかかる過電圧を抑制することができる。
【0015】
次に、上記駆動電流出力部32と過電圧検出回路34の具体的回路例を、図2を参照しながら説明する。この回路例は、グランドGND以下に飛び出している端子の電源側出力トランジスタを強制的にオン制御するものである。まず、駆動電流出力部32の詳細な構成を説明する。駆動電流出力部32は、図1について説明したように。電源側出力トランジスタQ1、Q3と、グランド側出力トランジスタQ2、Q4を有し、トランジスタQ1、Q2の接続点Aと、トランジスタQ3、Q4の接続点Bとの間に直流モータ33の両端子が接続されている。各トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4には、これらトランジスタに流れる電流とは逆向きに電流を流すダイオードD1,D2,D3,D4が並列に接続されている。上記2組のトランジスタQ1とQ2およびQ3とQ4は直流モータMの正逆転回路に含まれていて、回生電流経路を形成する回生電流用ダイオードである。
【0016】
上記各出力トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4は、プリドライバとしてのトランジスタQ21、Q22、Q23、Q24を介して正逆転コントローラ31によりオン、オフ制御されるように構成されている。具体的には、各出力トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のコレクタとベースにPNP型トランジスタQ21、Q23、NPN型トランジスタQ22、Q24のエミッタとコレクタが接続され、トランジスタQ21、Q22、Q23、Q24のベース電圧が正逆転コントローラ31で制御されることにより、上記各出力トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4がオン、オフ制御されるようになっている。
【0017】
次に、過電圧検出回路34は、接続点Aの電圧が電源電圧Vco以上に飛び出していることを検出する電源側検出トランジスタQ11と、接続点Bの電圧が電源電圧Vco以上に飛び出していることを検出する電源側検出トランジスタQ13と、同様に、接続点A,Bのいずれかがグランドレベル以下に飛び出していることを検出するグランド側2個の検出トランジスタQ12,Q14およびこれらのトランジスタに直列に接続されてダイオードとして機能する2個のトランジスタD12、D14とを有している。さらに、ベースが上記グランド側2個の検出トランジスタQ12,Q14のベースに接続され上記電源側2個の検出トランジスタQ11、Q13のいずれかがオンすることによって電流が流れ電圧Vbeを発生するトランジスタQ10を有してなる。上記トランジスタQ12またはQ14は、トランジスタQ10のベース−エミッタ電圧Vbeが発生している状態で、上記接続点Aまたは接続点Bがグランドレベル以下に飛び出したときにオンすることができる。
【0018】
いま、仮にB点が電源電圧Vco以上に飛び出しているとすると、トランジスタQ13がオンしてトランジスタQ10に電流が流れ、トランジスタQ10にベース−エミッタ電圧Vbeが発生する。ここで、A点がグランドGND以下に飛び出すとトランジスタQ12とダイオードD12とが導通し、トランジスタQ12にコレクタ電流が流れる。この電流は駆動電流出力部32内のトランジスタQ21をオンさせ、電源側出力トランジスタQ1にベース電流を供給する。これによりトランジスタQ1が一時的にオン制御されるので、図2に矢印で示す電流経路、すなわち、M→B点→D3→Q1→A点→Mを経由する電流経路が確保され、直流モータMが発生する電圧を抑制する。
【0019】
逆に、A点が電源電圧Vco以上に飛び出しているとすると、トランジスタQ11がオンしてトランジスタQ10に電流が流れベース−エミッタ電圧Vbeが発生する。ここで、B点がグランドGND以下に飛び出すとトランジスタQ14とダイオードD14とが導通し、トランジスタQ14にコレクタ電流が流れる。この電流は駆動電流出力部32内のトランジスタQ23をオンさせ、電源側出力トランジスタQ3にベース電流を供給する。これによりトランジスタQ3が一時的にオン制御され、M→A点→D1→Q3→B点→Mを経由する電流経路が確保され、直流モータMが発生する電圧を抑制する。
このような回路動作は、電源電圧Vcoを供給する端子がオープンの状態すなわち電源がオフの状態であっても、直流モータMが発生する電圧によって維持される。
【0020】
次に、図3に示す本発明に適用可能な過電圧検出回路の別の例について説明する。この過電圧検出回路36は、電源電圧Vco以上に飛び出している端子のグランド側出力トランジスタをオン制御するものである。図3において、電源側には、2個のトランジスタQ51、Q53およびこれらに直列に接続されダイオードとして機能するトランジスタQ52、Q54およびこれらに直列に接続されダイオードとして機能するトランジスタD52,D54が接続されている。さらに、ベースが上記電源側2個のトランジスタQ51,Q53のベースに接続され上記グランド側2個のトランジスタQ52、Q54のいずれかがオンとすることによって電流が流れ電圧Vbeを発生するトランジスタQ40とを有してなる。その他の接続は図2に示す例とほぼ同じで、トランジスタQ51のコレクタ電流が図2に示すトランジスタQ22のベース電流となり、トランジスタQ53のコレクタ電流が図2に示すトランジスタQ24のベース電流となるように接続されている。
【0021】
いま、仮にA点の電圧がグランドGND以下に飛び出しているとすると、トランジスタQ52がオンしてトランジスタQ40に電流が流れ、トランジスタQ40にベース−エミッタ電圧Vbeが発生する。ここでB点が電源電圧Vco以上に飛び出すと、ダイオードとして機能するトランジスタD53とトランジスタQ53とが導通し、トランジスタQ53にコレクタ電流が流れる。この電流は図2に示す回路のトランジスタQ24のベースに流れてトランジスタQ24をオンさせ、グランド側出力トランジスタQ4にベース電流を供給する。これによりトランジスタQ4が一時的にオン制御されるので、M→B点→Q4→D2→A点→Mからなる電流経路が確保され、電源に戻ろうとする電流を抑制し、直流モータMが発生する電圧を抑制する。
【0022】
