JP2003040163A - ブレーキ部品の装着構造 - Google Patents

ブレーキ部品の装着構造

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JP2003040163A
JP2003040163A JP2001227120A JP2001227120A JP2003040163A JP 2003040163 A JP2003040163 A JP 2003040163A JP 2001227120 A JP2001227120 A JP 2001227120A JP 2001227120 A JP2001227120 A JP 2001227120A JP 2003040163 A JP2003040163 A JP 2003040163A
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master cylinder
brake
power unit
mounting structure
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Aya Iwasaki
亜矢 岩崎
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セダン系等のフロントウインドウの前縁部を
高い位置に設定できない車両でも、エンジンユニットの
大幅な変更を行うことなく、所望の衝突性能を確保しつ
つ、フロントウインドウを前出しするデザインを採用す
ることが可能なブレーキ部品の装着構造を提供する。 【解決手段】 エンジンユニット2が、エンジンルーム
3内のエンジンマウント4に防振マウント5,5を介し
て支持されると共に、エンジンルーム3の後端縁に沿っ
てフロントウインドウ16を支持するカウルボックス2
2を、エンジンルーム3の後側壁を構成するダッシュロ
アパネル19の上端から車両前方に向けて膨出させてい
る。ダッシュロアパネル19には、カウルボックス22
真下に位置するブレーキブースタシステム11を取り付
けると共に、車両前方に向けてブレーキマスタシリンダ
13を突設配置して、前面衝突時に、車両後方へ移動す
るエンジンユニット2と、下面側13cが干渉するよう
に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンルーム
内に臨んでマスタシリンダ及びブレーキブースタが取付
られるブレーキ部品の装着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車などの車両では、図8及び
図9に示すように、車体1の前部に、パワーユニットと
してのエンジンユニット2を収納するパワーユニットル
ームとしてのエンジンルーム3が設けられている。
【0003】このエンジンルーム3内下方には、車体骨
格部材としてのエンジンマウント4,4が延設されてい
て、防振マウント5,5を介して、前記エンジンユニッ
ト2を支持するように構成されている。
【0004】また、このエンジンルーム3の後側壁を構
成するダッシュロアパネル6は、車幅方向に沿って延設
されるカウルボックス7に接続されている。
【0005】このカウルボックス7は、主にカウルトッ
プフロント8,ダッシュアッパパネル9及びカウルトッ
プパネル10によって車両前後方向断面が略ボックス形
状となるように構成されていて、このうち、ダッシュア
ッパパネル9の前縁部9a下面側に、前記ダッシュロア
パネル6の上端6aが接続されている。
【0006】そして、このダッシュロアパネル6のエン
ジンルーム側側面6bには、ブレーキ部品としてのブレ
ーキブースタシステム11が設けられている。
【0007】このブレーキブースタシステム11は、主
に略扁平円柱状を呈して前記エンジンルーム側側面6b
に装着されるブレーキブースタ本体12と、このブレー
キブースタ本体12の略中央から車両前方に向けて突設
されるブレーキマスタシリンダ13とを有している。
【0008】このブレーキマスタシリンダ13の上方に
は、このエンジンルーム3上面を覆うエンジンフード1
4が設けられている。
【0009】また、前記カウルボックス7のカウルトッ
プフロント8には、ワイパ装置15のワイパモータ15
aが装着されている。このワイパ装置15は、ワイパリ
ンク機構15bを介して、ワイパブレード15cを揺動
させることにより、フロントウインド16の前面を払拭
するように構成されている。
【0010】次に、この従来例の作用について説明す
