JP2003241605A - 画像形成装置及びクリーニング方法 - Google Patents

画像形成装置及びクリーニング方法

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JP2003241605A
JP2003241605A JP2002041456A JP2002041456A JP2003241605A JP 2003241605 A JP2003241605 A JP 2003241605A JP 2002041456 A JP2002041456 A JP 2002041456A JP 2002041456 A JP2002041456 A JP 2002041456A JP 2003241605 A JP2003241605 A JP 2003241605A
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motor
photosensitive drum
image
vibration
cleaning
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Masaaki Saito
雅昭 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイブレーションモータの印加電圧と回転数
を必要最低限とすることで、生産性を上げ、モータの寿
命を伸ばし、高耐久で、画像不良の発生しない画像形成
装置を提供することである。 【解決手段】 感光ドラムに当接するブレードを取り付
けるフレームに複数個のバイブレーションモータを設
け、このバイブレーションモータから発せられる振動に
よってブレードを振動させ、クリーニング性能を向上さ
せる装置においてモータの印加電圧と回転数を変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光ドラム表面にブ
レードを当接し、トナー清掃を行う複写機やプリンタな
どの画像形成装置及びクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複写機において潜像を形成
する手段として感光ドラムを用いている。
【0003】感光ドラムは一次帯電器による表面電位の
印加、書き込み光学系による潜像形成の後、現像手段に
より潜像に現像剤であるトナーを付着させることで顕在
化させ、顕在化した画像は、転写手段によりシート材に
転写される。
【0004】転写手段によりシート材に転写されるトナ
ーは100%ではなく、感光ドラム表面に少量残留する
ため、残留トナーを感光ドラム表面から清掃除去するた
めにクリーニング手段を用いている。
【0005】残留トナーの清掃方法は感光ドラム102
表面に弾性体のブレード101のエッジ101aを当接
し、感光ドラム表面の残留トナーをかきとる方法が一般
的で、多くの複写機に用いられており図8に示すような
構成となっている。
【0006】感光ドラムに当接しているクリーニング手
段のブレードのエッジ部分には感光ドラム表面よりかき
とった残留トナーtが凝集している。
【0007】通常、中低速機では凝集した残留トナー
は、ある程度の大きさでクリーニング手段の容器に落下
するため問題になる事はない。
【0008】近年の複写機の高速化により感光ドラムの
周速が上昇し、摺察熱の増大や摺察による帯電量の増大
により、残留トナーの熱劣化によるトナーの流動性の低
下や、帯電量による静電的凝集の高まりによりエッジ部
に凝集した残留トナーが落下せず成長を続け、その後ブ
レードのエッジ部分のニップ部をすり抜ける現象が起き
る事がある。
【0009】すり抜けた残留トナーは筋状にシート材に
転写されるため画像不良となる。
【0010】この画像不良対策として以下の従来例が考
案されていて、第一の従来例としてブレードによるクリ
ーニング性向上の手段として特開平6−4014号公
報、特開平11−174922号公報にあるようなブレ
ードに圧電素子による振動を印加する方法がある。
【0011】また第二の従来例として、特開平9−16
0455号公報にあるような衝突振動をブレードに加え
る方法がある。
【0012】さらに近年、第三の従来例としてバイブレ
ーションモータを、クリーニング手段のブレード部に設
けられたフレームに配設されたものが発明された。この
時、振動による良好な効果を得るために、モータの印加
