JP2003040106A - コンクリート運搬台車 - Google Patents

コンクリート運搬台車

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JP2003040106A
JP2003040106A JP2001227953A JP2001227953A JP2003040106A JP 2003040106 A JP2003040106 A JP 2003040106A JP 2001227953 A JP2001227953 A JP 2001227953A JP 2001227953 A JP2001227953 A JP 2001227953A JP 2003040106 A JP2003040106 A JP 2003040106A
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concrete carrier
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JP2001227953A
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Hisao Kudo
久男 工藤
Keisuke Imakita
啓介 今北
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Nishimatsu Construction Co Ltd
Original Assignee
Nishimatsu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクライン設備が簡略化され、軌道勾配の
変化にかかわらず使用することができるコンクリート運
搬台車を提供する。 【解決手段】 移動可能な台車部2と、この台車部2に
設けられた支持部3と、この支持部3に設けられた被係
合部4と、この被係合部4に係合する係合部5が設けら
れたバケット6とを備え、前記係合部5は、バケット6
を台車部2の進行方向と直交する軸回りに揺動可能とな
るように、前記被係合部4に係合されていることを特徴
とするコンクリート運搬台車7を用いて前記課題を解決
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜地でコンクリ
ートを運搬するコンクリート運搬台車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ダム工事の際に、傾斜地にお
いて高所から低所へコンクリートを運搬する方法として
インクライン設備を用いることがある。このインクライ
ン設備としては、例えば、特開平10−217951号
公報に記載のように、傾斜部と平坦部を有する一対の外
側レールの間に、傾斜部と平坦部を有する一対の内側レ
ールを、側方から見て外側レールの傾斜部の下方に内側
レールの傾斜部が平行に位置しかつ両平坦部が同一水平
面上に位置するように配置し、外側レールの路面を転動
する車輪および内側レールを転動する車輪を、両車輪の
軸間距離が外側レールの傾斜部と内側レールの傾斜部と
の路面の水平距離に略等しくなるように枢支したコンク
リート運搬台車により、このコンクリート運搬台車を常
時水平に維持した状態で両レールの全長にわたって移動
させるものがある。
【0003】また、従来のコンクリート運搬台車100
は、図5に示すように、斜面101に沿って移動する台
車部105と、該台車部105の支持部102で支持さ
れたバケット103と、該バケット103の下端部に設
けられた長さの異なる支持部材104a、104bとを
備え、バケット103の下面と台車部105の上面との
角度110が、斜面の傾斜角度111と等しくなるよう
に、長い方の支持部材104aが台車部105の低所側
に固定され、短い方の支持部材104bが台車部105
の高所側に固定されることで、バケット103の水平状
態を維持し、コンクリートを貯留したバケット103を
搬送するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載のインクライン設備では、コンクリート運搬台車
を常時水平に維持した状態で移動させるため、内側と外
側とにレールを用いる必要があり、その結果、インクラ
イン設備が大規模になり、その設置に手間を要し、コス
トの増加につながっていた。
