JP2003043876A - クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2003043876A
JP2003043876A JP2001232580A JP2001232580A JP2003043876A JP 2003043876 A JP2003043876 A JP 2003043876A JP 2001232580 A JP2001232580 A JP 2001232580A JP 2001232580 A JP2001232580 A JP 2001232580A JP 2003043876 A JP2003043876 A JP 2003043876A
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motor
frame
cleaning device
image carrier
cleaning blade
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JP2001232580A
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Tatsuaki Hashimoto
樹明 橋本
Koki Watanabe
岡樹 渡辺
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心錘を有するモータの振動を、効率よくク
リーニングブレードに伝播させて残留トナーを良好に除
去する。 【解決手段】 出力軸54aに偏心錘63を取り付けた
モータ54とクリーニングブレードとを、ハウジング5
1によって揺動自在に支持されたフレーム52に固定す
る。モータ54から延びるモータコード71を、不動の
ハウジング51に設けられた支持部74aによって支持
する。これにより、モータコード71がモータ54の振
動特性や感光ドラムに対するクリーニングブレード53
の当接圧に悪影響を及ぼすことを防止できるので、感光
ドラム上の残留トナーを良好に除去して、画像不良を防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体表面にブ
レードを当接させて転写残トナーを除去する像担持体の
クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ,複写機,ファクシミリ
等の画像形成装置においては、感光ドラム(像担持体)
上にトナー像を形成し、このトナー像を紙,透明フィル
ムなどの転写材に転写している。このとき、感光ドラム
上のトナーは、転写材上に100%転写されるわけでは
なく、少量のトナーが感光ドラム表面に残ってしまう。
この感光ドラム表面に残ったトナー(残留トナー)を除
去するためのクリーニング装置として、クリーニングブ
レードを備えたものが知られている。
【0003】図12にその一例を示す。なお、同図は、
感光ドラムの軸(母線)に直交する方向(クリーニング
装置の長手方向に直交する方向)の縦断面図である。
【0004】クリーニング装置1は、感光ドラム2表面
に対向する側に開口部3aを有するハウジング3と、こ
のハウジング3によって揺動自在に支持されたフレーム
4と、フレーム4に保持されたクリーニングブレード5
と、フレーム4を介してクリーニングブレード5を感光
ドラム2表面に当接させる付勢部材6とを備えている。
【0005】フレーム4は、ハウジング3と一体の軸
7、すなわちクリーニング装置1の長手方向に向けて配
置され、ハウジング3の内側に垂下された軸受8によっ
て支持された軸7によって揺動自在に支持されている。
フレーム4における感光ドラム2側にはホルダ9によっ
てクリーニングブレード5の上半部が保持されている。
クリーニングブレード5は弾性を有する部材によって長
板状に形成されており、下半部は、自由端となってい
る。フレーム4における背面側には、一端がハウジング
3の一部に係合された付勢部材(引っ張りばね)6の他
端が係合されている。これにより、フレーム4全体が軸
7を中心に同図中の反時計回りに付勢され、クリーニン
グブレード5のエッジ5aが感光ドラム2表面の母線に
沿って所定の当接圧で当接されて、帯状の当接部N(図
13参照)を形成している。
【0006】このようなクリーニング装置1において
は、残留トナーtは、感光ドラム2の矢印R方向の回転
に伴って当接部Nに搬送されてくると、エッジ5aによ
って感光ドラム2表面から掻き落とされるようになって
いる。
【0007】クリーニングが繰り返されると、図13に
示すように、残留トナーtはエッジ5a近傍に凝集しが
ちとなる。通常、画像形成装置が中低速機の場合、凝集
した残留トナーtは、ある程度の大きさに成長すると、
クリーニング装置1のハウジング3内に自然に落下する
ため問題になることはない。
【0008】ところが、近年の画像形成装置の高速化に
よる感光ドラム2の周速が上昇し、摺擦熱の増大や摺擦
による帯電量の増大により、残留トナーtの熱劣化によ
るトナー流動性の低下や帯電量増加による静電的凝集の
高まりによって、エッジ5a近傍に凝集した残留トナー
tが落下しないで成長をつづけ、その後、エッジ5aの
当接部Nをすり抜ける現象が発生することがある。こう
してクリーニングブレード5をすり抜けた残留トナーt
は、後続の転写材に筋状に転写されて画像不良を発生さ
せることになる。
【0009】このような画像不良を防止するために、出
力軸に偏心錘を有するバイブレーションモータ(不図
示)をフレーム4に取り付けて、回転時のモータの振動
をフレーム4を介してクリーニングブレード5に伝播さ
せ、この振動によって、凝集した残留トナーtを振り落
とす技術が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような、バイブレーションモータによりクリーニングブ
レード5を振動させて残留トナーを振るい落とす方式の
クリーニング装置1において、バイブレーションモータ
の振動を効率的にクリーニングブレード5に伝播させる
ことが難しいという問題があった。
【0011】その原因としては、バイブレーションモー
タに対する配線がモータの振動特性やクリーニングブレ
ード5の当接圧に影響を与える点、長期使用に伴ってバ
イブレーションモータにトナーが侵入してモータの性能
を低下させるおそれがある点、フレーム4と付勢部材6
との連結部の構造によってはフレーム4の円滑な揺動動
作の妨げとなり、したがってクリーニングブレード5の
当接圧がばらつく点などがあげられる。
【0012】そこで、本発明は、これらの原因を排除し
て、バイブレーションモータの振動を効率的にクリーニ
ングブレードに伝播させるようにしたクリーニング装置
及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
像担持体表面の残留トナーを除去するクリーニング装置
において、像担持体表面から除去された残留トナーを回
収するハウジングと、前記像担持体表面の母線に対して
ほぼ平行に配設された軸を介して前記ハウジングに揺動
自在に支持されたフレームと、前記フレームに取り付け
られたクリーニングブレードと、前記フレームに取り付
けられるとともに、出力軸に偏心錘が固定されたモータ
と、前記フレームを付勢して前記クリーニングブレード
のエッジを前記像担持体表面の母線に沿って当接させる
付勢部材と、を備え、前記ハウジングに、前記モータか
ら延びるコードを支持する支持部を設ける、ことを特徴
とする。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
クリーニング装置において、前記モータと前記支持部と
の間において前記コードに弛みが生じるように、前記支
持部の位置を設定する、ことを特徴とする。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
クリーニング装置において、前記モータとこれに対応す
る前記支持部とを複数有し、それぞれのモータと支持部
との間における前記コードの弛み量がほぼ等しい、こと
を特徴とする。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項2又は3に
記載のクリーニング装置において、前記モータを覆うケ
ースを有し、前記ケースに前記モータからのコードを保
持する保持部を設ける、ことを特徴とする。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項2ないし4
のいずれか記載のクリーニング装置において、前記モー
タから延びるコードの長さがほぼ等しい、ことを特徴と
する。
【0018】請求項6に係る発明は、像担持体表面の残
留トナーを除去するクリーニング装置において、像担持
体表面から除去された残留トナーを回収するハウジング
と、前記像担持体表面の母線に対してほぼ平行に配設さ
れた軸を介して前記ハウジングに揺動自在に支持された
フレームと、前記フレームに取り付けられたクリーニン
グブレードと、前記フレームにケースを介して取り付け
られるとともに、出力軸に偏心錘が固定されたモータ
と、前記フレームを付勢して前記クリーニングブレード
のエッジを前記像担持体表面の母線に沿って当接させる
付勢部材と、前記ケースと前記モータとの間に介装され
る振動促進部材と、を備える、ことを特徴とする。
【0019】請求項7に係る発明は、請求項6に記載の
クリーニング装置において、前記振動促進部材は、板状
部材を屈曲させて形成するとともに、屈曲された部分を
境に、一方が前記ケースに固定され、他方に前記モータ
が固定される、ことを特徴とする。
【0020】請求項8に係る発明は、請求項7に記載の
クリーニング装置において、前記振動促進部材は、前記
屈曲された部分に直交する方向の断面がほぼL字形に形
成されている、ことを特徴とする。
【0021】請求項9に係る発明は、像担持体表面の残
留トナーを除去するクリーニング装置において、像担持
体表面から除去された残留トナーを回収するハウジング
と、前記像担持体表面の母線に対してほぼ平行に配設さ
れた軸を介して前記ハウジングに揺動自在に支持された
フレームと、前記フレームに取り付けられたクリーニン
グブレードと、前記フレームに取り付けられるととも
に、出力軸に偏心錘が固定されたモータと、前記フレー
ムを付勢して前記クリーニングブレードのエッジを前記
像担持体表面の母線に沿って当接させる付勢部材と、前
記モータを覆うケースと、を備える、ことを特徴とす
る。
【0022】請求項10に係る発明は、請求項9に記載
のクリーニング装置において、前記ケースが複数の部材
によって構成される場合において、前記各部材間の接合
部分に、発泡性材料からなるシール部材を配設する、こ
とを特徴とする。
【0023】請求項11に係る発明は、像担持体表面の
残留トナーを除去するクリーニング装置において、像担
持体表面から除去された残留トナーを回収するハウジン
グと、前記像担持体表面の母線に対してほぼ平行に配設
された軸を介して前記ハウジングに揺動自在に支持され
たフレームと、前記フレームに取り付けられたクリーニ
ングブレードと、前記フレームに取り付けられるととも
に、出力軸に偏心錘が固定されたモータと、前記フレー
ムを付勢して前記クリーニングブレードのエッジを前記
像担持体表面の母線に沿って当接させる付勢部材と、を
備え、前記フレームのうちの前記付勢部材が係合される
部分に、前記軸とほぼ平行な円柱状の係合部を設ける、
ことを特徴とする。
【0024】請求項12に係る発明は、請求項11に記
載のクリーニング装置において、前記係合部がステンレ
スによって形成されている、ことを特徴とする。
【0025】請求項13に係る発明は、請求項11又は
12に記載のクリーニング装置において、前記フレーム
が前記ハウジングに対して軸方向移動可能である、こと
を特徴とする。
【0026】請求項14に係る発明は、表面にトナー像
が形成される像担持体と、前記像担持体上のトナー像を
転写材に転写する転写手段と、トナー像転写時に前記転
写材に転写されないで前記像担持体表面に残った残留ト
ナーを除去するクリーニング手段とを備えた画像形成装
置において、前記クリーニング手段が、請求項1ないし
13のいずれか記載のクリーニング装置である、ことを
特徴とする。
【0027】請求項15に係る発明は、請求項14に記
載の画像形成装置において、前記クリーニング装置の前
記モータを、非画像形成時に作動させる、ことを特徴と
する。
【0028】請求項16に係る発明は、請求項14又は
15に記載の画像形成装置において、前記クリーニング
装置の前記モータを、前記像担持体の停止時に作動させ
る、ことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、各図面において同一
の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすもの
であり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0030】<実施の形態1>図1に、本発明に係るク
リーニング装置を備えた画像形成装置の一例を示す。な
お、同図に示す画像形成装置は、電子写真方式のプリン
タであり、同図はその概略構成を模式的に示す縦断面図
である。
【0031】同図に示すプリンタ(以下「画像形成装
置」という。)は、原稿(不図示)の画像を読み取るリ
ーダ部(読取り部)11と、紙や透明フィルム等の転写
材Pにトナー像を形成するプリンタ部(画像形成部)1
2とを備えている。なお、同図に示すプリンタ部12の
左側には、画像形成後の転写材Pに対して後処理(例え
ば、穴明け加工、ステープル加工、折加工)を行うフィ
ニッシャ(後処理部)13が配設されている。
【0032】リーダ部11は、原稿(不図示)が載置さ
れる透明な原稿台(プラテンガラス)14と、原稿を上
方から押圧する押圧板15と、原稿の画像面を照射する
光源16と、画像面からの反射光を導く反射ミラー1
7,18,19と、光像を形成するレンズ20と、光を
電荷に変換するCCD21と、画像処理を行う画像処理
部22とを備えている。
【0033】プリンタ部12は、像担持体としてのドラ
ム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)
23を備えている。感光ドラム23の周囲にはその回転
方向(矢印R方向)に沿ってほぼ順に、一次帯電器2
4、ポリゴンミラー26及び反射ミラー27を有する露
光装置25、現像器28、転写帯電器(転写手段)3
0、分離帯電器31、そして本発明に係るクリーニング
装置(クリーニング手段)50が配設されている。ま
た、転写材Pの移動方向(図1の右から左)に沿ってほ
ぼ上流側から順に、給紙カセット33,34、給紙ロー
ラ35,36、レジストローラ37、搬送ベルト38、
定着ローラ41及び加圧ローラ42を有する定着器4
0、排出ローラ43が配設されている。
【0034】上述構成の画像形成装置は、リーダ部11
で読み取った原稿の画像面の画像情報に基づいて、プリ
ンタ部12において転写材P上にトナー像を形成するよ
うになっている。
【0035】すなわち、リーダ部11においては、原稿
がその画像面を下方に向けた状態で原稿台14上に載置
され、上方から押圧板15によって押圧される。原稿の
画像面は、光源16が右方に移動することによって走査
される。このときの画像面からの反射光は反射ミラー1
7,18,19、レンズ20を介してCCD21に導か
れ、ここで電荷に変換される。さらに、画像処理部22
において、濃度補正やシェーディング補正が行われた
後、画像信号として、プリンタ部12の露光装置25に
送られる。
【0036】プリンタ部12においては、感光ドラム2
3は、駆動手段(不図示)によって矢印R方向に回転駆
動され、その表面は、一次帯電器24によって所定の極
性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム23
表面は、上述の画像処理部22からの画像信号に基づい
てON/OFF制御されるレーザスキャナ(不図示)か
らのレーザ光がポリゴンミラー26及び反射ミラー27
を介して照射されることにより、光照射部分の電荷が除
去されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
器28によってトナーが付着されてトナー像として現像
される。こうして感光ドラム23上に形成されたトナー
像は、転写材Pに転写される。転写材Pは、給紙カセッ
ト33から給紙ローラ35によって給紙され、又は給紙
カセット34から給紙ローラ36によって給紙され、さ
らにレジストローラ37によって所定のタイミングで感
光ドラム23と転写帯電器30との間の転写部に供給さ
れ、転写帯電器30によって感光ドラム23上のトナー
像が転写される。トナー像転写後の転写材Pは、分離帯
電器31によって感光ドラム23表面から分離され、搬
送ベルト38によって定着器40に搬送される。定着器
40に搬送された転写材Pは、定着ローラ41,加圧ロ
ーラ42によって加熱・加圧されて表面にトナー像が定
着される。トナー像定着後の転写材Pは、排出ローラ4
3によってフィニッシャ13に供給されて所望の後処
理、例えば穴明け加工,ステープル加工,折加工等がな
される。
【0037】なお、図1の押圧板15の上方に二点鎖線
で示すように自動原稿供給装置(ADF)44を配設し
て、読取り対象となる原稿を、この自動原稿供給装置4
4により、自動的に原稿台14に搬送し、読取り後には
自動的に原稿台14から搬出するようにしてもよい。
【0038】一方、トナー像転写後の感光ドラム23
は、転写時に転写材Pに転写されないで感光ドラム23
表面に残ったトナー(残留トナー)が、クリーニング装
置50によって除去され、次の画像形成に供される。
【0039】以上で、画像形成装置全体の説明を終了す
る。
【0040】次に、図2を参照して本発明に係るクリー
ニング装置50について詳述する。この図2は、感光ド
ラム23の軸方向(感光ドラム表面の母線方向)に対し
て直交する方向の縦断面図である。なお、以下の説明で
は感光ドラム23の軸方向(母線方向)に沿った方向を
適宜「長手方向」という。
【0041】クリーニング装置50は、その全体が軸方
向(長手方向)に長く構成されており、ハウジング51
と、フレーム52と、クリーニングブレード53と、複
数のバイブレーションモータ(以下単に「モータ」とい
う。)54と、付勢部材としての引っ張りばね55とを
備えている。
【0042】ハウジング51は、感光ドラム23表面か
らクリーニングブレード53によって除去した残留トナ
ーを回収するものである。ハウジング51は、上部51
aと背面部51bと下部51cとを有しており、感光ド
ラム23の表面に対向する側には、開口部51dが設け
られている。上部51aの下面には、長手方向の両端部
において支持部材56(ただし、同図ではその一方のみ
を図示)が下方に向けて突設されている。これら2個の
支持部材56によって軸57が支持されている。軸57
は、その軸心57aが感光ドラム23の母線に対してほ
ぼ平行になるように配設されている。
【0043】フレーム52全体は、上述の軸57によっ
て揺動自在に支持されている。フレーム52は、図2,
図3(フレーム52を図2中の左方から見た図)に示す
ように、長手方向に長く形成されたフレーム本体58を
有している。フレーム本体58は、上部58aと底部5
8bとこれらを連結する傾斜部58cとを有していて、
背面側には開口部58dが設けられている。底部58b
の上面には、後述するモータ54が取り付けられてい
る。傾斜部58cの前面には、ホルダ60がビス61に
よって固定されており、このホルダ60と傾斜部58c
との間に後述のクリーニングブレード53が挟持されて
いる。フレーム本体58の上部には、長手方向の両端の
それぞれに軸受部62が突設されている。この軸受部6
2には、上述の軸57の両端部が挿入されている。つま
り、フレーム52全体は、軸57により、揺動自在に支
持されている。そのときの揺動方向は図2中のほぼ左右
方向、つまり感光ドラム23表面に対して近接しまた離
間する方向(接離方向)である。フレーム本体58の背
面側には、後述の引っ張りばね55の一端部55aが係
合される係合部58eが設けてある。
【0044】クリーニングブレード53は、母線に沿っ
た方向の長さ(長手方向の長さ)が長く形成された板状
の部材である。材質としては、例えば、合成樹脂によっ
て形成されていて、可撓性を有する。クリーニングブレ
ード53は、その上側を上述のフレーム本体58の傾斜
部58cとホルダ60とによって挟持された状態で固定
されており、下側をホルダ60から突出させていて、エ
ッジ53aを後述のようにして感光ドラム23表面に当
接させている。クリーニングブレード53全体は、上述
のハウジング51の開口部51dの上部に位置してい
る。
【0045】モータ54は、図4(a),(b)に示す
ように、その出力軸54aに偏心錘63が取り付けられ
ている。本実施の形態においては偏心錘63はほぼ扇形
に形成されている。なお、偏心錘63は、原理的には重
心が出力軸54a上から外れるものであれば、特に扇形
に限定されるものではない。モータ54は、ケース64
内に収納されている。モータ54は、ケース64の底部
64aの上方に形成された水平板64b上に固定されて
いて、ケース64とともにモータユニット65を構成し
ている。上述のケース64は、モータ54全体を覆っ
て、モータ54にトナーが侵入するのを防止するように
構成されている。なお、モータ54としては、ステッピ
ングモータを使用することができる。
【0046】モータユニット65は、図3に示すよう
に、上述のフレーム本体58の底部58bの上面におけ
る、長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられている。
このとき、2個のモータユニット65は、フレーム本体
58の長手方向の中心からそれぞれのモータユニット6
5までの距離がほぼ等しくなるように、かつそれぞれの
モータ54の出力軸54aが上述の軸57の軸心57a
とほぼ平行になるように配設されている。このように長
手方向の中心を基準に対称な位置に2個のモータユニッ
ト65を配置することにより、比較的小さな振動でクリ
ーニングブレード53にムラなく振動を伝播させること
を可能とし、また、感光ドラム23表面に対するクリー
ニングブレード53の当接圧のばらつきを小さく抑える
ことを可能としている。
【0047】なお、図3に示す本実施の形態において
は、偏心錘63は、モータ54に対していずれも同図中
の左側に位置するように配置されているが、双方が右側
に位置するように配置するようにしてもよく、また一方
が左側で、他方が右側に位置するように配置してもよ
い。なお、2個のモータ54には制御回路(不図示)が
接続されていて、この制御回路により回転制御された2
個のモータ54は、それぞれの偏心錘63が逆方向に回
転するようになっている。
【0048】付勢部材としての引っ張りばね55は、図
2に示すように、上述のハウジング51の一部51eに
ビス59aによって固定された係合部材59と、上述の
フレーム52の係合部58eとの間に介装されている。
すなわち引っ張りばね55の一端部55aは上述の係合
部58eに、また他端部55bは係合部材59に穿設さ
れた透孔59bに係合されている。この引っ張りばね5
5は、軸57によって揺動自在に支持されたフレーム5
2全体を軸57を中心にして同図中の反時計回りに付勢
している。これによりクリーニングブレード53はその
エッジ53aを感光ドラム23表面に所定の当接圧で当
接させている。上述のように、軸57が感光ドラム23
表面の母線にほぼ平行に配設されているので、上述の当
接によって感光ドラム23表面とエッジ53aとの間に
は、感光ドラム23表面の母線に沿った当接部N(図5
参照)が形成されることになる。
【0049】さらに、図2に示すように、ハウジング5
1の内部におけるフレーム52の下方には、マグネット
ローラ66、搬送スクリュー67が回転自在に取り付け
られていて、駆動手段(不図示)によって回転駆動され
ている。マグネットローラ66は表面に残留トナーによ
るトナー層を形成している。このときのトナー層の厚さ
は、マグネットローラ66とシャフト68との間のクリ
アランスによって規制される。上述のマグネットローラ
66により、感光ドラム23の母線の方向にトナー層を
帯状に接触させることで感光ドラム23表面にトナーを
再コートする。残留トナーを感光ドラム23の母線方向
に再コートすることでクリーニングブレード53と感光
ドラム23との摩擦を長手方向で安定させることができ
る。残留トナーは再コートされたトナーとともにクリー
ニングブレード53によって掻き落とされ、マグネット
ローラ66で回収される。シャフト68には、シート7
0が当接されている。このシート70は、シャフト68
の表面を摺擦することによりマグネットローラ66上の
トナーの層厚を維持し、また、搬送スクリュー67へ残
留トナーを搬送するようになっている。搬送スクリュー
67は回転によってその長手方向に残留トナーを搬送し
てトナー回収容器(不図示)へ搬送する。
【0050】図5(a),(b),(c),(d)に、
感光ドラム23とクリーニングブレード53のエッジ5
3aとの当接部N近傍の拡大図を示す。これらの図を参
照して、本実施の形態に係るクリーニング装置50によ
って感光ドラム23上の残留トナーを除去するようすを
説明する。
【0051】図5(a)に示すように、感光ドラム23
に当接しているクリーニングブレード53のエッジ53
aには、感光ドラム23表面から掻き取った残留トナー
tが徐々に凝集していく。
【0052】図5(b)に示すように、凝集した残留ト
ナーtが成長をつづけると、クリーニングブレード53
の当接部Nを残留トナーtがすり抜けるようになる。
【0053】こうして当接部Nをすり抜けた残留トナー
tは、転写部において、転写材Pに転写されて搬送方向
に筋状の画像を形成してしまう。
【0054】このような画像不良を防止するため、成長
し凝集塊となった残留トナーtをクリーニングブレード
53のエッジ53aから除去する必要がある。
【0055】そこで、本発明の実施の形態1では、上述
構成のクリーニング装置50の2個のモータ54を回転
させることで凝集した残留トナーtを除去するようにし
ている。複数(2個)のモータ54の出力軸54aを回
転させると、出力軸54aに取り付けられている偏心錘
63が回転する。この偏心錘63の回転により、モータ
54全体に振動が発生する。このモータ54の振動は、
ケース64,フレーム本体58を介してクリーニングブ
レード53に伝播される(図5(c)参照)。こうして
クリーニングブレード53に振動が伝播されると、図5
(d)に示すように、残留トナーtの凝集塊が壊れて、
残留トナーtが下方に落下して、マグネットローラ66
の上方に回収される。
【0056】このとき、クリーニングブレード53を支
持しているフレーム52が感光ドラム23の母線とほぼ
平行な軸57によって揺動自在に支持され、かつ、2個
のモータ54の出力軸54aが軸57に対してほぼ平行
に配設されているので、感光ドラム23とクリーニング
ブレード53のエッジ53aとの当接部Nにおいてエッ
ジ53aには、ミクロ的に接離方向の微振動が効率よく
発生する。したがって、凝集された残留トナーを良好に
除去することができる。
【0057】また、2個のモータ54をフレーム本体5
8の長手方向の両端部にそれぞれ配置することにより、
比較的小さな振動でクリーニングブレード53にムラな
く振動を伝播させることを可能としている。さらに、上
述のように、2個のモータユニット65をフレーム本体
58の長手方向の中心に対して対称な位置に配置するこ
とにより、感光ドラム23表面に対するクリーニングブ
レード53の当接圧のばらつきを小さくすることができ
る。つまり当接部Nにおける当接圧が、当接部Nの長手
方向で均一化となるようにしている。
【0058】さらに、本実施の形態においては、モータ
54には、それぞれ前述の偏心錘63の外に、モータコ
ード(コード)71が接続されていて、図3,図4に示
すようにケース64の一部には、このモータコード71
を保持する保持部64cが設けてある。モータコード7
1は、中継コネクタ73を介して中継コード72に接続
されており、中継コード72は、モータ54を制御する
ための制御回路(不図示)に接続されている。したがっ
て、制御回路からの電力は、中継コード72,中継コネ
クタ73,モータコード71を介してモータ54に供給
され、これにより扇形の偏心錘63が固定されている出
力軸54aが回転し、振動が発生する。この振動が、フ
レーム52を介してクリーニングブレード53に伝播さ
れて、クリーニングブレード53を振動させる。
【0059】この構成によれば、図5(a)〜(d)に
示すように、感光ドラム23に当接しているクリーニン
グ装置50のクリーニングブレード53のエッジ53a
によって感光ドラム23表面から掻き取った残留トナー
tがエッジ53a近傍に凝集している場合(図5
(b))であっても、モータ54の回転によって発生し
た振動を、クリーニングブレード53に伝播させること
で(図5(c))、凝集した残留トナーtを除去するこ
とが可能となる(図5(d))。
【0060】したがって、転写部において、転写材Pに
対して搬送方向筋状の画像不良が発生することが防止さ
れる。
【0061】ここで、複数のモータユニット65として
は、クリーニングブレード53に対して凝集塊を除去す
るのに十分な振動を与える構成であれば上述の構成に限
定するものではない。
【0062】次に、図3に示すように、モータコード7
1と中継コード72と中継コネクタ73を保持するコー
ドガイド74は、揺動自在なフレーム52にではなく、
不動のハウジング51の上部51aに設けてある。そし
て、中継コネクタ73を固定するための支持部74aが
コードガイド74に配設されている。
【0063】ここで、図3中の右側に位置するモータコ
ード71の配線長さをL1、同じく左側のモータコード
71の配線長さをL2とし、さらに右側の保持部64c
から支持部74aまでの直線距離をx1、左側の保持部
64cから支持部74aまでの直線距離をx2とする
と、これらの間に、 L1>x1 L2>x2 が成り立つように構成されている。
【0064】したがって、モータコード71のテンショ
ンや剛性(腰の強さ:変形時の復元力の強さ)によるモ
ータ54やクリーニングブレード53に対するストレス
をほぼなくすことができる。
【0065】さらに、L1−x1と、L2−x2との値
をほぼ等しく設定した場合には、双方のモータコード7
1にほぼ同様の弛みを形成することができる。この場合
には、モータコード71のテンションやストレスをほぼ
なくすことができなかったときでも、弛み量がほぼ同じ
になるので、これにより2本のモータコード71による
ストレスのバランスをとることが可能となる。
【0066】本実施の形態では、クリーニング装置50
を上述のように構成することにより、モータ54の振動
特性を損なうことなく、クリーニングブレード53に対
して振動を効果的に伝播させて、エッジ53aに凝集し
た残留トナーtの除去を確実に行うことができる。感光
ドラム23に対するクリーニングブレード53の当接圧
についても、当接圧がモータコード71によって阻害さ
れることが無いため、クリーニングブレード53によっ
て感光ドラム23表面の残留トナーtを十分に掻き取る
ことができる。したがって、残留トナーtがクリーニン
グブレード53の当接部Nを通過することに起因する、
転写材P上の筋状の画像不良を確実に防止することがで
きる。
【0067】図6に示すように、2本のモータコード7
1の長さL3,L4を同じに設定するとよい。例えば、
図7の右側に長いモータコード71aを使用し、左側に
短いモータコード71bを使用するのが正規の使用状態
であるところ、同図に示すように誤ってこの逆に組み込
んで使用した場合には、短いモータコード71bによる
テンションが増大し、かつ長いモータコード71aの弛
みが大きくなってコードの腰によるストレスが増大す
る。
【0068】これに対して、2本のモータコード71
a,71bの長さを同じにすれば、誤って組み込むこと
がなくなり、モータコードのテンションや腰によるスト
レスを一定に保つことができる。これにより、モータコ
ード71と中継コード72と中継コネクタ73を保持す
るコードガイド74をハウジング51の上部51aに設
けることによる前述の効果、すなわちモータ54の振動
特性を損なうことなく、クリーニングブレード53に対
して振動を効率的に伝播させて、エッジ53aに凝集し
た残留トナーtの除去を確実に行うことができるという
効果を、より一層確実に実現することができる。
【0069】ここで、画像形成時(画像形成中)にモー
タ54を動作させると、その振動が画像形成中の感光ド
ラム23にも伝達されて感光ドラム23上のトナー像が
ぶれるため、画像形成時にモータ54を動作させること
は望ましくない。したがって、モータ54は、非画像形
成時に作動させるようにした。また、感光ドラム23の
停止時にモータ54を動作させるようにしてもよい。さ
らに、2個のモータ54の偏心錘63の回転方向を相互
に逆方向とすることにより、クリーニングブレード53
の振動の振幅を大きくすることができる。
【0070】画像形成装置の場合、生産性を損なうこと
を避ける必要があるが、エッジ53a近傍に成長した残
留トナーの凝集塊を崩すためには短時間のモータ動作時
間ですむので、特に生産性を低下させるようなことはな
い。
【0071】また、例えば、画像形成時の特定の間隔毎
に短時間のモータ54の動作を繰り返すことにより、生
産性の著しい低下を招くことなく有効に残留トナーの凝
集塊を除去することができる。
【0072】なお、複数個のモータユニット65は、ク
リーニングブレード53に対して凝集塊を除去するのに
十分な振動を与えることができる構成であれば、上記構
成に限定するものではない。例えば、フレーム本体58
の長手方向の中心からそれぞれのモータユニット65ま
で距離が異なるように、2個のモータユニット65を配
