JP2003039427A - ペレタイザ用ナイフとこれを用いたペレタイザ - Google Patents

ペレタイザ用ナイフとこれを用いたペレタイザ

Info

Publication number
JP2003039427A
JP2003039427A JP2001232312A JP2001232312A JP2003039427A JP 2003039427 A JP2003039427 A JP 2003039427A JP 2001232312 A JP2001232312 A JP 2001232312A JP 2001232312 A JP2001232312 A JP 2001232312A JP 2003039427 A JP2003039427 A JP 2003039427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knife
cutting
pelletizer
molten
pellets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001232312A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Konno
正志 紺野
Atsushi Shigeno
敦士 滋野
Yoshisuke Sakamoto
由介 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2001232312A priority Critical patent/JP2003039427A/ja
Publication of JP2003039427A publication Critical patent/JP2003039427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion
    • B29B9/065Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion under-water, e.g. underwater pelletizers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融樹脂の切断時に互着ペレットや連珠ペレ
ットが発生するのを確実に抑制できるようにして、ペレ
ット製品の品質を維持して歩留まりの低下を防止する。 【解決手段】 ダイプレート3の切断面4に対面するカ
ッター面19と、回転方向後方に向かって次第に切断面
4から離れるようにカッター面19の回転方向前縁に対
して鋭角に交差する切断刃面20と、この切断刃面20
に対して同じ向きに傾斜した状態で連なっているすくい
面21と、このすくい面21の後端縁21Aから実質的
に回転方向後方に延びる背面22とを備えているペレタ
イザ用ナイフにおいて、切断刃面20によって切断され
た溶融ペレット25をすくい面21の後端縁21Aに至
る前に当該ナイフ15から分離させるべく同ナイフ15
の断面内部側に凹んだ逃がし溝26をすくい面21に形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製のペレット
を製造するために用いられるペレタイザ用ナイフとこれ
を用いたペレタイザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記ペレタイザの一種である水中カット
造粒装置は、一般に、多数のダイ孔を有するダイプレー
トと、このダイプレートの切断面を取り囲むように形成
された水室と、この水室内に回転自在に収納されたナイ
フホルダーと、このナイフホルダーを一定方向に回転駆
動させる駆動手段と、ナイフホルダーに取り付けられた
複数本のナイフとを備えている。そして、水室には冷却
水を循環供給するための給水装置が接続されている。ま
た、ダイには、ギヤポンプ等の樹脂供給装置が接続さ
れ、樹脂混練機等からの溶融樹脂が水室内へ加圧供給さ
れるようになっている。従って、ダイから水室内へ押し
出される溶融樹脂は、水室内に押し出されると同時に表
皮が冷却されてナイフによって細かく切断され、水室内
で冷却されて硬化ペレットに造粒されることになる。
【0003】従来、かかる水中カット造粒装置に使用さ
れるナイフ41の断面形状は、通常、図7(a)に示す
ように、ダイプレート42の切断面43に対面するカッ
ター面44と、回転方向後方(図7の右側)に向かって
次第に切断面43から離れるようにカッター面44の回
転方向前縁に対して鋭角に交差する切断刃面45と、こ
の切断刃面45に対して同じ向きに傾斜した状態で連な
っているすくい面46と、このすくい面46の後端縁4
6Aから回転方向後方に延びる背面47とを備えた形状
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のナイフ41
の断面形状では、ダイ孔から押し出された溶融樹脂をナ
イフ41でカッティングする際に、切断された溶融ペレ
