JP4358829B2 - Qkdシステムのウォッチドッグ検出器 - Google Patents

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Description

本発明は量子暗号に関し、特に「双方向」折り返し型光学システムを用いた量子鍵配送(QKD)を行う際の安全性を高めるための装置、および方法に関する。
量子鍵配送は、「量子チャネル」越しに送信された弱い光信号(例えば、平均で0.1フォトン)を用いて、送信者(「アリス」)と受信者(「ボブ」)との間で、鍵を設定することに関係する。鍵配送の安全性は、不確定状態にある量子系はどれでも測定するとその状態を変えるという、量子力学の原則に基づいている。結果として、量子信号を妨害あるいは測定しようとする盗聴者(「イブ」)は、送信信号にエラーを引き起こしてしまうため、その存在が明らかになる。量子暗号の一般的な原則は、ベネットとブラッザールの論文(非特許文献1参照)の中で、初めて発表された。具体的なQKDシステムは、ベネットの特許文献1(以下、‘410特許と称す)に記載されている。
ベネット‐ブラッザールの論文と‘410特許は、それぞれいわゆる一方向型QKDシステムについて述べている。一方向型QKDシステムとは、アリスが単一光子の偏光をランダムに暗号化して、ボブがそれら光子の偏光をランダムに測定するものである。‘410特許に述べられている一方向型システムは、二光束マッハ・ツェンダー干渉計に基づいている。アリスとボブは、干渉計の位相を制御できるように、干渉計の各部にアクセスすることが可能である。アリスからボブに送信された信号(パルス)は、時分割され、異なった経路をたどる。従って、干渉計は、熱ドリフトを補正するために、伝送中は数十ナノメートルの精度で常に安定化している必要がある。これは、送信距離がキロメートル単位で測定されるような実際のアプリケーションにとって、通常不便である。
本明細書で参照することにより本明細書に組み込まれる、ギシンの特許文献2(以下、‘234特許と称す)では、偏光や熱ゆらぎを自動補正する、いわゆる「双方向」型QKDシステムについて開示されている。
図1は、‘234特許によるQKD装置に、さらに光遅延ラインDLを加えた概略図である。光遅延ラインDLの役割は以下に述べる。
この装置は、光ファイバ3で接続されたアリスとボブを備えている。ボブは、2×2型カプラ12を有する。原理上は、ボブ側は、一つの長い腕がアリスに延びている非対称なマイケルソン干渉計である。ボブ側は、パルスレーザ10と、第1カプラ11と、ファラデーミラー16と、第2カプラ12と、位相変調器13と、第2ファラデーミラー14と、単一光子検出器17とを有している。パルスレーザ10は、例えばDFBレーザであればよく、例えば1MHzの繰返し数で、例えば1300nmで300ピコ秒(ps)の長パルスを発する。アリス側は、カプラ20と、「通常」の検出器23(すなわち、非単一光子検出器)と、位相変調器21と、ファラデーミラー22と、検出器23で制御されるアッテネータ24とを有している。
ボブは、アリスに、短くかつ比較的強いレーザパルスを送信することによって、送信を初期化する。カプラ12に到着したパルスは、図示しないP1とP2の二つの部分(パルス)に分割される。P1は、直接アリスに向かい、P2は、まずミラー14と16(遅延ライン)で、一往復分だけ遅延させられる。パルスP1とP2は、アリスに向かって、ファイバを下っていく。二つのパルスは、カプラ20で分割される。その際、弱いパルスを位相変調器21を介して送信するために、大部分のパルスが検出器23に向かうように分割される。ビットを暗号化するために、アリスはミラー22で第1パルスP1を反射させる。しかし、第2パルスP2については、ファラデーミラー22の前に配置された位相変調器21を用いて、その位相を変調する(位相シフトΦA)。その後、二つのパルスはボブに戻る。
ボブ側での検出は、同様な遅延ライン14〜16におけるP1の遅延部により行われる。ボブは、パルスP2を変化させずに通過させるが、ミラー14の前に配置された位相変調器13で第1パルスP1の位相を変調する(位相シフトΦB)。それから、このパルスは、P2に干渉する。アリスとボブの位相変調器が共に停止、あるいはΦA−ΦB=0(つまり、パルスP1とP2には、同じ位相シフトがなされている)であれば、強めあう干渉となる(2つのパルスは、全く同じ経路をたどる)。しかし、アリスもしくはボブが、二つのパルス間の位相設定を変更した場合、干渉は相殺されてしまう可能性もある。ΦA−ΦB=πの場合、干渉は完全に相殺される。
この場合は、単一光子検出器17において、光は検出されない。なお、位相シフトが異なる場合に得られる干渉は、完全に相殺されることが重要である。これによって、ボブが検出イベントを得る場合に、アリスが異なった位相を用いていない、従って、ボブと同じ位相を用いたことを確実に特定できるのである。
