JP2003038576A - キャスター付き介護用椅子 - Google Patents

キャスター付き介護用椅子

Info

Publication number
JP2003038576A
JP2003038576A JP2001236182A JP2001236182A JP2003038576A JP 2003038576 A JP2003038576 A JP 2003038576A JP 2001236182 A JP2001236182 A JP 2001236182A JP 2001236182 A JP2001236182 A JP 2001236182A JP 2003038576 A JP2003038576 A JP 2003038576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
seat
backrest
chair
casters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001236182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3823223B2 (ja
Inventor
Etsuzo Okikawa
悦三 沖川
Shinji Kitagawa
新二 北川
Gensai Hasegawa
玄哉 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIMURA GISHI KOSAKU KENKYUSHO
KIMURA GISHI KOSAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
KIMURA GISHI KOSAKU KENKYUSHO
KIMURA GISHI KOSAKU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIMURA GISHI KOSAKU KENKYUSHO, KIMURA GISHI KOSAKU KENKYUSHO KK filed Critical KIMURA GISHI KOSAKU KENKYUSHO
Priority to JP2001236182A priority Critical patent/JP3823223B2/ja
Publication of JP2003038576A publication Critical patent/JP2003038576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823223B2 publication Critical patent/JP3823223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被介護者を楽な姿勢で着座させて
移動でき、持ち運び容易、取扱い簡単で、着座状態で入
浴等ができ、衛生面でも優れた介護用椅子を提供する。 【解決手段】 底部に複数のキャスタ(70)を備えた矩形
の底フレーム(1)と、該底フレーム(1)に対し起伏自在に
軸止したコの字形若しくは矩形の座部フレーム(2)と、
該座部フレームの支点位置から離れた位置で枢着されそ
の上部側に背凭れ機能を有し、且つ下部は前記底フレー
ム(1)に摺動するものとした背凭れフレームとを、管部
材又は棒部材を用いて形成し、前記背凭れフレーム(3)
の下部と座部フレーム(2)の下部との距離を可変として
連結する角度調節フレーム(4)と、前記底フレーム、座
部フレーム及び背凭れフレームとを骨組みとして、前記
座部フレームには通水性を有する座部シート(6)を、背
凭れフレーム(3)には通水性を有する背凭れシート(6)を
夫々設け、且つ被介護者を固定するための通水性を有す
る安全ベルト(73)を備えたことを特徴とするキャスター
付き介護用椅子を、解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主として、脳性麻
痺等の身体障害児が着座使用し、姿勢の調節が可能で、
且つ、着座状態で移動可能な介護用椅子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、脳性麻痺等による肢体障害者
等(以下、被介護者という。)においては、日常、車椅
子に着座して過ごすことが多い。長時間に亘り、着座姿
勢を続ける被介護者にとっては、斯かる時間中に異なる
着座姿勢をとることで、幾分、快適性を得ることができ
ること、また、介護時の利便性等の理由から、背もたれ
の角度調節機構(以下、リクライニングという。)を備
えた介護用椅子が、広く使用されている。
【0003】前記被介護者のうち、特に身体障害児にお
いては、病院、施設よりもむしろ家庭内において介護を
行う場合も非常に多く、介護に使用される介護用椅子に
おいても、使用環境に適した利便性が要求されるに至っ
ている。
【0004】従って、介護用椅子においては、当該利便
性を目的とした種々の発明がなされており、例えば、図
5に示した特開平11−18863号に開示される発明
のように、相互に離間して位置せしめられ、かつ、夫々
が、上支持部材と、前部材と、下部材と、長さ可変の後
