JP2003033650A - 無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造方法 - Google Patents

無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003033650A
JP2003033650A JP2001223678A JP2001223678A JP2003033650A JP 2003033650 A JP2003033650 A JP 2003033650A JP 2001223678 A JP2001223678 A JP 2001223678A JP 2001223678 A JP2001223678 A JP 2001223678A JP 2003033650 A JP2003033650 A JP 2003033650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrophilic polymer
ion exchanger
inorganic ion
composite
zeolite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001223678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4801852B2 (ja
Inventor
Kimihisa Sugiyama
公寿 杉山
Takaaki Utsunomiya
孝昭 宇都宮
Motoomi Okabe
元臣 岡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rengo Co Ltd filed Critical Rengo Co Ltd
Priority to JP2001223678A priority Critical patent/JP4801852B2/ja
Publication of JP2003033650A publication Critical patent/JP2003033650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4801852B2 publication Critical patent/JP4801852B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた吸着能力および難燃性を有する、親水
性高分子の実体内に無機イオン交換体を多量に含有する
無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造
方法を提供すること。 【解決手段】 親水性高分子と該親水性高分子の実体内
に含有される無機イオン交換体よりなり、該無機イオン
交換体の含有率が60重量%以上であり、かつイオン交
換容量が1.0meq/g以上であることを特徴とす
る、無機イオン交換体−親水性高分子複合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い吸着能力を有
する無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで無機多孔物を大量にセルロース
と一緒にした製品として、焼き物の材料である粘土とパ
ルプ繊維を混抄したもの(陶紙と呼ばれる)が知られて
おり、折り鶴や兜の陶器といった、従来では造形が困難
であったものを作成する用途に用いられている。一方、
藁と珪藻土(非晶質シリカ)あるいは遠赤外線セラミッ
クスよりなる土壁は、和室等に施工され、VOC(揮発
性有機化合物)や悪臭の除去、調湿あるいは健康維持と
いった目的で用いられている。
【0003】陶紙(代表的な配合比;無機物80:パル
プ繊維20)の場合には、陶器としての意匠性を出す目
的で用いられるものであり、得られたものは高機能を有
していない。また、無機物として水の中で膨潤し、少量
のパルプ繊維で歩留まる性質を有する粘土しか含有でき
ない。しかも焼くことによって焼結する粘土でなければ
意味はない。さらに、最終製品としてはセルロース分を
焼いてしまうため複合材とはなっていない。また、粘土
自体が乾燥しにくく、水はけしにくいため生産性が低
い。さらに、パルプ繊維はシート化の補助剤として含ま
れているに過ぎない。また、シートとしての強度は非常
に低い。
【0004】一方、土壁(代表的な配合比;無機物9
5:藁5)は、珪藻土あるいはセラミックスと漆喰、石
灰あるいはセメントとの混合品である。しかしながら、
最も薄い施工でも0.5cmの厚さを有する板(ボー
ド)しか得られない。すなわち、シートとしては得られ
ない。また、ボード中に珪藻土が存在するが、埋め込ま
れているため表面積が減少しており、吸着能力は低い。
また、セラミックスを含有することができるが、他の無
機物の配合により希釈されるので、効果が低下する。さ
らに、通常現地で施工されるため、生産性が悪く、しか
も高価である。
【0005】さらに、陶紙および土壁の両者に共通し
て、粉落ち、施工に熟練工が必要、高機能を有する無機
物との複合化には不向きである等の問題点があった。
【0006】また、これらとは全く別の観点から、悪臭
除去シートや、陽イオン交換濾紙、抗菌紙等の用途で用
いることができる、セルロースの実体内に無機イオン交
換体を含有する複合体が開発されている(特開平10−
120923号公報等)。しかしながら、この複合体の
無機イオン交換体の含有率は低く、無機イオン交換体を
高含有率で含有するものはほとんど得られていないのが
現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た吸着能力および難燃性を有する、親水性高分子の実体
内に無機イオン交換体を多量に含有する無機イオン交換
体−親水性高分子複合体およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明者らは、鋭意検討した結果、親水性高分子と
該親水性高分子の実体内に含有される無機イオン交換体
よりなる無機イオン交換体−親水性高分子複合体(特に
親水性高分子の実体外に存在する無機イオン交換体を除
去した複合体)を出発原料として、該複合体を膨潤さ
せ、複数の水溶性化合物および塩基性物質とを該親水性
高分子の実体内で反応させる工程を1回以上繰り返すこ
とで、該複合体の親水性高分子の実体内に多量の無機イ
オン交換体を合成できることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。すなわち、本発明は下記の通りである。 〔1〕 親水性高分子と該親水性高分子の実体内に含有
される無機イオン交換体よりなり、該無機イオン交換体
の含有率が60重量%以上であり、かつ、イオン交換容
量が1.0meq/g以上であることを特徴とする、無
機イオン交換体−親水性高分子複合体。 〔2〕 無機イオン交換体が、親水性ゼオライトであ
る、〔1〕記載の複合体。 〔3〕 親水性高分子が、セルロースである、〔1〕ま
たは〔2〕記載の複合体。 〔4〕 セルロースが、天然セルロースである、〔3〕
記載の複合体。 〔5〕 親水性高分子と該親水性高分子の実体内に含有
される無機イオン交換体よりなる無機イオン交換体−親
水性高分子複合体を出発原料として、以下の工程(1)
を1回以上繰り返すことを特徴とする、〔1〕記載の無
機イオン交換体−親水性高分子複合体の製造方法: (1)親水性高分子と該親水性高分子の実体内に含有さ
れる無機イオン交換体よりなる無機イオン交換体−親水
性高分子複合体を膨潤させ、複数の水溶性化合物および
塩基性物質とを該親水性高分子の実体内で反応させるこ
とにより、該複合体の無機イオン交換体含有量を増加さ
せる工程。 〔6〕 出発原料または工程(1)で得られた無機イオ
ン交換体−親水性高分子複合体に対して、工程(1)を
行う前に以下の工程(2)を行うことを特徴とする、
〔5〕記載の方法: (2)該無機イオン交換体−親水性高分子複合体より実
体外に存在する無機イオン交換体を除去する工程。 〔7〕 工程(2)が、無機イオン交換体−親水性高分
子複合体を水で洗浄する工程である、〔6〕記載の方
法。 〔8〕 出発原料の無機イオン交換体−親水性高分子複
合体が、親水性高分子複合体を膨潤させ、複数の水溶性
化合物および塩基性物質とを該親水性高分子の実体内で
反応させることにより得られたものである、〔5〕〜
〔7〕のいずれかに記載の方法。
〔9〕 複数の水溶性化合物が、ケイ素化合物およびア
ルミニウム化合物である、〔5〕〜〔8〕のいずれかに
記載の方法。 〔10〕 無機イオン交換体が、親水性ゼオライトであ
る、〔5〕〜
〔9〕のいずれかに記載の方法。 〔11〕 親水性高分子が、セルロースである、〔5〕
〜〔10〕のいずれかに記載の方法。 〔12〕 セルロースが、天然セルロースである、〔1
1〕記載の方法。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の無機イオン交換体−親水
性高分子複合体は、親水性高分子と該親水性高分子の実
体内に含有される無機イオン交換体よりなり、該無機イ
オン交換体の含有率が60重量%以上であり、かつ、イ
オン交換容量が1.0meq/g以上であるものであっ
て、優れた吸着能力および難燃性を示すものである。
【0010】上記複合体における親水性高分子として
は、水に対して膨潤するものであれば特に制限はない。
例えば、天然セルロース(パルプ、ケナフ、木綿、麻
等)、再生セルロース(セロハン、セルロースビーズ、
レーヨン、セルローススポンジ等)、バクテリアセルロ
ースおよびセルロースを化学修飾したエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチ
ルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース等のセ
ルロース誘導体、更には絹、羊毛、ポリビニルアルコー
ル、架橋型ポリビニルアルコール、キチン、キトサン、
エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルホルマール
等の天然、あるいは人工の親水性高分子、ポリアクリル
アミド等の高吸水性高分子ゲル、コラーゲン、プロポリ
ス、漆、木粉等が挙げられる。なかでも、実際の使用形
態、価格および取り扱い易さの点から、天然セルロース
(特にパルプ)や再生セルロースが好ましく使用され
る。
【0011】上記複合体における無機イオン交換体とし
ては、親水性高分子を溶解、分解または崩壊させないも
のであれば特に制限はないが、吸着能力の点から、多孔
質であるものが好ましい。このようなものとしては、例
えば、ゼオライト、ハイドロタルサイト、ハイドロキシ
アパタイト、粘土鉱物類等が挙げられる。なかでも、最
も用途が広いという点から、ゼオライトが好ましい。ま
た、これらの無機イオン交換体は、2種以上併用するこ
とができる。
【0012】ゼオライトとしては、ゼオライト骨格中の
アルミニウム1原子に対するケイ素原子の割合(Si/
Al比)についても種々の値を有するゼオライトが挙げ
られ、例えば、A型ゼオライト(Si/Al比:1)、
X型ゼオライト(Si/Al比:1.0〜1.5)、Y
型ゼオライト(Si/Al比:1.5〜3.0)、ZS
M−5型ゼオライト(Si/Al比:10以上)、ZS
M−11型ゼオライト(Si/Al比:10以上)、シ
リカライト(Si/Al比:無限大)、一部の合成モル
デナイト(Si/Al比:10〜12)等が挙げられ
る。
【0013】上記ゼオライトのなかでも、用途が広いこ
とから、親水性ゼオライトが好ましい。親水性ゼオライ
トとは、水とベンゼンの選択性では水をより多く吸着す
るものである。例えば、上記ゼオライトのうちSi/A
l比が10未満のもの、具体的には、A型ゼオライト、
X型ゼオライト、Y型ゼオライト等が挙げられる。親水
性ゼオライトのなかでも、比較的合成が容易であるとい
う点から、4Aゼオライト〔Na12Si12Al1248
27H2O〕が特に好ましい。
【0014】上記親水性ゼオライトは、一般的に酸に弱
く、pH4以下で構造が破壊される。このため、親水性
高分子の実体内に含有させるために親水性ゼオライトが
酸性浴を通過するような工程を経る複合体の製造方法
(特開2001−98110号公報)では、親水性高分
子に親水性ゼオライトを60重量%以上含有させること
が困難であった。
【0015】また、上記複合体は、本発明の目的が達成
される範囲内で無機イオン交換体以外のものを含有して
いてもよい。このようなものとしては、例えば、粉末状
活性炭、粒状活性炭、芳香族化合物、脂肪族化合物、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、トルマリ
ン等の天然鉱物、リグニン等の高分子物質、セルラーゼ
等の酵素等が挙げられる。
【0016】上記複合体における無機イオン交換体の含
有率は60重量%以上、好ましくは60〜95重量%で
あり、より好ましくは65〜90重量%である。当該含
有率が60重量%未満であると満足される吸着能力(比
表面積およびイオン交換能力)および難燃性を有する複
合体とはならない。また、95重量%を超えると形態を
維持できない程度までもろくなり得る。
【0017】上記複合体において、無機イオン交換体は
親水性高分子の実体内に含有される。ここで親水性高分
子の実体内とは、例えば、親水性高分子がパルプ等の天
然セルロースの場合、天然セルロースを構成成分とする
基材の内部、より詳細には、細胞壁を構成するミクロフ
ィブリル(φ約0.1μm)とミクロフィブリルとの隙
間(100〜5000Å)を膨潤させることによって生
じる部位(サイト)あるいはミクロフィブリル中のミセ
ルで、セルロース分子鎖が結晶化していない領域を膨潤
させることによって生じる部位(サイト)を意味し、例
えば、セルロースの細胞壁表面、細胞壁内に元々存在す
る細孔および細胞内腔(ルーメン)は含まれない。
【0018】また、親水性高分子の実体内に無機イオン
交換体が含有されるとは、無機イオン交換体の一部また
は全部が親水性高分子の実体内に含有されることを意味
する。ただし、後記洗浄工程において脱落、除去される
ものは、本発明における親水性高分子の実体内に含有さ
れる無機イオン交換体には含まれない。
【0019】本発明において、親水性高分子の実体外と
は、上記親水性高分子の実体内以外の箇所を意味し、後
記洗浄工程で生成した無機イオン交換体が除去、脱落す
る全ての部位のことをいう。
【0020】本発明の複合体のイオン交換容量は、1.
0meq/g以上であり、好ましくは1.5〜5.5m
eq/g、より好ましくは2.0〜5.0meq/gで
ある。イオン交換容量が1.0meq/g未満では吸着
能力が充分なものとはならない。なお、ここでいうイオ
ン交換容量は、ガラスカラムに試料1gを入れ、0.1
mmol/lのNH4Cl水溶液を5ml/minの流
速で流し、NH4 +イオンが破過して濾液に検出されたと
きの試料中に取り込まれた全NH4 +イオン量で示され
る。
【0021】また、上記複合体の比表面積は、吸着能力
の点から、好ましくは150〜2,500m2/gであ
り、より好ましくは200〜2,000m2/gであ
る。なお、ここでいう比表面積は、ブルナウアー・エメ
ット・テーラー法(化学大辞典7、1997年、共立出
版(株))により測定されるものである。
【0022】さらに、上記複合体は、JIS L 19
01「繊維製品の燃焼性試験方法」のA−1法(45°
ミクロバーナ法)に準拠して測定した際に、好ましくは
区分2および3に該当するものであり、より好ましくは
区分3に該当するような高い難燃性を有する。
【0023】本発明の複合体の形状は、特に限定され
ず、例えば、シート状物、粒状物、繊維状物、糸状物、
棒状物、管状物、板状物、段ボールハニカム状物、不定
形状物等が挙げられる。また、これらは多孔質であって
もよい。複合体とした後に所定の形態になるように加工
することもできるが、柔軟性を有し、取り扱いが容易な
親水性高分子を予め所定の形態に製造または加工した
後、無機イオン交換体をその実体内で反応させることに
より複合体化することが容易であり好ましい。
【0024】上記複合体は、(1)親水性高分子と該親
水性高分子の実体内に含有される無機イオン交換体より
なる無機イオン交換体−親水性高分子複合体を膨潤さ
せ、複数の水溶性化合物および塩基性物質とを該親水性
高分子の実体内で反応させることにより、該複合体の無
機イオン交換体含有量を増加させる工程を1回以上繰り
返すことで製造することができる。なお、当該工程
(1)は、特開平10−120923号公報に記載され
る方法に準じて行うことができる。
【0025】上記工程(1)の出発材料となる親水性高
分子と該親水性高分子の実体内に含有される無機イオン
交換体よりなる無機イオン交換体−親水性高分子複合体
は、特に限定されず、例えば、特開平10−12092
3号公報に開示されたものが挙げられる。また、当該複
合体としては、無機イオン交換体が親水性高分子の実体
外に存在していないものが好ましい。これは親水性高分
子の実体外に無機イオン交換体が存在していると、親水
性高分子の実体内における無機イオン交換体の生成・成
長を妨害するためである。その理由としては、親水性高
分子の実体内に無機イオン交換体を生成・成長させるた
めに加えられる原料は、核となる種結晶が反応系内に存
在すると実体内、実体外の区別なくその種結晶の成長の
ために使われるが、その結果、後記洗浄によって除去、
脱落し得る実体外の結晶の生成・成長のために無駄に消
費されてしまうためであると考えられる。したがって、
当該工程(1)を行う前に後記のようにして当該複合体
より親水性高分子の実体外に存在する無機イオン交換体
を除去することが好ましい。
【0026】上記複数の水溶性化合物は、親水性高分子
の実体内で生成させる無機イオン交換体に応じて適宜選
択されるものである。例えば、無機イオン交換体がゼオ
ライトの場合では、ケイ素化合物およびアルミニウム化
合物を、ハイドロキシアパタイトの場合では、リン化合
物およびカルシウム化合物を用いることができる。な
お、本明細書でいう水溶性化合物には、本明細書でいう
塩基性物質は含まれない。
【0027】以下、無機イオン交換体がゼオライトであ
り、親水性高分子がセルロースであるゼオライト−セル
ロース複合体を出発材料とする場合の一例を挙げて、当
該工程(1)を詳細に説明する。
【0028】まず、上記複合体にケイ素化合物および塩
基性物質の混合水溶液を含浸させる。その含浸方法は特
に制限はなく、例えば、複合体を混合水溶液に浸漬す
る、混合水溶液を複合体にスプレーする、または混合水
溶液を各種コーターで塗布する等の方法を用いることが
できる。
【0029】上記ケイ素化合物としては、水に溶解する
ものであれば特に制限はないが、例えば、メタケイ酸ナ
トリウム、メタケイ酸カリウム、オルトケイ酸ナトリウ
ム、オルトケイ酸カリウム、水ガラス、シリカゾル、液
体ケイ酸ソーダ等が挙げられるが、水に対する溶解度が
高く、結晶性の高いゼオライトが得られる点から、メタ
ケイ酸ナトリウムが好ましい。当該ケイ素化合物の水溶
液の濃度は特に制限はないが、好ましくは1.0〜1,
000mmol/l、さらに好ましくは100〜500
mmol/lである。
【0030】上記塩基性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、液体苛性ソーダ、液体苛
性カリ等が挙げられるが、水に対する溶解度が高く、結
晶性の高いゼオライトが得られる点から、水酸化ナトリ
ウムが好ましい。当該塩基性物質の濃度は、ゼオライト
を結晶化させるために、かなり高いアルカリ濃度が必要
であることから、好ましくは10〜10,000mmo
l/l、さらに好ましくは100〜5,000mmol
/lである。
【0031】上記混合水溶液を含浸させた複合体は、含
浸された溶液の量を調節することが好ましい。その方法
としてブレードで掻き取る、ロール間で絞る、またはプ
レスで絞る方法等が用いられる。調節後の含浸溶液の量
に特に制限はないが、上記複合体の乾燥重量に対して
1.0〜20倍の範囲に調節することが好ましい。
【0032】上記混合水溶液を含浸させた複合体は、溶
液が充分浸透するように溶液の量を調節する前または後
に含浸時間をおいてもよい。含浸時間としては、好まし
くは10分〜2時間であり、複合体を構成するセルロー
スの種類により適宜選択できる。
【0033】次に上記混合溶液の量を調節した複合体
を、アルミニウム化合物の水溶液に浸漬させる。アルミ
ニウム化合物としては、例えば、アルミン酸ナトリウ
ム、アルミン酸カリウム、硫酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、硝酸アルミニウム、液体アルミン酸ソーダ、
液体アルミン酸カリ等が挙げられるが、水に対する溶解
度が高く、結晶性の高いゼオライトが得られる点から、
液体アルミン酸ソーダが好ましい。当該アルミニウム化
合物の水溶液の濃度は特に制限はないが、好ましくは1
0〜10,000mmol/l、さらに好ましくは20
〜5,000mmol/lである。
【0034】浸漬する温度は、好ましくは20〜100
℃であり、さらに好ましくは40〜60℃である。浸漬
する時間は、好ましくは2時間〜20日間であり、さら
に好ましくは4時間〜2日間である。
【0035】また、ケイ素化合物とアルミニウム化合物
と塩基性物質とのモル比は、好ましくは1:1〜10:
10〜50であり、さらに好ましくは1:3〜5:12
〜30である。塩基性物質をケイ素化合物およびアルミ
ニウム化合物に対して過剰に加えているが、これは、特
に4Aゼオライトの場合、ゼオライト結晶自体が準安定
相であるために、過剰のアルカリ条件下以外では合成で
きないためである。
【0036】ここで、ケイ素化合物とアルミニウム化合
物と塩基性物質とのモル比とは、ケイ素化合物中に含ま
れるケイ素と、アルミニウム化合物に含まれるアルミニ
ウムと、塩基性物質に含まれる水酸化物イオン(それ自
身が水酸化物イオンを含有せず、水溶液とした場合に水
酸化物イオンを生成させるものでは、生成される水酸化
物イオン)のモル比をいう。また、上記の各成分の水溶
液中のモル濃度も同様にケイ素、アルミニウム、水酸化
物イオンについての値である。
【0037】上記工程(1)において、ケイ素化合物、
アルミニウム化合物および塩基性物質の各水溶液の含浸
順序は、ケイ素化合物およびアルミニウム化合物を混合
した時点でゲルが生成するので両者を同時に上記複合体
に含浸させることはできないが、その他の順序ならば特
に制限はない。すなわち、アルミニウム化合物および塩
基性物質の混合水溶液を先に含浸させて、次いでケイ素
化合物の水溶液を含浸させてもよく、また、ケイ素化合
物あるいはアルミニウム化合物のどちらか一方の化合物
の水溶液を先に含浸させて、次いで他方の化合物と塩基
性物質の混合水溶液を含浸させてもよい。さらに、塩基
性物質の水溶液を複合体に含浸させて、次いでケイ素化
合物あるいはアルミニウム化合物のどちらか一方の化合
物の水溶液を含浸させ、最後に他方の化合物の水溶液に
含浸させるような3工程を経てもよい。
【0038】上記工程(1)の反応によって出発材料の
複合体よりも実体内に含有される無機イオン交換体含有
量が増加した複合体は、遠心分離法、濾過法(フィルタ
ープレス法、吸引法)等の従来公知の固液分離方法を用
いて反応系より分離することができる。なかでも、簡便
であることから、遠心分離方法が好ましい。
【0039】必要に応じて、上記工程(1)で得られた
複合体に対して、上記工程(1)を繰り返し適用しても
よい。この際、上記工程(1)によって得られた複合体
は、上記と同様の理由から、親水性高分子の実体外に無
機イオン交換体が存在していないものが好ましいので、
上記工程(1)を行う前に、後記工程(2)のようにし
て親水性高分子の実体外に存在する無機イオン交換体を
除去してもよい。
【0040】本発明における無機イオン交換体−親水性
高分子複合体より実体外に存在している無機イオン交換
体を除去する工程(2)としては、親水性高分子の実体
外に存在する無機イオン交換体を除去することができる
方法であれば、いかなる方法でも用いることができる。
好ましくは、簡便であることから、水による洗浄が挙げ
られる。
【0041】好ましい水洗方法としては、5〜90℃
(好ましくは15〜60℃)の水に複合体を拡散させて
0.01〜5重量%(好ましくは0.05〜2.5重量
%)の濃度のスラリーとし、これを撹拌および/または
超音波振動を行うことによる洗浄方法、あるいは5〜9
0℃(好ましくは15〜60℃)の高速(1.0〜3.
0l/s、好ましくは1.5〜2.5l/s)の水流を
高圧(0.5〜2.0MPa、好ましくは0.75〜
1.5MPa)で直接吹き付けることによる洗浄方法が
挙げられるが、簡便であることから、0.01〜5重量
%の濃度のスラリー状態での洗浄が特に好ましい。ま
た、洗浄水の温度が5℃未満であると、残存する原料溶
液の洗浄効率が著しく落ちるので好ましくなく、一方、
水温が90℃を超えると、配管を特別な材質(SUS
等)にする必要があるばかりでなく、作業者の安全性
(熱傷防止等)の観点からも好ましくない。
【0042】上記0.01〜5重量%のスラリー状態で
の洗浄方法においては、高速で激しい撹拌および/また
は超音波振動は必要ない。これは実体外に生成した無機
イオン交換体と親水性高分子あるいは複合体との間には
ファンデルワールス力程度の弱い結合力しかないため、
弱い緩やかな撹拌および/または超音波振動でも実体外
の無機イオン交換体を容易に除去できるためである。ま
た仮に激しい撹拌および/または超音波振動を行う場
合、複合体自体に損傷を与える危険があることからも好
ましくない。
【0043】したがって、攪拌条件としては、好ましく
は100〜400r.p.m、さらに好ましくは150
〜300r.p.mである。また、超音波振動条件とし
ては、好ましくは2,000〜40,000Hz、さら
に好ましくは25,000〜30,000Hzである。
また、攪拌および/または超音波振動の時間は、攪拌お
よび/または超音波振動条件に応じて適宜設定すること
ができるが、複合体自体に損傷を与えないという点か
ら、好ましくは10〜20分間である。
【0044】また、攪拌装置としては、特に限定され
ず、従来公知の攪拌機、例えば、スリーワンモーター
(新東科学(株)製:型式BL300、定格トルク9k
gf・cm)、マグネチックスターラー((株)井内盛
栄堂製:型式TR−500)等を使用することができる
が、パルプスラリーを攪拌するだけのトルクを必要とす
る点から、スリーワンモーターが好ましい。また、超音
波発生装置も特に限定されず、従来公知の超音波発生装
置、例えば、超音波洗浄器卓上型((株)井内盛栄堂
製:型式VS−50R)、ソノクリーナー50Z
((株)カイジョー製:型式CA2488Z)等を使用
して行うことができる。
【0045】上記水洗において、親水性高分子の実体外
の無機イオン交換体の除去の程度は、洗浄後の洗浄水の
pHを指標にすることができる。すなわち、洗浄後の洗
浄水のpHが11以下(より好ましくは10以下)にな
るまで洗浄すれば、親水性高分子の実体外の無機イオン
交換体の除去は充分である、とすることができる。
【0046】上記洗浄後、遠心分離法、濾過法(フィル
タープレス法、吸引法)等の従来公知の固液分離方法を
用いて固液分離することにより、実体外に存在する無機
イオン交換体が除去された複合体を得ることができる。
固液分離方法としては、簡便であることから、遠心分離
法が好ましい。
【0047】上記工程(2)としては、具体的には、例
えば、無機イオン交換体が4Aゼオライトであり、親水
性高分子がパルプである4Aゼオライト−パルプ複合体
である場合、通常、25℃の水に複合体を拡散させて、
0.1重量%の濃度のスラリーとし、これをスリーワン
モーター等の撹拌機を用いて200r.p.mで15分
間撹拌したのち、遠心分離機で分離する方法、あるいは
遠心分離の際に25℃の水流(1.5l/s、1MP
a)を直接吹き付ける方法等が挙げられる。
【0048】以上のようにして得られる本発明の複合体
は、非常に優れた吸着能力と難燃性を兼ね備えている。
これは、当該複合体においては、親水性高分子の実体内
に不燃物である無機イオン交換体が60重量%以上とい
う高密度で、かつ、単位体積または単位重量当たりの個
々の無機イオン交換体の固有の比表面積およびイオン交
換容量に基づく吸着能力が充分に発揮される状態で含有
されるからである。
【0049】したがって、本発明の複合体は、アンモニ
ア等の各種のガスの吸着剤、濾過助剤、重金属や放射性
金属イオンの回収剤、ケミカルフィルターや、空気から
酸素と窒素を分離する酸素−窒素分離剤、地球温暖化の
原因ガスである二酸化炭素の吸収剤、酸性雨の原因とな
る二酸化硫黄や二酸化窒素の吸収剤、希金属の回収剤、
青果物の老化ホルモンであるエチレンガスを吸着する鮮
度保持剤等の高い吸着能力が要求される用途ばかりでな
く、カーテン、カーペット、タペストリー、壁紙、障子
紙、あるいは新築の建物から発生するシックハウス症候
群の原因物質であるホルムアルデヒドやアセトアルデヒ
ドを吸着・分解する建材パネル、結露が発生しやすいコ
ンクリートと畳の間の除湿シート等の高い吸着能力と高
い難燃性を兼ね備えていることが要求される用途にも好
適に使用することができる。
【0050】なお、特開平10−120923号公報に
開示される親水性高分子成分の割合が高い複合体は、単
位重量あたりの吸着能力が充分でないだけでなく、難燃
性という点でも不充分である。また、特開2001−9
8110号公報に開示される疎水性ゼオライトを高密度
で含有する複合体では、ホルムアルデヒドの除去剤、酸
素−窒素分離剤、除湿シートなどには使用することが困
難である。
【0051】また、上記のような無機イオン交換体−親
水性高分子複合体を脱液、水洗した後、触媒機能を有す
る金属塩の水溶液に浸漬することにより、金属担持無機
イオン交換体−親水性高分子複合体が得られる。使用さ
れる金属としては、例えば、銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケ
ル、コバルト、パラジウムおよび白金等が挙げられる。
これらの金属を複数併用してもよい。また、金属塩の水
溶液の濃度に特に制限はないが、好ましくは1.0〜1
00mmol/lであり、浸漬する温度や時間にも特に
制限はない。また、親水性高分子基材は水溶液を浸透さ
せ得るので、親水性高分子基材の実体内の無機イオン交
換体全体に無駄なく金属を担持させることができる。
【0052】例えば、銀、銅または亜鉛を担持させた無
機イオン交換体−親水性高分子複合体は抗菌性を示し、
パラジウムまたは白金を担持させた無機イオン交換体−
親水性高分子複合体はエチレンを吸着することができる
ことから、青果物の鮮度を保持する効果があり、銀また
は銅を担持させた無機イオン交換体−親水性高分子複合
体は、硫化水素を吸着、分解できることから金属の防錆
効果または脱臭効果が、またアンモニアを吸着、分解で
きることから防臭効果がある。また、銀を担持させた無
機イオン交換体−親水性高分子複合体はメチルメルカプ
タンを吸着、分解できることから防臭効果がある。ま
た、親水性高分子基材は気体を充分に透過させうるの
で、親水性高分子基材の実体内の金属担持無機イオン交
換体全体を無駄なく利用して、気体を吸着、分解するこ
とができる。
【0053】また、無機イオン交換体−親水性高分子複
合体に揮散性物質を加えて、各種高機能紙等とすること
もできる。揮散性物質としては、例えば、L−メントー
ル、ヒノキチオール、フィトンチッド、ワサビオール、
リモネン等が挙げられる。これらは自体既知の方法、例
えば、含浸、塗布、圧入等によって担持させることがで
きる。
【0054】
【実施例】以下、実施例をあげて、本発明を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。なお、以
下の実施例および比較例において断りがない限り「%」
は「重量%」を表す。また、各複合体の物性の測定方法
を以下に示す。
【0055】〔複合体中のゼオライトの種類〕上記のよ
うにして得た複合体の灰分を粉末X線回折装置((株)
リガク:RINT−2000)で分析することにより複
合体中に含有されるゼオライトの種類を確認した。
【0056】〔複合体中のゼオライト含有率〕複合体を
60℃で恒量となるまで乾燥し、次いで恒量となったる
つぼ中で1gを精秤した。次いで400℃の電気炉中で
灰化させ、灰分を秤量した。乾燥重量あたりの灰分量を
ゼオライト含有率とした。
【0057】〔複合体中のゼオライトの種類〕上記のよ
うにして得た複合体の灰分を粉末X線回折装置((株)
リガク:RINT−2000)で分析することにより複
合体中に含有されるゼオライトの種類を確認した。
【0058】〔仕込みに対する歩留り率〕得られた複合
体の重量を分子とし、出発原料として仕込んだ複合体の
重量と系内で生成したゼオライト量の合計を分母として
割った値をパーセント表示し、仕込みに対する歩留り率
とした。
【0059】〔生成したゼオライトの歩留り率〕得られ
た複合体の重量に複合体中の4Aゼオライト含有率をか
けたものを分子とし、これを系内で生成した4Aゼオラ
イト重量で割った値を、生成した4Aゼオライトの歩留
り率とした。
【0060】〔複合体のイオン交換容量〕得られた複合
体1gをガラスカラムに充填し、0.1mmol/lの
NH4Cl水溶液(25℃)を流速5ml/minで流
し、出口から流出する濾液中にNH4 +イオンが破過して
検出されたときまでの全NH4 +イオン除去量をイオン交
換容量とした(カラム法)。
【0061】〔複合体の比表面積〕ヘリウムと窒素の混
合気体を通じたガラスセル中の複合体表面を液体窒素温
度に冷却し、混合気体中の窒素を単分子層吸着させ、こ
の現象によって起こる混合気体の熱伝導度の変化をモニ
ターすることにより、複合体の単位重量当たりの表面積
(比表面積)を測定した(ブルナウアー・エメット・テ
ーラー法:化学大辞典7、1997年、共立出版
(株))。
【0062】〔複合体の難燃性〕複合体の難燃性は、シ
ートとした後、JIS L 1901「繊維製品の燃焼
性試験方法」のA−1法(45°ミクロバーナ法)に準
拠して測定した。この方法は、所定のサイズの試験片
を、所定の方法で着火し、燃焼の広がりの程度(燃焼面
積および燃焼長さ)、残炎(炎が出ている時間)および
残じん時間(煙が出ている時間)を測定する方法であ
り、その燃焼性にしたがって3段階の区分があり、1が
最も難燃性が低く、3が最も難燃性が高い。
【0063】比較例1 ポリプロピレン製のふたつきボトル中でメタケイ酸ナト
リウム・9水和物(日本化学(株)製)7.0gおよび
48%液体苛性ソーダ(要薬品(株)製)20.0gを
水73mLに溶かした。これにNBKP(針葉樹クラフ
トパルプ)5.0gを加え、室温で30分放置した。ア
ルミン酸ソーダ(浅田化学(株)製)水溶液(11.0
g/89mL)をこれに加え、薬さじで30分攪拌した
後、ふたをして100℃に設定した電気乾燥機(ヤマト
科学(株)製:DP32)に入れ、6時間反応させた。
反応後、小型遠心脱水機((株)三陽理化学機械製作所
製:SYK−5000−15A)を用いて固液分離し、
4Aゼオライト−パルプ複合体を得た。得られた4Aゼ
オライト−パルプ複合体の重量は7.08gであった。
これは仕込んだNBKP量(5.0g)と反応系全体で
合成された4Aゼオライト(3.70g)のうち81.