設するようにしてもよい。
【0073】<実施の形態2>図8に、実施の形態2を
示す。同図は、本実施の形態におけるモータユニット6
5の分解斜視図である。
【0074】本実施の形態においては、モータ54をケ
ース75内に収納してモータユニット65を構成するに
際して、モータ54を、別部材である振動促進部材76
を介してケース75の内側に取り付けるようにしてい
る。
【0075】振動促進部材76は、ほぼ長方形状の金属
板を90度屈曲させて水平断面がほぼL字形となるよう
に形成したものであり、モータ取付け部76aとケース
取付け部76bとを有している。モータ取付け部76a
には、上方に向けて開口されたU字形の切欠76cが形
成されている。モータ54は、その出力軸54a側の端
面が2本のビス77によってモータ取付け部76aに固
定され、出力軸54aが上述の切欠76cに対応してい
る。一方、ケース取付け部76bは、その先端側にはね
じ孔76dが形成されていて、ケース75の1つの側壁
75aに穿設された透孔75bを貫通するビス78がこ
のねじ孔76dに螺合されることにより、側壁75aの
内面75cに固定されている。このように、モータ54
が固定された振動促進部材76は、ケース75に対して
片持ち状態となり、ねじ孔76d近傍を中心として横方
向に振動できるようになっている。このとき振動促進部
材76のモータ取付け部76aとケースの側壁75dの
内面75eとの間には、振動促進部材76自体の振動を
妨げることがないように適宜な間隙が設けられるように
している。
【0076】本実施の形態においては、モータ54を上
述のように振動が容易な振動促進部材76を介してケー
ス75に取り付けているので、出力軸54aの回転に伴
う偏心錘63に回転によってモータ54に発生した振動
は、振動促進部材76によって増幅されてケース75、
さらにはフレーム52、クリーニングブレード53(図
2参照)に伝播される。したがって、小型のモータ54
で大きな振動を得ることができ、クリーニングブレード
53のエッジ53aに凝集した残留トナーtを効率よく
除去することが可能となる。
【0077】さらに、振動促進部材76が上述のよう
に、L字形の金属板によって構成されているので、この
振動促進部材76を追加装着するために要するスペース
が少なくて済み、モータユニット65全体を小型化する
ことができる。
【0078】ここで、図8においては、説明の便宜上、
ケース75の上方が開放されているように図示している
が、実際にはこの部分は蓋部材(不図示)によって閉鎖
されていて、ケース75の内側に配設したモータ54に
トナーが侵入しないようになっている。上述のケース7
5や蓋部材は、例えば合成樹脂によって形成することが
できる。なお、ケース75内に侵入するトナーを確実に
防止するために、ケース75と蓋部材との接合部に、ウ
レタン等の発泡性材料によって形成されたシール部材を
設けて、ケース75の内側をトナーに対して密封状態と
するとよい。これにより、モータ54に対するトナーを
侵入を確実に防止することができるので、モータ54の
長寿命化が図れるとともに、長期にわたってモータ54
の振動を効率的にクリーニングブレード53の伝播させ
ることができる。
【0079】<実施の形態3>前述の図1、及び図9
(a),(b),(c)を参照して、実施の形態3につ
いて説明する。
【0080】本実施の形態は、フレーム52と付勢部材
としての引っ張りばね55との連結が滑らかになるよう
にしたものである。
【0081】前述の実施の形態1では、軸57は、ハウ
ジング51の上部51aの下面に突設された支持部材5
6によって固定されていた。これに対して、本実施の形
態では、軸57は、フレーム52の軸受部62に固定さ
れている。つまり、軸57は、フレーム52と一体に構
成されている。また、軸57は、支持部材56によって
矢印N方向(図9(a)参照)に回動自在に支持される
とともに、矢印M方向(軸心に沿った方向)に移動可能
に支持されている。したがって、フレーム52及びこれ
に保持されたクリーニングブレード53は、ハウジング
51に対して揺動自在とであるとともに、長手方向にも
移動可能となっている。この長手方向の移動は、ハウジ
ング51とフレーム52との間に介装されたレシプロ機
構(不図示:例えばラック&ピニオン)により行われる
ようになっている。このレシプロ機構を作動させること
により、残留トナーtがクリーニングブレード53のエ
ッジ53aの一部に集中することを防止することができ
る。
【0082】図1、図9(a),(b)に示すように、
本実施の形態においては、付勢部材としての引っ張ばね
55の一端部55aが係合される、フレーム52側の係
合部58eは円柱状に形成されている。フレーム52の
背面側(フレーム本体58の背面側と同じ)には、切欠
部58fが形成されていて、円柱状の係合部58eは、
この切欠部58fを跨ぐように、かつ軸57と平行にな
るように設けられている。係合部58eは、材質として
は例えばステンレス製のものを使用するとよい。引っ張
りばね55のうちの、この係合部58eに係合される一
端部55aは、円弧状に形成されている。
【0083】一方、図2に示すように、引っ張りばね5
5の他端部55bが係合される係合部材59は、上下動
可能に構成され、ハウジング51の一部51eに設けら
れた縦方向に長い長孔(不図示)を貫通するビス59a
によって位置決め固定されている。したがって、このビ
ス59aを緩めることにより、係合部材59を上又は下
に移動させて位置決めした後、ビス59aを締め付ける
ことにより、係合部材59の高さ位置を簡単に調整する
ことができる。これにより、引っ張りばね55による付
勢力を調整して、感光ドラム23表面に対するクリーニ
ングブレード53の当接圧を調整することが可能とな
る。
【0084】図9(c)に、従来の係合部58gを示
す。この係合部は、フレーム本体58(フレーム52)
の背面側の部分に穿設した透孔である。このような従来
の係合部58gでは、周縁部がエッジ状になってバリが
発生していることがあり、この係合部58gに引っ張り
ばね55の一端部55aを係合させた場合には、感光ド
ラム23とクリーニングブレード53との摺擦による振
動や、画像形成装置自体の振動などによって、引っ張り
ばね55の一端部55a又は係合部58gが削られるお
それがある。
【0085】本実施の形態によると、係合部58eを前
述のような円柱状に形成しているので、引っ張りばね5
5の一端部55a又は係合部58gが不要に削られるこ
とを有効に防止することができる。したがって、耐久が
進んだ場合でも、感光ドラム23表面に対するクリーニ
ングブレード53の当接圧を、初期の良好な状態のまま
維持することができる。これにより、クリーニングブレ
ード53の当接部Nを残留トナーがすり抜けることを防
止して、前述のような筋状の画像不良を防止することが
できる。