時間を長くしたり、印加回数を多くして、振動を多く与
えるようにしていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
で示した複写機には以下に挙げる課題があった。
【0014】第一の従来例の場合、耐久により劣化する
ブレードに圧電素子を付けているためコストアップにな
ることと、凝集・成長した残留トナーを除去するのに十
分な振動を与える事が難しいかった。
【0015】第二の従来例の場合、凝集し、成長した残
留トナーを除去するのに十分な振動を与える事が可能か
もしれないが、衝突振動が入力されたときのブレードの
挙動によっては残留トナーのすり抜けなどの弊害が考え
られる。
【0016】第三の従来例の場合、印加時間を長くして
いたり、回数を多く与えていたので、その間の時間がか
かり、生産性が低下していた。また、回転部の耐久劣化
が激しく、耐久性がなかった。あるいは、稼動音増、消
費電力増、電源容量アップによる装置の大型化などの弊
害もあった。
【0017】本発明は従来の前記課題を解決するもので
あり、本発明の目的は、感光ドラムに当接するブレード
を取り付けるフレームに複数個のバイブレーションモー
タを設け、このバイブレーションモータから発せられる
振動によってブレードを振動させ、クリーニング性能を
向上させる装置において、モータの印加電圧と回転数を
変化させることで、印加電圧と回転数を必要最低限とす
ることである。これにより、生産性を上げ、モータの寿
命を伸ばし、高耐久で、画像不良の発生しない画像形成
装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は下記の構成を
備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0019】(1)像担持体、クリーニング手段を備
え、前記クリーニング手段には、前記像担持体に当接す
る弾性体のブレードと、出力軸端部に扇形の錘が取り付
けられた動作制御可能な一つあるいは複数個のモータ
と、前記ブレードと前記モータとを保持するフレーム部
を具備した画像形成装置において、前記モータ駆動時に
前記モータの印加電圧を変化させることを特徴とする画
像形成装置。
【0020】(2)前記モータ駆動時に前記モータの回
転数を変化させることを特徴とした前記(1)に記載の
画像形成装置。
【0021】(3)前記(1)において、振動レベルと
クリーニング性能の関係から、印加電圧および回転数の
変化を定めることを特徴とするクリーニング方法。
【0022】
【作用】バイブレーションモータの印加電圧と回転数を
変化させることで、振動周波数を変化させ、クリーニン
グブレードへいろいろな周波数の振動を与えることで、
凝集・成長した残留トナーを効率良く、除去するもので
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施例1】図1に、本発明に係るクリーニング装置を
備えた画像形成装置の一例を示す。なお、同図に示す画
像形成装置は、電子写真方式のプリンタであり、同図は
その概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【0025】同図に示すプリンタ(以下「画像形成装
置」という。)は、原稿(不図示)の画像を読み取るリ
ーダ部(読取り部)11と、紙や透明フィルム等の転写
材Pにトナー像を形成するプリンタ部(画像形成部)1
2とを備えている。なお、同図に示すプリンタ部12の
左側には、画像形成後の転写材Pに対して後処理(例え
ば、穴明け加工、ステープル加工、折加工)を行うフィ
ニッシャ(後処理部)13が配設されている。
【0026】リーダ部11は、原稿(不図示)が載置さ
れる透明な原稿台(プラテンガラス)14と、原稿を上
方から押圧する押圧板15と、原稿の画像面を照射する
光源16と、画像面からの反射光を導く反射ミラー1
7,18,19と、光像を形成するレンズ20と、光を
電荷に変換するCCD21と、画像処理を行う画像処理
部22とを備えている。
【0027】プリンタ部12は、像担持体としてのドラ
ム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)
23を備えている。感光ドラム23の周囲にはその回転
方向(矢印R方向)に沿ってほぼ順に、一次帯電器2
