JP3394797B2 - Idカード作成・管理システム及びidカード - Google Patents

Idカード作成・管理システム及びidカード

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JP3394797B2
JP3394797B2 JP20642293A JP20642293A JP3394797B2 JP 3394797 B2 JP3394797 B2 JP 3394797B2 JP 20642293 A JP20642293 A JP 20642293A JP 20642293 A JP20642293 A JP 20642293A JP 3394797 B2 JP3394797 B2 JP 3394797B2
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豪人 野津
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIDカード作成・管理シ
ステムに関し、詳しくは、例えば会社の従業員証や図書
館の入館証,その他各種の特定資格を証明するための資
格証明証などの顔写真入りIDカードを作成・管理する
ためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】所謂IDカード(Identification Card
)の中でも、特定資格を証明するためのIDカードに
おいては、本人の顔写真と共に、本人の住所,氏名,生
年月日,個人識別番号(以下、ID番号という。)など
のID情報(個人情報)を記録する形態とすることが多
い。
【0003】上記のようなIDカードの作成システムと
しては、本人の顔画像をビデオカメラで撮影し、このビ
デオカメラで得られる顔画像データと、別途入力される
氏名,住所,ID番号等のID情報とを対としてIDカ
ードプリンタに出力し、該IDカードプリンタでIDカ
ードを作成させるものがある(特開平1−206098
号公報等参照)。
【0004】
【0005】
【0006】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平1−206098号公報に開示されるシステムにお
いては、それぞれ個別に入力されることになる顔画像デ
ータ,IDデータのイメージデータを相互に関連付ける
手段を具体的に有するものではないため、例えば顔画像
データに欠陥があって、再撮影を行なわせることによっ
て、申請者の順番に対して顔画像データの順番が狂う
と、他人のデータがファイルされたり、IDカードに記
録される個人情報と顔画像に不一致を生ずる惧れがあっ
た。 また、1枚のIDカードの作成に必要な顔画像デー
タ,ID情報が揃い、かかるデータをIDカード作成装
置(プリンタ)に出力してから次の申請者の顔画像撮
影,ID情報照会などを行うようにして、各申請者毎に
全ての処理を完結させてから次の申請者の処理を開始さ
せる構成であると、データベースに対する照会時間が長
くなると、これに影響されて撮影サイクルが長くなって
しまい、これによって効率が悪化してしまうという問題
がある。
【0008】更に、上記のように、申請者毎に作業を完
結させる構成であると、プリンタ,スキャナにエラーが
生じたり、データベースに対するアクセスが不能になる
と、全ての処理が滞ってしまうという問題もあった。本
発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、顔画像デ
ータ,ID情報などの個人情報を確実に対応づけること
ができ、また、IDカード作成作業が効率的にかつ汎用
性を持って行えるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
IDカード作成・管理システムは、ID番号入力手段か
ら所定のID番号が入力されると、前記所定のID番号
と顔画像入力手段で入力された顔画像データとを対とす
るデータを作成し、更に、ID情報のデータベースから
前記所定のID番号に対応したID情報を読み出し、前
記所定のID番号に対応する顔画像データと前記ID情
報とを対応付けてIDカードを作成する構成とした。
【0010】ここで、前記システム構成を有するIDカ
ード作成手段を複数備え、これら複数のIDカード作成
手段をネットワークを介して結合させる構成とすること
ができる。 そして、前記ネットワークにおいて、あるI
Dカード作成手段でIDカードのプリントが不能になっ
たときには、別のIDカード作成手段に対してネットワ
ークを介して顔画像データとID情報のデータを転送し
て、IDカードのプリントを行わせることができる。
【0011】また、前記複数のIDカード作成手段が、
IDカードの申請者の顔を直接撮影して顔画像データを
得る構成のIDカード作成手段と、IDカードの申請書
に貼付された申請者の顔写真を撮影して顔画像データを
得る構成のIDカード作成手段とを含む構成とすること
ができる。
【0012】一方、顔画像入力手段からの顔画像の入力
が行われているか否かにかかわらず、前記ID番号入力
手段によるID番号の入力を行わせる構成とすることが
できる。
【0013】また、前記IDカード作成手段が前記デー
タベースを含み、前記データベースが前記ID番号を検
索情報としてID情報を記憶する構成とすることができ
る。
【0014】更に、IDカード作成手段が、申請書のイ
メージデータを読み取る申請書入力手段を含み、前記所
定のID番号に対応させて申請書のイメージデータ及び
顔画像データをデータベースに記憶させる構成とするこ
とができる。
【0015】また、前記所定のID番号に対応したID
情報がデータベースから得られない状態であっても、顔
画像データとID番号との対応付けを継続して行わせ、
その後、データベースからID情報が得られる状態にな
ってからIDカードを作成させる構成とすることができ
る。
【0016】更に、プリント手段が非稼働の状態であっ
ても、顔画像データとID番号との対応付けを継続し、
前記プリント手段が稼働状態になってからIDカードを
作成させる構成とすることができる。
【0017】
【作用】かかる構成のIDカード作成・管理システム
びIDカードによると、ID番号の入力をトリガーとし
て、ID番号と顔画像データとを対とするデータが作成
され、更に、ID情報のデータベースからID番号に対
応するID情報の読み出しが行われ、ID番号に基づい
て顔画像データとID情報とを対応づけることができる
状態になる。
【0018】また、複数のIDカード作成手段をネット
ワークを介して結合させることで、プリント手段の故障
時に、別のIDカード作成手段にIDカードの作成を行
わせることが可能となる。 また、顔画像データを、申請
者の顔を直接撮影して得る手段と、申請書に貼付された
申請者の顔写真を撮影して得る手段とを混在させて、い
ずれの顔画像データからも、IDカードを作成できるよ
う構成することが可能である。