部材とを備えてなる略平行な一対のフレーム部材と、前
記フレーム部材同士の中間に配設された背もたれ部材で
あって、上記上部材に枢動可能に連結されたことによ
り、ほぼ鉛直な姿勢から傾き姿勢へと回転によりリクラ
イニングし得る背もたれ部材と、前記上支持部材同士の
間に配置されるとともに前記背もたれ部材の前方に位置
せしめられたシート部材と、一端にて、対応する上支持
部材に枢動可能に連結されて該上支持部材に対して後方
上向きの力を加え、且つ、他端にて、前記下部材に枢動
可能に連結され、前記シート部材に着座する人の下向き
荷重に対して前記上支持部材を支える、伸縮可能なシリ
ンダ部材とを備えてなり、前記前部材が、その下端にお
いて前記した部材に固定的に連結され、前記上支持部材
がその第一端にて前記前部材の上端に枢動可能に連結さ
れ、前記長さ可変の後部材が、その下端にて前記した部
材に枢動可能に連結されるとともに、該長さ可変の後部
材が、その上端にて前記上支持部材の第二端に連結さ
れ、前記上側支持部材が、前記背もたれ部材に対する前
記旋回連結点と、その前記第二端との中間に、旋回可能
ジョイントを有していることにより、該上支持部材の屈
曲と、該上支持部材との間に位置せしめられた前記シー
ト部材の傾斜とを許容しているキャスタ付の椅子(以
下、先行技術1という。)等が公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、当該先行技術
1に係るキャスタ付の介護用椅子は、リクライニング機
構が複雑となり、使用する部品点数の増加に伴う全体重
量の増加を招来することから、自由な取り廻しが行い難
く、持ち運びには適さないものである。
【0006】また、このような介護用椅子は、耐水性を
備えておらず、この結果、日常生活において用途が限定
されることが多く、例えば、入浴時等といった耐水性が
要求される使用を前提としておらず、従って、前記入浴
時等においては、前記リクライニングチェアを使用する
ことができず、当該介護者が滑りやすい浴室へ被介護者
を抱えて浴室内へ運び込んで、介護者及び被介護者の双
方が転倒しないように注意しながら介護作業をしなけれ
ばならず、この結果、介護者及び被介護者双方の負担は
極めて過大となっている。
【0007】更に、先行技術1をはじめとする従来の介
護用椅子においては、介護者が着座状態で、過って大小
便をした場合の清掃作業は、洗剤に浸した布で汚れた箇
所を拭き取る程度しかできないうえ、ガススプリング等
のシリンダー等を使用して当該介護用椅子の機構が複雑
化することによって、汚れの拭き取り自体も十分に行う
ことが極めて困難であり、衛生面において、非常に問題
であった。
【0008】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、被介護者を着座させて移動ができる介護用椅
子において、持ち運びが極めて容易であり、取扱いが簡
単で、被介護者の楽な着座状態を確保でき、また、例え
ば入浴時においては着座状態で入浴できるというように
日常における用途を拡大することができ、更には、衛生
面においても優れた介護用椅子を提供することを、発明
が解決しようとする課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】底部に複数のキャスタを
備えた矩形の底フレームと、該底フレームに対し起伏自
在に軸止したコの字形若しくは矩形の座部フレームと、
該座部フレームの支点位置から離れた位置で枢着されそ
の上部側に背凭れ機能を有し、且つ下部は前記底フレー
ムに摺動するものとした背凭れフレームとを、管部材又
は棒部材を用いて形成し、前記背凭れフレームの下部と
座部フレームの下部との距離を可変として連結する角度
調節フレームと、前記底フレーム、座部フレーム及び背
凭れフレームとを骨組みとして、前記座部フレームには
通水性を有する座部シートを、背凭れフレームには通水
性を有する背凭れシートを夫々設け、且つ被介護者を固
定するための通水性を有する安全ベルトを備えたことを
特徴とするキャスター付き介護用椅子を、課題を解決す
るための手段とするものである。尚、本発明におけるシ
ートの「通水性」とは、シートの繊維自体は、撥水性若
しくは防水性を有し、吸水性を有しないものであり、通
水の効果は、シートに形成された通水孔によって得られ
るものである。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、主として三つの矩形若
しくはコの字形のフレームを組合せ、通水性を有するシ
ート、背凭れ等の素材を使用して、シリンダ等の重量物
を使用せず、軽量で耐久性に優れ、且つ簡素な構成で、
折畳み自在としてキャスタを備えた介護用椅子を構成し
たことから、極めて軽量とすることができるとともに、
耐水性に優れ、被介護者が着座状態において入浴するこ
とができることから、介護者及び被介護者の入浴時の過
大な負担や足を滑らす等の危険性を回避することがで
き、また、介護者が着座状態で過って大小便をした場合
等の後の清掃作業においては、介護用椅子全体を水洗す
ることができることから、極めて衛生的に、当該介護用
椅子を使用することができる。
【0011】また、前記背凭れフレームの下部と座部フ
