JP2002125976A - 血管支持具および手術器具 - Google Patents

血管支持具および手術器具

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JP2002125976A
JP2002125976A JP2000319788A JP2000319788A JP2002125976A JP 2002125976 A JP2002125976 A JP 2002125976A JP 2000319788 A JP2000319788 A JP 2000319788A JP 2000319788 A JP2000319788 A JP 2000319788A JP 2002125976 A JP2002125976 A JP 2002125976A
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Yukitoshi Kato
幸俊 加藤
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血管の一部を支持して安定した状態とすること
により、血管吻合術の容易化を図ることができる血管支
持具および手術器具を提供すること。 【解決手段】手術器具1Aは、血管の位置部を支持する
血管支持具2Eと、血管を切開する切開具3とで構成さ
れている。血管支持具2Eは、一対の腕部21a、21
bと、腕部21a、21bの先端部にそれぞれ設置され
た針部22a、22bとを有し、針部22a、22bを
血管に穿刺することにより該血管を支持することができ
る。また、両腕部21a、21bの間に設置されたター
ンバックル24を回転させることにより、腕部21a、
21bが開閉し、両針部22a、22b同士の間隔を調
整し、その状態を維持することができる。また、切開具
3の操作ボタン35を押し込むことにより、刃33が両
針部22a、22bの間に挿入され、血管を切開するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管の吻合術を行
う場合において、血管の一部を支持し得る血管支持具お
よび手術器具に関する。
【0002】
【従来の技術】手術において、血管の途中(側部)に他
の血管の端部または側部をつないで、それらの血管同士
を連通させる吻合術が行われることがある。例えば、冠
動脈のの狭窄による心筋への血行不良がもたらす狭心
症、心筋梗塞症、不整脈症等の治療のための冠動脈バイ
パス手術(CABG;Coronary Artery Bypass Graft)
においては、狭窄した部位より末梢側の冠動脈の側部
に、例えば内胸動脈や大伏在静脈等を吻合(連結)す
る。
【0003】この血管吻合術は、通常、縫合針と糸とを
使用して、両方の血管同士を縫合することにより行う
が、このような手技には、非常に高い技術が必要とされ
る。特に、冠動脈バイパス手術における吻合術は、血管
が細径であり、視野も狭いために難易度が高い。
【0004】また、従来、冠動脈バイパス手術は、人工
心肺を使用して心停止の状態で行われていたが、近年、
患者の負担軽減を図るために、心臓が拍動した状態(心
拍動下)で行う低侵襲の冠動脈バイパス手術(以下、
「心拍動下バイパス手術」と言う。)が実施されてい
る。
【0005】この心拍動下バイパス手術においては、心
臓の拍動によって心臓表面が動くために、血管吻合術
は、さらに困難なものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血管
の一部を支持して安定した状態とすることにより、血管
吻合術の容易化を図ることができる血管支持具および手
術器具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の本発明により達成される。
【0008】(1) 一対の腕部と、前記両腕部の一端
部にそれぞれ設けられ、互いに略平行をなすように配置
された一対の針部とを有し、前記針部を血管に穿刺して
該血管の一部を支持し、操作する血管支持具。
【0009】(2) 前記針部の横断面形状は、略円形
または略楕円形である上記(1)に記載の血管支持具。
【0010】(3) 前記針部の長さは、1.5〜4
0.0mmである上記(1)または(2)に記載の血管
支持具。
【0011】(4) 前記両針部同士の間隔が可変であ
る上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の血管支持
具。
【0012】(5) 前記両腕部は、その長手方向の途
中またはその他端部の少なくとも1箇所で互いに連結さ
れている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の血
管支持具。
【0013】(6) 心臓表面の動きを抑制するスタビ
ライザーに固定可能である上記(1)ないし(5)のい
ずれかに記載の血管支持具。
【0014】(7) 前記血管を切開する切開具を着脱
自在に取り付け可能な切開具取付部を有する上記(1)
ないし(6)のいずれかに記載の血管支持具。
【0015】(8) 前記切開具の先端部と前記針部と
の相対的な位置関係を規定し得るように、前記切開具を
取り付け可能である上記(7)に記載の血管支持具。
【0016】(9) 上記(1)ないし(8)のいずれ
かに記載の血管支持具と、該血管支持具に取り付けられ
る切開具とを有し、前記切開具の先端部は、前記針部に
対して移動可能であることを特徴とする手術器具。
【0017】(10) 前記切開具の先端部の前記針部
に対する移動距離を規制して、適当な長さの切開を行う
ことができる上記(9)に記載の手術器具。
【0018】(11) 前記切開具の先端部は、前記血
管から退避した第1の位置と、前記血管を切開する第2
の位置とに変位可能である上記(9)または(10)に
記載の手術器具。
【0019】(12) 前記切開具の先端部の前記針部
に対する移動を操作する操作部を有する上記(9)ない
し(11)のいずれかに記載の手術器具。
【0020】(13) 前記切開具は、メス、レーザー
プローブ、電気メスまたは超音波メスである上記(9)
ないし(12)のいずれかに記載の手術器具。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血管支持具および
手術器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳
細に説明する。
【0022】<第1実施形態>図1は、本発明の血管支
持具の第1実施形態を示す斜視図、図5〜図8は、それ
ぞれ、本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術(縫
合による方法)を順を追って説明するための図、図9〜
図13は、それぞれ、本発明の血管支持具を使用した血
管の吻合術(リング状部材を用いる方法)を説明するた
めの図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を
「基端」、下側を「先端」と言う。
【0023】図1に示す血管支持具2Aは、一対の板状
の腕部21a、21bと、両腕部21a、21bの先端
部(一端部)にそれぞれ設けられた針部22a、22b
とを有している。
【0024】この血管支持具2Aは、血管の吻合術にお
いて使用するものであり、その両針部22a、22bを
血管に穿刺(刺通)することにより、該血管の一部を支
持し、これにより、血管の切開や縫合等の容易化を図る
ことができるものである。