4、ポリゴンミラー26及び反射ミラー27を有する露
光装置25、現像器28、転写帯電器(転写手段)3
0、分離帯電器31、そして本発明に係るクリーニング
装置(クリーニング手段)50が配設されている。ま
た、転写材Pの移動方向(図1の右から左)に沿ってほ
ぼ上流側から順に、給紙カセット33,34、給紙ロー
ラ35,36、レジストローラ37、搬送ベルト38、
定着ローラ41及び加圧ローラ42を有する定着器4
0、排出ローラ43が配設されている。
【0028】上述構成の画像形成装置は、リーダ部11
で読み取った原稿の画像面の画像情報に基づいて、プリ
ンタ部12において転写材P上にトナー像を形成するよ
うになっている。
【0029】すなわち、リーダ部11においては、原稿
がその画像面を下方に向けた状態で原稿台14上に載置
され、上方から押圧板15によって押圧される。原稿の
画像面は、光源16が右方に移動することによって走査
される。このときの画像面からの反射光は反射ミラー1
7,18,19、レンズ20を介してCCD21に導か
れ、ここで電荷に変換される。さらに、画像処理部22
において、濃度補正やシェーディング補正が行われた
後、画像信号として、プリンタ部12の露光装置25に
送られる。
【0030】プリンタ部12においては、感光ドラム2
3は、駆動手段(不図示)によって矢印R方向に回転駆
動され、その表面は、一次帯電器24によって所定の極
性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム23
表面は、上述の画像処理部22からの画像信号に基づい
てON/OFF制御されるレーザスキャナ(不図示)か
らのレーザ光がポリゴンミラー26及び反射ミラー27
を介して照射されることにより、光照射部分の電荷が除
去されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
器28によってトナーが付着されてトナー像として現像
される。こうして感光ドラム23上に形成されたトナー
像は、転写材Pに転写される。転写材Pは、給紙カセッ
ト33から給紙ローラ35によって給紙され、又は給紙
カセット34から給紙ローラ36によって給紙され、さ
らにレジストローラ37によって所定のタイミングで感
光ドラム23と転写帯電器30との間の転写部に供給さ
れ、転写帯電器30によって感光ドラム23上のトナー
像が転写される。トナー像転写後の転写材Pは、分離帯
電器31によって感光ドラム23表面から分離され、搬
送ベルト38によって定着器40に搬送される。定着器
40に搬送された転写材Pは、定着ローラ41,加圧ロ
ーラ42によって加熱・加圧されて表面にトナー像が定
着される。トナー像定着後の転写材Pは、排出ローラ4
3によってフィニッシャ13に供給されて所望の後処
理、例えば穴明け加工,ステープル加工,折加工等がな
される。
【0031】なお、図1の押圧板15の上方に二点鎖線
で示すように自動原稿供給装置(ADF)44を配設し
て、読取り対象となる原稿を、この自動原稿供給装置4
4により、自動的に原稿台14に搬送し、読取り後には
自動劇に原稿台14から搬出するようにしてもよい。
【0032】一方、トナー像転写後の感光ドラム23
は、転写時に転写材Pに転写されないで感光ドラム23
表面に残ったトナー(残留トナー)が、クリーニング装
置50によって除去され、次の画像形成に供される。
【0033】以上で、画像形成装置全体の説明を終了す
る。
【0034】次に、図2を参照して本発明に係るクリー
ニング装置50について詳述する。この図2は、感光ド
ラム23の軸方向(感光ドラム表面の母線方向)に対し
て直交する方向の縦断面図である。なお、以下の説明で
は感光ドラム23の軸方向(母線方向)に沿った方向を
適宜「長手方向」という。
【0035】クリーニング装置50は、その全体が軸方
向(長手方向)に長く構成されており、ハウジング51
と、フレーム52と、クリーニングブレード53と、複
数のモータ54と、付勢部材としての引っ張りばね55
とを備えている。
【0036】ハウジング51は、感光ドラム23表面か
らクリーニングブレード53によって除去した残留トナ
ーを回収するものである。ハウジング51は、上部51
aと背面部51bと下部51cとを有しており、感光ド
ラム23の表面に対向する側には、開口部51dが設け
られている。上部51aの下面には、長手方向の両端部
において支持部材56(ただし、同図ではその一方のみ