レームの下部との距離を可変として連結する角度調節フ
レームとを、構成フレームとして、通水性を有する座
部、背凭れ部を備えた構成とすることで、極めて軽量且
つ簡素な構成を維持した状態で、リクライニング機能を
具備させることができ、被介護者の着座時における快適
性を向上させることができるとともに、入浴後の水滴や
湿気の除去を容易とする効果を得ることができる。
【0012】更に、座部フレーム若しくは背凭れフレー
ムに、被介護者の胴部を固定するための通水性を有する
シートベルトを設けた場合には、入浴時等において安全
性を確保することができる。
【0013】また、折畳み時においては、背凭れフレー
ムにおける背上杆を持ち上げた状態で、前記角度調節フ
レームの把持杆を持ち上げて、当該角度調節フレームに
おける掛止歯列が掛止ピンに係合しないように、前記背
凭れフレームをそのまま倒すことによって、極めて簡単
に、折畳むことができる。
【0014】また、背凭れフレームの背上側における二
本の背側杆は、折畳金具を介した構成とした場合には、
当該双方の折畳金具における操作レバーを倒すことによ
って、背上杆及びこれに連続する一部の背側杆を折畳む
ことができ、更にコンパクトな収納状態とすることがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態及び実施例】図1は本発明の実施例
に係る介護用椅子の斜視図、図2は同実施例に係る介護
用椅子におけるフレームの折畳み状態を示す右側面図、
図3は同実施例に係る介護用椅子におけるフレームの組
立状態を示す右側面図、図4は同実施例に係る介護用椅
子の背面図、図5は先行技術に係る介護用椅子の側面図
である。
【0016】本発明の実施例にかかる介護用椅子は、耐
荷重45kg程度となる、特に脳性麻痺児をはじめとす
る肢体不自由児の介護を目的とするものであって、図1
乃至図4に示すように、アルミ製の円管素材からなる底
フレーム(1)、座部フレーム(2)、背凭れフレーム(3)
と、角度調節フレーム(4)の4つのフレームと、通水性
の座部シート(5)及び背凭れシート(6)を主として構成要
素とする総重量5kg程度ものであり、更に詳しくは、
以下に具体的に説明する。
【0017】先ず、底フレーム(1)は、アルミ製の底前
杆(10)、底後杆(12)及び二本の底側杆(11)(11)とを矩形
としてなる幅40cm程度、長さ67cm程度の底フレ
ーム(1)における各隅部近傍に、夫々ロック機構付きの
ステンレス製3インチサイズのキャスター(70)を取付け
るとともに、当該左右の底側杆(11)(11)の後端近傍には
後軸支片(14)(14)を設け、また、左右の底側杆(11)(11)
の中央よりやや前方位置には金属製の摺板(13)を設けた
構成としたものである。
【0018】次に、座部フレーム(2)は、座前杆(20)と
その両端に連続する二本の座側杆(21)(21)とからなるコ
の字形状とするとともに、該座側杆(21)(21)には掛止ピ
ン(22)(22)を対設した構成とし、前記座部フレーム(2)
における両端部を前記後軸支片(14)(14)で軸支し、当該
後軸支片(14)(14)を当該座部フレーム(2)の回動軸とし
て、回動可能に連結する。
【0019】ここで、底フレーム(1)には、背凭れフレ
ーム(3)における背下杆(32)との摩擦による傷付きを防
止するとともに、より摩擦抵抗を小さいものとして、ス
ムーズな組立及び折畳みの切り替え、及びスムーズなリ
クライニングを可能とするものである。
【0020】また、背凭れフレーム(3)は、背上杆(30)
及びこれに対向する背下杆(32)の相互の端部を二本の背
側杆(31)(31)で連結して矩形として形成したものであ
り、その背側杆(31)(31)の内側から、前記座部フレーム
(2)の座側杆(21)(21)が交叉し、当該交叉位置を同一軸
にて回動自在に連結した状態とするとともに、背下杆(3
2)が底フレーム(1)における摺板(13)上を摺動するよう
になっている。
【0021】そして、角度調節フレーム(4)は、鋼製の
把持杆(41)の左右両端に、当該把持杆(41)に対して垂直
に調節杆(40)を連結したコの字形状とし、当該コの字の
両端部を前記背凭れフレーム(3)における背下杆(32)側
となる背側杆(31)(31)に軸止され、且つ、当該左右の調
節杆(40)(40)の夫々には、前記座部フレーム(2) におけ
る掛止ピン(22)(22)が嵌り込むスリット状の掛止部を一
定間隔で夫々5箇所設けた前記掛止歯列(42)(42)を形成
したフレーム構成である。
【0022】更に、座部シート(5)及び背凭れシート(6)
は、いずれも通水性に優れた、ナイロン製のメッシュ生
地を使用したものであり、座部シート(5)は座部フレー
ム(2)に、また背凭れシート(6)は背凭れフレームに夫々
被着したものである。
【0023】尚、本実施例におけるナイロン製のメッシ
ュ生地は、図1に部分拡大図として示すように、1.5
mm四方の正方形の通水孔(76)が上下左右に3.5mm
ピッチで無数に配列されたものを使用しており、座部シ
ート(5)の座側杆(21)(21)に掛け回した座部シート(5)の
両掛け回し縁部には、座部フレーム(2)に対する取付手
段となり、且つ、着座時の座部シート(5)の沈み込みを
防止して安定した着座を可能とするための幅50mm程
度の取付ベルト(71)を2本備えている。
【0024】取付ベルトの一端には合成樹脂製の大型バ
ックル(72)を備えるとともに、雌雄面ファスナー手段(7
4)(75)を兼備することにより強固に係着状態を保つこと
ができるものとして、着座面とは反対側位置において、
当該大型バックル(72)及び雌雄面ファスナー手段(74)(7
5)によって取付ベルト(71)の締付け具合を調整しつつ、
当該ベルトを固定する。
【0025】そして座部フレーム(2)には、被介護者が
着座状態において腰部近傍となる位置に、当該被介護者
がキャスター付き介護用椅子から転落することを防止す
るために、安全ベルト(73)を設けたものとしている。当
該安全ベルトは、一端をループとし、且つ他端には相互
に係脱自在となる面ファスナー手段を備えた二本一組の
ベルト体からなり、いずれもループ部分を背凭れフレー
ム(3)の背側杆(31)に掛け、他端を相互の雌雄面ファス
ナーによって係着するものとしている。
【0026】また、背凭れシート(6)においても、前記
座部シート(5)と同様に、背凭れフレーム(3)に対する取
付、及び着座時の背凭れシート(3)の沈み込みの調節の
観点等から、同様の幅50mm程度となる取付ベルト(7
1)を4本備えた構成としている。
【0027】被介護者が着座状態において腰部近傍とな
る位置には、当該被介護者が介護用椅子から転落するこ
とを防止するために、安全ベルト(73)を設けたものとし
ている。当該安全ベルト(73)は、一端をループとし、且
つ他端には相互に係脱自在となる面ファスナー手段を備
えた二本一組のベルト体からなり、いずれもループ部分
を背凭れフレーム(3)の背側杆(31)に掛け、他端を相互
の雌雄面ファスナーによって係着するものとしている。
【0028】また、本実施例に係る介護用シートは、折
畳み収納を可能としており、これにより車などで移動す
る際にも、手軽に持ち運ぶことができる点で優れてい
る。
【0029】折畳み方法については、被介護者が着座し
ていない状態で行い、背凭れフレーム(3)における背上
杆(30)に前傾方向の回動力を加えた状態で、前記角度調
節フレーム(4)の把持杆(41)を持ち上げて、掛止ピン(2
2)(22)と当該角度調節フレーム(4)における掛止歯列(4
2)(42)との係合を解除して、前記背凭れフレーム(3)を
後方へ倒すことによって、折畳むことができる。
【0030】この際に、背凭れフレーム(3)における背
上杆(30)が突き出した形状となることから、本実施例に
おいては、更に、背凭れフレーム(3)の背上側(30)にお
ける二本の背側杆(31)(31)は、折畳金具(33)(33)を介し
た構成としており、当該双方の折畳金具(33)(33)におけ
る操作レバー(34)(34)を倒すことによって、背上杆(30)
及びこれに連続する一部の背側杆(31)(31)を折畳むjこ
とができ、非常にコンパクトで嵩張らない収納形態とす
ることができる。
【0031】尚、座部シート(5)及び背凭れシート(6)の
いずれにおいても、被介護者の体格が大きいほど前記取
付ベルト(71)を長めに調節して、当該介護用椅子に体が
納まるように調節することができ、障害児の成長にあわ
せて、使用することができる。
【0032】本実施例に係るキャスター付き介護用椅子
においては、上記構成によって、5段階のリクライニン
グが可能で、リクライニング角度は、底部フレーム(1)
と背凭れフレーム(3)との挟角(a)は、75度乃至30
度、概ね、底部フレーム(1)と座部フレーム(2)との狭角
(b)は20度乃至10度程度となる。
【0033】リクライニングで使用する角度調節フレー
ム(4)の形状は、把持杆(41)の左右両端に、当該把持杆
(41)に対して垂直に調節杆(40)(40)を設けたコの字形状
であり、当該左右の調節杆(40)(40)には、相互に対向す
る位置に、前記掛止ピンの嵌り込むスリットを一定間隔
で形成してなる前記掛止歯列を有するものである。
【0034】尚、本発明の実施例においては、底部フレ
ームの磨耗による塗装の剥げを防止するとともに、円滑
な摺動操作を可能とするため、摺板(13)を設けたものと
しているが、特に剥離しやすい塗装を行わない場合や、
十分に円滑な摺動操作が可能な場合においては、特に当
該摺板(13)を設けないものとすることもできる。
【0035】また、同実施例においては、背上杆(30)を
前傾方向へ回動させることにより、摺板(13)と背下杆(3
2)とが離間するが、摺板(13)と背下杆(32)、若しくは底
側杆(11)と背下杆(32)とが離間しないように、図示省略
するが、相互にガイド機能を備えることにより、常に摺
動状態を維持するものとすることもできる。
【0036】更に、本実施例においては、座部フレーム
(2)や角度調節フレーム(4)をコの字形のフレームとして
いるが、これに代えて強度的により優れた矩形のフレー
ムを使用することもできる。また、本発明におけるいず
れのフレームについても、補強的なサブフレーム等を設
けることができることはいうまでもない。
【0037】また、キャスター(70)については、十分な
耐荷重を有するものであればよいが、キャスター付き介
