JP2003037593A - 光信号伝送装置及び光信号伝送方法 - Google Patents

光信号伝送装置及び光信号伝送方法

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JP2003037593A JP2001223882A JP2001223882A JP2003037593A JP 2003037593 A JP2003037593 A JP 2003037593A JP 2001223882 A JP2001223882 A JP 2001223882A JP 2001223882 A JP2001223882 A JP 2001223882A JP 2003037593 A JP2003037593 A JP 2003037593A
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克宏 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光が伝送路を通過する間に、外的要因によ
り、光の偏波面等に揺らぎが生じる問題を解決し、か
つ、光子1個を検出するための高量子効率光子検出器を
提供することを目的とする。 【解決手段】 光信号の位相を位相変調する位相変調方
式を用いて量子暗号を生成する光信号伝送装置におい
て、偏光状態の異なる一対の光信号を所定の位置から同
一経路を反対向きに伝送させる伝送路と、上記伝送路を
伝送させられた上記一対の光信号の内1つの光信号の強
度を減衰するアイソレータ18とを備えたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、量子力学の不確
定性原理を使い安全な暗号鍵配布を実現する、量子暗号
通信装置に関するものである。また、この発明は、伝送
路を通過する光信号の位相を位相変調する位相変調方式
を用いて情報を伝送する光信号伝送装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】公開鍵暗号方式など、現在用いられてい
る暗号の多くは、計算量理論に基づき、その安全性が評
価されている。即ち、暗号解読に時間がかかればかかる
ほどその暗号方式は安全な暗号であると評価される。し
かしながら、将来量子計算機などの超高速計算機が実用
化された場合や、新しい暗号解読アルゴリズムが発見さ
れた場合を考えると、計算量理論によらない、新たな暗
号方式の開発が必要とされる。そのような新たな暗号方
式の一つとして提案されたのが量子暗号通信である。量
子暗号通信では、量子力学の不確定性原理に基づいて盗
聴者の存在を検知するため、絶対に安全な暗号システム
を構築することが可能である。
【0003】図5は、従来の量子暗号通信装置を示して
いる。例えば、文献“P.D.Townsend,El
ectron.Lett.30,809(1994)”
に記載されている。図5において、従来の量子暗号通信
装置は、暗号送信部49と光信号を伝送する伝送路46
と暗号受信部50を有する。暗号送信部49は、光パル
スを発生させる光源41と発生した光を1パルス当り1
光子まで減衰させる光減衰器43、前記光減衰器43に
よって減衰された光をその偏光状態によって径路Saと
径路Laに分岐する偏光ビームスプリッタ441、前記
径路Saあるいは前記径路Laのどちらか一方に置か
れ、通過する光に位相変調を与える位相変調手段45
1、前記径路Saと前記径路Laを通過してきた光を、
その偏光を保ちながら合成する偏光ビームスプリッタ4
42から構成される。また、暗号受信部50は、前記伝
送路46通じて伝送された光を偏光状態に応じて径路S
bと径路Lbに分岐する偏光ビームスプリッタ443、
前記径路Saあるいは前記径路Laのどちらか一方に置
かれ、通過する光に位相変調を与える位相変調手段45
2、前記径路Saと前記径路Laを通過してきた光を、
その偏光状態を保ちながら合成する偏光ビームスプリッ
タ444、前記偏光ビームスプリッタ444の後段に置
かれ偏波状態によらず光を二つに分岐するカプラ47、
さらに光子1個を検出することができる光子検出器48
1,482から構成される。尚、図中の記号「●」と記
号「|」は光の偏光状態を表し、偏波コントローラ42
1,422,423,424によって、それぞれ図5中
に記載の偏光状態を保つように構成されている。
【0004】図5における従来の量子暗号通信装置で
は、暗号送信者と暗号受信者との間で信号を送受信する
際に、前記位相変調器451でかける位相変調と前記位
相変調器452でかける位相変調の位相差によって、暗
号鍵の共有を行うことが可能である。例えば、位相差が
0であれば、干渉効果によって信号光子は前記光子検出
器481で検出され、位相差がπであれば前記光子検出
器482で検出される。従って、光子検出器481で検
出された場合には、0と、前記光子検出器482で検出
された場合には、1と、それぞれを0,1に対応させる
ことにより暗号鍵を共有することが可能である。
【0005】図5における従来の量子暗号通信装置で
は、主に2つの問題点があげられる。1つ目は、光が伝
送路46を通過する間に、外的要因により、光の偏波面
等に揺らぎが生じる問題である。2つ目は、量子暗号に
おいては光子1個に情報を載せて通信を行うが、その光
子1個を検出するための高量子効率光子検出器が存在し
ないという問題である。
【0006】これら2つの問題を解決するために、2つ
の量子暗号装置が提案されている。図6は、従来の量子
暗号通信装置を示している。例えば、国際公開WO98
/10560号公報、あるいは、文献“A.Mulle
r et.al.,Appl.Phys.Lett.7
0,793−795(1997)に記載されたplug
and play型量子暗号方式の量子暗号通信装置
である。図6における従来の量子暗号通信装置は、上記
1番目の問題点である光の偏波面等に揺らぎが生じる問
題を解決するために提案されたものである。
【0007】図6において、従来の量子暗号通信装置
は、1対の暗号受信部62と暗号送信部61とこれらを
つなぐ伝送路57とから構成される。伝送路57は、具
体的には通信用光ファイバを用いた光路などである。暗
号受信部62では、光源51から光子が発生し、サーキ
ュレータ52を通りカプラ53に導かれる。カプラ53