を図示)が下方に向けて突設されている。これら2個の
支持部材56によって軸57が支持されている。軸57
は、その軸心57aが感光ドラム23の母線に対してほ
ぼ平行になるように配設されている。
【0037】フレーム52全体は、上述の軸57によっ
て揺動自在に支持されている。フレーム52は、図2,
図3に示すように、長手方向に長く形成されたフレーム
本体58を有している。フレーム本体58は、上部58
aと底部58bとこれらを連結する傾斜部58cとを有
していて、背面側には開口部58dが設けられている。
底部58bの上面には、後述するモータ54が取り付け
られている。傾斜部58cの前面には、ホルダ60がビ
ス61によって固定されており、このホルダ60と傾斜
部58cとの間に後述のクリーニングブレード53が挟
持されている。フレーム本体58の上部には、長手方向
の両端のそれぞれに軸受部62(ただし、同図ではその
一方のみを図示)が突設されている。この軸受部62に
は、上述の軸57の両端部が挿入されている。つまり、
フレーム52全体は、軸57により、揺動自在に支持さ
れている。そのときの揺動方向は同図中のほぼ左右方
向、つまり感光ドラム23表面に対して近接しまた離間
する方向(接離方向)である。フレーム52の背面側に
は、後述の引っ張りばね55の一端部が係合される係合
部52aが突設されている。
【0038】クリーニングブレード53は、母線に沿っ
た方向の長さ(長手方向の長さ)が長く形成された板状
の部材である。材質としては、例えば、合成樹脂によっ
て形成されていて、可撓性を有する。クリーニングブレ
ード53は、その上側を上述のフレーム本体58の傾斜
部58cとホルダ60とによって挟持された状態で固定
されており、下側をホルダ60から突出させていて、エ
ッジ53aを後述のようにして感光ドラム23表面に当
接させている。クリーニングブレード53全体は、上述
のハウジング51の開口部51dの上部に位置してい
る。
【0039】モータ54は、図4(a)に示すように、
その出力軸54aに偏心錘63が取り付けられている。
本実施の形態においては偏心錘63はほぼ扇形に形成さ
れている。なお、偏心錘63は、原理的には重心が出力
軸54a上から外れるものであれば、特に扇形に限定さ
れるものではない。モータ54は、図4(b)及び図4
(b)のX−X線矢視図である図4(c)に示すよう
に、ケース64内に収納され、ケース64の下部の開口
部を蓋59によって閉鎖されることによりケース64内
に固定されて、モータユニット65を構成している。上
述のケース64及び蓋59は、モータ54にトナーが侵
入するのを防止するとともに、モータ54を拘束するこ
とで、フレーム本体58に対して振動を効率的に伝播で
きるようになっている。
【0040】モータユニット65は、図3,図4(c)
に示すように、上述のフレーム本体58の底部58bの
上面における、長手方向の両端部にそれぞれ取り付けら
れている。ただし、図4(c)では、ケース64の一部
を切り欠いて中のモータ54が見えるようにしている。
このとき、2個のモータユニット65は、フレーム本体
58の長手方向の中心Cからそれぞれのモータユニット
65までの距離xが等しくなるように、かつそれぞれの
モータ64の出力軸54aが上述の軸57の軸心57a
とほぼ平行になるように配設されている。このように長
手方向の中心Cを基準に対称な位置に2個のモータユニ
ット65を配置することにより、比較的小さな振動でク
リーニングブレード53にムラなく振動を伝播させるこ
とを可能とし、また、感光ドラム23表面に対するクリ
ーニングブレード53の当接圧のばらつきを小さく抑え
ることを可能としている。
【0041】なお、図3に示す本実施の形態において
は、偏心錘65は、モータ54に対していずれも同図中
の左側に位置するように配置されているが、双方が右側
に位置するように配置するようにしてもよく、また一方
が左側で、他方が右側に位置するように配置してもよ
い。なお、2個のモータ54には制御回路(不図示)が
接続されていて、この制御回路により回転制御された2
個のモータ54は、それぞれの偏心錘63が逆方向に回
転するようになっている。
【0042】付勢部材としての引っ張りばね55は、図
2に示すように、上述のハウジング51の一部と、上述
のフレーム52の係合部52aとの間に介装されてい
る。この引っ張りばね55は、軸57によって揺動自在