逆に、B点の電圧がグランドGND以下に飛び出すと、トランジスタQ54がオンしてトランジスタQ40に電流が流れ、電圧Vbeが発生する。ここでA点が電源電圧Vco以上に飛び出すと、D51とQ51とが導通し、図2に示すトランジスタQ22、Q2を一時的にオン制御し、電源に戻ろうとする電流を抑制して、直流モータMが発生する電圧を抑制する。
【0023】
以上、直流モータの制御回路として構成された例を説明したが、直流モータに限らず、制御対象がインダクタンスを有していると、逆転あるいは逆向きに移動したとき、または、正転方向であっても異常に回されすぎたとき、インダクタンスに誘導起電圧が発生して電源回路の電圧を持ち上げ、回路部品を耐圧破壊することがある。本発明にかかる駆動回路は、制御対象が、インダクタンスを有するアクチュエータであれば適用可能である。例えば、直流モータに限らず、ボイスコイルモータまたは電磁アクチュエータのうちのいずれかであってもよい。
【0024】
図示の実施形態では、回路を制御する素子としてトランジスタを主体に構成している。ここでいうトランジスタとは、電界効果型トランジスタ(FET)その他のあらゆるタイプのトランジスタを含む。
【0025】
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
直流モータの駆動コイル(その他のアクチュエータの場合はインダクタンス)が発生する逆起電圧や誘導起電圧で回路が動作するので、駆動回路の電源がオフの場合であっても過電圧を抑制することができ、駆動回路の耐圧破壊を予防することができる。
駆動回路の電源が入っている場合も、電源電圧を超える逆起電圧や誘導起電圧が発生すると過電圧抑制機能が働くので、駆動回路にかかる過電圧を抑制することができる。
【0026】
電源電圧が過電圧によって持ち上げられることがないので、電源電圧を駆動回路の耐圧限界近くまで上げることができ、より大きなトルクと、モータの場合はより大きな回転数を得ることができる。
通電中に電源が開放された場合も、インダクタンスの電圧が上下に飛び出すことがあり、回生電流が電源ラインに全く戻ることができないとすると、瞬間的に高電圧が発生し、駆動回路を耐圧破壊させる。上記実施形態によれば、このような想定外の取扱いに対しても有効に動作して電圧の上昇を抑制するため、インダクタンスを有するアクチュエータの製造工程でのフェールセーフに役立つ。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、電源側出力トランジスタとグランド側出力トランジスタとにより2組の出力トランジスタを用い、各組出力トランジスタの接続点にインダクタンスを有するアクチュエータを接続し、2組の出力トランジスタを用いて、インダクタンスに駆動電流を流してアクチュエータを駆動するようにしたものにおいて、2組の出力トランジスタの接続点における電圧が電源電圧より所定レベル以上であるかグランドレベルよりも所定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路を設け、電源電圧より所定レベル以上となった上記接続点に接続されたグランド側出力トランジスタまたはグランドレベルよりも所定レベル以下となった上記接続点に接続された電源側出力トランジスタを過電圧検出回路の出力によりオンするように構成したため、電源がオフしていても、過電圧から回路を保護することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路の実施形態を概略的に示すブロック図である。
【図2】上記実施形態をより具体的に示す回路図である。
【図3】本発明に適用可能な過電圧検出回路の別の例を示す回路図である。
【図4】従来の直流モータ駆動回路の例を示す回路図である。
【符号の説明】
Q1 電源側出力トランジスタ
Q2 グランド側出力トランジスタ
Q3 電源側出力トランジスタ
Q4 グランド側出力トランジスタ
Q11 電源側検出トランジスタ
Q12 グランド側検出トランジスタ
Q13 電源側検出トランジスタ
Q14 グランド側検出トランジスタ
32 駆動電流出力部
33 アクチュエータとしての直流モータ
34過電圧検出回路

Claims (4)

  1. 電源側出力トランジスタとグランド側出力トランジスタとにより2組の出力トランジスタが形成されるとともに、各組出力トランジスタの接続点にインダクタンスを有するアクチュエータが接続され、上記2組の出力トランジスタを用いて、上記インダクタンスに駆動電流を流して上記アクチュエータを駆動するようにしたインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路において、
    上記2組の出力トランジスタの接続点における電圧が電源電圧より所定レベル以上であるかグランドレベルよりも所定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路を具備し、
    電源電圧より所定レベル以上となった上記接続点に接続されたグランド側出力トランジスタまたはグランドレベルよりも所定レベル以下となった上記接続点に接続された電源側出力トランジスタを上記過電圧検出回路の出力によりオンするように構成されていることを特徴とするインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路。
  2. 過電圧検出回路は、電源ラインに接続されている電源側検出トランジスタと、グランドラインに接続されたグランド側検出トランジスタとを備えており、電源側検出トランジスタとグランド側検出トランジスタとの接続点がインダクタンスの両端に接続されてなる請求項1記載のインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路。
  3. インダクタンスを有するアクチュエータは、直流モータ、ボイスコイルモータまたは電磁アクチュエータのうちのいずれかである請求項1記載のインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路。
  4. インダクタンスを有するアクチュエータは直流モータであり、2組の出力トランジスタにより上記直流モータの正逆転回路が形成され、この正逆転回路は回生電流経路を構成する回生電流用ダイオードを含む請求項1記載のインダクタンスを有するアクチュエータの駆動回路。
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