護用椅子としての安全上、キャスター(70)のロック機構
等といったブレーキ機能を備えているものが、より好ま
しい。
【0038】更に、本発明においては、当該座部シート
若しくは当該座部シート及び背凭れシート上に、ポリウ
レタン製のスポンジシート等を載置した形態等とするこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るキャスター付き介護用椅
子の斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係るキャスター付き介護用椅
子におけるフレームの折畳み状態を示す右側面図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る介護用椅子におけるフレ
ームの組立状態を示す右側面図である。
【図4】本発明の実施例に係るキャスター付き介護用椅
子の背面図である。
【図5】先行技術に係るキャスター付き介護用椅子の側
面図である。
【符号の説明】
(1) 底フレーム (10) 底前杆 (11) 底側杆 (12) 底後杆 (13) 摺板 (14) 後軸支片 (2) 座部フレーム (20) 座前杆 (21) 座側杆 (22) 掛止ピン (3) 背凭れフレーム (30) 背上杆 (31) 背側杆 (32) 背下杆 (33) 折畳金具 (34) 操作レバー (4) 角度調節フレーム (40) 調節杆 (41) 把持杆 (42) 掛止歯列 (5) 座部シート (6) 背凭れシート (70) キャスタ (71) ベルト (72) バックル (73) 安全ベルト (74) 雌面ファスナー (75) 雄面ファスナー (76) 通水孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 玄哉 神奈川県横浜市栄区笠間3丁目40番5号有 限会社木村義肢工作研究所内 Fターム(参考) 3B099 BA04 CA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に複数のキャスター(70)を備えた矩
    形の底フレーム(1)と、該底フレーム(1)に対し起伏自在
    に軸止したコの字形若しくは矩形の座部フレーム(2)
    と、該座部フレーム(2)の支点位置から離れた位置で枢
    着されその上部側に背凭れ機能を有し、且つ下部は前記
    底フレーム(1)に摺動するものとした背凭れフレーム(3)
    とを、管部材又は棒部材を用いて形成し、前記背凭れフ
    レーム(3)の下部と座部フレーム(2)の下部との距離を可
    変として連結する角度調節フレーム(4)と、前記底フレ
    ーム、座部フレーム及び背凭れフレームとを骨組みとし
    て、前記座部フレームには通水性を有する座部シート
    (6)を、背凭れフレーム(3)には通水性を有する背凭れシ
    ート(6)を夫々設け、且つ被介護者を固定するための通
    水性を有する安全ベルト(73)を備えたことを特徴とする
    キャスター付き介護用椅子。
  2. 【請求項2】 座部シート(5)及び背凭れシート(6)に
    は、長さ調節自在な取付ベルト(71)を設けることによ
    り、着座時における座部及び背凭れ部の沈み込み量を調
    節可能としたことを特徴とする請求項1記載のキャスタ
    ー付き介護用椅子。
  3. 【請求項3】 座部フレーム(2)若しくは背凭れフレー
    ム(3)には、被介護者の胴部を固定するための安全ベル
    トを設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    キャスター付き介護用椅子。
  4. 【請求項4】 角度調節フレーム(4)は、背凭れフレー
    ム(3)の下部若しくは座部フレーム(2)のいずれか一方の
    フレームに軸止するとともに、他方のフレームには、相
    互に係合位置を変更可能とした係合手段を設けたことを
    特徴とする請求項1、2、3又は4記載のキャスター付
    き介護用椅子。
JP2001236182A 2001-08-03 2001-08-03 キャスター付き介護用椅子 Expired - Fee Related JP3823223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236182A JP3823223B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 キャスター付き介護用椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236182A JP3823223B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 キャスター付き介護用椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003038576A true JP2003038576A (ja) 2003-02-12