ットがナイフ41のすくい面46を滑りながらダイプレ
ート42の切断面43から離れて行き、そのすくい面4
6の後端縁46Aにおいてナイフ41と分離し、水室内
で冷却されて硬化ペレットになる。ところが、ナイフ4
1は常に高温のダイプレート42と接触又は極めて近接
していて、ダイプレート42に近い同じ温度まで昇温し
ているため、切断された溶融ペレットがすくい面46を
滑っている間はナイフ41からの発熱で溶融状態のまま
になっていることが多い。このため、切断後の溶融ペレ
ットがナイフ41のすくい面46を滑っている途中で同
すくい面46の後端縁46Aから離れる前に、次に切断
された溶融ペレットがすくい面46にやってくると、そ
の溶融ペレット同士が互いに接着していわゆる互着ペレ
ットになることがある。
【0005】特に、空中で樹脂を切断するホットカット
造粒装置においては、ナイフ41の周囲に冷却水が存在
しないため、複数個の溶融ペレットが互いに数珠繋ぎと
なるいわゆる連珠ペレットになることもある。そして、
かかる互着ペレットや連珠ペレットが発生すると、製品
ペレットの粒径が不揃いとなって不良品と判定されるの
で、歩留まりが低下することになる。一方、水中カット
造粒装置に使用するナイフ41では、水室内の水に対す
る抵抗を可及的に小さくすべく、図7(b)に示すよう
に、切断面43に対するすくい面46の傾斜度合いを切
断刃面45の傾斜度合いよりも所定の逃げ角θだけ小さ
くした断面形状のナイフ41も開発されており、この場
合、溶融ペレットが切断刃面45の後端縁45Aにおい
てナイフ41からいち早く離れた場合には、相次いで切
断された溶融ペレット同士が高温のすくい面46を一緒
に滑ることがなくなるため、上記互着ペレットや連珠ペ
レットが解消されるものと考えられる。
【0006】しかしながら、限られた材質でナイフ41
の強度を確保するには、逃げ角θを比較的小さい値にし
か設定することができないので、単に切断刃面45とす
くい面46との間にそのような逃げ角θを設けただけで
は、溶融ペレットが依然として切断刃面45の後端縁4
5Aを乗り越えてすくい面46を滑り、そのすくい面4
6の後端縁46Aに至るまでナイフ41と接触し続ける
ことがあり、この点で上記互着ペレットや連珠ペレット
を根本的に解消することはできなかった。本発明は、こ
のような事情に鑑み、溶融樹脂の切断時に互着ペレット
や連珠ペレットが発生するのを確実に抑制できるように
して、ペレット製品の品質を維持して歩留まりの低下を
防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明のペレタイザ用ナイフは、前記した断面形状を有する
ナイフにおいて、切断刃面によって切断された溶融ペレ
ットをすくい面の後端縁に至る前に当該ナイフから分離
させるべく同ナイフの断面内部側に凹んだ逃がし溝が前
記すくい面に形成されていることを特徴とする。上記の
本発明によれば、すくい面に形成されたナイフの断面内
部側に凹んだ逃がし溝によって、切断刃面によって切断
された溶融ペレットがすくい面の後端縁に至る前に当該
ナイフから分離されるため、相次いで切断された溶融ペ
レット同士がすくい面を一緒に滑ることがなくなり、溶
融樹脂の切断時に互着ペレットや連珠ペレットが発生す
るのを確実に防止できるようになる。
【0008】上記逃がし溝のより具体的な形状として
は、例えば、切断刃面によって切断された直後の溶融ペ
レットをいったんナイフから分離させる程度に回転方向
後方に抉れた段差を回転方向前部に有する形状(図3又
は図5参照)のものを採用することができる。かかる逃
がし溝によれば、切断刃面によって切断された直後の溶
融ペレットが段差によって高温のナイフからいったん離
れたときに、溶融ペレットが水又は空気に晒されてその
外周部に薄い固層膜が形成されるので、その後に他の溶
融ペレットと接触しても互いに接着し難くなり、互着ペ
レットや連珠ペレットの発生が抑制されることになる。
【0009】そして、この場合において、逃がし溝に入
り込んだ溶融ペレットを同逃がし溝の外部へ飛び出させ
る第二の段差を当該逃がし溝の回転方向後部に形成して
おけば(図3参照)、逃がし溝の内部に入った溶融ペレ
ットが第二の段差によって再びナイフからはね飛ばさ
れ、第一の段差を乗り越える際にいったん硬化した溶融
ペレットが更に水又は空気に晒されて外周部の固層膜が
より強固なものとなり、互着ペレットや連珠ペレットの
発生がより確実に抑制されることになる。また、上記逃
がし溝は、所定の曲率でナイフの断面内部側に湾曲する
ように形成された湾曲面(図6参照)より構成すること
もできる。かかる湾曲面よりなる逃がし溝においても、
当該逃がし溝に入り込んだ溶融ペレットはその湾曲面の
湾曲形状に沿ってナイフから離れる方向にはね飛ばされ
ることになるので、切断された溶融ペレットがすくい面
の後端縁に至るまで高温のナイフに接触し続けることが
なくなり、互着ペレットや連珠ペレットの発生が抑制さ
れることになる。
【0010】なお、本発明のナイフは、複数のダイ孔を
有するダイプレートと、このダイプレートの切断面を取
り囲むように形成されたハウジングと、このハウジング
内に回転自在に収納されたナイフホルダーと、このナイ
フホルダーを一定方向に回転させる駆動手段とを備えた
従来のペレタイザ(水中カット造粒装置及びホットカッ
ト造粒装置の双方を含む)に採用することができ、その
ナイフホルダーに放射状にかつ交換自在に取り付けるこ
とによって使用される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は本発明のナイフ1
5が採用された水中カット造粒装置1と、その内部のカ
ッター2とを示している。図1に示すように、本実施形
態の水中カット造粒装置1は、多数のダイ孔3Aを有す
るダイプレート(ダイ)3と、このダイプレート3の切
断面4を取り囲むように形成された水室5を構成するた
めのハウジング6と、このハウジング6内に回転自在に
収納された前記カッター2と、このカッター2を回転駆
動させる駆動手段7とを備えている。
【0012】ダイプレート3は水室5の一方の側壁(図
1の右側壁)を形成するように同水室5を閉鎖してい
る。水室5を区画するハウジング6の下部には、図示し
ない給水装置が接続される給水口8が形成され、ハウジ
ング6の上部には、内部の水をペレットとともに外部に
排出するための排水口9が設けられている。ハウジング
6の一端(図1の右端)には、二軸混練機又はギアポン
プ等からなる押出機のチャンバー10が接続されてい
る。従って、ダイプレート3のダイ孔3Aから水室5へ
押し出された溶融樹脂は、水室5内に押し出されると同
時に表皮が冷却されて後述のナイフ15によって細かく
切断され、その後、水室5内で冷却硬化してペレットに
造粒されるようになっている。
【0013】ハウジング6の他端(図1の左端)には、
電動モーター等よりなる前記駆動手段7が接続された軸
受けケース11が接続されている。この軸受けケース1
1には、ベアリング12を介して回転軸13が出没自在
でかつ回転自在に挿通されており、この回転軸13の先
端部は水室5内に突出している。回転軸13の先端には
前記カッター2が固定されていて、図2に示すように、
このカッター2は、中心部が回転軸13に固定された円
盤状のナイフホルダー14と、このナイフホルダー14
に放射状に取り付けられた複数枚のナイフ15とから構
成され、このナイフ15は、ナイフホルダー14に対し
てボルト締結可能な断面ほぼ長方形状の固定部16と、
この固定部16から一体に延びる断面ほぼ台形の切断部
17とからなる。
【0014】図3及び図4は、上記水中カット造粒装置
1のカッター2に使用されるナイフ15の第一実施形態
を示している。以下、本実施形態のナイフ15の断面形
状(切断部17の断面形状)をより具体的に説明する。
図3(a)に示すように、本実施形態のナイフ15の切
断部17は、ダイプレート3の切断面4に対面するカッ
ター面19と、回転方向後方に向かって次第に切断面4
から離れるようにカッター面19の回転方向前縁に対し
て鋭角(本実施形態では概ね50度程度)に交差する切
断刃面20と、この切断刃面20に対して同じ向きに傾
斜した状態で連なっているすくい面21と、このすくい
面21の後端縁21Aから回転方向後方に延びる背面2
2と、この背面22の後端縁22Aから切断面4に向か
ってほぼ垂直に延びる後面23と、カッター面19の回
転方向後端から湾曲状に立ち上がる傾斜部分を有してお
りそこから回転方向後方に延びて後面23の下端23A
と交差している内面24と、を備えている。
【0015】そして、本実施形態のナイフ15では、そ
のすくい面21における切断刃面20に近接した回転方
向前側部分に、切断刃面20によって切断された溶融ペ
レット25を当該ナイフ15からいち早く分離させため
の逃がし溝26が形成されており、この逃がし溝26
は、ダイプレート3に形成されたダイ孔3Aが配置され
ている範囲をカバーする長さを備えている(図1参
照)。この逃がし溝26は、切断刃面20によって切断
された直後の溶融ペレット25をいったんナイフ15か
ら分離させる程度に回転方向後方に抉れた前側段差27
を回転方向前部に有し、かつ、この逃がし溝26に入り
込んだ溶融ペレット25を当該逃がし溝26の外部へ飛
び出させるための後側段差28を回転方向後部に有す
る、断面ほぼコの字溝形に形成されている。
【0016】なお、図3(a)では、切断面4に対する
すくい面21の傾斜度合いが切断刃面20の傾斜度合い
と一致しているが、図3(b)に示すように、切断面4
に対するすくい面21の傾斜度合いが所定の逃げ角θだ
け切断刃面20の傾斜度合いよりも小さくなっている断
面形状のナイフ15に対しても、上記逃がし溝26を形
成することもできる。次に、図4を参照しつつ、上記断
面形状を有するペレタイザ用ナイフ15の作用を説明す
る。
【0017】まず、ダイプレート3のダイ孔3Aから押
し出されてきた溶融樹脂29は、図4(a)に示すよう
に、ナイフ15のカッター面19から強いせん断を受け
ることによって切断され、図4(b)に示すように、切
断刃面20に沿ってダイプレート3から離れて前記逃が
し溝26に入り込む。このさい、逃がし溝26の前側段
差27は、切断刃面20によって切断された直後の溶融
ペレット25をいったんナイフ15から分離させる程度
に回転方向後方に抉れた形状になっているので、溶融ペ
レット25が切断刃面20に接している状態(図4
(b)の仮想線状態)から前側段差27を乗り越えた状
態(図4(b)の実線状態)までの間に、その溶融ペレ
ット25が高温のナイフ15からいったん離れてそのす
べての外周面が水室5内の水に晒され、この時に溶融ペ
レット25の外周部に薄い固層膜が形成される。
【0018】その後、上記溶融ペレット25は逃がし溝
26の内部に入り込むが、ナイフ15はカッター2の高
速回転に伴って前方へ高速で移動しているので、この逃
がし溝26の内部に入った溶融ペレット25は後側段差
28に当たって再びナイフ15から離され、このため、
前側段差27を乗り越える際に回りの水でいったん冷却
された溶融ペレット25の外周面全体が更に水に晒され
て外周部の固層膜がより強固なものとなる。このよう
に、本実施形態のナイフ15によれば、切断刃面20に
よって切断された溶融ペレット25は、すくい面21の
後端縁21Aに至る前において、前側段差27を経て逃
がし溝26に入る時とその後に後側段差28によっては
ね飛ばされる時の二度に渡って、高温のナイフ15から
引き離されて水室5内の水に外周面が晒されるため、そ
の後に他の溶融ペレット25と接触しても互いに接着し
難くなり、互着ペレットや連珠ペレットの発生が極めて
効率的に抑制されることになる。
【0019】図5は、前記水中カット造粒装置1のカッ
ター2に使用されるナイフ15の第二実施形態を示して
いる。本実施形態のナイフ15が第一実施態のナイフ1
5と異なる点は、前記逃がし溝26が後側段差28を備
えておらず、前側段差27のみを有している点にあり、
従って、この場合には、逃がし溝26の底面がすくい面
21を形成していることになる。なお、図5(a)と図
5(b)の違いは、前記した図3(a)と図3(b)の
ときと同様に、前者が切断刃面20とすくい面21の傾
斜度合いが一致している場合であり、後者がそれらの傾
斜度合いに所定の逃げ角θだけ差がある場合である点に
あり、その他の構造及び作用は両者間に相違はない。
【0020】本実施形態では、逃がし溝26が後側段差
28を備えていないので、これによる溶融ペレット25
のはね飛ばし機能を発揮することはできないが、前側段
差27が形成されている点は第一実施形態の場合と同様
であるため、この限りにおいて、第一実施形態と同様の
溶融ペレット25の冷却硬化作用を奏することができ
る。すなわち、本実施形態のナイフ15においても、切
断刃面20によって切断された直後の溶融ペレット25
が前側段差27によって高温のナイフ15からいったん
離れたときに、溶融ペレット25が水室5内の水に晒さ
れてその外周部に薄い固層膜が形成されるため、後続の
他の溶融ペレット25と接触しても互いに接着し難くな
り、互着ペレットや連珠ペレットの発生が抑制される。
【0021】図6は、前記水中カット造粒装置1のカッ
ター2に使用されるナイフ15の第三実施形態を示して
いる。本実施形態のナイフ15の逃がし溝26は、前記
した前側段差27や後側段差28を有するコの字状の溝
形状ではなく、所定の曲率1/Rでナイフ15の断面内
部側に湾曲するようにすくい面21に形成された湾曲面
30により構成されている。なお、この曲率1/Rは途
中で段階的に変化させることもできるし、同曲率1/R
を連続的に変化させて楕円状の湾曲面30とすることも
できる。
【0022】かかる湾曲面30よりなる逃がし溝26に
よっても、当該逃がし溝26に入り込んだ溶融ペレット
25がその湾曲面30の湾曲形状に沿ってナイフ15か
ら離れる方向にはね飛ばされることになるので、切断さ
れた溶融ペレット25がすくい面21の後端縁21Aに
至るまで高温のナイフ15に接触し続けることがなくな
り、互着ペレットや連珠ペレットの発生が抑制される。
ところで、本発明は上記各実施形態に限定されるもので
はない。例えば、図示していないが、前記逃がし溝26
の断面形状は、前側段差27を有しておらず後側段差2
8のみを有するほぼ三角形状のものとすることができ、
かかる断面形状であっても、後側段差28によるはね飛
ばし機能によって溶融ペレット25をナイフ15から離
すことにより、互着ペレットや連珠ペレットの発生を抑
制することができる。
【0023】また、上記の実施形態において、ナイフ1
5の断面形状の細部、カッター2に対するナイフ15の
取り付け数、水中カット造粒装置1としての細部構成等
は適宜変更可能であり、更に、本発明のナイフ15はホ
ットカット造粒装置にも採用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶融樹脂の切断時に互着ペレットや連珠ペレットが発生
するのを確実に抑制できるので、ペレット製品の品質を
維持して歩留まりの低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係るナイフを採用した水中カッ
ト造粒装置の縦断面図である。
【図2】同ナイフを採用したカッターを切断面側から見
た正面図である。
【図3】同ナイフの切断部の横断面図である。
【図4】同ナイフによる切断後の溶融ペレットの挙動を
示す拡大横断面図である。
【図5】第二実施形態に係るナイフの切断部の横断面図
である。
【図6】第三実施形態に係るナイフの切断部の横断面図
である。
【図7】従来例に係るナイフの切断部の横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 水中カット造粒装置 2 カッター 3 ダイプレート 3A ダイ孔 4 切断面 6 ハウジング 7 駆動手段 14 ナイフホルダー 15 ナイフ 19 カッター面 20 切断刃面 21 すくい面 21A 後端縁 22 背面 25 溶融ペレット 26 逃がし溝 27 前側段差 28 後側段差 30 湾曲面
フロントページの続き (72)発明者 坂本 由介 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 Fターム(参考) 4F201 BA02 BK13 BL11 BL38 BN18 BQ42 BQ47 BQ48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイプレート(3)の切断面(4)に対
    面するカッター面(19)と、回転方向後方に向かって
    次第に前記切断面(4)から離れるように前記カッター
    面(19)の回転方向前縁に対して鋭角に交差する切断
    刃面(20)と、この切断刃面(20)に対して同じ向
    きに傾斜した状態で連なっているすくい面(21)と、
    このすくい面(21)の後端縁(21A)から実質的に
    回転方向後方に延びる背面(22)とを備えているペレ
    タイザ用ナイフにおいて、 前記切断刃面(20)によって切断された溶融ペレット
    (25)を前記すくい面(21)の後端縁(21A)に
    至る前に当該ナイフ(15)から分離させるべく同ナイ
    フ(15)の断面内部側に凹んだ逃がし溝(26)が前
    記すくい面(21)に形成されていることを特徴とする
    ペレタイザ用ナイフ。
  2. 【請求項2】 逃がし溝(26)は、前記切断刃面(2
    0)によって切断された直後の溶融ペレット(25)を
    いったんナイフ(15)から分離させる程度に回転方向
    後方に抉れた段差(27)を回転方向前部に有する請求
    項1に記載のペレタイザ用ナイフ。
  3. 【請求項3】 逃がし溝(26)は、この逃がし溝(2
    6)に入り込んだ溶融ペレット(25)を当該逃がし溝
    (26)の外部へ飛び出させる第二の段差(28)を回
    転方向後部に有する請求項2に記載のペレタイザ用ナイ
    フ。
  4. 【請求項4】 逃がし溝(26)は、所定の曲率でナイ
    フ(15)の断面内部側に湾曲するように形成された湾
    曲面(30)よりなる請求項1に記載のペレタイザ用ナ
    イフ。
  5. 【請求項5】 複数のダイ孔(3A)を有するダイプレ
    ート(3)と、 このダイプレート(3)の切断面(4)を取り囲むよう
    に形成されたハウジング(6)と、 このハウジング(6)内に回転自在に収納されたナイフ
    ホルダー(14)と、 このナイフホルダー(14)を一定方向に回転させる駆
    動手段(7)と、 前記ナイフホルダー(14)に取り付けられたナイフ
    (15)であって、前記ダイプレート(3)の切断面
    (4)に対面するカッター面(19)と、回転方向後方
    に向かって次第に前記切断面(4)から離れるように前
    記カッター面(19)の回転方向前縁に対して鋭角に交
    差する切断刃面(20)と、この切断刃面(20)に対
    して同じ向きに傾斜した状態で連なっているすくい面
    (21)と、このすくい面(21)の後端縁(21A)
    から実質的に回転方向後方に延びる背面(22)とを有
    するナイフ(15)と、 を備えているペレタイザにおいて、 前記ナイフ(15)は請求項1〜4のいずれかに記載さ
    れたナイフよりなることを特徴とするペレタイザ。
JP2001232312A 2001-07-31 2001-07-31 ペレタイザ用ナイフとこれを用いたペレタイザ Pending JP2003039427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232312A JP2003039427A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 ペレタイザ用ナイフとこれを用いたペレタイザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232312A JP2003039427A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 ペレタイザ用ナイフとこれを用いたペレタイザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003039427A true JP2003039427A (ja) 2003-02-13

Family

ID=19064249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001232312A Pending JP2003039427A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 ペレタイザ用ナイフとこれを用いたペレタイザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003039427A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214319A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Toyo Seikan Kaisha Ltd 溶融樹脂カッター
JP2010000740A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Japan Steel Works Ltd:The ペレット製造装置用のカッター刃およびペレット製造装置
JP2012245739A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Japan Steel Works Ltd:The ペレット製造装置のカッタ刃およびペレット製造装置
CN103029154A (zh) * 2012-11-19 2013-04-10 江苏海鸥食品机械制造有限公司 连续旋转式果蔬切瓣机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214319A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Toyo Seikan Kaisha Ltd 溶融樹脂カッター
JP2010000740A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Japan Steel Works Ltd:The ペレット製造装置用のカッター刃およびペレット製造装置
JP2012245739A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Japan Steel Works Ltd:The ペレット製造装置のカッタ刃およびペレット製造装置
CN103029154A (zh) * 2012-11-19 2013-04-10 江苏海鸥食品机械制造有限公司 连续旋转式果蔬切瓣机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4227522B2 (ja) 熱可塑性ポリマーを熱顆粒化するための装置
JP4592572B2 (ja) 水中カット造粒装置
MX2008014666A (es) Placa de dado de cara solida.
WO2011155166A1 (ja) 水中カット造粒装置用ナイフホルダ
JP2003039427A (ja) ペレタイザ用ナイフとこれを用いたペレタイザ
JP6863403B2 (ja) ペレタイザ、及び、これを用いたペレットの製造方法
JP6668839B2 (ja) ペレタイザ、及び、これを用いたペレットの製造方法
JP2828601B2 (ja) 合成樹脂用造粒ダイスおよびその製造方法
JP2006297788A (ja) カッタホルダおよび造粒装置
JP3768372B2 (ja) 合成樹脂水中カット造粒装置
JP2905472B2 (ja) 水中カット造粒装置とその装置に使用するナイフ、並びに、そのナイフを用いた水中カット造粒方法
JP5564010B2 (ja) ペレット製造装置のカッタ刃およびペレット製造装置
JPH07178726A (ja) 造粒用ダイス
JP4521112B2 (ja) ペレタイザーのための造粒型
JP4008027B2 (ja) 水中造粒装置
JP2741176B2 (ja) 熱可塑性樹脂ストランドの造粒方法と装置
JPH11291327A (ja) 二軸混練押出機
JP4216526B2 (ja) ペレタイザ用のナイフ
JP4258771B2 (ja) 熱可塑性樹脂材料の水中造粒方法および熱可塑性樹脂水中造粒用ダイス
JP2010149473A (ja) 水中カット造粒装置用ダイス
JP2911370B2 (ja) 樹脂造粒用ダイス及びその製造方法
JP3010263U (ja) 熱可塑性樹脂の造粒押出装置
JP2014069525A (ja) 樹脂造粒用ダイプレート
JP7238151B2 (ja) ダイス、ダイスの製造方法、押出機およびペレットの製造方法
JP2003211442A (ja) ペレタイザとこれに用いるナイフ及びダイプレート