JP2003034782A - 半導体部品用シリコーン接着剤 - Google Patents

半導体部品用シリコーン接着剤

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 充填剤として、比表面積が50m2/g
以上である無定形シリカ粉末と、平均粒径が1μm以上
50μm以下の酸化アルミニウム粉末及びシリカ粉末か
ら選ばれる少なくとも1種とを含有してなり、これら充
填剤の配合割合が接着剤全体の30〜75重量%である
ことを特徴とする半導体部品用シリコーン接着剤。 【効果】 本発明の半導体部品用シリコーン接着剤は、
低膨張であるため、通常の付加反応硬化型シリコーンゴ
ム組成物と比較して、ワイヤボンダビリティーが低下せ
ず、熱膨張係数が異なる半導体部品とリードフレームを
接着一体化しても両者の間に発生する応力を吸収、緩和
することが可能であるため、半導体部品の屈曲、及びク
ラックを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体部品用シリ
コーン接着剤に関し、特に、半導体ペレットとタブ等の
半導体ペレット取付部材を接合するためのシリコーン接
着剤(ダイボンド剤)に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】半導体
装置は、例えば、シリコンからなる半導体ペレットがそ
の支持体であるタブ等の半導体ペレット取付部材にエポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂等の接着剤(ダイボンド剤)
等により接合され、更に半導体ペレットと金属製リード
フレームを電気的に接合し、これらの一体化物がエポキ
シ樹脂などの封止樹脂により封止されてなる構造体であ
る。このように、半導体装置は各種の素材により構成さ
れているので、封止樹脂による封止時の加熱、又は半導
体ペレットの温度上昇に伴う素材の熱膨張率の差や機械
的応力に起因する内部歪の増大により、半導体ペレット
や封止樹脂にクラックが発生し、半導体装置としての性
能に変動をきたし、その信頼性が低下するという欠点が
あった。
【0003】特に、最近は半導体ペレットの集積度や実
装密度の向上が要求されており、それに伴って半導体ペ
レットの大型化により内部歪が助長され、また半導体装
置の熱伝導性、加工性の向上及びコスト低下のため、タ
ブ等の半導体ペレット取付部材、リードフレーム材料に
おいても、熱膨張係数の比較的小さいNi−Fe合金か
ら、比較的熱膨張係数の大きい銅合金に移行する傾向に
あるので、上記のような欠点が益々問題視されるように
なってきた。
【0004】即ち、シリコンの大型半導体ペレットをエ
ポキシ樹脂やポリイミド樹脂接着剤のような従来のダイ
ボンド剤により銅製タブに固着すると、この銅製タブと
半導体ペレットとの熱膨張率の差により、応力が発生
し、半導体ペレットの反りが大となり、その特性が変動
し、はなはだしい場合はペレットにクラックが発生し、
半導体装置としての信頼性が従来にまして低下するから
である。
【0005】従来、かかる問題点を解決するため、シリ
コーンゴム接着剤により半導体ペレットとタブとを接着
した半導体装置が提案されている(特開昭61−553
0号公報参照)。これは半導体ペレットとタブとの熱膨
張率の差に起因する内部歪をシリコーンゴム弾性体によ
り緩和しようとしたものである。
【0006】しかしながら、シリコーンゴムには、低分
子のシロキサンが存在し、これが接着等に悪影響を及ぼ
すことが特開昭63−293925号公報に開示されて
いる。この低分子シロキサンを低減したタイプの付加反
応硬化型シリコーンゴム組成物接着剤(特許第2882
823号公報参照)も提案され、これには硬化時に発生
する低分子シロキサン量が従来の付加反応硬化型シリコ
ーンゴム組成物と比較して、少ないために、接着特性が
変化しにくいことが開示されている。
【0007】しかし、上記特開昭61−5530号公報
で提案された発明においては、シリコーンゴムで半導体
ペレットをタブに接着した後、半導体ペレットとリード
フレームとを、金線等のボンディングワイヤで接続する
際に、半導体ペレットとボンディングワイヤあるいはリ
ードフレームとボンディングワイヤとの接合性(ワイヤ
ボンダビリティー)が低下して半導体装置の信頼性が低
下するという欠点があった。また、半導体ペレット,タ
ブ,リードフレームと封止樹脂との接着性不良による耐
湿性の低下等が発生するという問題点があった。
【0008】また、アセンブリの形態によっては、特許
第2882823号公報で開示されたような一般的なシ
リコーン付加硬化型組成物から低分子シロキサンを除去
したような組成物においては、流動性、接着耐久性、更
には半田ボール接着性などの問題点を解決できなかっ
た。
【0009】従って、本発明の目的は、ダイボンディン
グ後、ワイヤボンダビリティーが阻害されず、かつ、半
導体ペレット,タブ,リードフレームなど半導体部材と
封止樹脂との接着性不良による耐湿性を低下させないと
いう特徴を有する、半導体ペレットと該ペレット取付部
材を接合するための半導体部品用シリコーン接着剤を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究した結
果、シリコーン接着剤に配合する充填剤として、比表面
積が50m2/g以上である無定形シリカ粉末と、平均
粒径が1μm以上50μm以下の酸化アルミニウム粉末
及びシリカ粉末から選ばれる少なくとも1種とを接着剤
全体の30〜75重量%となるように使用することによ
り、低膨張であるため、通常の付加反応硬化型シリコー
ンゴム組成物と比較して、ワイヤボンダビリティーが低
下せず、熱膨張係数が異なる半導体部品とリードフレー
ムを接着一体化しても両者の間に発生する応力を吸収、
緩和することが可能であるため、半導体部品の屈曲、及
びクラックを防止することができ、上述した問題点を一
挙に解決し得ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の半導体部品用シリコーン接着剤は、充填剤とし
て、比表面積が50m 2/g以上である無定形シリカ粉
末と、平均粒径が1μm以上50μm以下の酸化アルミ
ニウム粉末及びシリカ粉末から選ばれる少なくとも1種
とを含有してなり、これら充填剤の配合割合が全体の3
0〜75重量%であることを特徴とする。
【0012】この場合、シリコーン接着剤としては、付
加反応硬化型のシリコーン組成物であることが好まし
く、特には、下記成分(A)〜(E)を含有する半導体
部品用シリコーン接着剤を用いることが好ましい。 (A)一分子中にアルケニル基を平均して0.5個以上
含んでいるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン:
100重量部、 (B)一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