カプラ20は、ほとんどの光を検出器23に送信するため、この検出器はPIN光ダイオードなどの従来の検出器である。さらに、カプラ20は、図示しない盗聴者に対する防護を確実に行うために必要な単一光子レベル(平均)を下回るまで、信号を減衰させる働きをする。さらに、検出器23では、ボブからの入力信号の強度を監視する働きをすることも可能であり、いわゆる「トロイの木馬」攻撃を監視する。「トロイの木馬」は、盗聴者が、位相シフトされた反射パルスの値を読み取るために、アリスに強い探知パルスを送信するものである。
米国特許第5,307,410号公報 米国特許第6,438,234号公報 Quantum Cryptography:Public key distribution and coin tossing, Proceedings of the International Conference on Computers、Systems and Signal Processing,Bangalore,India,1984,pp.175−179(IEEE、New York、1984)
ギシンらの論文(“Quantum Cryptography,” Rev. Mod. Phys.,Vol.74、No.1、January 2002、172−173ページ)中で議論されているように、反射QKDシステムの本質である双方向性によって、レイリー後方散乱が懸念される。図1をさらに示すように、ボブにより光ファイバ3に放射された光パルスP1とP2は、光ファイバの材料の不均質性により散乱される。この光のごくわずかな部分(〜1%)が、ファイバに再度取り込まれ、ボブに向かって後方に送信される。上記の後進光は、アリスからボブに戻る位相暗号化された信号と結合し得る。そのため、ボブにおいて誤ったカウントがなされる可能性がある。
上記課題を解決するために、‘234特許と図1に示されたQKDシステムは、ボブによって送信されたパルス列が格納されている前述の光遅延ラインDL(例えば、光ファイバスプール)を、アリスにさらに備える必要がある。これにより、ボブに向かう、あるいはボブからやってくるパルスが、ボブとアリスを連結している光ファイバ3内に同時に存在しないことが保証される。
レイリー後方散乱の課題を解決する他の方法としては、より弱いパルスをボブから送信させるものがある。しかし、このアプローチを成功させるためには、システムは減衰を抑える必要がある。例えば、アリスのカプラ20から、はるかに少量の光を検出器23に送ることが可能でなければならない。困ったことに、これによって、システムは盗聴に対して脆弱になってしまう。これは、イブが、検出器23に検出されないだけの十分に弱い探知パルスを用いることができるからである。検出器23は、何百もの光子、あるいはそれ以上のオーダの光信号でなければ、検出できないのである。
特に、図1の双方向型システムは、検出器23の検出感度が不足することで、2種類の攻撃に対して脆弱になる。一つは、トロイの木馬攻撃であり、他方は、「中間者」攻撃である。トロイの木馬攻撃の例では、盗聴者イブは、量子チャネルに侵入して、アリスに比較的弱く、かつ短い探知信号を送信する。この探知パルスは、アリスがパルスに伝える位相情報を得るために、ボブが送信するパルスと、同時もしくはほぼ同時(あるいは、中心周波数かその近傍)に、アリスの位相変調器21に送られるよう調整される。ボブからアリスに送信された信号は、アリスで変調されボブに送り返された信号であって、探知パルスの影響は受けないままである。再掲すると、弱い探知パルスに関して、従来の検出器23ではこのような攻撃を検出できない。
中間者攻撃では、イブは、アリスとボブの間にイブの装置を設置して、アリスかボブであるかのように装う。イブは、適切な時間と周波数に関する位相変調器の設定を確定するために、アリスに送信される弱い信号を準備することが可能である。さらに、イブはアリスによって変調された信号の複製を作り、その複製信号を、ボブが受信した信号と同一であるかのように光ファイバ上にのせる。イブは、アリスの元信号について学習すると、それに対応する位相シフトを行う。チャネル中のロスのため、イブはタイムビンのわずかな部分を学習するだけでよい。これによって、このような種類の攻撃は非常に強力なものとなる。
再掲すると、通常の検出器23は、設置されているとしても、弱い信号(すなわち、何千もの光子よりも少ない光子数の信号)に対する検出感度が十分ではないため、このような攻撃を防ぐことはできない。
