JP2003047205A - 扁平型整流子及びその製造方法 - Google Patents

扁平型整流子及びその製造方法

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JP2003047205A
JP2003047205A JP2001226994A JP2001226994A JP2003047205A JP 2003047205 A JP2003047205 A JP 2003047205A JP 2001226994 A JP2001226994 A JP 2001226994A JP 2001226994 A JP2001226994 A JP 2001226994A JP 2003047205 A JP2003047205 A JP 2003047205A
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Ken Yoshida
謙 吉田
Shinya Ashimura
伸哉 芦村
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OOPAKKU KK
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OOPAKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電体を端子片等と整流子片へ充分に且つ高
い安定性で圧接することが可能であり、端子片と整流子
片との良好な電気的接続性を実現することができる扁平
型整流子を提供する。 【解決手段】 巻線接続用端子を有する端子片の複数が
相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて前
記絶縁性支持体に固着され、端子片に接触して内設され
た押圧板と前記押圧板に略対向する整流子片の対向面で
押圧された状態で通電体が内設され、前記整流子片と、
前記整流子片に対応する端子片若しくは前記端子片に接
触する押圧板若しくは前記端子片と押圧板の両者とに、
前記通電体が圧接していることを特徴とする扁平型整流
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ポンプなどに
使用するモータに組み込まれる整流子に係り、主として
ブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂直である扁平
型整流子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリンやアルコール中で使用す
る燃料ポンプのモータに組み込まれる整流子として、ブ
ラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂直である扁平型
整流子がある。扁平型整流子には、その整流子片と端子
片との電気的接続性を良好にすることが求められてお
り、かかる観点から提案された扁平型整流子として、特
開2001−119900号の扁平型整流子がある。
【0003】特開2001−119900号には、絶縁
性支持体の外周に沿って巻線接続用端子を有する金属片
が相互に絶縁して固着され、相互に絶縁されたカーボン
製の整流子片が前記金属片に固着され、前記整流子片の
ブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂直であり、相
互に絶縁されているバネ性金属板が金属片と整流子片と
に当接して設けられていると共に絶縁性支持体に埋設さ
れている扁平型整流子が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開2001−119
900号の扁平型整流子を製造する際には、例えば巻線
接続用端子を有する金属リングと略ドーナツ形の整流子
部を嵌合して固着し、その固着された結合体の略内部に
断面略く字形のバネ性金属リングを、図4に於いて大径
側を上側にして下方から上方へガイドにより挿入して嵌
合し、前記略内部でバネ性金属リングを金属リングと整
流子部とに当接する。そして、前記略内部に樹脂成形し
て絶縁性支持体を形成すると共に嵌合したバネ性金属リ
ングを絶縁性支持体に埋設し、更にその金属リング及び
整流子部及びバネ性金属リングにスリットを形成して分
割し、相互に絶縁された金属片、整流子片、バネ性金属
板とする。
【0005】ところが、前記金属リングと整流子部の略
内部にバネ性金属リングを挿入した後で絶縁性支持体を
成形する前に前記ガイドを取り除くと、バネ性金属リン
グはその復元力により挿入前の形状に復元しようとす
る。そのため、バネ性金属リングが復元された状態で絶
縁性支持体に埋設されてしまい、その結果、バネ性金属
板の金属片と整流子片への当接が弱くなり、金属片と整
流子片の良好な電気的接続性が損なわれるという不具合
が生ずる。また、前記バネ性金属リングが整流子部の下
面隅部を押圧するので、バネ性金属リングの復元力や押
圧する位置によっては、前記下面隅部が欠損してしまう
場合がある。
【0006】本発明は上記課題に鑑み提案されたもので
あって、バネ性金属板等の通電体を端子片等と整流子片
へ充分に且つ高い安定性で圧接することが可能であり、
端子片と整流子片との良好な電気的接続性を実現するこ
とができる扁平型整流子及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、丈夫で耐久性に優れ
る扁平型整流子及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の扁平型整流子
は、巻線接続用端子を有する端子片の複数が相互に絶縁
されて絶縁性支持体の外周に沿って固着され、端子片に
対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を回転子の軸方
向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該絶縁性支持体
に固着され、端子片に接触して内設された押圧板と該押
圧板に略対向する整流子片の対向面で押圧された状態で
通電体が内設され、該整流子片と、該整流子片に対応す
る端子片若しくは該端子片に接触する押圧板若しくは該
端子片と該押圧板の両者とに、該通電体が圧接している
ことを特徴とする。例えば、略扇形平板状の押圧板を介
在して軸方向に圧縮して押圧され、その押圧状態で通電
体が整流子片と端子片等に圧接することにより、より均
一で確実な圧接を行うことが可能となり、より良好な通
電性を実現することができる。又、押圧板を扁平型整流
子内に残して設けることにより、押圧板の除去作業を無
くすことができると共に、押圧板を取り除いた際に例え
ばバネ性金属板等の弾性通電体が復元して圧接が不十分
になることも回避できる。又、押圧リング等を用いるこ
とで汎用的な端子リングや整流子体から製造することも
可能であり、低コストで供給することが可能である。
【0008】また、本発明の扁平型整流子は、巻線接続
用端子を有する端子片の複数が相互に絶縁されて絶縁性
支持体の外周に沿って固着され、端子片に対応する整流
子片の複数がブラシ摺接面を回転子の軸方向に対して垂
直にし、相互に絶縁されて該絶縁性支持体に固着され、
端子片の内周に設けられた受け部と該受け部に略対向す
る整流子片の対向面で押圧された状態で通電体が内設さ
れ、該整流子片と該整流子片に対応する端子片とに該通
電体が圧接していることを特徴とする。押圧板を用いず
に受け部により通電体を整流子片と端子片に確実に圧接
し、良好な通電性を実現することも可能であり、又弾性
通電体が復元して圧接が不十分になることも回避でき、
又端子片に一体的に設けた受け部により押圧板を用いな
いことが可能となり、部品点数を減らしコスト削減や生
産効率の向上を図ることが可能となる。
【0009】さらに、本発明の扁平型整流子は、前記受