くとも2個含んでいるオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン:(A)成分中のアルケニル基に対する(B)成
分中のケイ素原子に結合した水素原子のモル比が0.5
/1.0〜4.0/1.0となる量、 (C)白金族金属系触媒:(A)成分に対して白金族金
属換算で0.1〜1,000ppmとなる量、 (D)接着促進剤:0〜20重量部、及び (E)比表面積が50m2/g以上である無定形シリカ
粉末と、平均粒径が1μm以上50μm以下の酸化アル
ミニウム粉末及びシリカ粉末から選ばれる少なくとも1
種とからなる充填剤:接着剤全体の30〜75重量%と
なる量。
【0013】この点につき以下に詳述する。(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン (A)成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
は、付加硬化型シリコーン組成物の主剤(ベースポリマ
ー)であり、平均組成式(1) RaSiO(4-a)/2 (1) (式中、Rは炭素数1〜20、好ましくは1〜12の非
置換又は置換の一価炭化水素基を示し、aは1.5〜
2.8の正数である。)で示され、一分子中にアルケニ
ル基を平均して0.5個以上含んでいるオルガノポリシ
ロキサンである。
【0014】上記Rで示されるケイ素原子に結合した非
置換又は置換の一価炭化水素基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、
ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル
基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール
基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル
基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シ
クロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基や、
これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、
塩素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例
えば、クロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチ
ル基、トリフロロプロピル基、C49CH2CH2基、C
817CH2CH2基、シアノエチル基等のハロゲン置換
炭化水素基、シアノ置換炭化水素基のほか、C37
[CF2(CF3)CF−O−] kCH2CH2基(k=0
〜5の整数)等で表されるハロゲン置換ポリエーテル基
で置換されたアルキル基などが挙げられる。
【0015】また、aは1.5〜2.8、好ましくは
1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.05の
範囲の正数であり、上記平均組成式(1)で表されるア
ルケニル基含有オルガノポリシロキサンは、主鎖がジオ
ルガノシロキサン単位(R2SiO単位)の繰り返しか
らなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ単位(R
3SiO1/2単位)で封鎖された直鎖状のジオルガノポリ
シロキサンであってもよく、また、分子中にこれらの単
位の他にRSiO3/2単位及び/又はSiO4/2単位を含
む分岐状の分子であってもよい。
【0016】この(A)成分は、一分子中にビニル基な
どのアルケニル基を平均して0.5個以上、好ましくは
平均して1個以上、より好ましくは平均して2個以上含
んでいることが必要である。なお、このようなアルケニ
ル基は本発明の組成物の硬化時に架橋点となるため、基
本的には、このアルケニル基を一分子中に2個以上含ん
でいる分子が(A)成分中にないと本発明の組成物は硬
化しない。従って、ここでいうアルケニル基の数は、
(A)成分が一分子中にアルケニル基を0,1,2個又
はそれ以上含んでいる分子の混合物である場合の平均的
なアルケニル基の数であり、(A)成分が単独の化合物
からなる場合には、一分子中にアルケニル基を2個以上
含んでいることが必要である。
【0017】前記のRは、基本的には前述のいずれの基
であってもよいが、アルケニル基としてはビニル基が好
ましく、その他の基としては置換又は非置換のアルキル
基、アリール基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
耐溶剤性が必要な場合には、前記したようなフッ素置換
アルキル基、フッ素置換ポリエーテル基で置換されたア
ルキル基などのフッ素含有基を含んだ基が好ましい。ま
た、低温における可撓性が必要な場合には、従来から知
られているように分子中に1〜10mol%程度のフェ
ニルメチルシロキサン単位又はジフェニルシロキサン単
位を導入することが有効であり、また、トリフルオロプ
ロピルメチルシロキサン単位を5〜80mol%導入す
ることも有効である。更には、主鎖にRSiO3/2単位
を1〜5mol%程度導入することも有効であるが、分
子量が大きくなるとゲル化することがあるため、2〜3
mol%程度導入するのが他の特性とのバランス上最も
有効であり、その場合には硬化速度も著しく改善され
る。なお、アルケニル基の含有量は、ケイ素原子に結合
する全有機基中(即ち、前記平均組成式(1)における
Rとしての非置換又は置換の一価炭化水素基中)0.0
1〜20mol%、特に0.1〜10mol%とするこ
とが好ましい。このアルケニル基は、分子鎖末端のケイ
素原子に結合していても、分子鎖途中のケイ素原子に結
合していても、両者に結合していてもよいが、組成物の
硬化速度、硬化物の物性等の点から、本発明で用いるオ
ルガノポリシロキサンは、少なくとも分子鎖末端のケイ
素原子に結合したアルケニル基を含んだものであること
が好ましい。
【0018】また、この式(1)のオルガノポリシロキ
サンは、25℃の粘度が50〜500,000cps
(センチポイズ)、特に400〜100,000cps
のものが好ましく、平均重合度(重量平均重合度)は8
0〜1,700、特に120〜1,080程度のものが
好ましい。
【0019】このようなアルケニル基含有オルガノポリ
シロキサンは、公知の製造方法、例えば、オルガノシク
ロポリシロキサンと末端基となるR3SiO1/2単位を有
する化合物とをアルカリ又は酸触媒の存在下で平衡化反
応させることにより得られる。
【0020】具体的には、ジメチルビニルシロキシ片末
端封鎖のオルガノポリシロキサンは、例えば、トリメチ
ルシロキシリチウムを開始剤として1,3,5−トリス
(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメチルシク
ロトリシロキサン又はヘキサメチルシクロトリシロキサ
ン等の環状シロキサン三量体を、加熱又はテトラヒドロ
フラン、ジメチルスルホキサイド、ジメチルホルムアミ
ド等の極性溶媒の存在下の比較的低温下で開環重合し、
ジメチルビニルクロロシランで中和することによって得
られる。
【0021】また、特公昭45−1070号公報に開示
されているようなケイ素五配位化合物、例えば
【化1】 の存在下において、0〜50℃の温度範囲でアセトニト
リル等の極性溶媒を用い、トリメチルヒドロキシルシラ
ン等を開始剤として、3,3,5−トリス(3,3,3
−トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキ
サン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン等の環状シロ
キサン三量体を開環重合し、ジメチルビニルクロロシラ
ンで中和することによって、あるいは同様の方法におい
て開始剤としてジメチルビニルヒドロキシルシランを用
いて開環重合を酢酸で中和することによっても得られ
る。
【0022】更に、(A)成分の製造方法としては、上
記の方法のようにアルケニル基含有シロキシ基で片末端
封鎖されたオルガノポリシロキサンのみが合成される方
法だけでなく、複数種のアルケニル基含有オルガノポリ
シロキサンの混合物として合成される方法もある。この
ような合成方法としては、例えば、末端基となるCH 2
=CHSi(R)21/2単位及び/又はR3SiO1/2
位を有する化合物と、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン等の環状シロキサンとをアルカリ触媒又は酸触媒の
存在下で平衡化させる方法などがある。しかし、この方
法で合成する場合には、生成する全てのアルケニル基含
有オルガノポリシロキサンの構造を予め把握しておく必
要がある。上記の方法で生成するアルケニル基含有オル
ガノポリシロキサンとしては、例えば、式:
【化2】 で表されるものなどが挙げられる。式中、R’は、前記
の末端基となるシロキサン単位に含まれている置換基
R、又は前記環状シロキサンが有している置換基であ
り、アルケニル基以外の基である。具体的には、この
R’は、水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基;フェニル
基、トリル基、キシリル基等のアリール基;3,3,3
−トリフルオロプロピル基又は式:C49CH2CH
2−、C817CH2CH2−等で表されるハロゲン置換炭
化水素基;式:C37O[CF2(CF3)CF−O−]
kCH2CH2−(k=0〜5の整数)等で表されるハロ
ゲン置換ポリエーテル基で置換されたアルキル基であ
る。また、m及びnは正の整数である。
【0023】(B)オルガノハイドロジェンポリシロキ
サン (B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン
は、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子(即ち、
SiH基)を少なくとも2個含んでいる、直鎖状、分岐
状、環状又は三次元網状の分子からなるシリコーンであ
る。この(B)成分は、前記の(A)成分と反応し、架
橋剤として作用するものである。
【0024】この(B)成分のオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンとしては、下記平均組成式(2) R1 bcSiO(4-b-c)/2 (2) で示され、一分子中に少なくとも2個、好ましくは2〜
200個、より好ましくは3〜100個のケイ素原子結
合水素原子(即ち、SiH基)を有することが必要であ
る。
【0025】上記式(2)中、R1は炭素数1〜10の
置換又は非置換の一価炭化水素基であり、好ましくは脂
肪族不飽和結合を除く、非置換又は置換の一価炭化水素
基であり、このR1としては、上記式(1)中のRと同
様の基を挙げることができる。また、bは0.7〜2.
1、cは0.001〜1.0で、かつb+cは0.8〜
3.0を満足する正数であり、好ましくはbは1.0〜
2.0、cは0.01〜1.0、b+cは1.5〜2.
5である。
【0026】一分子中に少なくとも2個、好ましくは3
個以上含有されるSiH基は、分子鎖末端、分子鎖途中
のいずれに位置していてもよく、またこの両方に位置す
るものであってもよい。また、このオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンの分子構造は、直鎖状、環状、分岐
状、三次元網状構造のいずれであってもよいが、一分子
中のケイ素原子の数(又は重合度)は、通常3〜300
個、好ましくは4〜150個程度の室温(25℃)で液
状のものが望ましい。
【0027】式(2)のオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとして具体的には、例えば、1,1,3,3−
テトラメチルジシロキサン、メチルハイドロジェンシク
ロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・
ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両
末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メ
チルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチ
ルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサ
ン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重
合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロ
ジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両
末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシ
ロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン
共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封
鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサ
ン・ジフェニルシロキサン共重合体、(CH32HSi
1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位
とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とS
iO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO
1/2単位とSiO4/2単位と(C653SiO1 /2単位と
からなる共重合体などが挙げられる。
【0028】この(B)成分の添加量は、(A)成分中
に含まれるケイ素原子に結合したアルケニル基1モルに
対して、(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子
(SiH基)が通常0.5〜4.0当量(即ち、0.5
〜4.0モル)となる量、好ましくは1.5〜3.5当
量(1.5〜3.5モル)となる量である。この(A)
成分中のアルケニル基に対する(B)成分中のSiH基
(ヒドロシリル基)のモル比が、0.5当量より少ない
場合には、架橋密度が少なくなりすぎ、硬化したシリコ
ーンの耐熱性に悪影響を与える。また、4.0当量より
多い場合には、脱水素反応による発泡の問題が生じた
り、耐熱性に影響を与えたりする。
【0029】このようなオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンは、公知の製造方法により容易に得られる。一
般的には、例えば、テトラハイドロテトラメチルシクロ
テトラシロキサン及び/又はオクタメチルシクロテトラ
シロキサンと、末端基となる(CH33SiO1/2単位
及び/又はH(CH32SiO1/2単位を有する化合物
とを、硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸、メタンス
ルホン酸等の触媒の存在下、−10〜40℃程度で平衡
化させることによって製造する。
【0030】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの一分子中のケイ素原子の数が10未満の場合、蒸気
圧が低いために組成物の加熱硬化時(150〜200
℃)に硬化炉中に揮発、飛散してしまう。分子鎖末端に
ヒドロシリル基を有しない化合物は飛散しても問題は発
生しないが、分子鎖末端にヒドロシリル基を有するオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンは近傍にある半導体
素子への汚染などを誘発し、特に接点用の半田ボール搭
載部の変色、更には半田ボールの接合不良を発生させ
る。
【0031】従って、本用途に用いられる架橋剤として
の(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン
は、末端にヒドロシリル基(SiH基)を有する場合、
一分子中のケイ素原子の数が10以上であることが好ま
しい。また、末端にヒドロシリル基を有さないオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンは一分子中のケイ素原子
数が10以下であっても半田ボールの接着不良は生じな
いが、シリコンウエハーの変色などの影響を生じるた
め、好ましくはこれもケイ素原子数10以上の化合物を
用いることが好ましい。
【0032】例えば、特許第2882823号公報の実
施例に用いられているようなケイ素原子が4個からなる
ハイドロジェンポリシロキサンは、官能基を有するため
に硬化した接着剤中に固定されるはずであるが、実質的
には半田ボールの接着阻害を起こし得る。
【0033】(C)白金族金属系触媒 (C)成分である白金族金属系触媒は、前記(A)成分
中のケイ素原子に結合したアルケニル基と(B)成分中
のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)との付加
反応(ハイドロサイレーション)を促進させるための触
媒であり、この種の付加反応触媒として公知のものであ
る。具体的には、この(C)成分は、白金、ロジウム、
ルテニウム、パラジウム等の白金族元素から選択される
金属又はこれら金属の化合物である。これらの(C)成
分のうち特に好ましいものは白金系触媒であり、具体的
には、例えば、白金ブラック、塩化白金酸、塩化白金酸
のアルコール変成物、塩化白金酸とオレフィン、アルデ
ヒド、ビニルシロキサン又はアセチレンアルコール類と
の錯体など、従来付加硬化型シリコーン組成物の硬化触
媒として用いられている化合物が挙げられる。
【0034】この(C)成分の添加量は、希望する硬化
速度に応じて適宜選択すればよいが、通常は、(A)成
分に対して白金族金属量換算で0.1〜1,000pp
m、好ましくは1〜200ppmの範囲とすればよい。
【0035】(D)接着促進剤 (D)成分の接着促進剤は、本発明の接着剤に接着性を
付与するための成分であり、接着剤近傍の半導体部品に
影響を与えないものであれば使用が可能であるが、本発
明者らは、この接着成分に関しても、一分子中にヒドロ
シリル基を少なくとも1個含みかつアルコキシシリル
基、エポキシ基、酸無水物基、アクリル基から選択され
る基を1種以上含み、ケイ素原子の数が10以下の化合
物を接着促進剤として使用する場合は、このケイ素原子
の数が10以下の化合物は、蒸気圧が低いために組成物
の加熱硬化時に揮発、飛散してしまい、近傍にある半導
体素子への汚染などを誘発し、特に接点用の半田ボール
搭載部の変色、更には半田ボールの接合不良が発生して
しまい、半田ボール脱落などの悪影響を与えることを見
出し、本発明の組成物には通常の付加硬化型シリコーン
接着剤に多用される下記の接着成分を使用しないこと
で、本発明の目的を効果的に達成できることを見出し
た。
【0036】このような半田ボール脱落などの悪影響を
与える接着成分としては、下記のものが挙げられる。な
お、下記例でMeはメチル基を示す。
【0037】
【化3】
【0038】一方、半田ボール脱落などの悪影響を与え
ない接着促進剤としては、一分子中にヒドロシリル基
(即ち、SiH基)を少なくとも1個含みかつアルコキ
シシリル基、エポキシ基、酸無水物基、アクリル基から
選択される基を1種以上含み、ケイ素原子の数が10を
超える有機ケイ素化合物(例えば、オルガノポリシロキ
サン)(好ましくはケイ素原子数が20以上、より好ま
しくは20〜40の有機ケイ素化合物)、あるいはヒド
ロシリル基を含まず、アルコキシシリル基、エポキシ
基、酸無水物基、アクリル基から選択される基を1種以
上、好ましくは2種以上含み、ケイ素原子の数が20〜
40、特に25〜35の有機ケイ素化合物(例えば、オ
ルガノポリシロキサン)又はケイ素原子を含まない非ケ
イ素系有機ケイ素化合物が挙げられる。
【0039】例えば、半田ボール脱落などの悪影響を与
えない接着促進剤成分としては、以下のものが挙げられ
る。
【0040】
【化4】
【0041】また、この(D)成分の配合量は、(A)
成分100重量部に対し、0〜20重量部の範囲であ
り、好ましくは0.5〜20重量部、特に0.5〜5重
量部の範囲である。
【0042】(E)充填剤 本発明において、(E)成分の充填剤は、比表面積が5
0m2/g以上である無定形シリカ粉末と、平均粒径が
1μm以上50μm以下の酸化アルミニウム粉末及びシ
リカ粉末から選ばれる1種以上の粉末との2種以上の混
合物であって、本発明の半導体部品用シリコーン接着剤