【0086】さらに、上述のように、係合部58eをス
テンレスで形成することにより、高硬度でかつ表面粗さ
を小さくすることができるので、引っ張りばね55の一
端部55aの削れをより一層確実に防止することができ
る。
【0087】なお、上述のように、係合部58eを円柱
状に形成することによる効果は、モータユニット65を
持たないクリーニング装置においてもほぼ同様に奏する
ことができる。ただし、モータユニット65を有するク
リーニング装置50にあっては、モータユニット65に
よって積極的に振動を発生させることになるので、係合
部58eを円柱状に形成することの効果は、モータユニ
ットを有さないクリーニング装置に比べて顕著なものと
なる。
【0088】本実施の形態は、上述のように、フレーム
52が長手方向に移動する構成のクリーニング装置にお
いて特に有効である。従来、例えば、図9(c)に示す
係合部58gをフレーム52の長手方向に長い長孔に形
成して、フレーム52の長手方向に移動に対応するよう
に構成した場合であっても、フレーム52の揺動動作に
よる係合部58gと引っ張りばね55の一端部55aと
の摺擦によって係合部58a近傍に溝S(図10(a)
参照)が形成されがちとなる。そして、このような溝S
が形成されてしまうと、フレーム52が長手方向(図1
0における左右方向)に移動したときに(図10
(b),(c))、引っ張りばね55の一端部55aが
この溝Sに引っかかって、引っ張りばね55が傾斜する
ため、ばね長がB1からB2やB3に伸びてしまう。こ
のため、引っ張りばね55による付勢力が変化し、感光
ドラム23表面に対するクリーニングブレード53の当
接圧が変化してしまう。
【0089】これに対して本実施の形態によると、図1
1(a),(b)に示すように、切欠部55fの幅をフ
レーム52の長手方向の移動量よりも大きくとっておけ
ば、フレーム52とともに係合部58eが移動した場合
でも、係合部58eと引っ張りばね55の一端部55a
との間にすべりが発生するので、引っ張りばね55のば
ね長は、B1のままとなる。したがって、感光ドラム2
3表面に対するクリーニングブレード53の当接圧は、
一定に保たれる。
【0090】以上の実施の形態においては、フレーム5
2にモータ54を2個配設する例を説明したが、これに
代えて1個配設するようにしてもよい。この場合でも、
相応の効果をあげることができる。
【0091】また、以上の実施の形態では、モータ54
を2個配設する例を示したが、3個以上配設するように
してもよい。配設個数が偶数個の場合は、フレーム本体
58の長手方向の中心を基準に振り分けで配置し、一
方、奇数個の場合は、偶数個を振り分けで配置し、残っ
た1個を中心に配置するようにするとよい。
【0092】以上の説明では、本発明に係るクリーニン
グ装置50を、ドラム型の感光ドラム23に適用した例
を説明したが、本発明に係るクリーニング装置50は、
像担持体が感光ドラムである場合に限らず、ベルト状の
感光ベルトである場合にも基本的な構成はそのままで適
用することが可能である。この場合には、感光ベルト
は、複数のローラに掛け渡されることになり、クリーニ
ングブレード53は、ローラに対向する位置に配設し
て、ローラ表面との間に感光ベルトを挟み込むような構
成を採用することになる。このように、感光ベルトを使
用した場合であっても、上述の感光ドラム23を使用し
た場合と同様の作用・効果を奏することができる。
【0093】以上説明した実施の形態1〜3は、適宜組
み合わせて適用することができ、この場合には、相応の
効果をあげることができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、揺
動自在なフレームに取り付けられたモータから延びるコ
ードを、ハウジングに設けた支持部によって支持するの
で、コードがモータの振動特性や像担持体に対するクリ
ーニングブレードの当接圧に悪影響を及ぼすことを防止
できるので、像担持体上の残留トナーを良好に除去し
て、画像不良を防止することができる。
【0095】また、モータを振動促進部材を介してケー
スに取り付けることにより、モータの振動を振動促進部
材によって増幅することができるので、クリーニングブ
レードに対して小さなモータで有効な振動を発生させる
ことができる。
【0096】さらに、モータをケースによって覆うこと
により、モータにトナーが侵入することを防止して、モ
ータの寿命を延ばすことができる。
【0097】次に、フレームのうちの付勢部材が係合さ
れる部分に、軸とほぼ平行な円柱状の係合部を設けるこ
とにより、係合部の削れを防止することができるので、
係合部の削れに起因するクリーニングブレードの当接圧
の変化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1〜3における画像形成装置の概略
構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1〜3におけるクリーニング装置の
構成を示す縦断面図である。
【図3】実施の形態1における、モータとモータコード
と支持部との関係を示す図である。
【図4】(a)は、実施の形態1におけるモータユニッ
トの構成を示す一部破断斜視図である。(b)は、実施
の形態1におけるモータユニットの、出力軸に沿った方
向の縦断面図である。
【図5】(a)〜(d)は、実施の形態1〜3におい
て、感光ドラム上の残留トナーをクリーニングブレード
のエッジで掻き落とすようすを示す図である。
【図6】実施の形態1におけるモータコードの長さにつ
いての他の実施例を示す図である。
【図7】実施の形態1におけるモータコードの長さにつ
いてのさらに別の実施例を示す図である。
【図8】実施の形態2におけるモータユニットの分解斜
視図である。
【図9】(a)は実施の形態3における係合部の近傍を
示す斜視図である。(b)は実施の形態3における係合
部と引っ張りばねとの連結状態を示す図である。(c)
は従来の、係合部と引っ張りばねとの連結状態を示す図
である。
【図10】(a)〜(c)は従来の、フレームが長手方
向に移動したときの引っ張りばねの動きを示す図であ
る。
【図11】(a),(b)は実施の形態3における、フ
レームが長手方向に移動したときの引っ張りばねの動き
を示す図である。
【図12】従来のクリーニング装置の構成を示す縦断面
図である。
【図13】従来の、クリーニングブレードのエッジで感
光ドラム表面の残留トナーを掻き落とすようすを示す図
である。
【符号の説明】
23 像担持体(感光ドラム) 30 転写手段(転写帯電器) 50 クリーニング装置(クリーニング手段) 51 ハウジング 52 フレーム 53 クリーニングブレード 53a クリーニングブレードのエッジ 54 モータ 54a モータの出力軸 55 付勢部材(引っ張りばね) 57 軸 58e 係合部 63 偏心錘 64 ケース 64c 保持部 71 コード(モータコード) 74a 支持部 75 ケース 76 振動促進部材 t 残留トナー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面の残留トナーを除去するク
    リーニング装置において、 像担持体表面から除去された残留トナーを回収するハウ
    ジングと、 前記像担持体表面の母線に対してほぼ平行に配設された
    軸を介して前記ハウジングに揺動自在に支持されたフレ
    ームと、 前記フレームに取り付けられたクリーニングブレード
    と、 前記フレームに取り付けられるとともに、出力軸に偏心
    錘が固定されたモータと、 前記フレームを付勢して前記クリーニングブレードのエ
    ッジを前記像担持体表面の母線に沿って当接させる付勢
    部材と、を備え、 前記ハウジングに、前記モータから延びるコードを支持
    する支持部を設ける、ことを特徴とするクリーニング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記モータと前記支持部との間において
    前記コードに弛みが生じるように、前記支持部の位置を
    設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記モータとこれに対応する前記支持部
    とを複数有し、 それぞれのモータと支持部との間における前記コードの
    弛み量がほぼ等しい、 ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記モータを覆うケースを有し、前記ケ
    ースに前記モータからのコードを保持する保持部を設け
    る、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載のクリーニング
    装置。
  5. 【請求項5】 前記モータから延びるコードの長さがほ
    ぼ等しい、 ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか記載のク
    リーニング装置。
  6. 【請求項6】 像担持体表面の残留トナーを除去するク
    リーニング装置において、 像担持体表面から除去された残留トナーを回収するハウ
    ジングと、 前記像担持体表面の母線に対してほぼ平行に配設された
    軸を介して前記ハウジングに揺動自在に支持されたフレ
    ームと、 前記フレームに取り付けられたクリーニングブレード
    と、 前記フレームにケースを介して取り付けられるととも
    に、出力軸に偏心錘が固定されたモータと、 前記フレームを付勢して前記クリーニングブレードのエ
    ッジを前記像担持体表面の母線に沿って当接させる付勢
    部材と、 前記ケースと前記モータとの間に介装される振動促進部
    材と、を備える、 ことを特徴とするクリーニング装置。
  7. 【請求項7】 前記振動促進部材は、板状部材を屈曲さ
    せて形成するとともに、屈曲された部分を境に、一方が
    前記ケースに固定され、他方に前記モータが固定され
    る、 ことを特徴とする請求項6に記載のクリーニング装置。
  8. 【請求項8】 前記振動促進部材は、前記屈曲された部
    分に直交する方向の断面がほぼL字形に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項7に記載のクリーニング装置。
  9. 【請求項9】 像担持体表面の残留トナーを除去するク
    リーニング装置において、 像担持体表面から除去された残留トナーを回収するハウ
    ジングと、 前記像担持体表面の母線に対してほぼ平行に配設された
    軸を介して前記ハウジングに揺動自在に支持されたフレ
    ームと、 前記フレームに取り付けられたクリーニングブレード
    と、 前記フレームに取り付けられるとともに、出力軸に偏心
    錘が固定されたモータと、 前記フレームを付勢して前記クリーニングブレードのエ
    ッジを前記像担持体表面の母線に沿って当接させる付勢
    部材と、 前記モータを覆うケースと、を備える、ことを特徴とす
    るクリーニング装置。
  10. 【請求項10】 前記ケースが複数の部材によって構成
    される場合において、前記各部材間の接合部分に、発泡
    性材料からなるシール部材を配設する、ことを特徴とす
    る請求項9に記載のクリーニング装置。
  11. 【請求項11】 像担持体表面の残留トナーを除去する
    クリーニング装置において、 像担持体表面から除去された残留トナーを回収するハウ
    ジングと、 前記像担持体表面の母線に対してほぼ平行に配設された
    軸を介して前記ハウジングに揺動自在に支持されたフレ
    ームと、 前記フレームに取り付けられたクリーニングブレード
    と、 前記フレームに取り付けられるとともに、出力軸に偏心
    錘が固定されたモータと、 前記フレームを付勢して前記クリーニングブレードのエ
    ッジを前記像担持体表面の母線に沿って当接させる付勢
    部材と、を備え、 前記フレームのうちの前記付勢部材が係合される部分
    に、前記軸とほぼ平行な円柱状の係合部を設ける、 ことを特徴とするクリーニング装置。
  12. 【請求項12】 前記係合部がステンレスによって形成
    されている、 ことを特徴とする請求項11に記載のクリーニング装
    置。
  13. 【請求項13】 前記フレームが前記ハウジングに対し
    て軸方向移動可能である、 ことを特徴とする請求項11又は12に記載のクリーニ
    ング装置。
  14. 【請求項14】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写
    手段と、トナー像転写時に前記転写材に転写されないで
    前記像担持体表面に残った残留トナーを除去するクリー
    ニング手段とを備えた画像形成装置において、 前記クリーニング手段が、請求項1ないし13のいずれ
    か記載のクリーニング装置である、ことを特徴とする画
    像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記クリーニング装置の前記モータ
    を、非画像形成時に作動させる、 ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記クリーニング装置の前記モータ
    を、前記像担持体の停止時に作動させる、 ことを特徴とする請求項14又は15に記載の画像形成
    装置。
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