JP2003035479A - 冷凍コンテナの遠隔監視装置 - Google Patents

冷凍コンテナの遠隔監視装置

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JP2003035479A
JP2003035479A JP2001219596A JP2001219596A JP2003035479A JP 2003035479 A JP2003035479 A JP 2003035479A JP 2001219596 A JP2001219596 A JP 2001219596A JP 2001219596 A JP2001219596 A JP 2001219596A JP 2003035479 A JP2003035479 A JP 2003035479A
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Japan
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container
refrigerating
control device
remote monitoring
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JP2001219596A
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English (en)
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Masao Takebayashi
正雄 竹林
Munehiko Sakamoto
宗彦 坂本
Kenji Tamura
健次 田村
Isao Ito
功 伊藤
Mikio Kawahara
幹雄 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Yusen KK
MTI Co Ltd Japan
Original Assignee
Nippon Yusen KK
NYK Logistics Technology Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送中等の冷凍コンテナに異常が発生した場
合に、迅速に対処して庫内貨物の損傷を防止できるよう
にする。 【解決手段】 トレーラ2で陸上輸送されている冷凍コ
ンテナ1に、制御装置4を設置する。制御装置4に、冷
凍ユニット3から出力される運転情報に基づき異常の有
無を監視する監視手段6と、運転情報を記憶する記憶手
段8と、送受信制御手段7とを設ける。異常が発生した
場合には、送受信手段9を介して、異常情報をドライバ
Dの携帯電話12および管理本部5の双方に送信する。
異常情報が、管理本部5のみならず、トレーラ2のドラ
イバDにも送信されるので、迅速に対処して庫内貨物の
損傷を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍コンテナの運
転状況を遠隔で監視する冷凍コンテナの遠隔監視装置に
係り、特に冷凍コンテナに運転異常が発生した際に迅速
に対処することができる冷凍コンテナの遠隔監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍コンテナにおいては、庫内
貨物の種類に応じ、庫内温度あるいは庫内湿度等が、予
め決められた最適値に設定されるが、冷凍機の故障等が
発生した場合には、庫内を前記最適値に維持することが
できなくなり、庫内貨物が損傷するという問題がある。
【0003】そこで、冷凍コンテナがコンテナターミナ
ルに蔵置されている場合には、作業員が定期的に巡回し
て異常の有無をチェックするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の冷凍コンテ
ナの監視方法においては、冷凍コンテナがコンテナター
ミナルに蔵置されている間は、作業員の巡回により冷凍
コンテナを監視することができるが、冷凍コンテナが車
輌や鉄道等により陸上輸送されている間、あるいは船舶
により海上輸送されている間は、冷凍コンテナを監視す
ることができず、この間に異常が発生した場合には、庫
内貨物が損傷するという問題がある。
【0005】また、冷凍コンテナがコンテナターミナル
に蔵置されている間であっても、作業員が巡回できるの
は1日当り数回程度であるので、作業員が巡回した直後
に異常が発生した場合には、次回の巡回の際に異常を発
見して直ちに対処したとしても、その時点ですでに庫内
貨物が損傷しているおそれがある。
