JP2003035429A - 床パネル及びこれを利用した床構造 - Google Patents

床パネル及びこれを利用した床構造

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JP2003035429A
JP2003035429A JP2001330017A JP2001330017A JP2003035429A JP 2003035429 A JP2003035429 A JP 2003035429A JP 2001330017 A JP2001330017 A JP 2001330017A JP 2001330017 A JP2001330017 A JP 2001330017A JP 2003035429 A JP2003035429 A JP 2003035429A
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floor
panel
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Satoru Ono
悟 大野
Motohiro Mori
元博 毛利
Koji Tanaka
浩司 田中
Kazuo Ariki
一夫 有木
Masamitsu Egashira
正充 江頭
Takashi Kaimoto
隆 貝本
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Dantani Plywood Co Ltd
Nippon Tungsten Co Ltd
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Dantani Plywood Co Ltd
Nippon Tungsten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床仕上げ材の選定、交換が容易になるととも
に、マンションなど、下地がコンクリートスラブの構造
にも対応でき、遮音性、施工性、メンテナンスに優れて
いる床パネル及びこのパネルを利用した床構造の提供 【解決手段】 下地合板6上に根太5を配置し、根太5
間の下地合板6上にパネルヒーター2を載せ、パネルヒ
ーター2の上面に床仕上げ材3を配置した床パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床暖房フロアを施
工するための床パネルおよびこの床パネルを利用した床
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、床構造の構成としては、図2
4に示すようにコンクリートスラブ17の上に、受け板
22を敷き、さらにスペーサー25と同時にパネルヒー
ター24を置き、床仕上げ材3を貼りつけるパネル式が
ある。
【0003】また、図25に示すように根太5間の断熱
材4の上にパネルヒーター24を落とし込み、電気配線
もしくは温水配管工事後、床仕上げ材3を貼りつける根
太間式などがある。なお、床構造については、例えば、
特開平7−318089号公報などに記載されている。
【0004】さらに、床構造が機械的、電気的に内部故
障した場合に、パネルヒーターや熱源部の交換、もしく
は修理を行うためにヒータ交換型の構造体が特開平7−
253222号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記パネル式は、電気
式の場合でいえば図24に示すようにパネルヒーター2
4を敷き、パネルヒーター24を床仕上げ材3で挟む施
工方法をとり、これらは図16や図17で示すようにパ
ネルヒーター24の内部がほぼ全面に電熱線27や面状
発熱体28が配置されているため、釘打ちやネジ止めす
ることは電熱線27や面状発熱体28を除いた、全面積
の数%の領域しか許されない。したがって、ほぼ全面に
わたって、接着剤等で固定することとなり、工事の手間
が大変といった問題点がある。
【0006】一方、根太間式は、図25に示すように根
太5間に断熱材4とパネルヒーター24を落とし込み、
床仕上げ材3を根太5に釘打ちや接着剤などで固定する
施工方法である。この方法は施工が簡便というメリット
はあるものの、根太5を作成する必要があり、施工の手
間がかかるといった他、コンクリート下地に対応が難し
いといった問題点があった。
【0007】さらに、これらの方法は居住人が床仕上げ
材3に飽きがきて交換したい場合、床仕上げ材3とパネ
ルヒーター24や根太5、もしくはスペーサー25など
と接着剤で固定するといった方法を取っているため、床
仕上げ材3の交換が容易には出来ないといった問題点が
あった。
【0008】また、特開平7−253222号公報のヒ
ータ交換型の構造体は、内部に根太を設けておらず、大
面積の対応はしずらい、強度が十分にないといったこと
があった。
【0009】さらに、マンションにおいては図26や図
27に示すように、コンクリートスラブ17に直接貼り
付ける所謂「直張り」の他に、支持脚として支持ボルト2
0等を介して床仕上げ材3と受け板22の全体を足で浮
かせて空間を持たせることで発生した音や振動を伝播さ
せない方法、あるいはコンクリートスラブ17上に設置
する乾式二重床があり、後者については配管スペースの
確保が出来る点やバリヤフリーの対応が容易であるとい
った点から近年採用される傾向にある。
【0010】この乾式二重床の性能は、125Hzバン
ドで決定されているが、実際、現場に施工した場合に6
3Hzバンドのレベルがスラブの振動特性や階下室の共
鳴特性により大きくなる場合が多く、63Hzおよび1
25Hzの両バンドでの遮音特性の向上が課題となって
いる。
【0011】マンションなど階下の居住者に対する騒音
が問題となって、その遮音特性の要求は最近特に高まっ
ている。騒音の種類として床衝撃音があり、この床衝撃
音は、歩行音、椅子などの引きずり音などの軽量床衝撃
音と、子供などが飛び跳ねる時に発生する重量衝撃音と
がある。
【0012】軽量衝撃音については遮音特性の高い木質
防音フロアが開発されて、問題となる場合は少ないが、
重量衝撃音については重量床衝撃音伝播特性は非常に複
雑であって、床駆体の影響が大きく、遮音特性を向上す
るには駆体の振動特性を考慮する必要がある。
【0013】これらを改善する方法としてはコンクリー
トスラブを厚くしたり、剛性を大きくする制振材を床仕
上げ材の下に埋設するなどの方法で遮音特性の向上を図
っているが、その使用方法について十分に検討はなされ
ていなかった。
【0014】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、床仕上げ材の選定、交換が容易に
なるとともに、充分な強度を保持しつつ、ヒータの交換
を行いやすく、マンションなど、下地がコンクリートス
ラブの構造にも対応でき、施工性に優れている床パネル
及びこのパネルを利用した床構造を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の床パネルは、下
地板上に根太を配置し、根太間の下地板上にパネルヒー
ターを載せ、パネルヒーターの上面に床仕上げ材を配置
したことを特徴とする。
【0016】また、前記床パネルを利用した床構造は、
前記床パネルが、下部にコンクリートスラブ上に防振ゴ
ム足を取り付けた支持ボルトでベースパネル板を介して
支えられた置き床の上部に、配置されていることを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】下地板及び蓋板には、合板、パー
ティクルボード、OSB、繊維板、集成材、単板積層材
等の板材を単独であるいはそれらを任意積層した積層材
を使用する。制振材には、ゴム、アスファルト、鉛、硝
子繊維、軟ウレタン、塩ビなどの制振材料を用いたシー
トやグラスウールなどのクッション材の単体、またはそ
れらの材料と金属の複合材などの弾性材料を使用する。
また、床仕上げ材には木質又は木質部材にシートを粘着
したもの、例えば合板、MDF、パーティクルボード、
集成材等を基材として使用し、床暖房として使用可能な
性能(寸法安定性、耐割れ性、耐反り性など)を保持し
た床材を使用する。
【0018】本発明の床パネルは、パネルヒーターの上
面に蓋板を取りつけ、蓋板の上面に床仕上げ材を配置し
てもよく、下地板の一部を開放可能にしてもよい。
【0019】蓋板と床仕上げ材とは、接着剤を使用せ
ず、機械的に固定して床仕上げ材を剥ぎ易くすることが
好ましい。
【0020】パネルヒーターは、面状発熱体や電熱線な
どの電気式ヒーターであって、パネルヒーターの全面も
しくは半面に配置し、また、パネルヒーターが放熱板の
中央部にヒーターを配備することができる。床仕上げ材
には固定用の穴開きが施されており、施工設置後に前記
穴が封印されるようにしてもよい。また、床パネルは互
い違いに配置することができる。
【0021】床構造は、制振材を根太と下地板間に挟み
込んだ構造とすることができ、床衝撃音レベルにおいて
軽量衝撃音45dB,重量衝撃音50dB以下とする。
【0022】実施例1 図1に示すように、2〜15mmの合板の下地板6に幅
15〜50mm、高さ10〜60mmの根太5を設け、
根太5間に少なくとも1枚のパネルヒーター2を落とし
込んで、蓋板8で挟み、さらにその後、下地板6で挟み
込む。なお、内部の根太5および上下の下地板6、蓋板
8とはステップルやネジ等で機械的に固定しても、接着
剤で貼り合わせても、併用して固定しても良い。
【0023】図2に示すように、パネルの配線取り出し
部9は口出し線10が出る部分以外は根太高さと同じ板
材で取り囲むようにすると、パネルで熱せられた空気が
外へ流出して熱損失に繋がることを防止する。
【0024】本発明では、根太5とパネルヒーター2が
内部で構成され、全体が一体化された床パネルが構成さ
れる。施工時は床パネルを図12に示すようにコンクリ
ートスラブ17もしくはその上に設置された合板(図示
せず)の上に置いて固定する。
【0025】5mm厚さの合板に、幅45mm、高さ4
0mmの根太5を設け、幅245mm、厚さ9mmのパ
ネルヒーター2と30mm厚みの断熱材4を落とし込
む。通電した時の2時間後の床表面材温度分布は、平均
温度28℃、最高温度29℃、最低温度27℃となっ
た。一体化したパネルサイズ910mm×910mmに
おいて最大出力150Wであった。
【0026】実施例2 図12に示すように、床仕上げ材3に対して、ネジ、木
ネジ、ナットビスなどを用いて機械的に固定する。固定
方法としては木ネジで固定され、木ネジの位置が蓋板8
下のパネルヒーター2に貫通しない様に根太5上に固定
することが望ましい。また、床仕上げ材3の温度上昇速
度を考慮しなければ、蓋板8を厚くすることによって、
どの位置にでも任意に固定することが出来る。
【0027】機械的に固定することによって床仕上げ材
3を容易に交換することが可能となり、例えば、部屋の
模様替えの際や季節によって、床仕上げ材3を交換する
ことも出来る。
【0028】実施例3 図2に示す一体化したパネルは、蓋板8の半分もしくは
3分の1程度、図3に示すように単独で開けることがで
き、一部配線箇所が開閉できる構造となっている。ま
た、内部構造的には図4に示すようにパネルヒーター2
が配備されている。 一方図2に示されたような構造に
おいて、図3に示すように希に熱源部1やパネルヒータ
ー2に故障が生じ、交換の必要性が生じた場合でも、床
仕上げ材3をすべて剥がすこともなく床仕上げ材3の一
部を開くだけで、パネルの交換や配線の補修等が可能と
なり、最小限の手間により、様々なメンテナンスに対応
することが可能となる。
【0029】実施例4 パネルヒーターとして電気式ヒーターを利用した場合、
図16や図17に示すように熱源が金属線からなる電熱
線ヒーター27やセラミックス、有機材料等の導電体か
らなる面状ヒーター28に、通電することでジュール熱
が発生する構造となっている。電気式の場合、電圧や通
電時間をコントロールすることで、任意の温度設定が容
易になされる。
【0030】なお、これらのパネルヒーター2は漏電や
感電防止のために樹脂やセラミックスなどの比較的熱伝
導性に優れた材料によって絶縁処理がなされ、施工時の
作業性を向上させるために金属等のパネルによって内部
が保護される。また、安全性確保の為にパネル外側には
アース処理が施される。各々のパネルは口出し線によっ
て接続されるが、口出し線10は可とう性があるため、
一体パネルが多少ずれてもトラブルを生じることがな
い。
【0031】かかる構成によれば、蓋板を一定レベルに
揃えるのも簡単で、床レベルのづれに際しても接続線で
相互に結ばれているだけで、温水式のように水漏れ等の
大きなトラブルがなく対応出来る。
【0032】また、図7に示すように加熱部14を長辺
側を2分割した半分に配置することで図8に示す加熱部
14を全面に設けた構成と組み合わせて、家具やソファ
などの配置に合わせて床暖房領域を自由かつ明確に設定
することが出来る。
【0033】なお、図8を半分に切断した加熱部14を
全面に設けた構成も状況に応じて使用されることはもち
ろんである。
【0034】実施例5 図5あるいは図6に示すような、煉瓦の破れ目地のよう
に床パネルを互い違いに配置する。このようにすること
で、配置や位置決めが容易になり、設置するパネルも互
いに強固に配置される。また、半分のみパネルヒーター
の入っている一体パネルと組み合わせることで、床暖房
面積や位置を整然と決めることが出来る。なお、周辺の
構成部材については部屋の面積や形状により、捨て板を
利用して空間を埋めていく。
【0035】実施例6 図9に示すように、固定ネジ15で一体パネルの蓋板8
に到達するまで固定した後、穴埋め用の木片や樹脂の埋
め込み片13については穴に入れ込んだ後、接着剤等で
仮固定する。木片については床仕上げ材と同じ色や模様
が選定されるが、交換時に埋め込み片13が取り出しや
すい様に穴の周囲にRをつけたり、小さな穴を設けて針
のようなもので引っかけて取り出しやすくするといった
構造にしてもよい。
【0036】かかる構造によれば、表面の仕上げが美し
く、穴にゴミが堆積したり、水をこぼした際にその箇所
から、内部に水が流入してしまうといった問題点が皆無
となる。また、穴が施されていることによって、床仕上
材の交換などが容易に対応できる。
【0037】実施例7 図10に示すように放熱板11の中央部に熱源部1を配
備した構成によれば、図11に示すように熱源部1の内
部はヒーターユニット16が均等に配置されることで、
釘打ちやネジ固定など出来る領域が大きく取れ、固定が
自由にでき、床仕上げ材の固定が頑強になる。また、蓋
板が薄いものでも対応でき、この場合には昇温特性が良
好になる。
【0038】実施例8 図13に示すように、コンクリートスラブ17上に対し
て防振ゴム足19を取り付けた支持ボルト20でベース
パネル板21を介して合板、繊維板、パーティクルボー
ドから選ばれた受け板18を支え、上部の下地板6に根
太5を設け、根太5間に断熱材4を落とし込んで、さら
に、パネルヒーター2を上部に置き、各々の熱源間を配
線する。さらに図14に示すように制振材29を下地板
6と断熱材4の間に介在させ、上面に蓋板8をつけ挟み
込んで一体化すると、遮音性能は向上して、最床部がコ
ンクリートスラブ17であっても床構造が安定し、対応
出来る構造である。
【0039】なお、図13及び図14においては、受け
板18を設けた構造を示しているが、受け板18なしで
設置できることはもちろんである。
【0040】実施例9 図15に示すように、床仕上げ材3の上で発生した振動
や物音は、床仕上げ材3、蓋板8、根太5および熱源部
1、パネルヒーター2、断熱材4、制振材29、下地板
6を通じて一体パネル下部の受け板18に伝わってい
く。さらにそれらの振動や物音は支持ボルト20および
空間を伝わっていき、コンクリートスラブ17に伝わ
る。これらの振動や物音を伝播させない様に防振ゴム1
9によって遮蔽され、遮音特性は更に改善される。
【0041】また、受け板18の下に吸音材26や下地
板6と根太9の間に制振材29を入れることで、より効
果的となる。衝撃音レベルにおいて軽量衝撃音45d
B,重量衝撃音50dB以下であるため、階下の人間に
は物音がほとんど聞こえない状態である。本発明におい
て遮音特性を向上できた理由としては現時点では詳細に
は判らないが、パネルヒーター2を内部に挿入し、一体
パネル化することで固体伝播の割合を低減出来、このよ
うに性能値に向上したものと推測される。
【0042】床衝撃音レベルにおいて軽量衝撃音45d
B,重量衝撃音50dB以下であって、階下に住む人間
にとっても、ほとんど音が聞こえない良好な状態とな
る。
【0043】乾式二重床における重量床衝撃音の伝播特
性の測定は1ユニット(910mm×910mm)の乾
式二重床を用い、ユニット中央部にタイヤの落下による
重量衝撃を加えて、支持脚部を伝播する衝撃力(脚部衝
撃伝達力)、床ふところへの放射音(床ふところ音
圧)、階下音圧について、時間波形、周波数特性を同時
に計測した。
【0044】脚部衝撃伝達力は防振ゴムとスラブの間に
フォーストランスデューサーを設置し測定した。計測に
用いた床板には4本の支持脚が取り付けられており、4
脚ごとの脚部衝撃伝達力を計測し、各バンドごとにエネ
ルギー総和を求め、スラブに伝わる衝撃伝達力とした。
【0045】床ふところ高さは200mmとして、音圧
レベルの計測は打撃点直下のスラブ上20mmの位置に
マイクロホンを設置して行った。乾式二重床はスラブ4
000mm×5000mm×150mm厚さの上に設置
し、階下音圧を計測する部屋は容積50m以上の残響
室とした。振動測定結果は図18に示すように63Hz
〜4kHzにわたって、軽量衝撃音で最大45dB、重
量衝撃音で最大50dBという結果が得られた。
【0046】図15に示すように、前記一体パネル内の
根太5と下地板6間に制振材29を挟み込んだ構造とす
ることによって、根太5を通じて階下に伝わっていた振
動もこの部分で吸収することで十分な遮音性能を得るこ
とができる。
【0047】図15で示される構造で遮音性能を測定し
た結果、図19に示すように更に改善された。なお、図
15において、受け板18を省いてもよい。
【0048】また、上記モデルに8時間加熱と4時間冷
却を繰り返し、床仕上げ材上に糸を張り、床仕上げ材の
反りを測定した。加熱冷却は20回繰り返したが、変位
量は0.5mm以下で床仕上げ材の反りや床仕上げ材の
隙間は見られなかった。
【0049】床仕上げ材の交換を行ったが、床仕上げ材
の表面温度特性、床仕上げ材の反りや床仕上げ材の隙間
は見られなかった。この操作を5回繰り返したが、同様
に床仕上げ材の反りや床仕上げ材の隙間は見られなかっ
た。
【0050】以上、パネルヒーターは電気式について例
示したが、温水式についても熱源部を考慮して同様に応
用できることはもちろんである。
【0051】実施例10図20に示すように、コンクリ
ートスラブ17上に、防振ゴム足19を取り付けた支持
ボルト20でベースパネル板21を介して合板、繊維
板、パーティクルボードから選ばれた受け板18を支
え、上部の下地板6に根太5を設け、根太5間に、熱源
部1を中央部に配置したパネルヒーター2及び硬質ポリ
ウレタンなどの断熱材4を落とし込み、熱源間を配線
し、床仕上材3で覆う。なお、床仕上材3には付箋布3
0をつけている。
【0052】軽量床衝撃音試験の結果は図23に示すグ
ラフのとおりである。グラフに示されているとおり、本
実施例では、63Hz〜4KHzの領域において、L4
0以下の特性値におさまっていることが分かる。
【0053】実施例11 図21に示すように、本実施例は、実施例10に加え
て、床仕上材3には振動を抑えるために、溝3aを形成
する。溝3aは床衝撃音の伝播を干渉し、低減させる効
果を有する。溝3aは、例えば、縦方向及び/又は横方
向もしくは十字方向に間隔をおいて設ける。さらに、蓋
板8と床仕上材3との間に、緩衝材として、ポリエステ
ル系等の不織布30を配置する。不織布の厚みは1〜7
mm、好ましくは3〜5mmに設定される。不織布は床
衝撃を緩衝し、床衝撃音を低減させる効果を有する。
【0054】床衝撃音試験の結果は図23に示すとおり
である。グラフに示されているとおり、本実施例では、
63Hz〜4KHzの領域において、L35以下の特性
値におさまっていることが分かる。
【0055】さらに、受け材6とコンクリートスラブ1
7との間に吸音材26としてグラスウールを介在させた
場合の床衝撃音試験の結果は図24に示すとおりであ
る。
【0056】実施例12 図22に示すように、本実施例は、実施例10におい
て、床仕上材3の下地材に不織布30を使用し、受け材
6とコンクリートスラブ17との間に吸音材26として
グラスウールを介在させたものである。
【0057】床衝撃音試験の結果は図23に示すとおり
である。グラフに示されているとおり、本実施例では、
実施例10に比較して衝撃音の改善がなされていること
が分かる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、床
仕上げ材の選定、交換が容易になるとともに、マンショ
ンなど、下地がコンクリートスラブの構造にも対応で
き、暖房性、遮音性、施工性に優れている床構造を提供
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一体パネルの断面構造図
【図2】 本発明における一体パネルの斜視図
【図3】 本発明における一体パネルの蓋板の一部を開
いた斜視図
【図4】 本発明における一体パネルの構造図
【図5】 本発明における一体パネルの配置図
【図6】 本発明における一体パネルの配置斜視図
【図7】 一体パネルの加熱部のイメージ図
【図8】 一体パネルの加熱部のイメージ図
【図9】 床床仕上げ材固定部断面図
【図10】パネルヒーターの斜視図
【図11】パネルヒーターの内部構造図
【図12】本発明のコンクリート直置きタイプの構造断
面図
【図13】本発明の二重床タイプの構造断面図
【図14】本発明における制振材を入れた時の二重床タ
イプの断面構造図(1)
【図15】本発明における制振材を入れた時の二重床タ
イプの断面構造図(2)
【図16】従来のパネルヒーターの内部構造図(1)
【図17】従来のパネルヒーターの内部構造図(2)
【図18】遮音性能試験の結果を示すグラフ
【図19】遮音性能試験の結果を示すグラフ
【図20】本発明の二重床タイプの構造断面図
【図21】本発明の二重床タイプの構造断面図
【図22】本発明の二重床タイプの構造断面図
【図23】遮音性能試験の結果を示すグラフ
【図24】従来のコンクリート直置きタイプの断面構造
【図25】従来の根太間式の断面構造図
【図26】従来の二重床タイプの断面図
【図27】従来の二重床タイプの断面図
【符号の説明】
1. 熱源部 2. パネルヒーター 3. 床仕上げ材 3a. 溝 4. 断熱材 5. 根太 6. 下地板 7. 一体パネル境界部 8. 蓋板 9. 配線取り出し部 10. 口出し線 11. 放熱板 12. 外枠 13. 床仕上げ材固定部 14. 加熱部 15. 固定ネジ 16. ヒーターユニット 17. コンクリートスラブ 18.受け板 19. 防振ゴム足 20. 支持ボルト 21. ベースパネル板 22. 置き床 23. 大引き板 24. パネルヒーター 25. スペーサー 26. 吸音材 27. 電熱線 28. 面状ヒーター 29.制振材 30.不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24D 19/06 F24D 19/06 B (72)発明者 毛利 元博 北九州市小倉北区東港2丁目5番12号 段 谷産業株式会社内 (72)発明者 田中 浩司 北九州市小倉北区東港2丁目5番12号 段 谷産業株式会社内 (72)発明者 有木 一夫 福岡市博多区美野島1丁目2番8号 日本 タングステン株式会社内 (72)発明者 江頭 正充 福岡市博多区美野島1丁目2番8号 日本 タングステン株式会社内 (72)発明者 貝本 隆 福岡市博多区美野島1丁目2番8号 日本 タングステン株式会社内 Fターム(参考) 3L072 AA01 AB03 AC02 AD01 AD03 AD04 AD12 AD13 3L073 BB03 BB06 BC01 BC05 BD01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地板上に根太を配置し、根太間の下地
    板上にパネルヒーターを載せ、パネルヒーターの上面に
    床仕上げ材を配置したことを特徴とする床パネル。
  2. 【請求項2】 パネルヒーターの上面に蓋板を取りつ
    け、蓋板の上面に床仕上げ材を配置したことを特徴とす
    る請求項1記載の床パネル。
  3. 【請求項3】 蓋板の一部を開放可能にした請求項2記
    載の床パネル。
  4. 【請求項4】 蓋板と床仕上げ材とを機械的に固定して
    いることを特徴とする請求項2又は3記載の床パネル。
  5. 【請求項5】 パネルヒーターが電気式ヒーターであっ
    て、パネルヒーターの全面もしくは半面に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の床パネル。
  6. 【請求項6】 パネルヒーターが放熱板の中央部に熱源
    を配備したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の床パネル。
  7. 【請求項7】 床仕上材の裏面に溝を形成するか、又は
    不織布を配置するか、いずれか一方、又は両方を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    床パネル。
  8. 【請求項8】 パネルヒーターと下地板の間に断熱材を
    配置したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の床パネル。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の床
    パネルが煉瓦積みの破れ目地のように互い違いに配置さ
    れていることを特徴とする床構造。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    床パネルは、下部のコンクリートスラブ上に防振ゴム足
    を取り付けた支持ボルトでベースパネル板を介して支え
    られた置き床の上部に配置されていることを特徴とする
    床構造。
  11. 【請求項11】 制振材を根太と下地板間に挟み込んだ
    構造とすることを特徴とする請求項9又は10記載の床
    構造。
  12. 【請求項12】 制振材を根太と根太との間に配置した
    構造とすることを特徴とする請求項9又は10記載の床
    構造。
  13. 【請求項13】 受け材とコンクリートスラブとの間に
    吸音材を介在させたことを特徴とする請求項9〜12の
    いずれか1項に記載の床構造。
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