JP2003035234A - 内燃機関のための燃料噴射弁 - Google Patents

内燃機関のための燃料噴射弁

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    • F02M47/027Electrically actuated valves draining the chamber to release the closing pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2547/00Special features for fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M2547/003Valve inserts containing control chamber and valve piston

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どんな場合にも素早く次の噴射運転の準備が
整う燃料噴射弁を提供する。 【解決手段】 燃料噴射弁110の制御空間62は噴射弁部
材22のピストン60と滑り弁体64とスリーブ58とにより規
定されている。複動ピストン66と滑り弁体64はスリーブ
を狭い滑り嵌めで案内される。絞り通路74が滑り弁体64
を貫通し、制御体72内の制御通路82に永久に流体接続さ
れる。絞り入口92が高圧空間20から制御通路82へと至
る。制御通路はパイロット弁104により滑り弁体64の反
対側で低圧空間と接続・切離される。制御通路82の低圧
空間への接続は制御空間62の圧力を降下させ、噴射弁部
材22が滑り弁体64側に動いて噴射ノズルを解放する。制
御通路82の低圧空間からの分離後、滑り弁体が噴射弁22
と共に制御体72の反対側に移動し、噴射ノズルを素早く
閉じる。ばね要素78の力で滑り弁体64は制御体72に当接
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1及び13
のそれぞれの前段部分に記載の特徴を有する内燃機関の
燃焼空間に燃料を間欠的に噴射するための燃料噴射弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】請求項1の前段部分に記載の特徴を有す
る燃料噴射弁は、EP−A−0675281及び米国特
許第5655716号に開示されている。ノズルニード
ルの制御ピストンは上端が制御室内に突出している。こ
の制御ピストンの上方には弁が配置されており、制御ピ
ストンと同軸方向にあるその弁の弁体は、弁ハウジング
内で密閉するよう横方向に導かれる。弁体は、制御ピス
トンに面する一端面が制御室内に突出しており、他端面
が追加の室内に突出している。この追加の室は、制御弁
を介して流出通路と連絡すると共に、弁体内を通ってい
る絞り孔を介して制御室に接続されている。この絞り孔
したがって制御室は、弁体内のさらなる横断絞り孔を介
して燃料噴射弁の高圧部分に不変的に接続される。高圧
部分に接続され弁体の周りにある環状の室は、弁体と協
働する弁座により上端側の境界が設定される。ノズルニ
ードルが閉鎖位置にあるとき、制御ピストンは、弁体に
対して隙間を有する。一方、ノズルニードルが開放位置
にあるとき、制御ピストンは、弁体の下端面に当接す
る。制御弁が閉じた直後、初期の圧力上昇が横断絞り孔
を通って追加の室に生じ、その結果、弁体は、制御ピス
トンに向かって動かされ弁座の自動的な開放を引き起こ
す。この開放の結果、高圧下にある制御媒体の追加流入
が上記追加の室に流れ、ノズルニードルが弁体により高
められた速度で閉鎖位置にもっていかれる。閉鎖位置に
到達した後、弁体は、弁座上に当接するまで、制御室内
の蓄積圧力とバネ力の助けにより再び上方へ戻る。
【0003】さらに以前のEP−A−1118765
は、ニードル状の噴射弁部材が段付き制御ピストンを有
し、この制御ピストンが、噴射弁のための閉鎖バネとし
て作用する圧縮バネを支持しているスリーブ内に入り込
む内燃機関のための燃料噴射弁を開示している。バネの
反対側で、スリーブは、燃料噴射弁のハウジング内にし
っかりと配置された制御体上に支持される。スリーブ
は、肩部により形成された拡張部を有する。この拡張部
に、スリーブ型の弁体が配置されており、スリーブ型の
弁体とスリーブとの間には隙間がある。弁体は、その軸
端面によって、一方で肩部と相互作用し、他方で制御体
と相互作用する。弁体の長さは、肩部と制御体の間の隙
間よりもわずかに小さく、そのため、弁体は、小さい行
程で軸方向に前後に動くことができる。より小さい直径
を有する制御ピストン部分は、弁体内に狭い滑り嵌めで
導かれる。制御体とは反対側にある弁体の端部と、より
大きい直径を有する制御ピストン部分との間には、環状
空間が形成されている。該環状空間は、スリーブの該当
部分とより大きい直径を有する制御ピストンの該当部分
との間に形成された隙間を介して、ハウジング内部に配
置された高圧スペースに接続され高圧入口を介して燃料
が供給される高圧空間に接続されている。制御空間は、
一方で制御ピストンにより、他方で制御体により境界を
定められ、周方向(周囲)はスリーブ形弁体により境界
を定められる。絞り弁として狭窄作用を有する制御通路
は、制御スペースの境界を定める端面から低圧スペース
の境界を定める反対側の端面へと制御体を貫いて通って
いる。制御通路は、低圧空間と接続されたり、電磁石に
より作動されるパイロット弁によって低圧空間から切り
離されたりし得る。
【0004】請求項13の前段に記載の特徴を有する燃
料噴射弁は、EP−A−0426205号に開示されて
いる。この燃料噴射弁において、制御空間は、周方向に
は燃料噴射弁のハウジングにより境界を定められてお
り、また、軸方向には、一方では噴射弁部材の複動制御
ピストンにより、また他方では中間弁体(これは自身と
ハウジングとの間の環状隙間を自由にしておく。)と、
上記環状空間の境界を定めると共にハウジングに対して
堅固に設けられている制御体とにより境界を定められて
いる。圧縮バネは、制御ピストンと中間弁体との間に設
けられている。絞り作用を及ぼす段付孔は、中間弁体を
軸方向に貫通している。この孔の延長部にさらなる孔が
制御体を通って存在しており、このさらなる孔は低圧空
間と接続されたり、電磁的に作動されるパイロット弁に
よって低圧空間から切り離されたりし得る。制御体内に
おいて、軸方向に延びるこの孔の中にさらに別の孔が入
り込んでおり、この別の孔は、制御体内に位置し燃料噴
射弁の高圧入口に接続されている周辺環状溝に接続され
ている。複数の孔が、この環状溝から、中間弁体に向か
い合う制御体の端面にかけて、延びている。これらの孔
は、中間弁体が制御体に当接すると、この中間弁体によ
って閉じられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、いか
なる場合にも素早く次の噴射運転の準備が整う汎用の燃
料噴射弁を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