に支持されたフレーム52全体を軸57を中心にして同
図中の反時計回りに付勢している。これによりクリーニ
ングブレード53はそのエッジ53aを感光ドラム23
表面に所定の当接圧で当接させている。上述のように、
軸57が感光ドラム23表面の母線にほぼ平行に配設さ
れているので、上述の当接によって感光ドラム23表面
とエッジ53aとの間には、感光ドラム23表面の母線
に沿った当接部N(図7参照)が形成されることにな
る。
【0043】さらに、ハウジング51の内部におけるフ
レーム52の下方には、図2に示すように、マグネット
ローラ66、搬送スクリュー67が回転自在に取り付け
られていて、駆動手段(不図示)によって回転駆動され
ている。マグネットローラ66は表面に残留トナーによ
るトナー層を形成している。このときのトナー層の厚さ
は、マグネットローラ66とシャフト68との間のクリ
アランスによって規制される。上述のマグネットローラ
66により、感光ドラム23の母線の方向にトナー層を
帯状に接触させることで感光ドラム23表面にトナーを
再コートする。残留トナーを感光ドラム23の母線方向
に再コートすることでクリーニングブレード53と感光
ドラム23との摩擦を長手方向で安定させることができ
る。残留トナーは再コートされたトナーとともにクリー
ニングブレード53によって掻き落とされ、マグネット
ローラ66で回収される。シャフト68には、シート7
0が当接されている。このシート70は、シャフト68
の表面を摺擦することによりマグネットローラ66上の
トナーの層厚を維持し、また、搬送スクリュー67へ残
留トナーを搬送するようになっている。搬送スクリュー
67は回転によってその長手方向に残留トナーを搬送し
てトナー回収容器(不図示)へ搬送する。
【0044】図7(a),(b),(c),(d)に、
感光ドラム23とクリーニングブレード53のエッジ5
3aとの当接部N近傍の拡大図を示す。これらの図を参
照して、本実施の形態に係るクリーニング装置50によ
って感光ドラム23上の残留トナーを除去するようすを
説明する。
【0045】図7(a)に示すように、感光ドラム23
に当接しているクリーニングブレード53のエッジ53
aには、感光ドラム23表面から掻き取った残留トナー
tが徐々に凝集していく。
【0046】図7(b)に示すように、凝集した残留ト
ナーtが成長をつづけると、クリーニングブレード53
の当接部Nを残留トナーtがすり抜けるようになる。
【0047】こうして当接部Nをすり抜けた残留トナー
tは、転写部において、転写材Pに転写されて搬送方向
にスジ状の画像を形成してしまう。
【0048】このような画像不良を防止するため、成長
し凝集塊となった残留トナーtをクリーニングブレード
53のエッジ53aから除去する必要がある。
【0049】そこで、本発明の実施の形態1では、上述
構成のクリーニング装置50の2個のモータ54を回転
させることで除去するようにしている。複数(2個)の
モータ54の出力軸54aを回転させると、出力軸54
aに取り付けられている偏心錘63が回転する。この偏
心錘63の回転により、モータ54全体に振動が発生す
る。このモータ54の振動は、ケース64、蓋59,フ
レーム本体58を介してクリーニングブレード53に伝
播される(図7(c)参照)。こうしてクリーニングブ
レード53に振動が伝播されると、図7(d)に示すよ
うに、残留トナーtの凝集塊が壊れて、残留トナーtが
下方に落下して、マグネットローラ66の上方に回収さ
れる。
【0050】このとき、クリーニングブレード53を支
持しているフレーム52が感光ドラム23の母線とほぼ
平行な軸57によって揺動自在に支持され、かつ、2個
のモータ54の出力軸54aが軸57に対してほぼ平行
に配設されているので、感光ドラム23とクリーニング
ブレード53のエッジ53aとの当接部Nにおいてエッ
ジ53aには、ミクロ的に接離方向の微振動が効率よく
発生する。したがって、凝集された残留トナーを良好に
除去することができる。
【0051】また、2個のモータ54をフレーム本体5
8の長手方向の両端部にそれぞれ配置することにより、
比較的小さな振動でクリーニングブレード53にムラな
く振動を伝播させることを可能としている。さらに、上
述のように、2個のモータユニット65をフレーム本体
58の長手方向の中心Cに対して対称な位置に配置する
ことにより、感光ドラム23表面に対するクリーニング
