JPH05108894A - Ｉｄカード発行システム及び画像情報・文字情報照合方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の異なる属性情報を画像情報と対応付ける
対応キーに基づいて、マッチングし、正確に対応した画
像情報と属性情報が組み合わされ、カード基材上に出力
することができる。 【構成】本発明は、入力装置１１により入力された複数
の異なる属性情報、例えば名前、住所、電話番号、所属
部署、生年月日、ＩＤコード等と、画像情報入力装置１
３により入力されたフルカラーの顔写真画像情報とを各
々対応するキーに基づき、画像処理制御装置１２によ
り、マッチングを行い、属性情報と顔写真画像情報とを
予め設定されたレイアウト情報に基づき、カードプリン
ト装置１５からカード基材上に出力される。異なる入力
ルートで入力される各情報を、正確な組み合わせでカー
ド上にプリントアウトすることができ、属性情報を別に
記録しているため、情報に変更があってもデータ読み出
し直前までに属性情報を新しい情報に再設定することが
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カード上にフルカラー
画像及び文字情報を印刷形成することが可能であり、特
に入力方式の異なる情報のマッチングを行うことによ
り、正確でスムーズなＩＤカードの発行が可能なＩＤカ
ード発行システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＩＤカードは用途に応じていろい
ろな態様で発行されており、各方面での利用がされてい
るが、その中で身分証明書などは、金銭、秘密情報など
のセキュリティ上の要請が強いところでは、カード使用
における安全性の確保が必須である。そのため、対策と
してカード所持者の本人確認、ＩＤカードの真偽確認の
チェックが行われている。例えば、本人確認は、本人の
み知っている暗証番号チェックシステム、指紋・網膜・
声紋確認システム、顔写真チェックなどにより行われて
いるが、とくに特別な装置などが不要であり、かつ確認
精度の高いものとして、顔写真をカード基材に埋め込ん
だＩＤカードが多用されている。ＩＤカードの真偽確認
は、例えばホログラムシールを貼付する、偽造困難な模
様を形成する等カード自体に偽造防止手段を設け、その
有無を確認すること、また機械的にのみ検知可能な情報
をカードに付加することにより行うことができる。

【０００３】ところが、本人確認はその情報はカード所
持者の数だけ必要であり、個人の属性データは別作業で
カードに印字し、写真を発行人数分だけ揃え、手作業で
カードに貼り込むため、ＩＤカード作成に時間がかかる
という問題があった。また、ＩＤカードは、身分証明
書、社員証、学生証など季節的に一度に大量の発行が必
要なところでは、そのカード発行能力に余裕を持たせて
おくか、或いは外部のカード業者に依頼する必要がある
が、いずれにしてもコスト、安全性から問題があった。

【０００４】これらの問題に対する解決策として、特開
昭６３−７１３９９号にあるようにビデオカメラで人物
画像を撮影し、さらに名前等の情報を撮影してこれらの
画像を合成し、ビデオプリントで出力することにより、
カード上に人物画像と名前等の情報を記録したＩＤカー
ドを作成することが提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、（１）白黒画像で顔写真を形成しており、顔の
判別がしやすく、しかも見栄えのよいフルカラーではな
いこと、（２）情報も画像としてビデオで取り込むた
め、ビデオプリント面に形成できる情報量に限度があ
り、またビデオプリント面が大きくなると、コスト、作
成時間がかかり過ぎるという問題点があり、（３）大量
のカードを発行するには、画像データと個人の属性デー
タが大量に存在するため、データの管理が困難であり、
（４）大量の画像データと個人の属性データを間違えな
く、正確に組み合わせて、効率よくカードを作成するの
は困難であるという問題点を有しており、また個人の属
性データは、そのデータ量から予めデータベース等に記
憶させておき、カード発行とともに、個人毎にデータを
読み出し、カードに印字するようにしているため、例え
ば住所、電話番号、所属部署、年齢などデータに変更の
多い属性データは、変更があっても直ちに変更したデー
タに置き換えることができず、ＩＤカードは古いデータ
で発行されることが多かった。

