JP2003045072A - 光記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
光記録媒体及びその製造方法Info
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Abstract
面内反射率平均を18%近傍または、30%近傍にした
ディスクを作製して、ドライブ開発及び検査用のディス
クを安定供給することにある。 【解決手段】 円盤状の基板上に第1誘電体層、記録
層、第2誘電体層、金属又は合金層、UV硬化樹脂の順
に積層してなる相変化型光記録媒体において、面内の反
射率の平均が17%以上19%以下、または、29%以
上31%以下であることを特徴とする光記録媒体を主た
る構成にした。
Description
さらに詳しくは、光メモリー関連機器、特に書き換え可
能なDVDディスク(DVD−RW/DVD+RW)に
応用される情報の記録・ 再生、書き換え可能相変化型情
報記録媒体に関する。
よる記録、再生および消去可能な光メモリー媒体のひと
つとして、結晶−非結晶相間あるいは結晶−結晶相間の
転移を利用するいわゆる相変化形記録媒体がよく知られ
ている。特に、光磁気メモリーでは困難な単一ビームに
よるオーバーライトが可能であり、ドライブ側の光学系
もより単純であることなどから、最近その研究開発が活
発になってきている。
急速な普及にともない、一回だけの書き込みが可能な追
記型コンパクトディスク(CD−R)が開発され、市場
に普及されはじめた。しかし、CD−Rでは書き込み時
に一度でも失敗すると修正不可能なためそのディスクは
使用不能となってしまい廃棄せざるを得ない。したがっ
てその欠点を補える書き換え可能なコンパクトディスク
の実用化が待望されていた。
ィスクを利用した書き換え可能なコンパクトディスクが
あるが、オーバーライトの困難さや、CD−ROM、C
D−Rとの互換がとりにくい等といった欠点を有するた
め、原理的に互換確保に有利な相変化形光ディスクの実
用化開発が活発化してきた。また、1996年10月に
は、書き換え可能なコンパクトディスク(CD−RW)
のとして、オレンジブックパートIII (ver1.0)
が発行され、さらに1998年9月には記録速度を広範
囲に規定したオレンジブックパートIII (ver2.
0)が発行された。
VD−ROMのインフラを生かすために、既存機種でか
かる書換え型DVD規格というのが切望されていた。そ
の要求をほぼ満たすのがDVD−RW(DVD-rewritabl
e)であり、完全に満たすのがDVD+RW(DVD+rewri
table)であると言われている。
型DVDと同じ18〜30%と企画されている。1層型
DVDは反射率が45%〜85%であり、書換え型DV
Dはその反射率が低いため、読み取りのゲインを上げて
読み取ることが特徴である。そのため、反射率の限界の
両端である18%付近または、30%付近の反射率での
調整・確認がドライブ側にとっても重要である。しかし
ながら、この限界付近の反射率でドライブをチェックす
るテストディスクが存在しなかった。
従来技術における問題をすべて解消するため、ディスク
面内反射率平均を18%および30%近傍にしたディス
クを作製して、ドライブ開発及び検査用のディスクを安
定供給することにある。
を重ねた結果、前記目的に合致する光記録媒体、その光
記録媒体の製造方法を見出した。
記の手段により達成される。本発明によれば、請求項1
では光記録媒体は、円盤状の基板上に第1誘電体層、記
録層、第2誘電体層、金属、UV硬化樹脂の順に積層し
てなる相変化型光記録媒体において、面内の反射率の平
均が17%以上19%以下、または、29%以上31%
以下であることを特徴とする。なお、金属層は合金層で
あってもよい。
内の反射率のバラツキが平均±1%であることを特徴と
する。
録層部分の組成が少なくともAg、In、Sb、Teの
4元素からなる相変化型光記録媒体であることを特徴と
する。
造がDVD−RW或いはDVD+RWであることを特徴
とする。
する。図1に本ディスクの断面図を示す。基本的な構成
は、案内溝を有する基板2上に第1誘電体層3、記録層
4、第2誘電体層5、反射放熱層6、オーバーコート層
7を設ける。さらに、好ましくは、オーバーコート層上
に印刷層8を有し、UV硬化樹脂層9と貼り合わせ基板1
0を設ける。
あるいは樹脂であり、樹脂基板が成型性、コストの点で
好適である。樹脂の例としてはポリカーボネート樹脂、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、アク
リロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂などがあげられるが、成形性、
光学特性、コストの点で優れるポリカーボネート樹脂、
アクリル系樹脂が好ましい。また、基板の形状としては
