JP2000294931A - 多層配線基板及びその製造方法 - Google Patents

多層配線基板及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000294931A
JP2000294931A JP11099693A JP9969399A JP2000294931A JP 2000294931 A JP2000294931 A JP 2000294931A JP 11099693 A JP11099693 A JP 11099693A JP 9969399 A JP9969399 A JP 9969399A JP 2000294931 A JP2000294931 A JP 2000294931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
conductive
adhesive layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11099693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiichi Takenouchi
敏一 竹ノ内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP11099693A priority Critical patent/JP2000294931A/ja
Publication of JP2000294931A publication Critical patent/JP2000294931A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数層に形成された配線パターンが層間で確
実に電気的に接続され、信頼性の高い多層配線基板とし
て提供する。 【解決手段】 樹脂フィルム10の一方の面に配線パタ
ーン24が形成され、他方の面に接着層14が形成され
たフィルム基板50が、前記接着層14を介して多層に
積層されると共に、樹脂フィルム10と接着層14を貫
通するビア穴18内に導電性樹脂が充填されたビア20
を介して配線パターン24、46が層間で電気的に接続
された多層配線基板において、隣接層のフィルム基板6
0のビア20の位置に対応する配線パターン46の部位
に、該ビア穴18内に入り込んで前記導電性樹脂に接合
された接続突起40が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層配線基板及びそ
の製造方法に関し、より詳細には配線パターンを設けた
絶縁樹脂フィルムを複数枚積層して成る多層配線基板と
その製造方法に関する。
【0002】配線パターンを層間で電気的に接続して複
数層に形成する多層配線基板を製造する方法として、ポ
リイミドフィルム等の電気的絶縁性を有する絶縁樹脂に
よって形成したフィルムの表面に配線パターンを形成し
たフィルム基板を積層すると共に、フィルムに設けたビ
ア穴に導電性樹脂等の導電材を充填して層間で配線パタ
ーンを電気的に接続することにより多層に形成する方法
がある(特開平9-82835 号公報、特開平9-116273号公
報) 。図7は導電材を充填した導通部(ビア)を有する
フィルム基板を製造する従来方法、図8は、フィルム基
板を積層して多層配線基板を製造する従来方法を示す。
【0003】図7(a) はポリイミドフィルム等の樹脂フ
ィルム10の一方の面に銅箔12が被着され、他方の面
に接着性を有する熱可塑性樹脂によって接着層14が形
成された銅箔付きフィルム16である。この銅箔付きフ
ィルム16の所定個所にドリル加工等によりビア穴18
を形成し(図7(b))、ビア穴18にスクリーン印刷等に
よって導電性樹脂を充填してビア20を形成する(図7
(c))。次いで、銅箔付きフィルム16の一方の面に感光
性レジストを塗布し、露光、現像して配線パターンを形
成する銅箔部分を被覆するレジストパターン22を形成
する(図7(d))。図7(e) は、レジストパターン22を
マスクとして銅箔12をエッチングし、配線パターン2
4を形成した状態である。
【0004】多層配線基板はこの配線パターン24と、
ビア穴18に導電性樹脂を充填して形成したビア20を
有するフィルム基板30を積層して一体化することによ
って得られる。図8は2枚のフィルム基板30a、30
bを積層して2層の多層配線基板を形成する方法であ
る。2枚のフィルム基板30a、30bはビア20と配
線パターン24とがあらかじめ位置合わせして形成され
ているものである。フィルム基板30a、30bは加熱
加圧処理によって一体化される。この加熱加圧処理条件
は接着層14を構成する熱可塑性樹脂が軟化して接着性
