JP2001098110A - ゼオライト複合セルロース球状微粒子、その製造方法およびこれを用いた水処理剤 - Google Patents

ゼオライト複合セルロース球状微粒子、その製造方法およびこれを用いた水処理剤

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JP2001098110A JP27520699A JP27520699A JP2001098110A JP 2001098110 A JP2001098110 A JP 2001098110A JP 27520699 A JP27520699 A JP 27520699A JP 27520699 A JP27520699 A JP 27520699A JP 2001098110 A JP2001098110 A JP 2001098110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドリング性能が良く、ゼオライトの吸着
性能が殆ど劣化しないゼオライト複合セルロース球状微
粒子、その製造方法およびゼオライト複合セルロース球
状微粒子を用いた水処理剤を提供する。 【解決手段】 本発明は、ゼオライトを10〜90重量
%含有するセルロース球状微粒子であって、その平均粒
径が100〜1500μmであり、かつロージン−ラム
ラーの分布関数の指数が3以上の均一な粒度分布である
ことを特徴とするゼオライト複合セルロース球状微粒子
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼオライト複合セ
ルロース球状微粒子、その製造方法およびゼオライト複
合セルロース球状微粒子を用いた水処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼオライトは、固有の均一な細孔をもつ
結晶性物質であり、分子ふるい作用、イオン交換能、固
体酸などの特異な作用を有する機能材料である。ゼオラ
イトの表面の性質は、ゼオライト骨格中のSi/Al
比、交換イオン種などを変えることにより、親水性から
疎水性まで大幅に変化させることができる。
【0003】例えば、A型ゼオライトなどの骨格中のS
i/Al比の低いゼオライトは、親水性が強いために乾
燥剤などとして、X型ゼオライトなどでは、その細孔に
応じた分子ふるい効果から、キシレンの異性化などに用
いられている。また、ハイシリカゼオライトは、Si/
Al比が大きくなるにつれて表面の疎水性が増し、水を
ほとんど吸着しない代わりに、有機物質を選択的に吸着
するようになる。例えば、特開昭62−183897号
公報には、有機物質吸着剤などへの応用が提案されてい
る。
【0004】しかし、ゼオライトは、粒径が数〜数十μ
mと非常に細かい粒子であるため、吸着剤や触媒として
使用すると種々の問題点がある。例えば乾燥体で使用す
る場合、飛散しやすいという問題がある。また、液中で
使用する場合、ろ材の目詰まりなどが起こり固液分離が
困難であるという問題がある。さらに、ゼオライトをカ
ラムに充填して連続式処理に供する場合、圧力損失が極
めて大きくなるため、連続式処理に適さないという問題
がある。
【0005】ゼオライトの中でも骨格中のSi/Al比
の低いA型ゼオライト、X型ゼオライトなどについて
は、粘土などの結合剤で柱状などに造粒したもの(モレ
キュラーシーブ)が市販されている。これらの中には、
ハンドリング性能に優れた球状のものもあるが、粒径が
約2mm程度とカラム充填するには大きすぎる。また、
造粒後、粉砕することで粒径を小さくしたものもある
が、不定形であるため、カラムへの充填効率は著しく低
い。
【0006】一方、ゼオライトの特性を生かし、ハンド
リング性能に優れたものを提供するために、ゼオライト
とポリマーとの複合体が知られている。特公昭63−5
4013号公報には、A型ゼオライト、X型ゼオライ
ト、Y型ゼオライト、モルデナイトなどの比較的Si/
Al比の低いゼオライトと非ハロゲン化有機ポリマーと
の複合体について開示されている。これらの複合体は、
殺菌剤としての利用のため、ポリマー中のゼオライト含
有率は高くはない。このため、これらの複合体を吸着剤
などとして使用するにはゼオライト含有率が低すぎるた
め、吸着能が十分に発揮されない。また、複合体のゼオ
ライト含有率が少ないと、ゼオライトがポリマーマトリ
ックス中に埋もれてしまい、有効に働くゼオライトの割
合が低下するなどの問題がある。
【0007】特開平4−122743号公報には、抗菌
性セルロース粒子として、ゼオライトとセルロースとか
らなる複合粒子に金属イオンを担持させたものが開示さ
れている。しかし、この複合粒子は、平均粒径が5〜5
00μm程度と小さいだけでなく、相分離法による製法
のため粒度分布が大きくなるという欠点がある。このた
め、カラムやタンクなどへ充填した際、小径粒子が粒子
間隙を塞いで十分な流量が得られないだけでなく、圧力
損失が大きくなってしまい粒子が破壊されるなどの問題
が生じる。
【0008】また、ハイシリカゼオライトの球状粒子に
ついては、今のところ工業的には製造できず、ハイシリ
カゼオライトの疎水性などの特性をうまく利用しきれて
いない。このため、水処理剤などのハイシリカゼオライ
トの疎水性を利用した吸着剤への応用に関しては、ハン
ドリング性能の良い造粒物、より好ましくは球状の粒子
が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決し、ハンドリング性能が良く、ゼオライトの
吸着性能が殆ど劣化しないゼオライト複合セルロース球
状微粒子、その製造方法およびゼオライト複合セルロー
ス球状微粒子を用いた水処理剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の発明を見いだ
し、本発明を完成した。 ゼオライトを10〜90重量%含有するセルロース
球状微粒子であって、その平均粒径が100〜1500
μmであり、かつロージン−ラムラーの分布関数の指数
が3以上の均一な粒度分布であることを特徴とするゼオ
ライト複合セルロース球状微粒子。 ゼオライトの骨格内のアルミニウム1分子に対する
ケイ素分子の割合(Si/Al比)が5以上のハイシリ
カゼオライトである記載のゼオライト複合セルロース
球状微粒子。 ゼオライトがZSM−5型ゼオライト、ZSM−1
1型ゼオライト、シリカライト、合成モルデナイト、骨
格内アルミニウムを脱離させたY型ゼオライト、骨格内
アルミニウムを脱離させたクリノプチロライト、および
骨格内アルミニウムを脱離させたモルデナイトからなる
群より選択される少なくとも1種のハイシリカゼオライ
トであり、セルロースがアルカリ型セルロース溶液から
再生したセルロースであるまたは記載のゼオライト
複合セルロース球状微粒子。 アルカリ型セルロース溶液のゼオライト分散液を酸
性溶液によって凝固して、再生させることを特徴とする
ゼオライト複合セルロース球状微粒子の製造方法。 〜のいずれかに記載ゼオライト複合セルロース
球状微粒子からなる水処理剤。 記載の水処理剤を用いる水処理方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のゼオライト複合セルロース球状微粒子に使用で
きるゼオライトとしては、特に制限はなく、公知のゼオ
ライトが使用できる。ゼオライト骨格中のアルミニウム
1分子に対するケイ素分子の割合(Si/Al比)につ
いても、種々の値を有するゼオライトが使用できる。具
体的には、A型ゼオライト(Si/Al比:1)、X型
ゼオライト(Si/Al比:1.0〜1.5)、Y型ゼ
オライト(Si/Al比:1.5〜3.0)、ZSM−
5型ゼオライト(Si/Al比:10以上)、ZSM−
11型ゼオライト(Si/Al比:10以上)、シリカ
ライト(Si/Al比:無限大)、合成モルデナイト
(Si/Al比:4.5〜12)などの合成ゼオライト
や天然モルデナイト(Si/Al比:4.2〜5.
0)、天然クリノプチロライト(Si/Al比:4.2
5〜5.25)などの天然ゼオライトなどが挙げられ
る。また、これらの合成ゼオライトや天然ゼオライトの
骨格内アルミニウムを脱離させたゼオライトも使用でき
る。例えば、骨格内アルミニウムを脱離させたY型ゼオ
ライト、骨格内アルミニウムを脱離させたクリノプチロ
ライト、および骨格内アルミニウムを脱離させたモルデ
ナイトなどが挙げられる。骨格内アルミニウムを脱離さ
せたY型ゼオライト、骨格内アルミニウムを脱離させた
クリノプチロライト、および骨格内アルミニウムを脱離
させたモルデナイトについては、公知の方法により、骨
格内アルミニウムの脱離条件を変えることで、任意の値
のSi/Al比のものを作ることができる。これらのゼ
オライトの粒径は、数十μm以下であることが好まし
い。
【0012】ゼオライトは、使用する目的により、選択
できる。金属イオン交換などのようにゼオライトの親水
性を利用したい場合には、A型ゼオライト、X型ゼオラ
イト、Y型ゼオライト、天然モルデナイト、天然クリノ
プチロライトなどのSi/Al比が比較的低いゼオライ
トを使用する。また、有機物質の除去のようにゼオライ
トの疎水性を利用したい場合には、Si/Al比の高い
ハイシリカゼオライトを利用する。好ましくは、Si/
Al比が5以上、より好ましくはSi/Al比が8以上
のハイシリカゼオライトである。Si/Al比が5以上
のハイシリカゼオライトの具体例としては、ZSM−5
型ゼオライト、ZSM−11型ゼオライト、シリカライ
ト、合成モルデナイト、骨格内アルミニウムを脱離させ
たY型ゼオライト、骨格内アルミニウムを脱離させたク
リノプチロライト、および骨格内アルミニウムを脱離さ
せたモルデナイトなどが挙げられる。これらのゼオライ
トは、単独でも、二種以上を組み合わせても使用でき
る。
【0013】本発明のゼオライト複合セルロース球状微
粒子には、ゼオライトを10〜90重量%、好ましくは
30〜80重量%含有する。ゼオライトの含有量が10
重量%より少ないと、ゼオライトの吸着能力が十分でな
く、90重量%より多いと、複合セルロース球状微粒子
からのゼオライトの脱落が起こり易くなり、望ましくな
い。特に、ハイシリカゼオライトを使用する場合、ゼオ
ライト複合セルロース球状微粒子中のハイシリカゼオラ
イトの含有量を50重量%以上と高くした場合は、ゼオ
ライト複合セルロース球状微粒子中のゼオライト近傍に
は、セルロースで覆われていない空隙が存在し、吸着対
象物質の移動がよりスムーズになるため、ハイシリカゼ
オライトの吸着容量のほとんどが劣化せずに吸着剤とし
て有効に働く。
【0014】セルロース球状微粒子のセルロース原料
は、特に制限されるものではなく、例えば、パルプ、リ
ンター、綿、麻、微生物産生セルロース、再生セルロー
ス、古紙などが使用できる。
【0015】本発明のゼオライト複合セルロース球状微
粒子は、その平均粒径が100〜1500μm、好まし
くは200〜1000μmである。平均粒径が100μ
mより小さければ、カラムやタンクなどへ充填した際圧
力損失が大きくなり、平均粒径が1500μmより大き
ければ、表面積が小さくなり、処理効率が低下するので
望ましくない。本発明のゼオライト複合セルロース球状
微粒子の形状は、真球状のみならず、楕円球状であって
もよい。なお、本明細書中で、ゼオライト複合セルロー
ス球状微粒子の平均粒径とは、該微粒子を球とみなし
て、個々の微粒子の径をレーザ光による回折・散乱によ
り求めた球相当径のモード径(最頻度粒子径)をいう。
【0016】本発明のゼオライト複合セルロース球状微
粒子は、ロージン−ラムラーの分布関数の指数が3以
上、好ましくは4以上の均一な粒度分布である。すなわ
ち、本発明のゼオライト複合セルロース球状微粒子は、
上記の平均粒径の範囲にある微粒子が均一に存在してい
ることを意味する。従って、カラムやタンクなどへ充填
した際、小径粒子が粒子間隙を塞がないので、十分な流
量が得られる。なお、本明細書中で、ゼオライト複合セ