る。
【0011】このように構成された従来のものでは、車
室内に設けられたブレーキペダルが踏まれると、前記ブ
レーキブースタシステム11では、この踏まれた力が倍
力化されると共に、ブレーキチューブ内の圧油を介して
各車輪近傍に設けられたディスクブレーキ装置等のブレ
ーキ装置本体に伝達されて、各車輪が制動される。
【0012】なお、このような他のブレーキ部品の装着
構造として、ストラットタワー後方位置に前記ブレーキ
ブースタシステム11を装着した特開平11−1057
37号公報等に記載されているようなものが知られてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】近年、車両のフロント
ウインドウ16を前出しするデザインが取り入れられつ
つある。
【0014】しかしながら、このようなフロントウイン
ドウ16を前出しするデザインでは、ミニバン等のエン
ジンフード14の位置が比較的高く、フロントウインド
ウ16の前縁16a位置も高い車両では、上下方向に配
置スペースが広く確保されているので、あまり制約を受
けないが、セダン系等のエンジンフード14の位置の低
い車両では、フロントウインドウ16の前縁16a近傍
の高い位置にブレーキブースタ11がレイアウトされ
る。
【0015】このためカウルボックス7と共に、前記ブ
レーキブースタ11を車両前方に移動したレイアウトを
採用すると、エンジンルーム3内のエンジンユニット2
或いは、ストラットタワー17等と干渉してしまう虞が
あった。
【0016】特に、エンジンユニット2を横置きとする
FFレイアウトの車両では、エンジンユニット2の大幅
な構成変更を行わない限り、ドライブシャフト位置がク
ランクシャフト後方に来るので、前記ストラットタワー
17も後退する。
【0017】このため、ストラットタワー後側面17a
と、ダッシュロアパネル6のエンジンルーム側側面6b
との間の間隙が減少して、ブレーキブースタシステム1
1の配設スペースを確保することが困難であった。
【0018】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、セダン系等のフロントウインドウの前縁部位置
を高い位置に設定できない車両でも、エンジンユニット
の大幅な変更を行うことなく、所望の衝突性能を確保し
つつ、フロントウインドウを前出しするデザインを採用
することが可能なブレーキ部品の装着構造を提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、パワーユニット
が、パワーユニットルーム内の車体骨格部材に防振マウ
ントを介して支持されると共に、該パワーユニットルー
ムの後端縁に沿ってフロントウインドウを支持するカウ
ルボックスを、該パワーユニットルームの後側壁を構成
するダッシュパネルの上端から車両前方に向けて膨出さ
せて形成した車両のパワーユニットルーム内のブレーキ
部品の装着構造であって、前記ダッシュパネルには、前
記カウルボックス真下に位置するブレーキブースタを取
り付けると共に、該ブレーキブースタには、車両前方に
向けてマスタシリンダを突設配置して、該マスタシリン
ダの下面側が、前面衝突時に、ダッシュパネルよりも先
に、車両後方へ移動する前記パワーユニットと干渉する
ように設けられているブレーキ部品の装着構造を特徴と
している。
【0020】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記ブレーキブースタが、前記カウルボックス真
下に位置するように前記ダッシュパネルに取り付けられ
ているので、前記カウルボックスが、フロントウインド
ウを支持する位置を車両前方としても、エンジンユニッ
ト等と干渉する虞が無い。
【0021】このため、フロントウインドウを前出しす
るデザインを採用することが可能となる。
【0022】また、前記ダッシュパネルに取り付けられ
たブレーキブースタから、車両前方に向けて突設配置さ
れたマスタシリンダの下面側が、前面衝突時に車両後方
へ移動する前記パワーユニットと干渉する。
【0023】従って、該マスタシリンダ及びブレーキブ
ースタとが、前記ダッシュパネル取付点を支点として上
方に向けて回動移動して、このブレーキブースタ及び室
内側に連結されるブレーキペダルの後退が防止される。
【0024】また、パワーユニットは、前記ダッシュパ
ネルと干渉する前に前記マスタシリンダの下面側と干渉
するので、該ダッシュパネルが、前記パワーユニットと
干渉して変形する以前に、前記マスタシリンダ及びブレ
