JP2003038502A - 冠状動脈用血管ナイフ - Google Patents

冠状動脈用血管ナイフ

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JP2003038502A
JP2003038502A JP2001227498A JP2001227498A JP2003038502A JP 2003038502 A JP2003038502 A JP 2003038502A JP 2001227498 A JP2001227498 A JP 2001227498A JP 2001227498 A JP2001227498 A JP 2001227498A JP 2003038502 A JP2003038502 A JP 2003038502A
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blood vessel
knife
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blade holder
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JP2001227498A
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English (en)
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Masaaki Matsutani
正明 松谷
Masatoshi Fukuda
正俊 福田
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Mani Inc
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Mani Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医者が血管ナイフを手で持った場合でもナイ
フ本体を見易く、かつ、心臓が鼓動している状態でも下
側の血管壁15bを突き抜けるのを防止し易い血管ナイ
フを提供する。 【解決手段】 棒状の把持部2の先端に刃物ホルダ3を
有し、該刃物ホルダ3の先端にナイフ本体4を有する血
管ナイフ1において、上記把持部2又は刃物ホルダ3に
折曲部3aを形成した。血管ナイフ1の把持部2を手で
持った場合、折曲部3aがあるので、把持している手の
向こうにあるナイフ本体4を見易くなる。また、折曲部
3aがあるので、ナイフ本体は垂直に血管15に突き刺
さることがなく、斜めの方向から突き刺さるようにな
る。したがって、下側の血管壁15bを突き抜け難くす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、医療用ナイフに関
し、特に、冠状動脈を切開するナイフに関する。 【0002】 【従来の技術】心臓の冠状動脈に狭窄や閉塞(血栓)が生
じた場合、その狭窄や閉塞部を跨いで架橋するようにバ
イパス血管移植手術が行われる。この手術は、血管の接
続部位に血管ナイフで切目を作り、この切目に鋏を入れ
て切目を所望の大きさに拡大し、拡大した部分に移植用
の血管の端部を縫合して接続するものである。 【0003】心臓の冠状動脈でこのバイパス血管移植を
行う場合、最近では、心臓を停止させずに、動かしたま
まで行うようになってきた。こうすることで、患者への
負担を軽減でき、かつ、手術費用の軽減をも図ることが
できるようになるからである。この手術の際に、血管に
最初の切目を入れるのが、血管ナイフの役目となってい
る。 【0004】図3は、従来の血管ナイフの図である。同
図に示すように血管ナイフ10は、把持部11と、刃物
ホルダ12と、ナイフ本体13とからなる。把持部11
は、丸棒状でステンレススチールからなり、先端側の約
半分の部分11aは、滑り止めのローレット加工がされ
ている。この把持部11の先端に、刃物ホルダ12を差
し込んで接続しているが、この刃物ホルダ12は、通
常、合成樹脂製である。この刃物ホルダ12の先端にナ
イフ本体13を差し込んで装着される。血管ナイフ10
は、把持部11からナイフ本体13までが全体として真
っ直ぐな形状となっている。 【0005】図4は、刃物ホルダ12の先端部分を拡大
した図で、(a)は正面図、(b)は下面図である。こ
れらの図に示すように、ナイフ本体13は先端が鋭利に
尖った三角形をしており、先端を挟む二辺のうち、三角
形の底辺の方は把持部11の軸と平行で、他の一辺が斜
面となっており、この斜面が切刃13aとなっている。
ナイフ本体13は、その長さが約3mmと小さいことか
ら、切刃13aがどこにあるか良く見ないと分からな
い。そこで、刃物ホルダ12に突起12aを設け、この
突起12aの反対側が切刃13aであることを表示して
いる。 【0006】図5は、上記の血管ナイフ10で血管15
に切目を入れる状態を示している。この血管15は、心
臓の冠状動脈であり、血管15のみが独立してあるので
はなく、周辺は心臓などの体内組織となっている。血管
15の上側の血管壁15aが表面側で下側の血管壁15
bの下は心臓である。このような血管15に切目を入れ
るには、従来は、血管ナイフ10を血管15にやや斜め
に当て、ナイフ本体13の先端で上側の血管壁15aを
貫通させ、刃先が下側の血管壁15bを突き通さないよ
うにして数ミリの距離だけ水平方向に移動し、血管15
に切目を入れる。 【0007】このとき、刃先が下側の血管壁15bを突
き抜けてはいけない。ナイフ本体13の先端が上側の血
管壁15aを突き抜けるときプスッという僅かな抵抗が
ある。医者はこの僅かな抵抗が1回だけで終わるように
注意し、この瞬間に非常に神経を使う。もし1回目の抵
抗を感じ取れないと、下側の血管壁15bを突き抜けて
しまうからである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の血管ナ
イフは図3に示すように真っ直ぐなので、医者が手で持
って血管15にナイフ本体13を当てようとする場合、
ナイフ本体13が手に隠れて見にくい。また、ナイフ本
体13を血管15にやや斜めに当てることからも、ナイ
フ本体13の刃先が見にくくなる。血管の太さもそれほ
ど太くなく、さらに心臓の鼓動で動いているのでやり難
い。これらのことから下側の血管壁15bを突き抜け易
い。 【0009】本発明は、これらの問題の解決を図ったも