JP3823223B2 JP3823223B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=19067506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001236182A Expired - Fee Related JP3823223B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 キャスター付き介護用椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823223B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4743923B1 (ja) * 2010-10-12 2011-08-10 株式会社丸冨士 車イス座面用部材
KR101140364B1 (ko) 2010-05-28 2012-05-03 남미성 노약자 또는 장애인을 위한 목욕의자 및 상기 목욕의자를 포함하는 목욕용품
JP5943266B1 (ja) * 2015-03-24 2016-07-05 河崎 務 被介護人用自力多目的移乗車
KR20190143199A (ko) * 2018-06-20 2019-12-30 경북보건대학교 산학협력단 착탈식 가슴받침대를 포함하는 목욕의자

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101140364B1 (ko) 2010-05-28 2012-05-03 남미성 노약자 또는 장애인을 위한 목욕의자 및 상기 목욕의자를 포함하는 목욕용품
JP4743923B1 (ja) * 2010-10-12 2011-08-10 株式会社丸冨士 車イス座面用部材
JP2012120548A (ja) * 2010-10-12 2012-06-28 Marufuji Inc 車イス座面用部材
JP5943266B1 (ja) * 2015-03-24 2016-07-05 河崎 務 被介護人用自力多目的移乗車
WO2016151910A1 (ja) * 2015-03-24 2016-09-29 河崎 務 被介護人用自力多目的移乗車
KR20190143199A (ko) * 2018-06-20 2019-12-30 경북보건대학교 산학협력단 착탈식 가슴받침대를 포함하는 목욕의자
KR102152141B1 (ko) * 2018-06-20 2020-09-04 경북보건대학교 산학협력단 착탈식 가슴받침대를 포함하는 목욕의자

Also Published As

Publication number Publication date
JP3823223B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2204579C (en) Reclining chair
US6817671B1 (en) Collapsible reclining chair
US8646804B2 (en) Apparatus for a convertible wheeled patient aid
KR102468660B1 (ko) 다기능 휠체어
CA2380728A1 (en) Seating for individuals and for groups of individuals with various degrees of accomodation and distraction
JP3823223B2 (ja) キャスター付き介護用椅子
US4654904A (en) Invalid chair
US20120126513A1 (en) Adjustable Wheelchair
JPH06339499A (ja) 介護用車椅子
JPH0739562A (ja) 介護用車椅子
US5437496A (en) Seating system for a mobile chair
JP2003052754A (ja) 車いすあるいは椅子のための身体起こし装置、及びこれを取付けまたは組み込んだ車いすあるいは椅子
JP4289957B2 (ja) シャワー用折畳み椅子
JP3862211B2 (ja) 折り畳み椅子
KR101468048B1 (ko) 다용도 목욕의자
JP3994061B2 (ja) 車椅子
JP2001333938A (ja) 介護用車椅子
JP3523630B2 (ja) 移乗用具
CN219289962U (zh) 一种变形多功能三用轮椅
JP3061157U (ja) 上体凭れ具
JP2004160055A (ja) 身体障害者用椅子
CN210696752U (zh) 哺乳椅及哺乳椅组件
JP3560060B2 (ja) 入浴介護用椅子
JP6406659B2 (ja) 介護用椅子
US10952575B1 (en) Toilet arrangement facilitating comfortable sitting of a user for a prolonged time

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3823223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees