JP2003034107A - アクスルシャフト - Google Patents

アクスルシャフト

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JP2003034107A
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Hidetoshi Matsuda
秀俊 松田
Yoshinori Ikeda
芳則 池田
Tadashi Kurashina
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、トレーラ等の補助制動装置のリタ
ーダを内装するアクスルシャフトを提供する。 【解決手段】 アクスルシャフト20は、ホイール31
と円盤状キャリア37とドライブシャフト28と車軸ハ
ウジング23と枠体21で構成してあり、枠体21はリ
ターダ50を内挿固定可能に、一対のフランジ24の間
に、少なくとも3本の支持体25を横架すると共に、そ
れらの支持体25の間には隙間26が形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレーラ等の補助
制動装置のリターダを内装するアクスルシャフトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】トラックやバスのような大型車両におい
ては、大きな制動能力を必要とするために、サービスブ
レーキを補助するリターダをパワーラインの途中に設け
ている。 そして、リターダの回転子がプロペラシャフ
トに連動して回転し、これに対する固定子側のコイルに
通電すると、渦電流によって鉄損が生じて、駆動輪が制
動される。
【0003】これに対し、トレーラの場合には、後輪に
リターダを取り付けている。例えば、特開平10−10
9624号公報には、左右のアクスル間に差動歯車装置
を取り付け、その差動歯車装置のリングギアと噛合うピ
ニオンギアを介して、リターダの回転子を回転するよう
に設置してある。尚、このリターダのステータ側は、差
動歯車装置のハウジングを介してアクスルハウジングに
支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、リターダ
は種々の場所に取付けられているが、本発明は、リター
ダを簡便に取り付けできるリターダ支持体を提供するも
のである。又、トレーラのブレーキはドラムブレーキが
採用されている。このドラムブレーキは、重量があり、
構造が複雑で、保守性がよくない。そこで、トレーラの
新たなブレーキ装置が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】アクスルシャフトは、ホ
イールと一体に回転するハブに連結の円盤状キャリア
と、この円盤状キャリアと一体に回転するドライブシャ
フトと、このドライブシャフトをカバーする車軸ハウジ
ングと枠体で構成してあり、この枠体はリターダを内挿
固定可能に、一対のフランジの間に、少なくとも3本の
支持体を横架すると共に、それらの支持体の間には隙間
を形成してある。又、請求項2のトレーラのブレーキ装
置は、ディスクブレーキとリターダを組み合せることに
よって、円滑に制動させることができる。
【0006】ホイール(タイヤ)が回転すると、ハブと
円盤状キャリア及びドライブシャフトが回転し、このド
ライブシャフトを介してリターダのロータを回転して制
動作用を起こす。このリターダが内挿固定される枠体
は、一対のフランジの間に、少なくとも3本の支持体を
横架して形成してあると共に、それらの支持体の間には
隙間が形成してある。そのため、枠体はリターダから発
する熱を除去可能であると共に、構造力学的に合理的な
構造である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
係る制動装置を備えたトラクタ10とトレーラ11とか
らなるトレーラ車である。トラクタ10は前輪12と後
輪13を備え、前輪12が操舵輪であって、後輪13が
駆動輪である。これに対して、トレーラ11は、前輪を
備えず、その後部を後輪14で支持され、カプラ15を
介して支持された状態で牽引される。
【0008】図2は、後輪14、14の間に取付けのア
クスルシャフト20の片側だけの断面図である。又、図
3は図2のA〜A矢視図、図4はアクスルシャフト20
の全体図である。ホイール31には、左右方向に、2個
のタイヤ30がリムを介して装着してあり、ホイールデ
ィスク32は周方向へ等間隔の複数個のボルト、ナット
33によって、ハブ35に着脱自在に固定してある。こ
のハブ35は、後述の車軸ハウジング(アクスルシャフ
トの一部)23の外周にベアリング36を介して取り付
けてあると共に、その端部には円盤状キャリア37がボ
ルト38で固定してある。
【0009】尚、この円盤状キャリア37は後述のドラ
イブシャフト28に連結してあり、一体で回転する。
又、前記ハブ35の他端部には、固定フランジ41によ
ってブレーキディスク40が取り付けてあり、このブレ
ーキディスク40に摺動可能なパッド43を介してキャ
リパー42が取り付けてあり、ディスクブレーキを構成
する。
【0010】アクスルシャフト20は、枠体21と、板
バネ44を介して垂架されている車軸ハウジング23で
構成してある。この枠体21は、リターダ50を内挿固
定可能に、一対のフランジ24の間に、2等辺三角形の
位置(センター間の距離Lと高さHの比は40:60)
で、3本の支持体25(25a、25b、25c)を横
架すると共に、それらの支持体25(25a、25b、
25c)の間には隙間26を形成し、リターダ50の放
熱を可能にしてある。又、前記フランジ24にはドライ
ブシャフト28を貫通可能な貫通孔24aが形成してあ
ると共に、ドライブシャフト28のカバーとして、車軸
ハウジング23が延設してある。
【0011】尚、前記3本の支持体(25a、25b、
25c)は、同じ材質であるが、支持体25a、25b
の口径(d1)と支持体25cの口径(d2)の比は、
7:8のように僅かに異にして、応力に対する材料の重
量比が構造力学的に合理的な構造であるが、同じ口径を
採用してもよい。また、この枠体21の高さが、好まし
くない場合には、リターダ50を囲む位置で、図5に示
すように4本の支持体25(25a〜25d)で構成す
ることによって、高さを低く構成できる。この様に、両
端にフランジ24を設け、そのフランジ24の間に複数
の支持体25で枠体21を構成することは、簡便に製作
できると共に、材料の重量比と強度において優れてい
る。
【0012】尚、リターダ50は、よく知られているよ
うに、左右のタイヤの制動用に、両タイヤ30の中心
で、前記アクセルシャフトの枠体21内に固定され、前
記車軸ハウジング23に嵌挿のドライブシャフト28に
連結されている導電性材料からなるロータを回転する。
このロータは、ドライブシャフト28と同心円状に配置
してあると共に、僅かの隙間を形成して円弧状にコイル
が捲かれたステータが配置してある。そして、このコイ
ルに通電することによって、リターダに制動能力が作用
して後輪14を制動し、補助ブレーキとして機能する。
【0013】尚、このリターダ50とディスクブレーキ
(ブレーキディスク40、パッド43、キャリパー4
2)の制動能力は、図6に示すように、トレーラの速度
に関係する。即ち、ディスクブレーキは、速度が増す
と、摩擦抵抗の低下により制動力が減少し、耐フェード
性が低下する。一方のリターダは、反対に、速度が減少
すると、制動力が減少する。そこで、トレーラのブレー
キ装置の基準として、ディスクブレーキの性能を(a
0)、リターダの性能を(b0)を選定したとき、
(イ)ディスクブレーキの性能を速度が増大しても制動
能力が低下しない(a1)を選定するときには、リター
ダの性能を(b1)のように速度が増大すると制動能力
が低下する方を採用し、(ロ)ディスクブレーキの性能
を速度が増大すると制動能力が低下する(a2)を選定
するときには、リターダの性能を(b2)のように速度
が増大すると制動能力が増大する方を採用することによ
って、双方の制動力を考慮しての最適なブレーキ装置を
構成することができる。
【0014】ディスクブレーキは、エアー圧力、パッド
とディスクの材質及び形状等によって制動能力を変化さ
せることができるし、リターダはコイル巻き数等の電気
特性によって変化させることができる。このように、走
行するトレーラの速度に対して、最も合理的な制動力を
得るためのディスクブレーキとリターダを選定すること
ができる。以上のように、ブレーキ装置として、ディス
クブレーキとその補助ブレーキとしてリターダを採用す
ることによって、効率のよい、ブレーキ装置を構成する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】アクスルシャフトを構成する枠体は、一
対のフランジの間に、少なくとも3本の支持体を横架し
て形成してあると共に、それらの支持体の間には隙間が
形成してあるので、リターダから発する熱を除去可能で
あると共に、構造力学的に合理的な構造である。又、請
求項2のトレーラのブレーキ装置は、ディスクブレーキ
とリターダを組み合せることによって、円滑に制動させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタとトレーラからなるトレーラ車であ
る。
【図2】後輪の間に取付けのアクスルシャフトの片側だ
けの断面図である。
【図3】図2のA〜A矢視図である。
【図4】アクスルシャフトの全体図である。
【図5】他の構造のアクスルシャフトを取り付けた図2
のA〜A矢視図である。
【図6】トレーラの速度に対するリターダとディスクブ
レーキの制動力の関係を示す図である。
【符号の説明】
20 アクスルシャフト 21 枠体 23 車軸ハウジング 24 フランジ 25(25a、25b、25c、25d) 支持体 26 隙間 28 ドライブシャフト 31 ホイール 32 ホイールディスク 35 ハブ 37 円盤状キャリア 50 リターダ
フロントページの続き (72)発明者 池田 芳則 名古屋市東区大幸4丁目18番3号 名北技 研株式会社内 (72)発明者 倉科 正 名古屋市東区大幸4丁目18番3号 名北技 研株式会社内 Fターム(参考) 5H649 BB01 JK04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールと一体に回転するハブに連結の
    円盤状キャリアと、この円盤状キャリアと一体に回転す
    るドライブシャフトと、 このドライブシャフトをカバーする車軸ハウジングと枠
    体で構成のアクスルシャフトであって、 この枠体はリターダを内挿固定可能に、一対のフランジ
    の間に、少なくとも3本の支持体を横架すると共に、そ
    れらの支持体の間には隙間を形成してなることを特徴と
    するアクスルシャフト。
  2. 【請求項2】 トレーラのブレーキ装置として、ディス
    クブレーキとリターダを組み合せることを特徴とするト
    レーラのブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101270730B1 (ko) 2011-05-06 2013-06-03 최영백 대형 농기계용 트레일러의 차축결합장치

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JPH106947A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Tokyu Car Corp トレーラ用リターダ式制動装置
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