【0025】腕部21a、21bは、例えば、ステンレ
ス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンま
たはチタン合金のような金属材料等で構成され、弾性を
有している。腕部21a、21bは、それらの基端部
(他端部)同士で固着(連結)されており、弾性変形す
ることにより互いに回動(開閉)可能になっている。そ
して、腕部21a、21bは、それらの弾性により、自
然状態(外力を付与しない状態)で両針部22a、22
b同士が離間した状態(両腕部21a、21bが開いた
状態)を保つように構成されている。
【0026】両腕部21a、21bの先端部(一端部)
には、それぞれ、針部22a、22bが突出するように
設けられている。針部22a、22bは、好ましくは腕
部21a、21bの先端側に対して90〜150°程度
の角度をなす方向に突出するように形成されている。ま
た、両針部22a、22bは、好ましくは略平行に配置
されている。
【0027】このような構成により、腕部21a、21
bを手で握ること等によって、両腕部21a、21b同
士が接近し、両針部22a、22b同士の間隔を変える
(狭める)ことができる。これにより、血管の太さや吻
合部位等の症例に応じて、両針部同士の間隔を適宜調整
することができ、最適条件で血管を支持することができ
る。
【0028】なお、本発明では、両針部22a、22b
同士の間隔が固定されているものであってもよい。
【0029】両針部22a、22b同士の自然状態にお
ける間隔は、好ましくは、吻合する血管10の外径より
小さく設定されている。
【0030】針部22a、22bの横断面形状は、好ま
しくは、略円形または略楕円形とされている。すなわ
ち、針部22a、22bの横断面形状は、実質的に角部
を有さない。これにより、針部22a、22bで穿刺し
た血管10の孔101から切り傷等を生じるようなこと
がなく、穿刺(刺通)した血管10の刺し傷を最小限に
とどめることができる。
【0031】針部22a、22bの末端には、鋭利な針
先221a、221bが形成されており、針部22a、
22bの外径は、針先221a、221bの方向に向か
って漸減している。
【0032】針部22a、22bの長さ(図1中のL1
で示す長さ)は、種類・用途等によってもその好ましい
値は異なるが、通常、1.5〜40.0mmであるのが
好ましく、2.0〜15.0mmであるのがより好まし
い。
【0033】針部22a、22bは、図示の構成では、
全体形状として、図1中の上側を湾曲内側として僅かに
湾曲する湾曲形状をなしている。針部22a、22bの
全体形状は、このような直線に近い湾曲形状であるか、
または、直線形状であるのが好ましい。
【0034】次に、図5〜図8を参照して、本発明の血
管支持具を使用して、血管10(例えば冠動脈)の側部
と、血管20(例えば内胸動脈)の端部とを縫合により
連結する場合の血管吻合術の一例について、順を追って
説明する。
【0035】[1] 図5に示すように、両針部22
a、22b同士を接近させた状態として、針部22a、
22bを血管10の側部に穿刺する。前記第1実施形態
の血管支持具2Aでは、両針部22a、22b同士を接
近させる操作は、血管支持具2Aの腕部21a、21b
を握ることにより、行うことができる。
【0036】このとき、好ましくは、穿刺し終わった状
態で針部22a、22bが血管10とほぼ平行になるよ
うにする。また、針部22a、22bの針先221a、
221bが一旦血管10の内部を経由して再び血管10
の外側に露出するように、針部22a、22bを血管1
0に刺通する。すなわち、血管10には、計4つの孔1
01が形成され、この孔101を針部22a、22bが
挿通した状態となる。これにより、血管10は、4つの
孔101の周辺の部位が支持された状態となる。
【0037】[2] 次に、メス30で血管10を切開
し、血管20と連通させるための切開口102を形成す
る(図6)。このとき、両針部22a、22bの間に位
置する部分の血管10を針部22a、22bとほぼ平行
に切開するのが好ましい。
【0038】本発明によれば、血管10の一部が支持さ
れ、安定した状態となっていることにより、このような
切開をする操作の容易化を図ることができる。
【0039】また、両針部22a、22b同士の間隔を
少し広げることにより、両針部22a、22bの間に位
置する血管10に張り(張力)を持たせた状態で切開す
ることとしてもよい。これにより、さらに容易に切開す
ることができる。
【0040】[3] 次に、図7に示すように、両針部
22a、22b同士の間隔を増大させて、切開口102
を広げる(開く)。前記第1実施形態の血管支持具2A
では、この操作は、腕部21a、21bを握っていた手
を緩めることにより行うことができる。すなわち、腕部
21a、21bの握りを解除すると、腕部21a、21
bの弾性によって両針部22a、22bの間隔は、自然
に増大する。
【0041】また、前記[2]の切開の操作を行う前に
腕部21a、21bの握りを緩めておき、切開をすると
同時に切開口102が広がる(開く)ようにしてもよ
い。
【0042】[4] 次に、図7に示すように、血管1
0の切開口102の縁部と、血管20の端部(切断部)
201とに交互に縫合針40を繰り返し刺通して、糸5
0を血管10の切開口102の縁部と血管20の端部2
01とに通す。
【0043】本発明によれば、血管10の切開口102
の周囲が支持され、安定した状態となっていることによ
り、縫合針40を血管10に容易に刺通することができ
る。
【0044】また、切開口102が広げられていること
により、切開口102から縫合針40を容易に出し入れ
することができ、よって、切開口102の縁部に縫合針
40を容易に刺通する操作をより容易に行うことができ
る。
【0045】また、血管10の切開口102と血管20
の端部201とを全周にわたって縫い合わせるため、術
者と反対側の部分は縫合しにくいことがあるが、この場
合にも、針部22a、22bの向きを変えることによ
り、縫合しにくい部分を術者に向けて、縫合し易い状態
にすることができる。
【0046】[5] 次に、糸50を緊張させ、必要に
応じ、糸50を縛る。これにより、図8に示すように、
血管20の端部201が血管10の切開口に連結され、
縫合が終了する。
【0047】[6] そして、針部22a、22bを血
管10から抜去すると、吻合が完了する。また、針部2
2a、22bが刺通した孔101は、前述したようにそ
の傷が最小限にとどめられているので、血管10の弾性
により直ちに閉塞される。
【0048】次に、図9〜図13を参照して、本発明の
血管支持具を使用して、血管10の側部と、血管20の
端部とをリング状部材60(血管接続具)を用いて連結
する場合の血管吻合術の一例について説明する。
【0049】まず、図9に示すように、内リング60に
血管20の端部201を挿通する。内リング60は、筒
状をなすか、あるいは板状部材を丸めて形成されてい
る。そして、内リング60の外周面には、溝601が周
方向に沿って全周に形成されているのが好ましい。これ
により、後述する外リング70もしくは糸が軸方向にず
れることを防止することができる。
【0050】そして、図9に示すように、血管20の端
部201を内リング60に向かって折り返す。これによ
り、図10に示すように、折り返し部202を形成し、
この折り返し部202によって、内リング60が包み込
まれる(覆われる)ような状態とする。
【0051】血管10に対しては、前記[1]〜[3]