【0005】また、従来のインクライン設備では、現場
によって軌道勾配が変化する場合、その軌道勾配に合わ
せて、コンクリート運搬台車を製作する必要があるた
め、ひとつのレール上であっても、複数のコンクリート
運搬台車を要していた。よって、その製作に手間がかか
りコストの増加につながっていた。また、異なった現場
でインクライン設備を設置する場合には、斜面に応じて
インクライン設備の軌道勾配が異なるので、他の現場で
使用したコンクリート運搬台車の転用ができず、結局は
その軌道勾配に合わせて、各コンクリート運搬台車を製
作していた。したがって、現場の条件によって、インク
ライン設備の軌道勾配が変化する場合、従来のコンクリ
ート運搬台車では対応できなかった。
【0006】さらに、クローラダンプの荷台に、前記コ
ンクリート運搬台車100と同様のバケットを支持する
機構を設け、この機構を有するクローラダンプでコンク
リートを運搬する場合もあるが、この場合においても、
クローラダンプが走行する走行路の勾配が変化すると、
その勾配に合わせて前記支持機構を作製する必要があ
り、それに手間がかかりコストの増大につながってい
た。
【0007】本発明の課題は、インクライン設備が簡略
化され、軌道勾配や走行路勾配の変化にかかわらず使用
することができるコンクリート運搬台車を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すよう
に、走行可能な台車部2、(クローラ式走行部51)
と、この台車部2、51に設けられた支持部3と、この
支持部3に設けられた被係合部4と、この被係合部4に
係合する係合部5が設けられたバケット6とを備え、前
記係合部5は、バケット6が台車部2、51の進行方向
と直交する軸回りに揺動可能となるように、前記被係合
部4に係合されていることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、バケットに
備えられた係合部が、バケットを台車部の進行方向と直
交する軸回りに揺動可能となるように、前記被係合部に
係合されているので、現場の条件によって軌道勾配や走
行路勾配が変化して、台車部の傾斜角が変化する。つま
り台車部が進行方向の前後に傾くと、バケットは、前記
軸回りに揺動して常に水平な状態を維持することにな
る。
【0010】したがって、斜面での運搬の際に台車部が
進行方向の前後に傾いても、コンクリートを貯留するバ
ケットを、常時水平を維持した状態で斜面の全長にわた
って移動させることができるので、運搬中のコンクリー
トの品質を確保して搬送することが可能になる。よっ
て、前記公報記載のインクライン設備のように、2本の
レールを用いる必要がないので、大規模化することはな
く、簡略化されたインクライン設備が設置でき、コスト
ダウンを図ることができる。
【0011】また、軌道勾配や走行路勾配の変化に合わ
せて、コンクリート運搬台車を製作する必要がないの
で、コストダウンを図ることができる。さらに、このコ
ンクリート運搬台車は、構造自体が複雑でないため、製
作が容易であり、従来のコンクリート運搬台車に比べ
て、製作コストを押さえることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のコ
ンクリート運搬台車7、50aにおいて、前記係合部5
は、前記被係合部4から着脱可能であることを特徴とす
る。
【0013】請求項2記載の発明によれば、前記バケッ
トには、支持部の被係合部から、着脱可能な係合部が設
けられているので、該バケットをクレーン装置などで吊
り上げることができ、運搬されたコンクリートをホッパ
ーに移すことなく、直接ダンプトラックなどに積載する
ことができる。したがって、ホッパーを設置する必要が
ないので、その設置の手間が省け、コストダウンを図る
ことができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のコンクリート運搬台車7、50aにおい
て、前記被係合部4には、前記係合部5と被係合部4と
が係合した状態を保持するストッパー8が設けられてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明によれば、前記被係合
部には、前記係合部と被係合部とが係合した状態を保持
するストッパーが設けられているので、コンクリート運
搬台車が移動する際に、該係合部が被係合部から離脱す
ることはなく、確実にコンクリートを運搬することがで
