JP4117675B2 - 顔写真付カード用データの作成方法及び作成プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は顔写真付カード用データの作成方法及び作成プログラムに係り、特に個人情報が記録されたカードに顔写真が付加された顔写真付カードを作成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の顔写真付カードの作成方法として、特許文献1に記載の写真入りIDカードの製造方法が提案されている。
【0003】
この写真入りIDカードの製造方法は、氏名と社員コード等を示すバーコードとが表示された名札とともに人物を撮影して印画紙にプリントし、この印画紙にプリントされた顔写真とバーコードとをスキャナで読み取り、この読み取ったバーコード(即ち、社員コード)により各社員の氏名、生年月日その他の属性データが登録されているデータファイルから対応する社員の属性データを求め、これをプリンタ部へ出力する。プリンタ部は上記属性データをIDカード上に文字データとしてプリント出力すると同時に、前記読み取った顔写真の画像データを内部処理によって顔写真の部分のみをトリミングし、IDカード上にプリント出力するようにしている。
【0004】
一方、人物の上半身が撮影された画像から人物の顔面が所定のサイズのトリミング枠の所定の位置に入るように自動的にトリミングする自動トリミング装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
【0005】
この特許文献2に記載の自動トリミング装置は、トリミングに際して以下のようにして顔面の位置を決定するようにしている。まず、人物の上半身が撮影された画像の中から人物の頭頂を検出し、続いて頭頂の下方近傍の肌色の領域を抽出し、この領域を人物の顔面画像として認識する。このようにして認識した顔面画像からあご位置を検出し、前記検出した頭頂及びあごの位置から顔面の位置を決定するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−199080号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2000−36032号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載のIDカードの製造方法は、人物とともに社員コードを示すバーコードを含む名札を撮影するようにしたため、その撮影画像がプリントされた写真プリントからバーコード(即ち、社員コード)を読み取ることができるが、数字やアルファベット等からなる写真コード(文字情報)をそのまま読み取るのは難しい。
【0009】
また、特許文献1には、写真プリントから読み取った画像データを内部処理によって顔写真の部分のみをトリミングする記載があるが、そのトリミングを行う内部処理の具体的な記載はない。
【0010】
更に、特許文献1に記載のIDカードの製造方法は、写真プリントからトリミングして顔写真の画像データを取得すると同時に、その画像データをプリント部に出力してその顔写真の人物の属性データがプリントされたIDカードにプリントする必要があり、顔写真の画像データの利用時期に制限がある。これは、写真プリントからトリミングされた顔写真の画像データには名前が付けられておらず、直ちに利用しない場合には、どの写真プリントからトリミングされた顔写真の画像データであるかが不明になるからである。
【0011】
一方、特許文献2には、肌色の領域を人物の顔面画像として認識し、この顔面画像に基づいて人物の上半身が撮影された画像の中から所望の顔写真をトリミングする技術が開示されているが、特許文献2に記載の装置は、人物の上半身が撮影された画像の中から免許証、パスポート等の種々の証明書用の肖像写真をトリミングするものであり、顔写真付カード用データや顔写真付カードを作成するものではない。
【0012】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、原画像からトリミングして顔写真を作成するための該原画像の作成が容易であり、また、トリミングして作成した顔写真を保存する顔写真ファイルに自動的に且つ適切なファイル名を付けることができ、特に多数の顔写真付カードを誤りなく且つ短時間で発行することが可能な顔写真付カード用データの作成方法及び作成プログラムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、個人情報が記録されたカードに顔写真が付加された顔写真付カードを作成するための顔写真付カード用データの作成方法において、第1の色を背景にした人物と該人物を特定する文字情報が前記第1の色と色相の異なる第2の色の色枠内に記入された