け部が前記端子片の内周に沿って周設されていることを
特徴とする。例えば端子片の内周に沿って一様な受け部
を内方に突出して設け、前記受け部でと整流子片で通電
体を押圧することにより、押圧板を用いた場合と同様
に、より均一で確実な圧接を行うことが可能となり、よ
り良好な通電性を実現することができる。
【0010】さらに、本発明の扁平型整流子は、少なく
とも前記通電体の内方端が前記整流子片に圧接し、該通
電体の外方端が前記端子片若しくは前記押圧板若しくは
該端子片と該押圧板の両者とに圧接していることを特徴
とする。前記発明には、例えば通電体の内方端が整流子
片の所定外周面若しくは整流子片の所定下面若しくはそ
の両者に圧接し、通電体の外方端が端子片の内周面若し
くは端子片の受け部若しくは介在する押圧板若しくは前
記端子片内周面及び前記受け部若しくは前記端子片内周
面と前記押圧板に圧接する構成等が含まれる。
【0011】さらに、本発明の扁平型整流子は、前記内
方端若しくは前記外方端若しくは該内方端及び該外方端
の両者が複数設けられていることを特徴とする。内方端
や外方端はそれぞれ一つにしてもよいが、内方端や外方
端を複数にすることにより、複数の圧接箇所を確保して
安定して良好な通電性を確保することができ、端子片と
整流子片にかかる通電体の圧接或いは押圧による負荷を
可能な限り軽減することができる。又、内方端を一つで
外方端を複数とする、或いは内方端を複数で外方端を一
つにすることも可能である。
【0012】さらに、本発明の扁平型整流子は、前記内
方端が前記整流子片に圧接して略点接触し、前記外方端
が前記端子片若しくは前記押圧板若しくは該端子片と該
押圧板の両者とに圧接して略点接触していることを特徴
とする。点接触にすることにより、端子片と整流子片に
通電体の内方端及び外方端が食い込んで良好な通電性を
確保することができると共に、端子片と整流子片にかか
る通電体の圧接或いは押圧による負荷を可能な限り軽減
することができる。
【0013】さらに、本発明の扁平型整流子は、前記整
流子片の所定下面と該所定下面の内端から垂下する所定
外周面とからなるコーナー部近傍で前記内方端が該整流
子片に圧接していることを特徴とする。前記コーナー部
近傍で圧接することにより、良好な通電性を確保しつ
つ、圧接部分で整流子片若しくは整流子体が欠損するよ
うな事態を完全に回避することができ、高い強度や耐久
性に優れる丈夫な扁平型整流子を提供することができ
る。
【0014】さらに、本発明の扁平型整流子は、前記通
電体に曲状部若しくは凸部が設けられ、少なくとも前記
通電体の曲状部の略頂部若しくは凸部が前記整流子若し
くは前記端子片若しくは前記押圧板若しくはこれらの適
宜の組み合わせに圧接していることを特徴とする。前記
曲状部には例えば屈曲状の部分や湾曲状の部分或いは撓
曲した部分等が含まれ、前記凸部には例えば通電体に突
出形成された部分等が含まれる。通電体の圧接を曲状部
の頂部近傍で行っても、整流子片と端子片の良好な通電
性を得ることができる。特に曲状部に後述のバネ性金属
板のように弾性を有するものとすると好適である。
【0015】さらに、本発明の扁平型整流子は、前記通
電体の圧接の少なくとも一部が弾接でなされていること
を特徴とする。前記弾接により圧接で通電性をより向上
することができる。例えば通電体が配設されている空間
に絶縁性支持体或いはその樹脂を充填せず通電体の弾性
をそのまま維持し、或いは前記空間に設けられる絶縁性
支持体或いはその樹脂を未充填にして通電体の弾性を極
力維持し、通電体の内方端、外方端、上方向に凸状であ
る曲状部の略頂部、下方向に凸状である曲状部の略頂部
等、或いはこれらの適宜の組み合わせである圧接箇所に
於いて、一部或いは全ての圧接箇所での圧接を弾接とす
る。又この場合の通電体としては、横断面視で略S字形
等で内方端近傍と外方端近傍に或いはその内方端近傍及
び外方端近傍を含む断面形全体に亘って弾性を有するバ
ネ性金属板などの弾性通電体を用いる。
【0016】さらに、本発明の扁平型整流子は、前記整
流子片への前記通電体の圧接、又は前記端子片若しくは
前記押圧板若しくは該端子片と該押圧板の両者への前記
通電体の圧接、又は前記整流子片と、前記端子片若しく
は前記押圧板若しくは該端子片と該押圧板の両者への前
記通電体の圧接が、該通電体の複数種の部位でなされて
いることを特徴とする。例えば通電体の内方端と一の曲
状部とで整流子片への圧接を行い、通電体の外方端と他
の曲状部とで端子片若しくは押圧板若しくは端子片と押
圧板の両者への圧接を行うものである。
【0017】また、本発明の扁平型整流子は、巻線接続
用端子を有する端子片の複数が相互に絶縁されて絶縁性
支持体の外周に沿って固着され、端子片に対応する整流
子片の複数がブラシ摺接面を回転子の軸方向に対して垂
直にし、相互に絶縁されて該絶縁性支持体に固着され、
整流子片の外周に平面と平面が突合する角部若しくは凸
状部が形成されており、該整流子片と対応する該端子片
の内周に該角部若しくは該凸状部が圧接していることを
特徴とする。前記整流子片の角部若しくは凸状部を端子
片に圧接して線接触することにより、整流子片と端子片
の通電性を向上することができる。更には前記角部若し
くは前記凸状部が圧接する構成を上記各発明に付加する
ことにより、通電体の圧接と相俟って、より一層通電性
を向上することができる。
【0018】また、本発明の扁平型整流子の製造方法
は、巻線接続用端子を有する端子片の複数が相互に絶縁
されて絶縁性支持体の外周に沿って固着され、端子片に
対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を回転子の軸方
向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該絶縁性支持体
に固着され、端子片に接触して内設された押圧板と該押
圧板に略対向する整流子片の対向面で押圧された状態で
通電体が内設され、該整流子片と、該整流子片に対応す
る端子片若しくは該端子片に接触する押圧板若しくは該
端子片と該押圧板の両者とに、該通電体が圧接している
扁平型整流子の製造方法であって、端子リングの内方へ
設けられた受け部上に押圧リングを配置する工程と、斜
め上方に形成された内方端と斜め下方に形成された外方
端を有する通電リングを該押圧リング上に配置する工程
と、略ドーナツ形の整流子体を該通電リング上に配設し
て該整流子体と該押圧リングで該通電リングを押圧する
ことにより、該整流子体と、該端子リング若しくは該押
圧リング若しくは該端子リングと該押圧リングの両者と
に、該通電リングを圧接する工程と、樹脂成形で絶縁性
支持体を形成して、該端子リング、該押圧リング、該通
電リング及び該整流子体を一体化する工程とを備えるこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明の扁平型整流子の製造方法
は、巻線接続用端子を有する端子片の複数が相互に絶縁
されて絶縁性支持体の外周に沿って固着され、端子片に
対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を回転子の軸方
向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該絶縁性支持体
に固着され、端子片の内周に設けられた受け部と該受け
部に略対向する整流子片の対向面で押圧された状態で通
電体が内設され、該整流子片と該整流子片に対応する端
子片とに該通電体が圧接している扁平型整流子の製造方
法であって、端子リングの内方へ設けられた受け部上
に、斜め上方に形成された内方端と斜め下方に形成され
た外方端を有する通電リングを配置する工程と、略ドー
ナツ形の整流子体を該通電リング上に配設して該整流子
体と該受け部で該通電リングを押圧することにより、該
整流子体と該端子リングとに該通電リングを圧接する工
程と、樹脂成形で絶縁性支持体を形成して、該端子リン
グ、該通電リング及び該整流子体を一体化する工程とを