きる。
【0016】請求項4記載の発明は、例えば、図2およ
び図3に示すように、走行可能な台車部10、(クロー
ラ式走行部51)と、この台車部10、51に設けられ
た支持部11と、この支持部11に前記台車部10、5
1の進行方向と直交する軸回りに揺動可能となるように
支持されて、バケット15が載置される荷台部14とを
備えたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明によれば、バケットが
載置される荷台部は、この荷台部を台車部の進行方向と
直交する軸回りに揺動可能となるように、前記支持部に
支持されているので、現場の条件によって軌道勾配や走
行路勾配が変化して、台車部の傾斜角が変化する。つま
り台車部が進行方向の前後に傾くと、バケットが載置さ
れる荷台部は、前記軸回りに揺動して常に水平な状態を
維持することになる。
【0018】したがって、斜面での運搬の際に台車部が
進行方向の前後に傾いても、荷台上に載置したコンクリ
ートを貯留するバケットを、常時水平方向を維持した状
態で斜面の全長にわたって移動させることができるの
で、運搬中のコンクリートの品質を確保して搬送するこ
とが可能になる。よって、請求項1と同様に、インクラ
イン設備が大規模化することはなく、簡略化されたイン
クライン設備が設置でき、コストダウンを図ることがで
きる。
【0019】また、軌道勾配や走行路勾配の変化に合わ
せて、コンクリート運搬台車を製作する必要がないの
で、コストダウンを図ることができる。
【0020】また、荷台部に載置されるバケットは、荷
台部から着脱可能に載置されているので、請求項2と同
様に、該バケットをクレーン装置などで吊り上げること
ができ、運搬されたコンクリートをホッパーに移すこと
なく、直接ダンプトラックなどに積載することができ
る。したがって、ホッパーを設置する必要がないので、
その設置の手間が省け、コストダウンを図ることができ
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項4記載のコ
ンクリート運搬台車16、50bにおいて、前記荷台部
14が、バケット15が載置される荷台14cと、この
荷台14cと前記支持部11とを連結する連結部13と
を備え、この連結部13は、荷台14cに作用する力を
緩衝するダンパ13bを備えていることを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明によれば、前記連結部
には、荷台に作用する力を緩衝するダンパを備えている
ので、軌道勾配や走行路勾配が変化する際のバケットに
働く慣性力を、ダンパが吸収することによって、運搬中
に生じる振動がコンクリートを貯留したバケットに伝わ
らず、運搬中のコンクリートの品質を確保することがで
きる。また、斜面上での急発信または急停車の際に発生
する慣性力を、該ダンパが吸収することによって、荷台
上に載置されたバケットの転倒を防ぐことができ、確実
にコンクリート運搬台車16を移動させることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明の実施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)コンクリート運搬台車7は、図1
に示すように、レール1上を移動可能な台車部2と、こ
の台車部2に設けられた支持部3と、この支持部3に設
けられた被係合部4と、この被係合部4に係合する係合
部5が設けられたバケット6とを備えている。ここで、
図1は、コンクリート運搬台車7の斜視図である。
【0024】前記台車部2は、扁平な板状の車台2a
と、この車台2aの下面に取り付けられてレール1上を
転動する前後一対ずつ合計4個の車輪2bとを備えたも
のであり、前後に移動可能となっている。
【0025】前記支持部3は、前記台車部2の上面の中
央部であって、前記バケット6を挟みこむようにして2
ヶ所設けられている。該支持部3は、板状の部材であっ
て、その上端部には被係合部4が設けられている。な
お、該支持部3は、板状の部材に限定することなく、所
定の強度が得られるのであれば、複数の鉄骨部材をトラ
ス状に形成したものでもよい。
【0026】前記被係合部4は、半円状に凹設された溝
部4aであって、この溝部4aの上端部には、前記係合
部5と被係合部4とが係合した状態を保持するストッパ
ー8が設けられている。