【0006】したがって、蔵置中あるいは輸送中を問わ
ず、冷凍コンテナがどのような状態にあっても、冷凍コ
ンテナに異常が発生した場合には、異常の発生を直ちに
検出し、作業員等のコンテナ管理者が、可及的早期に対
処できるようにすることが要請されている。
【0007】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、冷凍コンテナに運転異常が発生した際に迅速に対処
し、庫内貨物が損傷するのを防止することができる冷凍
コンテナの遠隔監視装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明の他の目的は、異常発生のメカニズ
ムを容易に解明して異常の発生を防止することができる
冷凍コンテナの遠隔監視装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、冷凍コンテナ側から
送信されてきたコンテナ情報を、管理本部側で受信する
ことができるだけでなく、管理本部側が必要とする場合
には、管理本部側から冷凍コンテナ側にアクセスして、
コンテナ情報を引出すことができる冷凍コンテナの遠隔
監視装置を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、冷凍コンテナに異常
が発生した場合はもとより、異常の前兆を管理本部側で
把握し、異常の発生前に対処することができる冷凍コン
テナの遠隔監視装置を提供するにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、庫内貨物の種
類等に応じ、最適な運転情報を用いて冷凍コンテナの運
転状況を監視することができる冷凍コンテナの遠隔監視
装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、冷凍コンテナに取付けられた制御装置と、冷
凍コンテナを管理するコンテナ管理者の管理下に置かれ
た受信装置と、複数の冷凍コンテナを統括する管理本部
とを設け、前記制御装置を、冷凍コンテナからの運転情
報の入力により、冷凍コンテナの運転状況を監視する監
視手段と;監視手段が必要と判断した際に、前記受信装
置または管理本部のうちの少なくともいずれか一方にコ
ンテナ情報を送信する送信手段と;で構成するようにし
たことを特徴とする。そしてこれにより、コンテナ管理
者あるいは管理本部では、送信されてきた情報を用い
て、冷凍コンテナの運転状況を常時監視することが可能
となり、異常等が発生した場合には、迅速に対処して庫
内貨物の損傷を防止することが可能となる。
【0013】本発明はまた、制御装置を、冷凍コンテナ
からの給電により駆動するとともに、この制御装置に、
給電停止の際の予備電源を設けるようにしたことを特徴
とする。そしてこれにより、給電停止の際も制御装置を
作動させることができ、例えば制御装置への給電停止
を、コンテナ情報として受信装置あるいは管理本部に送
信することが可能となる。
【0014】本発明はまた、制御装置に、運転情報また
はコンテナ情報のうちの少なくともいずれか一方を記憶
する情報記憶手段を設けるようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、異常が発生した後に、情報記憶
手段に記憶されている情報内容を検討することにより、
異常発生のメカニズムを容易に解明することが可能とな
るとともに、これを用いて以後の異常の発生を防止する
ことが可能となる。
【0015】本発明はまた、制御装置に、管理本部から
本部から送信された情報要求信号を受信する受信手段
と;受信手段からの信号の入力により、運転情報または
コンテナ情報のうちの少なくともいずれか一方を、送信
手段を介して管理本部に送信する制御手段と;を設ける
ようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、冷凍
コンテナ側から送信されてきたコンテナ情報を、管理本
部側で受信することができるだけでなく、管理本部側が
必要とする場合には、管理本部側から冷凍コンテナ側に
アクセスして、運転情報あるいはコンテナ情報を引出す
ことが可能となる。
【0016】本発明はまた、コンテナ情報として、制御
装置への電源投入を確認するための確認情報,制御装置
が正常に動作することを確認するための開始情報,冷凍
コンテナの異常を知らせる異常情報,冷凍コンテナが復
旧したことを知らせる復旧情報,制御装置への給電停止
を知らせる停電情報,または運転情報の少なくとも一部
を用いるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、冷凍コンテナに異常が発生した場合はもとより、異
