JP2003045517A - 電気接続部材 - Google Patents

電気接続部材

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JP2003045517A
JP2003045517A JP2002012734A JP2002012734A JP2003045517A JP 2003045517 A JP2003045517 A JP 2003045517A JP 2002012734 A JP2002012734 A JP 2002012734A JP 2002012734 A JP2002012734 A JP 2002012734A JP 2003045517 A JP2003045517 A JP 2003045517A
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JP2002012734A
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Tomishige Tai
富茂 田井
Chikao Oguchi
慎雄 小口
Takahiro Uchidate
高広 内舘
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続相手となる電極基板の細長片配線の幅と
比較して電気接続部材のリード線層の幅を狭く形成した
電気接続部材を提供する。 【解決手段】 複数の細長いリード線層3を薄板より成
る接合基材5に接合剤層4を介して互いに平行に配列接
合固定した電気接続部材500において、複数の細長片
配線61を基板6の表面に互いに平行に配列形成した接
続相手となる電極基板600の細長片配線61の幅と比
較してリード線層3の幅を狭く形成し、相手側の電極基
板600に接合させる電気接続部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気接続部材に
関し、特に、複数の細長いリード線層を接合基材に接合
剤層を介して互いに平行に配列接合固定した電気接続部
材において、接続相手となる電極基板の細長片配線の幅
と比較して電気接続部材のリード線層の幅を狭く形成
し、更にリード線層に開口部を形成した電気接続部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】可撓性印刷回路および印刷回路板を含む
印刷回路の配線の細線化が進行し、これにつれて、細線
化された配線のピッチについては100μm以下の狭ピ
ッチ化が進行している。これに対応して、細線化、狭ピ
ッチ化された印刷回路の配線と電子素子チップの間の接
続において、接続に必要な接点数は当然に大きく増加す
るので、この増加に対応して充分な接点荷重を得る必要
がある。ここで、充分な接点荷重を得るには、一般に、
コネクタの構造部は複雑化して、これを高精度に構成す
ることを要請される。
【0003】以上の印刷回路の配線の細線化、細線化さ
れた配線の狭ピッチ化に対応する印刷回路およびこれら
の配線と電子素子チップとの間の接続に使用する部材を
製造する加工技術として、プレス加工を採用することが
考えられる。しかし、プレス加工の場合、100μm以
下の微細な狭ピッチ化された配線パターン形成は困難で
あり、以上の要請を満足するには限界がある。また、印
刷およびフォトリソグラフィ技術を採用して、以上の印
刷回路の配線の細線化、細線化された配線の狭ピッチ化
に対応する印刷回路およびこれらの配線と電子素子チッ
プとの間の接続に使用する部材を製造することが考えら
れる。この加工技術による加工の場合、加熱および薬品
処理を必要とする。加熱および薬品処理は、適切に加工
処理を実施しない限り、配線および端子を形成する回路
板を損傷する恐れが大きい。更に、印刷およびフォトリ
ソグラフィ技術を適用する場合、回路板の厚さ或いは剛
性をこれに耐えられる厚さ或いは剛性に設計しなければ
ならないという制約がある。時には、屈曲性を有する接
着剤或いは接着剤の表面に配線パターニングする必要の
あることもあるが、印刷およびフォトリソグラフィ技術
はこの要請を満足することができない。
【0004】ところで、当該特許出願人の出願に関わる
特願2000−243950号の先行例は、接合剤層4
が表面に塗布成膜された接合基材5より成る電気接続部
材500の接合剤層4を相手側電極基板600の絶縁基
板に圧し付けて電気接続部材500と電極基板600と
を相互接合するという技術内容である。この先行例の製
造工程を図6を参照して具体的に説明する。先ず、図6