【0027】前記ストッパー8は、前記係合部5を開閉
自在に囲い込むような半円状の部材であって、一端がピ
ン4bによって前記溝部4aの一方の上端部に回動自在
に連結され、他端が該溝部4aの他方の上端部と係合し
ている。なお、前記溝部4aの内周面には、潤滑油など
を塗布してもよい。
【0028】前記バケット6は、底部を有する円柱状の
筒体であって、コンクリートを3m 3収容することがで
き、その外周面には前記被係合部4から着脱可能な係合
部5が設けられている。
【0029】前記係合部5は、前記バケット6の中心を
挟んで対向する外周面の上端部に設けられ、該バケット
6の中心から外側に向かって延出する軸状の部材であっ
て、前記支持部3から突出する位置まで延出している。
そして、前記係合部5の先端部の外周面には、張出部5
aが形成されている。この張出部5aは、前記軸状の部
材の中心から外側に突出した板状の部材で形成されてい
る。
【0030】また、前記係合部5は、バケット6が台車
部2の進行方向と直交する軸回りに揺動可能となるよう
に、前記被係合部4に係合されている。ここで、前記係
合部5の部材は、丸鋼などが使用される。
【0031】以上により、本実施の形態によれば、次の
ような効果が得られる。 前記バケット6に備えられた係合部5が、バケット6
を台車部2の進行方向と直交する軸回りに揺動可能とな
るように、前記被係合部4に係合されているので、現場
の条件によって軌道勾配(レールの勾配)が変化して、
台車部2の傾斜角が変化する。つまり台車部2が進行方
向の前後に傾くと、バケット6は、前記軸回りに揺動し
て常に水平な状態を維持することになる。
【0032】したがって、斜面での運搬の際に台車部2
が進行方向の前後に傾いても、コンクリートを貯留する
バケット6を、常時水平を維持した状態でレール1上の
全長にわたって移動させることができるので、運搬中の
コンクリートの品質を確保して搬送することが可能にな
る。よって、従来のように、2本のレールを用いて、コ
ンクリート運搬台車自体を常時水平に維持した状態で移
動させるインクライン設備などを設置する必要がないの
で、設備が大規模化することはなく、コストダウンを図
ることができる。
【0033】軌道勾配の変化に合わせて、コンクリー
ト運搬台車7を製作する必要がないので、コストダウン
を図ることができる。さらに、このコンクリート運搬台
車7は、構造自体が複雑でないため、製作が容易であ
り、従来のコンクリート運搬台車100に比べて、製作
コストを押さえることができる。
【0034】前記バケット6には、支持部3の被係合
部4から、着脱可能な係合部5が設けられているので、
該バケット6をクレーン装置などで吊り上げることがで
き、運搬されたコンクリートをホッパーに移すことな
く、直接ダンプトラックなどに積載することができる。
【0035】したがって、ホッパーを設置する必要がな
いので、その設置の手間が省け、コストダウンを図るこ
とができる。
【0036】前記係合部5は、前記バケット6の中心
を挟んで対向する外周面の上端部に設けられているの
で、コンクリートを充填したバケット6を安定した状態
で運搬することができる。さらに、前記係合部5の先端
部の外周面には、張出部5aが形成されているので、コ
ンクリート運搬台車7が移動する際に、進行方向と直交
する方向に振動が生じた場合であっても、前記係合部5
が前記被係合部4から離脱することを防止できる。
【0037】前記被係合部4には、前記係合部5と被
係合部4とが係合した状態を保持するストッパー8が設
けられているので、コンクリート運搬台車7が移動する
際に、該係合部5が被係合部4から離脱することはな
く、確実にコンクリートを運搬することができる。ま
た、前記ストッパー8は、一端のピン4bによって、前
記係合部5を開閉自在に囲い込むので、前記バケット6
の着脱作業が容易である。
【0038】(第2の実施の形態)コンクリート運搬台
車16は、図2および図3に示すように、レール1上を
移動可能な台車部10と、この台車部10に設けられた
支持部11と、この支持部11に支持され、バケットが
載置される荷台部14とを備えている。ここで、図2
は、コンクリート運搬台車の側面視における縦断面図で
ある。図3は、コンクリート運搬台車の正面視における
縦断面図である。
【0039】前記台車部10は、扁平な板状の車台10
aと、この車台10aの下面に取り付けられてレール1
上を転動する前後一対ずつ合計4個の車輪10bとを備
