JP2003032615A - 撮影装置、idカード作成システム及びidカード作成方法 - Google Patents

撮影装置、idカード作成システム及びidカード作成方法

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JP2003032615A
JP2003032615A JP2001215836A JP2001215836A JP2003032615A JP 2003032615 A JP2003032615 A JP 2003032615A JP 2001215836 A JP2001215836 A JP 2001215836A JP 2001215836 A JP2001215836 A JP 2001215836A JP 2003032615 A JP2003032615 A JP 2003032615A
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Setsuo Ito
節雄 伊藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔画像情報を可搬型もしくは非可搬型の記録
媒体に複写して運用する場合に、この顔画像情報をバッ
クアップできるようにすると共に、読出しエラー発生時
に顔画像情報を再現性良く、かつ、短時間に復元できる
ようにする。 【解決手段】 発行要求者20の顔部位を撮影して顔画
像データD1を取得するカメラ82と、このカメラ82
から得られた顔画像データD1を記憶する記憶装置1
と、この記憶装置1から記録媒体3に複写される顔画像
データD1と共に、当該記録媒体3を識別するためのデ
ィスク識別番号MOjを合わせて記録管理する制御装置
4とを備えるものである。当該記録媒体3が何らかの原
因で破損してしまって、複写した顔画像データD1が読
み出せない場合でも、そのディスク識別番号MOjに基
づいてその複写破損に係る顔画像データD1を当該記憶
装置1から新たな記録媒体3へ複写することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャッシュカー
ド、従業者証、社員証、会員証、学生証、身分証明書、
外国人登録証及び各種運転免許証などの顔画像入りのI
Dカードを発行するシステムに適用して好適な撮影装
置、IDカード作成システム及びIDカード作成方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車免許証等の免許証類、身分
証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カー
ド、キャッシュカード、クレジットカード、従業者証、
社員証、会員証、医療カード及び学生証などのIDカー
ドやその発行申請書などに、デジタル画像化した証明写
真を設ける場合が多くなってきた。これらのIDカード
には本人の顔画像と、氏名、住所、生年月日、発行年月
日、有効期限等が記録される。しかも、この種の顔画像
情報は静止画用のデジタルカメラや動画用ビデオカメラ
などを使用して取得される場合が多い。
【0003】一般に証明写真は例えば1年乃至5年の長
期間にわたって画質が劣化しないことが要求される。ま
た、IDカードを作成するIDカード作成システムによ
れば、被撮影者が同一で着衣や髪型が異なる場合でも、
同質の顔画像が得られるような照明装置や、撮影装置、
印刷装置などが要求されている。
【0004】このIDカード作成システムでは照明系、
撮影系及び印刷系が決定されると、顔画像データを色補
正する色変換テーブルを固定して使用される場合が多
い。この色変換テーブルは照明装置や、撮影装置、印刷
装置などの特性が変動しない条件にて最適になるように
設定される。
【0005】照明系、撮影系又は印刷系のいずれかが変
わると、目視判断により顔部位の頬の色が肌色になるよ
うに色変換テーブルを書き換えることが行われる。これ
は本人確認にも使用される顔画像入りのIDカードにお
いては、被撮影者の顔画像が見た目好ましい色調で印画
する必要があるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例に係
るIDカード作成システムによれば、運用上の理由によ
り被撮影者の顔部位を撮影する顔撮影系と、この顔画像
情報に基づいてIDカードを作成するカード作成系とを
地理的に離れた場所に配置するようになされる。この場
合に、撮影対象が人の顔部位であるため以下のような問
題がある。
【0007】 顔撮影系とカード作成系との間を可搬
型の記録媒体を使用して複数の発行要求者分の顔画像情
報を搬送するようになされる。従って、顔撮影系で情報
書き込み中にこの記録媒体を書き込み機構部から誤って
抜いてしまった場合や、媒体搬送時に何らかの原因で記
録媒体本体を破損してしまった場合や、カード作成系で
読出しエラーが発生した場合に、これら複数の発行要求
者分の顔画像情報の修復に多くの時間がかかる。
【0008】 カード作成系における顔画像情報再生
中の読出しエラーに対しては、発行申請書等の顔写真を
使用して複写撮影装置でIDカードを作成しなくてはな
らなくなる。従って、顔画像入りのIDカードの品質が
低下するおそれがある。
【0009】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、顔画像情報を可搬型あるいは非可搬型
の記録媒体に複写して運用する場合に、この顔画像情報
をバックアップできるようにすると共に、読出しエラー
発生時に顔画像情報を再現性良く、かつ、短時間に復元
できるようにした撮影装置、IDカード作成システム及
びIDカード作成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る撮影装置は証明写真用の顔画像を可搬
型の記録媒体に複写可能な装置であって、被撮影者の顔
部位を撮影して顔画像情報を取得する撮影手段と、この
撮影手段から得られた顔画像情報を記憶する不揮発性の
記憶装置と、この記憶装置から記録媒体に複写される顔
画像情報と共に、当該記録媒体を識別するための媒体識
別情報を合わせて記録管理する制御装置とを備えること
を特徴とするものである。
【0011】本発明に係る撮影装置によれば、証明写真
用の顔画像情報を可搬型の記録媒体に複写して運用する
場合に、被撮影者の顔部位を撮影して顔画像情報が撮影
手段によって取得される。この撮影手段から得られた顔
画像情報は、例えば、撮影日や被撮影者の個人識別情報
が付加されて不揮発性の記憶装置に記憶される。これを
前提にして、制御装置では不揮発性の記憶装置から記録
媒体に複写される顔画像情報と共に、当該記録媒体を識
別するための媒体識別情報を合わせて記録管理するよう
になされる。
【0012】例えば、記録媒体のメモリ容量に対応して
複数の被撮影者の顔画像情報が複写される場合であっ
て、この記録媒体に複写される記憶装置の複数の被撮影
者の顔画像情報に、当該複写先の記録媒体に係る媒体識
別情報を記述するようになされる。
【0013】従って、記録媒体に複写された顔画像情報
を不揮発性の記憶装置によってバックアップすることが
できるので、当該記録媒体が何らかの原因で破損してし
まって、複写した顔画像情報が読み出せない場合でも、
その媒体識別情報に基づいてその複写破損に係る顔画像
情報を当該記憶装置から新たな記録媒体へ複写すること
ができる。しかも、先に記録媒体に複写された顔画像情
報を再現性良く、かつ、短時間に復元することができ
る。
【0014】本発明に係る第1のIDカード作成システ
ムはカード発行要求者の顔画像を撮影する顔撮影系と、
顔画像入りのIDカードを作成するカード作成系とが地
理的に分離されたシステムであって、複数の撮影装置
と、この撮影装置により取得された顔画像情報を複写し
て記録する可搬型の記録媒体と、この記録媒体から読み
出した顔画像情報に基づいてIDカードを作成するカー
ド作成手段とを備え、撮影装置はカード発行要求者の顔
部位を撮影して証明写真用の顔画像情報を取得する撮影
手段と、この撮影手段から得られた顔画像情報を記憶す
る不揮発性の記憶装置と、この記憶装置から記録媒体に
複写される顔画像情報と共に、当該記録媒体を識別する
ための媒体識別情報を合わせて記録管理する制御装置と
を有することを特徴とするものである。
【0015】本発明に係る第1のIDカード作成システ
ムによれば、カード発行要求者の顔画像を撮影する顔撮
影系と、顔画像入りのIDカードを作成するカード作成
系とが地理的に分離されたシステムにおいて、上述の撮
影装置が応用されるものである。
【0016】従って、カード作成系に引き渡すための記
録媒体に複写する顔画像情報を顔撮影系の不揮発性の記
憶装置によってバックアップすることができる。従っ
て、当該記録媒体が何らかの原因で破損してしまって、
複写した顔画像情報が読み出せなくなった場合でも、そ
の媒体識別情報に基づいてその複写破損に係る顔画像情
報を顔撮影系で新たな記録媒体へ複写することができ
る。これにより、先に記録媒体に複写された顔画像情報
を再現性良く、かつ、短時間に復元することができる。
【0017】本発明に係る第2のIDカード作成システ
ムはカード発行要求者の顔画像を撮影する顔撮影系と、
顔画像入りのIDカードを作成するカード作成系とが地
理的に分離されたシステムであって、撮影装置と、この
撮影装置により取得された顔画像情報を複写して記録す
る非可搬型の記録媒体と、この記録媒体から読み出した
顔画像情報に基づいてIDカードを作成する複数のカー
ド作成手段と、撮影装置と各々のカード作成手段とを接
続する通信手段とを備え、この撮影装置はカード発行要
求者の顔部位を撮影して証明写真用の顔画像情報を取得
する撮影手段と、この撮影手段から得られた顔画像情報
を記憶する不揮発性の記憶装置と、この記憶装置から記
録媒体に複写される顔画像情報と共に、当該記録媒体を
識別するための媒体識別情報を合わせて記録管理する制
御装置とを有することを特徴とするものである。
【0018】本発明に係る第2のIDカード作成システ
ムによれば、カード発行要求者の顔画像を撮影する顔撮
影系と、顔画像入りのIDカードを作成するカード作成
系とが通信手段により接続されたシステムにおいて、上
述の撮影装置が応用されるものである。従って、各々の
カード作成系に設けられた非可搬型の記録媒体に複写す
る顔画像情報を顔撮影系の不揮発性の記憶装置によって
バックアップすることができる。従って、カード作成系
の記録媒体が何らかの原因で破損してしまって、複写し
た顔画像情報が読み出せなくなった場合でも、その媒体
識別情報に基づいてその複写破損に係る顔画像情報を顔
撮影系から新たに受信複写することができる。これによ
り、先に記録媒体に複写された顔画像情報を再現性良
く、かつ、短時間に復元することができる。
【0019】本発明に係る第1のIDカード作成方法は
顔撮影系でカード発行要求者の顔画像を撮影し、当該顔
撮影系から地理的に離れたカード作成系で顔画像入りの
IDカードを作成する方法であって、顔撮影系ではカー
ド発行要求者の顔部位を撮影して証明写真用の顔画像情
報を取得し、ここで取得された顔画像情報を不揮発性の
記憶装置に記憶すると共に、メモリ容量に応じた顔画像
情報を可搬型の記録媒体に複写して記録し、記憶装置か
ら記録媒体に複写される顔画像情報と共に、当該記録媒
体を識別するための媒体識別情報を合わせて記録し、顔
画像情報を記録した記録媒体を顔撮影系からカード作成
系へ搬送し、カード作成系では、記録媒体から顔画像情
報を読み出し、該顔画像情報に基づいてIDカードを作
成することを特徴とするものである。
【0020】本発明に係る第1のIDカード作成方法に
よれば、顔撮影系でカード発行要求者の顔画像を撮影
し、当該顔撮影系から地理的に離れたカード作成系で顔
画像入りのIDカードを作成する際に、カード作成系に
引き渡すための記録媒体に複写する顔画像情報を顔撮影
系の不揮発性の記憶装置によってバックアップすること
ができる。従って、当該記録媒体が何らかの原因で破損
してしまって、複写した顔画像情報が読み出せなくなっ
た場合でも、その媒体識別情報に基づいてその複写破損
に係る顔画像情報を顔撮影系で新たな記録媒体へ複写す
ることができる。これにより、先に記録媒体に複写され
た顔画像情報を再現性良く、かつ、短時間に修復するこ
とができる。
【0021】本発明に係る第2のIDカード作成方法
は、顔撮影系でカード発行要求者の顔画像を撮影し、当
該顔撮影系から地理的に離れたカード作成系で顔画像入
りのIDカードを作成する方法であって、顔撮影系では
カード発行要求者の顔部位を撮影して証明写真用の顔画
像情報を取得し、ここで取得された顔画像情報を不揮発
性の記憶装置に記憶すると共に、メモリ容量に応じた顔
画像情報を非可搬型の記録媒体に複写して記録し、この
記憶装置から記録媒体に複写される顔画像情報と共に、
当該記録媒体を識別するための媒体識別情報を合わせて
記録し、この顔画像情報を記録した記録媒体を顔撮影系
からカード作成系へ送信し、カード作成系では記録媒体
から顔画像情報を読み出し、該顔画像情報に基づいてI
Dカードを作成することを特徴とするものである。
【0022】本発明に係る第2のIDカード作成方法に
よれば、顔撮影系でカード発行要求者の顔画像を撮影
し、当該顔撮影系から顔画像情報を受信してカード作成
系で顔画像入りのIDカードを作成する際に、カード作
成系に設けられた非可搬型の記録媒体に複写する顔画像
情報を顔撮影系の不揮発性の記憶装置によってバックア
ップすることができる。従って、カード作成系の記録媒
体が何らかの原因で破損してしまって、複写した顔画像
情報が読み出せなくなった場合でも、その媒体識別情報
に基づいてその複写破損に係る顔画像情報を顔撮影系か
ら新たに受信複写することができる。これにより、先に
記録媒体に複写された顔画像情報を再現性良く、かつ、
短時間に復元することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての撮影装置、IDカード作成シス
テム及びIDカード作成方法について説明をする。 (1)実施形態 図1は、本発明に係る実施形態としての撮影装置10の
構成例を示すブロック図である。この実施形態では証明
写真用の顔画像情報を可搬型の記録媒体に複写して運用
する場合に記録管理用の制御装置を備え、この制御装置
では不揮発性の記憶装置から記録媒体に複写される顔画
像情報と共に、当該記録媒体を識別するための媒体識別
情報を合わせて記録するようにして、記録媒体に複写さ
れた顔画像情報を不揮発性の記憶装置によってバックア
ップできるようにすると共に、先に記録媒体に複写され
た顔画像情報を再現性良く、かつ、短時間に復元できる
ようにしたものである。
【0024】図1に示す撮影装置10は証明写真用の顔
画像を可搬型の記録媒体3に複写可能な装置である。撮
影装置10は撮影手段2を有しており、被撮影者20の
顔部位を撮影して顔画像情報(以下で顔画像データD1
という)を取得するようになされる。この顔画像データ
D1はキャッシュカード、従業者証、社員証、会員証、
学生証、身分証明書、外国人登録証及び各種運転免許証
などの顔画像入りのIDカードを発行する際に使用され
る情報である。
【0025】この撮影装置10は被撮影者20の顔部位
を撮影する顔撮影系と、顔画像データに基づいてIDカ
ード等を作成するカード作成系とが地理的に離れている
場合において極めて好適に発揮される。撮影手段2には
カラー用の静止画用デジタルカメラや、動画用ビデオカ
メラが使用され、赤色、青色、緑色の3色の色信号R,
G,Bや、輝度信号Yなどのコンポジット信号を出力さ
れるものが好ましい。
【0026】この撮影手段2には当該撮影装置全体を制
御可能な制御装置4が接続されており、この制御装置4
には不揮発性の記憶装置1が接続されている。この記憶
装置1には数ギガバイト(GB)〜数十GB程度のメモ
リ容量のハードディスク等が使用される。例えば、数千
人分の顔画像データD1を記憶できるようにするためで
ある。
【0027】制御装置4は可搬型の記録媒体3が装着可
能なディスク装填機構を有している。ディスク装填機構
には記録媒体3に顔画像データD1を書き込むための情
報書き込み部を備えることが好ましい。記録媒体3には
数百MB(メガバイト)程度のメモリ容量を有した光磁
気ディスク(MO)や、コンパクトディスク(CD)、
ミニディスク(MD)などのディスク状記録媒体3が使
用される。例えば、数百人分の顔画像データD1を記憶
できるようにするためである。この記録媒体3は当該撮
影装置10から取り外され、顔撮影系からカード作成系
へ搬送されるものである。
【0028】この撮影装置10では、撮影手段2から得
られた顔画像データD1が記憶装置1に記憶されると共
に、その顔画像データD1を記録媒体3に複写するよう
になされる。制御装置4ではこの記憶装置1から記録媒
体3に複写される顔画像データD1と共に、少なくと
も、媒体識別情報MOj(j=1〜n)を合わせて記録
管理するようになされる。媒体識別情報MOjとは当該
記録媒体3を識別するための番号情報又は/及びコード
情報をいう。媒体識別情報MOjは記録媒体3に対応し
た番号やコード等が望ましい。
【0029】この撮影装置10で記録媒体3のメモリ容
量に対応して複数の被撮影者20の顔画像データD1が
複写される場合であって、この記憶装置1に記憶される
複数の被撮影者20の顔画像データD1に、当該複写先
の記録媒体3に係る媒体識別情報MOjを記述するよう
になされる。記録媒体3に光磁気ディスクを使用する場
合、以下で媒体識別情報に関してディスク識別番号MO
j又はMOijと記述する。
【0030】ここで、上述の記憶装置1へ格納される顔
画像データD1の他のフォーマット例について説明をす
る。図2A〜Cは顔画像データD1の他のフォーマット
例を示す図である。図2Aに示すフォーマット例では、
ディスク識別番号MOjの他に撮影日情報DATE及び
個人識別番号IDを顔画像データD1に付加したもので
ある。個人識別番号IDは被撮影者20の個人識別情報
の一例であり、被撮影者20毎に付与されるシリアル番
号である。例えば各種の免許を受けた場合に、個人識別
番号IDは免許取得者に付与され、他人の個人識別番号
IDと重複しない唯一の番号である。個人識別番号ID
からは被撮影者20を特定することができる。
【0031】IDカード作成システムを構成する場合
に、個人識別番号IDが確定しない場合は仮の個人識別
番号としての照会番号ID’を使用するようになされ
る。照会番号ID’は例えば、当日の撮影順をシリアル
番号に表したものが使用される。撮影日情報DATEは
被撮影者20の顔部位を撮影した日を示す情報である。
撮影日情報DATEからは、有効期限内に撮影された顔
画像か否かを識別することができる。
【0032】図2Bに示すフォーマット例では、このデ
ィスク識別番号MOjの他に暦情報DATE1やDAT
E2等を顔画像データD1に付加したものである。暦情
報DATE1は記録媒体3への顔画像データD1を記録
した日に係る情報である。暦情報DATE2は記憶装置
1への顔画像データD1を記憶した日に係る情報であ
る。暦情報DATE1やDATE2等からは、いつ顔画
像データD1を記録したかを認識することができる。
【0033】図2Cに示す顔画像データD1のフォーマ
ット例では、このディスク識別番号MOjの他に当該撮
影装置10の管理番号情報Noが顔画像データD1に付
加される。管理番号情報Noからは、どの撮影装置10
で顔画像データD1を取得したかを認識することができ
る。
【0034】図3は記録媒体3における文字画像の貼付
例を示す正面図である。図3に示す記録媒体3におい
て、目視可能な位置、例えば、記録媒体3の正面にはデ
ィスク識別番号MOjに係る文字画像が添付される。こ
れは当該記録媒体3が何らかの原因で破損してしまっ
て、複写した顔画像データD1が読み出せない場合に、
記録媒体3の正面に添付された文字画像からディスク識
別番号MOjを認識するためである。このディスク識別
番号MOjに基づいてその複写破損に係る顔画像データ
D1を当該記憶装置1から新たな記録媒体3へ複写する
ことにより、複写破損に係る顔画像データD1を記録装
置に記憶された顔画像データD1によりバックアップす
ることができる。
【0035】次に、当該撮影装置10におけるバックア
ップ処理例について説明をする。図4A及びBは顔画像
データD1のバックアップ処理例を示すイメージ図であ
る。この撮影装置10では図1に示した被撮影者20の
顔部位が撮影手段2によって撮影され、顔画像データD
1が取得される。この撮影手段2から得られた顔画像デ
ータD1は、撮影日や被撮影者20の個人識別番号ID
が付加されて不揮発性の記憶装置1に記憶される。これ
を前提にして、制御装置4では記憶装置1から記録媒体
3に複写される顔画像データD1と共に、当該記録媒体
3を識別するためのディスク識別番号MOjを合わせて
記録管理するようになされる。
【0036】図4Aに示す記憶装置1において、図3A
に示したデータフォーマットにより顔画像データD1を
格納する場合を例に採る。例えば、1月10日の撮影日
に複数の個人識別番号ID+顔画像データD1が撮影装
置10によって取得され、記録媒体3の1枚のメモリ容
量を上回る人数の個人識別番号ID+顔画像データD1
が当該記憶装置1に格納された場合である。
【0037】翌日の1月11日には前日よりも少ないが
複数の個人識別番号ID+顔画像データD1が取得さ
れ、前日に引き続き記憶装置1に格納される。同様にし
て1月13日、14日、X日及びY日に取得した個人識
別番号ID+顔画像データD1が記憶装置1に格納され
る。
【0038】このような顔画像データD1の取得例にお
いて、制御装置4では図4Bに示す記憶装置1からMO
番号「1」の記録媒体3(図示せず)には顔画像データ
D1と共に、少なくとも、ディスク識別情報MO1を合
わせて記録する。つまり、複写情報内容としてはID+
DATE+MO1+D1を記憶装置1に記憶し、記録媒
体3には複写情報内容ID+DATE+MO1+D1を
複写する。この際の暦情報DATEは1月10日であ
る。もちろん、ディスク識別情報MO1はヘッダ情報と
して各々の記録媒体3のデータフォーマットの先頭部分
に代表して記述するようにしてもよい。
【0039】また、MO番号「2」の記録媒体3には顔
画像データD1と共に、少なくとも、ディスク識別情報
MO2を合わせて記録する。つまり、複写情報内容ID
+DATE(1月10日)+MO2+D1及び、ID+
DATE(1月11日)+MO2+D1を記憶装置1に
記憶し、記録媒体3には複写情報内容ID+DATE
(1月10日)+MO2+D1及び、ID+DATE
(1月11日)+MO2+D1を複写する。
【0040】同様にして、MO番号「j」の記録媒体3
には顔画像データD1と共に、少なくとも、ディスク識
別情報MOjを合わせて記録する。つまり、複写情報内