(a)を参照するに、これは電気接続部材500の製造
に使用される金型の延伸方向に直交する方向の断面を示
す図である。この金型1は、ベース11の表面から断面
矩形の突条12が互いに平行に、等ピッチに、多数本突
出形成されたものより成る。即ち、ベース11の表面か
ら多数本平行に突出形成された突条12の間には金型の
細長い底面13が形成されると共に、突条12の表面に
は金型の細長い頂面14が形成されている。細長い底面
13および細長い頂面14が金型表面15を形成してい
る。この金型1は、ガラス、合成樹脂、金属材料により
構成する。
【0005】図6(b)を参照するに、これは金型1の
表面15の形状を正確に転写する極く薄い金属薄膜を成
膜するところを説明する図である。金型1の表面15の
形状を転写する極く薄い金属薄膜2としてこの表面15
に金をメッキする。金以外の金属をメッキする場合、金
型1表面に対してカーボン或いは錫の薄層より成る下地
を離型剤として予め形成しておいてから、この離型剤の
表面に金属薄膜層2を蒸着或はスパッタリングにより形
成する。金属薄膜層2として金をメッキする場合、金は
ガラス、合成樹脂、金属材料とは容易に離型するので、
格別の離型剤を必要としない。この金属薄膜層2は、金
型1の表面形状に精密に対応して金型1の表面形状を転
写するに使用される層である。
【0006】図6(c)を参照するに、これはリード線
或いはリード端子を構成するところを説明する図であ
る。図6(b)において形成された金型1の表面形状を
転写する金属薄膜層2の表面にリード線或いはリード端
子を構成すべきニッケル或いは銅の如き導電性金属をメ
ッキしてリード線層3を形成する。このリード線層3は
その幅を広く厚さを厚く形成してリード線或いはリード
端子を構成すべき領域自体に剛性を付与し、電気抵抗を
低下、調整することができる。図6(d)を参照する
に、これは金型1の表面に形成されたリード線層3に電
気接続部材500の接合剤層4を適用するところを説明
する図である。この図の場合、粘着剤或は接着剤より成
る接合剤層4を表面に塗布成膜した薄板より成る接合基
材5を準備する。接合剤の一例としては、シリコン系粘
着剤であるポリイミドが使用される。ここで、接合基材
5を、その表面に形成される接合剤層4を金型1に形成
されたリード線層3の表面15の内の頂面14に対向さ
せて、ここに形成されるリード線層3の表面に圧接す
る。これにより、リード線層3は接合剤層4を介して接
合基材5に接合される。図6(e)を参照するに、これ
はリード線層3を金型1の表面から剥離するところを説
明する図である。図6(d)の工程に次いで、接合基材
5を上向きに引き上げることにより、金属薄膜層2を表
面に有するリード線層3は金型1の表面から離型され
て、金型1の表面15の一部である頂面14に精密に対
応して転写された表面を有する細長いリード線層3が得
られる。即ち、金型1の表面15の一部である細長い頂
面14を転写した互いに平行な多数本のリード線層3を
接合基材5表面に接合剤層4を介して結合した電気接続
部材500が構成された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図7(a)は
電極基板600に電気接続部材500を接合したところ
を示す斜視図であり、図7(b)は電極基板600およ
び電気接続部材500の断面を示す図である。図7にお
いて、6は電極基板600を構成するガラスエポキシの
如き基板であり、その表面には細長片配線61が複数本
互いに平行に形成されている。5は電気接続部材500
を構成する合成樹脂の薄板より成る接合基材であり、そ
の下面に接合剤層4が塗布形成されている。複数の細長
いリード線層3はこの接合剤層4を介して接合基材5に
互いに平行に接合固定されている。
【0008】図8(a)を参照するに、これは図7にお
いて基板6の表面に突条60を複数本互いに平行に形成
して突条60の表面に細長片配線61を形成したものに
相当する。この場合、基板6の窪んだ表面に電気接続部
材500の接合剤層4を接触させて電気接続部材500
と電極基板600と相互接合するには、合成樹脂薄板よ
り成る接合基材5を突条60の高さに対応して変形させ
て接合剤層4の下面を基板6の窪んだ表面に圧し付ける
必要がある。突条60の高さ如何に依っては、この変形
が充分になされずに接合基材5と基板6との間の接合が
なされない場合も生ずる。接合基材5表面の接合剤層4
の厚さが薄くなるにつれて、或いは配線ピッチが小さく
なるにつれて、経時変化により接合剤層4が基板6から
剥がれる問題を生ずる。
【0009】そして、図8(b)を参照するに、これは
図7において基板6の表面に突条60を複数本互いに平
行に形成して基板6の窪んだ表面に細長片配線61を形
成したものに相当する。細長片配線61の表面が突条6
0の表面よりも窪んだ低位に位置するので、窪みの深さ
が細長片配線61の厚さとリード線層3の厚さの和以上
であると、細長片配線61とリード線層3とが接触しな
かったり、或いは接触が不安定になり、外部から伝達さ
れる振動その他の原因により接触不良を生起することと
なる。また、図9を参照するに、これは電気接続部材5
00を使用して第1の電極基板600の基板6と第2の
電極基板600の基板6’とを中継するところを説明す
る図である。この場合、第1の電極基板600の細長片
配線61と電気接続部材500のリード線層3との間の
アライメントを実施すると共に、このリード線層3と第
2の電極基板600の細長片配線61の間のアライメン
トをとる必要があり、中継に手間がかかるという問題が
あった。
【0010】この発明は、複数の細長いリード線層を接
合基材に接合剤層を介して互いに平行に配列接合固定し
た電気接続部材において、接続相手となる電極基板の細
長片配線の幅と比較して電気接続部材のリード線層の幅
を狭く形成し、更にリード線層に開口部を形成する構成
を採用して上述の問題を解消した電気接続部材を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1:複数の細長い
リード線層3を薄板より成る接合基材5に接合剤層4を
介して互いに平行に配列接合固定した電気接続部材50
0において、複数の細長片配線61を基板6の表面に互
いに平行に配列形成した接続相手となる電極基板600
の細長片配線61の幅と比較してリード線層3の幅を狭
く形成し、相手側の電極基板600に接合させる電気接
続部材500を構成した。そして、請求項2:請求項1
に記載される電気接続部材500において、電気接続部
材500のリード線層3の幅を接続相手となる電極基板
600の基板6表面に形成した細長片配線61の幅と比
較して充分に狭く形成すると共にリード線層3のピッチ
を細長片配線61の幅と比較して小さく形成した電気接
続部材500を構成した。
【0012】ここで、請求項3:請求項1に記載される
電気接続部材において、リード線層3に孔、スリットそ
の他の開口部31を形成し、接合剤層4を開口部31を
介して細長片配線61に接合させた電気接続部材を構成
した。また、請求項4:請求項3に記載される電気接続
部材において、リード線層3における開口部31の形成
領域は細長片配線61に対応する領域のみとした電気接
続部材を構成した。更に、請求項5:請求項3に記載さ
れる電気接続部材において、リード線層3における開口
部31の形成領域はこれをリード線層3全体とした電気
接続部材を構成した。
【0013】また、請求項6:請求項3ないし請求項5
の内の何れかに記載される電気接続部材において、開口
部31は、円孔、矩形孔、スリットの複数個をリード線
層に分散して形成したものより成る電気接続部材を構成
した。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1の実
施例を参照して説明する。図1(a)は電極基板600
に電気接続部材500を接合したところを示す斜視図で
あり、図1(b)は電極基板600および電気接続部材
500の断面を示す図である。実施例において、先行例
および従来例における部材と共通する部材には共通する
参照符号を付与している。図1の実施例において、薄板
より成る接合基材5の表面に接合剤層4を塗布成膜した
電気接続部材500について、そのリード線層3の幅を
接続相手となる基板6の表面に細長片配線61を形成し
た電極基板600の細長片配線61の幅より狭く構成す
る。電気接続部材500のリード線層3の幅について
は、電気接続部材500を電極基板600に確実に接合
することを保証すると共に電気接続部材500側のリー
ド線層3と電極基板600の細長片配線61との間の導
電度を適正に確保する見地から、相手側電極基板600
の細長片配線61の幅の1/4〜3/4程度が好適であ
る。特に、図1(b)を参照するに、以上の通りにして
電気接続部材500と電極基板600とを衝合相互接合
するに際して、電気接続部材500のリード線層3の幅
が電極基板600の細長片配線61の幅より狭い分だけ
電気接続部材500の接合剤層4が細長片配線61の表
面にも接合することができる。即ち、電気接続部材50
0のリード線層3の幅が電極基板600の細長片配線6
1の幅より狭い分だけ接合剤層4の内の矢印に対応する
両側の領域は細長片配線61の表面の両側周縁に接合す
ることができる。
【0015】図2を参照するに、図2(a)は図1にお
いて基板6の表面に突条60を複数本互に平行に形成し
て突条60の表面に細長片配線61を形成したものに相
当する。この場合、細長片配線61は基板6の突条60
の表面に形成され、細長片配線61が表面からみて突出
して形成される基板6に対して電気接続部材500の接
合基材5が接合される訳であるが、接合剤層4が必ず基
板6の表面に接合しなければならないという訳ではな
く、接合剤層4の内のリード線層3の両側の領域が細長
片配線61の表面の両側周縁に接合することにより、電
気接続部材500の接合基材5と電極基板600の基板
6との間の接合は充分に確保される。そして、接合基材
5と基板6の間の接合は、リード線層3と細長片配線6
1が対向している領域を押圧してこの近傍の接合剤層4
を細長片配線61の表面の両側周縁に接合することで事
足りるので、電気接続部材500の接合基材5の変形量
を少なくして接合が達成されると共に接合の長期信頼性
を向上させることができる。
【0016】図2(b)は図1において基板6の表面に
突条60を複数本互いに平行に形成して基板6の窪んだ
表面に細長片配線61を形成したものに相当する。細長
片配線61の表面が突条60の表面より窪んだ低位に位
置しているが、この場合も、図2(a)の場合と同様
に、リード線層3と細長片配線61が対向している領域
を押圧してこの近傍の接合剤層4を細長片配線61の表
面の両側周縁に接合することにより、電気接続部材50
0の接合基材5の変形量を少なくして接合基材5と基板
6の間の接合をすると共に、リード線層3と細長片配線
61の間の電気接続をも確実に確保することができる。
【0017】図3を参照して他の実施例を説明する。こ
の実施例は電気接続部材500のリード線層3の幅を接
続相手となる電極基板600の基板6表面に形成した細
長片配線61の幅と比較して充分に狭く構成すると共
に、リード線層3のピッチを細長片配線61の幅と比較
して小さく構成する。この通りに構成することにより、
電極基板600の基板6表面に電気接続部材500の接
合基材5を重ね合わせると、基板6表面の細長片配線6
1に対応する接合基材5のリード線層3は必ず存在する
ことになる。即ち、細長片配線61とリード線層3の間
のアライメント操作をする必要なしに細長片配線61と
リード線層3とを接続することができる。
【0018】図4(a)を参照するに、これは基板6の
表面に突条60を複数本互に平行に形成して突条60の
表面に細長片配線61を形成したものである。この場合
も、リード線層3と細長片配線61が対向している領域
を押圧してこの近傍の接合剤層4を細長片配線61の表
面に接合することで事足りるので、電気接続部材500
の接合基材5の変形量を少なくして接合が達成され、細
長片配線61にリード線層3が2層係合接触して接合基
材5の接合剤層4は基板6の細長片配線61の中央領域
に確実に接合している。図4(a)を参照するに、基板
6の窪んだ表面に細長片配線61を形成している。この
場合も、リード線層3と細長片配線61が対向している
領域を押圧してこの近傍の接合剤層4を細長片配線61
の表面に接合することにより、電気接続部材500の接
合基材5の変形量を少なくして接合基材5と基板6の間
の接合をすると共に、リード線層3と細長片配線61の
間の電気接続をも確実に確保することができる。
【0019】図5は図3の電気接続部材500を使用し
て第1の電極基板600の基板6と第2の電極基板60
0の基板6’とを中継するところを説明する図である。
この電気接続部材500は第1の電極基板600および
第2の電極基板600の何れに対してもアライメントを
とる必要なしに、第1の電極基板600の細長片配線6
1と第2の電極基板600の細長片配線61とを電気接
続部材500のリード線層3により中継することができ
る。図5(a)は細長片配線61のピッチが等しい電極
基板600同志を中継する例であり、図5(b)は細長
片配線61のピッチが相異なる電極基板600同志を中
継する例である。図5(a)および図5(b)の何れの
場合も、電気接続部材500との間のアライメントを必
要としない。
【0020】ここで、図10を参照して更なる他の実施
例を説明する。図10(a)は電極基板600と電気接
続部材500を上から視た図、図10(b)は電極基板
600に電気接続部材500を接合したところを示す斜
視図、図10(c)は電極基板600および電気接続部
材500の断面を示す図、図10(d)はリード線層の
開口部を説明する図である。更なる他の実施例におい
て、先行例および従来例における部材と共通する部材に
は共通する参照符号を付与している。電気接続部材50
0は、複数の細長いリード線層3を薄板より成る接合基
材5に接合剤層4を介して互いに平行に配列接合固定し
ており、薄板より成る接合基材5の表面には接合剤層4
が予め塗布形成されている。この電気接続部材500の
接続相手となる電極基板600は、複数の細長片配線6
1を基板6の表面に互いに平行に配列形成している。こ
こで、リード線層3の幅は、細長片配線61の幅と比較
して少し狭く形成している。そして、このリード線層3
には円孔の開口部31が2箇所に形成されている。開口
部31は図10(d)に示されるが如き様々の形状に構
成することができる。即ち、図10(d)の(イ)に示
される如く小さい円孔を複数列平行に配列形成したも
の、(ロ)に示される如く小さい矩形孔を配列形成した
もの、(ハ)に示される如く小さい正方形孔を複数列平
行に配列形成したもの、(ニ)に示される如く小さい正
方形孔を分散して形成したもの、(ホ)に示される如く
スリットとすることができる。リード線層3における開
口部31の形成領域は、図10(b)の如く電極基板6
00の細長片配線61に対応する領域のみでもよいし、
或いは図10(d)の如くリード線層3全体に亘って形
成領域とすることができる。
【0021】この「開口」領域は、金型のパターン加工
の際にエッチングや切削等の手法を用いて金型側に窪み
を形成した上で、「開口」領域の形成された配線パター
ンを転写しても良いし、或いは配線パターンを粘着剤シ
ートに転写後、メタルエッチング等の手法を用いて直接
配線パターンに「開口」領域を形成しても良い。以上の
通り、接合剤層4が予め表面に塗布形成されている接合
基材5を有する電気接続部材500を接続相手となる電
極基板600に対して駆動押圧すると、接合基材5のリ
ード線層3に金属薄膜の存在しない領域である開口部3
1を形成していることにより、リード線層3の開口部3
1において剥きだしとされている接合剤層4はその変形
量を少なくして電極基板600の基板6の細長片配線6
1の表面に直接に接合し、この接合によりリード線層3
と細長片配線61とは確実に電気接続するに到り、これ
と共に電気接続部材500と電極基板600との間の機
械的接合も良好に確保される。接合基材5のリード線層
3がその開口部31を介して基板6の細長片配線61の
表面に直接に機械的に接合する構成を採用することによ
り、基板6に形成される細長片配線61の厚みが大きく
細長片配線61の表面と基板6の表面との間に段差があ
る場合においても、原理的にリード線層3と細長片配線
61とが電気接続しないということは起こり得ない。
【0022】図11は、図10(c)において基板6の
表面に突条60を複数本互に平行に形成して突条60の
表面に細長片配線61を形成した例を示す図である。こ
の例の場合、細長片配線61の表面と基板6の表面との
間の段差は更に増大するが、この場合においても、リー
ド線層3と細長片配線61との間の電気接続は確実に保
証される。また、図8(b)の如く、基板6の表面に突
条60の代わりに複数本の凹溝を互に平行に形成してこ
の凹溝に細長片配線61を形成する例においては、細長
片配線61の表面が基板6の表面から沈下する場合があ
るが、この場合においても、リード線層3の開口部31
を介して接合剤層4は細長片配線61の表面に直接に接
合することができ、リード線層3と細長片配線61との
間の電気接続は同様に確実に保証される。
【0023】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明の電気接
続部材は、接続相手となる電極基板の細長片配線が基板
の窪んだ表面に形成され、或は基板の表面から突出して
形成されている何れの場合においても、電極基板に対し
て電気機械的に適正に接続固定することができる。そし
て、電気接続部材のリード線層の幅を接続相手となる電
極基板の基板表面に形成した細長片配線の幅と比較して
充分に狭く形成すると共にリード線層のピッチを細長片
配線の幅と比較して小さく形成することにより、電気接
続部材を電極基板にアライメント操作する必要なしに電
気機械的に接続することができる。また、電極基板同志
の中継にこの電気接続部材を使用することにより両電極
基板の何れに対しても電気接続部材のアライメント操作
は不要となり、中継続工程を簡素化することができる。
ここで、中継されるべき電極基板同志の細長片配線のピ
ッチが等しい場合においても、相異なる場合も同様に両
電極基板の何れに対しても電気接続部材のアライメント
操作は不要である。
【0024】更に、リード線層に孔、スリットその他の
開口部を形成し、接合剤層を開口部を介して細長片配線
に接合させる構成を採用することにより、リード線層と
細長片配線とは確実に電気接続するに到り、これと共に
電気接続部材と電極基板との間の機械的接合も良好に確
保される。即ち、リード線層がその開口部を介して細長
片配線の表面に直接に機械的に接合する構成を採用する
ことにより、基板に形成される細長片配線の表面と基板
の表面の間に段差がある場合においても、原理的にリー
ド線層と細長片配線とが電気接続しないということはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】実施例における基板の表面に対する細長片配線
のレベル差を示す図。
【図3】他の実施例を説明する図。
【図4】他の実施例における基板の表面に対する細長片
配線のレベル差を示す図。
【図5】実施例に依る電極基板同志の中継を説明する
図。
【図6】先行例の製造工程を説明する図。
【図7】先行例を説明する図。
【図8】先行例における基板の表面に対する細長片配線
のレベル差を示す図。
【図9】先行例に依る電極基板同志の中継を説明する
図。
【図10】更なる他の実施例を説明する図。
【図11】基板の表面に突条を形成してその表面に細長
片配線形成した例を示す図。
【符号の説明】
3 リード線層 4 接合剤層 5 接合基材 500 電気接続部材 6 基板 600 電極基板 61 細長片配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内舘 高広 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号 日本 航空電子工業株式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 BB06 BB24 CC04 CC23 EE22 EE36 GG11 HH06 HH16 5E077 BB31 BB37 BB38 DD04 DD20 HH08 HH09 JJ21 JJ23 5E085 BB08 CC03 DD05 EE01 EE12 EE34 HH22 JJ50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の細長いリード線層を薄板より成る
    接合基材に接合剤層を介して互いに平行に配列接合固定
    した電気接続部材において、 複数の細長片配線を基板の表面に互いに平行に配列形成
    した接続相手となる電極基板の細長片配線の幅と比較し
    てリード線層の幅を狭く形成し、相手側の電極基板に接
    合させることを特徴とする電気接続部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される電気接続部材にお
    いて、 電気接続部材のリード線層の幅を接続相手となる電極基
    板の基板表面に形成した細長片配線の幅と比較して充分
    に狭く形成すると共にリード線層のピッチを細長片配線
    の幅と比較して小さく形成したことを特徴とする電気接
    続部材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される電気接続部材にお
    いて、 リード線層に孔、スリットその他の開口部を形成し、接
    合剤層を開口部を介して細長片配線に接合させたことを
    特徴とする電気接続部材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載される電気接続部材にお
    いて、 リード線層における開口部の形成領域は細長片配線に対
    応する領域のみとしたことを特徴とする電気接続部材。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載される電気接続部材にお
    いて、 リード線層における開口部の形成領域はこれをリード線
    層全体としたことを特徴とする電気接続部材。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5の内の何れかに
    記載される電気接続部材において、 開口部は、円孔、矩形孔、スリットの複数個をリード線
    層に分散して形成したものより成ることを特徴とする電
    気接続部材。
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