JP2003040855A - 含フッ素コハク酸系化合物の固液分離可能な晶析方法 - Google Patents

含フッ素コハク酸系化合物の固液分離可能な晶析方法

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JP2003040855A
JP2003040855A JP2001227366A JP2001227366A JP2003040855A JP 2003040855 A JP2003040855 A JP 2003040855A JP 2001227366 A JP2001227366 A JP 2001227366A JP 2001227366 A JP2001227366 A JP 2001227366A JP 2003040855 A JP2003040855 A JP 2003040855A
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JP
Japan
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solid
solvent
general formula
acid compound
liquid separation
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Application number
JP2001227366A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Suzuki
良信 鈴木
Shigeru Honda
滋 本多
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Konica Minolta Chemical Co Ltd
Original Assignee
Konica Minolta Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハロゲン化銀写真感光材料の界面活性剤的役割
を果たす添加剤として有用な含フッ素コハク酸系化合物
を、溶媒中で容易に固液分離可能な結晶を析出させる方
法。 【解決手段】下記一般式(1)で示される化合物を含水
アルコール系溶媒中で固液分離可能な結晶を析出させる
事を特徴とする製造方法。 【化10】 [一般式(1)中のn1,n2は1〜5の整数、Aは−
SO3M、Mはカチオンを表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料の界面活性剤的役割を果たす添加剤として有用な含
フッ素コハク酸系化合物の工業的製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】含フッ素コハク酸系化合物はハロゲン化
銀写真感光材料の界面活性剤的役割を果たす添加剤とし
て有用であることは周知された事実であり、過去に含フ
ッ素コハク酸系化合物の使用方法の特許が数多く出願さ
れている。
【0003】一方、含フッ素コハク酸系化合物の合成方
法としては特開昭49−46733で示すように、無水
マレイン酸とフッ素アルコールを非水系溶媒中で還流脱
水反応を行うことで、マレイン酸ジエステルを得、その
マレイン酸ジエステルをアルコール系溶媒中で亜硫酸ソ
ーダ水溶液と反応させることで容易に化合物(1)の含
フッ素コハク酸系化合物が得られると記載されている。
しかしながら、結晶としての単離方法に関しては、溶媒
を回収除去して乾固物として得ており大量生産するため
の工業的製造方法では無い。大量生産するための工業的
製造方法として溶媒を回収除去することなく溶媒中で容
易に固液分離可能な結晶を析出させる方法が望まれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、含フ
ッ素コハク酸系化合物を溶媒中で容易に固液分離可能な
結晶を析出させる工業的製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明の課題は鋭意研究
を行った結果、含水アルコール系溶媒を規定することに
より、優れた結果が得られ、前記課題を解決しうること
を見出し、本発明を完了するに至った。
【0006】また別の方法として、結析溶媒中に比誘電
率10以下の溶媒を含有させるにより、上記同様の優れ
た結果が得られ、前記課題を解決しうることを見出し
た。
【0007】本発明で合成される含フッ素コハク酸系化
合物は下記一般式(1)にて示すことができる。
【0008】
【化2】 [一般式(1)中のn1,n2は1〜5の整数、Aは−
SO3M、Mはカチオンを表す。]
【0009】以下、本発明の詳細を説明する。
【0010】含フッ素コハク酸系化合物の中間体である
マレイン酸ジエステルに対し20重量%以下の水に反応
試薬を溶解したものと、同じく20重量%以下のアルコ
ール系溶媒を加え、還流状態を保持し十分反応を進行さ
せ含フッ素コハク酸系化合物を生成させる製造方法。
【0011】次に、反応生成物である含フッ素コハク酸
系化合物に対して総溶媒量が300重量%以下になるよ
うにアルコール系溶媒を加え調整し、かつ含水アルコー
ル系溶媒中の含水は15重量%以下となるように調整
し、固液分離可能な結晶を析出させる製造方法。
【0012】次に本発明で合成される含フッ素コハク酸
系化合物の代表的具体例を示す。これらは単に一例を示
したものであってこれに限定されるものではない。
【0013】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【0014】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらに限定されるものではな
い。
【0015】実施例1 <例示化合物(1)の合成>
【化7】 上記中間体エステル(1)を136g採り、亜硫酸水素
ナトリウム20gを水30mlに溶解したものを加え、
さらにエタノール30mlを加えた後、煮沸還流状態で
4時間反応する。反応終了後エタノール300mlを加
え、無機物をフィルターにて除去した後、濾液を冷蔵庫
内で48時間撹拌冷却し、十分結晶を析出させた。その
後減圧濾過にて固液分離を行い取得した結晶を乾燥し例
示化合物(1)の白色粉末結晶を得た。収量130g、
収率83.9%、融点200〜220℃。
【0016】実施例2 <例示化合物(2)の合成>
【化8】 上記中間体エステル(2)を154g採り、エタノール
35mlを加えた後、煮沸還流状態にする。次に亜硫酸
水素ナトリウム33gを水35mlに溶解したものを煮
沸還流状態下ゆっくり滴下し、さらに還流状態で2時間
反応する。反応終了後エタノール300mlを加え、無
機物をフィルターにて除去した後、濾液を冷蔵庫内で4
8時間撹拌冷却し、十分結晶を析出させた。その後減圧
濾過にて固液分離を行い取得した結晶を乾燥し例示化合
物(2)の白色粉末結晶を得た。収量149g、収率8
5.0%。
【0017】実施例3 <例示化合物(1)の合成>
【化9】 上記中間体エステル(1)を136g採り、亜硫酸水素
ナトリウム20gを水30mlに溶解したものを加え、
さらにエタノール30mlを加えた後、煮沸還流状態で
4時間反応する。反応終了後イソプロピルエーテル30
0mlを加え、無機物をフィルターにて除去した後、濾
液を冷蔵庫内で48時間撹拌冷却し、十分結晶を析出さ
せた。その後減圧濾過にて固液分離を行い取得した結晶
を乾燥し例示化合物(1)の白色粉末結晶を得た。収量
125g、収率80.6%、融点200〜220℃。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲン化銀写真感光
材料の界面活性剤的役割を果たす添加剤として有用な含
フッ素コハク酸系化合物を、溶媒中で容易に固液分離可
能な結晶を析出させることができる工業的製造方法を提
供することができる。
【0019】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される化合物を含
    水アルコール系溶媒中で固液分離可能な結晶を析出させ
    る事を特徴とする製造方法。 【化1】 [一般式(1)中のn1,n2は1〜5の整数、Aは−
    SO3M、Mはカチオンを表す。]
  2. 【請求項2】一般式(1)で示される化合物を晶析させ
    る含水アルコール系溶媒量を一般式(1)で示される化
    合物に対して300重量%以下使用し、かつ含水アルコ
    ール系溶媒中の含水は15重量%以下として固液分離可
    能な結晶を析出させる事を特徴とする製造方法。
  3. 【請求項3】一般式(1)で示される化合物を晶析させ
    る総溶媒量を一般式(1)で示される化合物に対して3
    00重量%以下使用し、かつ比誘電率10以下の溶媒を
    270重量%以下として固液分離可能な結晶を析出させ
    る事を特徴とする製造方法。
JP2001227366A 2001-07-27 2001-07-27 含フッ素コハク酸系化合物の固液分離可能な晶析方法 Pending JP2003040855A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112759537A (zh) * 2020-12-18 2021-05-07 广东方中高新材料有限公司 一种新型的含氟磺酸盐型表面活性剂合成方法

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