容ID+DATE(1月X日)+MOj+D1及び、I
D+DATE(1月Y日)+MOj+D1を記憶装置1
に記憶し、記録媒体3には複写情報内容ID+DATE
(1月X日)+MOj+D1及び、ID+DATE(1
月Y日)+MOj+D1を複写するようになされる。
【0041】このように、本発明に係る実施形態として
の撮影装置10によれば、証明写真用の顔画像データD
1を可搬型の記録媒体3に複写して運用する場合に、記
録媒体3のメモリ容量に対応して複数の被撮影者20の
顔画像データD1が複写され、この記憶装置1に格納さ
れる複数の被撮影者20の顔画像データD1に、当該複
写先の記録媒体3に係るディスク識別番号MOjを記述
するようになされる。
【0042】従って、記録媒体3に複写された顔画像デ
ータD1を不揮発性の記憶装置1によってバックアップ
することができるので、当該記録媒体3が何らかの原因
で破損してしまって、複写した顔画像データD1が読み
出せない場合でも、そのディスク識別番号MOjに基づ
いてその複写破損に係る顔画像データD1を当該記憶装
置1から新たな記録媒体3へ複写することができる。こ
れにより、先に記録媒体3に複写された顔画像データD
1を再現性良く、かつ、短時間に復元することができ
る。
【0043】(2)第1の実施例 図5は本発明に係る第1の実施例としての従業者証発行
システム100の構成例を示す概念図である。この実施
例では顔撮影系Aに複数の撮影装置CAi(i=1〜
n)を備え、カード作成系BにはIDカード作成手段を
備えて分離型の従業者証発行システム100を構成する
ようにしたものである。もちろん、これらの撮影装置C
AiとIDカード作成手段とは記録媒体の一例となる可
搬型の光磁気ディスク(以下でMOディスクという)3
を介在するようになされる(オフライン型の従業者証発
行システム)。
【0044】つまり、図5に示す従業者証発行システム
100はIDカード発行システムの一例であり、従業者
証発行要求者(以下で単に発行要求者20という)の顔
画像を撮影する顔撮影系Aと、顔画像入りのIDカード
を作成するカード作成系Bとが地理的に分離されてい
る。顔撮影系Aは例えば市区町村に配置され、カード作
成系Bが都道府県庁所在地の従業者証発行センター等に
配置される。
【0045】このシステム100で顔撮影系Aには複数
の撮影装置CAi(i=1〜n)が備えられ、複数の発
行要求者20の顔部位を撮影して顔画像データD1を取
得するようになされる。各々の撮影装置CAiには実施
形態で説明したような撮影装置10が適用される。各々
の撮影装置CAiにはMOディスク3が装填され、発行
要求者20の顔画像データD1を複写して記録するよう
になされる。MOディスク3は顔撮影系Aからカード作
成系Bへ搬送される。
【0046】カード作成系Bにはカード作成手段を構成
する従業者証データ用の再生装置5、ホストコンピュー
タ90及び従業者証プリンタ16が備えられる。この再
生装置5ではMOディスク3から読み出した顔画像デー
タD1と、ホストコンピュータ90からの照会結果に基
づいてIDカードの一例となる従業者証30を作成する
ようになされる。
【0047】この再生装置5にはホストコンピュータ9
0が例えば、スーパーデジタル回線19等により接続さ
れており、この再生装置5の照会要求に応じて、新規の
従業者証の取得者に係る個人識別番号IDの回答をした
り、更新時や再発行時に従業者証30の発行要求者20
に関して賞罰等の照会がなされ、罰則がない場合に更新
発行許可や、再発行許可をこの再生装置5に回答するよ
うになされる。個人識別番号IDは新規の従業者証交付
時に本社によって自動採番されるものである。
【0048】続いて、撮影装置CAiの構成例について
説明をする。図6は各々の撮影装置CAiの構成例を示
すブロック図である。図6に示す撮影装置CAiは撮影
手段の一例となるカメラ82を有しており、蛍光灯など
の照明光源21の下で発行要求者20の顔部位を撮影し
て従業者証用の顔画像データD1を出力するようになさ
れる。
【0049】顔画像データD1は従業者証30の顔写真
の欄に顔画像を形成するために使用される。この例で従
業者証明写真の大きさは、縦の長さが30mm、横の長
さが24mm程度である。このカメラ82には静止画用
のデジタルカメラや、動画用のビデオカメラなどが使用
される。カメラ82にはシステムバス88が接続されて
いる。
【0050】このシステムバス88には制御装置の一例
となるCPU(中央演算装置)84が接続されており、
このCPU84にはシステムバス88を通じてキーボー
ド83が接続され、従業者証30の新規(初回)発行時
や、更新時、再発行時に発行要求者20の個人識別番号
IDや、照会番号、発行申請書の記載内容(個人情報)
等を入力するようになされる。顔画像の撮影日や顔画像
データD1の記録日は周知の自動記録機能を使用する
が、キーボード83から手入力したものを記録してもよ
い。
【0051】更に、システムバス88にはRAM(情報
の随時書き込み読出し可能なメモリ)86が接続され、
発行要求者20の個人識別番号IDや、照会番号、個人
情報D2、申請書イメージデータD3等が一時記憶され
る。RAM86はワークメモリとして使用される。
【0052】上述のシステムバス88には不揮発性の記
憶装置の一例となる固定ディスク駆動装置(ハードディ
スク装置:以下で単にHDDという)81が接続されて
いる。HDD81は所定の記憶容量を有しており、カメ
ラ82から得られた顔画像データD1とキーボード83
で入力された個人識別番号IDとを記憶するようになさ
れる。
【0053】従業者証30を新規に作成する場合は、個
人識別番号IDが確定していないので、仮の個人識別番
号としての照会番号ID’を付与するようになされる。
照会番号ID’は例えば、当日の撮影順をシリアル番号
に表したものが使用される。HDD81のメモリ容量は
数10GB程度である。このシステム100では色補正
されない顔画像データD1がHDD81に記録される。
もちろん、所定の色補正ルックアップテーブルにより補
正された顔画像データD1をHDD81に記録するよう
にしてもよい。
【0054】システムバス88には更にMO用の情報書
き込み部85が接続され、図示しないディスク装填機構
を有している。このディスク装填機構にはMOディスク
3が装填され、情報書き込み部85によって発行要求者
20の顔画像データD1をHDD81から複写してMO
ディスク3へ記録するようになされる。もちろん、カメ
ラ82で撮影取得された顔画像データD1をHDD81
とMOディスク3とに同時に記憶するようにしてもよ
い。
【0055】この撮影装置CAiでは1枚のMOディス
ク3には複数日の顔画像データD1を記憶する場合や、
1日の顔画像データD1が複数のMOディスク3にまた
がって記憶される場合が対象となる。上述のCPU84
ではHDD81からMOディスク3に複写される顔画像
データD1と共に、当該MOディスク3を識別するため
のディスク識別番号MOijを合わせて記録管理するよ
うになされる。ディスク識別番号MOijは単にMO番
号ともいう。
【0056】更にシステムバス88にはモニタ87が接
続され、椅子79に着座した発行要求者20と当該撮影
装置CAiのカメラ82の位置合わせの際に、その発行
要求者20の顔画像がモニタ87に表示するようになさ
れる。発行要求者20はモニタ87を見ながらカメラ8
2に対する位置合わせを行うことができる。担当係官は
撮影した発行要求者20の顔画像(静止画)をモニタ8
7に表示して従業者証用写真として適格か否かを確認す
ることができる。
【0057】また、モニタ87には、MOディスク3を
識別するためのディスク識別番号MOjを合わせて表示
するようになされる。複写内容を目視確認できるように
するためである。なお、システムバス88には通信機能
を有したI/Oポート89が接続されている。このI/
Oポート89を利用してスーパーデジタル回線などの通
信ケーブルを通じて図示しない上位のホストコンピュー
タと通信処理がなされる場合もある(第2の実施例参
照)。
【0058】続いて、撮影装置CAiにおけるバックア
ップ処理例について説明をする。図7A及びBは撮影装
置CA2における顔画像データD1のバックアップ処理
例を示すイメージ図である。この例では撮影装置CA2
について説明するが、他の撮影装置CA1や、CA3〜
CAnについても顔画像データD1がHDD1に格納さ
れ、それがディスク識別番号MOijのMOディスク3
に複写記録される。
【0059】この撮影装置CA2では図5に示した発行
要求者20の顔部位がカメラ82によって撮影され、顔
画像データD1が取得される。このカメラ82から得ら
れた顔画像データD1は、撮影日や発行要求者20の個
人識別番号ID又は照会番号ID’が付加されてHDD
81に記憶される。これを前提にして、CPU84では
HDD81からMOディスク3に複写される顔画像デー
タD1と共に、当該MOディスク3を識別するためのデ
ィスク識別番号MOijを合わせて記録管理するように
なされる。
【0060】例えば、図7Aに示したHDD81におい
て、図3Aに示したデータフォーマットにより顔画像デ
ータD1を格納する場合を例に採る。例えば、1月10
日の撮影日に複数の個人識別番号ID+顔画像データD
1が撮影装置CA2によって取得され、ディスク識別番
号MO21の1枚のMOディスク3のメモリ容量を上回
る人数の個人識別番号ID+顔画像データD1が当該H
DD81に格納された場合である。
【0061】翌日の1月11日には前日よりも少ないが
複数の個人識別番号ID+顔画像データD1が取得さ
れ、前日に引き続きHDD81に格納される。同様にし
て1月13日、14日、X日及びY日に取得した個人識
別番号ID+顔画像データD1がHDD81に格納され
る。
【0062】このような顔画像データD1の取得例にお
いて、CPU84では図7Bに示すHDD81からMO
番号「21」の図示しないMOディスク3には顔画像デ
ータD1と共に、少なくとも、ディスク識別情報MO2
1を合わせて記録する。つまり、複写情報内容としては
ID+DATE+MO21+D1をHDD81に記憶
し、ディスク識別番号MO21のMOディスク3には複
写情報内容ID+DATE+MO21+D1を複写す
る。この際の暦情報DATEは1月10日である。
【0063】また、MO番号「22」のMOディスク3
には顔画像データD1と共に、少なくとも、ディスク識
別情報MO22を合わせて記録する。つまり、複写情報
内容ID+DATE(1月10日)+MO22+D1及
び、ID+DATE(1月11日)+MO22+D1を
HDD81に記憶し、ディスク識別番号MO22のMO
ディスク3には複写情報内容ID+DATE(1月10
日)+MO22+D1及び、ID+DATE(1月11
日)+MO22+D1を複写する。
【0064】同様にして、MO番号「2j」のMOディ
スク3には顔画像データD1と共に、少なくとも、ディ
スク識別情報MO2jを合わせて記録する。つまり、複
写情報内容ID+DATE(1月X日)+MO2j+D
1及び、ID+DATE(1月Y日)+MO2j+D1
をHDD81に記憶し、ディスク識別番号MO2jのM
Oディスク3には複写情報内容ID+DATE(1月X
日)+MO2j+D1及び、ID+DATE(1月Y
日)+MO2j+D1を複写するようになされる。
【0065】続いて、従業者証データ用の再生装置5の
構成例について説明をする。図8は従業者証データ用の
再生装置5の構成例を示すブロック図である。図8に示
す再生装置5は制御装置14を有しており、この制御装
置14にはMO用の読出し部11、メモリ部12、操作
部13、ホスト照会部15、モニタ17及びプリンタイ
ンタフェース18が接続されている。
【0066】このMO用の読出し部11は図示しないデ
ィスク装填機構を有している。このディスク装填機構に
は顔撮影系Aから搬送されて来たMOディスク3が装填
される。発行要求者20の顔画像データD1はMO用の
読出し部11によって当該ディスク識別番号MOijか
ら読み出される。ここで読み出された顔画像データD1
はメモリ部12等へ転送するようになされる。
【0067】制御装置14にはメモリ部12が接続さ
れ、MOディスク3から読み出した発行要求者20の個
人識別番号IDや、照会番号ID’、個人情報D2、申
請書イメージデータD3等が一時記憶される。メモリ部
12には汎用のRAM等のワークメモリが使用される。
【0068】この制御装置14に接続された操作部13
ではMOディスク3から顔画像データD1を読み出し命
令を指示したり、従業者証30の新規発行や、更新、及
び再発行等の申請区分を選択したり、従業者証データ再
生時にホストコンピュータ90へ照会要求するように操
作される。
【0069】ホスト照会部15では従業者証30の新規
発行時や、更新時、及び再発行時に制御装置14からホ
ストコンピュータ90へ照会要求を送信したり、その発
行要求者20の照会に係る回答を受信するようになされ
る。例えば、ホスト照会部15は通信モデムから成り、
スーパーデジタル回線19を通じてホストコンピュータ
90に接続して使用される。
【0070】ホスト照会部15では予め自動採番がなさ
れた新規の従業者証の取得者に係る個人識別番号IDを
受信したり、更新時や再発行時に従業者証30の発行要
求者20に関して更新発行許可や、再発行許可を受信す
るようになされる。モニタ17には当該MOディスク3
を識別するためのディスク識別番号MOijを合わせて
表示するようになされる。搬送されてきたMOディスク
3の記録内容を目視確認できるようにするためである。
【0071】制御装置14では操作部13からの入力情
報D4に基づいてディスク識別番号MO2jから読み出
した顔画像データD1と、ホストコンピュータ90から
の照会結果(回答)に基づいて従業者証データD0を再
生するようになされる。従業者証データD0はホストコ
ンピュータ90からの発行許可に基づいて当該発行要求
者20毎に個人識別番号IDと、顔画像データD1と、
個人情報D2とを合成したものである。
【0072】プリンタインタフェース18には従業者証
プリンタ16が接続されて使用される。複数人数分の発
行要求者20に係る従業者証データD0=ID+D1+
D2はメモリ部12から制御装置14及びプリンタイン
タフェース18を通じて図示しない従業者証プリンタ1
6のデータバッファ等に転送される。
【0073】続いて、従業者証データ用の再生装置5に
おけるメモリ部12の記録例について説明をする。図9
はメモリ部12におけるディスク識別番号MOijの記
録例を示すイメージである。この例では、顔撮影系Aか
ら搬送されてきた複数のMOディスク3の履歴管理をす
るようになされる。
【0074】図9に示すメモリ部12の記録例によれ
ば、撮影装置CA1から搬送されてきた1枚のMOディ
スク3のディスク識別番号MO11が記録され、撮影装
置CA2から搬送されてきた2枚のMOディスク3のデ
ィスク識別番号MO21及びMO22が記録されてい
る。同様にして、撮影装置CA3から搬送されてきた2
枚のMOディスクのディスク識別番号MO31及びMO
32が記録され、撮影装置CAiから搬送されてきた1
枚のMOディスク3のディスク識別番号MOijが記録
され、撮影装置CAnから搬送されてきた1枚のディス
ク識別番号MOnmが記録される。
【0075】これらは各々の撮影装置CA1〜CAnか
ら搬送されてきたディスク識別番号MO11、MO2
1、MO22・・・・の複写情報内容ID+MO11+
D1+D2、ID+MO21+D1+D2、ID+MO
22+D1+D2等と、ホストコンピュータ90からの
発行許可とに基づいて従業者証データD0を再生するた
めである。
【0076】このようなメモリ部12における記録処理
において、例えば、ディスク識別番号MO22のMOデ
ィスク3に読出しエラーが生じて複写情報内容ID+D
1+D2等が読み出せなかった場合に、ディスク識別情
報MO22に基づいて撮影装置CA2を容易に特定する
ことができる。また、読出しエラーが度重なった場合に
もディスク識別情報MOijに基づいて撮影装置CAi
を容易に特定することができる。
【0077】続いて、この従業者証作成システム100
で使用される発行申請書40について説明する。図10
は従業者証30に係る発行申請書40の構成例を示すイ
メージ図である。図10に示す発行申請書40は例えば
A4サイズの上質紙から成る。その右上端には顔写真貼
付領域P1が設けられ、発行要求者20の顔写真を貼付
するようになされている。この発行申請書40内には顔
写真貼付領域P1の他に「従業者証発行申請書」、「住
所」、「氏名」、「生年月日」などを記載する欄や、手
数料の証紙などを貼付する証紙貼付領域P2が設けられ
る。発行申請書40内には図示しない個人識別番号ID
も記録される。
【0078】この発行申請書40は各県毎に異なる場合
もあるし、従業者証30の初回発行時、更新発行時及び
再発行時で紙の色が異なる場合もある。従って、発行要
求者20は、所定の色の発行申請書40に必要事項を記
載すると共に、予め準備した顔写真を発行申請書40に
貼るようになる。
【0079】続いて、従業者証作成システム100で作
成される従業者証30について説明する。図11は従業
者証30の構成例を示すイメージ図である。この従業者
証作成システム100で作成される従業者証30は、図
11において、例えば、縦の長さが6cm程度で、横の
長さが9cm程度で、厚みが0.5〜1.0mm程度を
有している。その従業者証30の所定領域P3には画像
表示情報が印刷される。画像表示情報は、例えば「○○
○従業者証」、「個人識別番号」、「氏名」、「発行
日」・・・などである。この従業者証30には顔画像形
成領域P4が割り当てられ、当該発行要求者20の顔画
像が形成される。この顔画像及び画像表示情報を保護す
るように、そのカード表面が保護シート51によって覆
うようになされる。
【0080】続いて、この従業者証作成システム100
における従業者証プリンタ16について説明する。この
例では1枚の従業者証用の生カード基板30’に枚葉状
の保護シートを形成する場合について説明する。図12
に示す従業者証プリンタ16はカード供給手段60及び
保護シート付与部50を有している。このカード供給手
段60は第1の搬送ベルト装置41が設けられ、この搬
送ベルト装置41の一端上部には、生カード供給部42
が設けられている。生カード供給部42には発行要求者
20の個人情報D2を書き込むために、予め枚葉状にカ
ットされた複数の従業者証用の生カード基板30’が、
顔画像形成領域面を上に向けてストックされている。こ
こで、個人情報D2とは氏名、住所、生年月日、従業者
証の発行年月日及び有効期限等をいう。この例では、生
カード基板30’が1枚ずつ生カード供給部42から搬
送ベルト装置41へ投下するように自動供給される。
【0081】もちろん、搬送ベルト装置41は共通した
ベルト装置で構成されるのではなく、周知の複数の搬送
ローラや、カード送り機構、カード到達有無用の検出セ
ンサを組み合わせたものである。生カード供給部42か
ら自動供給された後の搬送ベルト装置41上の生カード
基板30’は左側から右側に搬送される。搬送ベルト装
置41上にはイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色
等のカラー用の画像形成部(サーマルプリンタ)43が
設けられ、生カード基板30’が左側から右側に移動さ
れる間に、その所定領域P3に発行要求者20の氏名
や、従業者証発行日などの文字画像が記録され、その画
像形成領域P4に発行要求者20のカラーの顔画像が形
成される。
【0082】この搬送ベルト装置41の下流側には第2
の搬送ベルト装置49が設けられ、この例では個人情報
D2が印字された生カード基板30’が左側から右側に
搬送される。搬送ベルト装置49上には保護シート付与
部50が設けられ、生カード基板30’にフィルム状の
保護シート51が供給される。
【0083】この例で保護シート51にはラミネートフ
ィルムを枚葉状(カットシート状)に積層されたものが
備えられ、そのラミネートフィルムは一方の面に図示し
ない接着シートを有している。もちろん、保護シート5
1にはラミネートフィルムをロール状に巻き取ったもの
を使用してもよい。
【0084】また、保護シート51はラミネートフィル
ムに限定されることはなく、ホットスタンプフィルムを
ロール状に巻き取ったもの、又は、ホットスタンプフィ
ルムをカットシート状に積層されたものも使用できる。
保護シート付与部50には真空熱プレス装置52が設け
られ、搬送ベルト装置41からの生カード基板30’と
保護シート付与部50からの保護シート51とを受け、
その生カード基板30’とその保護シート51とが図示
しない接着シートを介して張り合わされる。この際に、
接着シート上の紙シートは剥離され、カス紙として巻き
取られる。
【0085】この真空熱プレス装置52は搬送路上に配
置された平型のプレス部を有しており、保護シート51
の上方から所定の圧力が加えられる。そのために、プレ
ス部が上下方向に移動できるようになされている。この
プレス部には電気ヒータ(図示せず)が設けられ、保護
シート51及び生カード基板30’を所定の温度に加熱
するようになされている。
【0086】この例では接着シートの種類にもよるが加
熱温度は40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10
秒〜120秒程度である。この接着シートは熱を加える
と溶融し、それが冷えると固化するものである。保護シ
ート51を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置52に
限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒートロー
ラ装置であってもよい。また、真空熱プレス装置52の
下流側には冷却部53が設けられ、加熱貼合された生カ
ード基板30’が冷却される。これにより、保護シート
51で保護された従業者証30が完成する。
【0087】続いて、従業者証作成システム100にお
ける処理例について説明をする。図13〜15は顔撮影
系Aの各々の撮影装置CAiにおける処理例(その1〜
3)を示すフローチャートである。この実施例では顔撮
影系Aは市区町村等の公共機関に配置され、カード作成
系Bが都道府県庁所在地の従業者証発行センター等に配
置される。もちろん、これに限られることはない。顔撮
影系Aで発行要求者20の顔画像を撮影し、当該顔撮影
系Aから地理的に離れたカード作成系Bで顔画像入りの
IDカードを作成する場合を前提とする。
【0088】この顔撮影系Aでは発行要求者20の顔部
位を撮影して従業者証用の顔画像データD1を取得し、
ここで取得された顔画像データD1をHDD81に記憶
すると共に、メモリ容量に応じた顔画像データD1をデ
ィスク識別番号MOijのMOディスク3に複写して記
録する。
【0089】この撮影装置CAiではHDD81からM
Oディスク3に複写される顔画像データD1と共に、当
該MOディスク3を識別するためのディスク識別番号M
Oijを合わせて記録する。この顔画像データD1を記
録したMOディスク3を顔撮影系Aからカード作成系B
へ搬送する。
【0090】MOディスク3は少なくとも、一の撮影装
置CAiに対して複数枚(j=1〜3程度)割当られ
る。一のMOディスク3をカード作成系Bに搬送したと
きも、顔撮影系Aで顔画像データD1を別のMOディス
ク3に記録するようにするためである。なお、従業者証
30を新規に作成する場合は、当日の撮影順をシリアル
番号に表した照会番号ID’が付加される。これらを従
業者証発行条件として、新規作成、更新、及び再発行に
係る発行要求者20はそれぞれの申請区分に応じた発行
申請書40を持って各市区町村等の撮影装置CAiの設
置場所へ行く。
【0091】[顔撮影系Aにおける処理例]このシステ
ム100の各々の撮影装置CA1〜CAnでは、まず、
図13に示すフローチャートのステップA1でキーボー
ド83を使用して動作識別番号(OP−id)が入力さ
れる。各々の撮影装置CA1〜CAnを動作状態に移行
させるためである。
【0092】その後、ステップA2に移行してMOディ
スク3をMO用の書き込み部に装着する。そして、ステ
ップA3に移行してMOディスク3の初期化するか否か
が担当係官(オペレータ)によってチェックされる。再
生済みのMOディスク3の場合はステップA4に移行し
て初期化処理をする。この初期化処理ではMO番号の採
番処理がなされる。MOディスク3をサイクリックに何
度も使用するためである。
【0093】このMOディスク3にMO番号が記述され
ていて初期化処理をしない場合はステップA5に移行し
てキーボード83が担当係官により操作され、従業者証
30に関して新規、更新、又は再交付等の申請区分がC
PU84に入力される。
【0094】その後、ステップA6に移行して従業者証
の交付日を入力するようになされる。更に、ステップA
7に移行して従業者証30の作成が新規かそれ以外かが
担当係官によって判断される。新規の場合は個人識別番
号IDが確定していないので、図14に示すフローチャ
ートのステップA8に移行して担当係官はキーボード8
3を使用して照会番号ID’を入力するようになされ
る。これらの交付年月日及び照会番号ID’を入力した
らステップA14へ移行する。
【0095】また、図13に示したフローチャートのス
テップA7で新規以外の場合は図14に示すフローチャ
ートのステップA9に移行して更新又は再交付かが担当
係官によって選択される。更新処理を選択する場合はス
テップA10に移行して更新に係る発行要求者20の個
人識別番号IDが入力される。この個人識別番号IDの
入力によって、更新に係る発行要求者20の個人情報D
2等が読み出される。
【0096】その後、ステップA11に移行して個人識
別番号IDに例えば自動更新フラグが付加されると共
に、記載事項の変更の有無が確認される。自動更新フラ
グは今後の処理に関して自動更新処理がなされる旨を示
す識別情報である。また、ステップA9で再発行処理を
選択した場合はステップA12に移行して再発行に係る
発行要求者20の個人識別番号IDが入力される。
【0097】その後、ステップA13に移行して個人識
別番号IDに再発行フラグが付加され、又は再発行を示
す番号が個人識別番号IDに付加される。再発行フラグ
は従業者証紛失等、他と区別するための識別情報であ
る。そして、ステップA14に移行してカメラ11を使
用して新規作成、更新及び再発行に係る発行要求者20
の顔部位の撮影処理がなされる。
【0098】その後、ステップA15でモニタ87等に
顔画像を表示して従業者証用の顔画像として相応しいか
が担当官によって確認される。このとき、新規作成、更
新又は再発行に係る発行要求者20の顔画像をモニタ8
7等に表示して担当官によって確認される。そして、新
規作成に係る各々の発行要求者20の顔画像データD1
には交付年月日、照会番号ID’が付加される。更新に
係る各々の発行要求者20の顔画像データD1には個人
識別番号IDが付加される。再発行に係る発行要求者2
0の顔画像データD1には個人識別番号IDが付加され
る。
【0099】新規、更新及び再発行に係る各々の発行要
求者20の顔画像データD1はステップA16に移行し
てHDD81へ格納される。MOディスク3への記録内
容をバックアップするためである。その後、ステップA
17で新規、更新及び再発行に係る各々の発行要求者2
0の複写情報内容ID+MOij+D1がMOディスク
3に複写される。顔画像データD1にはディスク識別番
号MOijが付加される。
【0100】その後、図15に示すフローチャートのス
テップA18に移行して当該MOディスク3の許容値に
達したか否かが判別される。例えば400名分(許容
値)の顔画像データD1に達した場合はステップA19
に移行してMOディスク3を書き込み機構から抜き取ら
れ、MOディスク3を例えば、MOij+1に交換す
る。その後、MOディスク3の所定の面に目視可能なデ
ィスク識別番号MOijを貼付してカード作成系Bへ搬
送される。
【0101】その後、ステップA20に移行してMOデ
ィスク3の初期化するか否かが担当係官(オペレータ)
によってチェックされる。再生済みのMOディスク3の
場合はステップA21に移行して初期化処理をする。こ
の初期化処理ではMO番号の採番処理がなされる。MO
ディスク3をサイクリックに何度も使用するためであ
る。
【0102】このMOディスク3にMO番号が記述さ
れ、初期化処理をしない場合はステップA22に移行す
る。ステップA22では当日の受付分の発行要求者20
の顔撮影を全部終了したかが担当係官によって判断され
る。当日の受付分の発行要求者20の顔画像データD1
の取得によって顔撮影を終了する。当日の顔撮影を全部
終了していない場合はステップA23に移行する。
【0103】ステップA23では申請区分及び交付日を
変更するかが担当係官によってチェックされる。申請区
分及び交付日を変更しない場合は図13に示したフロー
チャートのステップA7に戻って上述した処理を繰り返
す。申請区分及び交付日を変更する場合は同フローチャ
ートのステップA5に戻って申請書区分を入力しステッ
プA6で交付日を入力して上述した処理を繰り返す。
【0104】このように、各々の撮影装置CAiにおい
て、MOディスク3に複写された顔画像データD1をH
DD81によってバックアップすることができるので、
当該MOディスク3が何らかの原因で破損してしまっ
て、複写した顔画像データD1が読み出せない場合で
も、そのMOディスク3の所定面に貼付されたディスク
識別番号MOijに基づいてその複写破損に係る顔画像
データD1を当該HDD81から新たなMOディスク3
に複写することができる。
【0105】[カード作成系における処理例]図16は
従業者証データ用の再生装置5のモニタ17におけるM
Oijの処理件数の表示例を示すイメージ図である。こ
の実施例でカード作成系Bでは、MOディスク3から顔
画像データD1を読み出し、その顔画像データD1に基
づいてIDカードを作成する場合を前提とする。図8に
示したMO用の読出し部11には顔撮影系Aから搬送さ
れて来たMOディスク3が装填される。モニタ17には
図16に示す当該MOディスク3の一枚分の処理件数画
面を表示し、従業者証30の新規発行や、更新発行、及
び再発行等の申請区分を発行要求者毎に表示するように
なされる。
【0106】この例では当該MOディスク3に関して、
図16に示す行方向に申請区分として、新規発行分、再
発行分、及び更新発行分が記述され、列方向には撮影
日、交付日、照会番号ID’、個人識別番号ID及び備
考欄が記述されている。MO番号の記述欄にはディスク
識別番号MO11が記述されており、撮影装置CA1か
ら搬送されて来たMOディスク3であることを示され
る。備考欄には記載事項の変更有無を示す識別情報(フ
ラグ)や、再生済みフラグ等を記述するようにしてもよ
い。この備考欄を確認事項記述欄として使用できる。
【0107】図17〜図19は従業者証データ用の再生
装置5における処理例(その1〜その3)を示すフロー
チャートである。この実施例では、新規(初回)従業者
証発行用の従業者証データD0’は予めホストコンピュ
ータ90に登録されている場合を前提とする。この時点
の従業者証データD0’は顔画像データD1を除く個人
識別番号ID+個人情報D2から構成されている。
【0108】従業者証30を新規に作成する場合は交付
年月日及び照会番号ID’を検索キーとしてホストコン
ピュータ90へ照会要求がなされ、従業者証30を更新
及び再発行する場合は個人識別番号IDを検索キーとし
てホストコンピュータ90に照会要求がなされる場合を
例に挙げる。照会番号ID’は撮影順をシリアル番号に
表したものが使用される。これらを従業者証発行条件と
して、新規作成、更新、及び再発行に係る従業者証30
が作成されるものである。これを前提にして、カード作
成系Bの従業者証データ用の再生装置5では、まず、図
17に示すフローチャートのステップB1で操作部13
を使用して動作識別番号(OP−id)が入力される。
再生装置5を動作状態に移行させるためである。
【0109】その後、ステップB2に移行して顔撮影系
Aから搬送されて来たMOディスク3をMO用の読出し
部11に装填される。この装填後に、ステップB3で初
期画面中にMO番号をモニタ17等に全面表示するよう
になされる。そして、ステップB4でモニタ17には更
に図16に示した当該MOディスク3に係る処理件数画
面が表示される。
【0110】この処理件数画面には従業者証30の新規
発行や、更新、及び再発行等の申請区分を発行要求者毎
に表示するようになされる。モニタ17には当該MOデ
ィスク3を識別するためのディスク識別番号MOijを
合わせて表示するようになされる。搬送されてきたMO
ディスク3の記録内容を目視確認できるようにするため
である。
【0111】そして、ステップB5でカード作成系Bの
担当係官によって操作部13を使用して交付日及び申請
区分が選択される。担当係官の選択によって制御が分岐
する。つまり、選択指示された申請区分の複写情報内容
がステップB6でMOディスク3から読み出される。そ
の後、ステップB7に移行してMOディスク3から読み
出した複写情報内容が選択指示された交付日及び申請区
分の個人識別番号ID+顔画像データD1か否かが担当
係官によってチェックされる。ステップB5で選択され
た交付日及び申請区分の複写情報内容である場合はステ
ップB8に移行する。ステップB5で選択された交付日
及び申請区分の複写情報内容でない場合はステップB2
2に移行する。
【0112】ステップB8では従業者証30を新規に作
成するかそれ以外の申請区分に関する従業者証30を作
成するかが判別される。この判別は担当係官の選択指示
によってなされる。更新区分=「新規」が選択された場
合は、ステップB9に移行してMOディスク3から当該
発行要求者20の複写情報内容=交付年月日+照会番号
ID’+顔画像データD1を読み出す。ここで読み出さ
れた複写情報内容=交付年月日+照会番号ID’+顔画
像データD1はメモリ部12等へ転送するようになされ
る。
【0113】その後、図18に示すフローチャートのス
テップB10に移行して交付年月日+照会番号ID’を
キー情報にして当該発行要求者20の従業者証データD
0’が登録されているかをホスト照会部15からホスト
コンピュータ90へ照会される。新規作成の場合の従業
者証データD0’は顔画像データD1を除く個人情報D
2や、有効期限、従業者証発行条件等である。ホスト照
会部15では予め自動採番がなされた新規の従業者証取
得者に係る個人識別番号IDを受信する。
【0114】その後、ホストコンピュータ90からの照
会結果(回答)を受けてステップB16で登録有無によ
り制御を分岐する。当該発行要求者20の従業者証デー
タD0が登録されている場合はステップB17に移行し
てホストコンピュータ90から従業者証データD0’を
取得する。
【0115】そして、制御装置14ではステップB18
に移行して当該発行要求者20の従業者証データD0’
に顔画像データD1を合成して従業者証作成に必要な従
業者証データD0=ID+D1+D2を再生するように
なされる。従業者証データD0はホストコンピュータ9
0からの発行許可に基づいて当該発行要求者毎に個人識
別番号IDと、顔画像データD1と、個人情報D2とを
合成したものである。
【0116】その後、再生装置5はステップB19に移
行して従業者証プリンタ16に従業者証30の作成指示
を出力すると共に、従業者証データD0=ID+D1+
D2を従業者証プリンタ16へ転送する。そして、ステ
ップB20に移行して再生装置5は再生済みフラグを従
業者証データD0の最後尾又は先頭部に記述する。再生
済みフラグは、従業者証30の作成指示済みと、従業者
証30の作成未指示とを区別するためであり、従業者証
30の作成未指示のものを検索し易くするためである。
【0117】また、図17に示したフローチャートのス
テップB8で更新区分=「新規作成以外」が選択された
場合は、図18に示すフローチャートのステップB11
に移行する。ステップB11では申請区分が「更新」か
「再発行」かによって制御が分岐する。申請区分=「更
新」が選択された場合は、ステップB12に移行してM
Oディスク3から当該発行要求者20の複写情報内容=
交付年月日+個人識別番号ID+顔画像データD1を読
み出す。
【0118】その後、ステップB13に移行して個人識
別番号IDをキー情報にして更新登録に係る照会処理を
行う。照会処理はホスト照会部15からホストコンピュ
ータ90に対して行われる。ホスト照会部15では従業
者証30の発行要求者20に関して更新発行許可を受信
するようになされる。
【0119】その後、ステップB16に移行してホスト
コンピュータ90からの照会結果(回答)を受けて登録
有無により制御を分岐する。更新登録がなされている場
合はステップB17に移行する。更新登録がなされてい
ない場合はステップB21に移行してエラー処理を実行
する。
【0120】ホストコンピュータ90から更新許可及び
従業者証データD0’を取得する。この場合の従業者証
データD0’は旧従業者証発行時の顔画像データD1、
個人情報D2や、有効期限、従業者証発行条件等であ
る。その後、ステップB18に移行して当該発行要求者
20の従業者証データD0’に顔画像データD1を合成
して更新に係る従業者証作成に必要な従業者証データD
0=ID+D1+D2を再生(構築)する。
【0121】そして、再生装置5はステップB19に移
行して従業者証プリンタ16に更新に係る従業者証30
の作成指示を出力すると共に、従業者証データD0=I
D+D1+D2を従業者証プリンタ16へ転送する。そ
の後、ステップB20に移行して再生装置5は再生済み
フラグを従業者証データD0の最後尾又は先頭部に記述
する。再生済みフラグは、更新に係る従業者証30の作
成指示済みと、そうでない従業者証30の作成未指示と
を区別するためであり、従業者証30の作成未指示のも
のを検索し易くするためである。その後、図19のフロ
ーチャートのステップB22に移行する。
【0122】また、ステップB8で更新区分=「新規作
成以外」が選択された場合であって、図18に示すフロ
ーチャートのステップB11で申請区分=「再発行」を
選択された場合は、ステップB14に移行してMOディ
スク3から当該発行要求者20の複写情報内容=交付年
月日+個人識別番号ID+顔画像データD1を読み出
す。
【0123】その後、ステップB15に移行して個人識
別番号IDをキー情報にして再発行に係る照会処理を行
う。ホスト照会部15では従業者証30の発行要求者2
0に関して再発行許可を受信するようになされる。その
後、ステップB16に移行する。
【0124】ステップB16では、ホストコンピュータ
90からの照会結果(回答)を受けて登録有無により制
御を分岐する。再発行に関して登録がなされている場合
はステップB17に移行する。その登録がなされていな
い場合はステップB21に移行してエラー処理を実行す
る。ステップB21では従業者証30の重複発行を避け
るために、個人識別番号IDの確認等のエラー処理を実
行するようになされる。その後、ステップB22に移行
する。
【0125】ステップB22では当該申請区分に関して
従業者証30の作成指示及び従業者証データD0の転送
を全部終了したかがチェックされる。当該申請区分に関
して従業者証30の作成指示及び従業者証データD0の
転送を全部終了していない場合は図17に示したフロー
チャートのステップB7に戻り、上述した処理を繰り返
すようになされる。
【0126】また、ステップB22では当該申請区分に
関して従業者証30の作成指示及び従業者証データD0
の転送を全部終了した場合は、ステップB23に移行す
る。ステップB23では交付日又は申請区分を変更する
かがチェックされる。交付日又は申請区分を変更する場
合は図17のフローチャートのステップB5に戻り、上
述した処理を繰り返すようになされる。
【0127】更に、ステップB23では交付日又は申請
区分を変更しない場合はステップB24に移行して当該
MOディスク3の全ての再生処理を終了したか否かが担
当係官によってチェックされる。当該MOディスク3の
全ての再生処理を終了していない場合は図17に示した
フローチャートのステップB5に戻り、上述した処理を
繰り返すようになされる。
【0128】当該MOディスク3の全ての再生処理を終
了した場合はステップB25に移行する。ステップB2
5では当日分のMOディスク3の再生処理が終了したか
否かが担当係官によってチェックされる。当日分のMO
ディスク3の再生処理を終了していない場合は図17に
示したフローチャートのステップB2に戻り、新たなM
Oディスク3を装着して上述した処理を繰り返すように
なされる。担当係官のチェックによって当日分のMOデ
ィスク3の再生処理を終了する。
【0129】このように本発明に係る第1の実施例とし
ての従業者証作成システム100によれば、発行要求者
20の顔画像を撮影する顔撮影系Aと、顔画像入りのI
Dカードを作成するカード作成系Bとが地理的に分離さ
れたシステムにおいて、本発明に係る撮影装置100が
応用されるものである。
【0130】従って、各々の撮影装置CA1〜CAnか
らカード作成系Bの従業者証データ用の再生装置5に引
き渡すためのMOディスク3に複写する顔画像データD
1を各々の撮影装置CA1〜CAnのHDD81によっ
てバックアップすることができる。
【0131】これにより、当該MOディスク3が何らか
の原因で破損してしまって、複写した顔画像データD1
が読み出せなくなった場合でも、そのディスク識別番号
MOijに基づいてその複写破損に係る顔画像データD
1を顔撮影系Aで新たなMOディスク3へ複写すること
ができる。
【0132】このディスク識別番号MOijに関しては
初期化時のタイムスタンプを利用する他に、検索用のキ
ー情報のデータ項目は優先順位を持たせてもよい。ま
た、検索用のキー情報のデータ項目のうち、2つ以上誤
りがある場合は、顔画像データD1を信用しないように
することもできる。信頼性の良い従業者証30を作成す
るためである。
【0133】従って、当該従業者証発行システム100
によれば、読出しエラー発生時、先にMOディスク3に
複写された顔画像データD1を再現性良く、かつ、短時
間に復元することができる。再生装置側では各々の撮影
装置CAiの色調整状態も判断できる。
【0134】この他に、従業者証発行システム100に
よれば、発行申請書40の添付写真がなくなっても従業
者証30を作成することができるようになる。また、M
Oディスク単位で顔画像データD1等のバックアップデ
ータを取り出すことができる。
【0135】更に、1日の撮影顔画像が複数枚に渡るこ
とがあっても、MOディスク単位で管理しているので、
MOディスク3への顔画像データD1等の書き込みオー
バーフローを回避することができる。しかも、目的とす
る複写内容情報を早く復旧できる。どのMOディスク3
に複写内容情報が復旧されたかをチェックする必要がな
くなる。
【0136】(3) 第2の実施例 図20は本発明に係る第2の実施例としての従業者証発
行システム200の構成例を示すブロック図である。こ
の実施例では、第1の実施例と異なり可搬型の記録媒体
に代わって通信手段により、顔撮影系Aの撮影装置CA
1,CA2等とカード作成系Bの従業者証データ用の再
生装置5とを接続すると共に、撮影装置CA1,CA2
おいて、第1の実施例のHDD81のバックアップ機能
を応用したものである(オンライン型の従業者証発行シ
ステム)。
【0137】この例でもカード作成系Bでは撮影装置C
A1等から転送されてくる個人識別番号ID+顔画像デ
ータD1と、ホストコンピュータ90からの照会結果及
び再生装置5で合成される個人情報D2に基づいてID
カードの一例となる従業者証30を作成するようになさ
れる。
【0138】図20に示す従業者証発行システム200
は発行要求者20の顔画像を撮影する顔撮影系Aと、顔
画像入りの従業者証30を作成するカード作成系Bとが
通信手段の一例となるルーターRやスーパーデジタル回
線19で接続できる位置に分離されたシステムである。
例えば、2台の撮影装置CA1,CA2が各々ルーター
Rやスーパーデジタル回線19等を通じてカード作成系
Bの通信回線29に接続されている。
【0139】この通信回線29にはLAN等が使用され
ており、この通信回線29にはホストコンピュータ90
や、第1の実施例で説明したような従業者証データ用の
再生装置5、従業者証プリンタ16等が接続されてい
る。再生装置5は従業者証データD0の再生機能を備え
ている。なお、第1の実施例と同じ名称及び符号のもの
は同じ機能を有するためその説明を省略する。
【0140】撮影装置CA1には非可搬型の記録媒体と
なるホストメモリとしてのHDD81が設けられ、カメ
ラ82により取得された顔画像データD1等を記憶する
ようになされる。撮影装置CA1にはHDD81の他に
データ出力バッファ33が備えられ、カード作成系Bの
再生装置5へ転送するための、例えば、数十人乃至数百
人分の複写内容情報を一時記憶するようになされる。そ
の他の構成は図6に示した通りである。
【0141】再生装置5には非可搬型の記録媒体となる
データ入力バッファ63が備えられ、撮影装置CA1か
ら受信した数十人乃至数百人分の複写内容情報や、撮影
装置CA2から受信した数十人乃至数百人分の複写内容
情報を一時記憶するようになされる。
【0142】このデータ入力バッファ63ではメモリ領
域が複数に分割され、各々の撮影装置CA1、CA2毎
に例えば、2個ずつのメモリ領域を割当られる。これは
2つのメモリ領域に交互に複写内容情報の転送を受ける
ことにより、従業者証データD0の再生処理を並列に行
うこと、及び、IDカードの作成処理に先行して従業者
証データD0の再生処理を独立にできるからである。
【0143】ここで、非可搬型の記録媒体とはネットワ
ーク上の中央でのホストメモリと同一物を地方に分散さ
せたメモリをいう。このメモリは再生装置5のデータ入
力バッファ63等に相当するものである。この通信回線
29には再生装置5の他にも従業者証プリンタ16が接
続されており、従業者証プリンタ16ではデータ入力バ
ッファ63等から読み出した顔画像データD1に基づい
て従業者証30を作成するようになされる。
【0144】上述の撮影装置CA1に設けられたCPU
84ではHDD81からカード作成系B1のデータ入力
バッファ63に複写される顔画像データD1と共に、当
該データ入力バッファ63を識別するためのメモリ識別
番号MEijを合わせて記録管理するようになされる。
【0145】図21は第2の従業者証作成システム20
0におけるデータバックアップ例を示すHDD81及び
データ入力バッファ63のメモリ領域のイメージであ
る。この実施例では図21に示す顔撮影系Aで発行要求
者20の顔画像を撮影し、当該顔撮影系Aから地理的に
離れたカード作成系Bで顔画像入りの従業者証30を作
成する場合を前提とする。
【0146】顔撮影系Aでは発行要求者20の顔部位を
撮影して証明写真用の顔画像データD1を取得し、ここ
で取得された顔画像データD1を個人識別番号IDと共
にHDD81に記憶する。この顔画像データD1と個人
識別番号IDは複写内容情報ID+D1としてデータ出
力バッファ33を通じ再生装置5へ複写して記録するよ
うになされる。複写内容情報ID+D1は数十人乃至数
百人分のデータがまとめて転送される。例えば、再生装
置5のデータ入力バッファ63のメモリ容量に応じたデ
ータ量を転送するようになされる。
【0147】この例で再生装置5に転送するための複写
内容情報ID+D1はデータ出力バッファ33に一時記
憶される。このデータ出力バッファ33から再生装置5
のデータ入力バッファ63に複写される複写内容情報I
D+D1は、当該データ入力バッファ63を識別するた
めのメモリ識別番号ME11,ME12等を合わせてH
DD81に記録管理される。メモリ識別番号ME11,
ME12は例えば、撮影装置CA1に割当られたもので
ある。同様にして撮影装置CA2にはメモリ識別番号M
E21,ME22が割当られる。
【0148】このメモリ識別番号ME11を付加された
複写内容情報ID+D1+ME11や、メモリ識別番号
ME12を付加された複写内容情報ID+D1+ME1
2等は撮影装置CA1から再生装置5へ出力される。同
様にして、メモリ識別番号ME21を付加された複写内
容情報ID+D1+ME21や、メモリ識別番号ME2
2を付加された複写内容情報ID+D1+ME22等は
撮影装置CA2から再生装置5へ出力される。
【0149】カード作成系Bではデータ入力バッファ6
3から複写内容情報ID+D1を読み出し、ホストコン
ピュータ90からの発行許可を入力すると共に、個人情
報D2を付加して従業者証データD0=ID+D1+D
2を再生する。この従業者証データD0に基づいて顔画
像入りの従業者証30を作成するようになされる。
【0150】このように、本発明に係る第2の実施例と
しての従業者証作成システム200によれば、発行要求
者20の顔画像を撮影する顔撮影系Aと、顔画像入りの
従業者証30を作成するカード作成系BとがルーターR
やスーパーデジタル回線19、通信回線29等により接
続されたシステムにおいて、上述の撮影装置CA1,C
A2等のバックアップ機能が応用されるものである。
【0151】従って、データ出力バッファ33を通じて
複写内容情報の転送を受けたカード作成系Bにおいて、
例えば、データ入力バッファ63の撮影装置CAjに割
当られたメモリ領域MEijで読出しエラーが生じた場
合に、このメモリ識別番号MEijを検索することによ
り、どの撮影装置CAiのホストメモリかを特定でき
る。
【0152】図21に示した例では、データ入力バッフ
ァ63で撮影装置CA1に割当られたメモリ領域ME1
2で読出しエラーが生じた場合に、メモリ識別番号ME
12を撮影装置CA1に指示することで、読出しエラー
分の複写内容情報ID+ME12+D1等を取り寄せる
ことができる。これにより、データ入力バッファ63に
複写された複写内容情報を再現性良く、かつ、短時間に
復元することができる。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る撮影
装置によれば、証明写真用の顔画像情報を可搬型の記録
媒体に複写して運用する場合に、不揮発性の記憶装置か
ら記録媒体に複写される顔画像情報と共に、当該記録媒
体を識別するための媒体識別情報を合わせて記録管理す
る制御装置を備えるものである。
【0154】この構成によって、記録媒体に複写された
顔画像情報を不揮発性の記憶装置によってバックアップ
することができるので、当該記録媒体が何らかの原因で
破損してしまって、複写した顔画像情報が読み出せない
場合でも、その媒体識別情報に基づいてその複写破損に
係る顔画像情報を当該記憶装置から新たな記録媒体へ複
写することができる。しかも、先に記録媒体に複写され
た顔画像情報を再現性良く、かつ、短時間に復元するこ
とができる。
【0155】本発明に係る第1のIDカード作成システ
ムによれば、カード発行要求者の顔画像を撮影する顔撮
影系と、顔画像入りのIDカードを作成するカード作成
系とが地理的に分離されたシステムにおいて、上述の撮
影装置が応用されるものである。
【0156】この構成によって、カード作成系に引き渡
すための記録媒体に複写する顔画像情報を顔撮影系の不
揮発性の記憶装置によってバックアップすることができ
る。従って、当該記録媒体が何らかの原因で破損してし
まって、複写した顔画像情報が読み出せない場合でも、
その媒体識別情報に基づいてその複写破損に係る顔画像
情報を顔撮影系で新たな記録媒体へ複写することができ
る。これにより、先に記録媒体に複写された顔画像情報
を再現性良く、かつ、短時間に復元することができる。
【0157】本発明に係る第2のIDカード作成システ
ムによれば、カード発行要求者の顔画像を撮影する顔撮
影系と、顔画像入りのIDカードを作成する複数のカー
ド作成系とが通信手段により接続されたシステムにおい
て、上述の撮影装置が応用されるものである。
【0158】従って、各々のカード作成系に設けられた
非可搬型の記録媒体に複写する顔画像情報を顔撮影系の
不揮発性の記憶装置によってバックアップすることがで
きる。従って、カード作成系の記録媒体が何らかの原因
で破損してしまって、複写した顔画像情報が読み出せな
くなった場合でも、その媒体識別情報に基づいてその複
写破損に係る顔画像情報を顔撮影系から新たに受信複写
することができる。
【0159】本発明に係る第1のIDカード作成方法に
よれば、顔撮影系でカード発行要求者の顔画像を撮影
し、当該顔撮影系から地理的に離れたカード作成系で顔
画像入りのIDカードを作成する際に、顔撮影系ではカ
ード発行要求者の顔部位を撮影して証明写真用の顔画像
情報を取得すると、この顔画像情報を不揮発性の記憶装
置に記憶すると共に、メモリ容量に応じた顔画像情報を
可搬型の記録媒体に複写して記録し、この記憶装置から
記録媒体に複写される顔画像情報と共に、当該記録媒体
を識別するための媒体識別情報を合わせて記録するよう
になされる。
【0160】この構成によって、カード作成系に引き渡
すための記録媒体に複写する顔画像情報を顔撮影系の不
揮発性の記憶装置によってバックアップすることができ
る。従って、当該記録媒体が何らかの原因で破損してし
まって、複写した顔画像情報が読み出せない場合でも、
その媒体識別情報に基づいてその複写破損に係る顔画像
情報を顔撮影系で新たな記録媒体へ複写することができ
る。これにより、先に記録媒体に複写された顔画像情報
を再現性良く、かつ、短時間に修復することができる。
【0161】本発明に係る第2のIDカード作成方法に
よれば、顔撮影系でカード発行要求者の顔画像を撮影
し、当該顔撮影系から顔画像情報を受信してカード作成
系で顔画像入りのIDカードを作成する際に、カード作
成系に設けられた非可搬型の記録媒体に複写する顔画像
情報を顔撮影系の不揮発性の記憶装置によってバックア
ップすることができる。
【0162】従って、カード作成系の記録媒体が何らか
の原因で破損してしまって、複写した顔画像情報が読み
出せなくなった場合でも、その媒体識別情報に基づいて
その複写破損に係る顔画像情報を顔撮影系から新たに受
信複写することができる。この発明はキャッシュカー
ド、従業者証、社員証、会員証、学生証、身分証明書、
外国人登録証及び各種運転免許証などの顔画像入りのI
Dカードを発行するシステムに適用して極めて好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての撮影装置10の
構成例を示すブロック図である。
【図2】A〜Cは顔画像データD1の他のフォーマット
例を示す図である。
【図3】記録媒体3における文字画像の貼付例を示す正
面図である。
【図4】A及びBは顔画像データD1等のバックアップ
記録例を示すイメージ図である。
【図5】本発明に係る第1の実施例としての従業者証発
行システム100の構成例を示す概念図である。
【図6】各々の撮影装置CAiの構成例を示すブロック
図である。
【図7】A及びBは顔画像データD1等のバックアップ
記録例を示すイメージ図である。
【図8】従業者証データ用の再生装置5の内部構成例を
示すブロック図である。
【図9】メモリ部12におけるディスク識別番号MOi
jの記録例を示すイメージである。
【図10】従業者証30に係る発行申請書40の構成例
を示すイメージ図である。
【図11】従業者証30の構成例を示すイメージ図であ
る。
【図12】従業者証プリンタ16の構成例を示す概念図
である。
【図13】顔撮影系Aの各々の撮影装置CAiにおける
処理例(その1)を示すフローチャートである。
【図14】顔撮影系Aの各々の撮影装置CAiにおける
処理例(その2)を示すフローチャートである。
【図15】顔撮影系Aの各々の撮影装置CAiにおける
処理例(その3)を示すフローチャートである。
【図16】従業者証データ用の再生装置5のモニタ17
におけるMOijに係る処理件数の表示例を示すイメー
ジ図である。
【図17】従業者証データ用の再生装置5における処理
例(その1)を示すフローチャートである。
【図18】従業者証データ用の再生装置5における処理
例(その2)を示すフローチャートである。
【図19】従業者証データ用の再生装置5における処理
例(その3)を示すフローチャートである。
【図20】本発明に係る第2の実施例としての従業者証
発行システム200の構成例を示すブロック図である。
【図21】第2の従業者証作成システム200における
データバックアップ例を示すメモリのイメージである。
【符号の説明】
1 不揮発性の記憶装置 2 撮影手段 3 MOディスク(記録媒体) 4,14 制御装置 5 再生装置 11 MO用の読出し部 12 メモリ部 13 操作部 15 ホスト照会部 16 従業者証プリンタ(IDカード作成手段) 17,87 モニタ 50 保護シート付与部 60 カード供給手段 81 HDD(記憶装置) 82 カメラ(撮影手段) 83 入力ツール 84 CPU(制御装置) 85 MO用の書き込み部 86 RAM 90 ホストコンピュータ CAi(i=1〜n) 撮影装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 17/00 H04N 1/387 5C053 H04N 1/387 5/225 F 5C076 5/225 5/85 Z 5/765 5/91 J 5/781 5/781 510L 5/85 5/92 H 5/92 Fターム(参考) 2C005 HA30 HB01 HB03 HB09 JB02 2H104 AA16 BC50 5B058 CA01 KA11 KA32 5C022 AA13 5C052 AA02 AA12 AC08 CC06 DD02 5C053 FA04 FA07 FA14 FA23 HA29 JA21 LA02 LA03 LA11 5C076 AA14 AA16 BA03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 証明写真用の顔画像を可搬型の記録媒体
    に複写可能な装置であって、 被撮影者の顔部位を撮影して顔画像情報を取得する撮影
    手段と、 前記撮影手段から得られた顔画像情報を記憶する不揮発
    性の記憶装置と、 前記記憶装置から前記記録媒体に複写される顔画像情報
    と共に、当該記録媒体を識別するための媒体識別情報を
    合わせて記録管理する制御装置とを備えることを特徴と
    する撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体のメモリ容量に対応して複
    数の被撮影者の顔画像情報が複写される場合であって、 前記記録媒体に複写される前記記憶装置の複数の被撮影
    者の顔画像情報に、当該複写先の記録媒体に係る媒体識
    別情報を記述するようになされることを特徴とする請求
    項1に記載の撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記媒体識別情報に係る文字画像が前記
    記録媒体の目視可能な位置に付加されることを特徴とす
    る請求項1に記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記媒体識別情報は、 前記記録媒体に対応した番号又は/及びコードであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記媒体識別情報の他に顔撮影日及び被
    撮影者の個人識別情報が前記顔画像情報に付加されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記媒体識別情報の他に前記記録媒体へ
    の顔画像情報の記録日又は/及び記憶装置への顔画像情
    報の記憶日に係る暦情報を前記顔画像情報に付加するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記媒体識別情報の他に当該撮影装置の
    管理番号情報が前記顔画像情報に付加されることを特徴
    とする請求項1に記載の撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体に複写された顔画像情報内
    容を前記記録装置によりバックアップされた顔画像情報
    内容により修復することを特徴とする請求項1に記載の
    撮影装置。
  9. 【請求項9】 カード発行要求者の顔画像を撮影する顔
    撮影系と、顔画像入りのIDカードを作成するカード作
    成系とが地理的に分離されたシステムであって、 複数の撮影装置と、 前記撮影装置により取得された顔画像情報を複写して記
    録する可搬型の記録媒体と、 前記記録媒体から読み出した顔画像情報に基づいてID
    カードを作成するカード作成手段とを備え、 前記撮影装置は、 前記カード発行要求者の顔部位を撮影して証明写真用の
    顔画像情報を取得する撮影手段と、 前記撮影手段から得られた顔画像情報を記憶する不揮発
    性の記憶装置と、 前記記憶装置から前記記録媒体に複写される顔画像情報
    と共に、当該記録媒体を識別するための媒体識別情報を
    合わせて記録管理する制御装置とを有することを特徴と
    するIDカード作成システム。
  10. 【請求項10】 カード発行要求者の顔画像を撮影する
    顔撮影系と、顔画像入りのIDカードを作成するカード
    作成系とが地理的に分離されたシステムであって、 撮影装置と、 前記撮影装置により取得された顔画像情報を複写して記
    録する非可搬型の記録媒体と、 前記記録媒体から読み出した顔画像情報に基づいてID
    カードを作成する複数のカード作成手段と、 前記撮影装置と各々の前記カード作成手段とを接続する
    通信手段とを備え、 前記撮影装置は、 前記カード発行要求者の顔部位を撮影して証明写真用の
    顔画像情報を取得する撮影手段と、 前記撮影手段から得られた顔画像情報を記憶する不揮発
    性の記憶装置と、 前記記憶装置から前記記録媒体に複写される顔画像情報
    と共に、当該記録媒体を識別するための媒体識別情報を
    合わせて記録管理する制御装置とを有することを特徴と
    するIDカード作成システム。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体のメモリ容量に対応して
    複数のIDカード発行要求者の顔画像情報が複写される
    場合であって、 前記記録媒体に複写される前記記憶装置の複数のIDカ
    ード発行要求者の顔画像情報に、当該複写先の記録媒体
    に係る媒体識別情報を記述するようになされることを特
    徴とする請求項9及び請求項10に記載のいずれかのI
    Dカード作成システム。
  12. 【請求項12】 前記媒体識別情報に係る文字画像が前
    記記録媒体の目視可能な位置に付加されることを特徴と
    する請求項9に記載のIDカード作成システム。
  13. 【請求項13】 前記媒体識別情報は、 前記記録媒体に対応した番号又は/及びコードであるこ
    とを特徴とする請求項9及び請求項10に記載のいずれ
    かのIDカード作成システム。
  14. 【請求項14】 前記媒体識別情報の他にIDカード発
    行に関して照会番号、発行日、顔撮影日及びIDカード
    発行要求者の個人識別情報が前記顔画像情報に付加され
    ることを特徴とする請求項9及び請求項10に記載のい
    ずれかのIDカード作成システム。
  15. 【請求項15】 前記媒体識別情報の他に前記記録媒体
    への顔画像情報の記録日又は/及び記憶装置への顔画像
    情報の記憶日に係る暦情報を前記顔画像情報に付加する
    ことを特徴とする請求項9及び請求項10に記載のいず
    れかのIDカード作成システム。
  16. 【請求項16】 前記媒体識別情報の他に当該撮影装置
    及び/又は端末装置の管理番号情報が前記顔画像情報に
    付加されることを特徴とする請求項9及び請求項10に
    記載のいずれかのIDカード作成システム。
  17. 【請求項17】 前記記録媒体に複写された顔画像情報
    内容を前記記録装置によりバックアップされた顔画像情
    報内容により修復することを特徴とする請求項9及び請
    求項10に記載のいずれかのIDカード作成システム。
  18. 【請求項18】 顔撮影系でカード発行要求者の顔画像
    を撮影し、当該顔撮影系から地理的に離れたカード作成
    系で顔画像入りのIDカードを作成する方法であって、 前記顔撮影系では、 前記カード発行要求者の顔部位を撮影して証明写真用の
    顔画像情報を取得し、 取得された前記顔画像情報を不揮発性の記憶装置に記憶
    すると共に、メモリ容量に応じた前記顔画像情報を可搬
    型の記録媒体に複写して記録し、 前記記憶装置から記録媒体に複写される顔画像情報と共
    に、当該記録媒体を識別するための媒体識別情報を合わ
    せて記録し、 前記顔画像情報を記録した記録媒体を前記顔撮影系から
    カード作成系へ搬送し、 前記カード作成系では、 前記記録媒体から顔画像情報を読み出し、該顔画像情報
    に基づいて前記IDカードを作成することを特徴とする
    IDカード作成方法。
  19. 【請求項19】 顔撮影系でカード発行要求者の顔画像
    を撮影し、当該顔撮影系から地理的に離れたカード作成
    系で顔画像入りのIDカードを作成する方法であって、 前記顔撮影系では、 前記カード発行要求者の顔部位を撮影して証明写真用の
    顔画像情報を取得し、 取得された前記顔画像情報を不揮発性の記憶装置に記憶
    すると共に、メモリ容量に応じた前記顔画像情報を非可
    搬型の記録媒体に複写して記録し、 前記記憶装置から記録媒体に複写される顔画像情報と共
    に、当該記録媒体を識別するための媒体識別情報を合わ
    せて記録し、 前記顔画像情報を記録した記録媒体を前記顔撮影系から
    カード作成系へ送信し、 前記カード作成系では、 前記記録媒体から顔画像情報を読み出し、該顔画像情報
    に基づいて前記IDカードを作成することを特徴とする
    IDカード作成方法。
  20. 【請求項20】 前記記録媒体のメモリ容量に対応して
    複数のIDカード発行要求者の顔画像情報が複写される
    場合であって、 前記記録媒体に複写される前記記憶装置の複数のIDカ
    ード発行要求者の顔画像情報に、当該複写先の記録媒体
    に係る媒体識別情報を記述するようになされることを特
    徴とする請求項18及び請求項19に記載のいずれかの
    IDカード作成方法。
  21. 【請求項21】 前記媒体識別情報に係る文字画像が前
    記記録媒体の目視可能な位置に付加されることを特徴と
    する請求項18に記載のIDカード作成方法。
  22. 【請求項22】 前記媒体識別情報は、 前記記録媒体に対応した番号又は/及びコードであるこ
    とを特徴とする請求項18及び請求項19に記載のいず
    れかのIDカード作成方法。
  23. 【請求項23】 前記媒体識別情報の他にIDカード発
    行に関して照会番号、発行日、顔撮影日及びIDカード
    発行要求者の個人識別情報が前記顔画像情報に付加され
    ることを特徴とする請求項18及び請求項19に記載の
    いずれかのIDカード作成方法。
  24. 【請求項24】 前記媒体識別情報の他に前記記録媒体
    への顔画像情報の記録日又は/及び記憶装置への顔画像
    情報の記憶日に係る暦情報を前記顔画像情報に付加する
    ことを特徴とする請求項18及び請求項19に記載のい
    ずれかのIDカード作成方法。
  25. 【請求項25】 前記媒体識別情報の他に当該撮影装置
    及び/又は端末装置の管理番号情報が前記顔画像情報に
    付加されることを特徴とする請求項18及び請求項19
    に記載のいずれかのIDカード作成方法。
  26. 【請求項26】 前記記録媒体に複写された顔画像情報
    内容を前記記録装置によりバックアップされた顔画像情
    報内容により修復することを特徴とする請求項18及び
    請求項19に記載のいずれかのIDカード作成方法。
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