JP2003036050A - 画像表示装置およびその特性調整方法 - Google Patents
画像表示装置およびその特性調整方法Info
- Publication number
- JP2003036050A JP2003036050A JP2001224169A JP2001224169A JP2003036050A JP 2003036050 A JP2003036050 A JP 2003036050A JP 2001224169 A JP2001224169 A JP 2001224169A JP 2001224169 A JP2001224169 A JP 2001224169A JP 2003036050 A JP2003036050 A JP 2003036050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- characteristic
- electron
- image display
- value
- driving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面伝導型放出素子をマトリクス状に配置さ
れたマルチ電子源の電子放出特性のばらつきを低減す
る。 【解決手段】 特性測定手段と特性シフト手段を備え、
特性測定手段によって得られた電子放出特性値をもと
に、アノード電圧依存での電子放出特性地を想定算出す
る。次に画像表示時におけるアノード電圧での電子放出
値の目標値を設定し、各素子の特性シフト駆動条件下で
の電子放出特性の特性シフト量を設定し、駆動調整を行
う。
れたマルチ電子源の電子放出特性のばらつきを低減す
る。 【解決手段】 特性測定手段と特性シフト手段を備え、
特性測定手段によって得られた電子放出特性値をもと
に、アノード電圧依存での電子放出特性地を想定算出す
る。次に画像表示時におけるアノード電圧での電子放出
値の目標値を設定し、各素子の特性シフト駆動条件下で
の電子放出特性の特性シフト量を設定し、駆動調整を行
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に複数の表
面伝導型放出素子を配設してなる画像表示装置およびそ
の特性調整方法に関するものである。
面伝導型放出素子を配設してなる画像表示装置およびそ
の特性調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば表面伝導型放出素子や、電界放出型
素子(以下FE型と記す)や、金属/絶縁層/金属型放
出素子(以下MIMと記す)などが知られている。
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば表面伝導型放出素子や、電界放出型
素子(以下FE型と記す)や、金属/絶縁層/金属型放
出素子(以下MIMと記す)などが知られている。
【0003】FE型の例として例えば、W. P. Duke &
W. W. Dolan, "Field emission", Advance in Electron
Physics, 8, 89 (1956)や、あるいは、C. A. Spindt,
"Physical properties of thin-film field emission
cathodes with molybdenium cones", J. Apple. Phy
s., 47, 5248 (1976)などが知られている。また、MIM型
の例としては、例えば、C. A. Mead, "Operation of tu
nnel-emission Devices, J. Appl. Phys., 32, 646 (1
961)などが知られている。
W. W. Dolan, "Field emission", Advance in Electron
Physics, 8, 89 (1956)や、あるいは、C. A. Spindt,
"Physical properties of thin-film field emission
cathodes with molybdenium cones", J. Apple. Phy
s., 47, 5248 (1976)などが知られている。また、MIM型
の例としては、例えば、C. A. Mead, "Operation of tu
nnel-emission Devices, J. Appl. Phys., 32, 646 (1
961)などが知られている。
【0004】表面伝導型放出素子としては、例えば、M.
I. Elinson, Radio Eng. ElectronPhys., 10, 1290,
(1965)や、後述する他の例が知られている。表面伝導型
放出素子は、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面
平行に電流を流すことにより電子放出が生ずる現象を利
用するものである。
I. Elinson, Radio Eng. ElectronPhys., 10, 1290,
(1965)や、後述する他の例が知られている。表面伝導型
放出素子は、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面
平行に電流を流すことにより電子放出が生ずる現象を利
用するものである。
【0005】この表面伝導型放出素子としては、前記エ
リンソン(Elinson)等によるSnO2薄膜を用いたもの
の他に、Au薄膜によるもの[G. Dittmer: "Thin Soli
d Films", 9, 317 (1972)]や、In2O3/SnO2薄膜
によるもの[M. Hartwell and C. G. Fonstad : "IEEE T
rans. ED Cinf. ", 519 (1975)]や、カーボン薄膜によ
るもの[荒木 久他:真空、第26巻、第1号、 22 (198
3)]等が報告されている。
リンソン(Elinson)等によるSnO2薄膜を用いたもの
の他に、Au薄膜によるもの[G. Dittmer: "Thin Soli
d Films", 9, 317 (1972)]や、In2O3/SnO2薄膜
によるもの[M. Hartwell and C. G. Fonstad : "IEEE T
rans. ED Cinf. ", 519 (1975)]や、カーボン薄膜によ
るもの[荒木 久他:真空、第26巻、第1号、 22 (198
3)]等が報告されている。
【0006】これらの表面伝導型放出素子の素子構成の
典型的な例として図14に前述のM.Hartwellらによる素
子の平面図を示す。同図において、3001は基板、3004は
スパッタで形成された金属酸化物よりなる導電性薄膜で
ある。導電性薄膜3004は図示のごとくH字形の平面形状
に形成されている。この導電性薄膜3004に、後述の通電
フォーミングと呼ばれる通電処理を施すことにより、電
子放出部3005が形成される。図中の間隔Lは0.5〜1
ミリメートル、幅Wは0.1ミリメートルに設定されて
いる。なお、図示の便宜から電子放出部3005は導電性薄
膜3004の中央に矩形の形状で示したが、これは模式的な
ものであり、実際の電子放出部の位置や形状を忠実に表
現しているわけではない。
典型的な例として図14に前述のM.Hartwellらによる素
子の平面図を示す。同図において、3001は基板、3004は
スパッタで形成された金属酸化物よりなる導電性薄膜で
ある。導電性薄膜3004は図示のごとくH字形の平面形状
に形成されている。この導電性薄膜3004に、後述の通電
フォーミングと呼ばれる通電処理を施すことにより、電
子放出部3005が形成される。図中の間隔Lは0.5〜1
ミリメートル、幅Wは0.1ミリメートルに設定されて
いる。なお、図示の便宜から電子放出部3005は導電性薄
膜3004の中央に矩形の形状で示したが、これは模式的な
ものであり、実際の電子放出部の位置や形状を忠実に表
現しているわけではない。
【0007】M. Hartwellらによる素子をはじめとして
上述の表面伝導型放出素子においては、電子放出を行う
前に導電性薄膜3004に通電フォーミングと呼ばれる通電
処理を施すことにより電子放出部3005を形成するのが一
般的であった。すなわち、通電フォーミングとは、前記
導電性薄膜3004の両端に一定の直流電圧、もしくは、例
えば1V/分程度の非常にゆっくりとしたレートで昇圧
する直流電圧を印加して通電し、導電性薄膜3004を局所
的に破壊もしくは変形もしくは変質せしめ、電気的に高
抵抗な状態の電子放出3005を形成することである。な
お、局所的に破壊もしくは変形した導電性薄膜3004の一
部には亀裂が発生する。
上述の表面伝導型放出素子においては、電子放出を行う
前に導電性薄膜3004に通電フォーミングと呼ばれる通電
処理を施すことにより電子放出部3005を形成するのが一
般的であった。すなわち、通電フォーミングとは、前記
導電性薄膜3004の両端に一定の直流電圧、もしくは、例
えば1V/分程度の非常にゆっくりとしたレートで昇圧
する直流電圧を印加して通電し、導電性薄膜3004を局所
的に破壊もしくは変形もしくは変質せしめ、電気的に高
抵抗な状態の電子放出3005を形成することである。な
お、局所的に破壊もしくは変形した導電性薄膜3004の一
部には亀裂が発生する。
【0008】この通電フォーミング後に導電性薄膜3004
に適宜の電圧を印加した場合には、前記亀裂付近におい
て電子放出が行われる。例えば、表面伝導型放出素子は
冷陰極素子のなかでも特に構造が単純で製造も容易であ
ることから、大面積において多数の素子を形成できる利
点がある。
に適宜の電圧を印加した場合には、前記亀裂付近におい
て電子放出が行われる。例えば、表面伝導型放出素子は
冷陰極素子のなかでも特に構造が単純で製造も容易であ
ることから、大面積において多数の素子を形成できる利
点がある。
【0009】そこで例えば本出願人による特開昭64-313
32号公報において開示されるように、多数の素子を配列
して駆動するための方法が研究されている。また表面伝
導型放出素子の応用については、例えば画像表示装置、
画像記録装置などの画像形成装置や、荷電ビーム源、等
が研究されている。特に画像表示装置への応用としては
例えば本出願人によるUSP5,066,883や特開平2-257551号
公報や特開平4-28137号公報において開示されているよ
うに、表面伝導型放出素子と電子ビームの照射により発
光する蛍光体とを組み合わせて用いた画像表示装置が研
究されている。このような表面伝導型放出素子と蛍光体
とを組み合わせて用いた画像表示装置は、従来の他の方
式の画像表示装置よりも優れた特性が期待されている。
例えば近年普及してきた液晶表示装置と比較しても、自
発光型であるためバックライトを必要しない点や、視野
角が広い点が優れていると言える。
32号公報において開示されるように、多数の素子を配列
して駆動するための方法が研究されている。また表面伝
導型放出素子の応用については、例えば画像表示装置、
画像記録装置などの画像形成装置や、荷電ビーム源、等
が研究されている。特に画像表示装置への応用としては
例えば本出願人によるUSP5,066,883や特開平2-257551号
公報や特開平4-28137号公報において開示されているよ
うに、表面伝導型放出素子と電子ビームの照射により発
光する蛍光体とを組み合わせて用いた画像表示装置が研
究されている。このような表面伝導型放出素子と蛍光体
とを組み合わせて用いた画像表示装置は、従来の他の方
式の画像表示装置よりも優れた特性が期待されている。
例えば近年普及してきた液晶表示装置と比較しても、自
発光型であるためバックライトを必要しない点や、視野
角が広い点が優れていると言える。
【0010】本発明者らは、上記従来技術に記載したも
のを始めとして、種種の材料、製法、構造の冷陰極素子
を試みてきた。さらに、多数の冷陰極素子を配列したマ
ルチ電子源、並びにこのマルチ電子源を応用画像表示装
置について研究を行ってきた。
のを始めとして、種種の材料、製法、構造の冷陰極素子
を試みてきた。さらに、多数の冷陰極素子を配列したマ
ルチ電子源、並びにこのマルチ電子源を応用画像表示装
置について研究を行ってきた。
【0011】本発明者らは、例えば図15に示す電気的
な配線方法によるマルチ電子源を試みてきた。すなわ
ち、冷陰極素子を2次元的に多数個配列し、これらの素
子を図示のようにマトリクス状に配線したマルチ電子源
である。図中4001は冷陰極素子を模式的に示したもの、
4002は行方向配線、4003は列方向配線を示している。行
方向配線4002および列方向配線4003は、実際には有限の
電気抵抗を有するものであるが、図においては配線抵抗
4004および4005として示されている。上述のような配線
方法を、単純マトリクス配線と呼ぶ。なお、図示の便宜
上6*6のマトリクスで示しているが、マトリクスの規
模はこれに限ったわけではなく、例えば画像表示装置用
のマルチ電子源の場合には、所望の画像表示を行うのに
足りるだけの素子を配列し配線するものである。
な配線方法によるマルチ電子源を試みてきた。すなわ
ち、冷陰極素子を2次元的に多数個配列し、これらの素
子を図示のようにマトリクス状に配線したマルチ電子源
である。図中4001は冷陰極素子を模式的に示したもの、
4002は行方向配線、4003は列方向配線を示している。行
方向配線4002および列方向配線4003は、実際には有限の
電気抵抗を有するものであるが、図においては配線抵抗
4004および4005として示されている。上述のような配線
方法を、単純マトリクス配線と呼ぶ。なお、図示の便宜
上6*6のマトリクスで示しているが、マトリクスの規
模はこれに限ったわけではなく、例えば画像表示装置用
のマルチ電子源の場合には、所望の画像表示を行うのに
足りるだけの素子を配列し配線するものである。
【0012】表面伝導型放出素子を単純マトリクス配線
したマルチ電子源においては、所望の電子ビームを出力
させるため、行方向配線4002および列方向配線4003に適
宜の電気信号を印加する。例えば、マトリクスにおける
任意の1行の表面伝導型放出素子を駆動するには、選択
する行の行方向配線4002には選択電圧Vsを印加し、同
時に非選択の行の行方向配線4002には非選択電圧Vnsを
印加する。これと同期して列方向配線4003に電子ビーム
を出力するための駆動電圧Veを印加する。この方法に
よれば、配線抵抗4004および4005による電圧降下を無視
すれば、選択する行の表面伝導型放出素子には、(Ve
−Vs)の電圧が印加される。また、非選択行の表面伝
導型放出素子には(Ve−Vns)の電圧が印加される。こ
こで、これらVe、Vs、Vnsの電圧値を適宜の大きさ
の電圧にすれば、選択する行の表面伝導型放出素子だけ
から所望の強度の電子ビームが出力されるはずであり、
また列方向配線4003の各々に異なる駆動電圧Veを印加
すれば、選択する行の素子の各々から異なる強度の電子
ビームが出力されるはずである。また、表面伝導型放出
素子の応答速度は高速であるため、駆動電圧Veを印加
する時間の長さを変えれば、電子ビームが出力される時
間の長さも変えことができるはずである。
したマルチ電子源においては、所望の電子ビームを出力
させるため、行方向配線4002および列方向配線4003に適
宜の電気信号を印加する。例えば、マトリクスにおける
任意の1行の表面伝導型放出素子を駆動するには、選択
する行の行方向配線4002には選択電圧Vsを印加し、同
時に非選択の行の行方向配線4002には非選択電圧Vnsを
印加する。これと同期して列方向配線4003に電子ビーム
を出力するための駆動電圧Veを印加する。この方法に
よれば、配線抵抗4004および4005による電圧降下を無視
すれば、選択する行の表面伝導型放出素子には、(Ve
−Vs)の電圧が印加される。また、非選択行の表面伝
導型放出素子には(Ve−Vns)の電圧が印加される。こ
こで、これらVe、Vs、Vnsの電圧値を適宜の大きさ
の電圧にすれば、選択する行の表面伝導型放出素子だけ
から所望の強度の電子ビームが出力されるはずであり、
また列方向配線4003の各々に異なる駆動電圧Veを印加
すれば、選択する行の素子の各々から異なる強度の電子
ビームが出力されるはずである。また、表面伝導型放出
素子の応答速度は高速であるため、駆動電圧Veを印加
する時間の長さを変えれば、電子ビームが出力される時
間の長さも変えことができるはずである。
【0013】従って、表面伝導型放出素子を単純マトリ
クス配線したマルチ電子源には種種の応用ができる可能
性があり、例えば画像表示情報に応じた電気信号を適宜
印加すれば、画像表示用の電子源として効果的である。
クス配線したマルチ電子源には種種の応用ができる可能
性があり、例えば画像表示情報に応じた電気信号を適宜
印加すれば、画像表示用の電子源として効果的である。
【0014】次に、上述したマルチ電子源を用いた画像
表示装置を図16に示した。図16は、平面型の画像表
示装置をなす表示パネルの部の一例を示す斜視図であ
り、内部構造を示すためパネルの一部を切り欠いて示し
ている。図中、3115はリアプレート、3116は側壁、3117
はフェイスプレートであり、リアプレート3115、側壁31
16およびフェイスプレート3117より表示パネルの内部を
真空に維持するための外容器を形成している。リアプレ
ート3115には基板3111が固定されているが、この基板31
11上には表面伝導型放出素子3112がN*M個形成されて
いる。ここで、N、Mは2以上の正の整数であり、目的
とする表示画素数に応じて適宜設定される。また、前記
N*M個の表面伝導型放出素子3112は図16に示すよう
にM本の行方向配線3113とN本の列方向配線3114により
配線されている。また、行方向配線3113と列方向配線31
14の少なくとも交差する部分においては電気的な絶縁が
保たれている。フェイスプレート3117の下面には、蛍光
体からなる蛍光膜3118が形成されており、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3原色の蛍光体(不図示)が塗り分け
られている。また、蛍光膜3118をなす上記各蛍光体の間
には黒色体(不図示)が設けられており、さらに蛍光膜
3118のリアプレート3115側の面にはアルミニウムなどが
らなるメタルバック3119が形成されている。
表示装置を図16に示した。図16は、平面型の画像表
示装置をなす表示パネルの部の一例を示す斜視図であ
り、内部構造を示すためパネルの一部を切り欠いて示し
ている。図中、3115はリアプレート、3116は側壁、3117
はフェイスプレートであり、リアプレート3115、側壁31
16およびフェイスプレート3117より表示パネルの内部を
真空に維持するための外容器を形成している。リアプレ
ート3115には基板3111が固定されているが、この基板31
11上には表面伝導型放出素子3112がN*M個形成されて
いる。ここで、N、Mは2以上の正の整数であり、目的
とする表示画素数に応じて適宜設定される。また、前記
N*M個の表面伝導型放出素子3112は図16に示すよう
にM本の行方向配線3113とN本の列方向配線3114により
配線されている。また、行方向配線3113と列方向配線31
14の少なくとも交差する部分においては電気的な絶縁が
保たれている。フェイスプレート3117の下面には、蛍光
体からなる蛍光膜3118が形成されており、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3原色の蛍光体(不図示)が塗り分け
られている。また、蛍光膜3118をなす上記各蛍光体の間
には黒色体(不図示)が設けられており、さらに蛍光膜
3118のリアプレート3115側の面にはアルミニウムなどが
らなるメタルバック3119が形成されている。
【0015】Dx1〜Dxm、Dy1〜DynおよびHvは当該
表示パネルと不図示の電気回路とを電気的に接続するた
めに設けた気密構造の電気接続用端子である。Dx1〜D
xmはマルチ電子ビーム源の行方向配線3113と、Dy1〜D
ynはマルチ電子ビーム源の列方向配線3114とHvはメタ
ルバック3119の各々電気的に接続している。また、上記
気密容器の内部は10-6乗Torr程度の真空に保持されて
おり、画像表示装置の表示面積が大きくなるに従い、気
密容器内部と外部の気圧差によるリアプレート3115およ
びフェイスプレート3117の変形あるいは破壊を防止する
手段が必要となる。そのため、図16の装置では大気圧
を支えるための構造支持体(スペーサと呼ばれ図16で
は不図示)が設けられている。以上のようにしてマルチ
ビーム電子源が形成された基板3111と蛍光膜3118が形成
されたフェイスプレート3116は、通常、サブミリないし
数ミリの間隔に保たれ、気密容器内部は高真空に保持さ
れている。上記表示パネルでは、Dx1〜DxmおよびDy1
〜Dynを通じて各表面伝導型放出素子3112に電圧を印加
すると、各表面伝導型放出素子3112から電子が放出され
る。それと同時に、メタルバック3119に容器外端子Hv
を通じて数百Vないし数kVの高圧を印加して、上記放
出された電子を加速しフェイスプレート3117の内面に衝
突させる。それにより、蛍光膜3118をなす各色の蛍光体
が励起されて発光し画像が表示される。
表示パネルと不図示の電気回路とを電気的に接続するた
めに設けた気密構造の電気接続用端子である。Dx1〜D
xmはマルチ電子ビーム源の行方向配線3113と、Dy1〜D
ynはマルチ電子ビーム源の列方向配線3114とHvはメタ
ルバック3119の各々電気的に接続している。また、上記
気密容器の内部は10-6乗Torr程度の真空に保持されて
おり、画像表示装置の表示面積が大きくなるに従い、気
密容器内部と外部の気圧差によるリアプレート3115およ
びフェイスプレート3117の変形あるいは破壊を防止する
手段が必要となる。そのため、図16の装置では大気圧
を支えるための構造支持体(スペーサと呼ばれ図16で
は不図示)が設けられている。以上のようにしてマルチ
ビーム電子源が形成された基板3111と蛍光膜3118が形成
されたフェイスプレート3116は、通常、サブミリないし
数ミリの間隔に保たれ、気密容器内部は高真空に保持さ
れている。上記表示パネルでは、Dx1〜DxmおよびDy1
〜Dynを通じて各表面伝導型放出素子3112に電圧を印加
すると、各表面伝導型放出素子3112から電子が放出され
る。それと同時に、メタルバック3119に容器外端子Hv
を通じて数百Vないし数kVの高圧を印加して、上記放
出された電子を加速しフェイスプレート3117の内面に衝
突させる。それにより、蛍光膜3118をなす各色の蛍光体
が励起されて発光し画像が表示される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように作成された
マルチ電子源は、工程上の変動により個々の電子源の放
出特性にばらつきが生じている。これを用いて表示装置
を作成した場合に、この特性のばらつきが輝度のばらつ
きとなって表れるという問題があった。そのためこのよ
うな電子源のばらつきを改善するため、例えば特開平10
-228867号公報に開示されているように電子放出特性の
ばらつきを低減させる手法として素子の特性調整駆動方
法等が用いられている。
マルチ電子源は、工程上の変動により個々の電子源の放
出特性にばらつきが生じている。これを用いて表示装置
を作成した場合に、この特性のばらつきが輝度のばらつ
きとなって表れるという問題があった。そのためこのよ
うな電子源のばらつきを改善するため、例えば特開平10
-228867号公報に開示されているように電子放出特性の
ばらつきを低減させる手法として素子の特性調整駆動方
法等が用いられている。
【0017】この特性駆動調整方法は、表面伝導型放出
素子の電子放出特性のメモリ機能を利用したもので、画
像表示用駆動電圧の他に表面伝導型放出素子の電子放出
特性を測定するための特性測定電圧と、測定された特性
から素子特性の基準値を求め、複数の表面伝導型放出素
子の放出特性が前記基準値になるように、該当する素子
に特性シフト電圧を印加するものである。
素子の電子放出特性のメモリ機能を利用したもので、画
像表示用駆動電圧の他に表面伝導型放出素子の電子放出
特性を測定するための特性測定電圧と、測定された特性
から素子特性の基準値を求め、複数の表面伝導型放出素
子の放出特性が前記基準値になるように、該当する素子
に特性シフト電圧を印加するものである。
【0018】さらに、各素子の電子放出特性を測定する
ためには、上述したようにメタルバック3119に、容器外
端子Hvを通して高圧電圧(以下Vaもしくはアノード
電圧と呼ぶ)を印加する必要がある。上記特性駆動調整
方法でのVaの印加条件としては、(画像表示用Va)
>(特性測定Va、特性シフトVa)としている。しか
しながら、上記のVa印加条件で駆動調整を行った場
合、特性シフト駆動時のVaのもとで、各表面伝導型放
出素子の電子放出特性のばらつきを低減したにも係わら
ず、画像表示駆動のVa印加では放出特性のばらつきが
大きくなり、実質的に画像表示での輝度のばらつきに反
映してしまうという問題があった。
ためには、上述したようにメタルバック3119に、容器外
端子Hvを通して高圧電圧(以下Vaもしくはアノード
電圧と呼ぶ)を印加する必要がある。上記特性駆動調整
方法でのVaの印加条件としては、(画像表示用Va)
>(特性測定Va、特性シフトVa)としている。しか
しながら、上記のVa印加条件で駆動調整を行った場
合、特性シフト駆動時のVaのもとで、各表面伝導型放
出素子の電子放出特性のばらつきを低減したにも係わら
ず、画像表示駆動のVa印加では放出特性のばらつきが
大きくなり、実質的に画像表示での輝度のばらつきに反
映してしまうという問題があった。
【0019】このように印加するVaと駆動条件によっ
て各電子放出特性が各素子によってばらつく理由とし
て、本発明者らは、各表面伝導型放出素子の電子放出特
性は、アノード電圧Vaに依存しなお且つ、Vaの値が
大きくなるほど放出特性が増加する傾向を示しているこ
と、およびそれらは各素子によって電子放出特性の増加
量が異なり、電子放出特性の変化特性も素子ごとによっ
てばらつきがあることを見出した。従って、例えば特性
シフト駆動を行い比較的低Vaを印加して放出特性を均
一にしても、表示駆動時でより高いVaを印加した場合
には、素子ごとに電子放出量のばらつきが生じることか
ら、表示機能として上記の問題を引き起こす結果とな
る。
て各電子放出特性が各素子によってばらつく理由とし
て、本発明者らは、各表面伝導型放出素子の電子放出特
性は、アノード電圧Vaに依存しなお且つ、Vaの値が
大きくなるほど放出特性が増加する傾向を示しているこ
と、およびそれらは各素子によって電子放出特性の増加
量が異なり、電子放出特性の変化特性も素子ごとによっ
てばらつきがあることを見出した。従って、例えば特性
シフト駆動を行い比較的低Vaを印加して放出特性を均
一にしても、表示駆動時でより高いVaを印加した場合
には、素子ごとに電子放出量のばらつきが生じることか
ら、表示機能として上記の問題を引き起こす結果とな
る。
【0020】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、簡易な方法で、上述した原因によるマルチ電子源
の電子放出特性のばらつきをなくした画像表示の特性調
整方法および、画像形成装置を提供することが目的であ
る。
ので、簡易な方法で、上述した原因によるマルチ電子源
の電子放出特性のばらつきをなくした画像表示の特性調
整方法および、画像形成装置を提供することが目的であ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子発生装置の特性調整方法は、基板上に複
数の表面伝導型放出素子を配置したマルチ電子源と、該
マルチ電子源に画像表示電圧を印加する表示駆動手段
と、該マルチ電子源の上方に配置されたアノード電極に
高電圧を印加する高圧印加手段とを有する画像表示装置
の画像調整方法であって、前記複数の表面伝導型放出素
子のそれぞれの特性を測定するための特性測定工程と、
前記複数の表面伝導型放出素子の電子放出特性を特性シ
フトさせる特性シフト工程とを有し、前記特性シフト工
程における各表面伝導型放出素子の特性シフト量は、前
記特性測定結果に基づいて前記画像表示駆動時での電子
放出特性を予測し算出することを特徴としている。
に本発明の電子発生装置の特性調整方法は、基板上に複
数の表面伝導型放出素子を配置したマルチ電子源と、該
マルチ電子源に画像表示電圧を印加する表示駆動手段
と、該マルチ電子源の上方に配置されたアノード電極に
高電圧を印加する高圧印加手段とを有する画像表示装置
の画像調整方法であって、前記複数の表面伝導型放出素
子のそれぞれの特性を測定するための特性測定工程と、
前記複数の表面伝導型放出素子の電子放出特性を特性シ
フトさせる特性シフト工程とを有し、前記特性シフト工
程における各表面伝導型放出素子の特性シフト量は、前
記特性測定結果に基づいて前記画像表示駆動時での電子
放出特性を予測し算出することを特徴としている。
【0022】本発明の好ましい実施の形態において、前
記画像表示駆動時での電子放出特性値は、前記特性測定
結果に基づいて画像表示駆動条件での各表面伝導型放出
素子の電子放出特性値を予測し算出して求めた結果か
ら、電子放出特性値が最も小さい値のものまたは、最も
小さい値を基準値とした時にこの基準値から一定のばら
つき範囲内で定めた値をマルチ電子源の画像表示装置と
しての表示駆動時における電子放出特性の目標値と決定
する。
記画像表示駆動時での電子放出特性値は、前記特性測定
結果に基づいて画像表示駆動条件での各表面伝導型放出
素子の電子放出特性値を予測し算出して求めた結果か
ら、電子放出特性値が最も小さい値のものまたは、最も
小さい値を基準値とした時にこの基準値から一定のばら
つき範囲内で定めた値をマルチ電子源の画像表示装置と
しての表示駆動時における電子放出特性の目標値と決定
する。
【0023】次に、決定した電子放出の目標値に各素子
の電子放出値を駆動調整するために、特性測定手段によ
って得られた特性値と、その特性値から演算算出して求
められた表示駆動時での電子放出値と、決定した電子放
出の目標値を用いて駆動調整量を算出し、その調整量に
基づいて各素子の特性シフト駆動を行い所定の値に特性
をシフトする方法を用いる。また、特性シフト駆動時の
高圧電圧値と、前記特性測定駆動時の高圧電圧値はいず
れも表示駆動時の高圧電圧値に対して低い電圧を印加す
る。
の電子放出値を駆動調整するために、特性測定手段によ
って得られた特性値と、その特性値から演算算出して求
められた表示駆動時での電子放出値と、決定した電子放
出の目標値を用いて駆動調整量を算出し、その調整量に
基づいて各素子の特性シフト駆動を行い所定の値に特性
をシフトする方法を用いる。また、特性シフト駆動時の
高圧電圧値と、前記特性測定駆動時の高圧電圧値はいず
れも表示駆動時の高圧電圧値に対して低い電圧を印加す
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に課題を解決するための手段
として本発明の実施の形態を詳しく説明する。本実施の
形態は、表面伝導型放出素子の有する電子放出特性を記
憶する機能(以下、電子放出特性のメモリ機能と記す)
と、表面伝導型放出素子のアノード電圧Va依存から求
められる各電子放出特性のデータを利用し、各表面伝導
型放出素子に所定の電子放出特性を記憶させることによ
り、各表面伝導型放出素子の電子放出特性を揃えるよう
にしたものである。
として本発明の実施の形態を詳しく説明する。本実施の
形態は、表面伝導型放出素子の有する電子放出特性を記
憶する機能(以下、電子放出特性のメモリ機能と記す)
と、表面伝導型放出素子のアノード電圧Va依存から求
められる各電子放出特性のデータを利用し、各表面伝導
型放出素子に所定の電子放出特性を記憶させることによ
り、各表面伝導型放出素子の電子放出特性を揃えるよう
にしたものである。
【0025】次に、本実施の形態の表面電子放出素子が
示す電子放出特性のメモリ機能について簡単に説明す
る。図6は、本実施の形態において表面伝導型放出素子
に印加した駆動信号の電圧波形を示す図で、横軸に時間
を縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以下素
子電圧Vfと記す)を示している。ここで駆動信号は、
同図(a)に示すように連続した矩形電圧パルスを用い
て、電圧パルスの印加期間を第1期間〜第3期間の3つ
に分け、各期間内においては同一のパルスを100パル
スずつ印加した。図6の電圧パルスの波形を図7に拡大
して示す。具体的な測定条件としては、どの期間も駆動
信号のパルス幅をT1=66.8μsecとし、パルス
周期をT2=16.7msecとした。これは、NTS
C等のテレビジョン受信機の一般的な駆動条件に合わせ
たものであるが、これ以外の駆動条件においてもメモリ
機能を測定することは可能である。なお、表面伝導型放
出素子に実効的に印加される電圧パルスの立ち上がり時
間Trおよび立下り時間Tfが100nsec以下とな
るように、駆動信号源から表面伝導型放出素子までの配
線インピーダンスを十分に低減して測定した。ここで素
子電圧Vfは、第1期間と第3期間ではVf=Vf1と
し、第2期間ではVf=Vf2とした。これら素子電圧
Vf1およびVf2はともに、表面伝導型放出素子の電
子放出閾値電圧よりも大きい電圧であって、且つVf1
<Vf2の条件を満足するように設定した。
示す電子放出特性のメモリ機能について簡単に説明す
る。図6は、本実施の形態において表面伝導型放出素子
に印加した駆動信号の電圧波形を示す図で、横軸に時間
を縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以下素
子電圧Vfと記す)を示している。ここで駆動信号は、
同図(a)に示すように連続した矩形電圧パルスを用い
て、電圧パルスの印加期間を第1期間〜第3期間の3つ
に分け、各期間内においては同一のパルスを100パル
スずつ印加した。図6の電圧パルスの波形を図7に拡大
して示す。具体的な測定条件としては、どの期間も駆動
信号のパルス幅をT1=66.8μsecとし、パルス
周期をT2=16.7msecとした。これは、NTS
C等のテレビジョン受信機の一般的な駆動条件に合わせ
たものであるが、これ以外の駆動条件においてもメモリ
機能を測定することは可能である。なお、表面伝導型放
出素子に実効的に印加される電圧パルスの立ち上がり時
間Trおよび立下り時間Tfが100nsec以下とな
るように、駆動信号源から表面伝導型放出素子までの配
線インピーダンスを十分に低減して測定した。ここで素
子電圧Vfは、第1期間と第3期間ではVf=Vf1と
し、第2期間ではVf=Vf2とした。これら素子電圧
Vf1およびVf2はともに、表面伝導型放出素子の電
子放出閾値電圧よりも大きい電圧であって、且つVf1
<Vf2の条件を満足するように設定した。
【0026】図8は、図6で示した駆動信号を印加した
際の表面伝導型放出素子の電気的特性を示す図で、図8
の横軸は素子電圧Vfを、縦軸は表面伝導型放出素子か
ら放出された電流(以下、放出電流Ieと記す)の測定
値を表している。まず、図8で示した、(素子電圧V
f)対(放出電流Ie)特性について説明する。図6に
示した第1期間においては、駆動パルスに応答して表面
伝導型放出素子からは、図8の特性カーブIeaに従っ
て放出電流が出力される。すなわち、駆動パルスの立ち
上がり期間Trの間は、印加電圧VfがVth1を越え
ると特性カーブIeaに沿って放出電流Ieは急激に増
加する。そして、Vf=Vf1の期間、すなわちパルス
幅T1の期間には、放出電流IeはIe1の大きさを保
つ。そして、駆動パルスの立ち下がり期間Tfの間では
放出電流Ieは特性カーブIeaに沿って急激に減少す
る。次に、第2期間において、Vf=Vf2のパルスが
印加され始めると、特性カーブはIeaからIebに変
化する。すなわち、駆動パルスの立ち上がり期間Trの
間は、印加電圧VfがVth2を越えると特性カーブI
ebに沿って放出電流Ieは急激に増加する。そして、
Vf=Vf2の期間すなわちT1の期間には、放出電流
IeはIe2の大きさを保つ。そして、駆動パルスの立
ち下がり期間Tfの間では放出電流Ieは特性カーブI
ebに沿って急激に減少する。
際の表面伝導型放出素子の電気的特性を示す図で、図8
の横軸は素子電圧Vfを、縦軸は表面伝導型放出素子か
ら放出された電流(以下、放出電流Ieと記す)の測定
値を表している。まず、図8で示した、(素子電圧V
f)対(放出電流Ie)特性について説明する。図6に
示した第1期間においては、駆動パルスに応答して表面
伝導型放出素子からは、図8の特性カーブIeaに従っ
て放出電流が出力される。すなわち、駆動パルスの立ち
上がり期間Trの間は、印加電圧VfがVth1を越え
ると特性カーブIeaに沿って放出電流Ieは急激に増
加する。そして、Vf=Vf1の期間、すなわちパルス
幅T1の期間には、放出電流IeはIe1の大きさを保
つ。そして、駆動パルスの立ち下がり期間Tfの間では
放出電流Ieは特性カーブIeaに沿って急激に減少す
る。次に、第2期間において、Vf=Vf2のパルスが
印加され始めると、特性カーブはIeaからIebに変
化する。すなわち、駆動パルスの立ち上がり期間Trの
間は、印加電圧VfがVth2を越えると特性カーブI
ebに沿って放出電流Ieは急激に増加する。そして、
Vf=Vf2の期間すなわちT1の期間には、放出電流
IeはIe2の大きさを保つ。そして、駆動パルスの立
ち下がり期間Tfの間では放出電流Ieは特性カーブI
ebに沿って急激に減少する。
【0027】次に、第3期間において、再びVf=Vf
1のパルスが印加されるが、この時には放出電流Ie
は、特性カーブIebに沿って変化する。すなわち、駆
動パルスの立ち上がり期間Trの間は、印加電圧Vfが
Vth2を越えると特性カーブIebに沿って放出電流
Ieは急激に増加する。そして、Vf=Vf1の期間す
なわちT1の期間には、放出電流IeはIe3の大きさ
を保つ。そして、駆動パルスの立ち下がり期間Tfの間
では、放出電流Ieの特性カーブはIebに沿って急激
に減少する。このように、第3期間においては第2期間
における特性カーブIebがメモリされているため、放
出電流Ieは、Ie1からIe3にまで減少し、第1期
間よりも小さなものとなる。ここでは、便宜上第1〜第
3期間の3つだけの期間を示したが、無論、この設定条
件だけに限られたものではない。すなわち、メモリ機能
が付与された表面伝導型放出素子にパルス電圧を印加す
る場合には、それ以前に印加された電圧よりも大きな電
圧値のパルスが印加されると特性カーブがシフトし、し
かもメモリされる。以後さらに大きな電圧値のパルスが
印加されない限り、その特性カーブ(電子放出特性)は
メモリされ続ける。このようなメモリ機能は、例えばF
E型をはじめとする他の電子放出素子においては観測さ
れておらず、表面伝導型放出素子に固有の特性といえ
る。
1のパルスが印加されるが、この時には放出電流Ie
は、特性カーブIebに沿って変化する。すなわち、駆
動パルスの立ち上がり期間Trの間は、印加電圧Vfが
Vth2を越えると特性カーブIebに沿って放出電流
Ieは急激に増加する。そして、Vf=Vf1の期間す
なわちT1の期間には、放出電流IeはIe3の大きさ
を保つ。そして、駆動パルスの立ち下がり期間Tfの間
では、放出電流Ieの特性カーブはIebに沿って急激
に減少する。このように、第3期間においては第2期間
における特性カーブIebがメモリされているため、放
出電流Ieは、Ie1からIe3にまで減少し、第1期
間よりも小さなものとなる。ここでは、便宜上第1〜第
3期間の3つだけの期間を示したが、無論、この設定条
件だけに限られたものではない。すなわち、メモリ機能
が付与された表面伝導型放出素子にパルス電圧を印加す
る場合には、それ以前に印加された電圧よりも大きな電
圧値のパルスが印加されると特性カーブがシフトし、し
かもメモリされる。以後さらに大きな電圧値のパルスが
印加されない限り、その特性カーブ(電子放出特性)は
メモリされ続ける。このようなメモリ機能は、例えばF
E型をはじめとする他の電子放出素子においては観測さ
れておらず、表面伝導型放出素子に固有の特性といえ
る。
【0028】次に、上記電子放出特性のメモリ機能を利
用し且つ、アノード電圧を変化させた時の、放出電流I
eの電気的特性の説明を行う。図9は、放出電流Ieの
Va依存のグラフで、横軸はアノード電圧Vaを縦軸は
放出電流Ieを表した。またVa0を表示駆動時でのア
ノード電圧とし、Va1を特性シフト駆動時でのアノー
ド電圧とした。駆動電圧Vfは任意の値に固定して測定
した。図9より放出電流IeはVaの値に比例して増加
する傾向にありVaに対しては次のような関係が成り立
つことが判る。 Ie=Ie0*Vaγ ・・・・・・ ここで、Vaはアノード電圧(kV)、Ie0はVa=
1kV時の放出電流値である。
用し且つ、アノード電圧を変化させた時の、放出電流I
eの電気的特性の説明を行う。図9は、放出電流Ieの
Va依存のグラフで、横軸はアノード電圧Vaを縦軸は
放出電流Ieを表した。またVa0を表示駆動時でのア
ノード電圧とし、Va1を特性シフト駆動時でのアノー
ド電圧とした。駆動電圧Vfは任意の値に固定して測定
した。図9より放出電流IeはVaの値に比例して増加
する傾向にありVaに対しては次のような関係が成り立
つことが判る。 Ie=Ie0*Vaγ ・・・・・・ ここで、Vaはアノード電圧(kV)、Ie0はVa=
1kV時の放出電流値である。
【0029】また、図9のIeaは、表面伝導型放出素
子の、特性シフト駆動前での放出電流IeにおけるVa
依存データを示したもので、この特性の傾きから、上記
の式でのγは約0.5の値を示している。次に、駆動調
整として、素子の特性シフト駆動を行う。この駆動調整
方法は、前述したように素子のメモリ機能を利用したも
ので、特性シフト駆動電圧を印加させることで所望の放
出電流Ieの値を特性変化させることができる。従っ
て、Ieaの特性値を持った素子に対して駆動調整を行
い、特性シフトさせることで特性シフト駆動後のIeb
なる電子放出特性を得ることができる。
子の、特性シフト駆動前での放出電流IeにおけるVa
依存データを示したもので、この特性の傾きから、上記
の式でのγは約0.5の値を示している。次に、駆動調
整として、素子の特性シフト駆動を行う。この駆動調整
方法は、前述したように素子のメモリ機能を利用したも
ので、特性シフト駆動電圧を印加させることで所望の放
出電流Ieの値を特性変化させることができる。従っ
て、Ieaの特性値を持った素子に対して駆動調整を行
い、特性シフトさせることで特性シフト駆動後のIeb
なる電子放出特性を得ることができる。
【0030】図9のIe4は、Ieaの駆動条件と同一
の駆動電圧Vfで駆動し、Va0を印加したときの特性
シフト駆動後のIebの電子放出値で、特性シフト駆動
によって、駆動電圧Vfに対するIeの値がIe0から
Ie4に減少し、電子放出特性値もIeaからIebに
シフトしたことが判る。特性シフト駆動後のVaの変化
に対するIeの特性値は、駆動シフト前後においても変
化がなく特性値の関係式から求められるγもほとんど
変化していないことが判った。すなわち、表面伝導型放
出素子では、電子放出特性の絶対値は駆動電圧Vfに依
存するものの、アノード側に到達する電子量は、アノー
ド電圧に依存している。従って、特性シフト駆動前に予
めVaに対する電子放出電流Ieの電子放出特性を比較
的低いVa(Va<Va0)で数ポイント測定し、その
素子のVaに対するIeの関係式からγ値を算出して
おくことで、例えば表示駆動時のような高アノード電圧
Va0での放出電流Ieを、実際にVa0を印加するこ
となく上記の関係式から求めることができる。また、駆
動調整によるIeのシフト量(Ie0−Ie4)は、前
述したメモリ機能の説明の如く特性シフト駆動電圧Vf
の波高値を適宜増加させることで設定することが可能と
なる。
の駆動電圧Vfで駆動し、Va0を印加したときの特性
シフト駆動後のIebの電子放出値で、特性シフト駆動
によって、駆動電圧Vfに対するIeの値がIe0から
Ie4に減少し、電子放出特性値もIeaからIebに
シフトしたことが判る。特性シフト駆動後のVaの変化
に対するIeの特性値は、駆動シフト前後においても変
化がなく特性値の関係式から求められるγもほとんど
変化していないことが判った。すなわち、表面伝導型放
出素子では、電子放出特性の絶対値は駆動電圧Vfに依
存するものの、アノード側に到達する電子量は、アノー
ド電圧に依存している。従って、特性シフト駆動前に予
めVaに対する電子放出電流Ieの電子放出特性を比較
的低いVa(Va<Va0)で数ポイント測定し、その
素子のVaに対するIeの関係式からγ値を算出して
おくことで、例えば表示駆動時のような高アノード電圧
Va0での放出電流Ieを、実際にVa0を印加するこ
となく上記の関係式から求めることができる。また、駆
動調整によるIeのシフト量(Ie0−Ie4)は、前
述したメモリ機能の説明の如く特性シフト駆動電圧Vf
の波高値を適宜増加させることで設定することが可能と
なる。
【0031】図10は、以上の変化を示したもので、予
めパルス波高値(特性シフトパルス波高値Vs)に対す
るIe減少量を求めたものである。このような(パルス
波高値Vs)対(Ie減少量)のデータにより、特性シ
フト駆動による電子放出電流Ieの定量的なシフト量を
見積もることも可能である。従って以上のような手法を
用いれば、図9でのIebのIe4やIe3も、Iea
の特性値の関係式の計算によって容易に求めることが
できる。
めパルス波高値(特性シフトパルス波高値Vs)に対す
るIe減少量を求めたものである。このような(パルス
波高値Vs)対(Ie減少量)のデータにより、特性シ
フト駆動による電子放出電流Ieの定量的なシフト量を
見積もることも可能である。従って以上のような手法を
用いれば、図9でのIebのIe4やIe3も、Iea
の特性値の関係式の計算によって容易に求めることが
できる。
【0032】次に、マルチ電子源で構成された複数の表
面伝導型放出素子の場合では、予め全ての素子における
Va依存データを計測しγ値を算出した後、表示駆動時
アノード電圧Va0での放出電流Ieを計算する。そし
て次に、全素子の中でVa0での最も小さい放出電流I
eの素子を割り出し、それを表示駆動時での目標Ie値
と決定する。そのため、ほとんどの素子はIe値が目標
Ieより大きいため全て駆動調整を行う必要がある。次
に、特性シフト駆動を行う。特性シフト駆動時は印加す
るVaを、表示駆動時Va0より低いVa1なるアノー
ド電圧にて行う(図9参照)。電子放出特性を均一化す
る手段としては、先ず表示駆動時の目標Ie値に対し
て、特性シフト駆動前のIeの特性値をどの程度特性シ
フトすればよいかを求める。そのシフト量は、前述した
図10の放出電流Ieのシフト量から求めることがで
き、例えば図9でVa1なるアノード電圧で予め測定さ
れているIe値(例えばIe1)から、特性シフト駆動
によって決まる特性カーブを求めることで、各素子にお
ける特性シフト後の目標Ie(例えばIe3値)が決定
し再度の目標値としての設定が行われる。以上の手段は
上述したように、あらかじめ測定されたVaに対するI
eの特性値から求められるγ値が、特性シフト前後で変
化していないことを応用したものである。なお、Va1
は、Va0>Va1の関係が保たれている。次に実際の
特性シフト駆動が行われ、素子ごとに特性シフト電圧V
fを制御し目標となるIe値に駆動調整される。
面伝導型放出素子の場合では、予め全ての素子における
Va依存データを計測しγ値を算出した後、表示駆動時
アノード電圧Va0での放出電流Ieを計算する。そし
て次に、全素子の中でVa0での最も小さい放出電流I
eの素子を割り出し、それを表示駆動時での目標Ie値
と決定する。そのため、ほとんどの素子はIe値が目標
Ieより大きいため全て駆動調整を行う必要がある。次
に、特性シフト駆動を行う。特性シフト駆動時は印加す
るVaを、表示駆動時Va0より低いVa1なるアノー
ド電圧にて行う(図9参照)。電子放出特性を均一化す
る手段としては、先ず表示駆動時の目標Ie値に対し
て、特性シフト駆動前のIeの特性値をどの程度特性シ
フトすればよいかを求める。そのシフト量は、前述した
図10の放出電流Ieのシフト量から求めることがで
き、例えば図9でVa1なるアノード電圧で予め測定さ
れているIe値(例えばIe1)から、特性シフト駆動
によって決まる特性カーブを求めることで、各素子にお
ける特性シフト後の目標Ie(例えばIe3値)が決定
し再度の目標値としての設定が行われる。以上の手段は
上述したように、あらかじめ測定されたVaに対するI
eの特性値から求められるγ値が、特性シフト前後で変
化していないことを応用したものである。なお、Va1
は、Va0>Va1の関係が保たれている。次に実際の
特性シフト駆動が行われ、素子ごとに特性シフト電圧V
fを制御し目標となるIe値に駆動調整される。
【0033】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
詳細に説明する。 [実施例1]図1は、本発明の一実施例に係る画像表示
装置の回路構成を示すブロック図である。この装置は、
表示パネルの各表面伝導型放出素子にそれぞれの駆動波
形と高圧電圧を加えて電子源基板の個々の表面伝導型放
出素子の電子放出特性を得るための駆動回路構成と、映
像信号を元に表示パネルに画像表示を可能とする駆動回
路構成を備えたものである。
詳細に説明する。 [実施例1]図1は、本発明の一実施例に係る画像表示
装置の回路構成を示すブロック図である。この装置は、
表示パネルの各表面伝導型放出素子にそれぞれの駆動波
形と高圧電圧を加えて電子源基板の個々の表面伝導型放
出素子の電子放出特性を得るための駆動回路構成と、映
像信号を元に表示パネルに画像表示を可能とする駆動回
路構成を備えたものである。
【0034】図1において、1は表示パネルで、図16
を用いて上述したように、複数の表面伝導型放出素子を
マトリクス状に配置した基板(電子源基板)と、その基
板上に離れて設けられ、表面伝導型放出素子から放出さ
れる電子により発光する蛍光体を有するフェイスプレー
ト等を真空容器内に配置している。
を用いて上述したように、複数の表面伝導型放出素子を
マトリクス状に配置した基板(電子源基板)と、その基
板上に離れて設けられ、表面伝導型放出素子から放出さ
れる電子により発光する蛍光体を有するフェイスプレー
ト等を真空容器内に配置している。
【0035】表示パネル1の列方向配線Dy1〜Dynに
は、変調信号側ドライバ2が接続されている。変調信号
ドライバ2は、信号分離回路5から垂直同期信号、ディ
ジタル映像信号および水平同期信号等を受け、映像信号
に応じたパルス信号を変調(例えばパルス幅変調)し、
列方向配線Dy1〜Dynに出力する。また、走査信号側ド
ライバ3は、行方向配線Dx1〜Dxmを駆動するドライバ
で、信号分離回路5で分離作成された水平同期信号に基
づいて順次走査信号を出力する回路である。
は、変調信号側ドライバ2が接続されている。変調信号
ドライバ2は、信号分離回路5から垂直同期信号、ディ
ジタル映像信号および水平同期信号等を受け、映像信号
に応じたパルス信号を変調(例えばパルス幅変調)し、
列方向配線Dy1〜Dynに出力する。また、走査信号側ド
ライバ3は、行方向配線Dx1〜Dxmを駆動するドライバ
で、信号分離回路5で分離作成された水平同期信号に基
づいて順次走査信号を出力する回路である。
【0036】信号分離回路5はNTSCなどの映像信号
から、水平同期信号、垂直同期信号およびディジタル映
像信号等を作成するための回路である。この中には、映
像中間周波数回路、映像検波回路、同期分離回路、ロー
パスフィルタ、AD変換回路およびタイミング制御回路
等が含まれている。また、別の機能として、特性シフト
駆動および特性測定駆動を行う際に制御回路8からのコ
ントロール信号Tcによって、駆動仕様に応じて垂直同
期信号および水平同期信号等の周波数を変えることがで
きる。
から、水平同期信号、垂直同期信号およびディジタル映
像信号等を作成するための回路である。この中には、映
像中間周波数回路、映像検波回路、同期分離回路、ロー
パスフィルタ、AD変換回路およびタイミング制御回路
等が含まれている。また、別の機能として、特性シフト
駆動および特性測定駆動を行う際に制御回路8からのコ
ントロール信号Tcによって、駆動仕様に応じて垂直同
期信号および水平同期信号等の周波数を変えることがで
きる。
【0037】4は高圧電源部で、制御回路8により高圧
コントロール信号を受けて設定された高圧電源を出力す
る。高圧電源出力は、アノード電流検出回路11を経
て、表示パネル1のフェイスプレート側に印加される。
アノード電流検出回路11は、表示パネル1に高圧電圧
を印加して表示パネル1内の素子を駆動したときに流れ
る電子放出電流(Ie)をアノード電流値として検出
し、検出出力を制御回路8に入力する。
コントロール信号を受けて設定された高圧電源を出力す
る。高圧電源出力は、アノード電流検出回路11を経
て、表示パネル1のフェイスプレート側に印加される。
アノード電流検出回路11は、表示パネル1に高圧電圧
を印加して表示パネル1内の素子を駆動したときに流れ
る電子放出電流(Ie)をアノード電流値として検出
し、検出出力を制御回路8に入力する。
【0038】制御回路8は、上記Ieの値を取り込んだ
後、設定値と計測値との差を検出し、駆動仕様に応じて
X側パルス制御信号とY側パルス制御信号をそれぞれX
パルス波高値発生回路7とYパルス波高値発生回路6に
入力する。また、制御信号Tswにて駆動する素子の選
択信号を出力する。CPU9は上記制御回路8の動作を
制御し、メモリ10はプログラムを記憶するためのメモ
リであるとともに、Ie値の取得データやVa依存にお
けるγ値データ等を記憶するための各種メモリエリアも
備えている。
後、設定値と計測値との差を検出し、駆動仕様に応じて
X側パルス制御信号とY側パルス制御信号をそれぞれX
パルス波高値発生回路7とYパルス波高値発生回路6に
入力する。また、制御信号Tswにて駆動する素子の選
択信号を出力する。CPU9は上記制御回路8の動作を
制御し、メモリ10はプログラムを記憶するためのメモ
リであるとともに、Ie値の取得データやVa依存にお
けるγ値データ等を記憶するための各種メモリエリアも
備えている。
【0039】表示パネル1の計測データはすべてメモリ
10にメモリされ、CPU9にて必要な内容の読み出し
および書き込みの制御が行われる。次にYパルス発生回
路6およびXパルス発生回路7は、上記制御回路8から
パルス制御信号を受け、駆動パルスXpおよびYpを出
力し、変調信号側および走査信号側の各ドライバ2と3
を通して表示パネル1内の各素子に印加する。マトリク
ス制御回路12では、制御回路8からの制御信号Tsw
を受け、表示パネル1の駆動するラインを選択するため
の信号TxとTyを各々変調信号側ドライバ2と走査信
号側ドライバ3へ出力する。Tx信号とTy信号によっ
て、任意の素子の選択が可能となる。これらの制御は主
に、特性シフト駆動および特性測定駆動時に行われる。
10にメモリされ、CPU9にて必要な内容の読み出し
および書き込みの制御が行われる。次にYパルス発生回
路6およびXパルス発生回路7は、上記制御回路8から
パルス制御信号を受け、駆動パルスXpおよびYpを出
力し、変調信号側および走査信号側の各ドライバ2と3
を通して表示パネル1内の各素子に印加する。マトリク
ス制御回路12では、制御回路8からの制御信号Tsw
を受け、表示パネル1の駆動するラインを選択するため
の信号TxとTyを各々変調信号側ドライバ2と走査信
号側ドライバ3へ出力する。Tx信号とTy信号によっ
て、任意の素子の選択が可能となる。これらの制御は主
に、特性シフト駆動および特性測定駆動時に行われる。
【0040】次に図1の回路の動作について説明する。
この回路は、表示パネル1に画像を表示させる機能のほ
かに、各表面伝導型放出素子の電子放出電流を測定する
機能と、検出した放出電流に応じて特性シフトのための
パルス波形信号を印加する機能を有している。
この回路は、表示パネル1に画像を表示させる機能のほ
かに、各表面伝導型放出素子の電子放出電流を測定する
機能と、検出した放出電流に応じて特性シフトのための
パルス波形信号を印加する機能を有している。
【0041】先ず放出電流Ieを測定する方法について
説明する。制御回路8からの制御信号Tswによって、
マトリクス制御回路12が変調信号側ドライバ2および
走査信号側ドライバ3に対し選択信号Tx、Tyを出力
し、所定の行方向配線および列方向配線を選択する。こ
れにより、所望の表面伝導型放出素子を駆動することが
できる。一方、制御回路8はX側とY側の各パルス制御
信号として、電子放出特性の測定用の波高値データを出
力する。これにより、Xパルス波高値制御回路7とYパ
ルス波高値制御回路6から、駆動パルスXpおよびYp
が出力される。この駆動パルスXpとYpが変調信号側
ドライバ2および走査信号側ドライバ3により所望の素
子に印加される。ここで、この駆動パルスXp、Yp
は、表面伝導型放出素子に、特性測定のために印加され
る電圧の1/2の振幅で、且つ互いに異なる極性のパル
スとなるように設定される。この特性測定のために印加
される電圧として、後述の特性測定駆動1の際は複数の
電圧値が設定されるが、その最大値は図8のVf1に相
当する電圧とする。また、同時に高圧電源4により表示
パネル1の蛍光体に所定の電圧を印加する。そして、こ
の駆動パルスXp、Xyで表面伝導型放出素子が駆動さ
れている時の放出電流Ieをアノード電流検出回路11
にて測定する。
説明する。制御回路8からの制御信号Tswによって、
マトリクス制御回路12が変調信号側ドライバ2および
走査信号側ドライバ3に対し選択信号Tx、Tyを出力
し、所定の行方向配線および列方向配線を選択する。こ
れにより、所望の表面伝導型放出素子を駆動することが
できる。一方、制御回路8はX側とY側の各パルス制御
信号として、電子放出特性の測定用の波高値データを出
力する。これにより、Xパルス波高値制御回路7とYパ
ルス波高値制御回路6から、駆動パルスXpおよびYp
が出力される。この駆動パルスXpとYpが変調信号側
ドライバ2および走査信号側ドライバ3により所望の素
子に印加される。ここで、この駆動パルスXp、Yp
は、表面伝導型放出素子に、特性測定のために印加され
る電圧の1/2の振幅で、且つ互いに異なる極性のパル
スとなるように設定される。この特性測定のために印加
される電圧として、後述の特性測定駆動1の際は複数の
電圧値が設定されるが、その最大値は図8のVf1に相
当する電圧とする。また、同時に高圧電源4により表示
パネル1の蛍光体に所定の電圧を印加する。そして、こ
の駆動パルスXp、Xyで表面伝導型放出素子が駆動さ
れている時の放出電流Ieをアノード電流検出回路11
にて測定する。
【0042】次に、実施例1の駆動調整方法について、
図2のフローチャートを用いて説明する。制御回路8
は、先ずS1で、全表面伝導型放出素子の特性測定駆動
1を行う。この特性測定駆動1ではVfの印加条件に対
する電子放出電流Ieの値を取得するためのもので、基
本的には図8で示している駆動電圧(Vf)に対する電
子放出電流(Ie)を得るものである。駆動電圧Vfは
特性測定用と画像表示用と駆動電圧値が異なる場合を考
慮して、複数点のVfを印加した時のIe値を取得す
る。以上の計測フローを図3にフローチャートとして示
した。制御回路8は、S10でマトリクス制御回路12
からTx、Tyの信号を出力させ、測定する素子の行方
向配線、列方向配線の選択を行う。次に、S11で電子
放出電流Ieを測定するためのアノード電圧Vaを印加
する。S12でX側、Y側の各パルス制御信号をX、Y
の各パルス波高値制御回路6、7に出力する。これによ
り、Vfパルスの波高値設定が行われ、X、Yの各パル
ス波高値制御回路6、7を通して、Xp、Ypなるパル
ス出力がS13で出力される。S13によって表示パネ
ル1の選択された素子の特性測定駆動が行われ、S14
により放出電流Ieの検出がアノード電流検出回路11
によって行われ、制御回路8により値が取り込まれる。
そしてS15で検出されたアノード電流値がメモリ10
の所定のメモリアドレス値に順次ストアされていく。次
に、S16で全素子についての計測が行われたか否かの
判断が行われ、さらに他の素子を測定する場合にはS1
9で再度素子選択が行われた後、S13のパルス信号印
加に進む。
図2のフローチャートを用いて説明する。制御回路8
は、先ずS1で、全表面伝導型放出素子の特性測定駆動
1を行う。この特性測定駆動1ではVfの印加条件に対
する電子放出電流Ieの値を取得するためのもので、基
本的には図8で示している駆動電圧(Vf)に対する電
子放出電流(Ie)を得るものである。駆動電圧Vfは
特性測定用と画像表示用と駆動電圧値が異なる場合を考
慮して、複数点のVfを印加した時のIe値を取得す
る。以上の計測フローを図3にフローチャートとして示
した。制御回路8は、S10でマトリクス制御回路12
からTx、Tyの信号を出力させ、測定する素子の行方
向配線、列方向配線の選択を行う。次に、S11で電子
放出電流Ieを測定するためのアノード電圧Vaを印加
する。S12でX側、Y側の各パルス制御信号をX、Y
の各パルス波高値制御回路6、7に出力する。これによ
り、Vfパルスの波高値設定が行われ、X、Yの各パル
ス波高値制御回路6、7を通して、Xp、Ypなるパル
ス出力がS13で出力される。S13によって表示パネ
ル1の選択された素子の特性測定駆動が行われ、S14
により放出電流Ieの検出がアノード電流検出回路11
によって行われ、制御回路8により値が取り込まれる。
そしてS15で検出されたアノード電流値がメモリ10
の所定のメモリアドレス値に順次ストアされていく。次
に、S16で全素子についての計測が行われたか否かの
判断が行われ、さらに他の素子を測定する場合にはS1
9で再度素子選択が行われた後、S13のパルス信号印
加に進む。
【0043】また全素子計測終了の場合には、S17の
Vfパルス波高値の設定終了かの判断に進み、Vf値を
変化させてさらに測定する必要がある場合には、S18
のVfデータ設定で次のVf値が設定された後に、S1
2の波高値設定に進み、新たに全素子のIe計測が行わ
れる。また、Vfの波高値設定の変更が無い場合には、
特性測定計測が終了したことになる。以上の測定により
図8に見られるようなVf−Ie特性カーブのデータを
得ることができる。
Vfパルス波高値の設定終了かの判断に進み、Vf値を
変化させてさらに測定する必要がある場合には、S18
のVfデータ設定で次のVf値が設定された後に、S1
2の波高値設定に進み、新たに全素子のIe計測が行わ
れる。また、Vfの波高値設定の変更が無い場合には、
特性測定計測が終了したことになる。以上の測定により
図8に見られるようなVf−Ie特性カーブのデータを
得ることができる。
【0044】次に、図2のS2において特性測定駆動2
が実行される。特性測定駆動2は、アノード電圧Vaの
変化に対しての電子放出電流Ieの変化を測定する工程
で、本発明の実施形態で説明したように、IeとVaの
関係式から各素子におけるIe0とγ値を求めるため
の測定が行われる。S2における詳細なフローチャート
を図4に示した。S20〜S26は図3のフローチャー
トのS10〜S16と同じであるため簡単な説明とす
る。先ずS20では、マトリクス制御回路により駆動さ
れる素子が選択された後、S21によりアノード電圧V
aが印加される。次にS22において、行方向配線およ
び列方向配線に印加するパルス波高値を決定し、S23
によりパルス電圧が印加される。S24において放出電
流Ieの計測が行われ、S25において各素子の検出さ
れたIeデータが所定のメモリにストアされる。そし
て、S26において全素子測定判断が行われる。全素子
についての測定が未だ終わっていない場合にはS29の
素子選択を行った後、次の素子についてS23以降の処
理を繰り返す。全素子についてアノード電圧Vaでの測
定を終了した場合は、S27でアノード電圧Va設定変
更の判断がされる。Va依存測定でさらにVaの値を変
える必要がある場合には、S28において所定のVaの
設定が制御回路8で行われ、アノード電圧Vaの再設定
が高圧電源4に対して行われる。次いで、新たなVa値
でのS21以下の処理が繰り返される。
が実行される。特性測定駆動2は、アノード電圧Vaの
変化に対しての電子放出電流Ieの変化を測定する工程
で、本発明の実施形態で説明したように、IeとVaの
関係式から各素子におけるIe0とγ値を求めるため
の測定が行われる。S2における詳細なフローチャート
を図4に示した。S20〜S26は図3のフローチャー
トのS10〜S16と同じであるため簡単な説明とす
る。先ずS20では、マトリクス制御回路により駆動さ
れる素子が選択された後、S21によりアノード電圧V
aが印加される。次にS22において、行方向配線およ
び列方向配線に印加するパルス波高値を決定し、S23
によりパルス電圧が印加される。S24において放出電
流Ieの計測が行われ、S25において各素子の検出さ
れたIeデータが所定のメモリにストアされる。そし
て、S26において全素子測定判断が行われる。全素子
についての測定が未だ終わっていない場合にはS29の
素子選択を行った後、次の素子についてS23以降の処
理を繰り返す。全素子についてアノード電圧Vaでの測
定を終了した場合は、S27でアノード電圧Va設定変
更の判断がされる。Va依存測定でさらにVaの値を変
える必要がある場合には、S28において所定のVaの
設定が制御回路8で行われ、アノード電圧Vaの再設定
が高圧電源4に対して行われる。次いで、新たなVa値
でのS21以下の処理が繰り返される。
【0045】図2のS2の測定において、駆動電圧Vf
は特性測定用駆動電圧として設定され、またアノード電
圧は複数点の測定を行う。この特性測定用駆動電圧Vf
は、画像表示駆動電圧同じかもしくは高い設定としてい
る。また、測定するためのVaの上限は画像表示駆動電
圧時に印加されるアノード電圧より低くてよい。
は特性測定用駆動電圧として設定され、またアノード電
圧は複数点の測定を行う。この特性測定用駆動電圧Vf
は、画像表示駆動電圧同じかもしくは高い設定としてい
る。また、測定するためのVaの上限は画像表示駆動電
圧時に印加されるアノード電圧より低くてよい。
【0046】図4のS27でアノード電圧Vaの設定変
更が必要ない場合には特性測定駆動2が終了したと判断
される。以上の測定により図9に見られるようなVa−
Ie特性カーブのデータを得ることができる。
更が必要ない場合には特性測定駆動2が終了したと判断
される。以上の測定により図9に見られるようなVa−
Ie特性カーブのデータを得ることができる。
【0047】次に、図2のS3で、表示パネル1の画像
表示駆動条件での電子放出値IeがS2で計測された素
子のVa依存データから割り出される。画像表示駆動条
件とは、いわゆる映像信号を表示させる時の駆動電圧
と、画像表示用アノード電圧で駆動された条件をいうも
ので、本実施例ではアノード電圧は(画像表示用Va)
>(特性測定駆動用Va)の関係とし、駆動電圧Vfは
(画像表示電圧)<(S2での特性測定時の電圧)とし
た。
表示駆動条件での電子放出値IeがS2で計測された素
子のVa依存データから割り出される。画像表示駆動条
件とは、いわゆる映像信号を表示させる時の駆動電圧
と、画像表示用アノード電圧で駆動された条件をいうも
ので、本実施例ではアノード電圧は(画像表示用Va)
>(特性測定駆動用Va)の関係とし、駆動電圧Vfは
(画像表示電圧)<(S2での特性測定時の電圧)とし
た。
【0048】電子放出値Ieの設定では、先ずS2で取
得されたVa依存データから図9のようなデータを得る
ことができる。これらのデータをS2で測定した全素子
について求め、さらに前述したVaとIeの関係式か
ら特性値からの傾きγ値を全素子について算出する。す
なわち図9の特性カーブIebを用いて説明すると、V
aの変化に対するIeの変化では、アノード電圧を0か
らVa1まで上昇させた時に数点のIeを計測すること
で、関係式のγ値を算出することができる。次に求め
られたγ値を元にして、Iebのデータの延長線上にあ
るアノード電圧Va0値(画像表示用アノード電圧)I
e4を計算にて求める。以上の手法を全素子について行
い画像表示用アノード電圧でのIe値を算出する。次
に、S4では上記算出された全素子のIe値の中から例
えばIe値の最小なものを割り出し、該Ie値が画像表
示駆動条件での目標Ieとして設定される。
得されたVa依存データから図9のようなデータを得る
ことができる。これらのデータをS2で測定した全素子
について求め、さらに前述したVaとIeの関係式か
ら特性値からの傾きγ値を全素子について算出する。す
なわち図9の特性カーブIebを用いて説明すると、V
aの変化に対するIeの変化では、アノード電圧を0か
らVa1まで上昇させた時に数点のIeを計測すること
で、関係式のγ値を算出することができる。次に求め
られたγ値を元にして、Iebのデータの延長線上にあ
るアノード電圧Va0値(画像表示用アノード電圧)I
e4を計算にて求める。以上の手法を全素子について行
い画像表示用アノード電圧でのIe値を算出する。次
に、S4では上記算出された全素子のIe値の中から例
えばIe値の最小なものを割り出し、該Ie値が画像表
示駆動条件での目標Ieとして設定される。
【0049】Ieの最小値が目標とされる理由として
は、前記実施の形態で説明したように、駆動調整方法と
して特性シフト方法を用いることで任意の駆動電圧Vf
での放出電流Ieの値を減少調整し、所定の値に制御す
ることが可能であるからである。従って、表示パネル内
の各素子についてもIeの特性シフト駆動を行うことで
目標Ieに合わせることが可能となる。
は、前記実施の形態で説明したように、駆動調整方法と
して特性シフト方法を用いることで任意の駆動電圧Vf
での放出電流Ieの値を減少調整し、所定の値に制御す
ることが可能であるからである。従って、表示パネル内
の各素子についてもIeの特性シフト駆動を行うことで
目標Ieに合わせることが可能となる。
【0050】また別の目標設定方法として、目標Ieは
必ずしも最小値でなくても良く、例えば最小値を基準値
としてその特性ばらつきを許容できる範囲内にある任意
のIe値を目標値にしても良い。許容できる範囲とは、
画像表示を行った時の輝度のちらつき感が問題にならな
い範囲であり、例えば放出特性として約3%以内の範囲
をいう。その場合、目標Ieは基準値から3%以内にあ
るIe値を目安としても良い。
必ずしも最小値でなくても良く、例えば最小値を基準値
としてその特性ばらつきを許容できる範囲内にある任意
のIe値を目標値にしても良い。許容できる範囲とは、
画像表示を行った時の輝度のちらつき感が問題にならな
い範囲であり、例えば放出特性として約3%以内の範囲
をいう。その場合、目標Ieは基準値から3%以内にあ
るIe値を目安としても良い。
【0051】次に、S5において実際に特性シフト駆動
を行う際の目標Ieが再度設定される。特性シフト駆動
時のIe目標値とは、前述したようにいわゆる駆動調整
によって放出電流特性Ieをシフトさせた後の特性シフ
ト用Vaを印加した時のIe値に相当し、S4で求めた
画像表示駆動用Vaの条件で求めた目標Ieとは別の値
である。また、ここでいう駆動調整による放出電流特性
Ieシフトとは、図9で図示したIeaをIebにシフ
トする方法と同じことである。
を行う際の目標Ieが再度設定される。特性シフト駆動
時のIe目標値とは、前述したようにいわゆる駆動調整
によって放出電流特性Ieをシフトさせた後の特性シフ
ト用Vaを印加した時のIe値に相当し、S4で求めた
画像表示駆動用Vaの条件で求めた目標Ieとは別の値
である。また、ここでいう駆動調整による放出電流特性
Ieシフトとは、図9で図示したIeaをIebにシフ
トする方法と同じことである。
【0052】図11に特性シフト駆動での目標Ieを算
出するための説明図を示す。ここで印加電圧の関係とし
ては、アノード電圧は(画像表示用Va)>(特性シフ
ト用Va)となり、駆動電圧Vfは(画像表示電圧)<
(特性シフト電圧)の関係にある。図11では、素子a
〜eの5素子についてのVa対Ieの特性を示した。個
々の素子の放出電流Ie値は、最終的には目標値である
画像表示Ie値に揃えられることとなる。そのためは例
えば、素子aについてその方法を述べると、まず特性シ
フト駆動前での特性値(白マル)を前述したS2のステ
ップによりVa対Ieとの関係を導き出し、画像表示時
でのIe値Ie0と特性シフト駆動時でのIe値Ie1
をそれぞれ算出する。次に前述したS4で、画像表示I
eが目標値と設定された後、素子aを実際に特性シフト
駆動条件で駆動した場合に目標となるIe値Ie3の設
定を行う。すなわち、特性シフト駆動によってIe1か
らIe3に特性シフトさせることで(黒マル)、画像表
示時Vaに対して、目標値となる画像表示Ieに駆動調
整されることとなる。上記の手段は、他の4素子(b〜
e)についても同様である。以上の方法によって特性シ
フト駆動条件での目標Ie値の設定が行われる。
出するための説明図を示す。ここで印加電圧の関係とし
ては、アノード電圧は(画像表示用Va)>(特性シフ
ト用Va)となり、駆動電圧Vfは(画像表示電圧)<
(特性シフト電圧)の関係にある。図11では、素子a
〜eの5素子についてのVa対Ieの特性を示した。個
々の素子の放出電流Ie値は、最終的には目標値である
画像表示Ie値に揃えられることとなる。そのためは例
えば、素子aについてその方法を述べると、まず特性シ
フト駆動前での特性値(白マル)を前述したS2のステ
ップによりVa対Ieとの関係を導き出し、画像表示時
でのIe値Ie0と特性シフト駆動時でのIe値Ie1
をそれぞれ算出する。次に前述したS4で、画像表示I
eが目標値と設定された後、素子aを実際に特性シフト
駆動条件で駆動した場合に目標となるIe値Ie3の設
定を行う。すなわち、特性シフト駆動によってIe1か
らIe3に特性シフトさせることで(黒マル)、画像表
示時Vaに対して、目標値となる画像表示Ieに駆動調
整されることとなる。上記の手段は、他の4素子(b〜
e)についても同様である。以上の方法によって特性シ
フト駆動条件での目標Ie値の設定が行われる。
【0053】次に、S6ではS5で定められた目標値I
eに対しての特性シフト駆動が全素子に対して行われ
る。特性シフト駆動について、図5のフローチャートを
用いて説明する。先ず、S30で制御回路8は、マトリ
クス制御回路12により、駆動素子の選択を行い、S3
1では高圧電源4に対してアノード電圧Vaの設定およ
び印加の制御を行う。アノード電圧値Vaは、(画像表
示時のVa)>(特性シフト駆動時のVa)の関係にあ
る。次に、S32では選択された素子に対して、駆動電
圧Vfのパルス波高値データがメモリから読み出され
る。パルス波高値は、特性シフトさせるシフト量に適宜
対応したもので、図10で示したように、その波高値の
高さによってシフト量が異なっている。また、駆動電圧
Vfは、(特性測定電圧)<(特性シフト電圧)の関係
にある。S33で選択された素子に特性シフト電圧Vf
が印加された後、S34にて該素子の電子放出電流Ie
が計測される。そして、計測されたIe値を制御回路8
で取り込み、S35において目標Ie値に特性シフトさ
れているかどうかの判断を行う。目標到達に達していな
い場合には、S37において再度計測制御回路8により
特性シフト駆動のVfデータが設定されS35でパルス
信号印加される。設定されるVfデータは、S33で印
加されたパルスの波高値よりも大きい波高値が設定され
る。放出電流Ieが目標Ieにシフトしていた場合に
は、特性シフト駆動が完了したと判断され、次のS36
で全素子完了かどうかの判断を行う。全素子完了の場合
にはシーケンスが完了し、そうでない場合にはS38で
次の素子選択が行われ、新たに特性シフト駆動のシーケ
ンスが実行される。
eに対しての特性シフト駆動が全素子に対して行われ
る。特性シフト駆動について、図5のフローチャートを
用いて説明する。先ず、S30で制御回路8は、マトリ
クス制御回路12により、駆動素子の選択を行い、S3
1では高圧電源4に対してアノード電圧Vaの設定およ
び印加の制御を行う。アノード電圧値Vaは、(画像表
示時のVa)>(特性シフト駆動時のVa)の関係にあ
る。次に、S32では選択された素子に対して、駆動電
圧Vfのパルス波高値データがメモリから読み出され
る。パルス波高値は、特性シフトさせるシフト量に適宜
対応したもので、図10で示したように、その波高値の
高さによってシフト量が異なっている。また、駆動電圧
Vfは、(特性測定電圧)<(特性シフト電圧)の関係
にある。S33で選択された素子に特性シフト電圧Vf
が印加された後、S34にて該素子の電子放出電流Ie
が計測される。そして、計測されたIe値を制御回路8
で取り込み、S35において目標Ie値に特性シフトさ
れているかどうかの判断を行う。目標到達に達していな
い場合には、S37において再度計測制御回路8により
特性シフト駆動のVfデータが設定されS35でパルス
信号印加される。設定されるVfデータは、S33で印
加されたパルスの波高値よりも大きい波高値が設定され
る。放出電流Ieが目標Ieにシフトしていた場合に
は、特性シフト駆動が完了したと判断され、次のS36
で全素子完了かどうかの判断を行う。全素子完了の場合
にはシーケンスが完了し、そうでない場合にはS38で
次の素子選択が行われ、新たに特性シフト駆動のシーケ
ンスが実行される。
【0054】以上の結果により、特性シフト駆動によっ
て素子ごとに設定されたIeに駆動調整を行うことで、
実際に画像表示駆動時での放出電流値と表示パネル1で
の輝度を均一に揃えることができた。
て素子ごとに設定されたIeに駆動調整を行うことで、
実際に画像表示駆動時での放出電流値と表示パネル1で
の輝度を均一に揃えることができた。
【0055】[実施例2]次に、本実施例2についての
説明をする。実施例2では画像表示駆動方法において、
表示パネル1の輝度調整が必要とされる時、例えば、A
BL(自動輝度レベル)制御等によってアノード電圧を
制御することで輝度制御が自動的に行われる場合などに
対応するもので、そのような場合においても各素子の放
出電流のばらつき分による輝度ムラを抑えることを目的
としている。実施例2では、画像表示駆動回路等は図1
と同じであるため説明は省略する。また、特性シフト駆
動を実施するためのフローチャート図2〜図5も同様な
工程で説明できることから重複する工程においては省略
する。
説明をする。実施例2では画像表示駆動方法において、
表示パネル1の輝度調整が必要とされる時、例えば、A
BL(自動輝度レベル)制御等によってアノード電圧を
制御することで輝度制御が自動的に行われる場合などに
対応するもので、そのような場合においても各素子の放
出電流のばらつき分による輝度ムラを抑えることを目的
としている。実施例2では、画像表示駆動回路等は図1
と同じであるため説明は省略する。また、特性シフト駆
動を実施するためのフローチャート図2〜図5も同様な
工程で説明できることから重複する工程においては省略
する。
【0056】先ず、図2においてS1の特性測定駆動1
とS2の特性測定駆動2の実施を行う。S1、S2とも
実施例1と同手法で行われる。次に、S3で画像表示駆
動時の条件での目標Ieの設定を行う。目標Ieの設定
の仕方を図12のVa−Ie特性カーブと図13のフロ
ーチャートで説明する。図12においては図2のS2で
測定されたVa依存データの特性シフト駆動前をIea
で示した。画像表示駆動時でのアノード電圧の変動幅が
Va01(min)からVa02(max)の間であっ
た時、先ず図13のS40においてVa01時でのIe
値について全素子の中から最も小さいIe値を割り出し
Ieとする。次に今度はS41でVa02時における
Ie値についてS40と同様にして、全素子の中から最
も小さい値を割り出しIeとする。
とS2の特性測定駆動2の実施を行う。S1、S2とも
実施例1と同手法で行われる。次に、S3で画像表示駆
動時の条件での目標Ieの設定を行う。目標Ieの設定
の仕方を図12のVa−Ie特性カーブと図13のフロ
ーチャートで説明する。図12においては図2のS2で
測定されたVa依存データの特性シフト駆動前をIea
で示した。画像表示駆動時でのアノード電圧の変動幅が
Va01(min)からVa02(max)の間であっ
た時、先ず図13のS40においてVa01時でのIe
値について全素子の中から最も小さいIe値を割り出し
Ieとする。次に今度はS41でVa02時における
Ie値についてS40と同様にして、全素子の中から最
も小さい値を割り出しIeとする。
【0057】そしてS42において、上記求めたIe
、Ieより画像表示駆動条件での目標値を(Ie
−Ie)*1/2によって決定する。測定された目標
Ie値は図12のIe4に相当する。また、上記の方法
以外にあらかじめVa対Ieの特性が図2のS2より算
出されることから、(Va01+Va02)*1/2値
から求められるVa値Va03を先に設定し、そのアノ
ード電圧から画像表示時での目標Ie値となるIe4を
設定しても良い。
、Ieより画像表示駆動条件での目標値を(Ie
−Ie)*1/2によって決定する。測定された目標
Ie値は図12のIe4に相当する。また、上記の方法
以外にあらかじめVa対Ieの特性が図2のS2より算
出されることから、(Va01+Va02)*1/2値
から求められるVa値Va03を先に設定し、そのアノ
ード電圧から画像表示時での目標Ie値となるIe4を
設定しても良い。
【0058】次に上記目標Ie4と、特性シフト駆動後
の特性シフトカーブIebとの交点がアノード電圧Va
01とVa02の差の1/2に相当する電圧Va03を
決定する。すなわち、画像表示駆動条件での目標Ie値
は、アノード電圧の変化幅の1/2に相当する電圧とし
て規定する。次に、図2のS5で特性シフト駆動での目
標Ie値の設定が行われる。特性シフトカーブIebの
求め方と、特性シフト駆動時でのアノード電圧Va1に
対する目標値Ie3は実施例1と同じである。そしてS
6において実施例1と同様に特性シフト駆動が行われ
る。特性シフト駆動は図5のフローチャートで示した方
法によって実施される。
の特性シフトカーブIebとの交点がアノード電圧Va
01とVa02の差の1/2に相当する電圧Va03を
決定する。すなわち、画像表示駆動条件での目標Ie値
は、アノード電圧の変化幅の1/2に相当する電圧とし
て規定する。次に、図2のS5で特性シフト駆動での目
標Ie値の設定が行われる。特性シフトカーブIebの
求め方と、特性シフト駆動時でのアノード電圧Va1に
対する目標値Ie3は実施例1と同じである。そしてS
6において実施例1と同様に特性シフト駆動が行われ
る。特性シフト駆動は図5のフローチャートで示した方
法によって実施される。
【0059】以上の結果により、特性シフト駆動によっ
て各素子に設定されたIeに駆動調整を行うことで、画
像表示駆動時でのアノード電圧に電圧の幅が生じるよう
な場合においても、放出電流値と表示パネル1での輝度
のばらつきを最低限に抑えることが可能となる。
て各素子に設定されたIeに駆動調整を行うことで、画
像表示駆動時でのアノード電圧に電圧の幅が生じるよう
な場合においても、放出電流値と表示パネル1での輝度
のばらつきを最低限に抑えることが可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば表
面伝導型放出素子の放出特性ばらつきを改善した均一な
電子放出特性分布を有するマルチ電子源が提供でき、こ
のような特性を有する電子源を用いることにより、均一
な輝度分布で且つ高品位な画像が得られる画像表示装置
を提供することができる。また、特性シフト駆動を通常
の表面伝導型放出素子を駆動する電圧範囲より高い電圧
で行うことにより、通常の動作中に表面伝導型放出素子
の特性が変化することを防止することができる。
面伝導型放出素子の放出特性ばらつきを改善した均一な
電子放出特性分布を有するマルチ電子源が提供でき、こ
のような特性を有する電子源を用いることにより、均一
な輝度分布で且つ高品位な画像が得られる画像表示装置
を提供することができる。また、特性シフト駆動を通常
の表面伝導型放出素子を駆動する電圧範囲より高い電圧
で行うことにより、通常の動作中に表面伝導型放出素子
の特性が変化することを防止することができる。
【図1】 本発明の実施例1に係る画像表示装置の回路
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】 実施例1の特性調整処理を説明するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図3】 図2におけるS2の詳細を示すフローチャー
トである。
トである。
【図4】 図2におけるS3の詳細を示すフローチャー
トである。
トである。
【図5】 図2におけるS6の詳細を示すフローチャー
トである。
トである。
【図6】 本発明に係る特性シフト駆動信号の一例を示
す波形図である。
す波形図である。
【図7】 図6の特性シフト駆動信号の拡大図である。
【図8】 表面伝導型放出素子の駆動電圧対放出電流特
性図である。
性図である。
【図9】 実施例1に係る電子放出特性のVa依存デー
タの説明図である。
タの説明図である。
【図10】 特性シフト駆動の駆動電圧対放出電流特性
図である。
図である。
【図11】 特性シフト駆動の説明図である。
【図12】 実施例2に係る電子放出特性のVa依存デ
ータの説明図である。
ータの説明図である。
【図13】 実施例2の画像表示駆動時での目標Ie値
設定のフローチャートである。
設定のフローチャートである。
【図14】 従来の表面伝導型放出素子の構成図であ
る。
る。
【図15】 従来のマルチ電子源のマトリクス配線図で
ある。
ある。
【図16】 画像表示装置の表示パネルを一部切り欠い
て示した斜視図である。
て示した斜視図である。
1:表示パネル、2:変調信号側ドライバ、3:走査信
号側ドライバ、4:高圧電源、5:信号分離回路、6:
Yパルス波高値制御回路、7:Xパルス波高値制御回
路、8:制御回路、9:CPU、10:メモリ、11:
アノード電流検出回路、12:マトリクス制御回路。
号側ドライバ、4:高圧電源、5:信号分離回路、6:
Yパルス波高値制御回路、7:Xパルス波高値制御回
路、8:制御回路、9:CPU、10:メモリ、11:
アノード電流検出回路、12:マトリクス制御回路。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5C036 EE02 EE04 EF01 EF06 EF09
EG48 EH26
5C080 AA18 BB05 DD05 EE28 FF12
JJ02 JJ04 JJ05 JJ06 JJ07
Claims (7)
- 【請求項1】 基板上に複数の表面伝導型放出素子を配
置してなるマルチ電子源と、該マルチ電子源に画像表示
電圧を印加する表示駆動手段と、該マルチ電子源の上方
に配置されたアノード電極に高電圧を印加する高圧印加
手段とを有する画像表示装置であって、 前記複数の表面伝導型放出素子それぞれの特性を測定す
るための特性測定手段と、 該特性測定手段による測定結果に基づいて画像表示駆動
時における電子放出特性値を予測算出する特性算出手段
と、 該特性算出手段の算出結果に基づいて前記複数の表面伝
導型放出素子の電子放出特性をシフトさせる特性シフト
手段とを有することを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項2】 基板上に複数の表面伝導型放出素子を配
置してなるマルチ電子源と、該マルチ電子源に画像表示
電圧を印加する表示駆動手段と、該マルチ電子源の上方
に配置されたアノード電極に高電圧を印加する高圧印加
手段とを有する画像表示装置の特性調整方法であって、 前記複数ある表面伝導型放出素子のそれぞれの特性を測
定する特性測定工程と、 前記特性測定の結果に基づいて画像表示駆動時における
電子放出特性値を予測算出する特性算出工程と、 該算出結果に基づいて前記複数の表面伝導型放出素子の
電子放出特性を特性シフトさせる特性シフト工程とを有
することを特徴とする画像表示装置の特性調整方法。 - 【請求項3】 前記特性シフト工程は、前記予測算出さ
れた複数の表面伝導型放出素子の画像表示駆動時におけ
る電子放出特性値の中で、最小の値または、最小値から
一定の範囲内にある値を、前記マルチ電子源の画像表示
時における電子放出特性値の目標値に設定し、全表面伝
導型放出素子の電子放出特性値が該目標値に実質一致す
るように、全部または一部の表面伝導型放出素子を前記
表示駆動時の駆動電圧より高い電圧で駆動する特性シフ
ト駆動工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の画
像表示装置の特性調整方法。 - 【請求項4】 前記特性シフト駆動工程は、前記特性測
定の結果および前記目標値に基づいて、前記各表面伝導
型放出素子の電子放出特性の特性調整量を演算し、その
調整量に基づき前記特性シフト駆動を行い前記各表面伝
導型放出素子の電子放出特性値を前記目標値に特性シフ
トする工程であることを特徴とする請求項3に記載の画
像表示装置の特性調整方法。 - 【請求項5】 前記特性シフト駆動後に前記複数の表面
伝導型放出素子の特性を再度測定する工程と、再度測定
の結果に基づいて該当する表面伝導型放出素子に特性シ
フト駆動を行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれ
か1つに記載の画像表示方法の特性調整方法。 - 【請求項6】 前記特性シフト駆動時に前記高圧印加手
段により前記アノード電極に印加される電圧が前記画像
表示駆動時に印加される電圧より低いことを特徴とする
請求項2〜5のいずれか1つに記載の画像表示方法の特
性調整方法。 - 【請求項7】 前記画像表示駆動時に前記高圧印加手段
により前記アノード電極に印加される電圧が可変される
場合、前記特性算出工程においては、前記画像表示駆動
時に前記アノード電極に印加される電圧の可変幅の1/
2に相当する高電圧値を印加したときの電子放出特性値
を前記画像表示駆動時における電子放出特性値として算
出することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに
記載の画像表示方法の特性調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224169A JP2003036050A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 画像表示装置およびその特性調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224169A JP2003036050A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 画像表示装置およびその特性調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003036050A true JP2003036050A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19057380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001224169A Pending JP2003036050A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 画像表示装置およびその特性調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003036050A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005034071A1 (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-14 | Hitachi Zosen Corporation | Fed制御回路 |
-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001224169A patent/JP2003036050A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005034071A1 (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-14 | Hitachi Zosen Corporation | Fed制御回路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100248034B1 (ko) | 전자 발생 장치, 화상 표시 장치, 구동 회로 및 구동 방법 | |
JP3311246B2 (ja) | 電子発生装置、画像表示装置およびそれらの駆動回路、駆動方法 | |
EP0688035B1 (en) | Electron-beam generating device having plurality of cold cathode elements, method of driving said device and image forming apparatus applying same | |
KR0170470B1 (ko) | 복수의 냉음극 소자들을 갖는 전자빔 발생 장치, 상기 장치를 구동하는 방법 및 이를 응용하는 화상 형성 장치 | |
US7176876B2 (en) | Display apparatus | |
US6552702B1 (en) | Image display apparatus and display control method | |
US6515641B1 (en) | Image display apparatus and method of driving image display apparatus | |
JP2002156938A (ja) | 画像表示装置およびその駆動方法 | |
KR100537399B1 (ko) | 화상 디스플레이 장치 및 그 제어 방법 | |
EP0726591B1 (en) | Method of activating an electron-beam source, manufacturing an activated electron-beam source and manufacturing an image forming apparatus using same | |
JP4617645B2 (ja) | マトリクス型表示装置およびその駆動方法 | |
JP2001195026A (ja) | マトリクス型表示装置 | |
US7307606B1 (en) | Image forming apparatus | |
KR20060104222A (ko) | 전자방출표시장치의 구동장치 및 그의 구동방법 | |
JP3554185B2 (ja) | 電子源駆動装置及びそれを用いた画像形成装置 | |
KR100447117B1 (ko) | 평판 디스플레이 패널 | |
JP2003036050A (ja) | 画像表示装置およびその特性調整方法 | |
JP2000250469A (ja) | 電子源駆動方法および装置および画像形成装置 | |
JPH09251276A (ja) | 画像形成装置及びその電子放出特性の補正方法 | |
JP2000242217A (ja) | 画像表示装置および画像表示方法 | |
JP2001324957A (ja) | 電子源および画像表示装置の駆動方法 | |
JP2000243256A (ja) | マルチ電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 | |
JP2000243242A (ja) | 電子源及び画像表示装置の製造方法 | |
JP2000251688A (ja) | 電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 | |
JP2000242215A (ja) | マルチ電子源の駆動装置と方法及び画像形成装置 |