えたものであり、前後に移動可能となっている。
【0040】前記支持部11は、前記台車部10の上面
の中央部であって、レール1のやや内側の位置に2ヶ所
設けられている。該支持部11は、台車部10の上面を
底面とした3角形状のトラス構造であって、その上端部
には前記台車部10の進行方向と直交する軸回りに揺動
可能となるように支持される荷台部14が設けられてい
る。なお、前記3角形状のトラス構造は、複数の鉄骨部
材から形成されており、所定の強度が得られるのであれ
ば、トラス形状はどのような構造であってもよい。
【0041】前記荷台部14は、バケット15が載置さ
れる荷台14cと、この荷台14cと前記支持部11と
を連結する連結部13とを備えている。
【0042】前記連結部13は、軸部12と、板部材1
3aと、油圧ジャッキ(ダンパ)13bとを備えてい
る。
【0043】前記軸部12は、前記支持部11の上端部
を貫通して、レール1内側に延出する軸状部材であっ
て、その先端部には板部材13aが設けられている。前
記支持部11の貫通部には、例えば、溶接材20などに
よって、前記軸部12と支持部11とを強固に固定して
いる。ここで、前記軸部12の部材は、例えば、丸鋼な
どが使用される。
【0044】前記板部材13aは、矩形状の鋼板であっ
て、その略中央部には、前記軸部12が挿入され、該板
部材13aと前記軸部12とが回動自在に連結されてい
る。該板部材13aの肉厚は、荷台14c上に所定の積
載物が載置された状態で、所定強度が得られるものであ
ればよい。また、前記板部材13aと前記軸部12との
当接面には、耐摩耗性に優れた金属などによるオーリン
グを嵌め込んでもよい。
【0045】前記油圧ジャッキ(ダンパ)13bは、荷
台14cに作用する力を緩衝するダンパとしての機能す
るもので、前記板部材13aから前方および後方の斜め
下向きに4本延出されている。これら油圧ジャッキ(ダ
ンパ)13bは同一長さに形成され、各先端部には荷台
14cが連結されている。なお、前記油圧ジャッキ(ダ
ンパ)13bの動力である油圧ユニット(図示しない)
は、荷台14c上に搭載されている。
【0046】前記荷台14cは、矩形状の扁平な板状部
材であって、各角部には上方に延出するブラケット14
aが形成され、該荷台14cの上面の略中央部には、バ
ケット15が載置されている。
【0047】前記ブラケット14aは、板状部材であっ
て、このブラケット14aに前記油圧ジャッキ(ダン
パ)13bの先端部がピン14bによって回動自在に連
結されている。
【0048】また、前記荷台14cの上面には、前後一
対ずつ合計4個の位置決めガイド17が設けられてい
る。前記位置決めガイド17は、略円錐形の部材であっ
て、載置されたバケット15の中心を挟んで対向するバ
ケット15の外周面に接する位置に設置されている。ま
た、前記位置決めガイド17は、進行方向の前後の距離
と、進行方向の左右の距離とが等距離になるように設置
されている。
【0049】前記バケット15は、底部を有する円柱状
の筒体であって、コンクリートを3m3収容することが
でき、その外周面には、フック部18が形成されてい
る。前記フック部18は、先端部が曲がった吊り具であ
って、前記バケット15の中心を挟んで対向する外周面
の上端部に取付けられており、クレーン装置などでバケ
ット15を吊り上げる際に、ロープ(玉掛けワイヤ)な
どを結びつける被取付け部として使用される。
【0050】以上により、本実施の形態によれば、次の
ような効果が得られる。 バケット15を載置した荷台部14が、この荷台部1
4を台車部10の進行方向と直交する軸回りに揺動可能
となるように、前記支持部11に支持されているので、
現場の条件によって軌道勾配(レールの勾配)が変化し
て、台車部10の傾斜角が変化する。つまり台車部10
が進行方向の前後に傾くと、バケット15を載置した荷
台部14は、前記軸回りに揺動して常に水平な状態を維
持することになる。
【0051】したがって、斜面での運搬の際に台車部1
0が進行方向の前後に傾いても、荷台上に積載したコン
クリートを貯留するバケット15を、常時水平方向を維
持した状態でレール1上の全長にわたって移動させるこ
とができるので、運搬中のコンクリートの品質を確保し
て搬送することが可能になる。よって、従来のように、
2本のレールを用いて、コンクリート運搬台車自体を常
時水平に維持した状態で移動させるインクライン設備な
どを設置する必要がないので、設備が大規模化すること
はなく、コストダウンを図ることができる。
【0052】軌道勾配の変化に合わせて、コンクリー
ト運搬台車16を製作する必要がないので、コストダウ
ンを図ることができる。
【0053】荷台14c上には、バケット15の外形
とほぼ同一の距離を離して、進行方向と平行に位置決め
ガイド17が設置されているので、クレーン装置などに
よって、バケット15を吊り上げた後、再度該バケット
15を荷台14cにのせる際に、位置決めガイド17の
面上に沿って、該バケット15は荷台14cの上面に載
置される。したがって、バケット15を荷台14c上の
所定の位置に容易に載置することができる。
【0054】前記連結部13は、荷台14cに作用す
る力を緩衝する油圧ジャッキ(ダンパ)13bを備えて
いるので、軌道勾配が変化する際のバケット15に働く
慣性力を、該油圧ジャッキ(ダンパ)13bが吸収する
ことによって、運搬中に生じる振動がコンクリートを貯
留したバケット15に伝わらず、運搬中のコンクリート
の品質を確保することができる。また、斜面上での急発
信または急停車の際に発生する慣性力を、該油圧ジャッ
キ(ダンパ)13bが吸収することによって、荷台14
c上に載置されたバケット15の転倒を防ぐことがで
き、確実にコンクリート運搬台車16を移動させること
ができる。
【0055】荷台14c上に載置されるバケット15
は、荷台14c上から着脱可能に載置されているので、
該バケット15をクレーン装置などで吊り上げることが
でき、運搬されたコンクリートをホッパーに移すことな
く、直接ダンプトラックなどに積載することができる。
したがって、ホッパーを設置する必要がないので、その
設置の手間が省け、コストダウンを図ることができる。
【0056】(第3の実施の形態)第3の実施の形態の
コンクリート運搬台車50aは、第1の実施の形態で備
えていたレール上を移動可能な台車部2に代えて、不整
地走行可能なクローラ式走行部51を備えたものであっ
て、その他の構成要素については、第1の実施の形態と
同様である。したがって、コンクリート運搬台車50a
において、前記第1の実施の形態のコンクリート運搬台
車7と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0057】コンクリート運搬台車50aは、図4
(a)に示すように、前記クローラ式走行部51と、操
縦席53と、扁平な板状の平台部54とを備えており、
悪路や勾配が変化する走行路での移動が可能となってい
る。ここで、図4(a)は、第1の実施の形態の台車部
2を第3の実施の形態のクローラ式走行部51に代えた
コンクリート運搬台車50aの側面図である。
【0058】前記平台部54には、支持部3と、この支
持部3に設けられた被係合部4と、この被係合4に係合
する係合部5が設けられたバケット6とが設けられてい
る。
【0059】(第4の実施の形態)第4の実施の形態の
コンクリート運搬台車50bは、第2の実施の形態で備
えていたレール上を移動可能な台車部10に代えて、不
整地走行可能なクローラ式走行部51を備えたものであ
って、その他の構成要素については、第2の実施の形態
と同様である。したがって、コンクリート運搬台車50
bにおいて、前記第2の実施の形態のコンクリート運搬
台車16と同一構成要素には同一符号を付して、その説
明を省略する。
【0060】コンクリート運搬台車50bは、図4
(b)に示すように、前記クローラ式走行部51と、操
縦席53と、扁平な板状の平台部54とを備えており、
前記平台部54には、支持部11と、荷台部14とを設
けている。ここで、図4(b)は、第2の実施の形態の
台車部2を第4の実施の形態の走行部51に代えたコン
クリート運搬台車50bの側面図である。
【0061】第3および第4の実施の形態によれば、第
1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の効果の
他に、走行部51がクローラ式なので、第1の実施の形
態と異なり、レールを設置する必要がないので、その設
置の手間が省け、コストダウンを図ることができる。
【0062】また、クローラ式走行部51は、クローラ
ベルトを装着した起動輪および誘導輪で走行するため、
最小旋廻回転半径が短く、狭い現場でも走行が容易であ
る。さらに、クローラ式走行部51は、接地圧が小さい
ので、軟弱地盤、急勾配および不整地などの走行が可能
である。
