JP2000243256A - マルチ電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 - Google Patents
マルチ電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法Info
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- JP2000243256A JP2000243256A JP4382199A JP4382199A JP2000243256A JP 2000243256 A JP2000243256 A JP 2000243256A JP 4382199 A JP4382199 A JP 4382199A JP 4382199 A JP4382199 A JP 4382199A JP 2000243256 A JP2000243256 A JP 2000243256A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マルチ電子源を構成する各電子放出素子の電
子放出特性のバラツキを調整し、かつその特性を長く安
定して保つ。 【解決手段】 基板上に複数の電子放出素子が配設され
たマルチ電子源の特性調整方法であって、前記複数の電
子放出素子の全てに予備電圧(Vpre)を印加し、印
加後の素子を予備駆動電圧より低い通常駆動電圧(Vd
rv)で駆動した時の電子放出特性を測定し、この測定
結果に基づいて前記複数の電子放出素子の特性の基準値
を求め、そして前記複数の電子出素子の電子放出特性が
前記基準値に応じた値となるように前記複数の電子放出
素子の内、該当する素子に特性シフト電圧(Vshif
t)を印加する。この際、前記特性シフト電圧は前記予
備駆動電圧よりも大きく、前記予備駆動電圧は前記駆動
電圧よりも大きく設定する。
子放出特性のバラツキを調整し、かつその特性を長く安
定して保つ。 【解決手段】 基板上に複数の電子放出素子が配設され
たマルチ電子源の特性調整方法であって、前記複数の電
子放出素子の全てに予備電圧(Vpre)を印加し、印
加後の素子を予備駆動電圧より低い通常駆動電圧(Vd
rv)で駆動した時の電子放出特性を測定し、この測定
結果に基づいて前記複数の電子放出素子の特性の基準値
を求め、そして前記複数の電子出素子の電子放出特性が
前記基準値に応じた値となるように前記複数の電子放出
素子の内、該当する素子に特性シフト電圧(Vshif
t)を印加する。この際、前記特性シフト電圧は前記予
備駆動電圧よりも大きく、前記予備駆動電圧は前記駆動
電圧よりも大きく設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子を多
数個備えるマルチ電子源及びそのマルチ電子源を備えた
電子発生装置の、特性調整方法及び製造方法に関するも
のである。
数個備えるマルチ電子源及びそのマルチ電子源を備えた
電子発生装置の、特性調整方法及び製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば電界放出型素子(以下FE型と記
す)や、金属/絶縁層/金属型放出素子(以下MIM型
と記す)や、表面伝導型放出素子などが知られている。
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば電界放出型素子(以下FE型と記
す)や、金属/絶縁層/金属型放出素子(以下MIM型
と記す)や、表面伝導型放出素子などが知られている。
【0003】FE型の例としては、例えば、W.P.D
yke & W.W.Dolan,”Field em
ission”,Advance in Electr
onPhysics,8,89(1956)や、あるい
は、C.A.Spindt,”Physical pr
operties of thin−film fie
ld emission cathodes with
molybdenium cones”,J.App
l.Phys.,47,5248(1976)などが知
られている。
yke & W.W.Dolan,”Field em
ission”,Advance in Electr
onPhysics,8,89(1956)や、あるい
は、C.A.Spindt,”Physical pr
operties of thin−film fie
ld emission cathodes with
molybdenium cones”,J.App
l.Phys.,47,5248(1976)などが知
られている。
【0004】また、MIM型の例としては、例えば、
C.A.Mead,”Operation of tu
nnel−emission Devices,J.A
ppl.Phys.,32,646(1961)などが
知られている。
C.A.Mead,”Operation of tu
nnel−emission Devices,J.A
ppl.Phys.,32,646(1961)などが
知られている。
【0005】また、表面伝導型放出素子としては、例え
ば、M.I.Elinson,Radio Eng.E
lectron Phys.,10,1290,(19
65)や、後述する他の例が知られている。
ば、M.I.Elinson,Radio Eng.E
lectron Phys.,10,1290,(19
65)や、後述する他の例が知られている。
【0006】表面伝導型放出素子は、基板上に形成され
た小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより
電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面
伝導型放出素子としては、前記エリンソン等によるSn
O2 薄膜を用いたものの他に、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:”Thin Solid Fi
lms”,9,317(1972)]や、In2 O3 /
SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell an
d C.G.Fonstad:”IEEE Tran
s.ED Conf.”,519(1975)]や、カ
−ボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、
第1号、22(1983)]等が報告されている。
た小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより
電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面
伝導型放出素子としては、前記エリンソン等によるSn
O2 薄膜を用いたものの他に、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:”Thin Solid Fi
lms”,9,317(1972)]や、In2 O3 /
SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell an
d C.G.Fonstad:”IEEE Tran
s.ED Conf.”,519(1975)]や、カ
−ボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、
第1号、22(1983)]等が報告されている。
【0007】これらの表面伝導型放出素子の素子構成の
典型的な例として、図30に前述のM.Hartwel
lらによる素子の平面図を示す。同図において、300
1は基板で、3004はスパッタで形成された金属酸化
物よりなる導電性薄膜である。導電性薄膜3004は図
示のようにH字形の平面形状に形成されている。該導電
性薄膜3004に後述の通電フォ−ミングと呼ばれる通
電処理を施すことにより、電子放出部3005が形成さ
れる。図中の間隔Lは、0. 5〜1[mm]、Wは、
0. 1[mm]で設定されている。なお、図示の便宜か
ら、電子放出部3005は導電性薄膜3004の中央に
矩形の形状で示したが、これは模式的なものであり、実
際の電子放出部の位置や形状を忠実に表現しているわけ
ではない。
典型的な例として、図30に前述のM.Hartwel
lらによる素子の平面図を示す。同図において、300
1は基板で、3004はスパッタで形成された金属酸化
物よりなる導電性薄膜である。導電性薄膜3004は図
示のようにH字形の平面形状に形成されている。該導電
性薄膜3004に後述の通電フォ−ミングと呼ばれる通
電処理を施すことにより、電子放出部3005が形成さ
れる。図中の間隔Lは、0. 5〜1[mm]、Wは、
0. 1[mm]で設定されている。なお、図示の便宜か
ら、電子放出部3005は導電性薄膜3004の中央に
矩形の形状で示したが、これは模式的なものであり、実
際の電子放出部の位置や形状を忠実に表現しているわけ
ではない。
【0008】M.Hartwellらによる素子をはじ
めとして上述の表面伝導型放出素子においては、電子放
出を行う前に導電性薄膜3004に通電フォ−ミングと
呼ばれる通電処理を施すことにより電子放出部3005
を形成するのが一般的であった。すなわち、通電フォ−
ミングとは、前記導電性薄膜3004の両端に一定の直
流電圧、もしくは、例えば1V/分程度の非常にゆっく
りとしたレ−トで昇圧する直流電圧を印加して通電し、
導電性薄膜3004を局所的に破壊もしくは変形もしく
は変質せしめ、電気的に高抵抗な状態の電子放出部30
05を形成することである。なお、局所的に破壊もしく
は変形もしくは変質した導電性薄膜3004の一部に
は、亀裂が発生する。前記通電フォ−ミング後に導電性
薄膜3004に適宜の電圧を印加した場合には、前記亀
裂付近において電子放出が行われる。
めとして上述の表面伝導型放出素子においては、電子放
出を行う前に導電性薄膜3004に通電フォ−ミングと
呼ばれる通電処理を施すことにより電子放出部3005
を形成するのが一般的であった。すなわち、通電フォ−
ミングとは、前記導電性薄膜3004の両端に一定の直
流電圧、もしくは、例えば1V/分程度の非常にゆっく
りとしたレ−トで昇圧する直流電圧を印加して通電し、
導電性薄膜3004を局所的に破壊もしくは変形もしく
は変質せしめ、電気的に高抵抗な状態の電子放出部30
05を形成することである。なお、局所的に破壊もしく
は変形もしくは変質した導電性薄膜3004の一部に
は、亀裂が発生する。前記通電フォ−ミング後に導電性
薄膜3004に適宜の電圧を印加した場合には、前記亀
裂付近において電子放出が行われる。
【0009】このように、表面伝導型放出素子の電子放
出部を形成する際には、導電性薄膜に電流を流して該薄
膜を局所的に破壊もしくは変形もしくは変質させて亀裂
を形成する処理(通電フォ−ミング処理)を行う。この
後さらに通電活性化処理を行うことにより電子放出特性
を大幅に改善することが可能である。
出部を形成する際には、導電性薄膜に電流を流して該薄
膜を局所的に破壊もしくは変形もしくは変質させて亀裂
を形成する処理(通電フォ−ミング処理)を行う。この
後さらに通電活性化処理を行うことにより電子放出特性
を大幅に改善することが可能である。
【0010】すなわち、通電活性化処理とは通電フォ−
ミング処理により形成された電子放出部に適宜の条件で
通電を行って、その近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆
積せしめる処理のことである。例えば、適宜の分圧の有
機物が存在し、全圧が10-2ないし10-3[Pa]程度
の真空雰囲気中において、電圧パルスを定期的に印加す
ることにより、電子放出部の近傍に単結晶グラファイ
ト、多結晶グラファイト、非晶質カ−ボンのいずれか、
もしくはその混合物を500[Å]以下の膜厚で堆積さ
せる。但し、この条件はほんの一例であって、表面伝導
型放出素子の材質や形状により適宜変更されるべきであ
るのは言うまでもない。
ミング処理により形成された電子放出部に適宜の条件で
通電を行って、その近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆
積せしめる処理のことである。例えば、適宜の分圧の有
機物が存在し、全圧が10-2ないし10-3[Pa]程度
の真空雰囲気中において、電圧パルスを定期的に印加す
ることにより、電子放出部の近傍に単結晶グラファイ
ト、多結晶グラファイト、非晶質カ−ボンのいずれか、
もしくはその混合物を500[Å]以下の膜厚で堆積さ
せる。但し、この条件はほんの一例であって、表面伝導
型放出素子の材質や形状により適宜変更されるべきであ
るのは言うまでもない。
【0011】このような処理を行うことにより、通電フ
ォ−ミング直後と比較して、同じ印加電圧における放出
電流を典型的には100倍以上増加させることが可能で
ある。なお、通電活性化終了後には、真空雰囲気中の有
機物の分圧を低減させるのが望ましい。これを安定化工
程と呼ぶ。
ォ−ミング直後と比較して、同じ印加電圧における放出
電流を典型的には100倍以上増加させることが可能で
ある。なお、通電活性化終了後には、真空雰囲気中の有
機物の分圧を低減させるのが望ましい。これを安定化工
程と呼ぶ。
【0012】上述の表面伝導型放出素子は、構造が単純
で製造も容易であることから、大面積にわたり多数の素
子を形成できる利点がある。そこで、例えば本出願人に
よる特開昭64−31332において開示されるよう
に、多数の素子を配列して駆動するための方法が研究さ
れている。
で製造も容易であることから、大面積にわたり多数の素
子を形成できる利点がある。そこで、例えば本出願人に
よる特開昭64−31332において開示されるよう
に、多数の素子を配列して駆動するための方法が研究さ
れている。
【0013】また、表面伝導型放出素子の応用について
は、例えば、画像表示装置、画像記録装置などの画像形
成装置や、荷電ビ−ム源等が研究されている。特に、画
像表示装置への応用としては、例えば本出願人によるU
SP5,066,883や特開平2−257551にお
いて開示されているように、表面伝導型放出素子と電子
の照射により発光する螢光体とを組み合わせて用いた画
像表示装置が研究されている。表面伝導型放出素子と螢
光体とを組み合わせて用いた画像表示装置は、従来の他
の方式の画像表示装置よりも優れた特性が期待されてい
る。例えば、近年普及してきた液晶表示装置と比較して
も、自発光型であるためバックライトを必要としない点
や、視野角が広い点が優れていると言える。
は、例えば、画像表示装置、画像記録装置などの画像形
成装置や、荷電ビ−ム源等が研究されている。特に、画
像表示装置への応用としては、例えば本出願人によるU
SP5,066,883や特開平2−257551にお
いて開示されているように、表面伝導型放出素子と電子
の照射により発光する螢光体とを組み合わせて用いた画
像表示装置が研究されている。表面伝導型放出素子と螢
光体とを組み合わせて用いた画像表示装置は、従来の他
の方式の画像表示装置よりも優れた特性が期待されてい
る。例えば、近年普及してきた液晶表示装置と比較して
も、自発光型であるためバックライトを必要としない点
や、視野角が広い点が優れていると言える。
【0014】本出願人らは、上記従来技術に記載したも
のをはじめとして、様々な材料、製法、構造の表面伝導
型放出素子の製作を試みてきた。さらに、多数の表面伝
導型放出素子を配列したマルチ電子源ならびにこのマル
チ電子源を応用した画像表示装置について研究を行って
きた。
のをはじめとして、様々な材料、製法、構造の表面伝導
型放出素子の製作を試みてきた。さらに、多数の表面伝
導型放出素子を配列したマルチ電子源ならびにこのマル
チ電子源を応用した画像表示装置について研究を行って
きた。
【0015】本出願人らは、例えば図31に示す電気的
な配線方法によるマルチ電子源の製作を試みてきた。す
なわち、表面伝導型放出素子を2次元的に多数個配列
し、これらの素子を図示のようにマトリクス状に配線し
たマルチ電子源である。図中、4001は表面伝導型放
出素子を模式的に示したもの、4002は行方向配線、
4003は列方向配線である。行方向配線4002およ
び列方向配線4003は、実際には有限の電気抵抗を有
するものであるが、図においては配線抵抗4004およ
び4005として示されている。上述のような配線方法
を、単純マトリクス配線と呼ぶ。
な配線方法によるマルチ電子源の製作を試みてきた。す
なわち、表面伝導型放出素子を2次元的に多数個配列
し、これらの素子を図示のようにマトリクス状に配線し
たマルチ電子源である。図中、4001は表面伝導型放
出素子を模式的に示したもの、4002は行方向配線、
4003は列方向配線である。行方向配線4002およ
び列方向配線4003は、実際には有限の電気抵抗を有
するものであるが、図においては配線抵抗4004およ
び4005として示されている。上述のような配線方法
を、単純マトリクス配線と呼ぶ。
【0016】なお、図示の便宜上、6×6のマトリクス
で示しているが、マトリクスの規模はむろんこれに限っ
たわけではなく、例えば画像表示装置用のマルチ電子源
の場合には、所望の画像表示を行うのに足りるだけの素
子を配列し配線するものである。
で示しているが、マトリクスの規模はむろんこれに限っ
たわけではなく、例えば画像表示装置用のマルチ電子源
の場合には、所望の画像表示を行うのに足りるだけの素
子を配列し配線するものである。
【0017】表面伝導型放出素子を単純マトリクス配線
したマルチ電子源においては、所望の電子を出力させる
ため、行方向配線4002および列方向配線4003に
適宜の電気信号を印加する。例えば、マトリクスの中の
任意の1行の表面伝導型放出素子を駆動するには、選択
する行の行方向配線4002には選択電圧Vsを印加
し、同時に非選択の行の行方向配線4002には非選択
電圧Vnsを印加する。これと同期して列方向配線40
03に電子を出力するための駆動電圧Veを印加する。
この方法によれば、配線抵抗4004および4005に
よる電圧降下を無視すれば、選択する行の表面伝導型放
出素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、また非選択
行の表面伝導型放出素子にはVe−Vnsの電圧が印加
される。Ve、Vs、Vnsを適宜の大きさの電圧にす
れば選択する行の表面伝導型放出素子だけから所望の強
度の電子が出力されるはずであり、また列方向配線の各
々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択する行の素
子の各々から異なる強度の電子が出力されるはずであ
る。また、表面伝導型放出素子の応答速度は高速である
ため、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれば、
電子ビ−ムが出力される時間の長さも変えることができ
るはずである。したがって、表面伝導型放出素子を単純
マトリクス配線したマルチ電子ビ−ム源にはいろいろな
用途が考えられており、例えば画像情報に応じた電圧信
号を適宜印加すれば、画像表示装置用の電子源として応
用できるものと期待される。
したマルチ電子源においては、所望の電子を出力させる
ため、行方向配線4002および列方向配線4003に
適宜の電気信号を印加する。例えば、マトリクスの中の
任意の1行の表面伝導型放出素子を駆動するには、選択
する行の行方向配線4002には選択電圧Vsを印加
し、同時に非選択の行の行方向配線4002には非選択
電圧Vnsを印加する。これと同期して列方向配線40
03に電子を出力するための駆動電圧Veを印加する。
この方法によれば、配線抵抗4004および4005に
よる電圧降下を無視すれば、選択する行の表面伝導型放
出素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、また非選択
行の表面伝導型放出素子にはVe−Vnsの電圧が印加
される。Ve、Vs、Vnsを適宜の大きさの電圧にす
れば選択する行の表面伝導型放出素子だけから所望の強
度の電子が出力されるはずであり、また列方向配線の各
々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択する行の素
子の各々から異なる強度の電子が出力されるはずであ
る。また、表面伝導型放出素子の応答速度は高速である
ため、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれば、
電子ビ−ムが出力される時間の長さも変えることができ
るはずである。したがって、表面伝導型放出素子を単純
マトリクス配線したマルチ電子ビ−ム源にはいろいろな
用途が考えられており、例えば画像情報に応じた電圧信
号を適宜印加すれば、画像表示装置用の電子源として応
用できるものと期待される。
【0018】また、マルチ電子源を構成する表面伝導型
放出素子は、工程上の変動などにより、個々の素子の電
子放出特性に多少のバラツキを生じ、これを用いて表示
装置を作成した場合に、この特性のバラツキが輝度のバ
ラツキとなって表れるという問題があった。これに対し
て、表面伝導型放出素子の電子放出特性のメモリ性を利
用して特性を揃えるという発明が本出願人からされてい
る(特開平10−228867)。
放出素子は、工程上の変動などにより、個々の素子の電
子放出特性に多少のバラツキを生じ、これを用いて表示
装置を作成した場合に、この特性のバラツキが輝度のバ
ラツキとなって表れるという問題があった。これに対し
て、表面伝導型放出素子の電子放出特性のメモリ性を利
用して特性を揃えるという発明が本出願人からされてい
る(特開平10−228867)。
【0019】一方、本発明者らは表面伝導型放出素子の
特性を改善するための研究を鋭意行った結果、製造工程
において通常の駆動に先立ち、予備駆動処理を行うこと
で経時的な変化が低減することが出来ることを見い出し
た。
特性を改善するための研究を鋭意行った結果、製造工程
において通常の駆動に先立ち、予備駆動処理を行うこと
で経時的な変化が低減することが出来ることを見い出し
た。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の電子
放出素子の経時的な変化が低減する予備駆動処理を応用
して、電子放出素子を多数個備えたマルチ電子源を構成
する各電子放出素子の電子放出特性のバラツキを調整
し、かつその特性を長く安定して保てるような、マルチ
電子源及び電子発生装置の、特性調整方法、製造方法及
び特性調整装置を提供することを目的とする。
放出素子の経時的な変化が低減する予備駆動処理を応用
して、電子放出素子を多数個備えたマルチ電子源を構成
する各電子放出素子の電子放出特性のバラツキを調整
し、かつその特性を長く安定して保てるような、マルチ
電子源及び電子発生装置の、特性調整方法、製造方法及
び特性調整装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子源の特性調整方法は以下のような工程を
備える。即ち、基板上に複数の電子放出素子が配設され
たマルチ電子源の特性調整方法であって、前記複数の電
子放出素子の全てに予備電圧(Vpre)を印加する予
備電圧印加工程と、印加後の素子を予備駆動電圧より低
い通常駆動電圧(Vdrv)で駆動した時の電子放出特
性を測定する測定工程と、この測定結果に基づいて前記
複数の電子放出素子の特性の基準値を求める工程と、前
記複数の電子放出素子の電子放出特性が前記基準値に応
じた値となるように前記複数の電子放出素子の内、該当
する素子に特性シフト電圧(Vshift)を印加する
工程とを有し、前記特性シフト電圧は前記予備駆動電圧
よりも大きく、前記予備駆動電圧は前記駆動電圧よりも
大きいことを特徴とする。
に本発明の電子源の特性調整方法は以下のような工程を
備える。即ち、基板上に複数の電子放出素子が配設され
たマルチ電子源の特性調整方法であって、前記複数の電
子放出素子の全てに予備電圧(Vpre)を印加する予
備電圧印加工程と、印加後の素子を予備駆動電圧より低
い通常駆動電圧(Vdrv)で駆動した時の電子放出特
性を測定する測定工程と、この測定結果に基づいて前記
複数の電子放出素子の特性の基準値を求める工程と、前
記複数の電子放出素子の電子放出特性が前記基準値に応
じた値となるように前記複数の電子放出素子の内、該当
する素子に特性シフト電圧(Vshift)を印加する
工程とを有し、前記特性シフト電圧は前記予備駆動電圧
よりも大きく、前記予備駆動電圧は前記駆動電圧よりも
大きいことを特徴とする。
【0022】また、本発明の電子発生装置の特性調整方
法は、基板上に複数の電子放出素子が配設されたマルチ
電子源と、前記マルチ電子源に駆動電圧を出力する駆動
手段とを有する電子発生装置の特性調整方法であって、
前記複数の電子放出素子の全てに予備電圧(Vpre)
を印加する予備電圧印加工程と、印加後の素子を予備駆
動電圧より低い通常駆動電圧(Vdrv)で駆動した時
の電子放出特性を測定する測定工程と、この測定結果に
基づいて前記複数の電子放出素子の特性の基準値を求め
る工程と、前記複数の電子放出素子の電子放出特性が前
記基準値に応じた値となるように前記複数の電子放出素
子の内、該当する素子に特性シフト電圧(Vshif
t)を印加する工程とを有し、前記特性シフト電圧は前
記予備駆動電圧よりも大きく、前記予備駆動電圧は前記
駆動電圧よりも大きいこと、及び少なくとも前記測定工
程以降の電圧の印加を前記駆動手段を介して行うことを
特徴とする。
法は、基板上に複数の電子放出素子が配設されたマルチ
電子源と、前記マルチ電子源に駆動電圧を出力する駆動
手段とを有する電子発生装置の特性調整方法であって、
前記複数の電子放出素子の全てに予備電圧(Vpre)
を印加する予備電圧印加工程と、印加後の素子を予備駆
動電圧より低い通常駆動電圧(Vdrv)で駆動した時
の電子放出特性を測定する測定工程と、この測定結果に
基づいて前記複数の電子放出素子の特性の基準値を求め
る工程と、前記複数の電子放出素子の電子放出特性が前
記基準値に応じた値となるように前記複数の電子放出素
子の内、該当する素子に特性シフト電圧(Vshif
t)を印加する工程とを有し、前記特性シフト電圧は前
記予備駆動電圧よりも大きく、前記予備駆動電圧は前記
駆動電圧よりも大きいこと、及び少なくとも前記測定工
程以降の電圧の印加を前記駆動手段を介して行うことを
特徴とする。
【0023】これらの方法においては、必要に応じて前
記特性シフト電圧の印加後、前記複数の電子放出素子の
特性を通常駆動電圧(Vdrv)において、再度測定す
る工程と、その再度測定の結果に基づいて該当する電子
放出素子に特性シフト電圧を再度印加する工程または再
度測定の結果に基づいて通常駆動電圧を変更する工程と
を更に具備することができる。
記特性シフト電圧の印加後、前記複数の電子放出素子の
特性を通常駆動電圧(Vdrv)において、再度測定す
る工程と、その再度測定の結果に基づいて該当する電子
放出素子に特性シフト電圧を再度印加する工程または再
度測定の結果に基づいて通常駆動電圧を変更する工程と
を更に具備することができる。
【0024】
【作用】この構成によれば、複数の電子放出素子が配設
された電子源において、それぞれの電子放出素子の電子
放出特性がバラツキを生じるという問題点を解決するこ
とができ、またその素子特性を安定して保つことが可能
になる。即ち、この構成によれば、マルチ電子源を構成
する電子放出素子の経時的な電子放出変化低減のため全
ての素子に予備駆動電圧印加を行った後に、予備駆動電
圧より低い通常駆動電圧における素子特性を評価し、結
果に基づいて予備駆動電圧より大きな特性シフト電圧を
印加することができる。全ての素子に予備駆動電圧印加
を行った後に、特定の素子に特性シフト電圧印加するこ
とで、電子放出素子の有する電子放出特性を記憶する機
能(以下、電子放出特性のメモリ機能と記す)を発現さ
せ、各電子放出素子ごとに所定の電子放出特性を記憶さ
せる。その後、動作電圧を下げ、通常駆動電圧におい
て、各電子放出素子の電子放出特性を一定に揃え、かつ
経時的な変化が無く安定に駆動することが可能になる。
された電子源において、それぞれの電子放出素子の電子
放出特性がバラツキを生じるという問題点を解決するこ
とができ、またその素子特性を安定して保つことが可能
になる。即ち、この構成によれば、マルチ電子源を構成
する電子放出素子の経時的な電子放出変化低減のため全
ての素子に予備駆動電圧印加を行った後に、予備駆動電
圧より低い通常駆動電圧における素子特性を評価し、結
果に基づいて予備駆動電圧より大きな特性シフト電圧を
印加することができる。全ての素子に予備駆動電圧印加
を行った後に、特定の素子に特性シフト電圧印加するこ
とで、電子放出素子の有する電子放出特性を記憶する機
能(以下、電子放出特性のメモリ機能と記す)を発現さ
せ、各電子放出素子ごとに所定の電子放出特性を記憶さ
せる。その後、動作電圧を下げ、通常駆動電圧におい
て、各電子放出素子の電子放出特性を一定に揃え、かつ
経時的な変化が無く安定に駆動することが可能になる。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明する。 [実施例1]上述のように、本出願人らは表面伝導型放
出素子の特性を改善するための研究を鋭意行った結果、
製造工程において通常の駆動に先立ち、予備駆動処理を
行うことで経時的な変化が低減することが出来ることを
見い出した。
説明する。 [実施例1]上述のように、本出願人らは表面伝導型放
出素子の特性を改善するための研究を鋭意行った結果、
製造工程において通常の駆動に先立ち、予備駆動処理を
行うことで経時的な変化が低減することが出来ることを
見い出した。
【0026】この予備駆動について説明する。すでに述
べたように、表面伝導型放出素子の電子放出部を形成す
る際には、通電フォーミング処理後、通電活性化処理に
より電子放出部の近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆積
せしめている。さらに通電活性化終了後には、安定化工
程を行うことが好ましい。この工程は、真空容器内の有
機物質を排気する工程である。真空容器を排気する真空
排気装置は、装置から発生するオイル等の有機物質が素
子の特性に影響を与えないように、オイルを使用しない
ものを用いるのが好ましい。具体的には、磁気浮上型タ
ーボ分子ポンプ、クライオポンプ、ソープションポン
プ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙げることが出来
る。真空容器内の有機成分の分圧は、上記の炭素及び炭
素化合物がほぼ新たに堆積しない分圧で1×10-6[P
a]以下が好ましく、さらには1×10-8[Pa]以下
が特に好ましい。さらに真空容器内を排気するときに
は、真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電子放
出素子に吸着した有機物質分子を排気しやすくするのが
好ましい。安定化工程により得られるこのような真空雰
囲気中の有機物の分圧を低減した雰囲気で、通常の駆動
に先立って施される通電処理が予備駆動処理である。
べたように、表面伝導型放出素子の電子放出部を形成す
る際には、通電フォーミング処理後、通電活性化処理に
より電子放出部の近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆積
せしめている。さらに通電活性化終了後には、安定化工
程を行うことが好ましい。この工程は、真空容器内の有
機物質を排気する工程である。真空容器を排気する真空
排気装置は、装置から発生するオイル等の有機物質が素
子の特性に影響を与えないように、オイルを使用しない
ものを用いるのが好ましい。具体的には、磁気浮上型タ
ーボ分子ポンプ、クライオポンプ、ソープションポン
プ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙げることが出来
る。真空容器内の有機成分の分圧は、上記の炭素及び炭
素化合物がほぼ新たに堆積しない分圧で1×10-6[P
a]以下が好ましく、さらには1×10-8[Pa]以下
が特に好ましい。さらに真空容器内を排気するときに
は、真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電子放
出素子に吸着した有機物質分子を排気しやすくするのが
好ましい。安定化工程により得られるこのような真空雰
囲気中の有機物の分圧を低減した雰囲気で、通常の駆動
に先立って施される通電処理が予備駆動処理である。
【0027】表面伝導型放出素子において駆動中の電子
放出部近傍の電界強度は極めて高い。このため同一の駆
動電圧で長期間駆動すると、放出電子量が徐々に低下す
るという問題があった。高い電界強度に起因する電子放
出部近傍の経時的な変化が、放出電子量の低下となって
現れているものと思われる。
放出部近傍の電界強度は極めて高い。このため同一の駆
動電圧で長期間駆動すると、放出電子量が徐々に低下す
るという問題があった。高い電界強度に起因する電子放
出部近傍の経時的な変化が、放出電子量の低下となって
現れているものと思われる。
【0028】この点について説明する。Fowlerと
Nordheimらによれば、FE型の電子放出素子か
ら放出される電流Iと、カソード−ゲート間に印加され
る電圧Vとの関係は
Nordheimらによれば、FE型の電子放出素子か
ら放出される電流Iと、カソード−ゲート間に印加され
る電圧Vとの関係は
【0029】
【数11】 で表される。上記式中、A並びにBは、電子放出部近傍
の材料並びに放出面積に依存する定数であり、βは電子
放出部近傍の形状に依存するパラメータであり、電圧V
にβを乗じた値が電界強度となる。ここで、FE型の電
子放出素子を例に取って説明するのは、表面伝導型の電
子放出素子においても同式を一対の電極間に印加した電
圧Vに対して、素子電流または放出電流Iと置き換える
だけで同様に表現されることを見出したためである。
の材料並びに放出面積に依存する定数であり、βは電子
放出部近傍の形状に依存するパラメータであり、電圧V
にβを乗じた値が電界強度となる。ここで、FE型の電
子放出素子を例に取って説明するのは、表面伝導型の電
子放出素子においても同式を一対の電極間に印加した電
圧Vに対して、素子電流または放出電流Iと置き換える
だけで同様に表現されることを見出したためである。
【0030】図25のグラフにプロットされた電気特性
を直線(図25中の破線)で近似すると、印加電圧Vを
近似直線の傾きSで除した値に負符号を付けた値
を直線(図25中の破線)で近似すると、印加電圧Vを
近似直線の傾きSで除した値に負符号を付けた値
【0031】
【数12】 が、カソード23とゲート24間に形成される電界の強
度に比例することが分かる。
度に比例することが分かる。
【0032】更に、上記関係をもう少し一般化して表現
すると、放出電流Iと電圧Vとの関係を
すると、放出電流Iと電圧Vとの関係を
【0033】
【数13】 なる関数で表現し、f’(V) を電圧Vにおけるf
(V)の微係数とする時、電圧Vにおける電界強度は
(式5)より、
(V)の微係数とする時、電圧Vにおける電界強度は
(式5)より、
【0034】
【数14】 と表され、
【0035】
【数15】 に比例することがわかる。
【0036】FE型電子放出素子における上記電界強度
の代表的な値は、およそ107 V/cmのオーダーと非
常に高い値である。この点もまた、表面伝導型電子放出
素子の一対の電極間に適用される。
の代表的な値は、およそ107 V/cmのオーダーと非
常に高い値である。この点もまた、表面伝導型電子放出
素子の一対の電極間に適用される。
【0037】このように大きな電界強度のもとで、通常
の方法によって長期間駆動を継続していくと、強電界下
における構成部材の変化が不定期に発生し、放出電流値
が不安定になる。
の方法によって長期間駆動を継続していくと、強電界下
における構成部材の変化が不定期に発生し、放出電流値
が不安定になる。
【0038】また、上記変化が不可逆的に起こると、放
出電流の低下を伴うことが多く、画像表示装置において
は輝度の低下となって現れる。
出電流の低下を伴うことが多く、画像表示装置において
は輝度の低下となって現れる。
【0039】上述の駆動中の電流の不安定性は、通常の
駆動に先立ち行われる駆動方法である予備駆動を行うこ
とで低減することが出来る。
駆動に先立ち行われる駆動方法である予備駆動を行うこ
とで低減することが出来る。
【0040】本発明の予備駆動は、例えば以下のような
手順にて実施する。先ず、予備駆動を適用する電子放出
素子の、少なくとも二組の異なる駆動電圧における印加
電圧と放出電流、並びに、それぞれの印加電圧における
放出電流の微係数を求める。例えば、図26に示すよう
に、V1の印加電圧に対応する放出電流値I1と、V1
をdV1だけ微小変化させた時の放出電流の変化量dI
1から、放出電流の微係数I’1をI’1=dI1/d
V1より求め、同様に、V2に対応する放出電流値I2
と、微係数I’2を求める。
手順にて実施する。先ず、予備駆動を適用する電子放出
素子の、少なくとも二組の異なる駆動電圧における印加
電圧と放出電流、並びに、それぞれの印加電圧における
放出電流の微係数を求める。例えば、図26に示すよう
に、V1の印加電圧に対応する放出電流値I1と、V1
をdV1だけ微小変化させた時の放出電流の変化量dI
1から、放出電流の微係数I’1をI’1=dI1/d
V1より求め、同様に、V2に対応する放出電流値I2
と、微係数I’2を求める。
【0041】次に、各印加電圧V1、V2に対応する
(式9)中のf(V)をI1、I2とし、f’(V)を
I’1、I’2として、(式9)から求まる値を比較す
る。この時例えば、
(式9)中のf(V)をI1、I2とし、f’(V)を
I’1、I’2として、(式9)から求まる値を比較す
る。この時例えば、
【0042】
【数16】 という関係が得られた場合、V1を予備駆動電圧(以
下、Vpreと表記する)として採用し、V2を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。逆に、
下、Vpreと表記する)として採用し、V2を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。逆に、
【0043】
【数17】 という関係が得られた場合、V2を予備駆動電圧(以
下、Vpreと表記する)として採用し、V1を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。
下、Vpreと表記する)として採用し、V1を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。
【0044】以上予備駆動は、駆動時における電界強度
が安定するまでの時間行うことが望ましいが、予備駆動
時の電界強度の相対的な変化率が5%以内に収まるまで
予備駆動を継続すれば、引き続き駆動を行っても電界強
度の変動率は5%程度以内に収まり、予備駆動の効果が
十分実現されることがわかった。従って、(式9)よ
り、f(V1)/{V・f’(V1)−2f(V1)}
の値の変化率が5%以内になるまでの時間予備駆動を実
施すればよい。
が安定するまでの時間行うことが望ましいが、予備駆動
時の電界強度の相対的な変化率が5%以内に収まるまで
予備駆動を継続すれば、引き続き駆動を行っても電界強
度の変動率は5%程度以内に収まり、予備駆動の効果が
十分実現されることがわかった。従って、(式9)よ
り、f(V1)/{V・f’(V1)−2f(V1)}
の値の変化率が5%以内になるまでの時間予備駆動を実
施すればよい。
【0045】上記予備駆動時には、予備駆動時における
電界強度の変化率をモニターしながら、電圧の印加を行
うとよい。予備駆動電圧にはパルス電圧を好適に用いる
ことができ、例えばパルス休止時間(パルス電圧が印加
されてから、次のパルス電圧が印加されるまでの間)に
電界強度の変化率を算出しながら電圧の印加を行い、上
記変化率が5%以内になったところで電圧の印加を停止
すればよい。
電界強度の変化率をモニターしながら、電圧の印加を行
うとよい。予備駆動電圧にはパルス電圧を好適に用いる
ことができ、例えばパルス休止時間(パルス電圧が印加
されてから、次のパルス電圧が印加されるまでの間)に
電界強度の変化率を算出しながら電圧の印加を行い、上
記変化率が5%以内になったところで電圧の印加を停止
すればよい。
【0046】予備駆動時の電界強度の変化率を見るため
には、例えば以下の方法を用いることができる。予備駆
動時に、予備駆動電圧V1とV1と微少電圧dV1異な
る電圧V12を連続して印加し、それぞれの電圧を印加
した時に流れる電流I1、I12、およびI1、I12
の差dI1を求める。ここで、f’(V1)=dI1/
dV1であり、また、(式7)よりf(V1)=I1で
あるから、上記f(V1)/{V・f’(V1)−2f
(V1)}は
には、例えば以下の方法を用いることができる。予備駆
動時に、予備駆動電圧V1とV1と微少電圧dV1異な
る電圧V12を連続して印加し、それぞれの電圧を印加
した時に流れる電流I1、I12、およびI1、I12
の差dI1を求める。ここで、f’(V1)=dI1/
dV1であり、また、(式7)よりf(V1)=I1で
あるから、上記f(V1)/{V・f’(V1)−2f
(V1)}は
【0047】
【数18】 となり、Epreの値の変化率を見ればよいことにな
る。
る。
【0048】予備駆動における電圧波形としては、図2
7(a)、(b)、(c)に示すような電圧波形を用い
ることができる。図27(a)は予備駆動電圧V1をT
1時間印加した直後に電圧V12までT12時間かけて
電圧が変化する電圧波形である。図27(b)は、予備
駆動電圧V1をT1時間印加した直後に電圧V12をT
12時間印加する電圧波形である。また、図27(c)
は、予備駆動電圧V1をT1時間印加した後にV12の
電圧をT12時間印加する電圧波形である。各印加電圧
V1、V12における電流値より、上記Epreの値の
変化率を求め、変化率が5%以内になるまで予備駆動を
実施すればよい。
7(a)、(b)、(c)に示すような電圧波形を用い
ることができる。図27(a)は予備駆動電圧V1をT
1時間印加した直後に電圧V12までT12時間かけて
電圧が変化する電圧波形である。図27(b)は、予備
駆動電圧V1をT1時間印加した直後に電圧V12をT
12時間印加する電圧波形である。また、図27(c)
は、予備駆動電圧V1をT1時間印加した後にV12の
電圧をT12時間印加する電圧波形である。各印加電圧
V1、V12における電流値より、上記Epreの値の
変化率を求め、変化率が5%以内になるまで予備駆動を
実施すればよい。
【0049】さらに、安定化工程を施した(式10)に
該当する電子放出素子においては、素子電流If、放出
電流Ieは素子電圧Vfに対してMI特性を有し、素子
電圧Vfに対して素子電流Ifおよび放出電流Ieが一
義的に決まる特性を有する。またこの時のIf−Vf特
性、Ie−Vf特性は、安定化工程後に印加された最大
電圧Vmaxに依存する。
該当する電子放出素子においては、素子電流If、放出
電流Ieは素子電圧Vfに対してMI特性を有し、素子
電圧Vfに対して素子電流Ifおよび放出電流Ieが一
義的に決まる特性を有する。またこの時のIf−Vf特
性、Ie−Vf特性は、安定化工程後に印加された最大
電圧Vmaxに依存する。
【0050】この電子放出素子のI−V特性について、
図28(a)、(b)を用いて説明する。図28(a)
はIfとVfの関係を示した図であり、図28(b)は
IeとVfとの関係を示した図である。
図28(a)、(b)を用いて説明する。図28(a)
はIfとVfの関係を示した図であり、図28(b)は
IeとVfとの関係を示した図である。
【0051】図28(a)、(b)において、 実線で示
されるのは、 最大電圧Vmax=Vmax1で駆動した
素子のI−V特性である。この素子をVmax1より以
下の素子電圧で駆動する時には、この実線で示されI−
V特性と同じI−V特性を有する。しかし、Vmax1
以上の電圧Vmax2で駆動すると、 素子は図中破線で
示されるように異なるI−V特性を示すようになり、 こ
の素子をVmax2以下の素子電圧で駆動する時には、
この破線で示されるI−V特性と同じI−V特性を有す
るようになる。これは、 電子放出素子に印加される最大
電圧Vmaxによって、 電子放出部の形状や電子放出面
積等が変化するためと考えられる。
されるのは、 最大電圧Vmax=Vmax1で駆動した
素子のI−V特性である。この素子をVmax1より以
下の素子電圧で駆動する時には、この実線で示されI−
V特性と同じI−V特性を有する。しかし、Vmax1
以上の電圧Vmax2で駆動すると、 素子は図中破線で
示されるように異なるI−V特性を示すようになり、 こ
の素子をVmax2以下の素子電圧で駆動する時には、
この破線で示されるI−V特性と同じI−V特性を有す
るようになる。これは、 電子放出素子に印加される最大
電圧Vmaxによって、 電子放出部の形状や電子放出面
積等が変化するためと考えられる。
【0052】予備駆動工程において素子電圧V1なる電
圧で素子を予備駆動することにより、 電子放出素子は図
29に示すようにVmax=V1なる電圧によって一義
的に決められるlf−Vf特性およびIe−Vf特性を
有するようになる。
圧で素子を予備駆動することにより、 電子放出素子は図
29に示すようにVmax=V1なる電圧によって一義
的に決められるlf−Vf特性およびIe−Vf特性を
有するようになる。
【0053】次に、 予備駆動終了時の素子電圧Vf1に
おける素子電流をIf1とし、 予備駆動により決められ
たIf−Vf特性より、If2≦0.7If1となるV
f2を選択し駆動電圧とする(図29中のVf2)。こ
れは、If2≦0.7If1となる駆動電圧とすること
により、放出電流の低下を長時間抑制することができる
からである。
おける素子電流をIf1とし、 予備駆動により決められ
たIf−Vf特性より、If2≦0.7If1となるV
f2を選択し駆動電圧とする(図29中のVf2)。こ
れは、If2≦0.7If1となる駆動電圧とすること
により、放出電流の低下を長時間抑制することができる
からである。
【0054】素子電圧Vf1で予備駆動を行った素子
に、 上述のようにIf2≦0.7Iflとなる駆動電圧
Vf2を印加しても、 電子放出部の形状や放出面積の変
化はほとんど生じないと考えられるため、 駆動時におい
ては、 予備駆動時とほぼ同じ放出面積を有しながら、 予
備駆動時よりも低い素子電流Ifで駆動することにな
る。そのため、 駆動時に電子放出部に流れる素子電流の
電流密度を下げることができ、電子放出部の熱的な劣化
を抑え、長時間安定に電子放出させることができるもの
と考えられる。
に、 上述のようにIf2≦0.7Iflとなる駆動電圧
Vf2を印加しても、 電子放出部の形状や放出面積の変
化はほとんど生じないと考えられるため、 駆動時におい
ては、 予備駆動時とほぼ同じ放出面積を有しながら、 予
備駆動時よりも低い素子電流Ifで駆動することにな
る。そのため、 駆動時に電子放出部に流れる素子電流の
電流密度を下げることができ、電子放出部の熱的な劣化
を抑え、長時間安定に電子放出させることができるもの
と考えられる。
【0055】上記予備駆動は、予備駆動後に予備駆動電
圧よりも低い電圧で駆動する際に、電子放出素子のIf
−Vf特性およびIe−Vf特性が変化しないために必
要な時間行えばよく、パルス幅が数μsec〜数十ms
ec、好ましくは10μsec〜10msecのパルス
電圧を数パルス〜数十パルス以上印加することにより、
行うことができる。
圧よりも低い電圧で駆動する際に、電子放出素子のIf
−Vf特性およびIe−Vf特性が変化しないために必
要な時間行えばよく、パルス幅が数μsec〜数十ms
ec、好ましくは10μsec〜10msecのパルス
電圧を数パルス〜数十パルス以上印加することにより、
行うことができる。
【0056】なお、V1>V2なる電圧において、 (式
11)のような関係がある場合は、予備駆動電圧Vpr
eに対して通常の駆動電圧Vdrvが高い電圧となり、
Vpreの電圧にて変化させた電子放出部 (電子放出部
Aと呼ぶ) に対しては、Vdrvの電圧を印加した時点
で更に高い電界強度がかかることになる。しかし、 この
時点での電子放出量を左右する主たる電子放出源は異な
る別の電子放出部 (電子放出部Bと呼ぶ) となってお
り、 全放出電流に占める電子放出部Aの寄与は小さい。
このような関係であっても、 やはり予備駆動は有効であ
り、 予めVpreの電圧を印加することで、電子放出部
Aの大幅な変動要因を予め減少させ、その後のVdrv
の駆動電圧における破壊的な変動を未然に防ぐことが出
来る。
11)のような関係がある場合は、予備駆動電圧Vpr
eに対して通常の駆動電圧Vdrvが高い電圧となり、
Vpreの電圧にて変化させた電子放出部 (電子放出部
Aと呼ぶ) に対しては、Vdrvの電圧を印加した時点
で更に高い電界強度がかかることになる。しかし、 この
時点での電子放出量を左右する主たる電子放出源は異な
る別の電子放出部 (電子放出部Bと呼ぶ) となってお
り、 全放出電流に占める電子放出部Aの寄与は小さい。
このような関係であっても、 やはり予備駆動は有効であ
り、 予めVpreの電圧を印加することで、電子放出部
Aの大幅な変動要因を予め減少させ、その後のVdrv
の駆動電圧における破壊的な変動を未然に防ぐことが出
来る。
【0057】以上のように説明した予備駆動方法は、F
E型電子放出素子や表面伝導型電子放出素子以外の電子
放出素子、例えばMIM型の電子放出素子に対しても有
効である。
E型電子放出素子や表面伝導型電子放出素子以外の電子
放出素子、例えばMIM型の電子放出素子に対しても有
効である。
【0058】多数の電子放出素子を単純マトリクス配線
したマルチ電子源を製造する際においても、駆動に先立
って、マルチ電子源を構成する全ての素子に対し予備駆
動処理を行うことで安定した電子放出特性を有するマル
チ電子源を実現することができる。
したマルチ電子源を製造する際においても、駆動に先立
って、マルチ電子源を構成する全ての素子に対し予備駆
動処理を行うことで安定した電子放出特性を有するマル
チ電子源を実現することができる。
【0059】次に予備駆動を施した素子に、さらに表面
伝導型放出素子が示す電子放出特性のメモリ機能を用い
て行った電子放出特性の特性調整方法について説明す
る。本発明者らは、予め通電フォーミング処理並びに通
電活性化処理を施した表面伝導型放出素子に対し、真空
雰囲気中の有機物の分圧を低減した雰囲気で予備駆動を
行い、引き続いて特性調整を行った。
伝導型放出素子が示す電子放出特性のメモリ機能を用い
て行った電子放出特性の特性調整方法について説明す
る。本発明者らは、予め通電フォーミング処理並びに通
電活性化処理を施した表面伝導型放出素子に対し、真空
雰囲気中の有機物の分圧を低減した雰囲気で予備駆動を
行い、引き続いて特性調整を行った。
【0060】図1は、本実施例においてマルチ電子源を
構成する表面伝導型放出素子の一つに注目し、これに印
加した駆動信号の電圧波形を示すグラフで、横軸に時間
を、縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以
下、素子電圧Vfと記す)を示している。ここで駆動信
号は、同図(a)に示すように連続した矩形電圧パルス
を用い、電圧パルスの印加期間を第1期間〜第4期間の
3つに分け、各期間内においてはパルスを10〜100
パルスずつ印加した。素子によって、印加するパルス波
高値は違うが、パルス数は同じである。図1(a)の電
圧パルスの波形の一部を、同図(b)に拡大して示す。
構成する表面伝導型放出素子の一つに注目し、これに印
加した駆動信号の電圧波形を示すグラフで、横軸に時間
を、縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以
下、素子電圧Vfと記す)を示している。ここで駆動信
号は、同図(a)に示すように連続した矩形電圧パルス
を用い、電圧パルスの印加期間を第1期間〜第4期間の
3つに分け、各期間内においてはパルスを10〜100
パルスずつ印加した。素子によって、印加するパルス波
高値は違うが、パルス数は同じである。図1(a)の電
圧パルスの波形の一部を、同図(b)に拡大して示す。
【0061】具体的な駆動条件としては、駆動信号のパ
ルス幅をT1=1[msec]、パルス周期をT2=1
0[msec]とした。なお、表面伝導型放出素子に実
効的に印加される電圧パルスの立ち上がり時間Tr及び
立ち下がり時間Tfが100[ns]以下となるよう
に、駆動信号源から表面伝導型放出素子までの配線路の
インピーダンスを十分に低減して測定した。ここで素子
電圧Vfは、第一期間ではVf=Vpreとし、第二期
間と第四期間ではVf=Vdrvとし、第三期間ではV
f=Vshiftとした。これら素子電圧Vpre、V
drv、Vshiftは共に、表面伝導型放出素子の電
子放出閾値電圧よりも大きい電圧であって、かつ、Vd
rv<Vpre<Vshiftの条件を満足するように
設定した。但し、表面伝導型放出素子の形状や材料によ
り電子放出しきい値電圧も異なるので、測定対象となる
表面伝導型放出素子に合わせて適宜設定した。
ルス幅をT1=1[msec]、パルス周期をT2=1
0[msec]とした。なお、表面伝導型放出素子に実
効的に印加される電圧パルスの立ち上がり時間Tr及び
立ち下がり時間Tfが100[ns]以下となるよう
に、駆動信号源から表面伝導型放出素子までの配線路の
インピーダンスを十分に低減して測定した。ここで素子
電圧Vfは、第一期間ではVf=Vpreとし、第二期
間と第四期間ではVf=Vdrvとし、第三期間ではV
f=Vshiftとした。これら素子電圧Vpre、V
drv、Vshiftは共に、表面伝導型放出素子の電
子放出閾値電圧よりも大きい電圧であって、かつ、Vd
rv<Vpre<Vshiftの条件を満足するように
設定した。但し、表面伝導型放出素子の形状や材料によ
り電子放出しきい値電圧も異なるので、測定対象となる
表面伝導型放出素子に合わせて適宜設定した。
【0062】図1(a)において第一期間〜第四期間を
説明する。 (第一期間:予備駆動期間)第一期間は、予備駆動期間
である。予備駆動期間は、素子に予備駆動電圧(Vpr
e)パルスを印加する第一(a)期間と、Vpre電圧
印加後、VpreパルスにdV=−0.2[V]変化さ
せたパルス波高値で同じパルス幅のパルスを合成した階
段パルスを印加し、Vpre電圧付近において、素子の
電子放出特性を決定する電界強度Fを測定するための第
一(b)期間からなっている。前述のように、各期間内
においてはパルスを10〜100パルス程度ずつ印加し
ている。より具体的には、素子に予備駆動電圧(Vpr
e)パルスを印加する第一(a)期間は、Vpreパル
ス印加によって、電圧パルスを印加する毎に変化してい
く素子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち着く
までのパルス数を測定し、これに基づいて全素子同じパ
ルス数だけ印加した。また素子特性を測定するための階
段波形パルスは1〜10パルス程度印加した。
説明する。 (第一期間:予備駆動期間)第一期間は、予備駆動期間
である。予備駆動期間は、素子に予備駆動電圧(Vpr
e)パルスを印加する第一(a)期間と、Vpre電圧
印加後、VpreパルスにdV=−0.2[V]変化さ
せたパルス波高値で同じパルス幅のパルスを合成した階
段パルスを印加し、Vpre電圧付近において、素子の
電子放出特性を決定する電界強度Fを測定するための第
一(b)期間からなっている。前述のように、各期間内
においてはパルスを10〜100パルス程度ずつ印加し
ている。より具体的には、素子に予備駆動電圧(Vpr
e)パルスを印加する第一(a)期間は、Vpreパル
ス印加によって、電圧パルスを印加する毎に変化してい
く素子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち着く
までのパルス数を測定し、これに基づいて全素子同じパ
ルス数だけ印加した。また素子特性を測定するための階
段波形パルスは1〜10パルス程度印加した。
【0063】( 第二期間:動作電圧における特性評価期
間)第二期間は、予備駆動電圧印加後、駆動電圧を通常
の動作電圧である通常駆動Vdrvに下げた際の素子特
性を評価する期間である。素子に通常駆動電圧(Vdr
v)パルスを印加し、Vdrv電圧印加時の電子放出電
流Ieと共に、VdrvパルスにdV=−0.2[V]
変化させたパルス高のパルスを合成した階段パルスを印
加し電圧値Vdrv近傍での素子の電界強度Fを評価し
ている。素子特性を測定するための階段波形パルスは1
〜10パルス程度印加した。
間)第二期間は、予備駆動電圧印加後、駆動電圧を通常
の動作電圧である通常駆動Vdrvに下げた際の素子特
性を評価する期間である。素子に通常駆動電圧(Vdr
v)パルスを印加し、Vdrv電圧印加時の電子放出電
流Ieと共に、VdrvパルスにdV=−0.2[V]
変化させたパルス高のパルスを合成した階段パルスを印
加し電圧値Vdrv近傍での素子の電界強度Fを評価し
ている。素子特性を測定するための階段波形パルスは1
〜10パルス程度印加した。
【0064】( 第三期間:特性シフト電圧印加期間)第
三期間は、電子放出特性の特性調整方法のために、電子
放出特性のメモリ機能を用いて予備駆動電圧Vpreよ
り大きなVshiftを印加し、素子の電子放出特性を
シフトする共に、Vshift電圧付近での素子特性評
価を行う。即ち特性シフト電圧印加期間は、素子に特性
シフトパルス電圧(Vshift)パルスを印加する第
三(a)期間と、Vshift電圧印加後、Vshif
tパルスにdV=−0.2[V]変化させたパルス高の
パルスを合成した階段パルスを印加し、Vshift電
圧付近において、素子の電子放出特性を決定する電界強
度Fを測定するための、第三(b)期間からなってい
る。この時印加するパルス数はより具体的には、素子に
特性シフト電圧(Vshift)パルスを印加する第三
(a)期間は、第一(a)期間に印加したパルス数と同
じとした。これはVshiftパルス印加によって、素
子特性が変化するが、電圧パルスを印加する毎に変化し
ていく素子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち
着くまでのパルス数だけ必要なためである。また素子特
性を測定するための階段波形パルスは1〜10発程度印
加した。従って、特性調整を行う必要が無い素子に対し
ては第三期間〜第四期間は適用されない。
三期間は、電子放出特性の特性調整方法のために、電子
放出特性のメモリ機能を用いて予備駆動電圧Vpreよ
り大きなVshiftを印加し、素子の電子放出特性を
シフトする共に、Vshift電圧付近での素子特性評
価を行う。即ち特性シフト電圧印加期間は、素子に特性
シフトパルス電圧(Vshift)パルスを印加する第
三(a)期間と、Vshift電圧印加後、Vshif
tパルスにdV=−0.2[V]変化させたパルス高の
パルスを合成した階段パルスを印加し、Vshift電
圧付近において、素子の電子放出特性を決定する電界強
度Fを測定するための、第三(b)期間からなってい
る。この時印加するパルス数はより具体的には、素子に
特性シフト電圧(Vshift)パルスを印加する第三
(a)期間は、第一(a)期間に印加したパルス数と同
じとした。これはVshiftパルス印加によって、素
子特性が変化するが、電圧パルスを印加する毎に変化し
ていく素子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち
着くまでのパルス数だけ必要なためである。また素子特
性を測定するための階段波形パルスは1〜10発程度印
加した。従って、特性調整を行う必要が無い素子に対し
ては第三期間〜第四期間は適用されない。
【0065】(第四期間:特性シフト電圧印加後、動作
電圧における特性評価期間)第四期間は、特性シフト電
圧印加後、駆動電圧を通常の動作電圧である通常駆動V
drvに下げた際の素子特性を評価する期間である。第
二期間と同様に、素子に通常駆動電圧(Vdrv)パル
スを印加しVdrv電圧印加時の電子放出電流Ieと共
に、VdrvパルスにdV=−0.2[V]変化させた
パルス高のパルスを合成した階段パルスを印加し電圧値
Vdrv近傍での素子の電界強度Fを評価している。素
子特性を測定するための階段波形パルスは1〜10発程
度印加した。一つの素子に対して、上記の駆動を行った
後、全ての素子に対して同様なプロセスを施すことで、
マルチ電子源に対しての特性調整プロセスが完了する。
電圧における特性評価期間)第四期間は、特性シフト電
圧印加後、駆動電圧を通常の動作電圧である通常駆動V
drvに下げた際の素子特性を評価する期間である。第
二期間と同様に、素子に通常駆動電圧(Vdrv)パル
スを印加しVdrv電圧印加時の電子放出電流Ieと共
に、VdrvパルスにdV=−0.2[V]変化させた
パルス高のパルスを合成した階段パルスを印加し電圧値
Vdrv近傍での素子の電界強度Fを評価している。素
子特性を測定するための階段波形パルスは1〜10発程
度印加した。一つの素子に対して、上記の駆動を行った
後、全ての素子に対して同様なプロセスを施すことで、
マルチ電子源に対しての特性調整プロセスが完了する。
【0066】図2(a)と(b)は、図1で示した一連
の駆動信号を印加した際の表面伝導型放出素子の電気的
特性を示すグラフ図で、図2(a)の横軸は素子電圧V
fを、縦軸は表面伝導型放出素子から放出される電流
(以下、放出電流Ieと記す)の測定値を、図2(b)
の横軸は素子電圧Vfを、縦軸は表面伝導型放出素子に
流れる電流(以下、素子電流Ifと記す)の測定値を表
している。
の駆動信号を印加した際の表面伝導型放出素子の電気的
特性を示すグラフ図で、図2(a)の横軸は素子電圧V
fを、縦軸は表面伝導型放出素子から放出される電流
(以下、放出電流Ieと記す)の測定値を、図2(b)
の横軸は素子電圧Vfを、縦軸は表面伝導型放出素子に
流れる電流(以下、素子電流Ifと記す)の測定値を表
している。
【0067】まず、図2(a)に示した(素子電圧V
f)対(放出電流Ie)特性について説明する。図1に
示す第一期間においては、駆動パルスに応答して表面伝
導型放出素子からは、放出電流が出力される。即ち、駆
動パルスの立ち上がり期間Trの間は、印加電圧Vfが
Vth1を超えると放出電流Ieは急激に増加する。そ
して、Vpreパルス印加の最後においてはVf=Vp
reの期間、即ちパルス幅T1の期間には、放出電流I
eは安定し、ほぼIe1の大きさを保つ。
f)対(放出電流Ie)特性について説明する。図1に
示す第一期間においては、駆動パルスに応答して表面伝
導型放出素子からは、放出電流が出力される。即ち、駆
動パルスの立ち上がり期間Trの間は、印加電圧Vfが
Vth1を超えると放出電流Ieは急激に増加する。そ
して、Vpreパルス印加の最後においてはVf=Vp
reの期間、即ちパルス幅T1の期間には、放出電流I
eは安定し、ほぼIe1の大きさを保つ。
【0068】次に第二期間において、Vdrvパルスを
印加すると、予備駆動の済んだ素子の放出電流特性は特
性カーブIec(1)上を安定的に遷移し、Ie4の放
出電流を放出する。
印加すると、予備駆動の済んだ素子の放出電流特性は特
性カーブIec(1)上を安定的に遷移し、Ie4の放
出電流を放出する。
【0069】次に第三期間において、Vf=Vshif
tのパルスが印加されると、特性カーブはIec(1)
から変化する。そして、Vshiftパルス印加の最後
においてはVf=Vshiftの期間、即ちT1の期間
には、放出電流Ieは安定し、放出電流IeはIe2の
大きさを保つ。即ち放出電流特性は特性カーブIec
(2)に示すものになる。
tのパルスが印加されると、特性カーブはIec(1)
から変化する。そして、Vshiftパルス印加の最後
においてはVf=Vshiftの期間、即ちT1の期間
には、放出電流Ieは安定し、放出電流IeはIe2の
大きさを保つ。即ち放出電流特性は特性カーブIec
(2)に示すものになる。
【0070】次に第四期間において、再び、Vf=Vd
rvのパルスが印加されるが、この時には放出電流Ie
は、特性カーブIec(2)に沿って変化する。即ち、
駆動パルスの立ち上がり期間Trの間は、印加電圧Vf
がVth2を越えると特性カーブIec(2)に沿って
放出電流Ieは急激に増加する。そして、Vf=Vdr
vの期間、即ちT1の期間には、放出電流IeはIe3
の大きさを保つ。そして、駆動パルスの立ち下がり期間
Tfの間では、放出電流Ieの特性カーブIec(2)
に沿って急激に減少する。このように、第四期間におい
ては第三期間における特性カーブIec(2)がメモリ
されているため、放出電流Ieは、通常駆動電圧Vdr
vにおいてIe4からIe3にまで減少し、第一期間よ
りも小さなものとなる。
rvのパルスが印加されるが、この時には放出電流Ie
は、特性カーブIec(2)に沿って変化する。即ち、
駆動パルスの立ち上がり期間Trの間は、印加電圧Vf
がVth2を越えると特性カーブIec(2)に沿って
放出電流Ieは急激に増加する。そして、Vf=Vdr
vの期間、即ちT1の期間には、放出電流IeはIe3
の大きさを保つ。そして、駆動パルスの立ち下がり期間
Tfの間では、放出電流Ieの特性カーブIec(2)
に沿って急激に減少する。このように、第四期間におい
ては第三期間における特性カーブIec(2)がメモリ
されているため、放出電流Ieは、通常駆動電圧Vdr
vにおいてIe4からIe3にまで減少し、第一期間よ
りも小さなものとなる。
【0071】同様に、(素子電圧Vf)対(素子電流I
f)特性に関しても図2(b)に示すように、第一期間
においては特性カーブIfc(1)に沿って動作する
が、第三期間においては、特性カーブIfc(2)に沿
うようになり、それに続く第四期間においては第二期間
でメモりされた特性カーブIfc(2)に沿って動作す
る。
f)特性に関しても図2(b)に示すように、第一期間
においては特性カーブIfc(1)に沿って動作する
が、第三期間においては、特性カーブIfc(2)に沿
うようになり、それに続く第四期間においては第二期間
でメモりされた特性カーブIfc(2)に沿って動作す
る。
【0072】図3は、マルチ電子源を用いた表示パネル
301を構成する各表面伝導型放出素子に特性調整用の
波形信号を加えて個々の表面伝導型放出素子の電子放出
特性を変えるための駆動回路の構成を示すブロック図で
ある。図3において、301は表示パネルである。な
お、本実施例において、表示パネル301には複数の表
面伝導型放出素子がマトリックス状に配線されており、
既にフォーミング処理及び活性化処理が完了し、安定化
工程にあるものとする。複数の表面伝導型放出素子をマ
トリクス状に配設した基板と、その基板上に離れて設け
られ、表面伝導型放出素子から放出される電子により発
光する螢光体を有するフェースプレート等を真空容器中
に配設している。さらに行方向配線端子Dx1〜Dxm
及び列方向配線端子Dy1〜Dynを介して外部の電気
回路と接続されている。
301を構成する各表面伝導型放出素子に特性調整用の
波形信号を加えて個々の表面伝導型放出素子の電子放出
特性を変えるための駆動回路の構成を示すブロック図で
ある。図3において、301は表示パネルである。な
お、本実施例において、表示パネル301には複数の表
面伝導型放出素子がマトリックス状に配線されており、
既にフォーミング処理及び活性化処理が完了し、安定化
工程にあるものとする。複数の表面伝導型放出素子をマ
トリクス状に配設した基板と、その基板上に離れて設け
られ、表面伝導型放出素子から放出される電子により発
光する螢光体を有するフェースプレート等を真空容器中
に配設している。さらに行方向配線端子Dx1〜Dxm
及び列方向配線端子Dy1〜Dynを介して外部の電気
回路と接続されている。
【0073】302は、表示パネル301の螢光体に高
電圧源311からの高電圧を印加するための端子であ
る。303、304はスイッチマトリクスで、それぞれ
行方向配線及び列方向配線を選択してパルス電圧を印加
するための電子放出素子を選択している。306、30
7はパルス発生器で、パルス波形信号Px、Pyを発生
させている。308はパルス波高値設定回路で、パルス
設定信号Lpx、Lpyを出力することにより、パルス
発生器306、307のそれぞれより出力されるパルス
信号の波高値を決定している。309は制御回路で、特
性調整フロー全体を制御し、パルス波高値設定回路30
8に波高値を設定するためのデータTvを出力してい
る。なお、309aはCPUで、制御回路309の動作
を制御している(図7及び図8のフローチャート)。3
09b、309cは、各素子の特性調整のための各素子
の特性を記憶するためのメモリである。具体的には、3
09bは通常駆動電圧Vdrv印加時に各素子から放出
される電子放出量Ieを格納し、309cは通常駆動電
圧Vdrv印加時と予備駆動後の最大電圧印加時の各素
子の電界強度値(F)を格納している。309dは、詳
細は後述するが、素子の特性調整を行うために参照する
ルックアップテーブル(LUT)である。310はスイ
ッチマトリクス制御回路で、スイッチ切換え信号Tx、
Tyを出力してスイッチマトリクス302、303のス
イッチの選択を制御することにより、パルス電圧を印加
する電子放出素子を選択している。
電圧源311からの高電圧を印加するための端子であ
る。303、304はスイッチマトリクスで、それぞれ
行方向配線及び列方向配線を選択してパルス電圧を印加
するための電子放出素子を選択している。306、30
7はパルス発生器で、パルス波形信号Px、Pyを発生
させている。308はパルス波高値設定回路で、パルス
設定信号Lpx、Lpyを出力することにより、パルス
発生器306、307のそれぞれより出力されるパルス
信号の波高値を決定している。309は制御回路で、特
性調整フロー全体を制御し、パルス波高値設定回路30
8に波高値を設定するためのデータTvを出力してい
る。なお、309aはCPUで、制御回路309の動作
を制御している(図7及び図8のフローチャート)。3
09b、309cは、各素子の特性調整のための各素子
の特性を記憶するためのメモリである。具体的には、3
09bは通常駆動電圧Vdrv印加時に各素子から放出
される電子放出量Ieを格納し、309cは通常駆動電
圧Vdrv印加時と予備駆動後の最大電圧印加時の各素
子の電界強度値(F)を格納している。309dは、詳
細は後述するが、素子の特性調整を行うために参照する
ルックアップテーブル(LUT)である。310はスイ
ッチマトリクス制御回路で、スイッチ切換え信号Tx、
Tyを出力してスイッチマトリクス302、303のス
イッチの選択を制御することにより、パルス電圧を印加
する電子放出素子を選択している。
【0074】次に、プロセスで必要となるデータ取得に
ついて説明する。本実施例では素子特性を得るために各
素子からの放出電流Ieを測定しているが、この方法に
ついて述べる。例えば、予備駆動電圧Vpre印加時に
流れるIeを測定する場合を説明する。制御回路309
からのスイッチマトリクス制御信号Tswにより、スイ
ッチマトリクス制御回路310がスイッチマトリクス3
03及び304が所定の行方向配線又は列方向配線を選
択し、所望の表面伝導型放出素子が駆動できるように切
換え接続される。
ついて説明する。本実施例では素子特性を得るために各
素子からの放出電流Ieを測定しているが、この方法に
ついて述べる。例えば、予備駆動電圧Vpre印加時に
流れるIeを測定する場合を説明する。制御回路309
からのスイッチマトリクス制御信号Tswにより、スイ
ッチマトリクス制御回路310がスイッチマトリクス3
03及び304が所定の行方向配線又は列方向配線を選
択し、所望の表面伝導型放出素子が駆動できるように切
換え接続される。
【0075】一方、制御回路309はパルス波高値設定
回路308に、予備駆動電圧Vpreに対応した波高値
データTvを出力する。これによりパルス波高値設定回
路308から波高値データLpx及びLpyが、パルス
発生器306、307のそれぞれに出力される。この波
高値データLpx及びLpyに基づいて、パルス発生器
306及び307のそれぞれは駆動パルスPx及びPy
を出力し、この駆動パルスPx及びPyがスイッチマト
リクス303及び304により選択された素子に印加さ
れる。ここで、この駆動パルスPx及びPyは、表面伝
導型放出素子に、予備駆動電圧(波高値)Vpreの1
/2の振幅で、かつ互いに異なる極性のパルスとなるよ
うに設定されている。また同時に、高圧電源311によ
り表示パネル301の螢光体に所定の電圧を印加する。
回路308に、予備駆動電圧Vpreに対応した波高値
データTvを出力する。これによりパルス波高値設定回
路308から波高値データLpx及びLpyが、パルス
発生器306、307のそれぞれに出力される。この波
高値データLpx及びLpyに基づいて、パルス発生器
306及び307のそれぞれは駆動パルスPx及びPy
を出力し、この駆動パルスPx及びPyがスイッチマト
リクス303及び304により選択された素子に印加さ
れる。ここで、この駆動パルスPx及びPyは、表面伝
導型放出素子に、予備駆動電圧(波高値)Vpreの1
/2の振幅で、かつ互いに異なる極性のパルスとなるよ
うに設定されている。また同時に、高圧電源311によ
り表示パネル301の螢光体に所定の電圧を印加する。
【0076】表面伝導型放出素子の電子放出特性は、あ
る電圧(しきい値電圧Vthと呼ぶ、図2(a)中のV
th1等)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧以下では放出電流Ie
がほとんど検出されない。つまり、表面伝導型放出素子
は、放出電流Ieに対する明確なしきい値電圧Vthを
持った非線形素子である。よって、駆動パルスPx及び
Pyの振幅値がVpreの1/2でかつ互いに異なる極
性のパルスとなる場合、スイッチマトリクス303及び
304により選択された素子からのみ電子放出がなされ
る。そしてこの駆動パルスPx、Pyで表面伝導型放出
素子が駆動されている時の放出電流Ieを電流検出器3
05により測定する。全素子数分のIeデータは、制御
回路309のIe格納メモリ309bに記憶される。ま
た予備駆動や特性シフトパルス印加前後の各素子の電界
強度パラメータFも測定され、F格納メモリ309cに
記憶される。
る電圧(しきい値電圧Vthと呼ぶ、図2(a)中のV
th1等)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧以下では放出電流Ie
がほとんど検出されない。つまり、表面伝導型放出素子
は、放出電流Ieに対する明確なしきい値電圧Vthを
持った非線形素子である。よって、駆動パルスPx及び
Pyの振幅値がVpreの1/2でかつ互いに異なる極
性のパルスとなる場合、スイッチマトリクス303及び
304により選択された素子からのみ電子放出がなされ
る。そしてこの駆動パルスPx、Pyで表面伝導型放出
素子が駆動されている時の放出電流Ieを電流検出器3
05により測定する。全素子数分のIeデータは、制御
回路309のIe格納メモリ309bに記憶される。ま
た予備駆動や特性シフトパルス印加前後の各素子の電界
強度パラメータFも測定され、F格納メモリ309cに
記憶される。
【0077】さらに、これらの計測データを基にして、
マルチ電子源を構成する個々の表面伝導型放出素子の電
子放出特性を変えるプロセスフローを図7及び8のフロ
ーチャートを用いて説明する。この回路の動作は、表示
パネル301の各表面伝導型放出素子に予備駆動電圧を
印加後、通常駆動電圧における電子放出特性を測定する
段階(図7のフロー図)と、検出した放出電流に応じて
特性調整パルス波形信号を印加する段階(図8のフロー
図)とを有する。
マルチ電子源を構成する個々の表面伝導型放出素子の電
子放出特性を変えるプロセスフローを図7及び8のフロ
ーチャートを用いて説明する。この回路の動作は、表示
パネル301の各表面伝導型放出素子に予備駆動電圧を
印加後、通常駆動電圧における電子放出特性を測定する
段階(図7のフロー図)と、検出した放出電流に応じて
特性調整パルス波形信号を印加する段階(図8のフロー
図)とを有する。
【0078】図7は、表示パネル301の各表面伝導型
放出素子に予備駆動電圧を印加後、通常駆動電圧におけ
る電子放出特性を測定し、結果をメモリに格納するフロ
ーである。ステップS1〜S4が図1のタイミング図
の”第一期間”に、ステップS5〜S8が”第二期間”
に対応する。
放出素子に予備駆動電圧を印加後、通常駆動電圧におけ
る電子放出特性を測定し、結果をメモリに格納するフロ
ーである。ステップS1〜S4が図1のタイミング図
の”第一期間”に、ステップS5〜S8が”第二期間”
に対応する。
【0079】まずステップS1で、スイッチマトリクス
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路310によりスイッチマトリクス303、304を切
り換えて表示パネル301から表面伝導型放出素子を一
つ選択する。次にステップS2で、選択された素子に印
加するパルス信号の波高値データTvをパルス波高値設
定回路308に出力する。測定用パルスの波高値は、予
備駆動電圧値Vpre=16[V]である。そしてステ
ップS3で、パルス発生器306、307よりスイッチ
マトリクス303、304を介して、ステップS1で選
択されている表面伝導型放出素子に、予備駆動電圧値V
preパルス信号を印加する(図1(a)第一(a)に
相当)。次にステップS4で、Vpre電圧における電
界強度を計測するために、Vpre=16[V]と電圧
VpreよりdV=−0.2[V]低い電圧15.8
[V]のパルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加
し、各電圧における電子放出電流Ieを測定する(図1
(a)第一(b)に相当)。さらに前述の(式5)、
(式8)に従って、電圧Vpre近傍での素子の電界強
度値を算出し、メモリ309cに或る素子のFmax値
として記憶する。
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路310によりスイッチマトリクス303、304を切
り換えて表示パネル301から表面伝導型放出素子を一
つ選択する。次にステップS2で、選択された素子に印
加するパルス信号の波高値データTvをパルス波高値設
定回路308に出力する。測定用パルスの波高値は、予
備駆動電圧値Vpre=16[V]である。そしてステ
ップS3で、パルス発生器306、307よりスイッチ
マトリクス303、304を介して、ステップS1で選
択されている表面伝導型放出素子に、予備駆動電圧値V
preパルス信号を印加する(図1(a)第一(a)に
相当)。次にステップS4で、Vpre電圧における電
界強度を計測するために、Vpre=16[V]と電圧
VpreよりdV=−0.2[V]低い電圧15.8
[V]のパルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加
し、各電圧における電子放出電流Ieを測定する(図1
(a)第一(b)に相当)。さらに前述の(式5)、
(式8)に従って、電圧Vpre近傍での素子の電界強
度値を算出し、メモリ309cに或る素子のFmax値
として記憶する。
【0080】ステップS5では、予備駆動電圧を行った
素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素子
特性評価を行うために、選択された素子に印加するパル
ス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vdr
v=14.5[V]を設定する。そしてステップS6
で、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。こ
の際、Vdrv電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧よりdV
=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加している。ステップS
7で各電圧における電子放出電流Ieを測定する。さら
に前述の(式5)、(式8)に従って、Vdrv電圧近
傍での素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ
309cに選択した素子のFdrv値として記憶する。
また、特性調整のためにVdrv電圧における電子放出
量Ieをメモリ309bに格納する。
素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素子
特性評価を行うために、選択された素子に印加するパル
ス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vdr
v=14.5[V]を設定する。そしてステップS6
で、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。こ
の際、Vdrv電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧よりdV
=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加している。ステップS
7で各電圧における電子放出電流Ieを測定する。さら
に前述の(式5)、(式8)に従って、Vdrv電圧近
傍での素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ
309cに選択した素子のFdrv値として記憶する。
また、特性調整のためにVdrv電圧における電子放出
量Ieをメモリ309bに格納する。
【0081】ステップS8では、表示パネル301の全
ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどうか
を調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の表
面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御信
号Tswを出力してステップS1に進む。
ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどうか
を調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の表
面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御信
号Tswを出力してステップS1に進む。
【0082】一方、ステップS8で全ての表面伝導型放
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル301の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常駆
動電圧Vdvにおける放出電流Ieを比較し、基準目標
Ie値を設定する。引き続いて詳細は図4及び図5に後
述するが、各素子の特性調整を行う特性シフト電圧値を
決定し印加する。
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル301の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常駆
動電圧Vdvにおける放出電流Ieを比較し、基準目標
Ie値を設定する。引き続いて詳細は図4及び図5に後
述するが、各素子の特性調整を行う特性シフト電圧値を
決定し印加する。
【0083】予備駆動を行った素子をどのように特性調
整するか、予備駆動を施した後に測定された素子の放出
電流の測定例を図4を参照して模式的に説明する。図4
は、本実施例の表示パネル301のマルチ電子源を作成
する際、予備駆動を行った後、放出特性の異なる2個の
表面伝導型放出素子の、駆動電圧(駆動パルスの波高
値)Vfに対する放出電流特性の一例を示した図であ
る。
整するか、予備駆動を施した後に測定された素子の放出
電流の測定例を図4を参照して模式的に説明する。図4
は、本実施例の表示パネル301のマルチ電子源を作成
する際、予備駆動を行った後、放出特性の異なる2個の
表面伝導型放出素子の、駆動電圧(駆動パルスの波高
値)Vfに対する放出電流特性の一例を示した図であ
る。
【0084】同図において、或る表面伝導型放出素子の
電子放出特性が動作曲線(a)で示され、別のある表面
伝導型放出素子の電子放出特性が動作曲線(b)で示さ
れている。従って、通常駆動駆動電圧Vdrv印加時の
放出電流は、(a)で示す特性を有する電子放出素子で
はIe1、(b)で示す特性を有する電子放出素子では
Ie2(Ie1>Ie2)となる。
電子放出特性が動作曲線(a)で示され、別のある表面
伝導型放出素子の電子放出特性が動作曲線(b)で示さ
れている。従って、通常駆動駆動電圧Vdrv印加時の
放出電流は、(a)で示す特性を有する電子放出素子で
はIe1、(b)で示す特性を有する電子放出素子では
Ie2(Ie1>Ie2)となる。
【0085】一方、上述したように、本実施例の表面伝
導型放出素子は、過去に印加された電圧の駆動パルスの
最大波高値に応じた放出電流特性(メモリ性)を有して
いる。従って予備駆動を施した後の素子に対しても、メ
モリ性を利用して特性調整することが可能である。
導型放出素子は、過去に印加された電圧の駆動パルスの
最大波高値に応じた放出電流特性(メモリ性)を有して
いる。従って予備駆動を施した後の素子に対しても、メ
モリ性を利用して特性調整することが可能である。
【0086】図5は、詳細は後述するが、図4に示すよ
うな電圧=Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに
特性調整用に波高値Vshiftのパルス電圧を印加し
た時に、Vpreよりも小さい一定の波高値の通常駆動
信号Vdrvで駆動した場合の電子放出特性を示してい
る。これにより、個々の表面伝導型放出素子に異なる最
大波高値のパルス(特性シフト信号)を印加することに
より、電子放出特性を揃えることができる。即ち、図4
において、放出特性曲線(a)を示す放出素子と特性曲
線(b)を示す放出素子の特性を揃えるためには、特性
曲線(a)を示す放出素子に図5に示した特性を参照し
て特性シフト信号を印加して、駆動電圧Vdrvの時の
放出電流IeがIe1からIe2になるように変えてや
ればよい。
うな電圧=Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに
特性調整用に波高値Vshiftのパルス電圧を印加し
た時に、Vpreよりも小さい一定の波高値の通常駆動
信号Vdrvで駆動した場合の電子放出特性を示してい
る。これにより、個々の表面伝導型放出素子に異なる最
大波高値のパルス(特性シフト信号)を印加することに
より、電子放出特性を揃えることができる。即ち、図4
において、放出特性曲線(a)を示す放出素子と特性曲
線(b)を示す放出素子の特性を揃えるためには、特性
曲線(a)を示す放出素子に図5に示した特性を参照し
て特性シフト信号を印加して、駆動電圧Vdrvの時の
放出電流IeがIe1からIe2になるように変えてや
ればよい。
【0087】言い換えれば、複数の電子放出素子の電子
放出特性の均一化を達成するためには、(Vf−Ie)
特性カーブが最も右側にある素子の特性を目標(基準)
にして、他の素子の特性カーブを右側にシフトさせて、
その目標と一致させれば良い。その際、各電子放出素子
に印加する特性シフト信号の大きさは、その目標との差
の大小に応じて決定される。目標との差(例えば、図4
におけるIe1とIe2との差)が大きい素子、即ち、
特性カーブが左側にある素子ほど、シフトさせる量を大
きくしなければならない。
放出特性の均一化を達成するためには、(Vf−Ie)
特性カーブが最も右側にある素子の特性を目標(基準)
にして、他の素子の特性カーブを右側にシフトさせて、
その目標と一致させれば良い。その際、各電子放出素子
に印加する特性シフト信号の大きさは、その目標との差
の大小に応じて決定される。目標との差(例えば、図4
におけるIe1とIe2との差)が大きい素子、即ち、
特性カーブが左側にある素子ほど、シフトさせる量を大
きくしなければならない。
【0088】ところで、ある初期特性を持つ電子放出素
子に対してどのくらいの大きさの特性シフト用電圧を印
加すればどのくらい特性カーブが右方向にシフトするか
を知るには、図1(a)〜図2(b)で説明した実験を
予め多数行っておけば良い。そこで、いろいろな初期特
性の電子放出素子を選んで、いろいろな大きさのVsh
iftを印加して実験を行い、様々なデータを蓄積して
おいた。なお、図3の装置においては、これらのデータ
は制御回路9に予めルックアップテーブルとして蓄積さ
れている(図3中、309d)。
子に対してどのくらいの大きさの特性シフト用電圧を印
加すればどのくらい特性カーブが右方向にシフトするか
を知るには、図1(a)〜図2(b)で説明した実験を
予め多数行っておけば良い。そこで、いろいろな初期特
性の電子放出素子を選んで、いろいろな大きさのVsh
iftを印加して実験を行い、様々なデータを蓄積して
おいた。なお、図3の装置においては、これらのデータ
は制御回路9に予めルックアップテーブルとして蓄積さ
れている(図3中、309d)。
【0089】図5は、上記ルックアップテーブルの中か
ら、図4中にaで示された初期特性と同じ初期特性を持
つ電子放出素子のデータをピックアップしてグラフ化し
て示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、駆動電圧
をVdrvに下げたときの放出電流値がIe1である素
子に、さらにVpreを超えるVshiftを印加した
後、Vdrvと等しい大きさの駆動電圧を印加して観測
される放出電流がVshift電圧に対してどう変化す
るかをまとめたものである。このグラフの横軸は特性シ
フト電圧Vshiftの大きさを表し、縦軸はVdrv
電圧印加時の放出電流Ieを表す。グラフにおいてVs
hift=0[V]は予備駆動Vpreのみが印加され
た場合には、Vdrv印加時に素子にはIe1の電流が
流れることを示している。
ら、図4中にaで示された初期特性と同じ初期特性を持
つ電子放出素子のデータをピックアップしてグラフ化し
て示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、駆動電圧
をVdrvに下げたときの放出電流値がIe1である素
子に、さらにVpreを超えるVshiftを印加した
後、Vdrvと等しい大きさの駆動電圧を印加して観測
される放出電流がVshift電圧に対してどう変化す
るかをまとめたものである。このグラフの横軸は特性シ
フト電圧Vshiftの大きさを表し、縦軸はVdrv
電圧印加時の放出電流Ieを表す。グラフにおいてVs
hift=0[V]は予備駆動Vpreのみが印加され
た場合には、Vdrv印加時に素子にはIe1の電流が
流れることを示している。
【0090】したがって、図4中のaの素子に印加する
べき特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図5の
グラフにおいてIeがIe2と等しい点のVshift
を読み取れば良い(図5グラフ中、Vshift値=V
shift#1)。
べき特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図5の
グラフにおいてIeがIe2と等しい点のVshift
を読み取れば良い(図5グラフ中、Vshift値=V
shift#1)。
【0091】ここで再び図8を参照し、図7以降のステ
ップを説明する。図8は、通常駆動電圧であるVdrv
電圧において検出した放出電流に応じて特性調整のため
のパルス波形信号を印加する段階フローである。図8に
おいて、ステップS13〜S16が図1のタイミング図
の”第三期間”に、ステップS17〜S18が”第四期
間”に対応する。
ップを説明する。図8は、通常駆動電圧であるVdrv
電圧において検出した放出電流に応じて特性調整のため
のパルス波形信号を印加する段階フローである。図8に
おいて、ステップS13〜S16が図1のタイミング図
の”第三期間”に、ステップS17〜S18が”第四期
間”に対応する。
【0092】図8のステップS10において、図3の装
置の制御回路309は、以下の手順で特性シフト用電圧
を決定する。まず、目標(基準)とすべき電子放出素子
を選択する。すなわち、Ie格納メモリ309bの内容
を参照し、全電子放出素子の中で(Vf−Ie)特性カ
ーブが最も右側にある素子を選択する。この選択した電
子放出素子を、これ以降、基準素子と呼ぶことにする。
また本実施例においては、基準素子にVdrvを印加し
た際、観測されるIe値が目標Ie値となる。その後全
ての素子に関して、特性調整が必要か判断し、必要な場
合は特性調整用の電圧Vshiftを印加する。
置の制御回路309は、以下の手順で特性シフト用電圧
を決定する。まず、目標(基準)とすべき電子放出素子
を選択する。すなわち、Ie格納メモリ309bの内容
を参照し、全電子放出素子の中で(Vf−Ie)特性カ
ーブが最も右側にある素子を選択する。この選択した電
子放出素子を、これ以降、基準素子と呼ぶことにする。
また本実施例においては、基準素子にVdrvを印加し
た際、観測されるIe値が目標Ie値となる。その後全
ての素子に関して、特性調整が必要か判断し、必要な場
合は特性調整用の電圧Vshiftを印加する。
【0093】ステップS11において、表示パネル30
1から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステッ
プS12で、Ie格納メモリ309bからステップS1
1で選択された素子番号に対応したIeデータを読み出
す。次にステップS13で目標Ie値と比較し、特性シ
フト電圧Vshiftの印加が必要かを判断する。印加
が必要でない場合は、ステップS19に進む。印加が必
要と判断された場合、ステップS14にしたがって、前
記制御回路309は、予め蓄積されているルックアップ
テーブル309dの中から、当該素子と初期特性が最も
近似した素子のデータを読み出す。そして、当該データ
の中から、その素子の特性を基準素子の特性に等化させ
るための特性シフト電圧Vshiftを選び出す(上述
の図5の説明参照)。
1から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステッ
プS12で、Ie格納メモリ309bからステップS1
1で選択された素子番号に対応したIeデータを読み出
す。次にステップS13で目標Ie値と比較し、特性シ
フト電圧Vshiftの印加が必要かを判断する。印加
が必要でない場合は、ステップS19に進む。印加が必
要と判断された場合、ステップS14にしたがって、前
記制御回路309は、予め蓄積されているルックアップ
テーブル309dの中から、当該素子と初期特性が最も
近似した素子のデータを読み出す。そして、当該データ
の中から、その素子の特性を基準素子の特性に等化させ
るための特性シフト電圧Vshiftを選び出す(上述
の図5の説明参照)。
【0094】次にステップS15に従って特性シフト電
圧(Vshift)パルス信号を印加する(図1(a)
第三(a)に相当)。次にステップS16で、Vshi
ft電圧における電界強度を計測するために、Vshi
ftとVshift電圧よりdV=−0.2[V]低い
パルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加し、各電
圧における電子放出電流Ieを測定する(図1(a)第
三(b)に相当)。さらに前述の(式5)、(式8)に
従って、Vshift電圧近傍での素子の電界強度値F
を算出し、メモリ309cの対応するアドレスに選択し
た素子のFmax値としてステップS4で格納した電界
強度値を更新する。
圧(Vshift)パルス信号を印加する(図1(a)
第三(a)に相当)。次にステップS16で、Vshi
ft電圧における電界強度を計測するために、Vshi
ftとVshift電圧よりdV=−0.2[V]低い
パルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加し、各電
圧における電子放出電流Ieを測定する(図1(a)第
三(b)に相当)。さらに前述の(式5)、(式8)に
従って、Vshift電圧近傍での素子の電界強度値F
を算出し、メモリ309cの対応するアドレスに選択し
た素子のFmax値としてステップS4で格納した電界
強度値を更新する。
【0095】ステップS17では、予備駆動電圧を行っ
た素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素
子特性評価を行うために、選択された素子に印加するパ
ルス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vd
rv=14.5[V]を設定し、選択されている表面伝
導型放出素子に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を
印加する。この際、Vdrv電圧における電界強度を計
測するために、Vdrv=14.5[V]とVdrv電
圧よりdV=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パ
ルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加している。
ステップS18で各電圧における電子放出電流Ieを測
定する。さらに前述の(式5)、(式8)に従って、V
drv電圧近傍での素子の電界強度値Fdrvとして算
出し、メモリ309cに選択した素子のFdrv値とし
てデータを更新して記憶する。また、特性調整の確認の
ためにVdrv電圧における電子放出量Ieをメモリ3
09bに更新して格納する。
た素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素
子特性評価を行うために、選択された素子に印加するパ
ルス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vd
rv=14.5[V]を設定し、選択されている表面伝
導型放出素子に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を
印加する。この際、Vdrv電圧における電界強度を計
測するために、Vdrv=14.5[V]とVdrv電
圧よりdV=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パ
ルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加している。
ステップS18で各電圧における電子放出電流Ieを測
定する。さらに前述の(式5)、(式8)に従って、V
drv電圧近傍での素子の電界強度値Fdrvとして算
出し、メモリ309cに選択した素子のFdrv値とし
てデータを更新して記憶する。また、特性調整の確認の
ためにVdrv電圧における電子放出量Ieをメモリ3
09bに更新して格納する。
【0096】ステップS19は、最大電圧としてVpr
eまたはVshiftの電圧が印加され、予備駆動と特
性調整の済んだ素子を、通常駆動電圧Vdrvで駆動時
に経時的な変化が低減することを検証するステップであ
る。前述した予備駆動の説明により、最大電圧としてV
preまたはVshiftの電圧における素子の電界強
度値Fpreと通常駆動電圧Vdrv電圧における素子
の電界強度値Fdrvを比較することで予備駆動処理の
効果が検証できる。即ち、 1)Fpre>Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化は問題ない。 2)Fpre<Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化が発現する可能性がある。 2)の場合は、エラー処理ステップS20を実施する。
エラー処理ステップとしてはエラーの起こった素子の場
所を制御回路309に記憶しておく。
eまたはVshiftの電圧が印加され、予備駆動と特
性調整の済んだ素子を、通常駆動電圧Vdrvで駆動時
に経時的な変化が低減することを検証するステップであ
る。前述した予備駆動の説明により、最大電圧としてV
preまたはVshiftの電圧における素子の電界強
度値Fpreと通常駆動電圧Vdrv電圧における素子
の電界強度値Fdrvを比較することで予備駆動処理の
効果が検証できる。即ち、 1)Fpre>Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化は問題ない。 2)Fpre<Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化が発現する可能性がある。 2)の場合は、エラー処理ステップS20を実施する。
エラー処理ステップとしてはエラーの起こった素子の場
所を制御回路309に記憶しておく。
【0097】ステップS21では、表示パネル301の
全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行ったか
どうかを調べ、そうでないときはステップS22に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
その結果、図6に示したように、放出特性曲線(a)で
示された表面伝導型放出素子は、特性曲線(c)で示す
ように変更され、駆動電圧Vdrvが印加されたときの
放出電流がIe2となり、表示パネル301の全ての表
面伝導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えることが
できる。
全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行ったか
どうかを調べ、そうでないときはステップS22に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
その結果、図6に示したように、放出特性曲線(a)で
示された表面伝導型放出素子は、特性曲線(c)で示す
ように変更され、駆動電圧Vdrvが印加されたときの
放出電流がIe2となり、表示パネル301の全ての表
面伝導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えることが
できる。
【0098】なお、S20のエラー処理ステップに関し
て補足しておく。全ての素子に対する特性調整が終了後
に、エラー処理ステップS20でエラーと判断された素
子の数を判断し、以下の処理を行う。 1)エラー処理数が非常に少ない場合(全素子数の0.
001%以下) 実際のマルチ電子源を例えば表示装置として利用する場
合、全素子数の0.001%程度の欠陥があっても実用
上は障害にならない。従って、エラー処理ステップS2
0でエラーと判断された素子を通常駆動電圧Vdrvで
駆動した場合に、経時的な変化により、素子の放出電流
が減少し、欠陥のようになったとしても実用上問題が無
く、通常駆動電圧Vdrvで動作させる。 2)エラー処理数が少ない場合(全素子数の0.001
%以上、0.1%以下) エラー処理ステップS20でエラーと判断された素子を
通常駆動電圧Vdrvで駆動した場合に、経時的な変化
により素子の放出電流が減少し、欠陥のようになって実
用上問題が生じる可能性がある。この場合は、通常駆動
電圧Vdrvを下げて駆動することで通常駆動電圧Vd
rvにおける電界強度を低減させ、安定した動作が可能
となる。例えば、Vdrvを14.5[V]から14
[V]に下げた場合、電界強度F=β・Vdrv及びV
drvが大きく変動しない範囲では、βは一定と考えら
れるので、電界強度はVdrvを14.5[V]から1
4[V]に下げた分だけ低減できる。そこで、エラー処
理ステップS20でエラーと判断された素子に関して、
Vdrvにおける電界強度値FdrvとVpreにおけ
る電界強度Fpreを比較し、Fpre>Fdrvとな
るように、Vdrvを下げて駆動する。これにより、経
時的な素子特性変動を生じる素子数を減らし、実際のマ
ルチ電子源を例えば表示装置として利用する場合、問題
とならないようにすることが可能になる。この際、通常
駆動電圧Vdrvを大きく下げると、前述のフローで想
定していた通常駆動電圧と動作電圧の差によって、揃え
た素子特性に多少バラツキが生じる可能性があった。こ
の場合は、通常駆動電圧Vdrvをもう一度設定して、
図7のステップS6からフローをやり直してもよい。
て補足しておく。全ての素子に対する特性調整が終了後
に、エラー処理ステップS20でエラーと判断された素
子の数を判断し、以下の処理を行う。 1)エラー処理数が非常に少ない場合(全素子数の0.
001%以下) 実際のマルチ電子源を例えば表示装置として利用する場
合、全素子数の0.001%程度の欠陥があっても実用
上は障害にならない。従って、エラー処理ステップS2
0でエラーと判断された素子を通常駆動電圧Vdrvで
駆動した場合に、経時的な変化により、素子の放出電流
が減少し、欠陥のようになったとしても実用上問題が無
く、通常駆動電圧Vdrvで動作させる。 2)エラー処理数が少ない場合(全素子数の0.001
%以上、0.1%以下) エラー処理ステップS20でエラーと判断された素子を
通常駆動電圧Vdrvで駆動した場合に、経時的な変化
により素子の放出電流が減少し、欠陥のようになって実
用上問題が生じる可能性がある。この場合は、通常駆動
電圧Vdrvを下げて駆動することで通常駆動電圧Vd
rvにおける電界強度を低減させ、安定した動作が可能
となる。例えば、Vdrvを14.5[V]から14
[V]に下げた場合、電界強度F=β・Vdrv及びV
drvが大きく変動しない範囲では、βは一定と考えら
れるので、電界強度はVdrvを14.5[V]から1
4[V]に下げた分だけ低減できる。そこで、エラー処
理ステップS20でエラーと判断された素子に関して、
Vdrvにおける電界強度値FdrvとVpreにおけ
る電界強度Fpreを比較し、Fpre>Fdrvとな
るように、Vdrvを下げて駆動する。これにより、経
時的な素子特性変動を生じる素子数を減らし、実際のマ
ルチ電子源を例えば表示装置として利用する場合、問題
とならないようにすることが可能になる。この際、通常
駆動電圧Vdrvを大きく下げると、前述のフローで想
定していた通常駆動電圧と動作電圧の差によって、揃え
た素子特性に多少バラツキが生じる可能性があった。こ
の場合は、通常駆動電圧Vdrvをもう一度設定して、
図7のステップS6からフローをやり直してもよい。
【0099】[実施例2]次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図9は、表示パネル901の各表面伝
導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装置
構成の他の例を示すブロック図で、前述の図3の構成と
共通する部分は、説明を省略する。
ついて説明する。図9は、表示パネル901の各表面伝
導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装置
構成の他の例を示すブロック図で、前述の図3の構成と
共通する部分は、説明を省略する。
【0100】この実施例2の構成によれば、駆動電圧V
fに対する放出電流Ieの素子電流Ifと強い相関があ
ることに着目して、表示パネル1の個々の表面伝導型放
出素子よりの電子放出電流Ieを揃えるために、素子電
流Ifを揃えるようにしたもので、個々の表面伝導型放
出素子の素子電流Ifを測定する電流検出器905を設
けている点が図3と異なる点である。
fに対する放出電流Ieの素子電流Ifと強い相関があ
ることに着目して、表示パネル1の個々の表面伝導型放
出素子よりの電子放出電流Ieを揃えるために、素子電
流Ifを揃えるようにしたもので、個々の表面伝導型放
出素子の素子電流Ifを測定する電流検出器905を設
けている点が図3と異なる点である。
【0101】図10は、予備駆動を行った後、素子電流
特性の異なる2つの表面伝導型放出素子の駆動電圧(駆
動パルスの波高値)Vfを変えたときの素子電流特性の
一例を示した図である。また図11は、図10に示すよ
うな電圧=Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに
特性調整用に波高値Vshiftのパルス電圧を印加し
た時に、Vpreよりも小さい一定の波高値の通常駆動
信号Vdrvで駆動した場合の素子電流特性を示してい
る。これにより、個々の表面伝導型放出素子に異なる最
大波高値のパルス(特性シフト信号)を印加することに
より、素子電流特性を揃えることができる。
特性の異なる2つの表面伝導型放出素子の駆動電圧(駆
動パルスの波高値)Vfを変えたときの素子電流特性の
一例を示した図である。また図11は、図10に示すよ
うな電圧=Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに
特性調整用に波高値Vshiftのパルス電圧を印加し
た時に、Vpreよりも小さい一定の波高値の通常駆動
信号Vdrvで駆動した場合の素子電流特性を示してい
る。これにより、個々の表面伝導型放出素子に異なる最
大波高値のパルス(特性シフト信号)を印加することに
より、素子電流特性を揃えることができる。
【0102】図9の回路の動作については、予め測定す
る項目が、前述の実施例1では放出電流Ieであったの
に対し、この実施例2では素子電流Ifとなっている点
のみが異なるだけで、全く同様の動作で予備駆動後、特
性シフト信号を印加する前の素子電流の測定が行える。
次に、所定の素子電流(ここではIf2)に揃うように
図10の素子電流特性曲線(a)を示す放出素子に、図
11の特性曲線を参照して、特性シフト信号(Vshi
ft=Vshift#1)を印加する。その結果、図1
2に示したように、それまで素子電流特性曲線(a)を
示していた表面伝導型放出素子が特性曲線(c)を示す
ようになり、特性曲線(b)を示していた表面伝導型放
出素子と駆動電圧Vf1において同じ素子電流If2を
得ることができる。以上の操作を表示パネル901の全
表面伝導型放出素子に対して行うことにより、表示パネ
ル1全体の表面伝導型放出素子の素子電流を揃えること
ができる。
る項目が、前述の実施例1では放出電流Ieであったの
に対し、この実施例2では素子電流Ifとなっている点
のみが異なるだけで、全く同様の動作で予備駆動後、特
性シフト信号を印加する前の素子電流の測定が行える。
次に、所定の素子電流(ここではIf2)に揃うように
図10の素子電流特性曲線(a)を示す放出素子に、図
11の特性曲線を参照して、特性シフト信号(Vshi
ft=Vshift#1)を印加する。その結果、図1
2に示したように、それまで素子電流特性曲線(a)を
示していた表面伝導型放出素子が特性曲線(c)を示す
ようになり、特性曲線(b)を示していた表面伝導型放
出素子と駆動電圧Vf1において同じ素子電流If2を
得ることができる。以上の操作を表示パネル901の全
表面伝導型放出素子に対して行うことにより、表示パネ
ル1全体の表面伝導型放出素子の素子電流を揃えること
ができる。
【0103】以上のようにして特性シフト信号を印加し
てその特性を揃えた表示パネル901を、通常駆動電圧
Vdrvにより駆動すると、全ての表面伝導型放出素子
の放出電流Ieが実施例1とほぼ同程度に均一な表示パ
ネル901を得ることができる。なお、この実施例2の
場合の動作も、前述の実施例1のフローチャート(図7
及び図8)において、放出電流Ieの検出を素子電流I
fの検出に置き換えて特性シフト信号の波高値を決定す
ることにより、前述の実施例1と同様にして行うことが
できるので、その説明を省略する。
てその特性を揃えた表示パネル901を、通常駆動電圧
Vdrvにより駆動すると、全ての表面伝導型放出素子
の放出電流Ieが実施例1とほぼ同程度に均一な表示パ
ネル901を得ることができる。なお、この実施例2の
場合の動作も、前述の実施例1のフローチャート(図7
及び図8)において、放出電流Ieの検出を素子電流I
fの検出に置き換えて特性シフト信号の波高値を決定す
ることにより、前述の実施例1と同様にして行うことが
できるので、その説明を省略する。
【0104】[実施例3]次に本発明の実施例3につい
て以下に説明する。本実施例3においては、電子放出素
子の使用に先立って各電子放出素子に対応する螢光体の
発光輝度を測定し、輝度にばらつきがあった場合には均
一になるように補正する。図13は、本発明の実施例3
に係る、表示パネル1301の個々の表面伝導型放出素
子の電子放出特性を変える装置構成を示したブロック図
であり、前述の図3及び図9と同様の機能を有するもの
には説明を省略する。
て以下に説明する。本実施例3においては、電子放出素
子の使用に先立って各電子放出素子に対応する螢光体の
発光輝度を測定し、輝度にばらつきがあった場合には均
一になるように補正する。図13は、本発明の実施例3
に係る、表示パネル1301の個々の表面伝導型放出素
子の電子放出特性を変える装置構成を示したブロック図
であり、前述の図3及び図9と同様の機能を有するもの
には説明を省略する。
【0105】この装置は、個々の放出素子に対応する螢
光体での発光輝度を揃えるための装置であり、図3にお
ける放出電流Ieを測定する電流検出器305の代わり
に螢光体での発光輝度を測定するための輝度測定器13
05及び輝度データに相当する放出電流Ieまたは素子
電流Ifに変換する輝度信号抽出回路1312が設けて
ある点が図3と異なっている。
光体での発光輝度を揃えるための装置であり、図3にお
ける放出電流Ieを測定する電流検出器305の代わり
に螢光体での発光輝度を測定するための輝度測定器13
05及び輝度データに相当する放出電流Ieまたは素子
電流Ifに変換する輝度信号抽出回路1312が設けて
ある点が図3と異なっている。
【0106】次に、この様な装置を用いて個々の放出素
子に対応した螢光体での波高点の輝度を揃える方法につ
いて説明する。螢光体での発光輝度は、放出電流Ieに
比例していると考えられることから、測定された発光輝
度のバラツキに応じて電子放出特性を変えればよい。即
ち、輝度測定器1305により測定された輝度データを
輝度信号抽出回路1312により放出素子での放出電流
Ieまたは素子電流Ifに相当する値Bに変換して制御
回路1309に出力する。続いて、前述の実施例1及び
2で説明した方法と同様に、所定の駆動電圧Vfでの放
出電流Ieまたは素子電流Ifを変える。この場合、螢
光体の部分的な発光特性のばらつきも含めて輝度のばら
つきが補正される点が、前述の実施例1及び2と異な
る。螢光体での発光輝度は、放出電流Ieに比例してい
ると考えられるので、電界強度値の評価も実施例1、2
と同様に、(式5)、(式8)を用いて相対的な電界強
度比較も行うことができる。以上の操作を全放出素子に
ついて行うことにより表示パネル1301の全ての表面
伝導型放出素子について輝度を揃えることができる。
子に対応した螢光体での波高点の輝度を揃える方法につ
いて説明する。螢光体での発光輝度は、放出電流Ieに
比例していると考えられることから、測定された発光輝
度のバラツキに応じて電子放出特性を変えればよい。即
ち、輝度測定器1305により測定された輝度データを
輝度信号抽出回路1312により放出素子での放出電流
Ieまたは素子電流Ifに相当する値Bに変換して制御
回路1309に出力する。続いて、前述の実施例1及び
2で説明した方法と同様に、所定の駆動電圧Vfでの放
出電流Ieまたは素子電流Ifを変える。この場合、螢
光体の部分的な発光特性のばらつきも含めて輝度のばら
つきが補正される点が、前述の実施例1及び2と異な
る。螢光体での発光輝度は、放出電流Ieに比例してい
ると考えられるので、電界強度値の評価も実施例1、2
と同様に、(式5)、(式8)を用いて相対的な電界強
度比較も行うことができる。以上の操作を全放出素子に
ついて行うことにより表示パネル1301の全ての表面
伝導型放出素子について輝度を揃えることができる。
【0107】なお、この実施例3における制御回路13
09の処理は前述の実施例1の処理(図7及び図8のフ
ローチャート)と同様にしてできるため、その説明を省
略する。
09の処理は前述の実施例1の処理(図7及び図8のフ
ローチャート)と同様にしてできるため、その説明を省
略する。
【0108】[実施例4]次に本発明の実施例4につい
て以下に説明する。本実施例においては、予備駆動電圧
Vpre印加後、通常駆動電圧Vdrv印加時に、素子
の電子放出特性のバラツキを小さくするのでなく、通常
駆動電圧Vdrv印加時に平均的に流れる素子電流If
drv値で素子を駆動時に、個々の表面伝導型放出素子
の電子放出電流Ieを揃える点が実施例1〜3と異なっ
ている。つまり通常駆動電圧Vdrv付近での、各素子
の電子放出効率η=Ie/Ifを揃えるように特性調整
を行っている。本実施例は、マルチ電子源を構成する各
素子を一定電流で駆動した時に、均一な電子放出特性が
得られるため、マルチ電子源を定電流源で駆動する場合
に好適な素子特性調整法の実施例である。
て以下に説明する。本実施例においては、予備駆動電圧
Vpre印加後、通常駆動電圧Vdrv印加時に、素子
の電子放出特性のバラツキを小さくするのでなく、通常
駆動電圧Vdrv印加時に平均的に流れる素子電流If
drv値で素子を駆動時に、個々の表面伝導型放出素子
の電子放出電流Ieを揃える点が実施例1〜3と異なっ
ている。つまり通常駆動電圧Vdrv付近での、各素子
の電子放出効率η=Ie/Ifを揃えるように特性調整
を行っている。本実施例は、マルチ電子源を構成する各
素子を一定電流で駆動した時に、均一な電子放出特性が
得られるため、マルチ電子源を定電流源で駆動する場合
に好適な素子特性調整法の実施例である。
【0109】図14は、表示パネル1401の各表面伝
導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装置
構成を示すブロック図で、前述の図3の構成とほぼ似て
いる。よって共通する部分は、説明を省略する。図3と
の違いは、素子の一つを選択し電圧を印加した時に、対
応する素子から放出される電子放出電流Ieを計測する
ための電流検出器1405と、素子電流を計測する素子
電流検出器1412を具備している点である。さらに通
常駆動電流Idrvで駆動時に各素子から放出されるI
eバラツキを抑えるため、各素子の電子放出効率η=I
e/Ifを測定しメモリ1409bに格納している。
導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装置
構成を示すブロック図で、前述の図3の構成とほぼ似て
いる。よって共通する部分は、説明を省略する。図3と
の違いは、素子の一つを選択し電圧を印加した時に、対
応する素子から放出される電子放出電流Ieを計測する
ための電流検出器1405と、素子電流を計測する素子
電流検出器1412を具備している点である。さらに通
常駆動電流Idrvで駆動時に各素子から放出されるI
eバラツキを抑えるため、各素子の電子放出効率η=I
e/Ifを測定しメモリ1409bに格納している。
【0110】マルチ電子源を構成する個々の表面伝導型
放出素子の電子放出特性を調整するプロセスフローを図
15、16のフローチャートを用いて説明する。図14
の回路の動作は、表示パネル1401の全表面伝導型放
出素子に予備駆動電圧Vpreを印加後、通常駆動電流
Idrvにおける電子放出特性を測定する段階(図15
のフロー図)と、観測された各素子のηに応じて特性調
整のためのパルス波形信号を印加する段階(図16のフ
ロー図)とを有する。
放出素子の電子放出特性を調整するプロセスフローを図
15、16のフローチャートを用いて説明する。図14
の回路の動作は、表示パネル1401の全表面伝導型放
出素子に予備駆動電圧Vpreを印加後、通常駆動電流
Idrvにおける電子放出特性を測定する段階(図15
のフロー図)と、観測された各素子のηに応じて特性調
整のためのパルス波形信号を印加する段階(図16のフ
ロー図)とを有する。
【0111】まずステップS1で、スイッチマトリクス
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路1410によりスイッチマトリクス1403、140
4を切り換えて表示パネル1401から表面伝導型放出
素子を一つ選択する。次にステップS2で、選択された
素子に印加するパルス信号の波高値データTvをパルス
波高値設定回路1408に出力する。測定用パルスの波
高値は、予備駆動電圧値Vpre=16[V]である。
そしてステップS3で、パルス発生器1406、140
7よりスイッチマトリクス1403、1404を介し
て、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、予備駆動電圧値Vpreパルス信号を印加する。次
にステップS4で、Vpre電圧における電界強度を計
測するために、Vpre=16[V]とVpre電圧よ
りdV=−0.2[V]低い電圧15.8[V]のパル
ス電圧とからなる階段状のパルス電圧を印加し、各電圧
における素子電流Ifを測定する。さらに前述の(式
5)、(式8)に従って、Vpre電圧近傍での素子の
電界強度値Fmaxを算出し、メモリ1409cにある
素子のFmax値として記憶する。
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路1410によりスイッチマトリクス1403、140
4を切り換えて表示パネル1401から表面伝導型放出
素子を一つ選択する。次にステップS2で、選択された
素子に印加するパルス信号の波高値データTvをパルス
波高値設定回路1408に出力する。測定用パルスの波
高値は、予備駆動電圧値Vpre=16[V]である。
そしてステップS3で、パルス発生器1406、140
7よりスイッチマトリクス1403、1404を介し
て、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、予備駆動電圧値Vpreパルス信号を印加する。次
にステップS4で、Vpre電圧における電界強度を計
測するために、Vpre=16[V]とVpre電圧よ
りdV=−0.2[V]低い電圧15.8[V]のパル
ス電圧とからなる階段状のパルス電圧を印加し、各電圧
における素子電流Ifを測定する。さらに前述の(式
5)、(式8)に従って、Vpre電圧近傍での素子の
電界強度値Fmaxを算出し、メモリ1409cにある
素子のFmax値として記憶する。
【0112】ステップS5では、予備駆動電圧を行った
素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素子
特性評価を行うために、選択された素子に印加するパル
ス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vdr
v=14.5[V]を設定する。そしてステップS6
で、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。こ
の際、Vdrv電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧よりdV
=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加している。ステップS
7で各電圧における素子電流Ifを測定する。さらに前
述の(式5)、(式8)に従って、Vdrv電圧近傍で
の素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ14
09cに選択した素子のFdrv値として記憶する。ま
た、特性調整のためにVdrv電圧における電子放出効
率η=(電子放出量Ie)/(素子電流If)をメモリ
1409bに格納する。
素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素子
特性評価を行うために、選択された素子に印加するパル
ス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vdr
v=14.5[V]を設定する。そしてステップS6
で、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。こ
の際、Vdrv電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧よりdV
=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加している。ステップS
7で各電圧における素子電流Ifを測定する。さらに前
述の(式5)、(式8)に従って、Vdrv電圧近傍で
の素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ14
09cに選択した素子のFdrv値として記憶する。ま
た、特性調整のためにVdrv電圧における電子放出効
率η=(電子放出量Ie)/(素子電流If)をメモリ
1409bに格納する。
【0113】ステップS8では、表示パネル1401の
全ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどう
かを調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の
表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御
信号Tswを出力してステップS1に進む。
全ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどう
かを調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の
表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御
信号Tswを出力してステップS1に進む。
【0114】一方、ステップS8で全ての表面伝導型放
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル1401の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常
駆動電圧Vdrvにおける電子放出効率ηを比較し、基
準目標η値を設定する。引き続いて詳細は図17〜20
に後述するが、各素子の電子放出効率ηの特性調整を行
う特性シフト電圧値Vshiftを決定し、印加する。
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル1401の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常
駆動電圧Vdrvにおける電子放出効率ηを比較し、基
準目標η値を設定する。引き続いて詳細は図17〜20
に後述するが、各素子の電子放出効率ηの特性調整を行
う特性シフト電圧値Vshiftを決定し、印加する。
【0115】予備駆動を行った素子をどのように特性調
整するか、予備駆動を施した後に測定された素子の素子
電流Ifと放出電流Ieの測定例を図17を参照して模
式的に説明する。図17は、本実施例の表示パネル14
01のマルチ電子源を作成する際、予備駆動を行った
後、放出特性の異なる表面伝導型放出素子の、駆動電圧
(駆動パルスの波高値)Vfに対する素子電流If特性
と放出電流Ie特性の一例を2素子分、示した図であ
る。同図において、(1)、(2)は特性シフト電圧V
shift印加前の2つの素子の素子電流If特性と放
出電流Ie特性であり、(3)、(4)は一方の素子に
特性シフト電圧Vshift印加後の2つの素子の素子
電流If特性と放出電流Ie特性である。2つの表面伝
導型放出素子の素子電流特性や電子放出特性が動作曲線
(a)で示され、別のある表面伝導型放出素子の電子放
出特性が動作曲線(b)で示されている。(1)より2
つの素子は素子電流特性が違っていることが分かる。ま
た(1)、(2)において、通常駆動電圧Vdrvを印
加時に(a)特性を示す素子に流れる素子電流Idrv
とすると、2つの素子をIdrvで定電流駆動しても、
(a)特性の素子の放出電流Ie1と素子(b)からの
放出電流Ie2に差が出る。即ち、2つの素子で電子放
出効率ηがη1=Ie1/Idrv>η2=Ie2/I
drvの関係にあることになる。
整するか、予備駆動を施した後に測定された素子の素子
電流Ifと放出電流Ieの測定例を図17を参照して模
式的に説明する。図17は、本実施例の表示パネル14
01のマルチ電子源を作成する際、予備駆動を行った
後、放出特性の異なる表面伝導型放出素子の、駆動電圧
(駆動パルスの波高値)Vfに対する素子電流If特性
と放出電流Ie特性の一例を2素子分、示した図であ
る。同図において、(1)、(2)は特性シフト電圧V
shift印加前の2つの素子の素子電流If特性と放
出電流Ie特性であり、(3)、(4)は一方の素子に
特性シフト電圧Vshift印加後の2つの素子の素子
電流If特性と放出電流Ie特性である。2つの表面伝
導型放出素子の素子電流特性や電子放出特性が動作曲線
(a)で示され、別のある表面伝導型放出素子の電子放
出特性が動作曲線(b)で示されている。(1)より2
つの素子は素子電流特性が違っていることが分かる。ま
た(1)、(2)において、通常駆動電圧Vdrvを印
加時に(a)特性を示す素子に流れる素子電流Idrv
とすると、2つの素子をIdrvで定電流駆動しても、
(a)特性の素子の放出電流Ie1と素子(b)からの
放出電流Ie2に差が出る。即ち、2つの素子で電子放
出効率ηがη1=Ie1/Idrv>η2=Ie2/I
drvの関係にあることになる。
【0116】図17の(3)、(4)は(b)特性の素
子に予備駆動電圧Vpreを超える特性シフト電圧Vs
hiftを印加後の素子特性を示したものである。この
時、(b)特性の素子は(c)特性にシフトする。これ
により、通常駆動電流であるIdrvにおいて、素子の
放出電流はIe1にそろうことが分かる。即ち特性シフ
ト電圧を印加することで(b)特性の素子の電子放出効
率をシフトさせることができ、これにより定電流駆動時
に素子の電子放出量を均一化することが可能になったわ
けである。
子に予備駆動電圧Vpreを超える特性シフト電圧Vs
hiftを印加後の素子特性を示したものである。この
時、(b)特性の素子は(c)特性にシフトする。これ
により、通常駆動電流であるIdrvにおいて、素子の
放出電流はIe1にそろうことが分かる。即ち特性シフ
ト電圧を印加することで(b)特性の素子の電子放出効
率をシフトさせることができ、これにより定電流駆動時
に素子の電子放出量を均一化することが可能になったわ
けである。
【0117】図18、19は特性シフト電圧の前後での
2つの素子の効率ηの電圧依存性を示している。図18
において、図中(a)、(b)で示される電子放出効率
の異なる2つの素子を考える。(図17の(a)、
(b)と対応)このうち、図中(b)で現され、ηの低
い素子に特性シフト電圧を印加すると図18の(c)に
示されるように特性がシフトしηが向上する。これによ
り素子を定電流で駆動すると素子からの電子放出量が均
一化する。即ち、図16において、η特性曲線(a)を
示す素子とη特性曲線(b)を示す素子の特性を揃える
ためには、η特性曲線(b)を示す素子に特性シフト信
号を印加して、効率がη2からη1になるように変えて
やればよい。
2つの素子の効率ηの電圧依存性を示している。図18
において、図中(a)、(b)で示される電子放出効率
の異なる2つの素子を考える。(図17の(a)、
(b)と対応)このうち、図中(b)で現され、ηの低
い素子に特性シフト電圧を印加すると図18の(c)に
示されるように特性がシフトしηが向上する。これによ
り素子を定電流で駆動すると素子からの電子放出量が均
一化する。即ち、図16において、η特性曲線(a)を
示す素子とη特性曲線(b)を示す素子の特性を揃える
ためには、η特性曲線(b)を示す素子に特性シフト信
号を印加して、効率がη2からη1になるように変えて
やればよい。
【0118】言い換えれば、複数の電子放出素子の電子
放出効率の均一化を達成するためには、ηが最も大きな
素子の特性を目標(基準)にして、その目標と一致させ
れば良い。その際、各電子放出素子に印加する特性シフ
ト信号の大きさは、制御回路9に予めルックアップテー
ブルとして蓄積されている(図14中、1409d)。
放出効率の均一化を達成するためには、ηが最も大きな
素子の特性を目標(基準)にして、その目標と一致させ
れば良い。その際、各電子放出素子に印加する特性シフ
ト信号の大きさは、制御回路9に予めルックアップテー
ブルとして蓄積されている(図14中、1409d)。
【0119】図20は、上記ルックアップテーブルの中
から、図18中にbで示された初期特性と同じ初期特性
を持つ電子放出素子のデータをピックアップしてグラフ
化して示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、駆動
電圧をVdrvに下げたときの電子放出効率値がη2で
ある素子に、さらにVpreを超えるVshiftを印
加した後、Vdrvと等しい大きさの駆動電圧を印加し
て観測される放出電流がVshift電圧に対してどう
変化するかをまとめたものである。
から、図18中にbで示された初期特性と同じ初期特性
を持つ電子放出素子のデータをピックアップしてグラフ
化して示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、駆動
電圧をVdrvに下げたときの電子放出効率値がη2で
ある素子に、さらにVpreを超えるVshiftを印
加した後、Vdrvと等しい大きさの駆動電圧を印加し
て観測される放出電流がVshift電圧に対してどう
変化するかをまとめたものである。
【0120】このグラフの横軸は特性シフト電圧Vsh
iftの大きさを表し、縦軸はVdrv電圧印加時の電
子放出効率ηを表す。グラフにおいてVshift=0
[V]は予備駆動Vpreのみが印加された場合には、
Vdrv印加時に素子のηがη2であることを示してい
る。したがって、図18中の(b)の素子に印加すべき
特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図20のグ
ラフにおいてηがη1と等しい点のVshiftを読み
取れば良い(図20グラフ中、Vshift値=Vsh
ift#1)。
iftの大きさを表し、縦軸はVdrv電圧印加時の電
子放出効率ηを表す。グラフにおいてVshift=0
[V]は予備駆動Vpreのみが印加された場合には、
Vdrv印加時に素子のηがη2であることを示してい
る。したがって、図18中の(b)の素子に印加すべき
特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図20のグ
ラフにおいてηがη1と等しい点のVshiftを読み
取れば良い(図20グラフ中、Vshift値=Vsh
ift#1)。
【0121】上記の実施例において、特性シフト電圧を
決定するために素子の電子放出効率ηを通常駆動電圧V
drvで評価した。実際にシフト電圧を印加した後は、
素子を通常駆動電流値Idrvで駆動するため、動作電
圧としてはVdrvよりも大きくなる可能性があった
が、図18、19に示すように効率ηは動作電圧として
はVdrv以上では、ほぼ一定であったため、特性調整
を行う上で実用上の問題が無かった。
決定するために素子の電子放出効率ηを通常駆動電圧V
drvで評価した。実際にシフト電圧を印加した後は、
素子を通常駆動電流値Idrvで駆動するため、動作電
圧としてはVdrvよりも大きくなる可能性があった
が、図18、19に示すように効率ηは動作電圧として
はVdrv以上では、ほぼ一定であったため、特性調整
を行う上で実用上の問題が無かった。
【0122】ここで再び図16を参照し、特性調整ステ
ップを説明する。図16は、通常駆動電圧であるVdr
vにおいて測定した電子放出効率に応じて特性調整のた
めのパルス波形信号を印加する段階のフローである。図
16のステップS10においては、図14の制御回路1
409は、各素子のηから最も大きなηを決め基準ηと
して設定する。また通常駆動電流Idrv値はVdrv
=14.5[V]電圧印加時にステップS7で平均的に
流れていた素子電流If値から設定する。その後全ての
素子に関して、特性調整が必要か判断し、必要な場合は
特性シフト電圧Vshiftを印加する。
ップを説明する。図16は、通常駆動電圧であるVdr
vにおいて測定した電子放出効率に応じて特性調整のた
めのパルス波形信号を印加する段階のフローである。図
16のステップS10においては、図14の制御回路1
409は、各素子のηから最も大きなηを決め基準ηと
して設定する。また通常駆動電流Idrv値はVdrv
=14.5[V]電圧印加時にステップS7で平均的に
流れていた素子電流If値から設定する。その後全ての
素子に関して、特性調整が必要か判断し、必要な場合は
特性シフト電圧Vshiftを印加する。
【0123】ステップS11において、表示パネル14
01から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステ
ップS12で、η格納メモリ1409bからステップS
11で選択された素子番号に対応したηデータを読み出
す。次にステップS13で目標η値と比較し、特性シフ
ト電圧Vshiftの印加が必要かを判断する。印加が
必要でない場合は、ステップS17に進む。印加が必要
と判断された場合、ステップS14にしたがって、前記
制御回路1409は、予め蓄積されているルックアップ
テーブル1409dの中から、当該素子と初期特性が最
も近似した素子のデータを読み出す。そして、当該デー
タの中から、その素子の特性を基準素子の特性に等化さ
せるための特性シフト電圧Vshiftを選び出す(上
述の図20の説明参照)。
01から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステ
ップS12で、η格納メモリ1409bからステップS
11で選択された素子番号に対応したηデータを読み出
す。次にステップS13で目標η値と比較し、特性シフ
ト電圧Vshiftの印加が必要かを判断する。印加が
必要でない場合は、ステップS17に進む。印加が必要
と判断された場合、ステップS14にしたがって、前記
制御回路1409は、予め蓄積されているルックアップ
テーブル1409dの中から、当該素子と初期特性が最
も近似した素子のデータを読み出す。そして、当該デー
タの中から、その素子の特性を基準素子の特性に等化さ
せるための特性シフト電圧Vshiftを選び出す(上
述の図20の説明参照)。
【0124】次にステップS15に従って特性シフト電
圧(Vshift)パルス信号を印加する。次にステッ
プS16で、Vshift電圧における電界強度を計測
するために、VshiftとVshift電圧よりdV
=−0.2[V]低いパルス電圧からなる階段状のパル
ス電圧を印加し、各電圧における素子電流Ifを測定す
る。さらに前述の(式5)、(式8)に従って、Vsh
ift電圧近傍での素子の電界強度値Fを算出し、メモ
リ1409cの対応するアドレスに選択した素子のFm
ax値としてステップS4で格納した電界強度値を更新
する。
圧(Vshift)パルス信号を印加する。次にステッ
プS16で、Vshift電圧における電界強度を計測
するために、VshiftとVshift電圧よりdV
=−0.2[V]低いパルス電圧からなる階段状のパル
ス電圧を印加し、各電圧における素子電流Ifを測定す
る。さらに前述の(式5)、(式8)に従って、Vsh
ift電圧近傍での素子の電界強度値Fを算出し、メモ
リ1409cの対応するアドレスに選択した素子のFm
ax値としてステップS4で格納した電界強度値を更新
する。
【0125】ステップS17では、表示パネル1401
の全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行った
かどうかを調べ、そうでないときはステップS18に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
ステップS19〜21では、予備駆動と特性調整を行っ
た素子を通常駆動電流Idrvで駆動した時の素子特性
評価を行う。選択された素子に印加するパルス信号の波
高値データTvとして通常駆動電圧値Vdrv=14.
5[V]を設定し、選択されている表面伝導型放出素子
に通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。14
12の素子電流検出器で素子電流を検出し、通常駆動電
流Idrvであるか確認する。もし通常駆動電流より小
さい場合はVdrv電圧を少しずつ上げていき、Idr
vに相当する電圧値(Vdrv#)を見つけ駆動する。
またVdrv#電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv#とVdrv#電圧よりdV=0.2
[V]低い電圧(Vdrv#−dV)の波高値のパルス
電圧からなる階段状のパルス電圧を印加する。ステップ
S18で各電圧における素子電流Ifを測定する。さら
に前述の(式5)、(式8)に従って、通常駆動電流I
drv値近傍での素子の電界強度値を算出し、メモリ1
409cに選択した素子のFdrv値としてデータを更
新して記憶する。また、特性調整結果の確認のためにI
drv電圧における電子放出量Ieをメモリ1409b
に更新して格納する。
の全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行った
かどうかを調べ、そうでないときはステップS18に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
ステップS19〜21では、予備駆動と特性調整を行っ
た素子を通常駆動電流Idrvで駆動した時の素子特性
評価を行う。選択された素子に印加するパルス信号の波
高値データTvとして通常駆動電圧値Vdrv=14.
5[V]を設定し、選択されている表面伝導型放出素子
に通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。14
12の素子電流検出器で素子電流を検出し、通常駆動電
流Idrvであるか確認する。もし通常駆動電流より小
さい場合はVdrv電圧を少しずつ上げていき、Idr
vに相当する電圧値(Vdrv#)を見つけ駆動する。
またVdrv#電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv#とVdrv#電圧よりdV=0.2
[V]低い電圧(Vdrv#−dV)の波高値のパルス
電圧からなる階段状のパルス電圧を印加する。ステップ
S18で各電圧における素子電流Ifを測定する。さら
に前述の(式5)、(式8)に従って、通常駆動電流I
drv値近傍での素子の電界強度値を算出し、メモリ1
409cに選択した素子のFdrv値としてデータを更
新して記憶する。また、特性調整結果の確認のためにI
drv電圧における電子放出量Ieをメモリ1409b
に更新して格納する。
【0126】ステップS2は、最大電圧としてVpre
またはVshiftの電圧が印加され、予備駆動と特性
調整の済んだ素子を通常駆動電流Idrvで駆動時に、
予備駆動効果によって経時的な変化が低減できるかを検
証するステップである。前述した予備駆動の説明によ
り、最大電圧としてVpreまたはVshiftの電圧
における素子の電界強度値Fpreと通常駆動電流にお
ける素子の電界強度値Fdrvを比較することで予備駆
動処理の効果が検証できる。即ち、 1)Fpre>Fdrvならば、通常駆動電流Idrv
において経時的な変化は問題ない。 2)Fpre<Fdrvならば、通常駆動電流Idrv
において経時的な変化が発現する可能性がある。 2)の場合は、エラー処理ステップS23を実施する。
エラー処理ステップとしてはエラーの起こった素子の場
所を制御回路1409に記憶しておく。
またはVshiftの電圧が印加され、予備駆動と特性
調整の済んだ素子を通常駆動電流Idrvで駆動時に、
予備駆動効果によって経時的な変化が低減できるかを検
証するステップである。前述した予備駆動の説明によ
り、最大電圧としてVpreまたはVshiftの電圧
における素子の電界強度値Fpreと通常駆動電流にお
ける素子の電界強度値Fdrvを比較することで予備駆
動処理の効果が検証できる。即ち、 1)Fpre>Fdrvならば、通常駆動電流Idrv
において経時的な変化は問題ない。 2)Fpre<Fdrvならば、通常駆動電流Idrv
において経時的な変化が発現する可能性がある。 2)の場合は、エラー処理ステップS23を実施する。
エラー処理ステップとしてはエラーの起こった素子の場
所を制御回路1409に記憶しておく。
【0127】ステップS24では、表示パネル1401
の全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行った
かどうかを調べ、そうでないときはステップS22に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS25に進む。
その結果、表面伝導型放出素子の電子放出特性が変更さ
れ、通常駆動電流Idrvが印加されたときの放出電流
がIe1となり、表示パネル1401の全ての表面伝導
型放出素子の電子放出特性を一様に揃えることができ
る。
の全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行った
かどうかを調べ、そうでないときはステップS22に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS25に進む。
その結果、表面伝導型放出素子の電子放出特性が変更さ
れ、通常駆動電流Idrvが印加されたときの放出電流
がIe1となり、表示パネル1401の全ての表面伝導
型放出素子の電子放出特性を一様に揃えることができ
る。
【0128】なお、S23のエラー処理ステップは実施
例1と同様であり、エラー数に応じて通常駆動電流値を
低くしたりする。
例1と同様であり、エラー数に応じて通常駆動電流値を
低くしたりする。
【0129】[実施例5]次に本発明の実施例5につい
て以下に説明する。図21は本実施例の、マルチ電子源
を用いた表示パネル2001を構成する各表面伝導型放
出素子に特性調整用の波形信号を加えて個々の表面伝導
型放出素子の電子放出特性を変えるための駆動回路の構
成を示すブロック図である。本実施例においては、予備
駆動、特性調整用の電圧シフトパルス印加を実施例1〜
4において行ったように一つずつ素子を選択し行うので
なく、ライン単位に行って特性調整を高速に行う点がこ
れまでの実施例と異なっている。
て以下に説明する。図21は本実施例の、マルチ電子源
を用いた表示パネル2001を構成する各表面伝導型放
出素子に特性調整用の波形信号を加えて個々の表面伝導
型放出素子の電子放出特性を変えるための駆動回路の構
成を示すブロック図である。本実施例においては、予備
駆動、特性調整用の電圧シフトパルス印加を実施例1〜
4において行ったように一つずつ素子を選択し行うので
なく、ライン単位に行って特性調整を高速に行う点がこ
れまでの実施例と異なっている。
【0130】また、この装置は個々の放出素子に対応す
る螢光体での発光輝度を揃えるための装置であり、実施
例3と同様に、螢光体での発光輝度を測定するための輝
度測定器2014及び輝度データに相当する放出電流I
eまたは素子電流Ifに変換する輝度信号抽出回路20
13が設けられている。
る螢光体での発光輝度を揃えるための装置であり、実施
例3と同様に、螢光体での発光輝度を測定するための輝
度測定器2014及び輝度データに相当する放出電流I
eまたは素子電流Ifに変換する輝度信号抽出回路20
13が設けられている。
【0131】2001は表示パネルである。なお、本実
施例において、表示パネル2001には複数の表面伝導
型放出素子がマトリックス状に配線されており、既にフ
ォーミング処理及び活性化処理が完了し、安定化工程に
あるものとする。複数の表面伝導型放出素子をマトリク
ス状に配設した基板と、その基板上に離れて設けられ、
表面伝導型放出素子から放出される電子により発光する
螢光体を有するフェースプレート等を真空容器中に配設
している。さらに行方向配線端子Dx1〜Dxm及び列
方向配線端子Dy1〜Dynを介して外部の電気回路と
接続されている。
施例において、表示パネル2001には複数の表面伝導
型放出素子がマトリックス状に配線されており、既にフ
ォーミング処理及び活性化処理が完了し、安定化工程に
あるものとする。複数の表面伝導型放出素子をマトリク
ス状に配設した基板と、その基板上に離れて設けられ、
表面伝導型放出素子から放出される電子により発光する
螢光体を有するフェースプレート等を真空容器中に配設
している。さらに行方向配線端子Dx1〜Dxm及び列
方向配線端子Dy1〜Dynを介して外部の電気回路と
接続されている。
【0132】2009は、表示パネル2001の螢光体
に高電圧源2010からの高電圧を印加するための端子
である。2002は駆動ラインを選択するライン選択回
路で、タイミング発生回路2005の指示に従って行方
向配線を選択し、その選択した行方向配線に電源200
3の電圧を印加している。なお、選択されないラインの
電位はGNDレベルに設定される。電源2003は制御
回路2006からの指令値によって、電子源の行方向配
線に印加する電圧を発生している。
に高電圧源2010からの高電圧を印加するための端子
である。2002は駆動ラインを選択するライン選択回
路で、タイミング発生回路2005の指示に従って行方
向配線を選択し、その選択した行方向配線に電源200
3の電圧を印加している。なお、選択されないラインの
電位はGNDレベルに設定される。電源2003は制御
回路2006からの指令値によって、電子源の行方向配
線に印加する電圧を発生している。
【0133】一方、2007はバッファアンプ回路で、
タイミング発生回路105からの制御クロックHsca
n信号に同期したタイミングで、表面伝導型放出素子基
板101の列方向配線の端子Dy1〜Dynを駆動す
る。バッファアンプの入力値、即ち端子Dy1〜Dyn
を駆動する電圧振幅値は電圧設定回路108で決定され
る。
タイミング発生回路105からの制御クロックHsca
n信号に同期したタイミングで、表面伝導型放出素子基
板101の列方向配線の端子Dy1〜Dynを駆動す
る。バッファアンプの入力値、即ち端子Dy1〜Dyn
を駆動する電圧振幅値は電圧設定回路108で決定され
る。
【0134】電圧設定回路2008は、n個のD/Aコ
ンバータとラッチ回路で構成した。n個のD/Aコンバ
ータに対応したデジタル設定出力値2011は外部か
ら、独立に設定される。具体的には、制御回路2006
が予備駆動、特性調整等のステップに応じて、各素子に
対応した電圧データをデジタル設定出力値2011とし
て設定する。各D/Aコンバータには独立な電圧量が設
定され、ラッチCLK2012により全出力が同期して
更新される。また2009aはCPUで、制御回路20
09の動作を制御している(後述の図22及び図23の
フローチャート)。2009b、2009cは、各素子
の特性調整のための各素子の特性を記憶するためのメモ
リである。具体的には、2009bは通常駆動電圧Vd
rv印加時に各素子から放出される輝度量Bを格納し、
2009cは測定した輝度量から特性調整LUT(ルッ
クアップテーブル)2006dを参照して、特性調整用
のシフト電圧を求め、結果を格納しておくメモリであ
る。
ンバータとラッチ回路で構成した。n個のD/Aコンバ
ータに対応したデジタル設定出力値2011は外部か
ら、独立に設定される。具体的には、制御回路2006
が予備駆動、特性調整等のステップに応じて、各素子に
対応した電圧データをデジタル設定出力値2011とし
て設定する。各D/Aコンバータには独立な電圧量が設
定され、ラッチCLK2012により全出力が同期して
更新される。また2009aはCPUで、制御回路20
09の動作を制御している(後述の図22及び図23の
フローチャート)。2009b、2009cは、各素子
の特性調整のための各素子の特性を記憶するためのメモ
リである。具体的には、2009bは通常駆動電圧Vd
rv印加時に各素子から放出される輝度量Bを格納し、
2009cは測定した輝度量から特性調整LUT(ルッ
クアップテーブル)2006dを参照して、特性調整用
のシフト電圧を求め、結果を格納しておくメモリであ
る。
【0135】また2014は、2次元CCD等で実現さ
れる輝度測定装置2014で、順次各素子からの輝度情
報を測定し、輝度信号抽出回路2013で螢光体の色ご
との感度補正等を行っている。輝度信号抽出回路によ
り、素子の放出電流Ieまたは素子電流If特性に相当
する輝度信号に変換されているので、階段状のパルス電
圧を印加することで、電界強度値の評価も実施例1、2
と同様に、(式5)、(式8)を用いて相対的な電界強
度比較も行うことができる。
れる輝度測定装置2014で、順次各素子からの輝度情
報を測定し、輝度信号抽出回路2013で螢光体の色ご
との感度補正等を行っている。輝度信号抽出回路によ
り、素子の放出電流Ieまたは素子電流If特性に相当
する輝度信号に変換されているので、階段状のパルス電
圧を印加することで、電界強度値の評価も実施例1、2
と同様に、(式5)、(式8)を用いて相対的な電界強
度比較も行うことができる。
【0136】以下に本実施例のプロセスフローについて
図22、23を用いて説明する。制御回路2006が、
プロセス開始の指令を受信すると、制御回路2006は
行単位で通電処理を行うために、タイミング発生回路1
05、電源104を制御する。図22のステップS1か
らS7が全素子に対する予備駆動電圧印加と通常駆動電
圧における素子特性の評価ステップである。図23のス
テップS8からS14が通常駆動電圧における素子特性
の評価に基づいた特性調整ステップである。
図22、23を用いて説明する。制御回路2006が、
プロセス開始の指令を受信すると、制御回路2006は
行単位で通電処理を行うために、タイミング発生回路1
05、電源104を制御する。図22のステップS1か
らS7が全素子に対する予備駆動電圧印加と通常駆動電
圧における素子特性の評価ステップである。図23のス
テップS8からS14が通常駆動電圧における素子特性
の評価に基づいた特性調整ステップである。
【0137】まず、全素子に予備駆動電圧Vpreを印
加するため、ステップS1で、行方向配線端子Dx1〜
Dxmに順次印加すべきVpre電圧−16[V]を電
源2003に設定する。ステップS2で列方向配線端子
Dy1〜Dynを駆動する電位を決定する電圧設定回路
2008をGNDに設定する。ステップS3でライン選
択回路2002を順次切り替えることで、行方向配線端
子Dx1〜Dxm単位で1ラインずつ予備駆動電圧Vp
reをパルス状に印加した(パルス幅1[ミリ秒]、パ
ルス高16[V])。印加したパルス数は、Vpreパ
ルス印加によって、電圧パルスを印加する毎に変化して
いく素子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち着
くまでのパルス数を予め測定し、これに基づいて全素子
同じパルス数(10パルス)だけ印加した。
加するため、ステップS1で、行方向配線端子Dx1〜
Dxmに順次印加すべきVpre電圧−16[V]を電
源2003に設定する。ステップS2で列方向配線端子
Dy1〜Dynを駆動する電位を決定する電圧設定回路
2008をGNDに設定する。ステップS3でライン選
択回路2002を順次切り替えることで、行方向配線端
子Dx1〜Dxm単位で1ラインずつ予備駆動電圧Vp
reをパルス状に印加した(パルス幅1[ミリ秒]、パ
ルス高16[V])。印加したパルス数は、Vpreパ
ルス印加によって、電圧パルスを印加する毎に変化して
いく素子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち着
くまでのパルス数を予め測定し、これに基づいて全素子
同じパルス数(10パルス)だけ印加した。
【0138】なお、本実施例ではVpre電圧付近での
各素子の電界強度の個別測定をしなかった。この理由は
後述する。ステップS4〜ステップS7では、各素子を
通常駆動電圧であるVdrvで駆動したときの各素子か
らの輝度信号を測定し、メモリ2006bに格納した。
本実施例においては、Vdrv電圧を12.5[V]と
Vpre電圧に対して非常に小さくして駆動を行った。
これによりVdrvとVpreにおいて、電界強度を測
定しなくても、VdrvとVpreに大きな電圧差を設
定しているので、前述した予備駆動の説明により、最大
電圧としてVpreまたはVshiftの電圧における
素子の電界強度値Fpreと通常駆動電圧Vdrv電圧
における素子の電界強度値Fdrvを比較しなくても、
全ての素子でFpre>Fdrvが成立し、通常駆動電
圧Vdrvにおいて経時的な変化は問題なかったからで
ある。
各素子の電界強度の個別測定をしなかった。この理由は
後述する。ステップS4〜ステップS7では、各素子を
通常駆動電圧であるVdrvで駆動したときの各素子か
らの輝度信号を測定し、メモリ2006bに格納した。
本実施例においては、Vdrv電圧を12.5[V]と
Vpre電圧に対して非常に小さくして駆動を行った。
これによりVdrvとVpreにおいて、電界強度を測
定しなくても、VdrvとVpreに大きな電圧差を設
定しているので、前述した予備駆動の説明により、最大
電圧としてVpreまたはVshiftの電圧における
素子の電界強度値Fpreと通常駆動電圧Vdrv電圧
における素子の電界強度値Fdrvを比較しなくても、
全ての素子でFpre>Fdrvが成立し、通常駆動電
圧Vdrvにおいて経時的な変化は問題なかったからで
ある。
【0139】図23のステップS8からS14が通常駆
動電圧における素子特性の評価に基づいた特性調整ステ
ップである。ステップS8において、メモリ2006b
に格納された各素子からの輝度信号データを読み出し、
特性調整LUT2006dを参照して、各素子に印加す
べき特性シフト電圧をメモリ2006cに格納した。例
えば、ある素子に対して印加すべき特性シフト電圧値が
Vshift1と参照された場合、メモリ2006cに
は、(Vshift1−1/2Vpre)の電圧値を格
納していた。また特性シフトする必要の無い素子には0
[V]を格納した。これは、素子ごとに波高値の異なる
特性シフト電圧をライン単位で印加するためである。前
述したように表面伝導型放出素子の電子放出特性は、あ
る電圧(しきい値電圧Vthと呼ぶ、図2(a)中のV
th1等)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧以下では放出電流Ie
がほとんど検出されない。つまり、放出電流Ieに対す
る明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素子であ
る。これを利用して素子ごとに波高値の異なる特性シフ
ト電圧をほぼ半分に分け、ライン選択回路2002を通
じて選択ラインにおなじ量だけ印加される選択電圧と、
電圧設定回路2008を通じて列方向配線端子Dy1〜
Dynから、個別の特性シフト電圧値から選択電圧を差
し引いた分を印加することで、素子ごとに波高値の異な
る特性シフト電圧をライン単位で印加することができ
る。
動電圧における素子特性の評価に基づいた特性調整ステ
ップである。ステップS8において、メモリ2006b
に格納された各素子からの輝度信号データを読み出し、
特性調整LUT2006dを参照して、各素子に印加す
べき特性シフト電圧をメモリ2006cに格納した。例
えば、ある素子に対して印加すべき特性シフト電圧値が
Vshift1と参照された場合、メモリ2006cに
は、(Vshift1−1/2Vpre)の電圧値を格
納していた。また特性シフトする必要の無い素子には0
[V]を格納した。これは、素子ごとに波高値の異なる
特性シフト電圧をライン単位で印加するためである。前
述したように表面伝導型放出素子の電子放出特性は、あ
る電圧(しきい値電圧Vthと呼ぶ、図2(a)中のV
th1等)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧以下では放出電流Ie
がほとんど検出されない。つまり、放出電流Ieに対す
る明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素子であ
る。これを利用して素子ごとに波高値の異なる特性シフ
ト電圧をほぼ半分に分け、ライン選択回路2002を通
じて選択ラインにおなじ量だけ印加される選択電圧と、
電圧設定回路2008を通じて列方向配線端子Dy1〜
Dynから、個別の特性シフト電圧値から選択電圧を差
し引いた分を印加することで、素子ごとに波高値の異な
る特性シフト電圧をライン単位で印加することができ
る。
【0140】ステップS8〜ステップS12で、素子ご
とに波高値の異なる特性シフト電圧をライン単位で印加
した。図24に、Dx1ライン上の素子を特性シフト駆
動時、表示パネル2001の各端子に印加される駆動電
圧波形を示す。前述のように、各素子は波高値Vpre
=16[V]以上、パルス幅1[msec]の特性シフ
トパルスで駆動される。図24(a)は、予備駆動を行
っている端子Dx1への駆動波形を示し、これは電源2
003によって駆動される(駆動電圧−8V)。図24
(b)と図24(c)は、表示パネル2001の列方向
端子の駆動波形を示している。図24(b)は、端子D
y1の駆動波形を、図24(c)は端子Dynの駆動波
形を示している。
とに波高値の異なる特性シフト電圧をライン単位で印加
した。図24に、Dx1ライン上の素子を特性シフト駆
動時、表示パネル2001の各端子に印加される駆動電
圧波形を示す。前述のように、各素子は波高値Vpre
=16[V]以上、パルス幅1[msec]の特性シフ
トパルスで駆動される。図24(a)は、予備駆動を行
っている端子Dx1への駆動波形を示し、これは電源2
003によって駆動される(駆動電圧−8V)。図24
(b)と図24(c)は、表示パネル2001の列方向
端子の駆動波形を示している。図24(b)は、端子D
y1の駆動波形を、図24(c)は端子Dynの駆動波
形を示している。
【0141】このように、印加することで端子Dx1と
端子Dy1の交点の素子にはVshift_1電圧が、
Dx1と端子Dynの交点の素子にはVshift_n
電圧が印加され特性調整される。以上の操作を行うこと
により、短時間で表示パネル2001の全ての表面伝導
型放出素子について輝度を揃えることができる。
端子Dy1の交点の素子にはVshift_1電圧が、
Dx1と端子Dynの交点の素子にはVshift_n
電圧が印加され特性調整される。以上の操作を行うこと
により、短時間で表示パネル2001の全ての表面伝導
型放出素子について輝度を揃えることができる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の表面伝導型放出素子が配設されたマルチ電子源にお
いて、それぞれの表面伝導型放出素子の電子放出特性が
バラツキを生じるという問題点を解決することができ、
またその素子特性を安定して保つことが可能になる。
数の表面伝導型放出素子が配設されたマルチ電子源にお
いて、それぞれの表面伝導型放出素子の電子放出特性が
バラツキを生じるという問題点を解決することができ、
またその素子特性を安定して保つことが可能になる。
【図1】 本発明の一実施例に係る表面伝導型放出素子
の特性調整信号の一例を示す図である。
の特性調整信号の一例を示す図である。
【図2】 表面伝導型放出素子の駆動電圧に対する放出
電流の特性の違いを説明する図である。
電流の特性の違いを説明する図である。
【図3】 本発明の第1の実施例に係るメモリ用波形信
号をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
号をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図4】 マルチ電子源を作成する工程中で発生する異
なる電子放出特性を有する放出素子の駆動電圧を変えた
ときの放出電流の特性図である。
なる電子放出特性を有する放出素子の駆動電圧を変えた
ときの放出電流の特性図である。
【図5】 特性調整信号の波高値を変えたときの電子放
出電流の特性図である。
出電流の特性図である。
【図6】 特性調整信号を印加した後、所定の駆動電圧
で駆動したときの放出素子の放出電流特性を説明する図
である。
で駆動したときの放出素子の放出電流特性を説明する図
である。
【図7】 図3の電子源の各表面伝導型放出素子の特性
調整フローチャート(1)である。
調整フローチャート(1)である。
【図8】 図7のフロー(1)に続く特性調整フローチ
ャート(2)である。
ャート(2)である。
【図9】 本発明の第2の実施例に係る特性調整信号を
マルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
マルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図10】 マルチ電子源を作成する工程中で発生する
異なる電子放出特性を放出素子の駆動電圧を変えたとき
の素子電流の特性図である。
異なる電子放出特性を放出素子の駆動電圧を変えたとき
の素子電流の特性図である。
【図11】 特性調整信号の波高値を変えたときの素子
電流の特性図である。
電流の特性図である。
【図12】 特性調整信号の印加した後、所定の駆動電
圧で駆動したときの放出素子の素子電流特性を説明する
図である。
圧で駆動したときの放出素子の素子電流特性を説明する
図である。
【図13】 本発明の第3の実施例に係る特性調整信号
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図14】 本発明の第4の実施例に係る特性調整信号
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図15】 実施例4の電子源の各表面伝導型放出素子
の特性調整フローチャート(1)である。
の特性調整フローチャート(1)である。
【図16】 図15のフロー(1)に続く特性調整フロ
ーチャート(2)である。
ーチャート(2)である。
【図17】 特性調整信号の印加した前後、所定の駆動
電圧で駆動したときの素子の素子電流特性と電子放出特
性を説明する図である。
電圧で駆動したときの素子の素子電流特性と電子放出特
性を説明する図である。
【図18】 マルチ電子源を作成する工程中で発生する
異なる電子放出特性を有する放出素子の駆動電圧を変え
たときの放出電流効率の特性図である。
異なる電子放出特性を有する放出素子の駆動電圧を変え
たときの放出電流効率の特性図である。
【図19】 特性調整信号を印加した後、所定の駆動電
圧で駆動したときの放出素子の放出電流特性を説明する
図である。
圧で駆動したときの放出素子の放出電流特性を説明する
図である。
【図20】 特性調整信号の波高値を変えたときの電子
放出電流の特性図である。
放出電流の特性図である。
【図21】 本発明の第5の実施例に係る特性調整信号
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図22】 実施例5の電子源の各表面伝導型放出素子
の特性調整フローチャート(1)である。
の特性調整フローチャート(1)である。
【図23】 図22のフロー(1)に続く特性調整フロ
ーチャート(2)である。
ーチャート(2)である。
【図24】 実施例5における表示パネルの各端子に印
加する駆動電圧波形を示す。
加する駆動電圧波形を示す。
【図25】 本発明の実施例に係る電子放出素子の電気
特性の一例を示すグラフである。
特性の一例を示すグラフである。
【図26】 図25の目盛りを変更して表した電気特性
図である。
図である。
【図27】 本発明の実施例に係る予備駆動に使用され
る電圧波形を示す図である。
る電圧波形を示す図である。
【図28】 本発明の実施例に係る電子放出素子につい
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
【図29】 本発明の実施例に係る電子放出素子につい
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
【図30】 表面伝導型放出素子の概略平面図である。
【図31】 単純マトリクス配置の電子源の概略図であ
る。
る。
301:表示パネル、302:高圧端子、303,30
4:スイッチマトリクス回路、305:流検出器、30
6,307:パルス発生器、308:パルス波高値設定
回路、309:制御回路、309a:CPU、309
b,309c:メモリ、310:スイッチマトリクス制
御回路、311:高圧電源。
4:スイッチマトリクス回路、305:流検出器、30
6,307:パルス発生器、308:パルス波高値設定
回路、309:制御回路、309a:CPU、309
b,309c:メモリ、310:スイッチマトリクス制
御回路、311:高圧電源。
Claims (20)
- 【請求項1】 基板上に複数の電子放出素子をマトリッ
クス状に並べたマルチ電子源の特性調整方法であって、 前記電子放出素子からの電子放出を伴う電圧範囲におけ
る電流Iと電圧Vとの関係を 【数1】 なる関数で表現し、f’(V)を電圧Vにおけるf
(V)の微係数とする時、予めV1なる予備駆動電圧で
駆動を行った後に、 【数2】 となる通常駆動電圧V2にて通常の駆動を行う駆動法
を、前記マルチ電子源に対して適用するために、 マルチ電子源の全素子に予備駆動電圧V1を印加する予
備駆動工程と、 電圧V1及びV2で前記複数の電子放出素子のそれぞれ
の特性を測定するために特性測定電圧を印加し測定を行
う測定工程と、 測定された電子放出特性に基づいて前記複数の電子放出
素子の特性の基準値を求める工程と、 前記複数の電子放出素子の電子放出特性が前記基準値に
応じた値となるように前記複数の電子放出素子の内の該
当するそれぞれにそれぞれの特性シフト電圧V3を印加
する工程とを備え、前記特性シフト電圧V3は予備駆動
電圧V1よりも大きく、前記予備駆動電圧V1は前記通
常駆動電圧V2よりも大きく、かつ 【数3】 であることを特徴とするマルチ電子源の特性調整方法。 - 【請求項2】 前記電圧印加工程において印加される電
圧V1は、前記電圧印加工程の後に、前記電子放出素子
を駆動すべく前記電圧V2を印加した時に前記電子放出
素子に流れる電流をIf2、前記電圧印加工程において
前記電子放出素子に前記電圧V1を印加した時に前記電
子放出素子に流れる電流をIf1としたとき、If2≦
0.7If1となる電圧である請求項1に記載のマルチ
電子源の特性調整方法。 - 【請求項3】 上記電圧V1及びV3での駆動が、パル
ス電圧を印加する駆動であり、上記(式2) の左辺及び
(式3) の左辺の値の変化率が5%以下になるまでの時
間、上記各電圧での駆動を行うことを特徴とする請求項
1または2記載のマルチ電子源の特性調整方法。 - 【請求項4】 前記特性シフト電圧の印加後、前記複数
の電子放出素子の特性を通常駆動電圧V2で再度測定す
る工程と、再度測定の結果に基づいて通常駆動電圧を変
更する工程とを更に具備することを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載のマルチ電子源の特性調整方法。 - 【請求項5】 前記測定工程では、各電子放出素子を駆
動する毎に、当該電子放出素子より放出される放出電流
を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載のマルチ電子源の特性調整方法。 - 【請求項6】 前記測定工程では、各電子放出素子を駆
動する毎に、当該電子放出素子を流れる素子電流を測定
することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
マルチ電子源の特性調整方法。 - 【請求項7】 前記測定工程では、各電子放出素子を駆
動する毎に、当該電子放出素子より放出される電子によ
り発光される螢光体の発光輝度を測定し、その測定した
輝度を前記放出電流または素子電流に相当する値に変換
することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
マルチ電子源の特性調整方法。 - 【請求項8】 前記測定工程では、各電子放出素子を駆
動する毎に、当該電子放出素子から放出される電子放出
効率を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載のマルチ電子源の特性調整方法。 - 【請求項9】 基板上に複数の電子放出素子をマトリッ
クス状に並べてなるマルチ電子源と、該マルチ電子源に
駆動電圧を出力する駆動手段とを有する電子発生装置の
特性調整方法であって、前記電子放出素子からの電子放
出を伴う電圧範囲における電流Iと電圧Vとの関係を 【数4】 なる関数で表現し、f’(V)を電圧Vにおけるf
(V)の微係数とする時、予めV1なる予備駆動電圧で
駆動を行った後に、 【数5】 となる通常駆動電圧V2にて通常の駆動を行う駆動法
を、前記電子源に対して適用するために、 前記請求項1〜8のいずれか1つに記載の電子源の特性
調整方法における各工程のうち、少なくとも前記測定工
程以降の電圧印加を前記駆動手段を介して行うことを特
徴とする電子発生装置の特性調整方法。 - 【請求項10】 基体上に複数の電子放出素子がマトリ
クス状に配列されたマルチ電子源と、前記マルチ電子源
に駆動電圧を出力する駆動手段を有する電子発生装置の
製造方法であって、 基板上に複数の電子放出素子用電極及び導電膜を形成す
る工程と、 前記電極を介して前記導電膜に通電することにより前記
複数の電子放出素子の電子放出部を形成する工程と、 前記電子放出部を活性化する工程と、 前記電子放出素子からの電子放出を伴う電圧範囲におけ
る電流Iと電圧Vとの関係を 【数6】 なる関数で表現し、f’(V)を電圧Vにおけるf
(V)の微係数とする時、V1なる予備駆動電圧で駆動
を行う工程と、 前記予備駆動電圧で駆動を行った後、 【数7】 となる通常駆動電圧V2にて電子放出素子のそれぞれの
特性を測定するために特性測定電圧を印加する測定工程
と、 測定された電子放出特性に基づいて前記複数の電子放出
素子の特性の基準値を求める工程と、 前記複数の電子放出素子の電子放出特性が前記基準値に
応じた値となるように前記複数の電子放出素子のそれぞ
れにそれぞれの特性シフト電圧V3を印加する工程と、 を備え、前記特性シフト電圧V3は予備駆動電圧V1よ
りも大きく、前記予備駆動電圧V1は前記通常駆動電圧
V2よりも大きく、かつ 【数8】 であることを特徴とする電子発生装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記電圧印加工程において印加される
電圧V1は、前記電圧印加工程の後に、前記電子放出素
子を駆動すべく前記電圧V2を印加した時に前記電子放
出素子に流れる電流をIf2、前記電圧印加工程におい
て前記電子放出素子に前記電圧V1を印加した時に前記
電子放出素子に流れる電流をIf1としたとき、If2
≦0.7If1となる電圧である請求項10に記載の電
子発生装置の製造方法。 - 【請求項12】 上記電圧V1及びV3での駆動が、パ
ルス電圧を印加する駆動であり、上記(式2) の左辺及
び(式3) の左辺の値の変化率が5%以下になるまでの
時間、上記各電圧での駆動を行うことを特徴とする請求
項10または11に記載の電子発生装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記特性シフト電圧の印加後、前記複
数の電子放出素子の特性を通常駆動電圧V2で再度測定
する工程と、再度測定の結果に基づいて通常駆動電圧を
変更する工程とを更に具備することを特徴とする請求項
10〜12のいずれかに記載の電子発生装置の製造方
法。 - 【請求項14】 前記測定工程では、各電子放出素子を
駆動する毎に、当該電子放出素子より放出される放出電
流を測定することを特徴とする請求項10〜13のいず
れかに記載の電子発生装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記測定工程では、各電子放出素子を
駆動する毎に、当該電子放出素子を流れる素子電流を測
定することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに
記載の電子発生装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記測定工程では、各電子放出素子を
駆動する毎に、当該電子放出素子より放出される電子に
より発光される螢光体の発光輝度を測定し、その測定し
た輝度を前記放出電流または素子電流に相当する値に変
換することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに
記載の電子発生装置の製造方法。 - 【請求項17】 前記測定工程では、各電子放出素子を
駆動する毎に、当該電子放出素子から放出される電子放
出効率を測定することを特徴とする請求項10〜13の
いずれかに記載の電子発生装置の製造方法。 - 【請求項18】 基板上に複数の電子放出素子を配設し
てなるマルチ電子源の各素子の電子放出特性を調整する
特性調整装置であって、 マルチ電子源を構成する電子放出素子を選択する選択制
御手段と、 前記選択制御回路により選択された素子に印加すべき電
圧パルスの波高値Vを設定する波高値設定手段と、 波高値設定手段に基づいて波高値Vの電圧パルスを印加
し選択素子を駆動する駆動手段と、 駆動時に、素子の電子放出電流または素子電流I、並び
に、前記電子放出素子からの電子放出を伴う電圧範囲に
おける電流Iと電圧Vとの関係を 【数9】 なる関数で表現し、f’(V)を電圧Vにおけるf
(V)の微係数とする時、 【数10】 を測定する手段と、 測定結果を格納するメモリと、メモリ出力結果に基づい
て、波高値設定回路の電圧パルスの波高値Vを再設定す
る制御手段とを具備することを特徴とするマルチ電子源
の特性調整装置。 - 【請求項19】 前記測定手段は、前記駆動手段が各電
子放出素子を駆動する毎に、当該電子放出素子より放出
される電子により発光される螢光体の発光輝度を測定す
る手段と、その測定した輝度を前記放出電流または素子
電流に相当する値に変換する手段とを具備するものであ
ることを特徴とする請求項18に記載のマルチ電子源の
特性調整装置。 - 【請求項20】 前記測定手段は、前記駆動手段が各電
子放出素子を駆動する毎に、当該電子放出素子から放出
される電子放出効率を測定する手段とを具備するもので
あることを特徴とする請求項18に記載のマルチ電子源
の特性調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4382199A JP2000243256A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | マルチ電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4382199A JP2000243256A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | マルチ電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000243256A true JP2000243256A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12674424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4382199A Pending JP2000243256A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | マルチ電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000243256A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003109508A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Canon Inc | 画像形成装置の特性調整方法、画像形成装置の製造方法、画像形成装置及び特性調整装置 |
| US6661179B2 (en) * | 2001-08-27 | 2003-12-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for adjusting characteristics of multi electron source |
| US6712660B2 (en) | 2001-08-06 | 2004-03-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for adjusting characteristics of electron source, and method for manufacturing electron source |
| US6822397B2 (en) | 2002-05-08 | 2004-11-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing image forming apparatus |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP4382199A patent/JP2000243256A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP1283540A3 (en) * | 2001-08-06 | 2005-02-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for adjusting characteristics of electron source, and method for manufacturing electron source |
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| JP2003109508A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Canon Inc | 画像形成装置の特性調整方法、画像形成装置の製造方法、画像形成装置及び特性調整装置 |
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