JP2003046863A - 固体撮像素子及びそれを用いた撮像システム - Google Patents

固体撮像素子及びそれを用いた撮像システム

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JP2003046863A
JP2003046863A JP2001229774A JP2001229774A JP2003046863A JP 2003046863 A JP2003046863 A JP 2003046863A JP 2001229774 A JP2001229774 A JP 2001229774A JP 2001229774 A JP2001229774 A JP 2001229774A JP 2003046863 A JP2003046863 A JP 2003046863A
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transistor
solid
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reset
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Toshihisa Watabe
俊久 渡部
Hiroshi Otake
浩 大竹
Norifumi Egami
典文 江上
Junji Kumada
純二 熊田
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、雑音を新たに付加せずに信号電圧
を増幅し、フォトダイオードの電圧以上の出力電圧が得
られるようにした高感度の固体撮像素子及びそれを用い
た撮像システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 各画素が少なくとも信号増幅トランジス
タ、リセットトランジスタ、転送トランジスタを含み、
信号増幅トランジスタのゲートにリセットトランジスタ
のソースまたはドレインと転送トランジスタのドレイン
が接続され、転送トランジスタのソースを光電変換・電
荷蓄積部として用いる固体撮像素子であって、転送トラ
ンジスタのソースに入力端子を接続され出力端子を転送
トランジスタのゲートに接続された反転型増幅回路を有
し、また、転送トランジスタのソース容量をドレイン容
量より大きくしたことにより、転送トランジスタにおけ
る信号電荷の転送を高速に行い、かつ、信号電圧を増幅
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子及びそ
れを用いた撮像システムに関し、特に画素内で信号を増
幅する増幅型の固体撮像素子及びそれを用いた撮像シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子は、信号電荷の読み出し方
式の違いによりCCD型とCMOS型に大別できるが、
近年、CMOS型の固体撮像素子が数多く提案されてい
る。CMOS型がCCD型と大きく異なるところは、光
電変換部で発生した電荷を増幅して出力として読み出す
というところであり、これにより高い信号対雑音比を得
ることができる。
【0003】図10は、従来のCMOS型固体撮像素子
の一例の回路図を示す。各画素は、フォトダイオード8
2−1−1,82−1−2…と、このフォトダイオード
で光電変換された信号を増幅する信号増幅トランジスタ
81−1−1,81−1−2…と、信号を読み出すライ
ン(行)を選択する垂直選択トランジスタ83−1−
1,83−1−2…と、信号増幅トランジスタの入力ゲ
ートをリセットするリセットトランジスタ84−1−
1,84−1−2…とから構成され、これらの画素が2
次元状に配列されてイメージエリアを形成している。な
お、本明細書では、MOSトランジスタを単にトランジ
スタと呼ぶ。
【0004】垂直選択トランジスタ83−1−1,83
−1−2…のゲートは水平方向に配線された垂直選択線
86−1…に接続され、また、リセットトランジスタ8
4−1−1,84−1−2…のゲートは水平方向に配線
されたリセット線87−1…に接続されている。
【0005】信号増幅トランジスタ81−1−1,81
−1−2…のソースは列方向に配置された垂直信号線8