に到達した光子は量子力学的に2つの光路を伝送するこ
とになる。1つは、偏波コントローラ541を通り、偏
光ビームスプリッタ56に至る光路であり、もう1つ
は、位相変調手段551を通り、偏光ビームスプリッタ
56に至る光路である。いずれの光路を選択した光子も
伝送路57を通り、暗号送信部61に送られる。暗号送
信部61に到達した光子は、光減衰器58、位相変調手
段552、ファラデーミラー59を順に通過する。ファ
ラデーミラー59に到達した光子は反射されてもときた
経路を戻るのだが、その際、その偏波面を90度回転さ
せられる。往路において、位相変調手段551を通り、
偏光ビームスプリッタ56に至る光路を通った光子は、
位相変調手段552において位相変調を受ける。再び伝
送路57を通って暗号受信部62に戻った光子は偏光ビ
ームスプリッタ56において2つの光路に分離される。
ここで鍵配送に用いられる光子は、往路と復路とで異な
る光路を通過した光子である。つまり、往路において、
偏波コントローラ541を通る光路を選択し、復路で、
位相変調手段551を通る光路を通過する光子、及び往
路において位相変調手段551を通る光路を選択し、復
路で偏波コントローラ541を通過する光子である。往
路復路とも同じ光路を通過する光子は観測時間の分解能
を高めることで破棄され、使用されない。復路において
位相変調手段551を通る光路を通過する光子は位相変
調手段551において位相変調を受ける。往路に位相変
調手段551を通る光路、復路に偏波コントローラ54
1を通る光路を選択した光子と、往路に偏波コントロー
ラ541を通る光路、復路に位相変調手段551を通る
光路を選択した光子とは同時にカプラ53に戻り、位相
変調手段551及び位相変調手段552で受けた位相変
調の大きさに応じた干渉を起こすことになる。干渉の結
果、帰還した光子は光子検出手段601と光子検出手段
602のどちらかで選択的に検出される。量子力学的な
性質により2つの光子検出器において同時に検出される
ことはない。なお、光子検出手段602において検出さ
れるべき光子は、サーキュレータ52により光源51に
導かれることなく光子検出手段602に到達する。
【0008】ここで、暗号受信部62から出射した光
を、暗号送信部61においたファラデーミラー59によ
って反射し、伝送路中の光を往復させることにより、偏
波面の揺らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度
を高めている。
【0009】図7は、従来の量子暗号通信装置を示して
いる。図7における従来の量子暗号通信装置は、ホモダ
イン検波方式の量子暗号通信装置である。図7における
従来の量子暗号通信装置は、上記2番目の問題点である
光子1個を検出するための高量子効率光子検出器が存在
しないという問題を解決するために提案されたものであ
る。
【0010】図7において、従来の量子暗号通信装置
は、1対の暗号受信部であるBobと暗号送信部である
Aliceとこれらをつなぐ伝送路66とから構成され
る。伝送路66は、具体的には通信用光ファイバを用い
た光路などである。Aliceでは、光源61から強度
の強い光が発生し、偏波コントローラ62を通り偏光ビ
ームスプリッタ631に導かれる。偏光ビームスプリッ
タ631に到達した強い光は量子力学的に2つの光路を
伝送することになる。1つは、偏光ビームスプリッタ6
32に直接至る光路であり、もう1つは、光減衰器6
4、位相変調手段651を通り、偏光ビームスプリッタ
632に至る光路である。偏光ビームスプリッタ632
に直接至る光路を選択した光は、そのまま偏光ビームス
プリッタ632に至る。光減衰器64、位相変調手段6
51を通り、偏光ビームスプリッタ632に至る光路を
選択した光は、光減衰器64により光の強度を減衰し、
弱い光(光子1個以下)になる。また、上記弱い光は、
位相変調手段651により位相変調される。いずれの光
路を選択した光も伝送路66を通り、Bob側に送られ
る。Bob側に到達した光は、偏光ビームスプリッタ6
33に導かれる。偏光ビームスプリッタ633に到達し
た強い光と弱い光は、量子力学的に2つの光路を伝送す
ることになる。弱い光は、偏光ビームスプリッタ634
に直接至る光路であり、強い光は、位相変調手段652
を通り、偏光ビームスプリッタ634に至る光路であ
る。偏光ビームスプリッタ634に直接至る光路を選択
した弱い光は、そのまま偏光ビームスプリッタ634に
至る。位相変調手段652を通り、偏光ビームスプリッ
タ634に至る光路を選択した強い光は、位相変調手段
652により位相変調される。偏光ビームスプリッタ6
35に到達した強い光と弱い光は、偏光ビームスプリッ
タ635において2つの光路に分離され、光子検出手段
671と光子検出手段672のどちらかで選択的に検出
される。伝送過程で強い光と弱い光に付与された位相変
調の差を、重ね合わせることによって得られる干渉効果
を測定する。ここで、強い光と弱い光を用いて光子検出
を行なうことにより、光子1個を検出している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の量子暗号通
信装置において、光が伝送路を通過する間に、外的要因
により、光の偏波面等に揺らぎが生じる問題を解決する
量子暗号通信装置は、光子1個を検出するための高量子
効率光子検出器が存在しないという問題を解決すること
ができなかった。また、光子1個を検出するための高量
子効率光子検出器が存在しないという問題を解決する量
子暗号通信装置は、光が伝送路を通過する間に、外的要
因により、光の偏波面等に揺らぎが生じる問題を解決す
ることができなかった。
【0012】本発明は、光が伝送路を通過する間に、外
的要因により、光の偏波面等に揺らぎが生じる問題を解
決し、かつ、光子1個を検出するための高量子効率光子
検出器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光信号伝送装置
は、偏光状態の異なる一対の光信号を所定の位置から同
一経路を反対向きに伝送させる伝送路と、上記伝送路を
伝送させられた上記一対の光信号の内1つの光信号の強
度を減衰する強度減衰部とを備えたことを特徴とする。
【0014】本発明の光信号伝送装置は、光信号の位相
を位相変調する位相変調方式を用いて量子暗号を生成す
る光信号伝送装置において、偏光状態の異なる一対の光
信号を所定の位置から同一経路を反対向きに伝送させる
伝送路と、上記伝送路を伝送させられた上記一対の光信
号の内1つの光信号の強度を減衰する強度減衰部とを備
えたことを特徴とする。
【0015】本発明の光信号伝送装置は、強度の強い光
信号と強度の弱い光信号との干渉を測定するホモダイン
方式を用いて量子暗号を生成する光信号伝送装置におい
て、偏光状態の異なる一対の光信号を所定の位置から同
一経路を反対向きに伝送させる伝送路と、上記伝送路を
伝送させられた上記一対の光信号の内1つの光信号の強
度を減衰する強度減衰部とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、上記強度減衰部は、光信号の進行方
向により光信号の強度を減衰する減衰量が異なることを
特徴とする。
【0017】また、上記強度減衰部は、所定の期間、光
信号の強度を減衰することを特徴とする。
【0018】また、上記伝送路は、環状の経路を有し、
上記強度減衰部は、上記環状の経路に備えられたことを
特徴とする。
【0019】本発明の光信号伝送方法は、偏光状態の異
なる一対の光信号を所定の位置から同一経路を反対向き
に伝送させる伝送工程と、上記伝送工程により伝送させ
られた上記一対の光信号の内1つの光信号の強度を減衰
する強度減衰工程とを備えたことを特徴とする。
【0020】本発明の光信号伝送装置は、一対の光信号
の位相を位相変調する位相変調方式を用いて量子暗号を
生成する光信号伝送装置において、上記光信号を送信す
る複数の送信部と、上記送信部により送信された上記光
信号を受信する受信部と、上記光信号を所定の位置から
同一経路を反対向きに伝送させる、上記受信部と複数の
送信部とをつなぐ環状の伝送路と、上記伝送路を伝送さ
せられた上記一対の光信号の内1つの光信号の強度を減
衰する強度減衰部とを備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形
態1を示す図である。実施の形態1では、量子暗号通信
装置(光信号伝送装置の一例である)について説明す
る。図1において、10は、光源、12は、サーキュレ
ータ、13は、カプラ、14は、偏波コントローラ、1
61,162,163は、偏光ビームスプリッタ、17
は、伝送路、18は、アイソレータ(強度減衰部の一例
である)、19は、ミラー、20は、固定減衰器、21
は、信号増幅手段、151,152は、位相変調手段、
201,202は、光検出手段である。アイソレータ1
8は、光信号の進行方向により光信号の強度を減衰する
減衰量が異なる。以下、「減衰する」とは、アイソレー
タ18による、進行方向により減衰量が小さい場合と比
べ進行方向により減衰量が大きい場合をいう。図1にお
いて、光源10から強度の強い光が発生し、サーキュレ
ータ12を通りカプラ13に導かれる。カプラ13に到
達した強い光は量子力学的に2つの光路を伝送すること
になる。1つは、偏波コントローラ14を通り、偏光ビ
ームスプリッタ161に至る光路であり、もう1つは、
位相変調手段151を通り偏光ビームスプリッタ161
に至る光路である。いずれの光路を選択した強い光も伝
送路17を通り、固定減衰器20に送られる。固定減衰
器20に到達した強い光は、偏光ビームスプリッタ16
2で偏波状態の違いにより2つの光路を伝送することに
なる。1つは、アイソレータ18を通り、偏光ビームス
プリッタ163に至る光路であり、もう1つは、位相変
調手段152を通り偏光ビームスプリッタ163に至る
光路である。その際、位相変調手段152を通る光路を
選択した強い光は、位相変調手段152において位相変
調を受ける。ここで、アイソレータ18を通る光路を選
択した強い光は、アイソレータ18で減衰され弱い光と
なる。いずれの光路を選択した光もミラー19で反射さ
れ、偏光ビームスプリッタ163に送られる。その際、
ミラー19でその偏波面を90度回転させられる。偏光
ビームスプリッタ163に到達した光は、今度は、来た
光路とは逆の光路を伝送することになる。すなわち、強
い光は、アイソレータ18を通り、偏光ビームスプリッ
タ162に至る光路であり、弱い光は、位相変調手段1
52を通り偏光ビームスプリッタ162に至る光路であ
る。再び伝送路17を通って偏光ビームスプリッタ16
1に戻った強い光と弱い光は、偏光ビームスプリッタ1
61において2つの光路に分離される。強い光は、偏波
コントローラ14を通り、カプラ13に至る光路であ
り、弱い光は、位相変調手段151を通り、カプラ13
に至る光路である。その際、位相変調手段151を通る
光路を選択した弱い光は、位相変調手段151において
位相変調を受ける。ここで、強い光と弱い光は、同時に
カプラ13に戻り、位相変調手段152及び位相変調手
段151で受けた位相変調の大きさに応じた干渉を起こ
すことになる。干渉の結果、帰還した強い光と弱い光と
の光子は光検出手段201と光検出手段202のどちら
か又は両方で検出される。なお、光検出手段202にお
いて検出されるべき光子は、サーキュレータ12により
光源10に導かれることなく光検出手段202に到達す
る。光検出手段201,202により検出された信号
は、信号増幅手段21で差電流として検出される。この
ように、伝送路(以下、「伝送路」とは、特に符号がな
い限り、伝送路17を含む装置全体の伝送路をいう)を
通過中の光であって、光路の長さの違いにより時間的な
ずれを生じた光信号(すなわち、2連パルスとなった光
信号)の内、一方のみ(2連パルスの先行する光信号、
または、後行する光信号)を減衰させることにより、強
い光と弱い光を作り出し、強い光と弱い光を用いて光子
検出を行なうホモダイン検波を行なうことにより、光子
1個を検出している。また、ミラー19によって反射
し、伝送路中の光を往復させることにより、偏波面の揺
らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度を高めて
いる。
【0022】ここで、アイソレータ18は、図1とは異
なり、偏光ビームスプリッタ162と位相変調手段15
2との間に、偏光ビームスプリッタ162から位相変調
手段152に向かう光を減衰する向きに設置されてもよ
い。上記構成の場合には、アイソレータ18を通る偏光
ビームスプリッタ162から位相変調手段152に向か