ーキブースタとが、上方に向けて回動移動する。
【0025】このため、前記ダッシュパネルの面変形の
影響を受け難く、安定して、所望の方向へ該マスタシリ
ンダ及びブレーキブースタを回動移動させることが出来
る。
【0026】そして、請求項2に記載されたものでは、
前記マスタシリンダは、車両前方に向けて前上がり傾斜
となるように直管状に延設されていると共に、前記パワ
ーユニットの前記マスタシリンダ前端と略前後に対向す
る部位を、該マスタシリンダの傾斜方向と沿うように斜
めに形成した請求項1記載のブレーキ部品の装着構造を
特徴としている。
【0027】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記パワーユニットの前記マスタシリンダ前端と
略前後に対向する部位が、該マスタシリンダの傾斜方向
と沿うように斜めに形成されているので、更に、確実に
安定してマスタシリンダの下面側と干渉し、所望の方向
へ該マスタシリンダ及びブレーキブースタを回動移動さ
せることが出来る。
【0028】また、請求項3に記載されたものでは、前
記マスタシリンダの前端を、該マスタシリンダ前端と略
前後に対向する前記パワーユニットの部位よりも上方に
配置する請求項1又は2記載のブレーキ部品の装着構造
を特徴としている。
【0029】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記マスタシリンダの前端が、該マスタシリンダ
前端と略前後に対向する前記パワーユニットの部位より
も上方に配置されているので、該マスタシリンダは、そ
の前端が前記パワーユニットと干渉することなく確実に
上方に回動移動して、車室内方向へ後方移動する移動量
を減少させることができる。
【0030】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記マスタシリンダの前端は、ストラットタワーの内側
方で、該ストラットタワーの後側面よりも、車両前方に
位置するように設けられている請求項1乃至3のうち何
れか一項記載のブレーキ部品の装着構造を特徴としてい
る。
【0031】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記マスタシリンダの前端が、ストラットタワー
の内側方で、該ストラットタワーの後側面よりも、車両
前方に位置するように設けられている。
【0032】このため、該ストラットタワーの後側面
を、前記ダッシュパネルに近接させることが出来て、前
記パワーユニットルーム内のスペース効率を良好なもの
とすることができる。
【0033】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記カウルボックスは、前記ダッシュパネルの取付位置よ
りも車両前方に位置する延設部を、該カウルボックス本
体と装脱着可能となるように設けてなる請求項1乃至4
のうち何れか一項記載のブレーキ部品の装着構造を特徴
としている。
【0034】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記延設部が、前記ダッシュパネルの取付位置よ
りも車両前方に位置して、前記カウルボックス本体に対
して装脱着可能であるので、該延設部を取り外して、前
記ブレーキブースタ及びマスタシリンダを装脱着でき
る。
【0035】このため、組付け性及びメンテナンス性が
良好である。
【0036】また、請求項6に記載されたものでは、前
記延設部は、前縁部及び下面部に分割可能であると共
に、該前縁部には、ワイパ装置を装着するワイパ装置装
着部が設けられている請求項5記載のブレーキ部品の装
着構造を特徴としている。
【0037】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記延設部の前縁部に前記ワイパ装置を装着する
ワイパ装置装着部が設けられているので、該前縁部と共
に、前記ワイパ装置が装脱着可能である。
【0038】このため、更に、組付け性及びメンテナン
ス性が良好である。
【0039】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。なお、前記従
来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付し
て説明する。
【0040】図1乃至図7は、この発明の実施の形態1
のブレーキ部品の装着構造を示すものである。
【0041】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のブレーキ部品の装着構造では、車体18の前部に、
パワーユニットとしてのエンジンユニット2を収納する
パワーユニットルームとしてのエンジンルーム3が設け
られている。
【0042】このエンジンルーム3内下方には、車体骨
格部材としてのエンジンマウント4,4が、延設されて
いて、防振マウント5,5を介して、前記エンジンユニ
ット2を支持するように構成されている。
【0043】また、このエンジンルーム3の後側壁を構
成するダッシュロアパネル19には、ブレーキブースタ
システム11が、エンジンルーム3側から装着される装
着凹部19aが、車室内方向に膨出形成されて、凹設さ
れた装着面19bを車両前方上方に傾けて構成されてい
る。
【0044】このダッシュロアパネル19の上端19c
には、エンジンルーム6の後端縁に沿ってフロントウイ
ンドウ16を支持するカウルボックス21が、車両前方
に膨出するように接続されている。
【0045】このカウルボックス21は、車幅方向に沿
って延設されて、主に、前記上端19cが後壁面22a
近傍の下面部22bに接続されているダッシュアッパパ
ネル22、カウルトップフロント23及びフロントウイ
ンドウ16の前縁16aを支持するダッシュアッパクロ
ス24によって、車両前後方向垂直断面が略三角ボック
ス形状となるように構成されている。
【0046】そして、前記ダッシュロアパネル19の装
着面19bに、ブレーキ部品としてのブレーキブースタ
システム11が装着されて、このカウルボックス21の
真下に、略扁平円柱状を呈するブレーキブースタ本体1
2が位置するように構成されている。
【0047】このブレーキブースタ本体12の略中央か
らは、車両前方に向けて前上がり傾斜となるように直管
状のマスタシリンダ13が延設されている。このマスタ
シリンダ13の上部には、リザ−バタンク13aが設け
られている。
【0048】また、前記エンジンユニット2のうち、こ
のマスタシリンダ13の前端13bと略前後に対向する
部位であるVTCカバー25には、取付ボス部25aが
形成されていて、これらの上面部25bを、前記マスタ
シリンダ13の傾斜方向と沿うように、車両前方に向け
て前上がり傾斜を有して斜めに形成されている。
【0049】更に、この実施の形態1では、図1に示す
ように、前記マスタシリンダ13の前端13bが、この
上面部25bよりも上方位置となるように配置されてい
る。
【0050】そして、前記マスタシリンダ13の前端1
3bが、エンジンルーム3内左,右側壁に形成されるス
トラットタワー17の内側方で、このストラットタワー
17の後側面17aよりも、車両前方に位置するように
設けられていて、図7に示すようにこのストラットタワ
ー17,ダッシュロアパネル19及びエンジンユニット
2によって囲まれた空間部分に前記ブレーキブースタシ
ステム11が位置するように構成されている。
【0051】また、前記カウルボックス7を構成するダ
ッシュアッパパネル22の前縁部22cには、延設部と
してのエクステンションカウルトップ部材26がトリム
付けされている。
【0052】このエクステンションカウルトップ部材2
6は、主に、前記前縁部22cにボルト29及びナット
30によって装脱着可能に固定される下面部としてのエ
クステンションカウルトップロア27と、更にこのエク
ステンションカウルトップロア27の前縁に沿って、ボ
ルト29及びナット30によって装脱着可能に固定され
る前縁部としてのエクステンションカウルトップアッパ
28とに分割されている。
【0053】そして、このうち、前記エクステンション
カウルトップアッパ28には、ワイパ装置15を装着す
るワイパ装置装着部28aが設けられて、ワイパ装置1
5のワイパモータ15aが装着されている。
【0054】このワイパ装置15は、前記ワイパモータ
15aの駆動によりワイパリンク機構15bを介して、
ワイパブレード15cが揺動されて、フロントウインド
16の前面が払拭されるように構成されている。
【0055】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0056】この実施の形態1では、前記ブレーキブー
スタシステム11が、前記カウルボックス21真下に位
置するように前記ダッシュパネル19の装着凹部19a
に取り付けられているので、前記カウルボックス21に
よって、フロントウインドウ16前縁部16aが支持さ
れる位置を従来の図9に示す位置よりも、車両前方とし
て、図7に示すように上面視で、このブレーキブースタ
本体12がフロントウインドウ16で略覆われるように
配置してもエンジンユニット2等と干渉する虞が無い。
【0057】このため、フロントウインドウ16を前出
しするデザインを採用することが可能となる。
【0058】また、前記ダッシュロアパネル19の装着
面19bに取り付けられたブレーキブースタ本体12か
ら、車両前方に向けて突設配置されたブレーキマスタシ
リンダ13の下面側13cが、前面衝突時に車両後方へ
移動する前記エンジンユニット2と干渉する。
【0059】従って、これらのブレーキマスタシリンダ
13及びブレーキブースタ本体12とが、前記ダッシュ
パネル19の装着凹部19a上端の取付点19dを支点
として上方に向けて回動移動して、このブレーキブース
タシステム11及び室内側に連結されるブレーキペダル
の後退が防止される。
【0060】また、エンジンユニット2は、前記ダッシ
ュロアパネル19と干渉する前に前記ブレーキマスタシ
リンダ13の下面側13cと干渉するので、ダッシュロ
アパネル19が、前記エンジンユニット2と干渉して変
形する以前に、前記ブレーキマスタシリンダ13及びブ
レーキブースタ本体12とが、上方に向けて回動移動す
る。
【0061】このため、前記ダッシュロアパネル19の
面変形の影響を受け難く、安定して、所望の方向へブレ
ーキマスタシリンダ13及びブレーキブースタ本体12
を回動移動させることが出来る。
【0062】そして、前記エンジンユニット2の前記ブ
レーキマスタシリンダ13の前端13bと略前後に対向
する部位であるVTCカバー25の取付ボス部25aの
上面部25bが、ブレーキマスタシリンダ13の傾斜方
向と沿うように斜めに形成されている。このため、後退
するエンジンユニット2の進行量に合わせて、上方への
回動量をコントロール可能となり、更に、確実に安定し
てブレーキマスシリンダ13の下面側13cと干渉し、
所望の方向へこれらのブレーキマスタシリンダ13及び
ブレーキブースタ本体12を回動移動させることが出来
る。
【0063】また、前記ブレーキマスタシリンダ13の
前端が、前記ブレーキマスタシリンダ13前端13bと
略前後に対向する前記エンジンユニット2の部位よりも
上方に配置されているので、ブレーキマスタシリンダ1
3は、その前端13bが前記エンジンユニット2と干渉
することなく確実に上方に回動移動して、車室内方向へ
後方移動する移動量を減少させることができる。
【0064】そして、前記ブレーキマスタシリンダ13
の前端13bが、ストラットタワー17の内側方で、こ
のストラットタワー17の後側面17aよりも、車両前
方に位置するように設けられている。
【0065】このため、ストラットタワー17の後側面
17aを、前記ダッシュロアパネル19に近接させるこ
とが出来て、前記エンジンルーム3内のスペース効率を
良好なものとすることができる。
【0066】更に、この実施の形態1では、前記ブレー
キブースタシステム11が、ダッシュロアパネル19に
凹設された装着凹部19aに車両前方上方に傾けられて
装着されているので、更に、スペース効率を良好なもの
とすると共に、車室内方向に膨出形成された装着凹部1
9aによって、ダッシュロアパネル6の剛性を向上させ
ることができる。
【0067】また、前記エクステンションカウルトップ
部材26が、前記ダッシュロアパネル19の取付位置よ
りも車両前方に位置して、前記カウルボックス本体21
に対して、ボルト29及びナット30によって装脱着可
能であるので、このエクステンションカウルトップ部材
26を取り外して、前記ブレーキブースタシステム11
のブレーキブースタ本体12及びブレーキマスタシリン
ダ13を装脱着できる。
【0068】このため、組付け性及びメンテナンス性が
良好である。
【0069】また、前記エクステンションカウルトップ
部材26のエクステンションカウルトップアッパ28に
前記ワイパ装置15を装着するワイパ装置装着部28a
が設けられているので、このエクステンションカウルト
ップアッパ28と共に、前記ワイパ装置15が装脱着可
能である。
【0070】このため、前記ワイパ装置15を予めこの
エクステンションカウルトップアッパ28と共にサブア
ッセンブリすることにより、更に、組付け性及びメンテ
ナンス性が良好となる。
【0071】このように、この発明の実施の形態1のブ
レーキ部品の装着構造では、セダン系等のフロントウイ
ンドウ16の前縁部位置を高い位置に設定できない車両
でも、エンジンユニット2の大幅な変更を行うことな