ブレード53の当接圧のバラツキを小さくすることがで
きる。つまり当接部Nにおける当接圧が、当接部Nの長
手方向で均一化となるようにしている。
【0052】さらに、本実施の形態においては、モータ
駆動時にモータの印加電圧を以下のように、変化させる
ことで、振動周波数を変化させ、クリーニングブレード
へいろいろな周波数の振動を与えることで、凝集・成長
した残留トナーを効率良く、除去するようにしている。
【0053】すなわち、図5(a)に示すように、モー
タの印加電圧を時間とともに変化させる。この時の、ブ
レードの振動の周波数を図5(b)に示す。振動の周波
数が変化しているのがわかる。従来のモータの印加電圧
は、時間とともに変化させていなかった(図5(c)の
で、ブレードの振動は一定であった(図5(d))。本
発明のように、モータの印加電圧を時間とともに変化さ
せることで、ブレードの振動の周波数が変化し、いろい
ろな振動を与えることで、凝集・成長した残留トナーを
効率良く、除去することが可能となる。効率良く除去す
ることができるので、振動を与える時間が短くても効果
が得られることになり、モータの駆動時間も短くでき
る。これにより、モータの寿命もながくすることが可能
となる。
【0054】ここで、画像形成時(画像形成中)にモー
タ54を動作させると、その振動が画像形成中の感光ド
ラム23にも伝達されて感光ドラム23上のトナー像が
ぶれるため、画像形成時にモータ54を動作させること
は望ましくない。したがって、モータ54は、非画像形
成時に作動させるようにした。また、感光ドラム23の
停止時にモータ54を動作させるようにしてもよい。さ
らに、2個のモータ54の偏心錘63の回転方向を相互
に逆方向とすることにより、クリーニングブレード53
の振動の振幅を大きくすることができる。
【0055】画像形成装置の場合、生産性を損なうこと
を避ける必要があるが、エッジ53a近傍に成長した残
留トナーの凝集塊を崩すためには短時間のモータ動作時
間ですむので、特に生産性を低下させるようなことはな
い。
【0056】また、例えば、画像形成時の特定の間隔毎
に短時間のモータ54の動作を繰り返すことにより、生
産性の著しい低下を招くことなく有効に残留トナーの凝
集塊を除去することができる。
【0057】なお、複数個のモータユニット20は、ク
リーニングブレード53に対して凝集塊を除去するのに
十分な振動を与えることができる構成であれば、上記構
成に限定するものではない。例えば、フレーム本体58
の長手方向の中心Cからそれぞれのモータユニット65
まで距離が異なるように、2個のモータユニット65を
配設するようにしてもよい。
【0058】以上の実施の形態においては、フレーム5
2にモータ54を2個配設する例を説明したが、これに
代えて1個配設するようにしてもよい。この場合でも、
相応の効果をあげることができる。
【0059】また、以上の実施の形態では、モータ54
を2個配設する例を示したが、3個以上配設するように
してもよい。配設個数が偶数個の場合は、フレーム本体
58の長手方向の中心Cを基準に振り分けで配置し、一
方、奇数個の場合は、偶数個を振り分けで配置し、残っ
た1個を中心Cに配置するようにするとよい。
【0060】
【実施例2】図6に第2の実施例のモータの駆動電圧を
示す。
【0061】モータの駆動電圧を連続的に変化させるこ
とにより(図6(a))、振動周波数も連続的に変化さ
せることができる(図6(b))。連続的にいろいろな
振動を与えることで、さらに、凝集・成長した残留トナ
ーを効率良く、除去することが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感光ドラムに当接するブレードを取り付けるフレームに
複数個のバイブレーションモータを設け、このバイブレ
ーションモータから発せられる振動によってブレードを
振動させ、クリーニング性能を向上させる装置におい
て、バイブレーションモータの印加電圧と回転数を変化
させることで、振動周波数を変化させ、印加電圧と回転
数を必要最低限とすることが可能となる。これにより、
生産性を上げ、モータの寿命を伸ばし、高耐久で、画像
不良の発生しない画像形成装置を提供可能とする。さら
に、長寿命により、低ランニングコストの画像形成装置
を提供可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の概略構成を模式的に示す縦断
面図である。
【図2】 クリーニング装置の構成を示す縦断面図であ
る。
【図3】 フレーム本体とモータユニットの位置関係を
示す斜視図である。
【図4】 (a)はモータ及びその出力軸に取り付けら
れた偏心錘を示す斜視図である。 (b)はモータを収
納するケースの斜視図である。(c)は(b)のX−X
線矢視図である。
【図5】 (a)〜(d)は第1の実施例の印加電圧の
時間的変化と振動との関係を示す図である。
【図6】 (a),(b)は第2の実施例の印加電圧の
時間的変化と振動との関係を示す図である。
【図7】 (a)〜(d)は感光ドラム上の残留トナー
をクリーニングブレードのエッジで掻き落とすようすを
示す図である。
【図8】 従来の、感光ドラム上の残留トナーをクリー
ニングブレードのエッジで掻き落とすようすを示す図で
ある。
【符号の説明】
11 リーダ部(読取り部) 12 プリンタ部(画像形成部) 13 フィニッシャ(後処理部) 14 原稿台(プラテンガラス) 15 押圧板 16 光源 17,18,19 反射ミラー 20 レンズ 21 CCD 22 画像処理部 23 像担持体(感光ドラム) 24 一次帯電器 25 露光装置 26 ポリゴンミラー 27 反射ミラー 28 現像器 30 転写帯電器(転写手段) 31 分離帯電器 33,34 給紙カセット 35,36 給紙ローラ 37 レジストローラ 38 搬送ベルト 41 定着ローラ 42 加圧ローラ 43 排出ローラ 44 自動原稿供給装置(ADF) 50 クリーニング装置(クリーニング手段) 51 ハウジング 51a 上部 51b 背面部 51c 下部 51d 開口部 52 フレーム 52a 係合部 53 クリーニングブレード 53a クリーニングブレードのエッジ 54 モータ 54a モータの出力軸 55 引張りばね 56 支持部材 57 軸 57a 軸心 58 フレーム本体 58a 上部 58b 底部 58c 傾斜部 58d 開口部 59 蓋 60 ホルダ 61 ビス 62 軸受部 63 偏心錘 64 ケース 65 モータユニット 66 マグネットローラ 67 搬送スクリュー 68 シャフト 70 シート N 当接部 P 転写材 t 残留トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA32 DE04 DE07 EC18 ED28 EE01 EE04 EE07 EF09 EF12 2H134 GA01 GB02 HD06 HD07 HD16 HD18 KB05 KB06 KB08 KB14 KC01 KC02 KF02 KG08 KH01 KH15 KH16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体、クリーニング手段を備え、前
    記クリーニング手段には、前記像担持体に当接する弾性
    体のブレードと、出力軸端部に扇形の錘が取り付けられ
    た動作制御可能な一つあるいは複数個のモータと、前記
    ブレードと前記モータとを保持するフレーム部を具備し
    た画像形成装置において、前記モータ駆動時に前記モー
    タの印加電圧を変化させることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記モータ駆動時に前記モータの回転数
    を変化させることを特徴とした請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、振動レベルとクリー
    ニング性能の関係から、印加電圧および回転数の変化を
    定めることを特徴とするクリーニング方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105342A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Ricoh Co Ltd 光書込装置、および画像形成装置
JP2017134149A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2020034842A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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