【0063】なお、本発明のコンクリート運搬台車は前
記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、荷
台14c上には、バケット15に限定することなく、そ
の他の積載物も載置できるので、インクライン設備を多
目的に使用してもよい。また、台車部2、10の車輪を
前後一対ずつ4個、またはクローラ式走行部51とした
が、これに限定することなく、車輪荷重や接地圧などに
よって、例えば、4軸の8車輪または、曲線に対応可能
なボギー仕様などとしても良い。また、台車上には、2
ヶ所の支持部3、11でバケットを支持する構造とした
が、支持荷重を許容できるものであれば、支持部3、1
1の設置数および設置場所は、本実施の形態に限定する
ものではない。さらに、油圧ジャッキ(ダンパ)の動力
である油圧ユニットは、荷台上に搭載されているとした
が、油圧ジャッキ(ダンパ)に必要な動力が得られるの
であれば、搭載する場所について、本実施の形態に限定
するものではない。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、バケットに備えられた係合部が、バケットを台車
部の進行方向と直交する軸回りに揺動可能となるよう
に、前記被係合部に係合されているので、現場の条件に
よって軌道勾配や走行路勾配が変化して、台車部の傾斜
角が変化する。つまり台車部が進行方向の前後に傾く
と、バケットは、前記軸回りに揺動して常に水平な状態
を維持することになる。
【0065】したがって、斜面での運搬の際に台車部が
進行方向の前後に傾いても、バケットを常時水平に維持
した状態でレールの全長にわたって、品質が確保された
コンクリートを搬送することができる。よって、従来の
インクライン設備のように、2本のレールを用いる必要
はないので、大規模化することはなく、簡略化されたイ
ンクライン設備が設置でき、コストダウンを図ることが
できる。
【0066】また、軌道勾配や走行路勾配の変化に合わ
せて、コンクリート運搬台車を製作する必要がないの
で、コストダウンを図ることができる。さらに、このコ
ンクリート運搬台車は、構造自体が複雑でないため、製
作が容易であり、製作コストを押さえることができる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を得られることは勿論のこと、前記バケット
には、支持部の被係合部から、着脱可能な係合部が設け
られているので、該バケットをクレーン装置などで吊り
上げることができ、運搬されたコンクリートをホッパー
に移すことなく、直接ダンプトラックなどに積載するこ
とができる。したがって、ホッパーを設置する必要がな
いので、コストダウンを図ることができる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2と同様の効果を得られることは勿論のこ
と、前記係合部と被係合部とが係合した状態を保持する
ストッパーが設けられているので、コンクリート運搬台
車が移動する際に、該係合部が被係合部から離脱するこ
とはなく、確実にコンクリートを運搬することができ
る。
【0069】請求項4記載の発明によれば、バケットを
載置した荷台部が、この荷台部を台車部の進行方向と直
交する軸回りに揺動可能となるように、前記支持部に支
持されているので、現場の条件によって軌道勾配や走行
路勾配が変化して、台車部の傾斜角が変化する。つまり
台車部が進行方向の前後に傾くと、バケットを載置した
荷台部は、前記軸回りに揺動して常に水平な状態を維持
することになる。
【0070】したがって、斜面での運搬の際に台車部が
進行方向の前後に傾いても、荷台上に積載したバケット
を常時水平方向を維持した状態でレール上の全長にわた
って、品質が確保されたコンクリートを搬送することが
できる。よって、請求項1と同様に、インクライン設備
が大規模化することはなく、コストダウンを図ることが
できる。
【0071】また、傾斜勾配の変化に合わせて、コンク
リート運搬台車を製作する必要がないので、コストダウ
ンを図ることができる。
【0072】また、荷台部に載置されるバケットは、荷
台部から着脱可能なので、請求項2と同様に、該バケッ
トをクレーン装置などで吊り上げることができ、運搬さ
れたコンクリートをホッパーに移すことなく、直接ダン
プトラックなどに積載することができる。したがって、
ホッパーを設置する必要がないので、その設置の手間が
省け、コストダウンを図ることができる。