ディスク状、カード状あるいはシート状であってもよ
い。
ては、Ag、In、Sb、Teを含む4元系の相変化形
記録材料を主成分として含有する材料が、記録(アモル
ファス化)感度・速度、消去(結晶化)感度・速度、及
び消去比が極めて良好なため適している。
好適には15〜50nmとするのがよい。さらに、ジッ
ター等の初期特性、オーバーライト特性、量産効率を考
慮すると、好適には、15〜35nmとするのがよい。
10nmより薄いと光吸収能が著しく低下し、記録層と
しての役割を果たさない。
層および第2誘電体層の材料としては、SiO、SiO
2 、ZnO、SnO2 、Al2 O3 、TiO2 、In2
O3、MgO、ZrO2 などの金属酸化物、Si
3 N4 、AlN、TiN、BN、ZrNなどの窒化物、
ZnS、In2 S3 、TaS4 などの硫化物等があげら
れる。
ため、λ/4の整数倍が良いとされており、記録層の熱
設計的にその何倍前後になるかが決まる。そのため60
〜200nm、好適には80〜110nmとするのがよ
い。第2誘電体層の膜厚としては、15〜55nm、好
適には20〜50nmとするのがよい。15nmより薄
くなると耐熱性保護層としての機能を果たさなくなる。
また、感度の低下を生じる。一方、45nmより厚くな
ると、O/W特性を劣化させる。
層)としては、Al、Au 、Ag、Cu 、Taなどの金
属材料、またはそれらの合金などを用いることができ
る。また添加元素としては、Cr、Ti、Si、Cu、
Ag、Pd、Taなどが使用される。
オーバーコート層を有することが望ましい。オーバーコ
ート層としては、スピンコートで作製した紫外線硬化樹
脂が一般的である。その厚さは、7〜15μmが適当で
ある。7μm以下では、オーバーコート層上に印刷層を
設ける場合、エラー率の増加の可能性がある。
作製した紫外線硬化樹脂が一般的である。その厚さは、
2〜6μmが適当である。2μm以下では、十分な耐擦
傷性が得られない。6μm以上の厚さでは、内部応力が
大きくなってしまい、ディスクの機械特性に大きく影響
してしまう。
生、消去に用いる電磁波としてはレーザー光、電子線、
X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波など種々
のものが採用可能である。中でも小型でコンパクトな半
導体レーザーが最適である。
に具体的に説明する。ただし本発明は以下の実施例によ
って限定されるものではない。
mm厚のポリカーボネート基体に、第1誘電体層、記録
層、第2誘電体層、反射層を枚葉形スパッタ装置によっ
て、10秒タクトで連続製膜した。第1誘電体層はZn
S、SiOを主成分としたもので、膜厚150nmにな
るように調整した。記録層はAg,In,Sb,Teを
主成分とし添加元素としてN,Oをそれぞれ1wt%添
加し、膜厚30nmになるように調整した。第2誘電体
層は第1保護層と同様にZnS,SiOを主成分とし、
膜厚30nmになるように調整した。そして反射はAl
合金を膜厚140nmになるように調整した。次いで、
紫外線硬化樹脂のスピンコートによる基板面側ハードコ
ートを形成し、さらに、紫外線硬化樹脂のスピンコート
によりスパッタ膜面側の中間層(約5μm)を形成し
て、相変化型光ディスクを形成した。
置によってディスクの光情報記憶層の結晶化処理をおこ
なった。初期化条件は飽和反射率の95%以上を確保で
きる条件で行った。このディスクを0.6mm厚のポリ
カーボネート基板と膜面側でUV硬化樹脂をはさみ貼り
合わせ、UV照射を硬化させ、書換え型DVDディスク
を作製した。このディスクの反射率を測定すると面内の
平均で29.7%、面内分布+−0.7%であった。
mm厚のポリカーボネート基体に、第1誘電体層、記録
層、第2誘電体層、反射層を枚葉形スパッタ装置によっ
て、10秒タクトで連続製膜した。第1誘電体層はZn
S、SiOを主成分としたもので、膜厚75nmになる
ように調整した。記録層はAg,In,Sb,Teを主
成分とし添加元素としてN,Oをそれぞれ1wt%添加
し、膜厚18nmになるように調整した。第2誘電体層
は、第1保護層と同様にZnS,SiOを主成分とし、
膜厚30nmになるように調整した。そして反射はAl
合金を膜厚140nmになるように調整した。次いで、
紫外線硬化樹脂のスピンコートによる基板面側ハードコ
ートを形成し、さらに、紫外線硬化樹脂のスピンコート
によりスパッタ膜面側の中間層(約5μm)を形成し
て、相変化型光ディスクを形成した。
装置によってディスクの光情報記憶層の結晶化処理をお
こなった。初期化条件は飽和反射率の95%以上を確保
できる条件で行った。このディスクを0.6mm厚のポ
リカーボネート基板と膜面側でUV硬化樹脂をはさみ貼り
合わせ、UV照射をし硬化させ、書換え型DVDディス
クを作製した。このディスクの反射率を測定すると面内
の平均で18.2%、面内分布±0.6%であった。
体層、記録層、第2誘電体層、金属又は合金層、UV硬
化樹脂の順に積層してなる相変化型光記録媒体におい
て、面内の反射率の平均が17%以上19%以下、また
は、29%以上31%以下であることを特徴とする光記
録媒体によれば、反射率が書き換え型DVDの限界付近
の17%程度あるいは30%程度の光記録体が得られ、
テストディスクとしてドライブチェックに適合するディ
スクが得られた。
率のバラツキが平均±1%であることを特徴とする請求
項1に記載の光記録媒体によれば、DVDの上限付近の
テストディスクとしてドライブチェックに適合する好適
なディスクが得られた。
の組成が少なくともAg、In、Sb、Teの4元素か
らなる相変化型光記録媒体であることを特徴とする請求
項2に記載の光記録媒体によれば、記録(アモルファス
化)感度・速度、消去(結晶化)感度・速度、及び消去
比が極めて良好なためドライブチェックに適合する好適
なディスクが得られた。
D−RW或いはDVD+RWであることを特徴とする請
求項3に記載の光記録媒体によれば、既存機種で書換え
型DVD規格という要求をほぼ満たすDVD−RWと完
全に満たすDVD+RWで、既存のDVD−ROMのイ
ンフラを生かすことができる。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 円盤状の基板上に第1誘電体層、記録
層、第2誘電体層、金属層、UV硬化樹脂の順に積層し
てなる相変化型光記録媒体において、反射面内の反射率
は、平均17%以上19%以下、または、29%以上3
1%以下であることを特徴とする光記録媒体。 - 【請求項2】 上記光記録媒体の面内の反射率分布が平
均±1%であることを特徴とする請求項1に記載の光記
録媒体。 - 【請求項3】 上記光記録媒体の記録層は、少なくとも
Ag、In、Sb、Teの4元素を含有することを特徴
とする請求項2に記載の光記録媒体。 - 【請求項4】 上記光記録媒体は、DVD−RW或いは
DVD+RW規格の構造を採用したことを特徴とする請
求項3に記載の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232464A JP2003045072A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 光記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232464A JP2003045072A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 光記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003045072A true JP2003045072A (ja) | 2003-02-14 |
Family
ID=19064388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001232464A Pending JP2003045072A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 光記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003045072A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8068400B2 (en) | 2003-07-01 | 2011-11-29 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method of recording information on a multilayer record carrier, and device for recording on a dual layer record carrier |
-
2001
- 2001-07-31 JP JP2001232464A patent/JP2003045072A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8068400B2 (en) | 2003-07-01 | 2011-11-29 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method of recording information on a multilayer record carrier, and device for recording on a dual layer record carrier |
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