JP2003032824A - 多芯電線の口出し方法 - Google Patents

多芯電線の口出し方法

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JP2003032824A
JP2003032824A JP2001218603A JP2001218603A JP2003032824A JP 2003032824 A JP2003032824 A JP 2003032824A JP 2001218603 A JP2001218603 A JP 2001218603A JP 2001218603 A JP2001218603 A JP 2001218603A JP 2003032824 A JP2003032824 A JP 2003032824A
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electric wire
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Masayoshi Kakizaki
正吉 柿崎
Masato Sugao
正人 菅生
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Yonezawa Densen Co Ltd
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Yonezawa Densen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多芯電線の口出しを少ない工程数で簡単に行
える技術の開発が求められていた。 【解決手段】 多芯電線17のシース20に切り込んだ
一対の切刃13、14を多芯電線17の端末側に移動し
てシース20からコア18を口出しする工程と、端末側
に移動した切刃13、14の電線17への切り込みを深
くするとともに、この一対の切刃13、14をコア18
端末側に移動してコア18から芯線19を口出しする工
程とを有し、電線17への切刃13、14の切り込み深
さを段階的に深くしつつ、一対の切刃13、14を電線
17端末側に移動することで、連続的な1工程で芯線1
9を口出しする多芯電線の口出し方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シース内に2本以
上のコアが並列に収納されている多芯電線の口出し方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(a)、(b)、図6(a)〜
(c)に示すように、芯線1を被覆してなるコア2をシ
ース3内に複数本並列に収納してなる多芯電線4の口出
し(口出し方法)は、以下の順で行うことが一般的であ
る。 (1)多芯電線4の対向する両側から一対の切刃5、6
をシース3に切り込み、この切刃5、6を前記シース3
への切り込み状態を維持したまま多芯電線4端末側に移
動して前記シース3からその端末部3aを分離させ(図
5(a)、(b)参照)、多芯電線4端末から押し出し
て除去する。これにより、多芯電線4の複数本のコア2
を多芯電線4端末に露出させる。 (2)次いで、シース端末部3aの除去によって露出さ
れたコア2の中から選択した1本について、対向する両
側から一対の切刃5、6を被覆層に切り込み、この切刃
5、6を被覆層への切り込み状態を維持したままコア2
端末側に移動して前記被覆層からその端末部2aを分離
させ、コア2端末から押し出して除去する。これによ
り、コア2端末に芯線1が口出しされる。 (3)以下、他のコア2についても、前述の(2)と同
様にして芯線1を口出しする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような口出し方法では、シース3の端末部3aの除去、
各コア2の口出し(被覆層の端末部2aの除去)を行う
必要があり、工程数が多いといった不満があった。図5
(a)、(b)、図6(a)〜(c)に例示した多芯電
線4ではコア2を2本有しているため、シース3の端末
部3aの除去を行った後、2本のコア2の口出しを行う
必要があり、2本のコア2端末に芯線1を口出しするに
は合計3回の除去工程が必要となる。また、前述の口出
し方法では、各コア2から口出しした芯線1を切り揃え
る際に、芯線1の口出し長にばらつきが生じやいといっ
た不満があった。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、少ない工程数で電線端末に芯線を口出しすること
ができ、口出しした複数本の芯線を均等の口出し長で切
り揃えることが容易になる電線の口出し方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シース内に2
本以上のコアが並列に収納されている多芯電線の口出し
方法であって、前記多芯電線の端末近傍にて該多芯電線
のシースに対向する両側から一対の切刃を切り込み、切
り込み状態を維持したまま前記一対の切刃を多芯電線に
沿って該多芯電線の端末側へ、前記コア内の芯線に所望
の口出し長あるいはそれ以上の長さを確保できる位置ま
で移動することによって前記シースから端末部を分離さ
せ、シースからコアを露出させる第1工程と、この第1
工程の後、前記一対の切刃を前記コアの被覆層に切り込
み、切り込み状態を維持したまま前記一対の切刃を多芯
電線に沿って該多芯電線の端末側へ移動することによっ
て前記コアの被覆層から端末部を分離させ、コア端末に
芯線を露出させる第2工程とを有することを特徴とす
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の多芯電線の
口出し方法において、前記第2工程では、一対の切刃を
多芯電線に沿って該多芯電線の端末側へ移動することに
よって、コアの被覆層から分離した端末部とシースから
分離した端末部とを各コアの芯線端末から抜け出さない
位置に移動させ、この第2工程の後、前記一対の切刃を
切り込んで各コアの芯線を切断する第3工程を実行する
ことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の多芯電線の口出し方法において、前記コア個
別に被覆層に切り込まれる切刃を形成する凹所が前記多
芯電線の複数本のコアに対応して先端に横並びに複数形
成されているブレード状の切刃を用い、一対の切刃を前
記凹所の位置を互いに対応させて多芯電線に切り込むこ
とを特徴とする。
【0006】本発明の多芯電線の口出し方法は、自動で
多芯電線を口出しする装置における口出し、手工具を用
いた口出しのいずれにも適用可能である。請求項1記載
の発明の第2工程は、シースから口出しした各コアの芯
線の切り揃えが必要無い場合に、コアの被覆層から分離
した端末部とシースから分離した端末部とを各コアの芯
線端末から抜け出させて除去することも含む。一方、請
求項2記載の発明では、コアの被覆層から分離した端末
部とシースから分離した端末部とを各コアの芯線端末か
ら抜け出させないため、シース端末部によって、各コア
先端を拘束した状態で複数本の芯線を一括して切断して
切り揃えるので、各芯線に所望の口出し長を確実に得る
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の1実施の形態を、図
面を参照して説明する。ここでは、図1に示す電線口出
し装置10を用いた多芯電線の口出し方法を説明する。
【0008】電線口出し装置10は、電線把持機構11
と、電線送り機構12と、一対の切刃13、14と、一
対の切刃13、14の間隔を変更する切刃駆動機構15
と、コントローラ16とを有している。コントローラ1
6は、電線把持機構11、電線送り機構12、切刃駆動
機構15の駆動を制御する。この電線口出し装置10
は、供給された多芯電線17(以下「電線」と略称する
場合がある)を電線把持機構11によって把持し、電線
送り機構12による電線17の送りと、前記切刃駆動機
構15による一対の切刃13、14間の間隔変更とによ
って、前記電線17端末に芯線を口出しする。
【0009】電線把持機構11は、モータ等の駆動源の
駆動力によって開閉動作される一対の把持ブロック11
a、11bによって、電線17の把持と、把持解除とを
切り替えるようになっている。電線送り機構12は、こ
こでは具体的にはモータ12aによるボールネジ12b
の回転駆動によって、電線把持機構11を直線移動する
ようになっている。前記電線把持機構11はユニット化
されて、電線送り機構12によって全体が一体的に移動
出来るようになっており、例えば電線17を把持した電
線把持機構11を電線送り機構12で移動すると、この
電線把持機構11の移動距離と同じ距離だけ電線17を
移動できる。なお、電線送り機構の具体的構成として
は、各種構成が採用可能であり、前述の構成に限定され
ない。
【0010】一対の切刃13、14はブレード状であ
り、前記電線把持機構11によって把持された電線17
の端末が配置される位置の両側に対向配置されており、
切刃駆動機構15によって離間距離可変に駆動される。
一対の切刃13、14は、電線17の長手方向に対して
僅かにずらして配置されており、図2(a)、(b)等
に示すように、互いに接近させて多芯電線17に切り込
んでいくと、互いの先端同士が若干重なるようになる。
図4(a)、(b)に示すように、多芯電線17は、芯
線19を被覆してなるコア18をシース20内に複数本
並列に収納したものであり、ここでは、2本のコア18
をシース20内に並列に収納した構成になっている。図
2(b)、図3(c)等に示すように、各切刃13、1
4先端(相手側の切刃に向けられた先端)には、コア1
8個別に被覆層18aに切り込まれる切刃を形成する凹
所13a、14aが前記多芯電線17のコア18の本数
に対応して横並びに形成されている。この凹所13a、
14aの横並びの形成ピッチは、多芯電線18内でのコ
ア18の横並びの配列ピッチにほぼ一致されている。一
対の切刃13、14は、前記凹所13a、14aの位置
を互いに対応させて多芯電線17に切り込まれるように
なっており、両切刃13、14を多芯電線17に切り込
んでいくと、多芯電線17の各コア18に対して、一方
の切刃13の凹所13aと他方の切刃14の凹所14a
とが対向する両側(コア18の断面方向両側)から切り
込まれる。
【0011】切刃駆動機構15は、モータ15a(図1
参照)によって駆動されて、一対の切刃13、14を均
等に移動するようになっており、一対の切刃13、14
を多芯電線17に均等に切り込ませることができる。モ
ータ15aとしてはサーボモータ等の、回転量を高精度
に制御可能なものが採用され、一台のモータ15aによ
って一対の切刃13、14間の距離(間隔)を高精度に
変更できるようになっている。なお、切刃駆動機構15
としては、多芯電線17の両側からの切刃13、14の
切り込み量(深さ)を均等にできるものであれば、片側
の切刃のみを駆動して一対の切刃間の距離を変更する構
成も採用可能である。本実施の形態において、切刃1
3、14間の間隔(距離)の変更とは、切刃駆動機構1
5の一対の切刃固定ブロック15b間の距離が変わるこ
とを指すものとする。この切刃駆動機構15ではモータ
15aの駆動力によって離間距離が変動される一対の切
刃固定ブロック15bにそれぞれ切刃を取り付けること
で、一対の切刃13、14を離間距離可変に支持するよ
うになっている。
【0012】電線口出し装置10を用いて多芯電線17
端末に芯線19を口出しするには、まず、図1に示すよ
うに、電線把持機構11の1対の把持ブロック11a、
11b間に電線17を把持させ、この電線17の端末部
を、電線把持機構11からやや離間して配置されている
一対の切刃13、14の間に配置して直線状にセットす
る。電線17は、電線把持機構11による把持位置から
数cm〜十数cm程度を切刃13、14側(以下、電線
把持機構11から見て切刃13、14の設置位置を「加
工部」と称する場合がある)に突出させ、この突出部分
を切刃13、14間に配置する。但し、電線17は、シ
ース20からのコア18の口出し長(図4(a)中、符
号L1)や、コア18からの芯線19の口出し長(図4
(a)中、符号L2)に鑑みて、これら口出し長の合計
L1+L2よりも若干(例えば数mm程度)長い程度の
長さ(図1中、加工長L3)を、切刃13、14を介し
て電線把持機構11とは逆側へ突出させる。
【0013】電線17は、電線把持機構11に把持され
ることで、一対の切刃13、14を接近させたときに、
内部の複数本の各コア18に一対の切刃13、14が均
等に切り込まれるように、一対の切刃13、14間に複
数のコア18が並列に配列される向きで加工部に配置さ
れる。また、電線把持機構11に把持された電線17
は、電線17自身の剛性や図示しない支持台等によっ
て、丁度、各コア18に、一対の切刃13、14の凹所
13a、14aが両側から切り込まれる位置に位置決め
して加工部に配置される。図2(b)、図3(c)等に
示すように、電線17は断面扁平であるため、電線把持
機構11での把持や支持台での支持によって、加工部で
の配置向きを容易に安定させることができる。
【0014】(第1工程)電線17の設置が完了した
ら、図2(a)、(b)に示すように、切刃駆動機構1
5を駆動して電線17のシース20に対向する両側から
一対の切刃13、14を切り込む。このとき、電線17
に対する一対の切刃13、14の切り込み深さは、一対
の切刃13、14がシース20のみに切り込まれ、コア
18の被覆層18aには切り込まれない範囲に、コント
ローラ16によって制御、調整されており、一方の切刃
13の凹所13aと他方の切刃14の凹所14aとの間
にコア18が収納状態となり、コア18の周囲のシース
20が切刃13、14によって切断される。隣り合うコ
ア18間にも、切刃13、14の凹所13a、14a以
外の部分が切り込まれる。
【0015】切刃13、14をシース20に切り込んだ
ら、電線送り機構12(図1参照)を駆動して電線把持
機構11を電線17を把持したままの状態で図1中矢印
Aの電線送り方向、つまり、加工部から離れる方向へ移
動する。これにより、一対の切刃13、14はシース2
0への切り込み状態を維持したまま多芯電線17に沿っ
て相対的に該多芯電線17の端末側へ移動されることに
なる。このとき、電線17の送り移動によって、シース
20への切り込み状態が維持されている切刃13、14
に押圧されるようにして前記シース20から端末部20
aが分離され、これにより、シース20からコア18が
露出、口出しされる。但し、電線送り機構12による電
線送り方向への電線17の移動距離は、シース20から
のコア18の口出し長L1であり、シース20から分離
したシース端末部20aの移動は各コア18の端末から
抜け出さない位置で停止される。
【0016】(第2工程)第1工程の後、切刃駆動機構
15を駆動して、図3(a)〜(c)に示すように、一
対の切刃13、14間の距離をさらに接近させて電線1
7に対する切り込みを深くし、一対の切刃13、14を
前記コア18の被覆層18aに切り込む。具体的には、
切刃13、14の凹所13a、14aがコア18の被覆
層18aに切り込まれる。このとき、各コア18に対す
る一対の切刃13、14の切り込み深さは、一対の切刃
13、14が被覆層18aのみに切り込まれ、コア18
内の芯線19には切り込まれない範囲に、コントローラ
16によって制御、調整して、芯線19を傷付けないよ
うになっている。
【0017】切刃13、14をコア18の被覆層18a
に切り込んだら、電線送り機構12(図1参照)を駆動
して電線把持機構11を電線17を把持したままの状態
で電線送り方向へ移動する。これにより、一対の切刃1
3、14はコア18への切り込み状態を維持したまま多
芯電線17に沿って相対的に該多芯電線17の端末側
(詳細にはコア端末側)へ移動されることになる。この
とき、電線17の送り移動によって、コア18への切り
込み状態が維持されている切刃13、14に押圧される
ようにしてコア18の被覆層18aから端末部18bが
分離され、これにより、コア18から芯線19が露出、
口出しされる。但し、ここでの電線送り機構12による
電線送り方向への電線17の移動距離は、コア18から
の芯線19の口出し長L2であり、被覆層18aから分
離した被覆層端末部18bの移動は各コア18の芯線1
9端末から抜け出さない位置で停止される。
【0018】(第3工程)第2工程の後、前記一対の切
刃13、14を切り込んで、各コア18の芯線19を切
断し、各コア18の芯線19を切り揃える。これによ
り、各芯線19先端から、シース端末部20a及び被覆
層端末部18bが分離、除去され、各芯線19の口出し
が完了する。この第3工程では、シース端末部20a及
び被覆層端末部18bが芯線19端末から残った状態で
各芯線19を切り揃えるので、複数本の芯線19がシー
ス端末部20aに拘束されて、ばらつくことなく一括し
て切断されることになり、各芯線19に所望の口出し長
L2を確実に得ることができる。
【0019】第3工程の後、電線送り機構12を駆動し
て、電線17を把持した電線把持機構11を電線送り方
向に送り出すことで、電線口出し装置10から口出しの
完了した電線17を排出し、電線把持機構11の把持ブ
ロック11a、11b間を開いて電線17を取り出す。
電線17の取り出しが完了したら、電線送り機構12を
駆動して、電線把持機構11を電線送り方向とは逆向き
に移動して初期位置(図1の位置)に復帰させること
で、次の電線17の口出し作業を第1工程から開始でき
る。
【0020】この多芯電線の口出し方法では、一対の切
刃13、14の電線17への切り込み深さを段階的に変
更(段階的に深くする)しながら、電線送り方向へ電線
17を送り出していくことで、実質的に連続的な1工程
によって、多芯の電線17の複数本のコア18先端に芯
線19を口出しできるから、口出しの工程数を減少で
き、口出しの作業能率を向上できる。また、この口出し
を自動で行う装置(電線口出し装置)も単純な機構のも
ので済むことになり、低コスト化を実現できる。
【0021】なお、本発明の多芯電線の口出し方法は、
前述のような電線口出し装置で実現されるものに限定さ
れず、例えば、手工具を用いた手作業による口出し作業
にも適用可能である。つまり、一対の切刃を有する手工
具を用い、この手工具の一対の切刃を電線のシースに切
り込み、この切り込み状態を維持したまま、切刃の移動
又は電線の移動によって切刃を電線端末側に移動させる
ことで本発明に係る第1工程を実行して、前記シースか
ら端末部を分離させてシースからコアを露出させ、次い
で、一対の切刃を前記コアの被覆層に切り込み、この切
り込み状態を維持したまま、切刃の移動又は電線の移動
によって切刃を芯線端末側に移動させることで本発明に
係る第2工程を実行し、コア端末に芯線を露出させる。
ここで採用される手工具としては、前述の電線口出し装
置10の切刃13、14と同様に、多芯電線のコア本数
に対応可能な凹所が形成されている切刃を有するものを
採用することが好ましい。前述の実施の形態では、電線
の移動によって、電線に切り込んだ一対の切刃を、電線
の端末側、コアの端末側に移動していく構成を例示した
が、本発明はこれに限定されず、切刃の移動、電線と切
刃の両方の移動によって、電線に切り込んだ一対の切刃
の電線端末側、コア端末側への移動を実現する構成も採
用可能である。電線口出し装置は、前述の実施の形態に
例示したものに限定されず、各種構成が採用可能であ
る。例えば、電線送り機構に代えて、切刃と一体的に移
動できるユニット化された切刃駆動機構を移動する機構
を設けて、電線に切り込んだ切刃の電線端末側への移動
を行うようにした構成等も採用可能である。また、コン
トローラーの制御によって自動で駆動される構成に限定
されず、例えば、電線把持機構や電線送り機構、切刃駆
動機構の少なくとも一つが手動で駆動される構成される
構成も採用可能である。また、本発明の口出し方法の適
用対象の多芯電線は、前記実施の形態に例示した2芯の
ものに限定されず、3芯以上のものであっても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電線口出
し方法によれば、一対の切刃の多芯電線への切り込み深
さを段階的に変更(段階的に深くする)しながら、前記
切刃の多芯電線に対する位置を多芯電線の端末側に相対
的に移動させていくことで、実質的に連続的な1工程に
よって、多芯電線の複数本のコア先端に芯線を口出しで
きる。このため、口出しの工程数を減少でき、口出しの
作業能率を向上できる。また、この口出しを自動で行う
ための装置(電線口出し装置)も単純な機構のもので済
むことになり、低コスト化を実現できる。また、コアか
ら芯線を口出しする第2工程にて、コアの被覆層から分
離した端末部とシースから分離した端末部とを各コアの
芯線端末から抜け出さない位置に移動させ、この第2工
程の後、前記一対の切刃を切り込んで各コアの芯線を切
断する第3工程を実行する構成では、シース端末部によ
って複数本の芯線をばらつかないように拘束した状態で
一括して切断することになるので、各芯線を均等の口出
し長で切り揃えることができ、各芯線に所望の口出し長
を確実に確保できるといった優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多芯電線の口出し方法を具現化する
電線口出し装置を示す全体図である。
【図2】 図1の電線口出し装置を用いて切刃を多芯電
線のシースに切り込んだ状態を示す図であって、(a)
は正面図、(b)は多芯電線端末側から見た図である。
【図3】 図1の電線口出し装置を用いて多芯電線のシ
ースに切り込んだ切刃を多芯電線の端末側に移動してシ
ースからコアを口出しした状態を示す図であって、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は多芯電線端
末側から見た図である。
【図4】 図1の電線口出し装置を用いて多芯電線のコ
ア端末に口出しした芯線を一対の切刃で切り揃えた状態
を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
【図5】 従来例の多芯電線の口出し方法を示す図であ
って、(a)は多芯電線のシースに切り込んだ切刃を多
芯電線の端末側に移動してシースからコアを口出しした
状態を示す図であって、(a)は正面図、(b)は多芯
電線端末側から見た図である。
【図6】 従来例の多芯電線の口出し方法によって口出
しされた多芯電線を示す図であって、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は多芯電線端末側から見た図で
ある。
【符号の説明】
13,14…切刃、17…多芯電線、18…コア、18
a…被覆層、18b…端末部、19…芯線、20…シー
ス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シース内に2本以上のコアが並列に収納
    されている多芯電線の口出し方法であって、 前記多芯電線の端末近傍にて該多芯電線のシースに対向
    する両側から一対の切刃を切り込み、切り込み状態を維
    持したまま前記一対の切刃を多芯電線に沿って該多芯電
    線の端末側へ、前記コア内の芯線に所望の口出し長ある
    いはそれ以上の長さを確保できる位置まで移動すること
    によって前記シースから端末部を分離させ、シースから
    コアを露出させる第1工程と、 この第1工程の後、前記一対の切刃を前記コアの被覆層
    に切り込み、切り込み状態を維持したまま前記一対の切
    刃を多芯電線に沿って該多芯電線の端末側へ移動するこ
    とによって前記コアの被覆層から端末部を分離させ、コ
    ア端末に芯線を露出させる第2工程とを有することを特
    徴とする多芯電線の口出し方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程では、一対の切刃を多芯電
    線に沿って該多芯電線の端末側へ移動することによっ
    て、コアの被覆層から分離した端末部とシースから分離
    した端末部とを各コアの芯線端末から抜け出さない位置
    に移動させ、 この第2工程の後、前記一対の切刃を切り込んで各コア
    の芯線を切断する第3工程を実行することを特徴とする
    多芯電線の口出し方法。
  3. 【請求項3】 前記コア個別に被覆層に切り込まれる切
    刃を形成する凹所が前記多芯電線の複数本のコアに対応
    して先端に横並びに複数形成されているブレード状の切
    刃を用い、一対の切刃を前記凹所の位置を互いに対応さ
    せて多芯電線に切り込むことを特徴とする請求項1又は
    2記載の多芯電線の口出し方法。
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