JP2003034938A - 擁壁用ブロック - Google Patents

擁壁用ブロック

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JP2003034938A
JP2003034938A JP2001224344A JP2001224344A JP2003034938A JP 2003034938 A JP2003034938 A JP 2003034938A JP 2001224344 A JP2001224344 A JP 2001224344A JP 2001224344 A JP2001224344 A JP 2001224344A JP 2003034938 A JP2003034938 A JP 2003034938A
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block main
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JP2001224344A
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Isao Suzuki
功 鈴木
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KENSETSU KOGAKU KK
Original Assignee
KENSETSU KOGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カーブにおいても容易に施工できることは勿
論、施工の際には基礎工事もしくは支持棒による固定作
業を要することなく転倒を防止できる、擁壁用ブロック
を提供することにある。 【解決手段】擁壁用ブロック10は、上下方向に対して
のみ開口する空洞部12を有したブロック本体11と、
このブロック本体11の前部であって上下両面の両隅部
に別部材の連結ピン15を挿入するために設けた連結穴
13と、これら連結穴13の間の部分に係る前記ブロッ
ク本体11に一体成形した張り出し部14とを備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川等の護岸或い
は道路に面する法面の崩落防止のための擁壁を構成する
擁壁用ブロックに関し、特に川岸や道路等のカーブ地点
においても施工が可能な擁壁用ブロックに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、川岸等にあっては、水流から
の浸食を防止するために擁壁を設置することにより護岸
がなされている。また、道路に面する法面に擁壁を設置
することにより前記法面が崩落してしまうことを防止し
ている。これらの擁壁の設置する場合には「ブロック
式」と呼ばれる工法が多用されている。「ブロック式」
工法は予め製作されたコンクリートブロックを積層して
擁壁を設置する工法であり、施工現場で生コンクリート
を打設する工法よりも小規模な設備で短期間に施工でき
るため有効な工法である。
【0003】一方、擁壁の設置が必要な川岸或いは道路
に面する法面等は常に直線ではなく、カーブを描いてい
る場所も存在する。そのような場所にあっては、カーブ
に沿って直線形状のブロックをはめ込みつなぎ合わせる
ことによって擁壁の設置を行うこととなるが、施工現場
においてブロックのつなぎ目部分を所定の角度に切削す
るなどの加工が必要となり、非常に手間が掛かる。
【0004】このようなカーブ地点においても擁壁を設
置する従来工法としては、特公平7−122271号公
報が示すようなものがある。この工法は、図17に示す
ように、法面に対して、コンクリートブロックを連結ピ
ンで連結することにより擁壁を設ける工法であり、まず
法面の傾斜に沿って裏込めグリ石を載置し、そのグリ石
の崩落を防止するため生コンクリートで打設して斜面の
基礎工事を行う。
【0005】この図17に示した従来のブロックは、ブ
ロック本体の両側に先端を山成り状に形成した張り出し
部を設けることによって隣接するブロックに当接するも
のであり、これら張り出し部の上下面に連結ピンをを装
着するためのピン穴を形成したものである。このブロッ
クに、別部材の連結ピンを打ち込んで隣接する他のブロ
ックと回動可能に連結して壁面を構成する。その後壁面
と法面との間に裏込めコンクリートを打設して擁壁の設
置を完了するものである。この工法によれば施工現場に
おけるブロックの切削加工を要することなくカーブを形
成できる点で有効である。
【0006】ところが、上記公報及び図17に示された
工法では、ブロックの固定作業が進むに従って、壁面と
法面との間に空間が生じ、壁面が法面方向へ転倒してし
まう危険性があるため、この転倒を防止するには壁面を
支持棒を介して法面に固定する必要がある。
【0007】つまり、図17の従来ブロックにあって
は、そのブロック本体の裏面に控部を備えてはいるもの
の、その控部のみではブロックの法面方向への転倒を防
止することは困難である。したがって、図17のブロッ
クを法面に設置する場合には、そのブロックの転倒を防
止するために、工期を費やして基礎工事を行うか、もし
くは、手間を掛けて支持棒による固定作業を行う必要が
あったのである。
【0008】また、上記の特公平7−122271号公
報の技術では図17に示したブロックを連結するための
連結ピン別部材であるから、施工現場において連結ピン
をブロックに打ち込む工程が必要となり、工期が延びる
一因となる。
【0009】さらには、上記の特公平7−122271
号公報の技術にあっては、土漏れを防止するためにブロ
ック1を隙間なく積層して擁壁の設置という目的は完全
に達成することはできるが、できあがった擁壁面は、コ
ンクリートによる灰白色の一色のみで草木の緑はなく、
非常に殺風景な仕上がりとなる。
【0010】そして、上記の特公平7−122271号
公報の技術は、擁壁表面をコンクリートにより滑らかに
形成するため、当該擁壁表面に極めて微細な凹凸を無数
に備えることとなる。これら無数の凹凸は、年月を経る
ことにより、自動車の排気ガスに由来する「すす」や降
雨に混入した「ほこり」が入り込むこととなり、擁壁の
表面が全体的に黒ずんで景観を害してしまう。
【0011】そこで、本願発明者は上記の問題点を解決
するために種々の検討を重ねてきた結果、本発明を完成
したものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、請求項1に
係る発明の目的とするところは、カーブにおいても容易
に施工できること(カーブ施工)は勿論、施工の際には
基礎工事もしくは支持棒による固定作業を要することな
く転倒を防止できる(転倒防止)、擁壁用ブロックを提
供することにある。
【0013】また、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、カーブ施工と、転倒防止ができて、施工現場に
おいて連結ピンの打ち込み工程を省略して工期を短縮す
ることもできる(工期短縮)、擁壁用ブロックを提供す
ることにある。
【0014】さらに、請求項3に係る発明の目的とする
ところは、カーブ施工と、転倒防止ができて、擁壁の表
面緑化もできる(表面緑化)、擁壁用ブロックを提供す
ることにある。
【0015】請求項4に係る発明の目的とするところ
は、カーブ施工と転倒防止ができ、表面緑化ができて、
工期短縮も可能な、擁壁用ブロックを提供することにあ
る。
【0016】そして、請求項5及び6に係る発明の目的
とするところは、カーブ施工と転倒防止ができ、工期短
縮もできて、擁壁の周囲との景観の調和を図ることがで
きる、擁壁用ブロックを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明の採った手段は、実施の形態において使
用する符号を用いて説明する。
【0018】まず、請求項1に係る擁壁用ブロック10
は、上下方向に対してのみ開口する空洞部12を有した
ブロック本体11と、このブロック本体11の前部であ
って上下両面の両隅部に別部材の連結ピン15を挿入す
るために設けた連結穴13と、これら連結穴13の間の
部分に係る前記ブロック本体11に一体成形した張り出
し部14とを備えたものである。
【0019】すなわち、この請求項1に係る発明の擁壁
用ブロック10は、図1に示すように交互に積層するこ
とにより擁壁の設置を行うものであり、図8に示すよう
にそのブロック本体11は上下方向に対してのみ開口す
る空洞部12を有している。この空洞部12へ、図2に
示すように土砂等の裏込め材料20を投入するのである
が、これにより裏込め材料20の重量によってブロック
本体11が法面21に固定されるため、ブロックの転倒
を防止できるものである。
【0020】ブロック本体11に設けた連結穴13は、
図3に示すように、別部材の連結ピン15を挿入するた
めのものである。図3のように、別部材の連結ピン15
を、下段に係る擁壁用ブロック10であって、このブロ
ック本体11の上側に係る連結穴13に挿入し、一方、
上段に係る擁壁用ブロック10であって、このブロック
本体11の下側に係る連結穴13にも挿入することによ
って、図5に示すように擁壁用ブロック10同士を連結
する。そして、各擁壁用ブロック10を上下に積層して
法面へ設置するときに、その連結穴13を起点として回
動させることにより、図6が示すような外曲がりのカー
ブを形成するか、図7が示すような内曲がりのカーブを
形成するのである。
【0021】そして、ブロック本体11に一体成形した
張り出し部14は、図2において示した裏込め材料20
の土漏れを防止するためのものである。本発明に係る擁
壁用ブロック10は、前記したようにブロック本体11
を交互に積層して任意的に空間部分を作り出し、その空
間部分にブロック本体11の側部を挟み込ませることに
より、直線状あるいは曲線状の壁面を構成するものであ
るから、張り出し部を設けることなく空間部分を解放し
たままで壁面を構成して裏込め材料20を投入すると、
裏込め材料20の土漏れが発生してしまうからである。
【0022】なお、図2においては、張り出し部14の
上端と他の擁壁用ブロック本体11の下端との間に間隔
部分14aが存在するが、この間隔部分14aに草花の
種苗を植生することによって、擁壁の表面緑化を行うこ
ともできる。
【0023】次に、請求項2に係る発明の擁壁用ブロッ
ク10について説明すると、この擁壁用ブロック10
は、上下方向に対してのみ開口する空洞部12を有した
ブロック本体11と、このブロック本体11の前部であ
って上下面のいずれか一方の両隅部に一体的に形成され
て、他の擁壁用ブロックの連結穴に挿入するための連結
ピン15aと、これら連結ピン15aの前記ブロック本
体11を挟んだ対称位置に形成されて、他の擁壁用ブロ
ックの連結ピンを挿入する連結穴13と、これら連結穴
13又は連結ピン15aの間の部分に係る前記ブロック
本体11に一体成形した張り出し部14とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0024】すなわち、この請求項2に係る発明の擁壁
用ブロック10は、請求項1に係る発明の構成に加え
て、ブロック本体11の前部であって上下面のいずれか
一方の両隅部に、他の擁壁用ブロック10と回動可能に
連結するための連結ピン15aを予め一体的に形成した
ものである。ここで、請求項1の擁壁用ブロック10と
同じ構成部材については、各図中に同一符号を付して、
その説明を省略する。
【0025】この請求項2に係る発明の擁壁用ブロック
10によれば、連結ピン15aをブロック本体11に一
体的に形成することにより、別部材に係る連結ピン15
の打ち込み工程を省略できるために工期を短縮すること
ができるものである。
【0026】また、請求項3に係る発明の擁壁用ブロッ
ク10は、上下方向に対してのみ開口する空洞部12を
有したブロック本体11と、このブロック本体11の前
部であって上下両面の両隅部に別部材の連結ピン15を
挿入するために設けた連結穴13と、これら連結穴の間
の部分に係る前記ブロック本体11に一体成形した張り
出し部14とを備え、前記ブロック本体の前部正面に、
ポーラスコンクリートにより形成されたポーラスコンク
リート塊16を一体的に設けたことを特徴とするもので
ある。
【0027】つまり、請求項3に係る発明の擁壁用ブロ
ック10は、請求項1に係る発明の擁壁用ブロック10
の正面部分に、ポーラスコンクリートにより形成された
ポーラスコンクリート塊16を一体的に設けたものであ
って、請求項1の擁壁用ブロック10と同じ構成部材に
ついては、図9中に同一符号を付して、その説明を省略
する。
【0028】すなわち、この請求項3に係る発明の擁壁
用ブロック10を積層することによって擁壁を構成する
と、この擁壁の壁面は、ポーラスコンクリートにより形
成されたポーラスコンクリート塊16により覆われた状
態となる。このポーラスコンクリート塊16は無数の空
隙を有しており、これら無数の空隙が、擁壁周辺の自然
との同化を促すこととなるのである。
【0029】つまり、本請求項に係る擁壁用ブロックを
用いて法面に擁壁を設置した場合には、時間の経過に伴
って、前記空隙に土砂が付着することとなる。そこへ草
花の種子等が飛来して付着した場合には、擁壁面上に草
花が生育することとなって、擁壁面の表面緑化が可能と
なるのである。また、土砂が付着した空隙に昆虫等が入
り込むことにより、これら昆虫等の棲息を促すこととも
なる。
【0030】また、本請求項に係る擁壁用ブロックを用
いて擁壁の設置を行った場合には、上記法面の場合と同
様に、擁壁表面のポーラスコンクリートの空隙に藻類を
生育させることが可能となって、魚類の棲息を助けるこ
ととなる。
【0031】このように、本請求項に係る擁壁用ブロッ
クによれば、擁壁の表面ではポーラスコンクリートの特
徴である空隙を活かして、昆虫等の棲息や植物の植生が
可能となり、擁壁周辺の自然との同化が可能となるので
ある。
【0032】そして、請求項4に係る擁壁用ブロック1
0は、上下方向に対してのみ開口する空洞部12を有し
たブロック本体11と、このブロック本体11の前部で
あって上下面のいずれか一方の両隅部に一体的に形成さ
れて、他の擁壁用ブロックの連結穴に挿入するための連
結ピン15aと、これら連結ピンの前記ブロック本体1
1を挟んだ対称位置に形成されて、他の擁壁用ブロック
の連結ピンを挿入する連結穴13と、これら連結穴13
又は連結ピン15aの間の部分に係る前記ブロック本体
11に一体成形した張り出し部14とを備え、前記ブロ
ック本体11の前部正面に、ポーラスコンクリートによ
り形成されたポーラスコンクリート塊16を一体的に設
けたことを特徴とするものである。
【0033】すなわち、この請求項4に係る発明の擁壁
用ブロック10は、請求項3に係る発明の構成に加え
て、ブロック本体の前部であって上下面のいずれか一方
の両隅部に、他の擁壁用ブロック10と回動可能に連結
するための連結ピン15aを予め一体的に形成し、請求
項2に係る発明と同様に、工期の短縮に資するものであ
る。ここで、請求項1から請求項3までの擁壁用ブロッ
ク10と同じ構成部材については、図10中に同一符号
を付して、その説明を省略する。
【0034】一方、請求項5に係る発明の擁壁用ブロッ
ク10について説明すると、この擁壁用ブロック10
は、請求項1又は2に記載の擁壁用ブロックにおいて、
前記ブロック本体11の前部正面に、擬石模様を形成し
たものである。ここで、請求項1又は2の擁壁用ブロッ
ク10と同じ構成部分は、図11及び図12中に同一符
号を付して、その説明を省略する。
【0035】この請求項5に係る発明の擁壁用ブロック
10を積層することによって擁壁を構成すると、その擁
壁の壁面は「擬石模様」にて覆われることとなる。この
擬石模様というのは、ブロック本体11の前部正面部分
に対して凹凸を形成することにより、自然石の表面のよ
うな模様を人工的に表現するものである。
【0036】従って、本請求項に係る発明の擁壁用ブロ
ック10を積層することによって構成された擁壁の壁面
は、岩肌のような表面を有することとなる。そのため、
表面を岩肌の如く形成された擁壁は、強い直射日光下に
おいても「ハレーション」の発生を抑えることも可能と
なるのである。
【0037】すなわち、本請求項に係る発明の擁壁用ブ
ロック10によれば、請求項1又は2に記載の効果に加
え、擁壁と周囲の景観とを調和させることが可能となる
のである。
【0038】また、請求項6に係る発明の擁壁用ブロッ
クは、請求項1又は2に記載の擁壁用ブロックにおい
て、前記ブロック本体の前部正面に、間伐材18を一体
的に設けたものである。ここで、請求項1又は2の擁壁
用ブロック10と同じ構成部分は、図13及び図14中
に同一符号を付して、その説明を省略する。
【0039】ここで、前記した「間伐材」というのは、
山林から間引き伐採された樹木のことを指す。この間伐
材は、現在では殆ど用途がなく、僅かに杭や木炭に加工
して使用される程度である。そのため、小径間伐丸太材
は植林地内に放置されているのが実情であった。
【0040】本請求項に係る発明の擁壁用ブロック10
は、このような「間伐材」をブロック本体11の正面部
分に埋設或いは貼着することによって設けたものであ
り、本請求項に係る発明の擁壁用ブロック10を積層す
ることによって擁壁を構成すると、この擁壁の壁面は、
間伐材18により覆われた状態となる。そのため、擁壁
周辺における自然の景観と調和させることができるのは
もとより、当該擁壁の内側は、裏込め材料が投入された
コンクリートブロックの積層物であり、大きな壁体重量
を確保できるため、擁壁を強固なものとすることが可能
となるのである。
【0041】すなわち、本請求項に係る発明の擁壁用ブ
ロック10によれば、請求項1又は2に記載の効果に加
え、擁壁と周囲の景観とを調和させることが可能とな
り、余剰に存在する「間伐材」の有効な利用を図ること
も可能となるのである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態
を、実施例を用いて説明する。
【0043】(第1実施例)図1は、請求項1に係る発
明の擁壁用ブロック10を積層することにより構成した
壁面を、正面から示したものである。
【0044】この請求項1に係る発明の擁壁用ブロック
10は、コンクリートにより一般的に形成したものであ
り、図8に示すように、空洞部12を備えたブロック本
体11と、このブロック本体11に形成した連結穴13
及び、裏込め材料20の土漏れを防止するための張り出
し部14とからなっている。
【0045】図2は、図1に係る擁壁の側方からのA−
A断面を示すものであり、擁壁用ブロック10の設置に
先立って、法面21の底部に基礎ブロック22敷設して
いる。その後、基礎ブロック22の上に擁壁用ブロック
10を載置することによって第1段が積み上げられ、ブ
ロック本体11の背面部分が法面21に近接することと
なる。それから土砂等の裏込め材料23をブロック本体
11の空洞部12に投入することにより、擁壁用ブロッ
ク10が裏込め材料20の重量によって支持棒を使用し
なくても互いにしっかりと固定されることになる。
【0046】なお、図4に示すように、擁壁の下層を構
成する擁壁用ブロック10は、そのブロック本体11の
全長寸法を、上層を構成する擁壁用ブロックに比して長
く形成してもよい。かかる構成を採ることにより擁壁の
壁体重量が増すこととなり、法面から擁壁に対して大き
な応力が加わった際にも、対処することが可能となるか
らである。
【0047】また、擁壁用ブロック10を載置したとき
に、擁壁用ブロック10と法面21との間に隙間が生じ
ることがある。しかし、裏込め材料20を空洞部12に
投入するのに伴い、裏込め材料20をその隙間部分にも
投入することによって隙間は埋めることができる。これ
によって擁壁用ブロック10が法面21方向に転倒する
ことは完全に防止できるものである。
【0048】さらに、コンクリート廃材を適宜の大きさ
に破砕して、そのコンクリート廃材を裏込め材料として
ブロック本体11の空洞部12に投入することも有効で
ある。このコンクリート廃材の重量によって擁壁用ブロ
ック10の固定ができて、コンクリート廃材の再利用の
用途が確保できるからである。
【0049】図3は、図1に係る擁壁の側方からのB−
B断面を示すものであり、第1段目のブロック本体11
に形成した連結穴13に別部材の連結ピン15を挿入し
て、第2段目の擁壁用ブロック10と連結している。図
3のように、別部材の連結ピン15を、下段に係る擁壁
用ブロック10であって、このブロック本体11の上側
に係る連結穴13に挿入し、一方、上段に係る擁壁用ブ
ロック10であって、このブロック本体11の下側に係
る連結穴13にも挿入することにより、図5に示すよう
に擁壁用ブロック10同士を連結する。そして、この擁
壁用ブロック10を上下に積層して法面へ設置するとき
に、連結穴13を起点として、ブロック本体11の重な
り合っている面積を広くする場合には、図6が示すよう
な外曲がりのカーブを形成し、ブロック本体11の重な
り合っている面積を狭くする場合には、図7が示すよう
な内曲がりのカーブを形成することとなる。
【0050】本実施例の擁壁用ブロック10は、別部材
の連結ピン15を2つの擁壁用ブロック10のそれぞれ
の連結穴13に挿入することにより連結していたが、請
求項2に係る発明のように連結ピン15aをブロック本
体11に一体的に形成することも有効である。連結ピン
15aをブロック本体11に一体的に形成することによ
り、施工現場における連結ピン15の打ち込み工程が省
略できて、工期の短縮が可能となるものである。
【0051】ブロック本体11に一体成形した張り出し
部14は、図2において示した裏込め材料20の土漏れ
を防止するためのものである。本実施形態に係る擁壁用
ブロック10は、前記したようにブロック本体11を交
互に積層して任意的に空間部分を作り出し、その空間部
分にブロック本体11の側部を挟み込ませることによ
り、直線状あるいは曲線状の壁面を構成するものである
から、張り出し部を設けることなく空間部分を解放した
ままで壁面を構成して裏込め材料20を投入すると、裏
込め材料20の土漏れが発生してしまうからである。
【0052】なお、本実施例では張り出し部14をブロ
ック本体11の高さ寸法より小さく形成しているため、
図2に示すように、張り出し部14の上端と他の擁壁用
ブロック本体11の下端との間に間隔部分14aが生じ
ることとなる。この間隔部分14aに草花の種苗を植生
することによって植物が生長し、擁壁の表面には隙間部
分14aを介して植物が繁殖するため、当該擁壁の表面
緑化が可能となるものである。
【0053】また、図15に示す擁壁用ブロック10
は、短寸の張り出し部14bを備えたものである。この
短寸の張り出し部14bを備えた擁壁用ブロック10構
成した壁面は、図2における間隔部分14aはさらに大
きくなり、擁壁の表面緑化のための植生部分広くするこ
とができるので、擁壁の表面緑化をより効果的なものと
することができるのである。
【0054】さらに、図16に示す擁壁用ブロック10
は、ブロック本体に一体成形した張り出し部14に代え
て土漏れを防止するための金網17をブロック本体11
に一体的に形成したものである。したがって、このブロ
ック積層することにより壁面を構成すると、この壁面に
は金網17の部分が点在することとなる。それら金網1
7の部分は、ブロック本体11の空洞部12に投入した
裏込め材料20の土漏れを防止して、なおかつ、金網1
7の部分に草花の種苗を植生することによって植物は金
網17より外部に成長し、擁壁の表面には金網17を介
して植物が繁殖することとなる。これによって擁壁の表
面緑化という目的が達成できるのである。尚、積極的に
草花の種苗を植生しなくとも風などによって種子が飛来
するので、長期的には表面緑化という目的は達成される
こととなる。
【0055】なお、図11に示すように、ブロック本体
11の前部正面の部分に凹凸を形成することにより、自
然石の表面のような擬石模様を施してもよい。この擬石
模様が施された擁壁用ブロック10を積層することによ
って擁壁を構成すると、その擁壁の壁面は「擬石模様」
にて覆われることとなり、岩肌のような表面を有するこ
ととなる。そのため、表面を岩肌の如く形成された擁壁
は、強い直射日光下においても「ハレーション」の発生
を抑えることができ、擁壁と当該擁壁周辺の景観とを調
和させることも可能となるのである。
【0056】このブロック本体11の正面部分に擬石模
様を形成する具体的な手段としては、例えば、2つの擁
壁用ブロック10を一度に形成し、これを2つに分割し
て形成することが考えられる。さらに詳細には、まず、
2つの擁壁用ブロック10を、そのブロック本体11の
前部正面の部分において接合した状態で一体成形する。
その後、それぞれのブロック本体11前部正面の間に刃
物を進入させて割裂させ、2つに分割して形成すること
が考えられる。これによって擬石模様を形成することが
可能となる。
【0057】また、図13に示すように、ブロック本体
11の正面部分に間伐材18を埋設或いは貼着させても
よい。この間伐材18は棒状のものに限定されるもので
なく、パネル状に形成したものをブロック本体11の正
面前部に設けてもよい。この間伐材18が設けられた擁
壁用ブロック10を積層することによって擁壁を構成す
ると、その擁壁の壁面は、間伐材18により覆われた状
態となる。そのため、擁壁周辺における自然の景観と調
和させることができるのはもとより、当該擁壁の内側
は、裏込め材料が投入されたコンクリートブロックの積
層物であり、大きな壁体重量を確保できるため、擁壁を
強固なものとすることが可能となる。さらには、余剰に
存在する間伐材18の有効な利用を図ることも可能とな
るのである。
【0058】以上の構成により、本実施例に係る擁壁用
ブロック10は、「カーブ施工」と「転倒防止」がで
き、「表面緑化」ができて、連結ピン15aをブロック
本体11に一体的に形成することによって「工期短縮」
も可能となるものである。
【0059】(第2実施例)図9は、本発明の第2実施
例に係る擁壁用ブロック10を示すものであり、この擁
壁用ブロック10は請求項3に係るものである。
【0060】第2実施例が上記第1実施例と異なる点
は、ポーラスコンクリートを破砕してなるポーラスコン
クリート塊16を、ブロック本体11の前部正面に一体
的に設けたところにある。
【0061】したがって、この第2実施例に係る擁壁用
ブロック10を積層することによって擁壁を構成する
と、この擁壁の壁面は、ポーラスコンクリートにより形
成されたポーラスコンクリート塊16により覆われた状
態となる。
【0062】ポーラスコンクリートは、骨材とコンクリ
ートと少量の水とを撹拌し、これらを加圧して養生する
ことにより形成するが、本実施例においては、骨材とし
てやや大きめの5号砕石(直径13mm〜20mmの天
然砂利)を用いる。この骨材をコンクリートと水とで撹
拌し、これらを加圧して養生することにより、空隙率1
7%以上のポーラスコンクリートを得ることができる。
【0063】このように、本実施例に係る擁壁用ブロッ
クのポーラスコンクリート塊16は多くの空隙を有して
おり、これら多くの空隙が、擁壁周辺の自然との同化を
促すこととなるのである。
【0064】つまり、本実施例に係る擁壁用ブロックを
用いて法面に擁壁を設置した場合には、時間の経過に伴
って、前記空隙に土砂が付着することとなり、そこへ草
花の種子等が飛来して付着した場合には、擁壁面上に草
花生育することとなって、擁壁面の表面緑化が可能とな
るのである。また、土砂が付着した空隙に昆虫等が入り
込むことにより、これら昆虫等の棲息を促すこととな
る。
【0065】また、本実施例に係る擁壁用ブロックを用
いて川岸等の護岸を行った場合には、上記法面の場合と
同様に、擁壁表面のポーラスコンクリートの空隙に藻類
を生育させることが可能となって、魚類の棲息を助ける
こととなる。
【0066】このように、本実施例に係る擁壁用ブロッ
クによれば、擁壁の表面ではポーラスコンクリートの特
徴である空隙を活かして、昆虫等の棲息や植物の植生が
可能となり、擁壁周辺の自然との同化が可能となるので
ある。
【0067】また、上述の如く、本実施例におけるポー
ラスコンクリートは、その骨材に天然砂利を用いてお
り、当該ポーラスコンクリートによって擁壁の表面が覆
われることとなる。この擁壁表面を覆うポーラスコンク
リートは、その骨材である天然砂利が剥き出しとなって
いるため、擁壁の表面において「極めて微細な空隙」の
占める割合を抑えることが可能となる。そのため、本実
施例に係る擁壁用ブロックを用いて構成された擁壁は、
年月を経ても「すす」等により全体的に黒ずんでしまう
ことがなく、骨材である天然砂利に由来する鮮やかな色
彩を保ち続けるのである。
【0068】さらに、上記のポーラスコンクリート塊1
6は、ポーラスコンクリートを破砕することにより形成
されるため、当該ポーラスコンクリート塊16のそれぞ
れの面に凹凸を残しており、自然石のような風合を表現
することが可能となる。そのため不自然な明度を抑える
ことが可能となり、強い直射日光下においても「ハレー
ション」が発生することを防止できるのである。
【0069】そして、上記のポーラスコンクリート塊1
6は多くの空隙を有しており、これら多くの空隙は、周
囲の音を吸収するべく作用することとなる。そのため、
本実施例に係る擁壁用ブロックを用いて擁壁を構成し、
この擁壁を自動車が通行する道路に面する法面に設置し
た場合には、自動車が発生する騒音を前記擁壁が吸収す
ることとなるのである。
【0070】なお、本実施例においてポーラスコンクリ
ート塊16は、ポーラスコンクリートを破砕することに
より形成したものとしたが、当該ポーラスコンクリート
塊16をプレート状に形成し、このプレート状に係る部
材をブロック本体11の前部正面に埋設又は貼着するこ
とにより構成するものとしてもよい。
【0071】この第2実施例の擁壁用ブロック10によ
れば、第1実施例の擁壁用ブロック10と同様に「カー
ブ施工」と「転倒防止」ができ、尚かつ、「表面緑化」
がより確実なものとすることができて、連結ピン15a
をブロック本体11に一体的に形成することによって
「工期短縮」も可能となるものである。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、まず、請求
項1の発明に係る擁壁用ブロックは、上下方向に対して
のみ開口する空洞部を有したブロック本体と、このブロ
ック本体の前部であって上下両面の両隅部に別部材の連
結ピンを挿入するために設けた連結穴と、これら連結穴
の間の部分に係る前記ブロック本体に一体成形した張り
出し部とを備えたことにその構成上の特徴があり、これ
により、カーブにおいても容易に施工できること(カー
ブ施工)は勿論、施工の際には基礎工事もしくは支持棒
による固定作業を要することなく転倒を防止できる(転
倒防止)という効果を有するものである。
【0073】次に、請求項2に係る擁壁用ブロックは、
上下方向に対してのみ開口する空洞部を有したブロック
本体と、このブロック本体の前部であって上下面のいず
れか一方の両隅部に一体的に形成されて、他の擁壁用ブ
ロックの連結穴に挿入するための連結ピンと、これら連
結ピンの前記ブロック本体を挟んだ対称位置に形成され
て、他の擁壁用ブロックの連結ピンを挿入する連結穴
と、これら連結穴又は連結ピンの間の部分に係る前記ブ
ロック本体に一体成形した張り出し部とを備えたことに
その構成上の特徴があり、これにより、カーブ施工と、
転倒防止ができて、施工現場において連結ピンの打ち込
み工程を省略して工期を短縮することもできる(工期短
縮)という効果を有するものである。
【0074】また、請求項3に係る擁壁用ブロックは、
上下方向に対してのみ開口する空洞部を有したブロック
本体と、このブロック本体の前部であって上下両面の両
隅部に別部材の連結ピンを挿入するために設けた連結穴
と、これら連結穴の間の部分に係る前記ブロック本体に
一体成形した張り出し部とを備え、前記ブロック本体の
前部正面に、ポーラスコンクリートにより形成されたポ
ーラスコンクリート塊を一体的に設けたことにその構成
上の特徴があり、これにより、カーブ施工と、転倒防止
ができて、擁壁の表面緑化もできる(表面緑化)という
効果を有するものである。
【0075】請求項4に係る擁壁用ブロックは、上下方
向に対してのみ開口する空洞部を有したブロック本体
と、このブロック本体の前部であって上下面のいずれか
一方の両隅部に一体的に形成されて、他の擁壁用ブロッ
クの連結穴に挿入するための連結ピンと、これら連結ピ
ンの前記ブロック本体を挟んだ対称位置に形成されて、
他の擁壁用ブロックの連結ピンを挿入する連結穴と、こ
れら連結穴又は連結ピンの間の部分に係る前記ブロック
本体に一体成形した張り出し部とを備え、前記ブロック
本体の前部正面に、ポーラスコンクリートにより形成さ
れたポーラスコンクリート塊を一体的に設けたことにそ
の構成上の特徴があり、これにより、カーブ施工と転倒
防止ができ、表面緑化ができて、工期短縮も可能である
という優れた効果を奏するものである。
【0076】請求項5に係る発明の擁壁用ブロック10
について説明すると、この擁壁用ブロック10は、請求
項1又は2に記載の擁壁用ブロックにおいて、前記ブロ
ック本体11の前部正面に、擬石模様を形成したことに
その構成上の特徴があり、これにより、カーブ施工と、
転倒防止ができて、擁壁と当該擁壁周辺の景観とを調和
させること(景観調和)も可能となるという効果を有す
るものである。
【0077】そして、請求項6に係る発明の擁壁用ブロ
ックは、請求項1又は2に記載の擁壁用ブロックにおい
て、前記ブロック本体の前部正面に、間伐材を一体的に
設けたことにその構成上の特徴があり、これにより、カ
ーブ施工と、転倒防止と、景観調和ができて、余剰に存
在する間伐材の有効利用を図ることが可能となるという
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る擁壁用ブロック10を積層するこ
とにより構成した擁壁の正面図である。
【図2】図1に示す擁壁のA−A断面図である。
【図3】図1に示す擁壁のB−B断面図である。
【図4】図1に示す擁壁のB−B断面図の、他の実施例
である。
【図5】直線状に連結した擁壁用ブロック10の平面図
である。
【図6】外曲がりに連結した擁壁用ブロック10の平面
図である。
【図7】内曲がりに連結した擁壁用ブロック10の平面
図である。
【図8】請求項1に係る擁壁用ブロック10の斜視図で
ある。
【図9】請求項3に係る擁壁用ブロック10の斜視図で
ある。
【図10】請求項4に係る擁壁用ブロック10の斜視図
である。
【図11】請求項1に従属する、請求項5に係る擁壁用
ブロック10の斜視図である。
【図12】請求項2に従属する、請求項5に係る擁壁用
ブロック10の斜視図である。
【図13】請求項1に従属する、請求項6に係る擁壁用
ブロック10の斜視図である。
【図14】請求項2に従属する、請求項6に係る擁壁用
ブロック10の斜視図である。
【図15】短寸に係る張り出し部14を備えた、請求項
2に係る擁壁用ブロック10の斜視図である。
【図16】金網17からなる張り出し部を備えた、請求
項2に係る擁壁用ブロック10の斜視図である。
【図17】従来技術に係る擁壁用ブロックの斜視図であ
る。
【符号の説明】
擁壁用ブロック 10 ブロック本体 11 空洞部 12 連結穴 13 張り出し部 14 間隔部分 14a 短寸に係る張り出し部分 14b 別部材に係る連結ピン 15 連結ピン 15 ポーラスコンクリート塊 16 金網 17 間伐材 18 裏込め材料 20 法面 21 基礎ブロック 22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に対してのみ開口する空洞部を
    有したブロック本体と、このブロック本体の前部であっ
    て上下両面の両隅部に別部材の連結ピンを挿入するため
    に設けた連結穴と、これら連結穴の間の部分に係る前記
    ブロック本体に一体成形した張り出し部とを備えたこと
    を特徴とする、擁壁用ブロック。
  2. 【請求項2】 上下方向に対してのみ開口する空洞部を
    有したブロック本体と、このブロック本体の前部であっ
    て上下面のいずれか一方の両隅部に一体的に形成され
    て、他の擁壁用ブロックの連結穴に挿入するための連結
    ピンと、これら連結ピンの前記ブロック本体を挟んだ対
    称位置に形成されて、他の擁壁用ブロックの連結ピンを
    挿入する連結穴と、これら連結穴又は連結ピンの間の部
    分に係る前記ブロック本体に一体成形した張り出し部と
    を備えたことを特徴とする、擁壁用ブロック。
  3. 【請求項3】 上下方向に対してのみ開口する空洞部を
    有したブロック本体と、このブロック本体の前部であっ
    て上下両面の両隅部に別部材の連結ピンを挿入するため
    に設けた連結穴と、これら連結穴の間の部分に係る前記
    ブロック本体に一体成形した張り出し部とを備え、 前記ブロック本体の前部正面に、ポーラスコンクリート
    により形成されたポーラスコンクリート塊を一体的に設
    けたことを特徴とする、擁壁用ブロック。
  4. 【請求項4】 上下方向に対してのみ開口する空洞部を
    有したブロック本体と、このブロック本体の前部であっ
    て上下面のいずれか一方の両隅部に一体的に形成され
    て、他の擁壁用ブロックの連結穴に挿入するための連結
    ピンと、これら連結ピンの前記ブロック本体を挟んだ対
    称位置に形成されて、他の擁壁用ブロックの連結ピンを
    挿入する連結穴と、これら連結穴又は連結ピンの間の部
    分に係る前記ブロック本体に一体成形した張り出し部と
    を備え、 前記ブロック本体の前部正面に、ポーラスコンクリート
    により形成されたポーラスコンクリート塊を一体的に設
    けたことを特徴とする、擁壁用ブロック。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の擁壁用ブロック
    において、 前記ブロック本体の前部正面に、間伐材を一体的に設け
    たことを特徴とする、擁壁用ブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の擁壁用ブロック
    において、 前記ブロック本体の前部正面に、擬石模様を形成したこ
    とを特徴とする、擁壁用ブロック。
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