JP2003039722A - 光書き込み装置および画像形成装置 - Google Patents

光書き込み装置および画像形成装置

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JP2003039722A
JP2003039722A JP2001226381A JP2001226381A JP2003039722A JP 2003039722 A JP2003039722 A JP 2003039722A JP 2001226381 A JP2001226381 A JP 2001226381A JP 2001226381 A JP2001226381 A JP 2001226381A JP 2003039722 A JP2003039722 A JP 2003039722A
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Hiroshi Yasutomi
啓 安富
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化時においても、さらには、画像出力
中においてもLD間の積分光量の差を補正することがで
きる光書き込み装置を提供する。 【解決手段】 複数のレーザダイオードと、前記複数の
レーザダイオードのそれぞれの積分光量を検知する検知
手段と、前記複数のレーザダイオードを入力された画像
信号に基づく変調信号とバイアスとにより駆動する駆動
手段と、前記変調信号のパルス幅を変えることが可能な
パルス幅変調手段と、前記駆動手段と前記パルス幅変調
手段とを制御する制御手段とを備え、前記検知手段は、
前記レーザダイオードの積分光量を各レーザダイオード
ごとに複数水準のパルス幅について検知し、前記制御手
段は、前記検知手段の検知結果に基づいて各レーザダイ
オードごとに前記バイアスと前記パルス幅を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレーザダイ
オードを使用して光り書き込みを行う光書き込み装置、
および前記光書き込み装置を使用して画像形成を行う静
電複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の発明ととして、例えば、 (1)特開平6−8512号公報 (2)特開平11−138897号公報 (3)特開平11−240198号公報 (4)特開2000−89526公報 等に開示された発明が公知である。以下、各公知例に開
示された発明について、簡単に述べる。
【0003】(1)特開平6−8512公報 この発明は、光書き込みを行う際に1画素(=1ピクセ
ル)あたりの露光時間を変えることにより、出力画像の
線幅を補正することを特徴としている。電子写真プロセ
スを利用する画像形成装置では、潜像形成過程・現像過
程・転写および定着過程を経て画像が形成されるため、
出力画像の線幅は入力した画像情報と一致しないことが
一般的であり、また、上記の線幅の問題は装置の使用環
境によっても変化するとしている。従来ではこの線幅の
問題に対して、いわゆる現像バイアスを変化させる手
法、レーザの光量を変化させる手法があったが、それぞ
れに問題点をかかえていた。この発明では、線幅の問題
を上述の手法で解決することによって、従来の手法にく
らべて低コストなどのメリットをもつ画像形成装置が提
供できるとしている。
【0004】(2)特開平11−138897号公報 この発明は、複数本の光ビームの同時発生走査により画
像形成面に画像を形成する装置において、各光ビームの
分担する主走査方向ラインのフォントデータを予め各光
ビーム発生手段ごとに対応して記憶手段に記憶させてお
き、画像出力時に前期対応記憶されているフォントデー
タを同時に読み出して各対応する光ビーム発生手段に同
時に与えるようにしたことを特徴としている。これによ
り、光ビーム発生手段へのフォントデータの供給時間を
短縮して画像出力をより迅速に行い得るようにした画像
形成装置が提供できるとしている。
【0005】(3)特開平11−240198号公報 この発明は、出力光量がバイアス電流と温度に依存する
発光素子(レーザダイオード)と、前記出力光量を検知
する検知手段と、画像信号の変調信号と前記バイアス電
流により前記発光素子を駆動する手段とをもち、温度が
所定温度よりも低いときには前記変調信号の振幅レベル
を与える電流により発光素子を駆動し、温度が所定温度
よりも高いときには前記振幅レベルを与える電流と前記
バイアス電流により発光素子を駆動する2つのモードを
持つことを特徴としている。これにより、いわゆるバイ
アス電流制御におけるレーザ光の消光比を十分にとらな
いと言った問題や、いわゆるパルス電流制御における過
渡特性の悪化といった問題を、ともに解決できるように
なるとしている。
【0006】(4)特開2000−89526公報 この発明は、複数のレーザ光をそれぞれ個別に点灯させ
て走査を行ったときの感光体の電位を測定する測定手段
を備え、この測定結果をもとに感光体の表面電位が目標
電位になるように複数のレーザ光の出力を個別に制御す
るようにしたことを特徴としている。これにより、複数
のレーザ光の光量差に起因する画像劣化(具体的には、
べた黒画像中に副走査方向のピッチむらが発生する、低
濃度部においてがさつきが目立つ、といった問題。)を
簡略かつコストエフェクティブな構成で正確に防止する
ことができるとしている。
【0007】ここで、従来から実施されている画像形成
装置全体と露光手段について説明する。図2は従来から
実施されている電子写真プロセスを用いる画像形成装置
の概略図である。感光体ドラム1は導体の表面に感光体
を塗布することによって形成され、図2中の矢印方向に
回転する。画像形成装置は、感光体ドラム1、帯電装置
2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニン
グ装置7および定着装置8から構成され、転写装置5と
感光体ドラム1との間に記録シート6を供給して記録シ
ート6上に画像を転写し、画像形成を行うように構成さ
れている。
【0008】すなわち、画像形成装置では次のような手
順で画像の形成が行われる。
【0009】1.帯電装置2では、感光体ドラム1の表
面を所望の電位に帯電する。
【0010】2.露光装置3では、感光体ドラム1の表
面を露光して、所望の画像に対応する静電潜像を感光体
上に形成する。
【0011】3.現像装置4では、露光装置3によって
書き込まれ、形成された静電潜像をトナーによって現像
し、感光体ドラム1上にトナー像を形成する。
【0012】4.転写装置5は、感光体上で顕像化され
たトナー像を図示しない搬送装置によって搬送される紙
などの記録シート6上に転写する。
【0013】5.クリーニング装置7は、転写装置5に
よって記録シート6上に転写されずに感光体ドラム1上
に残ったトナーを清掃する。
【0014】6.転写装置5によって、トナー像が転写
された記録シート6は定着装置8へ搬送される。定着装
置8では、トナーは加熱され、記録シート6上に定着さ
れる。
【0015】このような手順で画像形成が行われる画像
形成装置では、感光体ドラム1は図2中の矢印方向に回
転するため、上記の1〜6の工程を繰り返すことによっ
て記録シート6上に所望の画像が形成される。
【0016】ところで、電子写真プロセスを用いる画像
形成装置での露光装置では、LD(レーザダイオード)
を出力画像の画像データに対応させて光変調を行う。こ
のLDから発光されたレーザ光は、図示しないコリメー
トレンズ、アパーチャー、シリンドリカルレンズ、ポリ
ゴンミラー、f−θレンズを介して、感光体上に結像す
るようになっている。ポリゴンミラーは回転する多面鏡
であり、この回転によってレーザ光が感光体上を走査す
る。このため、感光体をレーザ光により露光して、所望
の画像に対応する静電潜像を感光体上に形成することが
できる。
【0017】本発明は、前記LDの発光のさせかた、及
び発光光量の補正の仕方に関するものであるので、これ
らの点についてを次に説明する。
【0018】なお、以下の説明において、画像1ピクセ
ルあたりの露光量をこれ以後、「積分光量」と称す。こ
の積分光量は、レーザの発光がその画像信号に対応する
変調信号に十分追従していれば、レーザの発光光量と画
像1ピクセルあたりの発光時間との積によって算出され
る(図3)。しかし、レーザの光変調が高速に行われる
ようになった場合には、レーザ発光の追従が十分でな
く、立ち上がり、立ち下がりがなまってしまう。この場
合には、レーザの発光光量を時間で積分することによっ
て積分光量を求めることができる(図4)。
【0019】積分光量を変化させる方法としては、前述
の特開平6−8512号公報などのように、露光時間つ
まりLDの発光時間を変える方法が提案されている。こ
の方法は、特開平6−8512号公報に記載されている
目的(出力画像の線幅補正)のほかに、画像1ピクセル
あたりで階調をつけるためにも使用されている。この画
像1ピクセルあたりで階調をつける方法は、多値書き込
みと称されている。
【0020】また、最近の画像形成装置では、特開平1
1−240198号公報記載のように複数のLDを搭載
するものが増えてきている。これは、いわゆるプリント
枚数の多い装置(毎分20枚以上プリント枚数の装置)
では、単独のLDのみでは光変調を高速で行うようにし
なければならず、さらに、ポリゴンミラーを高速で回転
させなくてはならないからで、物理的に高速化には限界
がありからである。このような問題に対して、複数のL
Dを搭載し、ポリゴンミラーで同時走査をすることによ
って、上述の問題を解決することが可能となる。
【0021】また、LDの発光量が温度に依存すること
もよく知られており、特開平11−240198号公報
の従来技術にも記載されているように、LDの発光量を
PD(フォトダイオード)で検出して、LDの発光量が
一定になるようなフィードバック回路が組まれている場
合がほとんどである。フィードバックの形態としては、
前述の特開平11−240198号公報の従来技術のよ
うにバイアス電流を変化させる方法などが提案されてい
る。
【0022】さらに、複数のLDを有する画像形成装置
において、たとえLDを駆動するための電流を一定にし
ても、LDの発光量に差が生じてしまうことも特開20
00−8952公報に開示されている。このような問題
に対して、特開2000−89526公報記載の発明で
は、LDによって走査した感光体の表面電位を測定する
ことによって、この結果から各LDのいわゆる発光デュ
ーティ比を個別に制御することによって、各LDの光量
差の問題を解決している。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように複数のLD
を有する画像形成装置においては、各LDごとに発光時
のパルス幅を同じにした場合でも積分光量に差が生じて
しまうことは前述の通りである。さらに、発明者の実験
によると、この各LDごとの積分光量の差は常に一定の
関係を保持しているものではなく、LD発光量の温度補
正を目的とした各LDごとに制御されているバイアスを
変化させた場合にも、上記の各LDごとに積分光量の差
に変化が生じてしまうことが分かった。各LDごとにバ
イアスを変化させることは、LDの発光量が温度に依存
する性質上、不可避である。このため、結果として各L
Dごとの積分光量の差も温度に依存して変化するという
ことになる。
【0024】しかし、特開2000−89526公報開
示の発明では、LD間の積分光量の差が温度に依存して
変化することまでは考慮されていない。このため、LD
の発光量の温度依存性を補正する制御を行う場合には、
LD間の積分光量の差を十分に補正することができな
い。また、前述のLDの温度変化を原因とする各LD間
の積分光量の差は、一枚の画像出力の間にも発生してい
る。これは、LDの発光にともなってLD自身の発熱に
よって温度が変化するためである。
【0025】一方、特開2000−89526公報開示
の発明のような感光体の表面電位を測定するような光量
測定方法では、画像出力中には適用することはできな
い。このため、画像出力中のLD自身の発熱による各L
D間の積分光量の差を補正することができない。
【0026】そこで、本発明の第1の目的は、温度変化
時においても、さらには、画像出力中においてもLD間
の積分光量の差を補正することができる光書き込み装置
および画像形成装置を提供することにある。
【0027】また、前述のようなLD間の積分光量の
差、特にLDの温度変化時において生じるような小さな
積分光量の差(1.0〜5.0%程度の差)は、高解像
度(1200dpi)画像、高線数中間調処理(200
線/inch以上)画像において特に問題となる。この
ような小さなLD間の積分光量の差(1.0〜5.0
%)は、特開2000−89526公報開示の発明よう
な感光体の表面電位を測定するという間接的な光量測定
方法では、表面電位計は10V程度(表面電位の2%程
度に相当)の分解能であるため、これを使用しての調整
は困難である。また、感光体表面の付着物の影響、感光
体の経時変化による電気的特性の変化などの問題もあ
り、やはり上述のような小さな積分光量の差(1.0〜
5.0%)の調整は困難である。
【0028】このようにLD間に1.0〜5.0%の積
分光量の差がある状態で、感光体に対して光書き込みを
行い、画像を出力すると、極端な場合には横ライン(主
走査方向のライン)がLDの積分光量ズレの影響を受け
て、線幅が変化してしまうなどの問題が発生する。ま
た、均一明度のパッチを形成した場合には、積分光量が
大きいLDの使用頻度が多いようなパターンのパッチの
場合には、パッチの明度が小さく、一方で積分光量が小
さいLDの使用頻度が多いパターンのパッチの場合に
は、パッチの明度が大きくなってしまう。この結果、画
像の明度安定性を阻害する要因の1つとなる。また、グ
レースケールなどを出力すると、入力に対する画像明度
の線形性が悪くなるといった問題も発生する。この線形
性が悪いとは、明度差が開いた個所と詰まった個所が現
れたり、極端な場合には入れ替わってしまったりするこ
とをいう。
【0029】このような問題は低解像度、低線数画像に
おいてはあまり問題にならないものの、高解像度(12
00dpi)画像、高線数中間調処理(200線/in
ch以上)画像において画質劣化要因となってしまう。
【0030】そこで、本発明の第2の目的は、高解像度
(1200dpi)画像、高線数中間調処理(200線
/inch以上)画像において画質劣化を生じることの
ない光書き込み装置および画像形成装置を提供すること
にある。
【0031】さらに、カラー画像形成装置では、モノク
ロの場合の パッチの明度安定性が阻害される。
【0032】入力に対する画像明度の線形性が悪くな
る。
【0033】といった現象が、4色のトナー(CMY
K)について発生する。この場合には、色再現性、色再
現安定性が阻害される。カラー画像形成装置では、一部
の色に対しては非常に厳しい再現安定性が要求されてい
るため、上述のような問題は画質低下の大きな要因にな
ってしまう。
【0034】そこで、本発明の第3の目的は、色再現
性、色再現安定性が阻害されることがなく、高画質な画
像形成が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段に係る光書き込み装置は、複数のレーザ
ダイオードと、前記複数のレーザダイオードのそれぞれ
の積分光量を検知する検知手段と、前記複数のレーザダ
イオードを入力された画像信号に基づく変調信号とバイ
アスとにより駆動する駆動手段と、前記変調信号のパル
ス幅を変えることが可能なパルス幅変調手段と、前記駆
動手段と前記パルス幅変調手段とを制御する制御手段と
を備え、前記検知手段は、前記レーザダイオードの積分
光量を各レーザダイオードごとに複数水準のパルス幅に
ついて検知し、前記制御手段は、前記検知手段の検知結
果に基づいて各レーザダイオードごとに前記バイアスと
前記パルス幅を制御することを特徴とする。
【0036】第2の手段は、第1の手段において、前記
制御手段は、前記複数のレーザダイオード間の積分光量
の差をなくすように前記バイアスと前記パルス幅を制御
することを特徴とする。
【0037】第3の手段は、第2の手段において、前記
パルス幅の制御は、前記検知手段によって検知した積分
光量に基づいてテーブルを作成し、当該テーブルを参照
して行われることを特徴とする。
【0038】第4の手段は、第1の手段において、前記
制御手段は、一枚の画像出力中に前記検知と、各レーザ
ダイオードごとの前記バイアスと前記パルス幅の制御を
行うことを特徴とする。
【0039】第5の手段は、第1または第3の手段にお
いて、前記検知手段が、複数のレーザダイオードを搭載
したレーザダイオードアレイに設けられたフォトダイオ
ードからなることを特徴とする。
【0040】第6の手段は、第1または第3の手段にお
いて、前記検知手段が、光学系を通過したあとのレーザ
光の積分光量を検知する位置に配されていることを特徴
とする。
【0041】第7の手段は、第1の手段において、前記
レーザダイオードによって書き込まれる画像の解像度が
1200dpi以上であることを特徴とする。
【0042】第8の手段は、第1の手段において、前記
制御手段は、前記レーザダイオードによって書き込まれ
る画像の中間調処理を200線以上の線数で行うことを
特徴とする。
【0043】第9の手段は、第1ないし第8の手段に係
る光書き込み装置と、この光書き込み装置によって画像
形成媒体に書き込まれた画像信号を可視化して出力する
作像手段とから画像形成装置を構成したことを特徴とす
る。
【0044】第10の手段は、第9の手段において、前
記画像形成媒体の感光体の膜厚が20μm以下、かつ、
レーザダイオードによって書き込まれるレーザ光のビー
ム径が35μm以下であることを特徴とする。
【0045】第11の手段は、第9の手段において、前
記作像手段がトナー現像によって可視化するトナー現像
装置を含み、当該トナー現像装置で使用されるトナーの
体積平均粒径が6.0μm以下、かつ、前記画像形成媒
体の感光体の膜厚が20μm以下であることを特徴とす
る。
【0046】第12の手段は、第9の手段において、前
記作像手段がトナー現像によって可視化するトナー現像
装置を含み、当該トナー現像装置で使用されるトナーの
体積平均粒径が6.0μm以下、かつ、レーザダイオー
ドによって書き込まれるレーザ光のビーム径が35μm
以下であることを特徴とする。
【0047】第13の手段は、第9の手段において、前
記作像手段がフルカラーの作像装置からなることを特徴
とする。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態について説明する。なお、以下の説明において、
同等な各部に同一の参照符号を付し、重複する説明は適
宜省略する。
【0049】<第1の実施形態>図2は本発明の第1の
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図で、前
述の従来例と基本的には同一に構成されているので、重
複する説明は省略する。
【0050】感光体ドラム1は導体(アルミニウムな
ど)の表面に、感光体を膜厚25μm(いわゆるCT層
20μm、CG層1μm、UL層4μmの積層型OPC
である。)で塗布することによって形成され、図2中の
矢印方向に回転する。感光体ドラム1の直径はこの実施
形態では60mmであり、周速は230mm/secで
ある。
【0051】帯電装置2は、いわゆる接触ローラ帯電装
置であり、芯金上に中抵抗の導電性をもつ弾性層(厚み
3mm)が形成された構成の帯電ローラに、電源によっ
て直流電圧(−1.21kV)を印加し、感光体を均一
(−550V)に帯電する。
【0052】露光装置3は、帯電装置2で均一に帯電さ
れた感光体の表面に、目的の画像に対応した光を照射す
ることによって、静電潜像を形成する。露光装置3の光
源はレーザダイオードであり、ポリゴンミラーによっ
て、感光体上をレーザビームで照射しながら走査してい
く。るビーム径は主走査方向35μm、副走査方向35
μmである。
【0053】現像装置4は、いわゆる2成分現像装置で
あり、トナー(体積平均粒径6.8μm)とキャリア
(粒径50μm)をトナー濃度5.0%に混合した現像
剤が現像容器内に収納されている。現像装置4では、こ
の現像剤を現像スリーブによって、感光体−現像スリー
ブ対向部へと搬送する。感光体−現像スリーブ間の距離
(現像ギャップ)は0.3mmである。現像スリーブに
は電源により直流電圧(−400V)が印加されている
ため、感光体上の静電潜像の対応してトナーが感光体上
に付着する反転現像が行われる。また、現像スリーブの
周速は460mm/secである。したがって、周速比
は2.0となる。
【0054】転写装置5は、現像装置4で現像されたト
ナー像を不図示の給紙装置から搬送された記録シート6
上に転写する。本実施形態における転写装置5は転写ベ
ルトと電源とからなり、電源から転写ベルトに電圧を印
加する。印加する電圧は定電流制御とし、30μAであ
る。
【0055】クリーニング装置7は弾性体から形成され
るブレードによって構成され、感光体上の残留トナー像
(転写残トナー)のクリーニングを行う。転写装置5に
よっての記録シート(紙など)6上に転写されたトナー
像は、定着装置8に搬送され、定着装置8で加熱加圧す
ることによって、トナー像が記録紙シート6上に定着さ
れる。次いで、トナー像が定着された記録シート6は、
画像形成装置機外へと排出され、出力画像となる。
【0056】このように本実施形態においても前述の1
〜6の工程を繰り返すことによって、所望の画像を記録
シート上に形成することが可能になる。
【0057】図5は本実施形態に係る画像形成装置の書
き込みユニットの概略構成図である。この実施形態で
は、4個のLD(レーザダイオード)101をもつ4c
h(4チャンネル)タイプのLDアレイ100を搭載し
ている。LD101からのレーザ光は、コリメートレン
ズ302、NDフィルタ303、アパーチャ304、シ
リンドリカルレンズ305を介して、ポリゴンミラー3
06へと照射される。この実施形態では、ポリゴンミラ
ー306は、6面タイプであり、2716.5rpmの
回転数で回転している。ポリゴンミラー306で反射さ
れたレーザ光は、第1および第2の折り返しミラー30
8、309、第1および第2のf−θレンズ307,3
10を介して、感光体ドラム表面311上で結像するよ
うになっている。この実施形態では、レーザビームの感
光体ドラム表面311上でのビーム径は、前述のように
35μm(主走査方向)×35μm(副走査方向)にな
るように調整されている。また、レーザ光はポリゴンミ
ラー306が回転することによって、感光体ドラム表面
311上を主走査方向に走査する。
【0058】この実施形態では、画像形成装置の解像度
は1200dpiであり、1ピクセルの大きさは、2
1.3μm×21.3μmである。また、1ピクセルあ
たりを16.9nsecの時間で移動しながら、感光体
ドラム表面311にレーザビームを照射していく。この
とき、いわゆる画素クロックは59.2MHzである。
このことは、59.2MHzの周波数でLDを光変調す
ることを意味している。
【0059】また、本実施形態では、レーザ光がポリゴ
ンミラー306の回転によって、感光体ドラム表面31
1上を走査するが、非画像領域にレーザ光が位置すると
きには、感光体ドラム表面311への照射範囲外に置か
れたミラー314で反射して図5に図示された同期検知
板312に、レーザ光が入射するようになっている。こ
の同期検知板312は、レーザビームの入射によって基
準信号が発生するようになっており、この基準信号に基
づいて、画像書き出し位置のタイミング、いわゆる画素
クロックを形成するクロック信号のリセットを行うよう
になっている。これにより、感光体ドラム表面311上
の所定の位置に、光変調がなされたレーザ光を入射させ
ることができる。
【0060】また、この実施形態では、1ピクセルあた
り4階調の階調表現が可能な、いわゆる4値書きこみを
行うことができるように、LD100のパルス幅を4段
階で変化させてこのような多値書きこみを行っている。
しかしながら、これはLD100のパルス幅変調が2b
itであること意味するものではない。この実施形態に
おけるLD発光のパルス幅は、上述の階調差を形成する
ほかに、後で記述するようなLD間の積分光量の差を調
整する役目を持つため、12bitでパルス幅変調が可
能である。
【0061】なお、この実施形態では、4チャンネルの
LDアレイ100の積分光量の検知を各LD100a〜
100dごとに複数水準のパルス幅について行い、4チ
ャンネルの各LD100a〜100dごとにバイアスを
制御するとともに、さらに4チャンネルの各LD100
a〜100dごとにパルス幅の制御を行う。以下、複数
LDの積分光量の制御方法について説明する。
【0062】図1は、本実施形態におけるLDアレイ1
01の積分光量の制御構成を示すブロック図である。
【0063】4チャンネルLDアレイ100の背面には
LD101の発光光量を検知するいわゆるPD(フォト
ダイオード)102が配置してある。このPD102で
の積分光量の検知結果に基づいて、各LD101のバイ
アスの制御とパルス幅の制御を行う。PD102の出力
はV/I変換器109に入力され、V/I変換器102
の出力は比較器110とCPU103に入力される。比
較器110へはCPU103によって設定される基準電
圧出力部108からの基準電圧が入力され、この基準電
圧と前記V/I変換器102からの出力が比較され、S
W107からバイアス設定部106を経てLD駆動部1
05に、前記比較器110に比較結果に基づいたバイア
スが入力される。LD駆動部105はLDアレイ100
の各LD101a〜101dをそれぞれ駆動するが、こ
のLD駆動部105には、書き込むデータ111、CP
U103からの指示出力、前記バイアスおよびパルス幅
(PWM)制御部112からの出力が入力されるように
なっている。なお、CPU103には、RAM104が
接続され、CPU103はRAM104に情報を格納
し、また、RAM104から情報を取り出すことができ
るようになっている。
【0064】このように積分光量を検知する手段として
のPD102をLD発光部裏面に配置すると、PD10
2をLD101の近くに配置することができるようにな
る。このことは、LD101からの発光されるレーザ光
の光路をさえぎることなしに、大きな光量によってLD
101の発光量を検知することができるため、非常に感
度がよく、精度のよい検知が可能になる。この結果、温
度補正を行いながらであっても各LD101間の積分光
量の差が発生しないような制御を精度よく行うことが可
能になる。
【0065】図6は、LD(1チャンネル目のLD)1
01aの発光状態を横軸を時間にとって表したものであ
る。前述のようにポリゴンミラー306の回転に伴って
レーザビームが感光体ドラム表面311上を走査してい
き、レーザビームが同期検知板312を通過する領域に
相当するのが領域Aである。続いて、レーザビームが感
光体311上を走査しているのが領域Bである。その後
は、次のポリゴンミラー6の面が来るまで画像領域では
ない部分が領域Cである。この実施形態では、この画像
領域ではない部分、領域Cの間にLDを発光させて、1
チャンネル目のLD101aの積分光量の制御を行う。
【0066】前記上述の領域Cの区間において、まずL
D101aをパルス幅8.5nsec、周期16.9n
sec(いわゆるデューティ50%)の発光方法で発光
させるとともに、LD101a発光の積分光量の検出を
PD102において行う。PD102からの出力は電圧
に変換され基準電圧と一致するように、LD101aの
バイアスが制御されるようになっている。このとき、P
D102の出力に基づいて、V/I変換器9→比較器1
0→スイッチ7→バイアス6の経路を経てバイアスが設
定される。このバイアスの制御によって1ピクセルあた
りの積分光量は、0.973pJ/ピクセルに調整され
る。
【0067】このバイアス制御をおこなったあと、LD
101aへのバイアスを固定した状態でLD101aを
今度はパルス幅2.82nsec、周期16.9nse
c(デューティ16.7%)で発光させるとともに、L
D発光の積分光量を検出する。この場合の検出結果は上
述のバイアス制御とは異なり、LD101aの積分光量
のデューティ依存性を検知し、所望の積分光量を実現す
るためのパルス幅との対応関係(ルックアップテーブル
−以下、LUTと称す)を作成するために使用する。こ
の実施形態では1ピクセルあたり4値(2bit)書き
こみを行うため、4値分のLUTを作成する。LUT
は、V/I変換器9からの出力信号に基づいてCPU3
で作成され、RAM4に格納される。
【0068】この実施形態では前記積分光量の結果か
ら、図7に示すように、積分光量が、0.973pJ/
ピクセルの1/3、2/3の値、0.324pJ/ピク
セル、0.649pJ/ピクセルとなるようなパルス幅
を決定する。また、このような制御は、第1ないし第4
のLD101a〜101dまでのLDについて同時に行
ってもかまわないが、本実施形態では図8に示すように
1走査ごとにLDの1チャンネルについて制御を行うよ
うにしてある。なお、前記デューティ16.7%のパル
ス幅を選択したのは、4値書き込みのために図7におい
て0.973pJ/ピクセルの1/3、2/3の値、
0.324pJ/ピクセル、0.649pJ/ピクセル
値を得るための線形性を確保するためであり、線形性が
確保できれば、図7に示した直線上の他の値を選択する
こともできる。
【0069】図9は、このような方法によって求めた1
チャンネルないし4チャンネルのLD101a〜101
dのLUTの一例である。画像書きこみを行う場合に
は、このLUTを用いてLD発光のパルス幅(PWM)
制御を行う。このような制御により2bit変調された
信号データが入力された場合に、上記のLUTを参照し
て使用するLDのチャンネルごとにLDの発光パルス幅
を調整して積分光量が一致するようになっている。図1
0は1チャンネル目のLD101aについての積分光量
の制御方法を示したフローチャートである。
【0070】このフローチャートに示すように積分光量
の制御と行う場合には、まず、1チャンネルのLD10
1aをデューティ比50%に当たるパルス幅2049/
4096で点灯する(ステップS1)。次いで、PD1
02でLD101aの発光を検出して積分光量測定し、
積分光量が所望の値となるようにバイアスを制御する
(ステップS2)。その後、前述のデューティ比16.
7%に当たるパルス幅683/4096でLD101a
を点灯し(ステップS3)、PD102で前記デューテ
ィ比で点灯したLD101aの積分光量を測定し、積分
光量がステップS2の所望の値の1/3と2/3となる
ようなパルス幅を計算する(ステップS4)。なお、前
記デューティ比16.7%となる光量は、1ピクセルあ
たり4値の書き込みを行うための光量を勘案して設定さ
れている。このステップS4でパルス幅が計算される
と、ステップS5でステップS4の計算結果をRAM1
04に保存し、LUTを作成する。このLUTの一例が
前述の図9に示したものである。
【0071】図11は1チャンネル目のLD101aの
入力データ(4値=2bit)に対する積分光量をPD
102で検出した結果をプロットしたものであり、図1
2はそのプロットした値を示す。図11では、各入力デ
ータごとに100点がプロットされている。4値目はパ
ルス幅8.5nsec(デューティ50%)でLD10
1aを発光させたときの積分光量であり、このパルス幅
で積分光量が一致するようにLD101aへのバイアス
の調整を行っているため、積分光量はほぼ一定である。
それに対して、3値目、2値目では、積分光量が変化し
てしまうことがわかる。この実験では、積分光量の補正
(パルス幅の制御)を当初の1回だけ行いLD間の積分
光量が一致するように各LD101の入力データに対す
るパルス幅を固定し、その後はこのパルス幅(LUT)
を保持する。この間、温度補正を行うために、各LD1
01へのバイアスの制御のみは行う。その結果、LD1
01の温度補正にともなうバイアス制御では多値変調時
の積分光量をすべてのレベルにおいて一致させるとがで
きなくなってしまう。
【0072】これに対して図13は本実施形態の制御を
行った場合の測定結果をプロットしたものであり、図1
4はそのプロットした値を示す。図13では、図11の
場合とは異なり、2値目、3値目においても積分光量が
常に一致していることがわかる。本実施形態におけるL
D発光の制御方法では、このようにLD101の積分光
量の差をほとんど生させることがなく、さらにいわゆる
多値変調を行った場合においてもLD間の積分光量の差
がほとんど発生しない画像形成装置を実現することがで
きる。
【0073】なお、前記温度補正は、1枚の画像の書き
込み中においても行うようにする。このように制御する
ことにより、各LD101の積分光量の差が発生しない
ような制御が可能となる。すなわち、1枚の画像中にお
いてもLD101自身の発熱などによってLD発光量が
変化するため、1枚の画像中においても上述の制御を行
う方が望ましい。一方、制御を行わない場合には、各L
D101間の積分光量の差を補正する制御が甘くなるた
め、上述の積分光量が一致しない場合に発生する問題が
発生してしまう。しかし、このように制御することによ
り、画像先端部のみでは、各LD101間の積分光量の
差に伴う問題がほとんど問題にならない状態でも、画像
後端部に行くにしたがって問題が顕著になるような事例
に対応することができる。
【0074】また、このように温度補正することによ
り、画像の書き込み密度を1200dpi以上の高解像
度の画像に対応することができる。
【0075】すなわち、解像度が1200dpiでは1
ピクセルに相当するドットの大きさは約21μm×21
μmである。人間の視覚特性では識別可能なドットの大
きさは15〜25μm以上であり、この大きさはドット
としてほとんど認識されない。このことは、特にハイラ
イト部で粒状感を感じないことを意味しており、粒状感
を感じることなく階調再現を可能とする。また、文字画
像についても種々のフォントが識別できるためには12
00dpi以上の解像度が必要であり、前述のように補
正することより、このような文字画像におけるフォント
の識別にも対応する。
【0076】解像度を1200dpi化するなどの高解
像度化を行った場合には、電子写真方式では、各LD1
01a〜d間の積分光量の差がより顕著に表れてしま
う。これは、感光体上に形成される潜像パターンが、書
き込み部と非書きこみ部との境界でなまってしまうため
である。この境界部でのなまりは、感光体が20〜30
μm程度の厚みを持つこと、レーザビームがガウシアン
型の光量分布をもつこと、現像剤中に形成される電界が
周波数特性をもつことによる。高解像度化に伴い、この
書きこみ部と非書きこみ部との境界が多くなるため、こ
のなまりの影響を受けやすくなる。つまり、書きこみ部
の潜像が浅くなるため、潜像のわずかな違いによってト
ナーの付着量が変化しやすい。つまり、LD間の積分光
量の差をきわめて高精度で一致させる必要がある。
【0077】しかし、本実施形態のように構成すると、
1200dpiの高解像度にもかかわらず、各LDでの
積分光量に差がある場合に発生する問題、 横ライン(主走査方向のライン)が、使用するLD
ごとに線幅が変化してしまう。
【0078】 画像の明度安定性が阻害されてしまう
(LDの積分光量ばらつきと使用するLDの頻度によっ
て、同一のパターンを形成しても、異なる明度のパッチ
になってしまう。)。
【0079】 グレースケールなどを出力すると、入
力に対する画像明度の線形性が悪くなる。
【0080】などの問題を解決することができる。
【0081】<第2の実施形態>図15は第2の実施形
態に係る画像形成装置の光学ユニットを示す概略図であ
る。
【0082】この第2の実施形態では、第1の実施形態
における光学ユニットを感光体ドラム311表面に対し
て並列に配置したような構成になっている。すなわち、
第1および第2の光学系150,150’を並列に配置
している。第1の光学系150は、LDアレイ100、
コリメートレンズ302、シリンドリカルレンズ30
5、ポリゴンミラー306およびf−θレンズ307か
らなり、第2の光学系150’はLDアレイ100’、
コリメートレンズ302’、シリンドリカルレンズ30
5’、ポリゴンミラー306’およびf−θレンズ30
7’からなる。このように並列に光学系を配置すること
により、レーザビームが感光体ドラム表面311上を走
査する区間を短くすることができるため、 幅の広い画像(いわゆる広幅機)に対応することがで
きる。 レーザビームの走査区間が短いためビーム径を細くし
やすい。 画素クロックを遅くできる。 といったものである。その反面、図9でもわかるよう
に、レーザビームのつなぎ目が画像中央に現れてしまう
という問題がある。画像中央部であるために、写真画像
などのように中間調(中濃度)を多く含む画像などで
は、このつなぎ目で濃度差が発生してしまう。
【0083】そこで、この第2の実施形態では、前述の
第1の実施形態に係る画像形成装置と同様に4チャンネ
ルのLDアレイ100,100’の積分光量の検知を各
LDごとに複数水準のパルス幅について行い、4チャン
ネルの各LDごとにバイアスを制御するとともに、さら
に4チャンネルの各LDごとにパルス幅の制御を行うよ
うにした。
【0084】すなわち、第1の実施形態に係る制御を各
光学系150,150’の各LDアレイ100,10
0’について行うようにした。これにより、各光学系1
50,150’の各LDアレイ100,100’の各L
Dの積分光量の差をほとんど生させることがなく、さら
にいわゆる多値変調を行った場合においてもLD間の積
分光量の差がほとんど発生しない2系統書き込みの書き
込み装置を備えた画像形成装置を実現することができ
る。
【0085】その他、特に説明しない各部は前述の第1
の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【0086】<第3の実施形態>図16は第3の実施形
態に係る画像形成装置における光学ユニットを示す概略
図である。
【0087】この第3の実施形態は、前述の第1の実施
形態における4チャンネルのLDからなるLDアレイ1
00を、1chタイプのLDユニットとミラー(ハーフ
ミラー)とからなるユニットに置き換えたものである。
すなわち、2個のLDユニット101a,101bの出
射光をミラー13bとハーフミラー13aを使用して重
ね合わせるようになっている。
【0088】このようにすることにより、コスト的に非
常に安い1chタイプのLDを使用することができ、コ
ストの優れた書き込みユニットとなる。
【0089】この第3の実施形態においても、2チャン
ネルのLDの積分光量の検知を各LDごとに複数水準の
パルス幅について行い、2チャンネルの各LDごとにバ
イアスを制御するとともに、さらに2チャンネルの各L
Dごとにパルス幅の制御をおこなう構成になっている。
【0090】その他、特に説明しない各部は前述の第1
の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【0091】<第4の実施形態>図17および図18は
第4の実施形態に係る画像形成装置の入力データとパッ
チの明度(L*)との関係を示す図である。
【0092】この第4の実施形態は、第1の実施形態に
対してビーム径、OPC膜厚、トナー粒径の組み合わせ
を代えたもので、その他、書き込みユニットの構成、L
Dの駆動方法については、第1の実施形態と同一であ
る。
【0093】この第4の実施形態では、トナー粒径を
6.0μm、かつビーム径を35μmとしている。トナ
ー粒径を3水準(6.0、6.8、7.5μm)、ビー
ム径を3水準(35、40、45μm)、OPC膜厚を
3水準(20,25,30μm)のすべての組み合わせ
(27通り)において、画質評価を行う実験を行った。
実験機は、リコー社製・型式MF4570の画像形成装
置を1200dpi、2bit書き込みに改造したもの
を使用した。また、トナー粒径(体積平均粒径)はコー
ルター社製コールターカウンターでの測定結果であり、
ビーム径はPHOTON社製ビームスキャン、OPC膜
厚はケット科学社製膜厚計でそれぞれ測定したものであ
る。
【0094】画質評価は、画質の重要項目である階調性
を測定するという方法で行った。階調性の評価は、線数
を変えて中間調処理を施したパッチ(17段)を出力
し、このパッチの明度(L*)を測定した。中間調処理
としては、いわゆる線数を150、200、250lp
iの3水準で画像を出力した。また、明度(L*)の測
定には、分光濃度測色計(X−Rite社製938)を
使用した。階調性の数値化は、入力(データ上の面積
率)に対する17段のパッチを測色して求めた明度値の
直線性から、いわゆるR^2(自己相関係数の2乗−符
号「^」は羃乗を示す)を計算するという方法で行っ
た。
【0095】R^2の値は、前述の入力データと明度
(L*)との関係が直線的ならば1.0に近い値(図1
7)になり、直線からずれるにしたがって小さな値(図
18)になる。図17の例では、 R^2=0.9903 であり、図18の例では、 R^2=0.9656 である。前者の方が1に近く、後者の方が前者よりも小
さな値となっている。また、発明者は自然画像などの高
い階調性が要求される画像の主観的評価を行うことによ
って、R^2の値が0.98以上であることを優れた階
調性の条件とした。R^2の値は、いわゆる低線数画像
のほうが大きくなる傾向がある。しかしながら、線数が
200lpi以下の場合には、いわゆるディザのテクス
チャが認識できるようになってしまい、自然画像などに
おいては不自然な印象をあたえる結果、画質劣化の要因
となってしまう。このことから、発明者は、中間調処理
の線数を200線以上で階調性R^2の値0.98以上
であれば高画質であると判断した。
【0096】図19は、上述のトナー粒径、ビーム径、
OPC膜厚のすべての組み合わせにおける、階調性(上
述のR^2)を測定した結果を表として示す図である。
この結果からからわかるように、階調性に優れた画像を
形成にするためには、トナー粒径、ビーム径、OPC膜
厚を特定の組み合わせで用いる必要があることがわか
る。
【0097】この第4の実施形態では、トナー粒径6.
0μm、ビーム径35μmの組み合わせとなっている。
このような組み合わせでは、発明者の実験によれば、少
なくともOPC膜厚が20〜30μmの範囲内であれ
ば、200lpiの線数を用いても階調性R^2の値が
0.98以上を確保することができることが明らかにな
った。前記図19から、画像形成装置中のトナー、ビー
ム径に対して、トナー粒径6.0μm以下、ビーム径3
5μm以下の条件をみたす画像形成装置であれば、中間
調処理の線数が200線以上で、階調性R^2の値0.
98以上である高画質の画像形成が行えると言える。
【0098】この実施形態は、前述の理由により、視覚
特性上ディザのテクスチャを認識できないような200
lpi以上の線数を用いた場合でも、階調性R^2を
0.98以上に確保することができるような画像形成装
置であり、また、OPC膜厚が20〜30μmの範囲内
で許容されることから、いわゆる膜削れ(クリーンング
ブレードとOPCドラムとの摺擦によりOPC膜厚がラ
ンニング時に小さくなってしまう問題。)に備えて、O
PC膜厚を予め大きめに設定することもできる。
【0099】すなわち、この実施形態では、中間調処理
を200lpi以上にすることにより、いわゆるディザ
のパターンが見えない高画質が画像形成が可能になる。
このことは、従来の電子写真方式の出力画像では、ディ
ザのパターンが見えてしまい自然画像などでは人工的な
印象を与えてしまうといった問題があったが、中間調処
理を200線以上に限定することにより、このような問
題が発生しない画像形成装置を実現することができる。
【0100】なお、中間調処理を200lpi以上のよ
うな高線数で行う場合にも電子写真方式では、各LD1
01a〜d間の積分光量の差がより顕著に表れてしま
う。この場合にも、感光体上に形成される潜像パターン
が、書きこみ部と非書きこみ部との境界でなまってしま
うためである。この境界部でのなまりは、前述のように
感光体が20〜30μm程度の厚みを持つこと、レーザ
ビームがガウシアン型の光量分布をもつこと、現像剤中
に形成される電界が周波数特性をもつことによる。 高
解像度化にともない、この書きこみ部と非書きこみ部と
の境界が多くなるため、このなまりの影響を受けやすく
なる。つまり、書きこみ部の潜像が浅くなるため、潜像
のわずかな違いによってトナーの付着量が変化しやす
い。つまり、LD101a〜d間の積分光量の差をきわ
めて高精度で一致させる必要があり、この実施形態によ
って、前記積分光量の差をきわめて高精度で一致させる
ことができる。
【0101】その他、特に説明しない各部は前述の第1
の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【0102】<第5の実施形態>本実施形態は、ビーム
径、OPC膜厚、トナー粒径の組み合わせが、第1の実
施形態と異なるだけで、その他の各部は第1の実施形態
と同等に構成されている。
【0103】本実施形態では、トナー粒径が6.0μm
であり、かつOPC膜厚が20μmである。このような
組み合わせでも、発明者の行った実験(図19)では、
200lpi以上の線数でありかつ階調性R^2を0.
98以上に確保することができる。(図19の番号1、
4、7) なお、発明者の実験によれば本実施形態では
ビーム径の値は35〜45μmの範囲で許容される。
【0104】この実施形態においても、第4の実施形態
と同じく視覚特性上ディザのテクスチャを認識できない
ような200lpi以上の線数を用いた場合でも、階調
性R^2を0.98以上に確保することができる。ま
た、ビーム径が35〜45μmの範囲内で許容されるこ
とから、いわゆるデフォーカス(レーザビームの焦点深
度)の余裕度が大きく、感光体ドラム1と光学ユニット
3の位置関係の公差を大きくすることができる。また、
光学ユニット3中のレンズ(f−θレンズ)として低コ
ストのプラスチックレンズを用いた場合などには、環境
温度によってビーム径が変化してしまうという問題があ
る。このような問題に対しても、本実施形態では許容範
囲を大きくできるという利点を有する。なお、図19に
示した例では、トナー粒径が6.0μmであり、かつO
PC膜厚が20μmであるが、トナー粒径が6.0μm
以下、かつOPC膜厚が20μm以下の場合に200l
pi以上の線数でありかつ階調性R^2を0.98以上
に確保することができると言える。
【0105】その他、特に説明しない各部は前述の第1
の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【0106】<第6の実施形態>本実施形態は、トナー
粒径を限定していない点が第1の実施形態と異なるだけ
で、ビーム径とOPC膜厚の組み合わせは第1の実施形
態と同様であり、その他の各部は第1の実施形態と同等
に構成されている。
【0107】本実施形態では、ビーム径が35μmであ
り、かつOPC膜厚が20μmである。このような組み
合わせでも、発明者の行った実験(図19)では、20
0lpi以上の線数でありかつ階調性R^2を0.98
以上に確保することができる。(図19の番号1、1
0、19) なお、発明者の実験によれば本実施形態で
はトナー粒径の値は6.0〜7.5μmの範囲で許容さ
れる。
【0108】この第6の実施形態においても第4の実施
形態と同様に視覚特性上ディザのテクスチャが認識でき
ないような200lpi以上の線数を用いた場合でも、
階調性R^2を0,98以上に確保することができる。
また、トナー粒径が6.0〜7.5μmの範囲で許容さ
れることから、いわゆるトナー収率の問題(トナーの粒
径を小さくした場合には、トナーを粉砕、分級する工程
において、微分成分として除去される割合が大きくな
る。この結果トナーのコストアップににつながる。)に
対して余裕度が大きくなる。つまり、低コストのトナー
使用することが可能な画像形成装置を提供することがで
きる。
【0109】その他、特に説明しない各部は前述の第1
の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【0110】<第7の実施形態>図20は第7の実施形
態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。この
画像形成装置は、いわゆるタンデムタイプ(直接転写)
のカラー画像形成装置であり、前述の第1の実施形態に
対応する画像形成装置がイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色毎に設け
られ、紙搬送ベルト250上をベルトと共に移動する転
写紙上に各色毎の画像が形成され、4色重畳されてフル
カラー画像を形成するものである。以下、概略的に説明
する。
【0111】このようなタンデムタイプの画像形成装置
では、転写紙搬送方向上流側から第1作像部210Y、
第2作像部210M、第3作像部210Cおよび第4作
像部210Kが順番に配置され、それぞれY,M,C,
Kの各色のトナー画像を作像する。第1作像部210Y
は感光体211Yと、帯電装置(帯電ローラ)212Y
と、露光装置(光書き込み部)213Yと、現像装置
(現像ユニット)214Yと、転写装置(転写ローラ)
215Yと、クリーニング装置216Yとから基本的に
構成され、前記帯電装置212Yから感光体211Yの
周りに図において時計方向に露光装置213Y以降の各
装置が配置されている。
【0112】第2作像部210M、第3作像部210
C、第4作像部210Mも同様に、感光体211M,
C,Kと、帯電装置(帯電ローラ)212M,C,K
と、露光装置(光書き込み部)213M,C,Kと、現
像装置(現像ユニット)214M,C,Kと、転写装置
(転写ローラ)215M,C,Kと、クリーニング装置
216M,C,Kとから基本的に構成され、前記帯電装
置212M,C,Kから感光体211M,C,Kの周り
に図において時計方向に露光装置213M,C,K以降
の各装置が配置されている。
【0113】紙搬送ベルト250は1対の張力ローラ
a,b(220a、220b)間に張設され、張力ロー
ラa(220a)を駆動側ローラとして転写紙を搬送
し、前記第1〜第4の各作像部210Y,M,C,Kで
各色トナーが転写ローラ215Y,M,C,Kによって
転写され、4色重畳されてた状態で定着ユニット230
まで搬送され、定着ユニット230で定着された後、排
紙される。なお、240はベルトクリーニングユニット
であって、紙搬送ベルト250に付着したトナーを清掃
する。
【0114】なお、このようなタンデムタイプの画像形
成装置の画像形成動作自体は公知のため、詳細な説明は
割愛する。
【0115】このように本実施形態によれば、LD10
1a〜d間の積分光量の差に起因する 横ライン(主走査方向のライン)の線幅が使用する
LDごとに変化してしまう。
【0116】 画像の明度安定性が阻害されてしまう
(LDの積分光量ばらつきと使用するLDの頻度によっ
て、同一のパターンを形成しても、異なる濃度のパッチ
になってしまう)。
【0117】 グレースケールなどを出力すると、入
力に対する画像明度の線形性が悪くなる。
【0118】といった問題を回避することができる。特
に前記、の問題は、トナー4色(CMYK)を使用
するカラー画像形成装置では、安定した色再現の点から
非常に重要であるが、本実施形態のよう構成することに
より、前記問題が発生しないため、色再現性と色再現安
定性が阻害されることがなく、高画質な画像形成を安定
して行うことができる。
【0119】その他、特に説明しない各部は前述の第1
の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【0120】<第8の実施形態>図21は第8の実施形
態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。この
画像形成装置は、いわゆるタンデムタイプ(直接転写)
のカラー画像形成装置であり、中間転写ベルト270に
1色ずつ画像を転写し、4色重畳してフルカラー画像を
形成した後、一括して転写紙に転写する形式のものであ
る。
【0121】この実施形態は、第7の実施形態に対し
て、別途給紙装置280と転写装置290を設けたもの
で、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説
明は省略する。
【0122】<第9の実施形態>図22は第9の実施形
態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。この
画像形成装置は、いわゆるリボルバタイプのカラー画像
形成装置であり、前述の第1の実施形態に対応する画像
形成装置が感光体1の周りに配設され、現像ユニット
(リボルバ現像ユニット310)がイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の
現像装置を回転体の外周に設け、各色毎に画像を形成
し、現像した後、紙搬送ドラム320上で送られる転写
紙上に1色ずつ転写し、4色重畳してフルカラー画像を
形成し、定着ユニット330で定着して排紙する。その
他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等
に構成され、同等に機能する。
【0123】<第10の実施形態>図23は第10の実
施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【0124】この実施形態は、図5に示した第1の実施
形態の光学ユニットに積分光量を検知するための積分光
量検知板313を設けたもので、その他の各部は第1の
実施形態と同等に構成されている。
【0125】積分光量検知板313は、高感度CCDに
よって構成され、同期検知板312の近傍に配置し、ポ
リゴンミラーの1走査ごとに積分光量検知板313によ
って検出し、その検出結果にもとづいてLDの積分光量
の制御を第1の実施形態と同様にして実行する。この実
施形態では、積分光量検知板313は、LDの積分光量
を光学系を通過した後のレーザ光の積分光量を測定する
ように配置されている。その他、特に説明しない各部は
前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能す
る。
【0126】この実施形態では、前述のように光学系
(アパーチャー、レンズ、ミラー)を通過した後のレー
ザ光の積分光量を検知している。LD101は発散角が
個々にわずかに異なるため、アパーチャー通過後の方が
積分光量との正確な対応をとるためには有利である。ま
た、LD101はレーザの波長が個々にわずかに異なる
ため、レンズ系を通過した後の方がやはり積分光量との
対応をるためには有利である。これにより、発散角の異
なるLD101に対して許容幅が広がるためLD101
への過度の品質要求がなくなる。また、同様にLD10
1の波長バラツキについても、過度の品質要求がなくな
る。この結果として、光学ユニットのコスト低減を達成
することができる。
【0127】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、レーザ
ダイオードの積分光量を各レーザダイオードごとに複数
水準のパルス幅について検知し、その検知結果に基づい
て各レーザダイオードごとにバイアスとパルス幅を制御
するので、温度変化時においても、さらには、画像出力