備えることを特徴とする。
【0020】また、本発明の扁平型整流子の製造方法
は、巻線接続用端子を有する端子片の複数が相互に絶縁
されて絶縁性支持体の外周に沿って固着され、端子片に
対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を回転子の軸方
向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該絶縁性支持体
に固着され、端子片に接触して内設された押圧板と該押
圧板に略対向する整流子片の対向面で押圧された状態で
通電体が内設され、該整流子片と、該整流子片に対応す
る端子片若しくは該端子片に接触する押圧板若しくは該
端子片と該押圧板の両者とに、該通電体が圧接している
扁平型整流子の製造方法であって、斜め上方に形成され
た内方端と斜め下方に形成された外方端を有する通電リ
ングを該内方端側を下向きにして略ドーナツ形の整流子
体上に配置する工程と、該通電リング上に押圧リングを
配置する工程と、押圧リングの受け部が内方に設けられ
た端子リングを該押圧リング上に配設して押圧し、該押
圧リングと該整流子体で該通電リングを押圧することに
より、該整流子体と、該端子リング若しくは該押圧リン
グ若しくは該端子リングと該押圧リングの両者とに、該
通電リングを圧接する工程と、樹脂成形で絶縁性支持体
を形成して、該端子リング、該押圧リング、該通電リン
グ及び該整流子体を一体化する工程とを備えることを特
徴とする。
【0021】また、本発明の扁平型整流子の製造方法
は、巻線接続用端子を有する端子片の複数が相互に絶縁
されて絶縁性支持体の外周に沿って固着され、端子片に
対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を回転子の軸方
向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該絶縁性支持体
に固着され、端子片の内周に設けられた受け部と該受け
部に略対向する整流子片の対向面で押圧された状態で通
電体が内設され、該整流子片と該整流子片に対応する端
子片とに該通電体が圧接している扁平型整流子の製造方
法であって、斜め上方に形成された内方端と斜め下方に
形成された外方端を有する通電リングを該内方端側を下
向きにして略ドーナツ形の整流子体上に配置する工程
と、通電リングの受け部が内方に設けられた端子リング
を該通電リング上に配設して、該受け部と該整流子体で
該通電リングを押圧することにより、該整流子体と該端
子リングとに該通電リングを圧接する工程と、樹脂成形
で絶縁性支持体を形成して、該端子リング、該通電リン
グ及び該整流子体を一体化する工程とを備えることを特
徴とする。
【0022】上記製造方法の押圧により、通電リングの
内方端側は内方へ延伸され且つ外方端側は外方へ延伸さ
れ、各圧接が行われる。そして、通常の扁平型整流子の
製造過程に、通電リング、或いは通電リング及び押圧リ
ングに関する製造工程を加えるのみで本発明の扁平型整
流子を得ることが可能であるから、本発明の扁平型整流
子を無駄な労力を要さず効率的に且つ安価に確保するこ
とができる。尚、上記各発明の構成の一部を適宜他の発
明の構成に追加し、変更したもの等も本発明に包含され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の扁平型整流子
及びその製造方法の具体的な実施形態について、図に示
す実施例に基づき説明する。図1は第1実施例の扁平型
整流子を示す平面図及びA−A線縦断面図である。
【0024】第1実施例の扁平型整流子1は、図1に示
すように、絶縁性支持体2の外周面21に沿って相互に
絶縁された複数の金属製の端子片3が固着され、前記端
子片3は回転子の巻線にヒュージングで結線される巻線
接続用端子31を有し、更に相互に絶縁されたカーボン
を主成分とする複数の整流子片4が、それぞれ対応する
各端子片3に対して固定して設けられていると共に、絶
縁性支持体2に固着され一体化されている。各整流子片
4のブラシ摺接面41は回転子の軸方向に対して垂直で
あり、ブラシ摺接面41がブラシと摺動し、巻線接続用
端子31に接続される巻線から前記巻線を巻回した回転
子に電流を供給し、回転子が回転する構成である。
【0025】絶縁性支持体2は絶縁性を有する樹脂の成
形で形成された略独楽形であり、中心には回転子軸の軸
孔22が形成された軸支部23が基台24から上方に突
設され、軸孔22にモータの回転子軸が挿入して取り付
けられる。端子片3はそれぞれ外方にフック状に屈曲さ
れた巻線接続用端子31が形成された略扇形であり、巻
線接続用端子31の一方の片側には内方にフック状に屈
曲されたアンカー32が形成され、他方の片側には内方
に略90度で屈曲された受け部33が形成されている。
端子片3はその内周面34の略下部が絶縁性支持体2の
外周面21に絶縁性支持体2の樹脂成形による形状結合
で固着され、アンカー32及び受け部33は絶縁性支持
体2に埋設されている。
【0026】整流子片4は上面がブラシ摺接面41であ
る略扇形であり、基台24の上面や軸支部23の側面等
に絶縁性支持体2の樹脂成形による形状結合で固着さ
れ、図1(b)の基台24の上面の凸部の如く所定の係
合部分で係合して形状結合の強度が高められている構成
である。整流子片4は、内方に位置する外周面である第
1外周面42と、外方に位置する外周面であって端子片
内周面34と隣接する第2外周面44を有し、第1外周
面42の上端と第2外周面44の下端間には略水平な下
面43が設けられ、第1外周面42とこれと略直角な下
面43とでコーナー部が形成されている。
【0027】さらに端子片3の内周面34に隣接して、
略扇形で平板状の押圧板5或いはガイド板が略水平に受
け部33上に配設され、絶縁性支持体2に埋設されてお
り、端子片3の内周面34とこれと略直角な押圧板5の
上面とでコーナー部が形成されている。前記端子片内周
面34と押圧板5とで構成されるコーナー部は、前記第
1外周面42と下面43とで構成されるコーナー部より
下方で外方に位置しており、両コーナー部は対角してい
ると共に、第1外周面42と端子片内周面34とが対向
配置され、下面43と押圧板5とが対向配置されてい
る。そして、前記コーナー部が対角している第1外周面
42、下面43、端子片内周面34、押圧板5で囲まれ
る領域には通電体6が設けられている。
【0028】本実施例の通電体6は略S字形のバネ性金
属板であり、前記通電体6は略平板状の基体61を有
し、基体61から内方へ斜め上方に形成されている略平
板山状の内方端片62と、基体61から外方へ斜め下方
に形成されている略平板山状の外方端片63とが設けら
れ、基体61から内方の屈曲部64を介して内方端片6
2に至り、基体61から外方の屈曲部65を介して外方
端片63に至っている。前記通電体6が、端子片3と、
整流子片4若しくは整流子片4に密接しているに押圧板
5に圧接し、端子片3と整流子片4の通電性を向上する
構成である。
【0029】通電体6の斜め上方に向いている内方端片
62の先端は、整流子片4の第1外周面42と下面43
とで構成されるコーナー部近傍に於いて、その上部が下
面43に且つその下部が第1外周面42に当接或いは圧
接しており、通電体6の斜め下方に向いている外方端片
63の先端は、端子片内周面34と押圧板5とで構成さ
れるコーナー部近傍に於いて、その上部が端子片内周面
34に且つその下部が押圧板5の上面に当接或いは圧接
している。また、その内方の屈曲部64の下方頂部は押
圧板5の上面に当接或いは圧接し、その外方の屈曲部6
5の上方頂部は整流子片4の下面43に当接或いは圧接
している。
【0030】前記押圧板5と通電体6はそれぞれ各端子
片3と各整流子片4とに対応して設けられ、前記両コー
ナー部が対角する領域で絶縁性支持体2に埋設されてお
り、隣り合う端子片3・3、整流子片4・4、押圧板5
