JP2003035626A - 密封包装物の検査方法及びその装置 - Google Patents

密封包装物の検査方法及びその装置

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JP2003035626A JP2001222020A JP2001222020A JP2003035626A JP 2003035626 A JP2003035626 A JP 2003035626A JP 2001222020 A JP2001222020 A JP 2001222020A JP 2001222020 A JP2001222020 A JP 2001222020A JP 2003035626 A JP2003035626 A JP 2003035626A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的平坦な対向両面を有する密封包装物のピ
ンホールの有無の検査に当って、検査の精度を上げて製
品の品質向上を確保すると共に検査装置の故障の場合の
自己診断を可能とする。 【解決手段】密封包装物3を、コンベヤ4、4で搬送し
ながら搬送路Aの片側に配置した導電子5と他方の側に
配置した二つの導電子6、6のうちの少くとも一方とを
対向両面に接触させて高圧電源7からの高電圧で帯電せ
しめ、導電子5が接触している部分と二つの導電子6、
6のうちの少くとも一方が接触している部分に電流変化
が起こっているか否かを電流検知装置8で検知する一
方、前記各導電子の接触部前後の側部に光ファイバー9
の端面を臨ませて該接触部で発生するスパークによる発
光をとらえ光結合器10等を介して光検知装置13で検知
し、両検知装置8、13からの検知信号を検知信号処理
装置14で処理してピンホールの有無より製品の良否等を
通過製品表示器15に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、血液製剤、生理
食塩水等の医療用消耗品、食品その他各種の導電性を有
する内容物を電気絶縁性被膜で被包した密封包装物のピ
ンホールを検査するための方法と装置に関し、特に精度
良く検査するためのものである。
【0002】
【従来の技術】密封包装は、内容物の滅菌状態を保つた
めに、当今、輸血用血液、血液製剤その他各種の医療用
消耗品やレトルト食品等の食品その他多くの商品に用い
られている。医療消耗品にピンホールがあると、内容物
の汚染・変質の原因となり、また、食品の場合には包装
の中身が大気に接触して変質・腐敗の原因となるため、
これら密封包装物のピンホール検査は極めて重要であ
る。
【0003】従従来、この種ピンホール検査方法とし
て、例えば、一対の電極間に被検物である密封包装物を
挟み、各電極と被検物に形成される静電容量に大差をつ
けて両電極間に電圧を掛け、一方の電極と被検物との間
に閃落によって生じる電流を検出することによりピンホ
ールを検査するものがあった(例えば、特公昭50−6
998号公報)。
【0004】前記閃落によって生じる電流を検出するこ
とによりピンホールの有無を検出するに当って、実際の
作業面では、検出電流の変化(大小)によってピンホー
ルの有無を検出するようにしている。この場合にあって
は、密封包装物を挟む両電極に電圧を掛けるとピンホー
ルの有無にかかわらず漏れ電流や充電電流が必ず流れ、
特に高電圧になるほどそれが大きくなる傾向があり、ま
た、検査時の雰囲気を形成する被検物外周の湿度や温度
の影響を受け雨や湿度の高い場合は漏れ電流が大きくな
るなど天候によって左右され、さらに、浮遊している微
細な塵などの影響により検出部における電流に誤差を生
じ、短時間に流れる電流の大小による判別ではピンホー
ルがないのにあるように判別するなど、誤動作の発生は
避けられなかった。
【0005】さらに密封包装物を挟む両電極に高電圧を
掛けた場合、密封包装物の電気絶縁性被膜の弱い部分に
電位差が集中してピンホールを作ってしまい、結果的に
ピンホールを増やすことになり、被検物に悪影響を及ぼ
すという問題もあった。
【0006】そこで、本出願人は先に前記密封包装物を
接地した支持電極上に載置する一方、密封包装物の被検
端部に密接ないし近接対面せしめた電極と前記支持電極
との間に直流高電圧を印加して充電せしめ、次いで、前
記支持電極の接地を外し又は接地を外さないで、前記被
検端部に密接せしめた前記電極を接地せしめ、被検端部
からの放電電流を検知して密封包装物のピンホールを検
査する方法を開発した(特許第2908751号等)
【0007】前記閃落に寄って生じた電流を検出するこ
とによりピンホールの有無を検出する方法や本願人が開
発した前記方法は、いずれも、密封包装物の被検端部に
電極を密接ないし近接対面させておき、密封包装物を挟
む両電極に高電圧を印加するか、密封包装物の被検端部
と密封包装物を支持している支持電極との間に高電圧を
印加するものである。従って、密封包装物の被検端部と
