JP2003043848A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003043848A
JP2003043848A JP2001227361A JP2001227361A JP2003043848A JP 2003043848 A JP2003043848 A JP 2003043848A JP 2001227361 A JP2001227361 A JP 2001227361A JP 2001227361 A JP2001227361 A JP 2001227361A JP 2003043848 A JP2003043848 A JP 2003043848A
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fixing
roller
fixing belt
recording medium
supporting
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JP2001227361A
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English (en)
Inventor
Masaru Yano
賢 谷野
Yasuhiro Ono
泰寛 大野
Shozo Miyazaki
正三 宮崎
Toshiya Natsuhara
敏哉 夏原
Oichi Sano
央一 佐野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の支持ローラに張った状態で掛け渡され
た無端状の定着用ベルトと定着用ローラとの間でトナー
像を記録媒体上に定着させる定着装置において、定着用
ローラと定着用ベルトとの間に詰まった記録媒体の除去
が簡単に行えるようにし、また定着用ローラや定着用ベ
ルト等が変形するのを抑制する。 【解決手段】 無端状になった定着用ベルト10を付勢手
段によりテンションを付与した状態で複数の支持ローラ
11,12 に掛け渡し、この定着用ベルトを介して定着用ロ
ーラ13を少なくとも1つの支持ローラに圧接させ、記録
媒体に形成されたトナー像を定着用ベルトと定着用ロー
ラとの間で加圧して記録媒体に定着させる定着装置にお
いて、上記の定着用ローラと支持ローラとの間隔を変動
させる変動手段と、付勢手段による定着用ベルトのテン
ションを緩和させるテンション緩和手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
ター等の画像形成装置において、記録媒体上に形成され
たトナー像を記録媒体に定着させるのに使用する定着装
置に係り、特に、無端状になった定着用ベルトを付勢手
段によりテンションを付与した状態で複数の支持ローラ
に掛け渡すと共に、この定着用ベルトを介して定着用ロ
ーラを少なくとも1つの支持ローラに圧接させ、トナー
像が形成された記録媒体を定着用ベルトと定着用ローラ
との間で加圧させて、トナー像を記録媒体に定着させる
ようにした定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の画像
形成装置においては、記録媒体上にトナー像を形成し、
このトナー像を定着装置によって記録媒体に定着させる
ことが行われていた。
【0003】ここで、このような定着装置として、従来
においては、一般に加熱ローラと加圧ローラとからなる
一対の定着ローラ間にトナー像が形成された記録媒体を
導き、この一対の定着ローラ間においてトナーを加熱,
加圧させて、トナー像を記録媒体に定着させるようにし
ていた。
【0004】一方、近年においては、上記のような画像
形成装置の高速化が図られ、定着装置において速い速度
でトナー像を記録媒体に定着させることが必要になり、
またフルカラー画像形成装置においては、記録媒体上に
複数色のトナーが供給されてトナーの層が厚くなり、こ
のように層が厚くなったトナー像を記録媒体に十分に定
着させることが必要になった。
【0005】ここで、上記のようにトナー像を速い速度
で記録媒体に定着させたり、層が厚くなったトナー像を
記録媒体に十分に定着させるためには、トナー像が形成
された記録部材を加熱,加圧するニップ部分の幅を広く
することが必要になった。
【0006】しかし、上記のような一対の定着ローラを
用いた定着装置においては、ニップ部分の幅を大きくす
るために、上記の各ローラの径を大きくしたりする必要
があり、定着装置が大型化する等の問題があった。
【0007】このため、近年においては、特開平5−1
65357号公報に示されるように、無端状になった定