常の前兆を管理本部側で把握し、異常の発生前に対処す
ることが可能となる。また、制御装置を用いて遠隔監視
を行なう前に、制御装置に電源が投入できるか否か、あ
るいは制御装置が正常に作動するか否かを確認すること
も可能となる。また、異常が発生した冷凍コンテナが復
旧した際には、これを迅速に知らせて、コンテナ管理者
等が無駄な作業をしなくて済むようにすることが可能と
なる。
【0017】本発明はまた、運転情報として、庫内設定
温度情報および庫内温度情報を用いるようにしたことを
特徴とする。そしてこれにより、庫内貨物が温度に対し
敏感な貨物である場合に、運転情報として温度情報を用
いることで、最適な監視が可能となる。
【0018】本発明はまた、運転情報として、庫内設定
湿度情報および庫内湿度情報を用いるようにしたことを
特徴とする。そしてこれにより、庫内貨物が湿度に対し
敏感な貨物である場合に、運転情報として湿度情報を用
いることで、最適な監視が可能となる。
【0019】本発明はまた、運転情報として、冷凍コン
テナから出力されるアラーム情報を用いるようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、冷凍コンテナの異
常を適確に把握することが可能となり、以後の処理が容
易である。
【0020】本発明はまた、運転情報として、庫内設定
温度に対する許容温度として設定されるインレンジ情報
および庫内温度情報を用いるようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、冷凍コンテナ側から管理本部側
に送信されるコンテナ情報の送信回数を少なくして、通
信費を削減することが可能となる。
【0021】本発明はさらに、運転情報として、庫内設
定温度に対する許容温度として設定されるインレンジ情
報,庫内温度情報,およびコンプレッサ情報またはデフ
ロスト情報のうちの少なくともいずれか一方の情報を用
いるようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、
例えば庫内温度がインレンジを外れているような場合で
あっても、コンプレッサが起動していたり、あるいはデ
フロスト中である場合には、異常情報を出力しないよう
にすることが可能となり、より適確で効率のよい遠隔監
視が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の実施の一形態に係る冷凍コン
テナの遠隔監視装置を示すもので、図中、符号1は、ト
レーラ2に搭載されて陸上輸送されている冷凍コンテナ
であり、この冷凍コンテナ1のフロント側の端部には、
庫内を冷却するための冷凍ユニット3が設置され、この
冷凍ユニット3には、防水型の制御装置4が着脱可能に
取付けられるようになっている。そして、冷凍ユニット
3に異常等が発生した場合には、その内容を前記制御装
置4を介して管理本部5および/またはドライバDに無
線で送信できるようになっている。
【0023】前記制御装置4は、図1に示すように、冷
凍ユニット3からの運転情報が入力される監視手段6、
送受信制御手段7、記憶手段8、送受信手段9、位置情
報受信手段10、および予備電源11を備えており、こ
の制御装置4は、通常は冷凍ユニット3からの給電によ
り駆動されるとともに、冷凍ユニット3からの給電が停
止した場合には、予備電源11からの給電により駆動さ
れるようになっている。そして、冷凍ユニット3に異常
等が発生した場合には、その内容が前記送受信手段9を
介して、管理本部5あるいはドライバDが所持する携帯
電話12に無線で送信されるようになっている。
【0024】前記監視手段6は、入力された運転情報に
基づき冷凍コンテナ1の運転状況を監視するようになっ
ており、この監視手段6が必要と判断した際、すなわち
冷凍ユニット3に異常が発生したと判断した際には、送
受信制御手段7に異常情報をコンテナ情報として与える
ようになっている。そして、送受信制御手段7は、入力
されたコンテナ情報を送信可能なデータに変換した後、
コンテナ情報を送受信手段9を介し、管理本部5あるい
はドライバDの携帯電話12に送信するようになってい
る。
【0025】前記運転情報は、例えば冷凍コンテナ1の
庫内設定温度情報と庫内温度情報との組合わせ、または
庫内設定湿度情報と庫内湿度情報との組合わせ、または
冷凍コンテナ1から出力されるアラーム情報、あるいは
庫内設定温度に対し±3℃程度の範囲で設定される許容
温度としてのインレンジ情報と庫内温度情報との組合わ
せ、さらにはこれらと冷凍コンテナ1の運転状況を示す
各種検出情報との組合わせ等で構成されており、この運
転情報は、後述する位置情報とともに前記記憶手段8に
記憶され、管理本部5からの要求に応じ管理本部5に送
信できるようになっている。
【0026】前記監視手段6は、運転情報が例えば庫内
設定温度情報と庫内温度情報との組合わせである場合に
は、庫内温度が庫内設定温度を所定時間継続して上廻っ
た際に、コンテナ情報を出力するようになっており、ま
た運転情報が庫内設定湿度情報と庫内湿度情報との組合
わせである場合には、庫内湿度が庫内設定湿度を所定時
間継続して上廻った際に、コンテナ情報を出力するよう
になっている。
【0027】前記監視手段6はまた、運転情報がアラー
ム情報である場合には、運転情報の入力後直ちにコンテ
ナ情報を出力するようになっており、また運転情報がイ
ンレンジ情報と庫内温度情報との組合わせである場合に
は、庫内温度がインレンジを外れた際にコンテナ情報を
出力するようになっている。
【0028】前記監視手段6はまた、運転情報がインレ
ンジ情報と庫内温度情報との組合わせであり、しかも監
視手段6がタイマ機能を有している場合には、庫内温度
がインレンジを外れても、タイマの設定時間(例えば3
0分〜1時間)が経過するまでは、コンテナ情報を出力
しないようになっている。
【0029】すなわち、冷凍コンテナ1がトレーラ2か
ら降ろされる等の際には、電源ケーブルが外されて電源
OFFとなっている。このため、庫内温度が上昇してイ
ンレンジを外れた場合には、電源ケーブルを接続して電
源ONにした際に、通常であればコンテナ情報が出力さ
れることになる。ところがコンプレッサが起動していれ
ば、短時間で庫内温度がインレンジとなるのが通例であ
るので、インレンジを外れた状態で一定時間以上継続し
ている場合にのみ、監視手段6からコンテナ情報を出力
するようにしている。
【0030】前記監視手段6はまた、運転情報がインレ
ンジ情報,庫内温度情報および各種検出情報である場合
には、庫内温度がインレンジを外れていても、デフロイ
ト中であることを条件として、コンテナ情報を出力しな
いようになっている。
【0031】前記監視手段6はまた、運転情報が庫内設
定温度情報,庫内温度情報および各種検出情報である場
合には、庫内温度が庫内設定温度から外れていても、コ
ンプレッサが起動していて、しかもデフロイト中である
場合には、コンテナ情報を出力しないようになってい
る。
【0032】前記監視手段6はさらに、運転情報が庫内
設定湿度情報,庫内湿度情報および庫内温度情報である
場合には、庫内湿度が庫内設定湿度から外れていても、
庫内温度が安定するまでは、コンテナ情報を出力しない
ようになっている。
【0033】すなわち、デフロイト終了後のような場
合、一時的に庫内湿度および庫内温度が上昇することが
あるが、温度のプルダウン中のような場合には、湿度も
短時間で庫内設定湿度となるのが通例であるので、この
ような際には、監視手段6からコンテナ情報を出力せ
ず、温度が整定した後にコンテナ情報を出力するように
している。
【0034】前記位置情報受信手段10は、例えばGP
S衛生等からの信号を受信して、トレーラ2の位置を検
出するようになっており、検出されたトレーラ2の位置
情報は、前記記憶手段8に記憶されるとともに、送受信
制御手段7を介して管理本部5に送信されるようになっ
ている。
【0035】また、前記送受信制御手段7は、前述のよ
うに、監視手段6から入力されたコンテナ情報を、送信
可能なデータに変換した後、送受信手段9を介して管理
本部5あるいはドライバDの携帯電話12に送信するよ
うになっているが、コンテナ情報の内容によって、送信
先がそれぞれ異なっている。
【0036】すなわち、送受信制御手段7は、コンテナ
情報が、冷凍コンテナ1の異常を知らせる異常情報,あ
るいは異常状態の冷凍コンテナ1が正常状態に復帰した
場合の復旧情報,さらには制御装置4への給電停止を知
らせる停電情報である場合には、管理本部5とドライバ
Dの両方に送信するようになっている。
【0037】また、コンテナ情報が、制御装置4を冷凍
コンテナ1に取付けて最初に電源を投入した際の電源投
入確認情報,あるいは電源投入後に制御装置4が正常に
動作していることを確認するための開始情報である場合
には、ドライバDのみに送信するようになっている。
【0038】また、コンテナ情報が、定期的に管理本部
5に送信するようプログラムされている場合の運転情
報,あるいは管理本部5からの要求に応えて送信する際
の運転情報である場合には、管理本部5のみに送信する
ようになっている。なお、位置情報受信手段10からの
位置情報も、管理本部のみに送信されるようになってい
る。
【0039】一方、前記管理本部5は、図1に示すよう
に、前記制御装置4の送受信手段9との間でデータの授
受を行なう送受信手段13、送受信の制御を行なう送受
信制御手段14,送信されてきたデータ等を記憶する記
憶手段15、送信されてきたデータ等を表示する表示手
段16、および入出力の制御を行なう入出力制御手段1
7を備えており、この管理本部5は、多数の冷凍コンテ
ナ1を集中管理できるようになっている。そして、制御
装置4からのコンテナ情報が、定期的に送信される運転
情報や管理本部5からの要求に応えて送信される運転情
報である場合には、その内容を解析して異常の前兆を把
握するようになっており、異常の前兆が認められた場合
には、管理本部5設置の携帯電話18を用いて、ドライ
バDが所持する携帯電話12に連絡を取り、異常発生前
に適切な処置を取ることができるようになっている。
【0040】図2は、制御装置4での処理を示す流れ図
であり、以下、図2を参照して本実施の形態の作用を説
明する。まず、図2のステップS1において、制御装置
4を冷凍コンテナ1に装着するとともに、その冷凍ユニ
ット3に制御装置4を接続して、制御装置4に電源を投
入する。すると、制御装置4は、ステップS2におい
て、電源投入を確認するための確認情報を、確認メール
としてドライバDの携帯電話12に電子メールで送信
し、その後制御装置4が正常に動作したならば、その確
認のための開始情報を、開始メールとしてドライバDの
携帯電話12に電子メールで送信する。そしてこれによ
り、準備が完了したことになる。
【0041】次いで、ステップS3において、冷凍ユニ
ット3から出力される運転情報を読込むとともに、ステ
ップS4において、異常および停電の監視を行なう。こ
れらは、図1に示す監視手段6で行なわれる。
【0042】次いで、ステップS5において、監視手段
6から情報の送信要求があるか否かを判別し、送信要求
がある場合には、ステップS6において、運転情報およ
び位置情報を管理本部5に送信する。この場合の送信
は、異常発生の際の送信ではなく、例えば一定時間毎
に、運転情報を管理本部5に送信するようプログラムさ
れているような場合に用いられるもので、これらは、図
1に示す送受信制御手段7で行なわれ、位置情報は、図
1の位置情報受信手段10から取得する。
【0043】次いで、ステップS7において、管理本部
5から情報の受信要求があるか否かを判別し、受信要求
がある場合には、ステップS8において、運転情報およ
び位置情報を管理本部5に送信する。これらも、図1に
示す送受信制御手段7で行なわれる。
【0044】次いで、ステップS9において、異常ある
いは停電が発生したか否かを判別し、異常あるいは停電
が発生した場合には、ステップS10において、異常情
報・停電情報を、管理本部5およびドライバDの携帯電
話12に送信する。これらは、図1に示す監視手段6お
よび送受信制御手段7で行なわれる。
【0045】次いで、ステップS11において、冷凍ユ
ニット3が、異常状態あるいは停電状態から復帰したか
否かを判別し、復旧したならば、ステップS12におい
て、復旧情報を、管理本部5およびドライバDの携帯電
話12に送信する。そして以後、ステップS3からステ
ップS12までの手順を繰返して、冷凍コンテナ1の異
常および停電の監視を行なう。
【0046】しかして、冷凍コンテナ1に異常あるいは
停電が発生した場合には、管理本部5およびドライバD
の双方に直ちに連絡されるので、異常あるいは停電の復
帰処置を迅速に取ることができる。このため、冷凍コン
テナ1の庫内貨物が損傷するのを確実に防止することが
できる。
【0047】なお、前記実施の一形態においては、冷凍
コンテナ1がトレーラ2により陸上輸送されている場合
を例に採って説明したが、冷凍コンテナ1が鉄道輸送さ
れている場合にも同様に適用することができる。そして
この場合、制御装置4あるいは管理本部5から連絡する
相手は、最寄の駅等に待機しているサービスマン等のコ
ンテナ管理者であり、また連絡手段は、携帯電話12,
18以外に、他の有線・無線の各種通信手段を用いるこ
ともできる。
【0048】本発明はまた、冷凍コンテナ1が船舶によ
り海上輸送されている場合や、冷凍コンテナ1がコンテ
ナターミナルに蔵置されている場合等にも適用すること
ができ、同様の効果を得ることができる。そしてこの場
合、制御装置4と管理本部5との間、あるいは制御装置
4とコンテナ管理者との間の情報の送受信は、無線装置
を用いずに信号ケーブルで直接接続して行なうようにし
てもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、冷凍コン
テナに取付けられた制御装置と、冷凍コンテナを管理す
