JP2003041071A - ポリプロピレン系樹脂成形部品およびその製造方法 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂成形部品およびその製造方法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Abstract
指定の無い黒色の再生品が得られるポリプロピレン系樹
脂成形部品を提供する。 【解決手段】本発明のポリプロピレン系樹脂成形部品
は、ポリプロピレン系樹脂のコンテナ材2を粉砕処理
し、これに重量比で1〜5%のカーボン3を添加して黒
色粉砕ペレット4を生成して、同ペレットで黒色樹脂部
品1を再生することで、どのような色のコンテナ材2か
らでも、簡単で、さらに材料費を低減しつつ、色番号の
指定の無い自動車の黒色の再生品1が得られるようにし
た。
Description
のスクラップ回収材を再利用したポリプロピレン系樹脂
成形部品に関する。
形部品にリサイクル材から再生された再生品を用いるこ
とが進められている。
レン系樹脂で成形されているバンパーを回収し、同バン
パーをリサイクル材として、自動車の成形部品に再生さ
せることが進められている。
装(ウレタン塗装やアクリル塗装など)が施されている
ために、バンパーのリサイクルには、表面の塗装を分離
するする処理を施し、残る樹脂部分をリサイクルの原材
料として、樹脂部品に使用することが行われている。
し、バンパーの表面から完全に塗膜を除去するのは難し
く、表面に塗膜片が残りやすい。
品を得ることは難しい。しかも、自動車や他の装置など
で用いられる黒色の樹脂部品は、汎用性の高い黒色、す
なわち色番号の指定の無い黒色が使用されている部品が
多くあるが、塗膜片のために、このような部品への適用
も難しい。
かなりコストを費やすので、リサイクルするよりも、バ
ージン材から成形した成形品の方がコスト的に安価にな
ってしまう。
でその目的とするところは、簡単な手法、かつ安価なコ
ストで、汎用性の高い黒色を採用した再生品が得られる
ポリプロピレン系樹脂成形部品を提供することにある。
に請求項1の発明は、ポリプロピレン系樹脂のスクラッ
プ回収材に重量比で1〜5%のカーボンを添加して再生
する構造によって、容易に黒色の再生品、すなわちポリ
プロピレン系樹脂成形部品が得られるようにした。
脂のスクラップ回収材は、塗装は施されていないが種々
の色があるという特徴があるが、カーボンの添加によっ
て黒色に着色されるので、どのような色のスクラップ回
収材からでも、汎用性の高い黒色である色番号の指定の
無い黒色が施された再生品、すなわち黒色のポリプロピ
レン系樹脂成形部品が得られる。
現行の黒色成形部品の黒色に対して、色差1.5以下に
収まれば、有意差はなく同等品と認識できるため、この
範囲内に収まることが求められるが、本願発明者らが、
数々の色のスクラップ回収材を用いたときの色調を考察
した結果、カーボンの配合量が1重量%を下まわると、
色差1.5に収まらず、5重量%を越えるとそれ以上は
色差の変化が見られないことが確認された。つまり、色
調の点、コストの点から、カーボンの添加は、重量比で
1〜5%が有効であることがわかった。
プ回収材に、1〜5重量%といった少量のカーボンを添
加して再生するという、簡単、かつコスト的にも優れた
構造で、汎用性の高い色番号指定の無い黒色が施された
再生品を得ることができる。特にカーボンの添加量は2
〜3重量%が好ましい。
しやすく塗膜片の付着が無くかつ再生品に適した機械的
性質を備えるスクラップ回収材から色番号の指定の無い
自動車の黒色樹脂部品が再生されるよう、スクラップ回
収材としてコンテナ材を用いて、自動車の黒色樹脂部品
を再生することとした。
再生品が容易に製造されるよう、ポリプロピレン系樹脂
のスクラップ回収材を粉砕処理し、これに重量比で1〜
5%のカーボンを添加して黒色粉砕ペレットを生成した
後、同黒色粉砕ペレットによって製品を再生する方法を
採用した。
示す一実施形態にもとづいて説明する。
の無い黒色のポリプロピレン系樹脂成形部品、例えばバ
ッテリカバー(黒色の再生品に相当)を示している。
系樹脂のスクラップ回収材、例えば図1(a)に示され
る廃材となったビールなどビン飲料を縦に並べて収める
のに用いられるポリプロピレン系樹脂製のコンテナ材2
をリサイクル材として用い、これに図1(c)に示され
るカーボン3を少量添加して再生した構造が用いられて
いる。
(d)に渡り示されている。
示されるようにコンテナ材2を、赤系、青系、白系に関
わらずどのような色でもよいから回収する。もちろん、
コンテナ材2は、ビン飲料でなくとも、他の商品を納め
るコンテナ材でも構わない。
機(図示しない)で粉砕処理する。すると、各コンテナ
材1は、図1(b)に示されるように数種類の色が混合
されたコンテナ粉砕材1aとなる。
ボン3を重量比で1〜5%添加する。
で着色され、図1(d)に示されるように黒色に着色さ
れたペレット材4が生成される(黒色粉砕ペレットに相
当)。
プロピレン系樹脂は、強度を含め機械的性質が、再生品
(ここでは、バッテリカバー1)が求む機械的性質を満
たしているので、他に添加材を加えたり配合しなくとも
よい。
形機(いずれも図示しない)で、同材料をバッテリカバ
ー用の成形型内に射出成形する。
(スクラップ回収材)からでも、汎用性の高い黒色が施
された製品である色番号の指定の無い黒色の再生品、す
なわち黒色のバッテリカバー1(ポリプロピレン系樹脂
成形部品)が得られる。
を2%添加したときの黒色は、L*a*b*表色系(色
相と彩度:国際照明委員会で規格、JIS(JISZ8
729)で採用)で表わすと、つぎの表1のようになっ
た。
ス材となる現行材の色をL*a*b *表色系で表わした
ときの数値、リサイクル材の色が極端に偏ったときの色
として赤系、青系、白系にそれぞれカーボン3を2%添
加したときの色をL*a*b *表色系で表わしたときの
数値、リサイクル材の赤と青と白との各色が任意(ここ
では均等)に混ぜてブレンドしたときの色にカーボン3
を2%添加したときの色をL*a*b*表色系で表わし
たときの数値が記載されている。また色差(ΔE)の欄
には、現行材に対する各ブレンド色、赤系色、青系色、
白系色の色差値が記載されている。
3を2%添加したときの各ブレンド色、赤系色、青系
色、白系色の色差値と一緒に、カーボン3の添加量を、
例えば1%、5%、6%(いずれも重量比)に変えたと
きの各ブレンド色、赤系色、青系色、白系色の色差値を
示した。図3は、これら色差データを縦軸に色差(Δ
E)を定めて棒グラフ化したものである。
は、図2に示されるような色調の有意差がないレベル、
詳しくは現行の黒色成形部品の黒色に対して、色差1.
5以下に収まることが求められる。
を下まわる場合も色差は算出されてていて、該色差およ
び図2の線図における色差変化の挙動から、カーボン3
の配合量が1%を下まわると、色差1.5に収まわら
ず、5%を越える量を配合しても色差の変化が見られな
いことが確認された。
わる再生品だと、自動車の黒色樹脂部品としては色調の
変化が大きいために利用が期待できないことがわかっ
た。またカーボンの5%を越える量を配合しても再生品
の色調は変わらないことがわかった。
材2(スクラップ回収材)に、少量のカーボン(1〜5
重量%)を添加して再生するという、簡単、かつコスト
的にも負担(カーボンが少なくてすむから)のない構造
で、色番号指定の無い黒色の自動車の黒色樹脂部品(再
生品)を得ることができる。もちろん、カーボンの添加
量はその範囲の中間である2〜3重量%だと、特に色差
の点、コストの点の双方からの良好で、この範囲が好ま
しい。
え、そのまま自動車の黒色樹脂部品の機械的性質を満た
す機械的性質(例えば耐熱老化性、促進耐光性、耐振動
性、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性、フォギング性、耐
傷付性など)を備えているので、他の添加材を必要とせ
ずにすみ、コンテナ材2で自動車の黒色樹脂部をリサイ
クルするには好適である。
ロピレン系樹脂のコンテナ材2(スクラップ回収材)を
粉砕処理し、これに重量比で1〜5%のカーボンを添加
して黒色粉砕ペレットを生成してから、同黒色粉砕ペレ
ットによって製品を再生するといった、あまり通常の製
品の再生と変わらずにすむ工程ですむので、容易であ
る。
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、
再生品としてバッテリカバーを例に挙げたが、これに限
らず、他の自動車の黒色樹脂部品、例えばダストカバ
ー、ホースプロテクタ、エアーインテークダクト、ヒー
ルパッド、シールドプレート、チルトコントロールカバ
ーなどに適用してもよい。むろん、自動車の黒色樹脂部
品でなく、他の装置で用いられる黒色の樹脂部品に適用
しても構わない。また一実施形態では、スクラップ回収
材としてコンテナ材を用いたが、他のポリプロピレン系
樹脂のスクラップ回収材を用いてもよい。この場合、再
生品と比べて、機械的性質が不足する点があれば、その
機械的性質を補う添加材を添加すればよい。
れば、簡単、かつ安価なコストで、汎用性の点で優れる
色番号指定の無い黒色の再生品を得ることができる。
入手しやすく表面に塗膜片が無く、そのまま自動車の黒
色樹脂部品の機械的性質を満たすスクラップ回収材なの
で、自動車の黒色樹脂部品のリサイクルには好適であ
る。
品の再生と変わらない工程で、黒色の再生品の成形が行
えるので、再生品の製造は容易である。
脂成形部品を、成形部品を製造する方法の工程と共に示
す図。
を説明するための線図。
収材) 3…カーボン 4…黒色に着色されたペレット材(黒色粉砕ペレッ
ト)。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂のスクラップ回収
材に重量比で1〜5%のカーボンを添加して黒色の再生
品に再生されてなることを特徴とするポリプロピレン系
樹脂成形部品。 - 【請求項2】 前記スクラップ回収材がコンテナ材であ
り、前記黒色の再生品が自動車の黒色樹脂部品であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂
成形部品。 - 【請求項3】 ポリプロピレン系樹脂のスクラップ回収
材を粉砕処理し、これに重量比で1〜5%のカーボンを
添加して黒色粉砕ペレットを生成した後、同黒色粉砕ペ
レットによって製品を再生することを特徴とするポリプ
ロピレン系樹脂成形部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001226245A JP2003041071A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | ポリプロピレン系樹脂成形部品およびその製造方法 |
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Publications (1)
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---|---|
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ID=19059096
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Country Status (1)
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---|---|
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