JP2769776B2 - ポリプロピレン・木粉系複合材の改質方法 - Google Patents

ポリプロピレン・木粉系複合材の改質方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はポリプロピレン・木粉系複
合材の改質方法に関するもので、より具体的にはポリプ
ロピレン・木粉系混合物に廃棄塗装ポリプロピレン製バ
ンパーの微粉砕粒を適量添加することにより、得られる
木粉・ポリプロピレン系複合材の曲げ弾性率や熱変形温
度をあまり低下させないで、耐衝撃性を向上させる改質
方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】ポリプロピレン・木粉系複合材(以下、
PP木粉系複合材という)は、PPと木粉との混合物を
押出機により押出し成形して、自動車の内装用シート又
は板状物として利用される。従来、PP木粉系複合材
は、PPに対する木粉の添加量を増やすと、成形収縮率
や熱膨張係数が小さくなって寸法安定性が向上する利点
がある上に、曲げ弾性率や熱変形温度も高くなり、優れ
た特性を示すことが知られている。しかし、一方では曲
げ弾性率が高くなるにつれて、耐衝撃性が低下する不利
があり、特に低温衝撃強さが悪くなる欠点が認められ
る。
【0003】PP木粉系複合材の衝撃強さを改善するた
めには、エチレン系及びポリエステル系エラストマーや
エチレンプロピレンゴム(EPDM)系エラストマーな
どを添加すると耐衝撃性は向上することが認められる
が、これと同時に曲げ弾性率や熱変形温度が低下する不
利益がある。こうして、曲げ弾性率や熱変形温度を低下
させることが少なく、しかも安価に耐衝撃性を向上させ
ることができる満足なPP木粉系複合材の改質方法はこ
れまで見出されていない。
【0004】他方、塗装ポリプロピレンバンパー(以
下、塗装PPバンパーという)は、バンパーメーカーで
発生する不良品が大量にストックされ、その廃棄処分に
多額の費用がかけられている。また、廃車に伴い廃棄さ
れる塗装PPバンパーの量は予想以上に多く既に公害問
題となりつつあるが、現在このような廃棄塗装PPバン
パーは継続的に再生利用されていないため、地域によっ
てはすでに大きな社会問題になりつつある所もある。こ
のため、廃棄塗装PPバンパーを利用する方法の一つと
して、塗膜を剥離しないでそのまま粉砕し、適量をバー
ジンPPに添加して射出成形することが試みられたが、
粉砕する粒子の大きさや成形条件をいろいろ変化させて
検討してみても、ごく少量の添加以外は衝撃強さの大き
な低下を抑えることが困難であった。こうして、廃棄塗
装PPバンパーのPPバンパー製造への再利用を可能に
するには、廃棄塗装バンパーからの塗膜の除去が必須条
件であることが認められた。
【0005】最近、微粉砕された微細塗膜とPPとの結
合剤としてポリオレフィン系反応性オリゴマー等が開発
され、これを添加したり、また高温高圧で塗膜を加水分
解して塗膜の影響を最低限に抑えたりして、耐衝撃強さ
の低下を少なくする方法が一部で試みられつつあるる
が、これらの試みはいずれも極めて高価であり、実際に
実用化するにはまだ問題がありすぎる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの背景に鑑み、
本発明はPP・木粉系複合材の曲げ弾性率・熱変形温度
をあまり低下させることなく、耐衝撃性を向上させる改
質方法を得ることを1つの目的とし、そのために、塗膜
付きPPバンパーを効果的且つ安価に利用することを課
題とするものである。また本発明は、不良品として廃棄
されるべき塗装PPバンパーを有効資源としてPP・木
粉系複合材の改質に再生利用する方法を課題としてなさ
れたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、塗膜
付きポリプロピレン製バンパーをその塗膜を剥がさない
まゝ、混合すべき木粉の大きさの1.1 倍以下の微細粒
に粉砕し、この微細粒の一定量を別に用意した木粉とポ
リプロピレンとの混合物に対し添加し、ついでこの添加
混合物をヘンセルミキサーで十分に撹拌混合し、この撹
拌混合した添加混合物を押出機により通常より若干高い
温度条件で十分混練・分散させてTダイから押出し、シ
ート状又は板状のポリプロピレン・木粉系複合材とする
改質方法を提供する。これにより、複合材の曲げ弾性率
や熱変形温度をあまり低下させることなく、耐衝撃性を
向上させることが可能となる。本発明の方法が適用され
る特に好適な木粉ポリプロピレン混合物は、木粉の混合
割合が比較的高いもので、具体的に木粉がポリプロピレ
ン重量の65%以上を占めるものが適している。このよ
うな木粉高比率の混合物は、従来の方法では耐衝撃特
性、特に低温衝撃強さが悪くなり実用に適さなかったも
のであるが、本発明の方法によれば、このような木粉の
混合比率の高い木粉PP混合物に、塗膜付きPPバンパ
ーの微細粒を所定量、好適に木粉PP混合物中のポリプ
ロピレンに対し4〜20%(重量)の範囲で添加するこ
とにより、押出し成形される木粉PP系複合材の耐衝撃
特性を十分に向上させ、しかも曲げ弾性率や熱変形温度
を大きく低下させることがない効果を得られるのであ
る。
【0008】廃棄塗装PPバンパーの塗膜は、通常ウレ
タン系、メラミンアルキッド系などの熱硬化性塗料から
成っているが、従来は廃棄塗装PPバンパーを再生利用
しようとすると、この塗膜の除去が必須条件と見られて
いた。しかし、本発明によれば塗膜除去工程を要するこ
となく廃棄塗装PPバンパーを混合対象である木粉の大
きさの1.1 倍以下の微細粒に粉砕し、かつ、廃棄塗装
バンパー微細粒の木粉PP混合物中のPPに対する添加
量を20%以下とすることにより、熱硬化性塗膜の微細
粒は一部が木粉粒子に付着するものもあるが、一部は溶
融PPの中に浮遊して均一に分散し、木粉より耐衝撃特
性を阻害しない不活性な単なる微細粒子になることが認
められた。この1.1 倍以下の微細粒という要件と、混
合物中のPPに対する添加量が20%以下という要件が
本発明の本質的要件である。
【0009】他方、廃棄塗装PPバンパー微細粒の混合
PPに対する添加量があまりに少ないと、木粉の耐衝撃
性阻害要因を消去するのに不十分となり、事実上、従来
のPP木粉系複合材と同様に耐衝撃特性の向上が見られ
なくなる。本発明は、この限界を実験から4%(混合P
Pの重量に対し)であることを見出した。
【0010】本発明に係る廃棄塗装PPバンパーの微細
粒の添加が、PP木粉系複合材の曲げ弾性率や熱変形温
度をあまり低下させることなく耐衝撃特性を向上させる
理由は次のように推測される。現在、カーメーカーに採
用されているPPバンパーは予め樹脂メーカーでEPD
M(エチレンプロピレンゴム)の中にポリプロピレンが
入った「島構造」と呼ばれる特殊な分子構造をもつ素材
(変性ポリプロピレン)から製作されるものがかなり多く
使用されている。このような変性ポリプロピレンから作
られるPPバンパーは、良好な衝撃強さと、優れた曲げ
弾性率及び熱変形温度とを本来的に具有しているのが特
徴である。このような特徴の廃棄塗装PPバンパーを特
定粒径の微細粒として木粉PP混合物に特定量で添加す
ることにより、PP木粉複合材の曲げ弾性率及び熱変形
温度をあまり低下させることなく耐衝撃特性が向上する
事実を本発明は独自の研究により見出したものである。
このような事実は、木粉PP混合物に在来のエラストマ
ーを添加すると、衝撃強さは向上するが、曲げ弾性率や
熱変形温度が大きく低下するという従来の知見からは、
予知することのできないものである。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る方法の基本的実施例を示
すフローチャートである。バージンPPと木粉の混合物
は、バージンPPが1.5mm 以下の微粉状又は粉状のも
のとして、また木粉は30メッシュより細かいものとし
て用意される。このPP木粉混合物において、木粉の混
合割合は比較的高い配合率、すなわちPPの65%(重
量)以上を占めている。このような木粉高配合率のPP
木粉複合材は、従来、寸法安定性が向上する反面、耐衝
撃特性が低下するという難点が認められたことは前述の
通りであるが、本発明はこの難点を克服する手段を与え
るものである。
【0012】廃棄塗装PPバンパーは、本発明により粒
径600ミクロン以下の微細粒に粉砕される。粉砕に先
立ち、または続いて、塗膜を除去する作業はまったく必
要ない。この点は本発明の工程上の一大利点である。こ
の微細粒は木粉の大きさの1.1 倍以下であることが必
要である。この粒径より過大に大きい廃棄塗装バンパー
粉砕粒は、破砕された塗膜が木粉よりかなり大きく、木
粉粒子に対し有害に作用するので、耐衝撃特性の向上に
寄与しないと認められた。
【0013】廃棄塗装PPバンパー微細粒の添加量は、
バージンPPの重量に対し4〜20%の範囲内であり、
好適には5〜10%の範囲内である。塗装PPバンパー
微細粒の添加量が20%を大きく越えると、成形される
複合材の耐衝撃特性の向上は認められるものの、曲げ弾
性率や熱変形温度の大きな低下のが起こるので好ましく
ない。逆に、廃棄塗装PPバンパー微細粒の添加量があ
まりに少ないと木粉の耐衝撃性阻害要因をカバーし切れ
なくなるので、耐衝撃特性は向上しなくなる。従って本
発明において、廃棄塗装バンパー微細粒の添加量は、バ
ージンPPに対し4〜20%の範囲内であることが必要
条件である。
【0014】廃棄塗装PPバンパー微細粒は、まったく
塗膜を除去することなく、そのまゝ木粉PP混合物に添
加される。要件は、前述の通り、木粉の大きさの1.1
倍以下の微細粒に粉砕されていることである。添加に際
し、結合剤とか相溶化剤などのいかなる改質剤も加える
必要がない。また、廃棄塗装PPバンパーの粉砕粒を予
めPP木粉混合物のPPと溶融混合し、ペレット化する
必要は皆無である。添加の実際は、押出しの前工程でP
Pと木粉をヘンセルミキサーにより混合する際にその中
へ所定量を入れ、一緒にヘンセルミキサーで撹拌・混合
すればよい。ヘンセルミキサーから出た、廃棄塗装PP
バンパー微細粒を添加されたPP木粉混合物は、通常よ
りやや高めの温度で押出機にかけられる。具体的に押出
機は、そのシリンダー部の温度が180〜220℃とな
るように、またTダイ部の温度が200〜230℃とな
るように設定される。このような高温押出し条件は、廃
棄塗装PPバンパー微細粒の、十分均一な分散混練と、
木粉・PP・塗膜付きバンパー微細粒の均質な一体化を
保証するために必要なものである。
【0015】押出機から出るPP木粉複合材は、シート
状又は板状に成形されている。木粉がバージンPPに対
し65%(重量)以上の高比率で混合されている場合、
廃棄塗装PPバンパー微細粒が木粉の1.1 倍以下の粒
径で、混合PPに対し4〜20%(重量)の範囲で添加さ
れているという要件が満たされていれば、前述したよう
な熱硬化性塗膜の微細粒は、PPとは溶融しないで木粉
粒子に付着するものと溶融PPの中に浮遊して均一に分
散するものとに分かれ、木粉より耐衝撃特性を阻害する
ことのない不活性な単なる微細粒子として複合材シート
又は板状生成物中に存在している。この複合材は、バン
パー構成成分である変性PPの本来具有する優れた耐衝
撃特性を有効に作用させるべく、本発明により見出され
たバンパー粉砕粒径の木粉に対する特定と、混合PPに
対するバンパー粉砕微細粒の添加割合の特定とにより達
成された条件を備えるものであり、これによりPP木粉
系複合材の曲げ弾性率や熱変形温度をあまり低下させる
ことなく耐衝撃特性を望ましく向上させるという本発明
の所期の目的が実現されるのである。
【0016】本発明により提供されるPP木粉系複合材
シート又は板状生成物は、良好な曲げ弾性率、熱変形温
度を有し、耐衝撃特性を好ましく向上させた優れた素材
として、自動車の各種内装部品であるドアトリム、オー
バーヘッドコンソール、リヤシェフル、ルーフ等の製作
に有利に利用され得るものである。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、不要となった廃棄塗装
PPバンパー粒をPP木粉系混合物に添加するだけで、
生成される複合材の曲げ弾性率や熱変形温度の低下を最
小限に抑えつつ耐衝撃特性を好ましく向上させる改質方
法が、面倒な操作工程を要することなく簡単に実現でき
る利点がある。本発明の方法によれば、廃棄塗装PPバ
ンパーの塗膜を除去しなくてもよいという利点が得られ
る外に、廃棄バンパーの粉砕粒を予めPPと混合・溶融
してペレット化する必要もなく、直接にPPと木粉を混
合するヘンセルミキサーに添加し、一緒に合わせて通常
通り作業を行えばよいから、工程全体として非常に安価
効率的であり、人工もまた少なくて済む利点がある。さ
らに、本発明の方法を実施するのに高価な結合剤や相溶
化剤等の改質剤を用いる必要のないことも利点の一つで
ある。
【0018】さらに、本発明の方法によれば、従来処分
に困っていた廃棄塗装バンパーを有効目的に活用して新
たな価値を生み出すことができ、産業廃棄物として今後
社会問題となることが予想される廃棄物公害問題を未然
に防止、物資の有効再利用が図れるという大きな効果が
奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のPP木粉系複合材の改質方法の
一実施例を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 23:00 105:26 311:14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレンと木粉との複合材の物性
    を改質する方法であって, (a)塗膜付きポリプロピレン製バンパーをその塗膜を
    剥がさないまま,混合すべき木粉の大きさの1.1倍以
    下の微細粒に粉砕し, (b)前記微細粒の一定量を別に用意した木粉とポリプ
    ロピレンとの混合物に対し添加し, (c)この添加混合物をヘンセルミキサーで十分に撹拌
    混合し, (d)この撹拌混合した添加混合物を押出機により通常
    より若干高い温度条件で十分混練・分散させてTダイか
    ら押出し,シート状又は板状のポリプロピレン・木粉系
    複合材とすること, から成り, 前記押出機の押出条件は,シリンダー部が180〜22
    0℃で,Tダイ部が200〜230℃の温度となるよう
    に設定することで,押出機内で通常より若干高い温度で
    混練分散を十分に行い,木粉・ポリプロピレン・塗膜付
    きバンパー微細粒の3成分が高度に分散し,均質に一体
    化しやすい状態とし, 前記木粉とポリプロピレンとの混合物において,木粉の
    大きさは30メッシュより細かく,ポリプロピレンは
    1.5mm以下の微細粒状又は粉末状である, 複合材の曲げ弾性率や熱変形温度を低下させることが少
    なく,耐衝撃性を向上させることを特徴とするポリプロ
    ピレン・木粉系複合材の改質方法。
  2. 【請求項2】 前記木粉とポリプロピレンとの混合物に
    おいて,木粉はポリプロピレン重量の65%以上の高混
    合比率である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記バンパーは廃棄されたポリプロピレ
    ンバンパーである請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記塗膜付きポリプロピレンバンパーの
    微細粒は木粉の大きさの1.1倍(約600ミクロン)
    の大きさに粉砕されている請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記塗膜付きポリプロピレン製バンパー
    の微細粒は,木粉とポリプロピレンとの混合物中のポリ
    プロピレンに対し4〜20%(重量)の割合で添加され
    る請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記塗膜付きポリプロピレン製バンパー
    の微細粒は,木粉とポリプロピレンとの混合物中のポリ
    プロピレンに対し5〜10%(重量)の割合で添加され
    る請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記バンパーの塗膜は,ウレタン系,メ
    ラミンアルキッド系などの熱硬化性塗料から成る請求項
    1に記載の方法。
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