るコンテナ管理者の管理下に置かれた受信装置と、複数
の冷凍コンテナを統括する管理本部とを設け、前記制御
装置を、冷凍コンテナからの運転情報の入力により、冷
凍コンテナの運転状況を監視する監視手段と;監視手段
が必要と判断した際に、前記受信装置または管理本部の
うちの少なくともいずれか一方にコンテナ情報を送信す
る送信手段と;で構成するようにしているので、コンテ
ナ管理者あるいは管理本部では、送信されてきた情報を
用いて、冷凍コンテナの運転状況を常時監視することが
でき、異常等が発生した場合には、迅速に対処して庫内
貨物の損傷を防止することができる。
【0050】本発明はまた、制御装置を、冷凍コンテナ
からの給電により駆動するとともに、この制御装置に、
給電停止の際の予備電源を設けるようにしているので、
給電停止の際も制御装置を作動させることができ、例え
ば制御装置への給電停止を、コンテナ情報として受信装
置あるいは管理本部に送信することができる。
【0051】本発明はまた、制御装置に、運転情報また
はコンテナ情報のうちの少なくともいずれか一方を記憶
する情報記憶手段を設けるようにしているので、異常が
発生した後に、情報記憶手段に記憶されている情報内容
を検討することにより、異常発生のメカニズムを容易に
解明することができるとともに、これを用いて以後の異
常の発生を防止することができる。
【0052】本発明はまた、制御装置に、管理本部から
送信された情報要求信号を受信する受信手段と;受信手
段からの信号の入力により、運転情報またはコンテナ情
報のうちの少なくともいずれか一方を、送信手段を介し
て管理本部に送信する制御手段と;を設けるようにして
いるので、冷凍コンテナ側から送信されてきたコンテナ
情報を、管理本部側で受信することができるだけでな
く、管理本部側が必要とする場合には、管理本部側から
冷凍コンテナ側にアクセスして、運転情報あるいはコン
テナ情報を引出すことができる。
【0053】本発明はまた、コンテナ情報として、制御
装置への電源投入を確認するための確認情報,制御装置
が正常に動作することを確認するための開始情報,冷凍
コンテナの異常を知らせる異常情報,冷凍コンテナが復
旧したことを知らせる復旧情報,制御装置への給電停止
を知らせる停電情報,または運転情報の少なくとも一部
を用いるようにしているので、冷凍コンテナに異常が発
生した場合はもとより、異常の前兆を管理本部側で把握
し、異常の発生前に対処することができる。また、制御
装置を用いて遠隔監視を行なう前に、制御装置に電源が
投入できるか否か、あるいは制御装置が正常に作動する
か否かを確認することもできる。また、異常が発生した
冷凍コンテナが復旧した際には、これを迅速に知らせ
て、コンテナ管理者等が無駄な作業をしなくて済むよう
にすることができる。
【0054】本発明はまた、運転情報として、庫内設定
温度情報および庫内温度情報を用いるようにしているの
で、庫内貨物が温度に対し敏感な貨物である場合に、運
転情報として温度情報を用いることで、最適な監視が可
能となる。
【0055】本発明はまた、運転情報として、庫内設定
湿度情報および庫内湿度情報を用いるようにしているの
で、庫内貨物が湿度に対し敏感な貨物である場合に、運
転情報として湿度情報を用いることで、最適な監視が可
能となる。
【0056】本発明はまた、運転情報として、冷凍コン
テナから出力されるアラーム情報を用いるようにしてい
るので、冷凍コンテナの異常を適確に把握することがで
き、以後の処理が容易である。
【0057】本発明はまた、運転情報として、庫内設定
温度に対する許容温度として設定されるインレンジ情報
および庫内温度情報を用いるようにしているので、冷凍
コンテナ側から管理本部側に送信されるコンテナ情報の
送信回数を少なくして、通信費を削減することができ
る。
【0058】本発明はさらに、運転情報として、庫内設
定温度に対する許容温度として設定されるインレンジ情
報,庫内温度情報,およびコンプレッサ情報またはデフ
ロスト情報のうちの少なくともいずれか一方の情報を用
いるようにしているので、例えば庫内温度がインレンジ
を外れているような場合であっても、コンプレッサが起
動していたり、あるいはデフロスト中である場合には、
異常情報を出力しないようにすることができ、より適確
で効率のよい遠隔監視が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る冷凍コンテナの遠
隔監視装置を示す全体構成図である。
【図2】図1の制御装置での処理を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 冷凍コンテナ 2 トレーラ 3 冷凍ユニット 4 制御装置 5 管理本部 6 監視手段 7,14 送受信制御手段 8,15 記憶手段 9,13 送受信手段 10 位置情報受信手段 11 予備電源 12,18 携帯電話 16 表示手段 17 入出力制御手段 D ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 311J (72)発明者 坂本 宗彦 神奈川県横浜市金沢区釜利谷西1−35−20 (72)発明者 田村 健次 神奈川県横浜市戸塚区上矢部町972 ナイ スパークステージ東戸塚410 (72)発明者 伊藤 功 神奈川県横浜市青葉区荏子田2−10−40 (72)発明者 川原 幹雄 神奈川県横浜市青葉区荏田西4−7−17 郵船市ヶ尾フラットB−414 Fターム(参考) 3E070 AA25 AB21 VA21 3L045 AA02 BA02 CA02 DA02 EA01 LA16 PA03 3L061 BA01 BA05 5K048 AA06 BA21 BA42 DB01 DC01 DC07 EB02 EB08 EB10 EB12 GB08 HA01 HA02 HA35

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍コンテナに取付けられた制御装置
    と、冷凍コンテナを管理するコンテナ管理者の管理下に
    置かれた受信装置と、複数の冷凍コンテナを統括する管
    理本部とを備え、前記制御装置は、冷凍コンテナからの
    運転情報の入力により、冷凍コンテナの運転状況を監視
    する監視手段と;監視手段が必要と判断した際に、前記
    受信装置または管理本部のうちの少なくともいずれか一
    方にコンテナ情報を送信する送信手段と;を具備するこ
    とを特徴とする冷凍コンテナの遠隔監視装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、冷凍コンテナからの給電に
    より駆動されるとともに、給電停止の際の予備電源を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の冷凍コンテナ
    の遠隔監視装置。
  3. 【請求項3】 制御装置は、運転情報またはコンテナ情
    報のうちの少なくともいずれか一方を記憶する情報記憶
    手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記
    載の冷凍コンテナの遠隔監視装置。
  4. 【請求項4】 制御装置は、管理本部から送信された情
    報要求信号を受信する受信手段と;受信手段からの信号
    の入力により、運転情報またはコンテナ情報のうちの少
    なくともいずれか一方を、送信手段を介して管理本部に
    送信する制御手段と;を備えていることを特徴とする請
    求項1,2または3記載の冷凍コンテナ遠隔監視装置。
  5. 【請求項5】 コンテナ情報は、制御装置への電源投入
    を確認するための確認情報,制御装置が正常に動作する
    ことを確認するための開始情報,冷凍コンテナの異常を
    知らせる異常情報,冷凍コンテナが復旧したことを知ら
    せる復旧情報,制御装置への給電停止を知らせる停電情
    報,または運転情報の少なくとも一部であることを特徴
    とする請求項1,2,3または4記載の冷凍コンテナの
    遠隔監視装置。
  6. 【請求項6】 運転情報は、庫内設定温度情報および庫
    内温度情報であることを特徴とする請求項5記載の冷凍
    コンテナの遠隔監視装置。
  7. 【請求項7】 運転情報は、庫内設定湿度情報および庫
    内湿度情報であることを特徴とする請求項5記載の冷凍
    コンテナの遠隔監視装置。
  8. 【請求項8】 運転情報は、冷凍コンテナから出力され
    るアラーム情報であることを特徴とする請求項5記載の
    冷凍コンテナの遠隔監視装置。
  9. 【請求項9】 運転情報は、庫内設定温度に対する許容
    温度として設定されるインレンジ情報および庫内温度情
    報であることを特徴とする請求項5記載の冷凍コンテナ
    の遠隔監視装置。
  10. 【請求項10】 運転情報は、庫内設定温度に対する許
    容温度として設定されるインレンジ情報,庫内温度情
    報,およびコンプレッサ情報またはデフロスト情報のう
    ちの少なくともいずれか一方の情報であることを特徴と
    する請求項5記載の冷凍コンテナの遠隔監視装置。
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