を呈する温度として行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにフィルム基
板を積層し一体化して多層配線基板を形成する場合の問
題として、積層したフィルム基板の配線パターン24と
導通部を形成する導電性樹脂20との電気的接続の信頼
性の問題がある。ビア穴18に充填する導電性樹脂20
は溶剤分を含有しており、ビア穴18に充填した後、乾
燥させるが、その際に体積が減少し、フィルム基板を積
層した際に導電性樹脂20の端面と配線パターン24と
の間に隙間が生じ、ビア部分での配線パターン24との
電気的接続が不確実になるといったことが起こり得る。
このようなフィルム基板を積層する際における配線パタ
ーンとビアとの電気的接続の問題は、より多層の配線基
板を形成する際には歩留りを向上させ、信頼性の高い多
層配線基板を得る上で重要である。
【0006】本発明は上記のようにフィルム基板を積層
して一体化することにより製造する多層配線基板及びそ
の製造方法に関するものであり、その目的とするところ
は、フィルム基板を積層して一体化する際に層間で配線
パターンを確実に電気的に接続することができ、信頼性
の高い製品として得らえる多層配線基板及びその製造方
法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、樹脂フィル
ムの一方の面に配線パターンが形成され、他方の面に接
着層が形成されたフィルム基板が、前記接着層を介して
多層に積層されると共に、樹脂フィルムと接着層を貫通
するビア穴内に導電性樹脂が充填されたビアを介して配
線パターンが層間で電気的に接続された多層配線基板に
おいて、隣接層のフィルム基板のビアの位置に対応する
配線パターンの部位に、該ビア穴内に入り込んで前記導
電性樹脂に接合された接続突起が設けられていることを
特徴とする。また、前記樹脂フィルムが熱硬化性樹脂、
接着層が熱可塑性樹脂から成り、導電性樹脂が導電性粒
子が添加された熱可塑性樹脂によって形成されているこ
とを特徴とする。また、前記樹脂フィルムが熱硬化性ポ
リイミド樹脂、接着層が熱可塑性ポリイミド樹脂から成
り、導電性樹脂が導電性粒子が添加された熱可塑性ポリ
イミド樹脂によって形成されていることは、多層配線基
板の各部の熱膨張係数がマッチングし、内部熱応力の発
生を抑え、信頼性の高い多層配線基板として提供できる
という利点がある。また、前記接続突起は、断面形状が
台形状に形成されていることにより、ビア穴に充填され
た導電性樹脂とのくいつきが良好になり、アンカー効果
によって密着性が良好になる。
【0008】また、多層配線基板の製造方法として、樹
脂フィルムの一方の面に導体層が形成され、他方の面に
接着層が形成された導体層付きフィルムの導体層に、積
層される隣接層のフィルム基板のビアの位置に対応する
導体層の表面にビア穴に入り込む形状の接続突起を形成
するエッチングを施し、該接続突起を含む導体層の表面
に、配線パターンとなる部位を被覆するレジストパター
ンを形成し、該レジストパターンをマスクとして導体層
をエッチングして、樹脂フィルムの一方の面に前記接続
突起を有する配線パターンが形成されたフィルム基板を
形成し、該フィルム基板と、樹脂フィルムの一方の面に
配線パターンが形成され、他方の面に接着層が形成され
ると共に、樹脂フィルムと接着層を貫通するビア穴内に
導電性樹脂が充填されたビアを備えたフィルム基板とを
積層し、前記接着層および前記導電性樹脂が軟化して接
着性を呈する温度にまで各フィルム基板を加熱すると共
に厚さ方向に加圧して、前記接続突起をビア穴内で導電
性樹脂と接合させて配線パターンを層間で電気的に接続
させ、前記接着層を介してフィルム基板を多層に積層す
ることを特徴とする。また、前記導体層付きフィルムの
導体層にエッチングを施して、接続突起を形成した後、
前記接着層側からレーザ光を照射して、底面に導体層が
露出するビア穴を形成し、該ビア穴に導電性樹脂を充填
してビアを形成することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は多層配線基
板を形成するフィルム基板の製造方法を示す。図1(a)
はフィルム基板を形成するための導体層付きフィルム材
である。実施形態の導体層付きフィルム材は熱硬化性樹
脂によって形成した樹脂フィルム10を基材とし、樹脂
フィルム10の一方の面に導体層として銅箔12が被着
され、他方の面に熱可塑性樹脂による接着層14が形成
された銅箔付きフィルム16である。樹脂フィルム10
には熱硬化性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等が使用さ