表示板とが同時に撮影されたカラーの原画像をデジタルデータとして取り込む工程と、前記取り込んだ原画像から肌色の領域を抽出することにより顔を検出する工程と、前記検出した顔に基づいて前記原画像におけるトリミング範囲を決定し、該トリミング範囲内の画像から所望の顔写真のデジタルデータを作成する工程と、前記取り込んだ原画像から前記表示板の色枠内のイメージ情報を抽出し、該イメージ情報を文字認識して文字コード情報を自動生成する工程と、前記作成した顔写真を画像ファイルにして保存する際に前記自動生成した文字コード情報をファイル名にして保存する工程と、人物を特定する文字コード情報と該人物の個人情報とが関連付けられて記録されたテキスト情報と、前記文字コード情報をファイル名とする顔写真ファイルとを前記文字コード情報を基に自動的に照合し、それぞれ対応する顔写真ファイルの顔画像とその顔写真の人物の個人情報とに基づいて顔写真付カード用データを作成する工程と、を含むことを特徴としている。
【0014】
請求項1に係る発明は、まず、所定の条件で撮影されたカラーの原画像をデジタルデータとして取り込む。撮影の条件としては、人物の背景を第1の色(例えば、請求項2に示すように青色)のスクリーンとし、また、その人物を特定する学生番号、社員番号等の文字情報が前記第1の色と色相の異なる第2の色(例えば、請求項2に示すように赤色)の色枠内に記入された表示板ととにもカラー撮影する。
【0015】
撮影装置としては、デジタルカメラが好ましいが、銀塩カメラでもよい。銀塩カメラの場合には、ネガフイルムや写真プリントをスキャナで読み取ることによりデジタルデータにする。また、この人物等が写し込まれた原画像のデジタルデータは、インターネット等のネットワークを介して所定のサーバにアップロードされたものでもよい。
【0016】
次に、上記のようにして取り込んだカラーの原画像から肌色の領域を抽出することで顔を検出する。尚、背景色との違いから肌色の領域(即ち、顔)の抽出を正確に行うことができる。続いて、前記検出した顔に基づいて原画像におけるトリミング範囲を決定する。例えば、顔の上端から上方に一定のマージンをとり、同様に顔の下端から下方に一定のマージンをとることで、顔写真の上下方向のトリミング範囲を決め、また、要求されている顔写真のアスペクト比に基づいて顔を中心とする左右方向のトリミング範囲を決める。
【0017】
このようにして決定したトリミング範囲内の画像から顔写真のデジタルデータを作成し、これに原画像とともに撮影された文字情報のファイル名を付けて保存する。前記ファイル名は自動的に生成される。まず、原画像から表示板の色枠内のイメージ情報を抽出する。尚、色枠の色は背景色と色相が異なるため、色枠は正確に検出することができ、その結果、色枠内のイメージ情報も正確に抽出することができる。続いて、抽出したイメージ情報をOCR(optical character reader)光学的文字読取装置等に使用されている文字認識ソフトにより文字認識して文字コード情報を自動生成するようにしている。
【0018】
上記のようにして人物を特定する文字コード情報をファイル名とする顔写真ファイルを作成することができる。一方、発注者から直接テキストデータで受け取ったり、又は紙ベースで受け取ってキーボード等で入力された人物を特定する文字コード情報と該人物の個人情報とが関連付けられて記録されたテキスト情報と、前記顔写真ファイルとを文字コード情報を基に自動的に照合し、顔写真ファイルの顔画像とその顔写真の人物の個人情報とに基づいて顔写真付カード用データを作成するようにしている。
【0019】
請求項1に記載の顔写真付カード用データの作成方法において、請求項2に示すように前記第1の色は青色であり、前記第2の色は赤色であることを特徴としている。青色(ブルーバック)は撮影画像中から人物を認識する上で一般的に使用されるものであり、赤色は青色と明確に区別することができる色である。
【0020】
請求項3に係る顔写真付カードの作成方法は、請求項1に記載の顔写真付カード用データの作成方法によって作成された顔写真付カード用データに基づいてカードプリンタにより顔写真付カードを発行することを特徴としている。
【0021】
請求項4に係る顔写真付カードの作成方法は、請求項1に記載の顔写真付カード用データの作成方法によって作成された顔写真付カード用データに基づいて顔写真付カードの確認用画像をネットワークを介してカード発注者等の顧客に見せる工程と、前記顧客からの注文の確認指示があると、前記顔写真付カード用データに基づいてカードプリンタにより顔写真付カードを発行させる工程と、を有することを特徴としている。顔写真付カードの確認用画像をネットワークを通じて顧客に確認して貰ってからプリントすることで、より正確な顔写真付カードを発行することができる。尚、文字等の修正指示もネットワークを通じて受け取ることができ、顔写真付カード用データやテキスト情報の修正も可能である。
【0022】
請求項3又は4に記載の顔写真付カードの作成方法において、請求項5に示すように前記顔写真付カードは、学生証、社員証、会員証、入館証、診察券、キャッシュカード、クレジットカード又は名刺であることを特徴としている。
【0023】
請求項6に係る発明は、個人情報が記録されたカードに顔写真が付加された顔写真付カードを作成するための顔写真付カード用データの作成プログラムであって、第1の色を背景にした人物と該人物を特定する文字情報が前記第1の色と色相の異なる第2の色の色枠内に記入された表示板とが同時に撮影されたカラーの原画像をデジタルデータとして取り込む機能と、前記取り込んだ原画像から肌色の領域を抽出することにより顔を検出する機能と、前記検出した顔に基づいて前記原画像におけるトリミング範囲を決定し、該トリミング範囲内の画像から所望の顔写真のデジタルデータを作成する機能と、前記取り込んだ原画像から前記表示板の色枠内のイメージ情報を抽出し、該イメージ情報を文字認識して文字コード情報を自動生成する機能と、前記作成した顔写真を画像ファイルにして保存する際に前記自動生成した文字コード情報をファイル名にして保存する機能と、人物を特定する文字コード情報と該人物の個人情報とが関連付けられて記録されたテキスト情報と、前記文字コード情報をファイル名する顔写真ファイルとを前記文字コード情報を基に自動的に照合し、それぞれ対応する顔写真ファイルの顔画像とその顔写真の人物の個人情報とに基づいて顔写真付カード用データを作成する機能と、をコンピュータに実現させることを特徴としている。尚、上記各機能を別々のソウトウエアで実現するようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る顔写真付カード用データの作成方法及び作成プログラムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0025】
図1は本発明に係る顔写真付カード用データの作成方法が適用される全体のシステム構成を示す図であり、特に顔写真付カードとして各地の学校に在籍している学生の顔写真付カードを発行するシステムに関して示している。
【0026】
図1において、カード作成用サーバ10は、インターネットに接続され、各地の学校からインターネットを通じて顔写真付カード(学生証)の注文を受け付け、学生証を発行するための顔写真付カード用データを作成する機能を有している。
【0027】
このカード作成用サーバ10には、学生証を作成しようとする学生と、その学生の学生番号とが同時に写し込まれたカラーの原画像12がネットワークを介してアップロードされる。
【0028】
図2(A)は原画像12の一例を示している。同図(A)に示すように原画像12は、青色スクリーンを背景(ブルーバック)にした学生の上半身の画像12aと、学生の氏名と学生番号とが赤枠13a内に記入された表示板13とを含む画像である。
【0029】
次に、上記原画像12を取得する手順について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
〔ステップS10〕
まず、学生の氏名と学生番号とが併記された名札をプリント出力する。この名札を赤枠ホルダに挿入することで、表示板13を準備する。尚、名札は、数字又は数字とアルファベットの組み合わせからなる学生番号のみが記録されたものでもよい。また、表示板13は、赤枠の小型ホワイドボードに学生番号を手書きで記入したものでもよい。
〔ステップS12〕
デジタルカメラにより青色スクリーンを背景にして学生の上半身と、前記準備した表示板13とを同時にカラーで撮影する。この撮影は、デジタルカメラ、三脚、バックスクリーン、撮影チェア、影消しストロボセット等の撮影セットを使用して行うのが好ましい。
〔ステップS14〕
撮影した原画像12をデジタルカメラ内のメモリカードに記録する。尚、メモリカードに記録される原画像12は、DCF(Design rule for Camera File system: デジタルカメラの統一記録フォーマット) などによる命名規則により自動生成されるフォルダ名及びファイル名が付けられて保存される。
〔ステップS16〕
学生全員の撮影が終了していない場合には、ステップS10に戻り、学生全員の撮影が終了すると、学生証用の撮影は終了する。
【0030】
図1に戻って、上記のようにしてデジタルカメラによって撮影され、メモリカードに記録された原画像の画像ファイルは、顧客(学生課14)のパソコンからネットワークを通じてカード作成用サーバ10にアップロードされる。
【0031】
また、学生課14では、図4に示すように各学生の学生番号とともに、各学生の氏名等の個人情報をテキスト情報として準備し、上記画像ファイルとともに、このテキスト情報16もカード作成用サーバ10にアップロードする。尚、通常、学生課14は、各学生の個人情報を学生番号で管理しており、その管理している情報又はその情報の必要部分を前記テキスト情報として使用することができる。
【0032】
更に、学生課14からは、学生証のレイアウト情報(顔写真の大きさ、文字情報の配置や大きさ)、校章等のロゴを印刷する場合にはそのロゴファイル、及びカード情報(ICカード、磁気カード、バーコード付カード等のカードの種類、カードの材質等)の各種の情報もカード作成用サーバ10に送られる。尚、レイアウト情報は、複数のサンプルから適宜選択し、その選択したサンプルの情報でもよい。
【0033】
次に、各学生の原画像12とテキスト情報16とを取り込んだカード作成用サーバ10の作用について説明する。
【0034】
まず、原画像12から学生証に印刷する顔写真をトリミングし、その顔写真が保存される顔写真ファイルを作成する作成手順について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
〔ステップS20〕
デジタルデータとして取り込んだ原画像12の色調、階調を補正する。尚、デジタルカメラで色調、階調の補正が既に行われているものは、このステップを省略することができる。
〔ステップS22〕
色調及び階調の補正が終了している原画像12の中から顔の領域を抽出する。この顔の領域の抽出は、図2(B)に示すように青色の広い領域(ブルーバックの領域)から学生の上半身の画像12aが写されている領域を特定し、この上半身の画像12aの中の肌色の領域を抽出することによって行う。肌色の領域の抽出方法としては、例えば、ある画素の色調及び階調が顔の肌色と見なすことができる所定の範囲の色調及び階調に入っているかどうかを判定し、顔の肌色と判定されると、その画素に隣接する画素についても同様な判定を行い、これを順次繰り返し判定して肌色の領域を拡張していくことで顔の領域を抽出する。
【0035】
また、肌色の領域の抽出後、その抽出した領域の大きさや形によって、顔以外の肌色の領域を排除するようにすれば、顔の領域を正確に抽出することができる。
〔ステップS24〕
顔の領域が抽出されると、その領域を基準にして原画像12からトリミングする顔写真のトリミング範囲を決定する。例えば、図2(B)に示すように顔の上端から上方に一定のマージンUをとり、同様に顔の下端から下方に一定のマージンDをとる。これらのマージンU,Dは、顔の縦の長さをLとし、このLに予め決めた比率を乗算した値をそれぞれのマージンとすることができる。このようにして、顔写真の上下方向のトリミング範囲を決める。
【0036】
一方、顔写真の左右方向のトリミング範囲は、客から要求されている顔写真のアスペクト比と顔の中心とに基づいて決める。例えば、顔写真の要求されている縦横のプリントサイズが30×20mmの場合、縦横のアスペクト比は3:2であるため、上記のようにして求めた顔写真の縦方向の長さ(=L+U+D)に2/3を乗算した値によって顔写真の横方向の長さを決定することができ、更に顔の中心から左右方向の長さが同じになるように左右方向のトリミング範囲を決定する。〔ステップS26〕
ステップS22で決定したトリミング範囲により原画像12をトリミングし、顔写真のデジタルデータを作成する(図2(C)参照)。尚、顔写真の縦横のプリントサイズに応じて顔写真プリントの画質に必要とされる画素数を決定し、間引き、補間等を行って必要な画素数にリサイズしたデジタルデータを得るようにしている。
〔ステップS28〕
原画像12に含まれている表示板13の赤枠13a内のイメージ情報を取り込む。この場合、原画像12から赤色を抽出し、その赤色の領域が閉じた所定の大きさをもっているかどうかを判別する。そして、閉じた所定の大きさの赤色の領域が抽出されると、これを表示板13の赤枠13aとして認識し、この赤枠13a内のイメージ情報を取り込む(図2(D)参照)。尚、赤枠13aは、ブルーバックと色相が明確に異なるため、精度よく判別することができる。
〔ステップS30〕
赤枠13a内のイメージ情報をOCR等に使用されている文字認識ソフトにより文字認識し、文字コード情報を自動生成する。この例では、赤枠13a内に学生番号と氏名とが上下に併記されているため、両者を文字認識することができるが、ここでは学生番号のみをIDコードとして採用する。また、この実施の形態では、学生番号は数字のみで表されているが、アルファベットが含まれていてもよい。また、文字認識の範囲を、数字のみ又は数字とアルファベットのみに限定するようにすれば、文字認識の誤認を防止することができる。
〔ステップS32〕
ステップS26で作成された顔写真のデジタルデータを、ステップS30で文字認識したIDコード(この例では、「12674 」)と拡張子jpg とからなるファイル名( 「12674.jpg 」) とするファイルに保存して顔写真ファイルを作成する(図2(E)参照)。
〔ステップS34〕
学生全員の顔写真ファイルの作成が終了していない場合には、ステップS20に戻り、学生全員の顔写真ファイルの作成が終了すると、このフローチャートによる顔写真ファイルの作成処理は終了する。
【0037】
図1に戻って、カード作成用サーバ10は、上記のようにして作成した各学生の顔写真ファイルと、各学生の個人情報を含むテキスト情報16とを照合しながら顔写真ファイルの顔画像とその顔写真の人物の個人情報とに基づいて顔写真付カード用データを作成する。
【0038】
即ち、顔写真付カード用データの作成時には、顔写真ファイルと、その顔写真ファイルのファイル名(IDコード)で管理されているテキスト情報から対応するテキスト情報を抽出する。そして、予め指定されたレイアウト情報を基に顔写真及びテキスト情報(氏名、学生番号等の個人情報の他に学校名等の規定の文字情報を含む)を配置し、校章等のロゴを印刷する場合にはそのロゴ情報を配置して顔写真付カード用データを作成する。
【0039】
また、カード作成用サーバ10は、学生全員の顔写真付カード用データの作成が終了すると、図6に示すようにネットワークを介して顔写真付カードの一覧の確認用ビジュアルデータを学生課14のパソコン15に配信し、学生課14からの最終的な発注を受け付けることができるようになっている。尚、このとき、学生課14からの指示により文字修正などもできるようになっている。
【0040】
そして、カード作成用サーバ10は、学生課14からの発注の指示を受けると、作成した顔写真付カード用データをカードプリンタ18に配信し、ここで予め指定された種類のカードに顔写真及びテキスト情報が印刷され、顔写真付カード20が発行される(図7参照)。尚、ICカードが指定された場合には、必要なテキスト情報がICチップに書き込みまれ、バーコード付きカードが指定された場合には、学生番号がバーコードにして印刷され、更に磁気カードが指定された場合には、学生番号が磁気情報として書き込まれる。
【0041】
このようにして発行された顔写真付カードは、学生課に届けられる。また、上記のようにして作成された顔写真付カード用データを学校のサーバ22に配信し、学校側のデータべースでの管理情報とすることもできる。更に、学校側にカード発行可能なカードプリンタが設置されている場合には、顔写真付カード用データを学校のサーバ22に配信することで、学校側のカードプリンタ24で顔写真付カードを発行することもできる。
【0042】
尚、この実施の形態では、ネットワークを介して原画像やテキスト情報を受け取るようにしているが、これに限らず、ネガフイルムや写真プリントで原画像を受け付けるようにしてもよく、また、テキスト情報も紙ベースで受け付けるようにしてもよい。原画像をネガフイルムや写真プリントで受け付けた場合には、スキャナでネガフイルムや写真フイルムを読み取り、原画像のデジタルデータを取得する。また、紙ベースでテキスト情報を受け付けた場合には、キーボード等でテキスト情報を入力し、テキストファイルを作成する。
【0043】
また、この実施の形態では、背景をブルーバックのスクリーンとしたが、これに限らず、肌色と色相の異なる背景色であれば、いかなる色でもよく、更に表示板の枠の色も赤色に限らず、背景色と色相が異なる色であれば、いかなる色でもよい。
【0044】
更に、この実施の形態では、顔写真付カードとして学生証を作成する場合について説明したが、これに限らず、本発明は、社員証、会員証、入館証、診察券、キャッシュカード、クレジットカード又は名刺等を作成する場合にも適用できる。また、偽造が難しいため、セキュリティを必要とするカードに有効であり、本人認証を確実に行う必要があるカードにも有効である。例えば、顔写真付カードから顔写真とIDを読み取り、データべースで管理している顔写真と比較し、顔写真の一致不一致を確認することで偽造を防止することができる。また、診察券に適用する場合には、医者は目で顔写真付カードの顔と本人の顔との一致不一致を確認することができ、また、カードを機械に挿入しカードの写真をディスプレイに表示することで、手術前等における本人認証のミスをなくすことができるという利点がある。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、数字やアルファベット等の文字をプリント出力し、又は手書きした色枠付の表示板を準備すればよく、バーコード等の表示板を作成する必要がないため、表示板が写し込まれた原画像の作成が容易であり、また、原画像からトリミングした顔写真を、色枠内のイメージ情報を文字認識した文字コード情報をファイル名とする顔写真ファイルで管理できるようにしたため、個人情報が記録されたテキスト情報との照合を容易にかつ正確に行うことができ、特に多数の顔写真付カードを誤りなく且つ短時間で発行することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る顔写真付カード用データの作成方法が適用される全体のシステム構成を示す図
【図2】原画像から顔写真ファイルが作成されるまでの手順を示す概念図
【図3】原画像を取得する手順を示すフローチャート
【図4】テキスト情報の一例を示す図表
【図5】原画像から顔写真ファイルが作成されるまでの手順を示すフローチャート
【図6】カード作成用サーバと顧客のパソコンとのサーバ・クライアントシステムを示す図
【図7】顔写真付カードの一例を示す図
【符号の説明】
10…カード作成用サーバ、12…原画像、12a…上半身の画像、13…表示板、13a…赤枠、14…学生課(顧客)、15…パソコン、16…テキスト情報、18、24…カードプリンタ、20…顔写真付カード
Claims (6)
- 個人情報が記録されたカードに顔写真が付加された顔写真付カードを作成するための顔写真付カード用データの作成方法において、
第1の色を背景にした人物と該人物を特定する文字情報が前記第1の色と色相の異なる第2の色の色枠内に記入された表示板とが同時に撮影されたカラーの原画像をデジタルデータとして取り込む工程と、
前記取り込んだ原画像から肌色の領域を抽出することにより顔を検出する工程と、
前記検出した顔に基づいて前記原画像におけるトリミング範囲を決定し、該トリミング範囲内の画像から所望の顔写真のデジタルデータを作成する工程と、
前記取り込んだ原画像から前記表示板の色枠内のイメージ情報を抽出し、該イメージ情報を文字認識して文字コード情報を自動生成する工程と、
前記作成した顔写真を画像ファイルにして保存する際に前記自動生成した文字コード情報をファイル名にして保存する工程と、
人物を特定する文字コード情報と該人物の個人情報とが関連付けられて記録されたテキスト情報と、前記文字コード情報をファイル名とする顔写真ファイルとを前記文字コード情報を基に自動的に照合し、それぞれ対応する顔写真ファイルの顔画像とその顔写真の人物の個人情報とに基づいて顔写真付カード用データを作成する工程と、
を含むことを特徴とする顔写真付カード用データの作成方法。 - 前記第1の色は青色であり、前記第2の色は赤色であることを特徴とする請求項1に記載の顔写真付カード用データの作成方法。
- 請求項1に記載の顔写真付カード用データの作成方法によって作成された顔写真付カード用データに基づいてカードプリンタにより顔写真付カードを発行することを特徴とする顔写真付カードの作成方法。
- 請求項1に記載の顔写真付カード用データの作成方法によって作成された顔写真付カード用データに基づいて顔写真付カードの確認用画像をネットワークを介してカード発注者等の顧客に見せる工程と、
前記顧客からの注文の確認指示があると、前記顔写真付カード用データに基づいてカードプリンタにより顔写真付カードを発行させる工程と、
を有することを特徴とする顔写真付カードの作成方法。 - 前記顔写真付カードは、学生証、社員証、会員証、入館証、診察券、キャッシュカード、クレジットカード又は名刺である請求項3又は4に記載の顔写真付カードの作成方法。
- 個人情報が記録されたカードに顔写真が付加された顔写真付カードを作成するための顔写真付カード用データの作成プログラムであって、
第1の色を背景にした人物と該人物を特定する文字情報が前記第1の色と色相の異なる第2の色の色枠内に記入された表示板とが同時に撮影されたカラーの原画像をデジタルデータとして取り込む機能と、
前記取り込んだ原画像から肌色の領域を抽出することにより顔を検出する機能と、
前記検出した顔に基づいて前記原画像におけるトリミング範囲を決定し、該トリミング範囲内の画像から所望の顔写真のデジタルデータを作成する機能と、
前記取り込んだ原画像から前記表示板の色枠内のイメージ情報を抽出し、該イメージ情報を文字認識して文字コード情報を自動生成する機能と、
前記作成した顔写真を画像ファイルにして保存する際に前記自動生成した文字コード情報をファイル名にして保存する機能と、
人物を特定する文字コード情報と該人物の個人情報とが関連付けられて記録されたテキスト情報と、前記文字コード情報をファイル名する顔写真ファイルとを前記文字コード情報を基に自動的に照合し、それぞれ対応する顔写真ファイルの顔画像とその顔写真の人物の個人情報とに基づいて顔写真付カード用データを作成する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする顔写真付カード用データの作成プログラム。
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