・5、通電体6・6はそれぞれスリット7を介して相互
に分割され絶縁されている。そして、通電体6の複数の
内方端片62と複数の外方端片63の尖鋭な或いは先細
な各先端が整流子片4と端子片3及び端子片3に密接す
る押圧板5に食い込み或いは圧接し、更には屈曲部64
が前記押圧板5に圧接し、屈曲部65が整流子片下面4
3に圧接することにより、端子片3と整流子片4との通
電性を飛躍的に向上し、電気的接続を完全にすることが
できる。
【0031】更に、複数の内方端片62及び屈曲部65
を下面43で下方に押圧し、平板状の押圧板5を介在し
て複数の外方端片63及び屈曲部65を上方に押圧し
て、複数の外方端片63及び複数の内方端片62を一律
に平均して押圧することが可能な構成であり、各外方端
片63と各内方端片62をバラツキが無く圧接でき、高
い安定性で確実なものにすることができる。例えば多数
の内方端片62と多数の外方端片63が設けられている
場合であっても、整流子片下面43で一律に各内方端片
62を圧接し、内方端片端子片4の内周に沿って設けら
れている押圧板5で各外方端片63を一律に圧接するこ
とができる。従って、屈曲部64、65の圧接に加え、
内方端片62の整流子片4への圧接、外方端片63の端
子片内周面34や押圧板5への圧接の確実性や安定性の
向上により、通電性の向上を確実に図ることができ、良
好な通電性を安定して維持できる。
【0032】尚、各実施例に於いて、整流子片4の主成
分であるカーボンは、グラファイト或いは無定形炭素或
いはその両者の混合材等とし、カーボン繊維材を混入し
てもよい。又、整流子片4は本発明による有利性が得ら
れる素材であるならカーボン製以外でも適宜である。
又、各実施例に於いて、整流子片4の端子片3との密接
或いは圧接箇所若しくは端子片3の整流子片4との密接
或いは圧接箇所や、整流子片4の通電体6との圧接箇所
や、端子片3の通電体6との圧接箇所や、押圧板5の通
電体6との圧接箇所や、通電体6の端子片3、整流子片
4、押圧板5との圧接箇所や、押圧板5の端子片3との
密接箇所若しくは端子片3の押圧板5との密接箇所や、
これらの適宜の組み合わせにメッキ処理を施す構成を採
用し、より通電性を向上してもよい。前記箇所には密接
面或いは圧接面全体や、部分的な領域が含まれる。
【0033】次に、第1実施例の扁平型整流子1の製造
方法の例について説明する。図2は通電リングの一例を
示す図、図3は押圧リングの一例を示す図、図4は扁平
型整流子1の製造工程例を示す図、図5は通電リングが
整流子体で圧接される前と後の状態を示す部分縦断面図
である。
【0034】前提として本製造工程例では、図2に示す
通電リング60と図3に示す押圧リング50を用いる。
通電リング60はバネ性金属リングであり、略平板リン
グ状の基体61を有し、基体61から略平板山状の内方
端片62が内方へ斜め上方に複数設けられ、基体61か
ら略平板山状の外方端片63が外方へ斜め下方に複数設
けられ、内方端片62及び外方端片63は各々基体61
に鋸歯状で形成されている。各内方端片62は基体61
の内端から屈曲部64で屈曲されて斜め上方に設けら
れ、各外方端片63は基体61の外端から屈曲部65で
屈曲されて斜め下方に設けられている。
【0035】通電リング60の内径である内方端片62
の先端を相互に結んで構成される円周の直径は、内方端
片62の先端の圧接部分となる後述する整流子体40の
第1外周面42による外径よりも若干大きく形成され、
通電リング60の外径である外方端片63の先端を相互
に結んで構成される円周の直径は、外方端片63の先端
の圧接部分となる後述する端子リング30の内周面34
による内径よりも若干小さく形成され、通電リング60
の前記外径は前記内径より大である。尚、通電リング6
0や通電リング60から形成される通電体6の形状等
は、本発明の圧接をする構成であれば適宜であり、例え
ば図12に示す通電リング60のように、平板リング状
の基体61を幅狭とし、略山状の内方端片62の高さを
高く形成したものや、圧接する山状でない端片が形成さ
れたもの、圧接する突起若しくは凸部が設けられたも
の、撓曲した曲状部の略頂部で圧接するもの、或いはこ
れらの組み合わせ等とすることが可能である。
【0036】押圧リング50或いはガイドリングは略平
板リング状であり、その内径は後述する整流子体40の
第1外周面42による外径と略同一で極僅か大きく形成
され、その外径は後述する端子リング30の内周面34
による内径と略同一で極僅か小さく形成されている。
尚、押圧リング50や押圧リング50から形成される押
圧板5の形状等も、本発明の趣旨の範囲内で適宜であ
る。
【0037】そして、本製造工程では、先ず組立円筒8
内に金属製の端子リング30を挿入して内装する(図4
(a)参照)。端子リング30は後に分割されて端子片
3になるものであって、屈曲前の巻線接続用端子31の
複数が下方に真っ直ぐ突出して形成されていると共に、
複数のアンカー32と複数の受け部33がそれぞれ内方
へ略直角に屈曲して形成されており、端子リング30の
外径は組立円筒8の内径と略同一である。尚、端子リン
グ30には連続したリングの他、その周壁に形成された
切目で固着されたものや、その周壁に切れ目が形成さ
れ、前記切れ目を互いに当接することでその外径が組立
円筒8の内径と略同一になるものをそのまま使用するこ
とも可能である。又、組立円筒8は有底とするが、無底
のものを使用してもよい。
【0038】その後、組立円筒8に内装された端子リン
グ30の内側でその受け部33上に前記押圧リング50
を載置して配設し(図4(b)参照)、更に端子リング
30の内側で前記載置した押圧リング50上に前記通電
リング60を載置して配設する(図4(c)参照)。通
電リング60は、外方端片63が形成された径が大きい
方が下方に、内方端片62が形成された径が小さい方が
上方に位置するようにして押圧リング50上に配置す
る。通電リング60の外方端片63の先端による外径及
び押圧リング50の外径は、各々端子リング内周面34
による内径よりも小さく形成されているので、端子リン
グ30の内周に容易に配設することができる。
【0039】その後、端子リング30の内側に於いて、
カーボンを主成分とする略ドーナツ形の整流子体40を
通電リング60の内方端片62側から圧入し、整流子体
40を通電リング60上に配設する(図4(d)、図5
参照)。整流子体40は後に分割されて整流子片4にな
るものであって、その上面にブラシ摺接面41を有し、
整流子片4に対応して第1外周面42と、下面43と、
第2外周面44とが設けられ、第1外周面42とこれと
略直角な下面45とでコーナー部が形成されている。前
記整流子体40の第1外周面42による外径は通電リン
グ60の内方端片62による内径よりも若干小さく形成
され、整流子体40の第2外周面44による外径は端子
リング30の内周面34の内径と略同一に形成されてい
る。
【0040】前記整流子体40の圧入により、図5
(a)に示すように、通電リング60は第1外周面4
2、下面43、端子リング内周面34、押圧板5で囲ま
れる領域に位置し、第1外周面42と下面43によるコ
ーナー部近傍に内方端片62の先端が位置し、内周面3
4と押圧板5によるコーナー部近傍に外方端片63の先
端が位置することになる。尚、前記整流子体40の圧入
に代え、所定位置に配設された整流子体40に対して、
端子リング30、押圧リング50、通電リング60から
なる前記組立体を、第1外周面42と下面43によるコ
ーナー部近傍に内方端片62の先端が位置するように圧
入する構成とすることも可能である。
【0041】さらに、通電リング60の復元力に抗して
整流子体40を圧入していくと、図5(b)に示すよう
に、複数の内方端片62の先端が整流子体40の下面4
3で一律に下方に押圧されると共に、複数の外方端片6
3の先端が押圧リング50で一律に上方に押圧され、内
方端片62の基体61に対する屈曲角度と外方端片63
の基体61に対する屈曲角度は各々減少して、内方端片
62の先端を結んだ内径は縮小し、外方端片63の先端
を結んだ外径は拡大し、基体61、内方端片62、外方
端片63からなる通電リング60の縦断面は縦方向に縮
小して横方向に延伸する。
【0042】その後、圧入を継続すると、内方端片62
に加えて屈曲部65が整流子片下面43で下方に押圧さ
れると共に、外方端片63に加えて屈曲部64が押圧リ
ング50で上方に押圧され、通電リング60は撓曲して
いく。そして、前記押圧及び通電リング60のバネ性或
いは弾性や楔作用により、最終的には、内方端片62の
先端の上部が整流子片下面43に且つその下部が第1外
周面42に圧接し、外方端片63の先端の上部が端子片
内周面34に且つその下部が端子リング30の受け部3
3に密接する押圧リング50に圧接し、内方の屈曲部6
4の下方頂部が押圧リング50に圧接し、外方の屈曲部
65の上方頂部は整流子片4の下面43に圧接する。
【0043】その後、図4(e)に示すように、組立円
筒8内の端子リング30、押圧リング50、通電リング
60、整流子体40に対して所定位置にモールド9を配
置し、絶縁性を有する樹脂20でモールディングして絶
縁性支持体2を形成する。形成された絶縁性支持体2は
形状結合で端子リング30、整流子体40、押圧リング
50、通電リング60に固着し、押圧リング50、通電
リング60は絶縁性支持体2に埋設され、端子リング3
0、整流子体40、押圧リング50、通電リング60は
一体化される。前記絶縁性支持体2の形成による一体化
によって、埋設された通電リング60の内方端片62と
外方端片63による整流子体40と端子リング30や押
圧リング50への圧接状態が保持される。
【0044】その後、端子リング30、整流子体40、
押圧リング50、通電リング60に複数のスリット7を
形成して分割し、それぞれ端子片3、整流子片4、押圧
板5、通電体6とする。端子片3、整流子片4、押圧板
5、通電体6は対応して設けられ、前記スリット7を介
在して隣り合う端子片3・3、整流子片4・4、押圧板
5・5、通電体6・6は相互に絶縁状態にされる。更に
必要に応じて巻線接続用端子31を外方に曲げるなど所
要の製造工程を施し、第1実施例の扁平型整流子1が完
成する。
【0045】尚、例えば整流子体40の第1外周面42
の外径と押圧リング50の内径をほぼ同一とし、端子リ
ング30の内周面34の内径と押圧リング50の外径を
ほぼ同一として、縦断面視で第1外周面42、下面4
3、内周面34、押圧リング50で囲まれる領域を略密
閉構造とし、絶縁性支持体2の形成時に前記領域に樹脂
が流れ込まないようにして樹脂を押圧板5の下面に固着
させ、或いは前記領域に流れ込む樹脂量を極力減らし、
圧接する通電リング60が前記領域に弾装され、絶縁性
支持体2の樹脂に埋設されない或いは一部が埋設されな
い構成にしてもよい。
【0046】この場合には、完成した扁平型整流子1に
於いて、通電体6は整流子片4の第1外周面42、その
下面43、端子片3の内周面34、押圧板5で囲まれる
領域に弾装され、絶縁性支持体2に埋設されず或いは一
部が埋設されて、通電体6の圧接箇所に於ける圧接は全
ての箇所或いは適宜の所定箇所で弾接で行われる。前記
構成で通電体6の弾性或いはバネ性を完全に或いは可能
な限り維持し、整流子片4と端子片3の通電性を飛躍的
に向上できる。前記通電体6や通電リング60を絶縁性
支持体2に埋設せず或いは一部を埋設して弾装する構成
は各実施例など本発明に於いて適宜に用いることができ
る。
【0047】次に、本発明の第2実施例の扁平型整流子
について、第1実施例と異なる箇所を中心に説明する。
図6は第2実施例の扁平型整流子を示す平面図及びC−
C線縦断面図である。
【0048】第2実施例の扁平型整流子1には、押圧板
5が設けられておらず、端子片3の内周面34に周方向
に沿って一様な受け部33が一体形成され、受け部33
は略水平に内方へ突出して形成されており、受け部33
は平面視で略扇形である。前記受け部33の上面と端子
片内周面34とで構成されるコーナー部は、整流子片4
の第1外周面42と下面43で構成されるコーナー部と
対角している。また、本実施例に於けるアンカー32は
平面視で巻線接続用端子31を中心にして両側に設けら
れており、よりバランス良く強固に、各端子片3が絶縁
性支持体2へ固着されている構成である。
【0049】そして、通電体6の内方端片62の先端
は、整流子片4の第1外周面42と下面43とで構成さ
れるコーナー部近傍に於いて、その上部が下面43に且
つその下部が第1外周面42に圧接し、通電体6の外方
端片63の先端は、端子片内周面34と受け部33の上
面とで構成されるコーナー部近傍に於いて、その上部が
端子片内周面34に且つその下部が受け部33の上面に
圧接し、その内方の屈曲部64の下方頂部は受け部33
の上面に圧接し、その外方の屈曲部65の上方頂部は整
流子片4の下面43に圧接している。他の基本的な構成
は第1実施例の扁平型整流子1の構成と同様である。第
2実施例の扁平型整流子1は、一様な受け部33により
通電体6を端子片3と整流子片4に一律に且つ確実に圧
接させることができ、端子片3と整流子片4との通電性
を飛躍的に向上し電気的接続を完全にすることができ
る。尚、本実施例の如く受け部33の上面で圧接する構
成の場合にも、第1実施例に於ける受け部33のように
部分的に設けられた受け部33を使用することも可能で
ある。
【0050】第2実施例の扁平型整流子1は、上記第1
実施例の扁平型整流子1の製造工程例と基本的に同様の
過程で製造することが可能であるが、第2実施例の扁平
型整流子1には端子片3の受け部33上に押圧板5が配
設されないことから、組立円筒8内に端子リング30を
内装した後に、その端子リング30に内周面34に一様
に周設された受け部33上に、外方端片63側を下方
に、内方端片62側を上方にして通電リング60を載置
して配設する。尚、前記端子リング30には切削加工し
て受け部33が周設されたものや、予め受け部33が周
設されている異形材等を用いる。
【0051】その後、整流子体40を内方端片62側か
ら圧入して通電リング60上に配設し、複数の内方端片
62の先端を下面43で下方に押圧すると共に、複数の
外方端片63の先端を受け部33で上方に押圧してい
き、通電リング60の屈曲部64、65を押し広げ、最
終的に押圧及び通電リング60のバネ性或いは弾性や楔
作用により、内方端片62の先端の上部が下面43に且
つその下部が第1外周面42に圧接し、外方端片63の
先端の上部が端子片内周面34に且つその下部が受け部
33の上面に圧接し、屈曲部64の下方頂部が受け部3
3の上面に圧接し、屈曲部65の上方頂部が整流子片4
の下面43に圧接する。
【0052】その後は第1実施例と同様に、モールディ
ングで絶縁性支持体2を形成して形状結合で端子リング
30、整流子体40、通電リング60に固着して一体化
すると共に、通電リング60を絶縁性支持体2に埋設し
て圧接状態を保持する。更に、端子リング30、整流子
体40、通電リング60に複数のスリット7を形成して
分割し、端子片3、整流子片4、通電体6とし、隣り合
う端子片3・3、整流子片4・4、通電体6・6を相互
に絶縁し、巻線接続用端子31の曲げ加工など所要の製
造工程を施して第2実施例の扁平型整流子1が完成す
る。
【0053】また、第2実施例の扁平型整流子1を製造
する際に、下記の製造工程例で製造してもよい。先ず、
組立円筒8内の軸方向中央にブラシ摺接面41を下方に
して整流子体40を配設して所定位置に固定し、前記整
流子体40の第1外周面42と下面43とからなる断面
L字形の円周部分に通電リング60を配設する。通電リ
ング60はその内方端片62側を下方に向け、各内方端
片62の先端が第1外周面42と下面43によるコーナ
ー部近傍に位置するように下面43上に載置する。
【0054】その後、内方へ略水平に突出した受け部3
3が内周に沿って一様に周設されている端子リング30