れる。樹脂フィルム10の厚さは10〜20μm程度、
銅箔12の厚さは5〜20μm程度である。
【0010】樹脂フィルム10の他方の面に設けられる
接着層14は、フィルム基板を積層して一体化する際に
フィルム基板を接着するためのものである。接着層14
として本実施形態では熱可塑性ポリイミド樹脂を使用し
た。樹脂フィルム10および接着層14に共通にポリイ
ミド樹脂を使用した場合は、これら各部の熱膨張係数が
マッチングすることから、熱応力の作用を抑えることが
でき、多層配線基板に作用する熱サイクルに対する耐久
性が向上する。フィルム基板を積層し、加熱加圧して一
体化する際の加熱加圧条件は本実施形態では200〜3
00℃で10〜30Kg/cm2程度とした。したがって、接
着層14を構成する熱可塑性樹脂材はこの加熱加圧条件
で軟化して接着性を呈するものを使用する。接着層14
の厚さは10〜20μm程度である。
【0011】図1(b) は銅箔12をエッチングして銅箔
12に接続突起40を形成した状態である。接続突起4
0は積層して熱圧着する次層のフィルム基板のビア位置
に合わせて銅箔12を突起状に残して形成するもので、
銅箔12をエッチングすることによって形成することが
できる。図2に接続突起40を形成する工程を示す。図
2(a) は接続突起40を形成する部位に合わせて銅箔1
2の表面にレジストパターン35を形成した状態であ
る。図2(b) は、次に、銅箔12をハーフエッチングし
た状態である。ハーフエッチングとは樹脂フィルム10
の全面に銅箔12を残るように全体的にエッチングする
操作であり、このエッチング操作により、レジストパタ
ーン35によって被覆された部位についてはエッチング
が進まず、側方からエッチング液が回り込むことから突
起状に残るようになる。
【0012】図1(c) はレジストパターン35を銅箔1
2の表面から溶解して除去した状態である。平坦的にエ
ッチングされた銅箔12の表面に部分的に接続突起40
が突起状に形成される。銅箔12はパターニングされて
配線パターンとなるから、銅箔12をエッチングする際
には、樹脂フィルム10の全面に銅箔12が残るように
エッチングする必要がある。
【0013】接続突起40はビアの穴径よりも小径に形
成して次層のフィルム基板を積層して一体化した際にビ
ア内に進入できるように形成する。ビア径は100μm
程度であるから接続突起40は径寸法が100μm程度
以下となるように形成する。銅箔12の厚さは5〜20
μm程度であり、厚い銅箔を使用した場合で接続突起4
0の高さは10〜15μm程度である。エッチング方法
によって接続突起40を形成する場合は接続突起40の
断面形状が台形状に形成され、ビアにくい込みやすい形
状になる。
【0014】なお、樹脂フィルム10の表面に形成した
導体層に突起を形成する方法としては、上記のように銅
箔付きフィルム16を使用し銅箔をエッチングして形成
する方法の他に、樹脂フィルム10の表面に、スパッタ
リング法あるいは無電解銅めっき及び電解銅めっき等の
めっきにより導体層を形成し、この導体層の表面に電解
めっきにより突起となる導体部を盛り上げて形成するこ
ともできる。導体層を形成した後、導体層の表面に突起
を形成する部位を露出したレジストパターンを形成し、
導体層をめっき給電層として電解めっきを施すことによ
って導体層の露出部分に導体を盛り上げて突起を形成す
ることができる。めっきを施した後、レジストパターン
を除去することによって図1(b) に示すと同様な樹脂フ
ィルム10の表面に導体層が被着したフィルムを得るこ
とができる。
【0015】図1(c) は、次に、接続突起40を形成し
た銅箔12をエッチングして配線パターンを形成するた
め、銅箔12の表面に感光性レジスト42を塗布した状
態である。感光性レジスト42は接続突起40を含めて
銅箔12の全面を被覆するように塗布する。次いで、感
光性レジスト42を露光、現像し、銅箔12で配線パタ
ーンとして残す部位のみを被覆するレジストパターン4
4を形成する(図1(d))。
【0016】図1(e) はレジストパターン44をマスク
として銅箔12をエッチングし、配線パターン46を形
成したフィルム基板50である。フィルム基板50は樹
脂フィルム10の一方の面に配線パターン46が設けら
れ、他方の面に熱可塑性樹脂による接着層14が設けら
れている。配線パターン46にはこのフィルム基板50
に積層されるフィルム基板に形成されたビアと接続する
ための接続突起40が設けられている。なお、本実施形
態では銅箔付きフィルムを使用してフィルム基板50を
形成したが、樹脂フィルムの両面に接着層14を設けた
フィルム材を使用し、このフィルム材の一方の面に銅箔
を接着した導体層付きフィルム材を使用して、上記方法