く、所望の衝突性能を確保しつつ、フロントウインドウ
16を前出しするデザインを採用することが可能とな
る。
【0072】
【発明の効果】以上上述してきたように、この発明の請
求項1に記載されたものでは、前記ブレーキブースタ
が、前記カウルボックス真下に位置するように前記ダッ
シュパネルに取り付けられているので、前記カウルボッ
クスが、フロントウインドウを支持する位置を車両前方
としても、エンジンユニット等と干渉する虞が無い。
【0073】このため、フロントウインドウを前出しす
るデザインを採用することが可能となる。
【0074】また、前記ダッシュパネルに取り付けられ
たブレーキブースタから、車両前方に向けて突設配置さ
れたマスタシリンダの下面側が、前面衝突時に車両後方
へ移動する前記パワーユニットと干渉する。
【0075】従って、該マスタシリンダ及びブレーキブ
ースタとが、前記ダッシュパネル取付点を支点として上
方に向けて回動移動して、このブレーキブースタ及び室
内側に連結されるブレーキペダルの後退が防止される。
【0076】また、パワーユニットは、前記ダッシュパ
ネルと干渉する前に前記マスタシリンダの下面側と干渉
するので、該ダッシュパネルが、前記パワーユニットと
干渉して変形する以前に、前記マスタシリンダ及びブレ
ーキブースタとが、上方に向けて回動移動する。
【0077】このため、前記ダッシュパネルの面変形の
影響を受け難く、安定して、所望の方向へ該マスタシリ
ンダ及びブレーキブースタを回動移動させることが出来
る。
【0078】そして、請求項2に記載されたものでは、
前記パワーユニットの前記マスタシリンダ前端と対向す
る部位が、該マスタシリンダの傾斜方向と沿うように斜
めに形成されているので、更に、確実に安定してマスタ
シリンダの下面側と干渉して、所望の方向へ該マスタシ
リンダ及びブレーキブースタを回動移動させることが出
来る。
【0079】また、請求項3に記載されたものでは、前
記マスタシリンダの前端が、該マスタシリンダ前端と略
前後に対向する前記パワーユニットの部位よりも上方に
配置されているので、該マスタシリンダは、その前端が
前記パワーユニットと干渉することなく確実に上方に回
動移動して、車室内方向へ後方移動する移動量を減少さ
せることができる。
【0080】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記マスタシリンダの前端が、ストラットタワーの内側
方で、該ストラットタワーの後側面よりも、車両前方に
位置するように設けられている。
【0081】このため、該ストラットタワーの後側面
を、前記ダッシュパネルに近接させることが出来て、前
記パワーユニットルーム内のスペース効率を良好なもの
とすることができる。
【0082】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記延設部が、前記ダッシュパネルの取付位置よりも車両
前方に位置して、前記カウルボックス本体に対して装脱
着可能であるので、該延設部を取り外して、前記ブレー
キブースタ及びマスタシリンダを装脱着できる。
【0083】このため、組付け性及びメンテナンス性が
良好である。
【0084】また、請求項6に記載されたものでは、前
記延設部の前縁部に前記ワイパ装置を装着するワイパ装
置装着部が設けられているので、該前縁部と共に、前記
ワイパ装置が装脱着可能である。
【0085】このため、更に、組付け性及びメンテナン
ス性が良好である、という実用上有益な効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のブレーキ部品の装着構
造を示し、図9に対応する位置での全体の構成を説明す
る車両前後方向に沿った断面図である。
【図2】実施の形態1のブレーキ部品の装着構造で要部
の斜視図である。
【図3】実施の形態1のブレーキ部品の装着構造を示
し、車両前後方向に沿った位置での拡大断面図である。
【図4】実施の形態1のブレーキ部品の装着構造を示
し、車室内側から要部を見た分解斜視図である。
【図5】実施の形態1のブレーキ部品の装着構造を示
し、エンジンルーム側から見た要部の正面図である。
【図6】実施の形態1のブレーキ部品の装着構造で、エ
ンジンユニットが後退してブレーキブースタシステムを
上方へ回動させる様子を説明する模式図である。
【図7】実施の形態1のブレーキ部品の装着構造を示
し、エンジンフードを取り除いた状態での要部の上面図
である。
【図8】従来例のブレーキ部品の装着構造を示し、車両