に適当な硬度と強度と作業性、更には接着安定性を付与
するための充填剤である。
【0043】この(E)成分は、前記の(A)アルケニ
ル基含有オルガノポリシロキサン及び(B)オルガノハ
イドロジェンポリシロキサンの熱膨張による素子などへ
の物理的損傷を軽減するために、BET比表面積が50
2/g以上である無定形シリカ粉末と、平均粒径が1
μm以上50μm以下の酸化アルミニウム粉末及びシリ
カ粉末から選ばれる1種以上の粉末との2種以上を含有
し、更にその配合割合が接着剤全体の30〜75重量
%、特に35〜70重量%であることが重要である。こ
こで、その配合割合が30重量%未満であると、得られ
たシリコーン接着剤の熱膨張係数が半導体素子と比較し
て大きいため、発生する応力を十分に緩和することがで
きず、半導体素子自体の破損などを起こしてしまう。ま
た、その配合割合が75重量%を超えると、得られるシ
リコーン接着剤の熱膨張係数は、より半導体素子のそれ
に近くなるが、シリコーン接着剤中の充填剤の割合が多
いために弾性率が上昇してしまい、発生する応力に追従
できず、半導体素子自体にクラックや破損などが発生し
てしまう。
【0044】本発明においては、BET比表面積が50
2/g以上、好ましくは50〜400m2/g、より好
ましくは100〜300m2/gである無定形シリカ粉
末(通常、平均粒径が0.005〜0.5μm、好まし
くは0.01〜0.1μm程度に相当する)と、平均粒
径が1〜50μm、好ましくは2〜20μm、より好ま
しくは5〜15μmの酸化アルミニウム粉末及びシリカ
粉末から選ばれる1種以上の粉末を配合する。この場
合、この平均粒径1〜50μmのシリカ粉末のBET比
表面積は50m2/g未満であり、通常1〜10m2
g、特に2〜5m2/gのものである。また、本発明に
おいて、平均粒径は、例えば、レーザー光回折法による
粒度分布測定により得ることができ、重量平均値(又は
メジアン径)等として求めることができる。
【0045】即ち、本発明では、充填剤として、酸化ア
ルミニウム粉末と無定形シリカ粉末、又は、平均粒径1
〜50μmのシリカ粉末と無定形シリカ粉末という2種
類のフィラーを必ず配合しているため、酸化アルミニウ
ム粉末又はシリカ粉末からなる群から選ばれた1種の充
填剤を含有するシリコーン接着剤と比較して、経時によ
るこれら充填剤の沈降を防止することが可能であること
は勿論、更に塗膜の均一性、接着耐久性の向上に特段に
寄与するということも併せて見出した。
【0046】(E)成分の充填剤のうち、平均粒径1〜
50μmの酸化アルミニウム粉末及びシリカ粉末から選
ばれる粉末の配合量は、(A)成分のアルケニル基含有
オルガノポリシロキサンと(B)成分のオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンとの合計100重量部に対して
40〜300重量部、特に50〜250重量部程度が好
ましく、この配合量が少なすぎると得られるシリコーン
接着剤の熱膨張係数が半導体素子と比較して大きいた
め、発生する応力を十分に緩和することができず、半導
体素子自体の破損などを起こしてしまう場合があり、こ
の配合量が多すぎると得られるシリコーン接着剤の熱膨
張係数は、より半導体素子のそれに近くなるが、シリコ
ーン接着剤中の充填剤の割合が多いために弾性率が上昇
してしまい、発生する応力に追従できず、半導体素子自
体にクラックや破損などが発生してしまう場合がある。
【0047】(E)成分の充填剤のうち、BET比表面
積が50m2/g以上の無定形シリカ粉末の配合量は、
(A)成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
と(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン
との合計100重量部に対して0.5〜10重量部、特
に1〜5重量部程度が好ましく、この配合量が少なすぎ
ると、充填剤として上記した平均粒径1〜50μmの酸
化アルミニウム粉末及びシリカ粉末から選ばれる粉末と
無定形シリカを併用して配合する効果が十分発揮され
ず、接着耐久性、塗膜の均一性に劣ったものとなる場合
があり、またこの配合量が多すぎると、接着剤組成物に
チキソ性が発現し、流動性、作業性に劣ったものとなる
場合がある。なお、BET比表面積が50m2/g以上
の無定形シリカ粉末と、平均粒径が1〜50μmの酸化
アルミニウム粉末及びシリカ粉末から選ばれる粉末の配
合割合は、上記と同様の理由で重量比として、1:10
〜1:400、特に1:20〜1:200程度とするこ
とが好ましい。
【0048】また、半導体素子などの腐食を防止するた
めに、組成物としてイオン性不純物が少ないことが必要
である。例えば代表的なイオン性不純物であるナトリウ
ムイオンや塩素イオンの含有量を5ppm以下に調整す
ることが望ましい。更に、本発明における組成物は、半
導体素子に直接触れるものであるから、誤作動の防止と
いう観点から、(E)成分の粉末は、例えば5gの量の
粉末から121℃において50mlの水で20時間で抽
出されるウランイオン及びトリウムイオンのそれぞれの
含有量が0.5ppm以下、好ましくは0.3ppm以
下とすることが好ましい。
【0049】このような不純物は充填剤中に含まれるも
のが多いことから、(E)成分のうち、例えば、シリカ
粉末は、合成石英粉末を溶融させ、更に高純度化処理す
るか、ゾル−ゲル法により液相法から合成するなどして
得たものが好適に用いられ、また酸化アルミニウム粉末
は金属アルミニウム粉末を溶融して酸化させ、更に高純
度化処理すること、又はゾル−ゲル法により液相法から
合成することにより得られたものが好適に用いられる。
また、無定形シリカ粉末は、例えば、四塩化ケイ素を酸
水素炎により酸化させることにより得られたものが使用
し得、使用する用途に合わせて、表面のSi−OH基を
処理した処理フィラーであってもかまわない。好ましい
(E)成分としては、例えば、アドマテックス社(株)
製の高純度合成球状シリカSO−25R、SO−25
H、及び高純度アルミナ、更に(株)日本アエロジル社
製のアエロジル50、アエロジル130、アエロジル2
00、アエロジル300、アエロジルR8200などが
挙げられる。
【0050】その他の成分 本発明の半導体部品用シリコーン接着剤は、前記
(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)成分の他
に、該組成物の硬化速度、保存安定性等を調節する目的
で、各種の添加剤を加えることも可能である。加えるこ
とができる添加剤としては、例えば、メチルビニルシク
ロテトラシロキサン等のビニル基含有オルガノポリシロ
キサン:トリアリルイソシアヌレート、アルキルマレエ
ート、アセチレンアルコール、及びそのシラン変性物又
はシロキサン変性物:ハイドロパーオキサイド、テトラ
メチルエチレンジアミン、及びそれらの混合物などが挙
げられる。これら添加剤の組成物中における好ましい添
加量は、100〜100,000ppmである。
【0051】半導体部品用シリコーン接着剤の製造方法 本発明の半導体部品用シリコーン接着剤を製造する場合
には、前記(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)
の各成分を所定量配合することにより得られる。具体的
には、例えば、(A)、(B)、(C)、(D)及び
(E)成分を単に混合することにより得ることができ、
各成分の添加順序は特に限定されない。なお、混合物製
造時に熱処理工程を入れることが好ましく、この場合
は、予め、(A)、(B)及び(E)成分、あるいは
(A)及び(E)成分を混合し、熱処理を行うことが望
ましい。熱処理温度は、通常100〜180℃で行うこ
とができ、このような熱処理工程を導入すると、熱伝導
率や粘度などの特性がより安定した組成物を得ることが
できる。
【0052】本発明の接着剤は、特に半導体ペレットと
タブ等の半導体ペレット取付部材とを接合するためのダ
イボンド剤として用いられ、その使用法は公知の方法が
採用し得るが、その硬化は、例えば100〜150℃で
30〜60分程度加熱硬化させる方法が好ましい。
【0053】本発明の半導体部品用シリコーン接着剤
は、低膨張であるため、通常の付加反応硬化型シリコー
ンゴム組成物と比較して、ワイヤボンダビリティーが低
下せず、熱膨張係数が異なる半導体部品とリードフレー
ムを接着一体化しても両者の間に発生する応力を吸収、
緩和することが可能であるため、半導体部品の屈曲、及
びクラックを防止することができ、また、比表面積が5
0m2/g以上である無定形シリカ粉末と、平均粒径が
1μm以上50μm以下の酸化アルミニウム粉末及びシ
リカ粉末から選ばれる少なくとも1種を含有しているた
め、組成物中の充填剤の経時による沈降も防止される。
更には、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少
なくとも2個含んでいるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとして、分子鎖末端にヒドロシリル基を含まな
いオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び分子鎖末
端に少なくとも1個のヒドロシリル基を含みかつケイ素
原子の数が10以上であるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンの1種以上から選択し、また接着促進剤とし
て、ケイ素原子に直結した水素原子を有しかつケイ素原
子の数が10以下である化合物を使用しないようにした
場合、半田ボール搭載部の変色、半田ボールの接合不良
も発生せず、半導体部品用のシリコーン接着剤として非
常に有用である。
【0054】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記の例において、Meはメチル
基、Viはビニル基を示す。
【0055】[実施例1]25℃において粘度10,0
00cpsのジメチルビニルシロキシ基両末端封鎖のポ
リジメチルシロキサン100重量部、比表面積200m
2/gの無定形シリカ粉末(アエロジル200)3重量
部、及び平均粒径5μmのシリカ粉末200重量部を1
50℃で2時間混練した。冷却後、エチニルシクロヘキ
サノール0.015重量部を均一に混合した後に塩化白
金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1重量%)
0.05重量部を添加して均一に混合し、更に下記平均
分子式(3)
【化5】 で示される粘度8cps(25℃)で、ケイ素原子に結
合した水素原子を0.34モル/100g含有するトリ
メチルシロキシ基両末端封鎖のメチルハイドロジェンポ
リシロキサン3重量部を均一に混合し、更に接着促進剤
として分子中のケイ素原子数が平均23個である下記式
(i)に示した化合物3重量部を均一に混合して、半導
体部品用シリコーン接着剤を調製した。この組成物を1
50℃で30分間加熱し、硬化させたところ、デュロメ
ータータイプA硬度計にて50の硬化物となり、この組
成物を接着剤として半導体ペレットを取付部材(タブ)
に接着させた半導体部品の接着性を評価すると共に、こ
れを顕微鏡にて観察したところ、半田ボール搭載部のA
uメッキ表面の変色は発生せず、この部分に半田ボール
を搭載し、220℃にて溶着させたところ、500個搭
載したが、搭載不良は発生しなかった。
【0056】
【化6】
【0057】[実施例2]25℃において粘度10,0
00cpsのジメチルビニルシロキシ基両末端封鎖のポ
リジメチルシロキサン100重量部、比表面積200m
2/gの無定形シリカ粉末(アエロジル200)3重量
部、及び平均粒径5μmの酸化アルミニウム粉末200
重量部を150℃で2時間混練した。冷却後、エチニル
シクロヘキサノール0.015重量部を均一に混合した
後に塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1
重量%)0.05重量部を添加して均一に混合し、更に
前記の平均分子式(3)で示される粘度8cps(25
℃)で、ケイ素原子に結合した水素原子を0.34モル
/100g含有するトリメチルシロキシ基両末端封鎖の
メチルハイドロジェンポリシロキサン3重量部を均一に
混合し、更に接着促進剤として上記式(i)の化合物3
重量部を均一に混合して、半導体部品用シリコーン接着
剤を調製した。この組成物を150℃で30分間加熱
し、硬化させたところ、デュロメータータイプA硬度計
にて65の硬化物となり、この組成物を接着剤として半
導体ペレットを取付部材(タブ)に接着させた半導体部
品の接着性を評価すると共に、これを顕微鏡にて観察し
たところ、半田ボール搭載部のAuメッキ表面の変色は
発生せず、この部分に半田ボールを搭載し、220℃に
て溶着させたところ、500個搭載したが、搭載不良は
発生しなかった。
【0058】[実施例3]25℃において粘度10,0
00cpsのジメチルビニルシロキシ基両末端封鎖のポ
リジメチルシロキサン100重量部、比表面積200m
2/gの無定形シリカ粉末(アエロジルR8200)3
重量部、及び平均粒径5μmのシリカ粉末200重量部
を150℃で2時間混練した。冷却後、エチニルシクロ
ヘキサノール0.015重量部を均一に混合した後に塩
化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1重量
%)0.05重量部を添加して均一に混合し、更に前記
の平均分子式(3)で示される粘度8cps(25℃)
で、ケイ素原子に結合した水素原子を0.34モル/1
00g含有するトリメチルシロキシ基両末端封鎖のメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン3重量部を均一に混合
し、更に接着促進剤として上記式(i)の化合物3重量
部を均一に混合して、半導体部品用シリコーン接着剤を
調製した。この組成物を150℃で30分間加熱し、硬
化させたところ、デュロメータータイプA硬度計にて5
0の硬化物となり、この組成物を接着剤として半導体ペ
レットを取付部材(タブ)に接着させた半導体部品の接
着性を評価すると共に、これを顕微鏡にて観察したとこ
ろ、半田ボール搭載部のAuメッキ表面の変色は発生せ
ず、この部分に半田ボールを搭載し、220℃にて溶着
させたところ、500個搭載したが、搭載不良は発生し
なかった。
【0059】[実施例4]25℃において粘度10,0
00cpsのジメチルビニルシロキシ基両末端封鎖のポ
リジメチルシロキサン100重量部、比表面積200m
2/gの無定形シリカ粉末(アエロジルR8200)3
重量部、及び平均粒径5μmの酸化アルミニウム粉末2
00重量部を150℃で2時間混練した。冷却後、エチ
ニルシクロヘキサノール0.015重量部を均一に混合
した後に塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有
量1重量%)0.05重量部を添加して均一に混合し、
更に前記の平均分子式(3)で示される粘度8cps
(25℃)で、ケイ素原子に結合した水素原子を0.3
4モル/100g含有するトリメチルシロキシ基両末端
封鎖のメチルハイドロジェンポリシロキサン3重量部を
均一に混合し、更に接着促進剤として上記式(i)の化
合物3重量部を均一に混合して、半導体部品用シリコー
ン接着剤を調製した。この組成物を150℃で30分間
加熱し、硬化させたところ、デュロメータータイプA硬
度計にて65の硬化物となり、この組成物を接着剤とし
て半導体ペレットを取付部材(タブ)に接着させた半導
体部品の接着性を評価すると共に、これを顕微鏡にて観
察したところ、半田ボール搭載部のAuメッキ表面の変
色は発生せず、この部分に半田ボールを搭載し、220
℃にて溶着させたところ、500個搭載したが、搭載不
良は発生しなかった。
【0060】[実施例5]25℃において粘度10,0
00cpsのジメチルビニルシロキシ基両末端封鎖のポ
リジメチルシロキサン100重量部、比表面積200m
2/gの無定形シリカ粉末(アエロジル200)3重量
部、及び平均粒径5μmのシリカ粉末200重量部を1
50℃で2時間混練した。冷却後、エチニルシクロヘキ
サノール0.015重量部を均一に混合した後に塩化白
金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1重量%)
0.05重量部を添加して均一に混合し、更に前記の平
均分子式(3)で示される粘度8cps(25℃)で、
ケイ素原子に結合した水素原子を0.34モル/100
g含有するトリメチルシロキシ基両末端封鎖のメチルハ
イドロジェンポリシロキサン3重量部を均一に混合し、
更に接着促進剤として分子中のケイ素原子数が平均22
個である下記式(ii)の化合物3重量部を均一に混合
して、半導体部品用シリコーン接着剤を調製した。この
組成物を150℃で30分間加熱し、硬化させたとこ
ろ、デュロメータータイプA硬度計にて50の硬化物と
なり、この組成物を接着剤として半導体ペレットを取付
部材(タブ)に接着させた半導体部品の接着性を評価す
ると共に、これを顕微鏡にて観察したところ、半田ボー
ル搭載部のAuメッキ表面の変色は発生せず、この部分
に半田ボールを搭載し、220℃にて溶着させたとこ
ろ、500個搭載したが、搭載不良は発生しなかった。
【0061】
【化7】
【0062】[実施例6]25℃において粘度10,0
00cpsのジメチルビニルシロキシ基両末端封鎖のポ
リジメチルシロキサン100重量部、比表面積200m
2/gの無定形シリカ粉末(アエロジル200)3重量
部、及び平均粒径5μmの酸化アルミニウム粉末200
重量部を150℃で2時間混練した。冷却後、エチニル
シクロヘキサノール0.015重量部を均一に混合した
後に塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1
重量%)0.05重量部を添加して均一に混合し、更に
前記の平均分子式(3)で示される粘度8cps(25
℃)で、ケイ素原子に結合した水素原子を0.34モル
/100g含有するトリメチルシロキシ基両末端封鎖の
メチルハイドロジェンポリシロキサン3重量部を均一に
混合し、更に接着促進剤として上記式(ii)の化合物
3重量部を均一に混合して、半導体部品用シリコーン接
着剤を調製した。この組成物を150℃で30分間加熱
し、硬化させたところ、デュロメータータイプA硬度計
にて65の硬化物となり、この組成物を接着剤として半
導体ペレットを取付部材(タブ)に接着させた半導体部
品の接着性を評価すると共に、これを顕微鏡にて観察し
たところ、半田ボール搭載部のAuメッキ表面の変色は
発生せず、この部分に半田ボールを搭載し、220℃に
て溶着させたところ、500個搭載したが、搭載不良は
発生しなかった。
【0063】[比較例1]実施例1において充填剤とし
て平均粒径5μmのシリカ粉末のみを用いた以外は全て
実施例1と同様にして組成物を調製した。この組成物を
150℃で30分間加熱し、硬化させたところ、デュロ
メータータイプA硬度計にて42の硬化物となり、この
組成物を接着剤として半導体ペレットを取付部材(タ
ブ)に接着させた半導体部品の接着性を評価すると共
に、これを顕微鏡にて観察したところ、半田ボール搭載
部のAuメッキ表面の変色は発生せず、この部分に半田
ボールを搭載し、220℃にて溶着させたところ、50
0個搭載したが、搭載不良は発生しなかった。
【0064】[比較例2]実施例2において平均粒径5
μmの酸化アルミニウム粉末のみを用いた以外は全て実
施例2と同様にして組成物を調製した。この組成物を1
50℃で30分間加熱し、硬化させたところ、デュロメ
ータータイプA硬度計にて58の硬化物となり、この組
成物を接着剤として半導体ペレットを取付部材(タブ)
に接着させた半導体部品の接着性を評価すると共に、こ
れを顕微鏡にて観察したところ、半田ボール搭載部のA
uメッキ表面の変色は発生せず、この部分に半田ボール
を搭載し、220℃にて溶着させたところ、500個搭
載したが、搭載不良は発生しなかった。
【0065】[比較例3]25℃において粘度10,0
00cpsのジメチルビニルシロキシ基両末端封鎖のポ
リジメチルシロキサン100重量部、平均粒径5μmの
シリカ粉末400重量部、及び比表面積200m2/g
の無定形シリカ粉末(アエロジル200)3重量部を1
50℃で2時間混練した。冷却後、エチニルシクロヘキ
サノール0.015重量部を均一に混合した後に塩化白
金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1重量%)
0.05重量部を添加して均一に混合し、更に前記の平
均分子式(3)で示される粘度8cps(25℃)で、
ケイ素原子に結合した水素原子を0.34モル/100
g含有するトリメチルシロキシ基両末端封鎖のメチルハ
イドロジェンポリシロキサン3重量部を均一に混合し、
更に接着促進剤として上記式(i)の化合物3重量部を
均一に混合して、半導体部品用シリコーン接着剤を調製
した。この組成物を150℃で30分間加熱し、硬化さ
せたところ、デュロメータータイプA硬度計にて95の
硬化物となり、この組成物を接着剤として半導体ペレッ
トを取付部材(タブ)に接着させた半導体部品の接着性
を評価すると共に、これを顕微鏡にて観察したところ、
半田ボール搭載部のAuメッキ表面の変色は発生せず、
この部分に半田ボールを搭載し、220℃にて溶着させ
たところ、500個搭載したが、搭載不良は発生しなか
った。
【0066】実施例1〜6及び比較例1〜3にて得られ
た半導体部品用シリコーン接着剤を使用して半導体部品
を製造し、半導体素子のクラック、ワイヤボンダビリテ
ィーを下記方法で確認した。この結果を表1に示す。評価方法 半導体素子のクラック:顕微鏡にてクラックの有無を確
認した。 ワイヤボンディング不良率:ワイヤーボンドの溶着不良
箇所を顕微鏡にて確認し、不良個数をカウントして不良
率を算出した。 半田ボール搭載部の変色:半田ボール搭載部の金メッキ
部分を顕微鏡又は目視にて確認し、変色の有無を判断し
た。 半田ボール搭載不良個数:半田ボール搭載部の溶着不良
部(搭載不良部)を顕微鏡又は目視にて確認し、不良個
数をカウントした。 充填剤の沈降:経時において、充填剤の沈降が発生する
かどうか目視にて確認した。 接着性:顕微鏡下にて接着層(シリコーン接着剤層と半
導体ペレット又は基材(タブ)との接着界面の状態)を
観察し、剥離の有無を確認した。 実施例1〜6:接着性(初期)及び180℃×500時
間での促進劣化試験後の接着層の状況を確認したとこ
ろ、いずれも剥離は観察されなかった。 比較例1〜3:接着性(初期)では接着層の剥離は観察
されなかったが、180℃×500時間での促進劣化試
験後ではいずれも剥離が観察された。これは比較例1及
び2では無定型シリカが添加されていないことによる接
着力の低下が原因と推測される。比較例3では結晶性シ
リカの含有量が多すぎるため硬度が高くなってしまい、
発生した応力を緩和できなかったためと推測される。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明の半導体部品用シリコーン接着剤
は、低膨張であるため、通常の付加反応硬化型シリコー
ンゴム組成物と比較して、ワイヤボンダビリティーが低
下せず、熱膨張係数が異なる半導体部品とリードフレー
ムを接着一体化しても両者の間に発生する応力を吸収、
緩和することが可能であるため、半導体部品の屈曲、及
びクラックを防止することができ、また、比表面積が5
0m2/g以上である無定形シリカ粉末と、平均粒径が
1μm以上50μm以下の酸化アルミニウム粉末及びシ
リカ粉末から選ばれる少なくとも1種を含有しているた
め、組成物中の充填剤の経時による沈降も防止される。
更には、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少
なくとも2個含んでいるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとして、分子鎖末端にヒドロシリル基を含まな
いオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び分子鎖末
端に少なくとも1個のヒドロシリル基を含みかつケイ素
原子の数が10以上であるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンの1種以上から選択すること、また接着促進
剤として、ケイ素原子に直結した水素原子を有しかつケ
イ素原子の数が10以下である化合物以外のものを使用
することにより、半田ボール搭載部の変色、半田ボール
の接合不良の発生を効果的に防止し得、半導体部品用の
シリコーン接着剤として非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 義文 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 藤木 弘直 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 Fターム(参考) 4J040 EK032 EK041 EK081 EK091 GA01 GA11 GA30 HA09 HA136 HA17 HA306 HD43 KA14 KA42 LA06 NA20 5F047 AA11 BA40 BA52 BA54 BB13 BB16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填剤として、比表面積が50m2/g
    以上である無定形シリカ粉末と、平均粒径が1μm以上
    50μm以下の酸化アルミニウム粉末及びシリカ粉末か
    ら選ばれる少なくとも1種とを含有してなり、これら充
    填剤の配合割合が接着剤全体の30〜75重量%である
    ことを特徴とする半導体部品用シリコーン接着剤。
  2. 【請求項2】 (A)一分子中にアルケニル基を平均し
    て0.5個以上含んでいるアルケニル基含有オルガノポ
    リシロキサン:100重量部、 (B)一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
    くとも2個含んでいるオルガノハイドロジェンポリシロ
    キサン:(A)成分中のアルケニル基に対する(B)成
    分中のケイ素原子に結合した水素原子のモル比が0.5
    /1.0〜4.0/1.0となる量、 (C)白金族金属系触媒:(A)成分に対して白金族金
    属換算で0.1〜1,000ppmとなる量、 (D)接着促進剤:0〜20重量部、及び (E)比表面積が50m2/g以上である無定形シリカ
    粉末と、平均粒径が1μm以上50μm以下の酸化アル
    ミニウム粉末及びシリカ粉末から選ばれる少なくとも1
    種とからなる充填剤:接着剤全体の30〜75重量%と
    なる量を含有する半導体部品用シリコーン接着剤。
  3. 【請求項3】 (B)一分子中にケイ素原子に結合した
    水素原子を少なくとも2個含んでいるオルガノハイドロ
    ジェンポリシロキサンが、分子鎖末端にヒドロシリル基
    を含まないオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び
    分子鎖末端に少なくとも1個のヒドロシリル基を含みか
    つケイ素原子の数が10以上であるオルガノハイドロジ
    ェンポリシロキサンの1種以上から選択される請求項2
    記載の半導体部品用シリコーン接着剤。
  4. 【請求項4】 接着促進剤として、ケイ素原子に直結し
    た水素原子を有しかつケイ素原子の数が10以下である
    化合物以外の接着促進剤を使用する請求項2又は3記載
    の半導体部品用シリコーン接着剤。
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