JP2003035842A - 光軸調芯装置 - Google Patents

光軸調芯装置

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JP2003035842A
JP2003035842A JP2001224431A JP2001224431A JP2003035842A JP 2003035842 A JP2003035842 A JP 2003035842A JP 2001224431 A JP2001224431 A JP 2001224431A JP 2001224431 A JP2001224431 A JP 2001224431A JP 2003035842 A JP2003035842 A JP 2003035842A
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Japan
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optical component
side optical
emitting side
receiving side
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JP2001224431A
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English (en)
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Sukemitsu Kondo
祐充 近藤
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SHI Control Systems Ltd
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SHI Control Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備コストの上昇を抑制した上で、短時間で
光軸調芯を実現可能とする。 【解決手段】 発光側光学部品60を保持する第1支持
部材と、その光を受光する受光側光学部品70を保持す
る第2支持部材とを備え、発光側及び受光側光学部品間
60,70の光軸を調芯する光軸調芯装置100におい
て、受光側光学部品70の受光可能範囲よりも広い受光
可能範囲を有し、発光側光学部品60が発する光を受光
してその位置を検出する位置検出装置147と、この位
置検出装置147を第1及び第2支持部材から独立して
移動可能とされ、位置検出装置147を発光側光学部品
60に対して近接・離隔自在に移動する検出側移動装置
と、を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、光学部品間の光
軸調芯を行う光軸調芯装置に関し、特に、当該調芯時間
を短縮する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光軸調芯装置は、発光部品や受光部品、
光ファイバ、光導波路等を組合わせる際に互いの光軸を
合致させるものである。光軸を高精度に一致させれば、
光デバイスの光伝達効率を高めることができる上に、ノ
イズが低減されて光電送距離を長くすることができる。
【0003】ここでは従来例として、光デバイスの一種
である図7に示されるようなLDモジュール50を製造
する場合を説明する。
【0004】LDモジュール50は発光側ブロック60
と受光側ブロック70とを備えている。発光側ブロック
60は、ケース52の内部に収容されるLD56と、こ
のケース52に固定されるレンズ58と、これらを覆う
保護スリーブ59と、を備えている。又、受光側ブロッ
ク70は、光ファイバー62と、この光ファイバー62
の先端側に設けられるフェルール64と、このフェルー
ル64を固定するスリーブ66と、を備える。
【0005】図8に、発光側ブロック60と受光側ブロ
ック70を光学的に調芯する光軸調芯装置10を示す。
光軸調芯装置10のベース12には、Y軸ステージ1
4、X軸ステージ16、θz軸ステージ18、θx−θ
y軸ステージ20がそれぞれ独立して動くことができる
状態で積層されている。θx−θy軸ステージ20には
コネクタ22が設けられており、このコネクタ22によ
って発光側光学部品である発光側ブロック60が保持さ
れている。この結果、発光側ブロック60はX−Y平面
内のスライドに加えて、θx、θy、θz方向の回転が
許容されている。
【0006】ベース12にはブラケット24を介して第
1Z軸ガイド26及び第2Z軸ガイド28が設けられて
いる。第1Z軸ガイド26には受光側ブロック70のス
リーブ66を保持する第1アーム30が設けられ、第2
Z軸ガイド28にはフェルール64を保持する第2アー
ム32が設けられている。このように2つのアーム3
0、32がZ軸方向に独立して移動できるようにしたの
は、調芯完了後に保護スリーブ59とスリーブ66を溶
接した後、第1アーム30のみを上方に開放して、スリ
ーブ66とフェルール64を溶接する必要があるからで
ある。なお、上記溶接の際に用いられるYAGレーザー
34は、図9に示されるように、120度の間隔で計3
箇所に設置されるのが一般的である。
【0007】次に調芯工程について説明する。
【0008】調芯とは、LD56から発生した光がレン
ズ58を介して集光された焦点に、光ファイバー62の
端面を一致させる作業である。
【0009】最初に、光軸調芯装置10に対して受光側
ブロック70と発光側ブロック60を、手作業によって
固定する。この時点で、すでに100 〜500μm 程
度の相対的な光軸のずれが発生してしまう。これは、固
定時の誤差のみならず、発光側ブロック60自体におけ
るLD56やレンズ58の組立て誤差の影響が大きい。
【0010】光ファイバー62の端面のコアは直径10
μm以下であり、LD56の光を受光することが可能な
範囲(以下受光可能範囲Kという)が約20μmとなる
ことからその範囲は極めて狭い。従って、調芯前の初期
状態ではLD56の光が光ファイバー62の受光可能範
囲Kから完全に外れていることが多く、受光側ブロック
70と発光側ブロック60がどのような位置関係にある
のか把握することすらできない。この問題を解決する手
法として図10に示されるようにX軸ステージ16とY
軸ステージ14を利用して発光側ブロック60を経路A
に沿って螺旋状に旋回させる手法を採用することが多
い。この旋回半径を徐々に大きくしていけば、いつかは
LD56の光が光ファイバー62の受光可能範囲Kに入
光し、受光側ブロック70と発光側ブロック60の位置
関係を光軸調芯装置10が確認することができる。上記
過程をここでは第1調芯工程と呼ぶ。
【0011】第1調芯工程が完了した後第2調芯工程に
入る。
【0012】上記受光可能領範囲Kでも場所によってそ
の光エネルギーの損失具合が異なる。従って、最も損失
の小さい地点、つまり光伝達効率の高い地点を正確に検
出する必要がある。そこで、先ずLD56の照射パワー
を一定に保ちつつ、発光側ブロック60全体を微少に移
動させて、光ファイバー62によって検出される光エネ
ルギーのピーク地点を検出する。このようにして、最終
的にサブミクロンオーダーの調芯が実現される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上の内容から察する
ことができるように、上記第1調芯工程はいわゆる「手
探り状態」であるので時間的なロスが大きい。例えば第
2調芯工程は1分程度で済むのに対して第1調芯工程は
5分以上かかる場合もある。又例えばLD56が当初か
ら故障していた場合、第1調芯工程が完了しないことに
よってその故障を検出することになるので、LD56の
故障を検出するだけでもかなり時間を要するという問題
があった。
【0014】この問題を解決しようとする技術として特
開平9−61752号公報に開示されている従来の光軸
調芯装置がある。図11に示されるこの光軸調芯装置8
0は、図8で示した光軸調芯装置10と異なり、受光側
ブロック70を保持するアーム84が、Z軸方向に加え
てX−Y軸方向にも移動可能となっている。一方、発光
側ブロック60を支持するテーブル82はベース(図示
省略)に固定されている。アーム84の先端側に光ファ
イバー62と光軸方向が平行で且つ端面が一致している
半導体位置検出装置(PSD)86が設置される。この
PSD86は自らの受光可能範囲内に入射した光の位置
を検出する機能を有している。
【0015】この光軸調芯装置80では、第1調芯工程
として発光側ブロック60の上方にPSD86を移動さ
せる。このPSD86の受光可能範囲は、光ファイバ−
62の受光可能範囲Kよりも広いので、組み付け誤差が
存在してもレーザー光の焦点位置を正確に検出すること
が出来る。従って、その位置情報に基づいてアーム84
を更に移動させ、発光側ブロック60の上方に受光側ブ
ロック70を位置決めすれば、光ファイバー62の検出
可能範囲Kにレーザー光を位置決めすることが出来、第
2調芯工程を即座に開始することが可能になる。
【0016】しかし、本光軸調芯装置80においては、
受光側ブロック70を退避させながらPSD86を発光
側ブロック60の上方に移動させる必要があるため、ア
ーム84の水平方向のストロークを大きく設定しなけれ
ばならない。しかも、第2調芯工程ではアーム84を極
めて高精度に位置決め・調芯する必要がある。
【0017】結局、大きいストロークと高精度な位置決
めの双方の機能を併せ持ったガイド機構をアーム84に
組み込む必要があり、光軸調芯装置80が非常に高価に
なるという問題があった。本発明者の検討によると、特
に今後、技術の進展によって調芯精度を更に高める必要
が生じてくると考えられるが、大きいストロークを維持
しながら位置決め精度をより一層高めるのは非合理的で
あると推察された。
【0018】なお、本装置80において受光側ブロック
70とPSD86を予め近接させておくことにより、ア
ーム84のストロークを小さくするという発想も存在す
るが、そのようにすると受光側ブロック70を手作業に
よってアーム84に固定する際の作業スペースが狭くな
ってしまう。又、作業中に手や受光側ブロック70がP
SD86に触れてしまうと、PSD86の検出精度が容
易に悪化してしまい正確な位置決めが困難になる。以上
のことから、実際には両者を接近させることが困難であ
った。
【0019】更にこの光軸調芯装置80では、アーム8
4に対して受光側ブロック70とPSD86の双方を設
置して両者を一体的に動かす構造なので、移動重量が増
大して慣性力が大きくなり、アーム84の位置決め精度
が悪化するという問題があった。また、本装置ではその
移動重量を軽減するために比較的軽量なPSD86を採
用していると考えられるが、ある程度の移動重量の増大
は避けることが出来ない。それに加えて実際には上記レ
ーザー光を検出できるPSD86は市販されておらず本
装置80の為に専用に設計・製造することが必要とな
り、装置80の製造コストが益々増大するという問題が
あった。
【0020】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、極めて合理的な構造によって調芯時間を大幅に
短縮可能な光軸調芯装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、光を発する発
光側光学部品を保持する第1支持部材と、前記光を受光
する受光側光学部品を保持する第2支持部材とを備え、
前記第1及び第2支持部材を相対的に移動させること
で、前記発光側及び受光側光学部品間の伝達光量が大き
くなるように調芯する光軸調芯装置において、前記受光
側光学部品の受光可能範囲よりも広い受光可能範囲を有
し、前記発光側光学部品が発する光を受光して該光の位
置を検出する位置検出装置と、前記位置検出装置を前記
第1及び第2支持部材から独立して移動可能とされ、該
位置検出装置を前記発光側光学部品に対して近接・離隔
自在に移動する検出側移動装置と、を備えることにより
上記目的を達成するものである。
【0022】本発明者は、位置検出装置を第1・第2支
持部材から独立して移動させることにより、第1・第2
支持部材のストロークを小さくすることに着目した。
【0023】本発明においては、位置検出装置による位
置計測の際に、上記検出側移動装置を利用して当該位置
検出装置を発光側光学部品に近接させる。その結果、従
来のように第1・第2支持部材側を大きく移動させる必
要がないので、第1・第2支持部材のストローク量を小
さくし、且つ位置決め精度を高く設定することが出来
る。つまり、調芯用のガイド機能を短ストローク・高精
度に特化することが可能になり、その分だけ、光軸調芯
装置における装置コストを低減させることができる。
【0024】更に、最終的な調芯の際においては位置検
出装置を移動させる必要がない。第1・第2支持部材が
位置検出装置から独立しているからであり、その結果、
調芯時の移動重量が軽減して調芯速度・調芯精度を高め
ることが可能になる。このことは、位置検出装置を選択
する際にコンパクト・軽量という制約から解放されるこ
とを意味し、市販されているCCDカメラやラインセン
サ等を積極的に採用することが可能となり、装置コスト
を更に低減させることに繋がる。
【0025】また、必要がないときは位置検出装置を光
学部品から退避させることができるので、発光側・受光
側光学部品を第1・第2支持部材に取り付ける際の作業
スペースを広く確保することが出来るようになる。な
お、ここでいう「独立」とは、位置検出装置と第1及び
第2支持部材との相対的な位置関係が変化可能な状態を
意味している。
【0026】又上記検出側移動装置の構造としては、例
えば前記第1及び第2支持部材から独立した部材であっ
て、前記位置検出装置を保持可能なブラケットと、前記
ブラケットを前記第1及び第2支持部材から独立して移
動可能とされ、前記位置検出装置を前記発光側光学部品
に対して近接・離隔自在に案内する検出側ガイド機構
と、を備えるようにすることが好ましい。
【0027】又特に上記発明においては、前記位置検出
装置が撮像装置であり、該撮像装置によって撮影された
映像を画像処理することによって前記発光側光学部品が
発する光の位置を検出することが好ましい。
【0028】CCDカメラやラインセンサ、撮像管など
の撮像装置は画像処理によって高精度の計測が可能であ
ることに加えて、多くのものが市場に流通しており比較
的低価格である。更に、PSD等と異なり、撮像装置の
場合は光の焦点に受光面を位置決めする必要がなく、取
り付け位置を柔軟に選択することが出来る。その理由と
しては、撮像装置のように画像処理によって光の位置を
計測する場合、多少拡散されたスポット光であってもそ
の中心を算出することが可能であり、むしろ光が拡散し
ている方が検出精度を高めることが出来るからである。
撮像装置のサイズが多少大きいとしても、上記のように
検出側ガイド機構を利用して当該撮像装置を受光側光学
部品に対して近接・離隔させることができるので、十分
な作業スペースを確保することができる。
【0029】又上記発明においては、前記受光側光学部
品を前記発光側光学部品から離隔させることが可能な受
光側ガイド機構を設け、前記受光側ガイド機構によって
前記受光側光学部品が前記発光側光学部品から離隔され
ている間に、前記位置検出装置を前記発光側光学部品に
近接させて前記発光側光学部品が発する光の位置を検出
することが望ましい。
【0030】なお、前記位置検出装置を前記発光側光学
部品側に近接させる際に、所定のストッパによって位置
決めするようにすることも好ましい。このようにする
と、検出側ガイド機構による位置検出装置の位置決め精
度を安定させることが出来る。
【0031】又、上記発明においては一例として受光側
光学部品が移動可能となっている場合を示したが、反対
に発光側光学部品が自身の光軸に対して垂直方向に移動
可能とされており、所定の場所に該発光側光学部品と前
記位置検出装置の両者を移動させて前記発光側光学部品
が発する光の位置を検出するようにしてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施形態の例について詳細に説明する。なお、本実施形
態では図7で説明したLDモジュール50を製造する場
合を示すので、当該LDモジュール50については同一
符号を付することによって詳細な説明は省略する。
【0033】図1に本発明の第1実施形態に係る光軸調
芯装置100を示す。
【0034】この光軸調芯装置100は、LDモジュー
ル50の発光側ブロック60(発光側光学部品)と受光
側ブロック70(受光側光学部品)を光学的に調芯する
ものである。この光軸調芯装置100のベース112に
は、Y軸ステージ114、X軸ステージ116、θz軸
ステージ118、θx−θy軸ステージ120がこの順
に積層されており、それぞれが独立して動くようになっ
ている。θx−θy軸ステージ120にはLD用のコネ
クタ122が設けられる。コネクタ122は本発明にお
ける第1支持部材に相当するものであり、発光側ブロッ
ク60を保持する機能を有している。なお、このコネク
タ122からLD56に対して所定の電力が供給される
ことでLD56が発光する。
【0035】ベース112にはブラケット124を介し
て第1Z軸ガイド126及び第2Z軸ガイド128が設
けられる。第1Z軸ガイド126には受光側ブロック7
0のスリーブ66を保持する第1アーム130が設けら
れ、又、第2Z軸ガイド128にはフェルール64を保
持する第2アーム132が設けられている。第1及び第
2アーム130、132は本発明における第2支持部材
に相当しており、又第1及び第2Z軸ガイド126,1
28が本発明における受光側ガイド機構に相当してい
る。従って、第1及び第2Z軸ガイド126,128
は、第1及び第2アーム130,132を、受光側ブロ
ック70の光軸方向に案内することで、受光側ブロック
70を発光側ブロック60に対して近接・離隔可能とな
っている。なお、調芯工程完了後の溶接の際に用いられ
るYAGレーザー134は図2に示されるように120
度の間隔で計3箇所に設置されている。
【0036】図3に拡大して示されるように、ベース1
12には更に、位置検出装置147と検出側移動装置を
備えた検出機構140が設けられている。検出側移動装
置は具体的に、位置検出装置147を保持するブラケッ
ト142と、このブラケット142を移動可能とする検
出側ガイド機構143とを備えており、当該ブラケット
142は上記コネクタ122や第1・第2アーム13
0,132から独立した部材となっている。又検出側ガ
イド機構143はベース112とブラケット142の間
に設置されて、ベース112に対してブラケット142
を相対的に移動させる機能を有する。この結果検出側移
動装置は、位置検出装置147を発光側及び受光側ブロ
ック60,70から独立して移動させ、受光側ブロック
60に近接・離隔させることが可能となっている。
【0037】なお、位置検出装置147が発光側ブロッ
ク60に近接する際の位置決めは、ベース112に設置
されるストッパ112Aによってなされる。本実施形態
では、ストッパ112Aと共に停止位置を微調節可能な
ショックアブソーバ112Bも設置されており、停止位
置精度が更に向上するように考慮されている。つまり、
本ストッパ112Aにブラケット142を当接させるシ
ンプルな構成により数ミクロンオーダーの正確な位置決
めが達成されることになる。特に本実施形態では、受光
側ブロック70が上昇して発光側ブロック60から離隔
している最中に、当該受光側ブロック70と発光側ブロ
ック60の間に位置検出装置147が挿入され、発光側
ブロック60(LD56)が発する光の位置を検出する
ようになっている。
【0038】具体的に上記位置検出装置147は撮像装
置であり、拡散レンズ148とCCDカメラ部150
と、このCCDカメラ部150によって撮影された映像
を計算処理する画像処理装置152とを備える。LD5
6から発した光は拡散レンズ148によって拡大され、
多少スポット径が大きくなった状態でCCDカメラ部1
50に入射する。位置検出装置147の検出可能範囲
は、光ファイバ62の検出可能範囲よりも大きく設定さ
れており、ここでは直径約2000μmの円形領域に設
定される。なお、拡散レンズ148によってレーザー光
を拡散させてから映像として取り込むようにしたのは、
CCDカメラ部150によるレーザー光の検出精度をよ
り高くするためである。特に、ここでは画像処理によっ
て位置情報を導き出すことから、拡散されたレーザー光
の中心位置を計算によって求めることで当該レーザー光
における光軸の正確な位置を容易に求めることができ
る。
【0039】次に、調芯工程について説明する。
【0040】先ず、作業者が受光側ブロック70と発光
側ブロック60を光軸調芯装置100にセットする。そ
の後、受光側ブロック70を下降させることで、そのス
リーブ66と発光側ブロック60の保護スリーブ59を
当接させて両者の光軸を平行にする。しかし、この時点
で両者の光軸は100μm程度以上ずれており、光ファ
イバー62の受光可能範囲が直径約20μm程度の円形
であることから、このままだとLD56のレーザー光は
当該受光可能範囲からはみ出してしまう。
【0041】そこで本装置100では第1及び第2Z軸
ガイド126,128によって受光側ブロック70を上
昇させ、受光側ブロック70と発光側ブロック60の間
に撮像装置147を挿入する。LD56のレーザー光を
CCDカメラ部150によって受像し、レーザー光のX
−Y平面内における正確な位置を計測する。その結果、
レーザー光の光軸と光ファイバー62の光軸のずれ量を
算出することが出来る。
【0042】計測完了後、撮像装置147を発光側ブロ
ック60上方から退避させ、受光側ブロック60を再度
下降させる。その際に、上記算出結果に基づいてX軸ス
テージ116及びY軸ステージ114によって発光側ブ
ロック60を移動させ、LD56が発するレーザー光を
光ファイバー62の受光可能範囲内に位置決めする。上
記検出機構140によるレーザー光の位置計測誤差は数
μm程度であることから、上記受光可能範囲(直径約2
0μm)であれば確実に位置決めすることができる。こ
の時点で第1調芯工程が完了し、その所要時間は約数秒
程度である。
【0043】その後、従来と同様に第2調芯工程に入
る。具体的には、発光側ブロック60を微少移動させな
がら、光ファイバー62に接続された光パワー検出装置
(図示省略)よってLD56のレーザー光のパワーを計
測する。その結果図4に示されるように、受光可能範囲
内で光パワーPのピーク地点Tを検出することができる
ので、その場所Tを調芯ポイントとする。この第2調芯
工程の所要時間は従来と同様約1分である。
【0044】以上のようにして調芯が完了したら、次
に、発光側ブロック60の保護スリーブ59と受光側ブ
ロック70のスリーブ66を再度当接させて、その後、
両者をYAGレーザー134によってレーザー溶接し、
更にスリーブ66とフェルール64を同様にレーザー溶
接する。この結果、LDモジュール50が完成する。
【0045】本第1実施形態では、撮像装置147を発
光側及び受光側ブロック60,70から独立して移動さ
せている。従って撮像装置147による位置計測の際に
X−Y方向に各ブロック60,70を大きく移動させる
必要が無いので、そのストローク量を小さく設定するこ
とが出来る。つまり、X−Y方向に極めて精細な位置決
めが要求される調芯用の案内機能を短ストロークに特化
することが可能になり、その分だけ、光軸調芯装置にお
ける装置コストを低減させることができる。
【0046】又、本実施形態では発光側ブロック60の
上方にCCDカメラ部150を挿入するために、受光側
ブロック70をZ軸方向に上昇させるようにしたが、Z
軸方向の場合はX−Y方向のずれが発生しにくいので、
調芯誤差をより低減することが可能となる。
【0047】更に、第2調芯工程においては発光側ブロ
ック60のみを移動させればよく、撮像装置147を移
動させる必要がない。このようにすると調芯時の移動重
量が軽減して慣性力が低減し、調芯精度・調芯精度を高
めることが可能になる。これは、位置検出装置(撮像装
置)147を選択する際にコンパクト・軽量という制約
から解放されることを意味し、本光軸調芯装置100で
実現されているように、市販されているCCDカメラや
ラインセンサ等を積極的に採用することが可能となり、
PSD等を利用するより設備コストを大幅に低減するこ
とが出来る。なお、CCDカメラ部150はPSD等よ
りも大型で且つ重いが、上記のように発光側及び受光側
ブロック60,70から独立した検出機構140であれ
ば慣性の問題も生じない。
【0048】また、必要がないときは撮像装置147を
退避させることができるので、発光側・受光側ブロック
60,70を装置100に取り付ける際の作業スペース
を広く確保することが出来るようになる。
【0049】なお、第1実施形態では撮像装置147の
受光面がLD56の光軸方向に対して垂直となっている
場合を示したが、本発明はそれに限定されない。例えば
図5に示されるように、撮像装置147として拡散レン
ズ148の前にミラー146を設置し、位置計測の為に
レーザー光の光軸S1を屈曲させても構わない。このよ
うにすると、CCDカメラ部150の設置場所を柔軟に
変更することが可能になり、例えばCCDカメラ部15
0を水平に設置して、検出機構140全体を低重心構造
とすることが出来る。
【0050】次に図6を参照して本発明の第2実施形態
にかかる光軸調芯装置200を説明する。なお、検出機
構240を除いた他の構成については第1実施形態とほ
ぼ同様であるので、その光軸調芯装置100に付された
符号と下二桁を一致させることによって本光軸調芯装置
200における各部材の説明を省略する。
【0051】本光軸調芯装置200では、位置検出装置
247が所定の検出側ガイド機構243に沿って移動自
在に配置されている。検出側ガイド機構243のストロ
ークは第1実施形態と比較して多少短く設定されてお
り、位置検出装置247を、受光側ブロック70の光軸
に対して距離Hだけ離れた場所(これを計測地点と呼
ぶ)に位置決めする。一方、発光側ブロック60を移動
させるY軸ステージ214及びX軸ステージ216のス
トロークは第1実施形態よりも多少大きく設定されてお
り、発光側ブロック60を上記計測地点まで移動可能と
なっている。つまり、受光側位置検出装置247と発光
側ブロック60とが共通の場所(受光側ブロック70の
光軸から所定方向に距離Hだけ離れた場所)で互いに接
近し、位置検出装置247が発光側ブロック60の位置
を検出することが出来る。
【0052】又ベース212にはブラケット224を介
して第1Z軸ガイド226及び第2Z軸ガイド228が
設けられるが、そのストロークは第1実施形態よりも大
幅に小さく設定されている。これは発光側ブロック60
が上記計測地点に積極的に移動することから、受光側ブ
ロック70と発光側ブロック60の間に撮像装置247
を挿入する必要が無いからである。
【0053】次に調芯工程について説明する。
【0054】作業者が発光側ブロック60と受光側ブロ
ック70を光軸調芯装置200に設置する際には検出機
構240が受光側ブロック70から離隔する。こうする
ことで広い作業スペースが確保される。第1調芯工程の
際は、図6の2点鎖線で示されるように発光側ブロック
70を計測ポイントまで移動させると共に、位置検出装
置247も同じ場所に移動させて、LD56が発するレ
ーザー光のX−Y平面内における正確な位置を計測す
る。その後、検出機構240が退避すると共に発光側ブ
ロック60が受光側ブロック70に接近し、即座に第2
調芯工程に入る。
【0055】本光軸調芯装置200においては、X軸ス
テージ216、Y軸ステージ214のストロークを第1
実施形態よりも多少大きく設定する必要があるものの、
それでもなお検出機構240が十分なストロークで移動
する分だけ、合理的な機能分担がなされている。つま
り、計測時の移動ストローク量の大部分を、独立部材で
ある検出機構240側で受け持ち、Y軸及びX軸ステー
ジ214,216は最終的な位置決め(調芯)精度の向
上に特化できるように配慮されている。
【0056】その結果、当該X軸及びY軸ステージ21
6、214の精度をより低コストで向上させることが出
来るようになる。又本装置200においても、検出機構
240がLDモジュール50から独立して保持されてい
るので、CCDカメラ部250の重量によって位置決め
(調芯)精度を悪化させることがない。
【0057】以上、本実施形態では位置検出装置とし
て、レーザー光を映像として検出する撮像装置(例えば
CCD)を採用する場合に限って示したが、本発明はそ
れに限定されず、レーザー光を受光して位置検出可能な
ものであればどのようなものでも構わない。また、本発
明における発光側光学部品とは、LDのように自ら光を
発する部品に限定されず、当該部品に調芯用の光が供給
されて間接的に光を発するような部品(例えば光導波路
や光ファイバー)でも構わない。
【0058】更に、本実施形態ではLDモジュール50
を組み立てる場合に限って例示したが、本発明はそれに
限定されず、光導波路モジュール等を組み立てる場合の
ように光軸調芯工程が必要となる全てに状況に適用する
ことが出来る。
【0059】又、ここでは2つの実施形態を示したが、
本発明の要旨を逸脱しない範囲であればこれらの各部分
等を適宜組み合わせた実施形態も存在し、更に、今回示
した形態以外の各種実施形態も存在する。更に、明細書
全文に表れてくる部材の形容(機能・形状)はあくまで
例示であって、これらの記載に限定されるものではな
い。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、設備コストを低減した
上で、高精度の光軸調芯を短時間で実現することが出来
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光軸調芯装置を示
す側面図
【図2】同光軸調芯装置の示す上面図
【図3】同光軸調芯装置の検出機構を拡大して示す側面
【図4】同光軸調芯装置による第2調芯工程において光
ファイバーを介して計測される光パワーの推移を示す線
【図5】本発明の第1実施形態の他例に係る光軸調芯装
置を示す側面図
【図6】本発明の第2実施形態に係る光軸調芯装置を示
す側面図
【図7】従来の光軸調芯装置で調芯されるLDモジュー
ルを拡大して示す断面図
【図8】同光軸調芯装置を示す側面図
【図9】同光軸調芯装置を示す上面図
【図10】同光軸調芯装置の調芯工程における発光側光
学部品の移動軌跡を示す線図
【図11】従来の他の光軸調芯装置を示す斜視図
【符号の説明】
50…LDモジュール 100、200…光軸調芯装置 112、212…ベース 112A、212A…ストッパ 114、214…Y軸ステージ 116、216…X軸ステージ 126、226…Z1軸ステージ 128、228…Z2軸ステージ 140、240…検出機構 142、242…ブラケット 143、243…検出側ガイド機構 144、244…アーム 146…ミラー 147、247…位置検出装置 148、248…拡散レンズ 150、250…CCDカメラ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を発する発光側光学部品を保持する第1
    支持部材と、前記光を受光する受光側光学部品を保持す
    る第2支持部材とを備え、前記第1及び第2支持部材を
    相対的に移動させることで、前記発光側及び受光側光学
    部品間の伝達光量が大きくなるように調芯する光軸調芯
    装置において、 前記受光側光学部品の受光可能範囲よりも広い受光可能
    範囲を有し、前記発光側光学部品が発する光を受光して
    該光の位置を検出する位置検出装置と、 前記位置検出装置を前記第1及び第2支持部材から独立
    して移動可能とされ、該位置検出装置を前記発光側光学
    部品に対して近接・離隔自在に移動する検出側移動装置
    と、を備えることを特徴とする光軸調芯装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記検出側移動装置
    が、前記第1及び第2支持部材から独立した部材であっ
    て、前記位置検出装置を保持可能なブラケットと、 前記ブラケットを前記第1及び第2支持部材から独立し
    て移動可能とされ、前記位置検出装置を前記発光側光学
    部品に対して近接・離隔自在に案内する検出側ガイド機
    構と、を備えることを特徴とする光軸調芯装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記位置検出装置が撮像装置であり、該撮像装置によっ
    て撮影された映像を画像処理することによって前記発光
    側光学部品が発する光の位置を検出することを特徴とす
    る光軸調芯装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、 前記受光側光学部品を前記発光側光学部品から離隔させ
    ることが可能な受光側ガイド機構を設け、 前記受光側ガイド機構によって前記受光側光学部品が前
    記発光側光学部品から離隔されている間に、前記位置検
    出装置を前記発光側光学部品に近接させて前記発光側光
    学部品が発する光の位置を検出するようにしたことを特
    徴とする光軸調芯装置。
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