ルロース球状微粒子のロージン−ラムラー(Rosin
−Rammler)の分布関数の指数nは、次式 R(Dp)=100・exp(−bDpn ) ただし、R(Dp):積算ふるい上重量% Dp:粒径 b:定数 より求められ、nの値が大きいほど、粒径分布範囲は狭
くなる。
【0017】本発明のゼオライト複合セルロース球状微
粒子の製造方法は、特に制限されるものではなく、セル
ロース球状微粒子を製造する際に、ゼオライトを含有さ
せた状態で、セルロースを凝固、再生させる方法や、あ
らかじめ製造したセルロース球状微粒子の実体内でゼオ
ライトを生成させて担持する方法などによる。いずれの
方法で本発明のゼオライト複合セルロース球状微粒子を
製造するにしても、ロージン−ラムラーの分布関数の指
数を3以上にするためには、セルロース球状微粒子は、
例えばセルロース溶液を高速で回転する回転容器に供給
して、この回転容器に形成した直径0.1〜5.0mm
の範囲内の所定の孔径の吐出孔から、遠心加速度10〜
1000Gの遠心力でセルロース溶液を飛散させて液滴
を形成し、この液滴を凝固液に捕捉させて凝固する特開
平10−182842号公報に記載された方法などで製
造するのが好ましい。
【0018】セルロース球状微粒子を製造する際に、ゼ
オライトを含有させた状態で、凝固、再生させる方法
は、例えば以下のようにする。この方法は、ハイシリカ
ゼオライトのように比較的耐酸性に優れたゼオライトや
天然ゼオライドとセルロース球状微粒子との複合体を製
造するのに適する。
【0019】すなわち、アルカリ型セルロース溶液のゼ
オライト分散液を酸性溶液によって凝固して、再生させ
ることにより得られる。
【0020】アルカリ型セルロース溶液としては、ビス
コース、セルロース銅アンモニア溶液、セルロースカル
バメート溶液などが挙げられる。好ましくは大量に製造
され、安価であるなどの理由から、セロハン製造用のビ
スコースである。
【0021】アルカリ型セルロース溶液としてビスコー
スを用いる場合のセルロース濃度は、特に制限されない
が、好ましくは3〜15重量%である。セルロース濃度
が、3重量%未満であると、得られた粒子の強度が弱く
なり、15重量%を越えると、溶液の粘度が著しく増加
し、取り扱いが困難になる。アルカリ濃度は、特に制限
されないが、好ましくは水酸化ナトリウム換算で2〜1
5重量%、より好ましくは5〜13重量%である。ま
た、このビスコースの塩化アンモニウム価は、3〜12
が好ましく、4〜9がより好ましい。
【0022】ビスコース中のセルロース分に対するゼオ
ライトの混合割合は、セルロース1重量部に対して、
0.12〜15重量部、好ましくは0.7〜10重量部
である。このような割合でゼオライトを混合すること
で、ゼオライトを10〜90重量%含有するセルロース
球状微粒子を得ることができる。
【0023】アルカリ型セルロース溶液とゼオライトと
の分散方法については、特に制限はなく、例えば攪拌機
や混練り機などで攪拌しているアルカリ型セルロース溶
液中に直接ゼオライトを添加してもよく、ゼオライトを
水や水酸化ナトリウム溶液に予め分散させたものをアル
カリ型セルロース溶液に添加してもよい。添加順序につ
いても特に制限はない。また、必要に応じて陰イオン界
面活性剤などの適当な分散剤を用いてもよい。
【0024】アルカリ型セルロース溶液とゼオライトと
の分散液は、例えば特開平10−182842号公報に
記載されているように、高温で回転する回転容器に供給
し、この回転容器に形成した直径0.1〜5.0mmの
孔径の吐出孔から、遠心加速度10〜1000Gの遠心
力で飛散させて液滴を形成し、この液滴を0.1〜4
N、好ましくは0.5〜2Nの塩酸、硫酸、リン酸など
の無機酸、酢酸、安息香酸などの有機酸などの酸性溶液
中で凝固して、再生させることで、本発明のゼオライト
複合セルロース球状微粒子を得ることができる。
【0025】また、上記アルカリ型セルロース溶液とゼ
オライトとの分散液を加圧してノズルより押し出し、液
滴状態で酸性凝固再生浴上に落下させて、凝固して、再
生させることでも、本発明のゼオライト複合セルロース
球状微粒子を得ることができる。
【0026】特に、0.5〜2Nの酸性溶液中で凝固、
再生させると、ゼオライトの歩留まりが95%以上と非
常に効率よく、またゼオライトの構造変化はほとんど起
こらない。このような方法を採ると、酸凝固、再生時に
ゼオライトに含まれるアルカリ金属、アルカリ土類金属
などの陽イオンが同時にプロトンとイオン交換し、より
固体酸としての機能が向上するという効果が期待でき
る。
【0027】あらかじめ製造したセルロース球状微粒子
の実体内でゼオライトを生成させて担持する方法によ
り、本発明のゼオライト複合セルロース球状微粒子を得
る場合は、以下のような方法による。例えば、平均粒径
が100〜1500μmであり、かつロージン−ラムラ
ーの分布関数の指数が3以上のセルロース球状微粒子
に、特開平10−120923号公報記載の方法(具体
的には、1.0〜100mmol/lのケイ素化合物の
水溶液を10分〜2時間含浸させたセルロースを、20
〜90℃で1.0〜1000mmol/lのアルミニウ
ム化合物および10〜5000mmol/lの塩基性物
質の混合溶液に2時間〜20日間浸漬させる方法など)
を使用することができる。この方法は、A型ゼオライ
ト、X型ゼオライト、Y型ゼオライトなどの比較的Si
/Al比の小さいゼオライト複合セルロース球状微粒子
を得る場合に適する。
【0028】上記各方法で製造する場合、セルロース球
状微粒子の製造の際に、例えば特許第2564201号
公報に記載されるような炭酸カルシウム等の発泡剤を同
時に添加すると、セルロースの部分を多孔化できる。ま
た、上記各方法で製造されたゼオライト複合セルロース
球状微粒子の乾燥方法については、特に限定されず、公
知の乾燥方法を採ることができる。
【0029】本発明のゼオライト複合セルロース球状微
粒子は、セルロースとゼオライトとの複合体であるた
め、下記のような優れたメリットがある。例えば、水溶
液中などで使用する場合、セルロースは親水性に優れて
いるため、陽イオンや有機物質が溶け込んでいる水溶液
などが複合粒子中によく浸透し、さらに吸着される有機
物質は低分子のため、セルロースマトリックス中を自由
に移動できる。この結果、ゼオライトの吸着性能に殆ど
劣化がない。
【0030】ハイシリカゼオライトを含有するゼオライ
ト複合セルロース球状微粒子は、例えばテトラクロロエ
チレン、トリクロロエチレン、1,1,1−トリクロロ
エタン、四塩化炭素、クロロホルム、モノクロロベンゼ
ン、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素、
フェノールおよびクレゾール類、ヘキサンなどの脂肪族
炭化水素、イソ吉草酸などの脂肪酸、各種界面活性剤、
アルデヒド類、硫黄含有有機化合物、窒素含有有機化合
物などの有機物質に対して吸着能を示す。このため、水
中の微量有機物質を有効に除去できるので、水処理剤と
して利用できる。
【0031】また、A型ゼオライト、X型ゼオライト、
Y型ゼオライトなどの比較的Si/Al比の低いゼオラ
イトを含有するゼオライト複合セルロース球状微粒子
は、陽イオンとイオン交換する。このため、水中の金属
イオンを有効に除去できるので、水処理剤として利用で
きる。
【0032】さらに、ゼオライトに銀や銅などの金属イ
オンを担持すれば、硫化水素、アンモニア、トリメチル
アミン、メチルメルカプタンなどの悪臭物質をも効率よ
く除去できる。
【0033】本発明のゼオライト複合セルロース球状微
粒子からなる水処理剤を用いると、バッチ式、連続式い
ずれの水処理にも利用できる。特に、上記水処理剤を充
填したカラムを用いると、処理液の対象物質濃度が低
く、かつ吸着速度が速い場合は、ワンパスの処理で十分
であり、極めて簡単に連続的に水処理を行うことが可能
となる。
【0034】上記ゼオライト複合セルロース球状微粒子
からなる水処理剤を充填したカラムを用いると、粒度分
布が均一なので、小粒粒子が粒子間隙を塞がず、十分な
流量が得られるだけでなく、圧力損失が大きくならず、
連続式に水処理を行うのに適している。連続式水処理に
利用する場合、クローズドのラインとして処理液を循環
させて何度もカラムを通過させ、対象物質濃度が目的の
濃度以下に低下した後に、系外に排出させてもよい。
【0035】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されな
い。
【0036】製造例1 工業用ビスコース(セルロース濃度;9.5重量%、塩
化アンモニウム価;7、アルカリ濃度5.8重量%)1
000g、水600g、およびZSM−5型ゼオライト
(Si/Al比約900)382gを混合し、室温下で
攪拌機を用いて十分混合分散し、均一な混合分散液とし
た。得られた混合分散液を側面に直径0.4mmの小孔
を開けた円筒状回転容器の内部に供給し、この容器を回
転させ、遠心力により小孔から液滴を形成し、1Nの塩
酸酸性溶液中に吐出させ、セルロースを凝固、再生させ
た。さらに、脱硫、漂白、水洗を行い、レーザー光散乱
方式の粒度分布測定装置を用いて、平均粒径と粒度分布
とを測定した。平均粒径が428μmであり、ロージン
・ラムラーの分布関数の指数が4.04の均一な粒度分
布を有するZSM−5型ゼオライト複合セルロース球状
微粒子を得た。この粒子を灰化してゼオライト含有率を
求めたところ、77.3重量%であった。
【0037】実施例1 製造例1で調製したZSM−5型ゼオライト複合セルロ
ース球状微粒子をカラム(内径4mm×長さ15cm)
に充填して、流速20ml/minにおける流速特性を
調べた。また、フェノールを470ppm含有する水5
00mlを用いてフェノール除去試験を行った。
【0038】比較例1 粒径(フェレー径)1〜5μmの粉末状ZSM−5型ゼ
オライトをカラムに充填した以外は、実施例1と同様に
行った。
【0039】比較例2 製造例1で、直径0.3mm、0.4mm、0.5mm
の小孔の円筒状回転容器を用いて調製した平均粒径の異
なるZSM−5型ゼオライト複合セルロース球状微粒子
を混合して得られた平均粒径が438μmで、ロージン
・ラムラーの分布関数の指数が1.50という粒度分布
の大きいZSM−5型ゼオライト複合セルロース球状微
粒子をカラムに充填した以外は、実施例1と同様に行っ
た。
【0040】実施例1、比較例1、2の結果を表1に示
す。
【0041】
【表1】
【0042】表1から、製造例1のZSM−5型ゼオラ
イト複合セルロース球状微粒子は、流速特性に優れ、フ
ェノールを効率よく除去できた。
【0043】製造例2 工業用ビスコース(セルロース濃度;9.5重量%、塩
化アンモニウム価;7、アルカリ濃度5.8重量%)1
000gを水で希釈し、セルロース濃度を8.5重量%
に調製した。この溶液を側面に直径0.4mmの小孔を
開けた円筒状回転容器の内部に供給し、この容器を回転
させ、遠心力により小孔から液滴を形成し、1Nの塩酸
酸性溶液中に吐出させ、セルロースを凝固、再生させ
た。さらに、脱硫、漂白、水洗を行い、セルロース球状
微粒子を得た。次に、得られた水膨潤状態のセルロース
球状微粒子150gを、メタケイ酸ナトリウム・9水和
物43.5gと水酸化ナトリウム78.0gの混合水溶
液600mlに投入して、室温で48時間静置した。デ
カンテーションで混合水溶液を除去した後、アルミン酸
ナトリウム35.6gを含む水溶液750mlを加え、
50℃で66時間静置後、十分に水で洗浄した。同様に
レーザー光散乱方式の粒度分布測定装置を用いて、平均
粒径と粒度分布とを測定した。平均粒径が433μmで
あり、ロージン・ラムラーの分布関数の指数が4.39
の均一な粒度分布を有するA型ゼオライト複合セルロー
ス球状微粒子を得た。この粒子を灰化してゼオライト含
有率を求めたところ、11.1重量%であった。
【0044】実施例2 製造例2で調製したA型ゼオライト複合セルロース球状
微粒子をカラム(内径4mm×長さ15cm)に充填し
て、流速20ml/minにおける流速特性を調べた。
また、ナトリウムイオンを470ppm含有する他に、
カルシウムイオンを40ppm含有する水500mlを
用いて、カルシウムイオン除去試験を行った。
【0045】比較例3 粒径(フェレー径)5〜10μmの粉末状A型ゼオライ
トをカラムに充填した以外は、実施例2と同様に行っ
た。
【0046】実施例2、比較例3の結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2から、製造例2のA型ゼオライト複合
セルロース球状微粒子は、流速特性に優れ、カルシウム
イオンを効率よく除去できた。
【0049】
【発明の効果】本発明のゼオライト複合セルロース球状
微粒子は、ハンドリング性能が良く、ゼオライトの吸着
性能が殆ど劣化せず、水処理剤として用いても、流速特
性に優れ、有機物質、金属イオンを効率よく除去でき
る。
フロントページの続き (72)発明者 石村 大輔 福井県坂井郡金津町自由ヶ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 (72)発明者 杉山 公寿 大阪府大阪市福島区大開4丁目1番186号 レンゴー株式会社中央研究所内 (72)発明者 岡辺 元臣 大阪府大阪市福島区大開4丁目1番186号 レンゴー株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4D024 AA01 AA04 AB04 AB11 AB13 AB15 BA07 BA19 BB01 BB05 BB07 BB08 BC01 CA01 DA05 4G066 AA61A AA61B AA61C AC02A AC02B AC02C AE05B BA09 BA20 BA42 BA50 CA02 CA15 CA24 CA25 CA33 CA45 CA51 CA52 CA56 DA07 DA08 FA14 FA26 FA37 4J002 AB011 DJ006 GD02 HA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライトを10〜90重量%含有する
    セルロース球状微粒子であって、その平均粒径が100
    〜1500μmであり、かつロージン−ラムラーの分布
    関数の指数が3以上の均一な粒度分布であることを特徴
    とするゼオライト複合セルロース球状微粒子。
  2. 【請求項2】 ゼオライトの骨格内のアルミニウム1分
    子に対するケイ素分子の割合(Si/Al比)が5以上
    のハイシリカゼオライトである請求項1記載のゼオライ
    ト複合セルロース球状微粒子。
  3. 【請求項3】 ゼオライトがZSM−5型ゼオライト、
    ZSM−11型ゼオライト、シリカライト、合成モルデ
    ナイト、骨格内アルミニウムを脱離させたY型ゼオライ
    ト、骨格内アルミニウムを脱離させたクリノプチロライ
    ト、および骨格内アルミニウムを脱離させたモルデナイ
    トからなる群より選択される少なくとも1種のハイシリ
    カゼオライトであり、セルロースがアルカリ型セルロー
    ス溶液から再生したセルロースである請求項1または2
    記載のゼオライト複合セルロース球状微粒子。
  4. 【請求項4】 アルカリ型セルロース溶液のゼオライト
    分散液を酸性溶液によって凝固して、再生させることを
    特徴とするゼオライト複合セルロース球状微粒子の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のゼオラ
    イト複合セルロース球状微粒子からなる水処理剤。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の水処理剤を用いる水処理
    方法。
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