4重量%が歩留まったことになり、反応系内に生成した
4Aゼオライトのみで計算した場合、77.9重量%が
繊維の実体内に入ったことになる。実体内に含有された
ゼオライトは上記粉末X線回折法により4Aゼオライト
であることが確認でき、また、当該複合体のゼオライト
含有率は40.7重量%であった。また、そのイオン交
換容量は2.23meq/gであり、比表面積は163
2/gであった。
【0064】比較例2 ポリプロピレン製のふたつきボトル中でメタケイ酸ナト
リウム・9水和物(日本化学(株)製)35.0gおよ
び48%液体苛性ソーダ(要薬品(株)製)100.0
gを水73mLに溶かした。これにNBKP(針葉樹ク
ラフトパルプ)5.0gを加え、室温で30分放置し
た。アルミン酸ソーダ(浅田化学(株)製)水溶液(5
5.0g/89mL)をこれに加え、薬さじで30分攪
拌した後、ふたをして100℃に設定した電気乾燥機
(ヤマト科学(株)製:DP32)に入れ、6時間反応
させた。反応後、小型遠心脱水機((株)三陽理化学機
械製作所製:SYK−5000−15A)を用いて固液
分離し、4Aゼオライト−パルプ複合体を得た。得られ
た4Aゼオライト−パルプ複合体の重量は7.51gで
あった。これは仕込んだNBKP量(5.0g)と反応
系全体で合成された4Aゼオライト(18.50g)の
うち32.0重量%が歩留まったことになり、反応系内
に生成した4Aゼオライトのみで計算した場合、24.
0重量%が繊維の実体内に入ったことになる。実体内に
含有されたゼオライトは上記粉末X線回折法により4A
ゼオライトであることが確認でき、また、当該複合体の
ゼオライト含有率は59.0重量%であった。また、そ
のイオン交換容量は3.23meq/gであり、比表面
積は236m2/gであった。
【0065】実施例1 比較例1で合成した4Aゼオライト−パルプ複合体を2
5℃の水に入れ0.1重量%のスラリーとし、これを撹
拌機〔スリーワンモーター(新東科学(株)製:型式B
L300、定格トルク9kgf・cm)〕を用いて20
0r.p.mで15分間撹拌したのち、小型遠心分離機
((株)三陽理化学機械製作所製:SYK−5000−
15A)を用いて固液分離し、繊維の実体外にできた4
Aゼオライトを充分に除去した。除去の目安として、複
合体1gを取り出し、これを1Lの水に分散させ、この
スラリーのpHが10未満になることを確認した。な
お、pH計としては(株)堀場製作所製イオンメーター
F23を用いた。
【0066】ポリプロピレン製のふたつきボトル中でメ
タケイ酸ナトリウム・9水和物(日本化学(株)製)
7.0gおよび48%液体苛性ソーダ(要薬品(株)
製)20.0gを水73mLに溶かした。このPPボト
ルに上記実体外の4Aゼオライトを除去した複合体5.
0g(NBKP2.975g、4Aゼオライト2.03
5gを含む)を加え、室温で30分放置した。アルミン
酸ソーダ(浅田化学(株)製)水溶液(11.0g/8
9mL)をこれに加え、薬さじで30分攪拌した後、ふ
たをして100℃に設定した電気乾燥機(ヤマト科学
(株)製:DP32)に入れ、6時間反応させた。反応
後、小型遠心脱水機((株)三陽理化学機械製作所製:
SYK−5000−15A)を用いて固液分離し、4A
ゼオライト−パルプ複合体を得た。得られた4Aゼオラ
イト−パルプ複合体の重量は8.49gであった。これ
は仕込んだ複合体の重量(5.0g)と反応系全体で合
成された4Aゼオライト(3.70g)のうち97.6
重量%が歩留まったことになる。実体内に含有されたゼ
オライトは上記粉末X線回折法により4Aゼオライトで
あることが確認でき、また、当該複合体のゼオライト含
有率は68.3重量%であった。また、そのイオン交換
容量は3.74meq/gであり、比表面積は273m
2/gであった。
【0067】実施例2 ポリプロピレン製のふたつきボトル中でメタケイ酸ナト
リウム・9水和物(日本化学(株)製)7.0gおよび
48%液体苛性ソーダ(要薬品(株)製)20.0gを
水73mLに溶かした。これに実施例1と同様の方法で
合成した4Aゼオライト−パルプ複合体(8.49g)
を加え、室温で30分放置した。アルミン酸ソーダ(浅
田化学(株)製)水溶液(11.0g/89mL)をこ
れに加え、薬さじで30分攪拌した後、ふたをして10
0℃に設定した電気乾燥機(ヤマト科学(株)製:DP
32)に入れ、6時間反応させた。反応後、小型遠心脱
水機((株)三陽理化学機械製作所製:SYK−500
0−15A)を用いて固液分離し、4Aゼオライト−パ
ルプ複合体を得た。得られた4Aゼオライト−パルプ複
合体の重量は11.65gであった。これは仕込んだ複
合体の重量(8.49g)と反応系全体で合成された4
Aゼオライト(3.70g)のうち95.6重量%が歩
留まったことになる。実体内に含有されたゼオライトは
上記粉末X線回折法により4Aゼオライトであることが
確認でき、また、当該複合体のゼオライト含有率は7
6.5重量%であった。また、そのイオン交換容量は
4.19meq/gであり、比表面積は306m2/g
であった。
【0068】実施例3 ポリプロピレン製のふたつきボトル中でメタケイ酸ナト
リウム・9水和物(日本化学(株)製)7.0gおよび
48%液体苛性ソーダ(要薬品(株)製)20.0gを
水73mLに溶かした。これに実施例2と同様の方法で
合成した4Aゼオライト−パルプ複合体(11.65
g)を加え、室温で30分放置した。アルミン酸ソーダ
(浅田化学(株)製)水溶液(11.0g/89mL)
をこれに加え、薬さじで30分攪拌した後、ふたをして
100℃に設定した電気乾燥機(ヤマト科学(株)製:
DP32)に入れ、6時間反応させた。反応後、小型遠
心脱水機((株)三陽理化学機械製作所製:SYK−5
000−15A)を用いて固液分離し、4Aゼオライト
−パルプ複合体を得た。得られた4Aゼオライト−パル
プ複合体の重量は14.32gであった。これは仕込ん
だ複合体の重量(11.65g)と反応系全体で合成さ
れた4Aゼオライト(3.70g)のうち93.3重量
%が歩留まったことになる。実体内に含有されたゼオラ
イトは上記粉末X線回折法により4Aゼオライトである
ことが確認でき、また、当該複合体のゼオライト含有率
は79.3重量%であった。また、そのイオン交換容量
は4.35meq/gであり、比表面積は317m2
gであった。
【0069】実施例4 ポリプロピレン製のふたつきボトル中でメタケイ酸ナト
リウム・9水和物(日本化学(株)製)7.0gおよび
48%液体苛性ソーダ(要薬品(株)製)20.0gを
水73mLに溶かした。これに実施例3と同様の方法で
合成した4Aゼオライト−パルプ複合体(14.32
g)を加え、室温で30分放置した。アルミン酸ソーダ
(浅田化学(株)製)水溶液(11.0g/89mL)
をこれに加え、薬さじで30分攪拌した後、ふたをして
100℃に設定した電気乾燥機(ヤマト科学(株)製:
DP32)に入れ、6時間反応させた。反応後、小型遠
心脱水機((株)三陽理化学機械製作所製:SYK−5
000−15A)を用いて固液分離し、4Aゼオライト
−パルプ複合体を得た。得られた4Aゼオライト−パル
プ複合体の重量は17.57gであった。これは仕込ん
だ複合体の重量(14.32g)と反応系全体で合成さ
れた4Aゼオライト(3.70g)のうち97.5重量
%が歩留まったことになり、比較例1、実施例1〜4の
間(5バッチ)で生成した4Aゼオライト(18.50
g)のうち、81.5重量%が繊維の実体内に入ったこ
とになる。実体内に含有されたゼオライトは上記粉末X
線回折法により4Aゼオライトであることが確認でき、
また、当該複合体のゼオライト含有率は85.8重量%
であった。また、そのイオン交換容量は4.70meq
/gであり、比表面積は343m2/gであった。
【0070】
【表1】
【0071】表1に上記の結果をまとめた。比較例2の
方法では4Aゼオライト含有率は比較的大きな値を示し
たが、それでも得られた複合体の4Aゼオライト含有率
は実施例1よりも小さな値であった。さらには製品歩留
りの観点からみても、無駄が多い方法と言える。これに
比べ、実施例4の結果からも分かるように、同じ量の原
料を使った場合、本発明の方法は、比較例2の方法より
も得られる複合体の4Aゼオライト含有率が高く、さら
に製品歩留りの観点からみても優れた方法であることが
明らかである。
【0072】また、図1〜5に、走査型電子顕微鏡(以
下、「SEM」という)((株)日本電子製:JSM−
544LV)で撮影した、比較例1、実施例1〜4で得
られた各複合体のSEM写真を示す。これらより4Aゼ
オライト含有率に対応してゼオライトの担持量が増えて
いることが視認できた。
【0073】実験例1 各試料1.0gを量り取り、それぞれをテドラーバック
(容量2L)に入れ、内部の空気を抜いた。これに70
0ppmのアンモニアガス(2L)を封入し、ガステッ
ク検知管を用いて、5分、30分、120分経過後の内
部のガス濃度を測定した。その結果を表2に示す。表2
よりアンモニアガス除去能は、ゼオライト含有量に依存
し、実施例4>実施例3>実施例2>実施例1>比較例
2>比較例1の順になった。
【0074】
【表2】
【0075】実験例2 実施例4および比較例1と同様の方法で得られた複合体
ならびにNBKPを、それぞれ12.0g量り取り、熊
谷理機工業(株)製「角型シートマシン」(条件;網目
80メッシュ、自然水使用、吸引、水量15リットル)
を用いて紙に抄いた。これらのシートの坪量はそれぞれ
190、192、191g/m2であった。これらのシ
ートについて、上記JIS L 1901「繊維製品の
燃焼性試験方法」のA−1法(45°ミクロバーナ法)
に準拠して難燃性を測定した。その結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】NBKPシートは加熱直後(0.2秒以
内)に着火し、全量が4.6秒で完全に燃焼した。比較
例1のシートは2.8秒後に着火し、10.4秒間の残
炎があった後、60秒間残じんがあった。このシート燃
焼面積は48cm2であった。実施例4のシートは1分
間の加熱でも着火せず、残炎時間は2.2秒であった。
残炎時間+残じん時間は4.8秒であり、燃焼長さは1
9cm、燃焼面積は8.4cm2であった。
【0078】以上の結果より、実施例4で得られた複合
体は、区分3に相当し、優れた難燃性を有するといえ
る。
【0079】
【発明の効果】本発明の複合体は、親水性高分子の実体
内に不燃物である無機イオン交換体を60重量%以上と
いう高密度で、かつ、単位体積または単位重量当たりの
個々の無機イオン交換体の固有の比表面積およびイオン
交換容量に基づく吸着能力が充分に発揮される状態で含
有することから、非常に優れた吸着能力を示すばかりで
はなく、難燃性も優れているものである。したがって、
当該複合体は、アンモニア等の各種のガスの吸着剤、濾
過助剤、重金属や放射性金属イオンの回収剤、ケミカル
フィルターや、空気から酸素と窒素を分離する酸素−窒
素分離剤、地球温暖化の原因ガスである二酸化炭素の吸
収剤、酸性雨の原因となる二酸化硫黄や二酸化窒素の吸
収剤、希金属の回収剤、青果物の老化ホルモンであるエ
チレンガスを吸着する鮮度保持剤等の高い吸着能力が必
要とされる用途ばかりでなく、カーテン、カーペット、
タペストリー、壁紙、障子紙、あるいは新築の建物から
発生するシックハウス症候群の原因物質であるホルムア
ルデヒドやアセトアルデヒドを吸着・分解する建材パネ
ル、結露が発生しやすいコンクリートと畳の間の除湿シ
ートなどの高い吸着能力と高い難燃性を兼ね備えている
ことが必要とされる用途にも好適に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1で得られた4Aゼオライト−パルプ複
合体のSEM写真である。
【図2】実施例1で得られた4Aゼオライト−パルプ複
合体のSEM写真である。
【図3】実施例2で得られた4Aゼオライト−パルプ複
合体のSEM写真である。
【図4】実施例3で得られた4Aゼオライト−パルプ複
合体のSEM写真である。
【図5】実施例4で得られた4Aゼオライト−パルプ複
合体のSEM写真である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 20/26 B01J 20/26 Z E04B 1/62 E04B 1/62 Z 1/64 1/64 D (72)発明者 岡辺 元臣 大阪市福島区大開4丁目1番186号 レン ゴー株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 2E001 DB03 DH00 HA00 JA00 JC03 4C080 AA03 AA05 BB02 CC01 HH08 JJ03 JJ06 KK08 LL12 MM02 MM03 MM04 MM24 QQ03 QQ11 4D012 BA02 CA04 CA09 CA10 CG03 4D020 AA03 AA05 AA06 BA11 BB01 4G066 AA61B AA63B AA66B AC02C AC11C AE05B AE06B AE10B CA23 CA29 CA35 CA37 DA01 DA02 DA03 FA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性高分子と該親水性高分子の実体内
    に含有される無機イオン交換体よりなり、該無機イオン
    交換体の含有率が60重量%以上であり、かつ、イオン
    交換容量が1.0meq/g以上であることを特徴とす
    る、無機イオン交換体−親水性高分子複合体。
  2. 【請求項2】 無機イオン交換体が、親水性ゼオライト
    である、請求項1記載の複合体。
  3. 【請求項3】 親水性高分子が、セルロースである、請
    求項1または2記載の複合体。
  4. 【請求項4】 セルロースが、天然セルロースである、
    請求項3記載の複合体。
  5. 【請求項5】 親水性高分子と該親水性高分子の実体内
    に含有される無機イオン交換体よりなる無機イオン交換
    体−親水性高分子複合体を出発原料として、以下の工程
    (1)を1回以上繰り返すことを特徴とする、請求項1
    記載の無機イオン交換体−親水性高分子複合体の製造方
    法: (1)親水性高分子と該親水性高分子の実体内に含有さ
    れる無機イオン交換体よりなる無機イオン交換体−親水
    性高分子複合体を膨潤させ、複数の水溶性化合物および
    塩基性物質とを該親水性高分子の実体内で反応させるこ
    とにより、該複合体の無機イオン交換体含有量を増加さ
    せる工程。
  6. 【請求項6】 出発原料または工程(1)で得られた無
    機イオン交換体−親水性高分子複合体に対して、工程
    (1)を行う前に以下の工程(2)を行うことを特徴と
    する、請求項5記載の方法: (2)該無機イオン交換体−親水性高分子複合体より実
    体外に存在する無機イオン交換体を除去する工程。
  7. 【請求項7】 工程(2)が、無機イオン交換体−親水
    性高分子複合体を水で洗浄する工程である、請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 出発原料の無機イオン交換体−親水性高
    分子複合体が、親水性高分子複合体を膨潤させ、複数の
    水溶性化合物および塩基性物質とを該親水性高分子の実
    体内で反応させることにより得られたものである、請求
    項5〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 複数の水溶性化合物が、ケイ素化合物お
    よびアルミニウム化合物である、請求項5〜8のいずれ
    かに記載の方法。
  10. 【請求項10】 無機イオン交換体が、親水性ゼオライ
    トである、請求項5〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 親水性高分子が、セルロースである、
    請求項5〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 セルロースが、天然セルロースであ
    る、請求項11記載の方法。
JP2001223678A 2001-07-24 2001-07-24 無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4801852B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223678A JP4801852B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223678A JP4801852B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003033650A true JP2003033650A (ja) 2003-02-04
JP4801852B2 JP4801852B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=19056969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001223678A Expired - Fee Related JP4801852B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4801852B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031592A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nisshinbo Ind Inc セルロース系繊維構造物の製造方法
WO2012140895A1 (ja) * 2011-04-12 2012-10-18 パナソニック株式会社 音響スピーカー装置
CN106000481A (zh) * 2016-06-27 2016-10-12 安徽金联地矿科技有限公司 一种两性抑菌离子交换纤维的制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001098110A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Rengo Co Ltd ゼオライト複合セルロース球状微粒子、その製造方法およびこれを用いた水処理剤

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001098110A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Rengo Co Ltd ゼオライト複合セルロース球状微粒子、その製造方法およびこれを用いた水処理剤

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031592A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nisshinbo Ind Inc セルロース系繊維構造物の製造方法
WO2012140895A1 (ja) * 2011-04-12 2012-10-18 パナソニック株式会社 音響スピーカー装置
JP2012222673A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Panasonic Corp 音響スピーカー装置
CN103477655A (zh) * 2011-04-12 2013-12-25 松下电器产业株式会社 音响扩音器装置
US8942402B2 (en) 2011-04-12 2015-01-27 Panasonic Corporation Acoustic speaker device
CN103477655B (zh) * 2011-04-12 2016-06-22 松下电器产业株式会社 音响扩音器装置
CN106000481A (zh) * 2016-06-27 2016-10-12 安徽金联地矿科技有限公司 一种两性抑菌离子交换纤维的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4801852B2 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5981052A (en) Inorganic porous crystals-hydrophilic macromolecule composite
JP4997974B2 (ja) 消臭剤および消臭性製品
JP4293801B2 (ja) 活性管状酸化チタン粒子、該酸化チタン粒子を含む触媒および消臭剤
JP4788363B2 (ja) 消臭分散液および消臭加工製品
US5817427A (en) Titanium oxide-containing paper, corrugated board, and deodorizing element
JP3956973B2 (ja) 耐水性に優れる消臭剤
JP4149066B2 (ja) 無機多孔結晶−親水性高分子複合体を含有する織物、不織布または紙
JP2009178670A (ja) エアフィルター濾材および空気清浄機用エアフィルター
JP4801852B2 (ja) 無機イオン交換体−親水性高分子複合体およびその製造方法
JP2005054086A (ja) 触媒物質含有機能材およびその製造方法
JP2006280487A (ja) 消臭フィルター
JP2003073997A (ja) 機能性内装材及びその製造方法
JP5610329B2 (ja) ケイ酸塩でコーティングされた酸化チタン揮発性有機化合物分解材料
JP2011025118A (ja) トイレ用消臭フィルター
CN107876095B (zh) 一种用于室内空气净化的金属有机多孔材料及制备方法
JP2004041277A (ja) 脱臭フィルター
JP4486206B2 (ja) 触媒物質含有機能材およびその製造方法
JP2001025668A (ja) 光触媒コルゲートフィルター
JP2003001747A (ja) ガス吸着用シート
JP3221657B2 (ja) 複合吸着材の再生方法
JP2002095912A (ja) 脱臭フィルターの製法
JP2002028484A (ja) 脱臭フィルター
JP2012192089A (ja) トイレ用消臭フィルター
JPH11285633A (ja) 低級脂肪族アルデヒド類の吸着除去剤
JP4486233B2 (ja) 触媒含有機能材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110808

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4801852

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees