JP2003036086A - 複数の客室を備えたカラオケ店舗における客室予約管理方法、予約管理サーバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者とカラオケ店舗の双方に有益なカラオ
ケ店舗の客室予約管理方法を提供する。 【解決手段】 各客室の案内情報と客室毎の予約状況と
を客室データベースに管理する予約管理サーバーが、ブ
ラウザを備えた携帯電話機からの要求に従って利用可能
な客室情報を返送する処理と、携帯電話機との通信課程
で予約情報と利用者が加入する自動振替サービスの情報
とを取得する処理と、予約情報を予約簿に登録する処理
と、課金システムに課金代行依頼書を送付する処理と、
携帯電話機に対してカラオケ装置用の楽曲検索データベ
ースを管理する電子目次本サーバーの利用権を与えると
ともに当該目次本サーバーが作成した楽曲リストと前記
予約情報とに基づいて当該リスト中の楽曲ＩＤを該当の
カラオケ装置に適時に転送する処理と、利用者がカラオ
ケ店舗に来店した旨の情報を入手してその予約情報を適
宜に出力する処理とを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は複数の客室を備えた
カラオケ店舗における客室予約管理方法に関する。ま
た、この方法に適用される予約管理サーバーにも関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ブラウザを備えた携帯電話機の利用者を
対象としてカラオケ店舗の客室予約サービスが提供され
ている。このサービスは、Ｗｅｂサーバーとして機能す
る予約管理サーバーが各地のカラオケ店舗における客室
の空き室状況を客室データベースに管理するとともに、
携帯電話機からのＨＴＴＰリクエストに応答して客室の
空き室情報をＷｅｂページとして返送する。このＷｅｂ
ページには、カラオケ店舗の電話番号を発呼するための
リンクが設定されており、携帯電話機にてこの電話番号
のリンクを指示すると、カラオケ店舗に電話が掛かる。
そして、利用者がカラオケ店舗の従業員に氏名や電話番
号などを伝えて客室の予約をする。

【０００３】また、カラオケ店舗には予約管理サーバー
に結合されているコンピュータ端末が設置されており、
店舗の従業員は、このコンピュータ端末を使用して、予
約された客室が予約済みである旨の情報を予約管理サー
バーに送達する。それによって、予約管理サーバーは客
室データベースを更新する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の客室予約サービ
スでは、予約者が来店しなかった場合、予約時間より少
し前に来店した他の客は、予約済みの客室に入ることが
できない。その客は予約時間がくるまで待機しなくては
ならない。一方、店舗にとっては、その待機時間分だけ
客室利用の回転率が下がり、収益が悪化する。予約金を
取れば予約した客は必ず来るように努力するし、キャン
セルした場合でも、店舗には一応の収入が入る。しか
し、利用時間の直前に予約した人から予約金を取ること
は困難である。もちろん、予約金を支払うこと自体に抵
抗を感じる利用客もいる。

【０００５】そこで本発明は、予約した人に対し、予約
金を要しても必ず来店したくなるような動機付けを与
え、予約件数を増加させるとともにキャンセル件数も確
実に減らせるような客室予約サービスが提供できる予約
管理方法を実現することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１の発明は、複数の客
室を備えたカラオケ店舗における客室の予約管理方法で
あって、つぎの事項（１）〜（５）によって特定され
る。 （１）利用者が加入する自動振替サービスの課金システ
ムと、カラオケ装置用の楽曲検索データベースを管理す
る電子目次本サーバーとに連携する予約管理サーバーが
適宜な情報通信ネットワークに接続されており、前記利
用者が操作するブラウザを備えた携帯電話機と前記予約
管理サーバーとが前記情報通信ネットワークを介してデ
ータ通信を行う。 （２）前記予約管理サーバーは、各客室の設備などを説
明するための客室案内情報と客室毎の予約状況とを客室
データベースに管理し、前記携帯電話機からの客室説明
要求に従って、利用可能な客室についての前記客室情報
を当該携帯電話機に送付する。 （３）前記予約管理サーバーは、前記客室情報を送付し
た前記携帯電話機とのデータ通信を通して、利用者が予
約したい客室や利用時間などを含んだ予約情報と、利用
者が客室予約代金の決済に利用する前記自動振替サービ
スの情報とを取得し、前記予約情報を予約簿に登録する
処理と、前記課金システムと通信して前記客室予約代金
を前記利用者から徴収するための課金代行依頼書を送付
する処理とを実行するとともに、前記携帯電話機に対し
前記電子目次本サーバーの利用権を与える。 （４）前記予約管理サーバーは、前記電子目次本サーバ
ーが前記携帯電話機とのデータ通信を通して作成した楽
曲リストと前記予約情報とに基づいて、当該リスト中の
前記楽曲ＩＤを該当する客室のカラオケ装置に直接ある
いは間接的に適時に転送し、演奏予約リストとして登録
する。 （５）前記予約管理サーバーは、前記予約簿に登録され
た前記予約情報に係わる利用者が前記カラオケ店舗に来
店した旨の情報を入手すると、その予約情報を適宜に出
力する。

【０００７】第２の発明は、第１の発明に記載の客室予
約管理方法に適用される前記予約管理サーバーであっ
て、前記課金システムと通信する手段と、前記電子目次
本サーバーと通信する手段と、前記携帯電話機と通信す
る手段と、前記客室データベースの管理手段と、前記携
帯電話機からの客室説明要求に従って適宜な前記客室情
報を返送する手段と、前記携帯電話機との通信課程で前
記予約情報と前記自動振替サービスの情報とを取得する
手段と、前記予約簿の記録手段と、前記課金代行依頼書
を前記課金システムに送付する手段と、前記携帯電話機
に対し前記電子目次本サーバーの利用権を与える手段
と、前記楽曲リスト中の前記楽曲ＩＤを該当のカラオケ
装置に適時に転送する手段と、前記予約簿に登録された
前記予約情報に係わる利用者が前記カラオケ店舗に来店
した旨の情報を入手する手段と、前記予約情報を適宜に
出力する手段とを備えている。

【０００８】

【発明の実施の形態】＝＝＝ネットワーク構成＝＝＝ 図１は本発明の実施例における客室予約管理方法が適用
される情報通信ネットワークの構成図を示している。こ
こでは、インターネットを主体としたネットワーク構成
例が示されている。インターネットにはパーソナルコン
ピュータなどの不特定多数の利用者が操作する利用者コ
ンピュータ２０やその利用者コンピュータ２０にさまざ
まなサービスを提供するサーバーコンピュータ１０など
が接続されている。ブラウザを備えた携帯電話機２０ａ
も利用者コンピュータとして移動体通信網４０とその網
に介在するゲートウエイサーバー４２を介してインター
ネットに接続されている。

【０００９】移動体通信網４０には携帯電話機２０ａの
利用者への課金請求業務に係わる処理を実行する課金シ
ステム４１が設置されている。課金システム４１は、各
携帯電話機２０ａにおける通話料金やデータ通信料金を
電話番号や携帯電話機２０ａに固有の端末識別子によっ
て管理している。すなわち、ある電話番号から発呼され
た通話の時間や、ある端末識別子の携帯電話機２０ａが
送受信したデータの量に応じて通話・通信料金を算出
し、該当の電話番号および端末識別子の携帯電話機２０
ａの利用者に対して課金請求する。そして、請求金額の
徴収は、普通、利用者の銀行口座から自動振替される。
また課金システム４１は、移動体通信事業者と課金代行
契約を結んでいる他の事業者のサーバーコンピュータ１
０とデータ通信を行う。そして、この提携サーバーコン
ピュータ１０がある携帯電話機２０ａとの通信におい
て、その電話機２０ａの利用者に情報提供料などの代金
を課金する場合、その代金とその代金の発生日時（情報
提供日時など）と該当の携帯電話機２０ａの端末識別子
などを自動振替サービスの情報として含んだ電文（課金
代行依頼書）を課金システム４１に送付し、該当の利用
者に対する課金を徴収代行してもらう。本実施例では、
カラオケ事業者が管理するサーバーコンピュータ（予約
管理サーバー）１０ａと課金システ４１とが専用線５０
によって接続されており、予約管理サーバーが主体とな
って携帯電話機２０ａの利用者に提供される客室予約サ
ービスに係わる代金の徴収を移動体通信事業者が代行す
ることとしている。

【００１０】以下、上述したネットワークにおいて、本
実施例の予約管理方法に適用される各種コンピュータの
構成や動作や、これらのコンピュータによって提供され
る客室予約サービスの流れを説明する。

【００１１】＝＝＝カラオケ店舗内のＬＡＮ構成＝＝ インターネットにはカラオケ店舗に敷設されたＬＡＮ３
０も接続されている。図２はそのＬＡＮ３０の概略構成
図を示している。ＬＡＮ３０には、各客室に設置される
カラオケ装置３１や店舗サーバー３４などの情報処理装
置が接続されている。そして、これら情報処理装置は、
ルータ３５を介してインターネットに接続し、外部のコ
ンピュータとデータ通信を行うことができる。なお、本
実施例のカラオケ装置３１はカラオケ伴奏音楽を音響出
力するための演奏端末部３２と各種利用者入力を受け付
けるためのカラオケコンピュータ３３とから構成されて
いる。また、店舗サーバー３４は、会計（各客室の利用
料金・客が注文した飲食代などの集計・出力など）に係
わる処理や、各カラオケ装置３１の演奏状況や各客室の
利用状況（入室時間・退室予定時間など）の管理も行っ
ている。

【００１２】この例におけるカラオケコンピュータ３３
のハードウエアは一般のパーソナルコンピュータ（Ｐ
Ｃ）と同様の構成であり、ＰＣ本体・ディスプレイ・キ
ーボード・マウスなどを構成要素として含んでいる。カ
ラオケコンピュータ３３は「電子目次本」として機能
し、ＰＣ本体に内蔵するハードディスク装置に多数のカ
ラオケ楽曲についての曲名・アーティスト名などを楽曲
ＩＤ（楽曲番号）に対応付けしたデータを格納し、対話
形式のユーザインタフェースによって索引から曲名やア
ーティスト名などを順次指定して最終的に演奏端末部３
２にリクエストすべきカラオケ楽曲の楽曲番号を検索す
るためのソフトウエアが実装されている。そして、カラ
オケコンピュータ３３は、電子目次本機能により検索さ
れた楽曲番号や利用者が直接入力した楽曲番号をＬＡＮ
３０を介して同じ客室の演奏端末部３０に転送する。ま
た、本実施例のカラオケコンピュータ３３は、Ｂｌｕｅ
ｔｏｏｔｈ規格の無線信号によってデータ通信を行うた
めの通信インタフェースも備えている。

【００１３】演奏端末部３２は、多数のカラオケ楽曲に
ついて、伴奏音楽の生成起源となるＭＩＤＩ形式の音楽
生成データと、伴奏音楽に同期して表示出力される歌詞
画像の生成起源となる歌詞描出データとを含むカラオケ
データを楽曲番号に対応付けして自身が内蔵するハード
ディスク装置に蓄積・管理している。そして、カラオケ
コンピュータ３３から楽曲番号が転送されると、その番
号を演奏処理の待ち行列として管理し、演奏順番に当た
る楽曲番号に対応するカラオケデータを処理してカラオ
ケ伴奏音楽と歌詞画像とを同期して音響映像出力する。

【００１４】＝＝＝予約管理サーバー＝＝＝ 本実施例において、予約管理サーバー１０ａは携帯電話
機２０ａ向けのＷｅｂコンテンツ（Ｗｅｂページ・音声
データ・画像データなど）を提供するＷｅｂサーバーと
しての基本機能を備え、携帯電話機２０ａとのＨＴＴＰ
通信を通じて、客室予約サービスを携帯電話機の利用者
に提供する。

【００１５】予約管理サーバー１０ａは、各地に散在す
るカラオケ店舗における各客室の設備・利用人数・画像
などの客室情報として客室データベースに蓄積してい
る。また、各カラオケ店舗の管理サーバー３４から客室
毎の利用状況を集信してその情報も客室データベースに
管理している。そして、アクセスしてきた携帯電話機２
０ａに空き室情報や客室情報をＷｅｂページによって提
示し、利用者が希望する客室の予約を行う。

【００１６】＝＝＝電子目次本サーバー＝＝＝ 電子目次本サーバー１０ｂは、カラオケ事業者が管理す
るサーバーコンピュータであり、Ｗｅｂサーバーとして
の基本機能と、カラオケコンピュータ３３と同様の電子
目次本機能とを備え、予約管理サーバー１０ａと連携し
て予約管理サービスに係わる一部の処理を実行する。

【００１７】具体的には、予約管理サーバー１０ａが許
可した携帯電話機２０ａとＨＴＴＰ通信を行い、その通
信過程で携帯電話機２０ａの利用者が入力したカラオケ
楽曲の検索条件を受け付け、該当するカラオケ楽曲を特
定してその曲名やアーティスト名などをＷｅｂページに
記載して当該電話機２０ａに返送する。また、携帯電話
機２０ａから検索結果として提示したカラオケ楽曲を指
定する旨の指示が与えられると、その楽曲ＩＤを記憶し
ていき、最終的に１曲以上の楽曲ＩＤとその指定順番と
を一覧にした楽曲リストを作成する。

【００１８】＝＝＝携帯電話機＝＝＝ 上述したように、携帯電話機２０ａはブラウザを実装し
てインターネット上のＷｅｂサーバーとＨＴＴＰ通信を
行う。さらに本実施例の携帯電話機２０ａは、Ｊａｖａ
実行環境と、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ規格の無線通信インタ
フェースとを備えている。そして、無線通信インタフェ
ースを制御してカラオケコンピュータ３３と通信した
り、本実施例の方法によって客室予約サービスを享受し
たりするためのＪａｖａアプリケーション（サービス利
用プログラム）があらかじめダウンロードなどによって
実装されている。

【００１９】＝＝＝客室予約サービスの流れ＝＝＝ 図３は本実施例における客室予約管理方法によって提供
される客室予約サービスの流れを示している。まず、客
室の予約希望者の携帯電話機２０ａにて前記サービス利
用プログラムを起動する。このプログラムはブラウザと
連動し、所定のＵＲＬを指定してＨＴＴＰリクエストを
送出し、携帯電話機２０ａを予約管理サーバー１０ａに
アクセスさせる。予約管理サーバー１０ａは、このＨＴ
Ｐリクエストに応動して客室データベースを検索し、カ
ラオケ店舗の支店名・所在地・予約可能な客室数などの
一覧を記載したＷｅｂページ（サービス案内画面）をＨ
ＴＴＰレスポンスとして返送する。利用者がこの案内画
面中のある店舗の支店名を指示すると、この指示部分に
設定されているハイパーリンクによって、予約管理サー
バー１０ａは該当の客室情報を取り出し、利用可能な客
室についての詳細説明と客室の画像とを含んだＷｅｂペ
ージ（客室説明ページ）を送達する。利用者が客室説明
ページ中で予約したい客室があれば、該当のハイパーリ
ンクを指示する。予約管理サーバー１０ａはこの客室の
指示を受け付けると、利用者の氏名や来店予定時間など
の入力フォームを含んだ予約申し込み用のＷｅｂページ
を返送する（ｓ１〜ｓ７）。

【００２０】利用者が所要事項をフォームに入力しこれ
を予約管理サーバー１０ａに送付すると、予約管理サー
バー１０ａは、このフォーム（予約要求）を受け付け、
予約コードを発行し、そのコードと予約要求の受付日時
とフォームの記入内容などを予約情報として予約簿に記
録する（ｓ８、ｓ９）。また、予約管理サーバー１０ａ
は携帯電話機２０ａとの通信過程で端末識別子を取得
し、この端末識別子と前記受付日時と客室の予約代金と
を含んだ課金代行依頼書を作成してこれを前記課金シス
テムに送付する（ｓ１０、ｓ１１）。それよって、カラ
オケ事業者は、予約代金についての課金徴収を移動体通
信事業者に代行してもらう。

【００２１】予約管理サーバー１０ａは、予約簿の記録
と課金代行依頼書の通知に並行して、予約簿に記載した
予約コードを記載したＷｅｂページ（予約確認通知）を
返送して客室の予約を受け付けた旨を通知する（ｓ１
２）。携帯電話機２０ａは、この通知を受け取ると、サ
ービス利用プログラムにより予約コードを記憶する処理
を実行する（ｓ１３）。

【００２２】この予約確認通知には利用者が希望すれば
前記電子目次本サーバー１０ｂを利用するための利用権
が付帯している。この利用権は、電子目次本サーバー１
０ｂにアクセスしてその楽曲検索機能を使用するための
情報や手順であり、本実施例では、電子目次本サーバー
１０ｂにおける楽曲検索処理を実行するＣＧＩプログラ
ムを起動するためのハイパーリンクと、そのＣＧＩプロ
グラムに予約管理サーバーが発行した予約コードを送付
するためのフォームとが利用権として予約確認ページに
含まれている。なお、予約確認通知を受け取っていない
コンピュータがＣＧＩプログラムにアクセスすることが
できないようＣＧＩプログラムのＵＲＬは非公開として
いる。

【００２３】利用者が電子目次本サーバー１０ｂを利用
したい場合、携帯電話機２０ａにてそのＣＧＩプログラ
ムへのハイパーリンクを指示する。この指示を受け付け
た電子目次本サーバー１０ｂは、前記ＣＧＩにより携帯
電話機２０ａから送付された予約コードを記憶し、電子
目次本機能の利用許可をこの携帯電話機２０ａに与え
る。そして電子目次本サーバー１０ｂは最終的に作成さ
れた楽曲リストとこのリストの作成起源として携帯電話
機からフォームとして送付されてきた予約コードとを予
約管理サーバーに転送する（ｓ２１〜ｓ２７）。また、
携帯電話機２０ａには作成した楽曲リストに相当する曲
名やアーティスト名の一覧を記載したＷｅｂページを送
達する（ｓ２８）。

【００２４】利用者が予約した客室のあるカラオケ店舗
に来店し、従業員に予約の内容（氏名・予約時間・客室
・予約コードなど）を告げる。従業員は店舗サーバー３
４を操作して、予約管理サーバー１０ａに来店者の予約
コードを通知する。予約管理サーバー１０ａは、通知さ
れた予約コードに該当する予約情報における適宜な情報
を予約内容として店舗サーバー３４に返送する（ｓ３
１、ｓ３２）。従業員が返送された内容と来店者が申告
した内容とを照合し、予約済みの利用者であるか否かの
確認を取った上でその利用者を予約した時間に予約した
客室に案内する。

【００２５】客室に案内された利用者は、自身の携帯電
話機２０ａのサービス利用プログラムを起動しておく。
それによって、携帯電話機２０ａは客室内のカラオケコ
ンピュータ３３と無線信号によってデータ通信を行う。
そして、先に記憶した予約コードをカラオケコンピュー
タ３３に転送する。カラオケコンピュータ３３は予約コ
ードを受けるとインターネットに接続し、予約コードを
予約管理サーバー１０ａに送付する。予約管理サーバー
１０ａは、受け取った予約コードに対応付けされている
楽曲リストをカラオケコンピュータ３３に転送する（ｓ
４１〜ｓ４４）。そして、カラオケコンピュータ３３
は、楽曲リスト中の楽曲番号を同じ客室にある演奏端末
部３２に転送する（ｓ３５）。それによって演奏端末部
３２は楽曲リスト中の楽曲番号を演奏処理の待ち行列で
管理し、その楽曲番号のカラオケ楽曲を順次演奏してい
く。

【００２６】＝＝＝その他の実施例・変更例・補足＝＝
＝ 上記実施例では、電子目次本サーバーをインターネット
上に設置していた。この構成に限らず、利用者が予約し
た客室にあるカラオケコンピュータを電子目次本サーバ
ーとして機能させる構成も考えられる。この場合、カラ
オケコンピュータにＷｅｂサーバー機能を実装させてお
くとともにＩＰアドレスを割り当てるなどしてカラオケ
コンピュータと携帯電話機とがＨＴＴＰ通信できるよう
にしておく。そして予約管理サーバーは、予約確認通知
に利用者が予約した客室のカラオケコンピュータへのハ
イパーリンクを含ませればよい。

【００２７】予約管理サーバーは、店舗サーバーから予
約コードを受け取ることで、予約情報に係わる利用者が
来店したという情報を入手し、予約情報の内容を店舗サ
ーバーに出力する。この出力データは、例えば、店舗サ
ーバーによって精算金額を算出するための情報として利
用することができる。すなわち、店舗サーバーは、利用
者が退店するときにカラオケ利用の合計金額から予約情
報に含まれる予約代金を差し引いた金額を実際の請求金
額として提示できよう。また、所定の日時以前に予約し
た人や予約日時に間に合うように来店した人にはカラオ
ケ利用料金の割引などの特典が用意されている場合など
では、予約情報における受付日時や予約日時に基づい
て、その特典を加味した金額を算出して利用者に提示で
きる。

【００２８】楽曲リストをカラオケ装置に転送するタイ
ミングは上記実施例に限らず、例えば、予約管理サーバ
ーは楽曲リストが作成された時点でカラオケコンピュー
タにダウンロードし、利用者が来店したときには既に演
奏端末部がリスト中の楽曲番号を演奏処理の待ち行列で
管理している状態になっていてもよい。そして、来店者
による利用者入力によって、待ち行列にあるカラオケ楽
曲の演奏処理を順次開始することにしてもよい。この場
合は、カラオケコンピュータと携帯電話機とがデータ通
信する必要はない。

【００２９】端末識別子を上記実施例における予約コー
ドとして使用することもできる。すなわち、端末識別子
に予約内容や楽曲リストを対応付けしておくとともに、
カラオケコンピュータが携帯電話機との通信によって端
末識別子を取得すればよい。また、予約情報に係わる利
用者が来店したという情報やその入手方法は、上記実施
例に限らず、種々の形態が考えられる。上記実施例では
来店者が申告した予約コードを店舗サーバーが予約管理
サーバーに通知していたが、来店者の氏名を通知しても
よい。もちろん、その通知をカラオケコンピュータから
送付することとしてもよい。

【００３０】当然のことながら、課金代行の依頼先は移
動体通信事業者の課金システムに限らず、クレジットカ
ード会社の課金システムであってもよい。この場合はク
レジットカード会社の課金システムと予約管理サーバー
とが通信するようなネットワーク構成が採用されるとと
もに、自動振替サービスの情報としてクレジットカード
番号を課金代行依頼書に含めればよい。

【００３１】

【発明の効果】本発明の客室予約管理方法は、携帯電話
機の利用者を対象として、カラオケ店舗における客室の
予約手続きをオンラインで行える客室予約サービスを提
供するものである。本発明によれば、煩雑な手続きを行
うことなく、予約金を利用者から確実に徴収することが
できる。利用者にとっては、煩雑な手続きがない分、気
軽に客室予約サービスを利用することができる。カラオ
ケ店舗側にとっては、予約がキャンセルされた場合にも
予約金は既に徴収済みなので、客室の回転率低下による
損失を補填することができる。

【００３２】この方法においては、予約をした利用者は
カラオケ店舗に来店する前にカラオケ装置に演奏予約登
録したいカラオケ楽曲のリストを作成しておくことがで
き、そのリストは該当のカラオケ装置に受け渡される。
そのため、利用者が予約した客室に入るとすぐに予約し
たカラオケ楽曲の演奏を開始することができ、客室の利
用時間を有効に使うことができる。本発明は、以上の効
果により、客室予約サービスを積極的に利用する動機付
けを利用者に与えることができる。そのため、カラオケ
の利用機会が増え、カラオケ店舗の収益を向上させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における客室予約管理方法が適
用されるネットワーク構成図である。

【図２】上記ネットワークに含まれるカラオケ店舗内の
ＬＡＮの構成図である。

【図３】上記実施例の方法によって提供される客室予約
サービスの流れ図である。

【符号の説明】

１０ａ 予約管理サーバー １０ｂ 電子目次本サーバー ２０ａ 携帯電話機 ３０ カラオケ店舗ＬＡＮ ３１ カラオケ装置 ３２ 演奏端末部 ３３ カラオケコンピュータ ４１ 課金システム

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ１０Ｋ 15/02 Ｇ１０Ｋ 15/02

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の客室を備えたカラオケ店舗におけ
   る客室の予約管理方法であって、つぎの事項（１）〜
   （５）によって特定される。 （１）利用者が加入する自動振替サービスの課金システ
   ムと、カラオケ装置用の楽曲検索データベースを管理す
   る電子目次本サーバーとに連携する予約管理サーバーが
   適宜な情報通信ネットワークに接続されており、前記利
   用者が操作するブラウザを備えた携帯電話機と前記予約
   管理サーバーとが前記情報通信ネットワークを介してデ
   ータ通信を行う。 （２）前記予約管理サーバーは、各客室の設備などを説
   明するための客室案内情報と客室毎の予約状況とを客室
   データベースに管理し、前記携帯電話機からの客室説明
   要求に従って、利用可能な客室についての前記客室情報
   を当該携帯電話機に送付する。 （３）前記予約管理サーバーは、前記客室情報を送付し
   た前記携帯電話機とのデータ通信を通して、利用者が予
   約したい客室や利用時間などを含んだ予約情報と、利用
   者が客室予約代金の決済に利用する前記自動振替サービ
   スの情報とを取得し、前記予約情報を予約簿に登録する
   処理と、前記課金システムと通信して前記客室予約代金
   を前記利用者から徴収するための課金代行依頼書を送付
   する処理とを実行するとともに、前記携帯電話機に対し
   前記電子目次本サーバーの利用権を与える。 （４）前記予約管理サーバーは、前記電子目次本サーバ
   ーが前記携帯電話機とのデータ通信を通して作成した楽
   曲リストと前記予約情報とに基づいて、当該リスト中の
   前記楽曲ＩＤを該当する客室のカラオケ装置に直接ある
   いは間接的に適時に転送し、演奏予約リストとして登録
   する。 （５）前記予約管理サーバーは、前記予約簿に登録され
   た前記予約情報に係わる利用者が前記カラオケ店舗に来
   店した旨の情報を入手すると、その予約情報を適宜に出
   力する。
2. 【請求項２】請求項１に記載の客室予約管理方法に適用
   される前記予約管理サーバーであって、前記課金システ
   ムと通信する手段と、前記電子目次本サーバーと通信す
   る手段と、前記携帯電話機と通信する手段と、前記客室
   データベースの管理手段と、前記携帯電話機からの客室
   説明要求に従って適宜な前記客室情報を返送する手段
   と、前記携帯電話機との通信課程で前記予約情報と前記
   自動振替サービスの情報とを取得する手段と、前記予約
   簿の記録手段と、前記課金代行依頼書を前記課金システ
   ムに送付する手段と、前記携帯電話機に対し前記電子目
   次本サーバーの利用権を与える手段と、前記楽曲リスト
   中の前記楽曲ＩＤを該当のカラオケ装置に適時に転送す
   る手段と、前記予約簿に登録された前記予約情報に係わ
   る利用者が前記カラオケ店舗に来店した旨の情報を入手
   する手段と、前記予約情報を適宜に出力する手段とを備
   えたことを特徴とする予約管理サーバー。