JP2003033329A5 - 対話形測定システム、そのグラフィカルユーザインターフェース及びコンピュータプログラム - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 操作者を支援し、測定装置により得られた生理学的信号に基づいて流れに関連したパラメータを決定するための対話形測定システムであって、
前記測定装置は、人間又は動物の身体内の血管内に挿入し得るようにされたカテーテルと、前記カテーテル内に挿入するようにされ且つその末端に温度センサが設けられたワイヤーと、前記センサ及び前記ワイヤーからの検出温度信号を受信し且つ保存し得るようにされたコンピュータ手段とを備えており、
前記システムが、さらに、
前記コンピュータ手段に接続されたディスプレイスクリーンにおけるグラフィカルユーザインターフェースと、
有効な作動コマンドが前記操作者から受信されたかどうかを決定する、作動コマンド決定手段と、
有効な作動コマンドを受信したとき、検出した温度信号の連続的な分析を作動する、作動手段と、
測定手順中の前記作動手段を作動させて、前記流れに関連したパラメータを求めるように、前記操作者に指令するための操作者への指令を、指令ウインドウ内で前記グラフィカルユーザインターフェースに表示する、指令表示手段と、
前記測定手順の間、前記操作者により操作された前記作動手段を検出する、検出手段と、
操作された前記作動手段の現在の状況を、前記ユーザインターフェース上に表示する、状況表示手段と、
測定手順に関連した温度曲線を、前記ユーザインターフェース上でリアルタイムに表示する、温度曲線表示手段と、
前記測定手順の間に得られた温度測定値に基づいて、少なくとも１つの流れに関連したパラメータを決定する、パラメータ決定手段と、
前記少なくとも１つの決定した流れに関連したパラメータを、前記ユーザインターフェース上に表示する、パラメータ表示手段とを備え、
前記流れに関連したパラメータの１つが、充血状態が発生される前及び発生される間の流れに関連した値の間の比として計算された冠状血管流れ予備量（ＣＦＲ）であることを特徴とする、システム。
【請求項２】 請求項１に記載のシステムにおいて、前記システムは、前記測定手順中に、
操作者の指令「注入（ＩＮＪＥＣＴ）」が表示されたとき、注入手段を所定の回数だけ実施するよう前記操作者に指令する、注入実施指令手段であって、前記注入手段が、前記カテーテルを介して、前記血管内への液体注入を実施する、注入実施指令手段と、
操作者の指令「充血状態を生じさせる（ＩＮＤＵＣＥＨＹＰＥＲＥＭＩＡ）」が表示されたとき、充血状態発生手段を作動させるよう前記操作者に指令する、作動指令手段であって、前記充血状態発生手段が、前記人間又は動物を充血状態にするように前記人間又は動物の体内へ薬剤の注入を行う、作動指令手段とを含むことを特徴とする、システム。
【請求項３】 請求項１に記載のシステムにおいて、前記ワイヤーには、当該ワイヤーの末端に圧力センサも設けられ、前記コンピュータ手段が、前記圧力センサから受信した検出圧力信号を受信し且つ保存することを特徴とする、システム。
【請求項４】 請求項３に記載のシステムにおいて、前記流れに関連したパラメータの１つが、前記検出圧力信号を使用して計算される分別流れ予備量（ＦＦＲ）であることを特徴とする、システム。
【請求項５】 請求項３に記載のシステムにおいて、
前記測定手順に関連した圧力曲線を、前記ユーザインターフェース上でリアルタイムに表示する、圧力曲線表示手段を更に備えることを特徴とする、システム。
【請求項６】 請求項２又は４に記載のシステムにおいて、同一の充血状態の間に、ＣＦＲ及びＦＦＲが計算されることを特徴とする、システム。
【請求項７】 請求項１に記載のシステムにおいて、前記温度信号を連続的に分析する前記作動手段が、前記ワイヤーの温度を表示する信号の分析に基づいて、前記温度センサの温度信号の分析開始点を決定することを特徴とする、システム。
【請求項８】 請求項７に記載のシステムにおいて、前記ワイヤーの温度を表示する前記信号が、前記ワイヤーの電気抵抗であることを特徴とする、システム。
【請求項９】 請求項１に記載のシステムにおいて、前記ワイヤーの温度を表示する信号を分析する前記作動手段が、前記信号に予め規定されたケーブル温度基準値を印加し、該温度基準値が実現されたとき、許容された検出状態であることを認識して、前記センサの温度信号の分析開始点を決定することを特徴とする、システム。
【請求項１０】 対話形測定システムと関連して使用されるグラフィカルユーザインターフェースにおいて、前記グラフィカルユーザインターフェースは、操作者の指令と、請求項１乃至９の何れかによるシステムによって得られた曲線及び計算値とを、表示することを特徴とする、グラフィカルユーザインターフェース。
【請求項１１】 コンピュータプログラムにおいて、
（１）コンピュータ手段により、請求項１０による前記グラフィカルユーザインターフェースをディスプレイスクリーン上に生じさせる指令と、
（２）前記コンピュータ手段により、請求項１乃至９の何れかによるシステムを作動させる指令とを備える、コンピュータが実行可能な指令を含むコンピュータプログラム。

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全体として、狭小な通路内の流れの測定、特に、対話形システムを使用して血管内の生体内流れの測定に関する。本発明は、その各々が別個に又は組み合わせて行われる、冠状血管流れ予備量（ＣＦＲ）の測定時、及び分別流れ予備量（ＦＦＲ）の測定時にも適用可能である。

本発明は、また、対話形のグラフィカルユーザインターフェース及び前記システムの作動に適用可能なプログラムコマンドを実行するコンピュータプログラムにも関する。

本発明の目的は、改良された対話形ユーザインターフェースを含む流れ測定システムを実現することである。

【００２７】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は独立請求項によるシステムによって実現される。好ましい実施の形態は独立請求項に記載されている。

【００２８】
【発明の実施の形態】
図１には、本発明によるシステムに適用可能な測定技術が概略図的に図示されている。