と同様にフィルム基板50を形成することももちろん可
能である。
【0017】図3は上記方法によって得られたフィルム
基板50を用いて多層配線基板を形成する方法を示す。
フィルム基板50に積層するフィルム基板60は従来例
と同様に樹脂フィルム10の一方の面に配線パターン2
4を形成し、他方の面に熱可塑性樹脂による接着層14
を形成したものである。樹脂フィルム10に設けたビア
穴18には導電性樹脂が充填され配線パターンを層間で
電気的に接続するビア20が形成されている。
【0018】導電性樹脂20はフィルム基板を積層して
加熱加圧した際に配線パターンと密着して電気的に接続
される材料を使用する。本実施形態では熱可塑性ポリイ
ミド樹脂ペーストに導電材料として、金、銀、銅、ニッ
ケル等の金属粒子を添加した導電性樹脂を使用した。実
際には、スクリーン印刷等によりビア穴18に導電性樹
脂を充填するため溶剤を加えた導電性樹脂を使用し、ビ
ア穴18に導電性樹脂を充填した後、加熱処理して溶剤
を飛散させ、ビア穴18内で導電性樹脂を固化させる。
このように、ビア穴18に充填する導電性樹脂としては
熱可塑性樹脂に導電材料を添加して導電性を有する樹脂
を使用する。
【0019】図3(b) は2枚のフィルム基板50、60
を重ね合わせ、接着層14が軟化して接着性を呈する温
度まで加熱し、所定圧力で両面から加圧して一体化させ
る。この加熱加圧処理の際に、熱可塑性ポリイミド樹脂
ぺーストによって形成した導電性樹脂も軟化して接着性
を呈し、配線パターン46と密着して一体化する。本実
施形態ではビア20に配線パターン46に形成した接続
突起40がくい込むことによって、ビア20の導電性樹
脂と配線パターン46とが確実に密着するようになる。
【0020】図4はビア20に配線パターン46に形成
した接続突起40がくい込んで密着した状態を拡大して
示す断面図である。接続突起40はフィルム基板60に
設けたビア20の配置に合わせて形成され、フィルム基
板50とフィルム基板60を積層して圧着した際に、ビ
ア20の内部に接続突起40が入り込み、導電性樹脂に
くいつくようにして一体化される。
【0021】従来のように単に平坦状に形成された配線
パターンとビアとを圧着する際には、ビアの端面が配線
パターンに密着するだけであるのに対して、本実施形態
のように配線パターン46に接続突起40を形成してお
けば、フィルム基板50、60を圧着した際に、ビア2
0の内部に接続突起40が入り込むようにして密着され
るから、ビア20の導電性樹脂と配線パターン46との
接触面積が大きくなって密着性を向上させることが可能
になる。また、ビア穴18に導電性樹脂を充填した後、
溶媒を飛散させる処理を行ったりすることによって導電
性樹脂の体積が減少し、導電性樹脂の端面に隙間ができ
たような場合でも、ビア20の内部に接続突起40をく
い込ませることによって導電性樹脂と接続突起40とを
確実に密着させることが可能になる。
【0022】このように配線パターン46に接続突起4
0を設ける作用は、フィルム基板を積層して加熱加圧す
る際にビア20の導電性樹脂と配線パターンとの接触面
積を拡大することと突起を導電性樹脂にくい込ませて密
着性を確実にする点にある。したがって、配線パターン
46に形成する接続突起40の形状はとくに限定される
ものではなく、円錐状、円柱状等の他の形状であっても
よい。また、一つのビア20に複数個の接続突起40を
接続することも可能であり、断面形状で台形状に形成し
た接続突起40の上面を凹凸面に形成することも可能で
ある。
【0023】図5は接続突起を設けた配線パターンを有
するフィルム基板の他の製造方法を示す。この製造方法
はビア20と配線パターンを形成する例である。図5
(a) は樹脂フィルム10の一方の面に銅箔12が被着さ
れ、他方の面に熱可塑性樹脂による接着層14が形成さ
れた銅箔付きフィルム15を示す。図5(b) は、次に図
1に示す実施形態と同様に、銅箔12をハーフエッチン
グして接続突起40を形成した状態を示す。本実施形態
ではビアを形成するため、次に、接着層14を形成した
面側からレーザ光を照射し、底面に銅箔12が露出する
ビア穴18を形成する(図5(c))。
【0024】図5(d) は、次にスクリーン印刷等により
ビア穴18に導電性樹脂を充填し、ビア20を形成した
状態である。導電性樹脂は前述した実施形態と同様に、
熱可塑性ポリイミド樹脂等の熱可塑性樹脂に金属粒子等
の導電材料を添加したものを使用する。なお、ビア穴1
8の全体に導電性樹脂を充填するかわりに、銅箔12を
めっき給電層として電解めっきを施し、ビア穴18内に
樹脂フィルム10の厚さ程度まで導体部を形成し、次に
ビア穴18の端面まで導電性樹脂を充填してビア(導通
部)とすることもできる。