本発明の一態様は、双方向型量子鍵配送システムのための反射鍵暗号化ステーションである。本システムは、位相変調器と、送信鍵暗号化ステーションから位相変調器を介して到着する放射パルスを反射するよう配置された、ファラデーミラーとを備えている。本システムは、位相変調器に連結されているコントローラも備えている。コントローラは、放射パルスの一つを変調するために位相変調器を駆動させる必要があることから、位相変調器に第1ゲート信号を提供する。本システムは、コントローラに連結され、反射鍵暗号化ステーションに入力、および/または反射鍵暗号化ステーションから出力する光パルスを検出するために、コントローラからの第2ゲート信号をゲートする、単一光子検出器をさらに備えている。
本発明の他の態様は、双方向型量子鍵配送(QKD)システムの安全性を向上させる方法である。本方法は、単一光子検出器を有する反射鍵暗号化ステーションを提供し、かつ単一光子検出器を用いて、鍵暗号化ステーションに入力、および/またはステーションから出力される光パルスを監視することを含む。
2つの場所間で慎重を期する情報を送信する場合に、安全性が強化された装置や方法を得ることができる。
本発明は、量子暗号の分野に関し、量子暗号の分野で工業的実用性を有する。特に、2つの場所間で慎重を期する情報を送信する場合に、安全性の強化を必要とする装置や方法に対して工業的実用性を有する。
[装置]
図2は、図1で図示されたものと同様な折り返し型QKDシステム200の概念図であるが、主要部のみを示すために簡略化されている。システム200は、鍵暗号化ステーション、すなわち、送信/受信ステーションであるボブと、反射ステーションであるアリスとを有する。以下、単にボブ、アリスとして称する。盗聴者イブも、図2に示されている。
ボブ
ボブは、光パルス204を発光するレーザ202を有する。レーザ202は、入力端208A、入力/出力端208B、および出力端208Cを有する時間多重化/逆多重化光学システム206に連結されている。光学システム206は、入力端208Aで入力パルス204を受信し、各パルスを2つの時間多重化されたパルス(図示せず)に分割し、それらのパルスを入力/出力端208Bに出力する。同様に、光学システム206は、アリスから来る時間多重化されたパルスのペアを入力/出力端208Bで受信し、受信したパルスを単一パルスに合体(干渉)する。合体されたパルスは、出力端208Cの外へ導かれる。
単一光子検出器216は、出力端208Cで光学システム206に連結されている。位相変調器(PM)220は、光学システムの入力/出力端208Bに連結されている。ボブは、PM220の下流に配置され、4つのポート228A〜228Dを有する光切替/分割部226も有する(ビームスプリッタの場合には、上記4つのポートは単に、軸228A〜228Dとなる)。実施例として、光切替/分割部226は、通常の2×2型ビームスプリッタである。他の実施例として、光切替/分割部226は、駆動光スイッチであってもよい。PM220は、ポート226Aに接続されている。実施例では、以下に述べるように、ミラー230が、補正を行うためにポート226Bに連結されていてもよい。ボブとアリスを接続する光ファイバ240は、ポート226Cに連結されている。
ボブは、さらに、コントローラ248を有している。コントローラ248は、レーザ202と、検出器216と、PM220と、光切替/分割部226が切り替え可能である場合にはポート228Dで光切替/分割部226とに、動作可能なように(例えば、電気的に)連結されている。
アリス
アリスは、光切替/分割部226と同様な光切替/分割部260を有している。光切替/分割部260は、一般的に4つのポート(軸)262A〜262Dを有する。実施例として、光切替/分割部226はビームスプリッタ(例えば、2×2型カプラ)であれはよく、他の例としては、駆動光スイッチであってもよい。光ファイバ240は、ポート262Aに連結されている。可変光学アッテネータ(VOA)264は、光切替/分割部260の下流に配置され、同部260にポート262Cで連結されている。位相変調器(PM)266は、VOA264の下流に配置され、VOA264に光学的に連結されている。ファラデーミラー270はPM266の下流に配置され、PM266に光学的に連結されている。
アリスは、光切替/分割部260のポート262Dに連結された光子発光デバイス280(例えば、レーザ)と、同部260のポート262Bに連結された単一光子検出器286とを、さらに有している。以下、単一光子検出器286は、「ウォッチドッグ検出器」、あるいはWDD286と称す。これは、単一光子検出器286が、アリスに対して行なわれる可能性のある様々な探索攻撃に対して、監視者のように振る舞うからである。この観点から、本発明は、従来のQKDシステムと比して、双方向型QKDシステムの安全性向上において、工業的実用性を有するものである。
実施例として、WDD286は、パルスP1やP2とは異なる波長を持つ光信号(例えば、探知信号P3)を検出するために、かなり広いスペクトル検出感度を有する。実施例として、VOA282は、光子発光デバイス280の経路に任意に配置されている。