特徴を有する噴射弁により達成される。
【0007】その簡素さのみならず、本発明の燃料噴射
弁は、同時に、極めて小型である。特に、直径の面で
は、ほんの少量の場所しか必要とされない。本発明の燃
料噴射弁により提供される可能性により、噴射弁の特性
は、要望に見合うよう簡単に設計することができる。特
に、本発明の燃料噴射弁は、いずれの場合にも、さらな
る噴射運転のために非常に素早く準備が整う。減衰が可
能であることにより、非常に長い耐用年数が得られる。
さらなる利点は、具体的な実施形態についての以下の説
明よりわかるだろう。
【0008】好適な実施形態は各従属請求項に具体的に
記載されている。
【0009】請求項13は燃料噴射弁の特に単純な実施
形態に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、燃料噴射弁10の軸方向
の断面図である。この燃料噴射弁10は、管状のハウジ
ング12を有し、このハウジング12の一端に、弁座要
素14を固定すると共に、このハウジング12の他端
に、燃料噴射弁10を電磁石によって制御する電磁石装
置16を固定している。上記ハウジング12は、高圧入
口18の役割を果たして径方向に延びている穴を有し、
この穴を通して、燃料が、ハウジングで境界が画定され
る高圧空間20に、高圧(200から2000バール、
または、2000バール以上)で導入される。この高圧
空間20は、上記ハウジング12の一端が、弁座要素1
4の側面に達するまで、軸方向に延びている。上記高圧
空間20には、ニードル状の噴射弁部材22が配置さ
れ、この噴射弁部材22の軸48は、中空の円柱ハウジ
ング12の軸と一致している。上記弁座要素14は、ハ
ウジング12と噴射弁部材22との間に存在する環状空
間25によって高圧入口18と通じている。また、管状
ハウジング12の内側に、噴射弁部材22のための油圧
制御装置26を配置している。この制御装置26は、以
下の図2および図4で詳細に記述される。
【0011】上記ハウジング12は、フランジ30を有
する接合継輪28を通り抜けており、上記フランジ30
は、ねじ山が形成されると共に径方向に突き出た形状を
有し、上記フランジ30の中に、高圧接合片32がねじ
留めされている。特に図2から判断できるかもしれない
けれども、上記高圧接合片32の壁は、ハウジング12
に面する端部で円錐形に狭くなるように設計されてお
り、その結果、端面の環状の密封表面34の幅は、この
密封表面34以外の高圧接合片32の壁の厚さより小さ
くなり、これによって、高圧接合片32を固定した時、
上記密封表面34と、ハウジング12上における上記密
封表面34と協働する対応密封表面36との間に、高い
表面圧力およびこの高い表面圧力に付随する固い接合を
得ることができる。ハウジング12の高圧入口18は、
上記対応密封表面36の中央に位置している。上記接合
継輪28は、高圧接合片32によってハウジング12に
固定されている。このことに関し、ハウジング12は、
接合継輪28を軸方向に配置するために外側に肩部を有
するかもしれない。変形例として、図示しないが、高圧
接合片32は、高圧接合片32の外側に円錐形の狭くな
る部分を有しても良く、この場合でも、高圧接合片32
の内壁に図示した狭くなる部分を有する場合と同様の効
果を得ることができる。また、高圧接合片32を、ねじ
留め以外の手段によって密封表面36に押圧しても良
い。
【0012】図1から判断されるように、上記弁座要素
14は、公知のユニオンナット38によって固定されて
いる。上記高圧空間20の中に噴射する噴射ノズル穴4
2は、弁座要素14の円錐形の自由外部端面40から公
知の方法で延びている。上記弁座要素14の同様に円錐
形に形づくられた内部端面は、弁座44として設計され
ており、噴射弁部材22の対応する端部領域と協働する
ように意図されている。上記噴射弁部材22が、閉鎖位
置にある時、上記端部領域は、高圧空間20から噴射ノ
ズル穴42を分離し、上記噴射弁部材22が、弁座44
から引き上げられた噴射位置にある時、上記端部領域
は、噴射ノズル穴42を高圧領域20と連通させてい
る。
【0013】図1を拡大した図2および図4に示すよう
に、上記噴射弁部材22は、圧縮ばねである閉鎖ばね4
6によって閉鎖方向に押圧されている。噴射弁部材22
の軸48は、肩部50を有し、この肩部50の上に、図
3(b)に示すように、組み立て状態で第1リング54
に取り囲まれて一緒に保持される二つの支持ハーフフラ
ンジ52を支持している。閉鎖ばね46の一端は、上記
第1リング54に支持されており、閉鎖ばね46の他端
は、スロットを有する一体形支持フランジ56に取り付
けられた第2リング54’に支持されている。更に、支
持フランジ56は、本質的に中空の円柱スリーブ58の
端面を支えている。この中空の円柱スリーブ58は、制
御装置56と関連してもっと詳細に述べられる。噴射弁
部材22における直径が幾分か狭くなっている肩部50
の後段の部分は、所定の遊びが存在する状態で上記支持
フランジ56を通り抜ける一方、支持ハーフフランジ5
2は、好ましくは、事実上遊びがない状態で、噴射弁部
材22に取り付けられる。上記支持ハーフフランジ52
のスリーブ形状部分の壁を、薄く製造することができる
ので、上記閉鎖ばね46を、この閉鎖ばねの内径に対し
てほっそりしたデザインにするすることができる。この
閉鎖ばね46は、肩部50の後段における噴射弁部材2
2の外径と略一致するかもしれない。更に、異なる厚さ
のスリーブ54,54’を選択することによって、製造
公差に左右され易くてひと続きの燃料噴射弁に所属して
いる閉鎖ばね46の力を、いつでも略一定にすることが
できる。
【0014】制御装置26を、図4をもとに記述する。
噴射弁部材22は、弁座要素14から離れた側の端部領
域に、複動制御ピストン60を有し、この複動制御ピス
トン60は、狭い摺動嵌合い(narrow sliding fit)、
すなわち、約1μmから10μmの間の遊びを有した状
態で、スリーブ58と嵌合している。複動制御ピストン
60は、一方で、高圧空間20の範囲を決定し、他方
で、スリーブ58によって周方向の範囲が決定されてい
る制御空間62の範囲を決定する。更に、滑り弁66の
滑り弁本体64は、狭い摺動嵌合いを有した状態で、ス
リーブ58の中に配置され、軸24の方向に可動自在に
嵌合している。噴射弁部材22と面する第1端面68
は、同様に、制御空間62の範囲を画定する。上記第1
端面68から離れた側にある第2端面68’は、密封面
となっており、滑り弁本体64が密封位置になった時、
滑り弁座70として設計された制御体72の一端面を、
密封した状態で支えることが意図されている。上記制御
体72は、例えば、収縮接合(shrinkage connection)
によって、ハウジング12の中に固く配置されている。
【0015】絞り通路74は、軸24に対して偏心的に
配置され、第1端面68から第2端面68’まで、滑り
弁本体64を貫通して延びている。油圧接合部(hydrau
licconnection)76は、滑り弁本体64における第2
端面68’上に形成されて、この第2端面68’側にお
ける絞り通路74の円錐形に広がった口から軸24に対
して径方向に、かつ、絞り通路74の外側に延びてい
る。しかしながら、油圧接合部76は、突出端によっ
て、側面全てが覆われている。油圧接合部76を、凹面
を形成するような方法で形づくると有効であり、それに
よって噴射動作を終わらせるための滑り弁66の応答を
最適にできる。
【0016】変形例として、図示しないが、絞り通路7
4を、軸24上に配置しても良く、この場合、油圧接合
部76は、不要になる。
【0017】制御空間62には、ばね要素78を配置し
ている。このばね要素78は、圧縮バネであり、一方で
複動制御ピストン60を支持し、他方で滑り弁本体64
を支持している。上記ばね要素78は、複動制御ピスト
ン60の中心突出部80を取り囲み、上記ばねによって
付勢される力は、実質的に閉鎖ばね46の力よりも小さ
くなっている。
【0018】制御体72は、軸24に対して同軸上に延
びる制御通路82を有し、滑り弁本体64から離れた側
の端部に、絞り縮流部82’を有している。油圧接合部
76は、滑り弁本体64が制御体72を圧迫している時
ですら、制御通路82と絞り通路74とを結び付けてい
る。スリーブ58は、一端面で制御体72を支持してお
り、制御体72と面する上記スリーブの端部には、径方
向の内側に周方向に延びる凹所84が存在する。この凹
所84は、滑り弁本体64が密封位置にあるとき、滑り
弁本体64と一緒になって、環状溝を形成する。この環
状溝は、スリーブ58におけるスロット86と、少なく
とも一つのフローギャップ(flow gap)88とを介して
高圧空間20と連通している。上記フローギャップ88
は、ハウジング12の内壁とスリーブ58の外側の平坦
部との間に軸方向に形成されている。この結果、滑り弁
本体64が制御体72から離れるように動作したときに
形成される隙間89は、高圧空間20と連通し、滑り弁
本体64の第2端面68’全面に、高圧の作用が及ぼさ
れる。制御体72は、斜面90を有し、制御通路82と
高圧空間20とを永続的に接続するために、スロットル
入口92が、この斜面90から制御通路82の中に延び
ている。スロットル入口92は、絞り縮流部82’と滑
り弁座70の間に存在する制御通路82の中に噴出す
る。尚、制御体72の中にグランドダウン(ground-dow
n)表面を有する軸24に対して90°傾いている絞り縮
流部を使うか、あるいは、制御体に環状溝を有する軸2
4に対して90°傾いている絞り縮流部を使うこともで
きる。凹所84の断面、スロット86の断面およびフロ
ーギャプ88の断面は、絞り通路74の断面、絞り縮流
部82’の断面および絞り通路92の断面よりも実質的
に大きくなっており、その結果、適当な絞りを設ける必
要がなく、凹所84、スロット86およびフローギャッ
プ88における圧力が、高圧入口18および高圧空間2
0における圧力と同等になる。
【0019】図4から、また、特に図2および図3
(a)から判断できるように、更なるユニオンナット9
4が、電磁石装置16の側から管状のハウジング12に
ねじ込まれている。このユニオンナット94は、円周方
向に配置された三つの縦方向の溝96’を付帯した通路
穴96を中央に有している。そして、バルブピン98
が、取り外し可能に配置されて、通路穴96によって径
方向に案内されている。制御体72側では、通路穴96
は、幅広の凹所97を有し、この凹所97は、絞り縮流
部82’によって圧力が低減された燃料の縦方向に延び
た溝96’への流出を噴射中に促進する。縦方向の溝9
6’の代わりに低圧空間106と凹所97とを接続する
一つまたは二つ以上の穴を使うこともできるが、この場
合には、穴96は、バルブピン98を全周に渡って径方
向に案内することになるだろうと思われる。
【0020】ユニオンナット94は、断面六角形95
(図3(a)参照)であり、このため、必要な締付けト
ルクによって締め付けることができる。図示しないが、
更なる張力手段を同様に使用しても良い。
【0021】ユニオンナット94は、機能の一つとし
て、制御体72(これは、適宜、高圧空間20の圧力に
抗してハウジング12の中にほんのわずかに押し込まれ
ている)を保持し、この制御体を正確に位置決めしてい
る。ユニオンナット94は、他方、以下に図10で説明
する更なる重要な機能を有している。
【0022】電磁石装置16の電磁石100が励磁され
ていない時、バルブピン98は、電磁石装置16のアー
マチャ102によって、制御体72にもたれ掛かって接
触した状態に保持され、制御通路82を閉鎖する。制御
体72は、バルブピン98と一緒になって、パイロット
弁104を形成する。電磁石装置16の接合導管108
によって低圧出口接合片110に連通する低圧空間10
6は、ユニオンナット94の制御体72およびハウジン
グ12から離れた側に配置されている。ラインを、公知
の方法で、低圧出口接合片110から燃料タンクまで導
入している。
【0023】上記アーマチャ102はアーマチャばね1
12の作用を受ける。このアーマチャばね112は圧縮
ばねとして設計されており、電磁石102が励磁されて
いないとき、アーマチャ102を介してバルブピン98
を制御体72に押圧接触している状態に保持する。電磁
石100が励磁したとき、電磁石100は、アーマチャ
ばね112の付勢力の反対方向にアーマチャ102を引
っ張るので、バルブピン98は制御体72から分離可能
となる。
【0024】図1から図4に示すこの実施形態の燃料噴
射弁10は、以下のように動作する。始動状態は、上記
図で示す状態であり、この始動状態において噴射弁部材
22は閉鎖位置にあり、滑り弁66は滑り弁座70上の
密封位置にある。更に、電磁石100は励磁されておら
ず、その結果、バルブピン98は制御通路82を閉鎖し
ている。このとき、高圧空間20と同じ圧力が、制御空
間62に生じている。
【0025】噴射サイクルは、電磁石100の励磁によ
って引き起こされる。電磁石100が励磁されると、ア
ーマチャ102は引っ張られ、その結果、バルブピン9
8は制御体72から離れ、それによって制御通路74は
低圧空間106と連通する。絞り縮流部82’はスロッ
トル入口92より大きな流れの断面積を有しているの
で、制御空間62の圧力は弱まることになる。結果とし
て、噴射弁部材22は弁座から離れ、噴射ノズル穴42
は解放され、このとき、噴射動作が開始する。この場
合、燃料は、制御空間62から追いやられて絞り通路7
4、油圧接合部76および制御通路82を通過し、低圧
空間106へと入る。噴射弁部材22を開く動作の間ず
っと、滑り弁本体64は、制御体72を押圧した状態と
なっている。噴射弁部材22のオープニングストローク
は、噴射弁部材22の突出部80が滑り弁本体64に当
接するため制限されており、絞り通路74は露出したま
まである。絞り通路74の最も狭い流れの断面積は、絞
り縮流部82’の断面積よりも小さいので、噴射弁部材
22を開く動作は、主に、所定の圧力および所定の閉鎖
ばね46に対して、絞り通路74によって決定される。
【0026】変形例として、図示しないが、オープニン
グストロークの終了近くに絞り通路74を突出部80に
よって閉鎖するような方法で、絞り通路74を配置し、
かつ、突出部80の端面を形づくっても良い。これは、
例えば、絞り通路74が軸24上に配置されており、突
出部80の端面が密封するという事実によっている。し
たがって、オープニングストロークの終わりは、都合の
良いことに減衰し、開き動作が終了した後の制御空間6
2での圧力は、制御通路82での低圧力と合致しない
か、ほとんど完全には合致しない。
【0027】噴射動作を終わらせるために、電磁石10
0は励磁を解かれる。このことは、アーマチャー102
が、アーマチャーばね112の力によってバルブピン9
8を移動させ、制御体72に対し接触圧迫させるように
するということである。このとき、制御通路82の低圧
側の口は、閉じられる。スロットル入口92によって高
圧空間20と連通させられることにより、制御通路82
の圧力は上昇し始める。滑り弁本体64の二つの端面6
8,68’と対応する有効表面の圧力差によって、上記
制御通路82の圧力は、制御バルブ本体64を、制御体
72を接触圧迫して密封することから解放するように動
作させる。そして、その結果、隙間89が形成されるよ
うになる。閉鎖ばね46は、同時に、弁座44の方向に
噴射弁部材22を移動させる。制御空間62における低
圧および第2端面68’における高圧の結果、噴射弁部
材22が弁座44を閉鎖し、そのことによって内燃機関
の燃焼空間の中への噴射動作が終わるまで、滑り弁本体
64は、噴射弁部材22と一緒に連結した状態で移動す
ることになる。
【0028】燃料の絞り通路74を介した制御空間62
への引き続いて起こる流れによって、制御空間62の圧
力は、徐々に高圧空間20の圧力と同等になり、その結
果、滑り弁本体64は、ばね要素78の付勢力の下で密
封位置に戻ることになる。燃料噴射弁は、そのとき、も
うすでに次の噴射動作の準備が整った状態となってい
る。
【0029】この燃料噴射弁10の水力効率(hydrauli
c efficiency)は非常に高く、少量の燃料しか制御のた
めに消費されない。したがって、低圧タンクの中にほん
のわずかの燃料のみが戻ることになる。更に、例えば、
EP−A−1118 765で開示されている燃料噴射
弁の実施形態と比較すると、滑り弁66に対する噴射弁
部材22の同軸配置は何の役割も果たさないので、噴射
弁部材22と滑り弁本体64の両方の良好な移動特性を
達成できる。
【0030】図5は、制御装置26の発明に係る第1実
施形態を示している。それ以外は、燃料噴射弁10は、
図1から4に示され、また、上で述べられたように設計
される。以下、それらの実施形態と異なる点のみを述べ
る。同一の参照記号が、同一部分および同様に働く部分
に用いられている。
【0031】制御ピストン60は、高圧空間20に面す
る端面に、停止肩部114’を有する周面ビード114
を有する。この停止肩部114’は、スリーブ58に一
体に形成された逆停止肩部116と協働するようになっ
ている。ビード114は、それ以外はスリーブ58に接
触しない。噴射弁部材22が閉じ位置にあるとき、上記
停止肩部114’と逆停止肩部116は、互いに隙間S
の距離をおいている。さらなるビード118が、滑り
弁体64の周面に一体に形成されており、さらなる停止
肩部118’を形成している。この停止肩部118’
は、スリーブ58に形成された、さらなる逆停止肩部1
20と協働するようになっている。上記逆停止肩部は、
凹所84の軸方向の境界で形成されている。上記滑り弁
体64が封じ位置にあるときは、さらなる停止肩部11
8’と、さらなる逆停止肩部120との間の隙間は、距
離Sをなす。Sは、滑り弁体64が封じ位置にあ
り、かつ、噴射弁部材22が閉じ位置にあるときの、上
記噴射弁22の突起80と上記滑り弁体64との間の隙
間を表している。これらの隙間S、SおよびS
よって形成される隔たりは、Sで表される隔たりが、
で表される隔たりよりも大きく、かつ、Sで表さ
れる隔たりよりも小さくなるように設定されている。
【0032】上記滑り弁体64は、さらに、第1および
第2端面68,68’の間に延在する絞り通路112を
有し、この絞り通路112は、滑り弁体64が封じ位置
にあるときに、制御体72の滑り弁座70によって閉じ
られる。上記滑り弁体64が制御体72から持上げられ
ると、さらなる絞り通路122が、絞り通路74に平行
に、制御室62を高圧空間20に接続する。
【0033】さらに、滑り弁体64は、制御体72に面
する側に面取り124が設けられ、これによって、滑り
弁体64の高圧力が作用される作用面が、寸法に応じて
選択される。したがって、滑り弁座70の外縁における
円の直径は、スリーブ58中の滑り弁64のガイド径よ
りも大きくてもよく、また、等しくてもよく、あるい
は、小さくてもよい。
【0034】噴射運転の開始時において、パイロット弁
104が開いている限り、停止肩部114’が逆停止肩
部116に接触して開き動作が終わるまで、さらなる絞
り通路122はいかなる動きも発揮させず、噴射弁部材
22が、図1−4による実施形態におけるのと同じよう
にして開く。S>Sであるので、突起80の端面は
滑り弁体64の第1端面68に接触しない。噴射弁部材
22に停止肩部114’を有し、逆停止肩部116を有
する実施形態では、燃料噴射弁10が開いている間に噴
射弁部材22が滑り弁体64に衝突するという状態が、
回避できる。これによって、実用的な寿命が延長でき
る。
【0035】パイロット弁を閉じる間、および、それに
連合して滑り弁体64が滑り弁座70から持ち上げられ
て離れる間のみに、上で述べられたのと同じようにし
て、さらなる絞り通路122が開放され、その結果、さ
らなる絞り通路122を有しない実施形態におけるより
も迅速に、制御室62と高圧空間20との間の圧力の均
等化が起こる。これが、より速い時期に、かつ、より迅
速に、滑り弁体64が封じ位置に戻る動作を起こさせ
る。つまり、燃料噴射弁10は、さらなる噴射動作の準
備がより迅速にでき、これによって、短い時間間隔で、
前噴射、後噴射または他噴射を行なうことができる。上
記滑り弁66の戻り動作は、さらなる絞り通路122の
寸法を調節することによって、必要に応じて設定でき
る。
【0036】図1−4による燃料噴射弁10の実施形態
における滑り弁体64は、図5と同様のさらなる絞り通
路122を有してもよい。
【0037】S2<S1であるので、さらなる停止肩部
118’とさらなる逆停止肩部120とによる滑り弁体
64の行程制限が、非常に迅速に、滑り弁体64の閉じ
位置への戻りを起こさせる。滑り弁体64と噴射弁部材
22との連繋動作は、さらなる停止肩部118’がさら
なる逆停止肩部120にもたれ掛かると、すぐに解除さ
れる。同時に、この方法によって、制御室62が最充填
される結果、弁座44での噴射弁部材22の衝撃が有利
に減衰される。上記連繋動作が無くて、絞り通路74と
さらなる絞り通路122とを介して上記最充填の速度が
絞られるからである。これらの方法の全ては、他の実施
形態では、互いに独立して行なわれてもよい。
【0038】本発明による燃料噴射弁10の第2実施形
態では、図6に示すように、上で述べられた実施形態に
おけるようなものと同様の参照記号が同様に用いられ、
これらの実施形態との相違点のみが扱われる。
【0039】この場合、制御体72は、もはや管状ハウ
ジング12中には設置されておらず、この管状ハウジン
グ12の上に端面に接して配置されており、さらなるユ
ニオンナット94の対応する凹所によって中央に支持さ
れ、上記管状ハウジング12の上端によって、密閉する
ように付勢されている。制御通路82が、制御体72を
軸方向に貫通するように、中央に通っている。ここで、
しかしながら、絞り入口は滑り弁体64に配置されてい
る。上記絞り入口は、最も狭い断面について、特に制御
体72に面する側で、絞り通路74に流出している。さ
らに、絞り入口92は、凹所84、隙間86および流れ
隙間88を介して、高圧空間20に連通している。
【0040】図6に示された滑り弁体64には、図5の
実施形態のものと同じように、さらなる絞り通路122
と、スリーブ58のさらなる逆停止肩部120と協働す
るさらなる停止肩部118’とが設けられている。
【0041】図6は、噴射弁部材22の設計の他の可能
性を示しており、ここでは、詳細には、制御ピストン6
0とシャンク48とが独立した部品として形成されてい
る。これらの部品の間の接続は、例えばプレス嵌め、狭
い嵌め合い、または、溶接などによってなされている。
上記シャンク48は、また、上記制御ピストン60を突
き抜けていてもよい。この場合、突起80はシャンク4
8の上側の端部で形成され、制御ピストン60は、連続
した穿孔を有するスリーブであり、このスリーブは、上
述のようにシャンク48と組み合わされる。
【0042】図6に示された制御装置26の実施形態の
機能は、図5によるものと同じである。
【0043】図7aおよび8bに示された実施形態は、
同様に筒状ハウジング12を有し、この中に、制御体7
2が堅固な嵌め合いで配置されている。その端面は制御
室62に面しており、スリーブ58の内側には、噴射弁
部材22の2複動作制御ピストン60が、軸方向に可動
に狭い嵌め合いで配置されている。このスリーブ58
は、この場合、密閉して高圧空間20への流体接続が無
いように支持されている。さらに上述のように、噴射弁
部材22のための閉じバネ46が、制御体72から遠ざ
かる側に面してスリーブ58に支持されている。上記制
御室62は、こうして、一方では制御ピストン60によ
り、周面はスリーブ58により、他方は制御体72によ
って、境界が定められている。
【0044】上記制御体72は、中央に、軸24方向に
通る制御通路82を有し、この中に、径方向に通る絞り
入口92が流出している。この絞り入口92は、外側の
削られた部分128と、スリーブ58とハウジング12
の間の流れ隙間88とによって、高圧空間20に接続さ
れている。穿孔130が、制御室62に面する制御体7
2の端面から、この制御体内を貫通して絞り入口92に
通じている。上記穿孔は、最も狭い流れ断面に関して高
圧空間20に向う側で、絞り入口92の側面に流出して
いる。
【0045】上記制御通路82の制御室側の口と、上記
穿孔130の制御室側の口との両方は、板バネ状タング
132によって蓋がされており、その形状は、図8aお
よび8bで観察される。上記タング132は、上記穿孔
130から遠い側の端部が、制御体72に溶接されてい
る。この溶接は134で示されている。上記タング13
2は絞り通路74を有し、この絞り通路74は、軸24
と同軸で、制御室62を制御通路82に接続している。
また、ここで、制御通路82の絞り縮小部82’は、断
面において、絞り入口92の最も狭い断面および絞り通
路74の断面よりも大きい。制御通路82の最も狭い断
面82’は、排出側が、多少大きい断面を有する穿孔8
3に接続されている。この穿孔83は、好ましくは、そ
の径と比較して長く、その長さは径の少なくとも2倍か
ら10倍である。上記最も狭い断面82’の下流の流れ
は、その結果、より大きい断面83の全てを再び満た
し、これによって、最も狭い断面82’を通る貫通流を
補助する。あるいは、燃料噴射弁は、図1から4に示さ
れたようなものと同様に設計されてもよい。
【0046】図7、8aおよび8bによる制御装置26
は、以下のように働く。図7、8aおよび8bによる制
御装置26を有する燃料噴射弁の働きを述べるため、さ
らに、上述した実施形態と関連して、開始点は、噴射弁
部材22が閉じ位置にあって制御室62の圧力が高圧空
間20の圧力と一致している休止状態である。パイロッ
ト弁104は、制御体72に圧迫状態になっているバル
ブピン98によって閉じられている。
【0047】電磁石100が励磁されると(図2参
照)、上記バルブピン98は、制御通路82中に勝って
いる高い圧力の結果、持ち上げられて制御体72から離
れる。上記制御通路82は、これによって、低圧空間1
06(図2参照)に接続される。制御通路82中の圧力
が低下し、この結果、圧力差によって、燃料が絞り通路
74を流れ、制御室62から出て制御通路82に入る。
制御室62の圧力が、上記高圧空間20の圧力に関する
下位圧力が閉じバネ46の力に十分打ち勝つ程度にまで
低下すると、上記噴射弁部材22は弁座44から離れ、
その結果、噴射動作を開始する。上記電磁石100の励
磁が解かれると、上記バルブピン98は、再び制御体7
2に接して圧迫するようになり、この結果、上記制御通
路82は低圧空間から切り離される。上記タング132
の上記制御室62から遠ざかる側の面では、制御通路8
2中の圧力が上昇し、したがって、制御通路の拡大と穿
孔130中の圧力とにより、タング132が曲げられ
る。上記制御通路82と穿孔130が開放されたことに
よって、燃料が大きい流れの断面を通って制御室62内
に入り、これによって、制御室62内の迅速な圧力上昇
が導かれ、弁座44の方に向う噴射弁部材22のさらに
速い動きが導かれる。燃料噴射弁の動作時の動きは、必
要に応じて、対応する通路の寸法およびタング132の
特性によって設定できる。
【0048】図7、図8aおよび図8bによる実施形態
では、噴射弁部材22の開き動作の最後では、制御ピス
トン60の端面が、板バネ状タング132の下側面に接
触して、この板バネ状タング132が制御体72の下側
面に押圧された状態を保持する。したがって、噴射弁2
2が全開のときに、タング132が意図せずに非制御状
態で開かれ、その結果、穿孔130が開かれることが、
防止される。この解決策は、突起80によって滑り弁6
6の押し下げが保持される図1から4での解決策に、そ
の点に関して似ている。図7から8bによる実施形態に
おいても、絞り通路74が開き行程の最後で閉じられ、
制御室62の圧力が制御通路82の最低圧力にならな
い、あるいは完全にはならないように、制御ピストン6
0の端面や突起の端面が形成されていてもよい。
【0049】一方、上記制御ピストン60は、図5に示
されているのと類似した方法によって、制御ピストン6
0の端面がタング132の下側面に接触する前に噴射弁
部材22の行程を制限するため、停止肩部が逆停止肩部
と協働する周面ビードを有してもよい。
【0050】図9aおよび9bは、図8aおよび8bと
同じ実例として、他の実施形態の図7におけるVIII
−VIII断面とタング(舌)132を示している。こ
のタング132は、支持リング136に固定されて一体
に1つの部品に形成されている。上記支持リング136
は、例えば134で示す溶接点のように、制御体72
に、1個、好ましくは複数個の点で溶接される。図9b
による板バネ要素は、円形のバネ鋼円板からC字形の溝
が打ち抜かれることによって、簡単に製造できる。図7
による制御装置26を有し、図9aおよび9bの実施形
態のタング132を有する燃料噴射弁10の機能は、上
述の図7、8aおよび8bに関して説明されたものと同
様である。
【0051】図2および3aと共に、特に、図10から
判断されるように、電磁石装置16は、内側に周面リン
グ140が一体に形成されたハウジングスリーブ138
を用いている。上記周面リング140は、組立てた状態
で、ユニオンナット94の外側面144を押圧する押圧
面142の輪郭を画定している。これによって、上記電
磁石装置16の軸方向位置が定められる。ハウジングス
リーブ138の上記押圧面142よりも大きく軸方向に
突出した部分が、ユニオンナット94を囲んでおり、こ
れによって、電磁石装置16の径方向位置が定められ
る。Oリング146は、周面に関して、低圧空間106
を密封している。さらなるユニオンナット94は、その
周りにネジ付リング148を有しており、このネジ付リ
ング148は、さらなるユニオンナット49の周面肩部
149に支持されている一方、内側のネジ149’が、
外側ネジ143’によってハウジングスリーブ138に
ネジ留めされている。
【0052】上記リング140の上記押圧面142から
遠い側には、環状の磁石戻し板150が設けられてい
る。この磁石戻し板150によって、環状体と同じよう
に設計された磁石本体152が軸方向に支持されてお
り、この磁石本体152は、上記磁石戻し板150に面
する側に、軸124を取り囲む環状溝154を有する。
上記環状溝154にはコイル155が配置されており、
このコイル155は、図10に1個のみが示されている
電気的コイル接続線156を介して、電気的制御手段に
接続されている。
【0053】磁石本体152の磁石戻し板150から遠
い側には、抗磁性材料で形成される保持体158が配置
されている。この保持体158の周面に形成された円周
溝には、さらなるOリング160が挿入されており、こ
のOリング160はハウジングスリーブ138の内側を
押圧し、これに対応して、低圧空間106を周囲から密
封している。こちら側に配置されている上記ハウジング
スリーブ138のあちら側の端部領域は、内側に向って
曲げらており(適切であれば、かしめられ)、保持体1
58の円錐台形の外面部分を圧迫している。これによっ
て、上記磁石戻し板150、上記磁石本体152および
保持体158が、ハウジングスリーブ138内に堅固に
保持されている。
【0054】上記保持体158は、スタブ(stub)16
4がハウジングスリーブ138を越えて軸方向に突出し
ている。低圧接続部110が、上記スタブ164内にね
じ込まれている。
【0055】アーマチャ102は、アーマチャシャンク
166に溶接されたアーマチャリング168を有し、こ
のアーマチャリング168は、径方向に見られるよう
に、狭い空気の隙間を形成するように、磁石戻し板15
0の内側に配置されている。上記アーマチャシャンク1
66は、停止スリーブ170内で案内され、軸方向に見
え、磁石本体152の支持肩部172に支持されてい
る。上記停止スリーブ170は、示されるように、17
4で磁石本体152に溶接またはかしめられている。上
記停止スリーブ170は、アーマチャシャンク166に
形成された環状肩部176のための軸方向止めを形成
し、アーマチャ102が電磁石100に引き寄せられた
ときに、アーマチャリング168と磁石本体152との
間の隙間が自由であることを確実にする。磁石戻し板1
50の径方向の内側の部分に接するように、この磁石戻
し板150は、上記磁石本体152に面する側に連続凹
所178を備え、この連続凹所178は、磁石戻し板1
50を軸方向に通る接続穴180を介して、常に低圧空
間に106に接続されている。これによって、アーマチ
ャ102の動作中に、アーマチャリング168の2つの
側の間で、圧力が非常に迅速に均一にされる。
【0056】上記アーマチャ102は、上記アーマチャ
リング168よりも先に、軸方向にバルブピン98に向
って突出するノーズ182を有し、このノーズ182は
上記バルブピン98と協働するようになっている。上記
ノーズ182は、アーマチャシャンク166内の止り穴
186に流出する横断孔184を有する。上記アーマチ
ャシャンク166は、上記ノーズ182から遠ざかる側
に、端部領域が停止スリーブ170よりも軸方向に突出
している。上記アーマチャシャンク166の中にはプラ
グ190が挿入されており、このプラグ190は、他端
に、アーマチャバネ112が支持されている。上記アー
マチャシャンク166内のさらなる横断孔184’が、
上記プラグ190に近接して、上記止り穴186を、保
持体158内に配置された室192に接続している。こ
の室192は、低圧排出接続部110に流体接続され、
その中にアーマチャバネ112が配置されている。この
アーマチャバネ112は、同時に、上記保持体158に
支持されている。上記止り穴186、横断孔184,1
84’および室192で形成された接続ダクト108
は、上記低圧空間106を上記低圧接続部110に接続
している。
【0057】図2及び10に示した状況において、電磁
石100は励磁されていないので、アーマチャばね11
2によって印加される力によりバルブピン98は制御体
72に押しつけられた状態で接触することになる。電磁
石100が励磁されると、アーマチャリング168はア
ーマチャシャンク166と共に引き寄せられるので、そ
れと同時にアーマチャリング168と磁石体152との
間の隙間が小さくなる。その結果、バルブピン98は軸
方向に移動して制御体72から離れることが可能とな
り、したがって、噴射動作に入ることができる。電磁石
の励磁解除中に、アーマチャ102はアーマチャばね1
12の力によって反対方向に移動させられ、したがっ
て、バルブピン98をして制御体72における絞り通路
を閉じさせることになる。この結果、噴射動作が終了す
る。
【0058】アーマチャばね112は製造のばらつきが
あるため、高精度の噴射動作を達成するには、電磁石装
置16が較正される必要がある。これは適切なプラグ1
90を選択することに行なえる。この目的のために、プ
ラグ190が利用可能とされる。これらのプラグ190
は、アーマチャシャンク166とアーマチャばね112
をそれぞれ押圧する面間の軸方向距離が異なるものであ
る。支持面142は測定手段のためのベースとして働
く。較正作業中にプラグ190を確実に簡単に交換でき
るようにするために、プラグ190の最大外径とアーマ
チャばね112の外径は停止スリーブ170内のアーマ
チャシャンク166のガイド直径よりも小さい。
【0059】バルブピン98の長さは、アーマチャ10
2が行なう行程(ストローク)の関数として選択しても
よい。外側面144は、この面と制御体72との間の距
離を測定するためのベースとなる。
【0060】本発明による燃料噴射弁10の種々の実施
形態は細身の構造を有し、その特性を所望の噴射動作プ
ロファイルに適合させるための可能性を幾つも提供でき
る。
【0061】本発明に係る制御装置26は、これ以外の
ものを異なる態様で構成された燃料噴射弁にも使用し得
る。したがって、燃料がハウジング内の弁座要素に別体
のダクトを介して、噴射器の軸と同軸方向あるいはその
軸に沿うはなく、噴射器の軸に対して横方向に供給され
る燃料噴射弁の場合においてさえ、制御装置26は使用
できる。
【0062】図示し説明された電磁石装置と、それを燃
料噴射弁のハウジングへ固定する方法は、異なる燃料噴
射弁にも使用し得る。
【0063】さらに、管状のハウジングは、ねじの代わ
りに、異なる設計の一般的に知られた電磁石固定手段を
有していてもよい。
【0064】また、一方に弁座要素のための固定手段
を、他方に電磁石装置と、高圧接合部品を備えた接続カ
ラー(接合継輪)とのための固定手段を備えた管状のハ
ウジングを、異なる設計の燃料噴射弁に使用してもよ
い。
【0065】さらに上述したように、シャンクと制御ピ
ストンが別個の部品として製造されている噴射弁部材
を、所望の燃料噴射弁に使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 燃料噴射弁の縦方向の断面図である。
【図2】 図1の拡大断面図であり、噴射弁における制
御装置および電磁石装置付近を示す図である。
【図3】 図3(a)は、図2のIII−III断面であり、
図3(b)は、燃料噴射弁の閉鎖ばねを支持するための
部品を示す斜視図である。
【図4】 図1および図2の拡大断面図であり、噴射弁
における制御装置付近を示す図である。
【図5】 この発明の第1実施形態の制御装置を、図4
と同じように示した図である。
【図6】 この発明の第2実施形態の制御装置を、図4
および図5と同じように示した図である。
【図7】 滑り弁の代わりに板ばね弁を有する噴射弁の
制御装置の実施形態を、図4、図5および図6と同じよ
うに示した図である。
【図8】 図8(a)は、図7のVIII−VIII断面であ
り、図7で示した燃料噴射弁の一部分の断面図である。
図8(b)は、図7および図8(a)の制御装置で使用
される板ばねを示す図である。
【図9】 図9(a)は、板ばねを有する噴射弁の制御
装置の更なる実施形態であり、図8(a)に対応する部
分の断面図である。図9(b)は、図9(a)に示す噴
射弁の板バネ要素を示す図である。
【図10】 図1および図2の拡大断面図であり、燃料
噴射弁における電磁石装置付近を示す図である。
【符号の説明】
12 ハウジング 14 弁座要素 16 磁石装置 18 燃料用高圧入口 20 高圧空間 22 噴射弁部材 25 環状空間 48 シャンク 58 スリーブ 60 複動制御ピストン 62 制御空間 64 滑り弁体 70 滑り弁座 72 制御体 74 絞り通路 82 制御通路 89 隙間 92 絞り入口 94 ユニオンナット 98 バルブピン 102 アーマチャ 104 パイロット弁 114’ 停止部 116 逆停止部 118’ 停止部 120 逆停止部 122 絞り通路 130 流入管 132 タング(舌)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス・カーレッリ スイス8057チューリッヒ、ホフヴィーゼン シュトラーセ207番 (72)発明者 マルコ・ガンザー スイス6315オベレーゲリ、グーベルヴェー ク2番 (72)発明者 ゼフェーリン・ケルン スイス8400ヴィンテルトゥール、アム・バ ッハ68番 (72)発明者 ローラント・コルプ スイス8105レーゲンスドルフ、リートホー フシュトラーセ55番 Fターム(参考) 3G066 AD07 BA19 BA46 BA67 CC05T CC08U CC14 CC67 CC68U CE13 CE22 CE34 CE35

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料用高圧入口(18)を有するハウジ
    ング(12)と、 弁座要素(14)と協働するようになっており、上記ハ
    ウジング(12)の中を長手方向に移動可能に配置さ
    れ、上記弁座要素(14)の方ヘ向けてばねで付勢され
    ている噴射弁部材(22)と、 上記噴射弁部材(22)上に配置され、一方において
    は、上記高圧入口(18)に流体接続された高圧空間
    (20)の境界を定めると共に、他方において、制御空
    間(62)の境界を定める複動制御ピストン(60)
    と、 滑り嵌めで案内され、同様に上記制御空間(62)の境
    界を定める第1端面(68)と、上記第1端面の反対側
    に位置する第2端面(68’)と、これら2つの端面
    (68、68’)の間に延びる絞り通路(74)とを有
    する滑り弁体(64)と、 上記滑り弁体(64)の第2端面(68’)と共同する
    滑り弁座(70)を有し、また、上記滑り弁座(70)
    から出て上記絞り通路(74)に流体接続されておりパ
    イロット弁(104)によって低圧空間に接続され得る
    制御通路(82)を有する制御体(72)とを備え、 上記絞り通路(74)と上記制御通路(82)とは、絞
    り入口(92)と、上記高圧空間に流体接続されている
    滑り弁座(70)から上記滑り弁体(64)が離昇する
    ときに形成される隙間(89)とを介して、上記高圧空
    間(20)に流体接続されている、内燃機関の燃焼空間
    に燃料を間欠的に噴射するための燃料噴射弁であって、 上記滑り弁体(64)はさらなる絞り通路(122)を
    有しており、この絞り通路(122)は上記制御空間
    (62)に入り込んでおり、また、この絞り通路(12
    2)は上記滑り弁体(64)が上記制御体(72)に当
    接したときに閉じる一方、上記滑り弁体(64)が上記
    制御体(72)から離れたときに上記高圧空間に接続さ
    れることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 上記さらなる絞り通路(122)は、上
    記滑り弁体(64)が上記制御体(72)に当接したと
    きに、上記制御体(72)によって閉ざされる請求項1
    に記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 上記制御通路(82)と上記絞り通路
    (74)とは互いに対してずれるように配置されてお
    り、上記滑り弁体(64)が上記制御体(72)に当接
    したときに、上記制御体(72)と上記滑り弁体(6
    4)とによって形成される通路(76)が上記2つの通
    路(82、74)を互いに接続する請求項1または2に
    記載の燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】 上記絞り入口(92)の最小横断面と上
    記絞り通路(74)の最小横断面は上記制御通路(8
    2)の最小横断面(82’)よりも小さい請求項1乃至
    3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  5. 【請求項5】 上記制御ピストン(60)と上記滑り弁
    体(64)とは、上記制御空間(62)の横方向の境界
    を定めている共通スリーブ(58)に滑り嵌めされて配
    置されている請求項1乃至4のいずれか1つに記載の燃
    料噴射弁。
  6. 【請求項6】 上記スリーブ(58)は噴射弁部材(2
    2)の停止部(114’)と協働する逆停止部(11
    6)を有する上記請求項5に記載の燃料噴射弁。
  7. 【請求項7】 上記スリーブ(58)は滑り弁体(6
    4)の停止部(118’)と協働するさらなる逆停止部
    (120)を有する請求項5または6に記載の燃料噴射
    弁。
  8. 【請求項8】 上記噴射弁部材(22)が閉位置にある
    ときの上記逆停止部(116)と上記噴射弁部材(2
    2)の停止部(114’)との間の間隙(S)は、上
    記滑り弁体(64)が上記制御体(72)に当接したと
    きに測定された上記さらなる逆停止部(120)と上記
    滑り弁体(64)の停止部(118’)との間の間隙
    (S)よりも大きく、かつ、上記滑り弁体(64)と
    上記噴射弁部材(22)の滑り弁体に面している端部と
    の間の間隙(S)よりも小さい請求項6および7に記
    載の燃料噴射弁。
  9. 【請求項9】 上記ハウジング(12)は、周方向に上
    記高圧空間(20)の境界を定めると共に、径方向に延
    びる高圧入口(18)を有した管状体であり、また、ニ
    ードル状の噴射弁部材(22)は、この噴射弁部材(2
    2)のシャンク(48)と上記管状体との間に環状空間
    (25)を形成するように、上記高圧空間(20)内に
    配置されており、上記環状空間(25)は、上記弁座要
    素(14)に面する管状体の端部まで伸びており、ま
    た、上記管状体は、上記弁座要素(14)とは反対側の
    端部領域に、上記パイロット弁(104)を制御するた
    めの電磁石装置(16)を固定する手段を有している請
    求項1乃至8のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  10. 【請求項10】 底部に軸方向通路(96)を有するユ
    ニオンナット(94)が上記管状体に螺着され、上記軸
    方向通路(96)はこの通路内にバルブピン(98)を
    入れており、このバルブピン(98)は、上記制御体
    (72)に当接したときに上記制御通路(82)を閉じ
    ると共に、上記電磁石装置(16)のアーマチャ(10
    2)と協働する請求項9に記載の燃料噴射弁。
  11. 【請求項11】 上記バルブピン(98)の長さは上記
    アーマチャ(102)の所望ストロークと上記底部の厚
    さの関数として選択し得る請求項10に記載の燃料噴射
    弁。
  12. 【請求項12】 上記燃料噴射弁(22)は上記制御ピ
    ストン(60)と、この制御ピストンに固定された別個
    に製造されたシャンク(48)とを有する請求項1乃至
    11のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  13. 【請求項13】 燃料用高圧入口(18)を有するハウ
    ジング(12)と、弁座要素(14)と協働するように
    なっており、上記ハウジング(12)の中を長手方向に
    移動可能に配置され、上記弁座要素(14)の方ヘ向け
    てばねで付勢されている噴射弁部材(22)と、 上記噴射弁部材(22)上に配置され、一方において
    は、上記高圧入口(18)に流体接続された高圧空間
    (20)の境界を定めると共に、他方において、制御空
    間(62)の境界を定める複動制御ピストン(60)
    と、 同様に上記制御空間(62)の境界を定め、上記制御空
    間(62)から出て上記高圧空間(20)に絞り入口
    (92)を介して流体接続されておりパイロット弁(1
    04)によって低圧空間に接続され得る制御通路(8
    2)を有する制御体(72)と上記高圧空間(20)を
    上記制御空間(62)に接続するとともに自身の吸い込
    み口を有する流入管(130)と、 上記制御空間(62)を上記制御通路(82)に接続す
    る絞り通路(74)を有し、閉位置において、上記流入
    管(130)と上記制御通路(82)とを閉じる弁部材
    とを備えた、内燃機関の燃焼空間に燃料を間欠的に噴射
    するための燃料噴射弁であって、 上記弁部材は、一端が固定された板ばね状の舌(13
    2)として設計されていることを特徴とする燃料噴射
    弁。
  14. 【請求項14】 上記舌(132)は上記制御体(7
    2)に固定されており、静止状態にあるときに上記制御
    体に当接する請求項13に記載の燃料噴射弁。
  15. 【請求項15】 上記舌(132)はこれを取り囲む保
    持リング(136)に一体的に形成されている請求項1
    3または14に記載の燃料噴射弁。
  16. 【請求項16】 上記舌(132)または上記保持リン
    グ(136)は上記制御体(72)に溶接されている請
    求項13乃至15のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  17. 【請求項17】 上記噴射弁部材(22)はコイルばね
    として設計された閉鎖ばね(46)を通り抜けており、
    上記閉鎖ばね(46)は、一方において、上記噴射弁部
    材(22)上に設置された2つの支持ハーフフランジ
    (52)を取り囲む第1リング(54)に支持されると
    共に、他方において、一体形支持フランジ(56)を取
    り囲む第2リング(54’)に支持されており、上記一
    体形支持フランジ(56)は、スロットを有し、上記ハ
    ウジングに対して堅固に支持され、上記噴射弁部材(2
    2)に対して遊びを有する請求項1乃至16のいずれか
    1つに記載の燃料噴射弁。
  18. 【請求項18】 上記パイロット弁(104)は、ハウ
    ジングスリーブ(138)内に設けられた電磁石装置
    (16)によって作動され、上記ハウジングスリーブ
    (138)は押圧面(142)を有しており、組み立て
    状態において、この押圧面(142)によって、上記ハ
    ウジングスリーブ(138)は上記ハウジングに対して
    堅固な外側面(144)を押圧する請求項1乃至17の
    いずれか1つに記載の燃料噴射弁。
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