と同様の操作を行う。すなわち、切開口102を形成
し、両針部22a、22b同士の間隔を増大させて、切
開口102を広げる(開く)。
【0052】そして、図11に示すように、血管20の
折り返し部202を切開口102内に挿入する。このと
き、前述したように、両針部22a、22b同士の間隔
を増大させて切開口102が広げられていることによ
り、この挿入の操作を容易かつ迅速に行うことができ
る。
【0053】図12に示すように、外リング70は、全
体形状として「C」字状、横断面形状として円形をなす
部材である。腕部21a、21bを同図中上方に引っ張
り上げることにより、針部22a、22bの下側にこの
ような外リング70を挿入する隙間を形成し、その隙間
に外リング70を挿入する。そして、外リング70を、
その外径が小さくなるようにかしめる(塑性変形させ
る)。これにより、図13に示すように、外リング70
は、リング状に変形し、吻合が完了する。
【0054】なお、外リング70の横断面形状は、円形
に限らず、例えば四角形(長方形)等であってもよい。
また、外リング70の代わりに、糸を用いて縛ってもよ
い。
【0055】また、外リング70は、上述したのと異な
り、自然状態でリング状をなし、「C」字状に広げて血
管10、20に装着し、その弾性力によって、血管10
および血管20を挟み込んで接続するものであってもよ
い。
【0056】このようなリング状部材を使用した血管吻
合術によれば、縫合による方法よりも短時間で行うこと
ができる。また、リング状部材は血液に接触しないの
で、縫合による方法のように糸と血液との接触による血
栓形成の問題などの心配がない。
【0057】以上、縫合による吻合術と、リング状部材
を使用する吻合術について説明したが、本発明の血管支
持具および手術器具は、他の各種の方法による血管吻合
術に使用することができる。
【0058】また、以上では、血管10の側部と血管2
0の端部とを吻合する場合について説明したが、本発明
の血管支持具および手術器具は、血管の側部同士を吻合
する場合にも使用することができる。
【0059】また、本発明の血管支持具および手術器具
は、血管10または血管20が人工血管である場合に
も、使用することができる。
【0060】<第2実施形態>図2は、本発明の血管支
持具の第2実施形態を示す斜視図である。なお、以下の
説明では、図2中の上側を「基端」、下側を「先端」と
言う。
【0061】以下、この図を参照して本発明の血管支持
具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形
態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を
省略する。
【0062】図2に示す血管支持具2Bは、両腕部21
a、21bの間に弾性部材23が設置されていること以
外は前記第1実施形態の血管支持具2Aと同様である。
ただし、本実施形態においては、腕部21a、21b
は、実質的に弾性を有さない材料で構成されたものであ
ってもよい。
【0063】血管支持具2Bは、腕部21a、21bの
長手方向の途中の部分にコイルバネで構成される弾性部
材23が設置されている。すなわち、弾性部材23の一
端は、腕部21aに接続されており、弾性部材23の他
端は、腕部21bに接続されている。そして、両針部2
2a、22bは、弾性部材23の弾性、および両腕部2
1a、21bの弾性により、自然状態で離間している。
【0064】両腕部21a、21bの基端部(他端部)
同士は、前記第1実施形態と同様に固着されていてもよ
く、そのような構成と異なり、例えば、蝶番により回動
可能に連結されているような構成であってもよい。その
場合、両針部22a、22bは、弾性部材23のみの弾
性によって自然状態で離間する。
【0065】弾性部材23としては、適当な弾性を有す
る各種のものを使用することができ、例えば、捩じりバ
ネ、板バネ、ゴム状体等であってもよい。
【0066】この血管支持具2Bの使用方法、作用・効
果は、前記血管支持具2Aと同様である。
【0067】<第3実施形態>図3は、本発明の血管支
持具の第3実施形態を示す斜視図である。なお、以下の
説明では、図3中の上側を「基端」、下側を「先端」と
言う。
【0068】以下、この図を参照して本発明の血管支持
具の第3実施形態について説明するが、前述した実施形
態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を
省略する。
【0069】図3に示す血管支持具2Cは、両針部22
a、22b同士の間隔を調整して維持することができる
よう構成されていること以外は前記第1実施形態の血管
支持具2Aと同様である。
【0070】血管支持具2Cには、腕部21a、21b
の長手方向の途中にターンバックル24が腕部21a、
21bとほぼ直角に設置されている。
【0071】ターンバックル24の図3中左側には、右
ネジが切られた右ネジ部242が形成されており、ター
ンバックル24の図3中右側には、左ネジが切られた左
ネジ部243が形成されている。また、ターンバックル
24の長手方向の中央部には、ダイヤル241が設置さ
れている。そして、ターンバックル24の右ネジ部24
2は、腕部21aに螺合しており、左ネジ部243は、
腕部21bに螺合している。
【0072】両腕部21a、21bの基端部(他端部)
同士は、前記第1実施形態と同様に固着されていてもよ
く、そのような構成と異なり、例えば、蝶番により回動
可能に連結されているような構成であってもよい。
【0073】このような構成により、ダイヤル241を
操作して、ターンバックル24を回転させることによ
り、両針部22a、22b同士の間隔を自由に調整する
ことができる。そして、調整した任意の状態で、その両
針部22a、22b同士の間隔を維持することができ
る。
【0074】これにより、前記[3]の操作(図7およ
び図11参照)を行う際に、血管10の切開口102を
縫合等がし易いような自由な大きさに調整して広げるこ
とができ、また、その状態を維持することができる。よ
って、吻合術をより迅速かつ容易に行うことができる。
【0075】また、ダイヤル241の回転操作により両
針部22a、22b同士の間隔を調節することができる
ため、両針部22a、22b同士の間隔の微調整が容易
であり、所望の間隔が容易に得られる。
【0076】この血管支持具2Cの使用方法、作用・効
果は、上述した点以外は、前記血管支持具2Aと同様で
ある。
【0077】<第4実施形態>図4は、本発明の血管支
持具の第4実施形態を示す斜視図である。なお、以下の
説明では、図4中の上側を「基端」、下側を「先端」と
言う。
【0078】以下、この図を参照して本発明の血管支持
具の第4実施形態について説明するが、前述した実施形
態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を
省略する。
【0079】図4に示す血管支持具2Dは、一対の腕部
25a、25bと、両腕部25a、25bの先端部(一
端部)にそれぞれ設けられた針部22a、22bと、両
腕部25a、25bの基端部(他端部)にそれぞれ設け
られた指挿入部26a、26bとを有している。
【0080】両腕部25a、25bは、互いに交差した
状態で長手方向の途中において例えばピン251により
連結されており、互いに回動可能になっている。これに
より、両腕部25a、25bの基端部(他端部)を開閉
させると、これに伴なって両腕部25a、25bの先端
部(一端部)が開閉する。
【0081】両腕部25a、25bの先端部(一端部)
にそれぞれ設けられた針部22a、22bの形状は、前
述した実施形態と同様である。
【0082】両腕部25a、25bの基端部(他端部)
にそれぞれ設けられた指挿入部26a、26bは、リン
グ状をなしている。血管支持具2Dは、この指挿入部2
6a、26bの内側に指を挿入し、両指挿入部26a、
26b同士の間隔を広げたり狭めたりして、鋏のように
操作する。これにより、両針部22a、22b同士の間
隔を調整する操作を行うことができる。
【0083】また、腕部25aの基端側には、ラック2
52が設置されており、腕部25bの基端側には、該ラ
ック252に接触し得る図示しない突起(凸部)が設置
されている。ラック252は、全体形状として、両腕部
25a、25bの連結部(ピン251)を中心とする円
弧形状をなし、他方の腕部25bに向かう方向に突出し
ている。また、ラック252の前記突起と接触する方の
面には、その長手方向に沿って小さい凹凸が繰り返し形
成されている。そして、前記突起は、両腕部25a、2
5bの弾性によりラック252に圧接されている。
【0084】このような構成により、腕部25a、25
bの開閉状態は、任意の角度において、ラック252の
凹凸に前記突起が係合する力により固定される。これに
より、指挿入部26a、26bを操作して調節した両針
部22a、22b同士の間隔をそのまま維持することが
できる。
【0085】ここで、腕部25a、25bを開閉する操
作は、ラック252の凹凸と前記突起とが係合する力以
上の操作力を加えて行う。または、前記突起がラック2
52から離れる方向に両指挿入部26a、26bを捩じ
るように操作することにより、前記突起とラック252
との係合が簡単に解除され、腕部25a、25bを抵抗
なく開閉することもできる。
【0086】このように、血管支持具2Dは、両針部2
2a、22b同士の間隔を調整して維持することができ
る。これにより、前記第3実施形態の血管支持具2Cと
同様に、前記[3]の操作(図7および図11参照)を
行う際に、血管10の切開口102を縫合等がし易いよ
うな自由な大きさに調整して広げることができ、また、
その状態を維持することができる。よって、吻合術をよ
り迅速かつ容易に行うことができる。
【0087】また、指挿入部26a、26bに指を挿入
して鋏のように操作することができるため、両針部22
a、22b同士の間隔の調整を容易かつ迅速に行うこと
ができる。
【0088】この血管支持具2Dの使用方法、作用・効
果は、上述した点以外は、前記血管支持具2Aと同様で
ある。
【0089】<第5実施形態>図14は、本発明の血管
支持具の第5実施形態を示す斜視図、図15は、図14
に示す血管支持具2Eと、切開具3とで構成される手術
器具1Aの斜視図、図16は、図15に示す切開具3の
縦断面図である。なお、以下の説明では、図14〜図1
6中の上側を「基端」、下側を「先端」と言い、針部2
2a、22bの末端側の方向を「前」、根元側の方向を
「後」と言う。
【0090】以下、これら図を参照して本発明の血管支
持具および手術器具の第5実施形態について説明する
が、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様
の事項はその説明を省略する。
【0091】本実施形態の血管支持具2Eは、血管10
を切開する切開具を取付可能な切開具取付部を有するこ
と以外は、前記第3実施形態の血管支持具2Cと同様で
ある。
【0092】図14に示すように、血管支持具2Eに
は、腕部21a、21bの基端部に切開具3を取付可能
な切開具取付部4が設置されている。切開具取付部4に
ついては、後述する。
【0093】切開具3は、図15および図16に示すよ
うに、刃33を有するメスで構成され、円筒状のシリン
ダ31と、該シリンダ31内を摺動可能に設置されたピ
ストン34と、シリンダ31の先端から突出するロッド
32と、ロッド32の先端部に設置された刃(先端部)
33と、シリンダ31の基端から突出する操作ボタン
(操作部)35とを有している。
【0094】シリンダ31の内部には、ピストン34を
シリンダ31に対して基端方向に付勢するコイルバネ3
6が設置されており、ロッド32は、コイルバネ36の
内側を挿通している。このコイルバネ36の付勢力によ
り、ピストン34は、その基端面がシリンダ31の基端
側の内壁に当接した状態(図16に示す状態)に位置す
ることができる。ピストン34がこの位置にある状態
を、以下「基準状態」と言う。
【0095】ロッド32と操作ボタン35とは、それぞ
れ、ピストン34に固着されており、ピストン34と同
軸に配置されている。すなわち、ロッド32とピストン
34と操作ボタン35とは、一体となってシリンダ31
に対しその軸方向に沿って移動可能になっている。
【0096】これにより、操作ボタン35を先端方向
(図16中の下方向)に押し込むと、ピストン34とロ
ッド32とをシリンダ31に対して先端方向に移動させ
ることができる。ピストン34がこのように先端方向に
移動した位置にある状態を、以下「変位状態」と言う。
【0097】また、ピストン34の先端部からは、係合
片341が先端方向に突出して形成されており、シリン
ダ31の先端部の側壁には、係合片341が係合し得る
孔311で構成された係合部が設けられている。
【0098】なお、本実施形態においては、前記係合片
341と孔311とからなる係合機構は、設けられてい
なくてもよい。
【0099】ピストン34が前記基準状態と前記変位状
態とに変位可能であることにより、切開具3の刃33
は、前記基準状態に対応した第1の位置と、前記変位状
態に対応した第2の位置とに変位可能になっており、コ
イルバネ36の付勢力により、前記第2の位置から前記
第1の位置に向かう方向に付勢されている。
【0100】切開具取付部4は、切開具3のシリンダ3
1の先端側を両側から保持する一対の保持部41a、4
1bと、両保持部41a、41bをそれぞれ支持する支
持部42a、42bとで構成されている。
【0101】保持部41a、41bは、それぞれ、支持
部42a、42bの前端に設置されている。そして、保
持部41a、41bは、それぞれ、湾曲形状をなしてお
り、それらの湾曲内側の部分が対向するように配置され
ている。これにより、両保持部41a、41bの間に
は、シリンダ31に対応した形状の隙間43が形成され
ている。
【0102】支持部42a、42bは、弾性を有し、そ
れらの後端同士は、互いに固着されている。この支持部
42a、42bの弾性により、自然状態で、両保持部4
1a、41b同士の間隔は、接近した状態になってい
る。
【0103】そして、両保持部41a、41bの間に切
開具3のシリンダ31の先端側が挿入されると、隙間4
3が広げられ、支持部42a、42bは、弾性変形す
る。これにより、保持部41a、41bは、支持部42
a、42bの弾性力により、シリンダ31の先端側を保
持(挟持)する。
【0104】また、保持部41a、41bの先端部に
は、それぞれ、内側に突出するフランジ411a、41
1bが形成されている。シリンダ31の先端をフランジ
411a、411bの基端面に当接させることにより、
切開具3を血管支持具2Eに対して図14中の上下方向
の位置決めをして取り付けることができる。
【0105】血管支持具2Eの切開具取付部4には、こ
のような切開具3を好ましくは着脱自在に取り付けるこ
とができる。そして、血管支持具2Eと、切開具3とで
本発明の手術器具1Aが構成される。
【0106】ここで、切開具取付部4の構成は、このよ
うな構成に限らず、切開具を取付可能なものであればい
かなるものでもよく、例えば、嵌合、螺合、磁石による
吸着等の方法を利用するものや、複数の方法を利用する
ものを組み合わせたもの等であってもよい。
【0107】図15に示すように、切開具3は、血管支
持具2Eに取り付けられた状態では、腕部21a、21
bと略平行に配置される。そして、前述したような切開
具3の血管支持具2Eに対する位置決めにより、その刃
33は、針部22a、22bの間に位置している。
【0108】このような構成により、刃33は、針部2
2a、22bの長手方向に対してほぼ垂直な方向に移動
可能になっている。そして、刃33は、前記第1の位置
にあるとき(図15に示す状態)は、針部22a、22
bよりもやや基端方向(図15中の上方)に位置してお
り、前記第2の位置に変位したときは、両針部22a、
22bの間に挿入される。
【0109】以下、本実施形態の手術器具1Aの使用方
法について説明する。刃33を前記第1の位置として、
針部22a、22bを血管10に穿刺する操作(前記
[1]と同様の操作)を行う。刃33は、前記第1の位
置にあるときは、針部22a、22bに支持された血管
10から退避した(離れた)位置にある。これにより、
この操作のときに刃33は、血管10に接触しない。
【0110】また、針部22a、22bを血管10に穿
刺する前に、予め切開具3を血管支持具2Eから取り外
しておき、その操作を終えた後、切開具3を血管支持具
2Eに取り付けてもよい。
【0111】次に、操作ボタン35を押し込み、ロッド
32および刃33を先端方向(血管10に向かう方向)
に移動する。これにより、刃33は、前記第2の位置と
なり、図5に示すような方法で、血管10を突き刺し
て、切開口102を形成する。すなわち、この場合に
は、前述した図5の場合と同様に、血管10には、刃幅
2と同程度の長さの切開口102が形成される。
【0112】また、ピストン34の可動範囲がシリンダ
31によって所定長さに規制されていることにより、刃
33の移動量も規制されている。これにより、血管10
に対して適当な長さの切開口102を確実に形成するこ
とができる。
【0113】切開口102を形成した後、切開具3を血
管支持具2Eから取り外し、前記[3]〜[6]と同様
の操作を行って、血管10と血管20とを縫合する。ま
たは、前述したリング状部材による方法や他の方法によ
って、血管10と血管20とを接続してもよい。
【0114】このように、手術器具1Aでは、前記第3
実施形態の血管支持具2Cと同様の作用・効果を有する
とともに、切開具3を有することにより、血管10に対
して切開口102を形成することができる。また、切開
具3の先端部(刃33)と針部22a、22bとの相対
的な位置関係を規定することができるため、血管10に
対して正確な位置に適当な大きさの切開口102を容
易、迅速かつ確実に形成することができる。
【0115】<第6実施形態>図17は、本発明の血管
支持具および手術器具の第6実施形態を示す斜視図、図
18は、図17に示す血管支持具2Fの基端側を拡大し
て示す斜視図である。なお、以下の説明では、図17お
よび図18中の上側を「基端」、下側を「先端」と言
い、針部22a、22bの末端側の方向を「前」、根元
側の方向を「後」と言う。
【0116】以下、これら図を参照して本発明の血管支
持具および手術器具の第6実施形態について説明する
が、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様
の事項はその説明を省略する。
【0117】本実施形態の血管支持具2Fは、切開具取
付部の構成が異なること以外は、前記第5実施形態の血
管支持具2Eと同様である。そして、本実施形態の手術
器具1Bは、血管支持具2Fと、血管支持具2Fに取付
可能な切開具5とで構成されている。
【0118】図17に示す切開具5は、電気メスで構成
されており、シリンダ51と、ロッド52と、ロッド5
2の先端部に設置された刃部53と、操作ボタン(操作
部)55とを有している。そして、切開具5は、リード
線56によって電気メス装置57に電気的に接続されて
いる。
【0119】ロッド52は、前記切開具3と同様の機構
でシリンダ51に対して移動可能に設置されており、操
作ボタン55を押し込むことによって先端方向に移動さ
せることができる。これにより、刃部53は、前記切開
具3と同様に、針部22a、22bに支持された血管1
0から退避した第1の位置(図17に示す状態)と、こ
の第1の位置から先端方向に移動して、血管10を切開
する第2の位置とに変位可能になっている。また、前記
切開具3と同様の機構により、刃部53は、第2の位置
に位置した状態を維持することができる。
【0120】血管支持具2Fは、切開具取付部6を有
し、この切開具取付部6に切開具5を取付可能になって
いる。切開具5は、血管支持具2Fに取り付けられた状
態では、腕部21a、21bと略平行に配置される。そ
の刃部53は、針部22a、22bの間(またはその上
方)に位置している。
【0121】図18に示すように、切開具取付部6は、
切開具5のシリンダ51の先端側を両側から保持する一
対の保持部61a、61bと、両保持部61a、61b
をそれぞれ支持する支持部62a、62bとを有してい
る。
【0122】保持部61a、61bは、それぞれ、支持
部62a、62bの前端に設置されている。そして、保
持部61a、61bは、それぞれ、湾曲形状をなしてお
り、それらの湾曲内側の部分が対向するように配置され
ている。これにより、両保持部61a、61bの間に
は、シリンダ51に対応した形状の隙間63が形成され
ている。
【0123】支持部62a、62bは、それぞれ、板状
の細長い部材であり、両支持部62a、62bで腕部2
1a、21bの基端部を挟むようにして、針部22a、
22bとほぼ平行に設置されている。そして、支持部6
2a、62bの後端同士は、互いに連結されている。
【0124】そして、両保持部61a、61bの間に切
開具5のシリンダ51の先端側が挿入されると、保持部
61a、61bは、支持部62a、62bの弾性によ
り、シリンダ51の先端側を保持(挟持)する。
【0125】また、保持部61a、61bの先端部に
は、それぞれ、内側に突出するフランジ611が形成さ
れている。シリンダ51の先端をフランジ611の上面
に当接させることにより、切開具5を血管支持具2Fに
対して位置決めして取り付けることができる。
【0126】なお、切開具5を切開具取付部6に取り付
けるための構造は、上述したようなものに限らず、前記
第5実施形態と同様に、他の各種の方法を利用するもの
に置換することができることは言うまでもない。
【0127】支持部62a、62bには、それぞれ、長
方形状の細長い孔621が長手方向に沿って形成されて
おり、この孔621の内部に、腕部21a、21bにそ
れぞれ設置された直方体状の凸部211が挿入してい
る。すなわち、孔621と凸部211とは、孔621の
長手方向に沿って相対的に移動可能になっている。これ
により、切開具取付部6は、針部22a、22bとほぼ
平行な方向に移動可能になっている。よって、切開具取
付部6に取り付けられる切開具5の刃部(先端部)53
も針部22a、22bの長手方向とほぼ平行な方向に移
動可能になっている。
【0128】また、支持部62aの上方には、ピニオン
64が設置されており、支持部62aの基端部には、ピ
ニオン64と噛み合い得るラック622が形成されてい
る。
【0129】ピニオン64は、腕部21a、21bに形
成された孔部を貫通するように設置されたシャフト65
の一端部に固着されており、シャフト65の他端部に
は、操作ハンドル(操作部)66が固着されている。
【0130】操作ハンドル66には、ノブ661が設置
されている。このノブ661を指で触れて操作ハンドル
66を回転させると、その回転運動がピニオン64とラ
ック622によって直線運動に変換され、切開具取付部
6を移動させる。すなわち、操作ハンドル66を操作す
ることにより、切開具5の刃部53を針部22a、22
bの長手方向とほぼ平行な方向に移動することができ
る。
【0131】また、例えば、操作ハンドル66に指標を
設け、操作ハンドル66の周囲に目盛りを付すること等
により、操作ハンドル66の回転角度または切開具5の
刃部53の移動量が分かるようにすることもできる。こ
れにより、切開具5の刃部53の移動距離を容易に調整
することができ、血管10に対し所望の長さの切開口1
02を容易に形成することができる。
【0132】以下、本実施形態の手術器具1Bの使用方
法について説明する。刃部53を前記第1の位置とし
て、針部22a、22bを血管10に穿刺する操作(前
記[1]と同様の操作)を行う。刃部53は、前記第1
の位置にあるときは、針部22a、22bに支持された
血管10から退避した(離れた)位置にあるため、この
操作のときに刃部53は、血管10に接触しない。
【0133】また、針部22a、22bを血管10に穿
刺する前に予め切開具5を血管支持具2Fから取り外し
ておき、穿刺した後に、切開具5を血管支持具2Fに取
り付けてもよい。
【0134】次に、操作ボタン55を押圧し、ロッド5
2および刃部53を先端方向(血管10に向かう方向)
に移動させる。これにより、刃部53は、前記第2の位
置となり、血管10に接触する。そして、刃部53は、
前述したように、この第2の位置に位置した状態を維持
することができる。これにより、電気メス装置57から
の高周波電流により高温となっている刃部53によっ
て、血管10の切開が開始される。
【0135】次に、操作ハンドル66を回転させると、
刃部53は、針部22a、22bの長手方向とほぼ平行
な方向に移動する。これにより、刃部53は、血管10
に接触しながらその長手方向に移動する。これにより、
血管10に切開口102が形成される。このとき、操作
ハンドル66の回転量を調節することにより、所望の大
きさの切開口102を形成することができる。
【0136】切開口102を形成した後、切開具5を血
管支持具2Fから取り外し、前記[3]〜[6]と同様
の操作を行って、血管10と血管20とを縫合する。ま
たは、前述したリング状部材による方法や他の方法によ
って、血管10と血管20とを接続してもよい。
【0137】このように、手術器具1Bでは、前記第3
実施形態の血管支持具2Cと同様の作用・効果を有する
とともに、切開具5を有することにより、血管10に対
して切開口102を形成することができる。また、切開
具5の先端部(刃53)と針部22a、22bとの相対
的な位置関係を規定することができるため、血管10に
対して正確な位置に適当な大きさの切開口102を容
易、迅速かつ確実に形成することができる。
【0138】また、切開具5は、電気メスとして説明し
たが、刃を有する通常のメス、超音波メスまたはレーザ
ープローブ(レーザーメス)とすることもできる。
【0139】切開具5が通常のメスであるときには、前
述した図5に示すように切開が行われる。
【0140】図19は、切開具の他の構成例を示す縦断
面図、図20は、図19中のX−X線での横断面図であ
る。なお、以下の説明では、図19中の上側を「基
端」、下側を「先端」と言う。
【0141】これらの図に示す切開具7は、前記第5実
施形態の血管支持具2Eや前記第6実施形態の血管支持
具2Fに取り付けて使用することができるものである。
【0142】切開具7は、シリンダ71と、シリンダ7
1に対して同心的に設置されたロッド72と、ロッド7
2の先端部に設置された刃73と、シリンダ71の内部
に摺動可能に設置されたピストン74と、ピストン74
の基端部に設置された操作ボタン75と、シリンダ71
内に設置され、ピストン74を基端方向に付勢するコイ
ルバネ76と、シリンダ31の側部からその軸方向にほ
ぼ垂直に突出する突出部77と、突出部77に設置され
たストッパ78と、シリンダ71から突出部77とほぼ
同じ方向に突出するように設けられたレバー(操作部)
79とを有している。
【0143】ロッド72、ピストン74、操作ボタン7
5およびコイルバネ76は、シリンダ71に対して、前
記切開具3と同様に設置されている。すなわち、ロッド
72は、シリンダ71に対してその軸方向に沿って移動
可能であり、所定長さ先端方向に移動した位置では、ピ
ストン74に設けられた係合片741がシリンダ71に
形成された孔711と係合して、その位置が維持される
(図19に示す状態)。
【0144】これにより、ロッド72の先端に設置され
た刃73は、前記切開具3と同様に、血管10から退避
した第1の位置と、血管10を切開する第2の位置とに
変位可能であり、係合片741と孔711との係合によ
り前記第2の位置に位置決めした状態を維持することが
できる。
【0145】シリンダ71は、前記シリンダ31よりも
先端方向に延長して形成されており、その延長された部
分にレバー79がシリンダ71の軸方向に沿って移動可
能に設置されている。図20に示すように、レバー79
は、両側に形成された一対の凸部791a、791bが
シリンダ71に形成された一対のガイド溝712a、7
12b内に挿入するように設置されることにより、シリ
ンダ71の軸方向に沿って移動可能に設置されている。
【0146】また、レバー79の根元部には、ワイヤー
接続部792が突出して形成されており、このワイヤー
接続部792は、ロッド72の外周部にその長手方向に
沿って形成されたワイヤー収納溝723内に挿入してい
る。
【0147】ロッド72は、ロッド本体721と、ロッ
ド本体721の先端部に連結された回動部722とで構
成されている。ロッド本体721と回動部722とは、
例えばピン724により連結されており、回動部722
は、ロッド本体721に対して回動可能になっている。
そして、刃77は、回動部722に設置されており、回
動部722とともに回動することにより、針部22a、
22bに対して移動可能になっている。
【0148】また、回動部722は、図示しないバネの
弾性力により、自然状態で、ロッド本体721に対して
真っ直ぐになるような姿勢をとるようになっている。
【0149】ワイヤー収納溝723は、ロッド本体72
1から回動部722にまで連続して形成されており、回
動部722には、ワイヤー収納溝723の先端壁725
が形成されている。
【0150】レバー79のワイヤー接続部792と、ワ
イヤー収納溝723の先端壁725とは、ワイヤー79
3で接続されており、このワイヤー793は、ワイヤー
収納溝723内に挿入・収納されている。これにより、
レバー79を基端方向に移動すると、ワイヤー793が
引っ張られ、図示しないバネの付勢力に抗して回動部7
22が回動し、刃73を針部22a、22bに対して移
動することができる。
【0151】突出部77は、レバー79を操作する際
に、レバー79とともに手指で握る部分であり、シリン
ダ71の基端部から、レバー79と同じ方向に突出して
いる。
【0152】突出部77の根元部には、レバー79の可
動範囲を規制するストッパ78がシリンダ71の軸方向
とほぼ平行に設置されている。ストッパ78は、長尺の
シャフト部781と、シャフト部の基端部に設けられた
ツマミ782とを有しており、シャフト部781の基端
側には、ネジ部783が形成されている。そして、ネジ
部783が形成された部位は、突出部77に螺合してい
る。
【0153】このようなストッパ78は、ツマミ782
を手指で回すと、シリンダ31に対してその軸方向に移
動し、ストッパ78の先端部とレバー79との間隔(図
19中のL3で示す長さ)を変えることができる。これ
により、レバー79の可動範囲を調整することができ、
これにともなって、回動部722の回動する角度を調整
することができる。このような構成により、ツマミ78
2を回してストッパ78の位置を調整することにより、
刃73の針部22a、22bに対する移動距離を調整す
ることができ、その結果、血管10に対して所望の大き
さの切開口102を形成することができる。
【0154】以上のような切開具7と本発明の血管支持
具とを有する手術器具を使用する方法は、次のようなも
のである。
【0155】まず、刃73を前記第1の位置とした状態
で、針部22a、22bを血管10に穿刺する。
【0156】次に、操作ボタン75を押し込んで刃73
を前記第2の位置とする。これにより、刃73の先端部
は、血管10に対し接触または突き刺さった状態とな
る。
【0157】そして、突出部77とレバー79とを手指
で握り、レバー79を基端方向に移動させることによ
り、刃73がピン724を中心として回動して血管10
が切開され、切開口102が形成される。このとき、ス
トッパ78の位置を予め調節しておく。
【0158】このように、切開具7を有する手術器具に
よれば、血管10に対して正確な位置に適当な大きさの
切開口102を容易、迅速かつ確実に形成することがで
きる。
【0159】<第7実施形態>図21は、本発明の血管
支持具の第7実施形態を示す斜視図である。なお、以下
の説明では、図21中の上側を「基端」、下側を「先
端」と言い、針部22a、22bの末端側の方向を
「前」、根元側の方向を「後」と言う。
【0160】以下、この図を参照して本発明の血管支持
具の第7実施形態について説明するが、前述した実施形
態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を
省略する。
【0161】本実施形態の血管支持具2Gは、心臓表面
の動きを抑制するスタビライザーに固定(取り付け)可
能に構成されていること以外は、前記第3実施形態の血
管支持具2Cと同様である。
【0162】前述した心拍動下バイパス手術において
は、心臓の拍動による心臓表面の動きをなるべく抑制し
て、手技をし易くするためのスタビライザーが使用され
ている。このスタビライザーには、心臓を押さえつける
タイプのものや、心臓を真空吸引(減圧吸引)によって
吸着するタイプのもの等がある。
【0163】本実施形態の血管支持具2Gは、このよう
なスタビライザーに固定(取り付け)可能に構成されて
おり、血管10をより確実に安定した状態に支持するこ
とができるものである。
【0164】図21に示すスタビライザー80は、心臓
を押さえつけることによって心臓表面の動きを抑制する
ものであり、心臓に接触する接触部801と、該接触部
801を支持する支柱802とを有している。
【0165】接触部801は、全体形状として馬蹄形
(U字状)をなしている。そして、支柱802は、接触
部801の長手方向中央部から接触部801を含む面に
ほぼ垂直に突出するように設けられている。
【0166】図21に示すように、本実施形態の血管支
持具2Gは、血管支持具本体8と、該血管支持具本体8
をスタビライザー80に固定する固定部材9とで構成さ
れている。
【0167】血管支持具本体8は、腕部21a、21b
の基端部に後述する固定部材9の挟持部91a、91b
に挟持されうる被挟持部81が設けられていること以外
は、前記血管支持具3Cと同様の構成となっている。
【0168】固定部材9は、血管支持具本体8の腕部2
1a、21bの基端部を挟持する一対の挟持部91a、
91bと、該挟持部91a、91bに一端部が固着され
た連接パイプ92とを有している。連接パイプ92の他
端部は、スタビライザー80の支柱802に例えば螺合
により着脱自在に固定可能になっている。このような構
成により、血管支持具本体8とスタビライザー80とが
固定部材9を介して固定可能になっている。
【0169】挟持部91a、91bは、弾性を有し、そ
の後端部同士は固着されている。これにより、挟持部9
1a、91bは、その弾性力により、血管支持具本体8
の被挟持部81を挟持(保持)することができるように
なっている。
【0170】連接パイプ92は、複数のパイプ部材92
1を接続(連結)して構成されており、パイプ部材92
1同士の連接部922は、屈曲可能になっている。この
ような構成により、血管支持具2Gは、スタビライザー
80(接触部801)に対する針部22a、22bの位
置を3次元的に調節して位置決め可能になっている。よ
って、吻合する血管10の位置に針部22a、22bの
位置を自由に合わせて固定することができ、血管10が
より安定した状態に支持され、血管吻合術の容易化をさ
らに図ることができる。
【0171】ここで、血管支持具本体8と固定部材9と
を固定(連結)する構成や、固定部材9とスタビライザ
ー80とを固定(連結)する構成は、各種のものを使用
することができ、例えば、嵌合、螺合、磁石による吸着
等の方法を利用するものや、複数の方法を利用するもの
を組み合わせたもの等であってもよい。また、連接パイ
プ92に代えて、例えば、多関節アーム、蛇腹パイプ等
を用いることができる。
【0172】以上、本発明の血管支持具および手術器具
を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、血管支持具および手術器具
を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成
のものと置換することができる。例えば、針部を3個以
上有するようなものであってもよい。
【0173】また、両針部の間隔が可変である場合に
は、両針部の間隔は、どの方向に増減するものであって
もよい。
【0174】また、腕部は、全体形状として、屈曲した
形状や湾曲した形状のものであってもよい。
【0175】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、血
管の吻合する部位が支持され安定した状態となることに
より、血管吻合術において、血管の切開、縫合や血管接
続具の装着等の作業(操作)を容易、迅速かつ確実に行
うことができる。これにより、特に心拍動下におけるバ
イパス手術のような場合においても、血管吻合術を容
易、迅速かつ確実に行うことができる。
【0176】また、両針部同士の間隔を変えることがで
きるものとした場合には、血管の太さや吻合部位等の症
例に応じて、両針部同士の間隔を適宜調整することがで
き、最適条件で血管を支持することができる。さらに、
血管に形成した切開口を広げる(開く)こと等も可能と
なり、上記効果がより顕著に発現される。
【0177】また、心臓表面の動きを抑制するスタビラ
イザーに固定可能な構成とした場合には、血管をより安
定した状態に支持することができ、上記効果がより顕著
に発現される。
【0178】また、切開具を有することにより、血管の
切開をより容易、迅速かつ確実に行うことができる。特
に、切開具の先端部と針部との相対的な位置関係を規定
し得るよう構成した場合には、適当な位置に所望の大き
さの切開口を容易、迅速かつ確実に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血管支持具の第1実施形態を示す斜視
図である。
【図2】本発明の血管支持具の第2実施形態を示す斜視
図である。
【図3】本発明の血管支持具の第3実施形態を示す斜視
図である。
【図4】本発明の血管支持具の第4実施形態を示す斜視
図である。
【図5】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(縫合による方法)を説明するための図である。
【図6】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(縫合による方法)を説明するための図である。
【図7】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(縫合による方法)を説明するための図である。
【図8】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(縫合による方法)を説明するための図である。
【図9】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(リング状部材を用いる方法)を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(リング状部材を用いる方法)を説明するための図であ
る。
【図11】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(リング状部材を用いる方法)を説明するための図であ
る。
【図12】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(リング状部材を用いる方法)を説明するための図であ
る。
【図13】本発明の血管支持具を使用した血管の吻合術
(リング状部材を用いる方法)を説明するための図であ
る。
【図14】本発明の血管支持具の第5実施形態を示す斜
視図である。
【図15】図14に示す血管支持具と、切開具とで構成
される手術器具の斜視図である。
【図16】図15に示す切開具の縦断面図である。
【図17】本発明の血管支持具および手術器具の第6実
施形態を示す斜視図である。
【図18】図17に示す血管支持具の基端側を拡大して
示す斜視図である。
【図19】切開具の他の構成例を示す縦断面図である。
【図20】図19中のX−X線での横断面図である。
【図21】本発明の血管支持具の第7実施形態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1A、1B 手術器具 2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G 血管支持
具 21a、21b 腕部 211 凸部 22a、22b 針部 221a、221b 針先 23 弾性部材 24 ターンバックル 241 ダイヤル 242 右ネジ部 243 左ネジ部 25a、25b 腕部 251 ピン 252 ラック 3 切開具 31 シリンダ 32 ロッド 33 刃 34 ピストン 341 係合片 35 操作ボタン 36 コイルバネ 4 切開具取付部 41a、41b 保持部 411a、411b フランジ 42a、42b 支持部 43 隙間 5 切開具 51 シリンダ 52 ロッド 53 刃部 55 操作ボタン 56 リード線 57 電気メス装置 6 切開具取付部 61a、61b 保持部 611 フランジ 62a、62b 支持部 621 孔 622 ラック 63 隙間 64 ピニオン 65 シャフト 66 操作ハンドル 7 切開具 71 シリンダ 711 孔 712a、712b ガイド溝 72 ロッド 721 ロッド本体 722 回動部 723 ワイヤー収納溝 724 ピン 725 先端壁 73 刃 74 ピストン 741 係合片 75 操作ボタン 76 コイルバネ 77 突出部 78 ストッパ 781 シャフト部 782 ツマミ 783 ネジ部 79 レバー 791a、791b 凸部 792 ワイヤー接続部 793 ワイヤー 8 血管支持具本体 81 被挟持部 9 固定部材 91a、91b 挟持部 92 連接パイプ 921 パイプ部材 922 連接部 10 血管 101 孔 102 切開口 20 血管 201 端部 202 折り返し部 30 メス 301 刃 40 縫合針 50 糸 60 内リング 601 溝 70 外リング 80 スタビライザー 801 接触部 802 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61B 18/12 A61B 17/36 330 19/00 502 17/39 310

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の腕部と、 前記両腕部の一端部にそれぞれ設けられ、互いに略平行
    をなすように配置された一対の針部とを有し、 前記針部を血管に穿刺して該血管の一部を支持し、操作
    する血管支持具。
  2. 【請求項2】 前記針部の横断面形状は、略円形または
    略楕円形である請求項1に記載の血管支持具。
  3. 【請求項3】 前記針部の長さは、1.5〜40.0m
    mである請求項1または2に記載の血管支持具。
  4. 【請求項4】 前記両針部同士の間隔が可変である請求
    項1ないし3のいずれかに記載の血管支持具。
  5. 【請求項5】 前記両腕部は、その長手方向の途中また
    はその他端部の少なくとも1箇所で互いに連結されてい
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の血管支持具。
  6. 【請求項6】 心臓表面の動きを抑制するスタビライザ
    ーに固定可能である請求項1ないし5のいずれかに記載
    の血管支持具。
  7. 【請求項7】 前記血管を切開する切開具を着脱自在に
    取り付け可能な切開具取付部を有する請求項1ないし6
    のいずれかに記載の血管支持具。
  8. 【請求項8】 前記切開具の先端部と前記針部との相対
    的な位置関係を規定し得るように、前記切開具を取り付
    け可能である請求項7に記載の血管支持具。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の血
    管支持具と、 該血管支持具に取り付けられる切開具とを有し、 前記切開具の先端部は、前記針部に対して移動可能であ
    ることを特徴とする手術器具。
  10. 【請求項10】 前記切開具の先端部の前記針部に対す
    る移動距離を規制して、適当な長さの切開を行うことが
    できる請求項9に記載の手術器具。
  11. 【請求項11】 前記切開具の先端部は、前記血管から
    退避した第1の位置と、前記血管を切開する第2の位置
    とに変位可能である請求項9または10に記載の手術器
    具。
  12. 【請求項12】 前記切開具の先端部の前記針部に対す
    る移動を操作する操作部を有する請求項9ないし11の
    いずれかに記載の手術器具。
  13. 【請求項13】 前記切開具は、メス、レーザープロー
    ブ、電気メスまたは超音波メスである請求項9ないし1
    2のいずれかに記載の手術器具。
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