支持電極が接触している面にピンホールがあるかないか
を検出することはできるものの、密封包装物の対向する
比較的広い面積を有する二つの面にピンホールがあるか
ないかを両面からの同時の検査で検出することはできな
かった。
【0008】本願人は、さらに検査方法を模索し実験を
重ね、密封包装物が比較的平坦な場合においてその両面
から高電圧を掛けると、密封包装物の対向する比較的平
坦な両面の少なくとも一方にピンホールがあるかないか
を両面からの同時の検査で検出できることを見出し、特
願平11−344116(特開平2001−16331
2号)により該密封包装物の検査方法とその装置の提案
を行った。その発明は、導電性を有する内容物を電気絶
縁性被膜で被包した密封包装物を前後二つのコンペヤで
搬送しながら、その搬送路の片側に配置した導電子と他
の側に配置した前後二つの導電子のうちの少なくとも一
方を、搬送中の密封包装物の対向する両面に接触させ、
この状態下において、密封包装物に高圧電源から高電圧
を印加し、片側の導電子が接触している部分と他の側の
二つの導電子のうちの少くとも一方が接触している部分
に電流変化が起こっているか否かを電流検知装置で検知
し、搬送されている密封包装物のピンホールを検出する
というものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本出願人による前記特
開平2001−163312号の発明では、両面が特に
平坦な密封包装物、例えば、輸血用血液、血漿等の血液
製剤その他各種の医療消耗品やレトルト食品等の食品そ
の他のものを密封包装物した平坦な両面を有するものの
ピンホール検査に適用すると極めて有利である。然し乍
ら、製品の検査精度がきわめて厳密を要するものでは、
検査装置の故障による不良品の発生は致命的な問題とな
る。すなわち、ピンホール有無の検査の安全が守られる
ように手段を講じる必要がある。本発明はこのような観
点からなされたものであって、検査の精度を上げること
で製品の品質向上を確保するとともに、検査装置の故障
による不良品の発生を防止するために装置の故障の場合
の自己診断を可能とした密封包装物の検査方法及びその
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の検査方法では、
輸血用血液、血液製剤その他の各種の導電性を有する内
容物1を電気絶縁性被膜2で被包した密封包装物3を搬
送しながら、その搬送路Aの片側に配置した導電子5と
その他方の側に配置した前後二つの導電子6、6のうち
少くとも一方とを、搬送中の密封包装物3のうち内容物
1が存する部分における対向両面に同時に接触させる。
そして、この状態下において、高電圧で密封包装物3に
帯電させ、導電子5が接触している部分と二つの導電子
6、6のうちの少くとも一方が接触している部分に電流
変化が起こっているか否かを検知するとともに、各導電
子5、6、6と密封包装物3の電気絶縁性被膜2との接
触部の前後の側方に光フアイバー9の入光端面を対面さ
せて、該光ファイバー9を介して各導電子5、6、6が
接触している部分にスパーク放電Sによる発光が起って
いるか否かを検知する。そして、導電子と電気絶縁性被
膜の接触部の電流変化の検知と放電による発光の有無の
検知とにより、密封包装物3のピンホールを確実に検出
する一方、電流変化の検知と発光の有無の検知の何れか
一方のみの検知により検知手段の不良を判別可能にする
ものである。
【0011 】この方法を用いると、搬送路Aの片側に配
置した導電子5とその他方の側に配置した前後二つの導
電子6、6のうちの少くとも一方とが、搬送中の前記密
封包装物3のうち内容物1が存する部分における対向両
面に同時に接触する。そして、この状態下で密封包装物
3に高電圧で帯電させ、導電子5が接触している部分と
二つの導電子6、6のうちの少くとも一方が接触してい
る部分に電流変化が起こっているか否かを検知すれば、
一つの密封包装物3のうち内容物1が存する部分におけ
る対向両面の少くとも一方にピンホールがあるかないか
を両面からの同時の検査で検出することができる。ま
た、各導電子5、6、6と密封包装物3の電気絶縁性被
膜2との接触部の該被膜にピンホールがあると導電子と
内容物1との間に火花放電(スパーク)が発生するの
で、該スパーク放電Sによる発光を光ファイバー9を介
して検知すれば、電流変化の検知の場合と同様にして、
密接包装物3の内容物1が存する部分における対向両面
の少くとも一方にピンホールがあるかないかを両面から
の同時検査で検出することができる。この場合、電流変
化の検知と発光の有無の検知とを同時に行うことによ
り、ピンホール検査の精度を上げることで製品の品質を
上げることができる。そして、電流変化の検知と発光の
有無の検知とが喰い違っていずれか一方のみが検知され
た場合、何れかの検知に故障等の問題があることが判
り、その対策を促すことができる。
【0012】また、本発明の検査装置では、輸血用血
液、血液製剤その他各種の導電性を有する内容物1を電
気絶縁性被膜2で被包した密封包装物3を搬送するため
の二つのコンペヤ4、4を、前記密封包装物3を受け渡
しできる間隔を置いて前後に配置する。また、前後二つ
のコンベヤ4、4の間から導電子5を搬送路Aに臨ま
せ、この搬送路Aの反対側からも前後二つの導電子6、
6を、少くともその一方と前記導電子5とが一つの密封
包装物3のうち内容物1が存する部分における対向両面
に同時に接触する間隔を置いて前記搬送路Aに臨ませ
る。そして高圧電源7からの単一電極としての前記搬送
路Aの両側に位置している導電子5と導電子6、6のい
ずれか一方に高圧電源7を、他方に導電子5が接触して
いる部分と二つの導電子6、6のうちの少くとも一方が
接触している部分に電流変化が起っているか否かを検知
するための電流検知装置8を接続する。
【0013】さらに、前記各導電子5、6、6先端の各
導電性ブラシ5a、6a、6aと密封包装物3の電気絶縁性被
膜2との接触部前後の側方に、該接触部におけるスパー
ク放電Sによる発光を入力するために各導電性ブラシ5
a、6a、6aと光ファイバー9との関係位置を示す図2に
示すように光ファイバー9の入光端面をそれぞれ対面配
置するとともに、各光ファイバー9の他端を光結合器1
0に接続する。次いで、光結合器10の光出力を光電子
増倍管12を介して増大せしめて光検知装置13に入力
するごとく接続する。そして前記電流検知装置8からの
電流変化が起っているか否かの検知信号と前記光検知装
置13からの前記接触部における放電による発光が起っ
ているか否かの検知信号とを検知信号処理装置14に入
力するごとく接続する。この検知信号処理装置14に於
て電流変化検知信号と発光検知信号の有り無しを処理し
て、電流変化検知信号と発光検知信号とが入力しないと
き搬送密封包装物3にピンホールがなく該密封包装物3
が良品である信号を、前記両信号が入力したときは搬送
密封包装物3にピンホールがあり該密封包装物3が不良
品である信号を、前記両信号の何れかが入力し、何れか
が入力しないときは前記電流検知と前記発光検知の何れ
かが検知不良で前記密封包装物3が要再検査品で装置を
停止点検を要する旨の信号をそれぞれ出力して通過製品
表示器15に入力・表示するように構成されている。
【0014】この装置を用いると、前後二つのコンベヤ
4、4の走行により前記密封包装物3を搬送させること
ができる。そして搬送路A上を移動している一つの密封
包装物3のうち内容物1が存する部分における対向両面
に、搬送路Aの片側に配置した導電子5と他方の側に配
置した前後二つの導電子6、6のうちの少くとも一方と
が同時に接触する。そして、この状態下で前記密封包装
物3に高圧電源7により高電圧で帯電せしめ、導電子5
が接触している部分と二つの導電子6、6のうちの少く
とも一方が接触している部分に電流変化が起っているか
否かを電流検知装置8により検出する。すなわち、搬送
中の密封包装物3のうち内容物が有する部分における対
向両面の何れか一方にピンホールがある場合は、導電子
5が接触している部分と二つの導電子6、6のうちの少
くとも一方が接触している部分に電流変化が起る。
【0015】一方、前記各導電子5、6、6先端の導電
性ブラシ5a、6a、6aと密封包装物3の電気絶縁性被膜2
との接触部前後の側方に入光端面を対面配置した各光フ
ァイバー9には、前記接触部の被膜2にピンホールがあ
る場合は、密封包装物3の高電圧による帯電により該ピ
ンホールを通して各導電性ブラシの被膜接触部と内容物
1との間でスパーク放電Sが発生し、該放電による発光
が入力する。このとき光ファイバー9にとらえられて入
力した発光は該光ファイバー9が接続された光結合器1
0に入力する。この場合、包装物の上下両面の何れの光
ファイバーからも、該ファイバーが側方に位置する導電
性ブラシの接触部に放電があれば光をとらえ光結合器1
0に入力することができる。この光結合器10からの光
出力は光電子増倍管12で増大され、光検知装置13で
前記接触部に放電による発光が起こっているか否かを検
知する。すなわち、搬送中の密封包装物3のうち内容物
が存する部分における対向両面の何れか一方にピンホー
ルがある場合は、片側の導電性ブラシ5aが接触している
部分と他の側の導電性プラシ6a、6aのうちの少なくとも
一方が接触している部分の何れかのピンホールのある部
分がスパーク放電Sにより発光する。そして、前記導電
子の接触している部分に起る電流変化は電流検知装置8
により検知することができるとともに、同様に接触しい
る部分に起こる放電(スパーク)による発光は光検知装
置13により検知することができる。
【0016 】前記電流変化の電流検知装置8による検知
と前記放電による発光の光検知装置13による検知とで
ピンホールの有無を検出することにより、検査装置を通
過する密封包装物3の検査の精度を上げ、製品の品質を
上げることができる。そして、装置が故障の場合の自己
診断を可能として、検査装置の故障による検査ミスの発
生を防止することができる。
【0017】また、光ファイバー9の入光端面前面より
光電子増倍管12の入力部に至る放電による発光の通路
の任意位置に、該発光が通過可能に紫外線透過・可視光
吸収フイルター11を配設することが望ましい。該フイ
ルター11の配設により、明るい処での光の検知が難し
い場合でも、放電現象(スパーク放電)により発生した
紫外線のみを検知して容易に該発光を検知せしめること
ができる。前記配設に当っては、各光ファイバー9の入
光端面の前面、又は光結合器10の前面に各光ファイバ
ー9の端末毎や、各光ファイバー9の端末をまとめた端
部に、又は光結合器10と光電子増倍管12との間など
任意箇所に配設することができる。なお、光ファイバー
9も紫外線を通しやすいものを使用するようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付の図面に基づいて詳細に説明する。本発明における
「導電性を有する内容物」の概念の中には、明らかに導
電性を有するもののほか、御飯、純水のように少くとも
帯電させ得るような物質も含まれる。また、本発明にお
いて、導電性を有する内容物1を被包すべき密封包装物
3の電気絶縁性被膜2には、内容物1に対応してプラス
チックないしプラスチックフイルム又はガラスが用いら
れる。すなわち、内容物1が輸血用血液、血漿等の血液
製剤のような場合には、それを密封包装するために通
常、プラスチック製の平坦な袋が用いられる。また、レ
トルト食品で複合フィルム(ラミネートフィルム)の袋
を用いたものでも、検査すべき密封包装物の対象となり
得る。この場合には、ナイロンとポリプロピレン又はポ
リエステルとポリプロピレン、ポリエステルと塩化ピニ
リヂンとポリプロピレンとの複合フィルムが電気絶縁性
被膜2として用いられる。本発明は、このような平坦な
面を有する密封包装物に適用すると、搬送路Aの両側か
ら導電子5と前後二つの導電子6、6のいずれか一方
を、一つの密封包装物3のうち内容物1が存する部分に
おける対向両面に同時に接触させることができるので、
両面からの同時の検査でその平坦な両面のうち内容物1
が存する部分における対向両面の少くとも一方にピンホ
ールがあるか否かを容易に検出することができる。
【0019】搬送路Aの両側に配置すべき導電子5と導
電子6、6には図に示すように先端に導電性ブラシ5a、
6a、6aを用いることができる。各ブラシ5a、6aは所定の
長さを有しており、アルミニュウム又はSUS製の支持
部材5b、6bにそれぞれ植え付けられ、さらに一部のみ導
電性を有する絶縁製の支持台5c、6cに取付けられて
いる。各導電性ブラシ5a、6aは金属繊維、金属メッキし
た繊維、金属蒸着繊維で繊維としてアクリル系繊維など
を用いることができる。また、支持台5c、6cに絶縁性を
持たせるには、例えば四ふっ化エチレン樹脂、ポリカー
ボネート或いは強化ポリプロピレンでそれらを作製すれ
ば良く、その一部のみ導電性を持たせるためには、絶縁
性の支持台5c、6cに導体を埋め込むなどの方法をとれば
良い。各導電性ブラシ5a、6aは検査すべき密封包装物3
のうち内容物1が存する部分における対向両面に接触さ
せ得る長さを有しておれば良い。また、各ブラシ5a、6
a、支持部材5b、6b、ならびに支持台5c、6cの幅は、い
ずれも検査すべき密封包装物3の幅より大き目に設計
し、少くとも両ブラシ5a、6aが一つの密封包装物3のう
ち内容物1が存する部分における対向両面を幅方向全体
にわたって接触し得るようにしておくのが良い。
【0020】また、検査すべき密封包装物3を搬送する
ための前後二つのコンベヤ4、4は無端状とし、ともに
同じ速度で同じ方向に走行させる。そして、ともに絶縁
性を有するものとし、しかも検査すべき密封包装物3を
載置した状態で安定して搬送させ得る程度の幅を有する
ものとしておけば良い。また、前後二つのコンペヤ4、
4の前後の間隔は、搬送路Aの片側から導電子5を少く
とも臨ませ得る程度離しておけば良い。さらに、前後二
つのコンペヤ4、4のそれぞれの長さは、検査すべき密
封包装物3が重ならない程度に次々と搬送され得る程度
に設計しておけば良い。
【0021】搬送中の密封包装物3を高電圧により帯電
させるためには、搬送路Aの両側に配置すべき導電子5
と導電子6、6のいずれか一方を高圧電源からの単一の
電極として之と高圧電源7とを導線7aで接続しておけば
良い。一方電流検知装置8と他方の導電子とを導線7bで
接続しておけば、搬送中の密封包装物3を高電圧により
帯電せしめ、導電子5が接触している部分と二つの導電
子6、6のうちの少くとも一方が接触している部分に電
流変化が起こっているか否かをこの電流検知装置8で検
知することができる。図1では、導電子6、6側に高圧
電源7を、導電子5側に電流検知装置8を接続した場合
を示したが、それらの接続を逆にしても良いことは言う
までもない。
【0022】搬送中の密封包装物3を高電圧により帯電
させるための高圧電源7の電源には、直流・交流のいず
れを用いても良い。ただし、直流を用いるよりも交流を
用いる方が、整流装置を必要としない分コストの面で有
利である。
【0023】密封包装物3を高電圧により帯電せしめ、
導電子5が接触している部分と二つの導電子6、6のう
ちの少くとも一方が接触している部分に電流変化が起こ
っているか否かを検知するには、電流が流れる導線7aあ
るいは導線7bに検知部を巻き付けて使用するタイプの変
流器(CT)や、前記導線7aあるいは導線7bに直列に接
続する電流検出器を使用することもでき、また前記導線
7aあるいは導線7bを貫通せしめたカレントプローブの出
力をオッシロスコープに入力して前記電流変化を検知す
ることもできる。
【0024】前記各導電子5、6、6の先端には搬送密
封包装物3の電気絶縁性被膜2に接触せしめるためにそ
れぞれ導電性ブラシ5a、6a、6aが設けられているが、該
ブラシと接触している被膜2の部分にピンホールがある
場合に発生するスパーク放電Sによる発光が起っている
か否かを検知するために、光ファイバー9を用いて発光
をとらえこれを増巾検知するようにする。この光ファイ
バー9は、ガラスファイバー、プラスチックファイバー
いずれも用いることができるが、入光端面の径の点から
所要径のプラスチックファイバーを使用すると良い。ま
た、各導電子5、6、6先端の各導電性ブラシ5a、6a、
6aと密封包装物3の電気絶縁性被膜2との接触部前後の
側方にそれぞれ入光端面を配置した光ファイバー9は、
その他端を光結合器10に接続し、その光出力から紫外
線透過・可視光吸収フイルター11を介して効率よく発
光の紫外線部分のみを取り出し光電子増倍管12で光出
力を増大せしめて光検知装置13で検知するようにす
る。
【0025】前記電流検知装置8で検知した信号と、光
検知装置13で検知した信号とは、両信号を同時に処理
するべく、検知信号処理装置14に入力するようにす
る。この信号処理装置14では電流変化の有り無し、放
電による発光の有り無しからピンホールの有無を正確に
判別するようにするとともに、装置の故障の場合の自己
診断ができるようにしてある。すなわち、図3のフロー
チャートの示すように電流検知装置8に於て電流変化が
検知されず且つ光検知装置13に於て放電による発光が
検知されないときは、搬送密封包装物3はピンホールが
なく良製品である信号を、電流検知装置8に於て電流変
化が検知され、光検知装置13に於て放電による発光が
検知されたときは、搬送密封包装物3はピンホールが有
り不良製品である信号を、電流検知装置8に於て電流変
化が検知され、光検知装置13に於て発光が検知されな
いか、又は、電流検知装置に於て電流変化が検知され
ず、光検知装置13に於て発光が検知されたときは搬送
密封包装物3はピンホールの有無が不明で再検査を要す
る製品であって装置の停止点検を要する旨の信号をそれ
ぞれ出力するようになっている。
【0026】さらに、前記検知信号処理装置14からの
搬送密封包装物3のピンホールの有無及び良否に関する
信号は通過製品表示器15に入力し、通過製品の良否を
点灯表示するようにしてある。すなわち、通過製品表示
器15に対し搬送密封包装物3はピンホールが無く良製
品である信号が入力したときは、搬送密封包装物3が良
製品を示す緑ランプ15aが点灯し、搬送密封包装物3は
ピンホールの有無が不明で再検査を要する製品で装置の
停止検査を要する旨の信号が入力したときは橙(オレン
ジ)ランプ15b が点灯し、搬送密封包装物3はピンホー
ルがあり不良製品である信号が入力したときは赤ランプ
15c が点灯するようになっている。
【0027】
【実施例】図には、検査すべき密封包装物3が輸血用血
液を密封した平坦な袋である場合を例示する。この袋3
は、プラスチックのやや厚い被膜2で形成されており、
幅130mm ×長さ180mm 程度の横断面を有する大きさで、
厚みは12mm程度の内容量400ml 程度のものである。この
袋3を搬送するための前後二つのコンベヤ4、4は袋3
を載置した状態で安定して搬送させ得る程度の160mm よ
り少し広い幅の無端状ベルト4aからなるもので、ベルト
の厚みは1mm 程度である。無端状ベルト4aを掛架するた
めの前後一対のローラ4b、4bの直径は40mm程度である。
また、搬送路Aの片側から導電子5を臨ませるために、
両コンベヤ4、4の前後の間隔を35mm程度離してある。
【0028】図1においては、前後二つのコンベヤ4、
4を同じ速度で同じ方向に走行させるために、下流側で
あるコンベヤ4の後側ローラ4bと上流側であるコンベヤ
4の前側のローラ4bとに無端状の伝導ベルト4cが掛架し
てあり、前記ローラ4b、4bのいずれか一方(図1では下
流側のコンベヤのローラ4b)をモータ4dで回動させるこ
とにより、上流側のコンベヤ4と下流側のコンベヤ4と
を同じ速度で同じ方向(矢印方向、図1の左側)に走行
するようにしてある。
【0029】両コンベヤ4、4で搬送される密封包装物
3のうち内容物1が存する部分における二つの対向両面
に接触させるべく、搬送路Aの片側(図では下側)から
搬送路に臨ませた導電子5とその反対側(図では上側)
から搬送路Aに臨ませた前後二つの導電子6、6の各構
成部材の寸法は、次のとおりである。支持部材5b、6bの
高さは20mm程度、支持部材5b、6bから突出している導電
性ブラシ5a、6aの長さは25mm程度、支持台5c、6cの最も
高い所での高さは55mm程度である。そして、それらの幅
(図1の紙面に直交する方向)はいずれも160mm 程度で
ある。導電性ブラシ5a、6aの幅が160mm 程度であるか
ら、前後二つのコンベヤ4、4により搬送されている密
封包装物3の幅130mm 程度の平坦面のうち内容物1が存
する部分における対向両面の全面に接触させることがで
きる。なお、図面に示すものは、前後二つの導電子6、
6を搬送路Aの上方から搬送路Aに臨ませてあるため、
ここではサポート部材6d、6dを用いてそれらを垂下させ
てある。
【0030】前記各導電子5 、6 、6 先端の各導電性ブ
ラシ5a、6a、6aと密封包装物3の電気絶縁性被膜2との
接触部前後の側方に、被膜2にピンホールがある場合に
発生する該接触部におけるスパーク放電Sをとらえるた
めに設ける光プァイバー9は、所要径のプラスチックフ
ァイバーを用いる。また、各導電子毎に2本当て計6本
の光ファイバーの他端を光結合器10に接続して一つの
光出力になるようにし、該出力を紫外線透過・可視光吸
収フィルタ11、光電子増倍管12を介して光検知装置
13に入力せしめ、密封包装物3の被膜2にピンホール
がある場合に発生するスパーク放電Sによる発光がいず
れの場処で発生しても容易に洩れなく検知できるように
してある。さらに、前記電流検知装置8で検知した電流
変化の検知信号と前記光検知装置13で検知した発光有
無の検知信号とを入力して両信号の有無の状態により、
搬送密封包装物3の被膜2のピンホールの有無の状態を
判別処理するための検知信号処理装置14は、公知の制
御回路を用い、前記図3に示すフローチャートに示すよ
うにシーケンス制御を行うようにする。
【0031】このような装置を用いて一つの密封包装物
3のうち内容物1が存する部分における対向両面の少く
とも一方にピンホールがあるかないかを検査する手順を
図4に基づいて説明する。上流側のコンベヤ4と下流側
のコンベヤ4とを同じ速度で同じ方向(図4の矢印方
向)に走行させる。すると、上流側のコンベヤ4に載っ
て送られてきた密封包装物3の片面(図では上面)に、
前後二つの導電子6、6のうち上流側に位置する導電子
6のブラシ6aが接触し、その先が接触したまま前方へ搬
送せしめられる( 図4(a) 参照)。
【0032】そして、この密封包装物3が前後二つのコ
ンベヤ4、4の片側から搬送路Aに臨ませてある導電子
5の所まで来ると、そのブラシ5aが密封包装物3のもう
一方の面(図では下面)に接触する(図4(b) 参照)。
即ち、今まで片面のみにブラシ6aが接触していた状態か
ら、搬送路Aの両面にある二つの導電子6、5のそれぞ
れのブラシ6a、5aが一つの密封包装物3のうち内容物1
が存する部分における対向両面(図では上下両面)に同
時に接触する。従って、導線7aを通じて高圧電源7の高
電圧でこの密封包装物3(詳しくはその内容物1)に帯
電せしめることができ、導電子5が接触している部分と
二つの導電子6、6のうち少くとも一方が接触している
部分に電流変化が起っているか否かを電流検知装置8に
より検知すれば、一つの密封包装物3のうち内容物1が
存する部分における対向両面の導電子5側では前側約半
分、導電子6側では後側約半分の範囲内にピンホールが
あるかないかを両面からの同時の検査で容易に検出する
ことができる。
【0033】また、二つの導電子6、5のそれぞれのブ
ラシ6a、5aが接触している部分にピンホールがあれば、
該ピンホールを通して前記接触している部分にスパーク
放電Sが発生して発光するため之を光検知装置13により
検知すれば、前記と同様に一つの密封包装物3のうち内
容物1が存する部分における対向両面のそれぞれ前後約
半分の範囲内にピンホールがあるかないかを両面からの
同時の検査で検出することができる。従って、電流変化
の検知と放電による発光検知の併用により、ピンホール
の検出の精度を上げることができるとともに、一方のみ
が検知され、他方が検知されないときは何れかの検知が
検知不良であることを判別することができる。
【0034】前後二つのコンベヤ4、4の引続いての走
行により、搬送中の密封包装物3は上流側のコンベヤ4
から下流側のコンベヤ4に乗り移り、やがて、前後二つ
の導電子6、6のうち下流側に位置する導電子6のブラ
シ6aが接触することになる。そして、そのままさらに前
方へ搬送せしめられる(図4(c) 参照)。この時一つの
密封包装物3のもう一方の面(図では下面)には前記ブ
ラシ5aが依然として接触している。従って、導線7aを通
じて高圧電源7の高電圧によりこの密封包装物3に帯電
させることができ、導電子5が接触している部分と二つ
の導電子のうちの少くとも一方が接触している部分に電
流変化が起っているか否かを電流検知装置8により検知
すれば、一つの密封包装物3のうち内容物1が存する部
分における対向両面の導電子5側では後側約半分、導電
子6側では前側約半分の範囲内にピンホールがあるかな
いかを両面からの同時の検査で容易に検出することがで
きる。この場合、二つの導電子6、5のそれぞれのブラ
シ6a、5aが接触している部分にピンホールがあれば、ス
パーク放電が発生するため、この放電による発光を光検
知装置13で検知すれば前記と同様に一つの密封包装物3
のうち内容物1が存する部分における対向両面のそれぞ
れ前後約半分の範囲内にピンホールがあるかないかを両
面から同時の検査で容易に電流変化の検知と併せて検出
することができ、ピンホールの検出の精度を上げること
ができるとともに、一方のみが検知され、他方が検知さ
れないときは何れかの検知が検知不良であることを判別
することができる。
【0035】なお、密封包装物3が図4(b) の状態から
図4(c) の状態に移行する段階では、導電子5のプラシ
5aとその反対側にある導電子6、6の二つのブラシ6a、
6aの都合三つが、一つの密封包装物3のうち内容物1が
存する部分における対向両面に同時に接触する場合もあ
り得るが、その場合においても、先程と同じ要領で一つ
の密封包装物3のうち内容物1が存する部分における対
向両面にピンホールがあるかないかを両面からの同時の
検査で容易に検出することができる。
【0036】コンベヤ4、4の引続いての走行により、
搬送中の密封包装物3はさらに前方へと送られ、やが
て,導電子5のブラシ5aが密封包装物の片面(図では下
面)に接触しなくなる。この状態になると、今まで高圧
電源7の高電圧で帯電されていた密封包装物は、ピンホ
ールが有る場合に於ける電流変化及び放電による発光を
検知できなくなり、ピンホール検査作業を終えることが
できる。
【0037】なお、前記実施の形態では、導電性ブラシ
と密封包装物の被膜との接触部に、該被膜にピンホール
がある場合に発生するスパーク放電による発光をとらえ
るのに光ファイバーを用いたが、之に替えて適当な受光
素子を用いて発光をとらえ光検知装置で検知してこの発
光検知信号と電流変化の検知信号とを同時に処理するこ
とも可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の検査方法によれ
ば、一つの密封包装物のうち内容物が存する部分におけ
る対向両面の少くとも一方にピンホールがあるかないか
を両面からの同時の検査により検出することができると
ともに、検査に際して導電子と密封包装物の電気絶縁性
被膜との接触部における電流変化の検知と該接触部にお
けるスパーク放電による発光の有無の検知という二つの
検知を同時に行うようにしたことにより、ピンホール検
査の精度を上げることが出来、それにより製品の品質を
向上させることができる。また、二つの検知が喰い違っ
ている場合は、何れかの検知に故障等の問題があること
が判るため、その対策を促すことができる。
【0039】請求項2記載の本発明の検査装置によれ
ば、密封包装物を順次搬送しながら一つの密封包装物の
うち内容物が存する部分における対向両面の少くとも一
方にピンホールがあるかないかを、両面からの同時の検
査により連続して検出することができるとともに、しか
も、それを導電子と密封包装物の電気絶縁性被膜の接触
部における電流変化の電流検知装置による検知と、該接
触部におけるスパーク放電による発光の有無の光検知装
置による検知とを同時に併せて行うことにより、検査の
精度を上げ、製品の品質を向上させることができる。そ
して、通過製品表示器の表示により、搬送密封包装物の
良否及び再検査品か否かを容易に確認することができる
とともに、装置が故障の場合の自己診断を可能として、
検査装置の故障による検査ミスの発生を防止することが
できる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、搬送密封包
装物の内容物が存する部分の対向両面の少くとも一方に
ピンホールがあるとき、導電子先端の導電性ブラシと密
封包装物の電気絶縁性被膜との接触部に発生するスパー
ク放電による発光を、明るい処で光の検知が難しい場合
でも、放電現象により発生した紫外線のみを用いて容易
に発光を検知して検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による密封包装物の検査方法を実施する
ための装置の一例を示す概略図である。
【図2】導電性ブラシと光ファイバーとの位置関係を示
す上面図である。
【図3】本発明による検査装置を通過する搬送密封包装
物の検査手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す装置を用いて、一つの密封包装物の
内容物がある部分の対向両面におけるピンホールの有無
を検査する手順を示す工程図である。
【符号の説明】
1…内容物、 2…電気絶縁性被膜、 3…密封包装
物、 4c …コンベヤ、5、6…導電子、 5a、6a…導
電性ブラシ、 7…高圧電源、 8…電流検知装置、
9…光ファイバー、 10…光結合器、 11…紫外線
透過・可視光吸収フィルタ、 12…光電子増倍管、
13…光検知装置、 14…検知信号処理装置、 15
…通過製品表示器、 A…搬送路、 S…スパーク放
電。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液製剤その他各種の導電性を有する内容
    物1を電気絶縁性被膜2で被包した密封包装物3を搬送
    しながら、その搬送路Aの片側に配置した導電子5とそ
    の他方の側に配置した前後二つの導電子6、6のうちの
    少なくとも一方とを、搬送中の密封包装物3のうち内容
    物1が存する部分における対向両面に同時に接触させつ
    つ高電圧で密封包装物3に帯電せしめ、導電子5が接触
    している部分と二つの導電子6、6のうちの少なくとも
    一方が接触している部分に、電流変化が起っているか否
    かを検知するとともに、各導電子5、6、6と密封包装
    物3の電気絶縁性被膜2との接触部の前後の側方に光フ
    ァイバー9の入光端面を対面せしめて該光ファイバー9
    を介して各導電子5、6、6が接触している部分にスパ
    ーク放電Sによる発光が起こっているか否か検知して、
    導電子と電気絶縁性被膜の接触部の電流変化の検知と放
    電による発光の有無の検知とにより、密封包装物3のピ
    ンホールを確実に検出する一方、電流変化の検知と発光
    の有無の検知のいずれか一方のみの検知により検知手段
    の不良を判別可能にしたことを特徴とする密封包装物の
    検査方法。
  2. 【請求項2】血液製剤その他各種の導電性を有する内容
    物1を電気絶縁性被膜2で被包した密封包装物3を搬送
    するための二つのコンベヤ4、4を、前記密封包装物3
    を受け渡しできる間隔を置いて前後に配置し、前後二つ
    のコンベヤ4、4の間から導電子5を搬送路Aに臨ま
    せ、この搬送路Aの反対側からも前後二つの導電子6、
    6を、少なくともその一方と前記導電子5とが一つの密
    封包装物3のうち内容物1が存する部分における対向両
    面に同時に接触する間隔を置いて前記搬送路Aに臨ま
    せ、前記搬送路Aの両側に位置している導電子5と導電
    子6、6の一方に高圧電源7を、他方に導電子5が接触
    している部分と二つの導電子6、6のうちの少なくとも
    一方が接触している部分に電流変化が起こっているか否
    かを検知するための電流検知装置8を接続する一方、前
    記各導電子5、6、6先端の各導電性ブラシ5a、6a、6a
    と密封包装物3の電気絶縁性被膜2との接触部前後の側
    方に、該接触部におけるスパーク放電Sによる発光を入
    力するべく光ファイバー9の入光端面をそれぞれ対面配
    置するとともに、各光ファイバー9の他端を光結合器1
    0に接続し、光結合器10の出力を光電子増倍管12を
    介して光検知装置13に入力するごとく接続し、前記電
    流検知装置8からの電流変化が起っているか否かの検知
    信号と前記光検知装置13からの前記接触部におけるス
    パーク放電による発光が起こっているか否かの検知信号
    とを検知信号処理装置14に入力するごとく接続し、該
    信号処理装置14に於て電流変化検知信号と発光検知信
    号とが入力しないとき搬送密封包装物3にピンホールが
    なく該密封包装物3が良品である信号を、前記両信号が
    入力したとき搬送密封包装物3にピンホールがあり該密
    封包装物3が不良品である信号を、前記両信号の何れか
    が入力したとき前記電流変化検知と前記発光検知の何れ
    かが検知不良で前記密封包装物3が要再検査品であって
    装置を停止点検を要する旨の信号をそれぞれ出力して通
    過製品表示器15に入力・表示するようにしたことを特
    徴とする密封包装物検査装置。
  3. 【請求項3】光ファイバー9の入光端面前面より光電子
    増倍管12の入力部に至るスパーク放電Sによる発光の
    通路の任意位置に、該発光が通過可能に紫外線透過・可
    視光吸収フィルター11を配設したことを特徴とする請
    求項2記載の密封包装物検査装置。
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