JP2003034856A - 溶射方法 - Google Patents

溶射方法

Info

Publication number
JP2003034856A
JP2003034856A JP2001223943A JP2001223943A JP2003034856A JP 2003034856 A JP2003034856 A JP 2003034856A JP 2001223943 A JP2001223943 A JP 2001223943A JP 2001223943 A JP2001223943 A JP 2001223943A JP 2003034856 A JP2003034856 A JP 2003034856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal spraying
thermal
thermal spray
passage
melting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001223943A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Sawara
秀治 佐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001223943A priority Critical patent/JP2003034856A/ja
Publication of JP2003034856A publication Critical patent/JP2003034856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状基材の内面への付着力が強く、均一な厚
さの溶射被膜を形成することができる溶射方法を提供す
ることである。 【解決手段】 筒状基材45を非回転状態にセットす
る。溶射材料を供給する材料供給部10と、プラズマ炎
を放射状に噴射することにより溶射材料を溶融させて溶
射粒子にするとともに放射方向に運搬する溶融・運搬部
25とを持つ溶射装置50を筒状基材45内にセットす
る。そして、溶融装置50を非回転状態のまま筒状基材
45内において軸線方向に移動させることにより、溶射
粒子により筒状基材45の内面46に溶射被膜47を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶射材料を基材の
表面に溶射する溶射方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶射方法とは、溶射ガン等を用いて、金
属等から成る溶射材料をプラズマ炎等により溶融して溶
射粒子とし、基材の表面に噴射することにより溶射被膜
を形成する加工方法をいう。溶射被膜は、基材の表面の
耐摩耗性や耐食性等を向上させるために形成される。
【0003】溶射材料を噴射する溶射ガンの具体的構成
は、基材の形状等に依存して決まる。例えば、基材が円
筒部材でその内周面に溶射被膜を形成する場合、円筒部
材及びその中空部に挿入した溶射ガンを固定していたの
では、円筒状の内周面全体に均一な厚さの溶射被膜を形
成することは困難である。そこで、円筒部材と溶射ガン
とを軸方向において相対的に移動させるとともに、円周
方向において相対的に回転させる場合がある。
【0004】その一例として、特開平11−1758号
に開示された溶射方法(第1従来例)では、図5に示す
ように、中空円筒管70を軸線の周りに回転させる(軸
方向には移動しない)とともに、溶射ガン73を軸線方
向に移動(軸線周りには回転しない)させている。詳述
すると、立設された中空円筒管70が固定用チャック7
1に固定され、固定用チャック71に接続された駆動装
置(不図示)により軸線の周りに円周方向に回転され
る。溶射材料を一半径方向に噴射する溶射ガン73が中
空円筒管70の上部開口部よりその内部に挿入され、内
周面72と一定の溶射距離を保持しつつ上下方向に往復
動されるようになっている。
【0005】また、中空円筒管70の下端寄りの外周面
に、下端開口と平行な面内に位置するリング溝74が形
成されている。中空円筒管70の下端の側方に配設され
た噴射ノズル75からリング溝74に向かって圧縮空気
76を噴射するようになっている。
【0006】溶射時は、中空円筒管70を軸線の回りに
回転させるとともに、溶射材料81を一半径方向に噴射
する溶射ガン73を中空円筒管70の内周面72に沿っ
て上下方向に移動させる。溶射ガン73のノズル78か
ら噴射するジェット79の熱エネルギにより溶射材料8
1を溶融粒子82に溶融し、ジェット79の運動エネル
ギにより内周面72に噴射する。これにより、中空円筒
管70の内周面72に均一な厚さの溶射被膜83が形成
される。
【0007】また、噴射ノズル75からリング溝74に
噴射する圧縮空気76により中空円筒管70の下部開口
部より内周面72に沿って上方に吹き上げる気流84を
生じさせる。この気流84により中空円筒管70の内周
面72に付着した未溶解粒子、ヒューム又は粉塵が中空
円筒管70内を上方に移動され、外部へ排出される。
【0008】一方、筒状部材は軸方向及び円周方向にお
いて固定しておき、溶射ガンを軸方向に移動させるとと
もに円周方向において回転させる溶射方法(第2従来
例)もある(例えば、米国特許第5,452,854号
参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第1従来
例には以下の不具合があった。この不具合は主に、溶射
時に中空円筒管70を軸線の周りに回転させることに起
因する。即ち、ある時点で溶射ガンに対向する中空円筒
管70の内周面72の円周方向の第1所定部分に溶射ガ
ン73のノズル78から溶射材料が噴射される。内周面
72の第1所定部分に付着した溶射粒子82は、中空円
筒管70の回転につれて、ノズル78に対向しない位置
に移動する。
【0010】しかし、溶射ガン73から噴射され第1所
定部分に付着しない粒子乃至粉末(ヒューム)が中空円
筒管70内に浮遊している。このヒュームは、第1所定
部分に対して直径方向に位置する第2所定部分に噴射さ
れる溶融粒子82内に巻き込まれる。ヒュームは溶射被
膜83として内周面72に付着する前に酸化されてお
り、正常に噴射された溶射粒子との結合力が弱い。酸化
物が溶射粒子82同士の結合を阻害するからである。そ
の結果、溶射被膜83のうち、溶射粒子82同士の結合
力が弱い部分は、加工後中空円筒管70に曲げやせん断
が加わった場合にはもろくなり、剥離等するおそれがあ
る。
【0011】一方、上記第2従来例は、筒状部材が移動
も回転もせず、溶射ガンが移動及び回転する点で上記第
1実施例とは異なる。しかし、溶射時に筒状部材と溶射
ガンとが軸方向及び円周方向において相対的に移動及び
回転する点では第1従来例と共通しており、第1従来例
と同様の不具合がある。
【0012】本発明はこのような事情を背景にしてなさ
れ、筒状基材の内面への付着力が強く、均一な厚さの溶
射被膜を形成することができる溶射方法を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の発明者は、筒状基
材と溶射装置とを相対的に回転させることなく、溶射装
置から溶射材料を筒状基材に向かって全円周方向に即ち
放射状に噴射させることを思い付いて、本発明を完成し
た。
【0014】即ち、本発明は、筒状基材の内面に溶射材
料の溶射被膜を形成する溶射方法であって、筒状基材を
非回転状態にセットし;溶射材料を供給する材料供給部
と、燃焼炎又はプラズマ炎を放射状に噴射することによ
り溶射材料を溶融させて溶射粒子にするとともに放射方
向に運搬する溶融・運搬部とを持つ溶射装置を、非回転
状態のまま筒状基材内において軸線方向に移動させ、溶
射粒子により筒状基材の内面に溶射被膜を形成する;こ
とを特徴とする。
【0015】本発明において、材料供給部から供給され
る溶射材料は、溶融・運搬部において発生されるプラズ
マ炎等により溶融され、放射状に運搬され、筒状基材の
表面に付着されて溶融被膜を形成する。
【0016】
【発明の実施の形態】<筒状基材>筒状基材は円筒部材
で、両端又は一端が開口し、横断面円形状の内周面を持
つことが望ましい。筒状基材はアルミニウム、アルミニ
ウム合金又はステンレス等から成ることができる。筒状
基材は内径が70mm以上であることが望ましく、この
条件が満たされれば外径や長さは特に制約されない。 <材料供給部>材料供給部が供給する溶融材料として
は、アルミニウム、モリブデン等の金属粉末、ニッケル
−クロム等の合金粉末、アルミナ、ジルコニア等のセラ
ミックス粉末等があげられる。溶射材料の粒径は30μ
mから50μmの範囲で選択することができる。
【0017】材料供給部は、溶射装置の中心から少し半
径方向外方に離れた部分に溶融材料を供給することがで
きる。材料供給部は、該半径方向外方に離れた部分に近
接して配置された通路を有しても良いが、中心部に位置
する中心通路及び中心通路から放射状に伸びる放射通路
を有することが望ましい。ガスは通常溶融装置の中心部
に供給されるので、材料の供給部分とガスの供給部分と
が一体化されてコンパクトになるからである。
【0018】尚、上記放射通路は、円周方向に隔設され
た複数本の通路から成っても良いし、円板形状、円筒形
状等の空間から成っても良い。また、放射通路は、中心
通路から半径方向に伸びる扁平な円板状の第1通路と該
第1通路と直角を成して軸方向に伸びる円筒状の第2通
路から成っても良いし、中心通路から円錐状に伸びる円
錐状の通路から成っても良い。前者の場合、溶射材料を
第1通路内において積極的に移動させるためには該第1
通路を形成する部材を回転させて遠心力を利用すること
が望ましい。後者の場合は、円錐通路を形成する部材を
回転させることは不要である。 <溶融・運搬部>溶融・運搬部は、燃焼炎又はプラズマ
炎を放射状に噴射することにより溶射材料を溶融させて
溶射粒子にするとともに放射方向に運搬するものであ
る。より詳しくは、溶融・運搬部は溶射装置の中心部に
おいて燃焼炎又はプラズマ炎を発生させ、放射状に噴射
する。そして、燃焼炎又はプラズマ炎の熱エネルギが溶
融材料を溶融粒子にかえ、運動エネルギが溶融粒子を放
射方向に運搬する。
【0019】燃焼炎はアセチレンやプロパン等の燃料と
酸素との結合により発生される。プラズマ炎は不活性ガ
スに高電圧を印加しアーク放電することにより発生され
る。アルゴンガス、水素ガス又はヘリウムガス等の不活
性ガスからプラズマ炎を発生させる場合、円柱状の陰極
に多数の小孔を放射状に形成し、該陰極の両端側に一対
の円板状の陽極を配置することが望ましい。不活性ガス
は陰極の多数の小孔から陽極と陰極とにより区画される
環状空間に吐出し、アーク放電によりプラズマ炎となっ
て放射状に噴射される。
【0020】溶射被膜とは、溶射材料を溶射粒子として
噴射、形成した膜状の積層体を言う。溶射被膜の厚さは
100μmから400μm(上限は特に制約はない)の
範囲で選択することができる。溶射装置と筒状基材の内
面との間隔は、溶射材料が内面に到達して溶射被膜が形
成できれば特に制約はないが、20mmから50mmの
範囲で選択することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を基にして
説明する。
【0022】第1実施例を図1、図2、図3及び図4を
参照しつつ説明する。図1及び図2に示すように、溶射
ガン50は材料供給部10と、溶融・運搬部25とから
成る。
【0023】材料供給部10は、アルミニウム粉末を供
給する4本のアルミニウム供給管11と、共に有底円筒
形状で同軸的に配置された第1ケース13及び第2ケー
ス17とを含む。
【0024】第1ケース13は大径円筒部14と、その
一端を塞ぐ円板状底部15から成る。円板状底部15に
はその中心部に一本の不活性ガス供給管40が取り付け
られ、後述する溶融・運搬部25に向かって伸びてい
る。不活性ガス供給管40の周囲に4本のアルミニウム
供給管11が円板状底部15と直交する方向に取り付け
られている。
【0025】第2ケース17は小径円筒部18と、その
一端を塞ぐ円板状底部19とから成り、第1ケース13
の内側にこれと同軸的に配置されている。第1ケース1
3と第2ケース17との間には、扁平な円形の第1通路
21と、これに連がる円筒状の第2通路22とが形成さ
れ、上記4本のアルミニウム供給管11が第1通路21
の中心部の周辺に開口している。
【0026】その結果、4本のアルミニウム供給管11
と、これと直交する方向に伸びる第1通路21と、これ
と直交しかつ各アルミニウム供給管11と平行な第2通
路22から成るアルミニウム粉末の供給通路が形成され
る。アルミニウム供給管11から供給されるアルミニウ
ム粉末は、矢印Xで示すように第1通路21から第2通
路22内に流入し、その下端の出口から環状となって下
方に吐出される。
【0027】一方、溶融・運搬部25は、本体26と、
上方陽極28a,下方陽極28b及び陰極35と、上記
不活性ガス供給管40とを含む。本体26は扁平な円柱
形状を持ち、その中心部に貫通孔27が形成されその外
周面が第2ケース17の内周面に嵌合されている。ま
た、本体26には断熱材や冷却水通路(不図示)が形成
されている。
【0028】本体26の下面には一対(上方及び下方)
の陽極28a及び28bが陰極35及び絶縁体32a及
び32bを介して取り付けられている。即ち、上方陽極
28a及び下方陽極28bは共に同じ円板形状を持ち、
その中心部に円形の取付け孔31a及び31bが形成さ
れている。各取付け孔31a及び31bに絶縁材32a
及び32bが充填され、双方の絶縁材32a及び32b
間に円柱状の陰極35がその軸線が上方陽極28a及び
下方陽極28bの軸線と一致するように取り付けられて
いる。
【0029】陰極35には高さ方向に伸びる1本の主通
路36と、これから半径方向外向きに分岐した多数本の
副通路37が形成されている。主通路36の上端に貫通
孔27に挿入された不活性ガス供給管40の下端が挿入
されている。副通路37は陰極35の円周方向において
複数本形成される(図4参照)とともに、高さ方向にお
いて複数本形成されている(図1参照)。副通路37
は、陰極35の外周面と、上方陽極28aの下面と、下
方陽極28bの上面とにより形成される環状空間29に
おいて半径方向外向きに開口している。
【0030】上方陽極28a及び下方陽極28bと陰極
35との間には所定の電圧が印加され、両電極間でアー
ク放電している。不活性ガス供給管40から供給される
不活性ガスを上方陽極28a及び下方陽極28bと陰極
35との間に通過させると高温のプラズマ状態になり、
環状のプラズマ炎Fが発生するようになっている。
【0031】尚、アルミニウム供給管11と第1ケース
13との間、及び本体26の外周部と第2ケース17の
内周部との間にはそれぞれ軸受部材(不図示)が介在さ
れている。第1ケース13及び第2ケース17は駆動装
置(不図示)により本体26等に対して回転駆動され
る。材料供給部10と溶融・運搬部25とから成る溶射
装置50は、駆動機構(不図示)により上下方向に移動
(昇降)されるようになっている(図3参照)。
【0032】次に、本実施例における溶射方法について
説明する。
【0033】各アルミニウム供給管11にアルミニウム
粉末を供給しつつ、第1ケース13及び第2ケース17
を一体的に回転させる。すると、アルミニウム粉末は第
1ケース13及び第2ケース17の回転に基づく遠心力
により第1通路21を半径方向外向きに流通し、第2通
路22内に流入する。そして、第2通路22の出口から
環状に環状空間29の全領域にむらなく吐出される。
【0034】一方、不活性ガス供給管40を通して陰極
35の主通路36に導入される不活性ガスは副通路37
を半径方向外向きに流れて開口から吐出される。その
際、不活性ガスは上方陽極28a及び下方陽極28bと
陰極35との間に発生するアーク放電により高温のプラ
ズマ炎Fとなり、環状空間29から放射状に噴射する。
【0035】その結果、図3及び図4に示すように、第
2通路22の出口から環状に吐出されるアルミニウム粉
末は、プラズマ炎Fの熱エネルギにより溶融されて溶融
粒子になるとともに、運動エネルギにより放射状にかつ
高さ方向に所定の噴射角度で噴射される。これにより、
円筒部材45の内周面46に環状で所定高さの溶射被膜
47が形成される。
【0036】上記噴射と並行して、溶射ガン50を円筒
部材45の軸方向(高さ方向)に移動させる。これによ
り、放射状に噴射される溶射粒子により、円筒部材45
の内周面46の異なる高さ部分に溶射被膜47が形成さ
れる。溶射ガンを軸方向に連続的して移動させることに
より、内周面46の全面に亘って溶射被膜47が形成さ
れる。
【0037】本実施例によれば以下の効果が得られる。
【0038】第1に、円筒部材45の内周面46に溶射
される溶射粒子がヒュームを巻き込まず、溶射被膜47
の内周面46への付着力が大きい。これは、上記従来例
と異なり、溶射ガン50と円筒部材45との間で相対回
転がないからである。従って、加工後に円筒部材に曲げ
力やせん断力が加わった場合でも、溶射被膜47の内周
面46からの剥離が防止される。
【0039】第2に、粉末供給部10の第1通路21及
び第2通路22の形成が容易である。第1通路21及び
第2通路22は、有底円筒形状の第1ケース13と第2
ケース17とを互いに嵌合させるのみで形成されてい
る。ここで、第1通路21は半径方向に伸びるが、アル
ミニウム粉末は第1ケース13及び第2ケース17の回
転に基づく遠心力により第1通路21内を遠心方向に移
動する。従って、第2通路から吐出されるアルミニウム
粉末にむらが生ずることが防止される。
【0040】第3に、溶融、運搬部25において、回転
しない不活性ガス供給管40から供給される不活性ガス
は、陰極35に形成された多数本の副通路37から放射
状に噴射され、アークにより環状のプラズマ炎Fを形成
する。第2通路22から吐出され熱エネルギにより溶融
された溶射粒子は、全円周方向に亘って放射状に、しか
も所定量づつ運搬されて円筒部材45の内周面46に付
着する。従って、円筒部材の内周面46に形成される溶
射被膜47の厚さは円周方向及び軸方向において均一に
なる。
【0041】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の溶射方
法では、非回転状態で軸方向に移動する溶射装置から放
射状に噴射されるはプラズマ炎等により、非回転状態に
セットされた筒状基材の表面に溶射粒子を付着させて溶
融被膜を形成する。
【0042】本発明の溶射方法によれば、筒状基材と溶
射装置とが相対回転しないため、溶射時に溶射粒子がヒ
ュームを巻き込むことがなく、溶射被膜の筒状基材の表
面への付着力が強くなる。加えて、筒状基材と溶射装置
との間で相対回転はないが、溶射装置が放射状に溶射粒
子を噴射するので、筒状基材の表面にむらがなく、均一
な厚さの溶射被膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶射方法の一実施例において使用する
溶射ガンの正面断面図である。
【図2】図1における2−2断面図である。
【図3】上記実施例における溶射方法を示す正面図であ
る。
【図4】上記実施例における溶射方法を示す平面図であ
る。
【図5】従来の溶射方法の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10:材料供給部 11:アルミニ
ウム供給管 13:第1ケース 17:第2ケー
ス 21:第1通路 22:第2通路 25:溶融・運搬部 26:本体 28a:上方陽極 28b:下方陽
極 29:環状空間 35:陰極 36:主通路 37:副通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AA35 AA85 BB29Y BB34Y BB49Y BB83Y CA02 CA33 DA15 DA19 DB04 DB07 EA02 EA15 EB01 EB05 EC10 4K031 AA01 AB02 AB07 CB18 CB22 CB33 CB37 CB42 CB43 DA01 DA03 DA04 EA01 EA05 EA07 EA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状基材の内面に溶射材料の溶射被膜を
    形成する溶射方法であって、 筒状基材を非回転状態にセットし、 溶射材料を供給する材料供給部と、燃焼炎又はプラズマ
    炎を放射状に噴射することにより溶射材料を溶融させて
    溶射粒子にするとともに放射方向に運搬する溶融・運搬
    部とを持つ溶射装置を、非回転状態のまま前記筒状基材
    内において軸線方向に移動させ、溶射粒子により前記筒
    状基材の内面に溶射被膜を形成する、ことを特徴とする
    溶射方法。
  2. 【請求項2】 前記材料供給部は、前記溶融装置の中心
    から半径方向に離れた部分に溶射材料を環状に供給する
    請求項1記載の溶射方法。
  3. 【請求項3】 前記材料供給部は、半径方向外向きに伸
    びる円板状の通路を持ち、前記溶融装置の軸線周りに回
    転する請求項1記載の溶射方法。
  4. 【請求項4】 前記溶融・運搬部は、前記溶融装置の
    中心を伸びるガス供給パイプと、該ガス供給パイプが連
    結され複数のガス噴出孔を持つ円柱状の陰極と、該陰極
    の周りに環状空間を形成するように該陰極に近接して配
    置された陽極とを含む請求項1記載の溶射方法。
JP2001223943A 2001-07-25 2001-07-25 溶射方法 Pending JP2003034856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223943A JP2003034856A (ja) 2001-07-25 2001-07-25 溶射方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223943A JP2003034856A (ja) 2001-07-25 2001-07-25 溶射方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003034856A true JP2003034856A (ja) 2003-02-07

Family

ID=19057192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001223943A Pending JP2003034856A (ja) 2001-07-25 2001-07-25 溶射方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003034856A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054350A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Daiwa Steel Tube Industries Co., Ltd. 溶射金属めっき鋼管の製造方法
KR100727636B1 (ko) * 2005-11-10 2007-06-13 충남대학교산학협력단 자동 이득 조절 광증폭 시스템
CN104057246A (zh) * 2004-11-18 2014-09-24 大和钢管工业株式会社 喷镀镀金属钢管的制造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054350A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Daiwa Steel Tube Industries Co., Ltd. 溶射金属めっき鋼管の製造方法
AU2004324901B2 (en) * 2004-11-18 2010-07-22 Daiwa Steel Tube Industries Co., Ltd. Method for producing steel pipe plated with metal by thermal spraying
US8444042B2 (en) 2004-11-18 2013-05-21 Daiwa Steel Tube Industries Co., Ltd. Method for producing steel pipe plated with metal by thermal spraying
CN104057246A (zh) * 2004-11-18 2014-09-24 大和钢管工业株式会社 喷镀镀金属钢管的制造方法
KR100727636B1 (ko) * 2005-11-10 2007-06-13 충남대학교산학협력단 자동 이득 조절 광증폭 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200331012A1 (en) Plasma transfer wire arc thermal spray system
JP2959842B2 (ja) 高速アーク溶射装置および溶射方法
KR960013922B1 (ko) 고밀도의 열 스프레이 코팅 장치 및 방법
CN101316676B (zh) 配有防蚀准直喷嘴的等离子炬
JP4725543B2 (ja) 溶射装置
US5043548A (en) Axial flow laser plasma spraying
US5858470A (en) Small particle plasma spray apparatus, method and coated article
US20050186355A1 (en) Thermal spraying device and thermal spraying method
JP5799153B1 (ja) プラズマトーチ、プラズマ溶射装置、およびプラズマトーチの制御方法
US5477025A (en) Laser nozzle
JPH0450070B2 (ja)
EP2654966B2 (en) Improved thermal spray method and apparatus using plasma transferred wire arc
US4605168A (en) Rotating spraying type coating apparatus with wash shroud
JPH08319552A (ja) プラズマトーチおよびプラズマ溶射装置
EP1714704B1 (en) Thermal spraying device and thermal spraying method
JP2003034856A (ja) 溶射方法
EP0621348B1 (en) Fixture and method for cooling tubular substrate during thermal spraying
JP4678973B2 (ja) 溶射トーチのプラズマアークの発生装置及び発生方法
JPH01319297A (ja) 高速・温度制御式プラズマスプレー法及び装置
JP2018508644A (ja) 粒子の選択的除去を一体化する溶射方法
JP2003213399A (ja) 溶射装置と溶射方法
KR20170014281A (ko) 환형 플라즈마 용사 건
JP2001200354A (ja) 溶射方法及び溶射装置
KR101953608B1 (ko) 복수의 노즐을 포함하는 플라즈마 용사 코팅 장치
JPS6391160A (ja) プラズマ溶射銃