また、アリスは、コントローラ288を有している。コントローラ288は、PM266と、光子発光デバイス280と、VOA264と、WDD286と、任意にVOA282と、光切替/分割部260が切り替え可能である場合には光切替/分割部226とに、動作可能なように(例えば、電気的に)連結されている。
コントローラ248および288は、(例えば、電気的あるいは光学的に)リンクされている。これは、アリスとボブの動作を同期させるためである。特に、位相変調器220および266、検出器216、並びにWDD286の動作は、アリスとボブ間で鍵が交換された時のゲート信号を用いて、コントローラ248および288で調整される。
光切替/分割部260がビームスプリッタである場合、260の伝達比は、透過率約90%/10%で変化してもよい(すなわち、光ファイバ240からVOA264までの送信は90%であり、光ファイバ240からWDD286へは10%である)。これに対して、光子発光デバイス280からWDD286へは90%であり、VOA264からWDD286へは10%である。
[想定される動作]
以下の想定は、システム200の動作を考慮するに当たってなされたものである。第1に、アリスは、ランダムに短い既知の時間間隔で、PM266において可能な位相設定の1つを選択すると想定する。そのため、PM266の設定情報は、この間隔外から取り出すことができない。これは、例えば、コントローラ288からPM266に送信されるゲート信号S1を用いて行われる。第2に、アリスは、検出器286のバンド幅外の波長を用いようとする盗聴を抑えるために配置された、狭帯域フィルタ(図示せず)を任意に有すると想定する。第3に、イブは、アリスにおける検出器286、もしくはボブにおける検出器216の量子的効率、あるいはアリスもしくはボブのロス(減衰)を変えることができないと想定する。第4に、イブは、光ファイバ240にフルアクセス可能であり、光ファイバ越しに送信された光信号を変調、ブロック、あるいは置換することができると想定する。
さらに、イブは、PM266の状態を探知する能力を制限されている(例えば、探知ビームをアリスを通して送信する)。従って、イブは以下を行うことができると想定する。
1)接触なしにボブ→アリス→ボブと信号を送り続け、探知信号を加えることで、トロイの木馬攻撃を行う。
2)ボブ→アリス→ボブと送信された信号をブロックし、イブ自身の信号に置き換えることで、中間者攻撃を行う。
3)上記1)と2)の組合せを使用して、量子鍵情報を最大限得ようとする。
アリスとボブ間の通信をイブに盗聴されないためには、以下が要求される。
1)ボブの検出器216が、適切に調整されること。
2)アリスからボブへの位相変調されたパルスが、パルス当たりの平均光子数μであること、およびシステムの安全性分析に依存すること。ここで、μはあらかじめ定義されていてもよい。
3)WDD286が、確実にμを一定とするよう調整され、かつ正しく設定されていること。
4)光ファイバ240におけるロスは、ロスの測定における基準と比較しながら監視されること(例えば、ロスの測定は、光ファイバ240が設置された時に行われる)。これは、ファイバに対する環境もしくは物理的な変化による信号の減衰が、認識可能かつ特定の値を超えないようにして行われる。
[動作方法]
図2にさらに示すように、システム200の動作において、時間多重化/逆多重化光学システム206によって、パルス204は2つの別個のパルスP1とP2に分離される。図1の従来のQKDシステムに対して、パルスP1とP2は、比較的弱いパルスである。パルスは、PM220に向かって光学システムの入力/出力端208Bを出て行く。PM220は、パルスが変調されずに通過可能なようにゲートされている。パルスP1とP2は、次に光ファイバ240越しにアリスへ送られる。パルスP1とP2は、光切替/分割部260とVOA264を通過する。そこでは、必要であれば、パルスを減衰可能である。次に、パルスは、PM266を通過し、ファラデーミラー270で反射され、再度PM266に送り返される。
PM266を介したパルスP1とP2の通過に際して、PMはパルスの1つ(例えば、P1)を変調する。これは、コントローラ288によって行われ、コントローラ288では、パルスP1がPM266を通過する際に、PM266を短時間で駆動させる、間合いの取れたゲート信号S1(すなわち、パルス間のタイムセパレーションよりも小さい)を送信する。次に、パルスP1とP2は、VOA264を通って送り返される。VOA264では、必要であれば、再度パルスを減衰してもよい。次に、パルスは、光切替/分割部260が光スイッチであるかビームスプリッタであるかによって、またシステムの動作モードにもよって、完全にWDD286に偏向されてボブにそのまま戻るか、あるいはパルスの1つもしくは各々のパルスの一部がWDD286に偏向される。