【0025】図5(e) は、次に銅箔12をエッチングし
て配線パターンを形成するためのレジストパターン44
を形成した状態であり、図5(f) は、レジストパターン
44をマスクとして銅箔12をエッチングして配線パタ
ーン46を形成した状態を示す。この実施形態の方法に
よって得られたフィルム基板70は層間で配線パターン
を電気的に接続するためのビア20を有すると共に、配
線パターン46に接続突起40を設けたものである。
【0026】図6は上記と同様の方法によって作成した
3枚のフィルム基板70a、70b、70cを位置合わ
せして積層し、一体に圧着して形成した多層配線基板の
断面図である。フィルム基板70a、70b、70cを
熱可塑性樹脂による接着層14が接着性を呈する温度に
まで加熱して加圧することにより一体化される。各層の
ビア20部分では下層のフィルム基板70a、70bに
設けた配線パターン46の接続突起40がビア穴18に
充填された導電性樹脂にくいつくようにして接着され
る。前述した実施形態と同様に、導電性樹脂には熱可塑
性樹脂を使用しているから、フィルム基板70a、70
b、70cを加熱加圧する際に導電性樹脂も接着性を呈
し、接続突起40と導電性樹脂が強固に接合し、確実に
電気的に接続される。
【0027】図6で72は半導体素子のパッドが接合さ
れる接続部であり、74は接続部72を除いて多層配線
基板の上面を被覆するソルダーレジスト等の保護膜であ
る。76は外部接続端子を接合するためのランド、78
はランド76を除いて多層配線基板の実装面側を被覆す
るソルダーレジスト等の保護膜である。本実施形態の多
層配線基板も前述した実施形態と同様に、ビア20の導
電性樹脂に配線パターン46に形成した接続突起40が
くい込んで接着するから、接続突起40のアンカー効果
により配線パターン46とビア20との電気的接続が確
実になされるようになる。
【0028】また、配線パターン46に接続突起40を
設けて積層した効果として、ビア穴18に充填された導
電性樹脂が体積縮小してビア20の端面が凹んでいるよ
うな場合でも、接続突起40がビア20に押入されるこ
とによって凹みをなくし、導電性樹脂と確実に密着させ
ることが可能になる。また、ビア20に接続突起40を
押し込むことによって、導電性樹脂が圧縮され、これに
よって接続抵抗を低減させることが可能になる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る多層配線基板及びその製造
方法によれば、上述したように、配線パターンに接続突
起を形成して隣接して積層されるフィルム基板のビアに
接続突起がくい込んで接合されることから、ビア部分で
の電気的接続が確実になり、これによって信頼性の高い
多層配線基板として提供することが可能になる等の著効
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム基板の製造方法を示す説明図である。
【図2】接続突起の形成方法を示す説明図である。
【図3】多層配線基板の製造方法を示す説明図である。
【図4】ビアと接続突起との接続部を拡大して示す断面
図である。
【図5】フィルム基板の他の製造方法を示す説明図であ
る。
【図6】本発明に係る多層配線基板の断面図である。
【図7】フィルム基板の従来の製造方法を示す説明図で
ある。
【図8】多層配線基板の従来の製造方法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 樹脂フィルム 12 銅箔 14 接着層 16 銅箔付きフィルム 18 ビア穴 20 ビア 24 配線パターン 30、30a、30b フィルム基板 35 レジストパターン 40 突起 44 レジストパターン 50、60、70、70a、70b、70c フィルム
基板 74、78 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/11 H05K 1/11 N Fターム(参考) 5E317 AA24 BB02 BB03 BB12 BB22 CC22 CC25 CC32 CC33 CC51 CD15 CD18 CD21 CD25 GG03 GG11 GG17 5E346 AA12 AA15 AA16 AA35 AA43 BB01 BB15 BB16 CC08 CC10 CC31 CC41 DD02 DD12 DD32 DD48 EE02 EE06 EE08 EE12 FF18 FF24 FF35 GG15 GG22 GG23 GG28 HH07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フィルムの一方の面に配線パターン
    が形成され、他方の面に接着層が形成されたフィルム基