着用ベルトを張った状態で少なくとも2本以上の支持ロ
ーラに掛け渡すと共に、この定着用ベルトを介して定着
用ローラを少なくとも1つの支持ローラに圧接させ、定
着用ベルトと定着用ローラとのニップ幅を大きくして定
着性能を高めるようにした定着装置が提案されている。
【0008】また、この公報における定着装置において
は、定着用ベルトを掛け渡した一方の支持ローラを移動
させ、上記の定着用ローラと定着用ベルトとの接触圧を
一定に保ちながら、定着用ローラと定着用ベルトとのニ
ップ幅を変更させて、記録媒体の種類等に応じて、定着
条件を変更させることが提案されている。
【0009】しかし、この公報に示される定着装置にお
いては、上記のように定着用ローラを定着用ベルトに対
して一定した接触圧で押し付けるようにしているため、
この定着用ローラと定着用ベルトとの間に記録媒体が詰
まった場合、詰まった記録媒体の除去することが困難で
あり、また定着用ローラが定着用ベルトを介して少なく
とも1つの支持ローラに圧接された状態になっているた
め、クリープ等によりこれらのローラが変形して劣化し
たり、また定着用ベルトが張った状態になっているた
め、この定着用ベルトが変形して伸びたりし、長期にわ
たって安定した定着を行うことができない等の問題があ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、無端状に
なった定着用ベルトを張った状態で複数の支持ローラに
掛け渡すと共に、この定着用ベルトを介して定着用ロー
ラを少なくとも1つの支持ローラに圧接させ、トナー像
が形成された記録媒体を定着用ベルトと定着用ローラと
の間で加圧させて、トナー像を記録媒体に定着させるよ
うにした定着装置における上記のような問題を解決する
ことを課題とするものである。
【0011】すなわち、この発明においては、上記のよ
うな定着装置において、定着用ローラと定着用ベルトと
の間に記録媒体が詰まった場合、詰まった記録媒体を除
去する作業が簡単に行えるようにし、また定着用ベルト
を介して圧接された定着用ローラや支持ローラがクリー
プ等により変形して劣化するのを防止すると共に、この
定着用ベルトが変形して伸びたりするのを抑制し、長期
にわたって安定した定着が行えるようにすることを課題
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
ける定着装置においては、上記のような課題を解決する
ため、無端状になった定着用ベルトを付勢手段によりテ
ンションを付与した状態で複数の支持ローラに掛け渡す
と共に、この定着用ベルトを介して定着用ローラを少な
くとも1つの支持ローラに圧接させ、トナー像が形成さ
れた記録媒体を定着用ベルトと定着用ローラとの間で加
圧させて、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置に
おいて、上記の定着用ローラと支持ローラとの間隔を変
動させて定着用ローラと支持ローラとの圧接状態を変更
させる変動手段と、上記の付勢手段による定着用ベルト
のテンションを緩和させるテンション緩和手段とを設け
るようにしたのである。
【0013】また、この発明の請求項2における定着装
置においては、上記の請求項1における定着装置におい
て、上記の変動手段により定着用ローラと支持ローラと
の間隔を大きくして定着用ローラの圧接力を緩和させた
状態で、上記のテンション緩和手段により、付勢手段に
よる定着用ベルトのテンションを緩和させるようにした
のである。
【0014】そして、この発明における定着装置におい
ては、上記のようにトナー像が形成された記録媒体を定
着用ベルトと定着用ローラとの間で加圧させて、トナー
像を記録媒体に定着させるにあたり、上記の変動手段に
より圧接された状態にある定着用ローラと支持ローラと
の間隔を変動させて、定着用ベルトに対する定着用ロー
ラの圧接力を調整することができ、記録媒体の種類等に
応じた適切な定着が行えるようになる。
【0015】また、上記の変動手段によって圧接された
状態にある定着用ローラと支持ローラとの間隔を大きく
して、定着用ベルトに対する定着用ローラの圧接力を非
常に弱くし、或いは定着用ローラと支持ローラとを離す
ようにすると、定着用ローラと定着用ベルトとの間に記
録媒体が詰まった場合においても、詰まった記録媒体を
簡単に除去できるようになると共に、定着用ローラと支
持ローラとの圧接が解除されて、クリープ等によりこれ
らのローラが変形するのも防止されるようになる。
【0016】さらに、請求項2における定着装置のよう
に、上記の変動手段により定着用ローラと支持ローラと
の間隔を大きくして定着用ローラの圧接力を緩和させた