パルスP1およびP2と光切替/分割部260との相互作用について、以下に詳細に述べる。パルスP1とP2は、ボブと、パルスがPM220に進むことを許可する光切替/分割部226とに直接送り返されると、当面は想定する。PM220は、選択的位相変調値の1つを用いてランダムにパルスP2を変調する。これは、PM220に間合いの取れたゲート信号S2を提供する、コントローラ248により行うことができる。ゲート信号S2は、パルスP2がPM220を通過する短い時間の間に位相変調器を駆動させるものである。
変調されたパルスP1とP2は、光学システム206に進む。光学システム206は、パルスを結合し、この結合パルスを出力端208Cの外部へ、検出器216に向かわせる。検出器216は、結合パルスを受信し、コントローラ248に信号を出力する。信号は、PM266と206によって、各々パルスP1とP2に伝えられる相対位相に対応している。
[WDDの動作]
ボブとアリスが、量子鍵を設定する過程で弱いパルスの交換を初期化する際、実施例では、ボブからアリスに到着するパルス数、およびアリスを出てボブに向かうパルス数をカウントするために、WDD286を使用した。このカウントは、PM266がパルスP1を変調するために駆動された時に行われる。
上述のように、アリスのコントローラ288は、PM266を駆動させるために、間合いの取れたゲート信号S1を送信する。これは、PM266を通過するパルスP1の位相を変調するためである。しかし、実施例では、コントローラ288は、WDDゲート信号SDもWDD286に送信している。信号SDは、イブからの弱い探知パルスP3をWDD286で検出するために、WDD286を駆動するよう調整されている。探知パルスP3は、アリスに潜入し、わずかな動作時間の間にPM266の位相設定を検出するように設計されている。実施例では、ゲート信号S1とSDが同じになるよう、光切替/分割部260とWDD286、および光切替/分割部260とPM266間の光経路長が等しくなるよう設計されている。光経路長が異なる場合には、タイミング差をうめるために、ゲート信号S1とSDのタイミングが調整される(すなわち、時間遅延が導入される)。
光切替/分割部260がビームスプリッタである場合、パルスP1とP2の一部(例えば、10%)は、WDD286に向かう。これにより、アリスに到着する単位時間当たりのパルス数を測定することができる。ボブからアリスに到着する平均のパルス数は、盗聴者がいなければ、特定の時間窓において一定であり、所定値を超えるべきではない。しかし、WDD286によってカウントされるパルス数が所定値を超えて増加した場合、余分のパルスは、盗聴者によるものであると想定でき、鍵配送の工程は終了する。
アリスから出力されるパルス数のカウント
実施例では、アリスから出ていくパルス数もカウントされる。これは、イブが、限られたタイムスロット数で強いパルスをアリスに送信していないことを保証するためである。WDD286は、単一光子検出器であるため、単一光子パルスか多重光子パルスかを区別することは不可能である。
しかし、アリスに入力するパルス(μIN)、またアリスから出力するパルス(μOUT)の所定の時間間隔にわたるWDD286からの時間間隔当たりの平均光子数(あるいは、平均カウント数(「クリック」))を比較することで、イブの存在が明らかになる。
アリスのVOA264は、パルスがボブに戻る前に、所定の強度で通過するパルス(あるいは、パルス当たりの光子数)を減衰する。アリスに入力およびアリスから出力される平均光子数は、アリスでの減衰のために(すなわち、μIN≠μOUT)強い探知パルスがない場合には、一般的に、所定時間間隔において異なっている。しかし、イブが、PM266の状態に関する情報を得ようとして、アリスに強い探知パルスを送信する場合、アリスから出力されるパルスのWDD286における平均カウント数は、アリスに入力されてくるパルスの平均カウント数と等しく(あるいは、ほぼ等しく)なる(すなわち、μIN≒μOUT)。
従って、WDD286は、アリスに入力およびアリスから出力されると考えられる光子数に関連するポアソン統計量を確認する。
図3Aは、アリスに入力、および/またはアリスから出力されるパルス数をカウントするための配置例を示すアリスの拡大概略図である。図3において、光切替/分割部260は、ポート262A〜262Dを含む2×2型カプラである。ポート262Aには、光ファイバ240が連結されている。光ファイバ部302と304は、ポート262Bと262Cに連結されている。追加の光ファイバ部306は、ポート262Dに連結され、カプラをVOA264、PM266、ファラデーミラー270に接続している。光ファイバ部302と304は、単一ファイバ部310に継ぎ合わされている。単一ファイバ部310は、光学的にWDD286に連結されている。
本動作において、入力パルス320は、パルスの半分(パルス320’とする)が光ファイバ部
304を通過して、WDD286で検出されるように、光切替/分割部(カプラ)260によって分割される。さらに、出力パルス330は、パルスの半分(パルス330’とする)が光ファイバ
部302を通過して、WDD286で検出されるように、光切替/分割部(カプラ)260によって分割される。WDD286は、入力および出力パルスを認識するために、コントローラ288でゲートされる。
図3Bに示される同様な実施例においては、2つのWDD286Aと286Bが使用される。ここで、WDDは各々、光ファイバ部である302と304に連結されている。
図1で示すように、他の実施例では、光切替/分割部260は光スイッチであり、入力および出力パルスは、ランダムにスイッチを駆動することでカウントされる。その際、光ファイバ240からWDD286への光経路を方向付けるためにコントローラ288を用いる。これらの組み合わせで、WDD286は、WDD286に向かう放射パルスを検出するためにゲートされる。実施例では、スイッチングとゲーティングのタイムビンを選択するために、コントローラ288に位置するランダム数生成器RNGが使用される。
アリスとボブの検出器自動調整
システム200の物理的な安全性を維持する重要な鍵は、アリスとボブを別個に適応させ、調整できるということである。アリスとボブ共に、安全ではない光ラインを通じて送信された光子を使用せずに、μを独立に選択できることが好ましい。そうでなければ、盗聴者が、パルスの強度を変更することが可能となってしまう(増幅、あるいは置換するなど)。その結果、ノード調整の質が落ち、悪意ある目的にパルスが使用されることになる(例えば、探知パルスのパワーを増加させたり、パルス当たりの平均光子数μとして安全ではない値を使用するように、アリスに強制したりするなど)。
従って、実施例では、光子発光デバイス280は、ボブから独立してWDD286を調整するために用いられる。WDD286を調整するために、コントローラ288は、光子発光デバイス280とWDD286間の光経路を確立するように、光子発光デバイスを駆動する。また、光切替/分割部260が駆動スイッチであれば、状況に応じて260を制御する。実施例では、単一光子を含む、あるいは選択的なパルス当たりの平均光子数μ(例えば、パルス当たりμ=0.1フォトン)を含む出力調整ビームBCを生成するために、可変光学アッテネータ(VOA)282を光子発光デバイス280の前に配置する。
同様に、ボブは、アリスから来る信号を使用することなく、検出器216の調整が可能である必要がある。従って、実施例では、ボブは、光切替/分割部226を経てミラー230に、次に光学システム206を経て検出器216に、一つ以上の光パルス204(あるいは、P1および/またはP2)の一部または全部を反射することで、自身の検出器を調整する。次に、検出器216は、コントローラ248に調整信号を送信する。コントローラ248には、検出器の調整を独立して行うための調整信号にうめこまれた情報が保存されている。ここで、BB84の構成において、実際に、ボブが、調整の必要な二つの検出器を備えていることについて言及しておく。
ここでは、光子発光デバイス280とレーザ202が、各々、内部調整デバイスを含んでいると想定している。あるいは、コントローラ288と248において、各々、デバイス/レーザ調整が可能であることを想定している。
[WDDによる盗聴の制限]
盗聴に際して、イブは古典的なパルスを使用していると想定する。従って、イブが用いるいかなる量子状態もロスに対して脆弱である。また、アリスは、レイリー散乱を大きく増加させないためには十分小さいが、イブが用いる量子レベル(すなわち、弱い)にある探知パルスの量子相関を破壊するには十分高いロスを有している。
イブが所定の条件で、アリスを探知して受信可能な相互情報量の束縛条件を発見するためには、推定理論を用いることが可能である。一般的に、以下に述べるように、情報の漏洩は、秘密増幅段階で考慮され得る。アリスを探知し、しかもボブの検出器216あるいはWDD検出器286の量子効率を変更するために、イブが用いる可能性のある抜け穴をできる限り最小にするためは、検出器調整工程を行うことが好ましい。
第1に、ボブから光信号(パルス)は送られて来ず、アリスが入力および出力信号の両方を測定している場合を考える(ここでは、アリスの位相変調器266が作動中であると想定する)。ここでの課題は、WDD286の信号の平均が与えられる、PM266の実際の位相設定に関して、盗聴者が得ることのできる情報の計算を行うことである。所定のタイムスロットの平均光子数が扱いやすい。平均光子数は、<ni>と表す。ここで、i=A、B、E(アリス、ボブ、イブ)である。本システムにおける、次のパラメータは、アリスにおけるロスである。アリスは、いくらかのロスを加える。加えなければ、イブが測定に際し、正しい単一光子源を使用し、利益を得てしまう。アリスにおけるロスは比較的小さいと想定されるが、それでも盗聴者による正しい単一光子源の悪用などを防ぐには、まだ不十分である。
アリスにおいて前述のロスが存在する場合には、イブは、弱い探知パルスを生成するために、弱い相関パルス源を使用するしかない。LAは、アリスにおけるワンパスのロスを示し、イブが平均光子数<nE>を有する、弱い相関パルス(WCP)源を使用していると想定する。
イブがアリスからやってくる全ての光子を解読でき、また、タイムスロットが1つあるいは2つの光子を含んでいることなどを、正確に把握していると想定することは適切である。なお、イブが量子非破壊(QND)を有していないとすると、イブはタイムビンを全て測定する必要がある。アリスの空もしくは満杯のタイムビンを解読できると、イブは、PM266の位相情報を得るために必要な探知パルスの数を制限することができる。従って、アリスのノード内部のロスにより、入力される平均光子数は、探知パルスと近い値、あるいはより高い値にすらなる。
イブがパルスを有していない確率は、ポワソン分布により定義されるクリックなしの確率であり、以下のように表される。
0=exp(−TA<nE>) (0.1)
ここで、TA=(1−LA2は、アリスの2重パス透過性を示す。アリスから出力される平均光子数は、1より小さいと仮定する(すなわち、μOUT<1)。再度、簡単にするために、WDD286は、以下の条件でこの問題を簡単に解けるとする。
<nE>≒<nB> (0.2)
従って、WDD286は、平均光子数<ni>の倍増を解決できる。信号がアリスから出た後、ボブに入力される平均光子数はTA<nB>となる。TA<nE>の量は、イブから送信された探知信号の平均光子数となる。ボブに入力されるパルスあたりの平均光子数は、μと等しくならねばならない。これは、安全な送信のために、十分に低い値に維持される(例えば、μ<0.1)、「マジック」光子数である。従って、以下は望ましい評価である。
A<nB>≒TA<nE> (0.3)
ここで、μが小さい数であることを利用して、鍵の値、特にタイムスロットの値を測定しているイブの確率は、以下のように抑えることができる。
A<nB>・TA<nB>≒μ2 (0.4)
上記(0.4)式は、「衝突確率」と呼ばれる。これは、本方法を用いると、イブが測定している、アリスからの光子を少なくとも一つ含むタイムスロットの確率は、μよりも小さいことを意味している。さらに、イブは、単一光子パルスから全ての情報を取り出すことができない(具体的には、イブは、両ベースにおいて完全な情報を同時に取り出すことができない)。
μ=0.1であるとすると、イブはタイムスロットの10%の情報を得ることになり、これは、秘密増幅時に考慮され得る。情報の10%は、送信におけるエラーの5%に対応しており、これはまだ、秘密増幅によって行われる可能性がある。
中間者攻撃に対処するために、アリスは、出力信号のレベルをμと同等な低いレベルに維持する。これにより、「通常の」BB84プロトコル(2つの光子イベントが同じ方法で扱われる)で盗聴者が行うものと同じ方法で、イブが両方の相補的ベースにおける情報を測定することを防ぐのである。有利なことに、物理的な安全性は、ここでも量子論によって扱われ、不確定性原理によって守られる。
従って、アリスにとって、入力光パルスを監視し、出力流量をタイムスロット当たりの平均強度μに保つことは有益である。上記議論から、秘密増幅に利用するために十分低い相互情報量が保証される。イブが弱い相関パルスによりアリスを探知しようとしても、イブは、μの値に依存する所定の束縛を超えた情報を得ることはできない。むしろ、イブは、QKDシステムの安全性全体には影響を与えずに、鍵のレートを減少させるだけなのである。
以上、本特許出願は、2003年2月7日に出願された、米国仮特許出願第60/445,805号と、2003年9月25日に出願された、米国特許出願第10/670,979号とから、優先権を主張する。
本発明は、量子暗号の分野に関し、量子暗号の分野で工業的実用性を有する。特に、2つの場所間で慎重を期する情報を送信する場合に、安全性の強化を必要とする装置や方法に対して工業的実用性を有する。
‘234特許に記載された従来の折り返し型QKDシステムに、レイリー散乱を抑えるための遅延ラインをさらに有する、折り返し型QKDシステムの概略図。 折り返し型QKDシステムの安全性を向上させるウォッチドッグ検出器と関連構成要素を有する、折り返し型QKDシステムの概略図。 1つのWDDを使用して、アリスに入力および/またはアリスから出力されるパルス数をカウントする配置の例を示す、アリスの拡大概略図。 2つのWDDを使用して、アリスに入力および/またはアリスから出力されるパルス数をカウントする配置の例を示す、アリスの拡大概略図。
符号の説明
200 QKDシステム
202 レーザ
204 光パルス
206 光学システム
216 検出器
226,260 光切替/分割部
240 光ファイバ
248,288 コントローラ
266 位相変調器
280 光子発光デバイス
286 WDD検出器




Claims (13)

  1. 双方向型量子鍵配送(QKD)システムのための暗号化ステーションであって、
    位相変調器と、
    前記位相変調器を介して送信/受信鍵暗号化ステーションから到着する放射パルスを反射するよう配置されたファラデーミラーと、
    前記放射パルスの一つを変調するための前記位相変調器を駆動させるために、第1ゲート信号を前記位相変調器に供給する、前記位相変調器に連結されたコントローラと、
    前記コントローラに連結され、所定の時間間隔で前記暗号化ステーションに入力、および/または前記暗号化ステーションから出力される放射パルスを検出するために、前記コントローラからの第2ゲート信号でゲートされる、単一光子検出器と、
    を備え
    前記光子検出器およびコントローラは、所定の時間間隔で前記鍵暗号化ステーションに入力および前記鍵暗号化ステーションから出力される放射パルスの数を比較して、入力される放射パルスのいずれかが前記送信/受信鍵暗号化ステーションによって送信されなかったかどうかを判断する、
    暗号化ステーション。
  2. 前記放射パルスの一部を前記単一光子検出器に導くよう配置された、ビームスプリッタをさらに備えた、請求項1に記載の暗号化ステーション。
  3. 前記単一光子検出器に調整用放射ビームを供給するよう配置された、光子発光デバイスをさらに備えた、請求項1に記載の暗号化ステーション。
  4. 少なくとも前記放射パルスの一部を前記単一光子検出器に導くよう配置された、光カプラを備えた、請求項1に記載の暗号化ステーション。
  5. 前記放射パルスを前記単一光子検出器に選択的に反射するよう配置された、光スイッチを備えた、請求項1に記載の暗号化ステーション。
  6. 前記単一光子検出器に光学的に連結され、前記単一光子検出器を調整するために単一光子パルスを発光するよう調整された光子発光デバイスをさらに備えた、請求項1に記載の暗号化ステーション。
  7. 双方向型量子鍵配送(QKD)システムの安全性を向上させる方法であって、
    単一光子検出器を備えた暗号化ステーションを提供し、
    前記単一光子検出器を用いて、所定の時間間隔で前記鍵暗号化ステーションに入力、および/または前記鍵暗号化ステーションから出力される所定の波長を有する放射パルスを検出し、
    前記所定の時間間隔で入力される平均の放射パルス数と出力される平均の放射パルス数とを判断し、
    前記入力される平均の放射パルス数と前記出力される平均の放射パルス数とを比較して、盗聴者の存在を検出する、
    法。
  8. さらに、前記暗号化ステーションに備えられた光子発光デバイスを用いて、前記単一光子検出器を調整する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記単一光子検出器が、前記暗号化ステーションにおける位相変調器が駆動している時間に対応した放射パルスを検出するように、前記単一光子検出器をゲートする、請求項7に記載の方法。
  10. 前記単一光子検出器をゲートするためにコントローラから前記単一光子検出器にゲートパルスを送信する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記入力され放射パルスのいくらかを前記単一光子検出器にランダムに導くため光スイッチランダムに駆動させ、
    前記ランダムに導かれた入力され放射パルスを検出するために、前記単一光子検出器をゲートする、
    請求項7に記載の方法。
  12. 前記出力され放射パルスのいくらかを前記単一光子検出器にランダムに導くため光スイッチランダムに駆動させ、
    前記ランダムに導かれた出力され放射パルスを検出するために、前記単一光子検出器をゲートする、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記入力および出力され放射パルスのいくらかを前記単一光子検出器にランダムに導くため光スイッチランダムに駆動させ、
    前記ランダムに導かれた入力および出力され放射パルスを検出するために、前記単一光子検出器をゲートする、
    請求項7に記載の方法。
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