    板が、前記接着層を介して多層に積層されると共に、樹
    脂フィルムと接着層を貫通するビア穴内に導電性樹脂が
    充填されたビアを介して配線パターンが層間で電気的に
    接続された多層配線基板において、隣接層のフィルム基
    板のビアの位置に対応する配線パターンの部位に、該ビ
    ア穴内に入り込んで前記導電性樹脂に接合された接続突
    起が設けられていることを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】 樹脂フィルムが熱硬化性樹脂、接着層が
    熱可塑性樹脂から成り、導電性樹脂が導電性粒子が添加
    された熱可塑性樹脂によって形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の多層配線基板。
  3. 【請求項3】 樹脂フィルムが熱硬化性ポリイミド樹
    脂、接着層が熱可塑性ポリイミド樹脂か成り、導電性樹
    脂が導電性粒子が添加された熱可塑性ポリイミド樹脂に
    よって形成されていることを特徴とする請求項2記載の
    多層配線基板。
  4. 【請求項4】 接続突起は、断面形状が台形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    多層配線基板。
  5. 【請求項5】 樹脂フィルムの一方の面に導体層が形成
    され、他方の面に接着層が形成された導体層付きフィル
    ムの導体層に、積層される隣接層のフィルム基板のビア
    の位置に対応する導体層の表面にビア穴に入り込む形状
    の接続突起を形成するエッチングを施し、 該接続突起を含む導体層の表面に、配線パターンとなる
    部位を被覆するレジストパターンを形成し、 該レジストパターンをマスクとして導体層をエッチング
    して、樹脂フィルムの一方の面に前記接続突起を有する
    配線パターンが形成されたフィルム基板を形成し、 該フィルム基板と、樹脂フィルムの一方の面に配線パタ
    ーンが形成され、他方の面に接着層が形成されると共
    に、樹脂フィルムと接着層を貫通するビア穴内に導電性
    樹脂が充填されたビアを備えたフィルム基板とを積層
    し、 前記接着層および前記導電性樹脂が軟化して接着性を呈
    する温度にまで各フィルム基板を加熱すると共に厚さ方
    向に加圧して、前記接続突起をビア穴内で導電性樹脂と
    接合させて配線パターンを層間で電気的に接続させ、前
    記接着層を介してフィルム基板を多層に積層することを
    特徴とする多層配線基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記導体層付きフィルムの導体層にエッ
    チングを施して、接続突起を形成した後、前記接着層側
    からレーザ光を照射して、底面に導体層が露出するビア
    穴を形成し、該ビア穴に導電性樹脂を充填してビアを形
    成することを特徴とする請求項5記載の多層配線基板の
    製造方法。
JP11099693A 1999-04-07 1999-04-07 多層配線基板及びその製造方法 Pending JP2000294931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11099693A JP2000294931A (ja) 1999-04-07 1999-04-07 多層配線基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11099693A JP2000294931A (ja) 1999-04-07 1999-04-07 多層配線基板及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000294931A true JP2000294931A (ja) 2000-10-20

Family

ID=14254135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11099693A Pending JP2000294931A (ja) 1999-04-07 1999-04-07 多層配線基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000294931A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246751A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路形成基板および回路形成基板の製造方法
KR20020078097A (ko) * 2001-04-04 2002-10-18 오리엔트 세미컨덕터 일렉트로닉스 리미티드 다층 고밀도 기판의 제조방법
JP2003037366A (ja) * 2001-07-26 2003-02-07 Ibiden Co Ltd 積層配線板およびその製造方法
JP2003069233A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Kyocera Corp 多層配線基板
JP2012138628A (ja) * 2012-04-02 2012-07-19 Fujitsu Semiconductor Ltd 配線基板及び半導体装置
JP2021119618A (ja) * 2018-09-27 2021-08-12 日亜化学工業株式会社 照明装置およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246751A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路形成基板および回路形成基板の製造方法
KR20020078097A (ko) * 2001-04-04 2002-10-18 오리엔트 세미컨덕터 일렉트로닉스 리미티드 다층 고밀도 기판의 제조방법
JP2003037366A (ja) * 2001-07-26 2003-02-07 Ibiden Co Ltd 積層配線板およびその製造方法
JP2003069233A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Kyocera Corp 多層配線基板
JP2012138628A (ja) * 2012-04-02 2012-07-19 Fujitsu Semiconductor Ltd 配線基板及び半導体装置
JP2021119618A (ja) * 2018-09-27 2021-08-12 日亜化学工業株式会社 照明装置およびその製造方法
JP7227511B2 (ja) 2018-09-27 2023-02-22 日亜化学工業株式会社 照明装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100522385B1 (ko) 다층 회로 기판 어셈블리, 다층 회로 기판 어셈블리 부품및 그들의 제조 방법
KR100650614B1 (ko) 다층기판 제조방법
JP2736042B2 (ja) 回路基板
JPH1056099A (ja) 多層回路基板およびその製造方法
JP2831970B2 (ja) 回路基板における層間接続方法
JP2005322871A (ja) リジッド−フレキシブル基板及びその製造方法
JPH09116273A (ja) 多層回路基板及びその製造方法
KR20070068268A (ko) 배선 기판의 제조 방법
JP2000294931A (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JP3946114B2 (ja) 多層回路配線基板の製造方法
JPH11204943A (ja) 電子回路基板およびその製造方法
KR100693146B1 (ko) 다층 인쇄회로기판의 제조방법
JP2001093926A (ja) 半導体素子パッケージ製造方法及びそれにより製造された半導体素子パッケージ
JP2002151853A (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP2003298234A (ja) 多層配線板及びその製造方法、ならびに配線基板
JPH11112150A (ja) 多層基板とその製造方法
JP4574310B2 (ja) リジッド−フレキシブル基板の製造方法
JP3350454B2 (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法並びに製造装置
JP2003110203A (ja) 多数個取り配線基板およびその製造方法
JPH07282878A (ja) 異方導電性接続部材及びその製造方法
JP2002198652A (ja) 多層プリント配線板用片面回路基板、および多層プリント配線板とその製造方法
JP2006049536A (ja) 多層回路基板
JP2776096B2 (ja) ポリイミド多層配線基板の製造方法
JP2954559B2 (ja) 配線基板の電極構造
JP2001053194A (ja) 2層配線tabテープ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees