JP2003033212A - 雨 傘 - Google Patents

雨 傘

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JP2003033212A
JP2003033212A JP2001220197A JP2001220197A JP2003033212A JP 2003033212 A JP2003033212 A JP 2003033212A JP 2001220197 A JP2001220197 A JP 2001220197A JP 2001220197 A JP2001220197 A JP 2001220197A JP 2003033212 A JP2003033212 A JP 2003033212A
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bone
shaft
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support
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JP2001220197A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Usui
正佳 臼井
Fuminori Kurihara
文則 栗原
Kikuo Asada
菊雄 浅田
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 雨天時に濡れた雨傘を閉じた際、張り布の濡
れた表面による周辺位置物にもたらす悪影響を未然に防
止すると共に、かつ優れた水切りが可能な雨傘を提供す
る。 【解決手段】石突き2と柄3が取り付けられた軸棒1に
嵌通され、開放時には圧縮コイルスプリング15によっ
て、石突き2側に摺動され、傘の閉鎖時には柄3側に摺
動移動される下ろくろ4と、傘の開閉に伴い上下に摺動
移動する上ろくろ5に設けられた第2支点11に一端が
枢着された複数の主骨7と、石突き2の下端に設けられ
た第1支点10に一端が枢着され、対応する前記主骨に
それぞれ沿って延長配設され、かつ他端が主骨7に設け
られた第1支持軸13に軸着される第1支持骨8と、下
ろくろ4に設けられた第3支点12に一端が枢着され、
主骨7の第1支持軸13より軸棒1側に設けられた第2
支持軸14に軸着される第2支持骨9と、第1支持骨8
と主骨7の外側を覆って張設される張り布からなる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は雨傘に係り、特に濡
れた張り布から周辺物への水滴の付着を防止するための
構造を有する雨傘に関するものである。 【0002】 【従来の技術】混雑する時間帯の電車内等に濡れた雨傘
が持ち込まれると、張り布の雨に濡れた表面が、電車内
の周辺利用客のズボンやスカートの衣類に触れることに
より、それらを濡らして迷惑を及ぼすことが屡々であっ
た。また、雨に濡れた雨傘を傘立てに新たに収容する場
合に、傘立てに隣接して収容されていた他の傘を濡らす
原因となったり、濡れた雨傘よりも傘立ての奧に傘を収
めようとするときや、濡れた雨傘よりも傘立ての奧に収
容されている傘を、傘立てから取り出そうとする際に、
雨傘の濡れた表面が傘立ての利用者の手や衣類を濡ら
し、不快な思いをすることもあった。さらに、雨降りの
日に自家用車や乗り合いバスなどに乗車する際、乗り込
みながら傘を閉じると手元に多量の水滴が飛散したり、
車内の床や座席シートを濡らす羽目に陥ったり、同様降
車時に傘を開く際にも手元に水滴が懸かることが避けが
たいものであった。 【0003】このような不都合を解消するために従来、
濡れた傘布が表面に出ない構造の雨傘が提案されてお
り、特開平3−37005号、特開平4−67803
号、特開2000−37217等においては、それぞれ
雨傘の傘布の表面が内側に反転して収容できる構造を有
する雨傘が開示されている。例えば特開平4−6780
3号によれば、上端に石突き、下端に握り部を有する中
心軸に、上部、下部の摺動可能な軸受けを設けると共
に、各軸受けを係脱する出没可能なストッパを設け、上
部軸受けにシート部分を取り付けた複数の主骨の各基端
部分を枢着すると共に、下部軸受けに複数の補助骨の各
基端部分を枢着し、該補助骨の相対する主骨に向かい屈
曲した先端を該主骨に枢着し、該主骨または補助骨の長
さを可変しうる反転助成装置を設けたもので、該反転助
成装置は分割した主骨または補助骨の一方に固定され、
他の主骨または補助骨を摺動可能に案内する案内ケース
と、前記分割主骨の対向端面間に介在した圧縮スプリン
グまたは前記分割補助骨の対向端面間に介在した引張り
スプリングからなり、上下の各ストッパを操作してフリ
ーとなった上下軸受けが、中心軸に沿って移動する際、
上部軸受けに連結されている主骨が介在する圧縮スプリ
ングを押圧することにより短縮されるか、または下部軸
受けに連結する引張りスプリングを引っ張ることによっ
て伸長するかによって、下部軸受けに上部軸受けが近寄
り、そのことによってシート部分と骨部分とが反転し、
その状態で収納される構成になっている。 【0004】上記の発明による雨傘は、複数の主骨また
は補助骨の所定の位置を分割して、該分割箇所にそれぞ
れ反転助成装置を固定すると共に、主骨に介在する圧縮
スプリングまたは補助骨に介在する引張りスプリングの
作用により、シート部分と骨部分とを反転させる構成で
あるため、構造そのものが複雑となり、重量的にも過剰
とならざるを得ないという不都合があった。 【0005】さらに、閉鎖した雨傘に多量の雨が付着し
た状態で雨傘を振り、付着した水滴を取り除こうとする
場合に、雨傘の骨の構成要素が複雑になると水滴の流れ
の妨げとなり、水切りに必要以上の力を要する上、従来
は雨傘の先端側には遠心力が懸かるが、柄側には十分な
遠心力が懸からず、使用者の意に反して十分な水切りが
できないのが実状であった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述したよ
うな濡れた雨傘による周囲の人の衣類や、周辺の配置物
などへの水滴がもたらす悪影響を、未然に防止すること
を目的としてなされたもので、より詳しくは、雨天時に
使用する際や、使用後に雨に濡れた雨傘を閉じる際に、
極めて簡略な構造でかつ容易な操作で、張り布の濡れた
表面が内側に収容されることにより、周囲に水滴による
悪影響を及ぼさない構造を有し、さらには、傘を構成す
る部品点数を必要最小限に抑え、傘の軽量化とコストの
低減を図り、合わせて十分な水切りが果たせる雨傘を提
供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明による雨傘は、一端に石突きが設けられ、他端
に柄が取り付けられた軸棒と、該軸棒に嵌通され、傘の
開放時には上ろくろと下とくろの間に設けられた圧縮コ
イルスプリングによって前記石突き側に摺動移動され、
一方、傘の閉鎖時には前記柄側に摺動移動される下ろく
ろと、該軸棒に嵌通され、傘の開閉に伴い上下に摺動移
動する上ろくろと、該上ろくろに設けられた第2支点に
一端が枢着され、前記軸棒の軸芯に対称に延長配設され
る複数の主骨と、前記石突きの下端に設けられた第1支
点に一端が枢着され、対応する前記主骨にそれぞれ沿っ
て延長配設され、かつ他端が該主骨に設けられた第1支
持軸に軸着される第1支持骨と、前記下ろくろに設けら
れた第3支点に一端が枢着され、対応する前記主骨にそ
れぞれ沿って延長配設され、かつ他端が該主骨の第1支
持軸よりも軸棒側に設けられた第2支持軸に軸着される
第2支持骨と、前記第1支持骨と主骨の外側を覆って張
設される張り布からなることを特徴的構成要件とするも
のである。 【0008】上記構成を有する本発明によれば、傘を閉
鎖状態から開く際は、弾性ロック手段によってロックさ
れ、傘の閉鎖状態を保持していた下ろくろのロックが、
柄側に設けられた操作ボタンを押すことにより解除さ
れ、該下ろくろは、下ろくろと上ろくろの間に設けられ
た圧縮コイルスプリングの弾発力により、石突き側に摺
動移動して傘は柄方向に凹状に開き、該圧縮コイルスプ
リングの弾発力により傘の開放状態が保持される。一
方、傘を開放状態から閉じていく際は、該圧縮コイルス
プリングの弾発力に抗して該下ろくろを、柄方向に摺動
移動させるに従って、該下ろくろと石突きの間の軸棒に
摺動自在に嵌通され、かつ該下ろくろとの間に設けられ
た圧縮コイルスプリングによって一体に形成された上ろ
くろが、圧縮コイルスプリングがさらに圧縮されるのに
伴い前記下ろくろ側に摺動移動し、柄側に向かって凹状
に開いていた主骨が、所定の位置で柄側に凸状に反転
し、主骨の自由端部側と第1支持骨とが第1支持軸を中
心に、主骨と第2支持骨とが第2支持軸を中心に、それ
ぞれ互いに近づくように折り畳まれ、第1支持骨と主骨
の外側に張設された張り布も、主骨の自由端部側と第1
支持骨間に断面ほぼW字状に畳み込まれるので、閉鎖し
た傘の外側には濡れた張り布の表面が位置しなくなる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を添付し
た図面に基づきより具体的に説明するが、本発明はこれ
に拘束されるものではなく、本発明の主旨の範囲内にお
いて自由に設計変更が可能である。図1は本発明に係わ
る雨傘の一実施例の開放状態での構成を示す側面説明
図、図2はこの実施例の閉鎖中期状態での構成を示す側
面説明図、図3はこの実施例の閉鎖終期状態での構成を
示す側面説明図、図4はこの実施例の閉鎖状態での弾性
ロック状態を示す一部破断拡大説明図である。 【0010】本発明の一実施例に係わる雨傘を、使用に
際して開いた状態で説明すると、図1に示すように管状
の軸棒1の一端には石突き2が設けられており、該軸棒
1の他端には利用者が傘の保持に使用する柄3が取り付
けられている。該石突き2の下端には第1支点10が設
けられ、該第1支点10には軸芯を中心に対称に延長配
設された複数の第1支持骨8が枢着されている。 【0011】石突き2と柄3間において、軸棒1には円
筒状の下ろくろ4が摺動自在に嵌通され、この下ろくろ
4と石突き2間において、軸棒1には略円盤状の上ろく
ろ5が摺動自在に嵌通され、かつ、該上ろくろ5と上記
下ろくろ4の間の軸棒1には圧縮コイルスプリング15
が、該上ろくろ5と下ろくろ4とを一体にして設けられ
ている。この上ろくろ5には第2支点11が設けられ、
該第2支点11には軸芯を中心に対称に延長配設された
複数の主骨7の一端が枢着されている。 【0012】上記下ろくろ4の上部には第3支点12が
設けられ、該第3支点12には軸芯を中心に延長配設さ
れた、前記第1支持骨8より若干短い寸法を有する複数
の第2支持骨9の一端が枢着され、この第2支持骨9の
他端は、主骨7の前記第1支持軸13より軸芯側の所定
位置に設けた第2支持軸14に回動自在に軸着されてい
る。 【0013】一方、前記石突き2の下端に設けられた第
1支点10に一端が枢着され、上記第2支持骨9よりや
や長い寸法を有する上記第1支持骨8は、その他端が上
記主骨7の自由端部側の所定の位置に設けられた第1支
持軸13に、回動自在に軸着されている。張り布(図示
せず)は石突き2を基点に、第1支持骨8の外側から主
骨7の外側自由端部に亘って覆うように張設され、適宜
箇所において該張り布は該第1支持骨8と主骨7に糸な
どにより固定されている。 【0014】前記上ろくろ5と下ろくろ4の間に設けら
れた圧縮コイルスプリング15は、傘の開放状態におい
ては石突き2側に摺動移動し、その弾発力により上ろく
ろ5と下ろくろ4との間隔を維持して、傘の開放状態を
保持するために機能する。一方、軸棒1の柄3側の近傍
にはロック片16が設けられており、該ロック片16は
雨傘を閉じたときに、下ろくろ4の下方に設けられたス
リット19に嵌合して、雨傘の閉鎖状態を保持する働き
をする(図3及び4参照)。 【0015】このように構成された本発明による雨傘
は、傘を閉鎖状態から開く際は、弾性ロック手段のロッ
ク片16によってロックされ、傘の閉鎖状態を保持して
いた下ろくろ4のロックが、柄側に設けられた操作ボタ
ン18を押すことにより解除され、該下ろくろ4は、下
ろくろ4と上ろくろ5との間に設けられた圧縮コイルス
プリング15の弾発力により、石突き2側に摺動移動し
て傘は柄方向に凹状に開き、該圧縮コイルスプリング1
5の弾発力により傘の開放状態が保持される。一方、傘
を開放状態から閉じていく際は、該圧縮コイルスプリン
グ15の弾発力に抗して該下ろくろ4を、柄3方向に摺
動移動させるに従って、該下ろくろ4と石突き2の間の
軸棒1に摺動自在に嵌通され、かつ該下ろくろ4との間
に設けられた圧縮コイルスプリング15によって一体に
形成された上ろくろ5が、圧縮コイルスプリング15が
さらに圧縮されるのに伴い前記下ろくろ4側に摺動移動
し、柄3側に向かって凹状に開いていた主骨7が、所定
の位置で柄側3に凸状に反転し、主骨7の自由端部側と
第1支持骨8とが第1支持軸13を中心に、主骨7と第
2支持骨9とが第2支持軸14を中心に、それぞれ互い
に近づくように折り畳まれ、第1支持骨8と主骨7の外
側に張設された張り布も、主骨7の自由端部側と第1支
持骨8間に断面ほぼW字状に畳み込まれるので、閉鎖し
た傘の外側には濡れた張り布の表面が位置しなくなる。 【0016】傘の開放状態で前記上ろくろ5は石突き2
側に摺動移動し、その上端部が石突き2の下方に設けら
れたストッパー6に当接して、その摺動上限位置に保持
される。該上ろくろ5の第2支点11に枢着された複数
の主骨7は、軸棒1の柄3側にやや凹状に開いた状態に
保持されて、雨傘は緩やかな円錐形を保ち、該第1支持
骨8と主骨7とによって張り布が張設され、柄3を保持
して傘を使用する利用者を雨から保護する。傘を使用し
た後傘を閉じるためには、上記のように下ろくろ4を圧
縮コイルスプリング15の弾発力に逆らって、軸棒1の
柄3側に引き下ろすように摺動移動すると、上ろくろ5
と下ろくろ4の間に位置する圧縮コイルスプリング15
が次第に圧縮されると共に、下ろくろ4の第3支点12
に枢着した第2支持骨9と、上ろくろ5が次第に下ろく
ろ4に近づくように摺動移動し、上ろくろ5に設けらた
第2支点に枢着された主骨7が、第2支持軸14と第1
支持軸13の軸着部で反転回動し、その自由端部が上方
に移動して傘が閉じ始め、図2に示すように主骨7が軸
棒1に近づくように閉じていく。 【0017】この状態からさらに下ろくろ4を柄3側に
近づけるように摺動移動させると、該下ろくろ4に設け
られた第3支点12に枢着された第2支持骨9と、上記
上ろくろ5に設けられた第2支点11に枢着された主骨
7と、該石突き2の下端に設けられた第1支点10に枢
着された第1支持骨8とが、第1支持軸13及び第2支
持軸14を中心にそれぞれ回動することによって、軸棒
1と次第に平行に折り畳まれ、柄3側に概略凹状に開い
ていた主骨7が、所定の位置で柄3側に凸状に反転し、
かつ前記主骨7の自由端部が上方を向いて、主骨7の自
由端部側が第1支持骨8に近づく方向に移動して、張り
布は断面ほぼW字状に折り畳み始めることになる。 【0018】次いでさらに下ろくろ4を柄3側に摺動移
動して傘を閉じていくと、図3に示すように第1支持骨
8は第1支持軸13を中心に回動し、第2支持骨9は第
2支持軸14を中心に回動して、主骨7に近接すると同
時に軸棒1とほぼ平行に折り込まれ、傘を閉じ終わった
状態では張り布は主骨7の自由端部側と、第1支持骨8
間に折り畳まれて収納され、下ろくろ4のスリット19
に柄3の近傍にあるロック片16が嵌合して傘の閉鎖状
態を保持する。 【0019】このように本発明による雨傘は、一端に石
突き2が設けられ、他端に柄3が取り付けられた軸棒1
と、傘の開く際には圧縮コイルスプリング15によっ
て、前記石突き2側に摺動移動され、かつ該圧縮コイル
スプリング15の弾発力で前記軸棒1のその位置に保持
され、一方、傘を閉じる際には前記柄3側に摺動移動さ
れる前記軸棒1に嵌通された円筒状の下ろくろ4と、該
下ろくろ4と石突き2の間の軸棒1に嵌通され、該下ろ
くろ4との間に圧縮コイルスプリング15を一体にして
設け、傘の開閉に伴い上下に摺動移動する略円盤状の上
ろくろ5と、該上ろくろ5に設けられた第2支点11に
一端が枢着され、前記軸棒1の軸芯に対称に延長配設さ
れる複数の主骨7と、前記石突き2の下端に設けられた
第1支点10に一端が枢着され、対応する前記主骨7に
それぞれ沿って延長配設され、かつ他端が該主骨7の自
由端部側に設けられた、第1支持軸13に軸着される第
1支持骨8と、前記下ろくろ4に設けられた第3支点1
2に一端が枢着され、対応する前記主骨7にそれぞれ沿
って延長配設され、かつ他端が該主骨7の前記第1支持
軸13より軸芯側の所定の位置に設けられた、第2支持
軸14に軸着される第2支持骨9と、前記第1支持骨8
と主骨7の外側を覆って張設される張り布からとによっ
て構成されている。 【0020】上記構成を有する本発明によれば、傘を開
いた状態から閉じていくと、下ろくろ4が柄3方向に摺
動移動するに従って、該下ろくろ4と石突き2の間にあ
って、圧縮コイルスプリング15によって一体に形成さ
れ、軸棒1に摺動自在に嵌通された上ろくろ5が、間に
位置する圧縮スプリング15の圧縮と共に下ろくろ4側
に摺動移動し、柄3側に向かって凹状に開いていた主骨
7が、所定の位置で柄3側に凸状に反転し、主骨7の自
由端部側と第1支持骨8とが第1支持軸13を中心に、
主骨7と第2支持骨9とが第2支持軸14を中心に、そ
れぞれ互いに近づくように折り畳まれ、、第1支持骨8
と主骨7の外側に張設された張り布も、主骨7の自由端
部側と第1支持骨8間に断面ほぼW字状に畳み込まれる
ので、閉鎖した傘の外側には濡れた張り布の表面が位置
しなくなる。従って濡れた張り布は外側に露出せず、張
り布の水滴に起因する周囲の人の衣類や、車のシートな
どの周辺配置物を濡らすという不快な出来事を未然に防
止する。また、柄3を握って傘に円弧運動を与えること
により、軸棒1の石突き2側先端側で軸棒1を中心にほ
ぼ平行に、かつ略W字状に折り畳まれた張り布には、大
きな遠心力が加わり優れた水切りが可能となる。 【0021】 【発明の効果】以上詳述したように本発明による雨傘
は、圧縮コイルスプリングの弾発力に抗して下ろくろを
柄側に引き下ろし、傘を開放状態から閉じていくと、下
ろくろが柄方向に移動するに従い、柄側に凹状に開いて
いた主骨が、所定の位置で柄側に凸状に反転し、主骨の
自由端部側と、第1支持骨とが軸棒を中心に互いに近づ
くようにほぼ平行に折り畳まれ、張り布も主骨の自由端
部側と、第1支持骨間に断面ほぼW字状に畳み込まれる
ので、閉鎖した傘の外側には張り布の濡れた表面は位置
しなくなる。従って、濡れた張り布の表面が原因して、
周囲の人の衣類や車のシートなどの周辺配置物を濡らす
という不快な現象を未然に防止する。さらに、本発明に
よる雨傘は部品点数を極力抑えるなど、構造上極めて簡
略に設計したため、傘の軽量化が図られる上、操作が容
易でかつ低コストで所期の目的を達成することができる
と共に、斯かる構造により張り布に付着した水滴を、効
果的に取り除くことが可能となる。さらに付言すると本
発明による雨傘は、従来公知のジャンプ傘のようにワン
タッチによる傘の開放が可能であるため、傘の使用時の
利便性がより優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる雨傘の一実施例の開放状態での
構成を示す側面説明図である。 【図2】同上実施例の閉鎖中期状態での構成を示す側面
説明図である。 【図3】同上実施例の閉鎖終期状態での構成を示す側面
説明図である。 【図4】同上実施例の弾性ロック機構の一部破断拡大説
明図である。 【符号の説明】 1 軸棒 2 石突き 3 柄 4 下ろくろ 5 上ろくろ 6 ストッパー 7 主骨 8 第1支持骨 9 第2支持骨 10 第1支点 11 第2支点 12 第3支点 13 第1支持軸 14 第2支持軸 15 圧縮コイルスプリング 16 ロック片 17 開口 18 操作ボタン 19 スリット 20 板バネ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一端に石突きが設けられ、他端に柄が取
    り付けられた軸棒と、該軸棒に嵌通され、傘の開放時に
    は上ろくろと下とくろの間に設けられた圧縮コイルスプ
    リングによって前記石突き側に摺動移動され、一方、傘
    の閉鎖時には前記柄側に摺動移動される下ろくろと、該
    軸棒に嵌通され、傘の開閉に伴い上下に摺動移動する上
    ろくろと、該上ろくろに設けられた第2支点に一端が枢
    着され、前記軸棒の軸芯に対称に延長配設される複数の
    主骨と、前記石突きの下端に設けられた第1支点に一端
    が枢着され、対応する前記主骨にそれぞれ沿って延長配
    設され、かつ他端が該主骨に設けられた第1支持軸に軸
    着される第1支持骨と、前記下ろくろに設けられた第3
    支点に一端が枢着され、対応する前記主骨にそれぞれ沿
    って延長配設され、かつ他端が該主骨の第1支持軸より
    軸棒側に設けられた第2支持軸に軸着される第2支持骨
    と、前記第1支持骨と主骨の外側を覆って張設される張
    り布からなることを特徴とする雨傘。
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