を、その巻線接続用端子31の突出側を上向きにして、
前記載置された通電リング60の外方端片63側から組
立円筒8内に挿入する。端子リング30は縦断面視で受
け部33と内周面34とで構成されるコーナー部近傍に
外方端片63の先端が位置するまで組立円筒8内に上か
ら下に向かって挿入し、組立円筒8に内装する。尚、端
子リング30を内装する前に、通電リング60の外方端
片63側から押圧リング50を組立円筒8内に挿入し
て、通電リング60の外方端片63上に押圧リング50
を載置し、その後端子リング30を内装することで第1
実施例及び後述する各実施例の扁平型整流子1を製造す
ることも可能である。
【0055】そして、固定されている整流子体40及び
下面43上の通電リング60に向かって組立円筒8内で
端子リング30を圧入し、端子リング30の受け部33
で上方から通電リング60を押圧し、複数の外方端片6
3の先端を受け部33で下方に押圧すると共に、複数の
内方端片62の先端を下面43で上方に押圧し、端子リ
ング30の屈曲部64、65を押し広げ、最終的に前記
押圧及び通電リング60のバネ性或いは弾性や楔作用に
より、上記と同様の圧接状態にする。
【0056】その後は上記製造工程例と同様に、モール
ディングで絶縁性支持体2を形成して形状結合で端子リ
ング30、整流子体40、通電リング60に固着して一
体化し、通電リング60を絶縁性支持体2に埋設して圧
接状態を保持する。更に、端子リング30、整流子体4
0、通電リング60に複数のスリット7を形成して分割
し、隣り合う端子片3・3、整流子片4・4、通電体6
・6が相互に絶縁された端子片3、整流子片4、通電体
6とし、巻線接続用端子31の曲げ加工など所要の製造
工程を施して第2実施例の扁平型整流子1が完成する。
【0057】次に、本発明の第3実施例の扁平型整流子
について、第1、第2実施例と異なる箇所を中心に説明
する。図7は第3実施例の扁平型整流子を示す平面図及
びD−D線縦断面図、図8は第3実施例の扁平型整流子
のアンカー部分に於ける部分縦断面図である。
【0058】第3実施例の扁平型整流子1には、図7及
び図8に示すように、絶縁性支持体2の外周に端子片3
が設けられ、平面視で巻線接続用端子31に対応する位
置の端子片3の内周に、端子片3の周壁を切起して形成
された受け部33が設けられている。前記受け部33
は、端子片3の上端面から周壁の厚さの略半分程度の厚
さで凹形の切込を形成し、前記切込で設けられた底部の
み周壁と繋がっている切起部分を略直角に屈曲して内方
に向け、必要に応じて切起部分を所要の長さに加工する
こと等で形成されている。また、各端子片3の受け部3
3の両側には内方にフック状に屈曲されたアンカー32
が設けられ、端子片3の上端は整流子片4のブラシ摺接
面41よりも低くなっている。
【0059】更に第3実施例の整流子片4は円周状の第
1外周面42を有し、第1外周面42の上端から略水平
の下面43を経て第2外周面44の下端に至り、前記第
2外周面44は3つの平面が突合して2つの角部が形成
された形状であって、各整流子片4の全体では平面視で
第2外周面44は16角形の多角形になっている。整流
子片4の平面と平面の突合部分である第2外周面44の
角部は、端子片内周面34に圧接して線接触し、これに
よって端子片3と整流子片4との通電性がより一層高め
られており、第2外周面44の前記圧接箇所以外には絶
縁性支持体2が外接して設けられ、全体として整流子片
4の外側は絶縁性支持体2の一部で被覆されている。他
の基本的な構成は第1実施例の扁平型整流子1の構成と
同様である。
【0060】第3実施例の扁平型整流子1は、通電体6
の整流子片4と端子片3と端子片3に密接する押圧板5
への圧接に加え、第2外周面44の角部が端子片内周面
34に圧接することにより、端子片3と整流子片4との
通電性をより一層向上することができる。また、押圧板
5の介在により、上記第1実施例の扁平型整流子1と同
様の有利性を得ることができる。また、第2実施例と同
様に押圧板5を用いない受け部33に圧接する構成とす
ることも可能である。尚、第3実施例の扁平型整流子1
は、切り起こしにより上記受け部33を形成した端子リ
ング30を用い、上記第1、第2実施例の扁平型整流子
1の製造工程例と基本的に同様の製造工程を経て製造す
ることが可能である。
【0061】次に、本発明の第4実施例の扁平型整流子
1について、第1〜第3実施例と異なる箇所を中心に説
明する。図9は第4実施例の扁平型整流子を示す部分縦
断面図である。
【0062】第4実施例の扁平型整流子1には、図9に
示すように、平面視で巻線接続用端子31に対応する位
置の端子片3の内周に、周壁の一部を内方に突出して形
成された受け部33が設けられており、前記受け部33
は端子片3の周壁を外側から内方へ打ち込んで形成され
ている。他の基本的な構成は第3実施例の扁平型整流子
1と同様である。第4実施例の扁平型整流子1も上記実
施例と同様の有利性が得られ、又、第2実施例と同様に
押圧板5を用いない受け部33に圧接する構成とするこ
とも可能であり、又上記受け部33を突出形成した端子
リング33を用い、上記第1、第2実施例の扁平型整流
子1の製造工程例と基本的に同様の製造工程を経て製造
することが可能である。
【0063】次に、本発明の第5実施例の扁平型整流子
1について、第1〜第4実施例と異なる箇所を中心に説
明する。図10(a)は第5実施例の扁平型整流子を示
す平面図、同図(b)は前記扁平型整流子のE−E線縦
断面図である。
【0064】第5実施例の扁平型整流子1では、その整
流子片4の第2外周面44は二つの平面が突合して角部
が形成されてものであって、平面視による各整流子片4
は全体として8角形の多角形になっている。第2外周面
44の角部は、端子片3の平面視中央で内周面34に圧
接して線接触し、端子片3と整流子片4との通電性がよ
り一層高められており、第2外周面44の前記圧接箇所
以外には絶縁性支持体2が外接して設けられ、全体とし
て整流子片4の外側は絶縁性支持体2の一部で被覆され
ている。他の基本的な構成は第1実施例の扁平型整流子
1の構成と同様である。本実施例の扁平型整流子1も通
電体6の圧接に加え、前記角部の圧接により、端子片3
と整流子片4の優れた通電性を得ることができる。ま
た、上記と同様に受け部33に圧接する構成としてもよ
く、本実施例も上記実施例と基本的に同様の製造工程を
経て製造することができる。
【0065】尚、本発明に於ける通電体6或いは通電リ
ング60の圧接構成は上記実施例に限定されず、端子片
3と整流子片4の通電性を向上できる構成であれば適宜
であり、図11(a)の例の如く、通電体6の内方端片
62の先端の上部が整流子片4の下面43に且つその下
部が整流子片4の第1外周面42に圧接し、外方端片6
3の先端の上部が端子片3の内周面34に且つその下部
が押圧板5の上面若しくは受け部33の上面に圧接し、
屈曲部64、65が圧接しない構成としてもよい。又、
図11(b)の例の如く、通電体6の内方端片62の先
端の上部が整流子片4の下面43に圧接し、外方端片6
3の先端の下部が押圧板5の上面若しくは受け部33の
上面に圧接し、内方端片62の先端の下部、外方端片6
3の先端の上部、屈曲部64、65が圧接しない構成と
してもよい。又、図11(c)の例の如く、通電体6の
内方端片62の先端の上部が整流子片4の下面43に圧
接し、外方端片63の先端の下部が押圧板5の上面若し
くは受け部33の上面に圧接し、内方の屈曲部64が押
圧板5の上面若しくは受け部33の上面に圧接し、外方
の屈曲部65が整流子片4の下面43に圧接し、内方端
片62の先端の下部、外方端片63の先端の上部が圧接
しない構成としてもよい。製造過程に於いても通電リン
グ60が端子リング30、整流子体40、押圧リング5
0に上記と同様に圧接する。
【0066】また、本発明に於いて、各整流子片4及び
各端子片3に圧接する内方端片62と外方端片63は上
記実施例の複数に限定されず、それぞれ一つにすること
も可能であり、この場合にも通電性を向上することがで
きる。又端子片或いは端子リングの受け部や押圧板或い
は押圧リングの形状、大きさ、位置等は本発明の機能を
発揮できる限度で適宜である。又絶縁性支持体、端子片
や端子リング、整流子片や整流子体、通電体や通電リン
グ等の形状、大きさなどの構成も本発明の機能を発揮で
きる限度で適宜である。例えば通電体6或いは通電リン
グ60を断面形状がU字状、弧状、Ω状等のものとし、
その断面形状に於ける両端が整流子片4及び端子片3を
圧接する構成としてもよい。又例えば整流子片或いは整
流子体の端子片内周面と密接或いは圧接する外周に波形
や突起など凸状が形成された構成とすることも可能であ
る。また、他にも圧接箇所を上記コーナー部自体にする
ことや、整流子片4の第1外周面42と端子片内周面3
4にもに圧接する等が可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明の扁平型整流子及びその製造方法
は上記構成であるから、バネ性金属板等の通電体を端子
片等と整流子片へ充分に且つ高い安定性で圧接すること
が可能であり、端子片と整流子片との良好な電気的接続
性を実現することができる効果を奏する。また、本発明
により、通電リング若しくは通電体の押圧により整流子
体若しくは整流子片の下面隅部が欠けるような事態を無
くすことが可能であり、扁平型整流子を丈夫にして耐久
性を向上することができる。また、本発明の扁平型整流
子は、その簡潔な構造や簡潔な製造工程により低コスト
で供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施例の扁平型整流子を示
す平面図。 (b)同図(a)の扁平型整流子のA−A線縦断面図。
【図2】(a)通電リングの一例を示す平面図。 (b)同図(b)の通電リングのB−B線縦断面図。
【図3】(a)押圧リングの一例を示す平面図。 (b)同図(a)の押圧リングを示す縦断面図。
【図4】(a)組立円筒に端子リングを内装した状態を
示す縦断面図。 (b)端子リングの受け部上に押圧リングを配置した状
態を示す縦断面図。 (c)押圧リング上に通電リングを配置した状態を示す
縦断面図。 (d)端子リングに整流子体を内装した状態を示す縦断
面図。 (e)樹脂で絶縁性支持体を形成した状態を示す縦断面
図。
【図5】(a)通電リングが整流子体で圧接される前の
状態を示す部分縦断面図。 (b)通電リングが整流子体で圧接された状態を示す部
分縦断面図。
【図6】(a)本発明の第2実施例の扁平型整流子を示
す平面図。 (b)同図(a)の扁平型整流子のC−C線縦断面図。
【図7】(a)本発明の第3実施例の扁平型整流子を示
す平面図。 (b)同図(a)の扁平型整流子のD−D線縦断面図。
【図8】第3実施例の扁平型整流子のアンカー部分に於
ける部分縦断面図。
【図9】本発明の第4実施例の扁平型整流子を示す部分
縦断面図。
【図10】(a)本発明の第5実施例の扁平型整流子を
示す平面図。 (b)同図(a)の扁平型整流子のE−E線縦断面図。
【図11】(a)通電体の圧接状態の第1変形例を示す
部分縦断面図。 (b)通電体の圧接状態の第2変形例を示す部分縦断面
図。 (c)通電体の圧接状態の第3変形例を示す部分縦断面
図。
【図12】別例の通電リングを示す平面図。
【符号の説明】
1 扁平型整流子 2 絶縁性支持体 20 樹脂 21 外周面 3 端子片 30 端子リング 31 巻線接続用端子 32 アンカー 33 受け部 34 内周面 4 整流子片 40 整流子体 41 ブラシ摺接面 42 第1外周面 43 第1下面 44 第2外周面 5 押圧板 50 押圧リング 6 通電体 60 通電リング 62 内方端片 63 外方端片 7 スリット 8 組立円筒
フロントページの続き Fターム(参考) 5E063 EA02 XA01 5H613 AA01 BB04 BB07 BB08 BB09 BB15 GA04 GA05 GA06 GA07 GA08 GB01 GB02 GB05 GB06 GB08 GB09 GB12 GB13 GB17 KK02 KK03 KK05 KK07 KK11 PP08 5H615 AA01 BB04 PP26 RR01 SS03 SS04 SS12 SS16 SS19 SS33

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線接続用端子を有する端子片の複数が
    相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
    れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
    回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該
    絶縁性支持体に固着され、端子片に接触して内設された
    押圧板と該押圧板に略対向する整流子片の対向面で押圧
    された状態で通電体が内設され、該整流子片と、該整流
    子片に対応する端子片若しくは該端子片に接触する押圧
    板若しくは該端子片と該押圧板の両者とに、該通電体が
    圧接していることを特徴とする扁平型整流子。
  2. 【請求項2】 巻線接続用端子を有する端子片の複数が
    相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
    れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
    回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該
    絶縁性支持体に固着され、端子片の内周に設けられた受
    け部と該受け部に略対向する整流子片の対向面で押圧さ
    れた状態で通電体が内設され、該整流子片と該整流子片
    に対応する端子片とに該通電体が圧接していることを特
    徴とする扁平型整流子。
  3. 【請求項3】 前記受け部が前記端子片の内周に沿って
    周設されていることを特徴とする請求項2記載の扁平型
    整流子。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記通電体の内方端が前記整
    流子片に圧接し、該通電体の外方端が前記端子片若しく
    は前記押圧板若しくは該端子片と該押圧板の両者とに圧
    接していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    扁平型整流子。
  5. 【請求項5】 前記内方端若しくは前記外方端若しくは
    該内方端及び該外方端の両者が複数設けられていること
    を特徴とする請求項4記載の扁平型整流子。
  6. 【請求項6】 前記内方端が前記整流子片に圧接して略
    点接触し、前記外方端が前記端子片若しくは前記押圧板
    若しくは該端子片と該押圧板の両者とに圧接して略点接
    触していることを特徴とする請求項4又は5記載の扁平
    型整流子。
  7. 【請求項7】 前記整流子片の所定下面と該所定下面の
    内端から垂下する所定外周面とからなるコーナー部近傍
    で前記内方端が該整流子片に圧接していることを特徴と
    する請求項4、5又は6記載の扁平型整流子。
  8. 【請求項8】 前記通電体に曲状部若しくは凸部が設け
    られ、少なくとも前記通電体の曲状部の略頂部若しくは
    凸部が前記整流子若しくは前記端子片若しくは前記押圧
    板若しくはこれらの適宜の組み合わせに圧接しているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の扁平型整流子。
  9. 【請求項9】 前記通電体の圧接の少なくとも一部が弾
    接でなされていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7又は8記載の扁平型整流子。
  10. 【請求項10】 前記整流子片への前記通電体の圧接、
    又は前記端子片若しくは前記押圧板若しくは該端子片と
    該押圧板の両者への前記通電体の圧接、又は前記整流子
    片と、前記端子片若しくは前記押圧板若しくは該端子片
    と該押圧板の両者への前記通電体の圧接が、該通電体の
    複数種の部位でなされていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の扁平型整
    流子。
  11. 【請求項11】 巻線接続用端子を有する端子片の複数
    が相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
    れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
    回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該
    絶縁性支持体に固着され、整流子片の外周に平面と平面
    が突合する角部若しくは凸状部が形成されており、該整
    流子片と対応する該端子片の内周に該角部若しくは該凸
    状部が圧接していることを特徴とする扁平型整流子。
  12. 【請求項12】 巻線接続用端子を有する端子片の複数
    が相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
    れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
    回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該
    絶縁性支持体に固着され、端子片に接触して内設された
    押圧板と該押圧板に略対向する整流子片の対向面で押圧
    された状態で通電体が内設され、該整流子片と、該整流
    子片に対応する端子片若しくは該端子片に接触する押圧
    板若しくは該端子片と該押圧板の両者とに、該通電体が
    圧接している扁平型整流子の製造方法であって、端子リ
    ングの内方へ設けられた受け部上に押圧リングを配置す
    る工程と、斜め上方に形成された内方端と斜め下方に形
    成された外方端を有する通電リングを該押圧リング上に
    配置する工程と、略ドーナツ形の整流子体を該通電リン
    グ上に配設して該整流子体と該押圧リングで該通電リン
    グを押圧することにより、該整流子体と、該端子リング
    若しくは該押圧リング若しくは該端子リングと該押圧リ
    ングの両者とに、該通電リングを圧接する工程と、樹脂
    成形で絶縁性支持体を形成して、該端子リング、該押圧
    リング、該通電リング及び該整流子体を一体化する工程
    とを備えることを特徴とする扁平型整流子の製造方法。
  13. 【請求項13】 巻線接続用端子を有する端子片の複数
    が相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
    れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
    回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該
    絶縁性支持体に固着され、端子片の内周に設けられた受
    け部と該受け部に略対向する整流子片の対向面で押圧さ
    れた状態で通電体が内設され、該整流子片と該整流子片
    に対応する端子片とに該通電体が圧接している扁平型整
    流子の製造方法であって、端子リングの内方へ設けられ
    た受け部上に、斜め上方に形成された内方端と斜め下方
    に形成された外方端を有する通電リングを配置する工程
    と、略ドーナツ形の整流子体を該通電リング上に配設し
    て該整流子体と該受け部で該通電リングを押圧すること
    により、該整流子体と該端子リングとに該通電リングを
    圧接する工程と、樹脂成形で絶縁性支持体を形成して、
    該端子リング、該通電リング及び該整流子体を一体化す
    る工程とを備えることを特徴とする扁平型整流子の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 巻線接続用端子を有する端子片の複数
    が相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
    れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
    回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該
    絶縁性支持体に固着され、端子片に接触して内設された
    押圧板と該押圧板に略対向する整流子片の対向面で押圧
    された状態で通電体が内設され、該整流子片と、該整流
    子片に対応する端子片若しくは該端子片に接触する押圧
    板若しくは該端子片と該押圧板の両者とに、該通電体が
    圧接している扁平型整流子の製造方法であって、斜め上
    方に形成された内方端と斜め下方に形成された外方端を
    有する通電リングを該内方端側を下向きにして略ドーナ
    ツ形の整流子体上に配置する工程と、該通電リング上に
    押圧リングを配置する工程と、押圧リングの受け部が内
    方に設けられた端子リングを該押圧リング上に配設して
    押圧し、該押圧リングと該整流子体で該通電リングを押
    圧することにより、該整流子体と、該端子リング若しく
    は該押圧リング若しくは該端子リングと該押圧リングの
    両者とに、該通電リングを圧接する工程と、樹脂成形で
    絶縁性支持体を形成して、該端子リング、該押圧リン
    グ、該通電リング及び該整流子体を一体化する工程とを
    備えることを特徴とする扁平型整流子の製造方法。
  15. 【請求項15】 巻線接続用端子を有する端子片の複数
    が相互に絶縁されて絶縁性支持体の外周に沿って固着さ
    れ、端子片に対応する整流子片の複数がブラシ摺接面を
    回転子の軸方向に対して垂直にし、相互に絶縁されて該
    絶縁性支持体に固着され、端子片の内周に設けられた受
    け部と該受け部に略対向する整流子片の対向面で押圧さ
    れた状態で通電体が内設され、該整流子片と該整流子片
    に対応する端子片とに該通電体が圧接している扁平型整
    流子の製造方法であって、斜め上方に形成された内方端
    と斜め下方に形成された外方端を有する通電リングを該
    内方端側を下向きにして略ドーナツ形の整流子体上に配
    置する工程と、通電リングの受け部が内方に設けられた
    端子リングを該通電リング上に配設して、該受け部と該
    整流子体で該通電リングを押圧することにより、該整流
    子体と該端子リングとに該通電リングを圧接する工程
    と、樹脂成形で絶縁性支持体を形成して、該端子リン
    グ、該通電リング及び該整流子体を一体化する工程とを
    備えることを特徴とする扁平型整流子の製造方法。
JP2001226994A 2001-07-27 2001-07-27 扁平型整流子及びその製造方法 Withdrawn JP2003047205A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1330060C (zh) * 2005-04-22 2007-08-01 陈阿陆 端面换向器的制造方法

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