の分解斜視図である。
【図9】従来例のブレーキ部品の装着構造を示し、図8
中Y−Y線に沿った位置での断面図である。
【符号の説明】
2 エンジンユニット(パワーユニット) 3 エンジンルーム(パワーユニットルー
ム) 4 エンジンマウント(車体骨格部材) 5 防振マウント 11 ブレーキブースタシステム(ブレーキ部
品) 12 ブレーキブースタ本体 13 ブレーキマスタシリンダ 13b 前端 13c 下面側 15 ワイパ装置 17 ストラットタワー 17a 後側面 19 ダッシュロアパネル(ダッシュパネル) 21 カウルボックス 25b 上面部 26 エクステンションカウルトップ部材(延
設部) 27 エクステンションカウルトップロア(下
面部) 28 エクステンションカウルトップアッパ
(前縁部) 28a ワイパ装置装着部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワーユニットが、パワーユニットルーム
    内の車体骨格部材に防振マウントを介して支持されると
    共に、該パワーユニットルームの後端縁に沿ってフロン
    トウインドウを支持するカウルボックスを、該パワーユ
    ニットルームの後側壁を構成するダッシュパネルの上端
    から車両前方に向けて膨出させて形成した車両のパワー
    ユニットルーム内のブレーキ部品の装着構造であって、 前記ダッシュパネルには、前記カウルボックス真下に位
    置するブレーキブースタを取り付けると共に、該ブレー
    キブースタには、車両前方に向けてマスタシリンダを突
    設配置して、該マスタシリンダの下面側が、前面衝突時
    に、ダッシュパネルよりも先に、車両後方へ移動する前
    記パワーユニットと干渉するように設けられていること
    を特徴とするブレーキ部品の装着構造。
  2. 【請求項2】前記マスタシリンダは、車両前方に向けて
    前上がり傾斜となるように直管状に延設されていると共
    に、前記パワーユニットの前記マスタシリンダ前端と略
    前後に対向する部位を、該マスタシリンダの傾斜方向と
    沿うように斜めに形成したことを特徴とする請求項1記
    載のブレーキ部品の装着構造。
  3. 【請求項3】前記マスタシリンダの前端を、該マスタシ
    リンダ前端と略前後に対向する前記パワーユニットの部
    位よりも上方に配置することを特徴とする請求項1又は
    2記載のブレーキ部品の装着構造。
  4. 【請求項4】前記マスタシリンダの前端は、ストラット
    タワーの内側方で、該ストラットタワーの後側面より
    も、車両前方に位置するように設けられていることを特
    徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項記載のブレー
    キ部品の装着構造。
  5. 【請求項5】前記カウルボックスは、前記ダッシュパネ
    ルの取付位置よりも車両前方に位置する延設部を、該カ
    ウルボックス本体と装脱着可能となるように設けてなる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項記載
    のブレーキ部品の装着構造。
  6. 【請求項6】前記延設部は、前縁部及び下面部に分割可
    能であると共に、該前縁部には、ワイパー装置を装着す
    るワイパー装置装着部が設けられていることを特徴とす
    る請求項5記載のブレーキ部品の装着構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005306068A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Toyota Industries Corp 車両のカウル構造
JP2007087890A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池車両のフロントコンパートメントの構造および燃料電池車両
JP2015202718A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 日産自動車株式会社 車両の部品配置構造
CN109421500A (zh) * 2017-08-23 2019-03-05 铃木株式会社 车辆前部构造

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