状態で、上記のテンション緩和手段により、付勢手段に
よる定着用ベルトのテンションを緩和させると、定着用
ローラと定着用ベルトとの間に記録媒体が詰まった場合
に、詰まった記録媒体を除去するのがより一層簡単に行
えるようになると共に、定着用ベルトが変形して伸びた
りするのも抑制されるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
定着装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0018】(実施形態1)実施形態1における定着装
置においては、図1に示すように、無端状になった定着
用ベルト10を大きい支持ローラ11と小さい支持ロー
ラ12とに張った状態で掛け渡すと共に、この定着用ベ
ルト10を介して定着用ローラ13を上記の各支持ロー
ラ11,12に圧接させるようにしている。
【0019】ここで、上記の定着用ベルト10として
は、ポリイミド基材の上にシリコーンゴムの層を形成し
たもの等を用いることができ、上記の各支持ローラ1
1,12としては、アルミニウム製のローラ等を用いる
ことができ、また上記の定着用ローラ13としては、ア
ルミニウム製のローラ13aの外周面にシリコーンゴム
からなる弾性層13bを形成したもの等を用いることが
できる。
【0020】そして、上記のように定着用ベルト10を
介して定着用ローラ13を各支持ローラ11,12に圧
接させるにあたっては、軸14aを中心に回動する第1
回動アーム14に設けられた軸受部14bに定着用ロー
ラ13の軸13cを保持させ、この第1回動アーム14
を第1バネ部材15により定着用ローラ13を各支持ロ
ーラ11,12に圧接させる方向に付勢させる。また、
軸16aを中心に回動する第2回動アーム16に上記の
小さい支持ローラ12の軸12aを回転可能に取り付
け、この第2回動アーム16を第2バネ部材17により
小さい支持ローラ12を定着用ローラ13に押し付ける
ように付勢すると共に、定着用ベルト10にテンション
を付与する。
【0021】また、上記の第1回動アーム14と第2回
動アーム16とにおける軸14a,16aと反対側の端
部の間に、上記の定着用ローラ13と各支持ローラ1
1,12との間隔を変動させて、定着用ローラ13と各
支持ローラ11,12との圧接力を調整すると共に、上
記の定着用ベルト10のテンションを緩和させるための
カム18を回転可能に設けている。そして、普通紙等の
通常の記録媒体1に転写されたトナー像を定着させる状
態では、図1に示すように、このカム18が上記の第1
回動アーム14及び第2回動アーム16の何れにも接触
しないようにしている。
【0022】また、軸19aを中心に回動する回動部材
19の一端にサーミスタ20を取り付け、この回動部材
19をバネ部材21により、サーミスタ20が大きい支
持ローラ11に巻き掛けられた定着用ベルト10から離
れる方向に付勢すると共に、この回動部材19の他端を
上記のカム18に当接させ、サーミスタ20が上記の定
着用ベルト10と適当な間隔を介した位置で保持させる
ようにしている。
【0023】また、上記の大きい支持ローラ11の内部
にヒータ22を設け、このヒータ22によりこの支持ロ
ーラ11を通して上記の定着用ベルト10を加熱させる
ようにし、この定着用ベルト10の温度を上記のサーミ
スタ20により測定し、その結果に基づいて、制御装置
(図示せず)により上記のヒータ22を制御して、定着
用ベルト10の温度を適切に調整するようにしている。
【0024】また、上記の一対の支持ローラ11,12
に掛け渡された定着用ベルト10に近接して、定着用ベ
ルト10の位置を修正するためのガイド部材23を設け
ている。
【0025】ここで、この実施形態1における定着装置
により、普通紙等の通常の記録媒体1に転写されたトナ
ー像を定着させる場合には、上記のようにカム18が上
記の第1回動アーム14及び第2回動アーム16の何れ
にも接触しないようにして、定着用ローラ13を定着用
ベルト10を介して各支持ローラ11,12に圧接させ
るようにする。
【0026】そして、上記のヒータ22により定着用ベ
ルト10を適当な温度に加熱させると共に、回転装置
(図示せず)により大きい支持ローラ11を回転させ
て、上記の定着用ベルト10を支持ローラ11,12間
において回転駆動させるようにする。なお、この場合、
上記の小さい支持ローラ12及び定着用ローラ13は定
着用ベルト10の回転駆動に伴って従動回転する。
【0027】この状態で、トナー像が形成された記録媒
体1を定着用ローラ13と定着用ベルト10との間に導
き、この記録媒体1を定着用ベルト10と定着用ローラ
13との間で加熱,加圧させて、トナー像を記録媒体1
に定着させる。
【0028】また、薄い用紙や封筒等のように定着時に
おける圧力を低くする必要がある記録媒体1にトナー像
を定着させる場合には、図2に示すように、上記のカム
18を所要角度回転させ、小さい支持ローラ12が取り
付けられた上記の第2回動アーム16に上記のカム18
が当たらないようにする一方、定着用ローラ13の軸1
3cを保持させた上記の第1回動アーム14を、このカ
ム18により上記の第1バネ部材15に抗して回動させ
て、定着用ローラ13を各支持ローラ11,12から離
れる方向に移動させ、定着用ローラ13の各支持ローラ
11,12に対する圧接力を弱めるようにする。
【0029】また、上記の定着用ローラ13と定着用ベ
ルト10との間に記録媒体1が詰まった場合や、この定
着装置を使用しない場合には、図3に示すように、上記
のカム18をさらに回転させ、このカム18により上記
の第2回動アーム16を第2バネ部材17に抗して回動
させて、小さい支持ローラ12を定着用ローラ13から
離れて大きい支持ローラ11に近づく方向に移動させる
と共に、このカム18により上記の第1回動アーム14
を第1バネ部材15に抗してさらに回動させて、定着用
ローラ13を各支持ローラ11,12から離すと共に、
上記の定着用ベルト10のテンションを緩和させるよう
にする。
【0030】このようにすると、定着用ローラ13と定
着用ベルト10との間に詰まった記録媒体1を簡単に除
去できるようになると共に、定着用ローラ13が各支持
ローラ11,12に圧接された状態で維持されて変形す
るのが防止され、さらに定着用ベルト10が引っ張られ
た状態で維持されて伸びたりするのも抑制される。
【0031】さらに、上記のように定着用ベルト10の
テンションが緩和されて緩んだ状態になると、図4に示
すように、この定着用ベルト10が上記のガイド部材2
3内に導かれ、定着用ベルト10の位置がずれていて
も、このガイド部材23によって定着用ベルト10が正
しい位置に修正されるようになる。
【0032】ここで、上記のようにカム18を回転させ
るにあたっては、レバー(図示せず)等によって手動で
回転させる他、モータ等の回転装置(図示せず)を用い
て自動的に回転させるようにすることも可能である。
【0033】(実施形態2)実施形態2における定着装
置においても、図5に示すように、無端状になった定着
用ベルト10を大きい支持ローラ11と小さい支持ロー
ラ12とに張った状態で掛け渡すと共に、この定着用ベ
ルト10を介して定着用ローラ13を上記の各支持ロー
ラ11,12に圧接させるようにしている。
【0034】ここで、上記の定着用ベルト10、各支持
ローラ11,12及び定着用ローラ13としては、上記
の実施形態1のものと同様のものを用いることができ
る。
【0035】そして、上記のように定着用ベルト10を
介して定着用ローラ13を各支持ローラ11,12に圧
接させるにあたっては、上記の実施形態1のものと同様
に、軸14aを中心に回動する第1回動アーム14に設
けられた軸受部14bに定着用ローラ13の軸13cを
保持させ、この第1回動アーム14を第1バネ部材15
により定着用ローラ13を各支持ローラ11,12に圧
接させる方向に付勢させるようにしており、この第1回
動アーム14における軸14aと反対側の端部の近傍に
は、圧接された状態にある定着用ローラ13と各支持ロ
ーラ11,12との間隔を変動させるカム18を回転可
能に設けている。
【0036】一方、この実施形態2における定着装置に
おいては、大きい支持ローラ11の軸11aを中心に回
動する第2回動アーム24の適当な位置に補助アーム2
5を回動可能に取り付けると共に、この補助アーム25
の端部に上記の小さい支持ローラ12の軸12aを回転
可能に取り付けている。そして、上記の第2回動アーム
24の端部に第2バネ部材26を取り付け、この第2バ
ネ部材26により第2回動アーム24及び補助アーム2
5を介して小さい支持ローラ12を定着用ローラ13に
押し付けるように付勢すると共に、定着用ベルト10に
テンションを付与するようにしている。
【0037】また、上記の小さい支持ローラ12の近傍
に、この小さい支持ローラ12が定着用ローラ13側に
大きく移動するのを抑制するストッパー部材27を設
け、このストッパー部材27における大きい支持ローラ
11側の端部を、大きい支持ローラ11側に向けて折り
曲げている。
【0038】そして、普通紙等の通常の記録媒体1に転
写されたトナー像を定着させる状態では、図5に示すよ
うに、上記のカム18が第1回動アーム14に接触しな
いようにすると共に、小さい支持ローラ12の軸12a
がストッパー部材27に接触しないようにしている。
【0039】なお、この実施形態2の定着装置を示す図
5〜図7においては、軸19aを中心に回動する回動部
材19の一端にサーミスタ19を取り付けた状態や、定
着用ベルト10の位置を修正するためのガイド部材23
等を省略しているが、上記の実施形態1のものと同様に
して、これらを設けることができる。
【0040】ここで、この実施形態2における定着装置
により、普通紙等の通常の記録媒体1に転写されたトナ
ー像を定着させる場合には、上記のようにカム18が上
記の第1回動アーム14に接触しないようにすると共
に、小さい支持ローラ12の軸12aがストッパー部材
27に接触しないようにして、定着用ローラ13を定着
用ベルト10を介して各支持ローラ11,12に圧接さ
せるようにする。
【0041】そして、大きい支持ローラ11の内部に設
けられたヒータ21により定着用ベルト10を適当な温
度に加熱させると共に、回転装置(図示せず)により大
きい支持ローラ11を回転させて、上記の定着用ベルト
10を支持ローラ11,12間において回転駆動させる
ようにする。なお、この場合も、上記の小さい支持ロー
ラ12及び定着用ローラ13は定着用ベルト10の回転
駆動に伴って従動回転する。
【0042】この状態で、トナー像が形成された記録媒
体1を定着用ローラ13と定着用ベルト10との間に導
き、この記録媒体1を定着用ベルト10と定着用ローラ
13との間で加熱,加圧させて、トナー像を記録媒体1
に定着させる。
【0043】また、薄い用紙や封筒等のように定着時に
おける圧力を低くする必要がある記録媒体1にトナー像
を定着させる場合には、図6に示すように、上記のカム
18を所要角度回転させ、定着用ローラ13の軸13c
を保持させた上記の第1回動アーム14をこのカム18
により上記の第1バネ部材15に抗して回動させて、定
着用ローラ13を各支持ローラ11,12から離れる方
向に移動させ、定着用ローラ13の各支持ローラ11,
12に対する圧接力を弱めるようにする。弱めるように
する。なお、この場合、小さい支持ローラ12の軸12
aが上記のストッパー部材27に接触しないようにして
いる。
【0044】また、上記の定着用ローラ13と定着用ベ
ルト10との間に記録媒体1が詰まった場合や、この定
着装置を使用しない場合には、図7に示すように、上記
のカム18をさらに回転させ、このカム18により上記
の第1回動アーム14を第1バネ部材15に抗してさら
に回動させて、定着用ローラ13が大きい支持ローラ1
1から離れるようにする。
【0045】このように定着用ローラ13が大きい支持
ローラ11から離れると、上記の小さい支持ローラ12
は上記の第2バネ部材26により第2回動アーム24及
び補助アーム25を介して定着用ローラ13側に押され
るが、この小さい支持ローラ12の軸12aがストッパ
ー部材27に抑止されてストッパー部材27に沿って移
動し、大きい支持ローラ11側に向けて折り曲げられた
端部の位置で係止され、小さい支持ローラ12が定着用
ローラ13から離れた状態になると共に、上記の定着用
ベルト10のテンションが緩和されるようになる。
【0046】この結果、この実施形態2の定着装置にお
いても、上記の実施形態1の定着装置と同様に、定着用
ローラ13と定着用ベルト10との間に詰まった記録媒
体1を簡単に除去できるようになると共に、定着用ロー
ラ13が各支持ローラ11,12に圧接された状態で維
持されて変形するのが防止され、さらに定着用ベルト1
0が引っ張られた状態で維持されて伸びたりするのも抑
制される。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
定着装置においては、無端状になった定着用ベルトを付
勢手段によりテンションを付与した状態で複数の支持ロ
ーラに掛け渡すと共に、この定着用ベルトを介して定着
用ローラを少なくとも1つの支持ローラに圧接させ、ト
ナー像が形成された記録媒体を定着用ベルトと定着用ロ
ーラとの間で加圧させて、トナー像を記録媒体に定着さ
せるにあたり、上記の定着用ローラと支持ローラとの間
隔を変動させる変動手段を設け、この変動手段により圧
接された状態にある定着用ローラと支持ローラとの間隔
を変動させて、定着用ベルトに対する定着用ローラの圧
接力を調整するようにしたため、記録媒体の種類等に応
じた適切な定着が行えるようになった。
【0048】また、上記の変動手段により圧接された状
態にある定着用ローラと支持ローラとの間隔を大きくし
て、定着用ベルトに対する定着用ローラの圧接力を非常
に弱くし、或いは定着用ローラと支持ローラとを離すよ
うにすると、定着用ローラと定着用ベルトとの間に記録
媒体が詰まった場合においても、詰まった記録媒体を簡
単に除去できるようになると共に、定着用ローラと支持
ローラとの圧接が解除されて、クリープ等によりこれら
のローラが変形するのが防止され、長期にわたって安定
した定着が行えるようになった。
【0049】さらに、上記の変動手段により定着用ロー
ラと支持ローラとの間隔を大きくして定着用ローラの圧
接力を緩和させた状態で、テンション緩和手段により付
勢手段による定着用ベルトのテンションを緩和させるよ
うにすると、定着用ローラと定着用ベルトとの間に記録
媒体が詰まった場合に、詰まった記録媒体を除去するの
がより一層簡単に行えるようになると共に、定着用ベル
トが伸びたりするのも抑制され、さらに長期にわたって
安定した定着が行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1における定着装置におい
て、普通紙等の通常の記録媒体に転写されたトナー像を
定着させる状態を示した概略説明図である。
【図2】上記の実施形態1における定着装置において、
薄い用紙や封筒等のように定着時における圧力を低くす
る必要がある記録媒体に転写されたトナー像を定着させ
る状態を示した概略説明図である。
【図3】上記の実施形態1における定着装置において、
定着用ローラと定着用ベルトとの間に記録媒体が詰まっ
た場合や、この定着装置を使用しない場合において、定
着用ローラを各支持ローラから離した状態を示した概略
説明図である。
【図4】上記の実施形態1における定着装置において、
緩んだ状態にある定着用ベルトをガイド部材によって正
しい位置に修正する状態を示した概略説明図である。
【図5】この発明の実施形態2における定着装置におい
て、普通紙等の通常の記録媒体に転写されたトナー像を
定着させる状態を示した概略説明図である。
【図6】上記の実施形態2における定着装置において、
薄い用紙や封筒等のように定着時における圧力を低くす
る必要がある記録媒体に転写されたトナー像を定着させ
る状態を示した概略説明図である。
【図7】上記の実施形態2における定着装置において、
定着用ローラと定着用ベルトとの間に記録媒体が詰まっ
た場合や、この定着装置を使用しない場合において、定
着用ローラを各支持ローラから離した状態を示した概略
説明図である。
【符号の説明】
10 定着用ベルト 11 大きい支持ローラ 12 小さい支持ローラ 13 定着用ローラ 14 第1回動アーム 15 第1バネ部材 16 第2回動アーム 17 第2バネ部材 18 カム 24 第2回動アーム 25 補助アーム 26 第2バネ部材 27 ストッパー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 正三 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 夏原 敏哉 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 佐野 央一 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA36 AA37 BA11 BA12 BB34 BB35 BB38 CA39

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状になった定着用ベルトを付勢手段
    によりテンションを付与した状態で複数の支持ローラに
    掛け渡すと共に、この定着用ベルトを介して定着用ロー
    ラを少なくとも1つの支持ローラに圧接させ、トナー像
    が形成された記録媒体を定着用ベルトと定着用ローラと
    の間で加圧させて、トナー像を記録媒体に定着させる定
    着装置において、上記の定着用ローラと支持ローラとの
    間隔を変動させて定着用ローラと支持ローラとの圧接状
    態を変更させる変動手段と、上記の付勢手段による定着
    用ベルトのテンションを緩和させるテンション緩和手段
    とを設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した定着装置において、
    上記の変動手段により定着用ローラと支持ローラとの間
    隔を大きくして定着用ローラの圧接力を緩和させた状態
    で、上記のテンション緩和手段により、付勢手段による
    定着用ベルトのテンションを緩和させることを特徴とす
    る定着装置。
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