JPH07191589A - 分離装置及び画像形成装置 - Google Patents

分離装置及び画像形成装置

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JPH07191589A
JPH07191589A JP5332686A JP33268693A JPH07191589A JP H07191589 A JPH07191589 A JP H07191589A JP 5332686 A JP5332686 A JP 5332686A JP 33268693 A JP33268693 A JP 33268693A JP H07191589 A JPH07191589 A JP H07191589A
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Japan
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field generating
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Application number
JP5332686A
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English (en)
Inventor
Masami Maetani
正巳 前谷
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルターの目詰まりを効果的に防止し、且
つ長期的に使用可能な分離装置及び前記分離装置を用い
た画像形成装置を提供する。 【構成】 非磁性フィルターと、前記非磁性フィルター
の一方側に配置され、磁性現像剤を供給するために回転
可能な第1磁場発生手段と、前記非磁性フィルターを挟
んで前記第1磁場発生手段と対向する位置に配置され、
前記第1磁場発生手段から供給される磁性現像剤を回収
するために回転可能な第2磁場発生手段とを有し、前記
第1磁場発生手段及び第2磁場発生手段を、回転円周方
向に2分割以上の分極構造にすると共に、回転軸方向に
も磁極を対向させ且つ2分割以上の分極構造にしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成後の像担持体か
ら除去された現像剤を利用すべく、現像剤に混入した不
純物を除去する分離装置及び前記分離装置を用いた画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置は、帯電器によ
って一様に帯電させた像担持体に選択的な露光をして潜
像を形成し、現像器によって前記潜像を現像剤で顕像化
すると共に、該現像剤による像を記録媒体に転写して画
像記録を行う。
【0003】このような装置にあっては、現像像を転写
した後に像担持体に残留した現像剤をクリーニング手段
によって除去している。この除去した現像剤は、廃現像
剤として従来は廃棄していたが、近年は省資源、省エネ
ルギーを目的として、前記廃現像剤の再利用を図ること
が考えらえている。
【0004】このような回収現像剤を再利用するに当た
っては、その回収現像剤を一旦再生処理する必要があ
る。それは、一旦画像形成に供されてクリーニング手段
で回収された現像剤の中には記録媒体である記録紙の紙
粉や空気中のゴミ等の異物、現像剤の凝集体や凝固体が
含まれており、そのまま現像器に戻して再使用すると、
それらの異物等のために現像画像に欠け部やその他の画
像欠陥を生じて画質の低下を招いたり、或いは像担持体
に傷を生じさせたりする不具合が発生するからである。
【0005】そのための現像剤再生方法として、従来は
メッシュフィルターによるものが考えられているが、メ
ッシュに目詰まりを生じさせたり、小さな異物はそのま
ま通過したりして回収現像剤を使用する上で問題があっ
た。特に、小さな異物をも除去するようにメッシュの目
を細かくすると、メッシュへの回収現像剤の目詰まりが
顕著になり、二律背反を生じてしまう。
【0006】そのため、メッシュを介して上下にマグネ
ットローラを配置し、下側より回収現像剤を供給して下
側のマグネットローラに付着した磁性現像剤をメッシュ
を介して上側のマグネットローラへと強制的に磁力を使
用して搬送する分離装置において、メッシュを保持して
いる支持板へ強制的に振動を付与させる装置が試みられ
ている。メッシュに振動を付与することにより、現像剤
の凝集を破壊し、目詰まりを解消するものである。
【0007】上記分離装置では、メッシュが金属や樹脂
材による極細線で網目状に編み込まれて形成されてお
り、さほど弾性がないために、振動を付与してもメッシ