【０００６】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、複数の異なる属性情報を画像情報と対応付
ける対応キーに基づいて、マッチングし、正確に対応し
た画像情報及び属性情報を組み合わせて出力でき、効率
よく、量産性の高い、フルカラー画像が形成されたＩＤ
カード発行システム及び画像情報・文字情報照合方法を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された本発明は、カード基材上に複数種の情報を形成す
るＩＤカード発行システムにおいて、画像情報及び該画
像情報を特定する特定キーを読み取り、入力を行う画像
情報入力手段と、入力された画像情報から画像を特定す
る前記特定キーを抽出する特定キー抽出手段と、前記特
定キーの画像を処理し、文字情報とする画像処理手段
と、複数の異なる文字情報を入力する入力手段と、入力
情報に対して対応キーを決定する対応キー決定手段と、
前記特定キーと前記対応キーの一致を判定する判定手段
と、前記判定手段による一致の判定により、前記入力情
報及び前記画像情報を予め設定されたレイアウト情報に
基づき、前記カード基材上に前記入力情報及び前記画像
情報を出力する出力手段を具備してなることを特徴とす
る。

【０００８】また、同一カード基材上に出力される対応
づけられた画像情報と文字情報の照合をおこなう画像情
報及び文字情報照合方法において、画像情報に付加さ
れ、該画像情報を特定する特定キーを読み取り、文字情
報に変換し、前記画像情報に対応する文字情報から前記
特定キーに対応する対応キーを入力し、特定キーと対応
キーとの一致を照合することを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明は、複数の異なる属性情報、例えば名
前、住所、電話番号、所属部署、生年月日、ＩＤコード
等と、フルカラーの顔写真画像情報とを各々対応するキ
ーにより、マッチングを行うため、異なる入力ルートで
入力される各情報を、正確な組み合わせをカード上にプ
リントアウトすることが可能であり、さらに属性情報を
別に記録しているため、情報に変更があってもデータ読
み出し直前までに属性情報を新しい情報に再設定するこ
とが可能である。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。図１は本発明のＩＤカード発行システムの構成を示
す図であり、図２はカードプリンタ装置の一例を示す構
成図であり、図３は画像入力を行うための原稿写真を貼
付したＩＤカード発行台紙を説明する図であり、図４は
本発明のＩＤカード発行システムにより発行されたＩＤ
カードの平面図であり、図５は本発明の第１の実施例を
表すＩＤカードを発行する処理手順を示すフローチャー
トであり、図６は本発明の第２の実施例を表すＩＤカー
ドを発行する処理手順を示すフローチャートであり、図
７は本発明の他の実施例を表すＩＤカードを発行する処
理手順を示すフローチャートであり、図８は本発明の他
の実施例を表すＩＤカードを発行する処理手順を示すフ
ローチャートであり、図９は本発明のＩＤカード発行シ
ステムに用いられるカードプリンタ装置中の印刷装置の
概略拡大図であり、図１０は本発明のＩＤカード発行シ
ステムのカードプリンタ装置に用いられる転写リボンの
平面図である。

【００１１】まず、本発明のＩＤカード発行システム１
の装置構成について説明する。図１はカード基材に例え
ば名前、住所、電話番号、所属部署、生年月日、社員番
号・職員番号・入室許可番号などのＩＤコード等の属性
データを入力手段である入力装置１１から入力するとと
もに対応キーとして属性データの中からＩＤコードを決
定しておく。この場合は特に属性データに対し特別なデ
ータを付加する必要はない。入力装置１１はキーボード
１１１によるもの、またはフロッピーディスク１１２・
磁気ディスク１１３・光ディスク１１４・光磁気ディス
ク１１５・ＩＣカード１１６・光カード１１７・磁気テ
ープ１１８など記憶手段である外部記憶装置に記憶され
ているデータを読み出すもの、さらに本発明のＩＤカー
ド発行システムはすでに構築された人事データベースな
ど外部データベース１１９とインターフェース装置を介
してオンラインで結び、このデータベースから必要な属
性データを読み出すようにしてもよい。なお、キーボー
ド１１１により、入力された属性データはフロッピーデ
ィスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクな
どの外部記憶装置に入力して、データベースとして他に
利用することもでき、もちろんＩＤカードの再発行時の
データとしての利用することも可能である。

