JP3247725B2 - Idカード発行システム - Google Patents

Idカード発行システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像入力部と画像編集・
出力部とを分離させ、スムーズなカード発行を可能にし
たIDカード発行システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、さまざまなIDカードが発行され
て各方面で利用されているが、カード類は金銭の処理と
密接な関係があるために、カード使用における安全性の
向上が不可欠である。そのため、種々な対策、例えばユ
ーザ本人確認のための暗証番号システムの採用、指紋の
確認、顔写真の導入等が考えられている。これらの中で
顔写真の導入がヒューマンインターフェースやコストの
点で優れており、顔写真を埋め込んだIDカードが作成
されているが、手作業を伴って作成に時間がかかってし
まう。
【0003】さらに、顔写真のような画像データと、各
個人の属性データとが大量に存在する場合に、これらを
各個人毎に正確にドッキングさせ、かつ能率的にプリン
トアウトしてIDカードを発行できることが望ましい。
【0004】このような状況に鑑み、本出願人は名前、
社員番号のような属性情報と顔写真のような画像情報を
互いに対応付け可能にして入力し、対応付けした情報を
レイアウト処理することにより、正確に属性情報と画像
情報をマッチングさせ、量産性よくカード作成ができる
IDカード作成システムを既に提案している(特願平1
ー217117号)。
【0005】このシステムにおいては、図3に示すよう
に、例えば個人の名前、社員番号、住所、電話番号等の
各個人毎の属性情報に、対応付け情報(個人を特定する
番号)を割り付けた属性情報ファイルを作成し、必要に
応じて磁気テープ、画像用メモリ、フロッピーディスク
等に記憶させておき、図2に示す属性情報入力装置5よ
り画像・文字編集装置4へ入力する。属性情報入力装置
5はフロッピーディスク、磁気テープ等からなるが、キ
ーボードてあってもよい。
【0006】一方、例えば熱転写プリンタ、インクジェ
ットプリンタ等を用い、図4に示すように各個人に割り
付けた前述の対応付け情報を、例えばバーコード化して
普通紙にバーコード16を印字し、写真貼付領域17を
形成した写真貼り込み台紙15を作成する。対応付け情
報に対応するパターンは、バーコード以外にもOCR、
OMR等の機械読み取り可能なパターンであればなんで
もよい。この写真貼付領域17に写真18を貼付し、C
CDスキャナ、テレビカメラ、電子スチルカメラ等から
なる図2の画像入力装置1でバーコードとともに写真を
撮影し、画像・文字編集装置4へ入力する。
【0007】読み込んだイメージデータ及びバーコード
は、図5に示すように属性情報と同様にファイル化して
記憶させ、再利用可能にしておく。
【0008】なお、手書きのサインは筆圧によって濃度
が異なるので階調を有する画像であり、必要に応じて写
真画像と同様にイメージデータとして取り込むようにし
てもよい。
【0009】また、写真画像データの取り込みは、写真
台紙に貼付されたものに限らず、直接本人を撮影したデ
ータをそのまま取り込むようにすることも可能であり、
もちろん複数の撮影装置を通してデータを取り込むこと
も可能である。
【0010】そして、図3に示す属性情報ファイルから
各個人の名前、社員番号等のコード情報を読み出し、ま
た図5に示す写真画像データファイルから写真情報を読
み出すと共に、属性情報と写真情報に割り付けられた対
応付け情報を突き合わせることによりコード情報と写真
情報とをマッチングさせて両者の対応付けを行う。
【0011】この対応付けは同じ対応付け情報の属性デ
ータとイメージデータとを読み出して結合すればよいの
で、対応付けは任意の順序で行うことができ、また一人
であっても、複数であっても柔軟に対応することができ
るとともに、同一対応付け情報のデータを結合するの
で、正確に、かつ大量のデータであっても能率よく処理
することが可能である。対応付けしたイメージデータと
属性データのセットは、適宜光ディスク等に記憶させて
データファイル化し、再利用可能にしておく。
【0012】次に、どのような配置によって文字や写真
をカードへプリントアウトするかのレイアウト処理を行
う。
【0013】このレイアウト処理は、例えば図6に示す
ようなレイアウト情報を参照して行われる。すなわち、
項目A、項目Bが文字であり、項目aが手書きのサイ
ン、項目bが写真画像であるとすると、それぞれ位置情
報(X,Y)、サイズ(たて,よこ)がそれぞれ設定さ
れ、また文字データについては文字種、文字サイズ、文
字間隔が設定され、これらの設定値に基づいて、例えば
図7に示すようなレイアウトが決定される。
【0014】レイアウトが決まると、次に、写真画像デ
ータと属性データとを、別途用意した生カードにプリン
トアウトするが、この際、写真や手書きのサインのよう
な階調画像は昇華転写方式とし、名前、バーコード等の
非階調画像は溶融転写方式とすれば、それぞれの転写方
式の特性を活かしたプリントアウトを行うことができ
る。すなわち、バーコードリーダやOCR装置は赤外線
を用いて情報の検出を行うので、バーコードや文字情報
は赤外線吸収を生ずることが必要であり、階調画像の記
録には熱エネルギに応じて濃度が滑らかに変化する昇華
転写方式が適しているが、染料を用いるので赤外線吸収
特性が小さく、溶融転写方式は2値表現であるが、顔料
を使用するので赤外線吸収特性が得られる。そこで、写
真のような階調画像は昇華転写方式とすることにより目
視に適した記録を行い、名前、バーコード等の非階調画
像は溶融転写方式とすることにより機械読取りに適した
記録を行うことができる。なお、バーコードリーダやO
CR装置が染料に対しても感度を有するものであれば昇
華転写方式のみでプリントアウトすれば、装置を簡素化
することができる。また、昇華染料層中に赤外線吸収染
料を添加することより、OCRセンサの検出感度を向上
させることやOCRセンサの波長域の選択範囲を広げる
ことが可能である。前記赤外線吸収染料としては、例え
ばアゾ系、ノナシアニン系、スクアリン系の染料が挙げ
られる。もちろん、必要に応じて溶融転写方式のみでプ
リントアウトするようにしてもよい。
【0015】なお、大量にカード発行するような場合に
は、複数のプリンタを設置してプリントアウトするよう
にしてもよく、その場合、すべて昇華転写方式のプリン
タ、あるいはイメージ情報に対しては昇華転写方式、コ
ード情報に対しては溶融転写方式を採用したプリンタと
いうような構成にしてもよい。
【0016】また、画像処理により写真情報の拡大、縮
小等を行って記録することも可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記システ
ムは、画像入力装置と画像・文字編集装置とをセットに
したものであるため、システム全体は移動性に劣り、遠
隔地の人のカードを作成する場合は、顔写真を送付して
もらい、その顔写真により画像入力する「写真方式」に
ならざるを得なかった。このような写真方式の場合、 写真撮影後の現像から焼付、また写真受渡しの準備に
時間がかかる。
【0018】写真受渡し用台紙の作成及びデリバリー
に時間がかかる。
【0019】写真撮影時に撮影対象者と写真の照合確
認が困難である。
【0020】一度撮影したものである写真を再撮影す
ることになり、直接撮影する場合より画像劣化のおそれ
がある。
【0021】等の問題がある。
【0022】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、画像入力までの準備時間を短縮し、撮影対象者と画
像データの照合を容易にし、かつ画像品質を向上し、ま
た画像入力を効率的に行うことができるIDカード発行
システムを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のI
Dカード発行システムにおいては、画像情報を取り込む
画像入力手段、画像入力手段に接続され、記憶媒体への
画像データの書き込み/読み出しを行う記憶媒体駆動手
段を有する画像入力部と、少なくとも記憶媒体への画像
データの書き込み/読み出しを行う記憶媒体駆動手段、
属性情報入力手段が接続された画像・文字編集手段を有
する編集・出力部とからなり、画像入力部を編集・出力
部から分離するとともに、前記画像入力手段は、画像入
力装置に予め入力した属性情報、対応付け情報を検索し
てから被写体を撮影することで、対応付け情報とともに
画像を入力することを特徴とする。
【0024】
【0025】
【作用】本発明は、画像入力部と画像編集・出力部とを
分離し、画像入力部で画像情報の入力を行って、対応付
け情報とともに記憶媒体に記憶する。画像入力部には、
予め属性情報ファイルを読み込ませ、属性情報、対応付
け情報を検索してから被写体を撮影し、画像入力時に属
性情報として画像入力済サインを書き加える。画像入力
済の属性情報は、フロッピーディスク等の記憶媒体に記
憶される。この画像データ及び属性データが記憶された
記憶媒体を画像編集・出力部で読み取り、それぞれに割
り当てられた対応付け情報を用いて属性情報と画像情報
とを対応させ、必要な編集、レイアウト処理を行ってカ
ード基材上にプリントアウトする。その結果、画像入力
までの準備時間を短縮し、画像入力部の移動性を向上さ
せ、撮影対象者での所在地での画像入力が可能となる。
また直接写真画像の入力が可能となり、画像品質を向上
させることができ、撮影時にキーコードとともに画像が
入力されることにより、撮影対象者と画像データの照合
を容易に行うことができ、また、複数画像の平行入力が
可能になる。
【0026】
【実施例】図1は本発明のIDカード発行システムの構
成を示すブロック図である。図中、1は画像入力装置、
2は光磁気ディスク、3a、3bは光磁気ディスクドラ
イブ装置、4は画像・文字編集装置、5は属性情報入力
装置、6はプリント装置、7はフロッピーブィスクであ
る。
【0027】本発明は、図1に示すように、画像入力部
と編集・出力部とを分離したことを特徴とし、画像入力
装置1と画像・文字編集装置4のそれぞれに光磁気ディ
スクドライブ装置3a、3bが接続されている。
【0028】画像入力装置1はビデオカメラ等の撮影装
置とパソコン等のデータ処理装置からなり、データ処理
装置に予め、撮影対象範囲の属性情報ファイルを読み込
ませておき、例えば遠隔地で直接本人を撮影すると、画
像データは対応付けのための情報とともにデータとして
取り込まれ、光磁気ディスクドライブ装置3aより光磁
気ディスク1に書き込まれる。対応付けのための情報は
同時に撮影しても、あるいはキーボード等を使用してデ
ータ処理装置から入力してもよい。また、図4で説明し
たように顔写真を台紙に貼付し、対応付け情報とともに
撮影して画像情報を光磁気ディスク1に記憶させるよう
にしてもよい。また、画像入力装置1は1台でなく、複
数台設置して同時に入力作業を行うようにしてもよい。
属性情報は、光磁気ディスク7に取り込まれた画像情報
に対応する属性情報がフロッピーディスク7に書き込ま
れる。
【0029】画像情報を記憶させた光磁気ディスク2
は、編集・出力部の光磁気ディスクドライブ装置3bよ
り画像・文字編集装置4に読み込まれる。もちろん、光
磁気ディスク2は他の記憶媒体に置き換えてもよい。
【0030】一方、属性情報を記憶させたフロッピーデ
ィスク7は、画像・文字編集装置4の属性情報入力装置
5より読み込まれ、光磁気ディスクドライブ装置3bか
ら入力された写真情報と属性情報とが対応付けられ、前
述したようなレイアウト処理を行ってプリント装置6よ
りプリントアウトされる。
【0031】このように、画像入力部を編集・出力部と
分離することにより、画像入力部の移動性が向上し、任
意の場所での画像入力ができるため、より適用範囲を広
げることが可能となり、また、画像データは光磁気ディ
スク等の記憶媒体に記憶されているため、単にカード作
成用のみならず、必要に応じて他の用途に用いることも
可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像入力
部と編集・出力部とを分離することにより、画像入力部
の移動性が向上し、撮影対象者での所在地での画像入力
が可能となり、また直接写真画像の入力ができるため、
写真方式の問題点である画像入力までの準備時間の大幅
な短縮ができるとともに、画像品質を向上させることが
できる。
【0033】また、撮影時にキーコードを入力すること
により、撮影対象者と画像データの照合を容易に行うこ
とができ、複数画像の平行入力が可能になり、画像入力
時間を短縮することができる。また、記録媒体に記録し
た写真画像データをIDカード発行以外の用途にも活用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のIDカード発行システムの構成ブロ
ック図である。
【図2】 従来のIDカード発行システムの構成ブロッ
ク図である。
【図3】 データ構造を示す図である。
【図4】 貼り込み台紙の作成を説明するための図であ
る。
【図5】 データ構造を示す図である。
【図6】 レイアウト処理を説明するための図である。
【図7】 レイアウト処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1…画像入力装置、2…光磁気ディスク、3a、3b…
光磁気ディスクドライブ装置、4…画像・文字編集装
置、5…属性情報入力装置、6…プリント装置、7…フ
ロッピーディスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B42D 203:00 G07F 7/08 M (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 5/00 - 15/10 B41M 5/26 G06F 17/60 G06K 17/00 G07F 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を取り込む画像入力手段、画像
    入力手段に接続され、記憶媒体への画像データの書き込
    み/読み出しを行う記憶媒体駆動手段を有する画像入力
    部と、少なくとも記憶媒体への画像データの書き込み/
    読み出しを行う記憶媒体駆動手段、属性情報入力手段が
    接続された画像・文字編集手段を有する編集・出力部と
    からなり、画像入力部を編集・出力部から分離するとと
    もに、前記画像入力手段は、画像入力装置に予め入力し
    た属性情報、対応付け情報を検索してから被写体を撮影
    することで、対応付け情報とともに画像を入力すること
    を特徴とするIDカード発行システム。
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