【0019】更に、顔画像入力手段からの顔画像の入力
が停止している状態であっても、ID番号の入力を行わ
せ、ID情報の読み出しを単独で行わせることが可能で
ある。
【0020】また、前記IDカード作成手段が、ID番
号を検索情報としてID情報を記憶するデータベースを
個々に備えることで、ネットワークを介さずにID情報
を取得できる構成とすることが可能となる。
【0021】更に、IDカード作成手段が、申請書のイ
メージデータを読み取る申請書入力手段を含み、前記所
定のID番号に対応させて申請書のイメージデータ及び
顔画像データをデータベースに記憶させる構成とするこ
とができる。
【0022】また、ID情報がデータベースから得られ
ない状態であっても、顔画像データとID番号との対応
付けを継続して行わせることで、ID番号で対応づけら
れる顔画像データをストックさせておくことができ、後
から顔画像データとID情報とを対応付けてIDカード
を作成させることができる。
【0023】更に、IDカードを作成できない状態であ
っても、顔画像データとID番号との対応付けを継続し
て行わせることで、ID番号で対応づけられる顔画像デ
ータをストックさせておくことができ、プリント手段が
稼働できる状態になってからIDカードをまとめて作成
させることができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は本
発明にかかるIDカード作成・管理システムの第1実施
例を示すシステムブロック図である。この図1におい
て、同じ構成を有する2つのIDカード作成端末(ID
カード作成手段)1a,1bが、各端末1a,1bに設
けられたエンジニアリング・ワーク・ステーション(以
下、EWSという。)2を介してネットワークで結合さ
れ、IDカード作成端末1a,1b間での相互通信が可
能になっている。
【0025】尚、前記EWS2には、それぞれモニタ3
が付設されている。各IDカード作成端末1a,1b
は、前記EWS2の他、ID番号入力装置(ID番号入
力手段)4,申請書スキャナ5,画像処理装置6,TV
モニタ7,IDカード作成プリンタ(プリント手段)
8,ビデオカメラ9,オートフレーミング装置10を備え
ている。
【0026】前記ID番号入力装置4(ID番号入力
段)は、IDカードの作成を申請する申請者が提出する
申請書に記載されるID番号を読取る装置であり、申請
書に対してID番号が文字情報として記録される場合に
は光学式文字読取り装置(OCR)を用い、また、申請
書に対してバーコードとしてID番号が記録される場合
にはバーコードリーダーを用い、更に、ID番号が申請
書に磁気記録される場合には磁気読取り装置を用いるこ
とができる。
【0027】尚、ID番号の読取りは、旧IDカードに
印字れているID番号をOCRで読み取ったり、旧I
Dカードに磁気記録されているID番号の情報を磁気読
取装置で読み取ったりしても良く、更に、申請書或いは
旧IDカードからの読取りが、汚れ等の理由によって不
能である場合には、キーボード操作によって入力するよ
う構成しても良い。
【0028】申請書スキャナ5(申請書入力手段)は、
前記申請書に記載されている内容をイメージデータとし
て読み取るための装置であり、一般的なスキャナを用い
ても良いが、申請書の表裏に記載される場合には、表裏
を同時に読み取れるような専用スキャナとすることが好
ましい。前記申請書キャナ5としては、特願平4−3
7778号,特願平4−94604号,特願平4−94
605号,特願平4−94607号,特願平4−120
606号に示されるようなものを用いると良い。
【0029】この申請書スキャナ5で読み取られた申請
書のイメージデータは、前記EWS2のモニタ3に対し
て表示されるようにすると良く、前記モニタ3にはこの
他、周辺端末のステータス情報を表示させると良い。前
記申請書のイメージデータは、最終的には、後述するホ
ストコンピュータのデータベースに記憶され、ID番号
等に基づいてかかる申請書のイメージデータを読み出し
て、再交付処理などにおける作業情報として提供できる
ようになっている。
【0030】尚、前記ID番号入力装置4及び申請書ス
キャナ5の具体的な例を、後で詳細に説明する。また、
ビデオカメラ9は、申請者の顔を直接に撮影して申請者
の顔画像データ(カラー画像データ)を読み取るための
撮影装置(顔画像入力手段)である。
【0031】前記ビデオカメラ9には、オートフレーミ
ング装置10が備えられている。該オートフレーミング装
置10は、ビデオカメラ9で撮影された申請者の顔の画像
データから、輪郭抽出などの画像処理技術を用いて画面
内における顔の位置を測定し、顔が画面内の基準位置に
なるように、ビデオカメラ9の向きを上下又は/及び左
右に移動させる(又は撮影画面内から顔が基準位置とな
る画面を切り出す)ものである(特願平4−17715
6号参照)。
【0032】ここで、オペレータは、前記ビデオカメラ
9の撮影画像(又は切出し後の画像)が写し出されるT
Vモニタ7の画面によって、オートフレーミング機能が
正規に動作していて、然も、目つぶりがないことを確認
できるようになっている。前記オートフレーミング装置
10は、オペレータがカメラの向きを個々の申請者毎に変
える操作負担を軽減させるために設けてあり、該オート
フレーミング装置10の機能によって顔撮影の作業を無人
化することも可能であるが、オートフレーミング装置10
を省略してオペレータがカメラの向きを申請者毎に変え
る構成であっても良い。
【0033】一方、EWS2は、前記ID番号入力装置
4で読み取られたID番号を入力し、これを後述するホ
ストコンピュータ11に送り、該ホストコンピュータ11か
ら前記ID番号に対応するデータとして転送されて来る
ID情報(ID番号に対応する住所,氏名,国籍・本
籍,生年月日,資格内容など)を内蔵するハードディス
クに取り込む。
【0034】画像処理装置6は、前記ビデオカメラ9で
撮影された申請者の顔画像の信号(アナログビデオ信
号)をディジタル化し、フレームメモリに格納後、SC
SIバス経由でEWS2に転送する。尚、前記読み取ら
れたID番号の情報も、別途RS232C経由でEWS
2に転送される。ここで、画像処理装置6を、VME−
bus 等に対応したフレームメモリボード等としてEWS
2の内部に設けるようにしても良い。
【0035】EWS2(IDカード作成制御手段)は、
前記ホストコンピュータ11から送られてきた所定のID
情報(ID番号を含む)と前記顔画像データとを対とし
てIDカード作成プリンタ8に出力する。IDカード作
成プリンタ8(プリント手段)では、所定のカードに前
記顔画像及びID情報をプリントしてIDカードを作成
する。
【0036】次に前記ホストコンピュータ11について説
明する。ホストコンピュータ11は、前記IDカード作成
端末1a,1bと共にネットワークを構成し、ファイリ
ング装置12を介して管理される集合型光ディスク13a及
びホストコンピュータ11に直接に接続された磁気記憶装
置13b(磁気テープ装置若しくは磁気ディスク装置)か
らなるデータベースを含んで構成される。即ち、IDカ
ード作成端末1a,1bは、前記データベースを共用し
つつ、並行してIDカードの作成処理を実行することが
できるようになっている。
【0037】ここで、前記磁気記憶装置13bにはコード
情報であるID情報を、また、集合型光ディスク装置13
aには申請書イメージデータ,顔画像データを記憶させ
るようになっている。尚、ネットワークを構成するID
カード作成端末1を2つに限定するものでないことは明
らかであり、要求される処理能力等を考慮して適宜のI
Dカード作成端末を増設することが可能である。
【0038】前記ホストコンピュータ11では、ネットワ
ークを介して送られてくるIDカードに関係する各種情
報(ID情報,申請書のイメージデータ、顔画像デー
タ)を、集合型光ディスク13a或いは磁気記憶装置13b
に記憶させ、また、ネットワークを介して送られてくる
検索情報に基づいて前記集合型光ディスク13a或いは磁
気記憶装置13bから対応するデータを検索し、これをネ
ットワークを介して要求先に転送する機能を有してい
る。
【0039】また、該ホストコンピュータ11には、ID
情報管理システム14,ID情報照会システム15が設けら
れており、ホストコンピュータ11において、オペレータ
の操作によって各種ID情報の管理・照会ができるよう
になっている。更に、図1に示すIDカード作成・管理
システムにおいては、IDカードの更新窓口の作業を行
うためのシステム16と、IDカードの紛失時などに対応
する再交付窓口の作業を行うためのシステム17とが設け
られている。
【0040】前記更新窓口システム16は、新規の申請者
に関わる各種ID情報を入力し、これを前記ホストコン
ピュータ11に登録したり、また、ID番号の入力によっ
て前記ホストコンピュータ11から前記ID番号に対応す
る登録済みのID情報を読み出すための登録端末18と、
IDカードの申請書(図6参照)にホストコンピュータ
11から送られてきたID情報(ID番号を含む)をプリ
ントするためのプリンタ19とからなる端末が複数設けら
れ、これらの端末がオフィプロセッサ20を介してネット
ワークに結合されている。
【0041】一方、再発行窓口システム17は、EWS21
を介してネットワークに結合されており、ファイリング
装置12を介して集合型光ディスク13aから申請書や顔画
像等のイメージデータを読み出して再発行申請者の本人
確認を行い、また、必要なデータ(記憶されていた顔画
像データ,申請書データ,ID情報)を磁気記憶装置13
b或いは集合型光ディスク13aから読み出してプリント
できるようになっている。
【0042】かかる機能のため、前記再発行窓口システ
ム17には、前記EWS21の他、顔画像をプリントするた
めのカラープリンタ22、及び、この実施例では、ID情
報(住所,氏名)に欠字(コード化されていない特殊文
字)を入力するための欠字入力装置23(タブレット,イ
メージスキャナ等)、申請書のイメージデータを印字す
るプリンタ24を含んで構成される。
【0043】尚、欠字入力装置23は、ホストコンピュー
タ11や専用のEWSに設けても良い。ここで、図2に従
って、前記IDカード作成端末1a,1bの構成をより
詳細に説明する。図2に示すように、EWS2は、各種
のインターフェイスを介して画像処理装置6,IDカー
ド作成プリンタ8及びネットワークと接続されており、
更に、オフラインでデータの受渡しを行うための増設用
MT31が接続されている。
【0044】また、EWS2には、ハードディスクドラ
イブ(HDD)32が内蔵されており、各端末で扱う申請
書のイメージデータ,顔画像データ,ID情報などは、
前記HDD32に一旦記憶されるようになっている。更
に、前記ビデオカメラ9は、ビデオカメラ本体33,照明
装置34,電動式の雲台35によって構成され、オートフレ
ーミング装置10からの指令に応じて前記雲台35を動かし
てフレーミング動作が行われる。
【0045】ここで、前記ビデオカメラ9による撮影結
果は、TVモニタ7に写し出されるようになっており、
このTVモニタ7を目視しながらオペレータが正規位置
にオートフレーミングされたことを確認して操作部36の
シャッターボタンを操作すると、そのときの画面(静止
画)が画像処理装置6にフリーズされる。そして、フリ
ーズさせた静止画をモニタ表示で確認し、目つぶりなど
の不備がないことを確認すると、オペレータは操作部36
の確認ボタンを操作する。すると、画像処理装置6のフ
レームメモリの顔画像データが、IDカード作成用の顔
画像データとしてEWS2に転送される。
【0046】TVモニタ7に表示された画面によって目
つぶりなどの不備が発見されたときには再度撮影を行っ
て、所期の顔画像データが得られるまで撮影を繰り返す
ことになる。ここで、画像処理装置6に複数枚のフレー
ムメモリを備えるようにする一方、操作部36のシャッタ
ーボタン操作によって連続的に複数枚の撮影が行われる
ようにし、前記フレームメモリに蓄えられた複数の画像
の中から、モニタ表示(インデックス表示又は1枚毎の
切り換え表示)によって最適なものをオペレータが選択
し、該選択された1つの画像のみをEWS2に出力させ
るようにしても良い。
【0047】尚、ホストコンピュータ11のデータベース
にID情報や各種のイメージデータを記憶させる場合に
は、各種のID情報に関しては、ID情報がコード情報
であって大きな記憶容量を必要としないので、前述のよ
うに、磁気記憶装置13bに記憶させ、顔画像データや申
請書のイメージデータなどのイメージデータについては
集合型光ディスク13aに記憶させるようにすると良い。
【0048】上記のように記憶手段を使い分けるように
すると、ID情報管理システムとID情報照会システム
とを分けることができる。つまり、ホストコンピュータ
11,ID情報管理システム14,更新窓口システム16のみ
を稼働させて、ID情報の管理・登録処理を行わせた
り、更新窓口システム16に設けられたプリンタ19によっ
て申請書にIDカードの記載項目を印字させ、別途設け
られた銀塩写真式カード作成装置によって該申請書の内
容と申請者の顔とを光学的に合成して露光させることで
IDカードを作成させることができる。また、前記ホス
トコンピュータ11,ID情報管理システム14,更新窓口
システム16からなるID情報管理システムを上記のよう
に単独で稼働させる場合と、ホストコンピュータ11,I
D情報照会システム15,再交付窓口システム17,IDカ
ード作成端末1,ファイリング装置12,集合型光ディス
ク13aからなるID情報照会システムを同時に稼働させ
る場合とを選択できる。
【0049】更に、顔画像データ,申請書イメージデー
タを記憶させる必要がない場合も想定され、この場合に
は、ファイリング装置12,集合型光ディスク13a,申請
書スキャナ5は不要となるが、この場合でも、ID情報
はID情報管理システム14が管理するので、登録管理に
加え、IDカード作成端末1でIDカードの作成が可能
である。
【0050】また、上記のようにID情報を磁気記憶装
置13bに記憶させるようにすれば、登録端末18からID
情報をアクセスしたときのアクセス時間は、ホストコン
ピュータ11が管理する磁気記憶装置13bの方が、光ディ
スクを使ったファイリング装置12に比べて早いというメ
リットもある。また、顔画像データ,申請書イメージデ
ータを光ディスク13aに記憶させるとき、ID情報照会
システム15はID情報管理システム14から入手したID
情報を、前記2つのイメージデータとセットで記憶させ
ることができ、イメージデータの検索時にキーワードと
してID番号だけでなく、ID情報に含まれる住所,氏
名等を使うことができる。
【0051】ところで、前記図1に示すシステムでは、
各IDカード作成端末1a,1bは、申請者の顔を直接
ビデオカメラ9で撮影した結果をIDカードにプリント
する構成となっているが、このように申請者の顔を直接
撮影する代わりに、申請書に貼付される顔写真をビデオ
カメラで撮影し、該撮影結果を用いてIDカードに顔写
真をプリントする作業を行わせたい場合があり、前述の
直接撮影するタイプのIDカード作成端末(直接撮影型
のIDカード作成手段)と共に、申請書の貼付写真を撮
影するタイプのIDカード作成端末(間接撮影型のID
カード作成手段)を備えてネットワークを構築すれば、
汎用性を高めることができる。
【0052】図3は、上記の直接撮影型のIDカード作
成端末と間接撮影型のIDカード作成端末との両方をネ
ットワークで結合した第2実施例を示すシステムブロッ
ク図である。この図3で、間接撮影型のIDカード作成
端末41は、既述した直接撮影型のIDカード作成端末1
のビデオカメラ9及びオートフレーミング装置10に代え
て、申請書に貼付された顔写真を撮影するための間接撮
影装置42を設けて構成され、その他の構成については直
接撮影型のIDカード作成端末1と同一である。
【0053】また、図4は、前記間接撮影型のIDカー
ド作成端末41の詳細な構成を示す図があるが、直接撮影
型のIDカード作成端末1の詳細な構成を示す図2にお
けるビデオカメラ9(照明装置23,ビデオカメラ本体2
4,電動式雲台25),オートフレーミング装置10,操作
部36に代えて、図4では、間接撮影装置42を設けてある
点のみが異なる。
【0054】前記間接撮影装置42は、申請書に貼付され
た顔写真を読み取る装置であるから、同じく申請書の読
取りを行うID番号入力装置4及び申請書スキャナ5と
一体的に設けることが好ましい。図5は、間接撮影装置
42にID番号入力装置4を内蔵させ、更に、該間接撮影
装置42で撮影を終えた申請書が連続的に申請書スキャナ
5に搬送されるようにした実施例を示す。
【0055】図5に示す装置は、上から申請書の自動搬
送装置(ADF)51,ID番号入力装置4を含む間接撮
影装置42,申請書スキャナ4の3つの装置から構成され
ており、3つの装置それぞれには、各装置の動作を制御
するためにCPU52a,52b,52cが備えられている。
申請書は、自動搬送装置51に備えられた申請書トレー53
に所定の向きで載せられ、1枚ずつ間接撮影装置42に送
り出される。間接撮影装置42に送り込まれた申請書は、
CCDカメラ54及びID番号入力装置4としての光学式
文字読取り装置(OCR)55による読取り位置で停止さ
れる。
【0056】ここで、申請書上の顔写真の貼付位置及び
ID番号の記録位置(図6参照)、更に、申請書の停止
位置に応じて位置決めされているCCDカメラ54及びO
CR55(OCRリーダー55a,解読部55b)によって、
申請書の顔写真がCCDカメラ54によって撮影され、同
時にOCR55によって申請書に文字情報として記録され
ているID番号が読み取られる。従って、顔画像データ
とID番号との対応を確実に付けることができ、また、
顔写真及びID番号の読取り動作を効率的に行わせるこ
とができる。
【0057】CCDカメラ54で読み取られた申請書の顔
写真のカラー画像データは、画像処理装置6のフレーム
メモリ57を介してディジタル信号としてEWS2に出力
される。一方、OCR55によって読み取られたID番号
は、別途EWS2に出力される。そして、EWS2で
は、前記顔画像データ及びID番号をHDD32に記憶す
る。
【0058】尚、図5に示す構成では、CCDカメラ54
及びOCR55による読取り停止位置において、申請書を
裏面(写真が貼付される方を表面とする)から押圧する
装置59が設けられており、これによりCCDカメラ54及
びOCR55による読取り最適位置に申請書を位置させる
ことができるようにしてある。また、58は、CCDカメ
ラ54による顔写真の撮影照明用の蛍光灯である。
【0059】CCDカメラ54及びOCR55による読取り
が終わると、停止させていた申請書の搬送を再開し、申
請書を次の申請書スキャナ5に送り込む。申請書スキャ
ナ5では、図7に示すように、申請書の表裏を同時に読
み取ることができるように、申請書の搬送路を挟んで両
側に、光源61及び読取センサ62を備えており、申請書が
図7で下向きに搬送されながら固定の読取センサ62によ
って申請書の表裏のイメージデータが読み取られるよう
になっている。
【0060】図7で、63は申請書を搬送するための搬送
ローラ、64は前記搬送ローラ63を回転駆動するためのモ
ータである。尚、図5に示す例では、間接撮影装置42と
申請書スキャナ5とを一体化させたが、これらを別々の
装置として構成しても良い。また、図5に示す構成から
CCDカメラ54の部分を省略して、ID番号入力装置4
(OCR55)と申請書スキャナ5とからなる装置とし、
これを直接撮影型のIDカード作成端末用の装置として
も良い。
【0061】この場合、図8のフローチャートに示すよ
うに、申請書をID番号入力装置4(OCR55)に対し
てADF51で自動搬送させると、まず、申請書からID
番号が読み取られ、該読み取られたID番号に基づくI
D情報の照会、次いで、ID情報のプリンタへの転送が
行われる一方、ID番号が読み取られた申請書は、次の
申請書スキャナ5に送られて申請書のイメージデータが
読み取られる。
【0062】上記のようにID番号の読取りが行われて
初めて、ID情報の照会が行えるようになるから、ID
番号を読取りは申請書のイメージデータの読取りなどに
優先して行わせるべきである。また、図7に示した申請
書スキャナ5にID番号入力装置4(OCR55)を内蔵
させるようにして、直接撮影型に対応する申請書読取り
装置としても良い。図9は、かかるID番号入力装置4
内蔵型の申請書スキャナ5を示し、前述の図7に示した
申請書スキャナ5の読取り終了側にOCR55を設けた構
成としてある。そして、図9に示す構成では、申請書ス
キャナ5で読み取られた申請書を前記OCR55の読取り
位置に申請書のID番号の記録部分が合う位置で停止さ
せ、かかる停止状態でID番号の読取りを行わせる。
【0063】但し、図9に示す構成では、申請書のイメ
ージデータの読取りが終了してからID番号の読取りが
行われることになって、ID情報の照会が遅れることに
なるので、申請書スキャナ5にID番号入力装置4(O
CR55)を内蔵させる場合には、図9に示す読取り順と
は逆に、まず、ID番号が読み取られてからイメージデ
ータの読取りが行われるよう構成することが好ましい。
【0064】図10には、IDカード作成プリンタ8の構
成例を示してある。図10において、IDカードのカード
材料が、カードカセット71に収納されており、該カード
カセット71から1枚ずつ取り出されたカード材料は、各
色(イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックB)
のプリント部72a〜72dで、順次色別のプリントがなさ
れ、イエローY,マゼンタM,シアンCのプリントを重
ねることで、IDカードの顔写真等の部分のカラープリ
ントを可能としており、また、最後に住所,氏名などの
文字情報がブラックBでプリントされる。
【0065】尚、前記イエローY,マゼンタM,シアン
Cによるカラープリントを可能にするため、レッドR,
グリーンG,ブルーBの3原色信号として読み取られた
顔画像データは、前記イエローY,マゼンタM,シアン
Cの濃度情報に変換されるようにしてある。また、前記
イエローY,マゼンタM,シアンCのカラープリント部
72a〜72cは、昇華インク型プリンタを用いており、ま
た、ブラックBのプリント部72dは、前記昇華インク型
プリンタに対して一般にプリント速度の早い溶融インク
型プリンタを用いている。
【0066】顔写真を含む必要事項のプリントを終えた
カード材料は、ホットスタンプ部73(特願平5−927
2号参照)に送られ、ここでホットスタンプが施された
後、UV塗布部74で紫外線硬化樹脂の塗布が施され、続
いてUV光照射部75で紫外線を照射して硬化させて、I
Dカードの作成が終了する。ここで、前記IDカード作
成・管理システムによる処理の流れを、直接撮影型のI
Dカード作成端末を用いる場合を中心として説明する。
【0067】まず、IDカードの申請者は、更新窓口で
IDカード発行の登録手続きを行う。具体的には、必要
事項を記載し、また、顔写真を貼付した申請書を、旧の
IDカードと共に更新窓口に提出する。更新窓口では、
前記申請書に記載されたID番号をキーボードから入力
し、又は、旧のIDカードのID番号をOCRで読み取
らせて、ID番号をホストコンピュータ11に送る。そし
て、ホストコンピュータ11から前記ID番号に対応する
データとして転送されてきたID情報(ID番号を含む
IDカード上への記録情報)を、申請書上にプリントさ
せる。
【0068】前記ID情報の申請書上へのプリントは、
IDカードの記録フォーマットに合わせることが好まし
く(図6参照)、これにより、申請者は内容確認が容易
に行える。申請書上へのID番号の記録は、後で行われ
るOCR読取りが容易となるように、OCRフォントと
することが好ましい。尚、IDカードの新規申請者の場
合や住所変更などがある更新申請者の場合には、申請書
に記載された事項(住所,氏名,生年月日など)を、オ
ペレータがキーボード操作によってホストコンピュータ
11に新規登録又は更新登録し、また、新規登録者に対応
するID番号の設定を行う。
【0069】ここで、申請者の氏名等に欠字(コード化
されていない特殊文字)が含まれている場合には、前記
欠字入力装置23によって欠字のイメージデータを入力す
る。欠字入力装置23をイメージスキャナとする場合に
は、欠字は手書きで用紙に記入させるが、申請書が前記
用紙を兼ねるようにしても良い。前記更新窓口での手続
きを終えた申請者は、IDカード作成端末に移動し、オ
ペレータに申請書を手渡す。このとき、申請者が多数の
場合には、各端末1a,1bに申請者を振り分けるよう
にすれば良く、これによって、IDカードの作成作業を
データベースを共用しながら並列的に実行させることが
できる。
【0070】オペレータは、図5に示した申請書トレー
53に申請書を載せる。これにより、申請書は順次自動搬
送され、ID番号の認識,申請書イメージデータの読取
りが行われる。申請書から認識されたID番号はEWS
2に送られ、EWS2を介してホストコンピュータ11に
ID情報の照会がなされる。そして、ホストコンピュー
タ11から転送されるID情報は、EWS2が管理するH
DD32に記憶される。
【0071】また、申請書スキャナ5で読み取られた申
請書のイメージデータは、ID番号が付されてやはりE
WS2が管理するHDD32に記憶される。尚、申請書ス
キャナ5にデータ圧縮機能を持たせ、申請書のイメージ
データを圧縮した後にHDD32に記憶させるようにして
も良い。一方、撮影ブースに移動した申請者は、ビデオ
カメラ9による顔の撮影を受け、顔画像データは画像処
理装置6を介してEWS2が管理するHDD32に記憶さ
れる。
【0072】HDD32上で、ID情報とこれに対応する
顔画像データとが揃うと、IDカード作成プリンタ8が
プリント可能な状態の時に、EWS2からIDカード作
成プリンタ8に対して前記ID情報と顔画像データとを
対として転送し、IDカードのプリントを行わせる。こ
こで、一方のIDカード作成端末のIDカード作成プリ
ンタ8におけるプリントが滞っている場合や、プリンタ
故障が発生していて、プリント不能な状況にある場合に
は、ネットワークを介して別のIDカード作成端末のプ
リンタにデータを転送して、別のIDカード作成端末で
IDカードのプリントを行わせるようにしても良い。
【0073】直接撮影型のIDカード作成端末を複数備
えるネットワークを構築した場合(図1参照)には、直
接撮影によるIDカードの作成を各端末で並列的に処理
することが可能であり、特に、上記のようなプリント不
能時のデータ転送を端末間で行わせるようにすれば、1
つの端末でプリント不能になっても、全体システムとし
てこれを吸収して、IDカードの作成作業が大きく滞っ
てしまうことがない。
【0074】また、間接撮影型のIDカード作成端末
を、直接撮影型のIDカード作成端末と共に備えてネッ
トワークを構成し、間接撮影と直接撮影との両方に柔軟
に対応できるようにする場合(図3参照)、同じ割合で
間接型と直接型とを可動させることは通常はないと想定
されるので、上記のように、プリント不能時の端末間で
のデータ転送を行わせるようにすれば、プリンタを可動
率を上げて効率の良いIDカード作成が可能となる。
【0075】一方、HDD32に記憶されている顔画像デ
ータ,申請書イメージデータ,ID情報(ID番号を含
む)は、ID番号を検索情報としてEWS2の空き時間
にホストコンピュータ11にファイリングデータとして転
送され、顔画像データ,申請書イメージデータについて
は集合型光ディスク13aに、また、ID情報については
磁気記憶装置13bに記憶される。
【0076】尚、ホストコンピュータ11に転送される顔
画像データについては、圧縮処理をEWS2で施してか
ら転送させるようにしても良い。上記の説明したシステ
ムにおいて、各端末1a,1bを1人のオペレータが操
作し、2人の申請者を8秒のサイクルで同時処理する場
合を想定すると、各種処理内容は、図11のタイムチャー
トに示すようにして実行される。尚、下記の項目番号
は、図11のタイムチャート中に示す処理時間に付された
番号に対応するものとする。
【0077】まず、オペレータの動作として、 (1) 申請書を申請者から受け取る(1秒) (2) 申請書を申請書スキャナ(OCR)に投入する(1
秒) (3) ID番号をモニタで確認する(3秒) (4) 画像を確認して確認ボタンを押す(1秒) が行われ、また、申請者の動作としては、 (5) 撮影ブースに移動し、着席する(4秒) が必要となり、顔画像の撮影に当たっては、オートオー
トフレーミング装置10の動作として、 (6) 自動撮影後に、結果をモニタに表示する(2秒) が行われる。
【0078】更に、前記オペレータによって投入された
申請書に関連して、OCR55,スキャナ5による読取り
動作として、 (7) OCRによる申請書のID番号の自動認識(2秒) (8) 申請書をスキャナに自動搬送(2秒) (9) 申請書のスキャナ読取り(3秒) が行われ、EWS2においては、 (10) ID情報のホスト照会後、ディクスに書き込み
(6秒) (11) 顔画像データを受け取り、ディスクに書き込み
(2秒) (12) 申請書イメージデータを受け取り、ディスクへ書
き込み(4秒) (13) 顔画像データとID情報とを取り出し、プリンタ
に転送(3秒) が行われる。
【0079】一方、上記のようにして顔画像データとI
D情報とが転送されるプリンタにおいては、 (14) IDカードの作成(8秒) が行われ、更に、図11のタイムチャート中には示してい
ないが、データベースに対するファイリングデータのソ
フト圧縮処理や転送処理(10秒)が行われる。
【0080】ここで、上記項目番号(10)に示すよう
に、ID情報をホストに照会し、ID情報を入手するま
でには数秒以上要し、特に、照会を行う端末を多く設け
た場合には、ホストの負担が大きくなって前記照会時間
はより長くなってしまう。ID情報と顔画像データとが
揃った段階でプリンタにこれらのデータを転送し、更
に、各種のファイリングデータを転送し、1人の申請者
に対する処理を全て終了してから、次の申請者に対する
処理を開始させる構成の場合、プリンタの処理能力が高
くても、前記ID情報の照会に要する時間が長いと、撮
影のサイクルタイムが長くなって効率が悪い。
【0081】また、プリンタ8,申請書スキャナ5にエ
ラーが発生したり、ホストコンピュータ11との通信(ア
クセス)が不能になった場合に、上記の申請者毎に処理
を完結させる構成であると、エラー,通信不能状態が復
活するまでの間、処理(特に申請者の顔画像撮影)が滞
ってしまうことになって好ましくない。そこで、前記E
WS2(IDカード作成制御手段)が、ID番号,顔画
像データ,ID情報,申請書のイメージデータの取得完
了及びプリンタ8への作成指令完了,プリンタ8からの
IDカード作成完了の通知の情報をID番号毎に記憶す
るカード作成管理ファイルをHDD32上に設定するよう
構成し、ID番号の取得をトリガーとして前記ファイル
登録を行い、各種データの取得や作成指令,完了通知の
情報を逐次前記ファイルにセットし、複数のIDカード
作成にかかる処理が1つの端末内で並列的に処理できる
ようにすると良い。
【0082】ここで、前記カード作成管理ファイルを用
いた制御の様子を、図12のデータ・フロー・ダイアグラ
ムを参照しつつ説明する。尚、図12において、□で囲ま
れた部分は装置を示し、〇で囲まれた部分は機能を示
し、更に、上下に直線で挟まれる部分はデータ格納を示
すものとする。EWS2においては、まず、ID番号の
取得がなされると、前記カード作成管理ファイルにID
番号を登録し、ファイルの新規設定を行う。そして、顔
画像データのディスクへの格納が終了すると、対応する
ファイルに顔画像準備完了をセットし、また、前記ID
番号を検索情報としてホストからID情報が取り込まれ
ると、対応するファイルにID情報準備完了をセットす
る。そして、前記カード作成管理ファイルに基づいて顔
画像データとID情報とが取得済みであることが判別さ
れると、顔画像データとID情報とを付属のプリンタ8
に転送し、次いで作成指令をプリンタ8に出力し、前記
ファイルに対して作成指令完了をセットする。
【0083】ここで、顔画像データの読取りをID情報
の照会に対応させて行わせる必要はなく、たとえID情
報の照会が済んでいなくても、顔画像データの読取りを
優先してどんどん進行させ、ID情報の照会が済んで顔
画像データとID情報とが揃ったことが管理ファイル上
で確認されたものから、逐次プリンタ8に対してデータ
を転送し、作成指令を出力させるようにすれば良い。こ
のように顔画像の撮影を優先させて進行させれば、撮影
サイクルがID情報の照会に影響されて長引くことがな
く、申請者の顔画像撮影を早期に済ませることができ
る。
【0084】プリンタ8においては、EWS2から転送
される顔画像データとID情報とを一時的に記憶できる
バッファメモリ(入力データ記憶手段)を備え、IDカ
ードの作成完了又は作成指令のキャンセルがなされるま
では、前記バッファメモリの記憶内容を保持するよう構
成する。そして、EWS2から作成指令が出力される
と、前記バッファメモリの対応するデータを使用してカ
ード作成を開始する。
【0085】ここで、IDカード作成中に、各種消耗品
の残量不足やジャムなどのエラーが発生したときには、
エラー・ワーニング発生ユニットの信号に基づいて、プ
リンタのエラー発生ユニット(プリント部72a〜72d,
ホットスタンプ部73,UV塗布部74,UV光照射部75)
よりも下流側のユニットでは処理を順次進行させ、ま
た、エラー発生ユニットの上流側では各ユニットの処理
を終えたところで待機させる。
【0086】尚、各ユニットの処理を終えたところで待
機させるのは、各ユニットにおけるプリント途中で停止
させると、画像や文字に白すじが残ってしまうためであ
る。次いで、EWS2側にエラー・ワーニングデータを
ステータス情報として通報すると共に、エラー情報をプ
リンタ8の操作パネルに表示してオペレータに警告す
る。
【0087】オペレータは、前記警告に従ってプリンタ
8におけるエラー要因を確認し、そのエラー要因を取り
除き、プリント再開信号をプリンタ8の操作パネルを介
して入力し、待機させておいたプリント動作を再開させ
る。ここで、カード材のつまり等によって作成途中のカ
ードを抜いたような場合には、該当するカードに対応す
る作成指令の再発行を要請する必要があり、オペレータ
がプリンタ8の操作パネルを介してEWS2に再発行を