ので、医者が血管ナイフを手で持った場合でもナイフ本
体13が見やすく、かつ、心臓が鼓動している状態でも
下側の血管壁15bを突き抜けるのを防止し易い血管ナ
イフを提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の血管ナイフは、棒状の把持部の先端に刃物
ホルダを有し、該刃物ホルダの先端にナイフ本体を有す
る血管ナイフにおいて、上記把持部又は刃物ホルダに折
曲部を形成したことを特徴としている。 【0011】折曲部の折曲角度が30〜60゜である構
成としたり、ナイフ本体の切刃が上向きである構成とし
たり、折曲部からナイフ本体の先端までの距離を3cm
程度にした構成とすることができる。 【0012】 【作用】血管ナイフの把持部を手で持った場合、折曲部
があるので、把持している手の向こうにあるナイフ本体
を見易くなる。また、折曲部があるので、ナイフ本体は
図2に示すように血管に対して平行に近い状態で突き刺
さるようになる。したがって、下側の血管壁を突き抜け
難くすることができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って説明する。図1は、本発明の血管ナイフ1を示す図
で、(a)は正面図、(b)は把持部の右側面図であ
る。これらの図に示すように、把持部2は、従来例と同
様にステンレススチールの丸棒からなり、先端側半分の
部分2aにはローレット加工がされている。また、刃物
ホルダ3の先端には、ナイフ本体4が取り付けられてい
る。一方、従来例とは異なり、本発明では、刃物ホルダ
3の中間には、折曲部3aがあり、この実施例では、把
持部2に対して折曲角度が45゜の角度で曲がってい
る。折曲部3aからナイフ本体4の先端までの距離は、
約3cm程度である。ナイフ本体4の切刃4aは上向
き、すなわち、図1の上側であり、折曲角度45゜の外
側に形成されている。 【0014】図2は、本発明の血管ナイフ1で血管15
に切目を入れる状態を示す図である。血管ナイフ1は、
把持部2に対して上述したように45゜の角度に傾斜し
ているので、平行に近い状態で血管15に接近し上側の
血管壁15aを突き抜ける。このとき長さが3cm程度
の折曲部3aがあるので、把持部2を手で把持していて
も、医者にはナイフ本体4が良く見える。また、ナイフ
本体4は血管15に斜めに当たるので、下側の血管壁1
5bまで距離があり、達するのに時間が掛かり、それだ
け下側の血管壁15bを突き破る危険性を低下させるこ
とができる。 【0015】血管ナイフ1のナイフ本体4が上側の血管
壁15aを突き抜いたら、血管ナイフ1を図2の矢印の
方向に数ミリ程度移動し、切目を所定の大きさにする。
この作業中も、ナイフ本体4が血管15に対して傾斜し
ているので、下側の血管壁15bとの距離を大きく保つ
ことができ、下側の血管壁15bを突き抜くおそれも小
さくなる。この後、手術用鋏で切目をさらに拡大し、バ
イパス用血管を縫合して接続する。 【0016】以上の実施例は、折曲部3aの折曲角度を
45゜にしているが、この角度に限定されない。一般
に、30゜から60゜の範囲であれば、この実施例と同
様の効果を得ることができる。また、折曲部3aを刃物
ホルダ3に形成しているが、刃物ホルダ3が短い場合な
どには、把持部2を折り曲げてもよい。ただし、折曲部
3aから刃物本体の先端までが、2〜5cmになるよう
にする。2cm以下にすると、手に持ったとき刃先が見
えなくなり、5cm以上にすると、ナイフの長さが長す
ぎて取り扱い難くなるからである。 【0017】本発明では、切刃4aがナイフ本体4の上
にあることも重要である。上側の血管壁15aを突き抜
いた後、切刃4aが上にあるので、血管ナイフ1を持ち
上げるようにして切目を拡大するので、下側の血管壁1
5bから遠ざかることになるからである。 【0018】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、棒
状の把持部の先端に刃物ホルダを有し、該刃物ホルダの
先端にナイフ本体を有する血管ナイフにおいて、上記把
持部又はホルダに折曲部を形成したので、手術の際に把
持部をつかんだ手の向こう側にあるナイフ本体の位置を
確認しながら作業することができ、手術が容易にできる
ようになる。また、血管の下側の血管壁を突き抜けるこ
とを防止し易くなり、患者の負担を軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の血管ナイフの図で、(a)は正面図、
(b)は把持部の右側面図である。 【図2】本発明の血管ナイフで血管に切目を入れている
状態を示す図である。 【図3】従来の血管ナイフの図である。 【図4】図4の刃物ホルダの先端部分を拡大した状態の
図で、(a)は正面図、(b)は下面図である。 【図5】図3の血管ナイフで血管に切目を入れる状態を
示す図である。 【符号の説明】 1 血管ナイフ 2 把持部 3 刃物ホルダ 3a 折曲部 4 ナイフ本体 4a 切刃 15 血管 15a 上側の血管壁 15b 下側の血管壁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 棒状の把持部の先端に刃物ホルダを有
    し、該刃物ホルダの先端にナイフ本体を取り付けた血管
    ナイフにおいて、上記把持部又は刃物ホルダに折曲部を
    形成したことを特徴とする冠状動脈用血管ナイフ。
JP2001227498A 2001-07-27 2001-07-27 冠状動脈用血管ナイフ Pending JP2003038502A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011065453A1 (ja) * 2009-11-26 2011-06-03 日本エー・シー・ピー株式会社 医療用ナイフ
WO2012074084A1 (ja) * 2010-12-03 2012-06-07 日本エー・シー・ピー株式会社 医療用器具
CN103948416A (zh) * 2014-05-07 2014-07-30 孙翊夫 一种l型截骨刀的装置
CN104970862A (zh) * 2015-06-26 2015-10-14 中山大学附属第一医院 一种手术刀柄
JP5827737B1 (ja) * 2014-10-08 2015-12-02 中村 正一 医療用ナイフ

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