9−1,89−2…に接続され、その一端には負荷トラ
ンジスタ85−1,85−2…が設けられており、他端
には雑音低減化回路などの信号処理回路90−1,90
−2…が接続されている。信号処理回路90−1,90
−2…の出力線が水平選択トランジスタ91−1,91
−2…を介して水平信号線92に結線されている。
【0006】垂直選択線86−1に垂直シフトレジスタ
88から垂直選択パルスを印加し、このラインの垂直選
択トランジスタ83−1−1,83−1−2…のみをオ
ンして画素を選択すると、選択された画素の信号増幅ト
ランジスタ81−1−1,81−1−2…と負荷トラン
ジスタ85−1,85−2…でソースフォロワ回路が構
成される。そして、信号増幅トランジスタ81−1−
1,81−1−2…のゲート電圧、すなわちフォトダイ
オード82−1−1,82−1−2…の電圧とほぼ等し
い電圧が垂直信号線89−1−1,89−1−2…に現
れる。この電圧が信号処理回路90−1,90−2…に
入力され、信号処理された電圧が信号処理回路90−
1,90−2…の出力線に現れる。
【0007】次いで、水平シフトレジスタ93から水平
選択パルスを水平選択トランジスタ91−1,91−2
…に順次印加し、水平信号線92−1,91−2…から
1ライン分の信号を順次取り出す。1ライン分の信号の
読み出しが終わると、リセット線87−1にリセットパ
ルスを印加し、リセットトランジスタ84−1−1,8
4−1−2…をオンしてフォトダイオード82−1−
1,82−1−2…をリセットする。この動作を各行ご
とに順次繰り返すことにより、すべての画素の信号を読
み出すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、フォト
ダイオードで発生した信号電圧を信号増幅トランジスタ
と負荷トランジスタにより構成されたソースフォロワ回
路で垂直信号線に読み出す方式のAPS(Active
Pixel Sensor)では、出力電圧はフォト
ダイオードの電圧以下に制限され、また、リセットトラ
ンジスタを用いることにより混入するリセット雑音のた
め、CCDを越える高感度化の実現は難しいという問題
があった。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、雑音を新たに付加せずに信号電圧を増幅し、フォト
ダイオードの電圧以上の出力電圧が得られるようにした
高感度の固体撮像素子及びそれを用いた撮像システムを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、各画素が少なくとも信号増幅トランジス
タ、リセットトランジスタ、転送トランジスタを含み、
前記信号増幅トランジスタのゲートにリセットトランジ
スタのソースまたはドレインと転送トランジスタのドレ
インが接続され、前記転送トランジスタのソースを光電
変換・電荷蓄積部として用いる固体撮像素子であって、
前記転送トランジスタのソースに入力端子を接続され出
力端子を前記転送トランジスタのゲートに接続された反
転型増幅回路を有し、また、前記転送トランジスタのソ
ース容量をドレイン容量より大きくしたことにより、転
送トランジスタにおける信号電荷の転送を高速に行い、
かつ、信号電圧を増幅することができる。
【0011】また、本発明は、1つの画素が少なくとも
信号増幅トランジスタ、リセットトランジスタ、転送ト
ランジスタ、読み出しトランジスタを含み、前記信号増
幅トランジスタのゲートにリセットトランジスタのソー
スまたはドレインと転送トランジスタのドレインが接続
され、前記転送トランジスタのソースに前記読み出しト
ランジスタのドレインを接続し、前記読み出しトランジ
スタのソースを光電変換・電荷蓄積部として用いる固体
撮像素子であって、前記転送トランジスタのソースに入
力端子を接続され出力端子を前記転送トランジスタのゲ
ートに接続された反転型増幅回路を有し、また、前記読
み出しトランジスタのソース容量を前記転送トランジス
タのドレイン容量より大きくしたことにより、転送トラ
ンジスタにおける信号電荷の転送を高速に行い、かつ、
信号電圧を増幅することができる。
【0012】また、第1のタイミングで前記リセットト
ランジスタをオン、かつ前記読み出しトランジスタをオ
フとし、第2のタイミングで前記リセットトランジスタ
をオフ、かつ前記読み出しトランジスタをオンとし、前
記第1,第2のタイミングにおける信号増幅トランジス
タのゲート入力端子の電圧に対応する信号電圧の差分を
とることにより、リセットトランジスタのスイッチング
雑音を低減することができる。
【0013】また、前記反転型増幅回路への電源の供給
を選択する選択トランジスタを有し、第1のタイミング
で前記リセットトランジスタをオン、かつ前記選択トラ
ンジスタをオフとし、第2のタイミングで前記リセット
トランジスタをオフ、かつ前記選択トランジスタをオン
とし、前記第1,第2のタイミングにおける信号増幅ト
ランジスタのゲート入力端子の電圧に対応する信号電圧
の差分をとることにより、リセットトランジスタのスイ
ッチング雑音を低減することができる。
【0014】また、前記選択トランジスタは、複数の画
素の反転型増幅回路への電源の供給を共通に選択するこ
とにより、画素を構成するトランジスタを減らすことが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の固体撮像素子の
第1実施形態の回路図を示す。ここでは1垂直信号線に
対応する1画素分を示している。同図中、転送トランジ
スタ1のソースがフォトダイオード2を兼ねており、転
送トランジスタ1のドレインは信号増幅トランジスタ3
のゲートとリセットトランジスタ4のソースまたはドレ
インに接続されている。信号増幅トランジスタ3のドレ
イン、ソースはそれぞれ垂直選択トランジスタ5のソー
ス、垂直信号線9に接続されている。
【0016】また、転送トランジスタ1のソースは反転
型増幅回路6の入力端子に接続され、反転型増幅回路6
の出力端子は転送トランジスタ1のゲートに接続して、
転送トランジスタ1に対して負帰還をかけている。更
に、転送トランジスタ1はソース面積をドレイン面積よ
り大きくすることにより、ソース容量(つまり、フォト
ダイオード2の等価容量)がドレイン容量(つまり、信
号増幅トランジスタ3のゲート寄生容量)より十分大き
くされている。
【0017】上記構成の画素101において、フォトダ
イオード2から信号増幅トランジスタ3のゲート入力F
D0に電荷が転送され、信号電圧が増幅する原理を図2
の電位分布図を用いて説明する。
【0018】リセットトランジスタ4をオンすると、図
2(A)に示すように、フォトダイオード2の電位がリ
セット電位Vrになり、信号増幅トランジスタ3のゲー
ト入力FD0の電位がリセット電位VRにリセットされ
る。ここで、反転型増幅回路6の入出力特性は図3に示
す通りであるものとする。リセット電位Vrは、図3に
示す反転型増幅回路6の動作領域にあり、かつ、その出
力がリセット電位Vrよりも転送トランジスタ1の閾値
Vthだけ大きい、ある一点のバイアス値(図3にa点
で示す)に固定される。このとき、反転型増幅回路6の
特性として、Vr+Vth<VDDという条件を満たす
ことが必要である。
【0019】図2(B)は、図2(A)に示す状態から
フォトダイオード2に蓄積した信号電荷が信号増幅トラ
ンジスタ3のゲート入力FD0に転送される様子を示し
ている。なお、電荷転送が図2(B)に示す方向に行わ
れるためには、Vr<VRとなるように設定する必要が
ある。
【0020】信号電荷により反転増幅回路6の入力電圧
が低下すると、その変化分が増幅されて反転増幅回路6
の出力端子から出力され、しかも、その出力電圧は図3
に矢印bで示すように上昇するので、図2(B)に示す
ように転送トランジスタ1のゲート電圧が高くなり、信
号電荷の転送が高速に行われる。
【0021】信号電荷が転送されてフォトダイオード2
の電位が上昇してくると、今度は逆に転送トランジスタ
1のゲート電圧が図3に矢印cで示すように低くなり、
信号電荷がすべて転送したところで図2(C)に示す状
態になる。図2(B),(C)に示した電荷転送は動的
過程であるので、実際にはフォトダイオード2の電位は
ほとんど変化しない。また、フォトダイオード2におけ
る電荷の蓄積動作と転送動作は同時に起こっている。
【0022】このようにしてフォトダイオード2から信
号増幅トランジスタ3のゲート入力FD0に信号電荷が
転送されるが、FD0の寄生容量は、フォトダイオード
2の等価容量に比べて十分小さいために、図2(C)に
示すように信号電圧を増幅することができる。
【0023】再び図1に戻って説明する。垂直シフトレ
ジスタ7から垂直選択パルスを垂直選択トランジスタ5
のゲートに与えオンすると、信号増幅トランジスタ3と
垂直信号線9の一端に設けられた負荷トランジスタ8と
でソースフォロワ回路が構成され、ほぼFD0と等しい
電圧が垂直信号線9に現れる。この電圧が雑音低減化回
路10に入力され、その出力が水平シフトレジスタ13
で駆動される水平選択トランジスタ11を介して水平信
号線12に読み出されるようになっている。読み出した
後、リセットトランジスタ4をオンにして、フォトダイ
オード2および信号増幅トランジスタ3のゲート入力F
D0をリセットする。これにより、従来のCMOS型固
体撮像素子に比べ信号電圧を増倍できる。
【0024】図4は、本発明の固体撮像素子の第2実施
形態の回路図を示す。ここでは1垂直信号線に対応する
1画素分を示している。同図中、画素102は、転送ト
ランジスタ21、フォトダイオード22、信号増幅トラ
ンジスタ23、リセットトランジスタ24、垂直選択ト
ランジスタ25、反転型増幅回路26、読み出しトラン
ジスタ27から構成されている。
【0025】読み出しトランジスタ27のソースがフォ
トダイオード22を兼ねており、読み出しトランジスタ
27のドレインは転送トランジスタ21のソースに接続
され、転送トランジスタ21のドレインは信号増幅トラ
ンジスタ23のゲートとリセットトランジスタ24のソ
ースまたはドレインに接続されている。信号増幅トラン
ジスタ23のドレイン、ソースはそれぞれ垂直選択トラ
ンジスタ25のソース、垂直信号線30に接続されてい
る。
【0026】転送トランジスタ21のソースは反転型増
幅回路26の入力端子に接続され、反転型増幅回路26
の出力端子は転送トランジスタ21のゲートに接続し
て、転送トランジスタ21に対して負帰還をかけてい
る。更に、読み出しトランジスタ27のソース面積を転
送トランジスタ21のドレイン面積より大きくすること
により、読み出しトランジスタ27のソース容量(つま
り、フォトダイオード22の等価容量)が転送トランジ
スタ21のドレイン容量(つまり、信号増幅トランジス
タ23のゲート寄生容量)より十分大きくされている。
【0027】垂直シフトレジスタ28から垂直選択パル
スを垂直選択トランジスタ25のゲートに与え垂直選択
トランジスタ25がオンすると、信号増幅トランジスタ
23と、垂直信号線30の一端に設けられた負荷トラン
ジスタ29でソースフォロワ回路が構成され、信号増幅
トランジスタ23のゲート入力FD2とほぼ等しい電圧
が垂直信号線30に現れる。この電圧が雑音低減化回路
31に入力され、その出力が水平シフトレジスタ34で
駆動される水平選択トランジスタ32を介して水平信号
線33に読み出されるようになっている。この実施形態
において第1実施形態と異なるのは、フォトダイオード
22と転送トランジスタ21の間に読み出しトランジス
タ27が設けられていることである。
【0028】この実施形態の動作を図5の動作クロック
パターン、および図6の電位分布図を用いて説明する。
図5に示すように、まず、リセット信号φRをハイレベ
ルにしてリセットトランジスタ24をオンして信号増幅
トランジスタ23のゲート入力FD2をリセットレベル
VRにし、また、転送トランジスタ21のソース入力F
D1をVrにリセットする。このときの動作は、第1実
施形態と同様である。このとき、読み出しトランジスタ
27はまだオフなので、フォトダイオード22に蓄積し
た電荷はそのままの状態を保つ。この様子を示したの
が、図6(A)である。
【0029】同時に、図5に示すように、垂直選択パル
スφvをハイレベルにし、垂直選択トランジスタ25を
オンすると、信号増幅トランジスタ23と負荷トランジ
スタ29で構成されるソースフォロワ回路の出力として
垂直信号線30にFD2の電位とほぼ等しい電圧VR’
が現れ、雑音低減化回路31にサンプルされる。
【0030】リセット信号φRをローレベルにしてリセ
ットトランジスタ24をオフした後、少し遅れて垂直選
択パルスφvをローレベルにし垂直選択トランジスタ2
5をオフすると、FD2をリセットしたときに垂直信号
線30に現れる電圧VR’が雑音低減化回路31にホー
ルドされる。この電圧VR’には、リセットトランジス
タ24のスイッチングによるリセット雑音が含まれてい
る。
【0031】次に、図5に示すように、読み出しパルス
φsをハイレベルにして読み出しトランジスタ27をオ
ンしフォトダイオード22に蓄積した信号電荷を転送ト
ランジスタ21のソース入力FD1に転送する。する
と、第1の実施形態と同様の原理により、FD1からF
D2へ電荷の転送が行われる。この様子を図6(B)に
示している。この電荷転送により、フォトダイオード2
2の電位はFD1のリセット電圧、すなわちVrにリセ
ットされる。
【0032】少し遅れて読み出しパルスφsをローレベ
ルにして読み出しトランジスタ27をオフし、信号電荷
がすべてFD2に転送された様子を図6(C)に示して
いる。このとき、第1実施形態と同様に、FD2の寄生
容量はフォトダイオード22の等価容量に比べて十分小
さくすることが可能なため、図6(C)に示すように信
号電圧を増幅することができる。
【0033】次に、垂直選択パルスφvをハイレベルに
して垂直選択トランジスタ25をオンすると、図6
(C)に示す状態のFD2の電位とほぼ等しい電圧が垂
直信号線30に現れる。このときの電圧Vsは、前記リ
セット時の電圧VR’と信号電荷による電圧Vs’の和
となるので、雑音低減化回路31によりこの電圧Vsと
先ほどホールドした電圧VR’の差分をとることにより
信号電荷による電圧Vs’が得られ、リセットトランジ
スタ24のスイッチングによるリセット雑音を除去する
ことができる。以上より、従来のCMOS型固体撮像素
子に比べリセット雑音を低減化し、かつ信号電圧を増倍
できる。
【0034】図7は、本発明の固体撮像素子の第3実施
形態の回路図を示す。ここでは1垂直信号線に対応する
1画素分を示している。同図中、画素103は、転送ト
ランジスタ41、フォトダイオード42、信号増幅トラ
ンジスタ43、リセットトランジスタ44、垂直選択ト
ランジスタ45、反転型増幅回路46、選択トランジス
タ47から構成されている。
【0035】転送トランジスタ41のソースがフォトダ
イオード42を兼ねており、転送トランジスタ41のド
レインは信号増幅トランジスタ43のゲートとリセット
トランジスタ44のソースまたはドレインに接続されて
いる。信号増幅トランジスタ43のドレイン、ソースは
それぞれ垂直選択トランジスタ45のソース、垂直信号
線50に接続されている。
【0036】また、転送トランジスタ41のソースは反
転型増幅回路46の入力端子に接続され、反転型増幅回
路46の出力端子は転送トランジスタ41のゲートに接
続して、転送トランジスタ41に対して負帰還をかけて
いる。更に、転送トランジスタ41はソース面積をドレ
イン面積より大きくすることにより、ソース容量(つま
り、フォトダイオード42の等価容量)がドレイン容量
(つまり、信号増幅トランジスタ43のゲート寄生容
量)より十分大きくされている。
【0037】垂直シフトレジスタ48から垂直選択パル
スを垂直選択トランジスタ45のゲートに与えオンする
と、信号増幅トランジスタ43と、垂直信号線50の一
端に設けられた負荷トランジスタ49でソースフォロワ
回路が構成され、信号増幅トランジスタ43のゲート入
力FD3とほぼ等しい電圧が垂直信号線50に現れる。
この電圧が雑音低減化回路51に入力され、その出力が
水平シフトレジスタ54で駆動される水平選択トランジ
スタ52を介して水平信号線53に読み出されるように
なっている。
【0038】この実施形態において第1の実施形態と異
なるのは、反転型増幅回路46と電源VDDの問に選択
トランジスタ47が設けられていることである。
【0039】この実施形態の動作を図5の動作クロック
パターン、および図8の電位分布図を用いて説明する。
図5に示すように、まず、リセット信号φRをハイレベ
ルにしてリセットトランジスタ44をオンし、信号増幅
トランジスタ43のゲート入力FD3をリセットレベル
VRにリセットする。このとき、選択トランジスタ47
はまだオフなので反転型増幅回路46は動作せず、転送
トランジスタ41はオフとなるのでフォトダイオード4
2に蓄積した電荷はそのままの状態を保つ。この様子を
示したのが、図8(A)である。
【0040】同時に、図5に示すように、垂直選択パル
スφvをハイレベルにし、垂直選択トランジスタ45を
オンすると、信号増幅トランジスタ43と負荷トランジ
スタ49で構成されるソースフォロワ回路の出力として
垂直信号線50にFD3の電位とほぼ等しい電圧VR’
が現れ、雑音低減化回路51にサンプルされる。
【0041】リセット信号φRをローレベルにしてリセ
ットトランジスタ44をオフした後、少し遅れて垂直選
択パルスφvをローレベルにし垂直選択トランジスタ4
5をオフすると、FD3をリセットしたときに垂直信号
線50に現れる電圧VR’が雑音低減化回路51にホー
ルドされる。この電圧VR’には、リセットトランジス
タ44のスイッチングによるリセット雑音が含まれてい
る。
【0042】次に、図5に示すように、選択パルスφs
をハイレベルにして選択トランジスタ47をオンすると
反転型増幅回路46が動作状態になるので、第1の実施
形態と同様の原理により、フォトダイオード42からF
D3へ電荷の転送が行われる。この様子を図8(B)に
示している。この電荷転送により、フォトダイオード4
2の電位は反転型増幅回路46の入出力特性によって決
まる値Vrにリセットされる。
【0043】少し遅れて選択パルスφsをローレベルに
して選択トランジスタ47をオフし、信号電荷がすべて
FD3に転送された様子を図8(C)に示している。こ
のとき、第1実施形態と同様に、FD3の寄生容量はフ
ォトダイオード42の等価容量に比べて十分小さくする
ことが可能なため、図8(C)に示すように信号電圧を
増幅することができる。
【0044】次に、垂直選択パルスφvをハイレベルに
して垂直選択トランジスタ45をオンすると、図8
(C)に示す状態のFD3の電位とほぼ等しい電圧が垂
直信号線50に現れる。このときの電圧Vsは、前記リ
セット時の電圧VR’と信号電荷による電圧Vs’の和
となるので、雑音低減化回路51によりこの電圧Vsと
先ほどホールドした電圧VR’の差分をとることにより
信号電荷による電圧Vs’が得られ、リセットトランジ
スタ44のスイッチングによるリセット雑音を除去する
ことができる。
【0045】以上より、第2の実施形態と同様に、従来
のCMOS型固体撮像素子に比べスイッチング雑音を低
減化し、かつ信号電圧を増倍できる。また、第2の実施
形態に比べてフォトダイオード42と信号増幅トランジ
スタ43の間に挿入されたトランジスタの数が少ないの
で、電荷の転送に伴う雑音を小さくできる。なお、上記
選択トランジスタ47を用いる代わりに、反転型増幅回
路46の電源端子に直接選択パルスφSを印加してもよ
い。
【0046】図9は、本発明の固体撮像素子の第4実施
形態の回路図を示す。ここでは画素を2次元状に配置し
た場合を示している。同図中、画素104は、転送トラ
ンジスタ61、フォトダイオード62、信号増幅トラン
ジスタ63、リセットトランジスタ64、垂直選択トラ
ンジスタ65、反転型増幅回路66から構成されてい
る。選択トランジスタ67は各行ごとに1つ設けられて
いる。
【0047】垂直シフトレジスタ68から垂直選択パル
スを垂直選択トランジスタ65のゲートに与えオンする
と、信号増幅トランジスタ63と、垂直信号線70の一
端に設けられた負荷トランジスタ69でソースフォロワ
回路が構成され、信号増幅トランジスタ63のゲート入
力とほぼ等しい電圧が垂直信号線70に現れる。この電
圧が雑音低減化回路71に入力され、その出力が水平シ
フトレジスタ74で駆動される水平選択トランジスタ7
2を介して水平信号線73に読み出されるようになって
いる。この実施形態の動作は第3の実施形態と同じであ
る。ただし、第3の実施形態では画素ごとに設けられて
いた選択トランジスタ47を各行ごとに共通化し1行に
1つの選択トランジスタ67としたことで、画素を構成
するトランジスタ数を減らすことができる。
【0048】このように、本発明によれば、各画素に信
号増幅トランジスタを設けた構成の固体撮像素子で、光
電変換部で発生した信号電荷を、新たに雑音を付加する
ことなく効率的に信号増幅トランジスタのゲート入力に
転送することで、残像がなく、かつ電荷増倍が得られる
ため、容易に高い信号対雑音比を得ることが可能とな
る。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、本発明は、各画素が少なく
とも信号増幅トランジスタ、リセットトランジスタ、転
送トランジスタを含み、信号増幅トランジスタのゲート
にリセットトランジスタのソースまたはドレインと転送
トランジスタのドレインが接続され、転送トランジスタ
のソースを光電変換・電荷蓄積部として用いる固体撮像
素子であって、転送トランジスタのソースに入力端子を
接続され出力端子を転送トランジスタのゲートに接続さ
れた反転型増幅回路を有し、また、転送トランジスタの
ソース容量をドレイン容量より大きくしたことにより、
転送トランジスタにおける信号電荷の転送を高速に行
い、かつ、信号電圧を増幅することができる。
【0050】また、本発明は、1つの画素が少なくとも
信号増幅トランジスタ、リセットトランジスタ、転送ト
ランジスタ、読み出しトランジスタを含み、信号増幅ト
ランジスタのゲートにリセットトランジスタのソースま
たはドレインと転送トランジスタのドレインが接続さ
れ、転送トランジスタのソースに読み出しトランジスタ
のドレインを接続し、読み出しトランジスタのソースを
光電変換・電荷蓄積部として用いる固体撮像素子であっ
て、転送トランジスタのソースに入力端子を接続され出
力端子を転送トランジスタのゲートに接続された反転型
増幅回路を有し、また、読み出しトランジスタのソース
容量を転送トランジスタのドレイン容量より大きくした
ことにより、転送トランジスタにおける信号電荷の転送
を高速に行い、かつ、信号電圧を増幅することができ
る。
【0051】また、第1のタイミングでリセットトラン
ジスタをオン、かつ読み出しトランジスタをオフとし、
第2のタイミングでリセットトランジスタをオフ、かつ
読み出しトランジスタをオンとし、第1,第2のタイミ
ングにおける信号増幅トランジスタのゲート入力端子の
電圧に対応する信号電圧の差分をとることにより、リセ
ットトランジスタのスイッチング雑音を低減することが
できる。
【0052】また、反転型増幅回路への電源の供給を選
択する選択トランジスタを有し、第1のタイミングでリ
セットトランジスタをオン、かつ選択トランジスタをオ
フとし、第2のタイミングでリセットトランジスタをオ
フ、かつ選択トランジスタをオンとし、第1,第2のタ
イミングにおける信号増幅トランジスタのゲート入力端
子の電圧に対応する信号電圧の差分をとることにより、
リセットトランジスタのスイッチング雑音を低減するこ
とができる。
【0053】また、選択トランジスタは、複数の画素の
反転型増幅回路への電源の供給を共通に選択することに
より、画素を構成するトランジスタを減らすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像素子の第1実施形態の回路図
である。
【図2】本発明の固体撮像素子の第1実施形態の電位分
布図である。
【図3】反転型増幅回路の入出力特性図である。
【図4】本発明の固体撮像素子の第2実施形態の回路図
である。
【図5】本発明の固体撮像素子の第2実施形態の動作ク
ロックパターンである。
【図6】本発明の固体撮像素子の第2実施形態の電位分
布図である。
【図7】本発明の固体撮像素子の第3実施形態の回路図
である。
【図8】本発明の固体撮像素子の第3実施形態の電位分
布図である。
【図9】本発明の固体撮像素子の第4実施形態の回路図
である。
【図10】従来のCMOS型固体撮像素子の一例の回路
図である。
【符号の説明】
1,21,41,61 転送トランジスタ 2,22,42,62 フォトダイオード 3,23,43,63 信号増幅トランジスタ 4,24,44,64 リセットトランジスタ 5,25,45,65 垂直選択トランジスタ 6,26,46,66 反転型増幅回路 7,28,48,68 垂直シフトレジスタ 8,29,49,69 負荷トランジスタ 9,30,50,70 垂直信号線 10,31,51,71 雑音低減化回路 11,32,52,72 水平選択トランジスタ 12,33,53,73 水平信号線 13,34,54,74 水平シフトレジスタ 27 読み出しトランジスタ 47,67 選択トランジスタ 101,102,103,104 画素
フロントページの続き (72)発明者 江上 典文 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 熊田 純二 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会 放送センター内 Fターム(参考) 4M118 AA03 AA05 AB01 BA14 CA02 DB09 DD04 DD09 DD12 FA06 FA33 5C024 CX05 CX41 GX03 GY01 HX17 HX40

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素が少なくとも信号増幅トランジス
    タ、リセットトランジスタ、転送トランジスタを含み、
    前記信号増幅トランジスタのゲートにリセットトランジ
    スタのソースまたはドレインと転送トランジスタのドレ
    インが接続され、前記転送トランジスタのソースを光電
    変換・電荷蓄積部として用いる固体撮像素子であって、 前記転送トランジスタのソースに入力端子を接続され出
    力端子を前記転送トランジスタのゲートに接続された反
    転型増幅回路を有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体撮像素子において、 前記転送トランジスタのソース容量をドレイン容量より
    大きくしたことを特徴とする固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 1つの画素が少なくとも信号増幅トラン
    ジスタ、リセットトランジスタ、転送トランジスタ、読
    み出しトランジスタを含み、前記信号増幅トランジスタ
    のゲートにリセットトランジスタのソースまたはドレイ
    ンと転送トランジスタのドレインが接続され、前記転送
    トランジスタのソースに前記読み出しトランジスタのド
    レインを接続し、前記読み出しトランジスタのソースを
    光電変換・電荷蓄積部として用いる固体撮像素子であっ
    て、 前記転送トランジスタのソースに入力端子を接続され出
    力端子を前記転送トランジスタのゲートに接続された反
    転型増幅回路を有することを特徴とする固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の固体撮像素子において、 前記読み出しトランジスタのソース容量を前記転送トラ
    ンジスタのドレイン容量より大きくしたことを特徴とす
    る固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の固体撮像素子に
    おいて、 第1のタイミングで前記リセットトランジスタをオン、
    かつ前記読み出しトランジスタをオフとし、第2のタイ
    ミングで前記リセットトランジスタをオフ、かつ前記読
    み出しトランジスタをオンとし、前記第1,第2のタイ
    ミングにおける信号増幅トランジスタのゲート入力端子
    の電圧に対応する信号電圧の差分をとることを特徴とす
    る固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の固体撮像素子に
    おいて、 前記反転型増幅回路への電源の供給を選択する選択トラ
    ンジスタを有することを特徴とする固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の固体撮像素子において、 第1のタイミングで前記リセットトランジスタをオン、
    かつ前記選択トランジスタをオフとし、第2のタイミン
    グで前記リセットトランジスタをオフ、かつ前記選択ト
    ランジスタをオンとし、前記第1,第2のタイミングに
    おける信号増幅トランジスタのゲート入力端子の電圧に
    対応する信号電圧の差分をとることを特徴とする固体撮
    像素子。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の固体撮像素子に
    おいて、 前記選択トランジスタは、複数の画素の反転型増幅回路
    への電源の供給を共通に選択することを特徴とする固体
    撮像素子。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8記載の固体撮像素子を用
    いて構成したことを特徴とする撮像システム。
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