中においてもLD間の積分光量の差を補正することがで
きる。その結果、LD間の光量の差に起因する画像劣化
を防止することが可能な光書き込み装置および画像形成
装置を提供することができる。
【0128】また、本発明によれば、1200dpi以
上の高解像度の画像の書き込み、あるいは200lpi
以上の高線数中間調処理においても、各レーザダイオー
ドごとにバイアスとパルス幅を制御するので、温度変化
時においても、さらには、画像出力中においてもLD間
の積分光量の差を補正することができるので、このよう
な高解像度および高線数中間処理においても画像劣化を
生じることのない光書き込み装置および画像形成装置を
提供することができる。
【0129】さらに、本発明によれば、色毎に書き込む
LD間の積分光量の差を補正し、LD間の光量の差に起
因する画像劣化を防止することができるので、色再現
性、色再現安定性が阻害されることがなく、高画質な画
像形成が可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るLDアレイの積
分光量の制御構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の
概略構成を示す図である。
【図3】レーザダイオードのオン/オフが充分に速やか
に行われる場合のレーザの発光光量と画像1ピクセルあ
たりの発光時間との積によって算出される積分光量を概
念的に示す図である。
【図4】光変調が高速になり、レーザダイオードのオン
/オフがなまってしまった場合のレーザの発光光量と画
像1ピクセルあたりの発光時間との積によって算出され
る積分光量を概念的に示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置の書き込
みユニットの概略構成図である。
【図6】本発明の実施形態におけるLD(1チャンネル
目のLD)の発光状態を横軸を時間にとって表したタイ
ミングチャートである。
【図7】積分光量の結果から4値書き込みが行えるよう
積分光量を設定するためのパルス幅の決定方法を説明す
るための図である。
【図8】1走査ごとにLDの1チャンネルについて積分
光量制御を行う制御方式を示す図である。
【図9】本発明の実施形態における1チャンネルないし
4チャンネルのLDのLUTの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態における1チャンネル目の
LDについての積分光量の制御方法を示すフローチャー
トである。
【図11】1チャンネル目のLDの入力データ(4値=
2bit)に対する積分光量をPDで検出した結果をプ
ロットした比較例を示す図である。
【図12】図11の検出結果をプロットした値を示す図
である。
【図13】本実施形態の制御を行った場合の1チャンネ
ル目のLDの入力データ(4値=2bit)に対する積
分光量をPDで検出した結果をプロットした図である。
【図14】図13の検出結果をプロットした値を示す図
である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置
の光学ユニットを示す概略図である。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置
の光学ユニットを示す概略図である。
【図17】第4の実施形態に係る画像形成装置の入力デ
ータとパッチの明度(L*)との関係を示す図で、階調
性が良い場合の例を示す。
【図18】第4の実施形態に係る画像形成装置の入力デ
ータとパッチの明度(L*)との関係を示す図で、階調
性が悪い場合の例を示す。
【図19】トナー粒径、ビーム径、OPC膜厚のすべて
の組み合わせにおける階調性を測定した結果を表として
示す図である。
【図20】本発明の第7の実施形態に係る画像形成装置
の概略構成を示す図である。
【図21】本発明の第8の実施形態に係る画像形成装置
の概略構成を示す図である。
【図22】本発明の第9の実施形態に係る画像形成装置
の概略構成を示す図である。
【図23】本発明の第10の実施形態に係る画像形成装
置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 5 転写装置 6 記録シート 7 クリーニング装置 8 定着装置 100 LDアレイ 101,101a,101b LD 102 PD 103 CPU 104 RAM 105 LD駆動部 106 バイアス設定部 107 スイッチ 108 基準電圧出力部 109 V/I変換器 110 比較機 111 データ 112 パルス幅(PWM)制御部 210Y 第1作像部 210M 第2作像部 210C 第3作像部 210K 第4作像部 302 コリメートレンズ 306,306’ ポリゴンミラー 307,307’,310 fθレンズ 311 感光体面 312 同期検知板 313 積分光量検知板
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 AA12 AA15 AA16 AA20 AA21 AA32 AA46 AA53 AA55 AA56 AA59 AA61 BA52 BA66 BA67 CA09 CA12 CA18 CA24 CB04 CB08 CB59 2H045 BA23 CB22 CB42 DA41 5C051 AA02 CA07 DA02 DB02 DB07 DB22 DB24 DB30 DC03 DE04 DE30 FA01 5C072 AA03 BA13 BA19 HA02 HA06 HA09 HA13 HB04 XA01 XA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレーザダイオードと、 前記複数のレーザダイオードのそれぞれの積分光量を検
    知する検知手段と、 前記複数のレーザダイオードを入力された画像信号に基
    づく変調信号とバイアスとにより駆動する駆動手段と、 前記変調信号のパルス幅を変えることが可能なパルス幅
    変調手段と、 前記駆動手段と前記パルス幅変調手段とを制御する制御
    手段と、を備え、 前記検知手段は、前記レーザダイオードの積分光量を各
    レーザダイオードごとに複数水準のパルス幅について検
    知し、 前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて各
    レーザダイオードごとに前記バイアスと前記パルス幅を
    制御することを特徴とする光書き込み装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記複数のレーザダイ
    オード間の積分光量の差をなくすように前記バイアスと
    前記パルス幅を制御することを特徴とする請求項1記載
    の光書き込み装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス幅の制御は、前記検知手段に
    よって検知した積分光量に基づいてテーブルを作成し、
    当該テーブルを参照して行われることを特徴とする請求
    項2記載の光書き込み装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、一枚の画像出力中に前
    記検知と、各レーザダイオードごとの前記バイアスと前
    記パルス幅の制御を行うことを特徴とする請求項1記載
    の光書き込み装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段が、複数のレーザダイオー
    ドを搭載したレーザダイオードアレイに設けられたフォ
    トダイオードからなることを特徴とする請求項1または
    3記載の光書き込み装置。
  6. 【請求項6】 前記検知手段が、光学系を通過したあと
    のレーザ光の積分光量を検知する位置に配されているこ
    とを特徴とする請求項1または3記載の光書き込み装
    置。
  7. 【請求項7】 前記レーザダイオードによって書き込ま
    れる画像の解像度が1200dpi以上であることを特
    徴とする請求項1記載の光書き込み装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記レーザダイオード
    によって書き込まれる画像の中間調処理を200線以上
    の線数で行うことを特徴とする請求項1記載の光書き込
    み装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
    の光書き込み装置と、 この光書き込み装置によって画像形成媒体に書き込まれ
    た画像信号を可視化して出力する作像手段と、を備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成媒体の感光体の膜厚が2
    0μm以下、かつ、レーザダイオードによって書き込ま
    れるレーザ光のビーム径が35μm以下であることを特
    徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記作像手段がトナー現像によって可
    視化するトナー現像装置を含み、当該トナー現像装置で
    使用されるトナーの体積平均粒径が6.0μm以下、か
    つ、前記画像形成媒体の感光体の膜厚が20μm以下で
    あることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記作像手段がトナー現像によって可
    視化するトナー現像装置を含み、当該トナー現像装置で
    使用されるトナーの体積平均粒径が6.0μm以下、か
    つ、レーザダイオードによって書き込まれるレーザ光の
    ビーム径が35μm以下であることを特徴とする請求項
    9記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記作像手段がフルカラーの作像装置
    からなることを特徴とする請求項9記載の画像形成装
    置。
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