選択的に指示できるようになっている。
【0088】該作成指令の再発行時において、プリンタ
8は、エラー発生によってプリントできなかったIDカ
ードの作成をバッファメモリに記憶されているデータに
基づいて最初からやり直し、IDカードの作成が完了す
ると、かかる情報をEWS2に出力して、対応する管理
ファイルの作成完了通知がセットされるようにする。従
って、プリンタ8による作成中にエラーが生じても、再
度顔画像データやID情報をEWS2から転送する必要
がなく、エラー要因を除くことで、カード作成を直ちに
再開でき、また、エラーによって作成途中のカードを抜
いたような場合でも、オペレータの操作によって内蔵バ
ッファメモリの記憶データを用いたプリントを最初から
行わせることができる。
【0089】EWS2側では、プリンタ8から送られる
エラー・ワーニングデータを表示すると共に、作成指令
を出力してから規定時間以上経っても、カード作成管理
ファイルに作成完了通知がセットされないときには、先
に発行した作成指令を一旦キャンセルし、再度、顔画像
データ,ID情報を転送し、作成指令を再発行する。こ
こで、上記の顔画像データ,ID情報の再転送及び作成
指令の再発行は、同じプリンタ8に対して行っても良い
し、付属のプリンタ8によるIDカードの作成は不能で
あるものと見做し、別の端末に付属されるプリンタ8に
対して行われるようにしても良い。
【0090】これにより、プリント作成指令は出力した
ものの、実際にプリントされないまま放置されることを
回避でき、IDカードの作成を確実かつ早期に行わせる
ことが可能となる。尚、別の端末のプリンタ8に再発行
を指示する場合には、カード作成管理ファイル及びハー
ドディスク32に格納されているIDカード作成に関わる
各種のデータを、プリントを行わせるプリンタ8に対応
するEWS2に移動させ、常に、プリンタ8が特定のE
WS2と対となって動作するようにすると良い。
【0091】また、申請書スキャナ5にエラーが発生
し、申請書のイメージデータの取込みが行われていない
場合には、IDカードの作成処理には支障はないので、
IDカードの作成処理を逐次進行させておき、後で管理
ファイルをチェックして申請書のイメージデータの処理
が済んでいないことを判別した段階で、入力処理及びデ
ータベースへの転送を行わせることができる。
【0092】従って、申請書スキャナのエラーが途中で
発生しても、IDカードの作成処理は通常に行わせてお
き、例えば、予定のIDカード作成が終了した後で管理
ファイルをチェックして、申請書の読取りが行われてい
ないものについてのみまとめて読取りを行わせることが
でき、申請書スキャナ5におけるエラー発生が、IDカ
ード作成サイクルに影響を与えることを回避できる。
【0093】また、ホストコンピュータ11との通信が不
能になり、ホストコンピュータ11のデータベース(磁気
記憶装置13b)にアクセスしてID情報を照会すること
ができない場合には、IDカードの作成は行えなくなる
が、その他のID番号の読取り,顔画像の撮影,申請書
の読取りは進行させておき、ホストコンピュータ11との
通信が可能になった段階で、ID情報の照会が済んでい
ない申請者を前記管理ファイルでチェックして逐次ID
情報の照会を行い、顔画像データとID情報とが揃った
ものから順次IDカードの作成を行わせるようにすれば
良い。
【0094】従って、ホストコンピュータ11との通信が
不能になっても、通常に申請者毎の顔画像の撮影、申請
書の読取りを進行させておくことができ、前記通信不能
によっても撮影が滞ってしまうことがない。
【0095】
【発明の効果】以上説明したようにIDカード作成・管
理システム及びIDカードによると、ID番号の入力を
トリガーとして、ID番号と顔画像データとを対とする
データが作成され、更に、ID情報のデータベースから
ID番号に対応するID情報の読み出しが行われるか
ら、それぞれの処理を独立に行わせても、ID番号に基
づいて顔画像データとID情報とを正しく対応づけるこ
とができる。 また、プリント手段が故障しても、別のI
Dカード作成手段のプリント手段でプリントを行わせる
ことで、プリント作業が滞ることが回避される。
【0096】また、申請者の顔を直接撮影してIDカー
ドを作成する作業と、申請書に貼付された申請者の顔写
真を撮影してIDカードを作成する作業とを選択的に行
わせることができる。 更に、撮影装置の故障等によっ
て、顔画像の入力が停止していても、ID情報の読み出
しを単独で進めることができる。 また、ネットワークが
故障したときに、ネットワークを介さずにID情報を取
得して、IDカードの作成を行わせることができる。
【0097】更に、所定のID番号に対応させて申請書
のイメージデータ及び顔画像データをデータベースに記
憶させることができる。 また、ネットワークの故障など
によってID情報がデータベースから得られない状態で
あっても、ID番号で対応づけられる顔画像データをス
トックさせておいて、後から顔画像データとID情報と
を対応付けてIDカードを作成させることができる。
に、プリンタの故障が発生しても、ID番号で対応づけ
られる顔画像データをストックさせておくことができ、
プリンタが修復されてからIDカードをまとめて作成さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すシステムブロック
図。
【図2】直接撮影型のIDカード作成端末を示すブロッ
ク図。
【図3】本発明の第2実施例を示すシステムブロック
図。
【図4】間接撮影型のIDカード作成端末を示すブロッ
ク図。
【図5】申請書の読取り装置を示す縦断面図。
【図6】申請書の例を示す図。
【図7】申請書スキャナの例を示す縦断面図。
【図8】直接撮影型における処理を示すフローチャー
ト。
【図9】ID番号入力装置を内蔵した申請書スキャナを
示す縦断面図。
【図10】プリンタの構成例を示す縦断面図。
【図11】実施例における処理手順を示すタイムチャー
ト。
【図12】管理ファイルに基づいて処理制御の概略を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1a,1b IDカード作成端末(直接撮影型) 2 エンジニアリング・ワーク・ステーション 4 ID番号入力装置 5 申請書スキャナ 6 画像処理装置 7 TVモニタ 8 IDカード作成プリンタ 9 ビデオカメラ 10 オートフレーミング装置 11 ホストコンピュータ 12 ファイリング装置 13a 集合型光ディスク 13b 磁気記憶装置 32 HDD 41 IDカード作成端末(間接撮影型) 42 間接撮影装置 54 CCDカメラ 55 OCR
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 15/00 - 15/10

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ID番号を入力するID番号入力手段から
    所定のID番号が入力されると、 前記所定のID番号と顔画像入力手段で入力された顔画
    像データとを対とするデータを作成し、 ID情報のデータベースから、前記所定のID番号に対
    応したID情報を読み出し、 前記所定のID番号に対応する顔画像データと前記ID
    情報とを対応付け、 対応付けられた前記顔画像データとID情報に基づいて
    顔写真とID情報とが記録されたIDカードを作成する
    ことを特徴とするIDカード作成・管理システム。
  2. 【請求項2】ID番号を入力するID番号入力手段と、 顔画像データを入力する顔画像入力手段と、 前記ID番号入力手段から所定のID番号が入力される
    と、前記所定のID番号と前記顔画像入力手段で入力さ
    れた顔画像データとを対とするデータを作成し、ID情
    報のデータベースから、前記所定のID番号に対応した
    ID情報を読み出し、前記所定のID番号に対応する顔
    画像データと前記ID情報とを対応付け、対応付けられ
    た前記顔画像データとID情報のデータに基づいて顔写
    真とID情報とが記録されたIDカードを作成させるI
    Dカード作成制御手段と、 を備えてなるIDカード作成・管理システム。
  3. 【請求項3】前記対応付けられた前記顔画像データとI
    D情報のデータに基づいて顔写真とID情報とが記録さ
    れたIDカードをプリントするプリント手段を備えてな
    ることを特徴とする請求項2記載のIDカード作成・管
    理システム。
  4. 【請求項4】前記ID番号入力手段、前記顔画像入力手
    段、前記IDカード作成制御手段、及び前記プリント手
    段を含んでなるIDカード作成手段を複数備え、これら
    複数のIDカード作成手段をネットワークを介して結合
    させてなることを特徴とする 請求項3記載のIDカード
    作成・管理システム。
  5. 【請求項5】前記IDカード作成制御手段は、前記プリ
    ント手段によるIDカードのプリントが不能になったと
    きに、 該プリント不能となったプリント手段を含んでなるID
    カード作成手段とは別のIDカード作成手段に対し前記
    ネットワークを介して前記対応付けられた前記顔画像デ
    ータとID情報のデータを転送し、 該データが転送されたIDカード作成手段においてID
    カードのプリントを行わせることを特徴とする請求項4
    記載のIDカード作成・管理システム。
  6. 【請求項6】前記複数のIDカード作成手段が、 IDカードの申請者の顔を直接撮影して顔画像データを
    得る構成の前記顔画像入力手段を備えて構成された直接
    撮影型のIDカード作成手段と、 IDカードの申請書に貼付された申請者の顔写真を撮影
    して顔画像データを得る構成の前記顔画像入力手段を備
    えて構成された間接撮影型のIDカード作成手段と を含
    んで構成されることを特徴とする請求項4または5に記
    載のIDカード作成・管理システム。
  7. 【請求項7】前記IDカード作成制御手段は、前記顔画
    像入力手段において顔画像の入力が行われているか否か
    にかかわらず、前記ID番号入力手段によるID番号の
    入力を行うことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1
    つに記載のIDカード作成・管理システム。
  8. 【請求項8】前記IDカード作成手段は前記データベー
    スを含んでなり、前記データベースにおいて前記ID情
    報は、前記ID番号を検索情報として記憶していること
    を特徴とする4〜7のいずれか1つに記載のIDカード
    作成・管理システム。
  9. 【請求項9】前記IDカード作成手段は、前記申請書の
    イメージデータを読み取る申請書入 力手段を含んでな
    り、 前記ID番号入力手段で入力された所定のID番号に対
    応させて前記申請書のイメージデータ及び顔画像データ
    を前記データベースに記憶させることを特徴とする請求
    項2〜8のいずれか1つに記載のIDカード作成・管理
    システム。
  10. 【請求項10】前記所定のID番号に対応したID情報
    が前記データベースから得られない状態であっても、顔
    画像データとID番号との対応付けを継続し、 前記データベースからID情報が得られる状態になる
    と、前記所定のID番号に対応する顔画像データとID
    情報に基づいて顔写真とID情報が記録されたIDカー
    ドを作成することを特徴とする請求項1記載のIDカー
    ド作成・管理システム。
  11. 【請求項11】前記プリント手段が、非稼働の状態であ
    っても、顔画像データとID番号との対応付けを継続
    し、前記プリント手段が稼働状態になると、前記所定の
    ID番号に対応する顔画像データとID情報に基づいて
    顔写真とID情報が記録されたIDカードを作成するこ
    とを特徴とする請求項3記載のIDカード作成・管理シ
    ステム。
  12. 【請求項12】ID番号を入力するID番号入力手段か
    ら所定のID番号が入力されると、 前記所定のID番号と顔画像入力手段で入力された顔画
    像データとを対とするデータを作成し、 ID情報のデータベースから、前記所定のID番号に対
    応したID情報を読み出し、 前記所定のID番号に対応する顔画像データと前記ID
    情報とを対応付け、 対応付けられた前記顔画像データとID情報に基づいて
    顔写真とID情報とが記録されたIDカードを作成する
    IDカード作成・管理システムによって作成されたID
    カード。
  13. 【請求項13】ID番号を入力するID番号入力手段
    と、 顔画像データを入力する顔画像入力手段と、 前記ID番号入力手段から所定のID番号が入力される
    と、前記所定のID番号と前記顔画像入力手段で入力さ
    れた顔画像データとを対とするデータを作成し、ID情
    報のデータベースから、前記所定のID番号に対応した
    ID情報を読み出し、前記所定のID番号に対応する顔
    画像データと前記ID情報とを対応付け、対応付けられ
    た前記顔画像データとID情報のデータに基づいて顔写
    真とID情報とが記録されたIDカードを作成させるI
    Dカード作成制御手段と、 を備えてなるIDカード作成・管理システムによって作
    成されたIDカード。
JP20642293A 1993-06-25 1993-08-20 Idカード作成・管理システム及びidカード Expired - Lifetime JP3394797B2 (ja)

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