【0073】請求項5記載の発明によれば、請求項4と
同様の効果を得られることは勿論のこと、前記連結部に
は、荷台に作用する力を緩衝するダンパを備えているの
で、軌道勾配や走行路勾配が変化する際のバケットに働
く慣性力を、ダンパが吸収することによって、運搬中に
生じる振動がコンクリートを貯留したバケットに伝わら
ず、運搬中のコンクリートの品質を確保することができ
る。また、斜面上での急発進または急停車の際に発生す
る慣性力を、該ダンパが吸収することによって、荷台上
に積載されたバケットの転倒を防ぐことができるととも
に、確実にコンクリート運搬台車を移動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、コン
クリート運搬台車の斜視図である。
【図2】同、コンクリート運搬台車の側面視における縦
断面図である。
【図3】同、コンクリート運搬台車の正面視における縦
断面図である。
【図4】同、第1の実施の形態の支持部を応用したコン
クリート運搬台車の側面図である(a)。同、第2の実
施の形態の支持部を応用したコンクリート運搬台車の側
面図である(b)。
【図5】同、従来のコンクリート運搬台車の側面図であ
る。
【符号の説明】
2、10 台車部 3、11 支持部 4 被係止部 5 係合部 6、15 バケット 7、16、50a、50b コンクリート運搬台車 8 ストッパー 13 連結部 13b ダンパ 14 荷台部 14c 荷台 51 走行部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B61D 11/00 B61D 11/00 E02B 7/00 E02B 7/00 C E04G 21/02 E04G 21/02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な台車部と、この台車部に設け
    られた支持部と、この支持部に設けられた被係合部と、
    この被係合部に係合する係合部が設けられたバケットと
    を備え、 前記係合部は、バケットが台車部の進行方向と直交する
    軸回りに揺動可能となるように、前記被係合部に係合さ
    れていることを特徴とするコンクリート運搬台車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート運搬台車に
    おいて、 前記係合部は、前記被係合部から着脱可能であることを
    特徴とするコンクリート運搬台車。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のコンクリ
    ート運搬台車において、 前記被係合部には、前記係合部と被係合部とが係合した
    状態を保持するストッパーが設けられていることを特徴
    とするコンクリート運搬台車。
  4. 【請求項4】 走行可能な台車部と、この台車部に設け
    られた支持部と、この支持部に前記台車部の進行方向と
    直交する軸回りに揺動可能となるように支持されて、バ
    ケットが載置される荷台部とを備えたことを特徴とする
    コンクリート運搬台車。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のコンクリート運搬台車に
    おいて、 前記荷台部が、バケットが載置される荷台と、この荷台
    と前記支持部とを連結する連結部とを備え、 この連結部は、荷台に作用する力を緩衝するダンパを備
    えていることを特徴とするコンクリート運搬台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102211540A (zh) * 2010-04-08 2011-10-12 福建南方路面机械有限公司 一种预制混凝土运输车

Cited By (3)

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US7429345B2 (en) 2001-10-09 2008-09-30 3M Innovative Properties Company Method for forming ceramic microstructures on a substrate using a mold
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