ュ全体に振動が伝達しない。そのために、網目状メッシ
ュを可撓性シートによって挟み込み、加振手段によって
可撓性シートへ振動を与えることにより、メッシュへ強
制的に振動を付与する方式が試みられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は網目状メッシュを可撓性シートで挟み込み、モータと
カム等で構成した加振手段によって振動付与を行ってい
たために、部品点数が増加してコストが高くなり、また
画像形成装置本体の寿命に対して前記モータの耐久寿命
が短く、モータ交換のメンテナンスが大変であった。更
に可撓性シートの外形端面と、メッシュとの接触部にお
いて、メッシュの変形や、磨耗による破損等の問題があ
り、メッシュの寿命の短く定期的に交換する必要が生じ
ていた。
【0009】本発明は従来の上記問題を解決するもので
あり、その目的とするところは、フィルターの目詰まり
を効果的に防止し、且つ長期的に使用可能な分離装置及
び前記分離装置を用いた画像形成装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、非磁性フィルターと、
前記非磁性フィルターの一方側に配置され、磁性現像剤
を供給するために回転可能な第1磁場発生手段と、前記
非磁性フィルターを挟んで前記第1磁場発生手段と対向
する位置に配置され、前記第1磁場発生手段から供給さ
れる磁性現像剤を回収するために回転可能な第2磁場発
生手段とを有し、前記第1磁場発生手段及び第2磁場発
生手段を、回転円周方向に2分割以上の分極構造にする
と共に、回転軸方向にも磁極を対向させ且つ2分割以上
の分極構造にしたことを特徴としてなる。
【0011】
【作用】前記構成にあっては、磁力によって第1磁場発
生手段からフィルターを介して第2磁場発生手段へ現像
剤が移動する。この磁場発生手段は回転軸方向に分極構
造となっているために、磁場発生手段の回転による周期
をもった集中磁力線の方向転換により、フィルターに凝
集する現像剤の凝集を崩するように作用する。これによ
り、フィルターの目詰まりが解消され、現像剤から異物
を除去して容易に分離することが出来る。
【0012】
【実施例】次に本発明の一実施例に係る画像形成装置及
びその画像形成装置に用いられている現像剤分離装置の
構成を説明する。
【0013】〔第1実施例〕図1乃至図5は第1実施例
に係る画像形成装置である複写機及び分離装置を示すも
のであり、図1は複写機の全体構成説明図、図2は回収
した現像剤を現像手段へ送る構成説明図、図3乃至図5
は現像剤の分離装置の構成説明図である。ここでは、説
明の順序として、まず複写機の全体構成を説明し、次に
現像剤分離装置の構成について説明する。
【0014】{画像形成装置の全体構成}まず複写機A
の全体構成を図1及び図2を参照して説明する。図1及
び図2において、1は原稿読取手段であり、原稿台ガラ
ス1aに載置した原稿に対し、照明ランプ1bで光照射
すると共に、ランプ1b及び走査用反射ミラー1c1を走
査し、原稿からの反射光を前記ミラー1c1及び反射ミラ
ー1c2,1c3,1c4,1c5,1c6、更には合焦及び変倍
機能を有するレンズ1dを介して像担持体である感光体
ドラム2へ照射し、静電潜像を形成する。
【0015】感光体ドラム2は表面に感光層を有し、メ
インモータ3によって画像形成動作に応じて図1の矢印
方向へ回転可能である。この感光体ドラム2の周囲には
感光体ドラムの表面を一様に帯電するための帯電手段
4、現像手段5、転写手段6及びクリーニング手段7が
配置してある。そして回転する感光体ドラム2の表面を
帯電手段4で一様に帯電すると共に、前記原稿読取手段
1からの露光によって静電潜像を形成し、現像手段5で
前記静電潜像に磁性現像剤を転移させて現像像を形成す
る。この現像手段5は、現像剤ホッパー5a内の現像剤
を送り部材5bによって固定磁石を内蔵した現像スリー
ブ5cへ送り出し、現像スリーブ5cを回転させると共
に、現像ブレードによって摩擦帯電電荷を付与した現像
剤層を現像スリーブ5cの表面に形成し、その現像剤を
前記潜像に応じて感光体ドラム2へ転移させることによ
って現像像を形成して可視像化する。
【0016】そして前記現像像を搬送手段8で搬送する
記録媒体9に転写手段6の電圧印加によって転写する。
この転写手段6は転写帯電器6aと分離帯電器6bとを
有しており、転写帯電器6aによって現像トナーと逆極
性の電圧を印加して搬送された記録媒体9に現像像を転
写し、像転写後の記録媒体9に対して分離帯電器6bで
電圧印加して感光体ドラム2から分離する。
【0017】現像像を記録媒体9に転写した後に感光体
ドラム2の表面に残留した現像剤は、クリーニングブレ
ード7aで掻き落とし、回収現像剤溜め7bへ回収する
クリーニング手段7によって除去し、後述する分離装置
Bによって現像剤と異物とを分離して現像剤ホッパー5
aへ送り込む。
【0018】一方、搬送手段8の構成は、装置本体の下
方に上下カセット8a1,8a2が装着してあり、それぞれ
のカセット8a1,8a2に収納した記録媒体9がピックア
ップローラ8b1,8b2によって一枚ずつレジストローラ
対8cへ供給可能となっている。前記カセット8a1,8
b2又は手差しトレイ8dから供給された記録媒体9は、
前記感光体ドラム2による画像形成動作と同期してレジ
ストローラ対8cが駆動して搬送し、転写手段6の位置
で前述したように現像像を転写する。そして像転写後の
記録媒体9を搬送ベルト8eによって、駆動ローラ10a
及びヒータを内蔵した加熱押圧ローラ10bからなる定着
手段10へ搬送し、この定着手段10で熱及び圧力を印加し
て転写像を定着して排出ローラ対8fによって排出トレ
イ8gへ排出する。尚、この画像形成装置は一度画像形
成した記録媒体9を再度画像転写位置へ搬送するための
再搬送誘導部8h、中間トレイ8i及び再搬送部8jを
有している。
【0019】また、この実施例に係る複写機Aは、原稿
ガラス1aの上部に原稿自動給送装置11が装着してあ
り、複数枚の原稿を自動的に分離給送可能にしている。
尚、この原稿自動給送装置11の構成は、公知であるため
に具体的な説明は省略する。
【0020】{現像剤分離装置}本実施例に係る複写機
Aは、前記クリーニング手段7で回収した現像剤を現像
剤分離装置Bによって異物を分離し、これを図2に示す
搬送パイプ12によって現像手段5の現像剤ホッパー5a
へ供給して再利用するようにしている。
【0021】次にその分離装置Bの構成について図3乃
至図5を参照して説明する。尚、図3は分離装置の概略
斜視説明図、図4(a)は磁場発生手段であるマグネッ
トローラの断面図、(b)はマグネットローラの回転軸
方向の概略断面図、図5は分離装置の断面図を示す。
【0022】この分離装置Bは、非磁性材料(例えば非
磁性ステンレス線、非磁性黄銅線、ナイロン繊維等)か
らなり、現像剤の粒径の数倍のメッシュ粗さを有するメ
ッシュフィルター13を略水平に配置しており、これを表
裏面から可撓性シート14a,14b(例えば薄層ステンレ
ス板等)により挟み込んで支持している。更に前記フィ
ルター13の下方には第1磁場発生手段となる第1マグネ
ットローラ15が配置してあり、フィルター13の上方には
前記マグネットローラ15と対向するように、第2磁場発
生手段となる第2マグネットローラ16が配置してある。
このマグネットローラ15,16は、図3の矢印方向へギア
17a,17bを介して駆動手段(図示せず)により回転可
能に設けてある。
【0023】前記マグネットローラ15,16は、図3及び
図4に示すように、ローラ回転方向へ2分割以上の分極
構造(本実施例のマグネットローラ15にあってはN2 、
S2、N2 、S2 、マグネットローラ16にあってはS1
、N1 、S1 、N1 )を有し、またローラの回転軸方
向にも2分割以上の分極構造(本実施例のマグネットロ
ーラ15にあってはN2 、S2 、マグネットローラ16にあ
ってはS1 、N1 )を有している。そしてマグネットロ
ーラ15,16同士が対向する部分の磁力N2 とS1及びS2
とN1 との関係は、S1 >N2 及びS2 >N1 となる
ように設定してある。
【0024】図5において、18,19は現像剤の搬送スク
リューであり、一方の搬送スクリュー18はクリーニング
手段7から回収された現像剤を奥側より手前側に搬送す
る。他方の搬送スクリュー19は現像剤補集部20に設けて
あり、異物を分離した現像剤を手前から奥側へ搬送し、
前述した搬送パイプ12を介して現像手段5のホッパー5
aへ搬送するものである。
【0025】また第1マグネットローラ15の周面には、
該ローラ15の周面に沿って搬送される現像剤の層厚を規
制するためのドクターブレード21が近接している。第2
マグネットローラ16の周面にも、該ローラ16の周面に沿
って搬送される現像剤を掻き取り、現像剤補集部20へ落
とすための掻き取りブレード22が当接している。更に前
記第1マグネットローラ15の表面には、該ローラ15上に
残留現像剤と共に残留して付着している、紙粉等の非磁
性物を回収部23へ掻き落とすための非磁性ブラシ24が回
転可能に当接している。このブラシ24は、第1マグネッ
トローラ15と逆方向へ低速で回転駆動するものである。
【0026】次に前記分離装置Bの動作を説明する。画
像形成によってクリーニング手段7の現像剤溜め7bへ
現像剤が回収されると、その現像剤が搬送スクリュー18
によって分離装置B内部へ搬送される。ここで現像剤は
第1マグネットローラ15上に磁力によって付着し、該マ
グネットローラ15の回転に伴って上方へ搬送され、ドク
ターブレード21によって所定の層厚に規制される。つい
で第2マグネットローラ16と対向する分離部へ送られた
現像剤は、図4(b)に示すように、マグネットローラ
の回転軸方向左半分でN2 からS1 へ伸びる集中磁力線
により引き付けられ、マグネットローラの回転軸方向右
半分ではN1 からS2 へ伸びる集中磁力線によって引き
付けられる。
【0027】前記分離部の磁力の関係は、前述したよう
にS1 >N2 、S2 >N1 であるために、現像剤はS1
、S2 により強く引き付けられ、メッシュフィルター1
3を介してマグネットローラの回転軸の左半分では上方
向へ、右半分では下方向へ引き付けられる。
【0028】ここで下方向から上方向への一方向だけの
集中磁力線では、現像剤はフィルター13の網目が初期の
クリーンな状態ではスムーズに通過する。しかし、使用
するに従って部分的に凝集した現像剤がフィルター13の
隙間に付着したり、更には環境湿度が高い場合には現像
剤の凝集度が一層高くなり、フィルター13を通過しなく
なる、所謂目詰まり現象を生ずるようになる。
【0029】しかしながら、本実施例にあっては前述し
たように、フィルター13に付着した現像剤は、マグネッ
トローラ15,16の回転による周期をもった集中磁力線の
上下方向転換により、その凝集を崩しながらフィルター
13の目詰まりを解消する。このため、現像剤は容易にフ
ィルター13を通過し、異物を分離するようになる。そし
てフィルター13を通過した現像剤は、それ自体の重さは
非常に小さく、磁力による搬送力の方が充分大きくなる
ように前記磁力を設定しておくことにより、上方へ運ば
れて第2マグネットローラ16へ付着する。
【0030】本実施例では現像剤を重力方向下側から上
側へ搬送して分離するように設定しているために、現像
剤と分離された非磁性物(異物)はフィルター13の下側
に付着しており、磁力の方向変化やフィルター13へ付与
される磁力線の方向変化によってフィルター13への付着
力を失い、その重力により下方に引き落とされる。従っ
て、効率的に現像剤と異物とを分離出来、また継続的に
フィルター13の目詰まりを防止することが出来る。
【0031】上記のようにしてフィルター13を通過して
異物が分離された現像剤は、第2マグネットローラ16の
回転に伴って搬送され、掻き取りブレード22によって第
2マグネットローラ16から補集部20へ掻き落とされ、搬
送スクリュー19によって分離装置Bの外へ搬送される。
そしてこの現像剤は図2に示す搬送パイプ12によって現
像手段5のホッパー5aへと搬送され、再度現像に使用
される。
【0032】一方、分離部で現像剤と分離され、叩き落
とされた異物は、第1マグネットローラ15上に落ちて残
留現像剤と共に搬送され、非磁性ブラシ24によって一旦
第1マグネットローラ15の表面から剥離される。この非
磁性ブラシ24は小さい当接圧により第1マグネットロー
ラ15に接触しているために、第1マグネットローラ15上
で弱い力で付着している異物等は掻き落とされる。
【0033】また分離部で分離しきれずに残留してしま
った現像剤は、磁力によって第1マグネットローラ15に
吸着されているために、非磁性ブラシ24によって掻き落
とされることなく、マグネットローラ15の回転によって
搬送されて再度異物分離の機械を得ることになる。従っ
て、回収部23には現像剤が殆ど回収されず、非磁性物か
らなる異物が回収されることになる。
【0034】〔第2実施例〕次に図6乃至図8を参照し
て分離装置の第2実施例を説明する。ここで、図6は第
2実施例に係る分離装置の概略斜視説明図、図7(a)
は磁場発生手段であるマグネットローラの断面図、
(b)はマグネットローラの回転軸方向の概略断面図、
図8は分離装置の断面図を示す。尚、前述した第1実施
例と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
【0035】この実施例が前述した第1実施例と異なる
点は、フィルター13の支持構成である。即ち、非磁性体
材料で構成されるメッシュフィルター13は、磁性体で構
成される可撓性シート25a,25bで挟み込まれ、略水平
に支持され、可撓性シート25a,25bは、図6に示すよ
うに、長手方向中央に設けた突起部25cを装置本体に固
定して支持されている。そして前記可撓性シート25a,
25bは薄板状(例えば薄板状マイラーシートにニッケル
メッキを施したもの等)で構成され、分極構成された第
1マグネットローラ15及び第2マグネットローラ16の集
中磁力線の方向転換に追従して撓むことが出来る剛性を
もって構成されている。このとき前記突起部25cは揺動
支点となる。
【0036】上記構成において、マグネットローラ15,
16が回転すると、フィルター13を支持する可撓性シート
25a,25bは、図7に示すように、分極されたマグネッ
トローラ15,16の集中磁力線方向に引かれる。このた
め、可撓性シート25a,25bは磁力線の方向変化に対応
して揺動支点25cを中心に揺動振動し、フィルター13が
振動するようになる。これにより、従来のようにモータ
とカム等で構成するインパクト式の加振器を設けること
なく、フィルター13を振動させて付着した異物を重力方
向に排除することが出来ると共に、フィルター13部分の
目詰まりを抑制して継続的に効率よく現像剤と異物とを
分離することが出来る。
【0037】〔他の実施例〕前述した第2実施例では、
可撓性シート25a,25bを撓ませることにより、フィル
ター13を揺動可能にした例を示したが、前記可撓性シー
ト25a,25bを磁性体からなる剛板で構成し、この可撓
性シート25a,25bを支点25cを中心に一定範囲で揺動
可能に支持し、マグネットローラ15,16の回転によって
フィルター13が揺動するように構成してもよい。
【0038】また前述した実施例では像担持体として
は、前記感光体ドラムに限定されることなく、例えば次
のものが含まれる。まず感光体としては光導電体が用い
られ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、
アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光
導電体(OPC)等が含まれる。また前記感光体を搭載
する形状としては、例えばドラム状、ベルト状等の回転
体及びシート状等が含まれる。尚、一般的にはドラム状
又はベルト状のものが用いられており、例えばドラムタ
イプの感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダー上
に光導電体を蒸着又は塗工等を行ったものである。
【0039】また前述した実施例では像担持体や現像手
段、クリーニング手段等を装置本体に直接取り付けた複
写機を例示したが、前記像担持体や現像手段、クリーニ
ング手段等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対
して着脱可能とした画像形成装置に対しても本発明は適
用し得るものである。
【0040】更に前述した実施例では、画像形成装置と
して複写機を例示したが、現像剤を使用して画像を形成
する装置であれば、複写機に限定することなく、例えば
プリンタやファクシミリ装置等であっても本発明の分離
装置を適用することは可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明は前述したように、フィルターを
挟んで対向配置した第1磁場発生手段及び第2磁場発生
手段を、回転円周方向に2分割以上の分極構造にすると
共に、回転軸方向にも磁極を対向させ且つ2分割以上の
分極構造にしたために、磁場発生手段の回転による周期
をもった集中磁力線の方向転換により、フィルターの目
詰まりを連続して解消することが出来る。このため、長
期間の使用が可能となり、現像剤の分離能力を継続して
維持することが出来る。
【0042】また前記フィルターを磁場発生手段の回転
によって揺動可能とすることにより、従来のような加振
器を設けることなく、フィルターを振動させることが出
来、該フィルターを傷めることなく、長期間使用するこ
とが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の全体構成説明図である。
【図2】回収した現像剤を現像手段へ送る構成説明図で
ある。
【図3】第1実施例に係る分離装置の概略斜視説明図で
ある。
【図4】(a)は磁場発生手段であるマグネットローラ
の断面図、(b)はマグネットローラの回転軸方向の概
略断面図である。
【図5】第1実施例に係る分離装置の断面図である。
【図6】第2実施例に係る分離装置の概略斜視説明図で
ある。
【図7】(a)は磁場発生手段であるマグネットローラ
の断面図、(b)はマグネットローラの回転軸方向の概
略断面図である。
【図8】第2実施例に係る分離装置の断面図である。
【符号の説明】
1…原稿読取手段、1a…原稿台ガラス、1b…照明ラ
ンプ、1c1〜1c6…反射ミラー、1d…レンズ、2…像
担持体、3…メインモータ、4…帯電手段、5…現像手
段、5a…現像剤ホッパー、5b…送り部材、5c現像
スリーブ、6…転写手段、6a…転写帯電器、6b…分
離帯電器、7…クリーニング手段、7a…クリーニング
ブレード、7b…回収現像剤溜め、8…搬送手段、8a
1,8a2…カセット、8b1,8b2…ピックアップロー
ラ、8c…レジストローラ、8d…手差しトレイ、8e
…搬送ベルト、8f…排出ローラ、8g…排出トレイ、
8h…再搬送誘導部、8i…中間トレイ、8j…再搬送
部、9…記録媒体、10…定着手段、10a…駆動ローラ、
10b…加熱押圧ローラ、11…原稿自動給送装置、12…搬
送パイプ、13…メッシュフィルター、14a,14b…可撓
性シート、15…第1マグネットローラ、16…第2マグネ
ットローラ、17a,17b…ギア、18,19…搬送スクリュ
ー、20…現像剤補集部、21…ドクターブレード、22…掻
き取りブレード、23…回収部、24…非磁性ブラシ、25
a,25b…可撓性シート、25c…突起部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性フィルターと、 前記非磁性フィルターの一方側に配置され、磁性現像剤
    を供給するために回転可能な第1磁場発生手段と、 前記非磁性フィルターを挟んで前記第1磁場発生手段と
    対向する位置に配置され、前記第1磁場発生手段から供
    給される磁性現像剤を回収するために回転可能な第2磁
    場発生手段と、 を有し、 前記第1磁場発生手段及び第2磁場発生手段を、回転円
    周方向に2分割以上の分極構造にすると共に、回転軸方
    向にも磁極を対向させ且つ2分割以上の分極構造にした
    ことを特徴とする分離装置。
  2. 【請求項2】 前記非磁性フィルターの下側に前記第1
    磁場発生手段を配置し、非磁性フィルターの上側に前記
    第2磁場発生手段を配置したことを特徴とする請求項1
    記載の分離装置。
  3. 【請求項3】 前記第1磁場発生手段及び第2磁場発生
    手段は、それぞれ磁力の強い磁極と磁力の弱い磁力を有
    することを特徴とする請求項1記載の分離装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルターを磁性体の弾性部材で構
    成し、前記第1磁場発生手段及び第2磁場発生手段の回
    転によって揺動可能に保持したことを特徴とする請求項
    1記載の分離装置。
  5. 【請求項5】 静電潜像を形成するための像担持体と、 前記静電潜像を磁性現像剤によって現像するための現像
    手段と、 前記現像した現像像を記録媒体に転写するための転写手
    段と、 前記現像像を転写した後に前記像担持体に残留した現像
    剤をクリーニングして回収するためのクリーニング手段
    と、 前記回収した現像剤から非磁性物を除去して前記現像手
    段へ供給するための分離装置と、 を有し、 前記分離装置は、非磁性フィルターと、前記非磁性フィ
    ルターの一方側に配置され、磁性現像剤を供給するため
    に回転可能な第1磁場発生手段と、前記非磁性フィルタ
    ーを挟んで前記第1磁場発生手段と対向する位置に配置
    され、前記第1磁場発生手段から供給される磁性現像剤
    を回収するために回転可能な第2磁場発生手段とを有
    し、前記第1磁場発生手段及び第2磁場発生手段を、回
    転円周方向に2分割以上の分極構造にすると共に、回転
    軸方向にも磁極を対向させ且つ2分割以上の分極構造に
    したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記非磁性フィルターの下側に前記第1
    磁場発生手段を配置し、非磁性フィルターの上側に前記
    第2磁場発生手段を配置したことを特徴とする請求項5
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1磁場発生手段及び第2磁場発生
    手段は、それぞれ磁力の強い磁極と磁力の弱い磁力を有
    することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルターを磁性体の弾性部材で構
    成し、前記第1磁場発生手段及び第2磁場発生手段の回
    転によって揺動可能に保持したことを特徴とする請求項
    5記載の分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104568698A (zh) * 2014-12-26 2015-04-29 广东美的制冷设备有限公司 空调器中滤网状态的检测装置和方法

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