【００１２】１３はスキャナ１３１或いはＣＣＤカメラ
１３２（電子スチルカメラ、ビデオカメラ）等からなる
画像情報入力装置であり、図３に示すＩＤカード発行台
紙３０上の写真貼付領域３１、特定キー記入領域３２或
いは属性データ記入領域３３の特定キーに相当する部分
を走査し、写真画像データ及び特定キーを読み取り、デ
ータ入力を行うものである。１２は画像処理制御装置で
あり、読み取った特定キーの画像データを画像処理し、
コードデータ化し、予め決定されている個々の属性デー
タの対応する対応キーとマッチングを行い、画像データ
と属性データが正しい組み合わせであることを確認す
る。一致しない場合は画像データに対応する属性データ
がないなどである。また、確認後、カード基材へ画像デ
ータと属性データをプリントアウトするために、カード
プリンタ装置にデータを出力する。この画像データと属
性データは予め定められた位置にプリントアウトされる
ようにレイアウトデータが決定されており、レイアウト
データは画像データである顔写真の出力位置データ
（Ｘ、Ｙ座標）・出力サイズ（縦横サイズ）、文字デー
タである属性データの出力位置データ（Ｘ、Ｙ座標）・
出力サイズ（文字サイズ、フォント、文字間隔）が設定
されている。画像処理制御装置１２は、通常のパーソナ
ルコンピュータを利用することもできる。

【００１３】１５は画像データと属性データをカード基
材上に印字するカードプリンタ装置である。図２はカー
ドプリンタ装置１５の構成図であり、カード基材供給部
であるカードフィーダ１５１、磁気記録部を有する場合
の磁気記録を行う磁気エンコーダ１５２、カード基材面
上の塵埃を除去するためのクリーナ１５４、カード基材
への印刷を行う印刷装置１５５、印刷後のカード基材を
積載するスタッカ１５６、各装置間を結ぶカード搬送手
段から構成され、カードプリンタ駆動制御装置１４によ
り制御される。１５３はカード基材の両面に印刷できる
ように設けられた反転装置であり、印刷装置１５５によ
り、片面に画像を印刷後、他方の面をサーマルヘッド７
１側に面するようにカードの面を反転させるものであ
る。上記したようにカードプリンタ装置１５において磁
気情報のエンコードまたは図示はしていないがエンボス
情報のエンコード等のＩＤカードへの付加情報のエンコ
ードを行う装置を接続してもよい。なお、カード基材に
は必要に応じて付加情報を保持するための記録部（磁気
記録部など）を設けておく。

【００１４】ここで、本発明では、ＩＤカード上の顔写
真等の画像をフルカラーにより直接再現するため、カラ
ープリントで表現する必要があり、その方式としては、
階調性を有する写真画像で表される画像データは、加熱
量に応じてカード基材への昇華性転写染料の転移量を制
御できる昇華性転写方式とし、昇華性転写方式では熱感
度が低い、昇華性転写染料の再昇華、にじみ、退色など
と言う問題点があることから、２値的表現で高コントラ
ストが要求される文字画像で表される属性データは熱溶
融性転写方式とすることでそれぞれの画像に適したプリ
ントアウトを行うことができる。これによれば、属性デ
ータを表す文字画像は、ＯＣＲ（Ｏｐｔｉｃａｌ ｃｈ
ａｒａｃｔｏｒ Ｒｅａｄｅｒ）など読み取り機械で読
み取りが行われる場合の認識状況は良好である。なお、
昇華性転写方式であっても、階調性を有する写真画像お
よび２値的表現で高コントラストが要求される文字画像
の記録は可能であり、とくにカードプリンタ装置の小型
化を考慮する場合は写真画像と文字画像の記録に昇華性
転写方式を採用することができる。

【００１５】上記したように、写真画像と文字画像の記
録を異なる転写方式で行う場合には、図１０に示すよう
な昇華性転写インキ層５１「イエロー（Ｙ）５１１、マ
ゼンタ（Ｍ）５１２、シアン（Ｃ）５１３」と熱溶融性
転写インキ層５２「ブラック（Ｂｋ）５２１」がベース
フィルム（図示しない）上に交互に形成された転写リボ
ン５０を用いて、図２に示されるカードプリンタ装置１
５でカード基材２１上に転写形成される。なお、写真画
像と文字画像の記録を昇華性転写方式で行う場合は、熱
溶融性転写インキ層５２「ブラック（Ｂｋ）」の代わり
に昇華性転写用「ブラック（Ｂｋ）」インキである昇華
性転写インキ層が用いられる。記録は図９の印刷装置１
５５の概略拡大図に示すように先端部に帯状に多数の発
熱体が形成された１本のサーマルヘッド７１で昇華性転
写インキ層（Ｙ、Ｍ、Ｃ）と熱溶融性転写インキ層（Ｂ
ｋ）が形成された転写リボン５０を加熱、インキをカー
ド基材２１上に転写するとともに、リール７２、７３の
回転により、上記転写リボン５０をサーマルヘッド７１
の先端部に供給し、Ｙ、Ｍ、Ｃ及びＢｋの印字を行い、
写真画像と文字画像がそれぞれ記録される。なお、サー
マルヘッド７１は、各インキ毎に形成された転写リボン
にされぞれ対応させて、複数ヘッドとしてもよい。

【００１６】以上のように構成されたＩＤカード発行シ
ステムにおいて、画像情報と文字情報の照合方法につい
て説明する。画像情報入力装置により、ＩＤカード発行
台紙３０に記入された特定キーを読み取り、イメージデ
ータとして取り込み、さらに画像処理（ＯＣＲ処理）に
より、取り込んだイメージデータをコードデータに変換
することにより、コードデータとして入力されている属
性データの一つである対応キーと照合することができ、
写真画像である画像情報と文字情報である文字画像が一
致しているか否かを判定することができるものである。
一致しない場合は画像データに対応する属性データがな
いなどである。

【００１７】図３（ａ）はＩＤカード所有者の顔写真を
貼るＩＤカード発行台紙３０であり、写真貼付領域３
１、特定キー記入領域３２、属性データ記入領域３３を
形成してあり、ＩＤカード発行台紙３０の作成時点で、
予め特定キー及びその他属性データを印字する。印字手
段は通常のＤＴＰやパソコンシステムを利用すればよ
く、特定キー及びその他属性データは、その場で入力さ
れたものでも、データベース、外部記憶装置から入力さ
れたものでもよい。また手書きにより上記所定事項を記
入してもよい。ここで本実施例では対応キーをＩＤコー
ドとして，所定の特定キー記入領域３２に印字してい
る。ＩＤカード発行台紙３０上の特定キー記入領域３２
は属性データの中から特定キーを特定しているので、新
たに設けることなく、属性データ記入領域３３に所定部
分を特定しておいてもよい。なお、特定キーは属性デー
タと顔写真等の画像データとを対応付けるものであれば
よく、任意に何らかの付加情報を追加しても良いが、デ
ータの汎用性、安定性を考慮すれば、属性データの一つ
を特定キーとすることが望ましい。また、バーコード、
その他二次元コードパターンであってもよい。さらに、
特定キー記入領域３２、属性データ記入領域３３をＩＤ
カード所有者に直接手書きで記入させることも可能であ
る。そして、このＩＤカード発行台紙３０の特定キー記
入領域３２、属性データ記入領域３３に所定のデータが
印字され、写真貼付領域３１に写真３４が貼付されたも
のを図３（ｂ）に示す。

【００１８】次に本発明のＩＤカード発行システムによ
り発行されたＩＤカード２０を図４に示す。ＩＤカード
はカード基材２１上に顔写真画像記録領域２２、属性情
報記録領域２３をそれぞれ形成してなり、カード全面も
しくは各記録領域を透明保護層（図示しない）で覆って
もよく、さらに他の記録手段として磁気ストライプ２
４、ＩＣチップを有するＩＣモジュールを埋め込み。磁
気カード、ＩＣカードとしてもよい。また必要に応じ
て、ＩＤカードにエンボス加工を施すことも可能であ
る。エンボス加工を施す場合もエンボスデータと属性デ
ータが一致する必要があり、特定キーをエンボスデータ
において決定しておき、属性データ、エンボスデータ、
写真画像データとをマッチングさせることも可能であ
る。

【００１９】本発明の第１の実施例を図５のＩＤカード
を発行する処理手順を示すフローチャートを参照し、説
明する。写真画像として記録される画像情報と画像情報
を特定する特定キーが記入されたＩＤカード発行台紙３
０を画像情報入力装置１３により読み取り、画像データ
入力を行い、一旦記憶装置に各人毎に各ファイルに記憶
される（Ｓ００１）。入力された画像情報から画像を特
定する前記特定キーを予め設定された位置から特定キー
抽出手段により抽出する（Ｓ００２）。抽出された特定
キーは画像処理手段によりイメージデータ（画像デー
タ）からコードデータ（文字データ）化される（Ｓ００
３）。

【００２０】次にＩＤカードに文字画像として記録され
る例えば名前、住所、電話番号、所属部署、生年月日、
社員番号・職員番号・入室許可番号などのＩＤコード等
の属性データである複数の異なる文字情報を入力装置１
１により入力し、一旦記憶装置に各人毎に各ファイルに
記憶される（Ｓ００４）。この属性データの中から画像
データとの照合用に用いる対応キーを対応キー決定手段
により決定する（Ｓ００５）。この対応キーは、例えば
社員番号・職員番号・入室許可番号などのＩＤコードで
あるような個人を特定するデータであればよく、また予
め装置上で特定しておけば、この時点での設定は不要で
あり、とくに大量のＩＤカードを発行する場合のデータ
処理には有用である。次に、文字情報を表す対応キーと
画像情報を表す特定キーの一致を判定手段により判定す
るデータのマッチングを行う（Ｓ００６）。一致しない
場合はエラーとされ、次のカード発行処理が行われる。
（Ｓ００６）の判定手段による一致の判定から、（Ｓ０
０１）で入力された画像データと（Ｓ００３）で入力さ
れた文字情報を合わせて予め設定されたレイアウト情報
に基づき、カードプリンタ装置にデータ出力しＩＤカー
ドが発行される（Ｓ００７）。このように、第１の実施
例では、多量のＩＤカードを発行する場合に、各個人の
属性データと画像データをそれぞれ別に入力するもの
の、同一カード基材上に出力する際に、データの不一致
を生じることなく、しかもデータの一致も属性データの
一つから選択するため、画像情報を表す特定キーの付加
のみで、全体としてカード発行にかかる手間も大幅に削
減できる。さらに画像データは発行する数だけ先にＩＤ
カード発行台紙３０から入力しておき、属性データとマ
ッチングさせながらカード基材上に印刷することができ
るため、作業中の無人化が図ることができる。もちろん
画像データの入力順序は属性データと揃っている必要は
なく、ランダムに入力してもよい。

【００２１】次に本発明の第２の実施例を図６のＩＤカ
ードを発行する処理手順を示すフローチャートを参照
し、説明する。写真画像として記録される画像情報と画
像情報を特定する特定キーが記入されたＩＤカード発行
台紙３０上の画像情報を特定する特定キー部分のみを読
み取るように予め設定された画像情報入力装置１３を操
作し、画像データ入力を行い（Ｓ０１１）、前記特定キ
ーを特定キー抽出手段により抽出する（Ｓ０１２）。入
力された特定キーは画像処理手段によりイメージデータ
（画像データ）からコードデータ（文字データ）化され
る（Ｓ０１３）。

【００２２】次にＩＤカードに文字画像として記録され
る例えば名前、住所、電話番号、所属部署、生年月日、
社員番号・職員番号・入室許可番号などのＩＤコード等
の属性データである複数の異なる文字情報を入力装置１
１により入力し、一旦記憶装置に各人毎に各ファイルに
記憶される（Ｓ０１４）。この属性データの中から画像
データとの照合用に用いる対応キーを対応キー決定手段
により決定する（Ｓ０１５）。この対応キーは、例えば
社員番号・職員番号・入室許可番号などのＩＤコードで
あるような個人を特定するデータであればよく、また予
め装置上で特定しておけば、この時点での設定は不要で
あり、とくに大量のＩＤカードを発行する場合のデータ
処理には有用である。なお、上記属性データである複数
の異なる文字情報は、まず予め設定されている対応キー
に相当するデータを読み出し、読み出された画像情報を
特定する特定キーと照合させた後、文字画像として記録
される属性データと顔写真として記録される画像情報を
入力させてもよく、これによれば一致しないデータが生
じた場合、データの入力に無駄を生じることがなく、入
力に伴う時間を節約することができ作業効率を向上させ
ることが可能である。

【００２３】次に、文字情報に対応する対応キーと画像
情報に対応する特定キーの一致を判定手段により判定す
るデータのマッチングを行う（Ｓ０１６）。一致しない
場合はエラーとされ、次のカード発行処理が行われる。
（Ｓ０１６）の判定手段による一致の判定から、（Ｓ０
１１）で入力された画像データと（Ｓ０１４）で入力さ
れた文字情報を合わせて予め設定されたレイアウト情報
に基づき、カードプリンタ装置にデータ出力しＩＤカー
ドが発行される（Ｓ０１７）。

【００２４】写真画像の入力及び属性データの入力はど
ちらが先であってもよく、また同時に行うようにしても
よい。このように、第２の実施例では、多量のＩＤカー
ドを発行する場合に、各個人の属性データを予め入力さ
れている情報から読み出し、画像データを別途入力する
ものが、同一カード基材上に出力する際に、データの不
一致を生じることなく、しかもデータの一致も属性デー
タの一つから選択するため、画像情報を表す特定キーの
付加のみで、全体としてカード発行にかかる手間も大幅
に削減できる。なお、画像情報も予め記憶手段に記憶し
ておいてもよく、この場合は特定キーに相当するコード
データを予め外部から付加しておくか、或いは写真画像
とともに画像情報を特定する特定キーを同時に読み取
り、特定キーに相当するコードデータを画像処理により
抽出し、画像データとともに記憶させておいてもよい。
さらに、特定キーにチェックデジットを付加させておく
ことにより、特定キーの真偽判定を行うことも可能であ
る。

【００２５】特定キーにチェックデジットを付加させて
おくことにより、特定キーの真偽判定を行う場合を、上
記した第１の実施例と第２の実施例にそれぞれ付加した
実施例として図７、図８に示す。図７、図８のそれぞれ
（Ｓ０２４）、（Ｓ０３４）の特定キーチェックにおい
て特定キーに付加されたチェックデジットを確認するこ
とにより、入力される写真画像、即ち発行されるカード
が正規のものか真偽を判定することができる。

【００２６】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、各個
人の複数の異なる属性情報、例えば名前、住所、電話番
号、所属部署、生年月日、ＩＤコード等と、フルカラー
の顔写真画像情報とを各々対応するキーにより、マッチ
ングを行うため、異なる入力ルートで入力される各情報
を、正確な組み合わせをカード上にプリントアウトする
ことが可能であり、多量のＩＤカードを発行する場合
に、しかもデータの一致も各個人の属性データの一つか
ら選択するため、画像情報を表す特定キーの付加のみ
で、全体としてカード発行にかかる手間も大幅に削減で
きる。また画像データと属性データを別々に保持するの
で情報の更新が必要になった場合は、それぞれ更新する
ことができ、データは記憶手段に記憶させておけば、再
発行時に利用すれば、発行処理が簡易化される。さらに
画像データと属性データを各々対応するキーにより、マ
ッチングが可能であるため、画像データと属性データが
個人毎に順番に揃えられていなくても、検索処理などに
より、該当データを揃え、容易に正確にＩＤカードを発
行することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＩＤカード発行システムの構成を示す
図である。

【図２】カードプリンタ装置の一例を示す構成図であ
る。

【図３】（ａ）は画像入力を行うための原稿写真の貼付
するＩＤカード発行台紙を説明する図であり、（ｂ）は
画像入力を行うための原稿写真を貼付したＩＤカード発
行台紙を説明する図である。

【図４】本発明のＩＤカード発行システムにより発行さ
れたＩＤカードの平面図である。

【図５】本発明の第１の実施例を表すＩＤカードを発行
する処理手順を示すフローチャートである。

【図６】本発明の第２の実施例を表すＩＤカードを発行
する処理手順を示すフローチャートである。

【図７】本発明の他の実施例を表すＩＤカードを発行す
る処理手順を示すフローチャートである。

【図８】本発明の他の実施例を表すＩＤカードを発行す
る処理手順を示すフローチャートである。

【図９】本発明のＩＤカード発行システムに用いられる
カードプリンタ装置中の印刷装置の概略拡大図である。

【図１０】本発明のＩＤカード発行システムのカードプ
リンタ装置に用いられる転写リボンの平面図である。

【符号の説明】

１ ＩＤカード発行システム １１ 入力装置 １２ 画像処理制御装置 １３ 画像情報入力装置 １４ カードプリンタ駆動制御装置 １５ カードプリンタ装置 ２０ ＩＤカード ３０ ＩＤカード発行台紙 ５０ 転写リボン

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カード基材上に複数種の情報を形成するＩ
   Ｄカード発行システムにおいて、画像情報及び該画像情
   報を特定する特定キーを読み取り、入力を行う画像情報
   入力手段と、入力された画像情報から画像を特定する前
   記特定キーを抽出する特定キー抽出手段と、前記特定キ
   ーの画像を処理し、文字情報とする画像処理手段と、複
   数の異なる文字情報を入力する入力手段と、前記特定キ
   ーに対応する対応キーを複数の異なる文字情報から決定
   する対応キー決定手段と、前記特定キーと前記対応キー
   の一致を判定する判定手段と、前記判定手段による一致
   の判定により、前記入力情報及び前記画像情報を予め設
   定されたレイアウト情報に基づき、前記カード基材上に
   前記入力情報及び前記画像情報を出力する出力手段を具
   備してなることを特徴とするＩＤカード発行システム。
2. 【請求項２】同一カード基材上に出力される対応づけら
   れた画像情報と文字情報の照合をおこなう画像情報及び
   文字情報照合方法において、画像情報に付加され、該画
   像情報を特定する特定キーを読み取り、文字情報に変換
   し、前記画像情報に対応する複数の異なる文字情報から
   前記特定キーに対応する対応キーを決定し、特定キーと
   対応キーとの一致を照合することを特徴とする画像情報
   ・文字情報照合方法。
3. 【請求項３】前記対応キー及び前記特定キーが複数の異
   なる文字情報の一つであることを特徴とする請求項１記
   載のＩＤカード発行システム。
4. 【請求項４】前記特定キーに対応する対応キーを複数の
   異なる文字情報から決定する対応キー決定手段は、検索
   手段であることを特徴とする請求項１記載のＩＤカード
   発行システム。
5. 【請求項５】前記入力手段は、キーボードであることを
   特徴とする請求項１記載のＩＤカード発行システム。
6. 【請求項６】前記入力手段は、予め該当する情報が記憶
   されてなる磁気情報読み取り装置、光学情報読み取り装
   置であることを特徴とする請求項１記載のＩＤカード発
   行システム。
7. 【請求項７】前記画像情報入力手段は、光学情報読み取
   り装置であることを特徴とする請求項１記載のＩＤカー
   ド発行システム。
8. 【請求項８】前記出力手段は熱昇華転写および／または
   熱溶融転写プリンタからなることを特徴とする請求項１
   記載のＩＤカード発行システム。