う光路を選択した強い光は、アイソレータ18で減衰さ
れ弱い光となり、弱い光は、位相変調手段152におい
て位相変調を受ける。逆に、偏光ビームスプリッタ16
2から直接偏光ビームスプリッタ163に至る光路をを
選択した強い光は、減衰されず、位相変調手段151に
おいて位相変調を受ける。上記アイソレータ18が、偏
光ビームスプリッタ162と位相変調手段152との間
に、偏光ビームスプリッタ162から位相変調手段15
2に向かう光を減衰する向きに設置された構成において
も、同様に、伝送路を通過中の光であって、光路の長さ
の違いにより時間的なずれを生じた光信号(すなわち、
2連パルスとなった光信号)の内、一方のみ(2連パル
スの先行する光信号、または、後行する光信号)を減衰
させることにより、強い光と弱い光を作り出し、強い光
と弱い光を用いて光子検出を行なうホモダイン検波を行
なうことにより、光子1個を検出している。また、ミラ
ー19によって反射し、伝送路中の光を往復させること
により、偏波面の揺らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装
置の安定度を高めている。
【0023】また、アイソレータ18は、図1とは異な
り、位相変調手段152と偏光ビームスプリッタ163
との間に、位相変調手段152から偏光ビームスプリッ
タ163に向かう光を減衰する向きに設置されてもよ
い。上記アイソレータ18が、位相変調手段152と偏
光ビームスプリッタ163との間に、位相変調手段15
2から偏光ビームスプリッタ163に向かう光を減衰す
る向きに設置された構成の場合には、アイソレータ18
を通る位相変調手段152から偏光ビームスプリッタ1
63に向かう光路を選択した強い光は、位相変調手段1
52において位相変調を受け、アイソレータ18で減衰
され弱い光となる。逆に、偏光ビームスプリッタ162
から直接偏光ビームスプリッタ163に至る光路をを選
択した強い光は、減衰されず、位相変調手段151にお
いて位相変調を受ける。上記アイソレータ18が、位相
変調手段152と偏光ビームスプリッタ163との間
に、位相変調手段152から偏光ビームスプリッタ16
3に向かう光を減衰する向きに設置された構成において
も、同様に、伝送路を通過中の光であって、光路の長さ
の違いにより時間的なずれを生じた光信号(すなわち、
2連パルスとなった光信号)の内、一方のみ(2連パル
スの先行する光信号、または、後行する光信号)を減衰
させることにより、強い光と弱い光を作り出し、強い光
と弱い光を用いて光子検出を行なうホモダイン検波を行
なうことにより、光子1個を検出している。また、ミラ
ー19によって反射し、伝送路中の光を往復させること
により、偏波面の揺らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装
置の安定度を高めている。
【0024】また、アイソレータ18は、図1とは異な
り、偏光ビームスプリッタ162と位相変調手段152
との間に、位相変調手段152から偏光ビームスプリッ
タ162に向かう光を減衰する向きに設置されてもよ
い。上記アイソレータ18が、偏光ビームスプリッタ1
62と位相変調手段152との間に、位相変調手段15
2から偏光ビームスプリッタ162に向かう光を減衰す
る向きに設置された構成の場合には、アイソレータ18
を通る位相変調手段152から偏光ビームスプリッタ1
62に向かう光路を選択した強い光は、アイソレータ1
8で減衰され弱い光となる。弱い光は、位相変調手段1
51において位相変調を受ける。逆に、偏光ビームスプ
リッタ162から位相変調手段152を通り、偏光ビー
ムスプリッタ163に至る光路をを選択した強い光は、
減衰されず、位相変調手段152において位相変調を受
ける。上記アイソレータ18が、偏光ビームスプリッタ
162と位相変調手段152との間に、位相変調手段1
52から偏光ビームスプリッタ162に向かう光を減衰
する向きに設置された構成においても、同様に、伝送路
を通過中の光であって、光路の長さの違いにより時間的
なずれを生じた光信号(すなわち、2連パルスとなった
光信号)の内、一方のみ(2連パルスの先行する光信
号、または、後行する光信号)を減衰させることによ
り、強い光と弱い光を作り出し、強い光と弱い光を用い
て光子検出を行なうホモダイン検波を行なうことによ
り、光子1個を検出している。また、ミラー19によっ
て反射し、伝送路中の光を往復させることにより、偏波
面の揺らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度を
高めている。
【0025】また、アイソレータ18は、図1とは異な
り、位相変調手段152と偏光ビームスプリッタ163
との間に、偏光ビームスプリッタ163から位相変調手
段152に向かう光を減衰する向きに設置されてもよ
い。上記アイソレータ18が、位相変調手段152と偏
光ビームスプリッタ163との間に、偏光ビームスプリ
ッタ163から位相変調手段152に向かう光を減衰す
る向きに設置された構成の場合には、アイソレータ18
を通る偏光ビームスプリッタ163から位相変調手段1
52に向かう光路を選択した強い光は、アイソレータ1
8で減衰され弱い光となる。弱い光は、位相変調手段1
51において位相変調を受ける。逆に、偏光ビームスプ
リッタ162から位相変調手段152を通り、偏光ビー
ムスプリッタ163に至る光路をを選択した強い光は、
減衰されず、位相変調手段152において位相変調を受
ける。上記アイソレータ18が、位相変調手段152と
偏光ビームスプリッタ163との間に、偏光ビームスプ
リッタ163から位相変調手段152に向かう光を減衰
する向きに設置された構成においても、同様に、伝送路
を通過中の光であって、光路の長さの違いにより時間的
なずれを生じた光信号(すなわち、2連パルスとなった
光信号)の内、一方のみ(2連パルスの先行する光信
号、または、後行する光信号)を減衰させることによ
り、強い光と弱い光を作り出し、強い光と弱い光を用い
て光子検出を行なうホモダイン検波を行なうことによ
り、光子1個を検出している。また、ミラー19によっ
て反射し、伝送路中の光を往復させることにより、偏波
面の揺らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度を
高めている。
【0026】また、アイソレータ18は、図1とは異な
り、偏光ビームスプリッタ162と偏光ビームスプリッ
タ163との間に、偏光ビームスプリッタ163から偏
光ビームスプリッタ162に向かう光を減衰する向きに
設置されてもよい。上記アイソレータ18が、偏光ビー
ムスプリッタ162と偏光ビームスプリッタ163との
間に、偏光ビームスプリッタ163から偏光ビームスプ
リッタ162に向かう光を減衰する向きに設置された構
成の場合には、アイソレータ18を通る偏光ビームスプ
リッタ163から偏光ビームスプリッタ162に向かう
光路を選択した強い光は、位相変調手段152において
位相変調を受けた後、アイソレータ18で減衰され弱い
光となる。逆に、偏光ビームスプリッタ163から位相
変調手段152を通り、偏光ビームスプリッタ162に
至る光路をを選択した強い光は、減衰されず、位相変調
手段151において位相変調を受ける。上記アイソレー
タ18が、偏光ビームスプリッタ162と偏光ビームス
プリッタ163との間に、偏光ビームスプリッタ163
から偏光ビームスプリッタ162に向かう光を減衰する
向きに設置された構成においても、同様に、伝送路を通
過中の光であって、光路の長さの違いにより時間的なず
れを生じた光信号(すなわち、2連パルスとなった光信
号)の内、一方のみ(2連パルスの先行する光信号、ま
たは、後行する光信号)を減衰させることにより、強い
光と弱い光を作り出し、強い光と弱い光を用いて光子検
出を行なうホモダイン検波を行なうことにより、光子1
個を検出している。また、ミラー19によって反射し、
伝送路中の光を往復させることにより、偏波面の揺らぎ
等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度を高めてい
る。
【0027】ここで、本実施の形態1での上記各構成で
は、光路の長さの違いにより時間的なずれを生じた光信
号(すなわち、2連パルスとなった光信号)に対し、一
方の光信号に位相変調手段151において位相変調をか
け、他方の光信号に位相変調手段152において位相変
調をかけているが、上記2連パルスとなった光信号の
内、どちらか一方の光信号にのみ位相変調手段151及
び位相変調手段152両方において位相変調をかけても
よい。特に、偏光ビームスプリッタ162から伝送路1
7を通り偏光ビームスプリッタ161に向かう弱い光信
号になる予定の光信号に対し、位相変調手段152にお
いて位相変調をかけるようにするとなおよい。なぜな
ら、偏光ビームスプリッタ162から伝送路17を通り
偏光ビームスプリッタ161に向かう強い光信号に対し
位相変調をかけると、偏光ビームスプリッタ162から
伝送路17を通り偏光ビームスプリッタ161に向かう
途中で盗聴者により光信号を分岐され、通信者に知られ
ずに位相変調の情報が漏洩してしまう可能性が有りう
る。その点、弱い光信号になる予定の光信号に対し、位
相変調手段152において位相変調をかけた場合は、固
定減衰器20により光子1個レベルに減衰されているた
め、偏光ビームスプリッタ162から伝送路17を通り
偏光ビームスプリッタ161に向かう途中で盗聴者によ
り盗聴された場合には盗聴の有無が判明してしまう。よ
って、量子暗号通信装置の安全性を高めることができる
からである。
【0028】実施の形態2.図2は、実施の形態2を示
す図である。実施の形態2は、量子暗号通信装置(光信
号伝送装置の一例である)について説明する。図2にお
いて、固定減衰器20とミラー19との間の構成は、位
相変調手段152を通る光路のみとなる。アイソレータ
18(強度減衰部の一例である)は、偏波コントローラ
14と偏光ビームスプリッタ161との間に、偏波コン
トローラ14から偏光ビームスプリッタ161に向かう
光を減衰する向きに設置されている。その他の構成は、
実施の形態1と同様である。図2において、光源10か
ら強度の強い光が発生し、サーキュレータ12を通りカ
プラ13に導かれる。カプラ13に到達した強い光は量
子力学的に2つの光路を伝送することになる。ここまで
は、実施の形態1と同様である。1つは、偏波コントロ
ーラ14、アイソレータ18を通り、偏光ビームスプリ
ッタ161に至る光路であり、もう1つは、位相変調手
段151を通り偏光ビームスプリッタ161に至る光路
である。ここで、アイソレータ18を通る光路を選択し
た強い光は、アイソレータ18で減衰され弱い光とな
る。偏光ビームスプリッタ161に到達した強い光と弱
い光は、伝送路17を通り、固定減衰器20に送られ
る。固定減衰器20に到達した強い光と弱い光は、位相
変調手段152を通り、ミラー19で反射され、来た光
路とは逆に、位相変調手段152、固定減衰器20、伝
送路17を通り、偏光ビームスプリッタ161に送られ
る。その際、ミラー19でその偏波面を90度回転させ
られる。また、強い光は、位相変調手段152において
位相変調を受ける。再び偏光ビームスプリッタ161に
戻った強い光と弱い光は、偏光ビームスプリッタ161
において偏波状態の違いにより2つの光路に分離され
る。強い光は、アイソレータ18、偏波コントローラ1
4を通り、カプラ13に至る光路であり、弱い光は、位
相変調手段151を通り、カプラ13に至る光路であ
る。その際、位相変調手段151を通る光路を選択した
弱い光は、位相変調手段151において位相変調を受け
る。ここで、強い光と弱い光は、同時にカプラ13に戻
り、位相変調手段152及び位相変調手段151で受け
た位相変調の大きさに応じた干渉を起こすことになる。
干渉の結果、帰還した強い光と弱い光との光子は光検出
手段201と光検出手段202のどちらか又は両方で検
出される。なお、光検出手段202において検出される
べき光子は、サーキュレータ12により光源10に導か
れることなく光検出手段202に到達する。光検出手段
201,202により検出された信号は、信号増幅手段
21で差電流として検出される。このように、伝送路を
通過中の光であって、光路の長さの違いにより時間的な
ずれを生じた光信号(すなわち、2連パルスとなった光
信号)の内、一方のみ(2連パルスの先行する光信号、
または、後行する光信号)を減衰させることにより、強
い光と弱い光を作り出し、強い光と弱い光を用いて光子
検出を行なうホモダイン検波を行なうことにより、光子
1個を検出している。また、ミラー19によって反射
し、伝送路中の光を往復させることにより、偏波面の揺
らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度を高めて
いる。
【0029】ここで、アイソレータ18は、図2とは異
なり、カプラ13と位相変調手段151との間に、カプ
ラ13から位相変調手段151に向かう光を減衰する向
きに設置されてもよい。上記構成の場合には、アイソレ
ータ18を通るカプラ13から位相変調手段151に向
かう光路を選択した強い光は、アイソレータ18で減衰
され弱い光となり、弱い光は、位相変調手段152にお
いて位相変調を受ける。逆に、カプラ13から偏波コン
トローラ14を通り、偏光ビームスプリッタ161に至
る光路をを選択した強い光は、減衰されず、位相変調手
段151において位相変調を受ける。上記アイソレータ
18が、カプラ13と位相変調手段151との間に、カ
プラ13から位相変調手段151に向かう光を減衰する
向きに設置された構成においても、同様に、伝送路を通
過中の光であって、光路の長さの違いにより時間的なず
れを生じた光信号(すなわち、2連パルスとなった光信
号)の内、一方のみ(2連パルスの先行する光信号、ま
たは、後行する光信号)を減衰させることにより、強い
光と弱い光を作り出し、強い光と弱い光を用いて光子検
出を行なうホモダイン検波を行なうことにより、光子1
個を検出している。また、ミラー19によって反射し、
伝送路中の光を往復させることにより、偏波面の揺らぎ
等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度を高めてい
る。
【0030】また、アイソレータ18は、図2とは異な
り、位相変調手段151と偏光ビームスプリッタ161
との間に、位相変調手段151から偏光ビームスプリッ
タ161に向かう光を減衰する向きに設置されてもよ
い。上記構成の場合には、アイソレータ18を通る位相
変調手段151から偏光ビームスプリッタ161に向か
う光路を選択した強い光は、アイソレータ18で減衰さ
れ弱い光となる。弱い光は、位相変調手段152におい
て位相変調を受ける。逆に、カプラ13から偏波コント
ローラ14を通り、偏光ビームスプリッタ161に至る
光路をを選択した強い光は、減衰されず、位相変調手段
151において位相変調を受ける。上記アイソレータ1
8が、位相変調手段151と偏光ビームスプリッタ16
1との間に、位相変調手段151から偏光ビームスプリ
ッタ161に向かう光を減衰する向きに設置された構成
においても、同様に、伝送路を通過中の光であって、光
路の長さの違いにより時間的なずれを生じた光信号(す
なわち、2連パルスとなった光信号)の内、一方のみ
(2連パルスの先行する光信号、または、後行する光信
号)を減衰させることにより、強い光と弱い光を作り出
し、強い光と弱い光を用いて光子検出を行なうホモダイ
ン検波を行なうことにより、光子1個を検出している。
また、ミラー19によって反射し、伝送路中の光を往復
させることにより、偏波面の揺らぎ等を打ち消し、量子
暗号通信装置の安定度を高めている。
【0031】また、アイソレータ18は、図2とは異な
り、偏波コントローラ14とカプラ13との間に、カプ
ラ13から偏波コントローラ14に向かう光を減衰する
向きに設置されてもよい。上記構成の場合には、アイソ
レータ18を通るカプラ13から偏波コントローラ14
に向かう光路を選択した強い光は、アイソレータ18で
減衰され弱い光になる。弱い光は、位相変調手段151
において位相変調を受ける。逆に、カプラ13から位相
変調手段151を通り、偏光ビームスプリッタ161に
至る光路をを選択した強い光は、減衰されず、位相変調
手段152において位相変調を受ける。上記アイソレー
タ18が、偏波コントローラ14とカプラ13との間
に、カプラ13から偏波コントローラ14に向かう光を
減衰する向きに設置された構成においても、同様に、伝
送路を通過中の光であって、光路の長さの違いにより時
間的なずれを生じた光信号(すなわち、2連パルスとな
った光信号)の内、一方のみ(2連パルスの先行する光
信号、または、後行する光信号)を減衰させることによ
り、強い光と弱い光を作り出し、強い光と弱い光を用い
て光子検出を行なうホモダイン検波を行なうことによ
り、光子1個を検出している。また、ミラー19によっ
て反射し、伝送路中の光を往復させることにより、偏波
面の揺らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定度を
高めている。
【0032】以上のように、実施の形態1,2におい
て、量子暗号通信装置は、1つの光信号を往路と復路と
で異なる経路にて伝送させる経路(光路)を有している
場合に、アイソレータ18は、上記1つの光信号を異な
る経路にて伝送させる経路(光路)に備えられていれば
よい。また、光を減衰する向きは限定しなくてもよい。
【0033】ここで、本実施の形態2での上記各構成で
は、本実施の形態1と同様、光路の長さの違いにより時
間的なずれを生じた光信号(すなわち、2連パルスとな
った光信号)に対し、一方の光信号に位相変調手段15
1において位相変調をかけ、他方の光信号に位相変調手
段152において位相変調をかけているが、上記2連パ
ルスとなった光信号の内、どちらか一方の光信号にのみ
位相変調手段151及び位相変調手段152両方におい
て位相変調をかけてもよい。特に、固定減衰器20から
伝送路17を通り偏光ビームスプリッタ161に向かう
弱い光信号になる予定の光信号に対し、位相変調手段1
52において位相変調をかけるようにするとなおよい。
なぜなら、固定減衰器20から伝送路17を通り偏光ビ
ームスプリッタ161に向かう強い光信号に対し位相変
調をかけると、固定減衰器20から伝送路17を通り偏
光ビームスプリッタ161に向かう途中で盗聴者により
光信号を分岐され、通信者に知られずに位相変調の情報
が漏洩してしまう可能性が有りうる。その点、弱い光信
号になる予定の光信号に対し、位相変調手段152にお
いて位相変調をかけた場合は、固定減衰器20により光
子1個レベルに減衰されているため、固定減衰器20か
ら伝送路17を通り偏光ビームスプリッタ161に向か
う途中で盗聴者により盗聴された場合には盗聴の有無が
判明してしまう。よって、量子暗号通信装置の安全性を
高めることができるからである。
【0034】実施の形態3.図3は、実施の形態3を示
す図である。実施の形態3は、量子暗号通信装置(光信
号伝送装置の一例である)について説明する。図3にお
いて、25は、光スイッチ(強度減衰部の一例であ
る)、26は、信号制御部である。光スイッチ25は、
偏波コントローラ14と偏光ビームスプリッタ161と
の間に設置されている。また、信号制御部26は、光ス
イッチ25に対し、所定の期間、光スイッチ25を通過
する光の強度を減衰するように光スイッチ25を制御し
ている。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
図3において、光源10から強度の強い光が発生し、サ
ーキュレータ12を通りカプラ13に導かれる。カプラ
13に到達した強い光は量子力学的に2つの光路を伝送
することになる。ここまでは、実施の形態1,2と同様
である。1つは、偏波コントローラ14、光スイッチ2
5を通り、偏光ビームスプリッタ161に至る光路であ
り、もう1つは、位相変調手段151を通り偏光ビーム
スプリッタ161に至る光路である。ここで、光スイッ
チ25を通る光路を選択した強い光は、光スイッチ25
で減衰され弱い光となる。ここで、光スイッチ25は、
光スイッチ25を通る光路を選択した強い光が光スイッ
チ25をちょうど通過する際に減衰されるように信号制
御部26により制御されている。これ以降は、実施の形
態2と同様である。このように、伝送路を通過中の光で
あって、光路の長さの違いにより時間的なずれを生じた
光信号(すなわち、2連パルスとなった光信号)の内、
一方のみ(2連パルスの先行する光信号、または、後行
する光信号)を減衰させることにより、強い光と弱い光
を作り出し、強い光と弱い光を用いて光子検出を行なう
ホモダイン検波を行なうことにより、光子1個を検出し
ている。また、ミラー19によって反射し、伝送路中の
光を往復させることにより、偏波面の揺らぎ等を打ち消
し、量子暗号通信装置の安定度を高めている。
【0035】ここで、光スイッチ25は、図3とは異な
り、光源10とカプラ13との間、または、カプラ13
と光検出手段201若しくは光検出手段202との間以
外であれば、どこに設置してもよい。また、設置する向
きも限定しなくてよい。このように、伝送路を通過中の
光であって、光路の長さの違いにより時間的なずれを生
じた光信号(すなわち、2連パルスとなった光信号)の
内、一方のみ(2連パルスの先行する光信号、または、
後行する光信号)を減衰させることにより、強い光と弱
い光を作り出し、強い光と弱い光を用いて光子検出を行
なうホモダイン検波を行なうことにより、光子1個を検
出している。また、ミラー19によって反射し、伝送路
中の光を往復させることにより、偏波面の揺らぎ等を打
ち消し、量子暗号通信装置の安定度を高めている。
【0036】ここで、本実施の形態3での上記各構成で
は、本実施の形態2と同様、光路の長さの違いにより時
間的なずれを生じた光信号(すなわち、2連パルスとな
った光信号)に対し、一方の光信号に位相変調手段15
1において位相変調をかけ、他方の光信号に位相変調手
段152において位相変調をかけているが、上記2連パ
ルスとなった光信号の内、どちらか一方の光信号にのみ
位相変調手段151及び位相変調手段152両方におい
て位相変調をかけてもよい。特に、固定減衰器20から
伝送路17を通り偏光ビームスプリッタ161に向かう
弱い光信号になる予定の光信号に対し、位相変調手段1
52において位相変調をかけるようにするとなおよい。
なぜなら、固定減衰器20から伝送路17を通り偏光ビ
ームスプリッタ161に向かう強い光信号に対し位相変
調をかけると、固定減衰器20から伝送路17を通り偏
光ビームスプリッタ161に向かう途中で盗聴者により
光信号を分岐され、通信者に知られずに位相変調の情報
が漏洩してしまう可能性が有りうる。その点、弱い光信
号になる予定の光信号に対し、位相変調手段152にお
いて位相変調をかけた場合は、固定減衰器20により光
子1個レベルに減衰されているため、固定減衰器20か
ら伝送路17を通り偏光ビームスプリッタ161に向か
う途中で盗聴者により盗聴された場合には盗聴の有無が
判明してしまう。よって、量子暗号通信装置の安全性を
高めることができるからである。
【0037】実施の形態4.図4は、実施の形態4を示
す図である。実施の形態4は、量子暗号通信装置(光信
号伝送装置の一例である)について説明する。図4にお
いて、31,32は、暗号送信部(送信部の一例であ
る)、33は、暗号受信部(受信部の一例である)、3
4は、光減衰手段(強度減衰部の一例である)、35
は、伝送路、36,37,38は、変調器である。ま
た、図示されていないが、暗号受信部33は、光源とカ
プラと2種類の光検出手段とをそれぞれ備えている。暗
号受信部33は、環状の伝送路35に、図4を正面から
見て時計回り(CW)と反時計回り(CCW)とに、同
時に、偏波状態の異なる強度の強い光を発生させ、伝送
させる。CWの強い光は、暗号送信部31,32、光減
衰手段34を通り、暗号受信部33に戻ってくる。暗号
受信部33に戻って来たCWの強い光は、変調器38で
光の位相を位相変調される。CCWの強い光は、光減衰
手段34に至る。光減衰手段34に至ったCCWの強い
光は、減衰され弱い光になり、暗号送信部31に至る。
暗号送信部31に至った弱い光は、変調器36で光の位
相を位相変調される。変調器36で位相変調された弱い
光は、暗号送信部32を通り、暗号受信部33に戻って
くる。経路が反対で、同じ長さの伝送路を伝送されたC
Wの強い光とCCWの弱い光は、同時に、暗号受信部3
3に戻ってくる。暗号受信部33に戻って来た強い光と
弱い光は、カプラにより混合され、変調器36及び変調
器38で受けた位相変調の大きさに応じた干渉を起こす
ことになる。干渉の結果、帰還した強い光と弱い光との
光子は2種類の光検出手段のどちらか又は両方で検出さ
れる。このように、強い光と弱い光を作り出し、強い光
と弱い光を用いて光子検出を行なうホモダイン検波を行
なうことにより、光子1個を検出している。また、同一
の伝送路35中を逆方向に光を伝送させることにより、
偏波面の揺らぎ等を打ち消し、量子暗号通信装置の安定
度を高めている。
【0038】ここで、伝送路35が環状であることか
ら、暗号送信部32のように、複数の暗号送信部を備え
てもよい。これにより、1つの伝送路35に、量子暗号
装置を複数提供することができる。
【0039】以上のように、量子暗号通信装置は、強度
の強い参照光と強度の弱い信号光を用いる量子暗号通信
装置において、前記参照光と前記信号光が通信過程に置
いて全く同じ径路を通過する(径路がループ型である)
ことを特徴とする。
【0040】また、量子暗号通信装置は、暗号受信側か
ら送信された光信号を、伝送路を通じて暗号送信側に伝
送し、前記暗号送信側から、前記伝送路を通じて再び前
記暗号受信側に、前記光信号を折り返す量子暗号通信方
式において、前記光信号を強度の強い参照信号と強度の
弱い伝送信号とに分離し、伝送過程で各々の信号に付与
された位相変調の差を、前記参照信号と前記伝送信号を
前記暗号受信側で重ね合わせることによって得られる、
干渉効果により測定することを特徴とする。
【0041】また、量子暗号通信装置は、前記参照信号
の光強度が光信号1パルス当り10000光子以上、か
つ、前記伝送信号の光強度が光信号1パルス当り高々1
光子であることを特徴とする。
【0042】また、量子暗号通信装置における光学構成
は、光の進行方向によって光の減衰量が異なる光素子を
備え、前記参照信号と前記伝送信号を前記光素子に互い
に逆方向から入射することを特徴とする。
【0043】また、量子暗号通信装置における光学構成
は、減衰量が可変である光素子を備え、前記参照信号が
通過するときには減衰量を小さく、前記伝送信号が通過
するときには減衰量を大きくすることを特徴とする。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、光が伝送路を通過する
間に、外的要因により、光の偏波面等に揺らぎが生じる
問題を解決し、かつ、光子1個を検出するための高量子
効率光子検出器を提供することができるという効果があ
る。
【0045】本発明によれば、1つの伝送路に、量子暗
号装置を複数提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図である。
【図2】 実施の形態2を示す図である。
【図3】 実施の形態3を示す図である。
【図4】 実施の形態4を示す図である。
【図5】 従来の量子暗号通信装置を示している。
【図6】 従来の量子暗号通信装置を示している。
【図7】 従来の量子暗号通信装置を示している。
【符号の説明】
10 光源、12 サーキュレータ、13 カプラ、1
4 偏波コントローラ、161,162,163 偏光
ビームスプリッタ、17,35 伝送路、18アイソレ
ータ、19 ミラー、20 固定減衰器、21 信号増
幅手段、25光スイッチ、26 信号制御部、31,3
2 暗号送信部、33 暗号受信部、34 光減衰手
段、36,37,38 変調器、151,152 位相
変調手段、201,202 光検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水落 隆司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J104 AA04 AA05 AA16 EA16 NA02 5K002 BA02 CA15 FA01 GA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光状態の異なる一対の光信号を所定の
    位置から同一経路を反対向きに伝送させる伝送路と、 上記伝送路を伝送させられた上記一対の光信号の内1つ
    の光信号の強度を減衰する強度減衰部とを備えたことを
    特徴とする光信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 光信号の位相を位相変調する位相変調方
    式を用いて量子暗号を生成する光信号伝送装置におい
    て、 偏光状態の異なる一対の光信号を所定の位置から同一経
    路を反対向きに伝送させる伝送路と、 上記伝送路を伝送させられた上記一対の光信号の内1つ
    の光信号の強度を減衰する強度減衰部とを備えたことを
    特徴とする光信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 強度の強い光信号と強度の弱い光信号と
    の干渉を測定するホモダイン方式を用いて量子暗号を生
    成する光信号伝送装置において、 偏光状態の異なる一対の光信号を所定の位置から同一経
    路を反対向きに伝送させる伝送路と、 上記伝送路を伝送させられた上記一対の光信号の内1つ
    の光信号の強度を減衰する強度減衰部とを備えたことを
    特徴とする光信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 上記強度減衰部は、光信号の進行方向に
    より光信号の強度を減衰する減衰量が異なることを特徴
    とする請求項1記載の光信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 上記強度減衰部は、所定の期間、光信号
    の強度を減衰することを特徴とする請求項1記載の光信
    号伝送装置。
  6. 【請求項6】 上記伝送路は、環状の経路を有し、 上記強度減衰部は、上記環状の経路に備えられたことを
    特徴とする請求項1記載の光信号伝送装置。
  7. 【請求項7】 偏光状態の異なる一対の光信号を所定の
    位置から同一経路を反対向きに伝送させる伝送工程と、 上記伝送工程により伝送させられた上記一対の光信号の
    内1つの光信号の強度を減衰する強度減衰工程とを備え
    たことを特徴とする光信号伝送方法。
  8. 【請求項8】 一対の光信号の位相を位相変調する位相
    変調方式を用いて量子暗号を生成する光信号伝送装置に
    おいて、 上記光信号を送信する複数の送信部と、 上記送信部により送信された上記光信号を受信する受信
    部と、 上記光信号を所定の位置から同一経路を反対向きに伝送
    させる、上記受信部と複数の送信部とをつなぐ環状の伝
    送路と、 上記伝送路を伝送させられた上記一対の光信号の内1つ
    の光信号の強度を減衰する強度減衰部とを備えたことを
    特徴とする光信号伝送装置。
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